JPH11118706A - フロースルー型検出器 - Google Patents

フロースルー型検出器

Info

Publication number
JPH11118706A
JPH11118706A JP28016597A JP28016597A JPH11118706A JP H11118706 A JPH11118706 A JP H11118706A JP 28016597 A JP28016597 A JP 28016597A JP 28016597 A JP28016597 A JP 28016597A JP H11118706 A JPH11118706 A JP H11118706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
detector
acoustic
detector according
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28016597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3635889B2 (ja
Inventor
Tomoharu Kajiyama
智晴 梶山
Yuji Miyahara
裕二 宮原
Hiroyuki Tomita
裕之 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP28016597A priority Critical patent/JP3635889B2/ja
Publication of JPH11118706A publication Critical patent/JPH11118706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3635889B2 publication Critical patent/JP3635889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation
    • G01N21/15Preventing contamination of the components of the optical system or obstruction of the light path
    • G01N2021/154Ultrasonic cleaning

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリーオーバーが少ないフロースルー型検
出器を提供する。 【解決手段】 フロースルー型検出器のフローセルは、
作用電極11、参照電極12が配置されたセル下基板1
11と、電気音響変換器15、16が配置された中間基
板112対向電極13−1、13−2が配置されたセル
上基板113とが、積層されて構成される。ポテンシオ
スタット14は11、12、13−1、13−2の電極
電位を制御する。駆動制御部17は電気音響変換器1
5、16を独立に各種変調法で電圧駆動制御して、音響
波の定在波の節の位置を作用電極11の面で変化させ気
泡を捕捉し、作用電極11の面に物理的な力を作用さ
せ、フローセルの洗浄効率の向上させ短時間で洗浄を行
なう。 【効果】 分析所要時間が短縮し分析精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学物質を検出す
るフロースルー型検出器及びこれを用いる電気化学発光
免疫分析装置に関し、特にフロースルー型検出器の作用
電極の表面に存在する物質の除去に関する。
【0002】
【従来の技術】試料中の興味ある検査対象物質を検出す
る方法として、検査対象物質と特異的に結合する磁性微
粒子を用いる方法がある。この方法では、例えば、免疫
測定等、試料中の検査対象物質の含有量が極微量であ
り、検査対象物質を選択的に検定する必要がある場合
に、検査対象物質を磁性微粒子に結合させ磁力を用いて
選り集めている。一方、自動化に適した化学測定システ
ムとしてフローセルを用いるフロースルー方式があり、
この方式では、フローセルをクリーニング・コンディシ
ョニングする初期段階と、測定段階との間の迅速な交代
が可能である。このクリーニング・コンディショニング
する初期段階では、流体力学的なクリーニングが利用さ
れる。流体力学的なクリーニングでは、フローセルに洗
浄溶液を流通させるフローセル内部をクリーニングする
ので、フローセル内部には常時液体が存在し空気に曝さ
れていないため、測定に際し外部因子の混入がない。ま
た、装置を分解することなしに複数の異なる試料を測定
でき、測定のスループット向上が期待できる。従来技術
の一例として、特公平7−6912号に記載のエレクト
ロケミルミネセンス測定装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フローセルを用いるフ
ロースルー方式の化学分析装置では、フローセルのクリ
ーニング(洗浄)の効率の向上が、測定精度の向上の点
で非常に重要であり、クリーニングが充分でない場合、
次の測定に於いて過去の測定の履歴が影響を及ぼし、測
定精度を低下させるという問題がある。特に、異なる試
料の測定を連続して行なう自動分析装置では、異なる試
料の間の検体混入(キャリーオーバー)が起き、正確な
測定ができないという問題がある。
【0004】しかし、検査対象物質を磁性微粒子を用い
て捕捉した後に検出(測定)をフロースルー方式により
行なう場合、測定後の磁性微粒子のクリーニングが非常
に困難である。磁性微粒子は、フローセルの僅かな隙
間、境界部、及び傷等に入り込み、そのままクリーニン
グにより除去されずにフローセル内に残留する場合があ
り、フローセルのクリーニングに必要な時間が長くなり
一検査あたりの所要時間が増大し、更にクリーニングに
必要な緩衝液の総量が著しく増加するという問題があ
る。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
決し、フローセルの洗浄を効率良く行ない洗浄時間の短
縮を図り、異なる試料の間の検体混入(キャリーオーバ
ー)が少なしく、分析精度の向上、分析所要時間の短
縮、計測のスループット向上、低コスト化を実現するフ
ロースルー型検出器及びこれを用いる電気化学発光免疫
分析装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフロースルー型
検出器は、流路を具備するフローセルと、流路をはさみ
対向する電気音響変換器と、各電気音響変換器から発す
る音響波の定在波の節の位置を変化させる制御を行なう
制御手段と、流路内に気泡を生成する手段(水溶液の電
気分解により気泡を生成する電極が、流路の底面に形成
される)とを有し、定在波の節の位置を変化させて気泡
の位置を変化させることに特徴がある。
【0007】上記制御手段は、各電気音響変換器を独立
して駆動する交流電圧に関し、次の何れかの制御を行な
う。(1)交流電圧の周波数を、周期的に変化させるこ
と、(2)交流電圧の周波数を、正弦的に周期的に変化
させること、(3)交流電圧の周波数を、予め定めた2
つの周波数の間で線形的に周期的に変化させること、
(4)交流電圧の位相差を制御すること、(5)交流電
圧の位相差を一定に制御すること、(6)交流電圧の間
の位相差を周期的に変化させること、(7)交流電圧の
位相差を線形的に周期的に変化させること、(8)交流
電圧の周波数差を制御すること、(9)交流電圧の周波
数差を、予め定めた一定の周波数の差を有し周期的に変
化させること。即ち、周波数変調、位相変調、うなりに
よる変調等により電気音響変換器を駆動制御する駆動制
御部を具備し、定在波の節の位置を変化させる。
【0008】また、各電気音響変換器を駆動する交流電
圧は、矩形波であることが好ましく、各電気音響変換器
と上記流路の間の部材を、高分子ゴム、特に6フッ化プ
ロピレンとフッ化ビニリデンの共重合体で構成するのが
好適である。
【0009】更に、本発明のフロースルー型検出器は、
作用電極、参照電極が配置されたセル下基板と、対向し
て電気音響変換器が配置された中間基板と、対向電極が
配置されたセル上基板とが、積層されて構成される流路
を具備するフロースルー型検出器と、各電気音響変換器
を独立に変調して電圧駆動制御する駆動制御部とを有
し、各電気音響変換器から発する音響波の定在波の節の
位置を変化させて気泡を捕捉し、作用電極の面に物理的
な力を作用させて洗浄を行なうことに特徴があり、各電
気音響変換器を駆動する交流電圧が、矩形波であること
が好適である。
【0010】また、本発明の電気化学発光免疫分析装置
は、上記したフロースルー型検出器を具備することに特
徴がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例のフロ
ースルー型検出器の構成を示す図である。本実施例のフ
ロースルー型検出器のフローセルは、作用電極11、及
び参照電極12が配置されたセル下基板111と、電気
音響変換器15が配置された中間基板部材112−1と
電気音響変換器16が配置された中間基板部材112−
2からなる中間基板112と、対向電極13−1、13
−2が配置されたセル上基板113とが、図1に示すz
方向に積層されて構成される。中間基板部材112−
1、112−2は、フッ素ゴム平板を金型により打ち抜
いて形成し、フローセル流路を形成すると共にガスケッ
トとして使用しても良い。溶液は、図1に示すy方向の
矢印114よりフローセル内に流入し、セル下基板11
1、中間基板112、及びセル上基板113により形成
されるフローセル流路を通り、矢印115の方向に流出
する。フローセル流路を通る溶液に接する、作用電極1
1、参照電極12、対向電極13−1、13−2の電極
の電位はポテンシオスタット14により制御され、電気
