JPH11117297A - アースアンカー - Google Patents

アースアンカー

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JPH11117297A
JPH11117297A JP28196997A JP28196997A JPH11117297A JP H11117297 A JPH11117297 A JP H11117297A JP 28196997 A JP28196997 A JP 28196997A JP 28196997 A JP28196997 A JP 28196997A JP H11117297 A JPH11117297 A JP H11117297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
anchor
plate body
tendon
tension member
Prior art date
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Pending
Application number
JP28196997A
Other languages
English (en)
Inventor
Dyuku Fui Oan Toran
トラン・デュク・フィ・オアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
Priority to JP28196997A priority Critical patent/JPH11117297A/ja
Publication of JPH11117297A publication Critical patent/JPH11117297A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短いアンカー体で充分な支持力を確保するこ
とができて、且つ、施工本数を抑制することができるア
ースアンカーを提供すること。 【解決手段】 緊張材の挿入口16から所定長離隔した
地盤内に構築された板体20と、先端が該板体を貫通し
て設けられた緊張材11と、この緊張材を地盤に定着す
るために緊張材の先端に形成されたアンカー体定着部1
2とを備える。板体は貫通孔を備えない形状に形成し、
緊張材の先端に穿孔手段11aを設け、この穿孔手段に
より緊張材を板体に貫通させてアースアンカーを形成し
ても良い。または板体に複数の貫通孔21を設け、その
表面に各貫通孔に向かう傾斜面22a,22bを形成
し、緊張材の先端を傾斜面により貫通孔に案内して貫通
させても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アースアンカーに
関する。
【0002】
【従来の技術】山止め壁、擁壁またはトンネル等の構造
物には様々なアースアンカーが設けられ、これによっ
て、周囲の地盤から作用する土圧に対抗している。例え
ば、図4に示したように、法面を保護するための擁壁4
0にはアースアンカー41が設けられ、このアースアン
カー41では、擁壁40を通して削孔した地盤42に緊
張材41bを挿入し、この緊張材41bの先端にはグラ
ウト材を注入してアンカー体定着部41cを形成し、擁
壁40から突出した緊張材41bの端部を支圧板や締付
け金具等で定着してアンカー頭部41aを形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のアースアン
カー41では、土圧の作用する擁壁40を緊張材41b
で支持し、この緊張材41bは、アンカー体定着部41
cと地盤との摩擦力のみにより、地盤内42に定着され
る。したがって、アースアンカー41で、所定の支持力
を確保しようすると、アンカー体41cを長く形成する
か、あるいはアースアンカー41の本数を増加しなけれ
ばならず、工期が長くなったり、施工コストが増加する
という欠点があった。
【0004】本発明は上記従来技術の欠点に着目し、こ
れを解決せんとしたものであり、その課題は、施工本数
を抑制することができて、且つ、短いアンカー体定着部
で充分な支持力を確保することができるアースアンカー
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、緊張材の挿
入口から所定長離隔した地盤内に構築された板体と、先
端が該板体を貫通して設けられた緊張材と、該緊張材を
地盤に定着するために該緊張材の先端に形成されたアン
カー体定着部とを備えるアースアンカーが提供される。
かようなアースアンカーでは、緊張材先端に形成された
アンカー体定着部が板体に係止し、これにより緊張材は
板体から充分な支持力を確保することができるので、施
工本数を削減したり、アンカー体定着部を短くすること
が可能となった。
【0006】前記板体は、貫通孔を備えない形状のもの
を用いるか、あるいは、予め複数の貫通孔が形成された
ものを用いることができる。貫通孔を備えない板体を用
いた場合には、先端に穿孔手段を備えた緊張材により、
ここに貫通孔を形成して緊張材を挿通するか、あるい
は、緊張材の挿入前に削孔装置によって板体に貫通孔を
形成してから緊張材を挿通する。このように、貫通孔を
備えない形状の板体を使用した場合には、板体自体の構
築が容易であり、例えば、既存擁壁等を板体として利用
することも可能であるという長所がある。一方、予め複
数の貫通孔が形成された板体を用いた場合には、緊張材
は簡単に板体を挿通することができて、工期の短縮化が
可能となるという長所がある。さらに、前記板体の一方
の面には、各貫通孔の入口を底として傾斜するように形
成された傾斜面を設けても良い。かような板体では、緊
張材の先端が板体の貫通孔から外れた位置に到達して
も、その先端は傾斜面に突き当たり、この傾斜面に沿っ
て摺動して貫通孔に案内されるため、緊張材は確実に貫
通孔に挿通することができる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1は擁
壁に適用した本発明のアースアンカーを側方から見た断
面図であり、図2は図1を拡大して示した断面図であ
る。また、図3(b)は本発明のアースアンカーに用いる
板体の平面図であり、図3(a)は図3(b)の切断線a−a
に沿う断面図であり、さらに、図3(c)は図3(b)の切断
線c−cに沿う断面図である。
【0008】図1では、法面保護のための擁壁13にア
ースアンカー1を設けて、周囲の地盤からここに作用す
る土圧に対抗しており、このアースアンカー1は、擁壁
13の挿入口16から所定長離隔した地盤14内に板体
