JPH11184335A - 電子写真装置用フィルタ装置 - Google Patents

電子写真装置用フィルタ装置

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Publication number
JPH11184335A
JPH11184335A JP9365224A JP36522497A JPH11184335A JP H11184335 A JPH11184335 A JP H11184335A JP 9365224 A JP9365224 A JP 9365224A JP 36522497 A JP36522497 A JP 36522497A JP H11184335 A JPH11184335 A JP H11184335A
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JP
Japan
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filter
air filter
air
filter device
net
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Application number
JP9365224A
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English (en)
Inventor
Koji Miyazaki
光司 宮崎
Koichi Yanai
康一 柳井
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Zeon Kasei Co Ltd
Original Assignee
Zeon Kasei Co Ltd
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 加工し易く粉塵の捕集率が良好でありなが
ら、初期状態の圧力損失が小さく、通気性に優れ、しか
も粉塵の保持容量が高い電子写真装置用フィルタ装置を
提供する。 【解決手段】 比較的粗い粒子を除去するための第1エ
アフィルタ44と、前記第1エアフィルタ44の風下側
に配置され、前記第1エアフィルタよりも粉塵率が高い
第2エアフィルタ46と、第2エアフィルタ46の風下
側に配置され、臭気ガス成分を除去するためのガス除去
フィルタとを有するフィルタ装置であって、少なくとも
前記第1エアフィルタ44と第2エアフィルタ46と
が、両者の間に介在する合成樹脂製のネット50で融着
して積層され、平面方向に沿って複数回屈曲加工してあ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱定着方式の電
子写真装置に用いて好適なフィルタ装置に係り、さらに
詳しくは、加熱定着部に発生するガスの臭い成分を有効
に除去し、微粒子の捕捉率特性に優れた電子写真装置用
フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コピー、プリンタ、ファクシミリなどに
代表される電子写真装置は、一般に、感光体から紙など
の被転写媒体に静電転写されたトナーを定着させるため
の加熱定着部を有する。加熱定着部では、静電転写され
たトナーを加熱するために、煙を含むガスやオゾンが発
生し、特に大型プリンタで多用されているフラッシュ定
着方式ではこれらの発生が著しい。一般的にこれらを除
去するために、フィルタ装置が装着してある(たとえば
特開昭63−182682号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より空気清浄用フ
ィルタ装置においてエアフィルタを多層化する技術は周
知のことである。通常、多層化してエアフイルタを用い
る場合には、屈曲加工性や枠への組み込み加工性などを
考慮し、エアフィルタを貼り合わせて用いる。
【0004】エアフィルタを貼り合わせる技術として樹
脂粉体を、貼り合わせようとするフィルタ間に散布し、
それにより融着させる手法が一般的に知られている。
【0005】しかしながら、十分な接着強度と保形性を
得るためには、多量の樹脂粉体を用いる必要があり、そ
の結果、融着面積拡大による濾過面積減少により、初期
の圧力損失が高くなる上に、使用時の圧力損失上昇を引
き起こすという課題があった。特に電子写真装置用空気
清浄フィルタのようにトナーの熱分解により多量の粘着
性粉塵を発生させる用途では、このような課題が顕著に
現れる。
【0006】本発明は、このような実状に鑑みて成さ
れ、加工し易く粉塵の捕集率が良好でありながら、初期
