JPH11133845A - 光情報記録媒体の複製方法および装置 - Google Patents

光情報記録媒体の複製方法および装置

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JPH11133845A
JPH11133845A JP29709897A JP29709897A JPH11133845A JP H11133845 A JPH11133845 A JP H11133845A JP 29709897 A JP29709897 A JP 29709897A JP 29709897 A JP29709897 A JP 29709897A JP H11133845 A JPH11133845 A JP H11133845A
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light
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JP29709897A
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Hideyoshi Horigome
秀嘉 堀米
Kimihiro Saito
公博 斎藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラフィを利用して情報が記録される光
情報記録媒体を用い、それぞれ情報を担持する複数のホ
ログラムが形成されて情報が記録された光情報記録媒体
を複製することができるようにする。 【解決手段】 情報が記録された記録済光情報記録媒体
1と情報が記録されていない未記録光情報記録媒体1と
を重ね合わせた状態で、記録済光情報記録媒体1および
未記録光情報記録媒体1に対して、記録済光情報記録媒
体1の各ホログラムより再生光が発生するように参照光
を照射し、この参照光の照射によって各ホログラムより
発生される再生光と参照光との干渉による干渉パターン
を未記録光情報記録媒体1に対して記録することによっ
て、記録済光情報記録媒体1に記録された情報を未記録
光情報記録媒体1に複写して光情報記録媒体を複製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィを利
用して情報が記録される光情報記録媒体を用い、それぞ
れ情報を担持する複数のホログラムが形成されて情報が
記録された光情報記録媒体を複製するための光情報記録
媒体の複製方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィを利用して記録媒体に情報
を記録するホログラフィック記録は、一般的に、イメー
ジ情報を持った光と参照光とを記録媒体の内部で重ね合
わせ、そのときにできる干渉縞を記録媒体に書き込むこ
とによって行われる。記録された情報の再生時には、そ
の記録媒体に参照光を照射することにより、干渉縞によ
る回折によりイメージ情報が再生される。
【0003】近年では、超高密度光記録のために、ボリ
ュームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラ
フィが実用域で開発され注目を集めている。ボリューム
ホログラフィとは、記録媒体の厚み方向も積極的に活用
して、3次元的に干渉縞を書き込む方式であり、厚みを
増すことで回折効率を高め、多重記録を用いて記憶容量
の増大を図ることができるという特徴がある。そして、
デジタルボリュームホログラフィとは、ボリュームホロ
グラフィと同様の記録媒体と記録方式を用いつつも、記
録するイメージ情報は2値化したデジタルパターンに限
定した、コンピュータ指向のホログラフィック記録方式
である。このデジタルボリュームホログラフィでは、例
えばアナログ的な絵のような画像情報も、一旦デジタイ
ズして、2次元デジタルパターン情報に展開し、これを
イメージ情報として記録する。再生時は、このデジタル
パターン情報を読み出してデコードすることで、元の画
像情報に戻して表示する。これにより、再生時にSN比
(信号対雑音比)が多少悪くても、微分検出を行った
り、2値化データをコード化しエラー訂正を行ったりす
ることで、極めて忠実に元の情報を再現することが可能
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、デジタル
ボリュームホログラフィにより、1つの記録媒体にT
(テラ)バイトもの大量のデータを記録することが可能
となる。このように記録媒体の容量が大きくなればなる
ほど、ROM(リード・オンリ・メモリ)の実現が要望
される。
【0005】ホログラフィを利用して情報が記録された
ROMを製造するには、従来の光ディスクによるROM
の製造方法のようにウェットプロセスによってスタンパ
を作成し、このスタンパを用いてROMを大量に製造す
る方法は用いることができない。ホログラフィを利用し
て情報が記録されたROMを製造するには、やはりホロ
グラフィを利用して記録媒体を複製する必要がある。
【0006】ところが、従来、“味方俊宏他,「ホログ
ラムで情報を空中に表示」,日経メカニカル,1996
年,9.30.no.490,第44〜51ページ”に
示されるように、1枚のホログラムを複製する技術は提
案されていたが、一つの記録媒体に対して多数のホログ
ラムを記録して、大量のデータを記録した記録媒体を複
製する技術は提案されていなかった。
【0007】また、ホログラフィを利用して情報が記録
された記録媒体を複製する方法として、情報が記録され
た記録媒体より、情報を再生し、この情報を他の記録媒
体に記録する方法も考えられる。しかしながら、この方
法では、記録媒体の容量が大きくなればなるほど、複製
に時間がかかり、実用的ではなくなる。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ホログラフィを利用して情報が記録
される光情報記録媒体を用い、それぞれ情報を担持する
複数のホログラムが形成されて情報が記録された光情報
記録媒体を複製することができるようにした光情報記録
媒体の複製方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光情報記録媒体
の複製方法は、ホログラフィを利用して情報が記録され
る光情報記録媒体を用い、それぞれ情報を担持する複数
のホログラムが形成されて情報が記録された光情報記録
媒体を複製する光情報記録媒体の複製方法であって、情
報が記録された記録済光情報記録媒体と情報が記録され
ていない未記録光情報記録媒体とを重ね合わせた状態
で、記録済光情報記録媒体および未記録光情報記録媒体
に対して、記録済光情報記録媒体の各ホログラムより再
生光が発生するように参照光を照射し、この参照光の照
射によって各ホログラムより発生される再生光と参照光
との干渉による干渉パターンを未記録光情報記録媒体に
対して記録することによって、記録済光情報記録媒体に
記録された情報を未記録光情報記録媒体に複写して光情
報記録媒体を複製するものである。
【0010】また、本発明の光情報記録媒体の複製装置
は、ホログラフィを利用して情報が記録される光情報記
録媒体を用い、それぞれ情報を担持する複数のホログラ
ムが形成されて情報が記録された光情報記録媒体を複製
する光情報記録媒体の複製装置であって、情報が記録さ
れた記録済光情報記録媒体と情報が記録されていない未
記録光情報記録媒体とを重ね合わせた状態で保持する保
持手段と、この保持手段によって保持された記録済光情
報記録媒体および未記録光情報記録媒体に対して、記録
済光情報記録媒体の各ホログラムより再生光が発生する
ように参照光を照射し、この参照光の照射によって各ホ
ログラムより発生される再生光と参照光との干渉による
干渉パターンを未記録光情報記録媒体に対して記録する
ことによって、記録済光情報記録媒体に記録された情報
を未記録光情報記録媒体に複写する情報複写手段とを備
えたものである。
【0011】本発明の光情報記録媒体の複製方法では、
記録済光情報記録媒体と未記録光情報記録媒体とが重ね
合わされた状態で、記録済光情報記録媒体および未記録
光情報記録媒体に対して、記録済光情報記録媒体の各ホ
ログラムより再生光が発生するように参照光が照射さ
れ、この参照光の照射によって各ホログラムより発生さ
れる再生光と参照光との干渉による干渉パターンが未記
録光情報記録媒体に対して記録され、これにより、記録
済光情報記録媒体に記録された情報が未記録光情報記録
媒体に複写されて、光情報記録媒体が複製される。
【0012】また、本発明の光情報記録媒体の複製装置
では、保持手段によって、記録済光情報記録媒体と未記
録光情報記録媒体とが重ね合わされた状態で保持され、
この記録済光情報記録媒体および未記録光情報記録媒体
に対して、情報複写手段によって、記録済光情報記録媒
体の各ホログラムより再生光が発生するように参照光が
照射され、この参照光の照射によって各ホログラムより
発生される再生光と参照光との干渉による干渉パターン
が、未記録光情報記録媒体に対して記録され、これによ
り、記録済光情報記録媒体に記録された情報が未記録光
情報記録媒体に複写されて、光情報記録媒体が複製され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る光情報記録媒体の複製装置として
の光情報記録再生複写装置におけるピックアップの構成
を示す説明図、図2は、本実施の形態に係る光情報記録
再生複写装置の全体構成を示すブロック図である。
【0014】本実施の形態に係る光情報記録再生複写装
置は、光情報記録媒体に対する情報の記録と、光情報記
録媒体からの情報の再生と、記録済光情報記録媒体に記
録された情報の未記録光情報記録媒体への複写とを行う
ことのできる装置である。
【0015】始めに、図1を参照して、本実施の形態に
おいて使用される光情報記録媒体の構成について説明す
る。光情報記録媒体1は、透明基板2の片面に、ボリュ
ームホログラフィを利用して、情報を担持した情報光と
記録用参照光との干渉による干渉パターンによって情報
が記録されると共に、再生用参照光が照射されたとき
に、記録されている情報に対応した再生光を発生するた
めの情報記録層3を積層して構成されている。透明基板
2と情報記録層3の外側の各表面には、反射防止膜を被
