JPH11130660A - 鼻腔内投与用水性懸濁製剤 - Google Patents

鼻腔内投与用水性懸濁製剤

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JPH11130660A
JPH11130660A JP29848497A JP29848497A JPH11130660A JP H11130660 A JPH11130660 A JP H11130660A JP 29848497 A JP29848497 A JP 29848497A JP 29848497 A JP29848497 A JP 29848497A JP H11130660 A JPH11130660 A JP H11130660A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末状組成物に比肩しうる鼻粘膜滞留性を有
する液状組成物を提供する。 【解決手段】 有効量の薬物、約0.05%−約5%w/wの結晶
セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)、
約0.05%−約5%w/wの非イオン性セルロースエーテル類を
含んで成る鼻腔内での滞留性に優れた鼻腔投与用水性懸
濁製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼻粘膜での薬物の
滞留性に優れた鼻腔投与用水性懸濁製剤に関する。更に
詳しくは、特定量のゲル形成性非イオン性セルロースエ
ーテル類の水溶液に特定の種類のゲル形成性懸濁化剤を
添加することにより製造される従来の製剤より鼻粘膜で
の薬物の滞留性に優れた鼻腔投与用水性懸濁製剤に関す
る。また、本発明は薬物の鼻粘膜滞留性に優れかつ鼻粘
膜浸透性に優れた鼻腔投与用水性懸濁製剤に関する。更
に詳しくは、特定量のゲル形成性非イオン性セルロース
エーテル類の水溶液に特定の種類のゲル形成性懸濁化剤
と特定の種類の水不溶性多糖類を添加することにより製
造される従来の製剤より鼻粘膜での薬物の滞留性に優れ
かつ鼻粘膜浸透性に優れた鼻腔投与用水性懸濁製剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】薬物の鼻腔内投与は、1.鼻アレルギー
などの鼻粘膜局所疾患に対し、疾患部位へ直接投薬でき
ること、2.全身性の疾患に対しては、鼻粘膜から速や
かに血管中に薬物が吸収されることから速効性が期待で
きること、等の理由で有用な投与方法の一つとして認識
されている。しかし、鼻粘膜の繊毛により粘膜上に沈着
した薬物が局所作用を呈するかあるいは鼻粘膜を透過し
て吸収される前に咽喉方向へ速やかに排泄されることが
知られている。従って、従来の鼻腔投与用製剤は1日に
瀕回投与を余儀なくされたり、吸収を促進するために刺
激性のある添加物を使用せざるをえないことが多かっ
た。そこで、鼻腔内に薬剤を滞留させる方法が考案され
ている。例えば、カルボキシビニルポリマー等の粘膜付
着性ゲルを使う方法、鼻腔内の温度によりゲル化する液
体を投与する方法、あるいはゲル形成性セルロースエー
テル類からなる粉末状組成物を投与する方法(鈴木ら:
特公昭60−34925号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法について
本発明者らが比較検討した結果、ゲル形成性セルロース
エーテル類からなる粉末状組成物を投与する方法が薬剤
の滞留性からいえば他の液状組成物よりも優れているこ
とを確認した。しかし、粉末状組成物を投与する方法は
やや特殊な投与器を使用する必要のあること、またその
操作が必ずしも容易ではないこと、また鼻腔内に噴霧し
た後に異物感を訴える人がいること、などの知見を得
た。これらの事実は、より広範な患者に使用されうる製
剤、あるいはより長期間の投与を必要とする製剤を考慮
すると粉末状組成物に比肩しうる鼻粘膜滞留性を有する
液状組成物が望まれていることを示している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはゲル形成性
セルロースエーテル類からなる粉末状組成物の効果に鑑
み、ゲル形成性セルロースエーテル類を水に溶解した溶
液に薬物を溶解・懸濁させた水性液剤を調製して該液剤
の鼻腔内滞留性を調べた(後述の実施例中、対照例1−
3参照のこと)。該液剤は添加するゲル形成性セルロー
スエーテル類の量が多くなるに連れ高粘度となったが薬
物の鼻粘膜滞留性を示すことはできなかった。そこで、
本発明者等は更に検討を進め、該ゲル形成性セルロース
エーテル類と第二のゲル化剤からなる複合ゲル製剤を製
しその効果を検討した。すなわち、医薬品のゲル化剤と
して使用されるカルボキシビニルポリマー、カラギーナ
ン、アルギン酸、ペクチンなどのガム類、ベントナイ
ト、コロイド状マグネシウムアウミニウムシリケート、
コロイド状マグネシウムシリケートなどの粘土類、ゼラ
チン、結晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビ
セルRC)などについて該ゲル形成性セルロースエーテル
