JPH11140866A - 地中止水壁およびその構築方法並びに鋼製止水版 - Google Patents
地中止水壁およびその構築方法並びに鋼製止水版Info
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- JPH11140866A JPH11140866A JP31909097A JP31909097A JPH11140866A JP H11140866 A JPH11140866 A JP H11140866A JP 31909097 A JP31909097 A JP 31909097A JP 31909097 A JP31909097 A JP 31909097A JP H11140866 A JPH11140866 A JP H11140866A
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】完全な止水を目的として地中に築造される地中
止水壁を提案する。 【解決手段】地中止水壁1は、地盤中に築造されたソイ
ルセメント地中壁2の内部に、所定の離間をおいて対面
配置で相互に連結された表裏2枚の鋼板4、5を本体と
し、一方の表側鋼板4において;一方がわ端部に管状雌
継ぎ手7を有するとともに、他方がわ端部に雄継ぎ手8
を有し、他方の裏側鋼板5において;一方がわ端部に雄
継ぎ手10を有するとともに、他方がわ端部に管状雌継
ぎ手9を有する鋼製止水版3を、相互に連結しながら建
て込んであり、かつ前記鋼製止水版3、3…同士の継ぎ
手部において、隣接する一方がわの管状雌継ぎ手7外面
と他方がわの管状雌継ぎ手9外面とが密着する状態で連
結されている。
止水壁を提案する。 【解決手段】地中止水壁1は、地盤中に築造されたソイ
ルセメント地中壁2の内部に、所定の離間をおいて対面
配置で相互に連結された表裏2枚の鋼板4、5を本体と
し、一方の表側鋼板4において;一方がわ端部に管状雌
継ぎ手7を有するとともに、他方がわ端部に雄継ぎ手8
を有し、他方の裏側鋼板5において;一方がわ端部に雄
継ぎ手10を有するとともに、他方がわ端部に管状雌継
ぎ手9を有する鋼製止水版3を、相互に連結しながら建
て込んであり、かつ前記鋼製止水版3、3…同士の継ぎ
手部において、隣接する一方がわの管状雌継ぎ手7外面
と他方がわの管状雌継ぎ手9外面とが密着する状態で連
結されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、完全な止水を目的
とした地中止水壁およびその構築方法並びにこれに用い
られる鋼製止水版に関する。
とした地中止水壁およびその構築方法並びにこれに用い
られる鋼製止水版に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、地中連続壁としては、RC地中連
続壁、ソイルセメント柱列壁や鋼製地中壁、プレキャス
ト地中壁など種々の形式のものがある。これらの地中連
続壁は、主に土留め壁あるいは止水壁として機能するも
のである。
続壁、ソイルセメント柱列壁や鋼製地中壁、プレキャス
ト地中壁など種々の形式のものがある。これらの地中連
続壁は、主に土留め壁あるいは止水壁として機能するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、構築目
的からすれば十分な止水性を有するとしても、より高度
な或いは100%の完全止水を目的とする場合には、こ
れまでの地中連続壁では不十分である。前記RC地中連
続壁は、鉄筋コンクリート製の構造体により強度的には
十分な機能を有するが、材質的な問題をはじめ、施工不
良或いはクラック発生等の理由から将来に亘り完全な止
水性を期待することはできない。また、ソイルセメント
柱列壁は、ラップ不良個所の存在、撹拌不良およびクラ
ック発生等の理由により壁体の一部から漏水が生じるこ
ともあり完全を期し難い。さらに、プレキャスト地中壁
の場合には、版自体は完全な止水性を有するとしても接
続部位からの漏水が懸念される。鋼製地中壁ではジョイ
ント部分の止水が不完全となりがちである。
的からすれば十分な止水性を有するとしても、より高度
な或いは100%の完全止水を目的とする場合には、こ
れまでの地中連続壁では不十分である。前記RC地中連
続壁は、鉄筋コンクリート製の構造体により強度的には
十分な機能を有するが、材質的な問題をはじめ、施工不
良或いはクラック発生等の理由から将来に亘り完全な止
水性を期待することはできない。また、ソイルセメント
