JPH11147455A - 門型洗車機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯水タンクの設置場所及び信号線の配線処理
の問題を考慮する必要がない門型洗車機を提供する。 【解決手段】 レール２上を移動する洗車機本体に液噴
射ノズル４を設け、液噴射ノズル４から洗浄液を噴射し
て洗車をする門型洗車機において、前記洗車機本体には
貯水タンク８が設られ、貯水タンク８は送水ポンプを介
装した送水管で前記液噴射ノズル４に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車を洗車する
門型洗車機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】門型洗車機は、レール上に設けた洗車機
本体を往復移動し、水洗い工程→シャンプー工程→シャ
ンプーの洗い流し工程→乾燥工程等のように、一回の洗
車で複数の洗車工程を実行するようになっている。この
水洗い工程では洗車機本体に設けられた液噴射ノズルよ
り水を噴射して洗車し、シャンプー工程では液噴射ノズ
ルより水で希薄されたシャンプーを噴射しながら洗車ブ
ラシを回転して洗車し、シャンプー洗い流し工程では液
噴射ノズルより水を噴射してシャンプーを洗い流し、乾
燥工程ではエア噴射ノズルよりエアを噴射して車を乾燥
している。このような洗車に使用される水は、敷地の片
隅に設けられた貯水タンクから洗車機本体へ送水されて
いる。そして、門型洗車機では一回の洗車に相当量の水
を使用し、貯水タンクの設置場所は比較的広く確保する
必要がある。また、送水用のポンプの駆動制御は、洗車
機本体に設けられた制御装置で行われるので、その信号
線が長く、配線処理が複雑となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、貯水
タンクの設置場所及び信号線の配線処理の問題を考慮す
る必要がない門型洗車機を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、レール上を移動する洗車機本体に液噴射
ノズルを設け、液噴射ノズルから洗浄液を噴射して洗車
をする門型洗車機において、前記洗車機本体には貯水タ
ンクが設られ、貯水タンクは送水ポンプを介装した送水
管で前記液噴射ノズルに接続されているので、貯水タン
クの設置場所及び信号線の配線処理の問題を考慮する必
要がなくなる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１、２に示すように、門型洗車機１は、敷地に
敷設されている２本のレール２、２と、このレール２上
を往復移動する門型の洗車機本体３で構成されている。
洗車機本体３には、液噴射ノズル４、洗車ブラシ５、エ
ア噴射ノズル６等の洗車具が設けられ、これらは図示し
ない駆動用モータにより駆動されるようになっている。
そして、洗車機本体３の脚体７には、液噴射ノズル４か
ら噴射される液を溜める貯水タンク８及びシャンプー原
液タンク９が設けられている。また、洗車機本体３の脚
体７の下部には、図示しない移動用モータで回動される
車輪１０が設けられ、脚体７の前面には始動スイッチを
有するキーボード１１が設けられている。そして、洗車
機本体３の後面に接続された曲折腕１２には、図示しな
い水道栓に接続された給水ホース１３及び商用電源に接
続された電力線１４等が併設されている。

【０００６】図３に示すように、洗車機本体３に設けら
れた貯水タンク８内には送水ポンプ１５が設けられ、送
水ポンプ１５と液噴射ノズル４は送水管１６で接続され
ている。そして、曲折腕１２に沿わされた給水ホース１
３は貯水タンク８の上部に導かれ、先端に設けられたボ
ールタップ１７で貯水タンク８の水面が一定に保たれる
ようになっている。また、洗車機本体３に設けられたシ
ャンプー原液タンク９に挿入された給液ホース１８には
送液ポンプ１９が介装され、給液ホース１８は送水管１
６の途中に設けられたスタティックミキサ２０に接続さ
れている。

【０００７】図４に示すように、キーボード１１の始動
信号は制御装置２１に入力し、制御装置２１の制御信号
は、洗車機本体３の車輪１０を回動する移動用モータ２
２と、液噴射ノズル４へ水を送る送水ポンプ１５と、液
噴射ノズル４へシャンプーを送る送液ポンプ１９と、洗
車ブラシ５を駆動する駆動用モータ２３と、エア噴射ノ
ズル６へエアを送るブロワ２４へ出力され、これらの駆
動が制御されるようになっている。そして、制御装置２
１は、水洗い工程→シャンプー工程→シャンプーの洗い
流し工程→乾燥工程のように、一回の洗車で複数の洗車
工程を実行するようになっている。