類水溶液に添加して水性液剤とし該製剤の薬物鼻腔内滞
留性を比較した。その結果、第二のゲル化剤を添加する
と期待に反し滞留性が延長するどころか短縮される場合
が多かったのに対し、驚くべきことに結晶セルロース・
カルメロースナトリウム(アビセルRC)を添加した場合
にのみ薬物の鼻腔内滞留性の延長を認め本発明に到達し
たものである。なお、検討した第二のゲル化剤の中のベ
ントナイト、コロイド状マグネシウムアウミニウムシリ
ケート、コロイド状マグネシウムシリケートなどの粘土
類、ゼラチン、結晶セルロース・カルメロースナトリウ
ム(アビセルRC)は溶解せず該水性液剤を外観上水性懸
濁剤としたが、薬物の鼻腔内滞留性の延長を認めたもの
は結晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビセル
RC)だけであり、本発明の複合ゲル系の効果をもたらす
第二のゲル化剤の効果は結晶セルロース・カルメロース
ナトリウム(アビセルRC)に特異的であると推定され
る。
【0005】なお、ゲル化機能を有する結晶セルロース
・カルメロースナトリウム(アビセルRC)を懸濁化剤と
する鼻腔投与用水性懸濁剤は既に公知であるが、セルロ
ースエーテル類を共存させると鼻腔内の薬物滞留性が増
加することは今まで知られていない。まして、結晶セル
ロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)以外の
ゲル形成性懸濁化剤にセルロースエーテル類を含む他の
成分を共存させても鼻腔内の薬物滞留性は増加しないこ
と、結晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビセ
ルRC)をゲル形成性懸濁化剤とする鼻腔投与用水性懸濁
剤にセルロースエーテル類以外の成分を添加しても鼻腔
内の薬物滞留性は増加しないことは従来には知られてい
なかった。すなわち、結晶セルロース・カルメロースナ
トリウム(アビセルRC)をゲル形成性懸濁化剤としゲル
形成性セルロースエーテル類を共存させた時にのみ、鼻
腔内の薬物滞留性が増加した鼻腔投与用水性懸濁剤が得
られるという本発明の新規性・進歩性は明らかである。
いわんや、上記組成の鼻腔投与用水性懸濁剤に水不溶性
多糖類を添加すると鼻腔内の薬物滞留性のみならず鼻粘
膜浸透性が増加することは新規の知見であり、またその
新規性・進歩性は明らかである。
【0006】
【発明の実施の形態】しかして、本発明は有効量の薬
物、約0.05-約5%w/wの結晶セルロース・カルメロースナ
トリウム(アビセルRC)、約0.05-約5%w/wの非イオン性
セルロースエーテル類を含んで成る鼻腔内での滞留性に
優れた鼻腔投与用水性懸濁剤である。更に、本発明は有
効量の薬物、約0.05-約5%w/wの結晶セルロース・カルメ
ロースナトリウム(アビセルRC)、約0.05-約5%w/wの非
イオン性セルロースエーテル類、約0.05-約5%w/wの水不
溶性多糖類を含んで成る鼻腔内での滞留性及び鼻粘膜浸
透性に優れた鼻腔投与用水性懸濁剤である。
【0007】本発明の薬物としては特に限定されるもの
ではないが、比較的脂溶性の高いものを好ましいものと
して挙げることができる。なかでもビタミンD3類、プ
ロスタグランジン類、ステロイドホルモン類が好まし
い。具体的にはビタミンD3類としてはコレカルシフェ
ロール、エルゴカルシフェロール、1α―ヒドロキシコ
レカルシフェロール、1,25−ジヒドロキシコレカル
シフェロール、1,24−ジヒドロキシコレカルシフェ
ロール、25−ヒドロキシコレカルシフェロールなどが
挙げられる。プロスタグランジン類としてはプロスタグ
ランジE1 並びにアルプロスタジルなどのその類縁体、
プロスタグランジE2 並びにジノプロストンなどのその
類縁体、プロスタグランジンI1 並びにその類縁体、プ
ロスタグランジンI2 並びにクリンプロストなどのその
類縁体、プロスタサイクリン酸などが挙げられる。性ホ
ルモン類としてはテストステロン、ドロスタノロン、ホ
スフェストロール、エストラジオール、エストリオー
ル、プロゲステロンなどが挙げられる。副腎皮質ホルモ
ン類としてはベクロメタゾンジプロピオネート、トリア
ムシノロンアセトニド、フルニソリド、フルチカゾンジ
プロピオネート、デキサメタゾン、ブデソニド、ヒドロ
コルチゾン、ハロプレドン、ベタメタゾン、プレドニゾ
ロンなどが挙げられる。また、本発明の薬物の使用量は
本発明の鼻腔内投与用水性懸濁液剤の1回使用分に有効
量が含有されるように配合される。薬物の活性によって
配合量は異なるが、例えば通常それぞれの薬物が注射投
与に用いられている量の同量から20倍量、より好まし
くは同量から10倍量である。より具体的には約0.0
1%w/w〜約1%w/wが好ましく、特に好ましくは
約0.05%w/w〜約0.5%w/wである。
【0008】また、本発明の薬物の粒子径は、10μm
以下であることが好ましく、これより大きい場合など粉
砕による微粉化を必要とする。かかる粉砕の方法として
は、高速回転衝撃剪断粉砕機、ボールミル、ジェット粉
砕機などによる乾式粉砕や、回転円筒式ミル、振動ボー