柱列壁は、ラップ不良個所の存在、撹拌不良およびクラ
ック発生等の理由により壁体の一部から漏水が生じるこ
ともあり完全を期し難い。さらに、プレキャスト地中壁
の場合には、版自体は完全な止水性を有するとしても接
続部位からの漏水が懸念される。鋼製地中壁ではジョイ
ント部分の止水が不完全となりがちである。
【0004】そこで本発明の主たる課題は、より高度な
或いは完全な止水を目的として地中に構築される地中止
水壁およびその構築方法並びにこの目的のために特別に
製作される鋼製止水版を提供することにある。
或いは完全な止水を目的として地中に構築される地中止
水壁およびその構築方法並びにこの目的のために特別に
製作される鋼製止水版を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る第1の地中止水壁は、地盤中に築造され
たソイルセメント地中壁または無筋地中壁の内部に、所
定の離間をおいて対面配置で相互に連結された表裏2枚
の鋼板を本体とし、一方の表側鋼板において;一方がわ
端部に雌継ぎ手を有するとともに、他方がわ端部に雄継
ぎ手を有し、他方の裏側鋼板において;一方がわ端部に
雄継ぎ手を有するとともに、他方がわ端部に雌継ぎ手を
有する鋼製止水版を、相互に連結しながら建て込んであ
ることを特徴とするものである。
の本発明に係る第1の地中止水壁は、地盤中に築造され
たソイルセメント地中壁または無筋地中壁の内部に、所
定の離間をおいて対面配置で相互に連結された表裏2枚
の鋼板を本体とし、一方の表側鋼板において;一方がわ
端部に雌継ぎ手を有するとともに、他方がわ端部に雄継
ぎ手を有し、他方の裏側鋼板において;一方がわ端部に
雄継ぎ手を有するとともに、他方がわ端部に雌継ぎ手を
有する鋼製止水版を、相互に連結しながら建て込んであ
ることを特徴とするものである。
【0006】次いで、第2の地中止水壁は、より完全な
止水性を確保するために、地盤中に築造されたソイルセ
メント地中壁または無筋地中壁の内部に、所定の離間を
おいて対面配置で相互に連結された表裏2枚の鋼板を本
体とし、一方の表側鋼板において;一方がわ端部に雌継
ぎ手を有するとともに、他方がわ端部に雄継ぎ手を有
し、他方の裏側鋼板において;一方がわ端部に雄継ぎ手
を有するとともに、他方がわ端部に雌継ぎ手を有する鋼
製止水版を、相互に連結しながら建て込んであり、かつ
前記鋼製止水版同士の継ぎ手部において、隣接する一方
がわの雌継ぎ手外面と他方がわの雌継ぎ手外面とが密着
する状態で連結されていることを特徴とするものであ
る。
止水性を確保するために、地盤中に築造されたソイルセ
メント地中壁または無筋地中壁の内部に、所定の離間を
おいて対面配置で相互に連結された表裏2枚の鋼板を本
体とし、一方の表側鋼板において;一方がわ端部に雌継
ぎ手を有するとともに、他方がわ端部に雄継ぎ手を有
し、他方の裏側鋼板において;一方がわ端部に雄継ぎ手
を有するとともに、他方がわ端部に雌継ぎ手を有する鋼
製止水版を、相互に連結しながら建て込んであり、かつ
前記鋼製止水版同士の継ぎ手部において、隣接する一方
がわの雌継ぎ手外面と他方がわの雌継ぎ手外面とが密着
する状態で連結されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】また、その構築方法は、地盤中にソイルセ
メント地中壁または無筋地中連続壁を築造する過程で、
壁体の硬化前に、前記鋼製止水版を相互に継ぎ手同士を
連結させながら、かつ継ぎ手部において隣接する一方が
わの雌継ぎ手外面と他方がわの雌継ぎ手外面とを密着ま
たは隣接させながら順次建て込み、完全な止水構造とす
ることを特徴とするものである。
メント地中壁または無筋地中連続壁を築造する過程で、
壁体の硬化前に、前記鋼製止水版を相互に継ぎ手同士を
連結させながら、かつ継ぎ手部において隣接する一方が
わの雌継ぎ手外面と他方がわの雌継ぎ手外面とを密着ま
たは隣接させながら順次建て込み、完全な止水構造とす
ることを特徴とするものである。
【0008】前記隣接する一方がわの雌継ぎ手外面と他
方がわの雌継ぎ手外面とを密着させる鋼製止水版の場合
には、鋼製止水版の建込み時に、隣接する相互の雌継ぎ
手同士が完全に密着するように、前記雄継ぎ手に対し
て、嵌合連結される雌継ぎ手を隣接する他方の雌継ぎ手
側に押し付ける押圧手段を設けるのが望ましい。この押
圧手段としては、たとえば後述のように、バネ等によっ
て付勢される滑りシュー、板バネなどがある。
