JPH11154958A - Atmセル多重通信装置 - Google Patents

Atmセル多重通信装置

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JPH11154958A
JPH11154958A JP32136697A JP32136697A JPH11154958A JP H11154958 A JPH11154958 A JP H11154958A JP 32136697 A JP32136697 A JP 32136697A JP 32136697 A JP32136697 A JP 32136697A JP H11154958 A JPH11154958 A JP H11154958A
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atm
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vpi
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JP32136697A
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Michiharu Baba
道治 馬場
Nobuo Shirai
信雄 白井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、呼設定機能を持たない非ATM端
末が接続されるATMセル多重通信装置が、ATM交換
機の機能を付加することなしにSoft-PVCによるATMパ
ス設定が行えるようにする。 【解決手段】 自装置に接続される非ATM端末のポー
ト番号、論理チャネル番号と内部VPI/VCIとの対
応関係が設定されるテーブル1と、ATMパス設定のコ
マンド登録要求で指定された内部VPI/VCIに基づ
きテーブル1を検索し、接続される非ATM端末と通信
相手の非ATM端末それぞれのポート番号、論理チャネ
ル番号を求める手段2と、接続される非ATM端末のポ
ート番号、論理チャネル番号とATM用の実際の論理番
号であるVPI/VCIとの対応関係が設定されるテー
ブル3と、手段2が求めた非ATM端末のポート番号、
論理チャネル番号に基づきテーブル3を検索し、実際の
VPI/VCIと対応付ける手段4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼設定機能を持た
ない非ATM端末が接続されるATMセル多重通信装置
に係り、特に非ATM端末同士間の通信をATM(非同
期転送モード)網を介して行う場合のATMパス設定方
式に関する。PVC(Permanent Virtual Channel)は、
呼設定機能を持たない端末同士間の通信路として利用さ
れる場合が多いが、ATM網では、昨今、PVCのAT
Mパス設定に関し、ルーティングやシグナリング処理を
自動的に行うSoft-PVCがATM網の推進母体であるAT
M−Forumにおいて制定された。このSoft-PVCは、「Pri
vate Network Network Interface(PNNI)仕様」に規定さ
れている手順であるが、PVC設定を1回のコマンド登
録操作で行え、しかも網障害が発生した場合に網内で自
動的に経路を切り替える機能を実現するものである。図
14、図15を参照してこのSoft-PVCの機能の概要を説
明する。図14、図15は、ATM通信のSoft-PVCの設
定概念の説明図である。なお、図14は、通常運用時の
ものであり、図15は、障害発生時のものである。図1
4、図15において、ATM端末30、35は、データ
をATMセルの形式で送受する機能は持っているが、共
に呼設定機能を持たない端末である。ATM端末30
は、ATM交換機32に接続され、ATM端末35は、
ATM交換機33に接続される。図示例では、ATM交
換機31とATM交換機33との間には、ATM交換機
32を介したパスと、ATM交換機34を介したパスと
の設定が可能であることが示されている。図14におい
て、ATM端末30とATM端末35との通信を可能と
するために、ユーザがネットワーク管理装置からATM
交換機31に対しATMパス設定のコマンド登録要求を
送信する。このATMパス設定のコマンド登録要求に
は、ATM端末30のATMアドレス及び論理チヤネル
番号VPI/VCI(=a)とATM端末35のATM
アドレス及び論理チヤネル番号VPI/VCI(=b)と
が含まれる。すると、ATM交換機31は、ATM端末
35への最適ルートを求め、ATM交換機32への発呼
を行う。これにより、ATM交換機31とATM交換機
32との間の論理チャネル番号VPI/VCI(=c)
が設定される。ATM交換機31は、ATM端末30と
の間で使用する論理チャネル番号VPI/VCI(=
a)と今求めたチャネル番号VPI/VCI(=c)と
のマッピンクを行う。同様に、ATM交換機32もAT
M端末35への最適ルートを求め、ATM交換機33へ
の発呼を行う。これにより、ATM交換機32とATM
交換機33との間の論理チャネル番号VPI/VCI
(=d)が設定される。ATM交換機33は、ATM端
末35への着信を受けて、ATM端末35との間で使用
する論理チャネル番号VPI/VCI(=b)と今求め
たチャネル番号VPI/VCI(=d)とのマッピンク
を行う。このように、Soft-PVCによれば、ATM端末3
0とATM端末35間のATMパスが、発呼側における
1回のコマンド登録操作で設定される。また、網障害が
発生した場合でも、Soft-PVCでは、網内の経路切替が自
動的に行われる。図15において、図14で説明した手
順でATM端末30とATM端末35間のATMパスが
設定され、ATM交換機31、32、33を経由した通
信が行われている場合に、例えばATM交換機32とA
TM交換機33との間で回線障害が発生すると、ATM
交換機31には、その障害発生がネットワーク管理装置