覆しておくのが好ましい。また、光情報記録媒体1全体
は、円板状に形成されている。情報記録層3は、光が照
射されたときに光の強度に応じて屈折率,誘電率,反射
率等の光学的特性が変化するホログラム材料によって形
成されている。ホログラム材料としては、例えば、デュ
ポン(Dupont)社製フォトポリマ(photop
olymers)HRF−600(製品名)等が使用さ
れる。
【0016】次に、図2を参照して、本実施の形態に係
る光情報記録再生複写装置の構成について説明する。こ
の光情報記録再生複写装置10は、光情報記録媒体1が
取り付けられる本発明における保持手段としてのスピン
ドル81と、このスピンドル81を回転させるスピンド
ルモータ82と、光情報記録媒体1の回転数を所定の値
に保つようにスピンドルモータ82を制御するスピンド
ルサーボ回路83とを備えている。なお、スピンドル8
1は、1枚の光情報記録媒体1を保持することができる
他に、図2に示したように、重ね合わされた状態の2枚
の光情報記録媒体1,1を保持することができるように
なっている。スピンドル81における光情報記録媒体1
の保持の方法は、一般的な光ディスクシステムにおける
光ディスクのクランプの方法と同様である。
【0017】光情報記録再生複写装置10は、更に、光
の入出射部が、スピンドル81に取り付けられた光情報
記録媒体1に対して両面側より対向するように配置可能
なピックアップ11を備えている。このピックアップ1
1は、光情報記録媒体1に対して情報光と記録用参照光
とを照射して情報を記録することと、光情報記録媒体1
に対して再生用参照光を照射し、再生光を検出して、光
情報記録媒体1に記録されている情報を再生すること
と、重ね合わされた状態の記録済の光情報記録媒体1お
よび未記録の光情報記録媒体1に対して複写用参照光を
照射し、記録済の光情報記録媒体1に記録された情報を
未記録の光情報記録媒体1へ複写することとを行うこと
ができるようになっている。
【0018】光情報記録再生複写装置10は、更に、ピ
ックアップ11における光の入出射位置を光情報記録媒
体1の半径方向に移動可能とする駆動装置84を備えて
いる。ピックアップ11は、例えば、所定の回動軸を中
心として光の入出射部が回動するアーム状に形成され、
この場合には、駆動装置84は、ピックアップ11を回
動する装置となる。
【0019】光情報記録再生複写装置10は、更に、ピ
ックアップ11の出力信号よりフォーカスエラー信号F
E,トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFを
検出するための検出回路85と、この検出回路85によ
って検出されるフォーカスエラー信号FEに基づいて、
ピックアップ11内のアクチュエータを駆動して対物レ
ンズを光情報記録媒体1の厚み方向に移動させてフォー
カスサーボを行うフォーカスサーボ回路86と、検出回
路85によって検出されるトラッキングエラー信号TE
に基づいてピックアップ11内のアクチュエータを駆動
して対物レンズを光情報記録媒体1の半径方向に移動さ
せてトラッキングサーボを行うトラッキングサーボ回路
87と、トラッキングエラー信号TEおよび後述するコ
ントローラからの指令に基づいて駆動装置84を制御し
てピックアップ11における光の入出射位置を光情報記
録媒体1の半径方向に移動させるシークの制御を行うシ
ーク制御回路88とを備えている。
【0020】光情報記録再生複写装置10は、更に、ピ
ックアップ11内の後述するCCDアレイの出力データ
をデコードして、光情報記録媒体1に記録されたデータ
を再生したり、検出回路85からの再生信号RFより基
本クロックを再生したりアドレスを判別したりする信号
処理回路89と、光情報記録再生複写装置10の全体を
制御するコントローラ90とを備えている。コントロー
ラ90は、信号処理回路89より出力される基本クロッ
クやアドレス情報を入力すると共に、ピックアップ1
1,スピンドルサーボ回路83およびシーク制御回路8
8等を制御するようになっている。スピンドルサーボ回
路83は、信号処理回路89より出力される基本クロッ
クを入力するようになっている。
【0021】図1に示したように、ピックアップ11
は、スピンドル81に、1枚の光情報記録媒体1または
2枚の光情報記録媒体1,1が固定されたときに、光情
報記録媒体1または2枚の光情報記録媒体1,1におけ
る一方の面に対向するように配置された対物レンズ12
Aと、この対物レンズ12Aを光情報記録媒体1の厚み
方向および半径方向に移動可能なアクチュエータ13A
と、対物レンズ12Aにおける光情報記録媒体1とは反
対側に、対物レンズ12A側から順に配設された2分割
旋光板14A,プリズムブロック15A,空間光変調器
16,コリメータレンズ17およびレーザカプラ20
と、プリズムブロック15Aの側方に配設された凸レン
ズ18AおよびCCDアレイ19Aを備えている。
【0022】ピックアップ11は、更に、スピンドル8
1に、1枚の光情報記録媒体1または2枚の光情報記録
媒体1,1が固定されたときに、光情報記録媒体1また
は2枚の光情報記録媒体1,1における他方の面に対向
するように配置された対物レンズ12Bと、この対物レ
ンズ12Bを光情報記録媒体1の厚み方向および半径方
向に移動可能なアクチュエータ13Bと、対物レンズ1
2Bにおける光情報記録媒体1とは反対側に、対物レン
ズ12B側から順に配設された2分割旋光板14B,プ
リズムブロック15B,凸レンズ18BおよびCCDア
レイ19Bを備えている。
【0023】アクチュエータ13A,13Bは、フォー
カスサーボ回路86によって連動するように制御され、
対物レンズ12A,12Bからの各光の収束位置(光束
が最も小径となる位置)が、所定の位置関係を保ちなが
ら移動するようになっている。
【0024】2分割旋光板14A,14Bは、それぞ
れ、図1において光軸の上側部分に配置された旋光板1
4AR,14BRと、図1において光軸の下側部分に配
置された旋光板14AL,14BLとを有している。各
旋光板14AR,14BR,14AL,14BLは、そ
れぞれ例えば2枚の透明電極基板間に液晶を封入して構
成されている。旋光板14AR,14BRは、2枚の透
明電極基板間に電圧を印加しない(以下、オフにすると
言う。)と入射光の偏光方向を−45°回転させ、2枚
の透明電極基板間に電圧を印加する(以下、オンにする
と言う。)と入射光の偏光方向を回転させないようにな
っている。一方、旋光板14AL,14BLは、オフに
すると入射光の偏光方向を+45°回転させ、オンにす
ると入射光の偏光方向を回転させないようになってい
る。
【0025】プリズムブロック15Aは、2分割旋光板
14Aと空間光変調器16の間において、その法線方向
が、2分割旋光板14Aと空間光変調器16の間におけ
る光軸方向に対して45°傾けられて配置された偏光ビ
ームスプリッタ面15Aaと、空間光変調器16側から
の光が偏光ビームスプリッタ面15Aaで反射される方
向に配置され、偏光ビームスプリッタ面15Aaに平行
な反射面15Abとを有している。
【0026】プリズムブロック15Bは、2分割旋光板
14Bと凸レンズ18Bの間において、プリズムブロッ
ク15Aにおける偏光ビームスプリッタ面15Aaに対
して平行に配置された偏光ビームスプリッタ面15Ba
と、プリズムブロック15Aにおける反射面15Abか
らの光が入射する位置に配置され、偏光ビームスプリッ
タ面15Baに平行な反射面15Bbとを有している。
【0027】プリズムブロック15A,15Bにおける
各反射面15Ab,15Bbは、光情報記録媒体1の側
方に配置され、反射面15Abから反射面15Bbへ向
かう光は、光情報記録媒体1の側方を通過するようにな
っている。
【0028】空間光変調器16は、格子状に配列された
多数の画素を有し、各画素毎に出射光の偏光方向を選択
することによって、偏光方向の違いによって光を空間的
に変調することができるようになっている。空間光変調
器16は、具体的には、例えば、液晶の旋光性を利用し
た液晶表示素子において偏光板を除いたものと同等の構
成である。ここでは、空間光変調器16は、各画素毎
に、オフにすると偏光方向を+90°回転させ、オンに
すると偏光方向を回転させないようになっている。空間
光変調器16における液晶としては、例えば、応答速度
の速い(μ秒のオーダ)強誘電液晶を用いることができ
る。これにより、高速な記録が可能となり、例えば、1
ページ分の情報を数μ以下で記録することが可能とな
る。また、CCDアレイ19A,19Bは、それぞれ、
格子状に配列された多数の画素を有している。
【0029】図1に示したピックアップ11において、
レーザカプラ20は、S偏光(偏光方向が入射面(図1
の紙面)に垂直な直線偏光)のレーザ光を出射し、この
レーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光束と
され、空間光変調器16を通過してプリズムブロック1
5Aの偏光ビームスプリッタ面15Aaに入射するよう
になっている。ここで、空間光変調器16のオフの画素
を通過した光は、P偏光(偏光方向が入射面に平行な直
線偏光)となり、偏光ビームスプリッタ面15Aaを透
過し、2分割旋光板14Aを通過し、対物レンズ12A
によって集光されて、光情報記録媒体1に照射されるよ
うになっている。一方、空間光変調器16のオンの画素
を通過した光は、S偏光のままであり、偏光ビームスプ
リッタ面15Aaで反射され、更に反射面15Abで反
射され、プリズムブロック15Bに入射し、反射面15
Bb、偏光ビームスプリッタ面15Baで順に反射さ
れ、2分割旋光板14Bを通過し、対物レンズ12Bに
よって集光されて、光情報記録媒体1に照射されるよう
になっている。
【0030】光情報記録媒体1からの対物レンズ12A
側へ向かう光は、対物レンズ12A,2分割旋光板14
Aを順に通過してプリズムブロック15Aの偏光ビーム
スプリッタ面15Aaに入射するようになっている。こ
の光のうちのS偏光の光は、偏光ビームスプリッタ面1
5Aaで反射され、凸レンズ18Aで集光されて、CC
Dアレイ19Aに入射するようになっている。一方、光
情報記録媒体1からの対物レンズ12A側へ向かう光の
うちのP偏光の光は、偏光ビームスプリッタ面15Aa
を透過して、空間光変調器16を通過し、コリメータレ
