JPH11145490A - 光起電力素子用基板及びその製造方法並びにその基板を用いた光起電力素子 - Google Patents

光起電力素子用基板及びその製造方法並びにその基板を用いた光起電力素子

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JPH11145490A
JPH11145490A JP9301659A JP30165997A JPH11145490A JP H11145490 A JPH11145490 A JP H11145490A JP 9301659 A JP9301659 A JP 9301659A JP 30165997 A JP30165997 A JP 30165997A JP H11145490 A JPH11145490 A JP H11145490A
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layer
photovoltaic
photovoltaic device
semiconductor layer
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JP9301659A
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English (en)
Inventor
Mikiaki Taguchi
幹朗 田口
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、光閉じ込め効果に最適な凹凸が
表面に形成された安価な光起電力素子用基板を提供する
ことを目的する。 【解決手段】 この発明の光起電力素子用基板の製造方
法は、光閉じ込め用凹凸を表面に形成したマスタ基板1
0を成形金型とし、この光閉じ込め用凹凸を基板表面に
転写して光起電力素子用基板を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光起電力素子用
基板及びその製造方法並びにその基板を用いた光起電力
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜多結晶シリコンを用いた光起電力素
子として、セラミック基板、タングステン(W)、チタ
ン(Ti)、ステンレスなどの金属基板等を用い、この
基板上に熱CVD法などの気相反応で多結晶シリコン膜
を堆積したものが知られている。
【0003】ところで、従来より光閉じ込め効果を用い
て変換効率の向上を図るために、基板表面にライン状或
いは格子状の微小凹凸を設けることが知られている。上
記したセラミック基板を用いた光起電力素子において
も、変換効率の向上のために、セラミック基板の表面を
凹凸化することが望まれている。従来、セラミック基板
の表面を凹凸化する方法としては、ラッピングによる凹
凸化や、粉体プレスによる凹凸化、また機械的加工によ
る凹凸化などが用いられていた。
【0004】しかしながら、上述した方法では、基板の
凹凸化の作業が煩雑であると共に、光閉じ込め効果に最
適な凹凸形状を作成するのが困難であり、変換効率の向
上にはあまり寄与するものではなかった。即ち、多結晶
シリコン膜などの結晶系シリコン膜においては、凹凸の
山から山の長さが1〜100μm、好ましくは10〜5
0μmの範囲で、且つ山の頂角を90°以下に形成する
ことが望まれているが、上述した方法では、このような
形状は上手く形成することができなかった。
【0005】また、機械的加工により基板の表面に凹凸
を設けると、基板にバリが発生するために、この上に薄
膜多結晶シリコン膜を形成し、光起電力素子を製造する
と、バリに起因する短絡が生じ、電気的特性が低下する
ことにより、歩留まりが低下するという難点もあった。
【0006】上記した最適な凹凸形状は、単結晶シリコ
ン基板表面を水酸化ナトリウム(NaOH)溶液などの
アルカリ性溶液を用いて異方性エッチングを行うことに
より容易に形成することができる。従って、光閉じ込め
効果に優れた結晶系薄膜光起電力素子を形成するには、
基板として表面に凹凸形状を形成した単結晶シリコンを
用いればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板と
して単結晶シリコンを用いた場合には、基板が高価にな
り、薄膜光起電力素子の低コスト化に不適である。この
ため、安価な基板を用いる方法が望まれる。
【0008】この発明は上述した従来の問題点を解消す
るためになされたものにして、光閉じ込め効果に最適な
凹凸が表面に形成された安価な光起電力素子用基板を提
供することを目的すると共に、この基板を用いた光起電
力素子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の光起電力素子
用基板は、表面に光閉じ込め用の凹凸が形成されたマス
タ基板の表面形状が表面に転写されたことを特徴とす
る。
【0010】上記した構成によれば、光閉じ込め効果に
最適な凹凸形状を有する基板を提供することができる。
【0011】上記転写される基板は、高融点材料で構成
するとよい。ここで、高融点材料とは、多結晶半導体膜
の形成温度以上の融点を有する材料のことをいう。
【0012】上記の構成によれば、多結晶半導体膜作成
