JPH11189821A - 誘導加熱による自動焼入装置 - Google Patents

誘導加熱による自動焼入装置

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JPH11189821A
JPH11189821A JP9366053A JP36605397A JPH11189821A JP H11189821 A JPH11189821 A JP H11189821A JP 9366053 A JP9366053 A JP 9366053A JP 36605397 A JP36605397 A JP 36605397A JP H11189821 A JPH11189821 A JP H11189821A
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quenching
quenched
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induction heating
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Zenkichi Takaishi
善吉 高石
Kaname Fukuyama
要 福山
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Neturen Co Ltd
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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない作業員で安定した焼入れができる誘導
加熱による自動焼入装置。 【解決手段】 ワーク移送手段30の支持アーム37に
所定間隔に装着された2個のチャック33a,33bを
備え、供給位置Aで回転テーブル12の直立ピン13に
装入された素材ワーク1は、抽出位置Bでワークリフタ
20のフォーク21により上昇されて、チャック33a
により抽出把持される。同時に焼入位置Cで誘導加熱焼
入れされた焼入ワークがチャック33bにより抽出把持
される。両ワークを把持したチャック33a,33bは
スライダ32により排出位置Dに移動され、チャック3
3aの素材ワークが焼入位置Cにセットされ、チャック
33bの焼入ワークが排出位置Dのシュート38に放出
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車部品の焼入
れ熱処理などの大量生産品の誘導加熱による自動焼入装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車部品などの量産焼入れ
処理には誘導加熱による焼入装置が多く使用されてお
り、これにはインデックステーブルを使用した自動焼入
装置などが知られている(例えば実公平4−50号公報
など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
前記実公平4−50号公報などに記載の従来の装置では
ワークの搬送は自動で行われるが誘導加熱コイル部への
挿入抽出は人手によっているため、一台の機械に一人の
作業員がつきっきりになり、重量物の長時間の連続作業
のために多数の人手を要しコストが高くなるという問題
点があった。
【0004】そこで本発明者は、先にこのような問題点
を解決した有孔部材の自動誘導加熱装置を提案した(特
願平9−188943号)。本発明はその他の種々な量
産部品の焼入れを完全自動化して一層コストを低減し省
力を可能にする誘導加熱による自動焼入装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の誘導加熱による自動焼入装置は、素材ワー
クをストックする素材ワークストッカと、焼入ワークを
ストックする焼入ワークストッカと、該素材ワークスト
ッカの抽出位置と焼入ワークストッカの排出位置との中
間等距離の焼入位置に設けられた誘導加熱・冷却手段
と、素材ワークストッカの供給位置から素材ワークを1
個づつ抽出して焼入位置に移動させる素材ワーク移動手
段と、該焼入位置で焼入れされた焼入ワークを焼入位置
から排出位置の焼入ワークストッカに移動する焼入ワー
ク移動手段とを備え、前記素材および焼入ワークストッ
カ、素材および焼入ワーク移動手段および誘導加熱・冷
却手段の作動を制御する制御手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0006】また、前記素材ワークおよび焼入ワーク移
送手段は、ワークを抽出把持する2個以上の把持部材が
所定間隔をおいて設けられた支持アームと、該支持アー
ムを上下移動可能に保持するスライダと、前記供給位
置、焼入位置及び排出位置の間を該スライダをスライド
して移動させるガイドビームとを備えることが望まし
い。
【0007】即ち、素材ワークは支持アームに装着され
た把持部材に抽出把持されてスライダの移動により素材
ワークトッカから焼入位置に移動され、この焼入位置に
設けられた誘導加熱コイルにより所定温度に加熱された
後、冷却手段により冷却して焼入れされる。焼入れされ
た焼入ワークは、再び把持部材に抽出把持されてスライ
ダの移動により焼入位置から焼入ワークストッカの排出
位置に移動され取下位置で取り下ろされる。
【0008】この際、素材ワークおよび焼入ワーク移送
手段として1個の支持アームに所定間隔に設けて例えば
2個の把持部材を設けるようにすれば、1回の支持アー
ムの動作により一度に2個のワークを抽出把持すること
ができるので能率が向上する。ここで所定間隔とは、供
給位置と焼入位置と排出位置は等間隔に設けられている
ので、この間隔と同じ間隔に2個の把持部材を設けるこ
とをいう。これにより、2個の把持部材の一方を供給位
置に位置させると他方は焼入位置に位置し、スライダを
移動して一方の把持部材を焼入位置に位置させると他方
は排出位置に位置することになる。したがって、支持ア
ームを上下して供給位置の素材ワークと焼入位置の焼入
