JPH1115623A - エージェントモニタ装置及び方法、情報処理装置及び方法、並びに記録媒体 - Google Patents

エージェントモニタ装置及び方法、情報処理装置及び方法、並びに記録媒体

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JPH1115623A
JPH1115623A JP16313997A JP16313997A JPH1115623A JP H1115623 A JPH1115623 A JP H1115623A JP 16313997 A JP16313997 A JP 16313997A JP 16313997 A JP16313997 A JP 16313997A JP H1115623 A JPH1115623 A JP H1115623A
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保夫 永井
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豊 入江
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昭彦 大須賀
Masanori Hattori
正典 服部
Shinichi Hoiden
真一 本位田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エージェントシステムにおけるエージェント
の挙動、特に状態やノード間移動の理解を容易にする。 【解決手段】 エージェントの挙動の内容に応じた画像
情報を表示画像ファイル46に記憶させる。エージェン
トの挙動をノードマネージャ1から読み込む。制御部3
8,39,40が、読み込んだエージェントの挙動に応
じた前記画像情報を用いて、CRT47に所定のキャラ
クタを表示する。例えば、プランの生成・実行・ノード
間の移動・それらの成功や失敗などに応じて、異なった
表情・動作・表示形態のキャラクタで表示する。このた
め、各エージェントやシステム全体の挙動が、視覚を通
じてリアルタイムかつ容易に理解できる。このため、エ
ージェントが正常に動作するかを試験するなどの作業が
効率化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エージェントシス
テムで動作するエージェントの状態を表示してユーザに
モニターさせるためにエージェントモニター装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】エージェントシステムは、エージェント
を用いた情報処理システムの総称である。エージェント
とは、ユーザの作業を代行しておこなうソフトウエア上
の実行主体であり、目的を達成するための自律性を有す
る。エージェントは、インタフェースエージェント、モ
バイルエージェント、ネットワークエージェント、マル
チエージェントに分類されている(西田豊明:ソフトウ
エアエージェント、pp.44-51、人工知能学会誌Vol.10,N
o.5,1995) 。エージェントシステムの形態には、単一の
エージェントによるものと複数のエージェントによるも
のが考えられる。
【0003】エージェントシステムの一例は、次のよう
なものである。複数のノードをネットワークに接続す
る。ユーザが任意のノードに情報処理の目的を入力する
と、エージェントが生成される。各ノードには、エージ
ェントがどのようなアクションをとれるかという情報が
用意されている。このアクションを組み合わせて、エー
ジェントは、目的を達成するためのプランを作成する。
プランは、どの種類のアクションをどの順序で実行すれ
ば目的が達成されるか表す行動計画で、他のノードに移
動する移動命令も、必要に応じて組み込むことができ
る。エージェントは、作成したプランを実行し、プラン
中に移動命令が登場すると指定されたノードへ移動し、
移動先で動作を続ける。
【0004】実際には、各ノードには、プランを作成す
る手段、プランを実行する手段、エージェントの生成・
消滅やノード間移動を行う手段、といった機能別のモジ
ュールが設けられていて、これらのモジュールの働きに
よって上記のようなエージェントの動作が実現される。
【0005】多くのエージェントシステムは、このよう
なネットワーク環境や分散環境下において動作してお
り、このような環境において、ユーザがシステムの動作
を把握するためには、どのような情報をどのように表示
するかが重要な問題となる。たとえば、単一のエージェ
ントが動作するシステムであれば、エージェントの状
態、特に、ネットワークのノード間で移動する機能をも
ったエージェントの場合には、エージェントの現在位置
などの情報をユーザに表示することが必要である。ま
た、複数のエージェントが動作するマルチエージェント
システムの場合には、それぞれのエージェントの状況、
エージェント間の関係などの情報を、理解容易な形でユ
ーザに提供することが必要である。さらに、移動機能を
もつエージェントを含んでいる場合には、これらの情報
に加えてエージェントの移動位置に関する情報も考慮す
ることが必要である。これらの情報は、ユーザがエージ
ェントシステムを開発したり、改善したり、効果的に活
用するために不可欠である。
【0006】この点を考慮して、現在用いられているエ
ージェントシステムの多くにおいて、単一又は複数のエ
ージェントについて、状況を表示する機能が提供されて
おり、さらに、エージェントの状況表示のためにGUI
を備えているシステムも知られている(小野、黒田:JA
VAの世界を広げる最新エージェント・テクノロジー、p
p.134-141, No.2, JAVAWORLD, 1997)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のGUIでは、エージェントの状況に関する情報がテキ
スト形式で表示されるものが多く、ユーザがエージェン
トの状況を把握することは容易ではなかった。特に、複
数のエージェントが複数の実行環境に分散している複雑
な条件のもとでは、文字のみで各エージェントのふるま
いを把握することは困難で、このため、システム全体の
ふるまいを理解することも困難であった。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、エー
ジェントの挙動、特に、エージェントが何をしているの
かと行った状態や、ノード間でのエージェントの移動を
容易に理解できるエージェントモニタ装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、情報処理の実行主体であるエー