用の基板として用いることができる。
【0013】また、上記高融点材料は、ガラス状カーボ
ンまたはセラミックス或いは高融点金属で構成すること
ができる。
【0014】上記の構成によれば、有機洗浄、酸洗浄が
可能であり、半導体製造プロセスに用いることができ
る。上記セラミックスはアルミナセラミックスを用いる
とよい。
【0015】上記の構成によれば、反射率が高く変換効
率の向上が図れる基板を提供することができる。
【0016】この発明の光起電力素子用基板の製造方法
は、光閉じ込め用凹凸を表面に形成したマスタ基板を成
形金型とし、この光閉じ込め用凹凸を基板表面に転写し
て光起電力素子用基板を形成することを特徴とする。
【0017】また、この発明は、光閉じ込め用凹凸を樹
脂層表面に転写した後、加熱焼成して炭化し、ガラス状
カーボンからなる光起電力素子用基板を形成することを
特徴とする。
【0018】更に、この発明は、光閉じ込め用凹凸をセ
ラミックスシート表面に転写した後、焼結し、セラミッ
クスからなる光起電力素子用基板を形成することを特徴
とする。
【0019】また、この発明は、光閉じ込め用凹凸を溶
融金属表面に転写しつつ冷却固化させ、高融点金属から
なる光起電力素子用基板を形成することを特徴とする。
【0020】上記の構成によれば、光閉じ込め効果に最
適な凹凸形状を有する基板を安価に提供することができ
る。
【0021】また、この発明の光起電力素子は、上記に
記載の光起電力素子用基板上に光起電力層となる薄膜半
導体層が形成されていることを特徴とする。
【0022】上記の構成によれば、光閉じ込め効果に優
れ、変換効率の優れた光起電力素子を提供することがで
きる。
【0023】上記基板がガラス状カーボンからなり、こ
の基板と薄膜半導体層との間に反射層を介挿するとよ
い。また、上記反射層を高融点金属層で構成するとよ
い。
【0024】上記の構成によれば、反射率が高く変換効
率の優れた光起電力素子を提供することができる。
【0025】更に、上記高融点金属層と上記薄膜半導体
層との間に、この薄膜半導体層よりも小さい屈折率を有
する材料からなるバッファ層を選択的に設けるとよい。
【0026】上記の構成によれば、金属層の合金化が生
じる畏れがなく、且つ屈折率の関係から反射率をより高
めた光起電力素子を提供することができる。
【0027】また、この発明の光起電力素子は、上記基
板がアルミナセラミックスからなり、この基板と上記薄
膜半導体層との間に電極層が選択的に設けられているこ
とを特徴とする。
【0028】上記の構成によれば、アルミナセラミック
ス基板の有する高い反射率を利用した光起電力素子を提
供することができる。
【0029】上記電極層上に透光性を有する不純物拡散
防止層を備えるとよい。
【0030】上記した構成によれば、アルミナセラミッ
クスからの不純物の拡散が防止でき、膜質の良好な半導
体膜を形成することができる。
【0031】また、この発明の光起電力素子は、上記基
板が高融点金属層からなり、この基板と上記薄膜半導体
層との間に、薄膜半導体層よりも小さい屈折率を有する
材料からなるバッファ層が選択的に設けられたことを特
徴とする。
【0032】上記の構成によれば、金属基板の合金化を
生じることなく、また屈折率の関係から反射率の向上し
た光起電力素子を提供することができる。
【0033】上記薄膜半導体層は多結晶半導体膜で構成
することができる。
【0034】また、上記薄膜半導体層は、一導電型の多
結晶半導体層上に非晶質或いは微結晶半導体層を介して
多導電型の非晶質半導体層を形成して構成することがで
きる。
【0035】更に、上記薄膜半導体層は非晶質半導体膜
で構成することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
き図面を参照して説明する。
【0037】図1は、マスタ基板として用いられる表面
に光閉じ込め用凹凸が形成された単結晶シリコン基板を
示す斜視図である。
【0038】このマスタ基板は、(100)面に沿って
スライスした単結晶シリコン基板1が用いられる。そし
て、約2%の水酸化ナトリウム(NaOH)とイソプロ
ピルアルコール(IPA)水溶液の混合水溶液を用い
て、基板1表面に異方性エッチングを施して、ピラミッ
ド形状の凹凸部を形成する。単結晶シリコンは、アルカ
リ水溶液により異方性エッチングされる。即ち、(11
1)面のエッチング速度が他の結晶方位に比べて著しく
小さいことから、(100)面にスライスされた単結晶
基板1を約2%の水酸化ナトリウムとイソプロピルアル
コール水溶液の混合水溶液を用いてエッチングを行うこ
とにより、シリコンは(111)面に沿って異方性エッ
チングされ、基板1の表面に深さ1〜100μm程度の
ピラミッド状の凸部が全面に均一に形成される。即ち、
(111)面に配向した4個の壁により形成された四角
錐の凸部が全面に形成される。
【0039】また、基板1の表面に逆ピラミッド状の凹
部2を形成する場合には、図2に示すように、単結晶シ
リコン基板1上に、まず、酸化シリコン(Si02 )膜
1aを部分的に形成した後に、上記エッチングプロセス
を施せばよい。この時、Si02 膜1aを適当な間隔で
周期的に形成することで、エッチング後の逆ピラミッド
形状の大きさを制御することができ、且つ基板1表面に
均一な逆ピラミッド状の凹部が形成できる。
【0040】マスタ基板としては、上記いずれの形状の