方がわの雌継ぎ手外面とを密着させる鋼製止水版の場合
には、鋼製止水版の建込み時に、隣接する相互の雌継ぎ
手同士が完全に密着するように、前記雄継ぎ手に対し
て、嵌合連結される雌継ぎ手を隣接する他方の雌継ぎ手
側に押し付ける押圧手段を設けるのが望ましい。この押
圧手段としては、たとえば後述のように、バネ等によっ
て付勢される滑りシュー、板バネなどがある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳述する。
て図面に基づいて詳述する。
【0010】〔第1形態例〕図1は本発明に従って地盤
に構築された地中止水壁1の平面図であり、図2はその
継ぎ手部拡大図である。
に構築された地中止水壁1の平面図であり、図2はその
継ぎ手部拡大図である。
【0011】図示される地中壁2は、オーガマシン等に
より地盤中において現位置土とセメント系懸濁液とを混
合・撹拌し、ソイルセメント化した壁体であり、本発明
では、この地中壁2の内部に、完全な止水を期すために
特製された鋼製止水版3、3…を前記地中壁2の溝方向
に沿って連接させながら埋設したものである。
より地盤中において現位置土とセメント系懸濁液とを混
合・撹拌し、ソイルセメント化した壁体であり、本発明
では、この地中壁2の内部に、完全な止水を期すために
特製された鋼製止水版3、3…を前記地中壁2の溝方向
に沿って連接させながら埋設したものである。
【0012】前記鋼製止水版3は、表裏2枚の鋼板4、
5が離間をおいて平行配置で中間に介在された仕切板
6、6…によって連結された、複数の中空室を有する版
体であり、一方の表側鋼版4において、その一方がわ端
部(図面右方)に、断面C字状等、管状等の雌継ぎ手7
を一体的に備えるとともに、他方がわ端部(図面左方)
に断面T字状等の雄継ぎ手8を備えている。また、他方
の裏側鋼版5においては、その一方がわ端部(図面右
方)に断面T字状等の雄継ぎ手10を備えているととも
に、他方がわ端部(図面左方)に断面C字状等、管状等
の雌継ぎ手9を備えるものである。
5が離間をおいて平行配置で中間に介在された仕切板
6、6…によって連結された、複数の中空室を有する版
体であり、一方の表側鋼版4において、その一方がわ端
部(図面右方)に、断面C字状等、管状等の雌継ぎ手7
を一体的に備えるとともに、他方がわ端部(図面左方)
に断面T字状等の雄継ぎ手8を備えている。また、他方
の裏側鋼版5においては、その一方がわ端部(図面右
方)に断面T字状等の雄継ぎ手10を備えているととも
に、他方がわ端部(図面左方)に断面C字状等、管状等
の雌継ぎ手9を備えるものである。
【0013】隣接する鋼製止水版3、3同士の接続部に
おいては、図2に詳細に示されるように、雄継ぎ手8、
10と雌継ぎ手7、9同士の嵌合により相互に連結され
ているとともに、隣接する一方の鋼製止水版3の雌継ぎ
手7の外面と、他方の鋼製止水版3の雌継ぎ手9の外面
とがS部で互いに密着するように連結され、連結部位で
の止水が完全なものとなっている。
おいては、図2に詳細に示されるように、雄継ぎ手8、
10と雌継ぎ手7、9同士の嵌合により相互に連結され
ているとともに、隣接する一方の鋼製止水版3の雌継ぎ
手7の外面と、他方の鋼製止水版3の雌継ぎ手9の外面
とがS部で互いに密着するように連結され、連結部位で
の止水が完全なものとなっている。
【0014】なお、前記鋼製止水版3は、小壁厚の地中
壁2に対応させるため、表裏それぞれの雌継ぎ手7、9
が地中壁2の溝方向に所定の寸法Eだけシフトするよう
に、雄継ぎ手8、10と雌継ぎ手7、9との位置をずら
して構成しているが、もちろん、図3に示されるよう
に、雌継ぎ手7、9が表裏の同一位置に配置されるよう
にしてもよい。
壁2に対応させるため、表裏それぞれの雌継ぎ手7、9
が地中壁2の溝方向に所定の寸法Eだけシフトするよう
に、雄継ぎ手8、10と雌継ぎ手7、9との位置をずら
して構成しているが、もちろん、図3に示されるよう
に、雌継ぎ手7、9が表裏の同一位置に配置されるよう
にしてもよい。
【0015】前記雌継ぎ手7、9同士を確実に密着させ
るためには、前記雄継ぎ手8、10に対して、嵌合連結
される雌継ぎ手7(9)を隣接する他方の雌継ぎ手側9
(7)に押し付ける押圧手段を設けるのがよい。図4に
示される押圧手段は、雄継ぎ手8(10)の側部にバネ
12によって外方に付勢される滑りシュー11を鉛直方
向に沿って適宜の間隔で設けた例であり、図5に示され
る押圧手段は雄継ぎ手8(10)の側部に下側傾斜方向