状態の圧力損失が小さく、通気性に優れ、しかも粉塵の
保持容量が高い電子写真装置用フィルタ装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、微粒子の
捕集率が良好でありながら、初期状態の圧力損失が小さ
く、通気性に優れ、しかも粉塵の保持容量が高いフィル
タ装置について鋭意検討した結果、多層化したエアフィ
ルタの貼り合わせ材料として合成樹脂製のネットを用い
てフィルタの濾過有効面積を向上させることで、煙など
を構成する微粒子の捕集率が向上し、且つ初期圧力損失
も低下することを見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0008】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明に係るフィルタ装置は、比較的粗い粒子を除去する
ための第1エアフィルタと、前記第1エアフィルタの風
下側に配置され、比較的粗い粒子を除去するための第2
エアフィルタと、前記第2エアフィルタの風下側に配置
され、臭気ガス成分を除去するためのガス除去フィルタ
とを有するフィルタ装置であって、少なくとも前記第1
エアフィルタと第2エアフィルタとが、両者の間に介在
する合成樹脂製のネットで融着して積層され、平面方向
に沿って複数回屈曲加工してあることを特徴とする。
【0009】合成樹脂製のネットとしては、特に限定さ
れず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルな
どの合成樹脂ファイバを格子状に編み、EVA、SI
S、SBS、非晶性ポリオレフィンなどのスチレン系、
オレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタ
ン系または塩化ビニル系のエラストマーなどで繊維の交
点を接着したものである。ネットを構成するファイバの
繊維径は、特に限定されないが、好ましくは100〜5
00μm程度である。また、ネットの編み目隙間は、前
記第1エアフィルタと第2エアフィルタとを十分に融着
し、且つ、フィルタの濾過有効面積を向上させるように
決定され、特に限定されないが、目開き2〜20mmの
ネット状とし、ネットの全表面積に対して、編み目隙間
が、80〜95%の面積となるようにすることが好まし
い。
【0010】本発明に係るフィルタ装置では、積層シー
トが、合成樹脂製のネットを用いて融着して積層してあ
るので、フィルタの濾過有効面積が向上すると共に、煙
などを構成する微粒子の捕集率が向上し、且つ初期圧力
損失も低下する。しかも、本発明では、ガスに含まれる
臭い成分を除去するためのガス除去フィルタを風下側に
配置し、粒子を除去するための第1および第2エアフィ
ルタから成る積層シートを風上側に配置することで、微
粒子などによる目詰まりが生じにくく、ガス除去フィル
ターとしての機能が長持ちする。
【0011】本発明において、前記第1エアフィルタの
風上面にも、合成樹脂製のネットが融着してあることが
好ましい。第1エアフィルタの風上面は、フィルタ装置
の外部表面となるので、従来では、フィルタ装置組立て
時やフィルタ装置の電子写真装置内への組込み時などに
人手や機械工具が接触し、破損や変形を受け易かった
が、本発明では、合成樹脂ネットで保護されることによ
り保形性が向上し、圧力損失も安定するようになる。ま
た、第1エアフィルタとして、不織布を用いている場合
などでは、風圧により不織布がばらけてしまうおそれが
あるが、前記ネットにより、これを有効に防止すること
ができる。
【0012】前記第1エアフィルタ、第2エアフィルタ
およびガス除去フィルタの周囲が、金属製枠体で保持し
てあることが好ましい。枠体を構成する金属としては、
特に限定されないが塗装鋼板やステンレスであることが
好ましい。従来では、フィルタの枠体は、木材であった
ことから、金属で枠体を構成することにより、枠体を薄
くしても剛性を保つことができ、濾過面積を増大させる
ことができる。また、難燃性や気密性も向上し、結果的
に捕集率も向上する。
【0013】前記ガス除去フィルタとしては、特に限定
されないが、活性炭の粒子を充填したものや、活性炭を
含むシートなどが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0015】図1(A)は本発明の1実施形態に係るフ
ィルタ装置の平面図、同図(B)は同図(A)に示すI
B−IB線に沿う断面図、図2(A)は図1(B)に示
すII部の詳細要部断面図、同図(B)は本発明の他の実
施形態に係るフィルタ装置の要部断面図、図3(A)は