単結晶シリコン基板を用いてもよい。
【0041】尚、この単結晶シリコン基板1の表面に形
成される凹凸部の形状は、光起電力層として多結晶シリ
コン膜を用いる場合には、光閉じ込め効果に最適な山か
ら山への長さが1〜100μm、好ましくは10〜50
μmになるようにエッチングを制御すればよい。
【0042】続いて、このマスタ基板を用いてこの発明
にかかる光起電力素子用基板を製造する方法につき説明
する。まず、高融点材料としてガラス状カーボンを用い
た第1の実施の形態につき説明する。尚、この発明にお
いて、高融点材料とは、多結晶半導体膜の形成温度以上
の融点を有する材料のことをいう。
【0043】図3に示すように、この表面に光閉じ込め
効果に適した凹凸部2を形成した単結晶シリコン基板1
からなるマスタ基板10を下金型11の所定の位置にセ
ットした後、上金型12を被せる。そして、上金型12
とマスタ基板10との間にできた空間部13にランナー
14から熱硬化性樹脂に可塑剤を加えて混合したものを
注入する。この樹脂の注入は、例えば、空間部13を減
圧下にしておくことで、ランナー14から樹脂を注入す
る。
【0044】使用する熱硬化性樹脂としては、特に制限
はないが、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、フラン樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹
脂等を用いればよい。また、上記の混合物を用いてもよ
い。好ましくは、フラン樹脂及び/又はフェノール樹脂
である。可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジエチ
ルフタレート、ジプロピルフタレート等のジアルキルフ
タレート類、グリセリン、エチレングリコール、トリア
セチン等の多価アルコール又はその誘導体、ナフタレ
ン、アニリン、フタル酸nブチル等から選ばれた1種又
はその混合物が用いられる。可塑剤の材料は、炭素粒子
などの異物数、消耗速度等の点で熱硬化性樹脂100重
量部に対して、0.3〜30重量部が好ましい。
【0045】上金型12とマスタ基板10との間にでき
た空間部13にランナー14から熱硬化性樹脂に可塑剤
を加えて混合したものを注入し成形することにより、樹
脂層表面にマスタ基板10の凹凸部2の形状を転写す
る。その後、例えば、130〜200℃の温度で硬化処
理し、上金型12と下金型11を外し、表面にマスタ基
板10の凹凸部2の形状が転写された成型品を得る。そ
して、この成型品を不活性雰囲気中で例えば、2000
℃以上の温度で炭化処理することにより、図4に示すよ
うに、表面に光閉じ込め効果に適した凹凸部20aが形
成されたガラス状カーボンからなる光起電力素子用基板
20が得られる。この基板20の表面には、光閉じ込め
効果に最適なシリコン単結晶基板1に形成した凹凸部2
の形状が転写されている。従って、この基板20を用い
ることにより、最適な光閉じ込め効果が得られる。
【0046】上記したように、ガラス状カーボンは、熱
硬化性樹脂を原料とし、これを加熱焼成して炭化するこ
とで得られる材料であり、気孔が殆どなく、また、有機
洗浄、酸洗浄も可能であるため、半導体製造プロセスに
適用することができる。そして、熱膨張率がシリコンに
近いため、この材料からなる基板上に薄膜多結晶シリコ
ンを形成した場合に発生する応力が小さく、薄膜多結晶
シリコン膜が剥離しにくいという特徴を有する。
【0047】尚、上記した実施の形態では、熱硬化性樹
脂を空間部13に注入するようにして、マスタ基板10
の表面の凹凸を転写したが、樹脂粉体を空間部にいれ、
プレス成形して、樹脂層表面に、マスタ基板10表面の
凹凸を転写した後、加熱焼成して、ガラス状カーボンか
らなる基板20を形成してもよい。
【0048】次に、高融点材料としてアルミナセラミッ
クスを用いた第2の実施の形態につき図3を参照して説
明する。
【0049】ガラス状カーボンを用いた第1の実施の形
態と同様に、表面に光閉じ込め効果に適した凹凸部2を
形成した単結晶シリコン基板1からなるマスタ基板10
を下金型11の所定の位置にセットした後、上金型12
を被せる。そして、上金型12とマスタ基板10との間
にできた空間部13にランナー14から平均粒径0.5
μm以下の高純度アルミナ(Al2 3 )原料粉末に分
散材とバインダーと可塑剤を加え、混合、分散、粘度調
整したものを注入する。この注入は、例えば、空間部1
3を減圧下にしておくことで、ランナー14から粘度調
整したアルミナ原料を注入する。
【0050】使用する分散材、バインダー、可塑剤とし
ては、特に制限はないが、例えば、分散材としては、魚
油、バインダーとしては、ポリビニルブチラール、可塑
剤としては、ポリエチレングリコール、オクチルフタレ
ート等を用いればよい。また、粘度を調整するのに、ト
リクロロエチレンやエタノール等を用いればよい。
【0051】上金型12とマスタ基板10との間にでき
た空間部13にランナー14から高純度アルミナ(Al
2 3 )原料粉末に分散材とバインダーと可塑剤を加
え、混合、分散、粘度調整したものを注入し成形するこ
とにより、成形体(セラミックスシート)表面にマスタ
基板10の凹凸部2の形状を転写する。その後、この成
形体を例えば、1500〜1800℃の温度で焼結する
