JPH1112950A - ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維 - Google Patents

ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維

Info

Publication number
JPH1112950A
JPH1112950A JP18744597A JP18744597A JPH1112950A JP H1112950 A JPH1112950 A JP H1112950A JP 18744597 A JP18744597 A JP 18744597A JP 18744597 A JP18744597 A JP 18744597A JP H1112950 A JPH1112950 A JP H1112950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
weight
group
elastic fiber
silicone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18744597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3831772B2 (ja
Inventor
Yoshinori Inuzuka
良宣 犬塚
Yasushi Miyamoto
泰 宮本
Eiji Kawanishi
英治 川西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Du Pont Toray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP18744597A priority Critical patent/JP3831772B2/ja
Application filed by Takemoto Oil and Fat Co Ltd, Du Pont Toray Co Ltd filed Critical Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority to CA002254870A priority patent/CA2254870A1/en
Priority to DE69834693T priority patent/DE69834693T2/de
Priority to EP98905839A priority patent/EP0900876B1/en
Priority to PCT/JP1998/000989 priority patent/WO1998040553A1/ja
Priority to US09/180,256 priority patent/US6171516B1/en
Priority to BR9805948-3A priority patent/BR9805948A/pt
Priority to CN98800637A priority patent/CN1109155C/zh
Priority to TW087103581A priority patent/TW507040B/zh
Publication of JPH1112950A publication Critical patent/JPH1112950A/ja
Priority to US09/639,619 priority patent/US6652599B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3831772B2 publication Critical patent/JP3831772B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタン系弾性繊維用処理剤中の高級脂肪
酸マグネシウム塩の凝集や沈殿を抑制し、分散安定性を
長期にわたって維持できるポリウレタン系弾性繊維用処
理剤およびこれをポリウレタン系弾性繊維に処理するこ
とによりポリウレタン系弾性糸のパッケージが優れた捲
形状と解舒性を有し、更には加工工程において該処理剤
がガイド類へ脱落、蓄積することを低減し、良好な製造
と加工工程通過性を有する該処理剤によって処理された
ポリウレタン系弾性繊維を提供する。 【解決手段】 分散媒体として25℃における粘度が5
×10-6〜50×10-62 /Sのシリコーンオイルと
分散剤として特定のカルボキシアミド変性シリコーンと
が該シリコーンオイル/該カルボキシアミド変性シリコ
ーン=100/0.01〜100/10(重量比)の割
合から成るシリコーン混合物中に特定の高級脂肪酸マグ
ネシウム塩が該シリコーンオイル100重量部当たり1
〜10重量部の割合でコロイド状に分散された分散液か
ら成ることを特徴とするポリウレタン系弾性繊維用処理
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリウレタン系弾性
繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウ
レタン系弾性繊維に関する。更に詳しくは、ポリウレタ
ン系弾性繊維の製造工程において、良好な捲形状と糸解
舒性を有するパッケージの製造を可能にし、且つ加工工
程においては、ガイド類への処理剤の脱落と蓄積を低減
させ、安定した操業性(糸通過性)を付与することので
きるようなポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処
理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維に関す
る。
【0002】
【従来技術】ポリウレタン系弾性糸を処理する従来の方
法として、ポリジメチルシロキサンまたは鉱物油に、
1)高級脂肪酸金属塩を分散した処理剤で処理する方法
(特公昭37−4586、特公昭40−5557、特公
平6−15745号公報)、2)アミノ変性シリコーン
を配合した処理剤で処理する方法(特公昭63−823
3号公報)、3)ポリエーテル変性シリコーンを配合し
た処理剤で処理する方法(特公昭61−459、特開平
2−127569、特開平6−41873号公報)、
4)シリコーン樹脂を配合した処理剤で処理する方法
(特公昭42−8438、特公昭63−12197、特
開平8−74179号公報)、5)アミノ変性シリコー
ンとシリコーン樹脂を配合した処理剤で処理する方法
(特開平3−294524、特開平3−51374、特
開平5−195442号公報)等がある。
【0003】ところが、従来のポリジメチルシロキサン
又は鉱物油に高級脂肪酸金属塩を分散した処理剤でポリ
ウレタン系弾性糸を処理する方法では、高級脂肪酸金属
塩の初期の分散状態が保たれず経時的に凝集、沈殿する
など処理剤の分散安定性が著しく劣るため、処理剤を使
用する際、十分撹拌しても高級脂肪酸金属塩が凝集して
いるため、これで処理されたポリウレタン弾性糸はパッ
ケージで重なり合う糸条同志が密着し満足する解舒性が
得られない。更に加工工程では、凝集した高級脂肪酸金
属塩がガイド類に脱落、蓄積するため、これが原因とな
って糸切れが発生するという欠点がある。また、ポリジ
メチルシロキサン又は鉱物油にアミノ変性シリコーン、
ポリエーテル変性シリコーンあるいはシリコーン樹脂等
の変性シリコーンを配合した処理剤で処理した場合、高
級脂肪酸金属塩を配合した処理剤で処理する場合よりも
ポリウレタン系弾性糸のパッケージでの糸条同志の密着
を防止する効果が弱く満足する解舒性が得られない。特
に、アミノ変性シリコーンやポリエーテル変性シリコー
ンを配合した処理剤で処理した場合、繊維間摩擦係数が
著しく低くなりパッケージの捲き崩れを生じ良好な捲形
状が得られないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ポリウレタン系弾性繊維用処理剤中の高級
