JPH11118061A - 電磁弁ソレノイド - Google Patents

電磁弁ソレノイド

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JPH11118061A
JPH11118061A JP28582297A JP28582297A JPH11118061A JP H11118061 A JPH11118061 A JP H11118061A JP 28582297 A JP28582297 A JP 28582297A JP 28582297 A JP28582297 A JP 28582297A JP H11118061 A JPH11118061 A JP H11118061A
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JP
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solenoid
valve
terminal
substrate
resin
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JP28582297A
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Inventor
Takeyoshi Kato
猛美 加藤
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Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁を構成するソレノイド部の組立作業性
を向上する。 【解決手段】 弁体21を作動する電磁弁ソレノイドの
ソレノイド部12は、外側にコイル29が巻き付けら
れ、かつ内側に可動コア33が軸方向に摺動自在に装着
されるボビン28を有し、このボビン28は磁気フレー
ム31に組み付けられるソレノイド組立体26を有して
いる。ソレノイド組立体26の磁気フレーム31には嵌
合孔が形成され、複数の端子爪43a、43bが設けら
れた端子台40は、端子爪43aに形成された突出部4
4を嵌合孔45に嵌合させることにより位置決めされ
る。位置決めされた状態で、樹脂成形金型内にソレノイ
ド組立体を配置して、樹脂成形部27が成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体流路の開閉や流
れの方向などを変える方向制御弁を電磁石により作動す
るようにした電磁弁における電磁弁ソレノイドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気圧配管に空気を流したり、流れを停
止したり、流れの方向を変えるために切換弁、逆止弁な
どの方向制御弁が使用されており、これらの方向制御弁
のうち電磁石により弁体を作動するようにしたタイプの
ものは電磁弁と言われる。
【0003】電磁弁には、電磁石により操作される弁体
により直接流れの開閉や方向を変えるタイプの直動式
と、電磁石により内部のパイロット弁を駆動してその出
力により主弁の弁体を作動することによって流路の方向
制御などを行うタイプの間接作動式とがある。
【0004】切換弁には、空気の入力ポートと出力ポー
トの2つのポートを有する2ポート弁、供給ポートと出
力ポートと排気ポートの3つのポートを有する3ポート
弁、供給ポートと2つの出力ポートと排気ポートの4つ
のポートを有する4ポート弁、さらに、供給ポートに加
えて2つずつ出力ポートと排気ポートを有する5ポート
弁などがある。
【0005】このような電磁弁ににあっては、通常、流
路を制御する弁ブロック部とこの中に組み込まれた弁体
を作動するためのソレノイド部とを有しており、ソレノ
イド部内における電磁石つまりソレノイドに接続される
電気結線の方式には、リード線式とターミナル式と差し
込みプラグ式とがある。
【0006】リード線式はソレノイド部と引き出し部と
を同時にモールドしたタイプの結線方式であり、給電ケ
ーブルの先端部にはグロメットが取り付けられ、このグ
ロメットは樹脂成形部に一部が埋め込まれることにな
る。ターミナル式は丸形板端子などの圧着端子が取り付
けられるターミナル端子台によるものと、通常DIN端
子と言われピンプラグとDINソケットを有するものと
がある。差し込みプラグ式はソレノイド部にコネクタピ
ンを内蔵し、これにリード線付きのコネクタを差し込む
タイプのものである。