ことにより、図4に示すように、表面に光閉じ込め効果
に適した凹凸部30aが形成されたアルミナセラミック
スからなる光起電力素子用基板30が得られる。この基
板30の表面には、光閉じ込め効果に最適なシリコン単
結晶基板1に形成した凹凸部2の形状が転写されてい
る。従って、この基板30を用いることにより、最適な
光閉じ込め効果が得られる。
【0052】上記したように、アルミナセラミックス
は、高純度アルミナ原料粉に結合材、可塑剤等を混合し
たものを原料とし、これを焼結することで得られる材料
であり、高温まで非常に安定で、また、有機洗浄、酸洗
浄も可能であるため、半導体製造プロセスに適用するこ
とができる。そして、光の反射率が高く、又散乱効果も
高いので、この材料からなる基板上に薄膜多結晶シリコ
ンを形成した場合に高性能な光起電力素子が形成できる
という特徴を有する。また、アルミナセラミックスの各
波長における反射率を測定した結果を図5に示す。この
図5に示すように、アルミナセラミックスは反射率が極
めて高く、特に長波長側での反射率が高い。従って、こ
のアルミナセラミックスを用いた基板30を用いること
で、可視光及び赤外光においてより高性能な光起電力素
子が得られる。
【0053】尚、上記した実施の形態では、高純度アル
ミナ原料粉に結合材、可塑剤等を混合したものを空間部
13に注入するようにして、マスタ基板10の表面の凹
凸を転写したが、アルミナ原料粉を空間部に入れ、プレ
ス成形して、アルミナ原料に、マスタ基板10表面の凹
凸を転写した後、焼結して、アルミナセラミックスから
なる基板30を形成してもよい。
【0054】次に、高融点材料として高融点金属を用い
たこの発明の第3実施の形態につき図3を参照して説明
する。
【0055】ガラス状カーボン或いはアルミナセラミッ
クスを用いた第1及び第2の実施の形態と同様に、表面
に光閉じ込め効果に適した凹凸部2を形成した単結晶シ
リコン基板1を形成する。続いて、マスタ基板10の凹
凸形状を転写するわけであるが、高融点金属の融点は単
結晶シリコンよりも高いので、別のマスタ基板を必要と
する。そこで、この第3実施の形態においては、単結晶
シリコン基板からなるマスタ基板10表面の凹凸形状を
上記した第1の実施の形態の方法を用いて、ガラス状カ
ーボンへ転写する。この表面に凹凸が転写されたガラス
状カーボンからなる基板をマスタ基板10aとして用い
る。ガラス状カーボンの融点は3000℃以上あるの
で、溶融した高融点金属が注入されても凹凸形状に変化
はない。
【0056】そして、図3に示すように、ガラス状カー
ボンからなるマスタ基板10aを下金型11の所定の位
置にセットした後、上金型12を被せる。この金型1
1、12も溶融された高融点金属が注入されても溶解し
ないような材質、黒鉛系材料等で被覆している。そし
て、上金型12とマスタ基板10との間にできた空間部
13にライナー(湯口)14から溶融した金属を注ぐ。
ここでは、高融点金属としてタングステン(W)を用い
た。
【0057】上金型12とマスタ基板10aとの間にで
きた空間部13にライナー(湯口)14から溶融したタ
ングステン(W)を注入し、徐冷することにより、成形
体表面にマスタ基板10aの凹凸部2の形状を転写す
る。これにより、図5に示すように、表面に光閉じ込め
効果に適した凹凸部40aが形成された高融点金属から
なる光起電力素子用基板40が得られる。この基板40
の表面には、光閉じ込め効果に最適なシリコン単結晶基
板1に形成した凹凸部2の形状が転写されている。従っ
て、この基板40を用いることにより、最適な光閉じ込
め効果が得られる。
【0058】尚、上記した実施の形態では、溶融した高
融点金属を空間部13に注入するようにしてマスタ基板
10aの表面の凹凸を転写したが、高融点金属からなる
基板を所定温度に加熱して、マスタ基板10aをプレス
してこの基板表面の凹凸を転写することにより基板40
を形成してもよい。
【0059】次に、この光起電力素子用基板を用いた光
起電力素子を図6に従い説明する。図6はガラス状カー
ボンからなる第1の実施の形態の光起電力素子用基板を
用いた光起電力素子を示す概略断面図である。
【0060】この発明の光起電力素子は、表面に光閉じ
込め効果に最適な凹凸部20aを多数有するガラス状カ
ーボンからなる基板20上に反射層21として、タング
ステン(W)、チタン(Ti)等の高融点金属層21a
とこの上に選択的に形成された酸化シリコン又は窒化シ
リコン膜からなるバッファ層21bとが設けられる。こ
の反射層21は、基板20がガラス状カーボンで構成さ
れているため、その表面は黒くそのままの状態では基板
20の凹凸面からの反射は十分でない。このためこの実
施の形態においては、反射層21を設けている。この反
射層21を設けることで、この上に設けられた光起電力
層へ光を十分に反射させることができる。この反射層2
1上に薄膜半導体層としてp型多結晶シリコン層22
と、この上にn型多結晶シリコン層23が順次設けられ
ている。このn型多結晶シリコン層23上の全面にIT
Oからなる受光面側電極24が形成され、この受光面側
電極24上に銀からなる櫛形集電極25が形成されてい
る。また、基板20は導電性を有するので、基板20の
裏面にアルミニウムからなる裏面側電極26が設けられ
ている。
【0061】また、上記した構造によれば、ガラス状カ