音響変換器15、16は、駆動制御部(回路)17によ
り各々独立に制御され駆動される。
【0012】参照電極12は、フローセル内の液相の電
位と同電位となる電極である。ポテンシオスタット14
は、参照電極12と作用電極11の電位差が予め設定さ
れた電位差となる様に、対向電極13−1、13−2に
電圧を印加して液相の電位を変化させる機能を持つ。電
気音響変換器15、16から発生する音響波の進行方向
が、作用電極面と平行であり、音響波の進行方向とフロ
ーセル内の溶液の流れ方向とが交差する様に、電気音響
変換器15、16を、図1に示す様にx方向で対向させ
て配置する。駆動制御部17は、関数発生器、増幅器を
含み、予め設定したプログラムにより、電気音響変換器
16、15を駆動する交流電圧波形(V1(t)、V
2(t))を制御して、フローセル流路に照射する音響
波の状態を変化させる。一般に交流電圧波形、V
1(t)、V2(t)は、V01、V02を振幅、f1、f2
周波数、α1、α2を位相、tを時間変数として、(数
1)〜(数2)で与える。
【0013】
【数1】 V1(t)=V01sin(2πf1t+α1) …(数1)
【0014】
【数2】 V2(t)=V02sin(2πf2t+α2) …(数2) (第2の実施例)次に、本発明のフロースルー型検出器
その洗浄方法、特に作用電極11の表面に存在する物質
の除去方法について詳細に説明する。先ず、フローセル
流路に電解質溶液、例えば、水酸化カリウム水溶液、水
酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ溶液を導入する。次
に、液相の電位に対する作用電極の電位を、水の電気分
解電位以上に設定し、作用電極11の表面で水溶液の電
気分解を行ない、気泡を発生させる。電気音響変換器1
6、15を駆動し、位相、周波数、及び振幅が等しい音
響波を発生させ、作用電極11の表面に接する液相に音
響波の定在波を形成させる。即ち、電気音響変換器1
6、15を駆動する交流電圧波形を、(数1)〜(数
2)に於いて、V01=V02=V0、f1=f2=f0、α1
=α2=αとして、(数3)とする。
【0015】
【数3】 V1(t)=V2(t)=V0sin(2πf0t+α) …(数3) 図2は、フローセル流路に形成される定在波の状態を説
明する図である。図2(A)は、フローセル流路の作用
電極11の表面を含む断面図であり、図2(B)は図2
(A)に示す点線21に於ける作用電極11の表面に垂
直な断面図である。図2に於いて、22−1、22−2
は、電気音響変換器15、16により液相に形成される
定在波を横波表示で表わす。図2では、音響波の定在波
の節の位置を、点線23−1、23−2、23−3、2
3−4で示し、定在波の隣り合う節の間の距離24は、
音響波の波長の1/2に相当する。電気分解で生じる殆
どの気泡の直径は10μmを超えるので、定在波の周波
数が500kHz以上となる様にすると、電気分解で生
じる気泡は、定在波の音圧の低い領域に集まる。
【0016】本実施例では、定在波の節の部分であって
作用電極11の表面近傍の領域25(図2に示す白丸)
に於いて、定在波の音圧が極小となる。この結果、作用
電極11の表面で発生する気泡は、白丸25の領域に集
まり捕捉され、更にフローセル流路中に形成される定在
波の音圧により、作用電極11の表面方向(−z方向)
への圧力を受ける。この圧力により作用電極11の表面
へ押し付けられる気泡は、作用電極11の表面に存在す
る物質に対して、物理的な力を及ぼす(作用する)。フ
ローセル内の溶液を流れ方向26(y方向)に流す時、
気泡は、定在波の節23−1〜23−4に沿って作用電
極11の表面を方向27(y方向)に流れる。この結
果、気泡は、作用電極11の表面に存在する物質を方向
27(y方向)に押し流す様に働き(作用を与え)、作
用電極11の表面の物質を効率よく除去できる。
【0017】フローセル流路中に形成される音響波の定
在波の節の位置を、溶液の流れ方向26(y方向)と交
差する方向(X方向)で周期的に変化させて、定在波の
音圧による力(作用)を作用電極11の表面全体に広く
及ぼし、作用電極11の表面に捕捉した気泡を作用電極
11の表面を広く移動させて、作用電極11の表面の物
質の除去の高効率化を実現できる。以下の実施例では、
音響波の定在波の節の位置を周期的に変化させ、気泡を
捕捉する位置を変化させる各種の方法を説明する。
【0018】(第3の実施例)図3は、「周波数変調
法」による音響波の定在波の節の位置(気泡が捕捉され
る位置)の変化を説明する図である。図4は、音響波の
定在波の節の位置の変化の詳細を説明する図であり、図
2(A)に示す点線21に於ける作用電極11の表面に
垂直な断面図である。電気音響変換器16、15を駆動
してフローセル流路内を照射する音響波の周波数を、周
期的に変化させる「周波数変調法」について、以下説明
する。本実施例では、定在波を形成している音響波の周
波数を、音響波の周波数と比較し十分大きな周期Tで変
化させて、音響波の定在波を保持したまま定在波の節の
位置を変化させる。
【0019】例えば、図3(A)に示す様に、音響波の
周波数を正弦的に変化させ、(数3)に於ける周波数f
0を、(数4)で示すf(t)で置き換え、電気音響変
換器16、15を(数5)に示す周波数変調した交流電
圧波形により駆動する。図3に示す例では、周期はT=
0.25sec(4Hz)である。図3(B)に示す矢
印は、図3(A)に示す様に、音響波の周波数を正弦的
に変化させた時の音響波の定在波の節の位置の変化を示
す。図3(B)に示す様に、音響波の定在波の節の位置
は周期的に変化し、414→424→、413→423
→433→のように移動する。
【0020】
【数4】 f(t)=f0+Δfsin(2πt/T) …(数4)
【0021】
【数5】 V1(t)=V2(t)=V0sin{(2πf(t)t+α)} =V0sin{2π[f0+Δfsin(2πt/T)]t+α)} …(数5) 図4(A)、図4(B)、図4(C)は各々、音響波の
周波数が、f(t)=1.0MHz、1.4MHz、
0.6MHzである各時点に於ける定在波を横波表示で
示す図である。図4(A)、図4(B)、図4(C)に
於いて、各時点に於ける定在波の節の間隔を、d1(4
11)、d2(421)、d3(431)、溶液中の音速
を約1500m/secとすると、d1≒0.75m
m、d2≒0.54mm、d3≒1.25mmである。な
お電気音響変換器15、16は、距離Dを保ち平行に配
置されている。
【0022】図4(A)、図4(B)、図4(C)に於
いて、電気音響変換器15による音響波の伝達時間と、
電気音響変換器16による音響波の伝達時間とが等しく
なる面を点線412、422、432により示す。点線
412、422、432により示される面を、以下の説
明では簡単のために、「定在波中間面」と表わす。なお
電気音響変換器15、16による音響波の伝達経路が音
響的に等価である時には、定在波中間面は、図1に示す
電気音響変換器15、16から各々等しい距離にある面
となる。
【0023】以下、音響波の周波数を変化させた時の定
在波の節の動きを、図4(A)、図4(B)、図4
(C)により説明する。定在波中間面のすぐ左側の定在
波の節(以下、「左第1節」と表わす)と、定在波中間
面の右側の2つ目の定在波の節(以下「右第2節」と表
わす)を例にとって説明する。
【0024】図3(A)に示す時点(a)では、音響波
の周波数が、f(t)=1.0MHzであり、左第1節
に捕捉される気泡の位置は図4(A)に示すx方向の位
置413である。図3(A)に示す時点(a)と時点
(b)の間では、音響波の周波数が高い方向に変化し
て、時点(b)で、f(t)=1.4MHzに到達する
と、気泡は図4(B)に示すx方向の位置423まで移
動する。次いで、図3(A)に示す時点(b)と時点
(c)の間では、音響波の周波数が低い方向に変化し
て、時点(c)で、f(t)=1.0MHzに到達する
と、気泡は図4(A)に示すx方向の位置413に戻
る。図3(A)に示す時点(c)と時点(d)の間で
は、音響波の周波数が更に低い方向に変化して、時点
(d)で、f(t)=0.6MHzに到達すると、気泡
は図4(C)に示すx方向の位置433まで移動する。
【0025】更に、図3(A)に示す時点(d)と時点
(e)の間では、音響波の周波数が再び高い方向に変化
して、時点(e)で、f(t)=1.0MHzに到達す
ると、気泡はx方向の位置413に戻る。この様に、図
3(A)に示す音響波の周波数変調により、左第1節に
捕捉される気泡の移動範囲は、図4(D)に示す様に、
周期T(0.25sec)毎にx方向の範囲443を移
動し、作用電極11の表面の範囲443にある物質に力
を及ぼす(作用する)。
【0026】図3(A)に示す時点(a)では、音響波
の周波数が、f(t)=1.0MHzであり、右第2節
に捕捉される気泡の位置は図4(A)に示すx方向の位
置414である。図3(A)に示す時点(a)と時点
(b)の間では、音響波の周波数が高い方向に変化し
て、時点(b)で、f(t)=1.4MHzに到達する
と、気泡は図4(B)に示すx方向の位置424まで移
動する。次いで、図3(A)に示す時点(b)と時点
(c)の間では、音響波の周波数が低い方向に変化し
て、時点(c)で、f(t)=1.0MHzに到達し、
気泡は図4(A)に示すx方向の位置414を経由し
て、フローセル流路の壁面(112−2)に到達する。
【0027】図3(A)に示す時点(c)と時点(d)
の間では、音響波の周波数が低い方向に変化して、気泡
がフローセル流路のx方向の壁面(112−2)に到達
した後、更に音響波の周波数が低い方向に変化すると、
定在波の節はフローセル流路の外部に出るのでこの定在
波の節に捕捉されていた気泡は拡散してしまう。時点
(d)で、f(t)=0.6MHzに到達した後、図3
