JPH11145531A - ガス循環器 - Google Patents

ガス循環器

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JPH11145531A
JPH11145531A JP30908497A JP30908497A JPH11145531A JP H11145531 A JPH11145531 A JP H11145531A JP 30908497 A JP30908497 A JP 30908497A JP 30908497 A JP30908497 A JP 30908497A JP H11145531 A JPH11145531 A JP H11145531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部にガスを排出する必要がなく、ガス消費量
の小さい、ガス循環器を提供する。 【解決手段】ターボブロワ100、真空ポンプPを運転
するとともに、開閉弁V3、V4の開度を調整すること
によって、第2ガス循環経路RT21にガスを循環させ
る。具体的に混合ガスは、ガス循環経路RTから、ガス
圧縮室51、シール機構8を通過し、軸受保持室52に
流入する。そして、外部ポート7からオイルミストフィ
ルタFTに至り、ここでオイル等の不純物を取り除かれ
た後、開閉弁V3、真空ポンプP、開閉弁V4を経由し
てガス循環経路RTに戻ることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CO2ガスレーザ
等に適用されるガス循環器に関する。
【0002】
【従来の技術】CO2ガスレーザ等に適用されるガス循
環器は、レーザ発振部に常にガスを循環させておくよう
にするため、ガス循環経路とこのガス循環経路上に配設
されるガス循環用のガス圧縮機とを備えてなる。このガ
ス圧縮機とは回転翼を保持しガスを循環させる機能を有
するガス圧縮室と、回転翼に直結された回転翼駆動軸を
保持する軸受保持室とを備えてなるものが知られてい
る。しかして従来、軸受に転がり軸受等の接触型のもの
を用い潤滑用オイルを必要とするガス圧縮機を使用する
ガス循環器においては、このオイルが、前記回転翼駆動
軸に沿って軸受保持室からガス圧縮室を介しガス循環経
路内に混入しないように、ラビリンスシール等のシール
機構を配するとともに、軸受保持室内をガス圧縮室より
低圧にすべく、真空ポンプを軸受保持室に接続し、真空
ポンプによりガスを吸引するとともに、この吸引したガ
スを大気中に排出していた。また、ガス循環経路からガ
ス圧縮室、軸受保持室を介して排出されるガス量に見合
うガス量をガス循環経路に設けた混合ガスボンベから供
給し、ガス循環経路内の圧力低下を防止していた。
【0003】一方、軸受に、動圧ガス軸受を用いたガス
圧縮機を使用するガス循環器においては、軸受に常にガ
スを供給しなければならないため、混合ガスボンベを軸
受保持室に接続して軸受保持室にガスを導入するととも
に、軸受保持室からガス圧縮室を介しガス循環経路内に
流入するガス量に見合うガス量をガス循環経路に設けた
真空ポンプ等により大気中に排出し、ガス循環経路内の
圧力が上昇しないようにする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなものでは、いずれにしても、大気中に排出したガス
量に相当するガス量を、常に混合ガスボンベから供給し
続けなければならないため、ガス消費量が大きくランニ
ングコストがかさむという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、ガス循環経路と、このガス循環経路
上に配設されるガス圧縮機およびレーザ発振部とを備え
てなり、ガス圧縮機が、回転翼を保持しガスを循環させ
る機能を有するガス圧縮室と、前記回転翼に直結された
回転翼駆動軸を保持する軸受保持室とを備えてなるもの
であるガス循環器において、前記ガス循環経路からガス