ーボンからなる基板20表面は高融点金属層21aに覆
われているので、p型多結晶シリコン層22を形成時
に、基板20のカーボンがシリコン内に取り込まれるこ
とが無くなり、良好な多結晶シリコン膜が形成できる。
【0062】更に、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜
からなるバッファ層21bを設けているのは、高融点金
属層21aに直接多結晶シリコン膜を形成すると、界面
がシリサイド化し、反射率が落ちる。このため、シリサ
イド化を防止するためバッファ層21bを設けている。
尚、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜の膜厚を厚くす
ると、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜単体で反射層
を形成することも可能であり、この場合には、高融点金
属層は省略できる。即ち、基板20とバッファ層21b
との界面における反射率は両者の屈折率及びバッファ層
21bとの膜厚で決定されるので、バッファ層21bの
膜厚を適宜調整することにより、高融点金属層21aを
省略してもある程度高い反射率を得ることができる。
【0063】次に、この発明の光起電力素子の製造方法
を図7に従い説明する。まず、表面に光閉じ込め用の凹
凸部を転写したガラス状カーボンからなる基板20の表
面に高融点金属層21aとして膜厚2000オングスト
ロームのタングステン(W)をスパッタリング法により
形成する。このスパッタリングは、ターゲットとしてタ
ングステン(W)を用い、Ar8sccm、基板温度1
70℃、圧力0.3Pa、RFパワー2W/cm2 の条
件で行った。
【0064】続いて、この高融点金属層21a上にメタ
ルマスクを用いて、膜厚2000オングストローム程度
のシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなるバッファ
層21bを部分的に形成する。シリコン酸化膜を用いる
場合には、スパッタ法により形成する。ターゲットとし
て酸化シリコン(SiO2 )を用い、Ar10sccm
、基板温度200℃、圧力0.4Pa、RFパワー
3.8W/cm2 の条件で行 った。また、シリコン窒
化膜を用いる場合には、RFプラズマCVD法により形
成する。この時のプラズマ条件は、SiH4 2scc
m、NH3 20sccm、基板温度250℃、圧力26
Pa、RFパワー40mW/cm2 である。
【0065】次に、膜厚4μmのp型多結晶シリコン膜
22とその上に膜厚0.2μmのn型多結晶シリコン膜
23を熱CVD法により形成し、pn接合を形成する。
条件は、H2 250sccm、Si2 6 10scc
m、基板温度700〜800℃、 圧力10〜50Pa
で、p型多結晶シリコン膜形成時にはp型ドーパントと
して、B2 6 /Si2 6 を0.1〜100ppmの
範囲で導入し、n型多結晶シリコン膜形成時には、n型
ドーパントとして、PH3 /Si2 6 を0.1〜10
0ppmの範囲で導入する。
【0066】その後、n型多結晶シリコン23上にIT
Oからなる膜厚700オングストロームの受光面電極2
4をスパッタ法で形成する。ターゲットとしてITOを
用い、スパッタリング条件は、Ar8sccm、2%O
2 /Ar7sccm、基板温度170℃、圧力0.6P
a、RFパワー1.3W/cm2 である。そして、真空
蒸着法により膜厚5000オングストロームの銀からな
る櫛形集電極25を形成する。また、基板20の裏面側
に真空蒸着法により膜厚2μmのアルミニウムからなる
裏面側電極26を形成することにより、この発明の光起
電力素子が形成される。
【0067】図8は、上記したこの発明による最適な凹
凸を転写したガラス状カーボンの基板を用いた光起電力
素子と、基板として凹凸を転写していないガラス状カー
ボンを用いた以外は本発明と同一構造の光起電力素子
(従来例)との収集効率を測定した結果を示す。また、
表1それぞれの特性を比較した結果を示す。尚、従来例
のガラス状カーボンは、パウダーを焼結して形成する時
に収縮により表面に数10μm単位の自然にうねりが生
じているものを用いた。
【0068】
【表1】
【0069】図8及び表1から明らかなように、本発明
によれば、収集効率が10%程度従来のものに比して向
上しており、これに伴い光起電力特性も向上しているこ
とが分かる。
【0070】図9はアルミナセラミックスからなるこの
発明の第2の実施の形態にかかる光起電力素子用基板を
用いた光起電力素子を示す概略断面図である。
【0071】この発明の光起電力素子は、表面に光閉じ
込め効果に最適な凹凸部を多数有するアルミナセラミッ
クスからなる基板30上に、タングステン(W)、チタ
ン(Ti)等の高融点金属を櫛状に形成した集電極31
と、更に基板30と集電極31の上に形成された酸化シ
リコンと窒化シリコン膜からなるバッファ層32と、が
設けられる。このバッファ層32の一部には孔部32a
が穿ってあり、櫛状の集電極31の一部が露出するよう
になっている。このバッファ層32を設けることで、こ
の上に設けられる薄膜多結晶シリコン層33、34への
基板30からの不純物の拡散が抑制され、薄膜多結晶シ
リコン層の品質の低下が防止される。又、櫛状の集電極
31とすることで、アルミナセラミックスの高い反射率
