JPH11144459A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH11144459A
JPH11144459A JP9308201A JP30820197A JPH11144459A JP H11144459 A JPH11144459 A JP H11144459A JP 9308201 A JP9308201 A JP 9308201A JP 30820197 A JP30820197 A JP 30820197A JP H11144459 A JPH11144459 A JP H11144459A
Authority
JP
Japan
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memory controller
transmission line
signal transmission
dimm
hereinafter referred
Prior art date
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Application number
JP9308201A
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English (en)
Inventor
Yoji Nishio
洋二 西尾
Yoshinobu Nakagome
儀延 中込
Takashi Sato
高史 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データ信号負荷及びクロック信号負荷の変動に
伴って起こるタイミングマージンの減少を抑えることが
可能な新規の半導体集積回路装置を提供する。 【解決手段】DIMM4,5,6のデータ信号バス2の
線路毎にFETスイッチ17,18,19を設け、イネ
ーブル状態にあるSDRAM8を含んでいるDIMM5
のスイッチ18をオン状態にし、他のDIMM4,6の
スイッチ17,19をオフ状態にする。各スイッチのオ
ン抵抗の値をスタブ抵抗(抵抗値がバス線路の特性イン
ピーダンスの1/2程度)の値に設定し、更に、各スイ
ッチのオンオフ制御がメモリコントローラ3からの書込
/読出コマンドによって行なわれるよう、書込/読出コ
マンドに基づく制御信号を各スイッチのFETゲートに
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリとメモリコ
ントローラの間等のディジタル回路間で信号を伝送する
ための技術に関し、特に、複数の回路が同一の伝送線に
接続される構造を有する高速の半導体集積回路装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置によって構成された
ディジタル回路の間で信号を高速に伝送するための技術
として、SSTL(Stub Series Terminated Logic)イ
ンタフェースがある(例えば特開平7−202947号
公報参照)。このインタフェースは、スタブ抵抗を用い
てバス信号伝送線(以下単に「バス」という)で発生す
る反射波を抑えるとともに、浮遊容量をチャージする時
間を短縮することを狙いとして信号振幅を1V程度に小
さくしたものである。
【0003】SSTLインタフェースを用いた半導体集
積回路装置の例を図5に示す。メモリコントローラ3
と、#0,#1,#nのデュアルインライン・メモリモ
ジュール(Dual Inline Memory Module)(以下「DI
MM」という)4,5,6上のクロック同期で動作する
それぞれのシンクロナス・ダイナミックランダムアクセ
スメモリ〔以下「SDRAM」(Synchronous Dynamic
Random Access Memory)という〕7,8,9との間でク
ロック信号CLKとデータ信号DQの伝送をSSTLバ
ス1,2を用いて行なっている。なお、同図では、バス
2を1本の線路で示したが、一般には、複数の線路で構
成される。また、バス1,2の線路は、普通は、50Ω
の特性インピーダンスを持つ伝送線路である。更に、S
DRAMは、一般に、電界効果トランジスタ(以下「F
ET」という)を用いて構成される。
【0004】メモリコントローラ3の出力回路10から
クロック信号CLKが出力され、スタブ抵抗Rs1、バ
ス1、DIMM4,5,6への引込線毎に備えたスタブ
抵抗Rs2及びPLL(Phase Locked Loop)付きクロッ
クドライバ14,15,16を介して、それぞれSDR
AM7,8,9にクロック信号CLKが供給される。な