れされた焼入ワークを同時に抽出把持し、スライダを排
出方向に移動して素材ワークを焼入位置に装着し、同時
に焼入ワークを排出位置で焼入ワークストッカに積載す
ることができ簡単な機構で能率が大幅に向上する。
【0009】また、前記素材または焼入ワークストッカ
のいずれか一方または双方は、ワークを積載して積載位
置と供給位置または排出位置と取下位置に移動させるよ
うに割出し回転する回転テーブルからなることが望まし
い。
【0010】即ち、素材ワークストッカを回転テーブル
にすると、その積載位置で素材ワークを積載し、回転テ
ーブルを割出し回転して供給位置に移動して供給位置の
素材ワークを素材ワーク移送手段により焼入位置に移動
することができる。素材および焼入ワークストッカは双
方とも回転テーブルにしても良いし、いずれか一方例え
ば焼入れストッカは受箱に集積するようにしても良い。
【0011】また、ワークが貫通穴を有する部材からな
るときは、前記回転テーブルにはワークの貫通孔に挿通
し積み重ねて積載する複数の直立ピンを円周上に備え、
前記素材ワークおよび焼入ワーク移送手段には該直立ピ
ンに挿通積載されたワークを積み上げたまま上下移動さ
せるリフト部とその最上部のワークの位置を検出する位
置検出手段とを備えたワークリフタと、該ワークリフタ
に積載された最上部のワークを1個づつ抽出把持して所
定位置に移動しあるいは所定位置から移動したワークを
ワークリフタの最上部に積載するワーク移動手段とを備
えることが望ましい。
【0012】即ち、素材ワークが貫通孔を有する部材の
場合には、この貫通孔を基準にして取り扱うようにすれ
ばワークの位置決めが容易である。そこで本発明では、
回転テーブルに設けた直立ピンにワークの貫通孔を挿通
して所定個数のワークを積み重ねて積載する。これによ
って積載したワークが崩れることなく1個のキャリアに
多数のワークを積載することができる。
【0013】このような部材の焼入れの場合に、供給位
置にある回転テーブルの直立ピンに挿通して積載された
素材ワークを素材ワークリフタが積み上げたまま受け取
り、位置検出手段により検知させて一番上のワークが素
材ワーク移動手段の把持部材により把持される位置にな
るように素材ワークリフタを上下に駆動する。素材ワー
クリフタのリフト部は直立ピンに積載されたワークを支
持して最上部のワークが把持部材により把持される位置
まで上昇する。この位置で最上部のワークが1個把持抽
出されて空になると位置検出手段により検知されて次の
ワークが把持される位置までワーク1個分の高さリフト
部が上昇する。これを繰り返して1つの直立ピンのワー
クが空になると、回転テーブルが回転して次のワークが
積載された直立ピンが供給位置に移動される。
【0014】素材ワークリフタに積み上げられた素材ワ
ークは、素材ワーク移送手段の把持部材によって、上か
ら1個づつ抽出把持されて焼入位置に移動され、焼入位
置で焼入れさて排出位置に移動される。上記の動作は制
御手段により自動的に制御駆動されるので無人操業をす
ることができる。
【0015】焼入ワークストッカも素材ワークストッカ
と同様の回転テーブルで構成しても良いが、例えばヒン
ジボールのような小型の部材の焼入れの場合には素材ワ
ークストッカは排出位置のシュートと受箱とにすること
ができる。
【0016】ワークが軸部材のときは、前記回転テーブ
ルには該ワークの軸部を支持して載置する複数のワーク
支持部を円周上に備え、前記素材ワークおよび焼入ワー
ク移送手段には素材ワーク回転テーブルのワーク支持部
に積載されたワークを1個づつ抽出把持して焼入位置に
移動しあるいは焼入位置から移動したワークを焼入ワー
ク回転テーブルのワーク支持部に積載するワーク移動手
段とを備えることが構造が簡易な点で望ましい。ワーク
支持部はいかなる形式でもよいが、例えば回転テーブル
の円周上に複数の貫通孔を設けてこれをワーク支持部と
し、この貫通孔に軸部材の軸部を挿入して保持すれば簡
易である。前記のワーク移動手段により供給位置の貫通
孔からワークを抽出して焼入位置、排出位置に移動させ
ることは前述の動作と同様である。
【0017】また、本発明の誘導加熱による自動焼入装
置は、誘導加熱コイルと冷却手段とを有する焼入部と、
該焼入部に等距離の両側に設けられた素材ワーク受け及
び焼入ワーク受けとを備えた本体と該本体の両側に配設
された素材ワークを積載して積載位置から供給位置に移
動させる1以上の平面テーブルからなる素材ワークスト
ッカと、焼入ワークを排出位置から取下位置に移動させ
る1以上の平面テーブルからなる焼入ワークストッカ
と、前記素材ワークストッカに積載された素材ワークを
抽出把持して前記素材ワーク受けに積載する素材ワーク
マニピュレータと、前記焼入ワーク受けから焼入ワーク
を抽出把持して焼入ワークストッカに積載する焼入ワー
クマニピュレータとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0018】前記マニピュレータは前記ワークを掴持・
開放する爪部と、掴持したワークの向きを変更するよう
に前記爪部を回転自在かつ前後移動可能に支持する自在
腕と、該自在腕を前記素材ワークストッカと素材ワーク
受けとの間または前記焼入ワーク受けと焼入ワークスト
ッカとの間を移動させる走行部とを備えることが望まし
い。
【0019】即ち、例えばチエン駆動などの平面テーブ
ルに多数のワークを載置して、供給位置の素材ワークを
1個づつ素材ワークマニピュレータにより抽出把持し、
このマニピュレータを走行させて本体の素材ワーク受け
に載置する。ここに載置されたワークは前記と同様にワ
ーク移動手段により素材ワーク受け、焼入部、焼入ワー
ク受けに移動される。焼入ワーク受けに移動された焼入
ワークは、焼入ワークマニピュレータにより抽出把持さ
れて移動し、焼入ワークストッカの排出部に積載され
る。そして取下部で取下げされる。
【0020】マニピュレータは、回転自在な自在腕によ
りワークを掴持する爪部の向きを自在に変えることがで
きるので、ワークストッカに積載するワークの方向を焼
入れの際の保持方向と異なる方向にすることもでき、ワ
