JPH11179843A - 積層体製造用積層ブロックの作製方法及びこれに用いる装置 - Google Patents

積層体製造用積層ブロックの作製方法及びこれに用いる装置

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JPH11179843A
JPH11179843A JP9351888A JP35188897A JPH11179843A JP H11179843 A JPH11179843 A JP H11179843A JP 9351888 A JP9351888 A JP 9351888A JP 35188897 A JP35188897 A JP 35188897A JP H11179843 A JPH11179843 A JP H11179843A
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裕彦 峠山
Makoto Nishimura
真 西村
Toru Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性中間板の端面で折り返す際に金属バン
ドが絶縁性中間板から受ける衝撃を緩和して金属バンド
が切れるのを防止する。 【解決手段】 リール5,6に巻かれた長尺帯状の金属
バンド3,4をリール5,6から引き出し、シート状合
成樹脂材と絶縁性中間板10を交互に重ねながら金属バ
ンド3,5を折り返し屈曲して金属バンド3,4間にシ
ート状合成樹脂材と絶縁性中間板10とを交互に挟み込
み、この金属バンド3,4とシート状合成樹脂材と絶縁
性中間板10とを多段に積層した積層ブロックを作製す
る。これにあたって、リール5,6から引き出される金
属バンド3,4を絶縁性中間板10の端面で折り返す工
程で、屈曲時に金属バンド3,4が絶縁性中間板10の
端部から受ける衝撃力を、金属バンド3,4を先に衝撃
力緩和部11に接触させることで分散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅層のような導電
層を有する積層体を製造するとき、銅箔のような金属バ
ンドをつづら折りに折り曲げると共にこれらの間にシー
ト状合成樹脂材や絶縁性中間板を挟むように積層した積
層ブロックを作製する方法及び作製装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては特表平8−
508691号公報に開示されるものがある。これは、
図40に示すように装置本体1の中央に積層作業台2を
設けてあり、装置本体1の左右には夫々銅箔のような金
属箔よりなる長尺帯状の金属バンド3,4を供給するリ
ール5,6を設けてあり、また装置本体1には金属バン
ド3,4を引き出しながら移動する金属バンド引き出し
移動台7,8を左右に移動自在に設けてある。そして金
属バンド引き出し移動台7,8を左右に交互に移動する
ことで、図41、図42に示すように金属バンド3,4
を積層作業台2の上につづら折り状に積層し、このとき
金属バンド3,4間にシート状合成樹脂材9と絶縁性中
間板10とを交互に挟み込み、図41に示すような積層
ブロックAを形成している。このように積層ブロックA
はプレス装置に送られ、上下より挟むようにプレスする
と共に一対の金属バンド3,4に通電することで加熱さ
れ、樹脂を加熱硬化させることにより積層体が製造され
る。プレスした後、金属バンド3,4の折り曲げ部等の
不要な端部は切断除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に積層ブロックAを形成するとき、リール5,6から供
給される金属バンド3,4をつづら折り状に積層する
際、金属バンド3,4を絶縁性中間板10の端面で折り
返すのであるが、銅箔のような金属箔よりなる厚さの薄
い金属バンド3,4ではテンションの偏り等の原因によ
り、切れが発生することが多い(図42E,F部が切れ
易い)。
【0004】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、絶縁性中間板の端面で折り返す際に金属バンド
が絶縁性中間板から受ける衝撃を緩和して金属バンドが
切れるのを防止できる積層体製造用積層ブロックの作製
方法及びこれに用いる装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の積層体製造用積層ブロックの作製方法は、リ
ール5,6に巻かれた長尺帯状の金属バンド3,4をリ
ール5,6から引き出し、シート状合成樹脂材9と絶縁
性中間板10を交互に重ねながら金属バンド3,4を折
り返し屈曲して金属バンド3,4間にシート状合成樹脂
材9と絶縁性中間板10とを交互に挟み込み、この金属
