JPH11163085A - キャリア用載置装置 - Google Patents

キャリア用載置装置

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JPH11163085A
JPH11163085A JP32903697A JP32903697A JPH11163085A JP H11163085 A JPH11163085 A JP H11163085A JP 32903697 A JP32903697 A JP 32903697A JP 32903697 A JP32903697 A JP 32903697A JP H11163085 A JPH11163085 A JP H11163085A
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Shunji Takaoka
俊志 高岡
Hitoshi Kono
等 河野
Masanao Murata
正直 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、移載の際にキャリアに作用する衝
撃を吸収することで、被搬送物の損傷をなくして、もっ
てキャリアの高速移載を実現できるキャリア用載置装置
を提供することにある。 【解決手段】 半導体プロセス処理装置2等のロードポ
ート3上に緩衝機能を持つ3つのピン部材30を三角形
状に配置する。又、ロードポート3に移載されるキャリ
ア4の底4aに各ピン部材30に対峙して嵌合可能に3
つのピン凹部材40を三角形状に配置する。そして、各
部材30,40との嵌合で、キャリア4をロードポート
3上に水平載置し、キャリア4に作用する衝撃を各ピン
部材30の緩衝機能で吸収することで、被搬送物に損傷
を与えることなく、キャリア4の高速移載を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム内
の半導体ウェーハを処理する各種装置に、半導体ウェー
ハを収納したキャリアを位置決めして載置するキャリア
用載置装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、クリーンルーム内における半導
体デバイス製造システムにおいては、半導体ウェーハを
複数枚収納したキャリアを、天井搬送車、軌道式搬送車
或いはオペレータ自ら半導体プロセス処理装置、検査装
置或いはストッカに搬送しながら処理する事が行われて
いる。ここで、キャリアとは、ME(Mini Enviroment)
ボックス、FOUP(Front Open Unified Pod )、カセ
ット等の搬送用容器の総称である。
【0003】このような半導体デバイス製造システムに
おいて、キャリアに収納された半導体ウェーハの処理や
保管のために、キャリアは半導体プロセス処理装置等の
載置部に水平状態で位置決め載置される。このキャリア
の位置決めは、載置部上に3角形状に位置固定された3
つのピン部材に、キャリアの底に同じく3角形状に固定
された3つのV溝付きピン凹部材を嵌合することにより
行われ、キネマティックカップルと称されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャリアを
載置部に移載する際に、各ピン部材と各ピン凹部材との
衝突でキャリアに衝撃を与える恐れがある。この衝撃
は、キャリア内の半導体ウェーハを振動させ、チッピン
グ(欠損)やパーティクル(塵)等を発生させ、製品の
歩留りを低下させるものである。このため、キャリアを
移載する際には、載置部の各ピン部材の近傍で出来るだ
けゆっくり慎重に、各ピン部材と各ピン凹部材との嵌合
を行って位置決めする必要があり、高速移載の妨げとな
っていた。特に、天井搬送車、AGV、軌道搬送車など
の自走式搬送車により、キャリアをゆっくり移載したの
では、これらの搬送性能である搬送量/単位時間を十分
に活用できない。
【0005】本発明は、移載の際にキャリアに作用する
衝撃を吸収することで、被搬送物に損傷をなくし、もっ
てキャリアの高速移載を実現できるキャリ用載置装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のキャリア用載置
装置は、請求項1では、被搬送物を収納したキャリアが
移載される対象装置の載置部と、該キャリアを前記載置
部に位置決めする位置決め手段とを有してなるキャリア
用載置装置であって、前記位置決め手段は、多数のピン
部材と、該各ピン部材に嵌合する多数のピン凹部材とを