ルミル、遠心式ボールミル、媒体攪拌ミル、コロイドミ
ルなどの湿式もしくは液中粉砕法などがあり、中でもア
トリションミルなどの媒体攪拌ミルが、短時間でかつ均
一な粒度に粉砕され望ましい。
【0009】本発明の結晶セルロース・カルメロースナ
トリウム(アビセルRC)は表面がカルメロースナトリウ
ムで被覆された結晶セルロースであり旭化成(株)より
アビセルRCシリーズとして販売されている。これらのも
のとしてアビセルRC−591、RC−591NF、C
L−611があげられるが、中でもRC−591、RC
−591NFが望ましい。また、本発明の結晶セルロー
ス・カルメロースナトリウム(アビセルRC)の濃度は、
約0.05%w/w〜約5%w/wである。
【0010】本発明の非イオン性セルロースエーテル類
としてはヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
が挙げられる。
【0011】本発明のヒドロキシプロピルセルロース
は、そのグレードがH(2%水溶液の粘度が1000〜
4000cps)、M(2%水溶液の粘度が150〜4
00cps)、L(2%水溶液の粘度が6〜10cp
s)、SL(2%水溶液の粘度が3〜5.9cps)か
らなる群から選ばれる1種または2種以上のものであ
る。これらのなかでも本発明中のヒドロキシプロピルセ
ルロースとしては、そのグレードがS、SLであるもの
が好ましく、なかでも特にSLを好ましいものとしてあ
げることができる。ここでいう粘度とは、動粘度のこと
であり、キャノン−フェンスケ、キャノン−フェンスケ
不透明液用、ウベローデ、オストワルドなどの粘度計に
より測定される。なかでもウベローデ粘度計による測定
が精度が高く好ましい。本明細書に記載の粘度値は、3
7℃の環境下において、柴田科学機械工学社製のウベロ
ーデ粘度計により求めたものである。
【0012】本発明のヒドロキシプロピルセルロースの
濃度は、約0.05%w/w〜約5%w/wである。ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースは、メトキシ基など
の置換率により、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
2208、ヒドロキシプロピルメチルセルロース290
6、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910に分
類され、さらに上述のヒドロキシプロピルセルロース同
様、分子量の異なる多くのグレードがあり、信越化学社
製のメトローズ90SH、メトローズ65SH、メトロ
ーズ60SH、TCー5(TM)の場合、それぞれ、9
0SH−100、90SH−4000、90SH−15
000、90SH−30000、65SH−50、65
SH−400、65SH−1500、65SH−400
0、60SH−50、60SH−4000、TC−5
E、TC−5EW、TC−5MW、TC−5R、TC−
5RW、TC5Sに分類さる。本発明のヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースは、上記の各グレードからなる群
から選ばれる1種または2種以上のものである。これら
のなかでも本発明中のヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースとしては、TC−5シリーズであるものが好まし
く、なかでも特にそのグレードがTC−5R、TC5R
W、TC5SGを好ましいものとしてあげることができ
る。
【0013】ヒドロキシエチルセルロースは、上述のヒ
ドロキシプロピルセルロース同様、分子量の異なる多く
のグレードがあり、Aqualon社製のNATORO
SOL(TM)の場合、HHX、HX、M、Gの4種の
グレードに分類さる。本発明のヒドロキシエチルセルロ
ースは、その各グレード(HHX、HX、M、G)から
なる群から選ばれる1種または2種以上のものである。
これらのなかでも本発明中のヒドロキシエチルセルロー
スとしては、そのグレードがM、Gであるものが好まし
く、なかでも特にGを好ましいものとしてあげることが
できる。
【0014】本発明の水不溶性多糖類としては、結晶セ
ルロース、バレイショ澱粉、トウモロコシ澱粉などの澱
粉類、キチン、キトサンが挙げられる。本発明の水不溶
性多糖類の濃度は約0.05-約5%w/wである。
【0015】また、本発明の組成物には、製剤としての
物性、外観、あるいは臭い等を改良するため、必要に応
じて公知の緩衝剤、着色剤、保存剤、防腐剤、矯臭剤、
浸透圧調節剤等を添加してもよい。緩衝剤としては、例
えばリン酸およびその塩等が;着色剤としては、例えば
赤色2号等が;保存剤としては、アスコルビン酸等が;
防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類
等が;矯臭剤としては、例えばメントール等;浸透圧調
節剤としては塩化ナトリウムなどが挙げられる。
【0016】本発明の組成物を得るための調製法は、一
般的に懸濁製剤を作る方法が適用可能であり、該成分で
ある非イオン性セルロースエーテル類は、薬剤を添加す