ジェントの挙動を表示してモニタするためのエージェン
トモニタ装置において、エージェントの挙動の内容に応
じた画像情報を記憶する手段と、エージェントの挙動を
読み込む手段と、読み込んだエージェントの挙動に応じ
た前記画像情報を用いて、所定のキャラクタを表示する
手段と、を有することを特徴とする。請求項4の発明
は、請求項1の発明を方法の観点から把握したもので、
情報処理の実行主体であるエージェントの挙動を表示し
てモニタするためのエージェントモニタ方法において、
エージェントの挙動の内容に応じた画像情報を記憶する
ステップと、エージェントの挙動を読み込むステップ
と、読み込んだエージェントの挙動に応じた前記画像情
報を用いて、所定のキャラクタを表示するステップと、
を含むことを特徴とする。請求項5の発明は、請求項4
の発明を、当該方法を実現するコンピュータプログラム
を記録した記録媒体の観点から把握したもので、情報処
理の実行主体であるエージェントの挙動を表示してモニ
タするためのエージェントモニタ方法を実現するコンピ
ュータプログラムを記録した記録媒体において、当該エ
ージェントモニタ方法は、エージェントの挙動の内容に
応じた画像情報を記憶するステップと、エージェントの
挙動を読み込むステップと、読み込んだエージェントの
挙動に応じた前記画像情報を用いて、所定のキャラクタ
を表示するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、情報処理の実行主体で
あるエージェントが移動して情報処理を行うための複数
のノードと、前記エージェントの挙動を表示してモニタ
するためのエージェントモニタ装置とを有する情報処理
装置において、前記ノードは、エージェントがとりうる
アクションの情報と各ノードに存在するソフトウェア要
素の情報を記憶する手段と、与えられたゴールを達成す
るためにエージェントが実行すべきプランを前記各情報
に基づいて生成する手段と、生成されたプランを実行す
ることによってエージェントの振る舞いを実現する手段
と、プラン中の移動命令に基づいてエージェントをノー
ド間で移動させる手段とを有し、前記プランを生成する
手段は、プランの実行又は前記移動が失敗した場合に、
必要に応じて再度プランを生成するように構成され、前
記エージェントモニタ装置は、エージェントの挙動の内
容に応じた画像情報を記憶する手段と、エージェントの
挙動を読み込む手段と、読み込んだエージェントの挙動
に応じた前記画像情報を用いて、所定のキャラクタを表
示する手段と、を有することを特徴とする。請求項8の
発明は、請求項6の発明を方法の観点から把握したもの
で、情報処理の実行主体であるエージェントを複数のノ
ード上で移動させて情報処理を行うステップと、前記エ
ージェントの挙動を表示してモニタするためのステップ
とを含む情報処理方法において、前記情報処理のステッ
プは、エージェントがとりうるアクションの情報と各ノ
ードに存在するソフトウェア要素の情報を記憶してお
き、与えられたゴールを達成するためにエージェントが
実行すべきプランを前記各情報に基づいて生成し、生成
されたプランを実行することによってエージェントの振
る舞いを実現し、プラン中の移動命令に基づいてエージ
ェントをノード間で移動させ、プランの実行又は前記移
動が失敗した場合は必要に応じて再度プランを生成する
ものであり、前記モニタするためのステップは、エージ
ェントの挙動の内容に応じた画像情報を記憶しておき、
エージェントの挙動を読み込み、読み込んだエージェン
トの挙動に応じた前記画像情報を用いて所定のキャラク
タを表示するものであることを特徴とする。請求項9の
発明は、請求項8の発明を、当該方法を実現するコンピ
ュータプログラムを記録した記録媒体の観点から把握し
たもので、情報処理の実行主体であるエージェントを複
数のノード上で移動させて情報処理を行うステップと、
前記エージェントの挙動を表示してモニタするためのス
テップとを含む情報処理方法を実現するコンピュータプ
ログラムを記録した記録媒体において、前記情報処理の
ステップは、エージェントがとりうるアクションの情報
と各ノードに存在するソフトウェア要素の情報を記憶し
ておき、与えられたゴールを達成するためにエージェン
トが実行すべきプランを前記各情報に基づいて生成し、
生成されたプランを実行することによってエージェント
の振る舞いを実現し、プラン中の移動命令に基づいてエ
ージェントをノード間で移動させ、プランの実行又は前
記移動が失敗した場合は必要に応じて再度プランを生成
するものであり、前記モニタするためのステップは、エ
ージェントの挙動の内容に応じた画像情報を記憶してお
き、エージェントの挙動を読み込み、読み込んだエージ
ェントの挙動に応じた前記画像情報を用いて所定のキャ
ラクタを表示するものであることを特徴とする。
【0011】請求項1,4,5,6,8,9の発明で
は、エージェントの挙動を内容に応じて、例えば、プラ
ンの生成・実行・ノード間の移動・それらの成功や失敗
などに応じて、異なった表情・動作・表示形態のキャラ
クタで表示する。これによって、各エージェントやシス
テム全体の挙動が、視覚を通じてリアルタイムかつ容易
に理解できる。このため、エージェントが正常に動作す
るかを試験するなどの作業が効率化される。
【0012】特に、請求項6,8,9の発明では、プラ
ン生成の際にソフトウェア要素の情報が用いられる。こ
のため、ソフトウェアの所在などシステム構成が変更さ
れても、前記情報の更新によって変更に対応したプラン
生成が可能となる。また、移動先のノードでもエージェ
ントの動作は継続され、必要に応じて再度のプランニン
グも行われるので、柔軟な情報処理が実現される。そし
て、このような複雑な動作もキャラクタの画像によって
表示されるので、視覚を通じて容易に理解することがで
きる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載のエージ
ェントモニタ装置において、表示画面上の所定の部分
に、エージェントに対応するキャラクタが出没すること
によって、複数のノード間でのエージェントの移動を表
示するように構成されたことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明では、ノード間でのエージ
ェントの移動がキャラクタの出没で視覚的に表示される
ことによって理解容易になる。例えば、エージェントが
ノードに到着すると、擬人化されたGUI上の人物がウ
ィンドウ上に表れ、エージェントがノードを離脱すると