有し、これらの部材の嵌合で、前記キャリアを前記載置
部に水平状態として位置決め載置させるものにおいて、
前記各ピン部材又は各ピン凹部材に、これらの部材の嵌
合で移載される前記キャリアに作用する衝撃を吸収する
緩衝機能を持たせたものである。キャリアを載置部に移
載する際に、各ピン部材と各ピン凹部材との嵌合でキャ
リアを水平状態に載置しつつ作用する衝撃を緩衝機能で
吸収できるので、被搬送物に損傷を与えることなく、高
速移載が可能となる。
【0007】請求項2では、請求項1のものに、前記各
ピン部材の緩衝機能は、前記各ピン部材と各ピン凹部材
との嵌合で、前記載置部内に移動される前記各ピン部材
を収納する緩衝室と、該緩衝室内に配置され移動される
前記各ピン部材を減衰させる緩衝部材とを有してなるも
のである。キャリアに作用する衝撃は、緩衝室内に移動
される各ピン部材を緩衝部材で減衰させて吸収できる。
【0008】請求項3では、請求項1のものに、前記各
ピン部材の緩衝機能は、前記各ピン部材と各ピン凹部材
との嵌合で、前記載置部側に移動される前記各ピン部材
を減衰させる緩衝部材でなるものである。キャリアに作
用する衝撃は、載置部側に移動される各ピン部材を緩衝
部材で減衰させて吸収できる。
【0009】請求項4では、前記緩衝部材は、前記各ピ
ン部材を前記載置部から突出させるように付勢できる弾
性機能を有してなるものである。キャリアを載置部から
搬送した後に、緩衝部材の弾性機能により各ピン部材を
元の状態に復帰させることができる。
【0010】請求項5では、請求項2のものに、前記緩
衝室内には、前記ピン部材を前記載置部から突出させる
ように付勢するバネ部材を配置してなるものである。キ
ャリアを載置部から搬送した後に、バネ部材によって各
ピン部材を元の状態に復帰させることができる。
【0011】請求項6では、請求項2、5のものに、前
記緩衝室内は、エア抜き手段に連結されているものであ
る。緩衝室内からエアと共に被搬送物に影響を与える塵
等を排出でき、緩衝室内から載置部を通して塵等が外部
に流出することを防止できる。半導体デバイス製造シス
テムでは、緩衝室内からクリーンルーム内に塵等の漏洩
を防止でき、半導体ウェーハ等に影響を与えない。
【0012】請求項7では、請求項1のものに、前記キ
ャリアは、半導体ウェーハを収納するものであり、前記
対象装置の載置部の上方に設けられた軌道を走行する天
井搬送システムで把持されて、該載置部上に又はその逆
に搬送されるものである。天井搬送車により移載して
も、キャリアを載置部に水平状態で載置しつつ作用する
衝撃を緩衝機能で吸収して、半導体ウェーハに欠損やパ
ーティクル等を生じさせずに高速移載ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
キャリア用載置装置について、図面を参照しつつ説明す
る。
【0014】図1において、キャリア用載置装置1は、
例えば、半導体デバイス製造システムに用いられる半導
体プロセス処理装置2に突設されたロードポート3(載
置部)と、該ロードポート3に移載されるキャリア4を
位置決め載置する位置決め機構5(位置決め手段)とを
備えてなっている。
【0015】キャリア4は、ME(Mini Enviroment)ボ
ックス、FOUP(Front Open Unified Pod)、ウェーハ
カセット等の搬送用容器であって、例えば直径300m
mの半導体デバイス用ウェーハW(以下、単に「半導体
ウェーハW」という)を収納するものである。このキャ
リア4の一例として、図2に示すFOUPについて説明
すると、FOUPは、前面が開口10となり、後面が湾
曲となった側壁の上下面を囲ったボックス形状であっ
て、多数枚の半導体ウェーハWを上下に積み重ね状態に
差し込み可能とする棚を有するものである。FOUPの
前面の開口10には、蓋11が自動開閉機構により開閉
可能に取り付けられている。尚、半導体ウェーハWを収
納するキャリア4としては、前面の開口10を蓋11で
開閉しないFOUPの他に、MEボックス、オープンカ
セット等の種々のものが用いられる。
【0016】位置決め機構5(位置決め手段)は、ロー
ドポート3上に設けられた3つのピン部材30と、該各
ピン部材30に嵌合自在としてキャリア4に設けられた
3つのピン凹部材40とを有し、該各ピン部材30に衝
撃を吸収する緩衝機能を持たせたものである。各ピン部
材30は、先端球状のピン34を一定量hだけ突出する
ようにロードポート3に三角形状で配置されている。こ
の各ピン部材30の配置は、図3に示すように、半導体