る前の結晶セルロース・カルメロース懸濁液に添加して
も、薬物懸濁後に添加しても良く、また予め非イオン性
セルロースエーテル類の水溶液を調製し、これに結晶セ
ルロース・カルメロース粉末を溶解、もしくはを添加し
ても良い。また、水不溶性多糖類を添加する場合も、ど
の工程に添加しても良いが、予め、薬物と水不溶性多糖
類の高濃度懸濁液を調製し、この高濃度薬物懸濁液を結
晶セルロース・カルメロース懸濁液もしくは非イオン性
セルロースエーテル類が添加された結晶セルロース・カ
ルメロース懸濁液に添加することにより本発明の効果が
より顕著に現れ好ましい。これらの際、添加後均一に懸
濁させることが、安定な本発明の組成物を得るために重
要となるわけであるが、ホモミキサー、ポリトロンなど
の高速剪断式の攪拌機もしくは超音波式の攪拌機の使用
が好ましい。例えば、以下のような調製法が好ましい。
予め、ホモミキサーを用い2−10%w/wの高濃度の
結晶セルロース・カルメロース懸濁液をマスターとして
調製しておく、別に1−10%w/wの非イオン性セル
ロースエーテル類の水溶液を調製しておき、これに薬物
粉末、もしくはTween80などの界面活性剤がふく
まれた薬物懸濁液を添加し、ホモミキサーなどで攪拌
し、薬物・非イオン性セルロースエーテル類懸濁液を調
製する。先のマスターとこの薬物・非イオン性セルロー
スエーテル類懸濁液を等量程度、ホモミキサーなどによ
り攪拌することにより本発明の組成物が調製される。ま
た、水不溶性多糖類を添加する場合は、予め、ホモミキ
サーを用い2−10%w/wの高濃度の結晶セルロース
・カルメロース懸濁液をマスターとして調製しておく、
また別にホモミキサーにより水不溶性多糖類と薬物の懸
濁液を調製しておく、さらに1−10%w/wの非イオ
ン性セルロースエーテル類の水溶液を調製し、先のマス
ターに水不溶性多糖類と薬物の懸濁液を添加し、ホモミ
キサーなどで攪拌し、さらに非イオン性セルロースエー
テル類懸濁液を等量程度、ホモミキサーなどにより攪拌
することにより本発明の組成物が調製される。
【0017】また、本発明の組成物は製剤として投与さ
れるために適当な投与形態とされる。そのような形態と
しては、本発明を投与単位ごとに充填したスプレー型の
容器があり、これを鼻腔内に噴霧する。また、投与単位
量の本発明の組成物もしくは複数回分の投与単位量の本
発明の組成物を、適当なスプレー型の容器に収納し、投
与操作時に投与単位量の本発明の組成物を、単回投与も
しくは分割投与してもよい。
【0018】
【発明の効果】かくして本発明により、鼻粘膜での薬物
の滞留性に優れた経鼻投与用懸濁製剤が提供される。ま
た、本発明により鼻粘膜での薬物の滞留性かつ鼻粘膜浸
透性に優れた鼻腔投与用水性懸濁製剤が提供される。こ
のような本発明の鼻腔投与用水性懸濁製剤により、従来
と同様の使用量でも、より薬物の効果を効率的に発揮さ
せることができる。これは、薬物の使用量の低減にも通
じることができる。
【0019】従って、本発明は、経鼻投与による薬物療
法にとって、治療効果上のみならず経済的効果上も極め
て高い意義があるといえよう。
【0020】
【実施例】以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を詳
述するが、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。以下の実施例等においてヒドロキシプロピルセルロ
ースをHPCと略記することがある。下記の処方の経鼻
懸濁液をホモミキサーにより調製した。
【0021】[実施例1] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0022】[実施例2] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1%w/w TWEEN80 0.01%w/w 精製水 100%
【0023】[実施例3] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシエチルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0024】[実施例4] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 2.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0025】[実施例5] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 0.5%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0026】[実施例6] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.5%w/w 精製水 100%
【0027】[実施例7] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 1.0%w/w 精製水 100%