【0007】このような電磁弁における電磁石つまりソ
レノイドの構造については、たとえば、株式会社オーム
社 1989年2月25日発行の「新版油空圧便覧」第473
頁〜第478頁に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電磁弁のソレノイド部
の基本的構造は、間接作動式および直接作動式のいずれ
のタイプについても同様であり、いずれのポート数の電
磁弁についても同様であるが、電磁弁を構成する弁ブロ
ック部に比してソレノイド部の構造は複雑であり、その
製造に際しては、ソレノイドの組立や成形に多くの工程
が必要となっている。
【0009】そのため、ソレノイド部を構成する部品の
点数を低減し、その組立作業性を向上させることが必要
となっている。
【0010】本発明の目的は、電磁弁を構成するソレノ
イド部の組立作業性を向上することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0013】すなわち、本発明の電磁弁ソレノイドは、
弁体が組み込まれた弁ブロック部に取り付けられ、前記
弁体を作動する電磁弁ソレノイドであって、外側にコイ
ルが巻き付けられ、かつ内側に可動コアが軸方向に摺動
自在に装着されるボビン、このボビンが組み込まれる磁
気フレームを有するソレノイド組立体と、コネクタに接
続される複数の端子爪が設けられ、少なくともいずれか
1つの前記端子爪に前記磁気フレームに形成された嵌合
孔に嵌合する突出部が形成された端子台とを有し、前記
ソレノイド組立体を樹脂により封止するとともに樹脂成
形部を成形する際に、前記端子台の前記突出部を前記ソ
レノイド組立体の嵌合孔に嵌合して位置決めした状態で
樹脂成形金型に配置するようにしたことを特徴とする。
【0014】本発明にあっては、ソレノイド部を構成す
る樹脂成形部を樹脂成形金型を用いて成形する際には、
ソレノイド組立体に端子台を確実に位置決め固定した状
態とすることができるので、電磁弁ソレノイドの製造を
歩留り良く能率的に行うことができる。
【0015】この電磁弁ソレノイドにおいて、前記コイ
ルのリード端子が挿入される貫通孔が形成された閉塞体
を前記端子台に取付自在に設けるとにより、前記樹脂成
形部を成形する際に前記端子台の部分からの樹脂の洩れ
を防止することが可能となり、高品質の電磁弁ソレノイ
ドを効率的に製造することができる。
【0016】また、前記端子爪に係合爪を設け、端子台
に基板を取り付ける際に前記係合爪を前記基板に係合さ
せることにより、前記基板を前記端子台に位置決めする
ことができ、基板に対してコイルのリード線を半田付け
する際にその作業を能率的に行うことができる。
【0017】さらに、前記樹脂成形部に取り付けられて
前記基板を覆う基板カバーを有し、前記基板から突出し
た複数の前記端子爪に接続されるコネクタの先端部を収
容する凹部を前記基板カバーに形成し、前記コネクタの
先端部の四辺を囲む突起部を前記基板カバーに設けるこ
とにより、前記コネクタの先端面にゴミなどの異物が入
り込むことを防止することができる。
【0018】本発明にあっては、ターミナル式の電磁弁
ソレノイドに使用されるソレノイド組立体をそのまま利
用して、ソレノイド部と引き出し部とを同時にモールド
したリード線式の結線方式の電磁弁ソレノイドを製造す
ることができ、その場合には、ソレノイド組立体の磁気
フレームに形成された嵌合部に、基板を保持するための
ホルダーを位置決めすることができる。
【0019】また、複数の前記端子爪のうち少なくとも
いずれか1つの端子爪に凸部を設け、前記基板カバーに
形成された端子孔に前記それぞれの端子爪を嵌合させた
ときに、前記基板カバーを前記凸部に係合させることに
より、前記基板カバーを前記樹脂成形部に仮固定するよ
うにしても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施の形態であるソレノ
イドが組み込まれた電磁弁を示す断面図であり、図2
(A)は図1の外観形状を示す正面図であり、図2
(B)は同図(A)の平面図である。
【0022】図示するように、この電磁弁10aは弁ブ
ロック部11とソレノイド部12とを有している。弁ブ
ロック部11はアルミニウム合金あるいは樹脂により形
成されたほぼ直方体形状となっており、この中には貫通
孔14が形成されている。弁ブロック部11の一端部に
は貫通孔14内に嵌合される筒部15aを有するカバー
15が取り付けられ、貫通孔14の一端部は閉塞される
ようになっている。
【0023】弁ブロック部11には貫通孔14と筒部1