その人物の表示が消える。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
エージェントモニタ装置において、表示画面上のキャラ
クタが、エージェントの状態に対応した所定の動作を行
うことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明では、プランの生成・実行
・実行失敗などエージェントの状態が、キャラクタの動
作で視覚的に表示されることによって理解容易になる。
【0017】請求項7の発明は、請求項6記載の情報処
理装置において、前記エージェントモニタ装置は、表示
画面上の所定の部分に、エージェントに対応するキャラ
クタが出没することによって、複数のノード間でのエー
ジェントの移動を表示し、及び、表示画面上のキャラク
タが、エージェントの状態に対応した所定の動作を行う
ように構成されたことを特徴とする。
【0018】請求項7の発明では、ノード間でのエージ
ェントの移動がキャラクタの出没で視覚的に表示される
ことによって理解容易になり、また、プランの生成・実
行・実行失敗などエージェントの状態が、キャラクタの
動作で視覚的に表示されることによって理解容易にな
る。このため、エージェントのノード間における移動
と、エージェントが何をしているかという状態の双方を
含む全体の状況が、視覚的に容易に把握できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。なお、本発明は、通常、コン
ピュータと周辺機器をプログラムで制御することによっ
て実現される。この場合、前記プログラムによって制御
されるCPUが、コンピュータの各種ハードウェア資源
を活用することによって本発明の効果を奏する。ハード
ウェア資源としては、CPUの他、メモリやディスクド
ライブなどの記憶装置、キーボードやマウスなどの入力
装置、画像表示装置やプリンタなどの出力装置が考えら
れる。ただし、コンピュータや周辺機器の構成は多様で
あり、これらのハードウェア資源は、種類や構成を適宜
変更して用いることができる。このため、本出願では、
「○○部」のように、本発明の機能を実現する仮想的回
路ブロックを用いて本発明を説明する。
【0020】(1)構成 まず、図1は、本実施形態の全体構成を示す機能ブロッ
ク図である。すなわち、本実施形態は、複数のノードX
をネットワークNで接続した情報処理システムに、本発
明のエージェントモニタ装置(以下「モニター装置」と
略称する)を適用したものである。各ノードXは、エー
ジェントの動作を実現するノードマネージャ1と、エー
ジェントの動作を表示してモニタするためのモニター装
置37とを組み合わせて構成される。
【0021】次に、図2は、各ノードXの構成を示す機
能ブロック図である。この図において、ノードマネージ
ャ1は、エージェントを管理すると共に、エージェント
の各種動作を実現する部分で、エージェント生成部2か
ら動作ログ出力部29までの必要な各構成部分を有す
る。
【0022】このノードマネージャ1の主な構成要素は
次のようなものである。すなわち、まず、各ノードXの
ノードマネージャ1は、図1に示すように、エージェン
トによる情報処理の目的であるゴールを入力するための
入力手段Iと、エージェントのプラン作成に用いる情報
を保持する情報データベースDとを有する。ここでいう
情報は、エージェントがどのようなアクションを取りう
るかという情報と、どのノードにどのようなソフトウェ
ア要素が存在するかという情報である。この場合、ソフ
トウェア要素としては、ファイルや処理モジュールの種
別や名称などが挙げられる。ファイルがどのノードにあ
るかといったシステム構成が変更されても、ソフトウェ
ア要素の情報の更新によって、システム構成の変更をプ
ランの内容に反映させることができる。
【0023】そして、ノードマネージャ1は、図2に示
すように、エージェントを生成するエージェント生成部
2と、与えられたゴールを達成するためにエージェント
が実行すべきプランを生成して所定の記憶領域に出力す
るプラン生成部19とを有する。また、ノードマネージ
ャ1は、生成されたプランを、エージェントが取るべき
行動内容として前記記憶領域から順次入力するエージェ
ント入力部3と、プラン中の実行開始位置を各時点で検
出する実行開始位置検出部6と、プランとして作成され
たスクリプトの終了を判定するスクリプト終了判定部8
と、プランを実行することによってエージェントの振る
舞いを実現する実行部15とを有する。
【0024】また、ノードマネージャ1は、プラン中の
移動命令を検出する移動検出部28と、検出された移動
命令に基づいてエージェントを他のノードに移動させる
移動処理部26と、不要になったエージェントを消滅さ
せるエージェント消去部14とを有する。
【0025】また、ノードマネージャ1は、プラン生成
の失敗を検出するプラン生成失敗検出部17と、プラン
実行の失敗を検出する実行失敗検出部21と、エージェ
ントのノード間移動の失敗を検出する移動失敗検出部2
4とを有し、プラン生成部19は、プラン実行や移動が
失敗した場合は、必要に応じて再度プランを生成するよ
うに構成されている。また、ノードマネージャ1は、ノ
ードマネージャ1の動作のログ(履歴)を出力するため
の動作ログ出力部29を有する。
【0026】そして、特定のノードに存在する複数個の
エージェントは、ノード単位に設置されるノード・マネ
ージャにより一括管理される。モニター装置37は、ノ
ード・マネージャ1が管理するエージェントの状態を視
覚的かつリアルタイムにユーザへ通知する装置である。
【0027】ノードマネージャ1は、モニタースクリプ
トをモニター装置37へ順次送信する。モニタースクリ
プトは、ノードマネージャ1が管理するエージェントの
状態を表す文字列データである。
【0028】モニター装置37を構成するにあたって、
エージェントがとりうる状態ごとに、擬人化したGUI
上の人物画像(以下「エージェント画像」と呼ぶ。)を
作成し、表示画像ファイル46に記憶させておく。モニ
ター装置37は、表示装置としてCRT47を有し、C
RT47の表示部分は、それぞれ異なる機能を果たす部
分に3分割(上下2分割、さらに上半分を左右に2分
割)されており、テキスト表示部473(右上)、基本
状態表示部470(左上)、詳細状態表示部474
(下)に分けられる。
【0029】このうち、テキスト表示部473は、ノー
ド・マネージャ1から送られてくるモニター・スクリプ
トを、動作ログとして順次文字表示することによりエー
ジェントの状態をテキスト形式でユーザへ通知する部分