お、スタブ抵抗Rs1,2の抵抗値は、通常、線路特性
インピーダンスの1/2の25Ω程度が選ばれる。ま
た、データ信号DQは、メモリコントローラ3の出力回
路11から出力され、スタブ抵抗Rs1、バス2及びD
IMM4,5,6への引込線毎に備えたスタブ抵抗Rs
2を介して、それぞれSDRAM7,8,9に供給さ
れ、書き込まれる。一方、各DIMMから送出されるデ
ータ信号DQは、イネーブル状態(動作状態)のSDR
AMから出力され、逆の経路を辿り、メモリコントロー
ラ3の入力回路12に供給される。
【0005】これらの動作の際、実際に信号を取り込ん
だり、送出するイネーブル状態のSDRAMは1個であ
る。バス1,2の両端は、バス伝送線路の特性インピー
ダンスとほぼ等しい終端抵抗Rttで終端され、VTTの
電位を有する終端電源に接続されている。
【0006】なお、信号CLKをクロックドライバを介
さずに直接SDRAM7,8,9に供給するようにした
例を図8に示す。動作は、図5の場合と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、SSTL
インタフェースを用いることによって回路の高速化が達
成される。しかし、その高速化には限界があり、クロッ
ク信号の周波数を高めるに伴ってデータ信号取り込みの
タイミングマージン(以下単に「マージン」という)が
減少することが避けられない。マージン減少の要因を詳
しく調べた結果、動作速度を上げるに従って負荷変動の
影響を無視することができなくなることを見い出した。
以下にこのことについて説明する。
【0008】各DIMM上にクロックドライバを持つ図
5の場合、バス1から見たクロック信号CLKに与える
負荷は、DIMM毎に常時クロックドライバの1入力容
量分となる。そして、各DIMMにおいてクロックドラ
イバから1個乃至4個のSDRAMが駆動される。一
方、バス2から見た各DIMMのデータ信号負荷は、D
IMM上に搭載するSDRAMのデータビット幅(多く
が4,8,16ビットのいずれかである)や個数によっ
て、SDRAMの1入力容量分乃至4入力容量分程度に
変化する。以下、入力容量を負荷と称し、1入力容量を
負荷1と称することとする。図5は、負荷2の場合を示
している。従って、コントローラ3からSDRAM7,
8,9までの信号CLKの伝搬遅延時間は、SDRAM
のデータビット幅や個数によって殆ど変わらないが、信
号DQの伝搬遅延時間は、SDRAMのデータビット幅
や個数によって大きく変わる。このため、SDRAMで
データを取り込むマージンが減少する。そのことについ
て図を用いて詳しく述べる。
【0009】DIMM上に搭載するSDRAMが或るデ
ータビット幅や個数の場合のSDRAMの入口における
信号DQと信号CLKの位相関係を図6に示す。同図
で、セットアップ時間をts、ホールド時間をthで表
す。図7は、DIMM上に搭載するSDRAMのデータ
ビット幅や個数によって、セットアップ時間やホールド
時間がどのように変わるかを示したものである。図7a
は、1バンク時(DIMMへの各引込線に接続されたS
DRAMが1個の場合)、即ち、信号DQの負荷が1の
場合で、図7bは、4バンク時(DIMMへの各引込線
に接続されたSDRAMが4個の場合)、即ち、信号D
Qの負荷が4の場合を示している。
【0010】1バンク時にセットアップ時間がts1
で、ホールド時間がth1であるとすると、4バンク時
には、信号DQが遅れるので、セットアップ時間のts
2は、ts1より小さくなり、ホールド時間のth2は、
th1より大きくなる。従って、1バンクから4バンク
までの構成を考えた場合のデータ取り込みのウインドウ
twはts2+th1となる。この値が、SDRAMの最
小セットアップ時間の仕様値tsminと最小ホールド時間
の仕様値thminの和より大きければデータを取り込むこ
とができる。
【0011】なお、最小セットアップ時間は、クロック
信号に対してデータ信号がそれ以上進んでいればデータ
がラッチされることを表わすもので、逆にそれよりも少
しでも遅れると一つ前(過去)のデータがラッチされて
しまう。また、最小ホールド時間は、クロック信号に対
してデータ信号がそれ以上遅れていればラッチされたデ
ータは変化せず保持されることを表わすもので、逆にそ
れよりも少しでも進むと一つ後ろ(未来)のデータがラ
ッチされてしまう。以上のことから、マージンは、tw
−(tsmin+thmin)で表わされる。従って、信号DQ
の遅延時間の変動が大きいとtwが小さくなり、マージ
ンが減少する。
【0012】一方、図8に示したDIMM上にクロック