5aとにより弁体収容孔16が形成されている。図示す
る電磁弁は3ポート電磁弁であり、外部から圧縮空気が
供給される供給ポート17と、ここに供給された空気を
空気圧機器に流出させるための出力ポート18と、空気
圧機器から排出される空気を外部に案内するための排気
ポート19とがそれぞれ弁体収容孔16に連通させて形
成されている。排気ポート19は筒部15aに形成され
た複数の孔15bを介して弁体収容孔16内に連通され
ている。
【0024】弁体収容孔16内には主弁軸20が軸方向
に摺動自在に装着されており、この主弁軸20の中央部
分には、供給ポート17と出力ポート18とを連通させ
るとともに出力ポート18と排気ポート19との連通を
遮断する位置と、図1に示すように供給ポート17と出
力ポート18との連通を遮断するとともに出力ポート1
8と排気ポート19とを連通させる位置とに切換制御す
る弁体21が設けられている。この弁体21はポペット
タイプとなっているが、スプールタイプの主弁を設ける
ようにしても良く、3ポートに限られることなく、5ポ
ートにしても良い。
【0025】主弁軸20の両端部には弁体収容孔16の
内周面に摺動接触するピストン部22,23が設けられ
ており、弁体収容孔16と外部とがシールされている。
カバー15と主弁軸20との間には、圧縮コイルばね2
4が組み込まれており、主弁軸20には常に供給ポート
17を閉じる方向のばね力が付勢されている。このカバ
ー15は金属製でも樹脂製でも良い。
【0026】ソレノイド部12はソレノイド組立体26
とこれを封止する樹脂成形部27とを有している。ソレ
ノイド組立体26は円筒部28aの両端にフランジ部2
8b,28cが設けられたボビン28を有しており、円
筒部28aの外側にはコイル29が巻き付けられてい
る。ボビン28は図1に示されるように四辺形の枠状と
なった磁性体製の磁気フレーム31の中に組み込まれる
ようになっている。
【0027】図3は磁気フレーム31を示す斜視図であ
り、所定の形状に裁断された帯状の鉄板を折り曲げるこ
とにより形成されている。
【0028】ボビン28の中には弁ブロック部側に固定
コア32が組み込まれ、この固定コア32の反対側には
可動コア33が軸方向に摺動自在に装着されている。可
動コア33はコア本体34とこの先端から突出するとと
もに固定コア32に形成された貫通孔を貫通して主弁軸
20の端面に当接する作動ロッド35とを有し、作動ロ
ッド35にはコア本体34内に組み込まれた圧縮コイル
ばね36により主弁軸20に向かうばね力が付勢されて
いる。このばね36を収容する収容孔は端板37により
閉塞されている。
【0029】このように構成されるソレノイド組立体2
6には端子台40が取り付けられるようになっており、
その端子台40を示すと図4の通りである。
【0030】この端子台40は図4に示すように、全体
的にほぼ四辺形となっており、切り欠き部41が形成さ
れ、この切り欠き部41には閉塞体42が止め付けられ
るようになっている。この閉塞体42には溝42aが形
成され、切り欠き部41に突出して形成された突起40
aに溝42aを入り込ませることにより、閉塞体42は
端子台40に止め付けられるようになっている。閉塞体
42には、ボビン28の一方のフランジ部28bから突
出してコイル29の両端に電気的に接続された2本のリ
ード端子29aが挿入される貫通孔42bが2つ形成さ
れている。
【0031】端子台40の外周3辺にはソレノイド組立
体26側の部分にフランジ部40bが設けられ、反対側
には円筒部40cが設けられている。さらに、端子台4
0には、3本の端子爪43a〜43cが取り付けられて
おり、1本の端子爪43aはアース用となっており、他
の2本43b,43cは信号入力用となっている。
【0032】図1に示すように、アース用の端子爪43
aはソレノイド組立体26側に突出する突出部44を有
しており、ソレノイド組立体26を構成する磁気フレー
ム31には、図3に示すように、この突出部44が係合
する四辺形の嵌合孔45が形成されている。したがっ
て、端子台40をソレノイド組立体26に固定する際に
は、突出部44を嵌合孔45に嵌合させることにより、
端子台40を磁気フレーム31の所定の位置に位置決め
することができる。
【0033】図5は3つの端子爪43a〜43cのうち
のアース用の端子爪43aを示す図であり、その一部を
切り欠くことにより、係合爪46が設けられており、他
の2つの端子爪43b,43cにも同様の係合爪46が
形成されている。この端子台40には、図1に示すよう