である。基本状態表示部470は、プラン生成、実行、
成功、失敗、到着、出発、不在など、エージェントの適
用分野に依存しないエージェントの基本的な状態につい
て、各状態に対応するタイトル画像およびエージェント
画像の表示によって、エージェントの基本的な状態をユ
ーザへ通知する部分である。なお、タイトル画像は、エ
ージェントの状態の名称を表した画像である。詳細状態
表示部474は、予め用意された適用分野ごとのタイト
ル画像およびエージェント画像の表示により、エージェ
ントの詳細な状態をユーザへ通知する部分である。
【0030】すなわち、エージェントは、あらゆる分野
に適用可能なため、その適用分野によっては、基本的な
状態のみでは表現できない複雑な状態が生じる。詳細状
態表示部474に表示される情報は、その複雑な状態を
詳細に表示するために用意されるもので、典型的には、
適用分野特有の所定の実行コマンドごとに、エージェン
トの状態に対応する画像が表示される。なお、CRT4
7の表示部分の画面構成例を図3に示す。
【0031】また、モニター制御装置37は、前記各部
分470,474,473の表示内容を制御する基本状
態表示制御部38、詳細状態表示制御部39、テキスト
表示制御部40を有する。これら各制御部38〜40
は、以下、「モニター制御装置」と総称するが、これら
は例えばアプレットを用いて実装される。
【0032】また、ここで用いるタイトル画像およびエ
ージェント画像等の画像ファイルは、ページ記述言語に
より予めウェブ・ブラウザ上に表示可能なHTMLファ
イルとしておき、必要時にウェブ・ブラウザのページと
して表示する。ここで、エージェントの基本的な状態に
どのような種類があるかを表1に、各状態に対応する図
柄の内容を表2に示す。
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】すなわち、上記のように、表示画像ファイ
ル46は、エージェントの挙動の内容に応じた画像情報
を記憶する手段である。また、ノードマネージャからモ
ニター装置37へモニタースクリプトの送信する経路3
0〜36は、エージェントの挙動を読み込む手段であ
る。また、制御部38〜40及びCRT47は、読み込
んだエージェントの挙動に応じた前記画像情報を用い
て、所定のキャラクタを表示する手段である。
【0035】(2)作用 (2−1)エージェントの動作 上記のような構成を有する本実施形態では、エージェン
トは、次のような動作からなるライフサイクルによって
情報処理を行う。図4は、エージェントの各動作からな
るライフサイクルを示す図である。この図に示すよう
に、まず、処理開始時には(動作A1)、任意のノード
において、ユーザがノードマネージャに対してゴールを
与える、すなわち投入することにより、そのノードのノ
ードマネージャがエージェントを生成する(動作A
2)。生成されるエージェントの目的は、与えられたゴ
ールを達成する事である。
【0036】生成されたエージェントは、与えられたゴ
ールを達成するプランニングを行い(動作A3)、成功
するとその出力としてエージェントのプログラムである
プランとして、スクリプトを生成する(動作A7)。し
かし、プランニング自体に失敗する場合もあり(動作A
4)、この場合は、エージェントの実行は完全に失敗す
る(動作A5)。
【0037】プランニングに成功した場合、生成された
スクリプトを実行する実行フェーズに移行する(動作A
7)。この実行フェーズでは、スクリプトに含まれる各
種のコマンドが実行される(動作A9)。エージェント
によるコマンドの実行は、エラーを発生して失敗する可
能性もある。この場合は、再びプランニングフェーズに
戻り(動作A8)、最初に与えたゴール、または実行が
失敗したコマンドが指定するゴールがある場合はそのゴ
ールを達成するプランを作成する(動作A3)。
【0038】実行フェーズにおいて、スクリプトを末尾
まで実行できた場合は、エージェントは、ゴールを完遂
した事になる(動作A10)。この時は、エージェント
の動作は正常終了する(動作A11)。
【0039】なお、実行フェーズにおいて、スクリプト
中の移動命令を実行する場合は移動フェーズに入る(動
作A12,A14)。移動の際は、移動元のノードマネ
ージャは、移動先のノードマネージャに対して所定の通
信プロトコルにて移動を行い、成功すると移動先のノー
ドにて実行フェーズに戻る(動作A13)。移動が失敗
した場合は、他のコマンドの失敗と同様にプランニング
フェーズに戻る(動作A6)。
【0040】(2−2)ノードマネージャの動作 上記のようなエージェントのライフサイクルは、ノード
マネージャによる次のような動作によって実現される。
すなわち、エージェント生成部2は(図2)、ノードマ
ネージャに対して投入されたゴールを受取ると、エージ
ェントを生成して動作を開始させ、また、経路4を通じ
てプラン生成部19にゴールを渡す。プラン生成部19
では、経路4から与えられたゴールを達成するプラン、
すなわちスクリプトを生成する。
【0041】このとき、プランニングは失敗する場合が
ある。これは、ゴールを達成する手段が見つけられなか
ったことを意味し、エージェントは、実行失敗となる。
この場合、プラン生成失敗検出部17は経路18を通じ
て失敗を検出し、経路12からその旨をエージェント消
去部14に通知する。通知を受けたエージェント消去部
14は、エージェントを消滅させて終了処理を行う。
【0042】一方、プランの生成に成功すると、プラン
は経路10から送出され、エージェントは実行フェーズ
に入る。実行フェーズでは、実行部15が、スクリプト
の実行位置におけるコマンドを読み取り、解釈実行し、
また、スクリプトの終了判定部8では、実行部15に経
路13を通じてコマンドを渡しながら、スクリプトの末
尾まで実行が進んだかどうかを判定する。
【0043】実行フェーズにおいてプランの実行失敗が
発生した場合、実行失敗検出部21が経路16を通じて
実行失敗を検出し、コマンドの実行時エラーとなる。そ
して、このエラーを経路20で通知されたプラン生成部
19がプランを生成する。
【0044】プラン実行時、移動検出部28は、経路2
3を通じて、実行中のコマンドが移動命令であるかどう
かを判定する。判定結果として移動命令である旨が経路
27で通知されると、移動処理部26は移動コマンドを
実行し、この際、移動先のノードに対してエージェント
の移動に必要な情報を通信する。この場合、エージェン
トは、移動元のノードからは立ち去ることになるため、
移動元のノードによるそのエージェントの処理は、移動
が成功した段階で終了する。