に延びる板バネ13を鉛直方向に沿って適宜の間隔で設
けた例であり、さらに図6に示される押圧手段は断面T
字状の雄継ぎ手8(10)のフランジ端部を切り起こし
て板バネと同様の機能を示す切起し片14を鉛直方向に
沿って適宜の間隔で設けた例である。
るためには、前記雄継ぎ手8、10に対して、嵌合連結
される雌継ぎ手7(9)を隣接する他方の雌継ぎ手側9
(7)に押し付ける押圧手段を設けるのがよい。図4に
示される押圧手段は、雄継ぎ手8(10)の側部にバネ
12によって外方に付勢される滑りシュー11を鉛直方
向に沿って適宜の間隔で設けた例であり、図5に示され
る押圧手段は雄継ぎ手8(10)の側部に下側傾斜方向
に延びる板バネ13を鉛直方向に沿って適宜の間隔で設
けた例であり、さらに図6に示される押圧手段は断面T
字状の雄継ぎ手8(10)のフランジ端部を切り起こし
て板バネと同様の機能を示す切起し片14を鉛直方向に
沿って適宜の間隔で設けた例である。
【0016】前記地中止水壁1を構築するには、オーガ
マシン等によって現位置土とセメント系懸濁液とを混合
・撹拌した後、撹拌土が硬化する前に、設置済みの鋼製
止水版3の継ぎ手部に建て込もうとする鋼製止水版3の
継ぎ手部を嵌合させた後、雌継ぎ手7、9同士を密着さ
せながら順次建て込むようにする。
マシン等によって現位置土とセメント系懸濁液とを混合
・撹拌した後、撹拌土が硬化する前に、設置済みの鋼製
止水版3の継ぎ手部に建て込もうとする鋼製止水版3の
継ぎ手部を嵌合させた後、雌継ぎ手7、9同士を密着さ
せながら順次建て込むようにする。
【0017】ところで、前記鋼製止水版3における継ぎ
手形状は、前記例に限られない。たとえば、図8に示さ
れるように、実質的に継ぎ手のぞれぞれが雌雄の関係を
持たず、両者が同様の形状とされ、互いに係合し合う関
係であってもよい。この場合であっても、便宜的に、一
方(密着する側の継ぎ手)を雌継ぎ手7、9とすれば、
他方は雄継ぎ手8、10と定義することができ、両継ぎ
手の係合連結によって同様の効果を奏することができ
る。
手形状は、前記例に限られない。たとえば、図8に示さ
れるように、実質的に継ぎ手のぞれぞれが雌雄の関係を
持たず、両者が同様の形状とされ、互いに係合し合う関
係であってもよい。この場合であっても、便宜的に、一
方(密着する側の継ぎ手)を雌継ぎ手7、9とすれば、
他方は雄継ぎ手8、10と定義することができ、両継ぎ
手の係合連結によって同様の効果を奏することができ
る。
【0018】以上、本発明をソイルセメント柱列壁を例
に採り説明したが、掘削機を用いた無筋地中壁であって
も全く同様に完全止水型の地中壁を構築することができ
る。
に採り説明したが、掘削機を用いた無筋地中壁であって
も全く同様に完全止水型の地中壁を構築することができ
る。
【0019】〔第2形態例〕本発明は、前記例に限ら
ず、表裏それぞれの雌継ぎ手7、9を密着させない態様
であっても、従来の地中壁に比べて格段に高い止水性を
示すようになるため、種々の地中壁2に対して適用が可
能である。
ず、表裏それぞれの雌継ぎ手7、9を密着させない態様
であっても、従来の地中壁に比べて格段に高い止水性を
示すようになるため、種々の地中壁2に対して適用が可
能である。
【0020】具体的には図7に示されるように、鋼製止
水版3’を、表側鋼板4と裏側鋼板5との離間Dが前記
雌継ぎ手7、9の外径寸法以上、すなわち雌継ぎ手7、
9が密着しない条件として、構築される地中壁2の壁厚
に応じた幅で製作し、ソイルセメントまたはコンクリー
トが硬化する前に、鋼製止水版3’の雄継ぎ手8、10
と雌継ぎ手7、9とを連結しながら順次建て込むように
する。
水版3’を、表側鋼板4と裏側鋼板5との離間Dが前記
雌継ぎ手7、9の外径寸法以上、すなわち雌継ぎ手7、
9が密着しない条件として、構築される地中壁2の壁厚
に応じた幅で製作し、ソイルセメントまたはコンクリー
トが硬化する前に、鋼製止水版3’の雄継ぎ手8、10
と雌継ぎ手7、9とを連結しながら順次建て込むように
する。
【0021】雌継ぎ手7、9が密着する関係になくて
も、継ぎ手部を構成する鋼製枠部の内側に充満されるソ
イルセメントまたはコンクリートは、鋼製枠部によって
保護された状態、すなわち将来に亘りクラック等が発生
しない状態で保持されており、しかも表裏側にそれぞれ
存在する鋼製継ぎ手によって漏水の流路が遮られる条件
下にあるため、前記鋼製止水版3’を用いることにより
壁厚の大きい地中壁であっても止水性の完全な地中壁と