積層シートの要部断面図、同図(B)はネットの平面
図、図4はフラッシュ定着式プリンタ装置の概略構成
図、図5は圧力損失および捕集率の測定装置の概略図で
ある。
【0016】第1実施形態 図1に示す本実施形態に係るフィルタ装置2は、図4に
示す電子写真装置としてのフラッシュ定着式プリンタ4
に装着され、加熱定着部6内またはその付近のガスをフ
ァン8で吸引し、フィルタ装置2を通してケーシング1
0の外部に排気する位置に設置してある。なお、ファン
8は、フィルタ装置2の風上側に配置し、加熱定着部6
内またはその付近のガスをフィルタ装置2へ強制的に送
り込むように構成しても良い。
【0017】図4に基づきプリンタ4の概略について説
明する。図4に示すように、プリンタ4は、感光ドラム
12を有し、その周囲に、現像部14、転写部16、ク
リーニング部18、前帯電器18およびレーザ照射部2
2が配置してある。クリーニング部18では、感光ドラ
ム12の外周面を清掃し、前帯電器20では、清掃され
た感光ドラム12の外周面を均一に帯電する。レーザ照
射部22では、回転している感光ドラム12の均一帯電
面に所定パターンの光を照射することにより、光が当た
った部分の帯電電荷を除去し、電荷が残った部分に静電
潜像を形成する。
【0018】現像部14では、静電潜像と逆極性に帯電
した着色微粒子であるトナーを潜像に付着させて可視像
とする。次に、転写部16では、ホッパ24から送られ
てくる記録紙25(被転写媒体)を感光体12の外周面
に重ねる。そして、記録紙25の裏側からコロナ放電な
どでトナーの帯電極性とは逆極性の電荷を記録紙に与
え、静電力により感光体上のトナー像を記録紙に転写す
る。トナー像が転写された記録紙25は、定着部6へと
送られ、そこでキセノンランプなどにより加熱され、ト
ナー像を融着して記録紙に定着させる。トナー像が定着
された記録紙25は、スタッカ26の上に重ねられる。
【0019】定着部6では、トナーの加熱により、臭い
成分や煙成分を含んだガスが発生するが、このガスは、
本実施形態に係るフィルタ装置2により濾過され、脱煙
および脱臭が図られる。
【0020】図1に示すように、本誌実施形態に係るフ
ィルタ装置2は、フィルタ本体30と、このフィルタ本
体30の外周を囲む金属製枠体32とを有する。枠体3
2は、たとえばステンレスで構成してあり、フィルタ本
体30の表裏面が外部に露出するための開口部34を有
する。
【0021】枠体32の大きさは、特に限定されない
が、縦寸法a=150〜300mm、横寸法b=200
〜600mm、縁部の折り返し幅寸法c=5〜20m
m、高さ寸法d=30〜150mm程度である。枠体3
2の一方の面または両面には、折り返し面C部に沿って
パッキン42が装着してある。パッキン42を装着する
ことで、一方の開口部34から導入されてフィルタ本体
30の表裏面を貫通して他方の開口部34から流出する
ガスが他へ漏洩することを防止する。
【0022】図2(A)に示すように、フィルタ本体3
0は、清浄化されるべきガスの流れ(矢印X)に対して
垂直の平面方向に沿って複数回屈曲加工(たとえばプリ
ーツ加工)してある積層シート40が配置してある。積
層シート40の断面は、図2に示すように、全体的に
は、断面ジグザグである。積層シート40におけるジグ
ザグ断面のジグザグ単位幅eは、特に限定されないが、
2〜20mm程度が好ましい。また、ジグザグ高さf
は、10〜100mm程度が好ましい。さらに、f/e
の比は、1〜10程度が好ましい。
【0023】このように積層シート40の断面は、全体
としてはジグザグであるが、その一部を拡大してみる
と、図3(A)に示すように、中性能エアフィルタ44
(第1エアフィルタ)と、その風下側に積層してある高
性能エアフィルタ46(第2エアフィルタ)とから成っ
ている。
【0024】中性能エアフィルタ44および高性能エア
フィルタ46は、ガラス繊維濾紙や合成繊維濾紙や合成
繊維不織布などで構成してあり、フィルタ自体の材質は
同様であるが、目の粗さなどが異なり、単独で比較した
場合には、高性能エアフィルタ46の方が中性能エアフ
ィルタよりも粉塵の捕集率が高い。なお、本実施形態に
おいては、高性能フィルタには、HEPAエアフィルタ
(High Efficiency Particle Air Filterの略)も含ま
れる。また中性能エアフィルタには、粗塵用エアフィル
タも含まれるものとする。
【0025】各フィルタ44および46の厚みは、特に
限定されないが、各々0.2〜2mm程度が好ましい。
【0026】これらエアフィルタ44,46は、ホット
メルトネット50などの合成樹脂製のネットを用いて張
