JPH11132446A - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

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JPH11132446A
JPH11132446A JP9298247A JP29824797A JPH11132446A JP H11132446 A JPH11132446 A JP H11132446A JP 9298247 A JP9298247 A JP 9298247A JP 29824797 A JP29824797 A JP 29824797A JP H11132446 A JPH11132446 A JP H11132446A
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JP
Japan
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water
exhaust
exhaust pipe
catalytic combustion
section
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Application number
JP9298247A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuzo Konakawa
勝蔵 粉川
Mitsuyoshi Nakamoto
充慶 中本
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 藪内
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Osamu Eguchi
修 江口
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9298247A priority Critical patent/JPH11132446A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気温度が低くなると、熱交換量を少なくし
て排気温度を上昇させて結露を防止する為に、熱交換し
て利用できる熱量が低下する。このため、熱量不足によ
る使用不具合と熱効率の低下を生じた。 【解決手段】 吸気部と、触媒燃焼部9と、外気に連通
して設けた吸気管15、排気管20と、トラップ部19
を備え、このトラップ部19に導水体21を内蔵し、こ
の導水体21は結露水を含水する吸水部22と結露水を
蒸発させる蒸発部23からなる構成としてある。排気燃
焼ガスの凝縮水分を吸水部で吸水させ、この水分を蒸発
部から蒸発して放出する。このため、排気ガスの結露に
よる排気管閉塞等の不具合を生じることが無く高効率に
熱交換ができるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼により発生する
高温ガスの熱を利用する触媒燃焼装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の燃焼を用い、発生した高温の燃焼
ガスにより熱交換して熱を利用する触媒燃焼器は、燃焼
反応により生じる水分の凝縮を防止するため、熱交換器
で熱交換した燃焼ガスの温度を露点温度以上に設定して
いた。この種の燃焼装置は特開平5−302712号公
報に記載するものがある。
【0003】この燃焼装置は、図5に示すように、バー
ナ1へ燃料を送り、燃焼室2で燃焼を完結し、熱交換室
3を通り排気口4より排出する。燃焼室2には燃焼空気
を燃焼用送風機5により供給し、熱交換室3には対流用
送風機6で熱交換空気を流し、排気路には温度検出器7
を設けた構成とされている。
【0004】そして、排気温度を検出する温度検出器7
が低温を検出すると、対流用送風機6を停止させて熱交
換空気を低減し熱交換器室3での熱交換量を少なくする
とともに、燃焼用送風機5の回転数を通常より若干多く
することにより燃焼空気を多くして排気中の露点温度を