(A)に示す時点(d)と時点(e)の間で、定在波の
節が再びフローセル流路に戻り、新たな気泡が捕捉され
る。この様に、図3(A)に示す音響波の周波数変調に
より、右第2節に捕捉される気泡の移動範囲は、図4
(D)に示す様に、周期T(0.25sec)毎にx方
向の範囲444を移動し、作用電極11の表面の範囲4
44にある物質に力を及ぼす(作用する)。
【0028】以上説明した様に本実施例では、定在波の
節(左第1節、右第2節)とこれらに捕捉された気泡
は、x方向の範囲443、444を1秒間に(1/T)
回だけ往復移動し、作用電極11の表面の範囲443、
444に存在する物質を押し流す。周波数変調法では、
定在波中間面の位置が重要である。音響波の周波数が増
加する場合は、音響波の定在波の節の位置(気泡が捕捉
される位置)は、常に定在波中間面に近づく方向に移動
する。また、音響波の周波数が減少する場合は、音響波
の定在波の節の位置(気泡が捕捉される位置)は、常に
定在波中間面より離れる方向に移動する。
【0029】(第4の実施例)図5は、「周波数変調
法」による音響波の定在波の節の位置(気泡が捕捉され
る位置)の変化を説明する図である。第3の実施例で
は、音響波の周波数を正弦的に変化させたが、本実施例
では、(数3)に於ける周波数f0を、(数6)〜(数
8)で示す周期関数f(t)で置き換え、電気音響変換
器16、15を(数11)に示す周波数変調した交流電
圧波形により駆動する。
【0030】
【数6】 f(t)=fmin+(fmax−fmin)(t/T) …(数6) 但し、(数6)の周期関数f(t)は周期Tを持ち、
(数7)〜(数8)を満たし、t=nTとt=(n+
1)Tとの間(n=0、1、2、…)でf(t)は直線
的に単調増加する。(数4)に於ける周波数f0、Δ
f、とfmin、fmaxとの関係は、(数9)〜(数10)
である。
【0031】
【数7】 f(t=nT;n=0、1、2、…)=fmin(起点周波数) …(数7)
【0032】
【数8】 f(t→nT;n=0、1、2、…)→fmax(終点周波数) …(数8)
【0033】
【数9】 2f0=(fmin+fmax) …(数9)
【0034】
【数10】 2Δf=(fmax−fmin) …(数10)
【0035】
【数11】V1(t)=V2(t)=V0sin{(2π
f(t)t+α)}=V0sin{2π[fmin+(f
max−fmin)(t/T)]t+α)}…(数11)図5
(A)は、音響波の周波数を(数6)〜(数8)で示す
周期関数f(t)、即ち、起点周波数fminから終点周
波数fmaxまで、直線的に単調増加で繰り返し変化させ
る周波数変調の例を示す。図5(A)に於いて、周期T
=0.25sec(4Hz)、fmin=0.6MHz、
max=1.4MHz、f0=1MHz、Δf=0.4M
Hzである。図5(B)に示す矢印は、図5(A)に示
す様に、音響波の周波数を直線的に周期的に変化させた
時の音響波の定在波の節の位置の変化を示す。図5
(B)に示す様に、音響波の定在波の節の位置は周期的
に変化し、→414→424→、433→413→42
3→のように移動する。
【0036】図5(A)に示す、時点(a)、(b)、
(c)の各々に於ける音響波の周波数は、図3(A)に
示す、時点(d)、(a)、(b)の各々に於ける音響
波の周波数に等しい。図5(A)に示す、時点(a)、
(b)、(c)に於ける定在波の状態は、各々、図4
(C)、図4(A)、図4(B)と同一である。但し、
図5(A)の時点(c)は、直ちに時点(d)に移り、
対応して定在波の状態も、図4(B)の状態から図4
(C)の状態に戻る。
【0037】本実施例では、第3の実施例と同様に、定
在波の節(左第1節、右第2節)に捕捉された気泡は、
図4(D)で示した移動範囲443、444を、定在波
中間面に向かって繰り返し移動する。本実施例では、f
min(起点周波数)<fmax(終点周波数)の時、定在波
の節は常に定在波中間面へ向かって移動し、逆に、f
min(起点周波数)>fmax(終点周波数)の時、定在波
の節は、常に定在波中間面より離れる方向に移動する。
即ち、本実施例では、定在波中間面の位置がフローセル
の流れの中心部に来る様に調節し、fmin(起点周波
数)<fmax(終点周波数)として、作用電極11の表
面の物質を常にフローセルの流れの中心部へ集める様に
制御できる。
【0038】(第5の実施例)図6は、「周波数変調法
の改良法」により定在波の節の空間的分布を任意に変化
させることを説明する図であり、図2(A)に示す点線
21に於ける作用電極11の表面に垂直な断面図であ
る。第3の実施例では、(数5)に示す周波数変調した
交流電圧波形により、同一の位相で電気音響変換器1
6、15を駆動したので、2つの音響波の位相が一致し
ており、定在波中間面は常に振幅が最大な部分である。
例えば、第3の実施例に示す周波数変調法の改良とし
て、(数12)〜(数13)に示す周波数変調した交流
電圧波形V1(t)、V2(t)の位相α 1、α2に位相差
を(α2−α1)を持たせ、音響波の定在波の節の空間的
分布を任意に変更できる。
【0039】
【数12】 V1(t)=V0sin{(2πf(t)t+α1)} =V0sin{2π[f0+Δfsin(2πt/T)]t+α1)} …(数12)
【0040】
【数13】 V2(t)=V0sin{(2πf(t)t+α2)} =V0sin{2π[f0+Δfsin(2πt/T)]t+α2)} …(数13) 例えば、図6(A)に示す様に、電気音響変換器15を
駆動する周波数変調した交流電圧波形V2(t)の位相
α2と、電気音響変換器16を駆動する周波数変調した
交流電圧波形V1(t)の位相α1の差(位相差)を(数
14)とする時、定在波の節は、電気音響変換器15か
ら離れる方向(図6(A)ではx軸の負の方向)へ、音
響波の波長のβ/4に等しい距離だけ移動する。点線6
1は位相差が無い場合(β=0)の音響波の定在波の節
の位置を示し、点線62は位相差が有る場合(β≠0)
の音響波の定在波の節の位置を示し、音響波の定在波の
節の位置は移動距離63だけ移動する。
【0041】
【数14】 α2−α1=βπ (β:0でない任意の実数) …(数14) 更に、(数14)に於いてβ=1として、図6(B)に
示す様に、位相差をπとして、即ち、位相α2を位相α1
に対して、πだけ進ます場合、定在波の節は電気音響変
換器15から離れる方向(図6(B)ではx軸の負の方
向)へ、音響波の波長の1/4に等しい距離だけ移動す
るので、定在波中間面64を常に定在波の節とする様に
変更できる。本実施例の方法では、音響波の定在波の節
の位置(気泡が捕捉される位置)を任意に調節可能であ
る。
【0042】(第6の実施例)図7は、「位相変調法」
による音響波の定在波の節の位置(気泡が捕捉される位
置)の変化を説明する図であり、図2(A)に示す点線
21に於ける作用電極11の表面に垂直な断面図であ
る。本実施例では、電気音響変換器16、15を、(数
15)〜(数16)に示す周波数変調した交流電圧波形
1(t)、V2(t)の位相α1、α2の差(位相差(α
2−α1))を時間変化させる位相変調法により駆動させ
て、音響波の定在波の節の位置を変化させる。
【0043】
【数15】 V1(t)=V0sin{2πf0t+α1(t)} …(数15)
【0044】
【数16】 V2(t)=V0sin{2πf0t+α2(t)} …(数16) 例えば、図7(A)の電気音響変換器16に対する交流
電圧波形V1(t)の位相α1(t)と電気音響変換器1
5に対する交流電圧波形V2(t)の位相α2(t)との
差、{α2(t)−α1(t)}(位相差)を(数17)
に従って時間変化させる。
【0045】
【数17】 α2(t)−α1(t)=2πt/T …(数17) 図7(B)は、T=0.375sec(2.7Hz)の
時の、位相差{α2(t)−α1(t)}の時間変化、及
び音響波の定在波の節の位置の変化量を示す。位相差
{α2(t)−α1(t)}と音響波の定在波の節の位置
の変化量h(t)とは、(数18)に示す比例関係があ
るため、各時点での音響波の定在波の節の位置は、図7
(B)の右縦軸の値となる。なおdは、図7(A)に示
す様に、定在波の節の間の距離である。定在波の節は、
図7(A)に示す矢印71の方向に速度d/Tで等速運
動する。位相差2πは、位相差ゼロと物理的に等しく、
本実施例での音響波の定在波の節の位置の変化は、周期
Tで繰り返す。
【0046】
【数18】 h(t)={α2(t)−α1(t)}d/(2π)=(t/T)d…(数18) 本実施例では、音響波の周波数f0を時間変化させず
に、音響波の定在波の節の位置を変化させ、音響波の定
在波の節の位置(気泡が捕捉される位置)を広い範囲で
移動させるため、作用電極11の表面を洗浄する作用を
持つ気泡を広い範囲で移動可能であり、作用電極11の
表面全体を洗浄する場合に効果的である。
【0047】(第7の実施例)本実施例では、電気音響
変換器16、15を駆動する交流電圧波形V1(t)、
2(t)の周波数を微少量ずらして音響波を発生し、
フローセル流路を照射する「うなり法」により、音響波
の定在波の節を1方向に移動させる。電気音響変換器1
6、15を駆動する交流電圧波形を、(数1)〜(数
2)に於いて、V01=V02=V0、f1=f0、f2=f0
+δf、α1=α2=αとして、(数19)〜(数20)
とする。例えば、f1=f0=1MHz、δf=2Hzと
して、電気音響変換器16、15を各々振動させる。
【0048】
【数19】 V1(t)=V0sin(2πf0t+α) …(数19)
【0049】
【数20】 V2(t)=V0sin{2π(f0+δf)t+α} …(数20) この時、電気音響変換器15と16の間の空間には、周
波数1MHzの音響波により生じる定在波とほぼ同等の
定在波が形成され、且つその定在波の腹、及び節は、相