ークストッカの積載量を増加し、複雑な形状のワークの
積載が容易になり長時間の無人運転が可能になる。
【0021】また、ワークマニピュレータでワークを移
動することにより、それぞれ複数の素材または焼入ワー
クストッカを設けることが容易になり、複数のワークス
トッカを交互に使用することにより一層長時間の無人運
転が可能になる。
【0022】また、本発明の誘導加熱による自動焼入装
置は、焼入位置前に設けられた素材ワークの寸法検知手
段と、焼入位置の後に設けられた焼入ワークの未焼入検
知手段の一方または双方を備え、前記制御手段には前記
寸法検知手段または未焼入検知手段の不具合信号により
警報を発し、そして、または全ラインを停止する駆動制
御部を備えることが望ましい。
【0023】また、前記焼入ワークの未焼入検知手段
は、誘導加熱コイルに付加される電力が規定範囲か否か
を検知する誘導電力検知と、冷却手段の冷却液流量が規
定値内か否かを検知する冷却液量検知と、焼入れ面の反
射光を検知する光反射型センサとにより構成され、いず
れかの検知値が規定値外のときは前記不具合信号が発せ
られるようにすることが望ましい。
【0024】すなわち、素材ワークの寸法検知手段は例
えばワークの加熱面が所定の位置にあるかどうかを検知
する。かかる寸法検知手段を焼入位置の前に設けること
によって、ワークの加熱面と誘導加熱コイルとの間隔を
所定間隔に維持するものである。これはワークの寸法が
不良であったり、あるいは載置の仕方が不良だったりす
るとワークの加熱面の高さが変動してワークが誘導加熱
コイルに接触して破損したり、あるいはワークの加熱面
と誘導加熱コイルの間隔が大きくなり過ぎて加熱が所定
温度に達しないという事故の発生を防止するためであ
る。この寸法検知手段は非接触位置検知センサによるこ
とが望ましい。
【0025】また、焼入ワークの未焼入検知手段は、焼
入れされないワークが成品に混入することを防ぐためで
ある。これを加熱位置の後に設けることにより、何らか
の原因により高周波電源が作動しなかったり、あるいは
コイルとワークの間隔が大きすぎて加熱温度が低く所定
の焼入れが行われなかった場合などの焼入れ不良が排除
される。
【0026】本発明では未焼入検知手段として光反射型
センサを用いた。これは、正常に焼入れされたワークは
焼入面に酸化被膜が生じて機械加工の金属光沢面に比し
光の反射率が低下することに着目したものである。未焼
入検知手段としては誘導電流による方法など他の方法も
あるが、光の反射率による方法は例がなく、本発明の装
置は他の方法に比し簡易かつ安価に未焼入れの判断が可
能である点に特徴がある。このときワークを自転させて
全円周について検知するようにすれば焼むらが発見でき
る。また、未焼入検知手段として誘導加熱コイルの付加
電力の電力が規定内にあるか、冷却手段の冷却液の流量
が規定値内にあるかどうかを検知する誘導電力検知と冷
却液量検知とを組み合わせることにより一層確実に未焼
入ワークの混入が防止できる。焼入れ後の成品ワークは
通常積み重ねて取り扱われるので端面を焼入れした場合
には焼入面が見えない場合があり前段階で確実に排除す
ることが要求され、本発明の未焼入検知手段はこれに適
応できる。
【0027】上記寸法検知手段、未焼入検知手段により
不具合が検知されたときは、制御手段により全ラインを
停止させるか、そして、または警報を発するようにすれ
ば無人でも安心して作業ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の第1実施形
態について具体的に説明する。図1は本発明第1実施形
態の誘導加熱による自動焼入装置の正面図、図2は本発
明第1実施形態の誘導加熱による自動焼入装置の平面
図、図3はリフタの詳細を示す側面図である。図4は本
第1実施形態に用いたワークを示す図である。以下、熱
処理前の素材ワーク及び熱処理後の焼入ワークを総称し
て単にワーク1という。
【0029】ワーク1は図4に示すヒンジボールなどの
ような球体1aに貫通孔1bが設けられた部材で、貫通
孔1bの内径円筒面を誘導加熱焼入れするものである。
【0030】素材ワークストッカ10は、駆動装置11
で割出し回転される回転テーブル12の上にワーク1の
貫通孔1bを重ねて挿通する直立ピン13が植設されて
いる。本実施例では直立ピン13は4本であるが、その
数は自由である。ワーク1は図2の装入位置Aで回転テ
ーブル12の直立ピン13にその貫通孔1aを挿通して
所定個数が重ねて装入される。そして、回転テーブル1
2が図の矢印方向に回転して抽出位置Bでワーク1は抽
出される。
【0031】素材ワークリフタ20は抽出位置Bにある
直立ピン13からワーク1を抽出できる位置に配設され
ている。素材ワークリフタ20は詳細を図3に示すよう
にフォーク21(支持部材)とリフト部22から構成さ
れる。フォーク21(支持部材)は直立ピン13を挟ん
でワーク1の下部を支持する2又の爪部を有し、リフト
部22内の図示しないエアーシリンダによりX方向に前
進後退駆動されるスライドバー26の先端に固定されて
いる。リフト部22は、直立したガイドバー25をガイ
ドとしてモータ23により駆動されるスクリュ24によ
り上下Z方向に往復駆動される。これにより、直立ピン
13に積み重ねられた最下部のワーク1がフォーク21
の爪部で支持され昇降駆動される。素材ワークリフタ2
0の上側に設けられたリフタ光電管28(位置検出手
段)によりフォーク21上に積載されたワーク1の最上
部のワーク位置が検出されて制御手段70の駆動制御部
77を介してリフト部22が上下駆動され、フォーク2
1上のワークを上から1個づつ抽出したときに次のワー
クが所定の最上部の抽出高さになるようにされる。
【0032】素材ワーク移送手段30の2個のチャック
(把持部材)33a,33bは3爪エアーチャック、マ
グネットチャックなどが使用され、支持アーム37に抽
出位置Bと焼入位置Cの間隔と等しい間隔で支持され
(焼入位置Cと排出位置Dの間隔とも等しい)、同期作
動する。支持アーム37はエアシリンダ34により上下
移動可能にスライダ32に保持されており、スライダ3