バンド3,4とシート状合成樹脂材9と絶縁性中間板1
0とを多段に積層した積層ブロックAを作製するにあた
って、リール5,6から引き出される金属バンド3,4
を絶縁性中間板10の端面で折り返す工程で、屈曲時に
金属バンド3,4が絶縁性中間板10の端部から受ける
衝撃力を、金属バンド3,4を先に衝撃力緩和部11に
接触させることで分散させることを特徴とする。
【0006】また本発明の積層体製造用積層ブロックの
作製装置は、リール5,6に巻かれた長尺帯状の金属バ
ンド3,4をリール5,6から引き出し、シート状合成
樹脂材9と絶縁性中間板10を交互に重ねながら金属バ
ンド3,4を折り返し屈曲して金属バンド3,4間にシ
ート状合成樹脂材9と絶縁性中間板10とを交互に挟み
込み、この金属バンド3,4とシート状合成樹脂材9と
絶縁性中間板10とを多段に積層した積層ブロックAを
作製する際に、リール5,6の引き出し口と積層ブロッ
クAの端面との間の金属バンド3,4を緊張させながら
積層作業を行う積層装置において、金属バンド3,4を
リール5,6から引き出して積層作業台2の上に折り返
し屈曲しながら供給する金属バンド供給装置と、金属バ
ンド3,4を屈曲させる時に金属バンド3,4に加わる
衝撃力を緩和させる衝撃力緩和部11を積層面両端部に
設けたことを特徴とする。
【0007】上記のような積層体製造用積層ブロックの
作製方法及び作製装置は、金属バンド3,4を絶縁性中
間板10の端面で折り返す際、金属バンド3,4を先に
衝撃力緩和部11に接触させて金属バンド3,4にかか
る衝撃力を緩和して折り返すことができ、金属バンド
3,4が切れるという弊害が生じないようにできる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1、図2は積層体製造用積層ブ
ロックの作製装置の一例を示すものである。装置本体1
の中央に積層作業台2を配置してあり、装置本体1の左
右には金属バンド3,4を供給するリール5,6を夫々
配置してある。金属バンド3,4は銅箔のような金属箔
よりなる長尺帯状のものであり、リール5,6から引き
出すように供給されるようになっている。装置本体1に
は金属バンドの供給装置としての一対の金属バンド走行
部12,13が左右に移動自在に配置してある。リール
5,6から供給された金属バンド3,4がガイドロール
14を介して金属バンド走行部12,13に導入するよ
うにしてある。金属バンド走行部12,13には一対の
上ガイドロール15,16、ダンサロール17、走行補
助ロール18を配置してあり、金属バンド走行部12,
13に導入された金属バンド3,4は上ガイドロール1
5、ダンサロール17、上ガイドロール16、走行補助
ロール18に通して供給するようになっている。金属バ
ンド走行部12,13にはダンサロール17を設けてあ
ることにより金属バンド3,4に一定の張力をかけて供
給できるようになっている。また積層作業台2の上に衝
撃力緩和部11をセットできるようにしてある。この衝
撃力緩和部11は表面に緩衝性のある表面層を設けたり
して衝撃力を緩和できるものである。
【0009】上記のように構成せる積層体製造用積層ブ
ロックの作製装置を用いて積層ブロックを形成するあた
っては、金属バンド走行部12,13を左右に移動する
ことで金属バンド3,4をリール5,6から引き出し、
シート状合成樹脂材9と絶縁性中間板10を交互に重ね
ながら、金属バンド3,4を絶縁性中間板10の端面で
折り返し屈曲して金属バンド3,4間にシート状合成樹
脂材9と絶縁性中間板10を交互に挟み込み、つづら折
り状に折り曲げた金属バンド3,4とシート状合成樹脂
材9と絶縁性中間板10を多段に積層した図41のよう
な積層ブロックAを形成する。
【0010】金属バンド3,4を絶縁性中間板10の端
面で折り曲げる方法をさらに詳しく述べると、次の通り
である。金属バンド走行部12,13を左に位置させた
状態で、必要に応じて金属バンド3,4の先端を積層作
業台2に固定し、この状態から金属バンド走行部13を
右に移動させて積層作業台2の上に金属バンド4を積層
する。次いで金属バンド4の上にシート状合成樹脂材9
を積層し、次いで金属バンド走行部12を右に移動させ
てシート状合成樹脂材9を介して金属バンド3を積層
し、金属バンド3の上に絶縁性中間板10を積層して図
3のような状態にする。この図3の状態で絶縁性中間板
10の右の端面の上に衝撃力緩和部11をセットし、図
4に示すように金属バンド走行部12の走行補助ロール
18を上に移動する。次いでリール5から供給せる金属
バンド3にダンサロール17にてテンションをかけつつ
金属バンド走行部12を図5に示すように左に移動さ
せ、衝撃力緩和部11に金属バンド3を当てて衝撃力を
