JPH11169055A - 湛水田における除草剤フロアブルの散布方法 - Google Patents

湛水田における除草剤フロアブルの散布方法

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JPH11169055A
JPH11169055A JP17662197A JP17662197A JPH11169055A JP H11169055 A JPH11169055 A JP H11169055A JP 17662197 A JP17662197 A JP 17662197A JP 17662197 A JP17662197 A JP 17662197A JP H11169055 A JPH11169055 A JP H11169055A
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JP
Japan
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spraying
flowable
herbicide
pressure
water
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JP17662197A
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English (en)
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Norihide Yagyu
憲秀 柳生
Yoshiyuki Takahata
好之 高畑
Tomoyuki Kunitachi
朋之 国立
Shinji Yonemura
伸二 米村
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除草剤フロアブルを湛水田に省力的に散布す
る方法を提供すること。 【解決手段】 除草活性成分と水を必須成分として含有
する除草剤フロアブルを、原液かまたはこれを水で希釈
して耐圧容器に入れて加圧し、該容器にホースで連結し
た細孔を有するノズルを用いて散布することを特徴とす
る、湛水田における除草剤フロアブルの散布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湛水田における除
草剤フロアブル(懸濁剤)の省力的な散布方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より湛水田用除草剤の散布方法とし
ては、粒剤を手撒きしたり、あるいは機械散布したり、
乳剤原液をプラスチック製ボトルに入れて手振りしなが
ら田植前の水田に滴下散布したり(特公昭48−374
52号公報など)、フロアブルを同様な方法で田植前後
の湛水下水田に直接滴下する方法がある(特公平7−4
7521号公報、特公平7−47522号公報、特開平
5−320009号公報など)。
【0003】さらに、田植作業と薬剤散布を散布機によ
り同時に行う方法も粒剤、乳剤、フロアブルで知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、湛水田に除
草剤フロアブルを省力的に散布する方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、湛水田に
おける除草剤フロアブルの省力的な散布方法を鋭意研究
した。その結果、除草活性成分と水を必須成分として含
有する除草剤フロアブルを、原液かまたはこれを水で希
釈した薬液を耐圧容器に入れて耐圧容器内を圧縮空気等
で加圧し、該容器に連結した細孔を有するノズルを用い
て、水田内に入ることなく畦畔より簡単に除草剤フロア
ブルを湛水田に散布することができることを見いだし、
本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明の要旨とするところは、
除草活性成分と水を必須成分として含有する除草剤フロ
アブルを、原液かまたはこれを水で希釈して耐圧容器に
入れて加圧し、該容器に連結した細孔を有するノズルを
用いて散布することを特徴とする、湛水田における除草
剤フロアブルの散布方法にある。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の散布方法について具
体的に詳述する。
【0008】本発明の散布方法で用いられる除草剤フロ
アブルは市販の何れの製品でもよく、これを原液かまた
はこれを水で希釈して用いればよい。
【0009】除草剤フロアブル原液の粘度は10〜80
0mPa・Sであり、好ましくは30〜600mPa・
Sの範囲内のものを使用すればよい。
【0010】除草剤フロアブル原液を水で希釈して使用
する場合、希釈した薬液の粘度が20℃において10〜
560mPa・S、好ましくは30〜560mPa・S
となるように調整する。