低下させ結露を防止するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃焼装置の構成では、排気温度が低くなると対流用
送風機6を停止させて熱交換空気を低減し、熱交換器室
3での熱交換量を少なくして排気温度を上昇させて結露
を防止する為に、熱交換して利用できる熱量が低下す
る。このため、熱量不足による使用不具合と熱効率の低
下を生じた。
【0006】また、燃焼用送風機5の回転数を通常より
若干多くすることにより燃焼空気を多くして排気中の露
点温度を低下させ結露を防止するようになっていた。燃
焼空気を多くすることは、熱交換室3を通過する排気の
温度が低下し排気量が増加するため、熱交換器室3での
熱交換効率が低下するため、より多くの燃料を必要とす
るという課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、燃料ガスタンクに接続したノズル部と、この
ノズル部とデフューザによりエゼクタを構成する吸気部
と、被加熱体の内部に設けた触媒燃焼部と、外気に連通
して設けた吸気管および排気管と、トラップ部を備え、
吸気管と、吸気部と、触媒燃焼部と、トラップ部と、排
気管とを順次接続するとともに、前記トラップ部に導水
体を内蔵し、この導水体は排気管の結露水を含水する吸
水部と外部に望ませ結露水を蒸発させる蒸発部からなる
構成としてある。
【0008】本発明によれば、燃焼によって生じた高温
の燃焼ガスを触媒燃焼器にて燃焼熱を完全に熱交換をさ
せ、排気の燃焼ガスが低温になり排出通路中で凝縮した
水分をトラップ部に内蔵した導水体で吸水させるととも
に、この吸水した水分を排気管の外部に臨ませた導水体
の蒸発部から放出する。このため、排気ガスの結露によ
る排気管閉塞等の不具合を生じることが無く高効率に熱
交換ができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
燃料ガスタンクに接続したノズル部とデフューザにより
エゼクタを構成する吸気部と、被加熱体の内部に設けた
触媒燃焼部と、外気に連通して設けた吸気管および排気
管と、トラップ部を備え、このトラップ部に導水体を内
蔵し、この導水体は排気管の結露水を含水する吸水部と
外部に望ませ結露水を蒸発させる蒸発部からなる構成と
してある。
【0010】そして、この導水体は一部を前記排気管の
内部に臨ませた吸水部とし一部を前記排気管の外部に臨
ませた蒸発部としてあるため、燃焼によって生じた高温
の燃焼ガスを触媒燃焼器にて完全に熱交換をさせ、排気
の燃焼ガスが低温になり排気管中で凝縮した水分を排気
管内部に臨ませた導水体で吸水させるとともに、この吸
水した水分を排気管の外部に臨ませた導水体部分から蒸
発して放出する。
【0011】このため、排気ガスの結露による排気管閉
塞等の不具合を生じることが無く高効率に熱交換ができ
るものである。また、トラップ部に導水体を構成したた
め、排気ガスの結露した水分はこのトラップ部に集合
し、導水体によって完全に排気管の外部に放出出来、導
水体の小型化が可能となる。
【0012】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明に加えて、一部を燃焼部に近接して(接触し
て)導水体を有するので、導水体は高温である触媒燃焼
器から熱を受けるため、導水体に吸水した燃焼ガスの水
分はこの熱で蒸発し外部に蒸気で放出できることがで
き、ドレン用の配管が不要になる。
【0013】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
記載の発明に加えて、導水体を親水処理をする。このた
め、導水体の単位面積当たりの吸水処理性能が大きくな
り、排気ガスの結露した水分は排気管から速やかに導水
体に吸水でき、導水体の小型化が可能となる。
【0014】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
記載の発明に加えて、排気管を上がり勾配に構成したた
め、排気管内で結露した排気ガスの水分は排気管から勾
配沿って速やかに流れ導水体の内部に溜まる。このた
め、導水体によって完全に排気管の外部に放出出来、導