プロセス処理装置2の扉2a側でロードポート3の中心
線aに左右対称に2つのピン部材30を配置し、残りの
ピン部材30を中心線a上のロードポート3先端側に配
置することで、各ピン部材30を三角形状に配置する。
各ピン凹部材40は、図3に示すように、各ピン部材3
0に対峙して嵌合できるようにキャリア4の底4aに三
角形状として配置されている。各ピン凹部材40は、図
4に示すように、各ピン40の先端球状に嵌合される、
例えばV溝40aを有しており、各V溝40aは各ピン
部材30との嵌合によりキャリア4を移動不能とするよ
うに形成されている(図3参照)。
【0017】これにより、例えば図2に示すFOUPを
ロードポート3に移載する際に、各ピン部材30と各ピ
ン凹部材40とを嵌合すると、図3に示すように、FO
UPは径及び周方向への移動が規制されて、前面の開口
10が半導体プロセス処理装置2の扉2aに対峙する水
平状態で位置決め載置でき、これらの部材30,40と
の嵌合でFOUPに作用する衝撃を各ピン部材30の緩
衝機能により吸収できる。尚、ピン部材30とピン凹部
材40の配置数は、3つで、この結合をキネマティック
カップリングと呼んでいる。
【0018】次に、図5〜図9において、ロードポート
3に配置された各ピン部材30と、該各ピン部材30が
持っている緩衝機能の具体的な構成を示しており、以下
に説明する。尚、図5〜図9において、同一符号は同一
部材を示しており、重複説明を省略する。
【0019】図5のピン部材30は、ロードポート3内
側に設けられたシリンダ31の緩衝室32内を摺動する
ピストン33と、該ピストン33に連設されてロードポ
ート3外側に一定量hだけ突出される先端球状のピン3
4とで形成されている。ピン34はロードポート3内側
に当接する鍔部35でその突出量hが規制されている。
緩衝室32内はシリンダ31の突起36によって上下に
区分されており、ピン34が貫通する上側(ロードポー
ト3側)にバネ部材37を配置し、ピストン33が摺動
する下側(シリンダ31の底31a側)に緩衝部材38
を配置している。バネ部材37はピン34に外嵌された
コイルバネであって、該ピン34の鍔部35とシリンダ
31の突起36との間に介装されてピン部材30をロー
ドポート3側に付勢している。緩衝部材38はピストン
33とシリンダ31の底31aとの間に形成されるエア
ダンパであって、該エアダンパのエア(気体)はピスト
ン33の微小孔33aを通してシリンダ31の底31a
側と突起36側に流出入自在にされている。又、必要に
応じて、緩衝室32にエア抜きとしてエア抜き手段を連
結する。
【0020】この構成において、各ピン部材30は、図
5(b)に示すように、キャリア4の移載による各ピン
凹部材40のV溝40aとの嵌合で、キャリア4を移動
不能に位置決めすると共にバネ部材37のバネ力に抗し
て緩衝室32内に移動される。又各ピン部材30は、キ
ャリア4の搬送による各ピン凹部材40との嵌合解除
で、図5(a)に示すように、バネ部材37のバネ力に
よってロードポート3側に移動されて、ピン34が一定
量hだけ突出する元の状態に復帰させられる。そして、
各ピン部材30が緩衝室32内に移動されると、図5
(b)に示すように、エアダンパ38のエアを微小孔3
3aから突起36側の徐々に流出させることで、その速
度減衰が行われてキャリア4に作用する衝撃を吸収する
と共に、該キャリア4をロードポート2に対して隙間t
を隔てる位置に載置させる。
【0021】図6のピン部材30は、図5の緩衝部材3
8のエアダンパに変えてゲル状物資で形成される緩衝機
能を持っているものである。この構成において、各ピン
部材30は、図6(b)に示すように、キャリア4の移
載による各ピン凹部材40のV溝40aとの嵌合で、キ
ャリア4を移動不能に位置決めすると共にバネ部材37
のバネ力に抗して緩衝室32内に移動される。又各ピン
部材30は、各ピン凹部材40との嵌合解除で、図6
(a)に示すように、バネ部材37のバネ力によってロ
ードポート3側に移動されて元の状態に復帰させられ
る。そして、各ピン部材30が緩衝室32内に移動され
ると、図6(b)に示すように、緩衝用に作られたゲル
状物質を押し潰すことで、その速度減衰が行われてキャ
リア4の衝撃を吸収しつつ隙間tを隔てる位置に載置さ
せる。
【0022】図7のピン部材30は、図5のバネ部材3
7を配置することなく、緩衝部材38を弾性材(スポン
ジ、ゴム、樹脂や金属等)で形成することで、緩衝機能
とバネ機能とを合わせて持っているものである。この構