にプリント配線基板47が止め付けられようになってい
る。この基板47を示すと図6の通りであり、この基板
47には端子台40に設けられた円筒部40cが入り込
む円形孔47aと、2つのリード端子29aが入り込む
リード孔47bと、それぞれの端子爪43a〜43cが
入り込む長方形の3つの端子孔47cとが形成されてい
る。
【0034】したがって、端子台40に基板47を配置
する際に、基板47に形成されたそれぞれの孔47a〜
47cに円筒部40c、リード端子29aおよび端子爪
43a〜43cを挿入すると、これらの嵌合に加えて、
3つの端子爪43a〜43cに設けられた係合爪46が
基板47に係合することになり、基板47は端子台40
に位置決めされた状態となる。
【0035】図1に示すように、基板47を覆うために
ソレノイド部12に基板カバー50が取り付けられるよ
うになっており、この基板カバー50には、図2に示し
た差し込み式のコネクタ51が入り込む凹部52が形成
され、この凹部52を囲むように四辺形の突起部53が
設けられている。このコネクタ51には給電ケーブル5
1aが接続されている。図7に示すように、凹部52を
形成する隔壁部分52aには、端子台40の円筒部40
cが入り込む円形孔50aと、それぞれの端子爪43a
〜43cが入り込む3つの長方形の端子孔50bとが形
成されている。コネクタ51を基板カバー50に接続す
ると、コネクタ51の先端面は突起部53により外部よ
り覆われることになるので、電気的接続部分にゴミなど
の異物が入り込むことなく、しかもガタ付きが防止され
る。
【0036】図5(A)に示すように、端子爪43aに
は凸部46aが設けられており、ソレノイド部12に基
板カバー50を取り付ける際に端子孔50bに端子爪4
3a〜43cを嵌合させると、凸部46aが基板カバー
50に係合することになり、基板カバー50はソレノイ
ド部12に固定される。
【0037】ソレノイド組立体26の端面には、図1に
示すように、カバー54が取り付けられるようになって
おり、このカバー54には弾性変形自在の可撓性の樹脂
などにより形成された手動操作用のキャップ55が組み
込まれるようになっている。このキャップ55は可動コ
ア33の端面に対向しており、キャップ55を押し付け
ることにより、コイル29に通電することなく、手動操
作により主弁軸20を作動させることができる。
【0038】コイル29に対して通電がなされていない
ときには、主弁軸20に付勢されるばね力により可動コ
ア33の端面つまり端板37と接触することになり、端
板37とキャップ55の内面とが密着してしまうと、コ
イル29に通電したときに、迅速に可動コア33が作動
しなくなる可能性がある。そこで、図8に示すように、
キャップ55の内面には複数の突起55aが形成され、
その突起55aに可動コア33の端面が接触するように
なっている。このように、可動コア33とキャップ55
との接触面積を少なくすることにより、可動コア33の
作動特性を向上させることができる。
【0039】上述したソレノイド部12を製造するに
は、まず、磁気フレーム31内にコイル29が巻き付け
られたボビン28を組み付け、ボビン28の端部に金属
製のスリーブつまり磁性リング56を挿入することによ
りソレノイド組立体26を組み立てる。
【0040】次いで、端子台40をその閉塞体42にリ
ード端子29aを貫通させてソレノイド組立体26の磁
気フレーム31に仮り止めする。この状態のもとで、樹
脂成形金型内にソレノイド組立体26を配置し、金型を
締め付けた状態のもとで、金型内に樹脂を注入する。こ
の樹脂により樹脂成形部27が図示する形状に成形され
る。
【0041】この成形時つまりモールド時には、コイル
29と磁気フレーム31との隙間に樹脂が入り込むとと
もに、端子台40の部分にも樹脂が入り込むことになる
が、端子台40には閉塞体42が設けられているので、
コイル29の両端部のリード端子29aの部分からの樹
脂の洩れは確実に防止される。
【0042】このようにして樹脂成形部27が形成され
た後に、固定コア32および可動コア33がボビン28
内に組み込まれ、さらに、プリント配線基板47が端子
台40に取り付けられる。その際には、端子台40に形
成された孔内に2つのリード端子29aと3つの端子爪
43a〜43cが挿入されるので、基板47は端子台4
0に確実に固定された状態となる。この状態のもとで、
リード端子29aと基板47のプリント配線との半田付
け作業を行うことができる。これにより、半田付け作業