水体の小型化が可能となる。そして、この上がり勾配部
に触媒燃焼器を構成したため、排気ガスが結露し水分が
発生する排気管の触媒燃焼器部分から導水体に至る排気
管が全て上がり勾配となり、排気管が結露水による閉塞
等を生じることがない。
【0015】本発明の請求項5記載の発明は、請求項1
記載の発明に加えて、排気管内の結露水を導水体に導く
吸水芯の第2の導水体を設けこの吸水芯は導水体に接触
させてあるため、排気管内で結露した排気ガスの水分は
この吸水芯に吸水する。そして、この吸水芯と導水体の
一部とを接触して構成したため、吸水芯に吸水した結露
水分は吸水芯から導水体に流れ、導水体によって完全に
排気管の外部に放出するため、排気管の勾配に関わらず
導水体に水分を流すことができ構成の自由度の拡大と、
排気管が結露水による閉塞等を生じることを防止でき信
頼性の高いシステムになる。
【0016】本発明の請求項6記載の発明は、請求項5
記載の発明に加えて、排気管の先端に排気トップを設
け、吸水芯の一端をこの排気トップ内に設置している。
外気が非常に寒い時は排気トップで排気ガスが冷却され
結露水が生じるが、この結露水を吸水芯が吸水し排気管
から蒸発部へと導き、結露水の排水促進を行い、排気ト
ップの閉塞等の不具合を生じることが無く、また、排気
トップから直接外へ結露水が溢れ衣服等を濡らす恐れが
ない。
【0017】本発明の請求項7記載の発明は、請求項6
記載の発明に加えて、排気トップにトラップ部を構成
し、吸水芯の一端をこのトラップ部に設置した。排気ト
ップ内で燃焼ガス中の結露した水分は、このトラップ部
で直接排気管に流入せず吸水芯にて順次吸水する。その
ため、結露水分が直接排気管に流入して排気管内で氷結
し排気管を閉塞することが生じなく信頼性の高いもので
ある。
【0018】本発明の請求項8記載の発明は、請求項6
記載の発明に加えて、排気トップに設けた開穴の周囲部
を内側に突出して凸状に構成している。低外気温度で燃
焼中、排気トップ内で燃焼ガス中の結露した水分は排気
トップの内側に付着する。そして、排気トップの開穴を
内側に凸状に構成しているため、この結露水は開孔から
外に出ることが無く、結露水は全て排気トップの下部に
溜まり吸水芯にて吸水できる。そのため、排気トップか
ら直接外へ結露水が溢れ衣服等を濡らす恐れがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0020】(実施例1)図1は、本発明の実施例の触
媒燃焼装置を示す構成図である。図2は、この実施例の
横断面図である。
【0021】図1および図2において、8は燃料ケース
であり9は触媒燃焼部である。燃料ケース8の内部にブ
タンやプロパン等の液化燃料の燃料ガスタンク10と燃
料の開閉と流量を調節する燃料調節コック11を装着
し、触媒燃焼部9の吸気部10に装着したノズル部12
と燃料ホース13により接続している。触媒燃焼部9は
ノズル部12とデフューザ14によりエゼクタを構成し
てある。外気に連通して設けた吸気管15を吸気部16
に接続し、デフューザ14、触媒燃焼部17、点火燃焼
部18、トラップ部19、排気管20を順次接続してあ
る。トラップ部19には、セラミック繊維、ガラス繊
維、連続発泡金属等の吸水性材料を用いて導水体21を
内蔵し、この導水体21は排気管20の結露水を含水す
る吸水部22と外部に望ませ結露水を蒸発させる蒸発部
23からなる。またこの導水体21は触媒燃焼部9に接
触して設けてある。そして吸気管15排気管20の先端
には空間24を介して外気に連通する連通穴25を有す
る吸排気トップ26を装着してある。触媒燃焼部9はア
ルミ材の一体成型等で構成し燃焼による発熱を外部に放
散する熱交換器を兼ねている。また、27は点火用放電
電極であり、制御回路28により点火時高電圧放電を繰
り返し着火させる。29は断熱体であり、燃焼熱による
加熱空間と外気を遮断している。
【0022】次に動作、作用について説明する。燃料ガ
スタンク10内の液化燃料は、イソブタンの場合で常温
約2Kg/cm2と都市のガスの圧力300mmAqに
比べ非常に高圧力である。この高圧燃料ガスを燃料ガス
タンク10から開閉と流量を調節する燃料調節コック1
