JPH11142498A - 漂流ブイシステム - Google Patents

漂流ブイシステム

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Publication number
JPH11142498A
JPH11142498A JP30743397A JP30743397A JPH11142498A JP H11142498 A JPH11142498 A JP H11142498A JP 30743397 A JP30743397 A JP 30743397A JP 30743397 A JP30743397 A JP 30743397A JP H11142498 A JPH11142498 A JP H11142498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrophone
sea
cable
buoy system
drifting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30743397A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kenmochi
慎一 釼持
Hidemi Honda
秀美 本田
Nobuo Takei
信生 武井
Yasunori Nakada
保則 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP30743397A priority Critical patent/JPH11142498A/ja
Publication of JPH11142498A publication Critical patent/JPH11142498A/ja
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイドロホンのフローノイズを抑制する漂流
ブイシステムを提供しようとする課題があった。 【解決手段】 フロート部1にケーブル2を接続し、こ
のケーブル2にハイドロホン4、シーアンカー3及び錘
5をそれぞれ海面側から順に接続し、海中にハイドロホ
ン4を吊下した際に、相対潮流速度がゼロになる位置の
近傍にハイドロホン4を配置するようにした漂流ブイシ
ステムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海洋中を伝播する
音響を受聴する海洋音響センサーとして使用する漂流ブ
イシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の漂流ブイシステムとしては、例え
ば、特公昭60−157059号公報に記載のものが知
られている。図2は、従来の漂流ブイシステムの模式図
である。図において、この漂流ブイシステムでは、海面
に浮上するフロート部1にケーブル2を接続し、このケ
ーブル2にシーアンカー3及びハイドロホン4をそれぞ
れ海面側から順に接続し、海中にハイドロホン4を吊下
するようになっている。なお、フロート部1とシーアン
カー3とを結ぶケーブル2の長さは、シーアンカー3と
ハイドロホン4とを結ぶケーブル2の長さに比べて十分
長いものとして使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、海には潮流
があるため、漂流ブイシステムは、その潮流により一定
速度で漂流する。しかし、一般に、潮流は海面から深く
なるにつれ次第に遅くなるため、図2に示すように、海
面のフロート部1が速い潮流にのり、シーアンカー3と
ハイドロホン4とは遅い潮流にのる。このため、フロー
ト部1がシーアンカー3とハイドロホン4とを引っ張
り、フロート部1からハイドロホン4までが傾斜した姿
勢で漂流するようになっている。
【0004】ここで、漂流ブイシステムが傾斜した姿勢
で漂流する原理を模式的に説明する。図2に示すよう
に、海面から海中に吊下されるハイドロホン4までの任
意の深度をD1 ,D2 ,D3 ,…,D10とすると、各深
度に対する潮流速度は、順に、V1 ,V2 ,V3 ,…,
V10で表すことができる。ここに、V1 >V2 >V3 >
…>V9 ≒V10である。
【0005】また、各深度における漂流ブイシステムの
各部に対する相対潮流速度をRV1,RV2 ,RV3 ,
…,RV10とおき、漂流ブイシステムが上述のように傾
斜した姿勢で全体として一定の漂流速度V0 で漂流する
とすると、任意の深度における相対潮流速度は、その深
度における潮流速度から漂流速度を引いた差として与え
られ、例えば、RV1 =V1 −V0 の関係が成立する。
【0006】ここで、深度D5 のとき、RV5 =V5 −
V0 =0の関係が成立し、すなわち潮流速度と漂流速度
とが等しい場合を想定すると、深度D5 よりも浅いD1,
D2,D3,D4 では漂流ブイシステムの進行方向に相対潮
流速度が向き、深いD6,D7,D8,D9,D10では漂流ブイ
システムの進行逆方向に向く。このため、深度D5 を中
心にしてフロート部1からハイドロホン4までが傾斜し
た姿勢で漂流する。
【0007】上述したように従来の漂流ブイシステムで
は、ハイドロホンは漂流ブイシステムの最深部に位置し
て速い相対潮流速度で漂流するため、ハイドロホンのフ
ローノイズが大きくなってしまう問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、海面に
浮遊するフロート部から海中に吊下するケーブルにハイ
ドロホンとシーアンカーとを接続して自由漂流させる漂
流ブイシステムにおいて、フロート部にケーブルを接続