ンズ17によって集光されて、レーザカプラ20に入射
するようになっている。
【0031】光情報記録媒体1からの対物レンズ12B
側へ向かう光は、対物レンズ12B,2分割旋光板14
Bを順に通過してプリズムブロック15Bの偏光ビーム
スプリッタ面15Baに入射するようになっている。こ
の光のうちのS偏光の光は、偏光ビームスプリッタ面1
5Baで反射され、P偏光の光は、偏光ビームスプリッ
タ面15Baを透過して、凸レンズ18Bで集光され
て、CCDアレイ19Bに入射するようになっている。
【0032】図1に示したピックアップ11では、記録
光学系91は、レーザカプラ20,コリメータレンズ1
7,空間光変調器16,プリズムブロック15A,15
B,2分割旋光板14A,14B,対物レンズ12A,
12Bで構成されている。また、図1に示したピックア
ップ11では、再生光学系は、再生光学系92と再生光
学系93の2系統が存在する。再生光学系92は、レー
ザカプラ20,コリメータレンズ17,空間光変調器1
6,プリズムブロック15A,2分割旋光板14A,対
物レンズ12A,凸レンズ18A,CCDアレイ19A
で構成されている。再生光学系93は、レーザカプラ2
0,コリメータレンズ17,空間光変調器16,プリズ
ムブロック15A,15B,2分割旋光板14B,対物
レンズ12B,凸レンズ18B,CCDアレイ19Bで
構成されている。なお、図1に示したピックアップ11
において、複写は、再生光学系92または再生光学系9
3を用いて行われる。
【0033】図3は図1におけるレーザカプラ20の構
成を示す斜視図、図4はレーザカプラ20の側面図であ
る。これらの図に示したように、レーザカプラ20は、
フォトディテクタ25,26が形成された半導体基板2
1と、この半導体基板21上においてフォトディテクタ
25,26を覆うように配置され、半導体基板21上に
接合されたプリズム22と、半導体基板21上において
フォトディテクタ25,26が形成された位置と異なる
位置に配置され、半導体基板21上に接合された半導体
素子23と、この半導体素子23上に接合された半導体
レーザ24とを備えている。半導体レーザ24は、プリ
ズム22側に向けて水平方向に前方レーザ光を出射する
と共に、前方レーザ光と反対方向に後方レーザ光を出射
するようになっている。プリズム22の半導体レーザ2
4側には斜面が形成され、この斜面は、半導体レーザ2
4からの前方レーザ光の一部を反射して、半導体基板2
1に対して垂直な方向に出射すると共に、光情報記録媒
体1からの戻り光の一部を透過する半反射面22aにな
っている。また、プリズム22の上面は、図4に示した
ようにプリズム22内を通過する光を全反射する全反射
面22bになっている。半導体素子23には、半導体レ
ーザ24からの後方レーザ光を受光するフォトディテク
タ27が形成されている。このフォトディテクタ27の
出力信号は、半導体レーザ24の出力を自動調整するた
めに用いられるようになっている。半導体基板21に
は、各種のアンプやその他の電子部品が内蔵されてい
る。半導体素子23には、半導体レーザ24を駆動する
アンプ等の電子部品が内蔵されている。
【0034】図3および図4に示したレーザカプラ20
では、半導体レーザ24からの前方レーザ光は、一部が
プリズム22の半反射面22aで反射されて、図1にお
けるコリメータレンズ17に入射するようになってい
る。また、コリメータレンズ17によって集光された光
情報記録媒体1からの戻り光は、一部がプリズム22の
半反射面22aを透過して、プリズム22内に導かれ、
フォトディテクタ25に向かうようになっている。フォ
トディテクタ25上には半反射膜が形成されており、プ
リズム22内に導かれた光の一部は、フォトディテクタ
25上の半反射膜を透過してフォトディテクタ25に入
射し、残りの一部はフォトディテクタ25上の半反射膜
で反射され、更にプリズム22の全反射面22bで反射
されてフォトディテクタ26に入射するようになってい
る。
【0035】ここで、図4に示したように、プリズム2
2内に導かれた光は、フォトディテクタ25,26間の
光路の途中で一旦最も小径となるように収束するように
なっている。そして、レーザカプラ20からの光が光情
報記録媒体1における任意の情報記録層3と位置決め層
3との境界面上で最も小径となるように収束する合焦状
態のときにはフォトディテクタ25,26に対する入射
光の径が等しくなり、合焦状態から外れたときにはフォ
トディテクタ25,26に対する入射光の径が異なるよ
うになっている。フォトディテクタ25,26に対する
入射光の径の変化は、互いに逆方向になるため、フォト
ディテクタ25,26に対する入射光の径の変化に応じ
た信号を検出することによってフォーカスエラー信号を
得ることができる。図3に示したように、フォトディテ
クタ25,26は、それぞれ3分割された受光部を有し
ている。フォトディテクタ25における受光部をA1,
C1,B1、フォトディテクタ26における受光部をA
2,C2,B2とする。C1,C2は、それぞれ、A
1,B1間、A2,B2間の中央部分の受光部である。
また、各受光部間の分割線は、光情報記録媒体1におけ
るトラック方向に対応する方向と平行になるように配置
されている。従って、受光部A1,B1間およびA2,
B2間の出力の差から、プュッシュプル法によってトラ
ッキングエラー信号を得ることができる。
【0036】なお、レーザカプラ20内の半導体レーザ
24の出力の制御や、2分割旋光板14A,14Bおよ
び空間光変調器16の制御は、それぞれ、図2における
コントローラ90の制御の下で、図示しない駆動回路に
よって行われるようになっている。
【0037】図5は、フォトディテクタ25,26の出
力に基づいて、フォーカスエラー信号,トラッキングエ
ラー信号および再生信号を検出するための検出回路85
の構成を示すブロック図である。この検出回路85は、
フォトディテクタ25の受光部A1,B1の各出力を加
算する加算器31と、この加算器31の出力の利得を調
整する利得調整アンプ32と、フォトディテクタ25の
受光部C1の出力の利得を調整する利得調整アンプ33
と、利得調整アンプ32の出力と利得調整アンプ33の
出力との差を演算する減算器34と、フォトディテクタ
26の受光部A2,B2の各出力を加算する加算器35
と、この加算器35の出力の利得を調整する利得調整ア
ンプ36と、フォトディテクタ26の受光部C2の出力
の利得を調整する利得調整アンプ37と、利得調整アン
プ36の出力と利得調整アンプ37の出力との差を演算
する減算器38と、減算器34の出力と減算器38の出
力との差を演算してフォーカスエラー信号FEを生成す
る減算器39とを備えている。
【0038】検出回路85は、更に、フォトディテクタ
25の受光部A1の出力と受光部B1の出力との差を演
算する減算器40と、フォトディテクタ26の受光部A
2の出力と受光部B2の出力との差を演算する減算器4
1と、減算器40の出力と減算器41の出力との差を演
算してトラッキングエラー信号TEを生成する減算器4
2とを備えている。検出回路85は、更に、加算器31
の出力と受光部C1の出力とを加算する加算器43と、
加算器35の出力と受光部C2の出力とを加算する加算
器44と、加算器43の出力と加算器44の出力とを加
算して再生信号RFを生成する加算器45とを備えてい
る。なお、本実施の形態では、再生信号RFは、光情報
記録媒体1における後述するアドレス・サーボエリアに
記録された情報を再生した信号である。
【0039】以下、本実施の形態に係る光情報記録再生
複写装置における光情報記録媒体の複製時の作用につい
て説明し、併せて、記録時および再生時の作用について
も説明する。なお、以下の説明は、本実施の形態に係る
光情報記録媒体の複製方法の説明を兼ねている。また、
いずれのときも、光情報記録媒体1は規定の回転数を保
つように制御されてスピンドルモータ82によって回転
される。
【0040】ここで、後の説明で使用するA偏光および
B偏光を以下のように定義する。本実施の形態では、図
6に示したように、A偏光は、対物レンズ12A側から
見て、S偏光を−45°またはP偏光を+45°偏光方
向を回転させた直線偏光とし、B偏光は、対物レンズ1
2A側から見て、S偏光を+45°またはP偏光を−4
5°偏光方向を回転させた直線偏光とする。従って、対
物レンズ12B側から見た場合には、A偏光は、S偏光
を+45°またはP偏光を−45°偏光方向を回転させ
た直線偏光となり、B偏光は、S偏光を−45°または
P偏光を+45°偏光方向を回転させた直線偏光とな
る。A偏光とB偏光は、互いに偏光方向が直交してい
る。
【0041】次に、光情報記録媒体の複製時の作用につ
いて、マスタおよびマザーの作成、マザーの複製、RO
Mの作成(複製)の順に説明する。なお、本実施の形態
では、マスタとは、情報が記録されたオリジナルの光情
報記録媒体を言い、マザーとは、マスタと同じ情報を担
持するROMを作成するために使用される光情報記録媒
体を言う。
【0042】図7は、マスタおよびマザーの作成時にお
けるピックアップ11の状態を示す説明図である。この
図に示したように、マスタおよびマザーの作成時には、
情報記録層3同士が向い合うように2枚の記録光情報記
録媒体1,1(当初は、2枚とも未記録記録光情報記録
媒体である。)を重ね合わせ、これらをスピンドル81
に保持させる。また、マスタおよびマザーの作成時に
は、空間光変調器16は、記録する情報に応じて各画素
毎にオン(0°)とオフ(+90°)を選択する。本実
施の形態では、2画素で1ビットの情報を表現する。こ
の場合、必ず、1ビットの情報に対応する2画素のうち
の一方をオン、他方をオフとする。また、2分割旋光板
14A,14Bの各旋光板14AR,14AL,14B
R,14BLは、全てオフにされる。レーザカプラ20
の出射光の出力は、パルス的に記録用の高出力にされ
る。
【0043】なお、マスタおよびマザーの作成時には、
フォーカスサーボおよびトラッキングサーボは行われな
い。対物レンズ12A,12Bは、その出射光が、光情
報記録媒体1,1の情報記録層3,3に対して後述する
位置関係で収束するように、所定の位置に固定され、光
情報記録媒体1,1の半径方向についての対物レンズ1
2A,12Bからの出射光の位置は、コントローラ90