圧縮室、軸受保持室を介して再びガス循環経路に至る第
2ガス循環経路を設け、この第2ガス循環経路にもガス
を循環させるように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0006】このようなものであれば、ガス循環経路上
のガスを軸受保持室に流入させ、再びガス循環経路上に
戻すこととなり、外部にガスを排出する必要がなくなる
ので、混合ガスボンベからは、レーザ発振部において消
費される微量のガス量のみを供給するだけで良くなる。
すなわち、ガス消費量を低減してランニングコストを下
げることが可能になる。
【0007】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1〜図3を参
照して説明する。本実施例のガス循環器は、図1に示す
ように、ガス循環経路RTと、ガス循環経路RT上に設
けたレーザ発振部LRと、レーザ発振部LRに直列にガ
ス循環経路RT上に設けたガス圧縮機たるターボブロワ
100と、ターボブロワ100の下流に設けた熱交換器
RDと、ガス循環経路RTを循環するガスを供給する混
合ガスボンベBと、ドライタイプの真空ポンプPとを備
えてなる。
【0008】このターボブロワ100は、図2に示すよ
うに、ケーシング5と、回転翼駆動軸2と、この回転翼
駆動軸2の上端に固着した回転翼1と、この回転翼駆動
軸2を回動可能に支承する転がり軸受3と、この回転翼
駆動軸2を回転させる電動モータ4とを具備してなる遠
心式のものである。なお、本実施例のものは回転翼駆動
軸2を起立させて使用する。
【0009】ケーシング5は、回転翼1を内蔵するガス
圧縮室51と、これらガス圧縮室51の下端から連続し
て設けられ、回転翼駆動軸2を遊嵌させる軸受保持室5
2とを備えてなる。ガス圧縮室51は、各回転翼1の頂
部方向に開口するガス導入ポート53と、回転翼1の側
方に開口するガス導出ポート54とを備えてなる。軸受
保持室52は、その中央近傍に設けられ後述する電動モ
ータ4を支持するモータ配設部55と、このモータ配設
部55の上下方にそれぞれ設けられ転がり軸受3を支持
する軸受支持部56と、下端部に設けたオイルだめ部2
2と備えてなる。また、この軸受保持室52と外部ポー
ト7を接続する外部接続経路6を設けている。さらに、
軸受保持室52とガス圧縮室51とは、例えば回転翼駆
動軸2の上端に周設したラビリンスシール等のシール機
構8により区切っている。
【0010】回転翼1は、切頭円錐状の基体11の斜面
部に螺旋状に複数の翼体12を立設したもので一般に知
られているものである。回転翼駆動軸2は、例えば、内
部に図示しないオイル供給路を有し、このオイル供給路
の一端をオイルだめ部22に開口させるとともに、他端
を転がり軸受の上側に開口させたものである。さらに、
オイル供給路の下端に一体に設けられオイルだめ22か
らオイルを吸い上げる図示しない遠心ポンプ部とを備え
ている。
【0011】転がり軸受3は、軸受支持部56に支持さ
せたもので、本実施例では、アンギュラタイプのものを
採用し、ジャーナル方向、スラスト方向に作用する両荷
重を支持しうるようにしている。電動モータ4は、ロー
タ41を回転翼駆動軸2に外嵌させて固着するととも
に、ロータ41の周囲にケーシング5に支持させてステ
ータ42を配設した例えばDCブラシレス式のものであ
って、回転翼駆動軸2と一体的に設け、直接的に回転翼
駆動軸2を駆動させるものである。本実施例では電動モ
ータ4の駆動源としてインバータ43を用いている。
【0012】しかして、本実施例の特徴であるガス循環
器の配管構成は、図1に示すように、真空ポンプPの吸
気ポートをガス循環経路RTとターボブロワ100の外
部ポート7とにそれぞれ開閉弁V2、V3を介して接続
し、真空ポンプPの排気ポートをガス循環経路RTと大
気とにそれぞれ開閉弁V4、V5を介して接続したもの
である。また、開閉弁V3とターボブロワ100の外部
ポート7との間には、軸受保持室52内からでる潤滑オ