【0011】このような粘度であれば、薬液が原液でも
希釈液でも、水稲の葉面に当たったときに衝撃が少な
く、また水希釈液の場合は原液に比べてよりその衝撃が
少なくなるうえ、表面張力も原液に比べ高くなるため、
水稲葉面での付着が減少し、水稲に薬害の発生を少なく
することができる。
【0012】本発明の湛水田における除草剤フロアブル
の散布方法は、除草剤フロアブルを入れる耐圧容器、こ
れを加圧するポンプ、容器内の除草剤フロアブルを湛水
田に直噴するための細孔ノズルからなる散布器を用いて
行う。
【0013】本発明に使用される散布器具を下記に挙げ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0014】(a)蓄圧式噴霧器HS−401X型(株
式会社工進技研製)を改良し、直噴専用のφ1〜2mm
の丸孔を有するノズルの着脱が可能で、パッキンを耐薬
品性パッキンに変更したもの。
【0015】(b)背負い式動力噴霧器MSO35D型
(株式会社丸山製作所製)を改良し、直噴専用のφ1〜
2mmの丸孔を有するノズルの着脱をが可能にしたも
の。
【0016】耐圧容器は、材質は特に限定しないが、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック、あるい
はステンレススチールのような金属が挙げられるが、7
kg/cm2以上の圧力に耐えられるような容器であれ
ばよい。
【0017】耐圧容器内を加圧するためのポンプは、通
常の空気による加圧ポンプで、耐圧容器内の圧力を6k
g/cm2程度に加圧できるものであればよい。
【0018】この加圧された容器内の除草剤フロアブル
を直噴散布するためには、先端にφ1〜2mmの孔を有
するノズルを用いる。
【0019】散布時の耐圧容器内の圧力は1〜5kg/
cm2、好ましくは2〜5kg/cm2である。
【0020】散布時の空気圧縮による加圧圧力は、5k
g/cm2以上でも散布できるが、5kg/cm2 以上と
すると、散布液が霧状になり、飛散しやすくなる。ま
た、高粘度の除草剤フロアブルは霧状にはなりにくい
が、稲の葉面に付着しやすくなり薬害が発生しやすくな
る。
【0021】また、水で希釈したフロアブルは、フロア
ブル原液に比べ粘度が低くなるため、散布時の空気圧縮
による加圧圧力は、4kg/cm2以下の圧力が望まし
い。加圧圧力が4kg/cm2以上でも散布は可能であ
るが、圧力を4kg/cm2以上とすると薬液の粘度に
もよるが、散布液が霧状になり、飛散しやすく水稲葉面
への付着量が増加し、逆に薬害が発生しやすくなる。
【0022】本発明による散布方法の散布時期は田植前
〜田植後のいずれの時期でもよい。
【0023】
【試験例】次に、本発明の散布方法を試験例により具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0024】試験例1 クサメッツフロアブル(北興化学工業株式会社製の市販
除草剤フロアブルの商品名)の原液または表1に示すよ
うにそれぞれ水で希釈してこれを直噴専用の表1に示す
丸孔を有するノズルをそれぞれ取り付けた散布器具の耐
圧容器内に3リットル入れ、蓋(ポンプ)を閉めて、ポ
ンプにより表1に示す値にそれぞれ加圧した。
【0025】そして、クサメッツフロアブルの原液また
は希釈薬液を上記の散布器より散布し、吐出時間、吐出
量、ノズルの角度、製剤の飛距離、飛散状況等を調べ
た。
【0026】比較例1 クサメッツフロアブルの原液を充てんした製品容器のま
ま、弧を描くように手振り散布し、製剤の飛距離、飛散
状況等を試験例1と同様に調べた。その結果を表1に示
した。
【0027】比較例2 クサメッツフロアブルの原液0.25リットルを等量の
水で希釈した散布薬液を、クサメッツフロアブルの製品
容器に入れ、この容器を弧を描くように手振り散布し、
希釈液の飛距離、飛散状況等を試験例1と同様にして調
べた。
【0028】得られた結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】試験例2 35m×45mの大きさの水田を代かきし、5日後に水
稲(品種:キヌヒカリ、2.5葉期苗)を機械移植し
た。そして移植当日に、下記の図〜の地点に設置し
た1m×1mの区画、および水口部分に設置した1m×
1mの無処理区(無処理区はナミ板で隔離した)に、ヒ
エ、ホタルイおよびコナギの種子をそれぞれ0.5gず
つ播種し、またウリカワおよびミズガヤツリの塊茎を、
それぞれ5個ずつ埋め込んだ。本試験は、2反復で実施
した。
【0031】
【図1】
【0032】各試験区の薬剤散布方法は次のとおり行
い、いずれの区も水稲移植10日後(ヒエ2葉期)に薬
剤散布した。
【0033】試験区1 クサメッツフロアブルの原液(560mPa・S)3リ
ットルを、直噴専用のφ1.5mm の丸孔を有するノ
ズルを取り付けた散布器具の耐圧容器に入れ、蓋(ポン
プ)を閉めて、ポンプを80回ピストン加圧した(容器