を有効に利用でき、光起電力層へ光を十分に反射させる
ことができる。
【0072】このバッファ層32上に薄膜半導体層とし
てp型多結晶シリコン層33と、この上にn型多結晶シ
リコン層34が順次設けられている。このn型多結晶シ
リコン層34上の全面にITOからなる受光面側電極3
5が形成され、この受光面側電極35上に銀からなる櫛
形集電極36が形成されている。
【0073】また、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜か
らなるバッファ層32を設けているのは、高融点金属か
らなる集電極31に直接多結晶シリコン膜を形成する
と、界面がシリサイド化し反射率が落ちる。このため、
シリサイド化を防止するためバッファ層32を設けてい
る。
【0074】次に、この発明の光起電力素子の製造方法
を図10に従い説明する。まず、表面に光閉じ込め用の
凹凸部を転写したアルミナセラミックスからなる基板3
0の表面に高融点金属からなる集電極31をメタルマス
クを用いて形成する。集電極31としては、膜厚500
0オングストロームのタングステン(W)をスパッタリ
ング法により形成する。このスパッタリングは、ターゲ
ットとしてタングステン(W)を用い、Ar8scc
m、基板温度170℃、圧力0.3Pa、RFパワー2
W/cm2 の条件で行った。
【0075】続いて、この集電極31上にメタルマスク
を用いて、膜厚5000オングストローム程度のシリコ
ン酸化膜、続いて膜厚5000オングストローム程度の
シリコン窒化膜を順次積層してバッファ層32を部分的
に形成する。シリコン酸化膜は、スパッタ法により形成
する。ターゲットとして酸化シリコン(SiO2 )を用
い、Ar10sccm、基板温度200℃、圧力0.4
Pa、RFパワー3.8W/cm2 の条件で行 った。
また、シリコン窒化膜は、RFプラズマCVD法により
形成する。この時のプラズマ条件は、SiH4 2scc
m、NH3 20sccm、基板温度250℃、圧力26
Pa、RFパワー40mW/cm2 である。
【0076】次に、膜厚4μmのp型多結晶シリコン膜
33とその上に膜厚0.2μmのn型多結晶シリコン膜
34を熱CVD法により形成し、pn接合を形成する。
条件は、H2 250sccm、Si2 6 10scc
m、基板温度700〜800℃、 圧力10〜50Pa
で、p型多結晶シリコン膜形成時にはp型ドーパントと
して、B2 6 /Si2 6 を0.1〜100ppmの
範囲で導入し、n型多結晶シリコン膜形成時には、n型
ドーパントとして、PH3 /Si2 6 を0.1〜10
0ppmの範囲で導入する。
【0077】その後、n型多結晶シリコン34上にIT
Oからなる膜厚700オングストロームの受光面電極3
5をスパッタ法で形成する。ターゲットとしてITOを
用い、スパッタリング条件は、Ar8sccm、2%O
2 /Ar7sccm、基板温度170℃、圧力0.6P
a、RFパワー1.3W/cm2 である。そして、真空
蒸着法により膜厚5000オングストロームの銀からな
る櫛形集電極36を形成することにより、この発明の光
起電力素子が形成される。
【0078】図11は高融点金属であるタングステンか
らなるこの発明の第3の実施の形態にかかる光起電力素
子用基板を用いた光起電力素子を示す概略断面図であ
る。
【0079】この発明の光起電力素子は、表面に光閉じ
込め効果に最適な凹凸部40aを多数有するタングステ
ン(W)からなる基板40上に反射層41として、タン
グステン(W)、チタン(Ti)等の高融点金属層41
aとこの上に選択的に形成された酸化シリコン又は窒化
シリコン膜からなるバッファ層41bとが設けられる。
この反射層41は、基板40のタングステンがガラス状
カーボンで構成されたマスタ基板を用いて形成されてい
るためカーボン等の不純物を含有するため、その上に形
成する薄膜多結晶シリコン層32、33への不純物の拡
散を抑制するためのものであり、且つ純度の高い金属層
とバッファ層41bにより高い反射を維持して光起電力
層への光を十分に反射させるものである。この反射層4
1上に薄膜半導体層としてp型多結晶シリコン層42
と、この上にn型多結晶シリコン層43が順次設けられ
ている。このn型多結晶シリコン層43上の全面にIT
Oからなる受光面側電極44が形成され、この受光面側
電極44上に銀からなる櫛形集電極45が形成されてい
る。
【0080】ここで、シリコン酸化膜又はシリコン窒化
膜からなるバッファ層41bを設けているのは、高融点
金属層41aに直接多結晶シリコン膜を形成すると、界
面がシリサイド化し、反射率が落ちる。このため、シリ
サイド化を防止するためバッファ層41bを設けてい
る。
【0081】次に、この発明の光起電力素子の製造方法
を図12に従い説明する。まず、表面に光閉じ込め用の
凹凸部を転写したタングステンからなる基板40の表面
に高融点金属層41aとして膜厚2000オングストロ
ームのタングステン(W)をスパッタリング法により形
成する。このスパッタリングは、ターゲットとしてタン
グステン(W)を用い、Ar8sccm、基板温度17
0℃、圧力0.3Pa、RFパワー2W/cm2 の条件
で行った。
【0082】続いて、この高融点金属層41a上にメタ
ルマスクを用いて、膜厚200オングストローム程度の
シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなるバッファ層
41bを部分的に形成する。シリコン酸化膜を用いる場
合には、スパッタ法により形成する。ターゲットとして
酸化シリコン(SiO2 )を用い、Ar10sccm、
基板温度200℃、圧力0.4Pa、RFパワー3.8
W/cm2 の条件で行った。また、シリコン窒化膜を用
いる場合には、RFプラズマCVD法により形成する。
この時のプラズマ条件は、SiH4 2sccm、NH3
20sccm、基板温度250℃、圧力26Pa、RF
パワー40mW/cm2 である。
【0083】次に、膜厚4μmのp型多結晶シリコン膜
42とその上に膜厚0.2μmのn型多結晶シリコン膜
43を熱CVD法により形成し、pn接合を形成する。
条件は、H2 250sccm、Si2 6 10scc
m、基板温度700〜800℃、 圧力10〜50Pa
で、p型多結晶シリコン膜形成時にはp型ドーパントと
して、B2 6 /Si2 6 を0.1〜100ppmの
範囲で導入し、n型多結晶シリコン膜形成時には、n型
ドーパントとして、PH3 /Si2 6 を0.1〜10
0ppmの範囲で導入する。
【0084】その後、n型多結晶シリコン43上にIT
Oからなる膜厚700オングストロームの受光面電極4
4をスパッタ法で形成する。ターゲットとしてITOを
用い、スパッタリング条件は、Ar8sccm、2%O
2 /Ar7sccm、基板温度170℃、圧力0.6P
a、RFパワー1.3W/cm2 である。そして、真空
蒸着法により膜厚5000オングストロームの銀からな
る櫛形集電極45を形成することにより、この発明の光
起電力素子が形成される。
【0085】上述した各実施の形態においては、p型多
結晶シリコン薄膜上にn型多結晶シリコン薄膜を積層し
た構造について説明したが、この発明は、反射層上にn
型多結晶シリコン膜を形成し、この上にi型非晶質又は
微結晶シリコンを介してp型非晶質又は微結晶シリコン
を積層したいわゆるHIT構造のものにも適用できる。
この時、基板の凹凸部は多結晶シリコン薄膜を積層した
構造と同じように形成したものが光閉じ込め効果が高
い。
【0086】また、反射層上にn,i,pの順で非晶質
シリコンを積層する構造でもよい。非晶質シリコンを用
いた場合には、基板の凹凸部は山と山の長さが0.1〜
1μm、好ましくは0.2〜0.5μmのガラス基板上
に設けた酸化錫(SnO2 )膜 を凹凸化した形状を転
写したものを用いるとよい。ガラス基板上に凹凸化した
SnO2 膜を形成するのは、常圧CVD法により形成す
ることができる。形成条件としては、例えば、基板温度
550℃で、四塩化錫1g/分、弗化水素酸を5g/
分、酸素10g/分を反応炉へと導入して堆積させる。
四塩化錫、弗化水素酸は液体であるので、それぞれ窒素
ガス(トータル20リットル/分)によりバブリングし
て反応炉へ導入する。このような条件下で堆積した酸化
錫は深さ1000〜1500オングストローム程度の凸
部が全面に形成される。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光閉じ込めに効果に最適な光起電力素子用基板を安
価に提供することができる。
【0088】また、この発明の基板を用いることで、光
閉じ込め効果に優れ、変換効率を向上させた光起電力素
子を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスタ基板として用いられる表面に光閉じ込め
用凹凸が形成された単結晶シリコン基板を示す斜視図で
ある。
【図2】マスタ基板として用いられる表面に光閉じ込め
用凹凸が形成された単結晶シリコン基板を示す斜視図で
ある。
【図3】この発明の光起電力素子用基板の製造方法を説
明するための概略断面図である。
【図4】この発明の光起電力素子用基板を示す概略断面
図である。
【図5】各波長におけるアルミナセラミックスの反射率
を示す特性図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態にかかる光起電力
用素子基板を用いた光起電力素子を示す断面図である。
【図7】この発明の光起電力素子の製造方法を工程別に
示す断面図である。
【図8】この発明の光起電力素子と従来の光起電力素子
の収集効率を測定した結果を示す図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態にかかる光起電力
用素子基板を用いた光起電力素子を示す断面図である。
【図10】この発明の光起電力素子の製造方法を工程別
に示す断面図である。
【図11】この発明の第2の実施の形態にかかる光起電
力用素子基板を用いた光起電力素子を示す断面図であ
る。
【図12】この発明の光起電力素子の製造方法を工程別
に示す断面図である。
【符号の説明】
20 光起電力素子用基板 20a 凹凸部 21 反射層 21a 高融点金属層 21b バッファ層 22 p型多結晶シリコン層 23 n型多結晶シリコン層 24 受光面側電極 25 櫛形集電極 26 裏面側電極

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に光閉じ込め用の凹凸が形成された
    マスタ基板の表面形状が表面に転写されたことを特徴と