を経由して通知される。すると、ATM交換機31は、
新たにATM端末35への最適なルーチングを行い、A
TM交換機34への発呼を行う。これにより、ATM交
換機31とATM交換機34との間の論理チャネル番号
VPI/VCI(=e)が設定される。ATM交換機3
1は、ATM端末30との間で使用する論理チャネル番
号VPI/VCI(=a)と今求めた論理チャネル番号
VPI/VCI(=e)とのマッピンクを行う。同様
に、ATM交換機34もATM端末35への最適ルート
を求め、ATM交換機33へ発呼を行う。これにより、
ATM交換機34とATM交換機33との間の論理チャ
ネル番号VPI/VCI(=f)が設定される。ATM
交換機33は、ATM端末35への着信を受けて、AT
M端末35との間で使用する論理チャネル番号VPI/
VCI(=b)と今求めた論理チャネル番号VPI/V
CI(=f)とのマッピンクを行う。これにより、AT
M交換機34を経由した新たな通信路が設定される。こ
こに、近年、非同期転送モード(ATM)技術の進歩と普
及が進み、狭帯域網の非ATM端末同士間のデータ通信
を広域網であるATM網でセル多重中継し、統合収容す
るいわゆる統合ネットワーク方式への移行が検討されて
いるが、その際に非ATM端末同士間のATM網におけ
るPVC設定を簡易に行う方式が模索されている。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来のデータ通信でのPVC
設定の概念図である。図16においてデータ端末40、
45は、可変長パケット(フレームデータ)を扱うフレ
ームリレー(FR)網で使用される端末(FR端末)、
または、ハイレベルデータリンク手順(HDLC)で作
動する端末(HDLC端末)等の非ATM端末である。
これらは、共に呼設定機能を持たない端末であり、PV
Cでもって通信を行う。なお、図16では、フレームリ
レー網を例に示してある。
【0003】データ端末40は、フレームリレー交換機
41に接続される。データ端末45は、フレームリレー
交換機43に接続される。図示例では、フレームリレー
交換機41とフレームリレー交換機43との間には、フ
レームリレー交換機42を介したパスと、フレームリレ
ー交換機44を介したパスとの設定が可能であるとして
ある。
【0004】図16に示すように、従来のデータ網(狭
帯域網)でのPVC設定は、ユーザがネットワーク管理
装置から各交換機毎にコマンド登録要求を送信して、F
R端末である場合には論理チャネル番号DLCIを、H
DLC端末である場合にはデータ回線のポート番号をそ
れぞれ設定することにより行われている。図示例では、
データ端末40、45がそれぞれFR端末である場合に
は、データ端末40とフレームリレー交換機41との間
では、論理チャネル番号DLCI=100が設定され、
フレームリレー交換機41とフレームリレー交換機42
との間では、論理チャネル番号DLCI=101が設定
される。また、フレームリレー交換機42とフレームリ
レー交換機43との間では、論理チャネル番号DLCI
=102が設定され、フレームリレー交換機43とデー
タ端末45との間では、論理チャネル番号DLCI=1
03が設定されるとしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、AT
M網では、ATM端末同士間のPVC設定をSoft-PVCに
よって簡易に行えるので、非ATM端末をATM網に収
容する場合、これらについても同様にPVC設定をSoft
-PVCによって行えるようにすることが必要とされる。
【0006】非ATM端末をATM網に収容する場合、
非ATM端末の送受データをATMセル化するCLAD
を備えるATMセル多重通信装置が用いられるが、従来
のATMセル多重通信装置には、Soft-PVCを実現する機
能がない。したがって、従来のATMセル多重通信装置
をそのまま用いる場合には、例えば図17に示す構成と
ならざるを得ない。
【0007】図17は、非ATM端末をATM網にその
まま収容した場合のATMパス設定のSoft-PVC設定の概
念図である。図17において、データ端末40は、CL
AD51を介してATM交換機52に接続される。ま
た、データ端末45は、CLAD55を介してATM交
換機54に接続される。ATM交換機52とATM交換
機54との間には、ATM交換機53を介したパスと、
ATM交換機56を介したパスとが設けられるとしてあ
る。
【0008】データ端末40とCLAD51との間で
は、FR端末である場合には、論理チャネル番号DLC
I=100が設定され、HDLC端末である場合には、
データ回線のポート番号が設定される。同様にデータ端
末45とCLAD55との間では、FR端末である場合
には、論理チャネル番号DLCI=103が設定され、
HDLC端末である場合には、データ回線のポート番号
が設定される。
【0009】そして、データ端末40とデータ端末45
との通信を可能とするために、ユーザがネットワーク管
理装置からATM交換機52に対しATMパス設定のコ
マンド登録要求を送信する。このATMパス設定のコマ
ンド登録要求には、データ端末40のATMアドレス及
び論理チヤネル番号VPI/VCI(=a)とデータ端
末45のATMアドレス及び論理チヤネル番号VPI/
VCI(=b)とが含まれる。
【0010】ATM交換機52は、ATMパス設定のコ
マンド登録要求を受けてデータ端末45への最適ルート
を求め、ATM交換機53への発呼を行い、ATM交換
機53との間に論理チャネル番号VPI/VCI(=
c)を設定する。そして、ATM交換機52は、CLA
D51との間で使用する論理チャネル番号VPI/VC
I(=a)と今求めたチャネル番号VPI/VCI(=
c)とのマッピンクを行う。
【0011】同様に、ATM交換機53もデータ端末4
5への最適ルートを求め、ATM交換機54へ発呼を行
い、ATM交換機54との間に論理チャネル番号VPI