内圧力約4.5kg/cm2)。次いで、このように加
圧した散布器具を用い、水田の35mの長さの畦畔の両
サイドから弧を描くように、クサメッツフロアブルの原
液を790ml散布した。
【0034】試験区2 耐圧縮容器内の圧力を約2.1kg/cm2とした以外
は試験区1に準じて散布した。
【0035】試験区3 ノズルの丸孔のサイズをφ2mmとし、耐圧容器内の圧
力を4kg/cm2とした以外は試験区1に準じて散布
した。
【0036】試験区4 クサメッツフロアブルの原液1リットルを等量の水で希
釈した薬液(80mPa・S)2リットルを直噴専用の
φ1mmの丸孔を有するノズルを取り付けた散布器具の
耐圧容器内に入れ、蓋(ポンプ)を閉めて、該容器内の
圧力を3kg/cm2とし、35mの長さの畦畔の両サ
イドより弧を描くように、このクサメッツフロアブルの
2倍希釈液1580mlを散布した。
【0037】試験区5 クサメッツフロアブルの原液790mlを3倍量の水で
希釈した薬液(10mPa・S)3160mlを直噴専
用のφ1.5mmの外孔を有するノズルを取り付けた散
布器具の耐圧容器内に入れ、蓋(ポンプ)を閉めて、該
容器内の圧力を3kg/cm2とし、35mの長さの畦
畔の両サイドより弧を描くように散布した。
【0038】比較例区1 クサメッツフロアブルの原液(560mPa・S)を充
てんした製品容器のまま、35mの長さの畦畔の両サイ
ドより弧を描くように、手振りで790mlを散布し
た。
【0039】比較例区2 35mの長さの畦畔の両サイドと、水田に入り、幅45
mの真ん中当たりを35mの長さの畦畔に平行に歩きな
がら、両サイドにクサメッツフロアブルの原液(560
mPa・S)を充てんした製品容器より弧を描くように
手振りで790mlを散布した。
【0040】調査は薬剤散布の30日後に実施し、下記
の計算式により〜の各地点での供試草種ごとの抑草
率を算出した。また、各調査地点の水稲薬害を達観で調
査した。なお、表2に示した抑草率は2反復の平均値で
ある。
【0041】
【数1】
【0042】その結果を表2に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明の湛水田における除草剤フロアブ
ルの散布方法は、次のような利点を有する。すなわち、
第1に、水田の幅が50m以下であれば水田に入ること
なく、水田の畦畔より散布できる。第2に、従来の手振
り散布に比べ、散布時間が短縮される。第3に、従来の
手振り散布に比べ、労力が少なくなる。第4に、薬液散
布後の水稲への薬害が少なくなる。第5に、従来の除草
剤フロアブルをそのまま利用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除草活性成分と水を必須成分として含有
    する除草剤フロアブルを、原液かまたはこれを水で希釈
    して耐圧容器に入れて加圧し、該容器に連結した細孔を
    有するノズルを用いて散布することを特徴とする、湛水
    田における除草剤フロアブルの散布方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水で希釈した除草剤フロ
    アブルの20℃における粘度が10〜560Pa・Sで
    ある薬液を用いることを特徴とする、湛水田における除
    草剤フロアブルの散布方法。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2に記載の耐圧容
    器内の圧力を1〜5kg/cm2とし、φ1〜2mmの
    細孔を有するノズルを用いて散布することを特徴とす
    る、湛水田における除草剤フロアブルの散布方法。
JP17662197A 1997-06-18 1997-06-18 湛水田における除草剤フロアブルの散布方法 Pending JPH11169055A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155136A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Hokko Chem Ind Co Ltd 散布性の良好な水性懸濁農薬製剤
JP2013155137A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Hokko Chem Ind Co Ltd 散布性および付着性の改良された水性懸濁農薬製剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155136A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Hokko Chem Ind Co Ltd 散布性の良好な水性懸濁農薬製剤
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