    する光起電力素子用基板。
  2. 【請求項2】 上記転写される基板は、高融点材料から
    なることを特徴とする請求項1に記載の光起電力素子用
    基板。
  3. 【請求項3】 上記高融点材料は、ガラス状カーボンま
    たはセラミックス或いは高融点金属からなることを特徴
    とする請求項2に記載の光起電力素子用基板。
  4. 【請求項4】 上記セラミックスはアルミナであること
    を特徴とする請求項3に記載の光起電力素子用基板。
  5. 【請求項5】 光閉じ込め用凹凸を表面に形成したマス
    タ基板を成形金型とし、この光閉じ込め用凹凸を基板表
    面に転写して光起電力素子用基板を形成することを特徴
    とする光起電力素子用基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 光閉じ込め用凹凸を樹脂層表面に転写し
    た後、加熱焼成して炭化し、ガラス状カーボンからなる
    光起電力素子用基板を形成することを特徴とする請求項
    5に記載の光起電力素子用基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 光閉じ込め用凹凸をセラミックスシート
    表面に転写した後、焼結し、セラミックスからなる光起
    電力素子用基板を形成することを特徴とする請求項5に
    記載の光起電力素子用基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 光閉じ込め用凹凸を溶融金属表面に転写
    しつつ冷却固化させ、高融点金属からなる光起電力素子
    用基板を形成することを特徴とする請求項5に記載の光
    起電力素子用基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれかに記載の光
    起電力素子用基板上に光起電力層となる薄膜半導体層が
    形成されていることを特徴とする光起電力素子。
  10. 【請求項10】 上記基板がガラス状カーボンからな
    り、この基板と薄膜半導体層との間に反射層を介挿した
    ことを特徴とする請求項9に記載の光起電力素子。
  11. 【請求項11】 上記反射層が、高融点金属層からなる
    ことを特徴とする請求項10に記載の光起電力素子。
  12. 【請求項12】 上記高融点金属層と上記薄膜半導体層
    との間に、この薄膜半導体層よりも小さい屈折率を有す
    る材料からなるバッファ層が選択的に設けられたことを
    特徴とする請求項11に記載の光起電力素子。
  13. 【請求項13】 上記基板がアルミナセラミックスから
    なり、この基板と上記薄膜半導体層との間に電極層が選
    択的に設けられていることを特徴とする請求項9に記載
    の光起電力素子。
  14. 【請求項14】 上記電極層上に透光性を有する不純物
    拡散防止層を備えたことを特徴とする請求項13に記載
    の光起電力素子。
  15. 【請求項15】 上記基板が高融点金属層からなり、こ
    の基板と上記薄膜半導体層との間に、薄膜半導体層より
    も小さい屈折率を有する材料からなるバッファ層が選択
    的に設けられたことを特徴とする請求項9に記載の光起
    電力素子。
  16. 【請求項16】 上記薄膜半導体層は多結晶半導体膜か
    らなることを特徴とする請求項9ないし15のいずれか
    に記載の光起電力素子。
  17. 【請求項17】 上記薄膜半導体層は、一導電型の多結
    晶半導体層上に非晶質或いは微結晶半導体層を介して多
    導電型の非晶質半導体層が形成されてなることを特徴と
    する請求項9ないし15のいずれかに記載の光起電力素
    子。
  18. 【請求項18】 上記薄膜半導体層は非晶質半導体膜か
    らなることを特徴とする請求項9ないし15のいずれか
    に記載の光起電力素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002299660A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Kyocera Corp 薄膜結晶質Si太陽電池
JPWO2015068341A1 (ja) * 2013-11-08 2017-03-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 太陽電池
CN111566847A (zh) * 2018-01-16 2020-08-21 伊利诺斯理工学院 用于可充电锂电池的硅微反应器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002299660A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Kyocera Corp 薄膜結晶質Si太陽電池
JPWO2015068341A1 (ja) * 2013-11-08 2017-03-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 太陽電池
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