対的に周波数の高い周波数で駆動されている電気音響変
換器(上の例では電気音響変換器15)の方向へ移動速
度vで移動する。定在波の腹、及び節の移動速度vは、
λmを電気音響変換器16、15から発する各音響波の
液相での波長の平均値として、(数21)により与えら
れ、本実施例ではδf=2Hzであり、液相での音速を
1500m/secとすると、λm≒1.5mmであ
り、v≒3.0mm/secとなる。
【0050】
【数21】 v=δfλm …(数21) 本実施例では、定在波の節を1方向に移動可能であり、
作用電極11の表面を洗浄する作用を持つ気泡を1方向
に移動可能となり、作用電極11の表面全体を洗浄する
場合に効果的である。
【0051】(第8の実施例)以上の各実施例で説明し
た周波数変調法、位相変調法、うなり法を使用して、周
波数変調法と位相変調法との組合わせ、周波数変調法と
うなり法との組合わも可能である。
【0052】図8は、第4の実施例で説明した「周波数
変調法」と第7の実施例で説明した「うなり法」を組合
わせた「組合わせ法」による、音響波の定在波の節の位
置(気泡が捕捉される位置)の変化を説明する図であ
る。電気音響変換器16、15を(数11)と同様に周
波数変調した、(数29)〜(数30)で示される交流
電圧波形V1(t)、V2(t)により駆動する。例え
ば、交流電圧波形V1(t)、V2(t)の周波数f
1(t)、f2(t)は、(数22)〜(数23)で示さ
れる。
【0053】
【数22】 f1(t)=f1min+(f1max−f1min)(t/T) …(数22)
【0054】
【数23】 f2(t)=f2min+(f2max−f2min)(t/T) …(数23) 但し、周期関数f1(t)、f2(t)は周期Tを持ち、
(数24)〜(数27)を満たし、t=nTとt=(n
+1)Tとの間(n=0、1、2、…)で、f
1(t)、f2(t)は直線的に単調増加し、f2(t)
とf1(t)との差(δf’)が、常に一定である場合
を考えると、差δf’は(数28)で与えられる。
【0055】
【数24】 f1(t=nT;n=0、1、2、…)=f1min(起点周波数) …(数24)
【0056】
【数25】 f1(t→nT;n=0、1、2、…)→f1max(終点周波数) …(数25)
【0057】
【数26】 f2(t=nT;n=0、1、2、…)=f2min(起点周波数) …(数26)
【0058】
【数27】 f2(t→nT;n=0、1、2、…)→f2max(終点周波数) …(数27)
【0059】
【数28】δf’=f2(t)−f1(t) =(f2min−f1min)+{(f2max−f1max)−(f2min−f1min)}(t/T )=(f2min−f1min)=(f2max−f1max) …(数28 )
【0060】
【数29】 V1(t)=V0sin{2π[f1min+(f1max−f1min)(t/T)]t +α)} …(数29)
【0061】
【数30】 V2(t)=V0sin{2π[f2min+(f2max−f2min)(t/T)]t +α)} …(数30) 図8(A)は、周波数f1(t)の時間変化82、周波
数f2(t)の時間変化81、(数28)で与えられる
差δf’83を示す。図8(B)は、f2(t)とf
1(t)との差(δf’)が常に一定として、電気音響
変換器16、15を(数29)〜(数30)で示される
交流電圧波形V1(t)、V2(t)により駆動する時
の、音響波の節の移動の状態を示す図である。図8
(B)の縦軸は、電気音響変換器16と15とを結ぶx
軸に投影した音響波の定在波の節の位置を示し、電気音
響変換器16の位置が原点である。点線84は定在波中
間面を示す。
【0062】点線85、点線86は各々、(数31)〜
(数32)で与えられる起点周波数の平均周波数
Amin、終点周波数の平均周波数fAmaxである場合の
「うなり法」での音響波の定在波の節の移動経路を示
す。
【0063】
【数31】 fAmin=(f1min+f2min) …(数31)
【0064】
【数32】 fAmax=(f1max+f2max) …(数32) 定在波の節は、第4の実施例で説明した周波数の変化と
共に移動するモードと、第7の実施例で説明した「うな
り」により移動するモードが合成され、点線85と点線
86で囲まれる範囲を、矢印で示す様に移動する。本実
施例では、気泡の移動する範囲を、「周波数変調法」と
「うなり法」とにより変化させ、作用電極11の表面を
広範囲に洗浄できる。
【0065】(第9の実施例)以上の実施例では、電気
音響変換器16、15を、(数1)〜(数2)で示す交
流電圧波形V1(t)、V2(t)で駆動する例を説明し
たが、電気音響変換器16、15を、(数33)〜(数
34)に示す矩形波gを使用して駆動することもでき
る。
【0066】
【数33】 V1(t)=V01g(2πf1t+α1) …(数33)
【0067】
【数34】 V2(t)=V02g(2πf2t+α2) …(数34) 但し、n=0、1、2、…、fを周波数、τを周期とし
て矩形波gを(数35)の様に定義する。
【0068】図9は、電気音響変換器を駆動する矩形波
gを示す図である。
【0069】
【数35】 g(2πft)=g(2πt/τ)=1 :(2n+1)τ/2≦t≦(n+1)τ g(2πft)=g(2πt/τ)=0: :nτ≦t≦(n+1)τ/2 …(数35) 第2の実施例と同様に、電気音響変換器16、15を駆
動する電圧波形を、(数33)〜(数34)に於いて、
01=V02=V0、f1=f2=f0、α1=α2=αとし
て、(数36)としさらに、f0に(数4)のf(t)
を代入した(数37)として、第3の実施例の「周波数
変調法」により音響波の定在波の節の位置の変化させる
ことができる。例えば、V0、f0を、V0=150V、
0=1MHzとする。
【0070】
【数36】 V1(t)=V2(t)=V0g(2πf0t+α) …(数36)
【0071】
【数37】 V1(t)=V2(t) =V0g{2π[f0+Δfsin(2πt/T)]t+α}…(数37) 上記と同様にして、第4から第8の実施例における電気
音響変換器16、15を駆動する電圧波形を矩形波gと
することができる。即ち、電気音響変換器16、15を
駆動する電圧波形を矩形波gとして、第4の実施例の
「周波数変調法」、第5の実施例の「周波数変調法の改
良法」、第6の実施例の「位相変調法」、第7の実施例
の「うなり法」、第8の実施例の「組合わせ法」の各方
法により、音響波の定在波の節の位置(気泡が捕捉され
る位置)の変化させることができる。電気音響変換器1
6、15を駆動する電圧波形は、「周波数変調法」の場
合は(数11)を参照して(数38)、「周波数変調法
の改良法」の場合は(数12)〜(数14)を参照して
(数39)〜(数41)、「位相変調法」の場合は(数
15)〜(数17)を参照して(数42)〜(数4
4)、「うなり法」の場合は(数19)〜(数20)を
参照して(数45)〜(数46)、「組合わせ法」の場
合は(数29)〜(数30)を参照して(数47)〜
(数48)、とする。
【0072】
【数38】 V1(t)=V2(t) =V0g{2π[fmin+(fmax−fmin)(t/T)]t+α}…(数38)
【0073】
【数39】 V1(t) =V0g{2π[f0+Δfsin(2πt/T)]t+α1)}…(数39)
【0074】
【数40】 V2(t) =V0g{2π[f0+Δfsin(2πt/T)]t+α2)}…(数40)
【0075】
【数41】 α2−α1=βπ …(数41)
【0076】
【数42】 V1(t)=V0g{2πf0t+α1(t)} …(数42)
【0077】
【数43】 V2(t)=V0g{2πf0t+α2(t)} …(数43)
【0078】
【数44】 α2(t)−α1(t)=2πt/T …(数44)
【0079】
【数45】 V1(t)=V0g(2πf0t+α) …(数45)
【0080】
【数46】 V2(t)=V0g{2π(f0+δf)t+α} …(数46)
【0081】
【数47】 V1(t)=V0g{2π[f1min+(f1max−f1min)(t/T)]t+α)} …(数47)
【0082】
【数48】 V2(t)=V0g{2π[f2min+(f2max−f2min)(t/T)]t+α)} …(数48) 矩形波駆動は、2つの電位を周期的に切り替えて実現で
き、電気音響変換器16、15を本実施例の各種変調法
により矩形波駆動する場合、正弦波駆動と比較し単純な
回路で実現できるという効果が有り、特に、(数33)
及び(数34)で示す矩形波は、電圧V01、V02の電
源、及びこれら電圧の印加と接地とを周期的に切り替え
るスイッチング回路で実施でき、電気音響変換器を単純
な回路構成により駆動できるという効果がある。
【0083】(第10の実施例)本発明では、フローセ
ル内部の洗浄を効率良く実行するために、フロースルー
型検出器のフローセル流路に音響波を効率よく照射する
必要がある。
【0084】図10は、本発明の第10の実施例に於い
て、フロースルー型検出器のフローセルの構成を示す図
である。本実施例のフロースルー型検出器のフローセル
流路は、所定の容積の内部空間を持ち溶液が流されるセ
ル部316と、溶液の流入口311と排出口312を持
つ上部板317から構成され、溶液が流入口311から
流入され排出口312から排出され、セル部316の内
部空間にフローセル流路が形成される。セル部316の
壁の一部分が高分子ゴム313で構成され、高分子ゴム
313の外面側に電気音響変換器314が配置され、セ
ル部316の下部に磁性微粒子を保持する磁場を形成す
る磁石315が配置されている。電気音響変換器314
として、例えば、PZTの圧電素子を使用する。
【0085】高分子ゴム313の部分は、セル部316
の壁の一部分に取り外しが可能な構造とし、電気音響変