成において、各ピン部材30は、図7(b)に示すよう
に、キャリア4の移載による各ピン凹部材40のV溝4
0aとの嵌合で、キャリア4を移動不能に位置決めする
と共に緩衝部材38を弾性変形させつつ緩衝室32内に
移動される。又、各ピン部材30は、各ピン凹部材40
との嵌合解除で、図7(a)に示すように、緩衝部材3
8の弾性力によってロードポート3側に移動されて元の
状態に復帰させられる。そして、各ピン部材30が緩衝
室32内に移動されると、図7(b)に示すように、緩
衝部材38の弾性変形によりその速度減衰が行われてキ
ャリア4の衝撃を吸収しつつ隙間tを隔てる位置に載置
させる。
【0023】図8のピン部材30は、図5の緩衝部材3
8を配置することなく、バネ部材37外周を緩衝材37
a(ゴム等)で被覆して一体化することで、緩衝機能と
バネ機構とを合わせ持っているものである。この構成に
おいて、各ピン部材30は、図8(b)に示すように、
キャリア4の移載による各ピン凹部材40のV溝40a
との嵌合で、キャリア4を移動不能に位置決めすると共
バネ部材37のバネ力に抗して緩衝室32内に移動され
る。又各ピン部材30は、キャリア4の搬送による各ピ
ン凹部材40との嵌合解除で、図8(a)に示すよう
に、バネ部材37のバネ力によってロードポート3側に
移動されて元の状態に復帰させられる。そして、各ピン
部材30が緩衝室32内に移動されると、図8(b)に
示すように、バネ部材37を被覆する緩衝材37aが変
形されることで、その速度減衰が行われてキャリア4の
衝撃を吸収しつつ隙間tを隔てる位置に載置させる。
【0024】図9のピン部材30は、緩衝部材38を介
してロードポート3上に固定配置されている。緩衝部材
38はピン部材30に一体に設けられており、ピン部材
30とピン凹部材40との嵌合で圧縮されてキャリア4
に作用する衝撃を吸収するものである。又、緩衝部材3
8は、キャリア4の搬送によるピン凹部材40の嵌合解
除で、ピン部材30を元の状態に復帰させる機能をも兼
ね備えている。したがって、緩衝部材38としては、衝
撃を吸収する際にピン部材30を座屈させることなく、
元の状態に復帰させることのできる弾性材(ゴム、樹脂
等)を用いることが好ましい。
【0025】このように、本発明のキャリア用載置装置
1によれば、位置決め機構5の各ピン部材30と各ピン
凹部材40との嵌合で、キャリア4をロードポート3に
水平状態に位置決めし、且つ各ピン部材30が持ってい
る緩衝機能により、各部材30,40の嵌合でキャリア
4に作用する衝撃を吸収できる。この結果、キャリア4
をロードポート3に移載する際、高速で移載しても、半
導体ウェーハWを振動させることなく、欠損やパーティ
クル等の発生を防止できる。
【0026】尚、本発明のキャリア用載置装置1では、
半導体デバイス製造システムに用いられる半導体プロセ
ス処理装置2に適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものでなく、如何なる装置相互間でキャリ
ア4を搬送して移載するものに適用しても良い。
【0027】又、本発明のキャリア載置装置1では、各
ピン部材30に緩衝機能を持たせたのもを説明したが、
各ピン凹部材40を弾性材(ゴム、樹脂等)で形成する
ことで緩衝機能を持たせるようにしても良い。
【0028】次に、図1〜図9で説明したキャリア用載
置装置が、半導体デバイス製造システムに適用された場
合について図10により説明する。
【0029】クリーンルーム100内に配置された半導
体プロセス処理装置2やストッカ103等の間で、半導
体ウェーハWを搬送する搬送システムとして、半導体ウ
ェーハWが複数枚単位で収納されたキャリア4(FOU
P)を吊下げ状態で搬送する天井搬送車104が用いら
れる。天井搬送車104は軌道105に沿って走行自在
であり、軌道105、天井搬送車104等で天井搬送シ
ステムが構成される。
【0030】天井搬送システムの軌道105は、クリー
ンルーム100内に並設された複数の半導体プロセス処
理装置2やストッカ103のロードポート3の上方に配
置されたループ状となっている。天井搬送車104は、
走行部と、キャリア4を吊下げ状態で把持するハンド部
107と、ハンド部107を昇降自在に吊下げるハンド
吊下げ部材108とで構成されている。
【0031】天井搬送システムにより、キャリア4に収
納された半導体ウェーハWを搬送するためには、上記走
行部を軌道105に走行させることで、ハンド部107
を半導体プロセス処理装置2のロードポート3上に移動