【0028】[実施例8] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルCL611 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0029】[実施例9] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルCL611 0.5%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0030】[実施例10] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルCL611 1.0%w/w ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1%w/
w 精製水 100%
【0031】[実施例11] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルCL611 1.0%w/w ヒドロキシエチルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0032】[実施例12] 安息香酸エストラジオール 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0033】 [実施例13] 1,24−ジヒドロキシコレカルシフェロール 0.001%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0034】[実施例14] クリンプロスト 0.1%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0035】[実施例15] テストステロン 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0036】[実施例16] トリアムシノロンアセトニド 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0037】[実施例17] デキサメタゾン 0.01%w/w アビセルRC591 0.5%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 精製水 100%
【0038】[実施例18] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 結晶セルロース 0.1% 精製水 100%
【0039】 [実施例19] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1%w/w バレイショ澱粉 0.1% 精製水 100%
【0040】[実施例20] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシエチルセルロース 0.1%w/w トウモロコシ澱粉 0.1% 精製水 100%
【0041】[実施例21] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w キチン 0.1% 精製水 100%
【0042】[実施例22] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルRC591 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w キトサン 0.1% 精製水 100%
【0043】[実施例23] ベクロメタゾンジプロピオネート 0.01%w/w アビセルCL611 1.0%w/w ヒドロキシプロピルセルロース 0.1%w/w 結晶セルロース 0.1% 精製水 100%
【0044】[試験例]本発明の鼻腔内での滞留性効果
を、ウサギを用い、懸濁液鼻内投与後の食道への薬物の
流出量、血中への吸収量を指標として検討した。試験動
物として、13週齢の雄性日本白色家兎(北山ラベス)
に、食道への流出量を測定するために、咽頭部付近の食
道に手術により、食道流出液回収用のカニューレ並びに
食道確保用のカニューレを装着したものを使用した。
【0045】試験方法:実施例1−11、及び18−2
3により調製したベクロメタゾンジプロピオネートの懸
濁液と、下記表1記載の対照例1−18として調製した
経鼻懸濁液(全て0.01%のベクロメタゾンジプロピ
オネート含有)を調製し、上述の試験動物の右鼻腔内に
定量式噴霧器を用い、各100μLづつ投与し、投与後
15、30、60、90、120分後に約1mL耳静脈
から採血ならびに、食道流出液を採取し、鼻腔粘膜から
吸収されたベクロメタゾンジプロピオネート量ならびに
食道へ流出してきたベクロメタゾンジプロピオネート量
を測定した。また、投与後240分後に右鼻腔より、1
00mLのPBS緩衝液を注入し、鼻腔内に滞留してい
るベクロメタゾンジプロピオネートを強制的に食道へ流
し込み、回収した食道流出液より、鼻腔内に滞留してい
たベクロメタゾンジプロピオネート量を測定した。な
お、血中のベクロメタゾンジプロピオネート量はRIA