して構築することができる。
も、継ぎ手部を構成する鋼製枠部の内側に充満されるソ
イルセメントまたはコンクリートは、鋼製枠部によって
保護された状態、すなわち将来に亘りクラック等が発生
しない状態で保持されており、しかも表裏側にそれぞれ
存在する鋼製継ぎ手によって漏水の流路が遮られる条件
下にあるため、前記鋼製止水版3’を用いることにより
壁厚の大きい地中壁であっても止水性の完全な地中壁と
して構築することができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、箱
状の鋼製止水版の表裏に設けた雄雌継ぎ手の止水作用と
この継ぎ手ボックス内に充満されるソイルセメントまた
はコンクリートとの協同作用により完全な止水性が約束
される。
状の鋼製止水版の表裏に設けた雄雌継ぎ手の止水作用と
この継ぎ手ボックス内に充満されるソイルセメントまた
はコンクリートとの協同作用により完全な止水性が約束
される。
【0023】また、地中壁の内部に挿入される鋼製止水
版の雌継ぎ手同士を密着させることによりジョイント部
に、より高い水密性が確保されるため、もって完全な止
水地中壁を得ることが可能となる。
版の雌継ぎ手同士を密着させることによりジョイント部
に、より高い水密性が確保されるため、もって完全な止
水地中壁を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って地盤に構築された地中止水壁1
の平面図である。
の平面図である。
【図2】その継ぎ手部拡大図である。
【図3】継ぎ手部の変形例図である。
【図4】雄継ぎ手8、10に設けられた第1の押圧手段
を示す要部斜視図である。
を示す要部斜視図である。
【図5】第2の押圧手段を示す要部斜視図である。
【図6】第3の押圧手段を示す要部斜視図である。
【図7】本鋼製止水版3’の大壁厚地中壁の適用例を示
す継ぎ手部拡大平面図である。
す継ぎ手部拡大平面図である。
【図8】継ぎ手形状の他例を示す要部拡大図である。
1…地中止水壁、2…地中壁、3・3’…鋼製止水版、
4…表側鋼板、5…裏側鋼板、6…仕切板、7・9…雌
継ぎ手、8・10…雄継ぎ手、11…滑りシュー、12
…バネ、13…板バネ、14…切起し片
4…表側鋼板、5…裏側鋼板、6…仕切板、7・9…雌
継ぎ手、8・10…雄継ぎ手、11…滑りシュー、12
…バネ、13…板バネ、14…切起し片
Claims (6)
- 【請求項1】地盤中に築造されたソイルセメント地中壁
または無筋地中壁の内部に、所定の離間をおいて対面配
置で相互に連結された表裏2枚の鋼板を本体とし、一方
の表側鋼板において;一方がわ端部に雌継ぎ手を有する
とともに、他方がわ端部に雄継ぎ手を有し、他方の裏側
鋼板において;一方がわ端部に雄継ぎ手を有するととも
に、他方がわ端部に雌継ぎ手を有する鋼製止水版を、相
互に連結しながら建て込んであることを特徴とする地中
止水壁。 - 【請求項2】地盤中に築造されたソイルセメント地中壁
または無筋地中壁の内部に、所定の離間をおいて対面配
置で相互に連結された表裏2枚の鋼板を本体とし、一方
の表側鋼板において;一方がわ端部に雌継ぎ手を有する
とともに、他方がわ端部に雄継ぎ手を有し、他方の裏側
鋼板において;一方がわ端部に雄継ぎ手を有するととも
に、他方がわ端部に雌継ぎ手を有する鋼製止水版を、相
互に連結しながら建て込んであり、かつ前記鋼製止水版
同士の継ぎ手部において、隣接する一方がわの雌継ぎ手
外面と他方がわの雌継ぎ手外面とが密着する状態で連結
されていることを特徴とする地中止水壁。 - 【請求項3】地盤中にソイルセメント地中壁または無筋
地中連続壁を築造する過程で、壁体の硬化前に、請求項
1または2に記載される鋼製止水版を相互に継ぎ手同士
を連結させながら、かつ継ぎ手部において隣接する一方
がわの雌継ぎ手外面と他方がわの雌継ぎ手外面とを密着
または隣接させながら順次建て込み、完全な止水構造と
することを特徴とする地中止水壁の構築方法。 - 【請求項4】所定の離間をおいて対面配置で相互に連結
された表裏2枚の鋼板を本体とし、一方の表側鋼板にお
いて;一方がわ端部に雌継ぎ手を有するとともに、他方
がわ端部に雄継ぎ手を有し、他方の裏側鋼板において;
一方がわ端部に雄継ぎ手を有するとともに、他方がわ端
部に雌継ぎ手を有することを特徴とする鋼製止水版。 - 【請求項5】所定の離間をおいて対面配置で相互に連結
された表裏2枚の鋼板を本体とし、一方の表側鋼板にお
いて;一方がわ端部に雌継ぎ手を有するとともに、他方