り合わせ接着され、プリーツ加工により、図2(A)に
示すように、山谷が交互に形成される屈曲した形状に成
形される。ホットメルトネット50は、合成樹脂ファイ
バを格子状に編み、EVAなどのホットメルト樹脂で繊
維の交点を接着したものである。
【0027】本実施形態においては、中性能フィルタ4
4の風上側表面にもホットメルトネット48などの樹脂
ネットが接着してある。中性能フィルタ44の風上側表
面にもホットメルトネット48などの樹脂ネットを接着
することで、平面方向に沿って複数回屈曲加工してある
積層シート40中の中性能エアフィルタ44の形状が、
人手などの外的接触を受けて崩れることを有効に防止で
きる。中性能フィルタ44が不織布などで構成してある
場合に、風圧により不織布がばらけてしまうおそれがあ
るが、ネット48により、これを有効に防止することが
できる。このネット48は、ネット50と共に、積層シ
ート40の断面ジグザグ形状を保持する効果もある。
【0028】本実施形態に係るフィルタ装置2では、積
層シート40が、合成樹脂製のネット50を用いて融着
して積層してあるので、フィルタの濾過有効面積が向上
すると共に、煙などを構成する微粒子の捕集率が向上
し、且つ初期圧力損失も低下する。しかも、本実施形態
では、ガスに含まれる臭い成分を除去するための活性炭
不織布38を風下側に配置し、粒子を除去するためのエ
アフィルタ44および46から成る積層シート40を風
上側に配置することで、活性炭などの吸着剤の目詰まり
が生じにくく、ガス除去フィルターとしての機能が長持
ちする。そのため、本実施形態に係るフィルタ装置2
は、図4に示すレーザプリンタ4の加熱定着部6内で発
生するガスを有効に清浄化することができる。しかもフ
ィルタ装置2を交換するには、枠体32毎交換すればよ
いので、その作業も容易である。
【0029】第2実施形態 本実施形態のフィルタ装置2aでは、図2(B)に示す
ように、フィルタ本体30aの積層構造を変えた以外
は、前記実施形態のフィルタ装置2と同様である。
【0030】本実施形態のフィルタ装置2aでは、風上
側から、ガラス不織布36、断面ジグザグ形状の積層シ
ート40、消臭不織布52、粒状活性炭の充填層38
a、およびステンレス製金網54が配置してある。
【0031】消臭不織布52としては、特に限定されな
いが、化学反応型の消臭剤を付着させた厚み2〜10m
m程度のポリエステル、レーヨン、ポリプロピレン製不
織布を用いることができる。
【0032】粒状活性炭の充填層38aに含まれる活性
炭の平均粒径は、特に限定されないが、1〜5mm程度
が好ましい。また、充填層38aの厚みは、3〜20m
m程度が好ましい。金網54は、粒状活性炭が外側へ移
動しないようにするためのものである。
【0033】本実施形態では、積層シート40の積層構
造は、前記第1実施形態の場合と同様であるが、積層シ
ート40のジグザグ単位幅eおよびジグザグ高さfが、
前記第1実施形態の場合よりも小さくなっている。
【0034】本実施形態に係るフィルタ装置2aでも、
積層シート40が、合成樹脂製のネット50を用いて融
着して積層してあるので、フィルタの濾過有効面積が向
上すると共に、煙などを構成する微粒子の捕集率が向上
し、且つ初期圧力損失も低下する。また、本誌実施形態
では、ガスに含まれる臭い成分を除去するための粒状活
性炭の充填層38aを風下側に配置し、粒子を除去する
ためのエアフィルタ44および46から成る積層シート
40を風上側に配置することで、活性炭など吸着剤の目
詰まりが生じにくく、ガス除去フィルターとしての機能
が長持ちする。そのため、本実施形態に係るフィルタ装
置2aは、図4に示すレーザプリンタ4の加熱定着部6
内で発生するガスを有効に清浄化することができる。し
かもフィルタ装置2aを交換するには、枠体32毎交換
すればよいので、その作業も容易である。
【0035】本実施形態のフィルタ装置2aでは、活性
炭シートではなく活性炭の充填層38aとしているため
に、活性炭量を多く使用でき、ガス除去性能が更に向上
する。
【0036】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0037】たとえば、上記実施形態では、本実施形態
に係るフィルタ装置をフラッシュ定着式プリンタ装置な
どの電子写真装置に適用したが、本発明に係るフィルタ
装置は、電子写真装置以外の装置に用いることも可能で
ある。
【0038】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0039】実施例1 図2(A)に示す構造のフィルタ装置2を作製した。ス
テンレス製枠体32の縦寸法aは285mmであり、横