緩和させる。この状態からさらに金属バンド走行部12
を左に移動させて図6に示すように金属バンド3を積層
する。次いで図7に示すように金属バンド走行部12の
走行補助ロール18を下に下げる。次いで金属バンド3
の上にシート状合成樹脂材9を積層し、金属バンド走行
部13の走行補助ロール18を上に移動する。次いでリ
ール6から供給せる金属バンド4にダンサロール17に
てテンションをかけつつ金属バンド走行部13を左に移
動させ、衝撃力緩和部11にて衝撃力を緩和させ、この
状態からさらに金属バンド走行部13を左に移動させて
金属バンド4を積層し、次いで金属バンド走行部13の
走行補助ロール18を下に下げる。次いで上記と同様に
絶縁性中間板10を積層し、絶縁性中間板10の左の端
面の上に衝撃力緩和部11をセットし、上記と同様に金
属バンド走行部12,13を右に走行させて金属バンド
3,4を積層する。上記のように金属バンド3,4を絶
縁性中間板10の端面で折り曲げるとき、衝撃力緩和部
11に金属バンド3,4を先に当てて緩衝できると共に
折り曲げ時の曲率半径が衝撃力緩和部11により大きく
なり、金属バンド3,4が切れたりするおそれがない。
また上記のように衝撃力緩和部11をセットして衝撃力
を緩和するとき、図8に示すように金属バンド3,4の
引き出し方向と直交するように衝撃力緩和部11が設け
られる。また衝撃力緩和部11は衝撃力を緩和するとき
固定治具34にて一時的に固定される。
【0011】次に図9乃至図14に示す例について述べ
る。本例の場合、衝撃力を緩和した後、衝撃力緩和部1
1を積層ブロックAから引き出すようになっている。金
属バンド走行部12,13を左に位置させた状態で、必
要に応じて金属バンド3,4の先端を積層作業台2に固
定し、この状態から金属バンド走行部13を右に移動さ
せて積層作業台2の上に金属バンド4を積層する。次い
で金属バンド4の上にシート状合成樹脂材9を積層し、
次いで金属バンド走行部12を右に移動させてシート状
合成樹脂材9を介して金属バンド3を積層し、金属バン
ド3の上に絶縁性中間板10を積層して図9のような状
態にする。この図9の状態で絶縁性中間板10の右の端
面の上に衝撃力緩和部11をセットし、図10に示すよ
うに金属バンド走行部12の走行補助ロール18を上に
移動する。次いでリール5から供給せる金属バンド3に
ダンサロール17にてテンションをかけつつ金属バンド
走行部12を図11に示すように左に移動させ、衝撃力
緩和部11に金属バンド3を当てて衝撃力を緩和させ
る。この状態からさらに金属バンド走行部12を左に移
動させて図12に示すように金属バンド3を積層する。
次いで図13に示すように衝撃力緩衝部11を引き出し
て積層ブロックAから衝撃力緩衝部11を退避させ、次
いで図14に示すように金属バンド走行部12の走行補
助ロール18を下に下げる。次いで金属バンド3の上に
シート状合成樹脂材9を積層し、衝撃力緩和部11を絶
縁性中間板10の右の端面の上にセットし、金属バンド
走行部13の走行補助ロール18を上に移動する。次い
でリール6から供給せる金属バンド4にダンサロール1
7にてテンションをかけつつ金属バンド走行部13を左
に移動させ、衝撃力緩和部11にて衝撃力を緩和させ、
この状態からさらに金属バンド走行部13を左に移動さ
せて金属バンド4を積層し、次いで衝撃力緩和部11を
引き出し、次いで金属バンド走行部13の走行補助ロー
ル18を下に下げる。次いで上記と同様に絶縁性中間板
10を積層し、絶縁性中間板10の左の端面の上に衝撃
力緩和部11をセットし、上記と同様に金属バンド走行
部12,13を右に走行させて金属バンド3,4を積層
する。上記のように衝撃力緩和部11を引き出して退避
するものの場合、同じ衝撃力緩和部11を兼用して衝撃
緩和ができ、衝撃力緩和部11の数を少なくできる(最
低1個でよい)。
【0012】次に図15、図16に示す例について述べ
る。この場合、衝撃力緩和部11を引き出す方向が金属
バンド3,4の引き出す方向と同じ方向としてある。つ
まり、金属バンド3,4を図16(a)のように衝撃力
緩和部11に当ててから衝撃力緩和部11を図16
(b)(c)のように移動させて引き出して退避させ
る。このように衝撃力緩和部11を金属バンド3,4の
引き出し方向と同方向に引き出すと、絶縁性中間板10
への力の受けわたしが円滑に行われ、均等に荷重がかか
って金属バンド3,4が切れるおそれが一層なくなる。
【0013】次に図17に示す例について述べる。この
場合、衝撃力緩和部11を旋回して引き出して退避させ
ることができるようになっている。つまり、図17
(a)の例の場合、金属バンド3,4の幅方向に亙る長
さの衝撃力緩和部11を矢印Bのように回動して引き出