換器314の交換を容易な構造とする。図10に示す例
では、電気音響変換器314を1個だけ使用している
が、複数個使用して、フローセル内部の洗浄を効率を高
くしても良い。例えば、高分子ゴム313の部分をセル
部316の対向する壁の一部分に取り外しが可能に配置
し、各高分子ゴムに電気音響変換器を配置する。
【0086】電気音響変換器314による音響波の周波
数は、高周波であるほど洗浄の効率が大きく、周波数1
MHz以上が好適である。電気音響変換器314により
音響波が送波される方向で、高分子ゴム313は平行な
2面を持つ。この2面間の距離、即ち、高分子ゴム31
3の厚さを音響波の波長の(1/4)の整数倍にして、
フローセル内への音響波の照射の効率を大とするのが良
い。
【0087】音響特性が水溶液と近似の音響特性を持つ
高分子ゴム313を使用し、電気音響変換器による音響
波を効率よくフローセル流路内に伝搬させる。即ち、高
分子ゴム313の音速を約1500m/sec、音響イ
ンピーダンスを1.4〜1.6MRlaysとし、音響
減衰の小さい高分子ゴムを使用する。高分子ゴム313
として、例えば、イソブチレンゴム(IR)、天然ゴム
(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、エチ
レン・プロピレン・ジエン共重合体(EPDM)、ブタ
ジエンゴム(BR)が好ましく、音速が約1550m/
sec、音響インピーダンスが約1.5MRlays、
音響減衰が1.5dB/cm以下(3MHzに於いて)
である。この他、シリコーンゴム(FVMQ、MQ、P
MQ、PVMQ、VMQ)、フッ素ゴム、ポリウレタン
ゴム、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴム等も使用
できる。特にフッ素ゴム(6フッ化プロピレンとフッ化
ビニリデンの共重合体)は薬品耐性が良く好適に使用で
きる。
【0088】図10に示す構成では、電気音響変換器が
フローセル流路に直接接していないため、電気音響変換
器は、溶液による侵食、変性を受けず、電気音響変換器
の振動の際に発生する熱がフローセル流路に伝搬しにく
い等の特徴がある。
【0089】次に、本実施例のフロースルー型検出器の
使用法について説明する。先ず、磁石315によりフロ
ーセル内に磁場を形成し、試料中の検査対象物質を捕捉
した磁性微粒子を含む溶液を流入口311より導入する
と、磁性微粒子はフローセル内の磁場の強い領域の壁面
に保持される。次に、磁性微粒子に捕捉されている検査
対象物質を検出して定量分析を行なう。この検出法とし
て、例えば、ルテニウム錯体を標識として使用し電気化
学発光反応による発光を検出する方法がある。
【0090】検査対象物質を検出して定量分析を行なっ
た後、磁石315の磁場を消去する。磁場の消去は、磁
石15として電磁石を使用する時は電流を切り、永久磁
石を使用する時はフローセル流路から永久磁石を遠ざけ
て行なう。磁場の消去の後、流入口311より洗浄溶液
を流入すると共に電気音響変換器314による音響波を
フローセル流路内に照射して、フローセル内を洗浄す
る。洗浄溶液は、例えば、水酸化カリウム等の強塩基溶
液、次亜塩素酸水溶液が好適に使用できる。フローセル
内の洗浄後、リン酸緩衝液等でコンディショニングを行
ない、次の試料の測定に移行する。
【0091】(第11の実施例)図11は、本発明の第
11の実施例に於いて、電気化学発光反応を利用するフ
ロースルー型化学分析装置のフローセルを示す図であ
る。フローセルは、白金の平板電極211を配置したP
EEK(Poly−Ether−Ether−Keto
ne)製の下基板321と、流入口222と排出口22
3を持ち、白金の線電極221が配置されるアクリル製
の上基板322と、フッ素ゴム平板を金型により打ち抜
いてフローセル流路231の空間とPZTが配置される
空間とを形成したフッ素ゴムガスケット323とを、重
ね合わせて構成される。フッ素ゴムガスケット323の
PZTが配置される空間に、PZTの圧電素子241、
242が対向して設置されている。圧電素子の共振周波
数は1MHzである。
【0092】電気化学発光標識の1つであるルテニウム
錯体を結合した磁性微粒子と電気化学発光反応で使用す
る還元剤と試料と含む溶液をフローセルに導入し、磁性
微粒子を平板電極211に磁石(図示せず)で保持し、
線電極221と平板電極211に電圧を印加して電気化
学発光反応を誘導し、その結果生じる発光強度をアクリ
ル製の上基板322を介して測定した(測定結果をS1
とする)。次に、洗浄溶液として、0.1Nの水酸化カ
リウム水溶液を導入しながら、所定の電圧振幅をもち1
MHzの正弦波を印加して圧電素子を駆動し音響波を発
生させ、フローセル内の磁性微粒子を、洗浄時間を一定
として、洗浄して除去した。
【0093】洗浄の後、電気化学発光で使用する還元剤
のみを含む溶液をフローセルに導入し、再び、線電極2
21と平板電極211に電圧を印加して電気化学発光反
応を誘導し、その結果生じる発光強度をアクリル製の上
基板322を介して測定した(測定結果をS2とす
る)。以上の実験の測定結果から、フローセルのキャリ
ーオーバー(異なる試料の間の検体混入)COをCO=S
2/S1により定義し、フッ素ゴムを介して音響波をフロ
ーセル内に照射する効果を評価した。対比実験は、全て
に実験条件を同一として、フッ素ゴムガスケット323
の代りに、フッ素ゴム平板と同じ厚さのPEEK板を使
用する構成のフローセルを使用してキャリーオーバーC
Oを求めた。
【0094】図12は、キャリーオーバーCOとPZT
の駆動電圧振幅(VPP)との関係を示す図である。図1
2に於いて、VPP=0の点は、PZTを駆動せず音響波
をフローセル内に照射しない場合である。フッ素ゴムを
介して音響波をフローセル内に照射する場合、キャリー
オーバーCOは、VPP=35の時、音響波をフローセル
内に照射しない時のキャリーオーバーCO(VPP=0)
の約1/1.5であり、VPP=70の時、キャリーオー
バーCOは殆ど0である。しかし、フッ素ゴムガスケッ
ト323の代りに、PEEK板を使用する構成のフロー
セルを使用し、PEEKを介して音響波をフローセル内
に照射する場合、図12の点△に示す様に、キャリーオ
ーバーCOは、VPP=70としても、音響波をフローセ
ル内に照射しない時のキャリーオーバーCO(VPP
0)と変化がなく、音響波の照射の効果は全く無かっ
た。なお本実施例では、音響波の定在波の節で発生した
気泡の捕捉と、気泡の移動を行なっていない。
【0095】(第12の実施例)以上の各実施例では、
常に作用電極に於いて溶液の電気分解を行ない、気泡を
発生させ、音響波の定在波の節で発生した気泡の捕捉
と、気泡の移動を行ない、作用電極の表面に存在する物
質を除去する。しかし、作用電極の表面で溶液の電気分
解ができない場合や、フローセル内部の作用電極が配置
さる面以外の表面に存在する物質を除去する必要がある
場合もある。また、図1、図11に示すフローセルに於
いて、作用電極11を、ITO等の透明電極、白金等の
蒸着薄膜で形成する場合、作用電極11の面に於ける溶
液の電気分解は作用電極11の寿命を著しく劣化させる
ことがある。
【0096】図13は、本発明の第12の実施例に於い
て、溶液の電気分解を専用に行なう電気分解用電極を配
置した、フロースルー型検出器のフローセルの概略の構
成を示す図である。図13に示す様に、フローセル内で
の電解質溶液の流れの上流側、即ち、電解質溶液がフロ
ーセル内に流入するy方向の矢印114の側で、フロー
セル内の底面に電気分解用電極101を配置する。図
1、図10、図11の構成に電気分解用電極101を配
置して良いことはいうまでもない。
【0097】液相の電位に対する電気分解用電極101
の電位を、水の電気分解電位以上に設定し、電気分解用
電極101の表面で水溶液の電気分解を行ない、気泡を
発生させる。電気音響変換器16、15(図1と同様に
配置されるが、図13では図示せず)を駆動し音響波を
発生させ、フローセル内の底面に音響波の定在波の節を
形成し、電気分解用電極101で発生した気泡を音響波
の定在波の節で捕捉し、先に説明した各実施例の方法に
より、気泡をフローセル内の底面で移動させ、フローセ
ル流路内の洗浄を、作用電極11を劣化させることな
く、効率よりできる。更に、電気音響変換器16、15
の、図13に示すy方向の長さをより長くして、フロー
セル内の底面のより広い領域の洗浄が可能となる。
【0098】(第13の実施例)図14は、本発明の第
13の実施例の電気化学発光(以下、ECLと略記す
る)免疫分析装置の概略の構成を示す図である。本実施
例では、フロースルー型のECL検出セルの作用電極、
フローセル流路の底面の表面から磁性微粒子を洗浄によ
り除去する。本実施例の装置は、試料を収納する試料容
器1と、反応試薬を収納する反応試薬容器2と、洗浄試
薬を収納する洗浄試薬容器3と、分取器4と、2つの電
気音響変換器15、16を有するフロースルー型のEC
L検出セル5と、磁石6と、光検出器7と、ポンプ8
と、ポテンシオスタット14と、駆動制御部(回路)1
7と、制御部9とから構成される。
【0099】図15は、試料溶液の構成を説明する図で
ある。試料溶液は、図15に示す様に、抗原抗体結合に
より検査対象物質121を捕捉した磁性微粒子(直径
2.8μm)123と捕捉された検査対象物質121と
結合する電気化学発光標識122を持つ反応生成物と、
遊離の電気化学発光標識122と、検査対象物質121
を捕捉していない遊離の磁性微粒子123とを含む懸濁
液である。反応試薬は、電気化学発光反応に使用される
還元剤であるトリプロピルアミンを含むリン酸緩衝液で
あり、洗浄試薬は、水酸化カリウム水溶液(濃度0.1
N)である。なお本実施例では、発明の効果を確認する
ための比較試料として、予め所定の量のルテニウム(I
I)トリビピリジル錯体標識を表面に固定化した磁性微