させる。続いて、図示しない位置調製機能によって、ハ
ンド部107がロードポート3の真上に位置されるよう
に微調整を行う。そして、ハンド吊下げ部材108を伸
ばすことで、ハンド部107をロードポート3上にある
キャリア4を把持できる位置まで降ろし、ハンド部10
7の爪(図示しない)を開閉作動させることでキャリア
4の上部把手部を掴み、ハンド吊下げ部材108を巻き
上げことで半導体ウェーハWを収納したキャリア4を天
井搬送車104に一体にする。
【0032】ハンド部107が巻き上げられ固定された
後に、上記走行台車部を軌道105に沿って走行させる
事で、他の半導体プロセス処理装置2やストッカ103
等のロードポート3上に搬送し、ハンド部107と、キ
ャリア4の各ピン凹部材40が各ピン部材30のそれぞ
れに対峙するように位置調節を行った後に、ハンド吊下
げ部材108を伸ばす事で他の半導体プロセス処理装置
2やストッカ103のロードポート3上にキャリア4を
移載する。この状態で、ハンド部107の爪を開作動す
る事で、キャリア4を各部材30,40の嵌合によりロ
ードポート3上に水平状態で載置し、再びハンド吊下げ
部材108を巻き上げる事で、次回の搬送に移行する。
【0033】この様に、天井搬送システムにより、キャ
リア4を各半導体プロセス処理装置2やストッカ103
のロードポート3に移載する際には、各ピン部材30と
各ピン凹部材40との嵌合でキャリア4をロードポート
3上に水平状態として位置決め載置できる。そして、移
載の際にキャリア4に作用する衝撃は、エアダンパ、ゲ
ル状物質やスポンジ(弾性材)等の緩衝部材で吸収され
て、半導体ウェーハWに欠損、パーティクル等を発生さ
せることなく、高速移載できる。この結果、天井搬送シ
ステムによる搬送性能(搬送量/単位時間)を有意義に
発揮させて、半導体プロセス処理装置2やストッカ10
3間でのキャリア4(半導体ウェーハW)の搬送効率を
向上させることが可能となる。
【0034】尚、半導体デバイス製造システムにおい
て、キャリア4を搬送するものとして天井搬送システム
について説明したが、これに限定されるものでなく、ク
リーンルーム100の床を自走するロボットアームを有
する軌道式搬送車、AGV等により、半導体プロセス処
理装置2やストッカ103のロードポート3にキャリア
4を移載するものに適用しても良い。この場合にも、キ
ャリア4の半導体ウェーハWにパーティクルを発生させ
ることなく、高速移載でき、軌道式搬送車やAGVの搬
送性能を有意義に活用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明のキャリア用載置装置によれば、
位置決め手段の各ピン部材と各ピン凹部材との嵌合でキ
ャリアを載置部に水平状態に位置決めし、且つ各ピン部
材又は各ピン凹部材が有する緩衝機能により、移載時に
キャリアに作用する衝撃を吸収できる。この結果、キャ
リアを載置部に移載する際に、被搬送物に損傷を与える
事なく、高速移載を実現できる。
【0036】又、各ピン部材の緩衝機能としては、各ピ
ン部材と各ピン凹部材との嵌合で、載置部内に移動され
る各ピン部材を緩衝室内の緩衝部材により減衰させる形
態と、載置部側に移動させる各ピン部材を緩衝部材で減
少する形態とがある。各ピン部材の移動と緩衝部材とか
らなる簡単な構造で、移載されるキャリアに作用する衝
撃を十分に吸収できる。
【0037】更に、緩衝部材に弾性機能を持たせると、
キャリアを載置部から搬送した後に、各ピン部材を元の
状態に復帰させる部材を別途配置する必要がなく、連続
した高速移載を実現できる。
【0038】又、緩衝室内にバネ部材を配置すると、キ
ャリアを載置部から搬送した後に、各ピン部材を元の位
置に復帰でき、連続した高速移載を実現できる。
【0039】又、必要に応じて、緩衝室にエア抜き手段
を設けると、緩衝室内からエアと共に被搬送物に影響を
与える塵等を排出でき、緩衝室内から載置部を通して塵
等が外部に流出することを防止できる。半導体デバイス
製造のクリンルームでは、緩衝室内からクリーンルーム
内に塵等の漏洩を防止でき、半導体ウェーハ等に影響を
与えない。
【0040】更に、キャリアに半導体ウェーハを収納
し、該キャリアを天井搬送システムで搬送する形態とす
ると、移載の際にキャリアに作用する衝撃は、緩衝部材
で吸収されて、半導体ウェーハに欠損、パーティクル等
を発生させることなく、高速移載できる。この結果、天
井搬送システムによる搬送性能(搬送量/単位時間)を
有意義に発揮させて、半導体プロセス処理装置やストッ