/VCI(=d)を設定する。そして、同様にATM交
換機54は、データ端末45への着信を受けて、CLA
D55との間で使用する論理チャネル番号VPI/VC
I(=b)と今求めた論理チャネル番号VPI/VCI
(=d)とのマッピンクを行う。
【0012】このように、図17の構成とすれば、図1
4の説明と同様にSoft-PVCによってデータ端末40とデ
ータ端末45間のATMパスが、1回のコマンド登録操
作で設定できる。しかし、ATM交換機は、一般に高価
であり、PVCを利用するユーザのコスト低減の要請に
応えることが困難である。
【0013】本発明は、Soft-PVCによるATMパス設定
機能を備えたATMセル多重通信装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。
【0015】請求項1に記載の発明は、呼設定機能を持
たない非ATM端末が接続されるATMセル多重通信装
置において、自装置に接続される非ATM端末のポート
番号または論理チャネル番号とATM用の仮想的な論理
番号である内部VPI/VCIとの対応関係が設定され
る変換テーブル1と、ATMパス設定のコマンド登録要
求で指定された内部VPI/VCI(a)に基づき変換
テーブル1を検索し、自装置に接続される非ATM端末
と通信相手の非ATM端末それぞれのポート番号または
論理チャネル番号(b)を求める内部VPI/VCI設
定手段2と、自装置に接続される非ATM端末のポート
番号または論理チャネル番号(c)とATM用の実際の
論理番号であるVPI/VCI(d)との対応関係が設
定されるパス設定テーブル3と、内部VPI/VCI設
定手段2が求めた非ATM端末のポート番号または論理
チャネル番号(b)に基づきパス設定テーブル3を検索
し、実際のVPI/VCI(d)と対応付けるパス設定
手段4とを備えることを特徴とする。
【0016】即ち、請求項1に記載の発明では、実際の
論理チャネル番号VPI/VCIとは別にATM用の仮
想的な論理番号である内部VPI/VCIを設け、変換
テーブル1に、内部VPI/VCIと自装置に接続され
る非ATM端末のポート番号または論理チャネル番号と
の対応関係を設定し、ATMパス設定のコマンド登録要
求で内部VPI/VCIが指定されると、内部VPI/
VCI設定手段2が、変換テーブル1を検索し、自装置
に接続される非ATM端末と通信相手の非ATM端末そ
れぞれのポート番号または論理チャネル番号を求め、パ
ス設定手段4が、非ATM端末のポート番号または論理
チャネル番号と実際のVPI/VCIとを対応付けるマ
ッピングを行う。
【0017】これにより、当該ATMセル多重通信装置
は、ATM網で実際に使用される論理チャネル番号VP
I/VCIを付与したATMセルをATM網へ送出でき
るので、接続される非ATM端末についていわゆるSoft
-PVCによるATMパスの設定が可能となる。請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載のATMセル多重通信装
置において、当該ATMセル多重通信装置には、少なく
とも2つの出方路が設けられるとともに、ATMパス設
定のコマンド登録要求として、当該ATMセル多重通信
装置に接続される非ATM端末の通信相手として、第1
出方路の回線を介して接続される第1非ATM端末と、
第2出方路の回線を介して接続される第2非ATM端末
とがそれぞれ指定された場合において、第1出方路の回
線または第2出方路の回線の何れか一方の回線を介した
通信に障害が生じた場合に、第1出方路の回線または第
2出方路の回線の何れか他方の回線に切り換えて発呼接
続制御を実施する第1接続制御手段を備えることを特徴
とする。
【0018】即ち、請求項2に記載の発明では、ATM
パス設定のコマンド登録要求の内容を記憶しておいて、
例えば、第1出方路の回線を介して第1非ATM端末と
通信していた場合に、通信に障害が生すると、第1接続
制御手段が、ATMパス設定のコマンド登録要求の指定
に応じて、第2出方路の回線を介した第2非ATM端末
との通信を行うべく第2出方路の回線に切り換えて発呼
接続制御を実施する。これにより、通信の信頼性が確保
できる。この措置は、第1非ATM端末と第2非ATM
端末とが上位システムで連携している場合に有効であ
る。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のATMセル多重通信装置において、当該ATMセル多
重装置装置には、少なくとも2つの出方路が設けられる
とともに、第1出方路と第2出方路それぞれの回線につ
いて帯域情報が設定されるパス設定情報テーブルと、第
1出方路の回線または第2出方路の回線の何れか一方の
回線を介した通信に故障が生じた場合に、パス設定情報
テーブルを参照し、第1出方路の回線または第2出方路
の回線の何れか他方の回線の帯域情報に従って発呼接続
制御を実施する第2接続制御手段を備えることを特徴と
する。
【0020】即ち、請求項3に記載の発明では、第1出
方路の回線または第2出方路の回線の何れか一方の回線
を介した通信に故障が生じた場合に、第2接続制御手段
が、パス設定情報テーブルを参照し、第1出方路の回線
または第2出方路の回線の何れか他方の回線の帯域情報
に従って発呼接続制御を実施する。これにより、帯域が
異なる通信パスを選択して障害回避が行えるので、通信
パスの選択範囲を拡大でき、通信の信頼性が確保でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は、請求項1乃至請求項3に
対応する実施形態の構成を示す。図2において、この実
施形態に係るATMセル多重通信装置10は、CLAD
部11と、ATM・IF部12と、制御部13とで構成
される。制御部13は、コマンド制御部13−1と、パ
ス制御部13−2と、パス設定部13−3とを備える。
【0022】CLAD部11には、非ATM端末を収容
する狭帯域網のデータ回線が接続される。また、CLA