【0045】なお、移動失敗検出部24は、経路25を
通じて移動の失敗を監視する。移動の失敗は、移動先の
ノードとの通信プロトコルが正常に動作しない事により
検出できる。移動が失敗した場合は、失敗が経路22で
通知され、プランニングフェーズに戻り、プラン生成部
19がプランを生成しなおす。
【0046】これら動作の間、動作ログ出力部29は、
エージェントの動作の詳細な記録をとり、所定のファイ
ルに記述する。なお、改めて図示しないが、本実施形態
の動作においては、ワークメモリ・各種ライブラリファ
イル・テンポラリファイルなど、あらゆる他の必要な構
成要素が適宜用いられる。
【0047】(2−3)モニタースクリプトの送信 上記のような動作を行う各段階で、ノード・マネージャ
1の各部分は、ユーザへの通知を目的として、管理する
エージェントの状態をテキスト表現したモニター・スク
リプトをモニター装置37へ送信する。なお、ユーザ
は、ノード・マネージャが管理する複数個のエージェン
トからモニター装置の表示対象となるエージェントを予
め選択しておくことができる。ノード・マネージャの管
理対象が単一エージェントである場合、そのエージェン
トがモニター装置の表示対象となる。
【0048】(2−4)モニター装置による情報の表示 モニター装置37は、ノード・マネージャ1から送られ
てきたモニター・スクリプトを受け、現時点で表示対象
として選択されているエージェントに関するものである
場合、送信されてきたモニタースクリプトに対応する文
字列や画像によってエージェントの挙動をユーザに表示
する。図5は、モニター装置の動作を示すフローチャー
トである。なお、図2の表示画像ファイル46は、図5
に示す基本的な状態画像のファイル461と、エージェ
ントの適用分野別の状態画像ファイル462とを含む。
【0049】そして、モニター装置の各画面は、中心と
なる前記モニター制御装置により管理制御され、その表
示内容は、図5に示すように、ノードマネージャが送信
(ステップ51)したモニタースクリプトを、モニター
制御装置が受信するごとに(ステップ52)更新され
る。
【0050】表示内容の更新の際は、まず、テキスト表
示部473(図3右上)にエージェントの状態として、
送信されてきたモニタースクリプト472を表示する
(ステップ53)。次に、基本状態の表示を行う。ここ
では、モニター・スクリプトの内容がエージェントの基
本状態を意味する場合、すなわち表1に示す文字列とモ
ニタースクリプトが一致する場合、エージェントの基本
状態を表現したタイトル画像およびエージェント画像
を、基本的な状態画像ファイル461から検索取得し、
これを基本状態表示部470に表示する(ステップ5
4)。
【0051】なお、このように基本状態を表示するため
の具体的な手順を図6に示す。この手順では、モニター
スクリプトの文字列に応じて(ステップ601,60
3,605,607,609,611,613)、文字
列が表す基本状態に対応するエージェント画像471が
表示される(ステップ602,604,606,60
8,610,612,614)。なお、基本状態表示制
御部38は、エージェントのライフサイクルを表す図式
を、図4に示したような形式で基本状態表示部470に
表示しておき、各時点で該当する部分を強調表示するよ
うに構成してもよい。
【0052】最後に(図5)、モニター・スクリプトの
内容に対応するエージェントの適用分野に応じたタイト
ル画像およびエージェント画像が予め用意されている場
合、これを適用分野別状態画像ファイル462から検索
取得し、詳細状態表示画面474(図3下)に表示する
(ステップ55)。なお、このように適用分野別の詳細
状態を表示するための具体的な手順を図7に示す。この
手順では、受信したモニタースクリプトに対応する詳細
画像ファイルを検索し(ステップ71)、該当する詳細
画像ファイルがあった場合は(ステップ72)、その詳
細画像ファイルを用いてエージェントの適用分野に応じ
た詳細な画像表示を行う(ステップ73)。以上の手続
きをモニター・スクリプト受信毎に行なうことにより、
エージェントの状態を視覚的かつリアルタイムにユーザ
へ通知することができる。
【0053】(2−5)エージェントの動作の実例 以降では、旅行計画支援を実例として、モニター装置3
7がどのように稼働するのか説明する。通常の旅行計画
支援例題は、複数個のエージェントおよび複数個のノー
ドを用いて旅行計画に関する全般を支援するが、ここで
は例題を簡略化し、単一エージェントおよび旅行計画を
依頼する旅行代理店と旅行目的地の2つのノードによる
「出発地から目的地までのルート情報獲得」の部分だけ
を例にとって、モニター装置の機能との関係を前提に説
明する。
【0054】この例において、旅行代理店(以降TAと
呼ぶ)ならびに旅行目的地(以降JAISTと呼ぶ)の
ノードは、以下の条件のもとに成立し、その目的は「出
発地TOKYOから目的地JAISTまでのルート情報
獲得」とする。 ・旅行代理店は、出発地から目的地までのルート情報を
保持していないものとする。 ・旅行代理店は、出発地から目的地までのルート情報を
保持するノードを認識しているものとする。 ・旅行目的地は、出発地から目的地までのルート情報を
保持しているものとする。
【0055】図8に、上記条件から求めたルート情報獲
得の手続きおよびエージェントの状態を表したモニター
・スクリプトを示す。なお、図8のモニター・スクリプ
トは、説明のために簡略化した例である。また、図8に
表記されている文字列の意味(文法)を以下に示す。
【0056】・特殊文字#はコメント行の開始位置であ
り、#以降に続く文字列は全てコメントとして扱われ
る。 ・文字列"agent1"はエージェント固有の識別子(エージ
ェント識別子)であり、ノード内に存在する複数個のエ
ージェントを一意に識別するものである。ここで"agent
1"以降に続く文字列は、全てagent1に関する状態である
こと意味する。 ・文字列"plan","parsing","complete","fail","ente
r","bye"は、表1に示されるエージェントの基本的な状
態、プラン生成、実行、成功、失敗、到着、出発、不在
を意味する。 ・文字列"script"は、"script"以降に続く文字列が直前
のプラン生成により生成されたスクリプトであることを
意味する。
【0057】以下、表記されているモニター・スクリプ
トが表す手続きについて説明した後、手続きに対応した
モニター装置の表示内容について説明する。なお、以下
の「行番号」は、図8に示すモニター・スクリプトの各
行右端に括弧書きされた行番号である。