カ間でのキャリア(半導体ウェーハ)の搬送効率を向上
させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャリア用載置装置を、半導体プロセス処理装
置に適用した斜視図である。
【図2】キャリアの一例であるFOUPを示す斜視図で
ある。
【図3】ロードポートとキャリアに設けられる位置決め
機構の配置、構成を示す上面図である。
【図4】位置決め機構のピン部材とピン凹部材との嵌合
状態を示す拡大図である。
【図5】位置決め機構のピン部材と、ピン部材が持って
いる緩衝機能を示す拡大図である。
【図6】位置決め機構の第1変形例におけるピン部材
と、ピン部材が持っている緩衝機能を示す拡大図であ
る。
【図7】位置決め機構の第2変形例におけるピン部材
と、ピン部材が持っている緩衝機能を示す拡大図であ
る。
【図8】位置決め機構の第3変形例におけるピン部材
と、ピン部材が持っている緩衝機能を示す拡大図であ
る。
【図9】位置決め機構の第4形例におけるピン部材と、
ピン部材が持っている緩衝機能を示す拡大図である。
【図10】本発明のキャリア用載置装置が適用された半
導体デバイス製造システムの斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリア用載置装置 2 半導体プロセス処理装置(対象装置) 3 ロードポート(載置部) 4 キャリア 5 位置決め機構(位置決め手段) 30 ピン部材 32 緩衝室 37 バネ部材 38 緩衝部材(緩衝機能) 40 ピン凹部材 W 半導体ウェーハ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物を収納したキャリアが移載され
    る対象装置の載置部と、該キャリアを前記載置部に位置
    決めする位置決め手段とを有してなるキャリア用載置装
    置であって、 前記位置決め手段は、 多数のピン部材と、該各ピン部材に嵌合する多数のピン
    凹部材とを有し、これらの部材の嵌合で、前記キャリア
    を前記載置部に水平状態として位置決め載置させるもの
    において、 前記各ピン部材又は各ピン凹部材に、これらの部材の嵌
    合で移載される前記キャリアに作用する衝撃を吸収する
    緩衝機能を持たせたことを特徴とするキャリア用載置装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各ピン部材の緩衝機能は、 前記各ピン部材と各ピン凹部材との嵌合で、前記載置部
    内に移動される前記各ピン部材を収納する緩衝室と、該
    緩衝室内に配置され移動される前記各ピン部材を減衰さ
    せる緩衝部材とを有してなることを特徴とする請求項1
    に記載のキャリア用載置装置。
  3. 【請求項3】 前記各ピン部材の緩衝機能は、 前記各ピン部材と各ピン凹部材との嵌合で、前記載置部
    側に移動される前記各ピン部材を減衰させる緩衝部材で
    なることを特徴とする請求項1に記載のキャリア用載置
    装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝部材は、前記各ピン部材を前記
    載置部から突出させるように付勢できる弾性機能を有し
    てなることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    キャリア用載置装置。
  5. 【請求項5】 前記緩衝室内には、前記ピン部材を前記
    載置部から突出させるように付勢するバネ部材を配置し
    てなることを特徴とする請求項2に記載のキャリア用載
    置装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝室内は、エア抜き手段に連結さ
    れていることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載
    のキャリア用載置装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリアは、半導体ウェーハを収納
    するものであり、前記対象装置の載置部の上方に設けら
    れた軌道を走行する天井搬送システムで把持されて、該
    載置部上に又はその逆に搬送されることを特徴とする請
    求項1に記載のキャリア用載置装置。
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