D部11は、ATM・IF部12とパス設定部13−3
とに接続されるとともに、パス設定テーブルを備える。
このパス設定テーブルは、例えば、図4に示すように、
データ回線ポート番号(HDLC端末の場合)、論理チ
ャネル番号(FR端末の場合)と実際の論理チャネル番
号VPI/VCIとの対応関係が設定される。
【0023】CLAD部11は、狭帯域網のデータ回線
の実データをATMセルへ変換し、ATM・IF部12
に出力すること、またATM・IF部12からのATM
セルを実データへ逆変換し狭帯域網のデータ回線へ出力
することを行う。その際に、CLAD部11は、パス設
定部13−3から入力されるパス情報に基づきパス設定
テーブルを検索し、狭帯域網のデータ回線の実データと
ATMセルとのマッピングを行う。
【0024】ATM・IF部12には、ATM網が接続
される。また、ATM・IF部12は、CLAD部11
とパス制御部13−2とに接続される。ATM・IF部
12は、パス制御部13−2の制御下に、CLAD部1
1から来たATMセルをATM網へ送出し、またATM
網から取り込んだATMセルをCLAD部11へ送出す
ることにより、ATM網との接続を実質的に実現するイ
ンタフェースである。
【0025】コマンド制御部13−1は、パス制御部1
3−2に接続される。コマンド制御部13−1は、ネッ
トワーク管理装置から送られて来るATMパス設定のコ
マンド登録要求を受けて、Soft-PVCの要求するパラメー
タの適否を確認し、適切なパラメータである場合にコマ
ンド登録要求の内容をパス制御部13−2に与える。こ
のATMパス設定のコマンド登録要求には、PVC設定
の場合には、この実施形態において特に規定した内部V
PI/VCIの指定が含まれる。この内部VPI/VC
Iは、非ATM端末についてSoft-PVCを簡易に実施でき
るようにするために仮想的に定めた論理チャネル番号で
あり、当該通信装置内でのみ使用される。ATM網で
は、今まで通り実際の論理チャネル番号であるVPI/
VCIが使用される。
【0026】パス制御部13−2は、ATM・IF部1
2とコマンド制御部13−1とパス設定部13−3とに
接続される。パス制御部13−2は、ATM・IF部1
2を制御し、コマンド制御部13−1から入手したコマ
ンド登録要求の内容に従ったルーティング処理やATM
網へのシグナリング処理(発呼接続制御処理)等を前述
したATM-Forumの仕様に示されるSoft-PVC手順によっ
て行い、その結果得られた論理チャネル情報、接続情報
等及びコマンド登録要求の内容をパス設定部13−3に
与える。
【0027】このパス制御部13−2は、ルーティング
テーブルと、パス設定情報テーブルとを備える。これら
は、主として回線障害時に利用される。ルーティングテ
ーブルは、例えば図5に示すように、ルートと付加情報
が設定される。ルートとしてA、Bの2つが規定され
る。ルートAは標準回線、ルートBはバックアップ回線
であることが示されている。標準回線は、一般に専用回
線であり、バックアップ回線には、通常公衆網回線が利
用される。
【0028】つまり、この実施形態のATMセル多重通
信装置は、CLAD部11には、複数の端末が接続され
るが、ATM網に対する出方路は基本的に1つ(専用回
線)であり、非常時用として更に1つまたは2つの出方
路を選べる構成である。また、パス設定情報テーブル
は、例えば図6に示すように、「PVC管理ID」「発側
ATMアドレス」「発側VPI/VCI」「着側ATM
アドレス」「着側VPI/VCI」「着側ATMアドレ
ス」「着側VPI/VCI」「標準帯域」「バックアッ
プ時帯域」とがそれぞれ設定される。着側として2つあ
るのは、標準回線の着側と、迂回回線(バックアップ回
線)の着側とがそれぞれあることによる。標準帯域は、
例えば50Mbpsであり、迂回回線(バックアップ回
線)の帯域は例えば10Mbpsである。
【0029】なお、BWNは、この実施形態に係る「A
TMセル多重通信装置」を指し、後述する動作説明で
は、発側の「ATMセル多重通信装置」をBWNaと
し、着側の「ATMセル多重通信装置」をBWNb、B
WNcとしている。パス設定部13−3は、パス変換テ
ーブルを備える。この変換テーブルは、例えば図3に示
すように、データ回線ポート番号(HDLC端末の場
合)、論理チャネル番号(FR端末の場合)と内部VPI
/VCIとの対応関係が設定される。パス設定部13−
3は、パス制御部13−2から入手したコマンド登録要
求で指定されるATMアドレス及び内部VPI/VCI
に基づき変換テーブルを検索して非ATM端末のポート
番号または論理チャネル番号を取得し、それとパス制御
部13−2から入手した実際のATM網での論理チャネ
ル番号VPI/VCIとをCLAD部11に与える。
【0030】以上の構成と請求項との対応関係は、次の
ようになっている。変換テーブル1には、図3に示す構
成の変換テーブルが対応する。内部VPI/VCI設定
手段2には、パス制御部13−2が対応する。パス設定
テーブル3には、図4に示す構成のパス設定テーブルが
対応する。パス設定手段4には、パス設定部13−3と
CLAD部11との全体が対応する。第1接続制御手
段、第2接続制御手段には、主としてパス制御部13−
2が対応する。パス設定情報テーブルには、図6に構成
のパス設定情報テーブルが対応する。
【0031】〔請求項1に対応する実施形態の動作:通
常時〕図7は、請求項1に対応する実施形態のATMパ
ス設定の概念図(通常時)である。図8は、請求項1に
対応する実施形態のATMパス設定動作のフローチャー
トである。図9は、請求項1に対応する実施形態のAT
Mパス設定のシーケンスである。また、請求項1に対応
する実施形態の動作では、変換テーブル(図3)とパス設
定テーブル(図4)とが利用される。
【0032】図7において、データ端末A25(以下、
「データ端末A」という)とデータ端末B26(以下、
「データ端末B」という)は、前述したように、可変長
パケットのフレームデータを扱うフレームリレー(F