20を構築し、この板体20を貫通するように緊張材1
1を延設し、この緊張材11の先端にアンカー体12を
設けて緊張材11を板体20に定着することにより形成
する。
【0009】ここで、前記板体20は、無筋または鉄筋
コンクリートによる連続地中壁またはプレキャスト版、
あるいは鋼製板により、貫通孔を備えない形状に形成す
る。なお、板体20は、緊張材11からアンカー体12
を介して伝達される緊張力に対して充分な支圧力で対抗
できるように、所定面積以上の大きさのものを用いて、
アンカーヘッド10との間に所定の離隔長が確保できる
ように配置する。また、前記緊張材11としては、図2
に示したように、先端に板体切削用のビット11aを備
えるPC鋼棒を使用する。
【0010】さらに、前記アンカー体12は、緊張材1
1の先端が板体20に係止可能な程度の大きさのもので
あれば良く、例えば、緊張材11が板体20を貫通した
後に、緊張材11の先端部分にグラウト材を注入して形
成しても良い。また、これ以外のアンカー体12として
は、緊張材11の先端をドリル状に形成し、これにより
板体20を穿孔して貫通させれば、このドリル部分が板
体20に係止するアンカー体になる。さらに、アンカー
体12としては、緊張材11の先端に予め膨張剤を内装
しておいて、板体20の貫通後に、この膨張剤を膨張さ
せて、これによりアンカー体12を形成しても良い。
【0011】従来のアンカーでは、図4に示したように
アンカー体定着部41cと地盤42との摩擦力により、
緊張材41bに対する支持力を確保していたのに対し、
本発明のアースアンカー1では、緊張材11の先端に形
成したアンカー体12を板体20に係止させ、これによ
り緊張材11が支持力を確保したので、このアンカー体
12を従来よりも短く形成することができると共に、施
工本数の削減も可能になった。
【0012】次に、上記アースアンカー1の施工方法に
ついて簡略に説明する。最初に、連続地中壁を地盤14
内に形成して板体20を構築するか、又は、地盤14内
にプレキャスト版あるいは鋼製板を埋設して板体20を
形成する。次に、擁壁13の挿入口16から緊張材11
を挿入し、この緊張材11を掘進装置15等により回転
駆動させながら板体20に向かって推進させて、ここを
貫通させる。板体20を貫通した緊張材11の先端に、
グラウト材の注入等により、アンカー体12を形成す
る。アンカー体12の形成後に、緊張材11に緊張力を
導入し、擁壁13から突出した緊張材11の端部を支圧
板や締付け金具等で定着してアンカーヘッド10を形成
すれば、アースアンカーが形成できる。
【0013】次いで、上記とは異なる形状の板体20を
用いたアースアンカーについて説明する。図3(a)〜(c)
において、板体20には、その表裏に貫通するスリット
状の貫通孔21を複数形成し、この複数の貫通孔21を
縦横に直交するように配置する。そして、板体20の表
面には図3(a)(c)に示したように、各貫通孔21を底と
して、ここに向かい傾斜する傾斜面22a,22a,2
2b,22bを形成し、これにより、板体20の表面
は、外縁の平らな枠部23と、この枠部23の内側の全
面に渡る傾斜面22a,22a,22b,22bとで構
成される。この板体20は、例えば、図1において、上
記傾斜面22a,22a,22b,22bが形成された
面が擁壁13に対向するように地盤14内に埋設する。
【0014】このように板体20を配置すれば、緊張材
11の先端が板体20の貫通孔21から外れた位置に到
達しても、傾斜面22a,22a,22b,22bの何
れかに突き当たり、先端は傾斜面22a,22a,22
b,22bに沿って貫通孔21に導かれるように滑り、
緊張材11を確実に貫通孔21に挿通することができ
る。なお、この場合にも、上記と同様に緊張材11の先
端にアンカー体を形成し、擁壁13からの突出端にアン
カーヘッド10を形成し、緊張力を導入してアースアン
カーを形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアースアンカーの断面図である。
【図2】図1を拡大して示した断面図である。
【図3】(b)は本発明のアースアンカーに用いる板体の
平面図であり、(a)は(b)の切断線a−aに沿う断面図で
あり、(c)は(b)の切断線c−cに沿う断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アースアンカー 11 緊張材 11a ビット(穿孔手段) 12 アンカー体(アンカー体定着部) 16 緊張材の挿入口 20 板体 21 貫通孔 22a,22b 傾斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊張材の挿入口から所定長離隔した地盤
    内に構築された板体と、先端が該板体を貫通して設けら
    れた緊張材と、該緊張材を前記板体に定着するため該緊
    張材の先端に形成されたアンカー体定着部とを備えるア
    ースアンカー。
  2. 【請求項2】 貫通孔を備えない形状に前記板体を形成
    し、前記緊張材の先端に穿孔手段を設け、該穿孔手段に
    より前記緊張材を前記板体に貫通させたことを特徴とす
    る請求項1記載のアースアンカー。
  3. 【請求項3】 複数の貫通孔を備えるように前記板体を
    形成し、前記緊張材を該貫通孔に貫通させて設けた請求
    項1記載のアースアンカー。
  4. 【請求項4】 前記板体は、その表面に前記各貫通孔に
    向かう傾斜面を備え、前記緊張材の先端が該傾斜面によ
    り前記貫通孔に案内されることを特徴とする請求項3記
    載のアースアンカー。
JP28196997A 1997-10-15 1997-10-15 アースアンカー Pending JPH11117297A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001089A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 大成建設株式会社 アンカーの補強構造
CN106638591A (zh) * 2016-12-14 2017-05-10 长江勘测规划设计研究有限责任公司 多层嵌套、同轴分序组装式锚索结构及安装方法
JP2017197910A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 鹿島建設株式会社 土留壁構造の構築方法および土留壁構造

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