粒子の懸濁液を用いた。これらの各種の溶液は、ECL
検出セル5内に矢印114の方向から流入し、セル下基
板111、中間基板112、セル上基板113により形
成されるフローセル流路を通り、矢印115の方向に流
出する。
【0100】電気音響変換器15、16は、各々独立に
駆動制御部17と接続され、各々独立に制御され駆動さ
れる。ECL検出セル5の対向電極13−1、13−
2、電気分解用電極101、作用電極11、及び参照電
極12は、ポテンシオスタット14に接続する。制御部
9は、分取器4、磁石6、ポテンシオスタット14、ポ
ンプ8、駆動制御部17を、測定シーケンスに基づいて
制御すると共に、ECL検出セル5での発光を光検出器
7で検出した結果を記録する。
【0101】本実施例のECL検出セル5は、図1に示
す構成とほぼ同じである。セル下基板111は耐溶液性
の良いPEEKである。電気分解用電極101、及び作
用電極11は白金電極である。対向電極13−1、13
−2が配置されるセル上基板113は、光透過性のアク
リル板である。電気音響変換器15が配置された中間基
板部材112−1と電気音響変換器16が配置された中
間基板部材112−2からなる中間基板112は、厚さ
0.5mmのフッ素ゴム平板である。中間基板部材11
2−1、112−2は、フッ素ゴム平板が所望の形状に
レーザー切断されて形成され、フローセル流路を形成す
ると共にガスケットとして使用される。
【0102】電気音響変換器15、16は、直方体の形
状のPZTであり、対向面に電極が設けられる。これら
電極間に交流電圧を印加すると、電気音響変換器が電極
間の方向に厚み振動を行ない、音響波が発生する。電極
間の厚さは、電気音響変換器の共振周波数を決定する
が、電気音響変換器15、16の共振周波数は、共に約
1.0MHzとした。PZTの分極と垂直な一方の辺の
長さをガスケットの厚さ未満とし、分極と垂直な他方の
辺の長さを、作用電極11の長さ以上とした。即ち、図
14に示す様に、矢印114と矢印115を結ぶ方向で
の電気音響変換器15、16の長さは、矢印114と矢
印115を結ぶ方向での作用電極11の長さ以上とす
る。
【0103】次に、本実施例の装置の動作について詳細
に説明する。本実施例の装置の動作は、(1)ECL検
出セル5への試料の導入、(2)ECL検出セル5への
反応試薬の導入、(3)電気化学発光反応の生起と電気
化学発光の検出、(4)ECL検出セル5の洗浄、及び
(5)作用電極11を再生する工程から構成される。
【0104】これら工程のうち、工程(1)、(2)、
(3)、及び(5)は、従来の技術と同様に行なう。工
程(1)では、磁石6をECL検出セル5の作用電極に
近づけた状態で試料溶液を導入し、磁性微粒子123を
ECL検出セル5の内部に保持する。工程(2)では、
ECL検出セルの5フローセル流路に反応試薬(薬還元
剤であるトリプロピルアミンを含むリン酸緩衝液)を流
入し、磁性微粒子123以外の物質をECL検出セル5
の外部に流出させ、フローセル流路内に反応試薬に囲ま
れる磁性微粒子123が残る。工程(3)では、磁石6
をECL検出セル5から離し、作用電極11とフローセ
ル流路内の液相の間の電位を電気化学発光反応電位と
し、電気化学発光反応を生起させて、この結果作用電極
11の面に於いて生じる電気化学発光の発光強度を光検
出器7で測定する。なおこの発光強度は、試料溶液中に
存在する検査対象物質を標識する電気化学発光標識12
2の量、即ち検査対象物質の量に比例する。工程(5)
では、反応試薬を再度導入して作用電極11を再生す
る。
【0105】従来の技術に於ける工程(4)では、EC
L検出セル5のフローセル流路に洗浄試薬を流入し、同
時に作用電極11とフローセル流路の液相の間の電位を
水の電気分解電位以上に設定して作用電極11の表面で
気泡を発生させ、作用電極の表面の物質を、気泡の作
用、及び洗浄試薬の流れの作用とにより除去する。
【0106】本実施例の装置での工程(4)では、作用
電極11の表面に存在する磁性微粒子をECL検出セル
5の外部へ除去する。本発明の洗浄工程では、従来技術
の工程(4)での、水の電気分解により生成した気泡の
作用、及び洗浄試薬の流れの作用に、更に新たな作用を
付加して洗浄を行なう。即ち、先に説明した第3から第
9の各実施例で説明した様に、交流、又は矩形波の電圧
波形を用い、電気音響変換器16、15を各種変調法で
電圧駆動して、音響波の定在波の節の位置(気泡が捕捉
される位置)を広い範囲で変化させ、気泡を広い範囲で
捕捉し、作用電極11の表面全体を含む広い面に物理的
な力を作用させて、作用電極11の表面全体を含む広い
面の洗浄を効率良く行ない、洗浄性能を向上させる。高
分子ゴム(フッ素ゴム)を介して音響波をフローセル内
に照射して洗浄を効率を更に向上させる。
【0107】本実施例では、以下の4種類の実験条件
で、洗浄工程の洗浄性能を比較した。なお本実施例で
は、電気分解による気泡の発生では、図11に示す電気
分解用電極101を使用せず、作用電極11を使用し、
工程(1)、(2)、(3)、及び(5)は、従来の技
術と同条件で行なった。
【0108】実験−1:従来の技術に於ける工程(4)
を使用する実験。
【0109】実験−2:本発明の第3の実施例の(図
3)で説明した条件で、周波数を正弦的に周期的に変化
させる「周波数変調法」により2つの電気音響変換器を
駆動し、音響波の定在波の節の位置を変化させる工程
(4)を使用する実験。
【0110】実験−3:本発明の第4の実施例の(図
5)で説明した条件で、周波数を線形的に周期的に変化
させる「周波数変調法」により2つの電気音響変換器を
駆動し、音響波の定在波の節の位置を変化させる工程
(4)を使用する実験。
【0111】実験−4:実験−2に於いて、「周波数変
調法」は採用しない工程(4)を使用する実験(従っ
て、音響波の定在波の節の移動は生じていない))。
【0112】洗浄性能の評価は、測定試料として試料溶
液を用いて、工程(1)、(2)、(3)を実行して、
発光強度S1を計測し、発光強度S1を計測の後、実験−
1、実験−2、実験−3に対応する工程(4)を各々実
行し、次に工程(5)を実行して、ECL検出セル5の
フローセル流路に新規に試料溶液を導入せずに、ECL
検出セル5に残留する成分による発光強度S2’を各々
測定し、フローセルのキャリーオーバー(異なる試料の
間の検体混入)COをCO=S2’/S1により定義し、各
種の洗浄方法に於けるキャリーオーバーを比較した。
【0113】図16は、各種の洗浄方法による、洗浄時
間とキャリーオーバーCOの比較結果を示す図である。
図16の横軸は洗浄時間であり、T0は従来技術での洗
浄時間である。図16に於いて、●印のプロット131
は、実験−1の洗浄工程(従来技術)でのキャリーオー
バーCO、□印のプロット132は、実験−2の洗浄工
程でのキャリーオーバーCO、○印のプロット133
は、実験−3の洗浄工程でのキャリーオーバーCO、△
印のプロット134は、実験−4の洗浄工程でのキャリ
ーオーバーCOを示す。なお、図16に示す洗浄時間
は、図12の結果を得た時の洗浄時間と異なり、図16
と図12の結果を得る時に使用したフローセルの寸法、
形状は異なっている。
【0114】図16に示す結果から、実験−2、実験−
3では、洗浄時間を従来技術での洗浄時間T0と同時間
とする時、キャリーオーバーCOは従来技術での約1/
3であり、洗浄時間を従来技術での洗浄時間T0の1/
2とする時、キャリーオーバーCOは従来技術での約1
/8となり、更に、実験−2、実験−3では、洗浄時間
を従来技術での洗浄時間T0と同時間としても1/2の
時間としても、キャリーオーバーCOはほぼ同程度であ
り、実験−2、実験−3では洗浄時間の短縮が実現でき
る。また、プロット134とプロット132、133と
の比較から、音響波の定在波の節の移動を生じさせるこ
とが、洗浄性能の向上に大きく寄与し、キャリーオーバ
ーの減少を短時間で実現していることが明確である。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、交流、又は矩形波の電
圧波形を用い、電気音響変換器を各種変調法の電圧駆動
により、音響波の定在波の節の位置(気泡が捕捉される
位置)を広い範囲で変化させ、気泡を広い範囲で捕捉
し、作用電極の表面全体を含む広い面に物理的な力を作
用させて、作用電極の表面全体を含む広い面の洗浄を効
率良く行ない、洗浄性能を向上できる。高分子ゴム(フ
ッ素ゴム)を介して音響波をフローセル内に照射して洗
浄の効率を更に向上させる。
【0116】特に、検査対象物質を磁性微粒子を用いて
捕捉した後に検出(測定)をフロースルー方式により行
なう化学分析装置、電気化学発光免疫分析装置のフロー
セルの洗浄効率の向上、洗浄時間の短縮が可能となり、
分析精度の向上、分析所要時間の短縮、洗浄溶液の総量
の減少が可能となり、計測のスループット向上、低コス
ト化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のフロースルー型検出器
の構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施例に於いて、フローセル流
路に形成される定在波の状態を説明する図。
【図3】本発明の第3の実施例に於いて、「周波数変調
法」による音響波の定在波の節の位置の変化を説明する
図。
【図4】本発明の第3の実施例に於いて、音響波の定在
波の節の位置の変化の詳細を説明する図。
【図5】本発明の第4の実施例に於いて、「周波数変調
法」による音響波の定在波の節の位置の変化を説明する
図。
【図6】本発明の第5の実施例に於いて、「周波数変調
法の改良法」により定在波の節の空間的分布を任意に変
化させることを説明する図。
【図7】本発明の第6の実施例に於いて、「位相変調