R)網で使用される端末(FR端末)、あるいは、ハイ
レベルデータリンク手順(HDLC)で作動する端末
(HDLC端末)等の非ATM端末である。これらは、
共に呼設定機能を持たない端末であり、PVCでもって
通信を行う。
【0033】データ端末Aは、ATMセル多重通信装置
21(以下、「BWNa」という)に接続され、データ
端末Bは、ATMセル多重通信装置22(以下、単に
「BWNb」という)に接続される。図示例では、BW
NaとBWNbとの間には、ATM交換機23(以下、
「ATM−SW1」という)を介したパスと、ATM交
換機24(以下、「ATM−SW2」という)を介した
パスとの設定が可能であることが示されている。
【0034】図17との比較において明らかなように、
この実施形態のATMセル多重通信装置は、従来の装置
(CLAD51、55)に機能を追加し、端末側のAT
M交換機52、54を省略した構成となっている。但
し、交換機能を付加したものではない。上述したよう
に、ATM網への出方路は、基本的に1つ(専用回線)
であり、非常時用として更に1つまたは2つの出方路を
有する。
【0035】図7〜図9において、ユーザが、データ端
末Aとデータ端末Bとの通信を可能とするために、ネッ
トワーク管理装置からBWNaに対しATMパス設定の
コマンド登録要求を送信する。このATMパス設定のコ
マンド登録要求には、図7、図9に示すように、BWN
aのATMアドレス及び内部VPI/VCI(=a)と
BWNbのATMアドレス及び内部VPI/VCI(=
b)とが含まれる。
【0036】このATMパス設定のコマンド登録要求
は、BWNaのコマンド制御部13−1が受信する(図
8(S1))。コマンド制御部13−1は、受信したA
TMパス設定のコマンド登録要求の各パラメータの適否
をチェックし(図8(S2))、正常でなければ、何もし
ないが、正常であれば、受信した登録要求の内容をパス
制御部13−2に与える(図8(S3))。
【0037】パス制御部13−2は、コマンド制御部1
3−1からの通知を受けて相手ATMセル多重通信装置
(BWNb)への呼設定処理を前述したATM-Forumの
仕様に示されるSoft-PVC手順によって行う(図8(S
4、S5))。具体的には、図9に示すように、パス制
御部13−2は、ATM・IF部12にSETUPを出
力する。SETUPの内容は、「BWNb−SPVCC
=b,VPI/VCI=c」である。ATM・IF部1
2は、ATM−SW1に対し同様内容のSETUPを送
出する。これにより、BWNaとATM−SW1との間
の実際の論理チャネル番号VPI/VCI(=c)が設
定される(図7)。
【0038】次いで、ATM−SW1は、BWNb対し
論理チャネル番号VPI/VCIを「c」から「d」へ
変更したSETUPを送出する。これにより、ATM−
SW1とBWNbとの間の実際の論理チャネル番号VP
I/VCI(=d)が設定される(図7)。BWNbで
は、ATM・IF部12が、ATM網から入力したSE
TUPをパス制御部13−2に与える。すると、パス制
御部13−2が、ATM・IF部12に対し、論理チャ
ネル番号VPI/VCI=dとしたCONECTを与え
るとともに、パス設定部13−3に対し論理チャネル番
号VPI/VCI=dと共に内部VPI/VCI=bを
与える。
【0039】その結果、BWNbでは、パス設定部13
−3が、変換テーブル(図3(2))を内部VPI/VC
I=bに従って検索し、論理チャネル番号DLCI=1
03を取り出し、論理チャネル番号VPI/VCI=d
と論理チャネル番号DLCI=103をCLAD部11
に与える。CLAD部12は、論理チャネル番号VPI
/VCI=dとデータ端末Bの論理チャネル番号DLC
I=103とをパス設定テーブル(図4(2))に登録す
る。即ち、BWNbでのパス設定が行われる。
【0040】その後BWNbのCLAD部12では、論
理チャネル番号DLCI=103でCLAD部11に入
力するデータ端末Bの送信データをパス設定テーブル
(図4(2))を参照して論理チャネル番号VPI/VC
I=dにマッピングしてATMセル化し、ATM・IF
部12を介してATM網へ送出する。また、CLAD部
12では、ATM・IF部12を介してATM網から入
力した論理チャネル番号VPI/VCI=dのATMセ
ルをパス設定テーブル(図4(2))を参照して論理チャ
ネル番号DLCI=103にマッピングしてフレームデ
ータへ変換し、データ端末Bに渡す動作を行うことにな
る。
【0041】一方、BWNbのATM・IF部12は、
コマンド制御部から入力した「CONECT,VPI/
VCI=d」をそのままATM網へ送出する。ATM−
SW1は、BWNbがATM網へ送出した「CONEC
T,VPI/VCI=d」を受信すると、VPI/VC
I=dをVPI/VCI=cへ変更したCONECTを
BWNaに対し送出する。
【0042】BWNaでは、ATM・IF部12がAT
M網から取り込んだ「CONECT,VPI/VCI=
c」をパス制御部13−2に与える。パス制御部13−
2は、パス設定部13−3に対し、論理チャネル番号V
PI/VCI=cと先にコマンド制御部13−1から取
得した内部VPI/VCI=aとを与える(図8(S6))。
パス設定部13−3は、内部VPI/VCI=aに従
って変換テーブル(図3(1))を検索し、データ端末
Aの論理チャネル番号DLCI=100を求め、求めた
論理チャネル番号DLCI=100と実際の論理チャネ
ル番号VPI/VCI=cとをCLAD部11に与える
(図8(S7))。CLAD部11は、パス設定部13
−3から入力した論理チャネル番号DLCI=100と
実際の論理チャネル番号VPI/VCI=cとをパス設
定テーブル(図4(1))に登録する。これにより、BWN
aでのパス設定が行われる。
【0043】その後BWNaのCLAD部12では、B
WNb側と同様に、論理チャネル番号DLCI=100
でCLAD部11に入力するデータ端末Aの送信データ