すことができるようになっており、図17(b)の例の
場合、衝撃力緩和部11を2つの分割体11aに分割し
てあって、2つの分割体11aを夫々矢印Cのように回
動して引き出すことができるようになっている。図17
の例のように衝撃力緩和部11を旋回して引き出すよう
にしてあると、衝撃力緩和部11を金属バンド3,4の
引き出し方向に移動させて引き出すもののように移動さ
せる機構が不要となるので装置を小型化できる。また図
17(b)のように2つの分割体11aに分割した場
合、旋回半径を小さくできて装置小型化に有効である。
【0014】次に図18に示す例について述べる。この
場合、衝撃力緩和部11を積層ブロックAの上で往復移
動できる機構にしてある。図18(a)の場合、間隔を
隔てた一対の往復駆動装置20に架設するように衝撃力
緩和部11を設けてあり、往復駆動装置20にて衝撃力
緩和部11を絶縁性中間板10の左側の端面または右側
の端面に対応する位置に移動させることができ、1つの
衝撃力緩和部11を移動させることで折り曲げ位置から
引き出して退避させたり、折り曲げ位置にセットしたり
でき、衝撃力緩和部11の数を減らすことができる。図
18(b)の場合、絶縁性中間板10の四隅に対応する
位置に夫々旋回駆動装置21を配置してあり、各旋回駆
動装置21に衝撃力緩和部11の分割体11aを矢印D
のように往復旋回するようにしてある。衝撃力緩和部1
1の分割体11aを折り曲げ位置から引き出して退避さ
せたり、折り曲げ位置にセットしたりできる。
【0015】次に図19乃至図30に示す例について述
べる。この場合、衝撃力緩和部11を複数箇所に設けて
ある。本例の場合、3つの衝撃力緩和部11L,11
C、11Rを設けてある。その他の構成は図1、図2に
示すものと基本的に同じである。金属バンド走行部1
2,13を左に位置させた状態で、必要に応じて金属バ
ンド3,4の先端を積層作業台2に固定し、この状態か
ら金属バンド走行部13を右に移動させて積層作業台2
の上に金属バンド4を積層する。次いで金属バンド4の
上にシート状合成樹脂材9を積層し、次いで金属バンド
走行部12を右に移動させてシート状合成樹脂材9を介
して金属バンド3を積層し、金属バンド3の上に絶縁性
中間板10を積層して図21のような状態にする。この
とき衝撃力緩和部11L,11C,11Rは右側に位置
している。図21の状態から図22に示すように衝撃力
緩和部11Lを絶縁性中間板10の右の端面の上方に位
置させ、次いで図23に示すように金属バンド走行部1
2の走行補助ロール18を上に移動する。次いで金属バ
ンド走行部12を左に移動させ、衝撃力緩和部11に金
属バンド3を当てて衝撃力を緩和させる。この状態から
さらに金属バンド走行部12を左に移動させて図24に
示すように金属バンド3を積層すると共に衝撃力緩和部
11Lを左に移動させて衝撃力緩和部11Lを退避さ
せ、図25に示すように金属バンド走行部12及び衝撃
力緩和部11Lを左端に移動させ、金属バンド走行部1
2の走行補助ロール18を下に下げる。次いで金属バン
ド3の上にシート状合成樹脂材9を積層し、図26に示
すように絶縁性中間板10の右の端面の上方に衝撃力緩
和部11Cを移動させ、金属バンド走行部13の走行補
助ロール18を上に移動する。次いで図27に示すよう
に金属バンド走行部13を左に移動させ、金属バンド3
を衝撃力緩和部11Cに当てて衝撃力を緩和させ、この
状態からさらに金属バンド走行部13を左に移動させて
図28に示すように金属バンド4を積層すると共に衝撃
力緩和部11Cを左に移動させて衝撃力緩和部11Cを
退避させ、図29に示すように金属バンド走行部13及
び衝撃力緩和部11Cを左端に移動させ、金属バンド走
行部13の走行補助ロール18を下に下げる。次いで図
30に示すように衝撃力緩和部11Rを絶縁性中間板1
0の左の端面の上方に移動させ、上記と同様に絶縁性中
間板10を積層し、上記と同様に金属バンド3,4を積
層する。
【0016】次に図31に示す例について述べる。これ
は金属バンド3,4にかかる衝撃力を折り返し面全体で
受ける衝撃力緩和部11を有するものである。つまり、
金属バンド3,4の幅をLIとしたとき、衝撃力緩和部
11の長さL2を上記L1より長くしてある。このよう
にすると、金属バンド3,4に加わる衝撃力を接してい
る衝撃力緩和部11の全域で吸収(力の分散)すること
ができ、製造された積層体がしわになりにくい。
【0017】次に図32に示す例について述べる。これ
は金属バンド3,4にかかる衝撃力を折り返し面に対し
て部分的に受ける衝撃力緩和部11を有するものであ
る。つまり、衝撃力緩和部11が一対の分割体11aに
て形成してあり、金属バンド3,4の幅方向の両端部だ
けが衝撃力緩和部11に接するようにしてある。このよ