がわ端部に雄継ぎ手を有し、他方の裏側鋼板において;
一方がわ端部に雄継ぎ手を有するとともに、他方がわ端
部に雌継ぎ手を有し、かつ前記鋼製止水版同士を連結さ
せた状態において、隣接する一方がわの雌継ぎ手外面と
他方がわの雌継ぎ手外面とが密着し得る関係にあること
を特徴とする鋼製止水版。 - 【請求項6】前記雄継ぎ手に対して、嵌合連結される雌
継ぎ手を隣接する他方の雌継ぎ手側に押し付ける押圧手
段を設けてある請求項5記載の鋼製止水版。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09319090A JP3089226B2 (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 地中止水壁およびその構築方法並びに鋼製止水版 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09319090A JP3089226B2 (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 地中止水壁およびその構築方法並びに鋼製止水版 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11140866A true JPH11140866A (ja) | 1999-05-25 |
| JP3089226B2 JP3089226B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=18106383
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09319090A Expired - Fee Related JP3089226B2 (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 地中止水壁およびその構築方法並びに鋼製止水版 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3089226B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005026449A1 (ja) * | 2003-09-11 | 2005-03-24 | Tokyu Construction Co., Ltd. | 遮水壁および継手部防護体および遮水壁の構築方法 |
| JP2008101379A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Railway Technical Res Inst | 構造物基礎の支持構造及び施工方法 |
| CN109797779A (zh) * | 2019-02-28 | 2019-05-24 | 中国水电基础局有限公司 | 一种自凝灰浆连续墙复合hdpe膜片的接头连接装置及其方法 |
| CN114855850A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-08-05 | 苏州中志净化科技有限公司 | 不锈钢止水墙 |
-
1997
- 1997-11-05 JP JP09319090A patent/JP3089226B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005026449A1 (ja) * | 2003-09-11 | 2005-03-24 | Tokyu Construction Co., Ltd. | 遮水壁および継手部防護体および遮水壁の構築方法 |
| JP2008101379A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Railway Technical Res Inst | 構造物基礎の支持構造及び施工方法 |
| CN109797779A (zh) * | 2019-02-28 | 2019-05-24 | 中国水电基础局有限公司 | 一种自凝灰浆连续墙复合hdpe膜片的接头连接装置及其方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3089226B2 (ja) | 2000-09-18 |
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