法」による音響波の定在波の節の位置の変化を説明する
図。
【図8】本発明の第8の実施例に於いて、「組合わせ
法」による音響波の定在波の節の位置の変化を説明する
図。
【図9】本発明の第9の実施例に於いて、電気音響変換
器を駆動する矩形波を示す図。
【図10】本発明の第10の実施例に於いて、フロース
ルー型検出器のフローセルの構成を示す図。
【図11】本発明の第11の実施例に於いて、電気化学
発光反応を利用するフロースルー型化学分析装置のフロ
ーセルを示す図。
【図12】本発明の第11の実施例に於いて、キャリー
オーバーCOとPZTの駆動電圧振幅(VPP)との関係
を示す図。
【図13】本発明の第12の実施例に於いて、溶液の電
気分解を専用に行なう電極を配置した、フロースルー型
検出器のフローセルの概略の構成を示す図。
【図14】本発明の第13の実施例に於いて、電気化学
発光免疫分析装置の概略の構成を示す図。
【図15】本発明の第13の実施例に於いて、試料溶液
の構成を説明する図。
【図16】本発明の第13の実施例に於いて、各種の洗
浄方法による、洗浄時間とキャリーオーバーCOの比較
結果を示す図。
【符号の説明】
1…試料容器、2…反応試薬容器、3…洗浄試薬容器、
4…分取器、5…フロースルー型のECL検出セル、6
…磁石、7…光検出器、8…ポンプ、9…制御部、11
…作用電極、12…参照電極、13−1、13−2…対
向電極、14…ポテンシオスタット、15…電気音響変
換器、16…電気音響変換器、17…駆動制御部、22
−1、22−2…定在波、23−1、23−2、23−
3、23−4…定在波の節、24…定在波の隣り合う節
の間の距離、25…定在波の節の部分であって作用電極
の表面近傍の領域、26…フローセル内の溶液を流れ方
向、61…位相差が無い場合の音響波の定在波の節の位
置、62…位相差が有る場合の音響波の定在波の節の位
置、63…音響波の定在波の節の位置の移動距離、64
…定在波中間面、71…定在波の節の移動の方向、81
…周波数f2(t)の時間変化、82…周波数f1(t)
の時間変化、83…周波数f2(t)とf1(t)との
差、84…定在波中間面、85、86…「うなり法」で
の音響波の定在波の節の移動経路、101…電気分解用
電極、111…セル下基板、112−1、112−2…
中間基板部材、112…中間基板、113…セル上基
板、121…検査対象物質、122…電気化学発光標
識、123…磁性微粒子、131…実験−1の洗浄工程
でのキャリーオーバー、132…実験−2の洗浄工程で
のキャリーオーバー、133…実験−3の洗浄工程での
キャリーオーバー、134…実験−4の洗浄工程でのキ
ャリーオーバー、211…平板電極、221…線電極、
222…流入口、223…排出口、231…フローセル
流路、241、242…圧電素子、311…流入口、3
12…排出口、313…高分子ゴム、314…電気音響
変換器、315…磁石、316…セル部、317…上部
板、321…下基板、322…上基板、323…フッ素
ゴムガスケット、412、422、432…定在波中間
面、413、414、423、424、433…定在波
の節に捕捉される気泡の位置、443、444…定在波
の節に捕捉された気泡の移動範囲。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流路を具備するフローセルと、前記流路を
    はさみ対向する電気音響変換器と、前記各電気音響変換
    器から発する音響波の定在波の節の位置を変化させる制
    御を行なう制御手段とを有することを特徴とするフロー
    スルー型検出器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記流路内に気泡を生成する手段を有し、前記
    定在波の節の位置を変化させて前記気泡の位置を変化さ
    せることを特徴とするフロースルー型検出器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆動
    する交流電圧の周波数を、周期的に変化させることを特
    徴とするフロースルー型検出器。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆動
    する交流電圧の周波数を、正弦的に周期的に変化させる
    ことを特徴とするフロースルー型検出器。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆動
    する交流電圧の周波数を、予め定めた2つの周波数の間
    で線形的に周期的に変化させることを特徴とするフロー
    スルー型検出器。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆動
    する交流電圧の間の位相差を制御することを特徴とする
    フロースルー型検出器。
  7. 【請求項7】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆動
    する交流電圧の間の位相差を一定に制御することを特徴
    とするフロースルー型検出器。
  8. 【請求項8】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆動
    する交流電圧の間の位相差を周期的に変化させることを
    特徴とするフロースルー型検出器。
  9. 【請求項9】請求項1に記載のフロースルー型検出器に
    於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆動
    する交流電圧の間の位相差を線形的に周期的に変化させ
    ることを特徴とするフロースルー型検出器。
  10. 【請求項10】請求項1に記載のフロースルー型検出器
    に於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆
    動する交流電圧の間の周波数差を制御することを特徴と
    するフロースルー型検出器。
  11. 【請求項11】請求項1に記載のフロースルー型検出器
    に於いて、前記制御手段は、前記各電気音響変換器を駆
    動する交流電圧の間の周波数差を、予め定めた一定の周
    波数の差を有し周期的に変化させて制御することを特徴
    とするフロースルー型検出器。
  12. 【請求項12】請求項1に記載のフロースルー型検出器
    に於いて、前記各電気音響変換器を駆動する交流電圧
    が、矩形波であることを特徴とするフロースルー型検出
    器。
  13. 【請求項13】請求項1に記載のフロースルー型検出器
    に於いて、前記電気音響変換器と前記流路の間の部材が
    高分子ゴムからなることを特徴とするフロースルー型検
    出器。
  14. 【請求項14】請求項1に記載のフロースルー型検出器
    を具備する電気化学発光免疫分析装置。
  15. 【請求項15】特定物質を保持する平面を持つ流路を具
    備するフローセルと、振動面が前記流路をはさみ対向し
    前記平面と垂直な電気音響変換器と、前記各電気音響変
    換器から発する音響波の定在波の節の位置を変化させる
    手段を有することを特徴とするフロースルー型検出器。
  16. 【請求項16】請求項15に記載のフロースルー型検出
    器に於いて、前記流路内に気泡を生成する手段を有し、
    前記定在波の節の位置を変化させて前記気泡の位置を変
    化させることを特徴とするフロースルー型検出器。
  17. 【請求項17】請求項15に記載のフロースルー型検出
    器に於いて、前記平面に電極が形成されることを特徴と
    するフロースルー型検出器。
  18. 【請求項18】請求項15に記載のフロースルー型検出
    器に於いて、水溶液の電気分解により気泡を生成する電
    極が、前記平面に形成されることを特徴とするフロース
    ルー型検出器。
  19. 【請求項19】請求項15に記載のフロースルー型検出
    器に於いて、前記特定物質が磁気感応物質であることを
    特徴とするフロースルー型検出器。
  20. 【請求項20】請求項15に記載のフロースルー型検出
    器に於いて、前記特定物質が磁性微粒子であることを特
    徴とするフロースルー型検出器。
  21. 【請求項21】請求項15に記載のフロースルー型検出
    器を具備する電気化学発光免疫分析装置。
  22. 【請求項22】流路を具備するフローセルと、前記流路
    をはさみ対向する電気音響変換器と、前記各電気音響変
    換器を独立に変調して電圧駆動制御する手段とを有する
    ことを特徴とするフロースルー型検出器。
  23. 【請求項23】流路を具備するフローセルと、前記流路
    をはさみ対向して配置され、音響波の定在波の節の位置
    を変化させて前記音響波を発する電気音響変換器とを有
    することを特徴とするフロースルー型検出器。
  24. 【請求項24】特定物質を保持する平面を持つ流路を具
    備するフローセルと、振動面が前記流路をはさみ対向し
    前記平面と垂直な電気音響変換器の組と、前記各電気音
    響変換器を独立に変調して電圧駆動制御する手段とを有
    することを特徴とするフロースルー型検出器。
  25. 【請求項25】特定物質を保持する平面を持つ流路を具
    備するフローセルと、振動面が前記流路をはさみ対向し
    前記平面と垂直に配置され、音響波の定在波の節の位置
    を変化させて前記音響波を発する電気音響変換器とを有
    することを特徴とするフロースルー型検出器。
  26. 【請求項26】作用電極、参照電極が配置されたセル下
    基板と、対向して電気音響変換器が配置された中間基板
    と、対向電極が配置されたセル上基板とが、積層されて