2は供給位置Bと排出位置Dの間の上方に配設されたガ
イドビーム31の上を走行する。焼入位置Cは抽出位置
Bと排出位置Dとの中間等距離に配設されているので、
一方のチャック33aが抽出位置Bの直立ピン13から
素材ワーク1を抽出すると同時に他方のチャック33b
が焼入れを完了した焼入ワーク1を焼入位置Cから抽出
し、それぞれ抽出したワークを保持したままスライダ3
2により排出方向に移動する。
【0033】スライダが移動して一方のチャック33a
が焼入位置Cに位置すると、他方のチャック33bは排
出位置Dに位置することになる。この位置でエアシリン
ダ34により両チャック33a,33bが下降してチャ
ックが開放されると、一方のチャック33aにより素材
ワーク1が焼入位置Cに装入されると同時に他方のチャ
ック33bにより焼入ワーク1がシュート38上に放出
されて受箱39に収容される。このように本発明の装置
は、1個のスライダに2個の把持部材を設けているので
従来の1個のスライダに1個の把持部材を設けた焼入装
置に比し簡単な設備で作業能率を大幅に向上させること
ができる。
【0034】焼入位置Cには、誘導電源60から電力が
付加されてワーク1の内径円筒面を加熱する誘導加熱コ
イル61と、加熱後冷却液を噴射して急冷する冷却手段
64とが設けられている。また、ワーク1は焼入位置で
図示しない回転手段により回転しながら加熱、冷却され
て焼入れされる。焼入位置Cの近傍にワークの寸法検知
手段55を設けることが可能である。寸法検知手段55
としては渦電流式変位センサが望ましい。寸法検知手段
55の不具合信号は制御手段70の検知部76に出力さ
れる。
【0035】フレームの排出位置Dには開口するシュー
ト38が設けられ、排出位置D上でチャック33bによ
り開放されたワーク1はシュート38の蓋38aの上に
載置され、未焼入検知手段56により検知されて良品の
みが落下して受箱39に入るようになっている。
【0036】高周波電源の不調など何らかの原因で焼入
れされないワークが混入することを防止するために未焼
入検知手段56が排出位置Dの近傍に設けられている。
未焼入検知手段56は、図6に示すように光反射型セン
サ57と、誘導加熱コイル61に付加される電力を検知
する誘導電力検知62と、冷却手段の冷却液の流量を検
知する冷却液量検知65とからなる。
【0037】熱処理前の素材ワークの機械加工した金属
光沢面は正常に焼入れされると酸化膜が生じて光反射率
が変化する。排出位置D近傍に設けられた光反射型セン
サ57は、このワークの焼入面の光反射率を検出して未
焼入ワークの有無を検査するものである。ワークの未焼
入れの検出方法としては他の検知方式も使用できるが、
本発明のように光反射率の変化を検出する方式の例はな
く、本発明は安価で効率がよい点で他の方法に優れる。
これにより焼入れむらが生じたワークの混入が防止され
る。光反射型センサ57の反射率が規定範囲を外れると
不具合信号が出力される。
【0038】また、図6の誘導電力検知62は誘導加熱
コイル61に付加される電力が所定値以下のとき、冷却
液量検知65は冷却手段の冷却液の流量が規定値以下に
なったときに不具合信号を出力する。即ち、未焼入検知
手段56では、光反射型センサ57、誘導電力検知6
2、冷却液量検知65のいずれかに不具合が発生したと
きは制御手段70の検知部76に信号が出力されて装置
が停止されるようになっているので未焼入ワークの混入
が完全に防止される。
【0039】図6は制御手段70の構成を示すブロック
図である。図において、サイクルタイム設定72はワー
ク1の誘導加熱時間、冷却液噴出時間などを設定するも
のである。設定されたサイクルタイムは制御部71のタ
イマ74に記憶されて駆動制御部77に出力され、誘導
加熱コイル61、冷却手段64を駆動する。
【0040】カウンタ73は処理ワークの個数を設定す
る。カウンタ73にワーク処理個数を入力しておくと、
所定個数の焼入れが完了すると装置は自動的に停止す
る。また、1つの直立ピンに装入するワーク数を入力し
ておくと、1つの直立ピンのワークの熱処理が終了する
と、次の直立ピンを待機位置に移動させるように回転テ
ーブルを回転させることができる。
【0041】リフタ光電管28は前述のように直立ピン
に積載された最上部のワークの高さ位置に設けられた光
電管であり、ワークリフタ20のフォーク21に積載さ
れた最上部のワークが抽出されると、これを検出して検
知部76に出力し、駆動制御部77を介して、次のワー
クがワーク移送手段30のチャック33により抽出され
る位置にフォーク21を上下駆動する。また、フォーク
21が上死点に達し素材ワークリフタ20のワークが空
になったことを検出したときは、回転テーブル12を駆
動して、次のワークを積載した直立ピン13を供給位置
Bに移動させる。
【0042】検知部76は、前記ワークリフタのリフタ
光電管28の位置信号を受けてワークリフタを駆動する
ほか、ワーク寸法検知手段55または未焼入検知手段5
6の不具合の信号により駆動制御部77に出力して装置
の各機器を停止させ、警報58を作動させるものであ
る。未焼入検知手段56は前述のように光反射型センサ
57、誘導電力検知62、冷却液量検知65からなり、
このいずれかに不具合が検知されたときは検知部76を
介して駆動制御部77に停止、警報の信号が出力され
る。
【0043】駆動制御部77は、前記タイマー、カウン
タ、各検知手段の信号により回転テーブル、ワークリフ
タ、ワーク移送手段、誘導加熱コイル、冷却手段などを
駆動・停止させるものである。
【0044】以下、上記構成の本発明の自動焼入装置の
動作を説明する。全体の動きを説明すると、供給位置A
で回転テーブル12の直立ピン13に積載された素材ワ
ーク1は回転テーブル12により矢印の方向に回転して
抽出位置Bに移動する。この位置でワーク1は素材ワー
クリフタ20により積み重ねられたまま1個分づつ上に
移動され、1個づつ素材ワーク移送手段30の一方のチ
ャック33aにより把持抽出されてスライダ32により
抽出位置Bから焼入位置Cに移送される。焼入位置Cで
誘導加熱コイル61、冷却手段64により加熱冷却して
焼入れされた焼入ワーク1は、焼入位置Cで素材ワーク
移送手段30の他方のチャック33bにより把持抽出さ
れて焼入位置Cから排出位置Dに移送され、チャック3
3bが開放されてワーク1はシュート38に落下し受箱
39にストックされる。
【0045】以上の動作において、チャック33aと3
3bは1本の支持腕37の両端に抽出位置Bと焼入位置
Cの間隔(焼入位置Cと排出位置Dの間隔も同じ)に固
着されて同期して作動するので、チャック33aによる
供給位置Bの素材ワーク1の把持抽出とチャック33b
による焼入位置Cの焼入ワーク1の把持抽出が同時に行
われる。また、スライダ32を排出側にスライドさせて
支持腕37を下降させチャックを開放すると、チャック
33aに把持されている素材ワーク1は焼入位置Cにセ
ットし、同時にチャック33bに把持されている焼入ワ
ーク1を排出位置Dで解放してシュート38に排出でき
る。このように本発明の焼入装置では、1個のスライダ
に2個の把持部材を設けることにより、簡単な設備で作
業能率を向上させることができる。
【0046】以上の動作を図7のフローチャートを用い
てさらに詳細に説明する。まず熱処理作業に先立って、
所定個数の素材ワーク1を回転テーブル12の直立ピン
13に積み重ねて積載する((a)ST1)。
【0047】次にサイクルタイム設定72に加熱、冷却
のサイクルタイムを、カウンタ73に処理ワーク数など
を入力して制御手段70に数値設定((a)ST2)す
る。そして、回転テーブル12を割出し回転させてワー
ク1を積載した直立ピン13が図1の供給位置Bに来る
ようにする((a)ST3)。
【0048】ここで作業をスタートする((a)ST
4)。このときワークリフタ20のフォーク21の高さ
は直立ピン13に積載された最下部のワークの下側で後
退位置にある((b)ST1)。スタートするとフォー
ク21がワークの位置まで前進して((b)ST2)、
その爪で直立ピン13の最下部のワーク1の下側を支持
して上昇する((b)ST3)。このときフォーク21
はワーク1を積み重ねたまま持ち上げて上昇し、積載さ
れた一番上のワーク1が図3のリフタ光電管28により
検出され((b)ST4)、所定位置で停止する
((b)ST5)。この所定位置はワーク移送手段30
のチャック33が下降してワーク1を把持する高さにさ
れ、ここで最上部のワーク1がワーク移送手段30によ
り1個づつ抽出される。
【0049】ワーク移送手段30により直立ピン13の
ワーク1が1個づつ抽出されてフォーク21が上死点に
達し、フォーク21上の直立ピン13のワーク1が空に
なるとリフタ光電管28が「ワーク空」を検知し
((b)ST6)、フォーク21が下降、後退駆動され
((b)ST7)、最下部で待機する((b)ST
8)。こうして直立ピン13が空になると回転テーブル
12が回転駆動されてワークを積載した次の直立ピンが
抽出位置Cに移動される((a)ST5〜6)。
【0050】このときワーク移送手段30の支持アーム
37は供給位置B側の上死点にある((c)ST1)。
直立ピン13の最上部のワーク1がフォーク21により
所定高さに上げられると、ワーク移送手段30の支持ア
ーム37がエアシリンダ34により下降して((c)S
T2)、一方のチャック33aが抽出位置Bのワーク1
をチャッキングし、同時に他方のチャック33bが焼入
位置Cの焼入ワーク1をチャッキングし((c)ST
3)、チャッキングすると支持アーム37が上昇する
((c)ST4)。支持アーム37が上昇して上死点に
達すると((c)ST5)、スライダ32がガイドビー
ム31上をスライドして排出位置D方向に移動する
((c)ST6)。
【0051】上記(c)ST1〜5の動作によりチャッ
ク33aと33bが素材ワークと焼入ワークを把持した
状態でスライダ32が排出位置D方向に移動すると
((c)ST6)、支持アーム37が下降し((c)S
T7)、チャックが開放される((c)ST8)。チャ
ックが開放されると、一方のチャック33aに把持され
た素材ワーク1が焼入位置Bにセットされ他方のチャッ
ク33bに把持された焼入ワークが排出位置Dでシュー
ト38上に放出される。((c)ST8)。
【0052】焼入位置Bにセットされた素材ワーク1は
寸法検知手段55により寸法検知され((e)ST1
0)、寸法不良が検知されると、制御手段70により全
ラインがストップされ警報58が発せられる((e)S
T11)。これによりワークの寸法不良を排除し、誘導加
熱コイルがワークに接触して破損したり、あるいは間隔
があき過ぎて焼入れ硬さが不足することが防止される。
【0053】素材ワーク1が規定範囲にあると検知され
ると、誘導加熱コイル61に高周波電源60から電力が
付加されてワーク1の焼入面が所定温度に誘導加熱さ
れ、冷却手段により冷却液が噴射されて急冷焼入れされ
る((e)ST12)。この加熱冷却の際にワークは図示
しない回転手段により回転されながら加熱冷却される。
加熱時間、冷却液噴射時間は前述のサイクルタイム設定
により設定されている((a)ST2)。
【0054】一方、チャック33bから排出位置Dでシ
ュート38上に放出された焼入ワーク1((c)ST
9)は、光反射型センサ57により光反射率が検知され
て未焼入検知される((f)ST10)。正常に焼入れが
行われていないと表面に酸化膜が発生せず金属光沢を有
するために反射率が高く、正常に焼入れが行われている
と薄茶色の酸化膜が生ずるので反射率が低くなる。した
がってこの光反射率が規定範囲内にあれば正常に焼入れ
が行われたと判断できる。
【0055】未焼入検知手段56はこの光反射型センサ
57と前述の誘導電力検知62、冷却液量検知65とに
より構成され、いずれかの検知値が規定値内から外れた
ときは制御手段70により全ラインがストップし警報5
8が発せられる((f)ST11)。これにより正常に焼
入れされないワークが成品に混入することが防止され
る。
【0056】未焼入検知手段56のいずれの検知値も規
定値内のときは、シュート38の蓋38aが開いて焼入
ワーク1は落下して受け箱39に収納される((f)S
T12)。上記の動作が繰り返されて、制御手段のカウン
タ75に設定された個数の焼入れが全て完了するとライ
ンがストップする。
【0057】チャック33が開放されると支持アーム3
7は上昇して((c)ST13)スライダ32が元の抽出
位置B方向に移動して次のワークに対して待機する
((c)ST14)。
【0058】本実施形態では焼入ワークストッカとして
シュートと受け箱で構成したが、焼入ワークストッカも
素材ワークストッカと同様に回転テーブルにすることも
できる。
【0059】次に本発明の誘導加熱による自動焼入装置
の第2実施形態について説明する。図8は本発明の第2
実施形態の自動焼入装置の正面図である。第2実施形態
の自動焼入装置により焼入れするワーク2の1例は図5
に示すスピンドルナックルなどのような傘部2aと軸部
2bとを有する軸材である。
【0060】第2実施形態では、図8に示すように素材
ワークストッカ310、焼入ワークストッカ310´と
もに、第1実施形態と同様な回転テーブル312が設け
られている。回転テーブル312にはワーク2の軸部2
bを挿通して積載する複数の装入孔(ワーク支持部)3
12aが円周上に設けられている。
【0061】第2実施形態の自動焼入装置の動作も第1
実施形態と同様であるので簡単に説明する。即ち、素材
ワーク2は素材ワークストッカ310の回転テーブル3
12の供給位置で装入孔312aに軸部2bを挿入して
積載され、抽出位置で支持アーム37の一方のチャック
33aに抽出把持される。同時に他方のチャック33a
は焼入位置の焼入ワーク2を抽出把持する。両チャック
33a,33bに素材ワークと焼入ワークを把持した支
持アーム37はスライダ32によりスライドビーム上を
排出方向に移動され、素材ワーク2を焼入位置でセット
すると同時に焼入ワークを焼入ワークストッカ310´
の回転テーブル312の装入孔312aに軸部2bを挿
通して積載する。こうして回転テーブル312を回転し
て素材ワークを供給し焼入れワークを取下ろすことによ
り連続的に作業が継続できる。
【0062】図9は第3実施形態の自動焼入装置の平面
図、図10はその本体の正面図、図11はマニプレータ
の詳細を示す図である。本第3実施形態で焼入れするワ
ーク2は第2実施形態と同様に図5に示す傘付軸であ
る。
【0063】図9に示すように第3実施形態の自動焼入
装置は、本体40の一方側に素材ワークストッカ110
と他方側に焼入ワークストッカ210が配設されてい
る。素材ワークストッカ110、焼入ワークストッカ2
10はそれぞれ平面に移動する2連の素材ワークテーブ
ル111、112及び焼入ワークテーブル211、21
2からなっている。素材及び焼入ワークテーブル11
1、112及び211、212はそれぞれ単独のモータ
111a、112a及び211a、212aで駆動され
るチエンコンベアからなり、詳細を図11に示すように
チエンリンク15のチエンプレート17に積載部材16
が固着されスプロケット18により駆動される。ワーク
2は図5、図9に示すように積載部材16に横にして積
載される。そして素材ワーク2は供給側Aから素材ワー
クテーブル111、112に積載され抽出側Bから抽出
されて本体40の素材ワーク受け42に移送される。ま
た焼入れされた焼入ワークは焼入ワーク受け43から抽
出移送されて焼入ワークテーブル211、212に排出
側Cから積載されて取下側Dから取下ろされる。
【0064】本体40は図10に示すように、フレーム
36のほぼ中央に誘導加熱コイル61と冷却手段64と
を備えた焼入部41が設けられ、焼入部41の両側等距
離に素材ワーク受け42及び焼入ワーク受け43が設け
られている。素材ワーク受け42及び焼入ワーク受け4
3は2又爪状をなし、この2又部でワーク1の軸部を受
けるようになっている。
【0065】本体40の上方には支持柱35に支持され
たガイドビーム31が設けられている。ガイドビーム3
1上をスライドするスライダ32に支持アーム37がエ
アシリンダ34により上下可動に支持され、この支持ア
ーム37に2つのチャック33a,33bがワーク受け
と焼入部の間隔と同間隔に装着されている。そしてスラ
イダ32が素材ワーク受け42と焼入ワーク受け43の
方向に移動する。
【0066】素材及び焼入ワークテーブル111、11
2及び211、212の抽出側Bと排出側Cの前面にそ
れぞれ素材ワークマニピュレータ113と、焼入ワーク
マニピュレータ213が配設されている。
【0067】マニピュレータ113、213は詳細を図
11に示すように、ワーク2を掴持する開閉爪81と、
この開閉爪81を支持して回転かつ前後移動駆動される
自在腕83とを備えている。開閉爪81は開閉駆動部8
2により開閉されてワーク2の軸部2bを掴持または開
放する。自在腕83は腕駆動部84により保持されると
ともに回転かつ水平移動駆動される。これによって開閉
爪81の向きを変えてワークを掴持する方向を自在に変
更できるので、ワークストッカに積載するワークの方向
と焼入れの際の保持方向とを異なる方向にすることがで
き、複雑な形状のワークの積載が容易になりワークスト
ッカの積載量を増加することができて長時間の無人運転
が可能になる。
【0068】腕駆動部84は台車85上に固定され、台
車85は図示しない走行手段によりワークストッカ11
0、210の送り方向に直角に延長して付設されたレー
ル86上を走行する。即ち、素材ワークマニピュレータ
113は素材ワークストッカ110の抽出位置Bの所定
位置から素材ワークを抽出して走行し、素材ワークを本
体40の素材ワーク受け41に載置する。また焼入ワー
クマニピュレータ213は焼入ワークを焼入ワーク受け
42から抽出して走行し、焼入ワークストッカ210の
排出位置Dの所定位置に積載する。
【0069】以下、上記第3実施形態の誘導焼入装置の
動作について簡単に説明する。素材ワーク2は図5、図
9に示すようにワークストッカ110の素材ワークテー
ブル111、112の積載部材16の上に交互に向きを
変えて横積みに積載される。積載が終わると、例えば、
まず素材ワークテーブル111を駆動してワーク2を抽
出側B方向に移動させる。そしてまず供給位置B側にあ
るイの位置の素材ワーク2を素材ワークマニピュレータ
113の開閉爪81により抽出する。
【0070】素材ワーク2のイの位置で、マニピュレー
タ113の開閉爪81を図11の実線に示すように開の
状態で自在腕83を前進させ、開閉爪81を閉にしてワ
ーク2の軸部2bを掴んだ後、図の鎖線のように後退さ
せる。ここでワーク2はワークテーブルには横積みされ
ているので、軸部2bを垂直方向に変えるように開閉爪
を90度回転させる。そして台車85を本体40の素材
ワーク受け42の位置まで走行させ、ワーク2を素材ワ
ーク受け42に載せて開閉爪81を開放するとイの位置
の素材ワーク2は素材ワーク受け42に載置される。
【0071】素材ワーク2が素材ワーク受け42に載置
されると、開閉爪81は後退して台車85はテーブル1
12のロの素材ワークの位置に走行して移動する。ロ、
ハ…の素材ワークを同様に抽出してテーブル112のワ
ークがなくなると、テーブル111に積載されたワーク
について同様に抽出する。
【0072】本体40の素材ワーク受け42に載置され
た素材ワーク2は、ワーク移動手段30の支持アーム3
7に保持されたチャック33aにより素材ワーク受け4
2から焼入部41に移動され、同時に焼入部41で焼入
れされた焼入ワーク2はチャック33bにより焼入部4
1から焼入ワーク受け43に移動される。本体40にお
ける焼入動作とワークの移動は前記第1、第2実施形態
と同様であるので省略する。
【0073】焼入ワーク受け43に移動された焼入ワー
ク2は、前記素材ワークの抽出と逆の動作により焼入ワ
ークマニピュレータ213に把持されてテーブル211
の所定位置、例えば図のニの位置に走行し、素材ワーク
と逆の動作で焼入ワークテーブル211の積載部材16
に積載される。同様にして次の焼入ワークをホ…の位置
に積載しテーブル211を焼入ワークテーブルと逆方向
に回転させて焼入れワークを次々と積載していく。テー
ブル211が一杯になるとテーブル212に積載さす
る。そして取下部Dで取下ろされる。
【0074】上記のようにワークマニピュレータでワー
クを移動することにより、複雑な形状の部材の取り扱い
が容易になるとともに、複数の素材または焼入ワークス
トッカを設けることが可能になる。このように複数のワ
ークストッカを交互に使用することにより、ストッカに
多数のワークを積載することができ一層長時間の無人運
転が可能になる。
【0075】以上述べたように、本発明の実施形態の誘
導加熱による自動焼入装置によれば、ワークの装入から
焼入れを完了したワークのストックまで完全自動化して
行われ、長時間の自動運転が可能になるので、作業人員
の削減とコストの低減ができる。
【0076】とくに本発明の自動焼入装置は、1個の支
持アームに2個以上の把持部材を設けて1度の動作で2
工程のワークを移動できるので簡単な構造で大幅に能率
が向上する。また、作業工程中に寸法検知手段と未焼入
検知手段を設けており、ワークの寸法不良や不具合を自
動的に検知して異状があると装置を停止するので、無人
で作業しても、ワークが加熱コイルに接触して破損した
り加熱不良のワークが混在したりすることがなく、安定
した熱処理作業ができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明構成の誘導
加熱による自動焼入装置によれば、自動車部品の焼入れ
など量産品の焼入れが、少ない人員で安価にでき、信頼
性の高い焼入成品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の誘導加熱による自動焼入
装置の正面図である。
【図2】本発明第1実施形態の誘導加熱による自動焼入
装置の平面図である。
【図3】ワークリフタの詳細側面図である。
【図4】第1実施形態のワークの断面図である。
【図5】第2、第3実施形態のワークの断面図である。
【図6】本発明第1実施形態の誘導加熱による自動焼入
装置の制御手段の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明第1実施形態の誘導加熱による自動焼入
装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明第2実施形態の誘導加熱による自動焼入
装置の正面図である。
【図9】本発明第3実施形態の誘導加熱による自動焼入
装置の平面図である。
【図10】本発明第3実施形態の誘導加熱による自動焼
入装置の本体の正面図である。
【図11】本発明第3実施形態のマニピュレータの詳細
図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 ワーク 10 素材ワークストッカ 11 駆動装置 12 回転テーブル 13 直立ピン 15 チエンリンク 16 積載部材 17 チエンプレート 18 スプロケット 20 ワークリフタ 21 フォーク(支持部材) 22 リフト部 23 モータ 24 スクリュー 25 ガイドバー 26 スライドバー 28 リフタ光電管(位置検出手段) 30 ワーク移送手段 31 ガイドビーム 32 スライダ(ワーク移動手段) 33 チャック(把持部材) 34 エアシリンダ 35 支持柱 36 フレーム 37 支持アーム 38 シュート 39 受箱 40 本体 41 焼入部 42 素材ワーク受け 43 焼入ワーク受け 55 寸法検知手段 56 未焼入検知手段 57 光反射型センサ 58 警報器 60 高周波電源 61 誘導加熱コイル 62 誘導電力検知 64 冷却手段 65 冷却液量検知 70 制御手段 72 サイクルタイム設定 73 カウンタ 74 タイマー 76 検知部 77 駆動制御部 81 開閉爪 82 開閉駆動部 83 自在腕 84 腕駆動部 85 台車 86 レール 110 素材ワークストッカ 111 素材ワークテーブル 112 素材ワークテーブル 113 素材ワークマニピュレータ 210 焼入ワークストッカ 211 焼入ワークテーブル 212 焼入ワークテーブル 213 焼入ワークマニピュレータ 310 素材ワークストッカ 312 回転テーブル 312a 挿入孔(ワーク支持部) A 供給位置 B 抽出位置 C 焼入位置 D 排出位置 G 取下位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材ワークをストックする素材ワークス
    トッカと、焼入ワークをストックする焼入ワークストッ
    カと、該素材ワークストッカの抽出位置と焼入ワークス
    トッカの排出位置との中間等距離の焼入位置に設けられ
    た誘導加熱・冷却手段と、素材ワークストッカの供給位
    置から素材ワークを1個づつ抽出して焼入位置に移動さ
    せる素材ワーク移動手段と、該焼入位置で焼入れされた
    焼入ワークを焼入位置から排出位置の焼入ワークストッ
    カに移動する焼入ワーク移動手段とを備え、前記素材お
    よび焼入ワークストッカ、素材および焼入ワーク移動手
    段および誘導加熱・冷却手段の作動を制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする誘導加熱による自動焼入装
    置。
  2. 【請求項2】 前記素材ワークおよび焼入ワーク移送手
    段は、ワークを抽出把持する2個以上の把持部材が所定
    間隔をおいて設けられた支持アームと、該支持アームを
    上下移動可能に保持するスライダと、前記供給位置、焼
    入位置及び排出位置の間を該スライダをスライドして移
    動させるガイドビームとを備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の誘導加熱による自動焼入装置。
  3. 【請求項3】 前記素材または焼入ワークストッカのい
    ずれか一方または双方は、ワークを積載して積載位置と
    供給位置または排出位置と取下位置に移動させるように
    割出し回転する回転テーブルからなることを特徴とする
    請求項1または2に記載の誘導加熱による自動焼入装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ワークは貫通穴を有する部材からな
    り、前記回転テーブルには該ワークの貫通孔に挿通し積
    み重ねて積載する複数の直立ピンを円周上に備え、前記
    素材ワークおよび焼入ワーク移送手段には該直立ピンに
    挿通積載されたワークを積み上げたまま上下移動させる
    リフト部とその最上部のワークの位置を検出する位置検
    出手段とを備えたワークリフタと、該ワークリフタに積
    載された最上部のワークを1個づつ抽出把持して所定位
    置に移動しあるいは所定位置から移動したワークをワー
    クリフタの最上部に積載するワーク移動手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱による自動
    焼入装置。
  5. 【請求項5】 前記ワークは軸部材からなり、前記回転
    テーブルには該ワークの軸部を支持して載置する複数の
    ワーク支持部を円周上に備え、前記素材ワークおよび焼
    入ワーク移送手段には素材ワーク回転テーブルのワーク
    支持部に積載されたワークを1個づつ抽出把持して焼入
    位置に移動しあるいは焼入位置から移動したワークを焼
    入ワーク回転テーブルのワーク支持部に積載するワーク
    移動手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の誘導加熱による自動焼入装置。
  6. 【請求項6】 誘導加熱コイルと冷却手段とを有する焼
    入部と、該焼入部に等距離の両側に設けられた素材ワー
    ク受け及び焼入ワーク受けとを備えた本体と該本体の両
    側に配設された素材ワークを積載して積載位置から供給
    位置に移動させる1以上の平面テーブルからなる素材ワ
    ークストッカと、焼入ワークを排出位置から取下位置に
    移動させる1以上の平面テーブルからなる焼入ワークス
    トッカと、前記素材ワークストッカに積載された素材ワ
    ークを抽出把持して前記素材ワーク受けに積載する素材
    ワークマニピュレータと、前記焼入ワーク受けから焼入
    ワークを抽出把持して焼入ワークストッカに積載する焼
    入ワークマニピュレータとを備えたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の誘導加熱による自動焼入装置。
  7. 【請求項7】 前記マニピュレータは前記ワークを掴持
    ・開放する爪部と、掴持したワークの向きを変更するよ
    うに前記爪部を回転自在かつ前後移動可能に支持する自
    在腕と、該自在腕を前記素材ワークストッカと素材ワー
    ク受けとの間または前記焼入ワーク受けと焼入ワークス
    トッカとの間を移動させる走行部とを備えたことを特徴
    とする請求項6に記載の誘導加熱による自動焼入装置。
  8. 【請求項8】 焼入位置前に設けられた素材ワークの寸
    法検知手段と、焼入位置の後に設けられた焼入ワークの
    未焼入検知手段の一方または双方を備え、前記制御手段
    には前記寸法検知手段または未焼入検知手段の不具合信
    号により警報を発し、そして、または全ラインを停止す
    る駆動制御部を備えたことを特徴とする請求項1から7
    のいずれかに記載の誘導加熱による自動焼入装置。
  9. 【請求項9】 前記焼入ワークの未焼入検知手段は、誘
    導加熱コイルに付加される電力が規定範囲か否かを検知
    する誘導電力検知と、冷却手段の冷却液流量が規定値内
    か否かを検知する冷却液量検知と、焼入れ面の反射光を
    検知する光反射型センサとにより構成され、いずれかの
    検知値が規定値外のときは前記不具合信号が発せられる
    ことを特徴とする請求項8に記載の誘導加熱による自動
    焼入装置。
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