JPH11156671A - 垂直軸重力補償制御方法と工作機械 - Google Patents

垂直軸重力補償制御方法と工作機械

Info

Publication number
JPH11156671A
JPH11156671A JP32467997A JP32467997A JPH11156671A JP H11156671 A JPH11156671 A JP H11156671A JP 32467997 A JP32467997 A JP 32467997A JP 32467997 A JP32467997 A JP 32467997A JP H11156671 A JPH11156671 A JP H11156671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
weight
self
holding
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32467997A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Kamiya
健生 紙谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP32467997A priority Critical patent/JPH11156671A/ja
Publication of JPH11156671A publication Critical patent/JPH11156671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NC装置の垂直軸の保持と垂直軸の高速化・
なめらかな移動を実現する。 【解決手段】 垂直軸の自重を保持できるトルクを発生
させるための別の駆動源11を用い、自重保持のための
駆動源への指令は予め自重保持のために必要なトルク指
令5を行う。更に、自重保持のためのトルク指令に軸移
動のフィードバック量6を加味し、軸移動時のトルク変
化3に追従して自重を制御させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の垂直軸
の重力補償方法、およびその工作機械に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の直立ボール盤や立型フライス盤等
の工作機械は図3に示すように、沿直に設けられたボー
ルねじ40と、このボールネジ40と係合するナット4
1と装着工具45を有する垂直軸42を有して、ボール
ねじ40に連結されたサーボモータ43等の駆動手段に
より、ボールねじ40を正転と逆転のいずれかの方向に
回転させることにより、垂直軸42が垂直方向へテーブ
ル46上のワーク47に向け上下動するものである。更
に、近時の工作機械は垂直軸42に自動工具交換装置
(ATC)44を備えてマシニングセンターを構成して
いる。マシニングセンターでは垂直軸の動作はATCの
工具交換動作と連動し、垂直軸42は予め設定されたプ
ログラムに従って自動的に上下動する。そして、マシニ
ングセンターの垂直軸42は、ボールねじ40の回転動
作を停止することによって所定の高さの位置に保持され
る。この場合はサーボモータ43がボールねじ40を回
転させる力と、垂直軸42に作用する重力によりボール
ねじ40が回転する力とが釣合うように、サーボモータ
43に電力を供給して、垂直軸42が所定の高さに保持
しているものである。従って、ボールねじ40に連結さ
れたサーボモータ43への電力供給が遮断されると、ボ
ールねじ40が垂直軸42の荷重により回転して、垂直
軸42がボールねじ40から抜け落ちてしまう事故が発
生する。これを防止するために従来例においてはブレー
キ装置48を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、垂直軸42が落下しないよう自重位置
制御系として安定させるために、ブレーキ装置をオン状
態にして位置制御しているので、サーボモーター43の
駆動トルクは実際に垂直軸42の駆動に必要なトルク
と、ブレーキ装置による制動換算分トルクを常に加算し
たものになり、垂直軸のみの駆動時に比べて容量の大き
いモータを必要とすることになって、モータ自体の外形
寸法が大きくなり装置も大型化して、発熱量も増加し、
熱変形を誘発してしまうという問題がある。また、別な
方法として、垂直軸42の重量をバランスさせるため
に、同等の重量を有したバランサ(カウンタ・ウェイト
等)を取り付け、垂直軸の自重落下を避ける方法もある
が、最近の加工作業のように高速の軸移動が多くなる
と、バランサに振動が発生して高速の軸移動が不可能に
なり、バランサの振動が軸移動の際の外乱として検出さ
れ、なめらかな動作ができないという問題がある。そこ
で、本発明は、装置が大型化することなく、垂直軸の高
速及びなめらかな移動が実現できる工作機械の垂直軸重
力補償制御方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、垂直に移動する軸を有する
工作機械において、垂直移動する軸の自重を保持する駆
動源を有し、該駆動源に移動指令のフィードバック量を
加味した値を指令して前記自重を保持する駆動源のトル
クを変化させ前記垂直軸の自重を制御することを特徴と
している。また、請求項2記載の発明は、垂直に移動す
る軸を有する工作機械であって、軸移動用駆動源と、該
移動用駆動源に軸移動時のトルクを出力する移動用制御
器と、を有する工作機械において、前記垂直移動する軸
の自重を保持する自重保持用駆動源と、移動指令のフィ
ードバック量を加味した値を前記自重保持用駆動源に出
力する自重保持用制御器と、を備えたことを特徴として
いる。上記構成によれば、自重保持用駆動源は軸移動の
駆動源と同期したトルク制御が行われ、高速かつ滑らか
な垂直軸の軸移動制御が可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に
係るNC装置の回路構成を示すブロック図である。図2
は図1に示すNC装置における垂直軸重力補償制御方法
の処理のフローチャートである。図1において、1は自
重保持のために必要なトルク量、2は1のトルク量H・
Tを符号反転した−H・Tである。3は軸移動時のトル
クT1を制御するブロック、4はトルク量H・Tを2倍