    構成される流路を具備するフローセルと、前記各電気音
    響変換器を独立に変調して電圧駆動制御する手段とを有
    することを特徴とするフロースルー型検出器。
  27. 【請求項27】作用電極、参照電極が配置されたセル下
    基板と、対向して電気音響変換器が配置された中間基板
    と、対向電極が配置されたセル上基板とが、積層されて
    構成される流路を具備するフローセルと、前記電気音響
    変換器を独立に変調して電圧駆動制御する駆動制御部と
    を有し、前記各電気音響変換器から発する音響波の定在
    波の節の位置を変化させることを特徴とするフロースル
    ー型検出器。
  28. 【請求項28】請求項27に記載のフロースルー型検出
    器に於いて、前記各電気音響変換器を駆動する交流電圧
    が、矩形波であることを特徴とするフロースルー型検出
    器。
  29. 【請求項29】請求項27に記載のフロースルー型検出
    器を具備する電気化学発光免疫分析装置。
JP28016597A 1997-10-14 1997-10-14 フロースルー型装置、電気化学発光免疫分析装置 Expired - Fee Related JP3635889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28016597A JP3635889B2 (ja) 1997-10-14 1997-10-14 フロースルー型装置、電気化学発光免疫分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28016597A JP3635889B2 (ja) 1997-10-14 1997-10-14 フロースルー型装置、電気化学発光免疫分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11118706A true JPH11118706A (ja) 1999-04-30
JP3635889B2 JP3635889B2 (ja) 2005-04-06

Family

ID=17621221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28016597A Expired - Fee Related JP3635889B2 (ja) 1997-10-14 1997-10-14 フロースルー型装置、電気化学発光免疫分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3635889B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103196972A (zh) * 2013-04-19 2013-07-10 中国科学院城市环境研究所 一种生物电化学系统透光电极的制作方法
JPWO2011155489A1 (ja) * 2010-06-09 2013-08-01 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料分析装置及び試料分析方法
WO2014122996A1 (ja) * 2013-02-08 2014-08-14 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
CN104330358A (zh) * 2014-11-04 2015-02-04 南京理工大学 一种检测印刷电极ecl信号的微流通池及其应用
JP2019533898A (ja) * 2016-09-27 2019-11-21 イラミーナ インコーポレーテッド インプリント基板
WO2021152987A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05 株式会社日立ハイテク フローセルおよび自動分析装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102419323B (zh) * 2011-08-29 2013-02-06 西安交通大学 一种适用于微量液体混合化学发光反应的器件

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2011155489A1 (ja) * 2010-06-09 2013-08-01 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料分析装置及び試料分析方法
WO2014122996A1 (ja) * 2013-02-08 2014-08-14 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
US10302641B2 (en) 2013-02-08 2019-05-28 Roche Diagnostics Operations, Inc. Automatic analysis device
CN103196972A (zh) * 2013-04-19 2013-07-10 中国科学院城市环境研究所 一种生物电化学系统透光电极的制作方法
CN104330358A (zh) * 2014-11-04 2015-02-04 南京理工大学 一种检测印刷电极ecl信号的微流通池及其应用
JP2019533898A (ja) * 2016-09-27 2019-11-21 イラミーナ インコーポレーテッド インプリント基板
WO2021152987A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05 株式会社日立ハイテク フローセルおよび自動分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3635889B2 (ja) 2005-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9023658B2 (en) Acoustic concentration method and device and a reaction method
JP3487699B2 (ja) 超音波処理方法および装置
Hammarström et al. Non-contact acoustic cell trapping in disposable glass capillaries
US8637326B2 (en) Biological substance analyzing method, and biological substance analyzing cell, biological substance analyzing chip, and biological substance analyzing apparatus employed in the biological substance analyzing method
US20090053688A1 (en) method and device for ultrasound assisted particle agglutination assay
CA2772050A1 (en) Assay cartridges and methods of using the same
JP3635889B2 (ja) フロースルー型装置、電気化学発光免疫分析装置
EP1912072A1 (en) Mixing device and analysis device having the mixing device
US10466194B2 (en) Piezoelectric biochips having fluidic channels
US20090074621A1 (en) Stirrer and analyzer
JP3427606B2 (ja) 化学分析装置
Hauptmann et al. Time-resolved monitoring of cavitation activity in megasonic cleaning systems
US20110176964A1 (en) Stirring device and an analyzing device
US20080240992A1 (en) Stirrer,vessel, and analyzer
JP2007108061A (ja) 攪拌装置、容器及び分析装置
US20080170464A1 (en) Analyzing apparatus, supply apparatus, agitation apparatus, and agitation method
JP2007057289A (ja) 分析用マイクロセンサ
WO2020003769A1 (ja) 化学分析装置
JP5219461B2 (ja) 攪拌判定方法及び分析装置
JP2004512528A (ja) 音波を用いる流体サンプルのためのセンシング装置および方法
TW202011026A (zh) 分析方法、分析裝置及程式
Katou et al. Non-contact micro-liquid mixing method using ultrasound
JP4958622B2 (ja) 試料分析システム及び試料搬送方法
WO2004054704A1 (ja) 微粒子のハンドリング方法及び装置
KR102030248B1 (ko) 램-웨이브 기반 혈액 응고 평가 소자 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040824

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20041227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees