JPH11184318A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11184318A
JPH11184318A JP9365715A JP36571597A JPH11184318A JP H11184318 A JPH11184318 A JP H11184318A JP 9365715 A JP9365715 A JP 9365715A JP 36571597 A JP36571597 A JP 36571597A JP H11184318 A JPH11184318 A JP H11184318A
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speed
image
developing
image forming
developing device
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JP9365715A
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Masaaki Yamaji
雅章 山路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1種類の画像形成装置で、(1)記録速度は
遅いが鮮明で高画質な画像を得る用途と、(2)記録速
度の速い用途、の複数の用途に応じることができるよう
にした、簡易な構造で、装置コストを低減することので
きる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、現像特性の異なる複数
の現像装置13、14を備え、現像装置の構成条件に対
応してプロセス速度を切換制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録方法
等により画像を形成する画像形成装置に関するものであ
り、特に、画像形成速度を制御する画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真記録方法等により画像を
形成する画像形成装置としては、パーソナル、低速機、
中速機、高速機、カラー、特殊用途等、多様化してお
り、これらの画像形成装置は一般に広く知られている。
画像形成装置のコストは画像形成速度(プロセス速度)
と関連があり、画像形成速度が遅い低速機はコストが安
く、画像形成速度が速い高速機はコストが高い。
【0003】従来の画像形成装置は、各種用途に応じ
て、低中速機から高速機のいずれかの画像形成装置を選
択使用しており、1台の画像形成装置では1種類の画像
形成速度のみとするのが一般的であった。極く最近、1
台の画像形成装置で2種類の画像形成速度を有するレー
ザープリンタが発表された。この例では、画像形成装置
は1台の現像装置を有し、600dpiで画像形成する
ときは、画像形成速度が、即ち、プリント速度が16枚
/分で、1200dpiで画像形成するときのみプロセ
ス速度を1/2にしてプリント速度を8枚/分としてい
る。これは、通常は、プリント速度が16枚/分で使用
し、このプリント速度で十分な画像特性を実現し得る構
成としており、一方、特殊な用途として高解像力を必要
とするものに対応して、1200dpiで画像形成する
構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、画像形成装置
を用いて画像の記録を行う場合、長期間保存したい情報
は記録速度が遅くてもよいから鮮明で高画質な画像を要
望し、短期間の保管でよい情報はそれほど高画質な画像
でなくてもよいから記録速度の速いものがよいという要
望がある。勿論、長期保存用の画像は充分な定着性を必
要とするが、短期保存用の画像は必ずしも高レベルの定
着性を必要とするとは限らず、取り扱い時に画像が欠損
して情報が欠落していなければ充分である場合もある。
【0005】又、グラフィック画像は記録速度が遅くて
もよいから鮮明な画像を要望し、文字画像はそれほど高
画質な画像でなくてもよいから記録速度の速いものがよ
いという要望がある。更には、カラー画像は記録速度が
遅くてもよいから鮮明で高品位な画像を要望し、白黒画
像等の単色画像はそれほど高画質な画像でなくてもよい
から記録速度の速いものがよいという要望がある。
【0006】しかしながら、上記従来装置にて、1台の
画像形成装置で1種類の画像形成速度しか用いていない
場合、それぞれの用途に応じて、各々の画像形成装置を
必要とするという問題があった。
【0007】又、1台の画像形成装置で1台の現像装置
を有し、画像形成速度を変化させる場合は、1台の現像
装置しか用いていないために、複数の画像形成速度に対
応して、画像形成・現像・転写・定着等の各工程におけ
る設定条件を大幅に変更する必要があり、装置が複雑化
して装置コストが高くなる。
【0008】更に、さほど高画質画像を必要としない高
速モードでも、高画質画像を必要とする低速モード用の
高価な現像剤を使用しなければならないとするという問
題があった。
【0009】更に又、高速モードでの使用を汎用モード
とし、高速機使用となっているので、装置構成がコスト
高となるという問題があった。
【0010】従って、本発明の目的は、上記諸問題を解
決せんとするものであり、1種類の画像形成装置で、
(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質な画像を得る用途
と、(2)記録速度の速い用途、の複数の用途に応じる
ことができるようにした、簡易な構造で、装置コストを
低減することのできる画像形成装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段
にて顕画像とする画像形成装置において、前記現像手段
を構成する現像特性の異なる複数の現像装置と、前記像
担持体の移動速度を切り換えるプロセス速度切換手段
と、前記各現像装置の構成条件に対応してプロセス速度
を切換制御する手段と、を有することを特徴とする画像
形成装置である。この構成によれば、像担持体の移動速
度を切り換える手段により、1種類の画像形成装置で、
(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質な画像を得る用途
と、(2)記録速度の速い用途、の複数の用途に応じる
ことができる。
【0012】本発明の他の態様によると、像担持体に静
電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段にて顕画像と
する画像形成装置において、画像情報を含むデータを入
力する手段と、前記現像手段を構成する現像特性の異な
る複数の現像装置と、前記像担持体の移動速度を切り換
えるプロセス速度切換手段と、前記入力手段に基づいて
前記現像装置を選択し、且つプロセス速度を切換制御す
る手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が提
供される。この構成によれば、像担持体の移動速度を切
り換える手段により、1種類の画像形成装置で、(1)
記録速度は遅いが鮮明で高画質な画像を得る用途と、
(2)記録速度の速い用途、の複数の用途に応じること
ができる。また、データ入力手段に基づいてプロセス速
度を設定する手段は操作者の速度設定操作を必要とせ
ず、簡単な操作で所望の用途の画像を得ることができ
る。
【0013】本発明の他の態様によると、像担持体に静
電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段にて顕画像と
する画像形成装置において、前記現像手段を構成する現
像特性の異なる複数の現像装置と、前記像担持体の移動
速度を切り換えるプロセス速度切換手段と、前記像担持
体の移動速度を設定するプロセス速度設定手段と、像担
持体移動速度のモードを表示する速度モード表示手段
と、前記プロセス速度の設定に基づいて前記現像装置を
選択し、且つプロセス速度を切換制御する手段と、を有
することを特徴とする画像形成装置が提供される。この
構成によれば、像担持体の移動速度を切り換える手段に
より、1種類の画像形成装置で、(1)記録速度は遅い
が鮮明で高画質な画像を得ることができる用途と、
(2)記録速度の速い用途、の複数の用途に応じること
ができる。また、像担持体の移動速度のモードを表示す
る速度モード表示手段は表示された速度モードに基づい
て操作者が希望する速度モードに設定することができる
ので、所望の用途の画像を確実に得ることができる。
【0014】本発明の更に他の態様によると、上記各発
明にて、画像形成が終了した後、所定時間経過後標準プ
リントモードに復帰する手段を有することができる。こ
の構成によれば、標準プリントモードに復帰する手段
は、通常よく使用するモードに復帰させてるので、操作
者が頻繁に速度モードを設定しなくてすみ、操作性が向
上する。
【0015】本発明の更に他の態様によると、上記各発
明にて、各々少なくとも前記像担持体及び前記現像手段
を一体とした、画像形成特性の異なる複数のプロセスユ
ニットを着脱交換可能に配設し、装着したプロセスユニ
ットの種類を識別するプロセスユニット識別手段を設
け、装着されたプロセスユニットの種類に基づいてプロ
セス速度を設定する手段を有することができる。この構
成によれば、画像形成特性の異なるプロセスユニットを
着脱交換可能とする手段は取り扱い操作性を簡単化する
ことができ、装着されたプロセスユニットの種類に基づ
いてプロセス速度を設定する手段は、操作を簡単にでき
るとともに確実に適正なプロセスユニットとプロセス速
度の組み合わせで画像形成できるので常に適正な所望の
用途の画像を得ることができる。
【0016】本発明の更に他の態様によれば、現像特性
の異なる複数の現像装置を配設し、前記プロセス速度の
設定に対応して、前記現像装置を選択して使用すること
ができる。この構成によれば、プロセス速度の設定に対
応して現像装置を選択して使用する手段は、各々のプロ
セス速度に適した現像装置を用いることができるので、
所望の用途のプロセス速度において、より良好な画像を
得ることができる。
【0017】本発明の更に他の態様によると、現像特性
の異なる現像装置を着脱交換可能に配設し、装着した現
像装置の種類を識別する現像装置識別手段を設け、装着
された現像装置の種類に基づいてプロセス速度を設定す
る手段を有することができる。この構成によれば、着脱
交換可能とする手段は装置構成をコンパクトにすること
ができ、装着された現像装置の種類に基づいてプロセス
速度を設定する手段は、操作を簡便にできるとともに確
実に適正な現像装置とプロセス速度の組み合わせで画像
形成できるので常に適正な所望の用途の画像を得ること
ができる。
【0018】上記各発明にて、一実施態様によると、前
記複数の現像装置に現像特性の異なる現像剤を収納す
る。この構成によれば、複数の現像装置に現像特性の異
なる現像剤を収納する手段は、簡単な構成で所望の用途
に適した現像剤を用いることができるので、所望の用途
のプロセス速度において、より適正な所望の用途の画像
を得ることができる。
【0019】他の実施態様によると、前記複数の現像装
置が現像方式の異なる現像装置である。この構成によれ
ば、複数の現像装置の現像方式を異ならせる手段は、各
々のプロセス速度に適した現像方式の現像装置を用いる
ことができるので、所望の用途のプロセス速度におい
て、より適正な所望の用途の画像を得ることができる。
【0020】他の実施態様によると、前記複数の現像装
置の構成設定が異なる。この構成によれば、複数の現像
装置の構成設定を異ならせる手段は、各々のプロセス速
度に適した構成設定の現像装置を用いることができるの
で、所望の用途のプロセス速度において、より良好な画
像を得ることができる。
【0021】本発明の更に他の態様によると、プロセス
速度の設定に基づいて、潜像形成条件を変更する手段を
有することができる。この構成によれば、プロセス速度
の設定に基づいて潜像形成条件を変更する手段は、各々
のプロセス速度に対応して現像性能を設定することがで
きるので、所望の用途のプロセス速度において、より良
好な画像を得ることができる。
【0022】本発明の更に他の態様によると、プロセス
速度の設定に基づいて、定着条件を変更する手段を有す
ることができる。この構成によれば、プロセス速度の設
定に基づいて定着条件を変更する手段は、各々のプロセ
ス速度に対応して定着性能を設定することができるの
で、所望の用途のプロセス速度において、より良好な定
着性を有した画像を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0024】実施例1 図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例であるデ
ジタル電子写真複写機の全体構成を示す。
【0025】本実施例によると、デジタル電子写真複写
機は、イメージスキャナー部1とプリンタ部2とを有す
る。イメージスキャナー部1は、原稿を読み取りデジタ
ル画像信号処理を行い、プリンタ部2は、イメージスキ
ャナー部1で原稿を読み取られた原稿画像に対応した画
像を転写材にプリントする。スキャナー及びプリンタ共
に400dpiの解像力を有する。
【0026】イメージスキャナー部1について更に説明
すると、先ず、原稿台3上に原稿Gを複写すべき面を下
側にしてセットする。次に、コピーボタンを押すことに
より複写が開始される。
【0027】イメージスキャナー部1においては、原稿
照射用ランプ、短焦点レンズアレイ、CCDセンサーが
一体とされたユニット4が原稿を照射しながら走査する
ことにより、その照明走査光の原稿面反射光が、短焦点
レンズアレイによって結像されてCCDセンサーに入射
される。CCDセンサーは受光部、転送部、出力部より
構成されている。CCD感光部においておいて光信号が
電気信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期し
て順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電
圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力す
る。このようにして得られたアナログ信号は周知の画像
処理を行ってデジタル信号に変換してプリンタ部2に送
られる。
【0028】次に、プリンタ部2について説明する。プ
リンタ部2は、プリンタ装置本体51を有し、像担持体
としてのドラム状電子写真感光体、即ち、感光体ドラム
11が矢印方向に回転駆動される。更に、プリンタ部2
には、感光体ドラム11の周囲にわたってドラム回転方
向に順次、帯電器12と、現像手段を構成する2成分現
像剤を収納した低速用現像装置13及び1成分現像剤を
収納した高速用現像装置14と、転写帯電器15と、ク
リーニング手段16と、前記感光体ドラム11の上方に
設けられたレーザービームスキャナー10とが設けられ
ている。レーザービームスキャナー10は、半導体レー
ザー、ポリゴンミラー、fθレンズ等から成り、電気デ
ジタル画素信号の入力を受けて、該信号に対応して変調
されたレーザービームを前記帯電器12と現像装置13
との間でドラム母線方向に走査してドラム面を露光す
る。
【0029】プリンタ全体のシーケンスについて、簡単
に説明すると、先ず、感光体ドラム11は帯電器12に
よって、均等に帯電される。次に、原稿Gの画像信号に
より変調されたレーザービーム光Eにより画像露光が行
われ、感光体ドラム11上に静電潜像が形成され、、そ
の後、現像手段、即ち、現像装置13又は現像装置14
によって現像が行われる。
【0030】プリンタ部2は、プリンタ装置本体51に
給紙カセット52が設置されており、転写材53を収容
している。給紙ローラ54が、給紙カセット52に収容
された転写材53をレジストローラ55が配置されてい
る位置まで給送する。転写材搬送手段70は、レジスト
ローラ55から送られた転写材53を定着装置76へと
搬送する。転写材搬送手段70は、無端の転写材搬送帯
である搬送ベルト71を備え、この搬送ベルト71は、
駆動ローラ72とアイドルローラ73に巻回され、調節
ローラ74によって張設力が調節自在とされる。
【0031】転写材53は、感光体ドラム11を通過す
るとき、感光体ドラム11に形成された顕画像(トナー
像)が転写される。搬送ベルト71は、駆動ローラ72
によって矢印方向に駆動され、前記トナーが転写された
転写材53を定着装置76へ搬送する。
【0032】定着装置76は、搬送ベルト71にて搬送
されてくるトナーが転写された転写材53に熱と圧力を
加えてトナーを転写材53に定着させる。排紙ローラ7
7にて、画像形成が終了した転写材53を排紙スタッカ
78に排紙する。
【0033】次に、現像装置13、14について説明す
る。本実施例において、現像装置13としては従来より
広く用いられている2成分磁気ブラシ現像装置を用いて
いる。現像装置13は、現像剤を担持し搬送する現像剤
担持体としての現像スリーブ13aを備え、この現像ス
リーブ13aには、交流電圧に直流電圧を重畳した振動
バイアス電圧が印加されている。現像剤は非磁性トナー
と磁性粒子(キャリア)とから成る2成分現像剤を用い
た。
【0034】現像剤装置14としては従来より広く知ら
れている磁性トナーを使用した非接触1成分現像装置、
いわゆるジャンピング現像装置を用いている。この現像
装置14は、安価な1成分現像剤を用い、更に装置構成
を簡素化できることから、ランニングコストを安くする
ことができる。現像剤担持体としての現像スリーブ14
aには、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電
圧が印加されている。
【0035】尚、現像装置13、14は近接・離間が可
能に配置されており、その一方が現像に寄与する構成と
なっている。近接・離間の手段としては、例えば、ソレ
ノイドの付勢、脱勢による等の公知の方法を用いること
ができる。
【0036】次に、転写材53の移動速度について説明
する。感光体ドラム11と、搬送ベルト71と、定着装
置76とは公知の方法により1つの駆動モータで同一の
移動速度となるように制御しており、且つ移動速度(画
像形成速度)をV1、V2(V1<V2)の2段階に切
り換えて駆動できるように制御している。駆動モータ
は、本実施例では超音波モータを用いており、超音波モ
ータは、速度制御が高精度にできるという利点がある。
超音波モータで速度制御すること自体は公知なので詳細
な説明は省くが、超音波モータの速度制御は、エンコー
ダの信号をもとにPLLをかけることにより一定速度に
制御して圧電素子の振幅を変化させることで速度を変化
させている。低速モードの場合は移動速度(画像形成速
度)を常にV1で制御し、高速プリントモードの場合
は、移動速度(画像形成速度)を常にV2で制御してい
る。
【0037】なお、画像形成速度V1、V2に対応し
て、転写工程、クリーニング工程等は適宜設定した。
【0038】定着装置76の定着条件を低速プリントモ
ードに適応して設定した場合、高速プリントモードでは
定着装置の速度を速くしているので、単位時間あたりの
熱量が減少し、そのままでは定着性が不利になる。高速
プリントモードでは必ずしも高レベルの定着性を必要と
してはおらず、取り扱い時に画像が欠損して情報が欠落
していなければ充分である場合もある。しかし、簡単な
構成で定着性を充分にすることができるのなら、その方
が好ましいことはいうまでもない。定着性を向上させる
には、熱量を多くすればよく、(1)定着温度を高くす
る、(2)定着装置のニップを大きくして単位面積あた
りの定着時間を長くする、という方法がある。定着温度
を高くする方法は、公知の手段により定着装置のヒータ
ーの電力を例えば400Wと800Wに切り換えること
で達成できる。
【0039】次に、定着装置76の速度を速くするとき
に、定着装置76のニップを大きくして熱量を多くする
方法の一例を、図2〜図4を用いて説明する。
【0040】図2〜図4は、定着装置76のニップを変
化させる方法を説明するための定着装置76の断面図で
ある。図2は非通紙時の状態を示し、図3はニップを小
さく設定したときの状態を示し、図4はニップを大きく
設定したときの状態を示す。
【0041】図2〜図4において、定着装置76は、定
着ローラ81と加圧ローラ82とを有する。定着ローラ
81は、内部に熱源83を有しており、定着ローラ81
表面には表面温度を制御するためのサーミスタ85が押
し当てられていて、このサーミスタ85により熱源83
がオン・オフ制御される。また、加圧ローラ82の表面
は弾性層97とされ、加圧ローラ82の両端部を支持す
るアーム87は、一端が軸支され、他端が圧縮ばね88
を介してレバー89の一端と結合されている。このレバ
ー89は、b点を中心として揺動自在とされ、他端にカ
ム90のピン90’が係合されている。従って、カム9
0が回転すると、レバー89は、b点を中心として図の
A又はB方向に揺動して前記圧縮ばね88を圧縮或いは
伸縮させる。
【0042】非通紙時において、図2に示すように、レ
バー89はカム90により偏倚されておらず、加圧ロー
ラ82は定着ローラ81に対して離隔状態にある。他
方、通紙時には、図3及び図4に示すように、レバー8
9は図示しないモータによりカム90が回転されること
により偏倚されてA方向に揺動し、アーム87は圧縮ば
ね88のばね力により軸aを中心として回動することに
より、加圧ローラ82を定着ローラ81に加圧接触させ
る。
【0043】次に、この定着装置76における定着のた
めのローラ動作について説明する。先ず、ニップを小さ
く設定する場合には、複写開始信号により不図示の駆動
モータにより定着ローラ81及び加圧ローラ82が回転
を開始し、更に不図示の加圧モータが動作してカム90
が回転しそのピン90’によりレバー89を偏倚して図
3に示す如く加圧ローラ82を定着ローラ81に圧接せ
しめる。このカム90の外周部に設けられた凹部92を
カム90の近傍に設けられたセンサー91が検出すると
加圧モータは停止され、従ってカム90も停止し、該モ
ータ自身が有するブレーキ機構によりロックされ、それ
により、前記一対のローラ81、82の加圧状態が保持
される。この状態を図3に示す。なお、このカム90の
停止位置は、後の加圧解除時のカム90の動作を自動的
に生じさせるために、レバー89に対して逃げ勝手位置
としておくことが望ましい。このようなレバー89の動
きにより、アーム87は圧縮ばね88のばね力を受けて
加圧ローラ82を定着ローラ81に加圧接触させ、これ
らローラ81、82は加圧接触状態で回転する。未定着
画像を有する転写材53は上記ローラ81、82間を通
過することにより定着せしめられる。以上述べたような
ニップを小さく設定する場合の凹部92をセンサー91
が検知したときの停止位置における定着動作を「第1位
置の定着」と称する。
【0044】次に、ニップを大きく設定する場合には、
複写開始信号により前期と同様にローラ対81、82の
回転及びカム90の回転が開始するが、この場合は図4
に示すように、カム90の外周部に設けられた凹部93
をセンサー91が検出したとき、前記したブレーキ機構
により、この位置でカム90が停止しロックされ、ロー
ラ対81、82はこれに対応した加圧状態に保持され
る。未定着画像を有する転写材53は上記した加圧状態
のローラ対81、82間を通過することにより定着せし
められる。この状態を図4に示す。以上述べたようなニ
ップを大きく設定する場合の凹部93をセンサー91が
検知したときの停止位置における定着動作を「第2位置
の定着」と称する。
【0045】図から明らかなように、カム90の駆動回
転方向(矢印)で見て凹部92、凹部93の順に下流側
に位置し、前記第1位置、第2位置はカム90の回転に
つれてセンサー91が2個目、1個目の凹部を検知した
位置に相当する。そして凹部93に対するレバー89の
偏倚位置はより下方に位置している。従って、第1位置
(低速度)、第2位置(高速度)の順に定着時の加圧力
は高くなる。つまりこの順に定着度は高くなっている。
【0046】図5は、上記のローラ加圧動作を行うフロ
ーチャートである。プリンタ本体の電源を入れてプリン
トモードを通常速度プリントモード又は高速プリントモ
ードに設定して、画像形成、即ち、プリントを開始する
と、ローラ加圧動作の制御手段が作動する。
【0047】図5において制御手段の作動が開始される
と、駆動モータ及び加圧モータの回転が開始される。加
圧モータの回転により加圧カムが回転してセンサーの第
1回目の検知信号が有りと判断されるまで加圧カムは回
転し続ける。センサーの第1回目の検知信号が有りと判
断されると、通常速度プリントモードであるか判断し
て、Yesの場合は加圧モータの回転が停止されロック
される。即ち、加圧カムは第1位置でロックされてニッ
プは小さく設定される。この状態で転写材が定着され、
プリントが終了すると判断されるまで継続される。プリ
ントが終了すると判断されると駆動モータ及び加圧モー
タの回転が停止する。
【0048】一方、通常速度プリントモードであるか否
か判断して、Noの場合はセンサーの第2回目の検知信
号が有りか否か判断する。センサーの第2回目の検知信
号が有りと判断されるまで加圧カムは回転し続け、セン
サーの第2回目の検知信号が有りと判断されると、高速
プリントモードであるか否か判断して、Yesの場合は
加圧モータの回転が停止されロックされる。即ち、加圧
カムは第2位置でロックされてニップは大きく設定され
る。この状態で転写材が定着され、プリントが終了する
と判断されるまで継続される。プリントが終了すると判
断されると、駆動モ−タ及び加圧モータの回転が停止す
る。
【0049】一方、高速プリントモードであるか否か判
断して、Noの場合は「異常信号発生」と異常を表示し
て駆動モータ及び加圧モータの回転が停止する。
【0050】次に、作業者がプリント処理を行い、最終
画像を得るまでの手順について、図6及び図7を用いて
説明する。
【0051】図6は、本発明に適用したデジタル電子写
真複写機の一実施例を示す操作部を説明するための図で
ある。まず、プリンタ本体の電源を入れるとプリントモ
ードは標準プリントモードとして自動速度プリントモー
ドに設定される。その後、原稿をセットして、(1)プ
リントモードを通常速度プリントモードに設定して、倍
率、プリント枚数等の諸設定をした後、プリントボタン
358を押すと、低速用現像装置13が選択され、プリ
ント速度は遅いが鮮明で高画質な所望のプリント画像を
得ることができる。そして所定時間経過後にプリントモ
ードは自動速度プリントモードに設定される。又、
(2)プリントモードを高速プリントモードに設定し、
プリントボタン358を押すと、高速用現像装置14が
選択され、それほど高画質な画像ではないがプリント速
度の速い所望のプリント画像を得ることができる。そし
て所定時間経過後にプリントモードは自動速度プリント
モードに設定される。又、(3)プリントモードを自動
速度プリントモードに設定し、プリントボタン358を
押すと、原稿の種類に応じて低速プリントモードか高速
プリントモードかを判定して、プリント速度モードを設
定する。低速プリントモードと判定した場合は、プリン
ト速度は遅いが鮮明で高画質な所望のプリント画像を得
ることができ、高速プリントモードと判定した場合は、
それほど高画質ではないがプリント速度の速い所望のプ
リント画像を得ることができる。
【0052】尚、画像形成が終了した後、所定時間経過
後標準プリントモードに復帰する構成にしているので、
常に、通常良く使用するモードに復帰させることことが
でき、操作者が頻繁に速度モードを設定しなくてすみ、
操作性が向上する。上述では、標準プリントモードを自
動速度プリントモードとする例を示したが、標準プリン
トモードは管理者が所望のプリントモードに設定するこ
とができる。
【0053】図7は、本発明を適用したデジタル写真複
写機の一実施例を示すブロック図である。
【0054】図7の本実施例によると、デジタル写真複
写機は、プリントモード設定部301及び諸機能設定部
302を備えた操作部300と、プリント速度モードを
判定する判定部303と、速度モード判定部303の判
定に基づきプリント速度モード設定する速度モード設定
部304と、操作部300に対応してプリントシーケン
スを統括的に制御するメインの制御部305と、感光体
ドラム11と定着装置76の移動速度をV1、V2に切
換制御する速度切換制御部306と、駆動制御307
と、低速用現像装置13と高速用現像装置14の使用選
択を切換制御する現像装置選択手段308Aと、定着装
置条件を制御する定着装置制御部309とを有する。
【0055】操作部300により、(1)プリントモー
ドを通常速度プリントモードにすると、感光体ドラム1
1と定着装置76の移動速度はプリント開始から終了間
で速度V1に制御されると共に、定着装置76はニップ
が小さくなる第1位置に制御される。操作部300によ
り、(2)プリントモードを高速プリントモードにする
と、感光体ドラム11と定着装置76の移動速度はプリ
ント開始から終了まで速度V2に制御されると共に、定
着装置76はニップが大きくなる第2位置に制御され
る。又、操作部300により、(3)プリントモードを
自動速度プリントモードにすると、原稿画像の読み取り
を行い、得られた画像情報が文字画像かグラフィック画
像かを公知の方法により判定して、グラフィック画像と
判定した時は低速プリントモードに設定し、文字画像と
判定した時は高速プリントモードに設定する。即ち、原
稿の種類に応じてプリント速度モードが自動的に判定さ
れ、低速プリントモードと判定した場合は、感光体ドラ
ム11と定着装置76の移動速度はプリント開始から終
了までV1に制御されると共に、定着装置76はニップ
が小さくなる第1位置に制御され、高速プリントモード
と判定した場合は、感光体ドラム11と転写ドラム80
の移動速度はプリント開始から終了まで速度V2に制御
されると共に、定着装置76はニップが大きくなる第2
位置に制御される。このようにして、所望のプリント画
像を得ることができる。
【0056】次に、本発明の画像形成装置を具体的数値
を挙げて更に説明する。
【0057】本数値例によると、デジタル電子写真複写
機にて、感光体ドラム11の暗部電位(背景部電位)を
−700V、明部電位(可視部電位)を−150Vとし
た。感光体ドラム11の低速時の周速V1=100mm
/sec、高速時の周速V2=200mm/secとし
た。
【0058】低速用現像装置としての2成分磁気ブラシ
現像装置13の現像スリーブ13aに印加する振動バイ
アス電圧は、周波数が2KHz、ピーク間電圧Vp−p
が2KVの交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳した
ものである。現像スリーブ13aの周速は175mm/
secとした。感光体ドラム11と現像スリーブ13a
の最近接距離は0.5mmとした。
【0059】高速用現像装置としての1成分非接触現像
装置14の現像スリーブ14aに印加する振動バイアス
電圧は、周波数が2KHz、ピーク間電圧Vp−pが1
800Vの交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳した
ものである。現像スリーブ14aの周速は250mm/
secとした。感光体ドラム11と現像スリーブ14a
の最近接距離は0.3mmとした。
【0060】定着装置76定着ローラ81の低速時の周
速は120mm/sec(V1=120mm/secの
とき)、高速時の周速は200mm/sec(V2=2
00mm/secのとき)とした。
【0061】本実施例のデジタル電子写真複写機を用い
て、プリントモードを通常速度モードに設定して画像形
成を行ったところ、画像濃度が十分に高く、かぶりがな
く、鮮明で、高画質な画像が得られた。勿論、定着性は
充分に良好であった。
【0062】次に、プリントモードを高速プリントモー
ドに設定して画像形成を行ったところ、プリント速度が
速く、通常速度プリントモードと比較すると画像濃度が
やや低く画質がやや劣るものの、画像濃度が十分に高
く、かぶりがなく、比較的良好な画像が得られた。な
お、得られた画像の定着性は良好であった。これは、高
速プリントモードにおいて定着装置のニップを大きく設
定したことによるものである。
【0063】次に、プリントモードを自動速度プリント
モードに設定して画像形成を行ったところ、原稿がグラ
フィック画像の例では、プリントモードが通常速度プリ
ントモードに設定され、画像濃度が十分に高く、かぶり
がなく、鮮明で高画質なグラフィック画像が得られた。
また、原稿が文字画像の例では、プリントモードが高速
プリントモードに設定され、プリント速度が速く、通常
速度プリントモードと比較すると画像濃度がやや低く画
質がやや劣るものの、画像濃度が十分に高く、かぶりが
なく、比較的良好な画像が得られた。このように、本発
明によれば、原稿の種類に応じてプリントモードが通常
速さか、或いは高速かのいずれかに設定され、所望のプ
リント速度で所望のプリント画像を得ることができる。
【0064】このように、本実施例によれば、1種類の
画像形成装置で、(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質
な画像を得る用途と、(2)記録速度の速い用途、の複
数の用途に応じることができる。
【0065】更に、入力された画像情報に基づいて自動
的にプロセス速度を設定しているので、操作者の速度設
定操作を必要とせず、簡単な操作で所望の用途の画像を
得ることができる。
【0066】更に、画像形成が終了した後、所定時間経
過後標準プリントモードに復帰する構成にしているの
で、操作者が頻繁に速度モードを設定しなくてすみ、操
作性が向上する。
【0067】更に、鮮明で高画質な画像を要求する用途
に対しては高価な現像剤及び現像装置を用い、それほど
高画質でなくてもよい用途に対しては安価な現像剤及び
現像装置を用いることができるので、無駄がなく、トー
タルとしてのコストを安くすることができる。
【0068】実施例2 図8は、本発明を適応したデジタル電子写真複写機の他
の実施例を示す主要部の構成図である。
【0069】本実施例は、実施例1とは現像装置13、
14の代わりに現像装置20、21、22を備えたこと
と、プリントモードの設定方法が若干異なっている他は
実施例1と同様の構成である。従って、実施例1のデジ
タル電子写真複写機と同じ構成及び機能をなす部材には
同じ参照番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0070】本実施例にて、現像装置20はカラー用現
像装置で従来より広く知られている2成分磁気ブラシ現
像装置であり、着脱可能な構成となっている。現像装置
20には非磁性トナーと磁性キャリアを有する2成分現
像剤が収容されており、現像スリーブ20aには、交流
電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加され
ている。着脱可能な現像装置20は、赤現像装置20R
1、赤現像装置20R2、青現像装置20B1、青現像
装置20B2等からなり、各々の現像装置には低速用赤
色現像剤、高速赤色現像剤、低速用青色現像剤、高速用
青色現像剤が夫々収容されている。高速用のモノカラー
現像装置、即ち、高速赤色現像剤及び高速用青色現像剤
20R2及び20B2は、低速用のモノカラー現像装
置、即ち、低速用赤色現像剤及び低速用青色現像剤20
R1及び20B1よりも現像剤中のトナー比率であるT
/D比が高くなっている。従って、高速用のモノカラー
現像装置20R2、20B2は、プロセス速度を速くし
ても十分な画像濃度が得られる。
【0071】現像装置21は低速用の白黒用現像装置
で、実施例1の現像装置と同様の構成、即ち、磁性トナ
ーを用いた非接触1成分現像、所謂ジャンピング現像装
置である。現像装置22は高速用の白黒用現像装置であ
り、磁性トナーを用いた非接触1成分現像、所謂ジャン
ピング現像装置である。
【0072】次に、作業者がプリント処理を行い、最終
画像を得るまでの手順について、図9、図10を用いて
説明する。図9は、本発明を適応したデジタル電子写真
複写機の操作部の一実施例を示す。
【0073】先ず、プリンタ本体の電源を入れるとプリ
ントモードは標準プリントモードとして低速白黒プリン
トモードに設定される。その後、原稿をセットして、セ
レクトスイッチ362で、使用する現像装置を(1)低
速用白黒用か、(2)高速白黒用か、(3)モノカラー
プリント用か、を選択すると、選択された現像装置の色
が現像装置表示部363に表示される。現像装置表示部
363は、6種類の現像装置の種類に対応して、低速黒
363a、高速黒363b、低速赤363c、低速青3
63d、高速赤363e、高速青363fの対応した表
示箇所が点灯する。そして、(1)プリントモードを低
速白黒プリントモードに設定して、倍率、プリント枚数
等の諸設定をした後、プリントボタン358を押すとプ
リント速度は遅いが鮮明で高画質な所望のプリント画像
を得ることができる。次に、(2)プリントモードを高
速白黒プリントモードに設定し、プリントボタン358
を押すと、それほど高画質な画像ではないがプリント速
度の速い所望のプリント画像を得ることができる。そし
て所定時間経過後にプリントモードは低速白黒プリント
モードに設定される。次に、(3)プリントモードをモ
ノカラープリントモードに設定すると、低速用のモノカ
ラー現像装置20R1、20B1が装着されている場合
は、プリント速度は遅いが鮮明で高画質な所望のプリン
ト画像を得ることができ、高速用のモノカラー現像装置
20R2、20B2が装着されている場合は、それほど
高画質な画像ではないがプリント速度の速い所望のプリ
ント画像を得ることができる。そして所定時間経過後に
プリントモードは低速白黒プリントモードに設定され
る。このように所定時間経過後は常に標準プリントモー
ドに復帰する構成にしている。
【0074】図10は、本発明を適用したデジタル電子
写真複写機の一実施例を示すブロック図である。
【0075】図10の本実施例によると、デジタル写真
複写機は、プリントモード設定部301及び諸機能設定
部302を備えた操作部300と、プリント速度モード
を判定する速度モード判定部303と、速度モード判定
部303の判定に基づきプリント速度モードを設定する
速度モード設定部304と、操作部300に対応してプ
リントシーケンスを統括的に制御するメインの制御部3
05と、感光体ドラム11と定着装置76の移動速度を
V1、V2に切換制御する速度切換制御部306と、駆
動制御307と、モノカラー現像装置20と低速白黒用
現像装置21と高速白黒用現像装置22の使用選択を切
換制御する現像装置選択手段308Bと、定着装置条件
を制御する定着装置条件制御部309とを有する。
【0076】操作部300により、(1)プリントモー
ドを低速白黒プリントモードにすると、感光体ドラム1
1と定着装置76の移動速度はプリント開始時間から終
了まで速度V1に制御されると共に、定着装置76はニ
ップが小さくなる第1位置に制御される。又、操作部3
00により、(2)プリントモードを高速白黒プリント
モードにすると、感光体ドラム11と定着装置76の移
動速度はプリント開始から終了まで速度V2に制御され
ると共に、定着装置76はニップが大きくなる第2位置
に制御される。更に、操作部300により、(3)プリ
ントモードをモノカラープリントモードにすると、装着
された現像装置の種類が低速用か高速用かを公知の方法
により識別して、低速用か高速用かのいずれかを設定す
る。低速プリントモードの場合は、感光体ドラム11と
定着装置76の移動速度はプリント開始から終了まで速
度V1に制御されると共に、定着装置76はニップが小
さくなる第1位置に制御され、高速プリントモードの場
合は、感光体ドラム11と転写ドラム80の移動速度は
プリント開始から終了まで速度V2に制御されると共
に、定着装置76はニップが大きくなる第2位置に制御
される。このようにして、所望のプリント画像を得るこ
とができる。
【0077】次に、本発明の画像形成装置を具体的数値
を挙げて更に説明する。
【0078】本数値例によると、デジタル電子写真複写
機にて、感光体ドラム11の暗部電位(背景部電位)を
−700V、明部電位(可視部電位)を−150Vとし
た。感光体ドラム11の低速時の周速V1=100mm
/sec、高速時の周速V2=200mm/secとし
た。
【0079】低速用1成分非接触現像装置21の現像ス
リーブ21aに印加する振動バイアス電圧は周波数が2
KHz、ピーク間電圧Vp−pが1600Vの交流電圧
に、直流電圧−550Vを重畳したものである。現像ス
リーブ21aの周速は125mm/secで、感光体ド
ラム11と現像スリーブ21aの最近接距離は0.3m
mとした。
【0080】高速用1成分非接触現像装置22の現像ス
リーブ22aに印加する振動バイアス電圧は周波数が2
KHz、ピーク間電圧Vp−pが2KVの交流電圧に、
直流電圧−550Vを重畳したものである。現像スリー
ブ22aの周速は250mm/secで、感光体ドラム
11と現像スリーブ22aの最近接距離は0.2mmと
した。
【0081】低速用のモノカラー2成分磁気ブラシ現像
装置20R1、20B1には低速用赤色現像剤、低速用
青色現像剤が夫々収容されており、現像中のトナー比率
であるT/D比は約5重量%である。2成分磁気ブラシ
現像装置20R1、20B1の現像スリーブ20aに印
加する振動バイアス電圧は周波数が2KHz、ピーク間
電圧Vp−pが2KVの交流電圧に、直流電圧−550
Vを重畳したものである。現像スリーブ20aの周速は
175mm/secで、感光体ドラム11と現像スリー
ブ20aの最近接距離は0.5mmとした。高速用のモ
ノカラー2成分磁気ブラシ現像装置20R2、20B2
には低速用赤色現像剤、低速用青色現像剤が夫々収容さ
れており、現像剤中のトナー比率であるT/D比は約8
重量%である。2成分磁気ブラシ現像装置20R2、2
0B2の現像スリーブ20aに印加する振動バイアス電
圧は周波数が2KHz、ピーク間電圧Vp−pが2KV
の交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳したものであ
る。現像スリーブ20aの周速は350mm/sec
で、感光体ドラム11と現像スリーブ20aの最近接距
離は0.5mmとした。
【0082】定着装置76の定着ローラ81の低速時の
周速は100mm/sec(V1=100mm/sec
のとき)、高速時の周速は200mm/sec(V2=
200mm/secのとき)とした。
【0083】本実施例の画像形成装置を用いて、プリン
トモードを低速白黒プリントモードに設定して画像形成
を行ったところ、画像濃度が十分に高く、かぶりがな
く、鮮明で高画質な画像が得られた。
【0084】次に、プリントモードを高速白黒プリント
モードに設定して画像形成を行ったところ、プリント速
度が速く、通常速度プリントモードと比較すると画像濃
度がやや低く画質がやや劣るものの、画像濃度が十分に
高く、かぶりがなく、比較的良好な画像が得られた。
【0085】次に、モノカラー現像装置20として低速
用現像装置を装着した状態で、プリントモードをモノカ
ラープリントモードに設定して画像形成を行ったとこ
ろ、プリントモードは低速プリントモードに設定され、
画像濃度が十分に高く、かぶりがなく、鮮明で高画質な
モノカラー画像が得られた。次に、モノカラー現像装置
20として高速用現像装置を装着した状態で、プリント
モードをモノカラープリントモードに設定して画像形成
を行ったところ、プリントモードは高速プリントモード
に設定され、プリント速度が速く低速プリントモードと
比較すると画質濃度がやや低く画質がやや劣るものの、
画像濃度が十分に高く、かぶりがなく、比較的良好な画
像が得られた。このように現像装置の種類に対応してプ
リントモードが低速か高速かに設定され、所望のプリン
ト速度で所望のプリント画像を得ることができる。
【0086】このように、本実施例によれば、1種類の
画像形成装置で、(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質
な画像を得る用途と、(2)記録速度の速い用途、の複
数の用途に応じることができる。
【0087】更に、画像形成が終了した後、所定時間経
過後標準プリントモードに復帰する構成にしているの
で、操作者が頻繁に速度モードを設定しなくてすみ、操
作性が向上する効果がある。
【0088】実施例3 図11は、本発明を適応したデジタル電子写真複写機の
他の実施例を示す主要部の構成図である。
【0089】本実施例は、実施例1とは現像装置13、
14の代わりに現像装置23を備えたことと、プリント
モードの設定方法が若干異なっている他は実施例1と同
様の構成である。従って、実施例1のデジタル電子写真
複写機と同じ構成及び機能をなす部材には同じ参照番号
を付し、詳しい説明は省略する。
【0090】本実施例にて、現像装置23は着脱可能な
モノカラー用現像装置で従来より広く知られている磁性
トナーを使用した非接触1成分現像装置、所謂ジャンピ
ング現像装置である。現像装置23の現像スリーブ23
aには、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電
圧が印加されている。現像装置23は、低速用黒現像装
置23K1、低速用セピア現像装置23S1、低速用ブ
ルー現像装置23B1、高速用黒現像装置23K2、高
速用セピア現像装置23S2、高速用ブルー現像装置2
3B2等からなり、各々の現像装置には低速用黒色現像
剤、低速用セピア現像剤、低速用ブルー現像剤、高速用
黒現像剤、高速用セピア現像剤、高速用ブルー現像剤が
夫々収容されている。低速用現像装置と高速用現像装置
は装置構成が異なっており、プロセス速度に対応して、
各々適正な画像を得ることができるように設定されてい
る。
【0091】次に、作業者がプリントを行い、最終画像
を得るまでの手順について、図12、13を用いて説明
する。図12は本発明を適応したデジタル電子写真複写
機の操作部の一実施例を示す。
【0092】先ず、プリンタ本体の電源を入れて原稿を
セットすると、装着されている現像装置の種類に対応し
て、現像装置表示部364に、低速モード黒364a、
セピア364b、ブルー364c;高速モード黒364
d、セピア364e、ブルー364fの何れかの表示箇
所が点灯する。所望の現像装置が装着されている場合
は、そのままで、もし所望の現像装置が装着されていな
い場合は、所望の現像装置に交換してから、倍率、プリ
ント枚数等の諸設定をした後、プリントボタン358を
押すと、所望のプリント画像を得ることができる。装着
されている現像装置が低速用の場合は、プリントボタン
358を押すと、プリント速度は遅いが鮮明で高画質な
所望のプリント画像を得ることができ、装着されている
現像装置が高速用の場合は、それほど高画質ではないが
プリント速度の速い所望のプリント画像を得ることがで
きる。
【0093】図13は、本発明を適用したデジタル写真
複写機の一実施例を示すブロック図である。
【0094】図13の本実施例によると、デジタル写真
複写機は、プリントモード表示部310及び諸機能設定
部302を有する操作部300、プリント速度モードを
判定する速度モード判定部303と、速度モード判定部
303に基づきプリント速度モードを設定する速度モー
ド設定部304と、操作部300に対応してプリントシ
ーケンスを統括的に制御するメインの制御部305と、
感光体ドラム11と定着装置76の移動速度をV1、V
2に切換制御する速度切換制御部306と、駆動制御3
07と、定着装置条件を制御する定着装置条件制御部3
09とを有する。
【0095】(1)装着されている現像装置23が低速
用の場合は、速度モード判定部303により装着された
現像装置の種類が低速用か高速用かを公知の方法により
識別して、プリント速度モードを低速プリントモードと
判定し、速度モード設定部304により低速プリント速
度モードに設定すると共に、操作部300のプリントモ
ード表示部310に低速プリント速度モードであること
を表示し、諸機能設定部302により諸機能を設定して
プリントボタン358を押すと、感光体ドラム11と定
着装置76の移動速度はプリント開始から終了まで速度
V1に制御されると共に、定着装置76はニップが小さ
くなる第1位置に制御される。
【0096】又、(2)装着されている現像装置23が
高速用の場合は、速度モード判定部303によりプリン
ト速度モードを高速プリントモードと判定し、速度モー
ド設定部304により高速プリント速度モードに設定す
ると共に、操作部300のプリントモード表示部310
に高速プリント速度モードであることを表示し、諸機能
設定部302により諸機能を設定してプリントボタン3
58を押すと、感光体ドラム11と定着装置76の移動
速度はプリント開始から終了まで速度V2に制御される
と共に、定着装置76はニップが大きくなる第2位置に
制御される。このようにして、所望のプリント画像を得
ることができる。
【0097】次に、本発明の画像形成装置を具体的数値
を挙げて更に説明する。
【0098】本数値例によると、デジタル電子写真複写
機にて、感光体ドラム11の暗部電位(背景部電位)を
−700V、明部電位(可視部電位)を−150Vとし
た。感光体ドラム11の低速時の周速はV1=100m
m/sec、高速時の周速はV2=200mm/sec
とした。低速用1成分非接触現像装置23K1、23S
1、23B1の現像スリーブに印加する振動バイアス電
圧は周波数が2KHz、ピーク間電圧Vp−pが160
0Vの交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳したもの
である。現像スリーブの周速は125mm/secで、
感光体ドラム11と現像スリーブの最近接距離は0.3
mmとした。高速用1成分非接触現像装置23K2、2
3S2、23B2の現像スリーブに印加する振動バイア
ス電圧は周波数が2KHz、ピーク間電圧Vp−pが2
KVの交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳したもの
である。現像スリーブの周速は250mm/secで、
感光体ドラム11と現像スリーブの最近接距離は0.2
mmとした。
【0099】定着装置76の定着ローラ81の低速時の
周速は100mm/sec(V1=100mm/sec
のとき)、高速時の周速は200mm/sec(V2=
200mm/secのとき)とした。
【0100】本実施例の画像形成装置を用いて、低速用
現像装置23K1又は23S1、23B1を装着して、
画像形成を行ったところ、プリントモードは低速プリン
トモードに設定され、画像濃度が十分に高く、かぶりが
なく、鮮明で高画質な画像が得られた。
【0101】次に、高速用現像装置23K2又は23S
2、23B2を装着して、画像形成を行ったところ、プ
リントモードは高速プリントモードに設定され、プリン
ト速度が速く、低速プリントモードと比較すると画質濃
度がやや低く画質がやや劣るものの、画像濃度が十分に
高く、かぶりがなく、比較的良好な画像が得られた。こ
のように1つの現像装置配置スペースで多種類の現像装
置を着脱可能とする構成としているので装置構成をコン
パクトにすることができ、又、装着された現像装置の種
類に基づいてプロセス速度を設定しているので、操作を
簡便にできると共に確実に適正な現像装置とプロセス速
度の組み合わせで画像形成できるので常に適正な所望の
プリント画像を得ることができる。
【0102】このように、本実施例によれば、1種類の
画像形成装置で、(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質
な画像を得る用途と、(2)記録速度の速い用途、の複
数の用途に応じることができる。
【0103】実施例4 図14は、本発明を適応したデジタル電子写真複写機の
他の実施例を示す。上記実施例3では現像装置のみ着脱
可能な構成になっていたが、本実施例ではプロセスユニ
ットが着脱交換可能な構成になっている点で実施例3と
異なり、他は実施例3と同様の構成である。従って、実
施例3のデジタル電子写真複写機と同じ構成及び機能を
なす部材には同じ参照番号を付し、詳しい説明は省略す
る。
【0104】本実施例によると、プロセスユニット9
は、感光体ドラム11、帯電器12、現像装置24、ク
リーニング手段16を一体的に備えて構成されており、
プロセスユニット自体が着脱交換可能な構成になってい
る。
【0105】プロセスユニット9内の、現像装置24と
しては従来より広く知られているジャンピング現像装
置、2成分磁気ブラシ現像装置等、種々の方式の現像装
置を用いることができる。例えば、低速白黒用現像装置
24K1として実施例2の現像装置21の如き磁性トナ
ーを用いた非接触1成分ジャンピング現像方式を用い、
高速白黒用現像装置24K2として実施例2の現像装置
22の如き磁性トナーを用いた非接触1成分ジャンピン
グ現像方式を用い、低速モノカラー用現像装置として実
施例2の現像装置20R1、20B1の如き非磁性トナ
ーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を用いた2成分
磁気ブラシ現像方式を用い、高速モノカラー用現像装置
として実施例2の現像装置20R2、20B2の如き非
磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を用い
た2成分磁気ブラシ現像方式を用いることができる。低
速用現像方式と高速用現像方式は装置構成が異なってお
り、プロセス速度に対応して、各々適正な画像を得るこ
とができるように設定されている。
【0106】本実施例によると、装置本体51に装着さ
れているプロセスユニット(現像装置)の種類に対応し
て、プロセスユニット(現像装置)表示部に、画像形成
する色種及び低速モードか高速モードかを表示する構成
となっている。
【0107】本実施例の画像形成装置を用いて、低速モ
ード用プロセスユニット9aを装着して、画像形成を行
ったところ、プリントモードは低速プリントモードに設
定され、画像濃度が十分に高く、かぶりがなく、鮮明で
高画質な画像が得られた。
【0108】次に、高速用プロセスユニット9bを装着
して、画像形成を行ったところ、プリントモードは高速
プリントモードに設定され、プリント速度が速く、低速
プリントモードと比較すると画質濃度がやや低く画質が
やや劣るものの、画像濃度が十分高く、かぶりがなく、
比較的良好な画像が得られた。
【0109】このように、1つのプロセスユニット配置
スペースで多種類のプロセスユニットを着脱交換可能と
する構成としているので、装置構成をコンパクトにする
ことができ、取り扱い操作性を簡便化することができ、
装着されたプロセスユニットの種類に基づいてプロセス
速度を設定しているので、操作を簡便にできると共に確
実に適正なプロセスユニットとプロセス速度の組み合わ
せで画像形成できるので常に適正な所望の用途の画像を
得ることができる。
【0110】このように、本実施例によれば、1種類の
画像形成装置で、(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質
な画像を得る用途と、(2)記録速度の速い用途、の複
数の用途に応じることができる。
【0111】実施例5 図15は、本発明を適応したデジタル電子写真複写機の
他の実施例を示す。本実施例は、実施例1とは現像装置
13、14の代わりに現像装置25、26、27を備え
たことと、プリントモードの設定方法が若干異なってい
る他は実施例1と同様の構成である。従って、実施例1
のデジタル電子写真複写機と同じ構成及び機能をなす部
材には同じ参照番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0112】本実施例によると、現像装置25、26、
27はそれぞれ低速用、中速用、高速用の現像装置で、
実施例1と同様に、磁性トナーを用いた非接触1成分現
像、所謂ジャンピング現像方式である。
【0113】プリントモードに関して、実施例1では通
常速度と高速度の2種類のプリントモードであったが、
本実施例では、通常速度と中速度と高速度の3種類のプ
リントモードを有している。それに伴い、定着装置76
のニップ設定を3段階に設定した。
【0114】実施例1では、図2〜図4に示すように、
カム90の外周部には2種類の凹部92、93が配置さ
れていただけであるが、本実施例では、図16〜図19
に示すようにカム90の外周部には3種類の凹部92、
93、94が配設されている。図19に示すように、カ
ム90の外周部に設けられた凹部94をセンサー91が
検出して、この位置でカム90が停止しロックされたと
き、ニップが最も大きく設定される。この凹部94をセ
ンサー91が検出したときの停止位置における定着動作
を「第3位置の定着」という。
【0115】図16〜図19から明らかなように、カム
90の駆動回転方向(矢印)で見て凹部92、凹部93
及び凹部94の順に下流側に位置し、第1位置、第2位
置、第3位置はカム90の回転につれてセンサー91が
3個目、2個目、1個目の凹部を検知した位置に相当す
る。そして凹部94に対するレバー89の偏倚位置は最
下点に最も近くなっている。従って、第1位置(通常速
度;低速度)、第2位置(中速度)、第3位置(高速
度)の順に定着時の加圧力は高くなる。つまりこの順に
定着度は高くなっている。
【0116】尚、本実施例では、各プリントモードに対
応して充分な画像濃度が得られるように現像バイアスを
変更している。
【0117】次に、作業者がプリント処理を行い、最終
画像を得るまでの手順について、図20及び図21を用
いて説明する。図20は、本発明を適用したデジタル電
子写真複写機、即ち、プリンタの操作部の一実施例を示
す。
【0118】先ず、プリンタ本体の電源を入れるとプリ
ントモードは標準プリントモードとして中速白黒プリン
トモードに設定される。その後、原稿をセットして、セ
レクトスイッチ366で、使用する現像装置を(1)低
速プリント用か、(2)中速プリント用か、(3)高速
プリント用か、のいずれかを選択すると、現像装置表示
部367の選択された現像装置に対応した表示箇所が点
灯する。そして、(1)プリントモードを低速プリント
モードに設定して、倍率、プリント枚数等の諸設定をし
た後、プリントボタン358を押すと、プリント速度は
遅いが鮮明で高画質な所望のプリント画像を得ることが
できる。そして所定時間経過後にプリントモードは中速
プリントモードに設定される。又、(2)プリントモー
ドを中速プリントモードに設定し、プリントボタン35
8を押すと、プリント速度が比較的速く、画質濃度が高
く、かぶりがなく、良好な画像を得ることができる。更
に、(3)プリントモードを高速プリントモードに設定
し、プリントボタン358を押すと、それほど高画質な
画像ではないがプリント速度の速い所望のプリント画像
を得ることができる。
【0119】又、本実施例によると、所定時間経過後に
プリントモードは中速プリントモードに設定される。こ
のように所定時間経過後は常に標準プリントモードに復
帰する構成にしている。
【0120】図21は、本発明を適用したデジタル写真
複写機の一実施例を示すブロック図である。
【0121】図21の本実施例によると、デジタル写真
複写機は、プリントモード設定部301及び諸機能設定
部302を備えた操作部300と、操作部300に対応
してプリントシーケンスを統括的に制御するメインの制
御部305と、感光体ドラム11と定着装置76の移動
速度をV1、V2、V3に切換制御する速度切換制御部
306と、駆動制御307と、低速用現像装置25、中
速用現像装置26及び高速用現像装置27の使用選択を
切換制御する現像装置選択手段308Cと、定着装置条
件を制御する定着装置条件制御部309とを有する。
【0122】操作部300により、(1)プリントモー
ドを低速プリントモードにすると、感光体ドラム11と
定着装置76の移動速度はプリント開始から終了まで速
度V1に制御されるとともに、定着装置76はニップが
小さくなる第1位置に制御される。又、操作部300に
より、(2)プリントモードを中速プリントモードにす
ると、感光体ドラム11と定着装置76の移動速度はプ
リント開始から終了まで速度V2に制御されるととも
に、定着装置76はニップが中程度になる第2位置に制
御される。更に、操作部300により、(3)プリント
モードを高速プリントモードにすると、感光体ドラム1
1と定着装置76の移動速度はプリント開始から終了ま
で速度V3に制御されるとともに、定着装置76はニッ
プが大きくなる第3位置に制御される。この様にして、
所望のプリント画像を得ることができる。
【0123】次に、本発明の画像形成装置を具体的数値
を挙げて更に説明する。
【0124】本数値例によると、デジタル電子写真複写
機にて、感光体ドラム11の暗部電位(背景部電位)を
−700V、明部電位(可視部電位)を−150Vとし
た。現像スリーブに印加する振動バイアス電圧は周波数
が2KHz、ピーク間電圧Vp−pが1200〜200
0Vの交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳したもの
である。感光体ドラム11の低速時の周速はV1=10
0mm/sec、中速時の周速はV2=150mm/s
ec、高速時の周速はV3=200mm/secとし
た。現像スリーブの低速時の周速は125mm/sec
(V1=100mm/secのとき)でピーク間電圧V
p−pは1200V、中速時の周速は190mm/se
c(V2=150mm/secのとき)でピーク間電圧
Vp−pは1600V、高速時の周速は250mm/s
ec(V3=200mm/secのとき)でピーク間電
圧Vp−pは2000Vとした。感光体ドラム11と最
近接距離は0.3mmとした。
【0125】定着装置76の定着ローラ81の低速時の
周速は100mm/sec(V1=100mm/sec
のとき)、中速時の周速は150mm/sec(V2=
150mm/secのとき)、高速時の周速は200m
m/sec(V3=200mm/secのとき)とし
た。
【0126】本実施例の画像形成装置を用いて、プリン
トモードを低速プリントモードに設定して画像形成を行
ったところ、画像濃度が十分に高く、かぶりがなく、鮮
明で高画質な画像を得られた。勿論、定着性は充分に良
好であった。
【0127】次に、プリントモードを中速プリントモー
ドに設定して画像形成を行ったところ、プリント速度が
比較的速く、画像濃度が高く、かぶりがなく、良好な画
像が得られた。得られた画像の画像濃度が高い理由とし
て、中速プリントモードにおいて現像スリーブの周速を
速くして現像剤の供給量を充分にしたことと現像バイア
スのピーク間電圧Vp−pを大きく設定したことによる
ものと考えられる。なお、得られた画像の定着性は良好
であった。これは、中速プリントモードにおいて定着装
置76のニップを中程度に大きく設定したことによるも
のである。
【0128】次に、プリントモードを高速プリントモー
ドに設定して画像形成を行ったところ、プリント速度が
かなり速く、画像濃度が十分に高く、かぶりがなく、比
較的良好な画像が得られた。得られた画像の画像濃度が
高い理由として、高速プリントモードにおいて現像スリ
ーブの周速を速くして現像剤の供給量を充分にしたこと
と現像バイアスのピーク間電圧Vp−pを大きく設定し
たことによるものと考えられる。なお、得られた画像の
定着性は良好であった。これは、高速プリントモードに
おいて定着装置76のニップをきわめて大きく設定した
ことによるものである。
【0129】このように、本実施例によれば、1種類の
画像形成装置で、(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質
な画像を得る用途と、(2)記録速度の速い用途、の複
数の用途に応じることができる。
【0130】更に、プロセス速度を設定に基づいて現像
装置に印加される現像バイアスを変更しているので、所
望の用途のプロセス速度において、より良好な画像を得
ることができる。
【0131】実施例6 図22は、本発明を適用したデジタル電子写真複写機の
他の実施例を示す。
【0132】本実施例はフルカラー用画像形成装置であ
り、イメージスキャナー部1は画像信号が白黒のみの1
種類かマゼンタ、シアン、イエロー、黒の4種類かが異
なるだけで基本的に実施例1と同様の構成なので詳しい
説明は省略し、プリンタ部2について説明する。
【0133】本実施例において、プリンタ部2は、実施
例1の現像装置13、14の代わりに低速用現像装置2
8M、28C、28Y、28Kを備えた回転現像装置2
8と、高速用現像装置29を用いていることと、それに
ともない現像方式と現像剤が異なることと、転写ドラム
60を用いていることと、プリントモードが少し異なる
だけであり、他の条件は実施例1と同様の構成である。
従って、実施例1のデジタル電子写真複写機と同じ構成
及び機能をなす部材には同じ参照番号を付し、詳しい説
明は省略する。
【0134】本実施例によると、プリンタ部2は矢印方
向に回転駆動される像担持体としての電子写真感光体ド
ラム11と、感光体ドラム11の周囲にわたってドラム
回転方向に順次設けられている帯電器12、2成分現像
剤を収納した低速用現像装置28M、28C、28Y、
28Kを備えた回転現像装置28、1成分現像を収納し
た高速用白黒現像装置29、転写帯電器15、クリーニ
ング手段16、及び、前記感光体ドラム11の上方に設
けられたレーザービームスキャナー10を具備してい
る。
【0135】現像装置28M、28C、28Y、28K
は従来より広く用いられている2成分磁性ブラシ現像装
置を用いている。各現像装置の現像スリーブには、交流
電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加され
ている。各現像装置は非磁性トナーと磁性粒子(キャリ
ア)を含有する2成分現像剤を感光体ドラム11に供給
する。現像装置28Mの現像剤はマゼンタトナーを、現
像装置28Cの現像剤はシアントナーを、現像装置28
Yの現像剤はイエロートナーを、現像装置28Kの現像
剤は黒トナーを含有する。
【0136】高速用黒現像装置29は従来より広く知ら
れている磁性トナーを使用した非接触1成分現像装置、
所謂ジャンピング現像装置を用いている。現像スリーブ
には、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧
が印加されている。
【0137】レーザービームスキャナー10は、半導体
レーザー、ポリゴンミラー、fθレンズ等から成り、電
気デジタル画素信号の入力を受けて、該信号に対応して
変調されたレーザービームを帯電器12と現像装置28
との間でドラム母線方向に走査してドラム面を露光する
ようになっている。
【0138】フルカラープリンタ全体のシーケンスにつ
いて、フルカラーモードの場合を例として簡単に説明す
ると、先ず、感光体ドラム11は帯電器12によって均
等に帯電される。次に、原稿Gのマゼンタ画像信号によ
り変調されたレーザービーム光Eにより画像露光が行わ
れ、感光体ドラム11上に静電潜像が形成される。この
感光体ドラム11上の潜像は、その後、予め現像位置に
定置されたマゼンタ現像装置28Mによって現像が行わ
れ、顕画像(即ち、トナー像)とされる。
【0139】プリンタ装置本体51に設置された給紙カ
セット52a、52bは転写材53を収容している。本
体上部に設けられた操作部内の選択ボタンで上下いずれ
かの給紙カセットを選択すると、感光体ドラム11の回
転とともに給紙ローラ54で転写材53を給紙カセット
52から送り出す。給紙ローラ54から送り出された転
写材53は給紙ガイド56a、送りローラ57を経てレ
ジストローラ55に至る。この転写材53はレジストロ
ーラ55により所定タイミングに同期してグリッパ61
により保持され、当接ローラ62とその対向極(図示せ
ず)によって静電的に転写ドラム60に巻き付けられ
る。転写ドラム60は感光体ドラム11と同期して図示
矢印方向に回転しており、マゼンタ現像装置28Mで現
像されたトナー像は、転写部において転写帯電器15に
よって転写ドラム60に担持された転写材53に転写さ
れる。転写ドラム60はそのまま、回転を維持し、次の
色(図22においてシアン)の転写に備える。
【0140】一方、感光体ドラム11は、除電帯電器1
7により除電され、クリーニング手段16によってクリ
ーニングされ、再び帯電器12により帯電され、次のシ
アン画像信号により前記のような露光を受ける。この間
に回転現像装置28は回転して、シアン現像装置28C
が所定の現像位置に定置されていて所定のシアン現像を
行う。
【0141】続いて、以上のような工程を、各々イエロ
ー及びブラックに対して行い、4色分の転写が終了する
と、転写材53上の4色トナー像は各除電帯電器64、
65により除電される。転写材53は、前記グリッパ6
1を解除することにより分離爪66によって転写ドラム
60より分離され、転写材搬送手段としての搬送ベルト
70で定着装置76に送られ、トナー像が転写された転
写材53に熱と圧力を加えてトナー像を転写材53に定
着させる。画像形成が終了した転写材53は、排紙ロー
ラ77にて排紙スタッカ78に排紙する。これにより、
一連のフルカラープリントシーケンスが終了し、所用の
フルカラープリントシーケンス画像が形成される。
【0142】尚、単色プリントの場合は、現像装置28
M、28C、28Y、28K、29のいずれかで現像す
る。
【0143】次に、転写材の移動速度について説明す
る。感光体ドラム11と転写ドラム60は公知の方法に
1つの駆動モータで同一の移動速度となるように制御し
ており、且つ移動速度(画像形成速度)をV1、V2
(V1<V2)の2段階に切り換えて駆動できるように
制御している。本実施例では超音波モータを用いてお
り、速度制御が高精度にできるという利点がある。上述
のように、超音波モータで速度制御すること自体は公知
なので、詳細な説明は省略するが、エンコーダの信号を
もとにPLLをかけることにより一定速度に制御して、
圧電素子の振幅を変化させることで速度を変化させてい
る。低速プリントモードの場合は移動速度(画像形成速
度)を常にV1で制御し、高速プリントモードの場合
は、移動速度(画像形成速度)を常にV2で制御してい
る。
【0144】また、搬送ベルト70と定着装置76は公
知の方法により別の独立した1つの駆動モータで同一の
移動速度となるように制御しており、且つ移動速度(定
着速度)をV10、V1、V2(V10<V1<V2)
の3段階に切り換えて駆動できるように制御している。
本実施例ではこの定着装置76と搬送ベルト70の駆動
源も超音波モータを用いており、上記説明と同様の方法
で制御している。低速プリントモードの場合は移動速度
をV10、V1の2段階に切り換えて駆動制御してお
り、定着時においては移動速度(定着速度)を常にV1
0で制御し、高速プリントモードの場合は、移動速度
(定着速度)を常にV2で制御している。
【0145】更に説明すると、高速プリントモードの場
合は、画像形成から定着まで常に速度V2で移動してい
るが、低速プリントモードの場合は、画像形成して転写
が終了するまで、搬送ベルト70と定着装置76は画像
形成速度V1と同一の速度V1で移動し、転写終了後、
画像形成速度V1よりも遅い速度V10で移動する。こ
のようにすることにより、転写材の転写からの受け渡し
が、すべったりループをつくったりせず、確実に行われ
る。
【0146】尚、画像形成速度V1、V2に対応して、
転写工程、クリーニング工程等は適宜設定した。更に、
各プリントモードに対応して充分な画像濃度が得られる
ように現像バイアスを変更している。
【0147】次に、定着装置76の構成について説明す
る。実施例1の定着装置76は定着ローラ81の内部に
のみ熱源83を有する構成であったが、本実施例の定着
装置76は、定着ローラ81の内部に熱源83を有する
だけでなく加圧ローラ82内部にも熱源84を備えてい
る。この構成は、フルカラープリントは色再現を良好に
するために複数色のトナーを完全に溶融させ混色させる
必要があることから、カラー用定着装置として従来より
広く用いられている構成なので、詳細は省略する。
【0148】尚、定着装置76のニップを変化させる方
法は実施例5と同様に行った。即ち、カム90の停止位
置を、フルカラープリント時は第1位置(ニップ設定
小)、モノカラー低速プリント時は第2位置(ニップ設
定やや大)、モノカラー高速プリント時は第3位置(ニ
ップ設定大)とした。
【0149】次に、作業者がプリント処理を行い、最終
画像を得るまでの手順について、図23、24を用いて
説明する。
【0150】図23は本発明を適用したデジタル電子写
真機、即ち、プリンタの操作部の一実施例を示す。先
ず、プリンタ本体の電源を入れて原稿をセットして、
(1)プリントモードをフルカラープリントモードに設
定すると、プリント速度モードは自動的に低速プリント
モードとなる。倍率、プリント枚数等の諸設定をした
後、プリントボタン358を押すと、プリント速度は遅
いが鮮明で高画質な所望のフルカラープリント画像を得
ることができる。又、(2)プリントモードをモノカラ
ー又はブラックプリントモードに設定すると、プリント
速度モードは自動的に低速プリントモードとなる。倍
率、プリント枚数等の諸設定した後、プリントボタン3
58を押すと、プリント速度は遅いが鮮明で高画質な所
望のモノカラープリント画像を得ることができる。更
に、(3)プリントモードを高速黒プリントモードに設
定し、プリントボタン358を押すと、高速用現像装置
29が選択され、それほど高画質な画像でないがプリン
ト速度の速い所望の黒画像を得ることができる。
【0151】このように、本実施例によると、単色多色
再現の兼用複写機において、鮮明で高画質なカラー画像
を得ることができるとともに、記録速度の速い黒色画像
を得ることができる。また、高速モードか低速モードを
選択するという簡単な操作で所望の用途の画像を得るこ
とができる。
【0152】図24は、本発明を適用したデジタル電子
写真複写機の一実施例を示すブロック図である。
【0153】本実施例において、デジタル電子写真複写
機は、プリントモード設定部301及び諸機能設定部3
02を備えた操作部300と、操作部300に対応して
プリントシーケンスを統括的に制御するメインの制御部
305と、感光体ドラム11と転写ドラム60の移動速
度をV1、V2に切換制御し、更に、定着装置76と搬
送ベルト70の移動速度をV10、V1、V2に切換制
御してする速度切換制御部306と、駆動制御307
と、低速用現像装置28及び高速用現像装置29の使用
選択を切換制御する現像装置選択手段308Dと、定着
条件を制御する定着器条件制御部309とを有する。
【0154】操作部300により、(1)プリントモー
ドをフルカラーモードにすると、感光体ドラム11と転
写ドラム60の移動速度はプリント開始から終了まで速
度V1に制御され、定着装置76と搬送ベルト70の移
動速度画像形成して転写が終了するまで、搬送ベルト7
0と定着装置76は画像形成速度V1と同一の速度V1
で移動し、転写終了後、画像形成速度V1よりも遅い速
度V10で移動する。又は、操作部300により、
(2)プリントモードをモノカラープリントモード又は
ブラックプリントモードにして、低速プリントモードを
選択すると、感光体ドラム11と転写ドラム60と定着
装置76と搬送ベルト70の移動速度はプリント開始か
ら終了まで速度V1に制御される。更に、操作部300
により、(3)プリントモードを高速黒プリントモード
に設定すると、感光体ドラム11と転写ドラム60と定
着装置76と搬送ベルト70の移動速度はプリント開始
から終了まで速度V2に制御される。このようにして、
所望のフルカラープリント画像やモノカラープリント画
像を得ることができる。
【0155】次に、本発明の画像形成装置を具体的数値
を挙げて更に説明する。
【0156】本数値例によると、デジタル電子写真複写
機にて、感光体ドラム11の暗部電位(背景部電位)を
−700V、明部電位(可視部電位)を−150Vとし
た。スリーブに印加する振動バイアス電圧は周波数が2
KHz、ピーク間電圧Vp−pが1600〜2000V
の交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳したものであ
る。感光体ドラム11の低速時の周速はV1=120m
m/sec、高速時の周速はV2=160mm/sec
とした。現像スリーブの低速時の周速210mm/se
c(V1=120mm/secのとき)でピーク間電圧
Vp−pは1600V、高速時の周速は280mm/s
ec(V2=160mm/secのとき)でピーク間電
圧Vp−pは2000Vとした。感光体ドラム11と現
像スリーブの最近接距離は0.5mmとした。
【0157】定着装置76の定着ローラ81のフルカラ
ープリント時(最低速時)の周速は100mm/sec
(V1=120mm/secのとき)でニップ設定は
小、モノカラープリントの低速時の周速は120mm/
sec(V1=120mm/secのとき)でニップ設
定はやや大、高速時の周速は160mm/sec(V2
=160mm/secのとき)でニップ設定は大とし
た。
【0158】本実施例の画像形成装置を用いて、プリン
トモードをフルカラープリントモードに設定して画像形
成を行ったところ、プリント速度は遅いが、画像濃度が
十分に高く、かぶりがなく、鮮明で高画質な所望のフル
カラープリント画像が得られた。勿論、定着性は充分に
良好であった。
【0159】次に、プリントモードをモノカラー又はブ
ラックプリントモードに設定して画像形成を行ったとこ
ろ、プリント速度はやや遅いが、画像濃度が十分高く、
かぶりがなく、鮮明で高画質な画像が得られた。なお、
得られた画像の定着性は良好であった。これは、モノカ
ラープリントモードにおいて定着装置のニップをやや大
きく設定したことによるものである。
【0160】次に、プリントモードを高速黒モードに設
定して画像形成を行ったところ、プリント速度がかなり
速く、画像濃度が高く、かぶりがなく、比較的良好な黒
画像が得られた。なお、得られた画像の定着性は良好で
あった。これは、高速黒プリントモードにおいて定着装
置のニップを極めて大きく設定したことによるものであ
る。
【0161】このように、本実施例によれば、1種類の
画像形成装置で、(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質
な画像を得る用途と、(2)記録速度の速い用途、の複
数の用途に応じることができる。
【0162】実施例7 図25は、本発明を適用したデジタル電子写真複写機の
他の実施例を示す。
【0163】本実施例は、実施例1とは現像装置13、
14の代わりに現像装置30、31、32、33を備え
たことと、プリントモードの設定方法が若干異なってい
る他は実施例1と同様の構成である。従って、実施例1
のデジタル電子写真複写機と同じ構成及び機能をなす部
材には同じ参照番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0164】本実施例にて、現像装置30、31、3
2、33はそれぞれ低速用モノカラー現像装置、高速用
モノカラー現像装置、低速用黒現像装置、高速用黒現像
装置で従来より広く知られている2成分磁気ブラシ現像
装置であり、低速用モノカラー現像装置30及び高速用
モノカラー現像装置31は各々着脱交換可能な構成とな
っている。現像装置30、31には非磁性トナーと磁性
キャリアからなる2成分現像剤が収容されており、現像
スリーブには、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイ
アス電圧が印加されている。着脱交換可能な低速用モノ
カラー現像装置30は赤現像装置30R、青現像装置3
0B等からなり、各々の現像装置には低速用赤色現像
剤、低速用青色現像剤が夫々収容されている。着脱交換
可能な高速用モノカラー現像装置31は赤現像装置31
R、青現像装置31B等からなり、各々の現像装置には
高速用赤色現像剤、高速用青色現像剤が夫々収容されて
いる。低速用黒現像装置32には低速用黒色現像剤が、
高速用黒現像装置33には高速用黒色現像剤が夫々収容
されている。高速用現像装置30、32は、低速用現像
装置31、33よりも現像剤中のトナーの着色剤の比率
が高くなっており、従って、プロセス速度を速くしても
十分な画像濃度が得られる。
【0165】次に、作業者がプリント処理を行い、最終
画像を得るまでの手順について、図26、27を用いて
説明する。図26は、本発明を適用したデジタル電子写
真複写機の一実施例を示す操作部を説明するための図で
ある。
【0166】先ず、プリンタ本体の電源を入れて原稿を
セットして、セレクトスイッチ368で、使用する現像
装置を、(1)低速白黒プリント用か(2)高速白黒プ
リント用か(3)低速モノカラープリント用か、(4)
高速モノカラープリント用か、を選択すると、選択され
た現像装置の種類が現像装置表示部369の対応した表
示箇所が点灯表示される。現像装置の種類に対応して、
低速黒369a、高速黒369b、低速赤369c1、
低速青369c2、低速緑369c3、高速赤369d
1、高速青369d2、高速緑369d3の対応した表
示箇所が点灯する。そして、(1)プリントモードを低
速白黒プリントモードに設定してして、倍率、プリント
枚数等の諸設定をした後、プリントボタン358を押す
と、プリント速度は遅いが鮮明で高画質な所望のプリン
ト画像を得ることができる。又、(2)プリントモード
を高速白黒プリントモードに設定し、プリントボタン3
58を押すと、それほど高画質な画像ではないがプリン
ト速度の速い所望のプリント画像を得ることができる。
更に、(3)プリントモードを低速モノカラープリント
モードに設定して、倍率、プリント枚数等の諸設定をし
た後、プリントボタン358を押すと、プリント速度は
遅いが鮮明で高画質な所望のプリント画像を得ることが
できる。次に、(4)プリントモードを高速モノカラー
プリントモードに設定し、プリントボタン358を押す
と、それほど高画質な画像ではないがプリント速度の速
い所望のプリント画像を得ることができる。
【0167】図27は、本発明を適用したデジタル電子
写真複写機の一実施例を示すブロック図である。
【0168】本実施例において、デジタル電子写真複写
機は、プリントモード設定部301及び諸機能設定部3
02を備えた操作部300と、プリント速度モードを判
定する速度モード判定部303と、速度モード判定部3
03の判定に基づきプリント速度モードを設定する速度
モード設定部304と、操作部300に対応してプリン
トシーケンスを統括的に制御するメインの制御部305
と、感光体ドラム11と定着装置76の移動速度をV
1、V2に切換制御する速度切換制御部306と、駆動
制御307と、低速用モノカラー現像装置30、高速用
モノカラー現像装置31、低速用黒現像装置32及び高
速用黒現像装置33の使用選択を切換制御する現像装置
選択手段308Eと、定着装置条件を制御する定着装置
条件制御部309とを有する。
【0169】操作部300により、(1)プリントモー
ドを低速白黒プリントモードにすると、感光体ドラム1
1と定着装置76の移動速度はプリント開始から終了ま
で速度V1に制御されるとともに、定着装置76はニッ
プが小さくなる第1位置に制御される。又、操作部30
0により、(2)プリントモードを高速白黒プリントモ
ードにすると、感光体ドラム11と定着装置76の移動
速度はプリント速度はプリント開始から終了まで速度V
2に制御されるとともに、定着装置76はニップが大き
くなる第2位置に制御される。更に、操作部300によ
り、(3)プリントモードを低速モノカラープリントモ
ードにすると、感光体ドラム11と定着装置76の移動
速度はプリント開始から終了まで速度V1に制御される
とともに、定着装置76はニップが小さくなる第1位置
に制御される。更に又、操作部300により、(4)プ
リントモードを高速モノカラープリントモードにする
と、感光体ドラム11と定着装置76の移動速度はプリ
ント開始から終了まで速度V2に制御されるとともに、
定着装置76はニップが大きくなる第2位置に制御され
る。このようにして、所望のプリント画像を得ることが
できる。
【0170】次に、本発明の画像形成装置を具体的数値
を挙げて更に説明する。
【0171】本数値例によると、デジタル電子写真複写
機にて、感光体ドラム11の暗部電位(背景部電位)を
−700V、明部電位(可視部電位)を−150Vとし
た。感光体ドラム11の低速時の周速はV1=100m
m/sec、高速時の周速はV2=200mm/sec
とした。低速用現像装置30及び32の現像スリーブに
印加する振動バイアス電圧は周波数が2KHz、ピーク
間電圧Vp−pが1600Vの交流電圧に、直流電圧−
550Vを重畳したものである。現像スリーブの周速は
175mm/secで、感光体ドラム11と現像スリー
ブの最近接距離は0.5mmとした。高速用現像装置3
1及び33の現像スリーブに印加する振動バイアス電圧
は周波数が2KHz、ピーク間電圧Vp−pが2000
Vの交流電圧に、直流電圧−550Vを重畳したもので
ある。現像スリーブの周速は350mm/secで、感
光体ドラム11と現像スリーブの最近接距離は0.5m
mとした。定着装置76の定着ローラ81の低速時の周
速は100mm/sec(V1=100mm/secの
とき)、高速時の周速は200mm/sec(V2=2
00mm/secのとき)とした。
【0172】本実施例の画像形成装置を用いて、プリン
トモードを低速プリントモードに設定して画像形成を行
ったところ、画像濃度が十分高く、かぶりがなく、鮮明
で高画質な画像が得られた。
【0173】次に、プリントモードを高速プリントモー
ドに設定して画像形成を行ったところ、プリント速度が
速く、通常速度プリントモードと比較するとが像濃度が
やや低く画質がやや劣るものの、画像濃度が十分高く、
かぶりがなく、比較的良好な画像が得られた。
【0174】このように原稿の種類に応じてプリントモ
ードが通常速か高速かに設定され、所望のプリント速度
で所望のプリント画像を得ることができる。
【0175】このように、本実施例によれば、1種類の
画像形成装置で、(1)記録速度は遅いが鮮明で高画質
な画像を得る用途と、(2)記録速度の速い用途、の複
数の用途に応じることができる。
【0176】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置は、像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜
像を現像装置にて顕画像とする画像形成装置において、
現像特性の異なる複数の現像装置を有し、現像装置の構
成条件に対応してプロセス速度を切換制御する構成とさ
れるので、1種類の画像形成装置で、(1)記録速度は
遅いが鮮明で高画質な画像を得る用途と、(2)記録速
度の速い用途、の複数の用途に応じることができる、と
いう顕著な効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例であるデ
ジタル電子写真複写機を示す全体構成図である。
【図2】本発明を適用した一実施例における定着装置の
ニップを変化させる方法を説明するための定着装置の断
面図である。
【図3】本発明を適用した一実施例における定着装置の
ニップを変化させる方法を説明するための定着装置の断
面図である。
【図4】本発明を適用した一実施例における定着装置の
ニップを変化させる方法を説明するための定着装置の断
面図である。
【図5】本発明を適用した一実施例における定着装置の
ローラ加圧動作の制御を説明するためのフローチャート
である。
【図6】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実施
例としての操作部を説明する図である。
【図7】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実施
例としての制御構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の他の実施例である
デジタル電子写真複写機の全体構成図である。
【図9】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実施
例としての操作部を説明する図である。
【図10】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての制御構成を説明するブロック図である。
【図11】本発明に係る画像形成装置の他の実施例であ
るデジタル電子写真複写機の全体構成図である。
【図12】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての操作部を説明する図である。
【図13】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての制御構成を説明するブロック図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置の他の実施例であ
るデジタル電子写真複写機の全体構成図である。
【図15】本発明に係る画像形成装置の他の実施例であ
るデジタル電子写真複写機の全体構成図である。
【図16】本発明を適用した一実施例における定着装置
のニップを変化させる方法を説明するための定着装置の
断面図である。
【図17】本発明を適用した一実施例における定着装置
のニップを変化させる方法を説明するための定着装置の
断面図である。
【図18】本発明を適用した一実施例における定着装置
のニップを変化させる方法を説明するための定着装置の
断面図である。
【図19】本発明を適用した一実施例における定着装置
のニップを変化させる方法を説明するための定着装置の
断面図である。
【図20】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての操作部を説明する図である。
【図21】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての制御構成を説明するブロック図である。
【図22】本発明を適用したデジタル写真複写機の他の
実施例を示す全体構成図である。
【図23】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての操作部を説明する図である。
【図24】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての制御構成を説明するブロック図である。
【図25】本発明を適用したデジタル写真複写機の他の
実施例を示す全体構成図である。
【図26】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての操作部を説明する図である。
【図27】本発明を適用したデジタル写真複写機の一実
施例としての制御構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
9 プロセスユニット 11 像担持体(感光体ドラ
ム) 13、14、20〜33 現像装置 53 転写材 55 レジストローラ 60 転写ドラム 70 搬送手段 76 定着装置 300 操作部 301 プリントモード設定部 303 速度モード判定部 304 速度モード設定部 305 制御部 306 速度切換制御部 308A〜E 現像装置選択手段 306 速度切換制御部 309 定着器条件制御部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に静電潜像を形成し、この静電
    潜像を現像手段にて顕画像とする画像形成装置におい
    て、 前記現像手段を構成する現像特性の異なる複数の現像装
    置と、 前記像担持体の移動速度を切り換えるプロセス速度切換
    手段と、 前記各現像装置の構成条件に対応してプロセス速度を切
    換制御する手段と、を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に静電潜像を形成し、この静電
    潜像を現像手段にて顕画像とする画像形成装置におい
    て、 画像情報を含むデータを入力する手段と、 前記現像手段を構成する現像特性の異なる複数の現像装
    置と、 前記像担持体の移動速度を切り換えるプロセス速度切換
    手段と、 前記入力手段に基づいて前記現像装置を選択し、且つプ
    ロセス速度を切換制御する手段と、を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体に静電潜像を形成し、この静電
    潜像を現像手段にて顕画像とする画像形成装置におい
    て、 前記現像手段を構成する現像特性の異なる複数の現像装
    置と、 前記像担持体の移動速度を切り換えるプロセス速度切換
    手段と、 前記像担持体の移動速度を設定するプロセス速度設定手
    段と、 像担持体移動速度のモードを表示する速度モード表示手
    段と、 前記プロセス速度の設定に基づいて前記現像装置を選択
    し、且つプロセス速度を切換制御する手段と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 更に、画像形成が終了した後、所定時間
    経過後標準プリントモードに復帰する手段を有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 各々少なくとも前記像担持体及び前記現
    像手段を一体とした、画像形成特性の異なる複数のプロ
    セスユニットを着脱交換可能に配設し、装着したプロセ
    スユニットの種類を識別するプロセスユニット識別手段
    と、装着されたプロセスユニットの種類に基づいてプロ
    セス速度を設定する手段と、を有することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 プロセス速度の設定に対応して、前記現
    像装置を選択して使用することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 現像特性の異なる現像装置を着脱交換可
    能に配設し、装着した現像装置の種類を識別する現像装
    置識別手段と、装着された現像装置の種類に基づいてプ
    ロセス速度を設定する手段と、を有することを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の現像装置に現像特性の異なる
    現像剤を収納することを特徴とする請求項1〜7のいず
    れかの項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の現像装置が現像方式の異なる
    現像装置であることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    かの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の現像装置の構成設定が異な
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 プロセス速度の設定に基づいて、潜像
    形成条件を変更する手段を有することを特徴とする請求
    項1〜10のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 プロセス速度の設定に基づいて、定着
    条件を変更する手段を有することを特徴とする請求項1
    〜11のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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