の作業性が向上する。
【0043】次いで、基板カバー50がソレノイド部1
2に取り付けられることになるが、その際にも端子台4
0の円筒部40cが基板カバー50に形成された孔内に
挿入され、端子爪43a〜43cが孔内に挿入されるの
で、基板カバー50を確実に固定することができる。
【0044】ソレノイド部12と弁ブロック部11とを
ねじ部材を用いて連結し、カバー54をねじ結合するこ
とにより、図1に示す電磁弁10aの組立が完了する。
電磁弁10aが使用される際には、取付金具57により
所定の位置に据え付けられることになる。
【0045】図9は本発明の他の実施の形態であるソレ
ノイドを有する電磁弁を示す断面図であり、図10
(A)はその正面図を示し、図10(B)は平面図を示
す。
【0046】この電磁弁10bにおける弁ブロック部1
1の構造は前述した弁ブロック部11と同一の構造とな
っており、さらにソレノイド部12のうちソレノイド組
立体26の構造も前述した場合と同様なっており、前述
した電磁弁と共通する部材には同一の符号が付されてい
る。
【0047】図示するタイプのソレノイド部12におけ
るリード線つまり給電ケーブルの結線方式は、前述した
結線方式がDIN端子式あるいはターミナル式とも言わ
れるタイプであるのに対して、ソレノイド部と引き出し
部とを同時にモールドしたタイプのリード線式であり、
ソレノイド組立体26の磁気フレーム31にはホルダー
60が取り付けられ、そのホルダー60にプリント配線
基板47が保持されるようになっている。
【0048】そのホルダー60を示すと、図11の通り
であり、ホルダー60は全体的に平面ほぼT字形状とな
っており、図3に示した磁気フレーム31の嵌合孔45
に入り込んで磁気フレーム31に係合される係合爪61
と、磁気フレーム31に形成された2つの溝45aと、
嵌合孔45に係合する2つの係合爪61,62とを有
し、これらの部分でホルダー60は磁気フレーム31に
取り付けられることになる。
【0049】ホルダー60には、上述のように基板47
が保持されることになるが、そのために、基板47に形
成された係合孔に係合する係合爪63と、基板47を両
側から挟むための係合爪64とが設けられている。した
がって、このホルダー60を用いて基板47をソレノイ
ド組立体26に仮り止めした状態で、容易に基板47の
ブリント配線とリード端子29aとを半田付けすること
ができる。
【0050】給電ケーブル65aにはゴムや樹脂からな
るグロメット65が設けられており、その給電ケーブル
65aの先端部は基板47の裏面に這い回されてプリン
ト配線に半田付けされている。
【0051】したがって、図9に示すソレノイド部12
を製造するには、給電ケーブル65aが接続された基板
47をホルダー60によりソレノイド組立体26に仮り
固定した状態のもとで、まず、リード端子29aを基板
47のプリント配線端子部に半田付けした後に、樹脂成
形用金型内に配置する。そして、金型内に樹脂を注入す
ることにより、射出成形により樹脂成形部27が形成さ
れる。このようにして、基板47はそれに設けられたダ
イオードなどの制御部品を含めて樹脂成形部27により
覆われることになる。
【0052】図1および図9に示すソレノイド部12に
おけるソレノイド組立体26の構造は同一となってお
り、図1に示すターミナル式の結線方式のソレノイド
と、図9に示すリード線式の結線方式の両方に、同一の
構造のソレノイド組立体26を適用することができるの
で、少ない部品点数によって多種類のソレノイドを製造
することができる。
【0053】図12は図1に示した電磁弁10aと図9
に示した電磁弁10bとを混在させてマニホールドブロ
ック66に搭載した状態を示す平面図であり、図13は
図12の正面図である。ただし、図1と図9のいずれか
一方のタイプの電磁弁のみをマニホールドブロック66
に搭載するようにしても良い。
【0054】マニホールドブロック66には全ての電磁
弁10a,10bに形成された供給ポート17に共通的
に連通する給気孔67と、排気ポート19に共通的に連
通する排気孔68とが形成されており、それぞれの電磁
弁とマニホールドブロック66との間にはシート状のシ
ール材69が設けられている。
【0055】図示するマニホールドブロック66には5
つの電磁弁を搭載することができるスペースを有してい
るが、図示する場合には4つの電磁弁のみが搭載され、
他の1つの電磁弁が搭載される部分にはカバー板71が
シール材69を介してマニホールドブロック66に止め
付けられている。この止め付けは、電磁弁10a,10