【0058】まず、TAにおいて出発地TOKYOから
目的地JAISTまでの旅行計画をプラン(行番号1)
し、ルート情報獲得のためのスクリプト(行番号2−
3)を求める。求めたスクリプトでは、TAにおいてル
ート情報検索(行番号2)と獲得(行番号3)を行なう
よう指示されている。なお、本来ならば、スクリプト
(行番号2−3)以降に、タイムテーブル検索取得、チ
ケット検索取得等に関するスクリプトが生成されるが、
ここでは簡略化のため省略する。
【0059】スクリプト(行番号2−3)に従い、ルー
ト情報検索(行番号4)を行なうが、条件より「旅行代
理店は、出発地から目的地までのルート情報を保持して
いない」為、このルート情報検索は失敗(行番号5)す
る。
【0060】失敗後、直ちにスクリプト(行番号2−
3)と異なる方法を再プラン(行番号6)し、新たなス
クリプト(行番号7−11)を求める。新たなスクリプ
トは、「ルート情報を保持するであろうノードJAIS
Tに移動後(行番号7)、JAISTおいてルート情報
検索(行番号8)と獲得(行番号9)を行ない、獲得し
たルート情報をTAに持ち帰る(行番号10−11)」
というものである。スクリプト(行番号7−11)の実
行結果が(行番号12〜19)に相当する。
【0061】すなわち、まず、TAからJAISTに移
動(行番号12〜15)し、JAISTにおいてルート
情報検索(行番号16)、獲得(行番号17)を行な
う。条件より「旅行目的地は、出発地から目的地までの
ルート情報を保持している」為、これに成功(行番号1
8,19)する。最後に、獲得したルート情報をTAに
持ち返り(行番号20−22)、本手続きを終了すると
ともに目的を達成する。
【0062】(2−6)表示の実例 上記のようなエージェントの動作をモニター装置37が
如何に表示するかについて、モニター・スクリプトの部
分ごとに、エージェントの動作内容とともに説明する。
なお、以下では、テキスト、基本状態、詳細状態はモニ
ター装置のテキスト表示部、基本状態表示部、詳細状態
表示部を表し、エージェント画像とはエージェントの状
態を表すのに必要なタイトル画像および擬人化したGU
I上の人物画像を意味するものとする。
【0063】なお、表示に先だって、エージェントの各
状態や挙動に対応する次のような表示に用いる画像が表
示画像ファイル46に格納されているものとする。すな
わち、図9はプラン生成中を表す表示例であり、同様
に、図10はプラン実行中、図11は、プラン実行成
功、図12はプラン実行失敗の場合の表示例である。ま
た、図13はノードにエージェントが到着した場合の表
示例、図14はノードからエージェントが出発する場合
の表示例、図15はノードにエージェントが不在の場合
の表示例である。
【0064】・行番号1〜3 まず、エージェントは、出発地TOKYOから目的地J
AISTまでの旅行計画をプラン生成(行番号1)し、
ルート情報獲得のスクリプト(行番号2〜3)を求め
る。このときのモニター装置の表示内容を図16に、モ
ニター装置の表示例の変化を図17に示す。なお、図1
6中の括弧書きの数字は図8に示したモニター・スクリ
プト中の行番号であり、以下同様である。
【0065】・行番号4〜5 エージェントは、生成したスクリプト(行番号2〜3)
に従い、ルート情報検索(行番号4)を行なうが、条件
より「旅行代理店は出発地から目的地までのルート情報
を保持していない」為、本ノードにおけるルート情報検
索は失敗(行番号5)する。このときのモニター装置の
表示内容を図18に、モニター装置の表示例の変化を図
19に示す。
【0066】・行番号6〜11 エージェントは、ルート情報検索に失敗後、スクリプト
(行番号2〜3)と異なる方法を再プラン(行番号6)
し、新たなスクリプト(行番号7〜11)を求める。こ
のときのモニター装置の表示内容を図20に、モニター
装置の表示例の変化を図21に示す。
【0067】・行番号12〜14 そして、エージェントは、新たなスクリプト(行番号7
〜11)に従い、TAを出発後(行番号12〜13)、
JAISTへ移動する。移動後(行番号14)のモニタ
ー装置には、エージェントは表示されない。このときの
モニター装置の表示内容を図22に、モニター装置の表
示例の変化を図23左側に示す。すなわち、図23左側
は移動元のノードのモニター装置の表示例の変化であ
り、エージェントを表す人物画像が消滅する。
【0068】・行番号15 TAを出発したエージェントは、JAISTに到着(行
番号15)する。JAISTのモニター装置には、到着
をあらわすエージェントが表示される。このときのモニ
ター装置の表示内容を図24に、モニター装置の表示例
の変化を図23右側に示す。図23右側は移動先のノー
ドのモニター装置の表示例の変化であり、エージェント
を表す人物画像が出現する。
【0069】このように、本実施形態では、ノード間で
のエージェントの移動がキャラクタの出没で視覚的に表
示されることによって理解容易になる(請求項2,
7)。すなわち、エージェントがノードに到着すると、
擬人化されたGUI上の人物がウィンドウ上に表れ、エ
ージェントがノードを離脱するとその人物の表示が消え
る。
【0070】・行番号16〜17 エージェントは、到着したJAISTにおいてルート情
報検索(行番号16)を行なう。条件より「目的地は、
出発地から目的地までのルート情報を保持している」こ
とから、本ノードにおけるルート情報検索は成功(行番
号17)する。このときのモニター装置の表示内容を図
25に、モニター装置の表示例の変化を図26に示す。
【0071】・行番号18〜19 検索に成功したエージェントは、ルート情報獲得(行番
号18)を行なう。条件より「目的地は、出発地から目
的地までのルート情報を保持している」ことから、本ノ
ードにおけるルート情報獲得も成功(行番号19)す
る。このときのモニター装置の表示内容を図27に、モ
ニター装置の表示例の変化を図28に示す。
【0072】・行番号20〜21 最後に、エージェントは、獲得したルート情報をTAに
持ち帰って情報処理は目的が達成される(行番号20〜
21)。このときのモニター装置の表示内容を図29に
示す。また、エージェントが元のノードに帰還する際
の、移動元と帰還先それぞれにおけるモニター装置の表
示例の変化を、図30の左側と右側に示す。
【0073】(3)効果 以上のように、本実施形態では、エージェントの挙動を
内容に応じて、例えば、プランの生成・実行・ノード間
の移動・それらの成功や失敗などに応じて、異なった表
情・動作・表示形態のキャラクタで表示する。このた
め、各エージェントやシステム全体の挙動が、視覚を通