し、このケーブルにハイドロホン、シーアンカー及び錘
をそれぞれ海面側から順に接続し、海中にハイドロホン
を吊下した際に、相対潮流速度がゼロになる位置の近傍
にハイドロホンを配置するようにした。
【0009】なお、相対潮流速度がゼロになる位置はフ
ロート部とシーアンカーのほぼ中間位置である場合に
は、この位置の近傍にハイドロホンを配置するようにす
ればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態を説明する。図1は、実施の形態の漂流ブ
イシステムの模式図である。図において、1はフロート
部であり、海面に浮上し、音響信号を電波に変換して送
信する送信回路、電源、アンテナ等を内蔵している。2
はケーブルで、音響信号等の電気信号を電送する電線を
有し、漂流ブイシステムの各部を接続して海中への吊下
に耐えうる引っ張り力を有するものである。3はシーア
ンカーで、潮流により速い速度で流されるのを抑制する
ものである。4はハイドロホンで、海中の音響を受聴す
るものである。5は錘で、シーアンカー3が浮上するの
を防止するものである。
【0011】この漂流ブイシステムでは、海面に浮上す
るフロート部1にケーブル2を接続し、このケーブル2
にハイドロホン4、シーアンカー3及び錘5をそれぞれ
海面側から順に接続し、海中にハイドロホン4を吊下す
るようになっている。なお、フロート部1とシーアンカ
ー3とをハイドロホン4を介して結ぶケーブル2の長さ
は、シーアンカー3と錘5とを結ぶケーブル2の長さに
比べて十分長いものとして使用される。
【0012】前記ハイドロホン4の接続位置は、フロー
ト部1とシーアンカー3を結ぶケーブル2のほぼ中間の
位置である。ここで、その中間の位置は、相対潮流速度
がゼロになる位置に相当するものとする。すなわち、図
1に示すように、海面から海中に吊下される錘5までの
任意の深度をD1 ,D2 ,D3 ,…,D10とすると、各
深度に対する潮流速度は、順に、V1 ,V2 ,V3 ,
…,V10で表すことができる。ここに、V1 >V2 >V
3 >…>V9 ≒V10である。
【0013】また、各深度における漂流ブイシステムの
各部に対する相対潮流速度をRV1,RV2 ,RV3 ,
…,RV10とおき、漂流ブイシステムが傾斜した姿勢で
全体として一定の漂流速度V0 で漂流するとすると、任
意の深度における相対潮流速度は、その深度における潮
流速度から漂流速度を引いた差として与えられ、例え
ば、RV1 =V1 −V0 の関係が成立する。
【0014】ここで、本実施の形態では、RV5 =V5
−V0 =0の関係、すなわち、V5=V0 の関係が成立
し、潮流速度と漂流速度が等しくなる深度D5 の位置の
近傍にハイドロホン4が配置されるようにケーブル2に
接続しておく。そして、この深度D5 よりも浅いD1,D
2,D3,D4 では漂流ブイシステムの進行方向に相対潮流
速度が向き、深いD6,D7,D8,D9,D10では漂流ブイシ
ステムの進行逆方向に向く。このため、深度D5 を中心
にしてフロート部1からハイドロホン4までが傾斜した
姿勢で漂流し、ハイドロホン4の相対潮流速度がほぼ0
で漂流する。なお、実際には、相対潮流速度が0になる
位置にハイドロホン4を配置するのは困難であるため、
その位置の近傍になるようにハイドロホン4を接続し、
相対潮流速度がほぼ0になるようにすればよい。その近
傍であれば、十分にフローノイズも小さいからである。
【0015】上記実施の形態の漂流ブイシステムによる
と、ハイドロホンはシーアンカーとフロート部のほぼ中
間位置に配置したことにより、ハイドロホンに加わる相
対潮流速度をほぼゼロとすることができるので、ハイド
ロホンに発生するフローノイズを大幅に低減することが
できる効果が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の漂流ブイシ
ステムによると、ハイドロホンに加わる相対潮流速度を
ほぼゼロとすることができるので、ハイドロホンに発生
するフローノイズを大幅に低減することができる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の漂流ブイシステムの模式図
【図2】従来の漂流ブイシステムの模式図
【符号の説明】
1 フロート部 2 ケーブル 3 シーアンカー 4 ハイドロホン 5 錘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 保則 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海面に浮遊するフロート部から海中に吊
    下するケーブルにハイドロホンとシーアンカーとを接続
    して自由漂流させる漂流ブイシステムにおいて、 フロート部にケーブルを接続し、このケーブルにハイド
    ロホン、シーアンカー及び錘をそれぞれ海面側から順に
    接続し、海中にハイドロホンを吊下した際に、相対潮流
    速度がゼロになる位置の近傍にハイドロホンを配置する
    ようにしたことを特徴とする漂流ブイシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 相対潮流速度がゼロになる位置はフロート部とシーアン
    カーのほぼ中間位置である場合には、この位置の近傍に
    ハイドロホンを配置するようにしたことを特徴とする漂
    流ブイシステム。
JP30743397A 1997-11-10 1997-11-10 漂流ブイシステム Pending JPH11142498A (ja)

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