および駆動装置84によってピックアップ11を移動す
ることによって制御される。
【0044】マスタおよびマザーの作成時には、レーザ
カプラ20から出射されたS偏光のレーザ光は、コリメ
ータレンズ17によって平行光束とされ、空間光変調器
16に入射する。ここで、空間光変調器16のうちオン
にされている画素を通過した光は偏光方向が回転されず
にS偏光のままとなり、オフにされている画素を通過し
た光は偏光方向が+90°回転されてP偏光となる。
【0045】空間光変調器16からのP偏光の光は、プ
リズムブロック15Aの偏光ビームスプリッタ面15A
aを透過して、2分割旋光板14Aに入射する。ここ
で、2分割旋光板14Aの旋光板14AR,14ALは
共にオフにされているので、旋光板14ARを通過した
光は、偏光方向が−45°回転されて、B偏光となり、
旋光板14ALを通過した光は、偏光方向が+45°回
転されて、A偏光となる。2分割旋光板14Aからの光
は、対物レンズ12Aによって集光され、対物レンズ1
2A側から見て、2枚の記録光情報記録媒体1,1の情
報記録層3,3よりも奥側で、最も小径となるように収
束する。
【0046】空間光変調器16からのS偏光の光は、プ
リズムブロック15Aの偏光ビームスプリッタ面15A
aで反射され、更に反射面15Abで反射され、プリズ
ムブロック15Bに入射し、反射面15Bb、偏光ビー
ムスプリッタ面15Baで順に反射され、2分割旋光板
14Bに入射する。ここで、2分割旋光板14Bの旋光
板14BR,14BLは共にオフにされているので、旋
光板14BRを通過した光は、偏光方向が−45°回転
されて、B偏光となり、旋光板14BLを通過した光
は、偏光方向が+45°回転されて、A偏光となる。2
分割旋光板14Bからの光は、対物レンズ12Bによっ
て集光され、対物レンズ12B側から見て、2枚の記録
光情報記録媒体1,1の情報記録層3,3よりも奥側
で、最も小径となるように収束する。
【0047】図8に示したように、2枚の記録光情報記
録媒体1,1の情報記録層3,3では、旋光板14AR
からのB偏光の光61Bと旋光板14BRからのB偏光
の光62Bとが干渉し、旋光板14ALからのA偏光の
光61Aと旋光板14BLからのA偏光の光62Aとが
干渉し、レーザカプラ20の出射光の出力が高出力にな
ったときに、これらの光による干渉パターンが情報記録
層3,3内に体積的に記録され、反射型(リップマン
型)の体積ホログラム63,64が形成される。なお、
A偏光の光とB偏光の光は、互いに偏光方向が直交する
ため、干渉しない。このように、本実施の形態では、光
束を2分割し、各領域毎の光の偏光方向を直交させてい
るので、余分な干渉縞の発生を防止して、SN(信号対
雑音)比の低下を防止することができる。
【0048】また、本実施の形態では、2枚の記録光情
報記録媒体1,1の情報記録層3,3に対して互いに反
対方向から照射される2分割旋光板14Aからの光と2
分割旋光板14Bからの光は、互いに相補的なパターン
を有しており、いずれも、情報記録層3,3に記録すべ
き情報を担持した情報光と見ることができる。2分割旋
光板14Aからの光を情報光として見た場合には2分割
旋光板14Bからの光が記録用参照光となり、逆に、2
分割旋光板14Bからの光を情報光として見た場合には
2分割旋光板14Aからの光が記録用参照光となる。
【0049】なお、本実施の形態では、記録用参照光
も、空間光変調器16によって空間的に変調された光で
あるため、情報記録層3,3の一断面を見ると、画素単
位の情報光の中には、画素単位の記録用参照光が存在し
ないために干渉縞が生じない情報光もあるが、このよう
な情報光でも、情報記録層3,3内において必ず画素単
位の記録用参照光が存在する部分を通過して干渉縞を発
生させるので、問題は生じない。なお、空間光変調器1
6では、2画素で1ビットの情報を表現し、1ビットの
情報に対応する2画素のうちの一方をオン、他方をオフ
としている。従って、情報の内容にかかわらず記録用参
照光の光量は略一定となる。
【0050】マスタおよびマザーの作成時には、図8に
示したように、光情報記録媒体1,1を移動方向99に
移動させながら、且つ、適宜対物レンズ12A,12B
からの出射光の位置を光情報記録媒体1,1の半径方向
に移動させ、記録する情報に従って空間光変調器16に
よってレーザカプラ20からの光を変調し、記録する情
報の切り換えの周期に合わせて、レーザカプラ20の出
射光の出力を間欠的に高出力にすることにより、光情報
記録媒体1,1の情報記録層3,3に、それぞれ情報を
担持する複数の体積ホログラム63,64が順次形成さ
れていく。
【0051】また、マスタおよびマザーの作成時には、
2枚の記録光情報記録媒体1,1の情報記録層3,3に
対して、所定の角度間隔でアドレス・サーボエリアを設
定し、このアドレス・サーボエリアに、アドレス情報
や、再生時にサンプルドサーボ方式によってトラッキン
グサーボを行うための情報、例えばウォブルピットを表
す情報を、体積ホログラム63,64によって記録す
る。
【0052】以上のようにして、重ね合わせた2枚の光
情報記録媒体1,1の情報記録層3,3に対して複数の
体積ホログラム63,64によって情報を記録したら、
2枚の光情報記録媒体1,1をスピンドル81より取り
外し、図9に示したように、2枚の光情報記録媒体1,
1を分離して、一方をマスタ1MAとし、他方をマザー1
MOとする。以下では、対物レンズ12A側に配置されて
いた光情報記録媒体1をマスタ1MAとし、対物レンズ1
2B側に配置されていた光情報記録媒体1をマザー1MO
として説明するが、これらは逆でもよい。マスタ1MA
マザー1MOは、同じ複数の情報を担持するが、各情報に
対応する体積ホログラム63,64の位置関係は、互い
に鏡像の関係になる。
【0053】上述のようにして作成されたマスタ1MA
マザー1MOに対しては、それぞれ、例えば“味方俊宏
他,「ホログラムで情報を空中に表示」,日経メカニカ
ル,1996年,9.30.no.490,第44〜5
1ページ”に示されるように、紫外線照射と熱処理を施
して、記録された情報の定着処理を行う。
【0054】なお、本実施の形態に係る光情報記録再生
複写装置における記録時の作用は、マスタおよびマザー
の作成時と略同様である。記録時には、ピックアップ1
1を、図7に示したマスタおよびマザーの作成時と同様
の状態とし、重ね合わせた2枚の光情報記録媒体1,1
の代わりに、1枚を光情報記録媒体1を、情報記録層3
が対物レンズ12B側となるように、あるいは情報記録
層3が対物レンズ12A側となるように、スピンドル8
1に取り付ける。そして、マスタおよびマザーの作成時
と同様の動作を実行することにより、光情報記録媒体1
の情報記録層3に体積ホログラムが順次形成され、マス
タ1MAまたはマザー1MOに相当する記録済情報記録媒体
が作成される。
【0055】図10は、マザーの複製時におけるピック
アップ11の状態を示す説明図、図11は、マザーの複
製時における光の状態を示す説明図である。これらの図
に示したように、マザーの複製時には、情報記録層3同
士が向い合うように、マスタ1MAと未記録の光情報記録
媒体1を重ね合わせ、これらを、マスタ1MAが対物レン
ズ12A側になるように、スピンドル81に保持させ
る。また、空間光変調器16は、全画素をオン(0°)
の状態とする。また、2分割旋光板14A,14Bの各
旋光板14AR,14AL,14BR,14BLは、全
てオンにされる。レーザカプラ20の出射光の出力は、
記録用の高出力にされる。
【0056】レーザカプラ20から出射されたS偏光の
レーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光束と
され、空間光変調器16によって偏光方向が回転されず
にS偏光のままとなる。空間光変調器16からのS偏光
の光は、プリズムブロック15Aの偏光ビームスプリッ
タ面15Aaで反射され、更に反射面15Abで反射さ
れ、プリズムブロック15Bに入射し、反射面15B
b、偏光ビームスプリッタ面15Baで順に反射され、
2分割旋光板14Bに入射する。ここで、2分割旋光板
14Bの旋光板14BR,14BLは共にオンにされて
いるので、光は何ら影響を受けずに2分割旋光板14B
を通過する。2分割旋光板14Bを通過した光は、対物
レンズ12Bによって集光されて、複写用参照光65と
して、記録光情報記録媒体1およびマスタ1MAに照射さ
れる。この複写用参照光65は、対物レンズ12Bによ
って集光され、対物レンズ12B側から見て、マスタ1
MAの情報記録層3よりも奥側で、最も小径となるように
収束する。
【0057】この複写用参照光65が照射されることに
より、マスタ1MAの情報記録層3における体積ホログラ
ム63からは、再生光66が発生される。この再生光6
6は、マスタおよびマザーの作成時において対物レンズ
12A側から光情報記録媒体1,1に照射された光と同
じ情報を担持し、且つ同じ位置で収束する光である。未
記録の光情報記録媒体1の情報記録層3では、再生光6
6と複写用参照光65とが干渉し、これらの光による干
渉パターンが体積的に記録され、マスタおよびマザーの
作成時においてマザー1MOに形成された体積ホログラム
64と同様の体積ホログラムが形成される。マスタ1MA
および光情報記録媒体1を回転させながら、適宜対物レ
ンズ12Bからの出射光の位置をマスタ1MAおよび光情
報記録媒体1の半径方向に移動させ、マスタ1MAにおい
て体積ホログラムが形成されている領域の全域に複写用
参照光65を照射することにより、光情報記録媒体1に
は、マザー1MOに形成された全ての体積ホログラム64
と同様の体積ホログラムが形成され、これにより、マス
タ1MAに記録されている情報が光情報記録媒体1に複写
されて、マザーが複製されたことになる。
【0058】なお、マザーの複製時において、フォーカ
スサーボは、再生光66に基づいて行われる。すなわ
ち、再生光66は、対物レンズ12Bで集光され、2分
割旋光板14Bを通過し、プリズムブロック15Bの偏
光ビームスプリッタ面15Baで反射され、更に反射面
15Bbで反射され、プリズムブロック15Aに入射
し、反射面15Ab、偏光ビームスプリッタ面15Aa
で順に反射され、空間光変調器16を通過してレーザカ
プラ20に入射し、フォトディテクタ25,26によっ