脂肪酸マグネシウム塩の凝集や沈殿を抑制し、分散安定
性を長期にわたって維持できるポリウレタン系弾性繊維
用処理剤およびこれをポリウレタン系弾性繊維に処理す
ることによりポリウレタン系弾性糸のパッケージが優れ
た捲形状と解舒性を有し、更には加工工程において該処
理剤がガイド類へ脱落、蓄積することを低減し、良好な
製造と加工工程通過性を有する該処理剤によって処理さ
れたポリウレタン系弾性繊維を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、ポリウレタ
ン系弾性繊維を製造する際に、特定のシリコーンオイル
と特定のカルボキシアミド変性シリコーンとが所定割合
から成るシリコーン混合物中に特定の高級脂肪酸マグネ
シウム塩を所定割合でコロイド状に分散された分散液か
ら成るポリウレタン系弾性繊維用処理剤を用いることが
正しく好適であることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、分散媒体として25℃
における粘度が5×10-6〜50×10-62 /Sのシ
リコーンオイルと分散剤として下記の式1で示されるカ
ルボキシアミド変性シリコーンとが該シリコーンオイル
/該カルボキシアミド変性シリコーン=100/0.0
1〜100/10(重量比)の割合から成るシリコーン
混合物中に下記の式2で示される高級脂肪酸マグネシウ
ム塩が該シリコーンオイル100重量部当たり1〜10
重量部の割合でコロイド状に分散された分散液から成る
ことを特徴とするポリウレタン系弾性繊維用処理剤に係
る。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】(式1、式2において、 X1 、X2 、X3 :メチル基又は下記の式3で示される
カルボキシアミド変性基であって、少なくともいずれか
1つが該カルボキシアミド変性基 R1 :炭素数2〜5のアルキル基またはフェニル基 R2 :−R5 −(NH−R6 −)f−NH23 、R4 :炭素数11〜21のアルキル基 R5 、R6 :炭素数2〜5のアルキレン基 a、b、c:aが25〜400、bが0〜200の整
数、cが0〜5の整数であって、且つ25≦a+b+c
≦400を満足するもの d:0〜10の整数 f:0又は1) −R7 −(NH−R8 −)e−NHCO−R9 −COOH・・・3 (式3において、 R7 、R8 :炭素数2〜5のアルキレン基 R9 :炭素数2〜20のアルキレン基、炭素数2〜20
のアルケニレン基、炭素数2〜20のアルケニル基を有
するアルケニルエチレン基又はフェニレン基 e:0又は1)
【0010】本発明のポリウレタン系弾性繊維用処理剤
(以下、処理剤という)において分散媒体として用いる
シリコーンオイルとしては、25℃における粘度が5×
10-6〜50×10-62 /Sのものであるが、10×
10-6〜30×10-62 /Sのものが好ましい。かか
る粘度は、JIS−K2283(石油製品動粘度試験方
法)に記載された方法で測定される値である。かかるシ
リコーンオイルとしては、シロキサン単位として、1)
ジメチルシロキサン単位から成るポリジメチルシロキサ
ン、2)ジメチルシロキサン単位と炭素数2〜4のアル
キル基を含むジアルキルシロキサン単位とから成るポリ
ジアルキルシロキサン類、3)ジメチルシロキサン単位
とメチルフェニルシロキサン単位とから成るポリシロキ
サン類等が包含されるが、シリコーンオイルとしてはポ
リジメチルシロキサンが好ましい。
【0011】本発明の処理剤において、分散媒体として
用いるカルボキシアミド変性シリコーンは、必須の構成
単位としてジメチルシロキサン単位とカルボキシアミド
変性基を有するシロキサン単位とを含む線状ポリオルガ
ノシロキサンである。カルボキシアミド変性基を有する
シロキサン単位としては、式1においてポリオルガノシ
ロキサン鎖中に存在するdで括られた2価のメチル・カ
ルボキシアミド変性シロキサン単位及び末端基としての
1価のジメチル・カルボキシアミド変性シロキサン単位
が挙げられる。本発明はこれらのカルボキシアミド変性
シロキサン単位の種類やその結合位置を制限するもので
はないが、少なくともdで括られた2価のメチル・カル
ボキシアミド変性シロキサン単位を有するものが後記す
る高級脂肪酸マグネシウム塩の分散性において好まし
い。このようにカルボキシアミド変性基を末端でなくポ
リオルガノシロキサン鎖中に有する場合、これを含むシ
ロキサン単位としては1個又は2〜5の繰り返し単位と
することが好ましい。この場合、末端基としてはX1
2 がメチル基に相当するトリメチルシロキサン単位で
あるものが特に好ましい。
【0012】本発明に用いるカルボキシアミド変性シリ
コーンにおいて、ポリオルガノシロキサン主鎖を形成す
ることとなるカルボキシアミド変性基を含有しないシロ
キサン単位としては前記のジメチルシロキサン単位に加
えてbで括られた2価のオルガノシロキサン単位とcで
括られた2価のアミノ変性シロキサン単位とを包含する
ことができる。かかるシロキサン単位の繰り返し数の総
和としては25〜400とするが、ジメチルシロキサン
単位のみから成り、且つその繰り返し数が100〜20
0のものが特に好ましい。
【0013】前記したカルボキシアミド変性シリコーン
において、カルボキシアミド変性基としては、式3で示
される−R7 −(NH−R8 −)e−NHCOR9 −C
OOHにおいて、1)e=0の場合に該当するアルキル
基の炭素数が2〜5のカルボキシアミドアルキル基及び
2)e=1の場合に該当するアルキル基の炭素数が2〜
5のカルボキシアミドアルキルアミノアルキル基が包含
される。前記1)の具体例としては、2−(2−カルボ
キシエチルカルボニル)−アミノエチル基、3−(2−
カルボキシエチルカルボニル)−アミノプロピル基、4
−(2−カルボキシエチルカルボニル)−アミノブチル
基等が挙げられるが、2−(2−カルボキシエチルカル
ボニル)−アミノエチル基又は3−(2−カルボキシエ
チルカルボニル)−アミノプロピル基が有利に適用でき
る。また前記2)の具体例としては、N−{N−(4−
カルボキシブチルカルボニル)−アミノエチル}−3−
アミノプロピル基、N−{N−(4−カルボキシブチル
カルボニル)−アミノエチル}−2−アミノエチル基等
が挙げられるが、N−{N−(4−カルボキシブチルカ
ルボニル)−アミノエチル}−3−アミノプロピル基、
が有利に適用できる。
【0014】本発明に供する式2で示される高級脂肪酸
マグネシウム塩は、炭素数が12〜22の脂肪酸のマグ
ネシウム塩の単独物又は混合物である。これには、1)
同一の炭素数を有する高級脂肪酸から成るマグネシウム
塩、2)異なる炭素数の高級脂肪酸から成るマグネシウ
ム塩、3)これらの混合物が包含される。これには例え
ば、ジラウリン酸マグネシウム塩、ジミリスチン酸マグ
ネシウム塩、ジパルミチン酸マグネシウム塩、ジステア
リン酸マグネシウム塩、ジアラキン酸マグネシウム塩、
ジベヘン酸マグネシウム塩等の同一の脂肪酸のマグネシ
ウム塩、ミリスチン酸パルミチン酸マグネシウム塩、ミ
リスチン酸ステアリン酸マグネシウム塩、パルミチン酸
ステアリン酸マグネシウム塩等の異なる脂肪酸のマグネ
シウム塩、これらの混合物等が挙げられるが、中でもジ
ミリスチン酸マグネシウム塩、ジパルミチン酸マグネシ
ウム塩、ジステアリン酸マグネシウム塩及びこれらの混
合物が好ましい。
【0015】本発明の処理剤は、前記したように分散媒
体としてのシリコーンオイルと分散剤としてのカルボキ
シアミド変性シリコーンとが所定割合から成るシリコー
ン混合物中に高級脂肪酸マグネシウム塩をコロイド状に
分散させた分散液から成るものである。ここでシリコー
ンオイルとカルボキシアミド変性シリコーンとの割合と
して、シリコーンオイル/カルボキシアミド変性シリコ
ーン=100/0.01〜100/10(重量比)とす
るが、100/0.5〜100/5(重量比)とするの