ドライバを持たない場合は、バス1から見た各DIMM
のクロック信号負荷は、DIMM上に搭載するSDRA
Mのデータビット幅や個数によって、SDRAMの1入
力容量分乃至4入力容量分程度に変化する。図8は、負
荷2の場合を示している。同様に、バス2から見た各D
IMMのデータ信号負荷は、DIMM上に搭載するSD
RAMのデータビット幅や個数によって、SDRAMの
1入力容量分ないし4入力容量分程度に変化する。図8
は、負荷2の場合を示している。従って、コントローラ
3からSDRAM7,8,9までの信号CLKの伝搬遅
延時間と信号DQの伝搬遅延時間は、共にSDRAMの
データビット幅や個数によって大きく変わる。このた
め、SDRAMでデータを取り込むマージンが減少す
る。そのことを次に説明する。
【0013】図9は、DIMM上に搭載するSDRAM
のデータビット幅や個数により、セットアップ時間やホ
ールド時間がどのように変わるかを示したものである。
図9aは、信号CLKの負荷が1で信号DQの負荷が4
の場合であり、図9bは、信号CLKの負荷が4で信号
DQの負荷が1の場合を示している。セットアップ時間
及びホールド時間は、信号CLKを時間の基準にして示
している。図9aの場合は、セットアップ時間ts1が
小さくなり、図9bの場合は、ホールド時間th2が小
さくなる。従って、図9aから図9bまでの構成を考え
た場合のデータ取り込みのウインドウtwは、ts1+t
h2となる。この値が、SDRAMの最小セットアップ
時間の仕様値tsminと最小ホールド時間の仕様値thmin
の和より大きければデータを取り込むことができる。し
かし、図8の場合は、信号DQと信号CLKの遅延時間
の変動が大きく、従ってウインドウtwが小さくなり、
マージンが大きく減少する。
【0014】遅延時間は、温度、電源、プロセスによっ
てばらつきが生じる。そのため、マージンの減少は、温
度、電源、プロセスに制限を加えるという好ましくない
結果を招く。プロセスの問題は、SDRAMの歩留まり
低下につながる。
【0015】本発明の目的は、従来技術の前記問題点を
解決し、データ信号負荷及びクロック信号負荷の変動に
伴って起こるマージンの減少を抑えることが可能な新規
の半導体集積回路装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、各
DIMMへのデータ信号バスの引込み線毎にFETを用
いたスイッチを設け、イネーブル状態にあるSDRAM
を含んでいるDIMMの当該FETスイッチをオン状態
にし、他のDIMMのFETスイッチをオフ状態にする
ことによって効果的に解決することができる。この場
合、FETスイッチのオン抵抗の値は、スタブ抵抗の値
に設定される。更に、FETスイッチのオンオフの制御
がメモリコントローラからの書込/読出コマンドによっ
て行なわれるよう、メモリコントローラの書込/読出コ
マンドに基づく制御信号がFETスイッチに供給され
る。このような手段を採用することによって、イネーブ
ル状態のSDRAMを含まないDIMMがデータ信号バ
スから切離され、それによって負荷が軽くなる。そのた
め、データ信号負荷が重い場合、データ信号の遅れを少
なくすることができる。それによって、広いマージンを
確保することが可能となる。
【0017】本発明の前記課題は、別に、クロック信号
を供給するバス信号伝送線のメモリコントローラ側に配
置したスタブ抵抗に並列に微分回路を接続することによ
って効果的に解決することができる。クロック信号負荷
が重い場合、クロック信号の遅れが少なくなり、従っ
て、広いマージンを確保することが可能となる。
【0018】本発明の前記課題は、更に別に、クロック
信号を供給するバス信号伝送線の各DIMMへの引込線
毎に配置したスタブ抵抗の抵抗値をバス信号伝送線の特
性インピーダンスの1/2乃至1/7の間の値に設定す
ることによって効果的に解決することができる。当該抵
抗値を特性インピーダンスの1/2に設定する通常の場
合に比べて、時定数が小さくなり、クロック信号負荷が
重い場合、クロック信号の遅れを少なくすることができ
る。それによって、広いマージンを確保することが可能
となる。
【0019】本発明の前記課題は、更にその他別に、ク
ロック信号を供給するバス信号伝送線のメモリコントロ
ーラ側に配置したスタブ抵抗の抵抗値をバス信号伝送線
の特性インピーダンスの1/2乃至等倍の間に設定する
ことによって効果的に解決することができる。当該抵抗
値を特性インピーダンスの1/2に設定する通常の場合
に比べて、クロック信号の振幅が小さくなり、クロック
信号負荷が重い場合、クロック信号が高速化される。そ