して符号反転した値である。5は自重保持のためのトル
クT2を制御するブロック、6は軸移動指令Tとそのフ
ィードバック量の差分を示す、FB−指令である。10
は軸移動時のトルク制御ブロック3のトルク出力T1に
より駆動される軸移動用モータM1であり、主軸12、
速度検出器14、位置検出器15等を備えて従来図の図
3に示したような垂直軸を上下動する。11は自重保持
用制御ブロック5のトルク出力T2により駆動される自
重保持用のモータM2である。減速器13を介して切離
し可能なギヤ等の伝達機構(矢印)により移動用モータ
M1の主軸12に連結し、回生駆動により制動トルクを
与える。主軸12との連結箇所は実線矢印位置でも点線
位置でも特に限定しない。
【0006】つぎに図2のフローチャートを参照して動
作について説明する。軸移動のためのトルク指令Tを基
に、自重を保持するトルク量H・Tをブロック1で設定
する(S100)。ここで軸移動用モータM1の制御は
通常通りにブロック3において、全体のトルク指令Tか
ら設定生成した自重トルク量H・Tを差引いた軸移動ト
ルクT1を算出して(但し、機械構成によってはH・T
を符号反転しないで与える場合もある)、フィードバッ
ク(FB)制御によるトルクT1の出力により移動軸モ
ータM1を駆動制御する。一方、自重保持用モータM2
の制御は、ブロック1で生成した自重トルク量H・Tを
符号反転して、2倍した「−2×H・T」をブロック5
へ入力する(S101)。軸移動指令Tとブロック3か
らのフィードバック(FB)量「T1FB」との差分
(「T−T1FB」)を入力し、T=H・T+T1よ
り、ブロック4の「−2×H・T」のうちの「−H・
T」と相殺し、その差(−H・T)に対し軸移動トルク
T1のフィードバック量(−T1FB)が減算入力さ
れ、その結果値(T1FB−H・T)が自重保持のトル
クを制御する制御ブロック5へ入力されることとなる
(S103)。
【0007】自重保持のトルク制御ブロック5では、軸
移動トルクT1のフィードバック量と、自重保持トルク
量とより、移動指令のフィードバック量を加味した移動
時のトルク変化に追従した自重保持トルクT2を求め、
これからフィードバック(FB)制御による値を減算し
た自重保持用トルクT2を(S104)、自重保持モー
タM2に出力する(S105)。一般に垂直軸(主軸に
連結)は、停止状態から指令された位置に位置決めされ
ると、加工1サイクルについて一旦加速してから減速す
る動作を繰り返すことになるが、その間のモータM1の
トルク変化に追従して、自重保持モータM2のトルクT
2も追従可変制御されるので、軸移動制御ブロック3は
自重保持制御には無関係に軸移動に必要な分だけのトル
ク制御となり、固定値制御に比較して必要トルクが減少
しモータの容量も大きくならない。また、軸移動モータ
M1と、自重保持モータM2とが同期駆動されることに
よって、大きな外乱に対しては2つのモータトルクの和
で対し、反転移動時のバックラッシュ等も吸収できる。
また、軸移動モータM1が高速運転中は、自重保持モー
タM2の主軸12への連結をギャを外して切ったり、減
速比を変えたりすることによって、より高速動作に対応
することも可能である。なお、本実施の形態では、軸移
動用モータM1の構成を、駆動軸を主軸とするいわゆる
ビルトインタイプの例として説明したが、2つのモータ
M1、M2共に減速器、伝達機構を介して主軸と連結す
る構成であっても、本実施の形態の適用は可能である。
この場合には又、バックラッシュや外乱、干渉等の影響
に関しては減速・伝達比に応じて減殺されるといった利
点が生ずる。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自重保持制御ブロックへは、軸移動制御ブロックで検出
された移動指令に対する差分を補正する動作を行うた
め、自重保持制御ブロックは軸移動制御ブロックと同期
したトルク制御が行えるので、高速且つ、なめらかな垂
直軸の駆動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るNC装置の回路構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示すNC装置における垂直軸重力補償制
御方法の処理のフローチャートである。
【図3】従来のNC装置の垂直軸の概略構成図である。
【符号の説明】
1 自重保持のために必要なトルク量 2 トルク量H・Tを符号反転した値 3 軸移動時のトルクを制御するブロック 4 トルク量H・Tを2倍し符号反転した値 5 自重保持のためのトルクを制御するブロック 6 軸移動指令とそのフィードバック量の差分 10 軸移動用モータM1 11 自重保持用モータM2 12 主軸 13 減速器 14、速度検出器 15 位置検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に移動する軸を有する工作機械にお
    いて、 垂直移動する軸の自重を保持する駆動源を有し、自重を
    保持する駆動源に移動指令のフィードバック量を加味し
    た値を指令して前記自重を保持する駆動源のトルクを変
    化させ前記垂直軸の自重を制御することを特徴とする工
    作機械の垂直軸重力補償制御方法。
  2. 【請求項2】 垂直に移動する軸を有する工作機械であ
    って、軸移動用駆動源と、該移動用駆動源に軸移動時の
    トルクを出力する移動用制御器と、を有する工作機械に
    おいて、 前記垂直移動する軸の自重を保持する自重保持用駆動源
    と、移動指令のフィードバック量を加味した値を前記自
    重保持用駆動源に出力する自重保持用制御器と、を備え
    たことを特徴とする工作機械。