をパス設定テーブル(図4(1))を参照して論理チャ
ネル番号VPI/VCI=cにマッピングしてATMセ
ル化し、ATM・IF部12を介してATM網へ送出す
る。また、CLAD部12では、ATM・IF部12を
介してATM網から入力した論理チャネル番号VPI/
VCI=cのATMセルをパス設定テーブル(図4
(1))を参照して論理チャネル番号DLCI=100に
マッピングしてフレームデータへ変換しデータ端末Aに
渡す動作を行うことになる(図8(S8))。
【0044】斯くして、データ端末Aとデータ端末Bと
の間では、データ転送状態が形成される。例えば、図9
に示すように、データ端末Aが論理チャネル番号DLC
I=100で送信したフレームデータは、BWNaにお
いて論理チャネル番号VPI/VCI=cにマッピング
されたATMセルとしてATM−SW1に伝達され、A
TM−SW1で論理チャネル番号VPI/VCIが
「c」から「d」へ変更されてBWNbに伝達され、B
WNbにおいて論理チャネル番号VPI/VCI=dが
論理チャネル番号DLCI=103にマッピングされて
フレームデータとなり、データ端末Bに渡される。
【0045】〔請求項1に対応する実施形態の動作:障
害発生時〕図10は、請求項1に対応する実施形態のA
TMパス設定の概念図(網障害発生時)である。図11
は、請求項1に対応する実施形態のATMパス設定のシ
ーケンス(網障害発生時)である。図10は、ATM−
SW1を介した通信が行われていた場合(図11上段)
に通信に障害が生じたので、ATM−SW2を介した通
信にATMパスを変更する措置を採り(図11中段)、
通信を継続できるようにした状態(図11下段)を示し
ている。このとき、BWNaとATM−SW2との間の
論理チャネル番号VPI/VCIは「e」であり、AT
M−SW2とBWNbとの間の論理チャネル番号VPI
/VCIは「f」である。
【0046】障害発生による通信路の切替措置は、次の
ようにして行われる。図11中段において、ATM−S
W1とBWNbとの間の通信路で障害が発生すると、B
WNbでは、制御部13が直接検知し、通信路の切替に
備える。一方、BWNaでは、ATM−SW1からのR
EL(解放要求)で障害発生を知り、制御部13のパス
制御部13−2が解放措置を採り、RELCOM(解放
措置完了)をATM−SW1に対し送出する。これによ
り、ATM−SW1は、BWNaとの間の通信路を解放
する。
【0047】そして、BWNaでは、制御部13のパス
制御部13−2が、「BWNb=SPNCC=b,VP
I/VCI=e」を内容とするSETUPを生成し、A
TM・IF12に与える。このSETUPは、ATM−
SW2に伝達される。ATM−SW2は、論理チャネル
番号VPI/VCIを「e」から「f」へ変更したSE
TUPをBWNbに対し送出する。
【0048】BWNbでは、制御部13のパス制御部1
3−2が、ATM・IF部12に対し、論理チャネル番
号VPI/VCI=fとしたCONECTを与えるとと
もに、パス設定部13−3に対し論理チャネル番号VP
I/VCI=fと共に内部VPI/VCI=bを与え
る。その結果、BWNbでは、パス設定部13−3が、
変換テーブル(図3(2))を内部VPI/VCI=bに
従って検索し、論理チャネル番号DLCI=103を取
り出し、論理チャネル番号VPI/VCI=fと論理チ
ャネル番号DLCI=103をCLAD部11に与え
る。CLAD部12は、論理チャネル番号VPI/VC
I=fとデータ端末Bの論理チャネル番号DLCI=1
03とをパス設定テーブル(図4(2))に登録する。即
ち、BWNbでの切り換えた通信路のパス設定が行われ
る。
【0049】一方、BWNbのATM・IF部12は、
コマンド制御部から入力した「CONECT,VPI/
VCI=f」をそのままATM網へ送出する。ATM−
SW2は、BWNbがATM網へ送出した「CONEC
T,VPI/VCI=f」を受信すると、VPI/VC
I=fをVPI/VCI=eへ変更したCONECTを
BWNaに対し送出する。
【0050】BWNaでは、ATM・IF部12がAT
M網から取り込んだ「CONECT,VPI/VCI=
e」をパス制御部13−2に与える。パス制御部13−
2は、パス設定部13−3に対し、論理チャネル番号V
PI/VCI=eと先にコマンド制御部13−1から取
得した内部VPI/VCI=aとを与える。パス設定部
13−3は、内部VPI/VCI=aに従って変換テー
ブル(図3(1))を検索し、データ端末Aの論理チャ
ネル番号DLCI=100を求め、求めた論理チャネル
番号DLCI=100と実際の論理チャネル番号VPI
/VCI=eとをCLAD部11に与える。CLAD部
11は、パス設定部13−3から入力した論理チャネル
番号DLCI=100と実際の論理チャネル番号VPI
/VCI=eとをパス設定テーブル(図4(1))に登録
する。これにより、BWNaでの切り換えた通信路のA
TMパス設定が行われる。
【0051】斯くして、データ端末Aとデータ端末Bと
の間では、切り換えた通信路でのデータ転送状態が形成
される。例えば、図11下段に示すように、データ端末
Aが論理チャネル番号DLCI=100で送信したフレ
ームデータは、BWNaにおいて論理チャネル番号VP
I/VCI=eにマッピングされたATMセルとしてA
TM−SW1に伝達され、ATM−SW1で論理チャネ
ル番号VPI/VCIが「e」から「f」へ変更されて
BWNbに伝達され、BWNbにおいて論理チャネル番
号VPI/VCI=fが論理チャネル番号DLCI=1
03にマッピングされてフレームデータとなり、データ
端末Bに渡される。
【0052】〔請求項2に対応する実施形態の動作:障
害発生時〕図10、図11の説明では、BWNaに接続
されるデータ端末AとBWNbに接続されるデータ端末
Bとが通信を行っている回線(多くの場合専用回線であ
る)に障害が発生した場合、迂回回線(バックアップ回
線)を介してBWNaに接続されるデータ端末AとBW