れによって、広いマージンを確保することが可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体集積回
路装置の実施の形態を図面に示した幾つかの実施例を参
照して説明する。なお、図1〜図9における同一の記号
は、同一物又は類似物を表示するものとする。
【0021】
【実施例】<実施例1>図1において、17〜19は、
データ信号DQのバス2の各DIMMへの引込線毎に設
けたFETを用いるスイッチを示す。その他の構造は、
図5に示した構造と基本的に同一である。各FETスイ
ッチは、そのオン抵抗がスタブ抵抗(抵抗値がバス線路
の特性インピーダンスの1/2程度)と同じ値となるよ
う素子構造を設定した。更に、各FETスイッチのオ
ン、オフがコントローラ3からの書込/読出コマンドに
よって制御されるよう、書込/読出コマンドに基づく制
御信号X0及びX0*(記号*は否定を意味する。以下同
じ)、X1及びX1*、Xn及びXn*をそれぞれスイッチ1
7,18,19のFETゲートに与えた。
【0022】以上の構造の本実施例において、図1は、
#1のDIMM5上のSDRAM8の一つがイネーブル
状態の場合を示している。本発明により、FETスイッ
チ17〜19は、DIMMにイネーブル状態のSDRA
Mがある場合にのみオン状態になる。従って、本実施例
の場合、#1DIMM5上のFETスイッチ18のみが
オンで、他のFETスイッチ17,19はオフである。
それによって、#1DIMM5以外のSDRAM7,9
は、バス2から切り離され、信号DQの負荷が軽くな
る。
【0023】図1は、SDRAM8による負荷が2の場
合を示しているが、SDRAM8による負荷を1から4
まで変えてもコントローラ3からSDRAM8までのデ
ータ信号DQの遅延時間の変化が少ないことが観測され
た。これは、データ信号DQの負荷が軽くなることによ
って得られる効果である。一方、バス1から見た各DI
MMにおけるクロック信号CLKの負荷は、常にCLK
ドライバの1入力容量分で変わらないので、信号CLK
の遅延変動は起こらない。以上から、本発明により、図
7に示したようなウインドウtwの大幅な縮小が緩和さ
れ、広いマージンを確保することが可能となる。
【0024】<実施例2>本発明の第2の実施例を図2
に示す。同図において、20は、バス1のコントローラ
3側のスタブ抵抗Rs1に並列に接続した微分回路であ
る。その他の構造は、図8に示した構造と基本的に同一
である。微分回路20は、容量Cdと抵抗Rdを用いて形
成した。また、図2は、各DIMMで、データ信号DQ
の負荷が1で、クロック信号CLKの負荷が4の場合を
示している。
【0025】本実施例においては、微分回路20によ
り、微分信号がクロック信号CLKに重畳される。従っ
て、本実施例の場合のように、クロック信号負荷が4と
重くなる場合でも、微分信号の重畳によって、信号CL
Kの遅延が抑えられる。以上から、本発明により、図9
に示したようなウインドウtwの縮小が緩和され、広い
マージンを確保することが可能となる。
【0026】なお、データ信号DQの負荷が重くなる場
合には、データ書込時に上記のクロック信号CLKの場
合と同様に、バス2のスタブ抵抗Rs1に微分回路20
を接続する。これによって信号DQの遅延を抑えること
ができ、広いマージンを確保することが可能になる。こ
の場合の微分回路20は、具体的には、コントローラ3
からの書込コマンドに基づく制御信号によってデータ書
込時にのみ閉じるスイッチ回路を介して接続される。
【0027】<実施例3>本発明の第3の実施例を図3
に示す。同図において、Rs20,Rs21,Rs2n
は、クロック信号CLKの経路のDIMM上に設けた各
スタブ抵抗Rs2に付加抵抗を並列に接続して形成され
る新たなスタブ抵抗を示す。その他の構造は図8に示し
た構造と基本的に同一である。新たなスタブ抵抗Rs2
0,Rs21,Rs2nは、いずれも抵抗値が元のスタブ
抵抗(25Ω程度)よりも低い。なお、図3は、各DI
MMにおいて、データ信号DQの負荷が1でクロック信
号CLKの負荷が4の場合を示している。
【0028】本実施例においては、抵抗値を下げたスタ
ブ抵抗Rs20,Rs21,Rs2nにより、バス1の各
DIMM側の時定数が小さくなる。従って、本実施例の
場合のように、クロック信号負荷が4と重くなる場合で
も、時定数の低減によって、信号CLKの遅延が抑えら
れる。以上から、本発明により、図9に示したようなウ
インドウtwの縮小が緩和され、広いマージンを確保す
ることが可能となる。
【0029】ここで、スタブ抵抗Rs20,Rs21,R