【０００８】次に図５のフロー図に基づいて動作を説明
する。車をレール２、２の中央に停車し、キーボード１
１の始動スイッチを押して、制御装置２１へ始動信号が
入力すると（ＳＴ１）、制御装置２１は洗車の第一工程
を実行する（ＳＴ２）。即ち、制御装置２１は、車輪１
０を回動する移動用モータ２２へ正転信号を、液噴射ノ
ズル４へ水を送る送水ポンプ１５へ駆動信号を出力す
る。そして、移動用モータ２２が正転して洗車機本体３
が前進し、貯水タンク８内の水は送水ポンプ１５で圧送
され、給水管１６を介して液噴射ノズル４から噴射され
て洗車される。なお、洗車により貯水タンク８の水面が
下降すると、給水ホース１３から送られる水はボールタ
ップ１７を介して貯水タンク８へ補給される。

【０００９】洗車の第一工程が終了すると（ＳＴ３）、
制御装置２１は洗車の第二工程を実行する（ＳＴ４）。
即ち、制御装置２１は、車輪１０を回動する移動用モー
タ２２へ逆転信号を、液噴射ノズル４へ水を送る送水ポ
ンプ１５へ駆動信号を、給水管１６へシャンプーを送る
送液ポンプ１９へ駆動信号を、洗車ブラシ５の駆動用モ
ータ２３へ駆動信号を出力する。そして、移動用モータ
２２が逆転して洗車機本体３が前進し、貯水タンク８内
の水は送水ポンプ１５で圧送され、シャンプー原液タン
ク９内のシャンプーは給液ポンプ１９で圧送され、両液
はスタティックミキサ２０で混ぜられ、水で希薄された
シャンプーが液噴射ノズル４から噴射され、洗車ブラシ
５が回転して洗車される。

【００１０】洗車の第二工程が終了すると（ＳＴ５）、
制御装置２１は洗車の第三工程を実行する（ＳＴ６、Ｓ
Ｔ４）。即ち、制御装置２１は、車輪１０を回動する移
動用モータ２２へ正転信号を、液噴射ノズル４へ水を送
る送水ポンプ１５へ駆動信号を出力する。そして、移動
用モータ２２が正転して洗車機本体３が前進し、液噴射
ノズル４から水が噴射され、シャンプーの洗い流しが行
われる。

【００１１】洗車の第三工程が終了すると（ＳＴ５）、
制御装置２６は洗車の第四工程を実行する（ＳＴ６、Ｓ
Ｔ４）。即ち、制御装置２１は、車輪１０を回動する移
動用モータ２２へ逆転信号を、エア噴射ノズル６へエア
を送るブロワ２４へ駆動信号を出力する。そして、移動
用モータ２２が逆転して洗車機本体３が後退し、エア噴
射ノズル６からエアが噴射され、車体に付いている水滴
を吹き飛ばして乾燥する。

【００１２】そして、全ての洗車の工程が終了したら
（ＳＴ６）、制御装置２１は制御を終わる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、レール上
を移動する洗車機本体に液噴射ノズルを設け、液噴射ノ
ズルから洗浄液を噴射して洗車をする門型洗車機におい
て、前記洗車機本体には貯水タンクが設られ、貯水タン
クは送水ポンプを介装した送水管で前記液噴射ノズルに
接続されているので、貯水タンクの設置場所及び信号線
の配線処理の問題を考慮する必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の門型洗車機の斜視図である。

【図２】本発明の門型洗車機を断面で示す側面図であ
る。

【図３】門型洗車機の給液関係の配管図である。

【図４】門型洗車機の機能を示すブロック図である。

【図５】門型洗車機の制御を示すフロー図である。

【符号の説明】

１ 門型洗車機 ２ レール ３ 洗車機本体 ４ 液噴射ノズル ５ 洗車ブラシ ６ エア噴射ノズル ７ 脚体 ８ 貯水タンク ９ シャンプー原液タンク １０ 車輪 １１ キーボード １２ 曲折腕 １３ 給水ホース １４ 電力線 １５ 送水ポンプ １６ 給水管 １７ ボールタップ １８ 給液ホース １９ 給液ポンプ ２０ スタティックミキサ ２１ 制御装置 ２２ 移動用モータ ２３ 駆動用モータ ２４ ブロワ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎数 靖 東京都港区芝浦２丁目12番13号 株式会社 タツノ・メカトロニクス内 (72)発明者 田中 明 東京都港区芝浦２丁目12番13号 株式会社 タツノ・メカトロニクス内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レール上を移動する洗車機本体に液噴射
   ノズルを設け、液噴射ノズルから洗浄液を噴射して洗車
   をする門型洗車機において、 前記洗車機本体には貯水タンクが設られ、貯水タンクは
   送水ポンプを介装した送水管で前記液噴射ノズルに接続
   されていることを特徴とする門型洗車機。