JP32467997A 1997-11-26 1997-11-26 垂直軸重力補償制御方法と工作機械 Pending JPH11156671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32467997A JPH11156671A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 垂直軸重力補償制御方法と工作機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32467997A JPH11156671A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 垂直軸重力補償制御方法と工作機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11156671A true JPH11156671A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18168526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32467997A Pending JPH11156671A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 垂直軸重力補償制御方法と工作機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11156671A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012145A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Mitsubishi Electric Corp 垂直軸送り装置
US8010302B2 (en) 2009-07-14 2011-08-30 Fanuc Ltd Tool path display apparatus for machine tool
CN102686358A (zh) * 2009-08-12 2012-09-19 斗山英维高株式会社 用于根据材料重量优化加工性能的传动轴控制方法
KR101435197B1 (ko) * 2007-12-10 2014-08-29 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 수직축 자중 보상 제어장치 및 방법
CN107364694A (zh) * 2017-08-31 2017-11-21 东北农业大学 基于重力势能驱动的大棚运输系统
CN111113268A (zh) * 2019-12-21 2020-05-08 福建省嘉泰智能装备有限公司 一种机床的刀具补正方法及系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012145A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Mitsubishi Electric Corp 垂直軸送り装置
KR101435197B1 (ko) * 2007-12-10 2014-08-29 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 수직축 자중 보상 제어장치 및 방법
US8010302B2 (en) 2009-07-14 2011-08-30 Fanuc Ltd Tool path display apparatus for machine tool
DE102010017763B4 (de) * 2009-07-14 2015-01-08 Fanuc Ltd. Gerät zum Anzeigen des Werkzeugwegs für Werkzeugmaschinen
CN102686358A (zh) * 2009-08-12 2012-09-19 斗山英维高株式会社 用于根据材料重量优化加工性能的传动轴控制方法
CN107364694A (zh) * 2017-08-31 2017-11-21 东北农业大学 基于重力势能驱动的大棚运输系统
CN107364694B (zh) * 2017-08-31 2023-10-13 东北农业大学 基于重力势能驱动的大棚运输系统
CN111113268A (zh) * 2019-12-21 2020-05-08 福建省嘉泰智能装备有限公司 一种机床的刀具补正方法及系统
CN111113268B (zh) * 2019-12-21 2021-09-07 福建省嘉泰智能装备有限公司 一种机床的刀具补正方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0331749B1 (en) Synchronization control of spindle motor and feed motor
WO2012057219A1 (ja) 工作機械の数値制御方法及び数値制御装置
WO1988003451A1 (en) Tapping controller
JPS5981094A (ja) 自動機械
WO1989006066A1 (en) Method of speed control for servomotor
JPH11156671A (ja) 垂直軸重力補償制御方法と工作機械
JPH10143216A (ja) 可動ユニットの衝突検出装置
JPH11129144A (ja) Nc工作機械の制御装置
JPH02220103A (ja) 主軸制御指令方式
JPH06161535A (ja) 加工機の軸送り制御方法および制御装置
JPH07110714A (ja) 複数モータによる位置、速度、トルク制御方法
JPH0649260B2 (ja) 同期制御装置
JP2642211B2 (ja) 重畳制御機能を有する数値制御装置
JP2005176493A (ja) モータ駆動装置の非常停止方法
JP2004009168A (ja) 制御装置および機械装置システム
JP2850276B2 (ja) 2つの主軸を有する工作機械の制御装置
JPH0469132A (ja) 電動機の停止制御装置
US6626735B2 (en) Method of stopping machining operation in machine tool and machining controlling apparatus for implementing the same
JPH1063339A (ja) 数値制御工作機械の制御装置
JP2021077266A (ja) 工作機械及び工作機械の制御方法
JP2004195616A (ja) 主軸同期制御方法及びその装置
JPS61274843A (ja) 工作機械における主軸速度の制御方法
JPH03178721A (ja) 数値制御工作機械の同期タッピング装置
JP2903662B2 (ja) 工作機械の主軸制御装置
JP2654228B2 (ja) 数値制御装置