s2nの値は、シミュレーションの結果、特性インピー
ダンスの1/7位程度が良いことが判明した。これ以下
では反射波が多くなって波形が乱れ、効果が得られなく
なる。
【0030】なお、データ信号DQの負荷が重くなる場
合には、データ書込時に上記のクロック信号CLKの場
合と同様に、信号DQの経路のDIMM上に設けたスタ
ブ抵抗Rs2に並列に付加抵抗を接続して、その抵抗値
を下げる。これによって信号DQの遅延を抑えることが
でき、広いマージンを確保することが可能となる。この
場合の付加抵抗は、具体的には、コントローラ3からの
書込コマンドに基づく制御信号によってデータ書込時に
のみ閉じるスイッチ回路を介して接続される。
【0031】<実施例4>本発明の第4の実施例を図4
に示す。同図において、Rcs1は、バス1のコントロー
ラ3側の通常のスタブ抵抗Rs1(25Ω程度)よりも
値を大きくしたスタブ抵抗である。その他の構造は、図
8に示した構造と基本的に同一である。なお、図4は、
各DIMMにおいて、データ信号DQの負荷が1で、ク
ロック信号CLKの負荷が4の場合を示している。
【0032】本実施例においては、抵抗値を大きくする
ことによってバス1の時定数が大きくなり、更に信号振
幅が下がる。時定数増加によって信号CLKの遅延が大
きくなるが、信号振幅低下によって信号CLKが高速化
する。シミュレーションの結果、後者の効果の方が大き
く、クロック信号負荷が1から4まで変わってもコント
ローラ3から各SDRAMまでの信号CLKの遅延時間
の変化が少ないことが判明した。以上から、本発明によ
り、図9に示したようなウインドウtwの縮小が緩和さ
れ、広いマージンを確保することが可能となる。
【0033】ここで、スタブ抵抗Rcs1の上限は、シミ
ュレーションの結果、特性インピーダンス(50Ω)程
度であった。これ以上では、信号振幅低下が著しくなる
と共に時定数上昇の影響も無視することができなくな
り、効果が得られなくなる。
【0034】なお、データ信号DQの負荷が重くなる場
合には、データ書込時にクロック信号CLKの場合と同
様、信号DQのバス2のコントローラ3側のスタブ抵抗
Rs1の値を大きくする。これによって信号DQの遅延
を抑えることが可能になる。この場合、スタブ抵抗Rs
1の値を大きくするために、例えば通常の値のスタブ抵
抗に直列に付加抵抗を接続するが、この付加抵抗に並列
に、コントローラ3からの書込コマンドに基づく制御信
号によってデータ書込時にのみ開放になるスイッチ回路
を接続する。
【0035】また、クロック信号CLKの負荷が重い場
合、データ書込時に逆に信号DQのバス2のスタブ抵抗
Rs1の値を小さくすることによって信号DQの振幅を
大きくし、信号DQを低速化することも可能である。信
号CLKとデータ信号DQの間の相対的な遅延差を小さ
くすることによって広いマージンを確保することが可能
となる。この場合、スタブ抵抗Rs1の値を小さくする
ために、例えば通常の値のスタブ抵抗に並列に付加抵抗
を接続するが、この付加抵抗は、コントローラ3からの
書込コマンドに基づく制御信号によってデータ書込時に
のみ閉じるスイッチ回路を介して接続される。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、SSTLバス構成にお
いて、データ信号及びクロック信号の負荷が重くなる場
合に、データ信号及びクロック信号の遅れを少なくする
ことが可能となり、データ信号取り込みの動作マージン
の大きい高速の半導体集積回路装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体集積回路装置の第1の実施
例を説明するための回路ブロック図。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための回路ブ
ロック図。
【図3】本発明の第3の実施例を説明するための回路ブ
ロック図。
【図4】本発明の第4の実施例を説明するための回路ブ
ロック図。
【図5】従来の半導体集積回路装置の1例を説明するた
めの回路ブロック図。
【図6】半導体集積回路装置におけるセッアップ時間と
ホールド時間を説明するための波形図。
【図7】図5の装置のデータ信号取り込みのウインドウ
を説明するための波形図。
【図8】従来の半導体集積回路装置の別の例を説明する
ための回路ブロック図。
【図9】図8の装置のデータ信号取り込みのウインドウ
を説明するための波形図。
【符号の説明】
1…クロック信号のバス、2…データ信号のバス、3…
メモリコントローラ、4,5,6…DIMM、7,8,