て検出される。そして、このフォトディテクタ25,2
6の出力に基づいて、図5に示した検出回路85によっ
て、フォーカスエラー信号FEが生成され、このフォー
カスエラー信号FEに基づいて、フォーカスサーボが行
われる。
【0059】上述のようにして複製されたマザーに対し
ては、マスタおよびマザーの作成時と同様に、紫外線照
射と熱処理を施して、記録された情報の定着処理を行
う。
【0060】図12は、ROMの作成時におけるピック
アップ11の状態を示す説明図、図13は、ROMの作
成時における光の状態を示す説明図である。これらの図
に示したように、ROMの作成時には、情報記録層3同
士が向い合うように、マザー1MOと未記録の光情報記録
媒体1を重ね合わせ、これらを、マザー1MOが対物レン
ズ12B側になるように、スピンドル81に保持させ
る。なお、このときのマザー1MOは、マスタおよびマザ
ーの作成時に作成されたマザーでもよいし、マザーの複
製時に複製されたマザーでもよい。また、空間光変調器
16は、全画素をオフ(90°)の状態とする。また、
2分割旋光板14A,14Bの各旋光板14AR,14
AL,14BR,14BLは、全てオンにされる。レー
ザカプラ20の出射光の出力は、記録用の高出力にされ
る。
【0061】レーザカプラ20から出射されたS偏光の
レーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光束と
され、空間光変調器16によって偏光方向が90°回転
されてP偏光となる。空間光変調器16からのP偏光の
光は、プリズムブロック15Aの偏光ビームスプリッタ
面15Aaを透過して、2分割旋光板14Aに入射す
る。ここで、2分割旋光板14Aの旋光板14AR,1
4ALは共にオンにされているので、光は何ら影響を受
けずに2分割旋光板14Aを通過する。2分割旋光板1
4Aを通過した光は、対物レンズ12Aによって集光さ
れて、複写用参照光67として、記録光情報記録媒体1
およびマザー1MOに照射される。この複写用参照光67
は、対物レンズ12Aによって集光され、対物レンズ1
2A側から見て、マザー1MOの情報記録層3よりも奥側
で、最も小径となるように収束する。
【0062】この複写用参照光67が照射されることに
より、マザー1MOの情報記録層3における体積ホログラ
ム64からは、再生光68が発生される。この再生光6
8は、マスタおよびマザーの作成時において対物レンズ
12B側から光情報記録媒体1,1に照射された光と同
じ情報を担持し、且つ同じ位置で収束する光である。未
記録の光情報記録媒体1の情報記録層3では、再生光6
8と複写用参照光67とが干渉し、これらの光による干
渉パターンが体積的に記録され、マスタおよびマザーの
作成時においてマスタ1MAに形成された体積ホログラム
63と同様の体積ホログラム69が形成される。マザー
MOおよび光情報記録媒体1を回転させながら、適宜対
物レンズ12Aからの出射光の位置をマザー1MOおよび
光情報記録媒体1の半径方向に移動させ、マザー1MO
おいて体積ホログラムが形成されている領域の全域に複
写用参照光67を照射することにより、光情報記録媒体
1には、マスタ1MAに形成された全ての体積ホログラム
63と同様の体積ホログラム69が形成され、これによ
り、マザー1MOに記録されている情報が光情報記録媒体
1に複写されて、マスタ1MAと同じ情報を担持するRO
M1ROM が作成(複製)されたことになる。
【0063】上述のようにして作成されたROM1ROM
に対しては、マスタおよびマザーの作成時と同様に、紫
外線照射と熱処理を施して、記録された情報の定着処理
を行う。
【0064】なお、ROMの作成時において、フォーカ
スサーボは、再生光68に基づいて行われる。すなわ
ち、再生光68は、対物レンズ12Aで集光され、2分
割旋光板14Aを通過し、プリズムブロック15Aの偏
光ビームスプリッタ面15Aaを透過し、空間光変調器
16を通過してレーザカプラ20に入射し、フォトディ
テクタ25,26によって検出される。そして、このフ
ォトディテクタ25,26の出力に基づいて、図5に示
した検出回路85によって、フォーカスエラー信号FE
が生成され、このフォーカスエラー信号FEに基づい
て、フォーカスサーボが行われる。
【0065】次に、再生時の作用について説明する。図
14は再生時におけるピックアップ11の状態を示す説
明図、図15は再生時における光の状態を示す説明図で
ある。これらの図に示したように、再生時には、記録済
の光情報記録媒体1、例えばROM1ROM を、透明基板
2が対物レンズ12A側になるように、スピンドル81
に保持させる。空間光変調器16は、必要に応じて全画
素がオフ(+90°)の状態と全画素がオン(0°)の
状態とが選択される。また、2分割旋光板14A,14
Bの各旋光板14AR,14AL,14BR,14BL
は、全てオフにされる。レーザカプラ20の出射光の出
力は、再生用の低出力にされる。
【0066】空間光変調器16の全画素がオフの状態の
ときには、再生光学系92によって情報の再生が行われ
る。このとき、レーザカプラ20から出射されたS偏光
のレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光束
とされ、空間光変調器16によって偏光方向が+90°
回転されてP偏光となる。空間光変調器16からのP偏
光の光は、プリズムブロック15Aの偏光ビームスプリ
ッタ面15Aaを透過して、2分割旋光板14Aに入射
する。ここで、2分割旋光板14Aの旋光板14AR,
14ALは共にオフにされているので、旋光板14AR
を通過した光は、偏光方向が−45°回転されてB偏光
の参照光71Bとなり、旋光板14ALを通過した光
は、偏光方向が+45°回転されてA偏光の参照光71
Aとなる。2分割旋光板14Aからの参照光71B,7
1Aは、対物レンズ12Aによって集光され、対物レン
ズ12A側から見て、ROM1ROM の情報記録層3より
も奥側で、最も小径となるように収束する。
【0067】情報記録層3における体積ホログラム58
からは、参照光71B,71Aが照射されることによっ
て、再生光が発生される。より詳しく説明すると、図1
5における体積ホログラム69の上半分の領域では、旋
光板14ARからのB偏光の参照光71Bが照射され
て、マスタおよびマザーの作成時または記録時において
2分割旋光板14Bの旋光板14BRから照射された光
に対応する再生光72Bが発生される。この再生光72
Bは、B偏光の光であり、対物レンズ12Aで集光さ
れ、2分割旋光板14Aの旋光板14ALを通過してS
偏光の光となる。同様に、図15における体積ホログラ
ム69の下半分の領域では、旋光板14ALからのA偏
光の参照光71Aが照射されて、マスタおよびマザーの
作成時または記録時において2分割旋光板14Bの旋光
板14BLから照射された光に対応する再生光72Aが
発生される。この再生光72Aは、A偏光の光であり、
対物レンズ12Aで集光され、2分割旋光板14Aの旋
光板14ARを通過してS偏光の光となる。これらのS
偏光の再生光は、プリズムブロック15Aの偏光ビーム
スプリッタ面15Aaで反射され、凸レンズ18Aで集
光されて、CCDアレイ19A上に結像する。このよう
にしてCCDアレイ19A上では、記録時に空間光変調
器16においてオンであった画素に対応する部分のみが
明るく照射され、その2次元パターンがCCDアレイ1
9Aによって検出され、情報の再生が行われる。
【0068】一方、空間光変調器16の全画素がオンの
状態のときには、再生光学系93によって情報の再生が
行われる。このとき、レーザカプラ20から出射された
S偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によって平
行光束とされ、空間光変調器16によって偏光方向が回
転されずにS偏光のままとなる。空間光変調器16から
のS偏光の光は、プリズムブロック15Aの偏光ビーム
スプリッタ面15Aaで反射され、更に反射面15Ab
で反射され、プリズムブロック15Bに入射し、反射面
15Bb、偏光ビームスプリッタ面15Baで順に反射
され、2分割旋光板14Bに入射する。ここで、2分割
旋光板14Bの旋光板14BR,14BLは共にオフに
されているので、旋光板14BRを通過した光は、偏光
方向が−45°回転されてB偏光の参照光となり、旋光
板14BLを通過した光は、偏光方向が+45°回転さ
れてA偏光の参照光となる。2分割旋光板14Bからの
参照光は、対物レンズ12Bによって集光され、対物レ
ンズ12B側から見て、ROM1ROM の情報記録層3よ
りも奥側で、最も小径となるように収束する。
【0069】情報記録層3における体積ホログラム69
からは、対物レンズ12B側からの参照光が照射される
ことによって、再生光が発生される。より詳しく説明す
ると、図15における体積ホログラム69の上半分の領
域では、旋光板14BRからのB偏光の参照光が照射さ
れて、マスタおよびマザーの作成時または記録時におい
て2分割旋光板14Aの旋光板14ARから照射された
光に対応する再生光が発生される。この再生光は、B偏
光の光であり、対物レンズ12Bで集光され、2分割旋
光板14Bの旋光板14ALを通過してP偏光の光とな
る。同様に、体積ホログラム69の下半分の領域では、
旋光板14BLからのA偏光の参照光が照射されて、マ
スタおよびマザーの作成時または記録時において2分割
旋光板14Aの旋光板14ALから照射された光に対応
する再生光が発生される。この再生光は、A偏光の光で
あり、対物レンズ12Bで集光され、2分割旋光板14
Bの旋光板14BRを通過してP偏光の光となる。これ
らのP偏光の再生光は、プリズムブロック15Bの偏光
ビームスプリッタ面15Baを透過して、凸レンズ18
Bで集光されて、CCDアレイ19B上に結像する。こ
のようにしてCCDアレイ19B上では、記録時に空間
光変調器16においてオフであった画素に対応する部分
のみが明るく照射され、その2次元パターンがCCDア
レイ19Bによって検出され、情報の再生が行われる。
【0070】本実施の形態では、空間光変調器16の全
画素がオフの状態として再生光学系92によって情報の
再生を行ってもよいし、空間光変調器16の全画素がオ
ンの状態として再生光学系93によって情報の再生を行