うな構造にする衝撃力緩和部11を小型化できる。
【0018】次に図33に示す例について述べる。これ
は衝撃力緩和部11の金属バンド3,4との接触面形状
が丸みを帯びた形状になっている。つまり、図33に示
すように衝撃力緩和部11の金属バンド接触面24が所
定のアールの円弧面となっている。このようにすると衝
撃力緩和部11の金属バンド3,4との接触が滑らかに
なり、金属バンド3,4の破れが発生しにくい。
【0019】次に図34に示す例について述べる。これ
は衝撃力緩和部11が回転自在なローラーとなってい
る。つまり、衝撃力緩和部11が横に長い円柱状のなっ
ており、衝撃力緩和部11の両端を基台部25に対して
ベアリング26にて回転自在に装着してある。この場
合、衝撃力緩和部11に金属バンド3,4が接触したと
き衝撃力緩和部11がローラーのように回転し、金属バ
ンド3,4との摩擦が少なくなり、傷も付きにくくな
る。
【0020】次に図35に示す例について述べる。これ
は衝撃力緩和部11の金属バンド3,4に接触する両側
面部分に切り欠き27を有するものである。つまり、衝
撃緩和部11の両側に金属バンド3,4の幅方向の両側
に対応する部分で切り欠き27を設けてある。衝撃力緩
和部11の長手方向の中央部ではこれと直交する方向の
寸法をbとすると、切り欠き27のある部分ではb寸法
より寸法の小さいa寸法となっている。この場合、破れ
易い金属バンド3,4の幅方向の両端部に対応する位置
で緩衝力緩和部11に切り欠き27があるため、衝撃力
が金属バンド3,4の幅方向の両端部にかからなく、長
手方向に亙って寸法が均一なものと比較してさらに金属
バンド3,4が破れにくくなる。
【0021】次に図36に示す例について述べる。これ
は衝撃力緩和部11の形状が金属バンド3,4の接触す
る面において弓形状となっている。つまり、衝撃力緩和
部11がその長手方向の両端部が中央部に比べて細くな
っている。中央部の寸法cに対して両端部の寸法がdと
細くなっている。この場合も、破れ易い金属バンド3,
4の幅方向の両端部に対応する位置で緩衝力緩和部11
に切り欠きがある状態となり、衝撃力が金属バンド3,
4の幅方向の両端部にかからなく、金属バンド3,4が
破れにくくなる。また衝撃力緩和部11の形状が連続的
な変化になっているために金属バンド3,4の幅の違い
にも対応することができる。
【0022】次に図37に示す例について述べる。これ
は絶縁性中間板10の形状が金属バンド3,4の折り返
し面の両側面部分において切り欠き28を有するもので
ある。これは上記のように衝撃力緩和部11にて衝撃力
を緩和するのに加えて、絶縁性中間板10の金属バンド
3,4の幅方向の両端部と接触する部分に切り欠き28
があるものを使用している。衝撃力が集中したり、亀裂
が入ったりしやすい金属バンド3,4の幅方向の両端部
が絶縁性中間板10に当たらなく、さらに金属バンド
3,4の切れや破れがなくなる。
【0023】次に図38の例について述べる。これは衝
撃力緩和部11が弾性体であるものである。本例の場
合、内部が中空のアルミニウムパイプのような金属パイ
プ29の外面にゴム系材料のような弾性材料30が巻か
れている。このような衝撃力緩和部11を用いて金属バ
ンド3,4の衝撃力を緩和するようにすると、弾性材料
30が衝撃力を吸収することで金属バンド3,4の破れ
が一層なくなる。
【0024】次の図39の例について述べる。これは衝
撃力緩和部11が弾性を有する機構で装置本体1に取り
付けられている。衝撃力緩和部11の両端がベアリング
26を介して衝撃力緩和保持部31に保持され、装置本
体1側に設けられた衝撃力緩和部固定クランプ治具34
に対して衝撃力緩和保持部31がバネ材32を介して取
り付けられている。このバネ材32は衝撃力が加わる方
向の力を緩和する方向に取り付けられている。つまり、
衝撃力が加わる方向(G方向)とバネ材32の伸縮する
方向(H方向)とを同じ方向としてある。これにより金
属バンド3,4に加わる衝撃力をバネ材32で吸収させ
ることができ、さらに金属バンド3,4の破れがなくな
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は叙述のように金属バンドを絶縁
性中間板の端面で折り返す際、金属バンドを先に衝撃力
緩和部に接触させて金属バンドにかかる衝撃力を緩和し
て折り返すことができ、金属バンドが切れるという弊害
が生じないようにでき、製造工程のトラブルをなくして
生産性を向上できると共に品質を向上できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の実施の形態の一例を示す概略平
面図である。
【図2】同上の概略正面図である。