bの弁ブロック部11に形成された取付孔に対応した位
置に取付孔72が形成されており、この取付孔72はス
リット73を介して外部に開口されている。
【0056】マニホールドブロック66に複数の電磁弁
を搭載する場合には、マニホールドブロック66の長さ
をできるだけ短くするために、電磁弁相互の間隔Pをで
きるだけ小さく設定しており、取付孔72の位置はカバ
ー板71の側辺に近くなってしまう。そのため、スリッ
ト73を形成することなく、取付孔72をカバー板71
に形成すると、取付孔72とカバー板71の側辺との間
隔がほんの僅かとなり、その部分が破損されてしまうこ
とになるが、積極的にその部分にスリット73を設ける
ことによって、そのような折損の発生を防止することが
できる。
【0057】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0058】たとえば、電磁弁の構造としては、図示す
る場合には直動式の電磁弁を示すが、間接作動式の電磁
弁に本発明のソレノイドを適用するようにしても良い。
【0059】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0060】(1).電磁弁ソレノイドのソレノイド組立体
を樹脂成形部により成形して樹脂封止するようにした電
磁弁ソレノイドの製造効率を向上することができる。
【0061】(2).樹脂成形部を成形した後における基板
の位置決めを確実に行うことができ、基板とコイルのリ
ード端子とを電気的に接続する半田付け作業の作業性を
向上することができる。
【0062】(3).樹脂成形部を樹脂成形金型を用いて成
形する際に、ソレノイド組立体に位置決めされた端子台
からの樹脂の漏出を防止することができる。
【0063】(4).ターミナル式の結線方式としての基板
カバーにコネクタを接続する際に、コネクタの先端部は
突起部に覆われるので、コネクタの先端面にゴミなどの
異物が入り込むことを防止できる。
【0064】(5).ターミナル式の結線方式のソレノイド
組立体と、リード線式の結線方式のソレノイド組立体と
の両方のタイプの電磁弁ソレノイドに対して、同一構造
のソレノイド組立体を使用することができ、部品点数を
低減するこどができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電磁弁ソレノイド
が設けられた電磁弁を示す断面図である。
【図2】(A)は図1に示された電磁弁の外観を示す正
面図であり、(B)は同図(A)の平面図である。
【図3】図1に示された磁気フレームを示す斜視図であ
る。
【図4】(A)は図1に示された端子台を示す斜視図で
あり、(B)は同図(A)の断面図であり、(C)は同
図(B)の平面図である。
【図5】(A)は図1に示された端子爪を示す正面図で
あり、(B)は同図(A)の断面図である。
【図6】図1に示されたプリント配線基板を示す平面図
である。
【図7】(A)は図1に示された基板カバーを示す平面
図であり、(B)は同図(A)の断面図である。
【図8】(A)は図1に示されたキャップの内面を示す
正面図であり、(B)は同図(A)の断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態である電磁弁ソレノイ
ドを有する電磁弁を示す断面図である。
【図10】(A)は図9に示された電磁弁の平面図であ
り、(B)は同図(A)の正面図である。
【図11】図9に示されたホルダーを示す斜視図であ
る。
【図12】図1に示された電磁弁と図9に示された電磁
弁とをマニホールドブロックに搭載したマニホールド電
磁弁を示す平面図である。
【図13】図12の正面図である。
【符号の説明】
10a,10b 電磁弁 11 弁ブロック部 12 ソレノイド部 15 カバー 16 弁体収容孔 17 供給ポート 18 出力ポート 19 排気ポート 20 主弁軸 21 弁体 26 ソレノイド組立体 27 樹脂成形部 28 ボビン 29 コイル 29a リード端子 31 磁気フレーム 32 固定コア 33 可動コア 34 コア本体 35 作動ロッド 36 圧縮コイルばね 40 端子台 40c 円筒部 42 閉塞体 43a〜43c 端子爪 44 突出部 45 嵌合孔 47 プリント配線基板 50 基板カバー 51 コネクタ 51a 給電ケーブル 52 凹部 53 突起部 54 カバー 55 キャップ 60 ホルダー 61〜64 係合爪 65 グロメット 65a 給電ケーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体が組み込まれた弁ブロック部に取り