じてリアルタイムかつ容易に理解できる。このため、エ
ージェントが正常に動作するかを試験するなどの作業が
効率化される(請求項1,4,6,8)。
【0074】特に、本実施形態では、プランの生成・実
行・実行失敗などエージェントの状態が、キャラクタの
動作で視覚的に表示されることによって理解容易になる
(請求項3,7)。
【0075】また、本実施形態では、プラン生成の際に
ソフトウェア要素の情報が用いられる(請求項6,
8)。このため、ソフトウェアの所在などシステム構成
が変更されても、前記情報の更新によって変更に対応し
たプラン生成が可能となる。また、移動先のノードでも
エージェントの動作は継続され、必要に応じて再度のプ
ランニングも行われるので、柔軟な情報処理が実現され
る。そして、このような複雑な動作もキャラクタの画像
によって表示されるので、視覚を通じて容易に理解する
ことができる。
【0076】(4)他の実施形態 なお、本発明は、上記実施形態には限定されず、次に例
示するような他の実施形態を包含するものである。例え
ば、上記実施形態に示したネットワークの構成、エージ
ェントのスクリプト、モニター装置による表示例や表示
画像の内容などは単なる例示に過ぎず、これらの具体的
な実現態様は自由に定めることができる。また、ノード
内でのエージェントの状態の表示と、ノード間でのエー
ジェントの移動を必ずしも双方表示する必要はなく、モ
ニター装置でモニターする情報の内容はユーザが自由に
定めればよい。
【0077】また、本発明は、コンピュータをプログラ
ムで制御することによって実現されることが一般的と考
えられるので、そのようなプログラムを記録した記録媒
体も本発明の一態様である(請求項5,9)。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザが把握するのに困難とされる、特定ノードにおけ
るエージェントの状態および特定ノード間を移動するエ
ージェントの位置を、視覚的かつリアルタイムに確認す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置全体
の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態におけるノードの構成を示
す機能ブロック図。
【図3】本発明の実施の形態において、モニター装置の
表示画面の構成を示す図。
【図4】本発明の実施の形態において、エージェントの
各動作からなるライフサイクルを示す図。
【図5】本発明の実施の形態において、表示を更新する
処理手順を示すフローチャート。
【図6】本発明の実施の形態において、基本状態画像を
表示する手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の実施の形態において、詳細状態画像を
表示する手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施の形態において、スクリプトの例
を間略化して示す図。
【図9】本発明の実施の形態において、プラン生成中を
表すモニター装置の表示例。
【図10】本発明の実施の形態において、プラン実行中
を表すモニター装置の表示例。
【図11】本発明の実施の形態において、プラン実行成
功を表すモニター装置の表示例。
【図12】本発明の実施の形態において、プラン実行失
敗を表すモニター装置の表示例。
【図13】本発明の実施の形態において、エージェント
到着時のモニター装置の表示例。
【図14】本発明の実施の形態において、エージェント
出発時のモニター装置の表示例。
【図15】本発明の実施の形態において、エージェント
不在時のモニター装置の表示例。
【図16】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示内容を示す図(行番号1〜3の処理に対応)。
【図17】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示が図16に示した表示内容に対応して変化する状
態を示す。
【図18】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示例の変化を示す図(行番号4〜5の処理に対
応)。
【図19】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示が図18に示した表示内容に対応して変化する状
態を示す。
【図20】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示内容を示す図(行番号6〜11の処理に対応)。
【図21】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示が図20に示した表示内容に対応して変化する状
態を示す。
【図22】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示内容を示す図(行番号12〜14の処理に対
応)。
【図23】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示が図22に示した表示内容に対応して変化する状
態を示す。
【図24】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示内容を示す図(行番号15の処理に対応)。
【図25】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示内容を示す図(行番号16〜17の処理に対
応)。
【図26】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示が図24及び図25に示した表示内容に対応して
変化する状態を示す。
【図27】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示内容を示す図(行番号18〜19の処理に対
応)。
【図28】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示が図27に示した表示内容に対応して変化する状
態を示す。
【図29】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示内容を示す図(行番号20〜21の処理に対
応)。
【図30】本発明の実施の形態において、モニター装置
の表示が図29に示した表示内容に対応して変化する状