Nbに接続されるデータ端末Bとの通信を継続させると
した。
【0053】これに対し、請求項2に対応する実施形態
では、障害発生に対する対策としてATMパス設定のコ
マンド登録要求において当該ATMセル多重通信装置に
接続される非ATM端末の通信相手として、第1出方路
の回線を介して接続される第1非ATM端末と、第2出
方路の回線を介して接続される第2非ATM端末とがそ
れぞれ指定されるとし、その内容を記憶しておき、当該
ATMセル多重通信装置が、第1出方路の回線または第
2出方路の回線の何れか一方の回線を介した通信に障害
が生じた場合に、指定に従って、第1出方路の回線また
は第2出方路の回線の何れか他方の回線に切り換えて発
呼接続制御を実施するとするものである。
【0054】要するに、BWNaに接続されるデータ端
末AとBWNbに接続されるデータ端末B(第1非AT
M端末)との他に、BWNcに接続されるデータ端末C
(第2非ATM端末)を考え、BWNaに接続されるデ
ータ端末AとBWNbに接続されるデータ端末Bとの通
信路(一方の回線)を、障害時には、BWNaに接続さ
れるデータ端末AとBWNcに接続されるデータ端末C
との通信路(一方の回線)に切り換えるのである。この
措置は、第1非ATM端末と第2非ATM端末とが上位
システムで連携している場合に有効である。
【0055】〔請求項3に対応する実施形態の動作:障
害発生時の帯域変更〕図12、図13は、請求項3に対
応する実施形態のATMパス設定動作のフローチャート
である。この請求項3に対応する実施形態の動作では、
変換テーブル(図3)とパス設定テーブル(図4)の他
に、ルーティングテーブル(図5)とパス設定情報テー
ブル(図6)が利用される。
【0056】図12のS10:コマンド制御部13−1
がネットワーク管理装置からATMパス設定のコマンド
登録要求を受信する。このコマンド登録要求には、「B
WNaのATMアドレス及び内部VPI/VCI=a」
「BWNbのATMアドレス及び内部VPI/VCI=
b」「標準回線の帯域=x」「BWNcのATMアドレ
ス及び内部VPI/VCI=g」「バックアップ回線の
帯域=y」が含まれる。
【0057】コマンド制御部13−1は、受信したAT
Mパス設定のコマンド登録要求の各パラメータの適否を
チェックし(図12(S11))、正常でなければ、何も
しないが、正常であれば、受信した登録要求の内容をパ
ス制御部13−2に与える(図12(S12))。 図12のS13、S14:パス制御部13−2は、コマ
ンド制御部13−1からの通知を受けて、ATMパス設
定のコマンド登録要求の内容をパス設定情報テーブル
(図6)に登録し、相手ATMセル多重通信装置(BW
Nb)へのルーティングを前述したATM-Forumの仕様
に示されるSoft-PVC手順によって行うが、その際にルー
ティングテーブル(図5)とパス設定情報テーブル(図
6)が参照され、ルーティング処理においてルーティン
グ情報にバックアップ回線の表示があるか否かを判断す
る。
【0058】図12のS15、S16:パス制御部13
−2は、ルーティング情報にバックアップ回線の表示が
ない場合には、パス設定情報テーブル(図6)を参照し
て標準帯域xを取り出し、標準帯域xでのBWNbへの
呼設定処理を前述したように行い、BWNbへの標準回
線でのATMパス設定ができたか否かを確認する。 図13のS17:パス制御部13−2は、BWNbへの
ATMパス設定ができると、パス設定部13−3へ実際
の論理チャネル番号VPI/VCI=cと内部VPI/
VCI=aを通知する。
【0059】図13のS18、S18:図8のS6、S
7と同様の処理である。これによりBWNaとBWNb
との間でPVCのATMパスが設定され、データ転送状
態が形成される。このデータ転送状態において通路の障
害が検出されると(図13(S20))、パス制御部13−
2は、標準回線による上述したATMパス設定操作を複
数回繰り返す(図12(S21))。
【0060】所定回数Nに達する以前に通信が回復した
場合は、上述した帯域xの標準回線によるATMパスが
維持され(図12(S13))、BWNaとBWNbとの
間でデータ転送が行われる。 図12のS22:一方、所定回数Nに達するまでに通信
が回復しない場合は、パス制御部13−2は、パス設定
情報テーブル(図6)を参照してBWNcへのルーティ
ングを行う。
【0061】図12のS14、S23:パス制御部13
−2は、ルーティング情報にバックアップ回線の表示が
あるか否かを確認するが、ルーティングテーブル(図
5)を参照した結果バックアップ回線の表示があるの
で、パス設定情報テーブルから帯域yを取り出し、帯域
yでBWNcへの呼設定処理を行う。
【0062】これにより、BWNaとBWNcとの間に
帯域yのATMパスが設定され、BWNaに接続される
データ端末Aは、BWNbに接続されるデータ端末Bと
は全く別の帯域が異なる回線に接続されるデータ端末
(非ATM端末)Cと通信できる。この措置は、データ
端末Cとデータ端末Bとが、更に上位システムで連携し
ている場合に有効である点は、請求項2に対応する実施
形態と同様であるが、帯域を考慮する点で更に経路選択
の範囲を拡大できる利点がある。
【0063】なお、図12、図13の説明では、帯域情
報やバックアップ情報等は、ネットワーク管理装置から
送信されるとしたが、予めルーティングテーブルやパス
設定情報テーブルを用意しておいて、回線障害が発生し
た場合には、ある一定のアルゴリズムで帯域を変更(通
常は狭くする)した情報を取得し、その帯域情報に基づ
きATMパスを設定するようにしても良い。即ち、これ
が、請求項3に記載の発明の実施形態の構成である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、ATMセル多重通信装置において、ATM網で
実際に使用される論理チャネル番号VPI/VCIを付
与したATMセルをATM網へ送出できるので、接続さ