【図3】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作を
説明する説明図である。
【図4】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作を
説明する説明図である。
【図5】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作を
説明する説明図である。
【図6】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作を
説明する説明図である。
【図7】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作を
説明する説明図である。
【図8】同上の他例の折り曲げを示すものであり、
(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図9】同上の他例の金属バンドの折り曲げ動作を説明
する説明図である。
【図10】同上の金属バンドの折り曲げ動作を説明する
説明図である。
【図11】同上の金属バンドの折り曲げ動作を説明する
説明図である。
【図12】同上の金属バンドの折り曲げ動作を説明する
説明図である。
【図13】同上の金属バンドの折り曲げ動作を説明する
説明図である。
【図14】同上の金属バンドの折り曲げ動作を説明する
説明図である。
【図15】同上の他例の折り曲げを示す斜視図である。
【図16】(a)(b)(c)は同上の衝撃力緩和部を
引き出す動作を説明する正面図である。
【図17】同上の他例の衝撃力緩和部を引き出す状態を
示す斜視図であり、(a)(b)は夫々異なるものであ
る。
【図18】同上の他例の衝撃力緩和部を往復動する機構
を示す斜視図であり、(a)(b)は夫々異なるもので
ある。
【図19】同上の他例の装置の全体を示す概略平面図で
ある。
【図20】図19の概略正面図である。
【図21】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図22】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図23】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図24】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図25】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図26】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図27】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図28】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図29】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図30】同上の装置にて金属バンドを折り曲げる動作
を説明する説明図である。
【図31】同上の他例の金属バンドを折り曲げる状態を
説明する斜視図である。
【図32】同上の他例の金属バンドを折り曲げる状態を
説明する斜視図である。
【図33】同上の他例の衝撃力緩和部を説明する説明図
である。
【図34】同上の他例の衝撃力緩和部を説明する斜視図
である。
【図35】同上の他例の衝撃力緩和部を説明する説明図
である。
【図36】同上の他例の衝撃力緩和部を説明する説明図
である。
【図37】同上の他例の衝撃力緩和を説明する説明図で
ある。
【図38】同上の他例の衝撃力緩和部を示し、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図39】同上の他例の衝撃力緩和部の他例を示す説明
図である。
【図40】従来例の装置を説明する概略平面図である。
【図41】同上により形成した積層ブロックを示す正面
図である。
【図42】同上の金属バンドの折り曲げを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
3 金属バンド 4 金属バンド 5 リール 6 リール 10 絶縁性中間板 11 衝撃力緩和部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールに巻かれた長尺帯状の金属バンド
    をリールから引き出し、シート状合成樹脂材と絶縁性中
    間板を交互に重ねながら金属バンドを折り返し屈曲して
    金属バンド間にシート状合成樹脂材と絶縁性中間板とを