法にて、また食道流出液中のベクロメタゾンジプロピオ
ネート量はHPLC法にてそれぞれ測定した。結果を表
2、3に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】試験結果:表2に示したように、鼻腔から
のベクロメタゾンジプロピオネートは実施例1−11、
並びに18−23は、対照例ともに少量ではあるが、本
発明の一部である実施例の方が対照例より持続している
ことが明かとなった。また、その際組織への浸透性の指
標となり得る血中濃度は、実施例18−23が他の例よ
りも高いことも明かとなった。これより。実施例の懸濁
剤の方が、対照例より鼻腔内でより長い時間滞留してい
ること、さらに実施例18−23は組織浸透性に優れて
いることが示唆された。
【0052】また、表3に示したように、食道への流出
量においても、有意に実施例1−11、並びに18−2
3の方が対照例よりも遅く、実施例の懸濁剤の方が、対
照例より鼻腔内でより長い時間滞留していることが示唆
された。
【0053】このように、本発明の懸濁剤により、鼻腔
内に薬物をより滞留させることができ、これは、鼻腔へ
投与した際の薬物の有効利用につながる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量の薬物、約0.05%−約5%w/wの結晶
    セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)、
    約0.05%−約5%w/wの非イオン性セルロースエーテル類を
    含んで成る鼻腔内での滞留性に優れた鼻腔投与用水性懸
    濁製剤。
  2. 【請求項2】 有効量の薬物、約0.05%−約5%w/wの結晶
    セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)、
    約0.05%−約5%w/wの非イオン性セルロースエーテル類,
    約0.05%-約5%w/wの水不溶性多糖類を含んでなる鼻腔内
    での滞留性及び鼻粘膜浸透性に優れた鼻腔投与用水性懸
    濁製剤。
  3. 【請求項3】 薬物が水難溶性である請求の範囲第1、
    2項記載の鼻腔投与用水性懸濁製剤。
  4. 【請求項4】 水難溶性薬物がビタミンD3類、プロス
    タグランジン類、性ホルモン類、副腎皮質ホルモン類か
    らなる群から選ばれる請求の範囲第3項記載の鼻腔投与
    用水性懸濁製剤。
  5. 【請求項5】 ビタミンD3類がコレカルシフェロー
    ル、エルゴカルシフェロール、1α―ヒドロキシコレカ
    ルシフェロール、1,25−ジヒドロキシコレカルシフ
    ェロール、1,24−ジヒドロキシコレカルシフェロー
    ル、25−ヒドロキシコレカルシフェロールである請求
    の範囲第4項記載の鼻腔投与用水性懸濁製剤。
  6. 【請求項6】 プロスタグランジン類が、プロスタグラ
    ンジE1 並びにアルプロスタジルなどのその類縁体、プ
    ロスタグランジE2 並びにジノプロストンなどのその類
    縁体、プロスタグランジンI1 並びにその類縁体、プロ
    スタグランジンI2 並びにクリンプロストなどのその類
    縁体、プロスタサイクリン酸である請求の範囲第4項記
    載の鼻腔投与用水性懸濁製剤。
  7. 【請求項7】 性ホルモン類が、テストステロン、ドロ
    スタノロン、ホスフェストロール、エストラジオール、
    エストリオール、プロゲステロンである請求の範囲第4
    項記載の鼻腔投与用水性懸濁製剤。
  8. 【請求項8】 副腎皮質ホルモン類がベクロメタゾンジ
    プロピオネート、トリアムシノロンアセトニド、フルニ
    ソリド、フルチカゾンジプロピオネート、デキサメタゾ
    ン、ブデソニド、ヒドロコルチゾン、ハロプレドン、ベ
    タメタゾン、プレドニゾロンである請求の範囲第4項記
    載の鼻腔投与用水性懸濁製剤。
  9. 【請求項9】 結晶セルロース・カルメロースナトリウ
    ムがアビセルRC-591かアビセルCL-611の何れか一方か両
    方である請求の範囲第1、2項記載の鼻腔投与用水性懸
    濁製剤。
  10. 【請求項10】 非イオン性セルロースエーテル類が
    ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
    チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースからなる
    群から選ばれる1種または2種以上である請求の範囲第
    1、2項記載の鼻腔投与用水性懸濁製剤。
  11. 【請求項11】 水不溶性多糖類が結晶セルロース、澱
    粉類、キチン、キトサンからなる群から選ばれる1種ま
    たは2種以上である請求の範囲第2項記載の鼻腔内での
    滞留性及び鼻粘膜浸透性に優れた鼻腔投与用水性懸濁製
    剤。
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