れる非ATM端末についていわゆるSoft-PVCによるAT
Mパスの設定が可能となる。したがって、高価なATM
交換機を備える必要がないので、装置コストの低減要求
に応えることができ、また1回の登録操作でATMパス
設定が行えるので、通信パス設定のコスト低減も行え
る。
【0065】請求項2に記載の発明は、障害が発生した
場合に、別回線の別の非ATM端末に接続換えが行える
ので、通信の信頼性が確保できる。特に、当初の通信相
手と迂回後の通信相手とが上位システムで連携している
場合が多い状況下では、有効な措置である。請求項3に
記載の発明は、障害が発生した場合に、帯域が異なる通
信パスを選択して障害回避が行えるので、通信パスの選
択範囲を拡大でき、通信の信頼性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】請求項1〜3に対応する実施形態の構成であ
る。
【図3】変換テーブルの構成例である。(1)は発呼側
のテーブルである。(2)は着呼側のテーブルである。
【図4】パス設定テーブルの構成例である。(1)は発
呼側のテーブルである。(2)は着呼側のテーブルであ
る。
【図5】ルーティングテーブルの構成例である。
【図6】パス設定情報テーブルの構成例である。
【図7】請求項1に対応する実施形態のATMパス設定
の概念図(通常時)である。
【図8】請求項1に対応する実施形態のATMパス設定
動作のフローチャートである。
【図9】請求項1に対応する実施形態のATMパス設定
のシーケンスである。
【図10】請求項1に対応する実施形態のATMパス設
定の概念図(障害発生時)である。
【図11】請求項1に対応する実施形態のATMパス設
定のシーケンス(障害発生時)である。
【図12】請求項3に対応する実施形態のATMパス設
定動作のフローチャートである(1/2)。
【図13】請求項3に対応する実施形態のATMパス設
定動作のフローチャートである(2/2)。
【図14】ATMパスのSoft−PVC設定の概念図
(通常時)である。
【図15】ATMパスのSoft−PVC設定の概念図
(障害発生時)である。
【図16】従来のデータ通信でのPVC設定の概念図で
ある。
【図17】非ATM端末をATM網にそのまま収容した
場合のATMパスSoft−PVC設定の概念図であ
る。
【符号の説明】
1 変換テーブル 2 内部VPI/VCI設定手段 3 パス設定テーブル 4 パス設定手段 10 ATMセル多重通信装置 11 CLAD部 12 ATM・IF部 13 制御部 13−1 コマンド制御部 13−2 パス制御部 13−3 パス設定部 21 ATMセル多重通信装置(BWNa) 22 ATMセル多重通信装置(BWNb) 23 ATM交換機(ATM−SW1) 24 ATM交換機(ATM−SW2) 25、26 データ端末(非ATM端末)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼設定機能を持たない非ATM端末が接
    続されるATMセル多重通信装置において、 自装置に接続される前記非ATM端末のポート番号また
    は論理チャネル番号とATM用の仮想的な論理番号であ
    る内部VPI/VCIとの対応関係が設定される変換テ
    ーブルと、 ATMパス設定のコマンド登録要求で指定された内部V
    PI/VCIに基づき前記変換テーブルを検索し、自装
    置に接続される非ATM端末と通信相手の非ATM端末
    それぞれのポート番号または論理チャネル番号を求める
    内部VPI/VCI設定手段と、 自装置に接続される前記非ATM端末のポート番号また
    は論理チャネル番号とATM用の実際の論理番号である
    VPI/VCIとの対応関係が設定されるパス設定テー
    ブルと、 前記内部VPI/VCI設定手段が求めた非ATM端末
    のポート番号または論理チャネル番号に基づき前記パス
    設定テーブルを検索し、実際のVPI/VCIと対応付
    けるパス設定手段とを備えることを特徴とするATMセ
    ル多重通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のATMセル多重通信装
    置において、 当該ATMセル多重通信装置には、少なくとも2つの出
    方路が設けられるとともに、 ATMパス設定のコマンド登録要求として、当該ATM
    セル多重通信装置に接続される非ATM端末の通信相手
    として、第1出方路の回線を介して接続される第1非A
    TM端末と、第2出方路の回線を介して接続される第2
    非ATM端末とがそれぞれ指定された場合において、 前記第1出方路の回線または第2出方路の回線の何れか
    一方の回線を介した通信に障害が生じた場合に、前記第
    1出方路の回線または第2出方路の回線の何れか他方の
    回線に切り換えて発呼接続制御を実施する第1接続制御
    手段を更に備えることを特徴とするATMセル多重通信
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のATMセル多重通信装
    置において、 当該ATMセル多重装置装置には、少なくとも2つの出
    方路が設けられるとともに、 第1出方路と第2出方路それぞれの回線について帯域情
    報が設定されるパス設定情報テーブルと、 前記第1出方路の回線または第2出方路の回線の何れか
    一方の回線を介した通信に故障が生じた場合に、前記パ
    ス設定情報テーブルを参照し、前記第1出方路の回線ま
    たは第2出方路の回線の何れか他方の回線の帯域情報に
    従って発呼接続制御を実施する第2接続制御手段を更に
    備えることを特徴とするATMセル多重通信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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