ってもよい。更に、本実施の形態では、1単位の記録領
域(体積ホログラム69)につき、空間光変調器16の
全画素がオフの状態と空間光変調器16の全画素がオン
の状態とを切り換えて、2種類の再生用参照光を時分割
的に照射して、再生光学系92,93の双方を用いて情
報の再生を行うこともできる。この場合には、1単位の
記録領域(体積ホログラム69)について再生光学系9
2,93で得られる2つの再生光は、互いに相補的なパ
ターンを有しているので、2つの再生光の差を求めるこ
とにより、いわゆる差動検出によって、情報を再生する
ことができる。このように差動検出によって情報を再生
する場合、具体的には、図2における信号処理回路89
によって、CCDアレイ19A,19Bの各出力信号に
対して、CCDアレイ19A,19Bによって検出され
る各パターンの大きさ,位置や信号レベルを合わせる補
正を行い、補正後の各信号の差を演算して、情報を再生
する。
【0071】なお、再生時におけるフォーカスサーボお
よびトラッキングサーボは、サンプルドサーボ方式によ
って行われる。サーボ時には、空間光変調器16の全画
素がオフにされ、2分割旋光板14A,14Bの各旋光
板14AR,14AL,14BR,14BLは、全てオ
ンにされる。レーザカプラ20の出射光の出力は、再生
用の低出力に設定される。なお、コントローラ90は、
再生信号RFより再生された基本クロックに基づいて、
対物レンズ12Aの出射光がアドレス・サーボエリアを
通過するタイミングを予測し、対物レンズ12Aの出射
光がアドレス・サーボエリアを通過する間、上記の設定
とする。
【0072】サーボ時には、レーザカプラ20から出射
されたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によ
って平行光束とされ、空間光変調器16に入射する。こ
こで、空間光変調器16の全画素がオフにされているの
で、空間光変調器16を通過した後の光は、偏光方向が
+90°回転されてP偏光となる。このP偏光の光は、
プリズムブロック15Aの偏光ビームスプリッタ面15
Aaを透過して、2分割旋光板14Aに入射する。ここ
で、2分割旋光板14Aの旋光板14AR,14ALは
共にオンにされているので、光は何ら影響を受けずに2
分割旋光板14Aを通過する。2分割旋光板14Aを通
過した光は、対物レンズ12Aによって集光され、RO
M1ROM の情報記録層3よりも奥側で、最も小径となる
ように収束される。アドレス・サーボエリアにおける体
積ホログラム69からは、対物レンズ12Aより照射さ
れる光を参照光として、再生光が生成される。この再生
光は、アドレス情報や、トラッキングサーボを行うため
の情報、例えばウォブルピットを表している。この再生
光は、対物レンズ12Aで集光され、2分割旋光板14
Aを通過し、プリズムブロック15Aの偏光ビームスプ
リッタ面15Aaを透過し、空間光変調器16を通過し
て、偏光方向が+90°回転されて再びS偏光とされ、
レーザカプラ20に入射し、フォトディテクタ25,2
6によって検出される。そして、このフォトディテクタ
25,26の出力に基づいて、図5に示した検出回路8
5によって、フォーカスエラー信号FE,トラッキング
エラー信号TEおよび再生信号RFが生成され、これら
の信号に基づいて、フォーカスサーボおよびトラッキン
グサーボが行われると共に、基本クロックの再生および
アドレスの判別が行われる。再生時において、対物レン
ズ12A,12Bは、上記サーボ時に設定された状態に
固定される。
【0073】なお、再生時におけるトラッキングサーボ
は、以下のようにして行ってもよい。すなわち、マスタ
およびマザーの作成時に、情報光の2次元パターン中
に、所定のトラッキング用パターンを含ませ、再生時に
は、CCDアレイ19A,19Bの出力に基づいて、再
生光の2次元パターン中に含まれるトラッキング用パタ
ーンの位置のずれを検出し、この位置のずれに基づいて
トラッキングエラー信号を生成し、このトラッキングエ
ラー信号に基づいてトラッキングサーボを行うようにし
てもよい。また、このように、情報光の2次元パターン
中にトラッキング用パターンを含ませることにより、再
生光のパターンの認識が容易になる。
【0074】以上説明したように、本実施の形態に係る
光情報記録再生複写装置10または光情報記録媒体の複
製方法によれば、ウェットプロセスを用いたり、情報が
記録された光情報記録媒体より情報を再生し、この情報
を他の光情報記録媒体に記録するような操作を行ったり
することなく、それぞれ情報を担持する複数のホログラ
ムが形成されて情報が記録された光情報記録媒体を容易
に複製することが可能になる。
【0075】また、本実施の形態によれば、マスタ1MA
およびマザー1MOに、再生時における参照光の位置決め
のための情報として、アドレス情報や、再生時にサンプ
ルドサーボ方式によってトラッキングサーボを行うため
の情報、例えばウォブルピットを表す情報を、体積ホロ
グラム63,64によって記録するようにしたので、再
生時における参照光の位置決めのための情報を含む光情
報記録媒体の複製が可能となる。また、本実施の形態に
よれば、再生時における参照光の位置決めを精度良く行
うことが可能となることから、リムーバビリティが良
く、ランダムアクセスが容易になると共に、記録容量お
よび転送レートを大きくすることができる。
【0076】また、本実施の形態によれば、再生光学系
92,93の双方を用いて、差動検出によって情報を再
生することができ、これにより、再生光に重畳される直
流ノイズ成分を相殺して、SN比を向上させることがで
き、情報の検出精度を向上させることができる。
【0077】次に、本発明の第2の実施の形態に係る光
情報記録再生複写装置について説明する。本実施の形態
に係る光情報記録再生複写装置の全体の構成は、図2に
示した第1の実施の形態に係る光情報記録再生複写装置
10の構成の略同様である。ただし、ピックアップの構
成が、第1の実施の形態とは異なっている。また、以
下、第1の実施の形態と同じ構成要素については、同じ
符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0078】図16は、本実施の形態におけるピックア
ップの構成を示す説明図である。このピックアップ11
1は、スピンドル81に光情報記録媒体1が固定された
ときに、光情報記録媒体1の一方の面に対向するように
配置された対物レンズ12Aと、この対物レンズ12A
を光情報記録媒体1の厚み方向および半径方向に移動可
能なアクチュエータ13Aと、対物レンズ12Aにおけ
る光情報記録媒体1の反対側に、対物レンズ12A側か
ら順に配設された空間光変調器16A,ビームスプリッ
タ112およびCCDアレイ19と、ビームスプリッタ
112の側方に、ビームスプリッタ112側より順に配
設されたビームスプリッタ113,コリメータレンズ1
7およびレーザカプラ20とを備えている。
【0079】ピックアップ111は、更に、スピンドル
81に光情報記録媒体1が固定されたときに、光情報記
録媒体1の他方の面に対向するように配置された対物レ
ンズ12Bと、この対物レンズ12Bを光情報記録媒体
1の厚み方向および半径方向に移動可能なアクチュエー
タ13Bと、対物レンズ12Bにおける光情報記録媒体
1の反対側に、対物レンズ12B側から順に配設された
空間光変調器16Bおよびプリズムブロック114とを
備えている。
【0080】本実施の形態における空間光変調器16
A,16Bは、格子状に配列された多数の画素を有し、
各画素毎に光の透過状態と遮断状態とを選択することに
よって、光強度によって光を空間的に変調することがで
きるようになっている。空間光変調器16A,16Bと
しては、例えば液晶表示素子を用いることができる。
【0081】ビームスプリッタ112は、対物レンズ1
2Aの光軸方向に対して45°傾けられて配置された半
反射面112aを有している。ビームスプリッタ113
は、ビームスプリッタ112の半反射面112aに対し
て平行な半反射面113aを有している。プリズムブロ
ック114は、レーザカプラ20から出射された光がビ
ームスプリッタ113の半反射面113aで反射される
方向に配置され、半反射面112aに対して平行な反射
面114aと、レーザカプラ20から出射され、反射面
114aで反射された光を反射して空間光変調器16B
に入射させる反射面114bとを有している。
【0082】なお、CCDアレイ19の出力信号は、図
2における信号処理回路89に入力される。また、空間
光変調器16A,16Bは、図2におけるコントローラ
90によって制御される。
【0083】図16に示したピックアップ111におい
て、レーザカプラ20より出射されたコヒーレントなレ
ーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光束とさ
れ、ビームスプリッタ113に入射し、光量の一部が半
反射面113aを透過し、残りが半反射面113aで反
射される。半反射面113aを透過した光は、ビームス
プリッタ113に入射し、光量の一部が半反射面112
aで反射され、空間光変調器16Aを通過し、対物レン
ズ12Aによって集光されて、収束光として光情報記録
媒体1に照射される。また、半反射面113aで反射さ
れた光は、プリズムブロック114に入射し、反射面1
14a,114bで順に反射され、空間光変調器16B
を通過し、対物レンズ12Bによって集光されて、収束
光として光情報記録媒体1に照射される。本実施の形態
では、対物レンズ12Aより照射される光と対物レンズ
12Bより照射される光は、同一の点で最も小径となる
ように収束するようになっている。
【0084】また、光情報記録媒体1から対物レンズ1
2A側に向かう光は、対物レンズ12Aによって平行光
束とされ、空間光変調器16Aを通過し、ビームスプリ
ッタ112に入射し、光量の一部が半反射面112aを
透過してCCDアレイ19に入射する。
【0085】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
複写装置の作用について、マスタの作成、ROMの作成
(複製)、ROMの再生の順に説明する。
【0086】図17は、マスタの作成時における光の状
態を示す説明図である。マスタの作成時には、未記録の
光情報記録媒体1をスピンドル81に保持させて回転す