    付けられ、前記弁体を作動する電磁弁ソレノイドであっ
    て、 外側にコイルが巻き付けられ、かつ内側に可動コアが軸
    方向に摺動自在に装着されるボビン、このボビンが組み
    込まれる磁気フレームを有するソレノイド組立体と、 コネクタに接続される複数の端子爪が設けられ、少なく
    ともいずれか1つの前記端子爪に前記磁気フレームに形
    成された嵌合孔に嵌合する突出部が形成された端子台と
    を有し、 前記ソレノイド組立体を樹脂により封止するとともに樹
    脂成形部を成形する際に、前記端子台の前記突出部を前
    記ソレノイド組立体の嵌合孔に嵌合して位置決めした状
    態で樹脂成形金型に配置するようにしたことを特徴とす
    る電磁弁ソレノイド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁弁ソレノイドにおい
    て、前記コイルのリード端子が挿入される貫通孔が形成
    された閉塞体を前記端子台に取付自在に設け、前記樹脂
    成形部を成形する際に前記端子台の部分からの樹脂の洩
    れを防止するようにしたことを特徴とする電磁弁ソレノ
    イド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電磁弁ソレノイ
    ドにおいて、前記端子爪に係合爪を設け、端子台に基板
    を取り付ける際に前記係合爪を前記基板に係合させるこ
    とにより、前記基板を前記端子台に位置決めするように
    したことを特徴とする電磁弁ソレノイド。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3のいずれか1に記
    載の電磁弁ソレノイドにおいて、前記樹脂成形部に取り
    付けられて前記基板を覆う基板カバーを有し、前記基板
    から突出した複数の前記端子爪に接続されるコネクタの
    先端部を収容する凹部を前記基板カバーに形成し、前記
    コネクタの先端部の四辺を囲む突起部を前記基板カバー
    に設けることを特徴とする電磁弁ソレノイド。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電磁弁ソレノイドにおい
    て、複数の前記端子爪のうち少なくともいずれか1つの
    端子爪に凸部を設け、前記基板カバーに形成された端子
    孔に前記それぞれの端子爪を嵌合させたときに、前記基
    板カバーに前記凸部に係合させることにより、前記基板
    カバーを前記樹脂成形部に仮固定するようにしたことを
    特徴とする電磁弁ソレノイド。
  6. 【請求項6】 弁体が組み込まれた弁ブロック部に取り
    付けられ、前記弁体を作動する電磁弁ソレノイドであっ
    て、 外側にコイルが巻き付けられ、かつ内側に可動コアが軸
    方向に摺動自在に装着されるボビン、このボビンが組み
    込まれる磁気フレームを有するソレノイド組立体と、 前記磁気フレームに形成された嵌合孔に入り込んで前記
    磁気フレームに係合するホルダーと、 前記ホルダーに保持され、給電ケーブルが接続された基
    板と、 前記ホルダーと前記基板とともに前記ソレノイド組立体
    を樹脂により封止するようにして樹脂成形部を成形する
    際に、前記基板を前記ホルダーを介して前記ソレノイド
    組立体に位置決めした状態で樹脂成形金型に配置するよ
    うにしたことを特徴とする電磁弁ソレノイド。
JP28582297A 1997-10-17 1997-10-17 電磁弁ソレノイド Pending JPH11118061A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002288706A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Sanden Corp コイン振り分け装置
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JP2019040920A (ja) * 2017-08-22 2019-03-14 日本電産トーソク株式会社 ソレノイド装置及びコントロールバルブ

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