9…SDRAM、14,15,16…クロックドライ
バ、17,18,19…FETスイッチ、20…微分回
路、Rs1,Rcs1…メモリコントローラ側のスタブ抵
抗、Rs2,Rs20,Rs21,Rs2n…DIMM上の
スタブ抵抗。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック同期によって動作するシンクロ
    ナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下「S
    DRAM]という)を搭載したデュアルインライン・メ
    モリモデュール(以下「DIMM」という)と、SDR
    AMの動作を制御するメモリコントローラと、SDRA
    Mとメモリコントローラの間でデータ信号を授受しかつ
    クロック信号を供給するためのSSTL(Stub Series T
    erminatedLogic)インタフェースを持つバス信号伝送線
    とを備えた半導体集積回路装置において、 電界効果トランジスタ(以下「FET」という)によっ
    て構成されたスイッチがデータ信号を授受するバス信号
    伝送線の各DIMMへの引込線毎に配置されており、当
    該FETスイッチは、オン状態のときの抵抗値がバス信
    号伝送線の特性インピーダンスの1/2に合わせて設定
    されており、イネーブル状態のSDRAMを有するDI
    MMに配置したFETスイッチがオン状態になり、他の
    DIMMに配置したFETスイッチがオフ状態になるよ
    うにメモリコントローラの書込/読出コマンドに基づく
    制御信号がFETスイッチに供給されていることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 クロック同期によって動作するシンクロ
    ナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下「S
    DRAM]という)を搭載したデュアルインライン・メ
    モリモデュール(以下「DIMM」という)と、SDR
    AMの動作を制御するメモリコントローラと、SDRA
    Mとメモリコントローラの間でデータ信号を授受しかつ
    クロック信号を供給するためのSSTL(Stub Series T
    erminatedLogic)インタフェースを持つバス信号伝送線
    とを備えた半導体集積回路装置において、 クロック信号を供給するバス信号伝送線のメモリコント
    ローラ側に配置したスタブ抵抗は、並列に微分回路が接
    続されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 クロック同期によって動作するシンクロ
    ナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下「S
    DRAM]という)を搭載したデュアルインライン・メ
    モリモデュール(以下「DIMM」という)と、SDR
    AMの動作を制御するメモリコントローラと、SDRA
    Mとメモリコントローラの間でデータ信号を授受しかつ
    クロック信号を供給するためのSSTL(Stub Series T
    erminatedLogic)インタフェースを持つバス信号伝送線
    とを備えた半導体集積回路装置において、 クロック信号を供給するバス信号伝送線の各DIMMへ
    の引込線毎に配置したスタブ抵抗は、抵抗値がバス信号
    伝送線の特性インピーダンスの1/2乃至1/7の間の
    値に設定されていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  4. 【請求項4】 クロック同期によって動作するシンクロ
    ナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下「S
    DRAM]という)を搭載したデュアルインライン・メ
    モリモデュール(以下「DIMM」という)と、SDR
    AMの動作を制御するメモリコントローラと、SDRA
    Mとメモリコントローラの間でデータ信号を授受しかつ
    クロック信号を供給するためのSSTL(Stub Series T
    erminatedLogic)インタフェースを持つバス信号伝送線
    とを備えた半導体集積回路装置において、 クロック信号を供給するバス信号伝送線のメモリコント
    ローラ側に配置したスタブ抵抗は、抵抗値がバス信号伝