る。なお、このとき、情報記録層が対物レンズ12A側
となるように配置してもよいし、情報記録層が対物レン
ズ12B側となるように配置してもよい。また、光情報
記録媒体1の位置は、対物レンズ12A,12B間であ
ればよく、特に限定されない。なお、図16および図1
7において、符号121は、ROMの作成時において、
ROMとなるべき未記録の光情報記録媒体1が配置され
る位置を表したものである。
【0087】また、空間光変調器16Aは、図17にお
ける右半分の領域16ARでは全ての画素が遮断状態と
され、左半分の領域16ALでは全ての画素が透過状態
とされる。一方、空間光変調器16Bは、図17におけ
る右半分の領域16BRでは記録する情報に応じて各画
素毎に透過状態と遮断状態が選択され、左半分の領域1
6BLでは全ての画素が遮断状態とされる。また、レー
ザカプラ20の出射光の出力は、パルス的に記録用の高
出力にされる。
【0088】その結果、空間光変調器16Aを通過した
光束は、断面が半円形の変調されない一様な光束とな
り、対物レンズ12Aによって集光されて光情報記録媒
体1に照射される。本実施の形態では、この光を記録用
参照光123とする。また、空間光変調器16Bを通過
した光束は、断面が半円形の空間的に変調された光束と
なり、対物レンズ12Bによって集光されて光情報記録
媒体1に照射される。本実施の形態では、この光を情報
光124とする。光情報記録媒体1の情報記録層では、
記録用参照光123と情報光124とが干渉し、その干
渉パターンが体積的に記録されて、反射型の体積ホログ
ラムが形成される。光情報記録媒体1に記録すべき全て
の情報を記録したら、この光情報記録媒体1をマスタと
する。このようにして作成されたマスタに対しては、紫
外線照射と熱処理を施して、記録された情報の定着処理
を行う。
【0089】図18は、ROMの作成時における光の状
態を示す説明図である。ROMの作成時には、マスタ1
MAと未記録の光情報記録媒体1を重ね合わせてスピンド
ル81に保持させて回転する。なお、このとき、未記録
の光情報記録媒体1が対物レンズ12A側となるように
配置する。また、マスタ1MAと未記録の光情報記録媒体
1における透明基板と情報記録層の位置関係は同じにな
るようにする。レーザカプラ20の出力は、記録用の高
出力にされる。
【0090】また、空間光変調器16Aは、図18にお
ける右半分の領域16ARでは全ての画素が遮断状態と
され、左半分の領域16ALでは全ての画素が透過状態
とされる。一方、空間光変調器16Bは、全て遮断状態
とされる。その結果、マスタ1MAと未記録の光情報記録
媒体1には、マスタの作成時における記録用参照光12
3と同様の光が照射される。本実施の形態では、この光
を複写用参照光125とする。この複写用参照光125
が照射されることにより、マスタ1MAの情報記録層にお
ける体積ホログラムからは、再生光126が発生する。
そして、光情報記録媒体1の情報記録層では、複写用参
照光125と再生光126とが干渉し、その干渉パター
ンが体積的に記録されて、反射型の体積ホログラムが形
成される。マスタ1MAおよび光情報記録媒体1を回転さ
せながら、適宜対物レンズ12Aからの出射光の位置を
マスタ1MAおよび光情報記録媒体1の半径方向に移動さ
せ、マスタ1MAにおいて体積ホログラムが形成されてい
る領域の全域に複写用参照光125を照射することによ
り、光情報記録媒体1には、マスタ1MAに形成された全
ての体積ホログラムと同様の体積ホログラムが形成さ
れ、これにより、マスタ1MAに記録されている情報が光
情報記録媒体1に複写されて、ROMが作成(複製)さ
れたことになる。
【0091】なお、マザーの複製時において、フォーカ
スサーボは、再生光126に基づいて行われる。すなわ
ち、再生光126は、対物レンズ12Aで集光されて平
行光束となり、空間光変調器16Aの領域16ALを通
過し、光量の一部がビームスプリッタ112の半反射面
112aで反射され、ビームスプリッタ113の半反射
面113aを透過し、コリメータレンズレンズ17で集
光されてレーザカプラ20に入射し、フォトディテクタ
25,26によって検出される。そして、このフォトデ
ィテクタ25,26の出力に基づいて、図5に示した検
出回路85によって、フォーカスエラー信号FEが生成
され、このフォーカスエラー信号FEに基づいて、フォ
ーカスサーボが行われる。
【0092】上述のようにして作成されたROMに対し
ては、紫外線照射と熱処理を施して、記録された情報の
定着処理を行う。
【0093】図19は、ROMの再生時における光の状
態を示す説明図である。ROMの再生時には、ROM1
ROM を、ROMの作成時における未記録の光情報記録媒
体1のと同様の位置において、スピンドル81に保持さ
せて回転する。レーザカプラ20の出力は、再生用の低
出力にされる。
【0094】また、空間光変調器16Aは、図19にお
ける右半分の領域16ARでは全ての画素が遮断状態と
され、左半分の領域16ALでは全ての画素が透過状態
とされる。一方、空間光変調器16Bは、全ての画素が
遮断状態とされる。その結果、ROM1ROM には、RO
Mの作成時における複写用参照光125と同様の光が照
射される。本実施の形態では、この光を再生用参照光1
27とする。この再生用参照光127が照射されること
により、ROM1ROM の情報記録層における体積ホログ
ラムからは、再生光128が発生する。この再生光12
8は、対物レンズ12Aで集光されて平行光束となり、
空間光変調器16Aの領域16ALを通過し、光量の一
部がビームスプリッタ112の半反射面112aを透過
して、CCDアレイ19に入射する。そして、このCC
Dアレイ19によって再生光の2次元パターンが検出さ
れ、情報の再生が行われる。
【0095】なお、上記説明では、マスタの作成時に、
図17に示したように、一様な記録用参照光123と情
報光124とを用い、これらの干渉パターンを光情報記
録媒体1に記録するようにしたが、図20に示したよう
に、互いに収束位置を中心とする点対称なパターンを有
する2つの情報光129,124を用い、これらの干渉
による干渉パターンを光情報記録媒体1に記録するよう
にしてもよい。この場合には、空間光変調器16Aは、
右半分の領域16ARでは全ての画素を遮断状態とし、
左半分の領域16ALにおいて、空間光変調器16Bの
右半分の領域16BRにおける変調パターンと点対称と
なるパターンで変調して情報光129を生成するように
する。このようにしてマスタを作成した場合において
も、ROMの作成時およびROMの再生時の作用は、上
記説明と同様になる。
【0096】本実施の形態に係る光情報記録再生複写装
置によれば、第1の実施の形態に比べて、ピックアップ
111の構成が簡単になり、コストの低減が可能とな
る。本実施の形態におけるその他の構成、作用および効
果は、第1の実施の形態と同様である。
【0097】次に、本発明の第3の実施の形態に係る光
情報記録再生複写装置について説明する。本実施の形態
に係る光情報記録再生複写装置では、構成は第2の実施
の形態と同様であるが、作用が第2の実施の形態とは異
なっている。以下、本実施の形態に係る光情報記録再生
複写装置の作用について、マスタの作成、ROMの作成
(複製)、ROMの再生の順に説明する。
【0098】図21は、マスタの作成時における光の状
態を示す説明図である。マスタの作成時には、未記録の
光情報記録媒体1をスピンドル81に保持させて回転す
る。なお、このとき、情報記録層が対物レンズ12A側
となるように配置してもよいし、情報記録層が対物レン
ズ12B側となるように配置してもよい。また、光情報
記録媒体1の位置は、対物レンズ12A,12B間であ
ればよく、特に限定されない。なお、図中、符号121
は、ROMの作成時において、ROMとなるべき未記録
の光情報記録媒体1が配置される位置を表したものであ
る。
【0099】また、空間光変調器16Aは、全ての画素
が透過状態とされる。一方、空間光変調器16Bは、全
ての画素において、記録する情報に応じて各画素毎に透
過状態と遮断状態が選択される。また、レーザカプラ2
0の出射光の出力は、パルス的に記録用の高出力にされ
る。
【0100】その結果、空間光変調器16Aを通過した
光束は、断面が円形の変調されない一様な光束となり、
対物レンズ12Aによって集光されて光情報記録媒体1
に照射される。本実施の形態では、この光を記録用参照
光133とする。また、空間光変調器16Bを通過した
光束は、断面が円形の空間的に変調された光束となり、
対物レンズ12Bによって集光されて光情報記録媒体1
に照射される。本実施の形態では、この光を情報光13
4とする。光情報記録媒体1の情報記録層では、記録用
参照光133と情報光134とが干渉し、その干渉パタ
ーンが体積的に記録されて、反射型の体積ホログラムが
形成される。光情報記録媒体1に記録すべき全ての情報
を記録したら、この光情報記録媒体1をマスタとする。
このようにして作成されたマスタに対しては、紫外線照
射と熱処理を施して、記録された情報の定着処理を行
う。
【0101】図22は、ROMの作成時における光の状
態を示す説明図である。ROMの作成時には、マスタ1
MAと未記録の光情報記録媒体1を重ね合わせてスピンド
ル81に保持させて回転する。なお、このとき、未記録
の光情報記録媒体1が対物レンズ12A側となるように
配置する。また、マスタ1MAと未記録の光情報記録媒体
1における透明基板と情報記録層の位置関係は同じにな
るようにする。レーザカプラ20の出力は、記録用の高
出力にされる。
【0102】また、空間光変調器16Aは、全ての画素
が透過状態とされる。一方、空間光変調器16Bは、全
ての画素が遮断状態とされる。その結果、マスタ1MA
未記録の光情報記録媒体1には、マスタの作成時におけ
る記録用参照光133と同様の光が照射される。本実施
の形態では、この光を複写用参照光135とする。この
複写用参照光135が照射されることにより、マスタ1
MAの情報記録層における体積ホログラムからは、再生光
136が発生する。そして、光情報記録媒体1の情報記
録層では、複写用参照光135と再生光136とが干渉
し、その干渉パターンが体積的に記録されて、反射型の
体積ホログラムが形成される。マスタ1MAおよび光情報