    交互に挟み込み、この金属バンドとシート状合成樹脂材
    と絶縁性中間板とを多段に積層した積層ブロックを作製
    するにあたって、リールから引き出される金属バンドを
    絶縁性中間板の端面で折り返す工程で、屈曲時に金属バ
    ンドが絶縁性中間板の端部から受ける衝撃力を、金属バ
    ンドを先に衝撃力緩和部に接触させることで分散させる
    ことを特徴とする積層体製造用積層ブロックの作製方
    法。
  2. 【請求項2】 リールに巻かれた長尺帯状の金属バンド
    をリールから引き出し、シート状合成樹脂材と絶縁性中
    間板を交互に重ねながら金属バンドを折り返し屈曲して
    金属バンド間にシート状合成樹脂材と絶縁性中間板とを
    交互に挟み込み、この金属バンドとシート状合成樹脂材
    と絶縁性中間板とを多段に積層した積層ブロックを作製
    する際に、リールの引き出し口と積層ブロックの端面と
    の間の金属バンドを緊張させながら積層作業を行う積層
    装置において、金属バンドをリールから引き出して積層
    作業台の上に折り返し屈曲しながら供給する金属バンド
    供給装置と、金属バンドを屈曲させる時に金属バンドに
    加わる衝撃力を緩和させる衝撃力緩和部を積層面両端部
    に設けたことを特徴とする積層体製造用積層ブロックの
    作製装置。
  3. 【請求項3】 衝撃力緩和後に衝撃力緩和部を積層ブロ
    ックから引き出すことを特徴とする請求項1記載の積層
    体製造用積層ブロックの作製方法。
  4. 【請求項4】 衝撃力緩和部を金属バンドの引き出し方
    向と同じ方向に引き出すことを特徴とする請求項3記載
    の積層体製造用積層ブロックの作製方法。
  5. 【請求項5】 衝撃力緩和部を旋回させて積層ブロック
    から引き出すことを特徴とする請求項3記載の積層体製
    造用積層ブロックの作製方法。
  6. 【請求項6】 衝撃力緩和部が積層ブロック上面を移動
    できる機構を有することを特徴とする請求項2記載の積
    層体製造用積層ブロックの作製装置。
  7. 【請求項7】 衝撃力緩和部を複数箇所に設けることを
    特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの
    作製装置。
  8. 【請求項8】 金属バンドにかかる衝撃力を折り返し面
    全体で受ける衝撃力緩和部を有することを特徴とする請
    求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  9. 【請求項9】 金属バンドにかかる衝撃力を折り返し面
    に対し部分的に受ける衝撃力緩和部を有することを特徴
    とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製
    装置。
  10. 【請求項10】 衝撃力緩和部と金属バンドとの接触面
    形状が丸みを帯びた形状であることを特徴とする請求項
    2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  11. 【請求項11】 衝撃力緩和部が回転自在なローラーで
    あることを特徴とする請求項2記載の積層体製造用積層
    ブロックの作製装置。
  12. 【請求項12】 衝撃力緩和部の形状が金属バンドに接
    触する両側側面部に切り欠きを有することを特徴とする
    請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  13. 【請求項13】 衝撃力緩和部の形状が、金属バンドの
    接触する面において弓形状であることを特徴とする請求
    項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
  14. 【請求項14】 絶縁性中間板の形状が金属バンドの折
    り返し面の両側面部分に切り欠きを有することを特徴と
    する請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作製装
    置。
  15. 【請求項15】 衝撃力緩和部が弾性体であることを特
    徴とする請求項2記載の積層体製造用積層ブロックの作
    製装置。
  16. 【請求項16】 衝撃力緩和部が弾性を有する機構で装
    置本体に取り付けられていることを特徴とする請求項2
    記載の積層体製造用積層ブロックの作製装置。
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