が好ましい。また高級脂肪酸マグネシウム塩の用いる割
合としてはシリコーンオイル100重量部当たり1〜1
0重量部とするが、2〜8重量部とするのが好ましい。
【0016】本発明は高級脂肪酸マグネシウム塩をシリ
コーン混合物中に分散させる方法を特に制限するもので
はないが、これには例えば、1)高級脂肪酸マグネシウ
ム塩とシリコーン混合物とを所定割合で混合し、湿式粉
砕して高級脂肪酸マグネシウム塩がコロイド状に分散さ
れた分散液を調製する方法が挙げられる。ここで湿式粉
砕に用いる粉砕機としては、縦型ビーズミル、横型ビー
ズミル、サンドグラインダー、コロイドミル等の公知の
湿式粉砕機が使用できる。
【0017】本発明は高級脂肪酸マグネシウム塩がコロ
イド状に分散された分散液においてコロイド粒子の粒子
径を特に制限するものではないが、後記する方法で測定
された平均粒子径として0.1〜0.5μmとすること
が好ましい。
【0018】かくして得られた高級脂肪酸マグネシウム
塩がシリコーン混合物中にコロイド状に分散した分散液
は本発明の処理剤である。更に本発明によれば、前記し
た分散液に下記のポリオルガノシロキサンを更に含有さ
せることができる。即ち、ポリオルガノシロキサンを構
成する主たる繰返し単位として下記の式4で示される無
水ケイ酸単位及びシリル末端基として下記の式5で示さ
れる1価のオルガノシロキサン単位とから構成され、且
つ分子中にシラノール残基を有するものである。 [SiO4/2 ]・・・4 [R101112SiO1/2 ]・・・5 (式5において、 R10、R11、R12:同時に同一又は異なる、炭素数1〜
3のアルキル基又はフェニル基)
【0019】かかるポリオルガノシロキサンは、前記し
た式5で示される無水ケイ酸単位を形成することとなる
シラノール形成性化合物(A)と式5で示される1価の
オルガノシロキサン単位を形成することとなるシラノー
ル形成性化合物(B)を用いて、シラノール形成反応及
びシラノール形成反応により生成したシラノールの縮重
合反応という公知のポリオルガノシロキサン生成反応に
よって製造される。
【0020】本発明に供するポリオルガノシロキサンに
は、前記したように分子中にシラノール残基を含有す
る。本発明におけるポリオルガノシロキサン生成反応に
おいては、無水ケイ酸単位を形成することとなるシラノ
ール化合物の縮重合反応によるシロキサン鎖成長反応と
シロキサン鎖中に存在するシラノール基と1価のオルガ
ノシロキサン単位を形成することとなるシラノール形成
性化合物(B)との縮合によるシリル末端基形成反応に
よって本発明のポリオルガノシロキサンが得られる。こ
の場合シリル末端基形成反応に関与しないシロキサン鎖
中のシラノール基は、そのままポリオルガノシロキサン
分子中に残存することとなる。本発明において、シラノ
ール基の残存する割合を調整するには、前記したシラノ
ール形成性化合物(A)とシラノール形成性化合物
(B)との反応割合を適宜選択することによって達成さ
れる。
【0021】本発明によれば、シラノール基の残存割合
を好ましい範囲とするためには、シラノール形成性化合
物(A)/シラノール形成性化合物(B)=k/{8/
5×(k+1)}〜k/{2/5×(k+1)}(モル
比)(但し、ここでkは1以上の整数である)とするこ
とが好ましい。シラノ一ル形成性化合物(A)とシラノ
ール形成性化合物(B)との割合を上記の範囲とするこ
とによって、理論上では、ポリオルガノシロキサン生成
反応において、ポリオルガノシロキサン鎖中に存在する
シラノール基の20〜80モル%がシリル末端基によっ
て封鎖されたものとなる。
【0022】前記したシロキサン単位を形成するための
原料としては、式4で示される無水ケイ酸単位を形成す
ることとなるシラノール形成性化合物(A)として、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等のテトラ
アルコキシシラン及びテトラクロルシラン等のテトラハ
ロゲン化シラン、等が挙げられる。式5で示される1価
のシロキサン単位を形成することと成るシラノール形成
性化合物(B)としては、トリメチルメトキシシラン、
トリエチルメトキシシラン、トリプロピルメトキシシラ
ン、ジメチルエチルメトキシシラン等のトリアルキルア
ルコキシシラン、ジメチルフェニルメトキシシラン等の
フェニル基を含むジアルキルフェニルアルコキシシラ
ン、トリメチルクロルシラン等のトリアルキルハロゲン
化シラン、等が挙げられる。
【0023】本発明によれば、前記したポリオルガノシ
ロキサンの含有割合としては、分散媒体として用いたシ
リコーンオイル100重量部当たり0.5〜5重量部と
するのが好ましく、1〜3重量部とするのが特に好まし
い。かかるポリオルガノシロキサンを前記した高級脂肪
酸マグネシウム塩がコロイド分散した分散液に加えるこ
とによってポリウレタン系弾性繊維に対して当初の性能
を阻害することなく静電気の発生を防止する顕著な効果
を有するものとなる。
【0024】本発明の処理剤としては分散媒体としてシ
リコーンオイルと分散剤としてアミノ変性シリコーンと
から成るシリコーン混合物中に高級脂肪酸マグネシウム
塩をコロイド状に分散された分散液並びにこの分散液に
対して前記したポリオルガノシロキサンを溶解させたも
のを包含する
【0025】かかる高級脂肪酸マグネシウム塩のコロイ
ド分散系からなる本発明の処理剤において、コロイド状
に分散した高級脂肪酸マグネシウム塩の凝集や沈殿を抑
制し、安定な分散性を長期に亘って維持させ、ポリウレ
タン系弾性繊維の製造、加工工程において所望の性能を
発揮させる上で、該分散系における高級脂肪酸マグネシ
ウム塩のコロイド粒子表面の荷電特性が特に重要とな
る。それによれば、後記するような方法で測定されたゼ
ータ電位として−30mV〜−100mVの範囲とする
ことが必要である。
【0026】本発明に供するポリウレタン系弾性繊維
は、85重量%以上のポリウレタンセグメントを含有す
るポリウレタン系弾性体から得られるポリウレタン系弾
性繊維である。
【0027】ポリウレタン系弾性体のポリウレタンセグ
メントとしては、いずれも長鎖の、ポリエーテルセグメ
ント、ポリエステルセグメントまたはポリエーテルエス
テルセグメント等のソフトセグメント(a)とイソシア
ネ−トと鎖伸長剤であるジアミンまたはジオールとの反
応から得られる比較的短鎖のセグメントのハードセグメ
ント(b)とから構成される。
【0028】かかるポリウレタン系弾性体のソフトセグ
メント(a)としては、1)テトラメチレングリコー
ル、3一メチル−1,5−ペンタンジオール、テトラヒ
ドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン等から得ら
れる重合体又は共重合体であるポリエーテルセグメン
ト、2)エチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール等の
ジオールとアジピン酸、コハク酸等の二塩基酸とから得
られるポリエステルセグメント、3)ポリ−(ペンタン
−1,5−カーボネート)ジオール、ポリー(ヘキサン
−1,6−カーボネート)ジオール等から得られるポリ
エーテルエステルセグメントなどが挙げられる。
【0029】ポリウレタン系弾性体に供する有機ジイソ
シアネートとしては、ビスー(p−イソシアナートフェ
ニル)−メタン(MDI)、トリレンジイソシアネート
(TDI)、ビスー(4−イソシアナートシクロヘキシ
ル)−メタン(PICM)、へキサメチレンジイソシア
ネート、3,3,5−トリメチル−5−メチレンシクロ
ヘキシルジイソシアネート等が挙げられるが、なかでも
MDIが好ましい。
【0030】種々のジアミン、たとえばエチレンジアミ
ン、1,3−シクロヘキサンジアミン、1,4−シクロ
ヘキサンジアミン等がポリウレタンウレアを形成させる
ための鎖伸長剤に好適である。鎖停止剤は、ポリウレタ
ンウレアの最終的な分子量の調節を助けるために反応混