イル等の不純物を除去するオイルミストフィルタFTを
設けている。すなわち、本実施例では、ガス循環経路R
T、ガス圧縮室51、シール機構8、軸受保持室52、
外部ポート7、オイルミストフィルタFT、開閉弁V
3、真空ポンプP、および開閉弁V4から再びガス循環
経路RTに戻る配管経路が、第2ガス循環経路RT21
に相当することとなる。また、混合ガスボンベBは、開
閉弁V1を介してガス循環経路RTに接続している。
【0013】このように構成したガス循環器の使用方法
について以下に述べる。循環器稼働時においては、事前
にガス循環経路RT内を所定圧力の混合ガスで充満する
必要がある。このために、最初、開閉弁V1〜V5を全
て閉じた状態から開閉弁V2、V3、V5を開くととも
に真空ポンプPを駆動してガス循環経路RT内を真空状
態にした後、開閉弁V2、V3、V5を閉止する。しか
る後、開閉弁V1を開いて混合ガスボンベBからガスパ
ージし、ガス循環経路RTのガス圧が所定圧になれば開
閉弁V1を閉止する。実際にはこの操作を何回か繰り返
し、ガス純度を所定以上にする。そして、再び開閉弁V
1〜V5を全て閉じた状態にする。
【0014】次に、ターボブロワ100、真空ポンプP
を運転するとともに、開閉弁V3、V4の開度を調整す
ることによって、第2ガス循環経路RT21にガスを循
環させる。具体的に混合ガスは、ガス循環経路RTか
ら、ガス圧縮室51、シール機構8を通過し、軸受保持
室52に流入する。そして、外部ポート7からオイルミ
ストフィルタFTに至り、ここでオイル等の不純物を取
り除かれた後、開閉弁V3、真空ポンプP、開閉弁V4
を経由してガス循環経路RTに戻ることとなる。本実施
例の場合は、ガス循環経路RTを真空にする場合と、第
2ガス循環系路RT21にガスを循環させる場合とで真
空ポンプPを共用しているが、前者と後者とで真空ポン
プPの圧縮比性能を変える必要があるため、真空ポンプ
Pの回転数を後者の場合に遅くして圧縮比性能を落とし
て用いている。また、レーザ発振部LRにより消費され
るガス分量に見合うガス量を供給して、ガス循環経路R
T内のガス量を一定に保つべく、開閉弁V1を若干開い
て、混合ガスボンベBからガス循環経路RTにガスを供
給している。
【0015】真空ポンプPにロータリポンプなどのオイ
ルを使用するタイプのものを用いる場合には、図3に示
すように、開閉弁V4と真空ポートPの排気ポートとの
間にさらにオイルミストフィルタFT2を設けたり、あ
るいはオイルミストフィルタ内蔵の真空ポンプを用いれ
ばよい。次に、本発明の第2実施例を、図4〜図6を参
照して説明する。なお、第1実施例と同様の部材につい
ては、同一の符号を付すこととする。
【0016】本実施例のガス循環器は、図4に示すよう
に、ガス循環経路RTと、ガス循環経路RT上に設けた
レーザ発振部LRと、レーザ発振部LRに直列にガス循
環経路RT上に設けたガス圧縮機たるターボブロワ10
1と、ターボブロワ101の下流に設けた熱交換器RD
と、ガス循環経路RTを循環するガスを供給する混合ガ
スボンベBと、ドライタイプの真空ポンプPとを備えて
なる。
【0017】第1実施例との差異は、ターボブロワ10
1が動圧ガス軸受を有するものである点であり、このタ
ーボブロワ101について以下に簡単に説明しておく。
このターボブロワ101は、図5に示すように、ケーシ
ング5と、回転翼駆動軸102と、この回転翼駆動軸2
の上端に固着した回転翼1と、この回転翼駆動軸102
を回動可能に支承する動圧ガス軸受131、132と、
この回転翼駆動軸2を回転させる電動モータ4とを具備
してなる遠心式のものである。なお、本実施例のものは
回転翼駆動軸102を起立させて使用する。
【0018】本実施例のターボブロワ101は、第1実
施例の転がり軸受に代えて動圧ガス軸受を採用したもの
である。したがって、回転翼やガス圧縮室の構成は第1
実施例と同様であるが、軸受の違いにより、回転翼駆動
軸、軸受保持室、シール機構の構成に差異を生じる。差
異部分を図5に基づいて個々に説明すると、回転翼駆動