    送線の特性インピーダンスの1/2乃至等倍の間に設定
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 クロック同期によって動作するシンクロ
    ナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下「S
    DRAM]という)を搭載したデュアルインライン・メ
    モリモデュール(以下「DIMM」という)と、SDR
    AMの動作を制御するメモリコントローラと、SDRA
    Mとメモリコントローラの間でデータ信号を授受しかつ
    クロック信号を供給するためのSSTL(Stub Series T
    erminatedLogic)インタフェースを持つバス信号伝送線
    とを備えた半導体集積回路装置において、 データ信号を授受するバス信号伝送線のメモリコントロ
    ーラ側に配置したスタブ抵抗は、メモリコントローラか
    らの書込コマンドに基づく制御信号によってデータ書込
    時にのみ閉じるスイッチ回路を介して微分回路が並列に
    接続されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 クロック同期によって動作するシンクロ
    ナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下「S
    DRAM]という)を搭載したデュアルインライン・メ
    モリモデュール(以下「DIMM」という)と、SDR
    AMの動作を制御するメモリコントローラと、SDRA
    Mとメモリコントローラの間でデータ信号を授受しかつ
    クロック信号を供給するためのSSTL(Stub Series T
    erminatedLogic)インタフェースを持つバス信号伝送線
    とを備えた半導体集積回路装置において、 データ信号を授受するバス信号伝送線の各DIMMへの
    引込線毎に配置したスタブ抵抗は、データ書込時に抵抗
    値がバス信号伝送線の特性インピーダンスの1/2乃至
    1/7の間の値になるように、メモリコントローラから
    の書込コマンドに基づく制御信号によってデータ書込時
    にのみ閉じるスイッチ回路を介して付加抵抗が並列に接
    続されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 クロック同期によって動作するシンクロ
    ナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下「S
    DRAM]という)を搭載したデュアルインライン・メ
    モリモデュール(以下「DIMM」という)と、SDR
    AMの動作を制御するメモリコントローラと、SDRA
    Mとメモリコントローラの間でデータ信号を授受しかつ
    クロック信号を供給するためのSSTL(Stub Series T
    erminatedLogic)インタフェースを持つバス信号伝送線
    とを備えた半導体集積回路装置において、 データ信号を授受する供給するバス信号伝送線のメモリ
    コントローラ側に配置したスタブ抵抗は、データ書込時
    に抵抗値がバス信号伝送線の特性インピーダンスの1/
    2乃至等倍の間になるよう、メモリコントローラからの
    書込コマンドに基づく制御信号によってデータ書込時に
    のみ開放になるスイッチ回路を並列に接続した付加抵抗
    が直列に接続されていることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6466496B2 (en) 1999-12-03 2002-10-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor integrated circuit having circuit for data transmission distance measurement and memory processing system with the same
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CN103425069A (zh) * 2013-08-15 2013-12-04 上海固泰科技有限公司 基于can总线的多设备同步方法

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