1を通じ触媒燃焼部9の吸気部10に装着したノズル部
12へと燃料ホース13により接続している。このた
め、ノズル部12のノズル径を小さく設定することによ
り燃料が高速で噴出する。
【0023】そして、ノズル部12とデフューザ14に
よりエゼクタを構成し、ノズル部12より高速で噴出し
た燃料ガスにより、外気の空気を吸気管15から吸気部
16に吸引する。エゼクタは、ノズルから噴出する燃料
ガスの運動量により空気を吸引する原理のため、高圧力
により高速度で噴出させることにより、単位燃料あたり
多くの空気を吸引でき、吸気管15排気管20に流れの
抵抗が生じても十分な空気量を吸引できる。
【0024】ノズル部12から噴出した燃料ガスと外気
を吸気管15により吸気部16に吸引した空気は、デフ
ューザ14内で十分に混合され触媒燃焼部17から点火
燃焼部18に流れる。点火用放電電極27で制御回路2
8により高電圧放電を繰り返しこの混合ガスに着火させ
る。すると、火炎は触媒燃焼部17の先端で保炎しこの
燃焼熱により触媒燃焼部17が加温され、触媒燃焼部1
7で触媒燃焼を開始する。
【0025】触媒燃焼した高温排気ガスは、触媒燃焼部
9と熱交換をおこない、燃焼による発熱を触媒燃焼部9
を通じて外部に放散する。熱交換後の比較的低温となっ
た排気ガスは、トラップ部19、排気管20を順次通り
外気に排出する。
【0026】燃焼熱による加熱空間と外気は断熱材29
により遮断している。このため、加熱した熱量は有効に
保たれ、外部に放散するのを防止できる。たとえば、温
水ポットの保温や人体を暖房する加熱保温を考えてみ
る。ポットや衣服で断熱した内部の放熱に相当する熱量
を触媒燃焼による燃焼熱で加熱し、温度低下を防止でき
一定温度に保ち暖かい飲み物や快適感を維持する。
【0027】また、吸気管15を外気に連通しているた
め、触媒燃焼に必要な燃焼空気は常に外気から導入でき
る。このため、酸素が21%の空気が燃焼に供給でき酸
素不足による一酸化炭素、未燃ガスの発生や燃焼熱量の
低下を生じることがない。このため、長時間の運転して
も性能が維持できるものであり、また、燃料の高圧を利
用したエゼクタにより燃焼用空気の吸排気を行えるた
め、ファン等が不要であり、外部からの動力が必要が無
い。そのため、省電力でかつ軽く、コンパクトなものと
なり機動性が向上できるものである。
【0028】また、吸気管13の先端には空間18を介
して外気に連通する連通穴19を有する吸排気トップ2
0を装着してあるため、吸気空気は外気を多くの小さい
穴である連通穴19から空間18に吸引し、この空間1
8で溜まった後、吸気管13を通って吸気部9に供給す
る。そのため、外気が風等風速が早い場合も、風による
流れ動圧は一度空間18で溜まるため直接吸気管13に
加わる事が無い。このため、風が吹くことにより、吸気
管13から供給する空気量が変化して空気不足による不
完全燃焼、過熱や空気過剰による燃焼の不具合を生じる
ことが無く耐風性能を維持でき屋外でも良好に燃焼でき
るものである。また、吸気管13の先端に空間18を有
する吸排気トップ20を設けているため、吸気管13の
先端が押圧されても潰れて閉塞する事が無く常に燃焼用
空気を供給することができ、安全性の高いものである。
そして、触媒燃焼部9の触媒燃焼によって発生した熱
は、ほぼその顕熱分に相当する量を触媒燃焼部9にて熱
交換し空気の加熱に利用する。
【0029】次に従来は使用できなかった触媒燃焼によ
って発生した熱の潜熱分も触媒燃焼部9で熱交換する。
このため、燃焼ガス中の蒸気としてあった水分は液化す
る。導水体21の蒸発部22は排気管20の内部に臨ま
せ、蒸発部23は排気管20の外部に臨ませてあるた
め、触媒燃焼によって生じた高温の燃焼ガスを触媒燃焼
部9にて完全に熱交換をさせ、排気の燃焼ガスが低温に
なり排気管20通路中で凝縮した水分は蒸発部22の導
水体10で吸水させるとともに、この吸水した水分を蒸
発部23の導水体21の部分から蒸発させ外部に放出す
る。
【0030】これにより、排気ガスの結露による排気管
20閉塞等の不具合を生じることが無く高効率に熱交換
ができるものである。また、触媒燃焼部9から吸排気ト
ップ26までの排気管20は低温にでき、断熱材を必要
とせず、安全性の高いものである。また、導水体21は
水分を容易に吸水するが燃焼排気ガスは吸水すると水分
が通路を塞ぐため通しにくくなり、導水体21から燃焼
ガスがもれ触媒燃焼部9での熱交換効率の低下するとい
う現象は生じない。
【0031】また、触媒燃焼部9と排気管20の間にト
ラップ部19を構成し、このトラップ部19に導水体2
1を構成してあるため、排気ガスの結露した水分は排気
管21を通りこのトラップ部19に集合し、導水体21
によって完全に排気管20の外部に放出できる。このた
め、排気管20に臨ませる導水体21の吸水部22の面
積は小さくても集中して結露水が流れる。これにより、
導水体21の小型化が可能となる。
【0032】また、導水体21と触媒燃焼部9を近接さ
せて構成させてある。この構成により、導水体21は触
媒燃焼部17の燃焼により高温である触媒燃焼部9から
熱を受ける。このため、導水体21の蒸発部23は高温
となり吸水した燃焼ガスの水分はこの熱で蒸発し外部に
蒸気となって放出できる。このことにより、ドレン用の
専用の配管が不要になり、部品が低減でき安価な装置を
実現でき、設置の自由度と簡便を可能とする。
【0033】また、導水体21を水の表面張力を低下さ
せる効果のあるシリコン等の親水処理をする。このた
め、導水体21の単位当たりの吸水処理性能が大きくで
き、排気ガスの結露した水分は排気管20から速やかに
導水体21に吸水でき、導水体21の小型化が可能とな
る。そして、排気管20から速やかに水分を排出できる
ことは、排気管20の通路面積を安定して常に確保でき
排気抵抗の増加による燃焼不良を生じなく信頼性を確保
できる。
【0034】さらに、燃焼ガスの排気管20を上がり勾
配に構成しているため、排気管20内で結露した排気ガ
ス中の水分の結露水は排気管20から勾配に沿って速や
かに流れ導水体21に溜まる。このため、導水体21に
よって完全に排気管20の外部に放出でき、導水体21
の小型化が可能となる。
【0035】また、燃焼ガスの潜熱分の熱交換により生
じる水分を全て触媒燃焼部9から勾配に沿って導水体2
1に流すため、触媒燃焼部9から吸排気トップ26に至
る排気管20では水分が溜まることがないため曲がりや
勾配を設置にあわせて自由に設計できる。また、触媒燃
焼部9から吸排気トップ26までの排気管20は低温に
できるため、断熱材を必要とせず、安全性の高いもので
ある。
【0036】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
触媒燃焼装置である。実施例1と異なる点は、燃焼ガス
の排出する排気管20内に第2の導水体として吸水芯3
0を設けてあり、この吸水芯30は導水体21に接触さ
せている。そのため、排気管20内で結露した排気ガス
の水分はこの吸水芯30に吸水する。
【0037】そして、吸水芯30に吸水した結露水分は
吸水芯30から導水体21に流れ、導水体21の蒸発部
23から完全に排気管20の外部に放出するため、排気
管20の勾配に関わらず導水体21に水分を流すことが
でき構成の自由度の拡大と、排気管20が結露水による
閉塞等を生じることを防止でき信頼性の高いシステムに
なる。
【0038】(実施例3)図4は、本発明の実施例3の
触媒燃焼装置の吸排気トップ部である。実施例1と異な
る点は、吸排気トップ26に排気トラップ部31を構成
し、吸水芯30の一端をこのトラップ部31に設置し
た。吸排気トップ26内で燃焼ガスが低温となり結露し
た水分は、このトラップ部31に溜まり、直接排気管2
0に流入せず吸水芯30にて順次吸水する。そのため、
結露水分が直接排気管20に流入して排気管20内で氷
結し排気管20を閉塞することが生じなく信頼性の高い
ものである。
【0039】また、吸排気トップに設けた開穴25の周
囲部を内側に突出して凸状に構成している。このため、
低外気温度で燃焼中、吸排気トップ26内で燃焼ガス中
の結露した水分は吸排気トップ26の内側に表面張力で
付着し次第に流下する。そして、吸排気トップ26の開
穴25を内側に凸状に構成しているため、この結露水は
開孔25から外に出ることが無く、結露水は全て吸排気
トップ26の下部に溜まり吸水芯30にて吸水できる。
そのため、吸排気トップ26から直接外へ結露水が溢れ
衣服等を濡らす恐れがない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の発明は、燃料ガスタンクに接続したノズル部とデフ
ューザによりエゼクタを構成する吸気部と、被加熱体の
内部に設けた触媒燃焼部と、外気に連通して設けた吸気
管および、排気管とトラップ部を備え、このトラップ部
に導水体を内蔵し、この導水体は排気管の結露水を含水
する吸水部と外部に望ませ結露水を蒸発させる蒸発部か
らなる構成としてある。
【0041】そして、この導水体は一部を前記排気管の
内部に臨ませた吸水部とし一部を前記排気管の外部に臨
ませた蒸発部としてあるため、燃焼によって生じた高温
の燃焼ガスを触媒燃焼部にて完全に熱交換をさせ、排気
の燃焼ガスが低温になり排気管中で凝縮した水分を排気
管内部に臨ませた導水体で吸水させるとともに、この吸
水した水分を排気管の外部に臨ませた導水体部分から蒸
発して放出する。このため、排気ガスの結露による排気
管閉塞等の不具合を生じることが無く高効率に熱交換が
できるものである。また、トラップ部に導水体を構成し
たため、排気ガスの結露した水分はこのトラップ部に集
合し、導水体によって完全に排気管の外部に放出でき、
導水体の小型化が可能となるという効果がある。
【0042】また、請求項2記載の発明は、一部を燃焼
部に接触して導水体を有する構成とさせているので、導
水体は高温である燃焼室部材から熱を受け、導水体に吸
水した燃焼ガスの水分はこの熱で蒸発し外部に蒸気で放
出できることによりドレン用の配管が不要になる効果が
ある。
【0043】また、請求項3記載の発明は、導水体を親
水処理をしているので、導水体の単位当たりの吸水処理
性能が大きくなり、排気ガスの結露した水分は排気管か
ら速やかに導水体に吸水でき、導水体の小型化が可能と
なる効果がある。
【0044】また、請求項4記載の発明は、燃焼ガス排
出通路である排気管を上がり勾配に構成しているので、
排気管内で結露した排気ガスの水分は排気管から勾配沿
って速やかに流れ導水体に溜まる。このため、導水体に
よって完全に排気管外部に放出でき、導水体の小型化が
可能となる。そして、この上がり勾配部に触媒燃焼部を
構成したため、排気ガスが結露し水分が発生する排気管
の触媒燃焼部部分から吸水部材に至る排気管が全て上が
り勾配となり、排気管が結露水による閉塞等を生じるこ
とがないという効果がある。
【0045】また、請求項5記載の発明は、排気管内の
結露水を導水体に導く吸水芯の他の導水体を設けこの吸
水芯はトラップ部に内蔵した導水体に接触させてあるた
め、排気管内で結露した排気ガスの水分はこの吸水芯に
吸水する。そして、この吸水芯と導水体の一部とを接触
して構成したため、吸水芯に吸水した結露水分は吸水芯
から導水体に流れ、導水体によって完全に排気管の外部
に放出するため、排気管の勾配に関わらず導水体に水分
を流すことができ構成の自由度の拡大と、排気管が結露
水による閉塞等を生じることを防止でき信頼性の高いシ
ステムになる効果がある。
【0046】また、請求項6記載の発明は、排気管の先
端に排気トップを設け、吸水芯の一端をこの排気トップ
内に設置している。外気が非常に寒い時は排気トップで
排気ガスが冷却され結露水が生じるが、この結露水を吸
水芯が吸水し排気管から蒸発部へと導き、結露水の排水
促進を行い、排気トップの閉塞等の不具合を生じること
が無く、また、排気トップから直接外へ結露水が溢れ衣
服等を濡らす恐れがないという効果がある。
【0047】また、請求項7記載の発明は、排気トップ
にトラップ部を構成し、吸水芯の一端をこのトラップ部
に設置した。排気トップ内で燃焼ガス中の結露した水分
は、このトラップ部で直接排気管に流入せず吸水芯にて
順次吸水する。そのため、結露水分が直接排気管に流入
して排気管内で氷結し排気管を閉塞することが生じなく
信頼性の高いものにできるという効果がある。
【0048】また、請求項8記載の発明は、排気トップ
に設けた開穴の周囲部を内側に突出して凸状に構成して
いる。低外気温度で燃焼中、排気トップ内で燃焼ガス中
の結露した水分は排気トップの内側に付着する。そし
て、排気トップの開穴を内側に凸状に構成しているた
め、この結露水は開孔から外に出ることが無く、結露水
は全て排気トップの下部に溜まり吸水芯にて吸水でき
る。そのため、排気トップから直接外へ結露水が溢れ衣
服等を濡らす恐れがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における燃焼装置の構成図
【図2】本発明の実施例1における燃焼装置の横断面図
【図3】本発明の実施例2における燃焼装置の構成図
【図4】本発明の実施例2における燃焼装置の排気トッ
プ部の断面図
【図5】従来の燃焼装置の断面図
【符号の説明】
9 触媒燃焼部 10 燃料ガスタンク 12 ノズル部 14 デフューザ 15 吸気管 16 吸気部 19 トラップ部 20 排気管 21 導水体 22 吸水部 23 蒸発部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 俊成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 江口 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 日下 貴晶 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスタンクに接続したノズル部と、
    このノズル部とデフューザによりエゼクタを構成する吸
    気部と、被加熱体の内部に設けた触媒燃焼部と、外気に
    連通して設けた吸気管および排気管と、トラップ部を備
    え、吸気管と、吸気部と、触媒燃焼部と、トラップ部
    と、排気管とを順次接続するとともに、前記トラップ部
    に導水体を内蔵し、この導水体は、排気管の結露水を含
    水する吸水部と、外部に望ませ結露水を蒸発させる蒸発
    部からなる触媒燃焼装置。
  2. 【請求項2】 一部を燃焼部に接触した導水体を有する
    請求項1記載の触媒燃焼装置。
  3. 【請求項3】 導水体を親水処理した請求項1記載の触
    媒燃焼装置。
  4. 【請求項4】 排気管を上がり勾配に構成した請求項1
    記載の触媒燃焼装置。
  5. 【請求項5】 排気管内の結露水を導水体に導く吸水芯
    を他の導水体で形成し、この吸水芯はトラップ部に内蔵
    した導水体に接触させた請求項1記載の触媒燃焼装置。
  6. 【請求項6】 排気管の先端に排気トップを設け、吸水
    芯の一端をこの排気トップ内に設置した請求項5記載の
    触媒燃焼装置。
  7. 【請求項7】 排気トップにトラップ部を構成し、吸水
    芯の一端をこのトラップ部に設置した請求項6記載の触
    媒燃焼装置。
  8. 【請求項8】 排気トップに設けた開穴の周囲部を内側
    に突出して凸状に構成した請求項6記載の触媒燃焼装
    置。
JP9298247A 1997-10-30 1997-10-30 触媒燃焼装置 Pending JPH11132446A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014507057A (ja) * 2011-03-02 2014-03-20 コミサリア ア レネルジー アトミック エ オ ゼネルジー アルテルナティブ アノードチャンバーを備え、該アノードチャンバー内に水を凝縮し、除去する区域を備える燃料電池積層体、及び該チャンバー内で水を凝縮し、形成された水を除去する方法

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JP2014507057A (ja) * 2011-03-02 2014-03-20 コミサリア ア レネルジー アトミック エ オ ゼネルジー アルテルナティブ アノードチャンバーを備え、該アノードチャンバー内に水を凝縮し、除去する区域を備える燃料電池積層体、及び該チャンバー内で水を凝縮し、形成された水を除去する方法

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