合物に含有させることができる。通常、鎖停止剤は活性
水素を有する一官能性化合物、たとえばジエチルアミン
が挙げられる。
【0031】また、鎖伸長剤としては、上記アミンに限
定されることはなく、ジオールであってもよい。例え
ば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノ一ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4ー
ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス(β−
ヒドロキシエチル)テレフタレートおよびパラキシリレ
ンジオール等である。ジオール鎖伸長剤は、1種のみの
ジオールに限定されるわけでなく、複数種のジオールか
らなるものであってもよい。また、イソシアネート基と
反応する1個の水酸基を含む化合物と併用していてもよ
い。この場合、このようなポリウレタンを得る方法につ
いては溶融重合法、溶液重合法など公知の方法が適用で
き、限定されるものでない。重合の処方についても、特
に限定されずに、たとえば、ポリオールとジイソシアネ
ー卜と、ジオールからなる鎖伸長剤とを同時に反応させ
ることにより、ポリウレタンを合成する方法等が挙げら
れ、いずれの方法によるものでもよい。
【0032】ポリウレタン系弾性体を溶液とする場合に
用いる溶媒としては、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMAc)、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、N−メチルピロリドンなど挙げられるが、DM
Acが最も一般的に使用される溶媒である。ポリウレタ
ン系弾性体の溶液濃度としては、通常30〜40%(溶
液の全重量を基準にして)、特に35〜38%のポリウ
レタン系弾性体の溶液濃度がポリウレタン系弾性繊維フ
ィラメント糸状を得る乾式紡糸に特に好適である。
【0033】本発明は、ポリウレタン系弾性体からポリ
ウレタン系弾性繊維を紡糸する方法を特に制限するもの
ではないが、これには例えば、1)ジオールを鎖伸長剤
として用いたポリウレタン系弾性繊維の紡糸法として、
溶融紡糸法、乾式紡糸法あるいは湿式紡糸法等が挙げら
れる、また2)アミンを鎖伸長剤として用いたポリウレ
タン系弾性繊維の紡糸法として、通常乾式紡糸法が挙げ
られる。
【0034】本発明に供するポリウレタン系弾性繊維に
は、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン系等の耐候剤、ヒンダードフェノ一ル系等の酸
化防止剤、酸化チタン、酸化鉄等の各種顔料、硫酸バリ
ウム、酸化亜鉛、酸化セシウム、銀イオン等の機能性添
加剤等が含有されていてもよい。
【0035】本発明の処理剤をポリウレタン系弾性繊維
に付着させるには、処理剤を溶剤等で希釈することなく
そのまま給油する所謂ニート給油をするものである。そ
の付着工程としては、紡糸後でパッケージに巻き取るま
での間の工程、巻き取ったパッケージを巻き返す工程、
整経機で整経する工程等が挙げられるが、いずれの工程
でもよく、また付着方法は、ローラー給油法、ガイド給
油法、スプレー給油法等の公知の方法が適用できる。処
理剤の付着量は、ポリウレタン系弾性繊維に対し1〜1
0重量%とするが、3〜7重量%とするのが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明に係る処理方法の実施形態
としては、次の1)〜8)が好適例として挙げられる。
【0037】1)分散媒体として25℃における粘度が
20×10-62 /Sであるシリコーンオイル(S−
1)94.3重量部と分散剤として式1中のaが80、
bとcが0、X1 とX2 がメチル基、X3 がN−{N−
(4−カルボキシブチルカルボニル)アミノエチル}−
3−アミノプロピル基であるカルボキシアミド変性シリ
コーン(A−1)0.7重量部とを混合したシリコーン
混合物にジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)5.
0重量部を加えて20〜35℃で均一になるまで混合し
た後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリ
ン酸マグネシウム塩(F−1)がコロイド状に分散され
た分散液から成る処理剤(T−1)。
【0038】2)分散媒体として25℃における粘度が
10×10-62 /Sであるシリコーンオイル(S−
2)95.3重量部と分散剤として式1中のaが15
0、bが0、cが4、dが5、X1 とX2 がメチル基、
3 がN−{N−(4−カルボキシブチルカルボニル)
アミノエチル}−3−アミノプロピル基、R2 がN−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基であるカ
ルボキシアミド変性シリコーン(A−2)1.2重量部
とを混合したシリコーン混合物にジステアリン酸マグネ
シウム塩(F−1)3.5重量部を加えて20〜35℃
で均一になるまで混合した後、横型ビーズミルを用いて
湿式粉砕してジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)
がコロイド状に分散された分散液から成る処理剤(T−
2)。
【0039】3)分散媒体としてシリコーンオイル(S
−1)95.6重量部と分散剤として式1中のaが30
0、bが5、cが1、dが10、X1 とX2 がメチル
基、X3 がN−{N−(4−カルボキシブチルカルボニ
ル)アミノエチル}−3−アミノプロピル基、R1 がフ
ェニル基、R2 がN−(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピル基であるカルボキシアミド変性シリコーン
(A−3)0.7重量部とを混合したシリコーン混合物
にパルミチン酸/ステアリン酸=40/60(モル比)
の混合高級脂肪酸マグネシウム塩(F−2)3.7重量
部を加えて20〜35℃で均一になるまで混合した後、
横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してパルミチン酸/ス
テアリン酸=40/60(モル比)の混合高級脂肪酸マ
グネシウム塩(F−2)がコロイド状に分散された分散
液から成る処理剤(T−3)。
【0040】4)分散媒体としてシリコーンオイル(S
−1)94.3重量部と分散剤として式1中のaが57
0、bが0、cが3、dが15、X1 とX2 がメチル
基、X3 がN−{N−(4−カルボキシブチルカルボニ
ル)アミノエチル}−3−アミノプロピル基、R2 がN
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基である
カルボキシアミド変性シリコーン(A−4)0.7重量
部とを混合したシリコーン混合物にジステアリン酸マグ
ネシウム塩(F−1)5.0重量部を加えて20〜35
℃で均一になるまで混合した後、横型ビーズミルを用い
て湿式粉砕してジステアリン酸マグネシウム塩(F−
1)がコロイド状に分散された分散液から成る処理剤
(T−4)。
【0041】5)分散媒体としてシリコーンオイル(S
−1)95.4重量部と分散剤として式1中のaが15
0、bとcとdが0、X1 とX2 とがN−(2−カルボ
キシエチルカルボニル)−3−アミノプロピル基である
カルボキシアミド変性シリコーン(A−5)0.7重量
部とを混合したシリコーン混合物にジステアリン酸マグ
ネシウム塩(F−1)3.9重量部を加えて20〜35
℃で均一になるまで混合した後、横型ビーズミルを用い
て湿式粉砕してジステアリン酸マグネシウム塩(F−
1)がコロイド状に分散された分散液から成る処理剤
(T−5)。
【0042】6)分散媒体としてシリコーンオイル(S
−1)95.4重量部と分散剤として式1中のaが16