態を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 正典 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 本位田 真一 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理の実行主体であるエージェント
    の挙動を表示してモニタするためのエージェントモニタ
    装置において、 エージェントの挙動の内容に応じた画像情報を記憶する
    手段と、 エージェントの挙動を読み込む手段と、 読み込んだエージェントの挙動に応じた前記画像情報を
    用いて、所定のキャラクタを表示する手段と、 を有することを特徴とするエージェントモニタ装置。
  2. 【請求項2】 表示画面上の所定の部分に、エージェン
    トに対応するキャラクタが出没することによって、複数
    のノード間でのエージェントの移動を表示するように構
    成されたことを特徴とする請求項1記載のエージェント
    モニタ装置。
  3. 【請求項3】 表示画面上のキャラクタが、エージェン
    トの状態に対応した所定の動作を行うことを特徴とする
    請求項1又は2記載のエージェントモニタ装置。
  4. 【請求項4】 情報処理の実行主体であるエージェント
    の挙動を表示してモニタするためのエージェントモニタ
    方法において、 エージェントの挙動の内容に応じた画像情報を記憶する
    ステップと、 エージェントの挙動を読み込むステップと、 読み込んだエージェントの挙動に応じた前記画像情報を
    用いて、所定のキャラクタを表示するステップと、 を含むことを特徴とするエージェントモニタ方法。
  5. 【請求項5】 情報処理の実行主体であるエージェント
    の挙動を表示してモニタするためのエージェントモニタ
    方法を実現するコンピュータプログラムを記録した記録
    媒体において、 前記エージェントモニタ方法は、 エージェントの挙動の内容に応じた画像情報を記憶する
    ステップと、 エージェントの挙動を読み込むステップと、 読み込んだエージェントの挙動に応じた前記画像情報を
    用いて、所定のキャラクタを表示するステップと、 を含むことを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】 情報処理の実行主体であるエージェント
    が移動して情報処理を行うための複数のノードと、前記
    エージェントの挙動を表示してモニタするためのエージ
    ェントモニタ装置とを有する情報処理装置において、 前記ノードは、エージェントがとりうるアクションの情
    報と各ノードに存在するソフトウェア要素の情報を記憶
    する手段と、与えられたゴールを達成するためにエージ
    ェントが実行すべきプランを前記各情報に基づいて生成
    する手段と、生成されたプランを実行することによって
    エージェントの振る舞いを実現する手段と、プラン中の
    移動命令に基づいてエージェントをノード間で移動させ
    る手段とを有し、前記プランを生成する手段は、プラン
    の実行又は前記移動が失敗した場合に、必要に応じて再
    度プランを生成するように構成され、 前記エージェントモニタ装置は、エージェントの挙動の
    内容に応じた画像情報を記憶する手段と、エージェント
    の挙動を読み込む手段と、読み込んだエージェントの挙
    動に応じた前記画像情報を用いて、所定のキャラクタを
    表示する手段と、を有することを特徴とする情報処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記エージェントモニタ装置は、 表示画面上の所定の部分に、エージェントに対応するキ
    ャラクタが出没することによって、複数のノード間での
    エージェントの移動を表示し、及び、表示画面上のキャ
    ラクタが、エージェントの状態に対応した所定の動作を
    行うように構成されたことを特徴とする請求項6記載の
    情報処理装置。
  8. 【請求項8】 情報処理の実行主体であるエージェント
    を複数のノード上で移動させて情報処理を行うステップ
    と、前記エージェントの挙動を表示してモニタするため
    のステップとを含む情報処理方法において、 前記情報処理のステップは、エージェントがとりうるア
    クションの情報と各ノードに存在するソフトウェア要素
    の情報を記憶しておき、与えられたゴールを達成するた
    めにエージェントが実行すべきプランを前記各情報に基
    づいて生成し、生成されたプランを実行することによっ
    てエージェントの振る舞いを実現し、プラン中の移動命
    令に基づいてエージェントをノード間で移動させ、プラ
    ンの実行又は前記移動が失敗した場合は必要に応じて再
    度プランを生成するものであり、 前記モニタするためのステップは、エージェントの挙動
    の内容に応じた画像情報を記憶しておき、エージェント
    の挙動を読み込み、読み込んだエージェントの挙動に応
    じた前記画像情報を用いて所定のキャラクタを表示する
    ものであることを特徴とする情報処理方法。
  9. 【請求項9】 情報処理の実行主体であるエージェント
    を複数のノード上で移動させて情報処理を行うステップ
    と、前記エージェントの挙動を表示してモニタするため
    のステップとを含む情報処理方法を実現するコンピュー
    タプログラムを記録した記録媒体において、 前記情報処理のステップは、エージェントがとりうるア
    クションの情報と各ノードに存在するソフトウェア要素
    の情報を記憶しておき、与えられたゴールを達成するた
    めにエージェントが実行すべきプランを前記各情報に基
    づいて生成し、生成されたプランを実行することによっ
    てエージェントの振る舞いを実現し、プラン中の移動命
    令に基づいてエージェントをノード間で移動させ、プラ
    ンの実行又は前記移動が失敗した場合は必要に応じて再
    度プランを生成するものであり、 前記モニタするためのステップは、エージェントの挙動
    の内容に応じた画像情報を記憶しておき、エージェント
    の挙動を読み込み、読み込んだエージェントの挙動に応
    じた前記画像情報を用いて所定のキャラクタを表示する
    ものであることを特徴とする記録媒体。
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