寸法bは500mmであり、高さcは56ミリであっ
た。
【0040】積層シート40としては、中性能ガラス濾
紙44とHEPAガラス繊維濾紙46の積層シートをプ
リーツ加工したものを用いた。中性能ガラス濾紙44と
しては、厚み0.4mmの北越製紙株式会社製の品番H
730−Aを用い、HEPAガラス繊維濾紙46として
は、厚み0.4mmの北越製紙株式会社製の品番H32
0−Aを用いた。ネット48および50としては、直径
250μmのポリプロピレンファイバーを5mm間隔で
格子状に編んだネットを用いた。
【0041】プリーツ加工後の積層シート40のジグザ
グ単位幅eは約8mmであり、ジグザグ高さfは42m
mであった。
【0042】枠体32の風下側開口部34には、発泡ク
ロロプレンゴム製パッキン42を装着した。このように
構成したフィルタ装置を、試験サンプルとして、図5に
示す試験装置の天板カバー60を開けて、パッキン42
側が下となるように試験装置の内部に載置し、天板カバ
ー60をガムテープなどでシールして評価試験を行っ
た。
【0043】試験サンプルを設置後、送風機(ブロワ)
を作動させ、装置内を流れるガスの流量が2リットル/
分となるように安定化させた。入り口側と出口側の粉塵
数をパーティクルカウンター62(3μm以上、0.0
1CF)により計測し、捕集率を算出した。捕集率の計
算は、次の式により行った。すなわち、捕集率(%)=
(1−出口粉塵数/入口粉塵数)×100である。
【0044】また、試験サンプルの初期状態における入
口側と出口側との圧力損失を、差圧計64により求め
た。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】実施例2 図2(B)に示す構造のフィルタ装置2aを作製した。
ステンレス製枠体32の縦寸法aは285mmであり、
横寸法bは500mmであり、高さcは56ミリであっ
た。消臭不織布52としては、厚み3mmのリン酸エス
テルと銅(II)化合物よりなる化学反応型消臭剤を付
着させたポリエステル不織布(ゼオン化成株式会社製の
品番ZCL−F3002)を用いた。活性炭の充填層3
8aには、平均粒径3mmの粒状活性炭650gを、層
38aの厚みが15mmとなるように、ステンレス製金
網54の上に面方向に均一に充填した。
【0047】積層シート40としては、風上側の中性能
ガラス濾紙44と風下側のHEPAガラス繊維濾紙46
とを積層したシートをプリーツ加工したものを用いた。
中性能ガラス濾紙44としては、厚み0.4mmの北越
製紙株式会社製の品番H730−Aを用い、HEPAガ
ラス繊維濾紙46としては、厚み0.4mmの北越製紙
株式会社製の品番H320−Aを用いた。ネット48お
よび50としては、直径250μmのポリプロピレンフ
ァイバー5mm間隔で格子状に編んだネットを用いた。
【0048】プリーツ加工後の積層シート40のジグザ
グ単位幅eは約5mmであり、ジグザグ高さfは25m
mであった。
【0049】枠体32の風下側開口部34には、発泡ク
ロロプレン製パッキン42を装着した。このように構成
したフィルタ装置を、試験サンプルとして、実施例1と
同様にして、図5に示す試験装置を用いて評価試験を行
った。結果を表1に示す。
【0050】比較例1 積層シート40の代わりに、厚み0.4mmの北越製紙
株式会社製の品番H730−AのHEPAガラス繊維濾
紙をプリーツ加工したもの(ジグザグ単位幅eは約3m
mであり、ジグザグ高さfは25mm)を用い、このフ
ィルタ装置のHEPAガラス繊維濾紙側の開口部から空
気がフィルタを通過するように、図5に示す試験装置に
取り付けた以外は、実施例2と同様にして、図5に示す
試験装置を用いて評価試験を行った。結果を表1に示
す。
【0051】比較例2 実施例1に示す積層シート40の代わりに、中性能ガラ
ス濾紙44とHEPAガラス繊維濾紙46とを、平均粒
径0.5mmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビ
ニル含有量25重量%)を、250g/m2 の割合で散
布して融着した積層シートを用いた以外は、実施例1と
同様にして、フィルタ装置を組み立て、図5に示す試験
装置を用いて評価試験を行った。結果を表1に示す。
【0052】評価 実施例1および2によれば、比較例1および2に比べて
初期圧力損失を低減できるにもかかわらず、捕集率が向
上することが確認できた。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、微粒子の捕集率が良好でありながら、初期状態の圧
力損失が小さく、通気性に優れ、しかも粉塵の保持容量
が高いフィルタ装置を実現することができる。
【0054】本発明に係るフィルタ装置は、電子写真装
置の加熱定着部で発生するガスを濾過し、脱煙および脱
臭する装置として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の1実施形態に係るフィル
タ装置の平面図、同図(B)は同図(A)に示すIB−
IB線に沿う断面図である。
【図2】図2(A)は図1(B)に示すII部の詳細要部
断面図、同図(B)は本発明の他の実施形態に係るフィ
ルタ装置の要部断面図である。
【図3】図3(A)は積層シートの要部断面図、同図
(B)はネットの平面図である。
【図4】図4はフラッシュ定着式プリンタ装置の概略構
成図である。
【図5】図5は圧力損失および捕集率の測定装置の概略
図である。
【符号の説明】
2… フィルタ装置 4… レーザプリンタ装置(電子写真装置) 6… 加熱定着部 30… フィルタ本体 32… 枠体 34… 開口部 36… ガラス不織布 38… 活性炭不織布(ガス除去フィルタ) 38a… 活性炭の充填層 40… 積層シート 44… 中性能エアフィルタ(第1エアフィルタ) 46… 高性能エアフィルタ(第2エアフィルタ) 48,50… ネット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より空気清浄用フ
ィルタ装置においてエアフィルタを多層化する技術は周
知のことである。通常、多層化してエアフィルタを用い
る場合には、屈曲加工性や枠への組み込み加工性などを
考慮し、エアフィルタを貼り合わせて用いる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明に係るフィルタ装置は、比較的粗い粒子を除去する
ための第1エアフィルタと、前記第1エアフィルタの風
下側に配置され、前記第1エアフィルタよりも粉塵の捕
集率が高い第2エアフィルタと、前記第2エアフィルタ
の風下側に配置され、臭気ガス成分を除去するためのガ
ス除去フィルタとを有するフィルタ装置であって、少な
くとも前記第1エアフィルタと第2エアフィルタとが、
両者の間に介在する合成樹脂製のネットで融着して積層
され、平面方向に沿って複数回屈曲加工してあることを
特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】試験サンプルを設置後、送風機(ブロワ)
を作動させ、装置内を流れるガスの流量が2/mi
となるように安定化させた。入り口側と出口側の粉塵
数をパーティクルカウンター62(3μm以上、0.0
1CF)により計測し、捕集率を算出した。捕集率の計
算は、次の式により行った。すなわち、捕集率(%)=
(1−出口粉塵数/入口粉塵数)×100である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的粗い粒子を除去するための第1エ
    アフィルタと、 前記第1エアフィルタの風下側に配置され、比較的粗い
    粒子を除去するための第2エアフィルタと、 前記第2エアフィルタの風下側に配置され、臭気ガス成
    分を除去するためのガス除去フィルタとを有するフィル
    タ装置であって、 少なくとも前記第1エアフィルタと第2エアフィルタと
    が、両者の間に介在する合成樹脂製のネットで融着して
    積層され、平面方向に沿って複数回屈曲加工してあるこ
    とを特徴とする電子写真装置用フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1エアフィルタの風上面にも、合
    成樹脂製のネットが融着してある請求項1に記載の電子
    写真装置用フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1エアフィルタ、第2エアフィル
    タおよびガス除去エアフィルタの周囲が、金属製枠体で
    保持してある請求項1または2に記載のフィルタ装置。
JP9365224A 1997-12-19 1997-12-19 電子写真装置用フィルタ装置 Pending JPH11184335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7725049B2 (en) * 2006-12-04 2010-05-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having duct and exhaust outlet

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