軸102は下端部近傍に設けた円盤体121を一体に備
えてなる。
【0019】軸受保持室152には、その中央近傍に電
動モータ4を配設し得るモータ配設部55と、その下端
近傍に後述するスラスト軸受132を配設するスラスト
軸受配設部156とを設けている。さらに、ケーシング
5の外面に開口する外部ポート7と連通させる外部接続
経路6を設けている。また、軸受保持室152とガス圧
縮室51とは、回転翼駆動軸102の両端端に周設した
シール機構108により区切っている。このシール機構
108は軸受保持室152とガス圧縮室51とを完全に
分離してしまうものではなく、若干の隙間をもって連通
させるとともに絞り機能を有するものである。
【0020】軸受は、動圧ガス軸受と称されるもので、
本実施例では、ジャーナル方向に作用する負荷に対して
回転翼駆動軸102を支持するジャーナル軸受131
と、スラスト方向に作用する負荷に対して回転翼駆動軸
2を支持するスラスト軸受132とから構成している。
ジャーナル軸受131は、回転翼駆動軸102の中間よ
り上方よりおよび下方よりの2カ所に配設したもので、
例えば、矩形状の薄板を丸めて形成するとともにその一
端を後述する軸受保持室152の内壁面に支持させ、回
転翼駆動軸102の周囲に配置したジャーナル支持板1
33と、このジャーナル支持板133の外方に周設さ
れ、ジャーナル支持板133を内方に弾性付勢して回転
翼駆動軸102に押接させる複数の板ばね材134とか
ら構成したものである。スラスト軸受132は、例え
ば、円盤体121の上下にそれぞれ配設したスラスト支
持板136と、これらスラスト支持板136の上下に配
設されスラスト支持板136を弾性付勢して円盤体12
1に押接させる板ばね材137とから構成している。そ
して、回転翼駆動軸102が静止もしくは一定回転数以
下の場合には、前記弾性付勢力により回転翼駆動軸10
2をがたなく支承し、一定回転数以上になると回転翼駆
動軸102の回転により巻き込まれるガスを利用して、
回転翼駆動軸102の周囲および円盤体121の上下面
に動圧を発生させ、この動圧によりジャーナル支持板1
33およびスラスト支持板136を後退させて気体膜を
形成し、回転翼駆動軸102を非接触に支持する機能を
有するものである。
【0021】しかして、本実施例の特徴であるガス循環
器の配管構成は、第1実施例とほぼ同様で、真空ポンプ
Pの吸気ポートをガス循環経路RTとターボブロワ10
1の外部ポート7とにそれぞれ開閉弁V2、V3を介し
て接続し、真空ポンプPの排気ポートをガス循環経路R
Tと大気とにそれぞれ開閉弁V4、V5を介して接続し
たものである。しかして、軸受保持室152内は潤滑オ
イル等を用いずクリーンであるため、開閉弁V3とター
ボブロワ101の外部ポート7とは直結している。すな
わち、本実施例では、ガス循環経路RT、ガス圧縮室5
1、シール機構108、軸受保持室152、外部ポート
7、開閉弁V3、真空ポンプP、および開閉弁V4から
再びガス循環経路RTに戻る配管経路が、第2ガス循環
経路RT22に相当することとなる。また、混合ガスボ
ンベBは、開閉弁V1を介してガス循環経路RTに接続
している。
【0022】このように構成したガス循環器の使用方法
について図4に基づいて以下に述べる。循環器稼働時に
おいては、事前にガス循環経路RT内を所定圧力の混合
ガスで充満する必要がある。このために、最初、開閉弁
V1〜V5を全て閉じた状態から開閉弁V2、V3、V
5を開くとともに真空ポンプPを駆動してガス循環経路
RT内を真空状態にした後、開閉弁V2、V3、V5を
閉止する。しかる後、開閉弁V1を開いて混合ガスボン
ベBからガスパージし、ガス循環経路RTのガス圧が所
定圧になれば開閉弁V1を閉止する。実際にはこの操作
を何回か繰り返し、ガス純度を所定以上にする。そし
て、再び開閉弁V1〜V5を全て閉じた状態にする。
【0023】次に、ターボブロワ101、真空ポンプP
を運転するとともに、開閉弁V3、V4の開度を調整す
ることによって、第2ガス循環経路RT22にガスを循
環させる。具体的に混合ガスは、ガス循環経路RTか
ら、ガス圧縮室51、シール機構108を通過し、軸受
保持室152に流入する。そして、外部ポート7から開
閉弁V3、真空ポンプP、開閉弁V4を経由してガス循
環経路RTに戻ることとなる。本実施例の場合は、ガス
循環経路RTを真空にする場合と、第2ガス循環系路R
T22にガスを循環させる場合とで真空ポンプPを共用
しているが、第1実施例同様、前者と後者とで真空ポン
プPの圧縮比性能を変える必要があるため、真空ポンプ
Pの回転数を後者の場合に遅くして圧縮比性能を落とし
て用いている。また、レーザ発振部LRにより消費され
るガス量に見合うガス量を供給して、ガス循環経路RT
内のガス量を一定に保つべく、開閉弁V1を若干開い
て、混合ガスボンベBからガス循環経路RTにガスを供
給している。
【0024】真空ポンプPにロータリポンプなどのオイ
ルを使用するタイプのものを用いる場合には、図示しな
いが、開閉弁V4と真空ポートPの排気ポートとに間に
オイルミストフィルタを設けたり、あるいは真空ポンプ
にオイルミストフィルタ内蔵のものを用いればよい。ま
た、第2実施例の配管の変形例として、図6に示すガス
循環器について説明する。図6では、配管構成として、
真空ポンプPの吸気ポートをガス循環経路RTに開閉弁
V7を介して接続し、真空ポンプPの排気ポートをター
ボブロワ101の外部ポート7と大気とにそれぞれ開閉
弁V8、V9を介して接続したものである。なお、真空
ポンプPにオイル使用タイプのものを用いる場合には、
真空ポンプPの排気ポートと開閉弁V8との間にオイル
ミストフィルタを設ければよい。しかして、この場合
は、ガス循環経路RT、開閉弁V7、真空ポンプP、開
閉弁V8、外部ポート7、軸受保持室152、シール機
構108、およびガス圧縮室51から再びガス循環経路
RTに戻る配管経路が第2ガス循環経路RT23に相当
することとなる。また、混合ガスボンベBは、開閉弁V
6を介してガス循環経路RTに接続している。
【0025】このように構成したガス循環器の使用方法
について以下に述べる。循環器稼働時においては、事前
にガス循環経路RT内を所定圧力の混合ガスで充満する
必要がある。このために、最初、開閉弁V6〜V9を全
て閉じた状態から開閉弁V7、V9を開くとともに真空
ポンプPを駆動してガス循環経路RT内を真空状態にし
た後、開閉弁V7、V9を閉止する。しかる後、開閉弁
V6を開いて混合ガスボンベBからガスパージし、ガス
循環経路RTのガス圧が所定圧になれば開閉弁V6を閉
止する。実際にはこの操作を何回か繰り返し、ガス純度
を所定以上にする。そして、再び開閉弁V6〜V9を全
て閉じた状態にする。
【0026】次に、ターボブロワ101、真空ポンプP
を運転するとともに、開閉弁V7、V9の開度を調整す
ることによって、第2ガス循環経路RT23にガスを循
環させる。具体的に混合ガスは、ガス循環経路RTか
ら、開閉弁V7、真空ポンプP、開閉弁V8、外部ポー
ト7を通過し、軸受保持室152に流入する。そして、
シール機構108からガス圧縮室51を経由してガス循
環経路RTに戻ることとなる。なお、本変形例の場合も
ガス循環経路RTを真空にする場合と、第2ガス循環系
路RT23にガスを循環させる場合とで真空ポンプPを
共用しているため、真空ポンプPの回転数を後者の場合
に遅くして圧縮比性能を落として用いている。また、レ
ーザ発振部LRにより消費されるガス量に見合うガス量
を供給して、ガス循環経路RT内のガス量を一定に保つ
べく、開閉弁V6を若干開いて、混合ガスボンベBから
ガス循環経路RTにガスを供給している。
【0027】したがって、第1、第2実施例に示したも
のであれば、ガス循環経路RT上のガスを軸受保持室5
2、152に流入させ、再びガス循環経路RT上に戻す
こととなり、外部にガスを排出する必要がなくなるの
で、混合ガスボンベBからは、レーザ発振部LRにおい
て消費される微量のガス量のみを供給するだけで良くな
る。すなわち、ガス消費量を低減してランニングコスト
を下げることが可能になる。また、真空ポンプPをガス
循環経路RTの真空排気用として、また、第2ガス循環
経路RT21、RT22、RT23にガスを循環させる
ものとして共用できるように配管構成しているので、第
2ガス循環経路RT21、RT22、RT23にガスを
循環させるガス圧縮機等を不要にして部品削減を図れ
る。
【0028】特に第2実施例によれば、潤滑オイルを用
いないので、ガス循環経路RTに潤滑オイルが混入する
ことがなく、レーザ発振部LR内の図示しない光学ミラ
ー表面にオイルが付着してレーザ出力値が低下するとい
った問題を抜本的に解決できる。また、動圧ガス軸受の
場合は一般的に放熱機構が必要であるが、第2ガス循環
経路RT22、RT23にガスを循環させていること
が、放熱機構を兼ねることとなり、別途放熱機構を設け
ずともすむ。さらに、第2実施例中変形例によれば、軸
受保持室152を高圧にしているので、気体膜の圧力を
容易に高めることができ、動圧ガス軸受31、32の支
持力を大きくして軸受性能を有効に高めることができ
る。
【0029】なお、本発明は以上示した実施例のみに限
定されるものではない。例えば、第2ガス循環経路にガ
スを循環させるガス圧縮機を独立して設けても構わな
い。また混合ガスボンベから供給するガス量の調整は、
供給するガス量自体が非常に小さく、またボンベ内の圧
力変化等でも変化するため、ガス循環経路上に、別途排
気用バルブを設けておき、この排気バルブによりガス循
環経路内のガス圧を一定に保つようにしても良い。ま
た、ガス圧縮機は、遠心式のターボブロワに限定される
ものではなく、本発明の趣旨にそうものであれば、メカ
ニカルブースタポンプ等でも構わない。
【0030】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではない。例えば、例えば真空ポンプや混合ガスボ
ンベの配設位置を適宣変えても構わない等、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ガス循環経路上のガスを軸受保持室に流入させ、再
びガス循環経路上に戻すこととなり、外部にガスを排出
する必要がなくなるので、混合ガスボンベからは、レー
ザ発振部において消費される微量のガス量のみを供給す
るだけで良くなる。すなわち、ガス消費量を低減してラ
ンニングコストを下げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すガス循環器の全体概
略回路図。
【図2】同実施例のターボブロワの概略断面図。
【図3】同実施例における回路変形例を示す全体概略回
路図。
【図4】本発明の第2実施例を示すガス循環器の全体概
略回路図。
【図5】同実施例のターボブロワの概略断面図。
【図6】同実施例における回路変形例を示す全体概略回
路図。
【符号の説明】
100、101…ガス圧縮機(ターボブロワ) 1…回転翼 2、102…回転翼駆動軸 51…ガス圧縮室 52、152…軸受保持室 RT…ガス循環経路 LR…レーザ発振部 RT21、RT22、RT23…第2ガス循環経路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス循環経路と、このガス循環経路上に配
    設されるガス圧縮機およびレーザ発振部とを備えてな
    り、ガス圧縮機が、回転翼を保持しガスを循環させる機
    能を有するガス圧縮室と、前記回転翼に直結された回転
    翼駆動軸を保持する軸受保持室とを備えてなるものであ
    るガス循環器において、前記ガス循環経路からガス圧縮
    室、軸受保持室を介して再びガス循環経路に至る第2ガ
    ス循環経路を設け、この第2ガス循環経路にもガスを循
    環させるように構成したことを特徴とするガス循環器。
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