0、bが0、cが1、dが9、X1 とX2 とX3 とがN
−(2−カルボキシエチルカルボニル)−3−アミノプ
ロピル基、R2 が3−アミノプロピル基であるカルボキ
シアミド変性シリコーン(A−4)0.7重量部とを混
合したシリコーン混合物にジステアリン酸マグネシウム
塩(F−1)3.9重量部を加えて20〜35℃で均一
になるまで混合した後、横型ビーズミルを用いて湿式粉
砕してジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)がコロ
イド状に分散された分散液から成る処理剤(T−6)。
【0043】7)分散媒体としてシリコーンオイル(S
−1)94.4重量部と分散剤としてカルボキシアミド
変性シリコーン(A−1)1.2重量部とテトラメチル
シラン/トリメチルメトキシシラン=50/50(モル
比)でシラノール形成反応と縮重合反応により得られる
シラノール基が残存しているポリオルガノシロキサン
(PS−1)0.9重量部とを混合したシリコーン混合
物にジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)3.5重
量部を加えて20〜35℃で均一になるまで混合した
後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリン
酸マグネシウム塩(F−1)がコロイド状に分散された
分散液から成る処理剤(T−7)。
【0044】8)分散媒体としてシリコーンオイル(S
−2)93.0重量部と分散剤としてカルボキシアミド
変性シリコーン(A−1)1.3重量部とテトラメチル
シラン/トリプロピルメトキシシラン=35/65(モ
ル比)でシラノール形成反応と縮重合反応により得られ
るシラノール基が残存しているポリオルガノシロキサン
(PS−2)2.0重量部とを混合したシリコーン混合
物にパルミチン酸/ステアリン酸=40/60(モル
比)の混合高級脂肪酸マグネシウム塩(F−2)3.7
重量部を加えて20〜35℃で均一になるまで混合した
後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してパルミチン酸
/ステアリン酸=40/60(モル比)の混合高級脂肪
酸マグネシウム塩(F−2)がコロイド状に分散された
分散液から成る処理剤(T−8)。
【0045】本発明に係る処理剤で処理されたポリウレ
タン系弾性繊維の実施形態としては、次の9)〜11)
が好適例として挙げられる。
【0046】9)ビス−(p−イソシアナートフェニ
ル)−メタン/テトラメチレンエーテルグリコール(数
平均分子量1800)=1.58/1(モル比)の混合
物を常法により90℃で3時間反応させ、キャップドグ
リコールを調製した。このキャップドグリコールをN,
N−ジメチルアセトアミド(DMAc)で希釈した。次
にエチレンジアミンおよびジエチルアミンを含むDMA
c溶液をキャップドグリコールのDMAc溶液に添加し
て室温で高速撹拌装置を用いて混合して鎖伸長させた。
更にDMAcを加えてポリマが約35重量%溶解したD
MAc溶液を得た。得られたポリマのDMAc溶液に、
ポリマ当たり酸化チタン4.7重量%、ヒンダードアミ
ン系耐候剤3.0重量%、ヒンダードフェノ一ル系酸化
防止剤1.2重量%となるように添加し、混合して均一
なポリマ混合溶液を得た。ここで得られたポリマ混合溶
液を用いて、公知のスパンデックス用の乾式紡糸方法に
よって単糸数4本からなる40デニールの弾性糸を紡糸
して、巻き取り前のオイリングローラーによって前記
1)の処理剤をニート給油して該処理剤の付着量がポリ
ウレタン系弾性繊維に対し6.5重量%で処理されたポ
リウレタン系弾性繊維。
【0047】10)前記9)と同様にして得た単糸数4
本からなる40デニールの弾性糸に前記9)と同様の方
法で前記2)の処理剤をニート給油して該処理剤の付着
量がポリウレタン系弾性繊維に対し3.5重量%で処理
されたポリウレタン系弾性繊維。
【0048】11)前記9)と同様にして得た単糸数4
本からなる40デニールの弾性糸に前記9)と同様の方
法で前記3)〜8)のいずれかの処理剤をニート給油し
て該処理剤の付着量がポリウレタン系弾性繊維に対しそ
れぞれ5.0重量%で処理されたポリウレタン系弾性繊
維。
【0049】
【実施例】以下、本発明の構成及び効果をより具体的に
するため実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定
されるというものではない。尚、以下の実施例等におい
て、別に記載しない限り、部は重量部を示し、%は重量
%を示す。
【0050】・試験区分1(処理剤の調製) 処理剤T−1の調製 分散媒体として25℃における粘度が20×10-62
/Sであるシリコーンオイル(S−1)94.3部と分
散剤として下記の表1に示したカルボキシアミド変性シ
リコーン(A−1)0.7部とを混合したシリコーン混
合物にジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)5.0
部を加えて20〜35℃で均一になるまで混合した後、
横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリン酸マ
グネシウム塩(F−1)がコロイド状に分散された分散
液として処理剤(T−1)を調製した。
【0051】処理剤(T−2)〜(T−6)及び(t−
1)〜(t−9)の調製 処理剤(T−1)の調製と同様にして、処理剤(T−
2)〜(T−6)及び(t−1)〜(t−9)を調製し
た。これらの処理剤の内容を表2及び表3にまとめて示
した。
【0052】処理剤(T−7)の調製 分散媒体としてのシリコーンオイル(S−1)94.4
部と分散剤としてカルボキシアミド変性シリコーン(A
−1)1.2部と下記の表2の下に示したポリオルガノ
シロキサン(PS−1)0.9部とを混合したシリコー
ン混合物にジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)
3.5部を加えて20〜35℃で均一になるまで混合し
た後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリ
ン酸マグネシウム塩(F−1)がコロイド状に分散され
た処理剤(T−7)を調製した。
【0053】処理剤T−8の調製 処理剤(T−7)の調製と同様にして、処理剤(T−
8)を調製した。この内容を表2に示した。
【0054】処理剤(t−10)の調製 分散媒体としてシリコーンオイル(S−1)96.5部
にジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)3.5部を
加えて20〜35℃で均一になるまで混合した後、横型
ビーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリン酸マグネ
シウム塩(F−1)がコロイド状に分散された処理剤
(t−10)を調製した。
【0055】
【表1】
【0056】表1において、 CD−1:−C3 6 NH−C2 4 −NHCO−C4
8 COOH CD−2:−C3 6 −NHCO−C2 4 COOH AM−1:−C3 6 NH−C2 4 −NH2 AM−2:−C3 6 −NH2
【0057】
【表2】
【0058】表2において、 S/A:シリコーンオイルとカルボキシアミド変性シリ
コーンとの割合(重量比) S/F:シリコーンオイル100部当たりの高級脂肪酸
マグネシウム塩の部 S/PS:シリコーンオイル100部当たりのポリオル
ガノシロキサンの部 S−1:25℃における粘度が20×10-62 /Sであるポ
リジメチルシロキサン S−2:25℃における粘度が10×10-62 /Sであるポ
リジメチルシロキサン F−1:ジステアリン酸マグネシウム塩 F−2:パルミチン酸/ステアリン酸=40/60(モ
ル比)の混合高級脂肪酸のマグネシウム塩 PS−1:テトラメチルシラン/トリメチルメトキシシ
ラン=50/50(モル比)の割合でポリオルガノシロ
キサン生成反応させたものであって、シラノール基が残
存しているもの(FT−IRでシラノール基の特性吸収
帯3750cm-1が検出された) PS−2:テトラメチルシラン/トリプロピルメトキシ
シラン=35/65(モル比)の割合でポリオルガノシ
ロキサン生成反応させたものであって、シラノール基が
残存しているもの(FT−IRでシラノール基の特性吸
収帯3750cm-1が検出された)
【0059】
【表3】
【0060】表3において、 S−1、F−1:表2と同じ f−1:ジカプリル酸マグネシウム塩
【0061】試験区分2(処理剤の評価乃至測定) ・試験区分1で調製した処理剤について、分散安定性及
び平均粒子径を下記のように評価乃至測定した。結果を
表4に示した。
【0062】・分散安定性の評価 処理剤100mlを密栓付きガラス製100mlメスシ
リンダーに入れ、25℃にて1週間又は1か月間放置
し、1週間又は1か月後の処理剤の外観を観察し、下記
の基準で評価した。 ◎:均一な分散状態で外観に変化がない ○:5ml未満の透明層が発生した △:5ml以上の透明層が発生した ×:沈殿が発生した
【0063】・平均粒子径の測定 試験区分1で調製した処理剤を処理剤に供したと同一の
分散媒体を用いて、高級脂肪酸マグネシウム塩が100
0ppmの濃度となるように該処理剤を希釈して試料と
した。この試料を25℃で超遠心式自動粒度分布測定装
置(堀場製作所製CAPA−700)を用いて面積基準
の平均粒子径を測定した。
【0064】
【表4】
【0065】試験区分3(ポリウレタン系弾性繊維への
処理剤の付与及びその評価) ・ポリウレタン系弾性繊維の製造と処理剤の付与方法 ビス−(p−イソシアナートフェニル)−メタン/テト
ラメチレンエーテルグリコール(数平均分子量180
0)=1.58/1(モル比)の混合物を常法により9
0℃で3時間反応させ、キャップドグリコールを調製し
た。このキャップドグリコールをN,N−ジメチルアセ
トアミド(DMAc)で希釈した。次にエチレンジアミ
ンおよびジエチルアミンを含むDMAc溶液をキャップ
ドグリコールのDMAc溶液に添加して室温で高速撹拌
装置を用いて混合して鎖伸長させた。更にDMAcを加
えてポリマが約35重量%溶解したDMAc溶液を得
た。得られたポリマのDMAc溶液に、ポリマ当たり酸
化チタン4.7重量%、ヒンダードアミン系耐候剤3.
0重量%、ヒンダードフェノ一ル系酸化防止剤1.2重
量%となるように添加し、混合して均一なポリマ混合溶
液を得た。ここで得られたポリマ混合溶液を用いて、公
知のスパンデックスで用いられる乾式紡糸方法によって
単糸数4本からなる40デニールの弾性糸を紡糸して、
巻き取り前のオイリングローラーによって処理剤をロー
ラー給油し、巻き取り速度が約600m/min.で長
さ58mmの円筒状紙管に、巻き幅38mmを与えるト
ラバースガイドをかいして巻き取った。処理剤付与量は
糸に対して所定量になるようにオイリングローラーの回
転数を調整することで行った。巻き量は、解舒性を評価
する場合は500グラム巻き、その他の評価には100
グラム巻きの試料を用いた。また、処理剤の付与量は、
JIS−L1073(合成繊維フィラメント糸試験方
法)に準拠し、抽出溶剤としてn−ヘキサンを用いて抽
出した値とした。
【0066】・評価及び測定 ・対繊維摩擦係数の評価 図1に示した測定装置を用い、フリーローラ−6A、7
A、8Aの間で糸に2回撚りを入れ、初期張力(T1
2gをかけ、糸速度0.25m/分の速度で低速走行し
た際の2次張力(T2 )を測定し、摩擦係数を算出す
る。摩擦係数は下記の式を用いる。 摩擦係数=(T2 −T1 )÷(T1 +T2
【0067】・対金属摩擦係数の評価 図2に示した測定装置を用い、初期張力(T3 )10g
をかけ、糸速度100m/分の速度で走行した際の2次
張力(T4 )を測定し、摩擦係数を算出する。摩擦係数
は下記の式を用いる。 摩擦係数=(T4 −T3 )÷(T3 +T4
【0068】・捲形状の評価 図3はポリウレタン系弾性糸の巻き形状を示す説明図で
ある。一般に、円筒状紙管1Cに巻き取られたポリウレ
タン系弾性糸2Cは、引き伸ばされて巻かれているた
め、内層に近づくにつれて、糸同士が滑り易くなり、巻
き形状として巻き方向に対して直角方向に押し出すかた
ちになる。この傾向があまり強いと内層巻き幅Bが円筒
状紙管長さAに近づき、フリーボードと呼ばれる巻きし
ろ3Cが小さくなり、後工程でのハンドリングが困難に
なる。また、高次加工の際、加工装置にポリウレタン弾
性糸を装着する場合、装置に直接、糸部分が触れる可能
性が高くなる。このため図3に示すフリーボードが重要
な因子になる。このため、捲形状の評価として、下記の
ようにフリーボードの長さを測定し、下記の計算式によ
りフリーボード値を算出した。算出値を下記の基準で評
価した。 フリーボード=(A−B)/2 ○:フリーボードが4ミリ以上 △:フリーボードが2ミリ以上、4ミリ未満 ×:フリーボードが2ミリ未満
【0069】・解舒性の評価 図4に示した解舒性測定装置において、第1駆動ローラ
−3Dとこれに常時接する第1遊離ローラ−1Dとで送
り出し部を構成し、また、第2駆動ローラ−4Dと接す
る第2遊離ローラ−2Dとで巻き取り部を構成して、該
送り出し部に対し巻き取り部を水平方向に20cm離し
て設置した。第1駆動ローラ−3Dに処理済みポリウレ
タン系弾性繊維を500g巻いたパッケージ5Dを装着
し、糸巻の厚さが2mmになるまで解舒して試料とし
た。この試料から処理済みポリウレタン系弾性繊維を第
2駆動ローラ−4Dに巻き取った。第1駆動ローラ−3
Dからの処理済みポリウレタン系弾性繊維の送り出し速
度を50m/分で固定する一方、第2駆動ローラ−4D
への該処理済みポリウレタン系弾性繊維の巻き取り速度
を50m/分より徐々に上げて、該処理済みポリウレタ
ン系弾性繊維をパッケージから強制解舒した。かかる強
制解舒時において、送り出し部分と巻き取り部分との間
で処理済みポリウレタン系弾性繊維の踊りがなくなる時
点での巻き取り速度V(m/分)を測定した。そして、
下記の式により解舒性(%)を求め、次の基準で評価し
た。結果を表5にまとめて示した。 解舒性(%)=(V−50)×2 ◎:解舒性125%未満(全く問題なく、安定に解舒で
きる) ○:解舒性125以上135%未満(糸の引き出しにや
や抵抗のあるものの、糸切れの発生は無く、安定に解舒
できる) △:解舒性135以上145%未満(糸の引き出しに抵
抗感があり、若干の糸切れもあって、操業にやや問題が
ある。) ×:解舒性145%以上(糸の引き出しに抵抗感が大き
く、糸切れが多発して、操業に大きな問題がある。)
【0070】・スカムの評価 処理済みポリウレタン系弾性繊維のパッケージをミニチ
ュア整経機に10本仕立て、25℃×65%RHの雰囲
気下で糸速度200m/分で11万m巻き取った。この
時、ミニチュア整経機のクシガイドに対するスカムの付
着および蓄積状態を肉眼観察し、次の基準で評価した。
結果を表5にまとめて示した。 ◎:スカムの付着がほとんどない ○:スカムがやや付着しているが、糸の安定走行に問題
はない ×:スカムの付着および蓄積が多く、糸の安定走行に大
きな問題がある
【0071】・制電性の評価 処理済みポリウレタン系弾性繊維のパッケージをミニチ
ュア整経機に620本仕立て、25℃×65%RHの雰
囲気下で糸速200m/分で走行させ、ミニチュア整経
機のクリールスタンドとフロントローラーの間を走行す
る糸条の帯電圧を帯電圧測定器(春日製集電管KS−5
25)で測定し、測定値を次の基準で評価した。結果を
表5にまとめて示した。 ◎:帯電圧が1KV未満(全く問題なく、操業できる) ○:帯電圧が1KV以上2KV未満(問題なく、操業で
きる) △:帯電圧が2KV以上2.5KV未満(操業性にやや
問題あり) ×:帯電圧が2.5KV以上(操業できない)
【0072】
【表5】
【0073】
【発明の効果】以上説明した本発明には、ポリウレタン
系弾性繊維用処理剤に優れたハンドリング性を付与する
とともにポリウレタン系弾性繊維に優れた捲形状と解舒
性を付与し、加工工程においてもガイド類へのスカムの
付着および蓄積を低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】対繊維摩擦係数測定装置の概略図である。
【図2】対金属摩擦係数測定装置の概略図である。
【図3】巻き形状を示す説明図である。
【図4】解舒性測定装置の概略図である。
【符号の説明】
1A:初期加重の分銅 2A:走行糸 3A:初期張力検出器 4A:2次張力検出器 5A〜8A:フリーローラー 1B:パッケージ 2B:初期張力検出器 3B〜5B:フリーローラー 6B:2次張力検出器 7B、8B:編み針 9B:走行糸 1C:円筒状紙管 2C:ポリウレタン系弾性糸 3C:フリーボード 1D:第1遊離ローラー 2D:第2遊離ローラー 3D:第1駆動ローラー 4D:第2駆動ローラー 5D:ポリウレタン系弾性繊維パッケージ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒体として25℃における粘度が5
    ×10-6〜50×10-62 /Sのシリコーンオイルと
    分散剤として下記の式1で示されるカルボキシアミド変
    性シリコーンとが該シリコーンオイル/該カルボキシア
    ミド変性シリコーン=100/0.01〜100/10
    (重量比)の割合から成るシリコーン混合物中に下記の
    式2で示される高級脂肪酸マグネシウム塩が該シリコー
    ンオイル100重量部当たり1〜10重量部の割合でコ
    ロイド状に分散された分散液から成ることを特徴とする
    ポリウレタン系弾性繊維用処理剤。 【化1】 【化2】 (式1、式2において、 X1 、X2 、X3 :メチル基又は下記の式3で示される
    カルボキシアミド変性基であって、少なくともいずれか
    1つが該カルボキシアミド変性基 R1 :炭素数2〜5のアルキル基またはフェニル基 R2 :−R5 −(NH−R6 −)f−NH23 、R4 :炭素数11〜21のアルキル基 R5 、R6 :炭素数2〜5のアルキレン基 a、b、c:aが25〜400、bが0〜200の整
    数、cが0〜5の整数であって、且つ25≦a+b+c
    ≦600を満足するもの d:0〜10の整数 f:0又は1) −R7 −(NH−R8 −)e−NHCO−R9 −COOH・・・3 (式3において、 R7 、R8 :炭素数2〜5のアルキレン基 R9 :炭素数2〜20のアルキレン基、炭素数2〜20
    のアルケニレン基、炭素数2〜20のアルケニル基を有
    するアルケニルエチレン基又はフェニレン基 e:0又は1)
  2. 【請求項2】 カルボキシアミド変性シリコーンが、式
    1においてX3 がカルボキシアミド変性基であって、且
    つdが1〜5で示されるものである請求項1記載のポリ
    ウレタン系弾性繊維用処理剤。
  3. 【請求項3】 カルボキシアミド変性シリコーンが、式
    1においてX1 とX2がメチル基であり、aが100〜
    200であり、bが0であって、且つcが0〜2で示さ
    れるものである請求項2記載のポリウレタン系弾性繊維
    用処理剤。
  4. 【請求項4】 シリコーンオイルとカルボキシアミド変
    性シリコーンとの割合が該シリコーンオイル/該カルボ
    キシアミド変性シリコーン=100/0.5〜100/
    1.6(重量比)であって、高級脂肪酸マグネシウム塩
    が該シリコーンオイル100重量部当たり2〜8重量部
    の割合である請求項1、2又は3記載のポリウレタン系
    弾性繊維用処理剤。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の分散液が
    更にシリコーンオイル100重量部当たり、下記のポリ
    オルガノシロキサンを0.5〜5重量部の割合で含有す
    ることを特徴とするポリウレタン系弾性繊維用処理剤。 ポリオルガノシロキサン:それを構成する主たる繰返し
    単位として下記の式4で示される無水ケイ酸単位及びシ
    リル末端基として下記の式5で示される1価のオルガノ
    シロキサン単位とから構成された、分子中にシラノール
    残基を有するポリオルガノシロキサンであって、該ポリ
    オルガノシロキサンを形成する反応において、該無水ケ
    イ酸単位を形成することとなるシラノール形成性化合物
    (A)と該1価のシロキサン単位を形成することとなる
    シラノール形成性化合物(B)とを該シラノール形成性
    化合物(A)/該シラノール形成性化合物(B)=k/
    {8/5×(k+1)}〜k/{2/5×(k+1)}
    (モル比)の割合でシラノール形成反応及び該シラノー
    ル形成反応により生成したシラノールの縮重合反応をさ
    せて得られるポリオルガノシロキサン、但し、kは1以
    上の整数 [SiO4/2 ]・・・4 [R101112SiO1/2 ]・・・5 (式5において、 R10、R11、R12:同時に同一又は異なる、炭素数1〜
    3のアルキル基又はフェニル基)
  6. 【請求項6】 コロイド状に分散された高級脂肪酸マグ
    ネシウム塩の平均粒子径が0.1〜0.5μmである請
    求項1、2、3、4又は5記載のポリウレタン系弾性繊
    維用処理剤。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    ポリウレタン系弾性繊維用処理剤を希釈することなくニ
    ート給油法によってポリウレタン系弾性繊維に対して1
    〜10重量%の割合で付着されてなることを特徴とする
    ポリウレタン系弾性繊維。
JP18744597A 1997-03-13 1997-06-27 ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維 Expired - Lifetime JP3831772B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18744597A JP3831772B2 (ja) 1997-06-27 1997-06-27 ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維
CN98800637A CN1109155C (zh) 1997-03-13 1998-03-10 聚氨酯类弹性纤维用处理剂和用该处理剂处理的聚氨酯类弹性纤维
EP98905839A EP0900876B1 (en) 1997-03-13 1998-03-10 Treatment for elastic polyurethane fibers, and elastic polyurethane fibers treated therewith
PCT/JP1998/000989 WO1998040553A1 (fr) 1997-03-13 1998-03-10 Traitement pour fibres elastiques de polyurethanne et fibres elastiques de polyurethanne traitees de la sorte
US09/180,256 US6171516B1 (en) 1997-03-13 1998-03-10 Treatment agent for elastic polyurethane fibers, and elastic polyurethane fibers treated therewith
BR9805948-3A BR9805948A (pt) 1997-03-13 1998-03-10 Agente de tratamento de fibras de poliuretano elásticas e fibras de poliuretano elásticas tratadas com o mesmo.
CA002254870A CA2254870A1 (en) 1997-03-13 1998-03-10 Treatment for elastic polyurethane fibers, and elastic polyurethane fibers treated therewith
DE69834693T DE69834693T2 (de) 1997-03-13 1998-03-10 Zusammensetzung zur behandlung von elastischen polyurethanfasern und die damit behandelten fasern
TW087103581A TW507040B (en) 1997-03-13 1998-03-11 Treatment agent for elastic polyurethane fibers, and elastic polyurethane fibers treated therewith
US09/639,619 US6652599B1 (en) 1997-03-13 2000-08-15 Treatment agent for elastic polyurethane fibers and elastic polyurethane fibers treated therewith

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18744597A JP3831772B2 (ja) 1997-06-27 1997-06-27 ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1112950A true JPH1112950A (ja) 1999-01-19
JP3831772B2 JP3831772B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=16206203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18744597A Expired - Lifetime JP3831772B2 (ja) 1997-03-13 1997-06-27 ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3831772B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126648A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 毛髪化粧料
CN105074081A (zh) * 2013-03-22 2015-11-18 松本油脂制药株式会社 弹性纤维用处理剂和弹性纤维
JP2020117838A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 竹本油脂株式会社 ポリウレタン系弾性繊維用処理剤、ポリウレタン系弾性繊維の処理方法及びポリウレタン系弾性繊維
JP2020117837A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 竹本油脂株式会社 合成繊維用処理剤、合成繊維の処理方法及び合成繊維

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126648A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 毛髪化粧料
CN105074081A (zh) * 2013-03-22 2015-11-18 松本油脂制药株式会社 弹性纤维用处理剂和弹性纤维
JP2020117838A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 竹本油脂株式会社 ポリウレタン系弾性繊維用処理剤、ポリウレタン系弾性繊維の処理方法及びポリウレタン系弾性繊維
JP2020117837A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 竹本油脂株式会社 合成繊維用処理剤、合成繊維の処理方法及び合成繊維

Also Published As

Publication number Publication date
JP3831772B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6652599B1 (en) Treatment agent for elastic polyurethane fibers and elastic polyurethane fibers treated therewith
JP4595775B2 (ja) ポリウレタン系弾性繊維およびその製造方法
JP5630933B1 (ja) ポリウレタン系弾性繊維用処理剤、ポリウレタン系弾性繊維の処理方法及びポリウレタン系弾性繊維
JP5067945B2 (ja) 弾性繊維製造用改質剤
JP5329843B2 (ja) 弾性繊維製造用改質剤
JP3802644B2 (ja) ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維
JP5590755B1 (ja) ポリウレタン系弾性繊維用処理剤、ポリウレタン系弾性繊維の処理方法及びポリウレタン系弾性繊維
CN111172765B (zh) 聚氨酯系弹性纤维用处理剂、聚氨酯系弹性纤维的处理方法和聚氨酯系弹性纤维
JP3831772B2 (ja) ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維
JP3831774B2 (ja) ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維
JP3831773B2 (ja) ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維
JP5507868B2 (ja) ポリウレタン系弾性繊維およびその製造方法
JP2013112900A (ja) 弾性繊維用処理剤及び弾性繊維
JP6549339B1 (ja) 合成繊維用処理剤、合成繊維の処理方法及び合成繊維
JP5329842B2 (ja) ポリウレタン弾性繊維
KR100473412B1 (ko) 폴리우레탄계탄성섬유용처리제및그처리제를이용하여처리된폴리우레탄계탄성섬유
JP4369590B2 (ja) 制電性に優れる弾性繊維
JP2011058129A (ja) 弾性繊維用処理剤および弾性繊維
MXPA98009455A (en) Treatment for elastic polyurethane fibers, and elastic polyurethane fibers treated therewith
JP4223356B2 (ja) 弾性繊維用処理剤及び弾性繊維
JP2008007921A (ja) 弾性繊維用処理剤およびそれが付着した弾性繊維
JP4443331B2 (ja) 弾性繊維用処理剤及びその弾性繊維
JP2014208941A (ja) 弾性繊維用処理剤および弾性繊維

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060526

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140728

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term