記録媒体1を回転させながら、適宜対物レンズ12Aか
らの出射光の位置をマスタ1MAおよび光情報記録媒体1
の半径方向に移動させ、マスタ1MAにおいて体積ホログ
ラムが形成されている領域の全域に複写用参照光135
を照射することにより、光情報記録媒体1には、マスタ
MAに形成された全ての体積ホログラムと同様の体積ホ
ログラムが形成され、これにより、マスタ1MAに記録さ
れている情報が光情報記録媒体1に複写されて、ROM
が作成(複製)されたことになる。
【0103】上述のようにして作成されたROMに対し
ては、紫外線照射と熱処理を施して、記録された情報の
定着処理を行う。
【0104】図23は、ROMの再生時における光の状
態を示す説明図である。ROMの再生時には、ROM1
ROM を、ROMの作成時における未記録の光情報記録媒
体1のと同様の位置において、スピンドル81に保持さ
せて回転する。レーザカプラ20の出力は、再生用の低
出力にされる。
【0105】また、空間光変調器16Aは、全ての画素
が透過状態とされる。一方、空間光変調器16Bは、全
ての画素が遮断状態とされる。その結果、ROM1ROM
には、ROMの作成時における複写用参照光135と同
様の光が照射される。本実施の形態では、この光を再生
用参照光137とする。この再生用参照光137が照射
されることにより、ROM1ROM の情報記録層における
体積ホログラムからは、再生光138が発生する。この
再生光138は、対物レンズ12Aで集光されて平行光
束となり、空間光変調器16Aを通過し、光量の一部が
ビームスプリッタ112の半反射面112aを透過し
て、CCDアレイ19に入射する。そして、このCCD
アレイ19によって再生光の2次元パターンが検出さ
れ、情報の再生が行われる。
【0106】なお、上記説明では、マスタの作成時に、
図21に示したように、一様な記録用参照光133と情
報光134とを用い、これらの干渉パターンを光情報記
録媒体1に記録するようにしたが、図24に示したよう
に、互いに収束位置を中心とする点対称なパターンを有
する2つの情報光139,134を用い、これらの干渉
による干渉パターンを光情報記録媒体1に記録するよう
にしてもよい。この場合には、空間光変調器16Aは、
空間光変調器16Bにおける変調パターンと点対称とな
るパターンで変調して情報光139を生成するようにす
る。このようにしてマスタを作成した場合においても、
ROMの作成時およびROMの再生時の作用は、上記説
明と同様になる。本実施の形態におけるその他の構成、
作用および効果は、第2の実施の形態と同様である。
【0107】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、例えば、記録する情報に応じて光束を変調する場
合、第1の実施の形態では偏光の違いによって変調し、
第3の実施の形態では光の強度によって変調するように
したが、この他、光の位相差等で変調するようにしても
よい。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または2記
載の光情報記録媒体の複製方法もしくは請求項3または
4記載の光情報記録媒体の複製装置によれば、情報が記
録された記録済光情報記録媒体と情報が記録されていな
い未記録光情報記録媒体とを重ね合わせた状態で、記録
済光情報記録媒体および未記録光情報記録媒体に対し
て、記録済光情報記録媒体の各ホログラムより再生光が
発生するように参照光を照射し、この参照光の照射によ
って各ホログラムより発生される再生光と参照光との干
渉による干渉パターンを未記録光情報記録媒体に対して
記録することによって、記録済光情報記録媒体に記録さ
れた情報を未記録光情報記録媒体に複写して光情報記録
媒体を複製するようにしたので、ホログラフィを利用し
て情報が記録される光情報記録媒体を用い、それぞれ情
報を担持する複数のホログラムが形成されて情報が記録
された光情報記録媒体を複製することが可能になるとい
う効果を奏する。
【0109】また、請求項2記載の光情報記録媒体の複
製方法または請求項4記載の光情報記録媒体の複製装置
によれば、記録済光情報記録媒体が、再生時における参
照光の位置決めのための情報を担持したホログラムを含
むようにしたので、更に、再生時における参照光の位置
決めのための情報を含む光情報記録媒体の複製が可能に
なるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光情報記録再
生複写装置におけるピックアップの構成を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光情報記録再
生複写装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】図1におけるレーザカプラの構成を示す斜視図
である。
【図4】図1におけるレーザカプラの側面図である。
【図5】図2における検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明の第1の実施の形態において使用する偏
光を説明するための説明図である。
【図7】図1に示したピックアップのマスタおよびマザ
ーの作成時における状態を示す説明図である。
【図8】図7に示した状態のピックアップにおける光の
状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるマスタおよ
びマザーの作成について説明するための説明図である。
【図10】図1に示したピックアップのマザーの複製時
における状態を示す説明図である。
【図11】図10に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図12】図1に示したピックアップのROMの作成時
における状態を示す説明図である。
【図13】図12に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図14】図1に示したピックアップの再生時における
状態を示す説明図である。
【図15】図14に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る光情報記録
再生複写装置におけるピックアップの構成を示す説明図
である。
【図17】図16に示したピックアップのマスタの作成
時の作用を説明するための説明図である。
【図18】図16に示したピックアップのROMの作成
時の作用を説明するための説明図である。
【図19】図16に示したピックアップのROMの再生
時の作用を説明するための説明図である。
【図20】図16に示したピックアップにおけるマスタ
の作成の他の方法を説明するための説明図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態におけるピックア
ップのマスタの作成時の作用を説明するための説明図で
ある。
【図22】本発明の第3の実施の形態におけるピックア
ップのROMの作成時の作用を説明するための説明図で
ある。
【図23】本発明の第3の実施の形態におけるピックア
ップのROMの再生時の作用を説明するための説明図で
ある。
【図24】本発明の第3の実施の形態におけるピックア
ップにおけるマスタの作成の他の方法を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
1…光情報記録媒体、2…透明基板、3…情報記録層、
10…光情報記録再生複写装置、11…ピックアップ、
12A,12B…対物レンズ、14A,14B…2分割
旋光板、16…空間光変調器、19A,19B…CCD
アレイ、20…レーザカプラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラフィを利用して情報が記録され
    る光情報記録媒体を用い、それぞれ情報を担持する複数
    のホログラムが形成されて情報が記録された光情報記録
    媒体を複製する光情報記録媒体の複製方法であって、 情報が記録された記録済光情報記録媒体と情報が記録さ
    れていない未記録光情報記録媒体とを重ね合わせた状態
    で、記録済光情報記録媒体および未記録光情報記録媒体
    に対して、記録済光情報記録媒体の各ホログラムより再
    生光が発生するように参照光を照射し、この参照光の照
    射によって各ホログラムより発生される再生光と前記参
    照光との干渉による干渉パターンを未記録光情報記録媒
    体に対して記録することによって、記録済光情報記録媒
    体に記録された情報を未記録光情報記録媒体に複写して
    光情報記録媒体を複製することを特徴とする光情報記録
    媒体の複製方法。
  2. 【請求項2】 前記記録済光情報記録媒体は、再生時に
    おける参照光の位置決めのための情報を担持したホログ
    ラムを含むことを特徴とする請求項1記載の光情報記録
    媒体の複製方法。
  3. 【請求項3】 ホログラフィを利用して情報が記録され
    る光情報記録媒体を用い、それぞれ情報を担持する複数
    のホログラムが形成されて情報が記録された光情報記録
    媒体を複製する光情報記録媒体の複製装置であって、 情報が記録された記録済光情報記録媒体と情報が記録さ
    れていない未記録光情報記録媒体とを重ね合わせた状態
    で保持する保持手段と、 この保持手段によって保持された記録済光情報記録媒体
    および未記録光情報記録媒体に対して、記録済光情報記
    録媒体の各ホログラムより再生光が発生するように参照
    光を照射し、この参照光の照射によって各ホログラムよ
    り発生される再生光と前記参照光との干渉による干渉パ
    ターンを未記録光情報記録媒体に対して記録することに
    よって、記録済光情報記録媒体に記録された情報を未記
    録光情報記録媒体に複写する情報複写手段とを備えたこ
    とを特徴とする光情報記録媒体の複製装置。
  4. 【請求項4】 前記記録済光情報記録媒体は、再生時に
    おける参照光の位置決めのための情報を担持したホログ
    ラムを含むことを特徴とする請求項3記載の光情報記録
    媒体の複製装置。
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