JPH11117262A - 落差工構造物 - Google Patents

落差工構造物

Info

Publication number
JPH11117262A
JPH11117262A JP27918197A JP27918197A JPH11117262A JP H11117262 A JPH11117262 A JP H11117262A JP 27918197 A JP27918197 A JP 27918197A JP 27918197 A JP27918197 A JP 27918197A JP H11117262 A JPH11117262 A JP H11117262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete block
hollow portion
head structure
riverbed
block body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27918197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Kimura
志朗 木村
Taizo Kimura
泰三 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RITA SOGO KIKAKU KK
Original Assignee
RITA SOGO KIKAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17607581&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH11117262(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by RITA SOGO KIKAKU KK filed Critical RITA SOGO KIKAKU KK
Priority to JP27918197A priority Critical patent/JPH11117262A/ja
Publication of JPH11117262A publication Critical patent/JPH11117262A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 外形が立方体で、内部から六つの外面に
連通した中空部3aを有する複数のコンクリートブロッ
ク体3を、河川13の川床14に設置した基礎床版30
上に、上流側川床と下流側川床との間に段差が生じるよ
うに面的に配置することによって落差工構造物10を構
築する。各々のコンクリートブロック体3の中空部3a
同士が河川13の流下方向およびこれを横断する方向に
連通した複数の流路が形成される。 【効果】 大規模な地盤改良などを必要とせず、構築工
事が容易であり、魚道としての機能も兼備した落差工構
造物を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川の流速緩和あ
るいは川床の洗掘防止などを目的として設置される落差
工構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】河川の急勾配部分などにおいては、河川
の流速を緩和したり、川床の洗掘を防止するため落差工
が設けられている。
【0003】従来の落差工の構造としては、河川などの
流路横断面内の上流側と下流側との間にコンクリートな
どを用いて落差を形成することにより、川床勾配を自然
勾配よりも緩やかにするものである。
【0004】ところが、従来の落差工では、河川の上流
側と下流側との間に階段部や斜面部などが設けられてい
るため、鮭などの魚類が産卵を目的として下流から上流
へ遡る際の障害物となって遡上を妨げるため、生態系に
悪影響を及ぼし、これが自然破壊の一因ともなってい
る。
【0005】そこで、近年は、落差工に隣接して、いわ
ゆる魚道が設けられているが、魚がその場所を発見でき
なかったり、魚の種類によっては遡上が困難な構造のも
のもある。
【0006】このような状況に対処するため、魚類の遡
上が容易な落差工構造物が、特開平5−306511号
公報、特開平6−264429号公報、特開平8−12
0655号公報などに開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−26442
9号公報、特開平8−120655号公報などに開示さ
れている落差工構造物の場合、それぞれ所定形状のブロ
ック体を一定規則に従って川床部分などに正確に配列す
ることによって形成するものであるため、工事が面倒で
あり、施工に多大な労力と時間を必要としている。
【0008】また、特開平5−306511号公報に開
示されているブロック体は、構造が複雑であるため製造
に手間がかかるだけでなく、配列形態、連結手段などが
限定されているため、施工が面倒であり、施工現場の地
形によっては、大規模な地盤改良を必要としたり、構築
が困難となる場合がある。
【0009】さらに、これらの公報に開示されている落
差工構造物の場合、ここを通過する流水表面は露出状態
で、いわゆる日陰部分がないため、警戒心の強い魚類が
遡上をためらったり、魚道を遡上する途中で魚類が休息
する場所を確保することが困難であるという問題があ
る。
【0010】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、大規模な地盤改良などを必要とせず、構築工事が容
易であり、魚道としての機能も兼備した落差工構造物を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の落差工構造物は、内部から外面に連通した
中空部を有する複数のコンクリートブロック体を、河川
の流路断面内に上流側川床と下流側川床との間に段差が
生じるように面的に配置したことを特徴とする。
【0012】このような構成とすることにより、複数の
コンクリートブロック体を川床に並べるだけで、魚道と
しての機能も兼備した落差工構造物を構築することがで
きるため、大規模な地盤改良などは不要となり、構築工
事を容易化することができるとともに、生態系への悪影
響を防止することができる。
【0013】この場合、複数のコンクリートブロック体
同士を隙間なく配置することにより、流水は中空部を通
過していくため、魚道としての機能を維持しつつ、川床
の洗掘防止機能を向上させることができる。
【0014】また、本発明の落差工構造物では、面的に
配置されたコンクリートブロック体の中空部を上流側か
ら下流側まで連続状態とし、連続した中空部を流路とす
ることにより、落差工部分において連続した流路が形成
されるため、川床が連続した河川と同様、魚類が遡上し
やすい状態となり、魚道としての機能を向上させること
ができる。
【0015】さらに、本発明の落差工構造物において
は、コンクリートブロック体として、六面以上の外面を
有する多面体であってその内部に前記外面のうち四面以
上の外面に連通した中空部を有するものを用いることに
より、コンクリートブロック体の空隙率が高まり、コン
クリートブロック体そのものを軽量化することができる
ため、流量の増大、施工性の向上を図ることができる。
また、水の流れ方向が多様化するため、自然の傾斜川床
と同様、魚類が遡上しやすい状態となり、魚道としての
機能を向上させることができる。
【0016】一方、本発明の落差工構造物では、コンク
リートブロック体の中空部の形状を、曲面体の一部、多
面体の一部、円筒体、角筒体のうちの少なくとも一つを
含む形状とすることができる。ここで、曲面体とは、連
続した曲面によって囲まれた立体をいい、例えば、球面
体、楕円体、卵形状体、ラグビーボール形状体などのほ
か、不規則な曲面で囲まれた立体も含むものとする。
【0017】コンクリートブロック体の中空部の形状
を、曲面体の一部、多面体の一部を含む形状とすること
により、中空部内に流れ込む水の流速や水深の変化が生
じるようになるため、魚類に限らず様々な水生生物にと
って好適な移動路、休息場所となる。
【0018】一方、コンクリートブロック体の中空部の
形状を、円筒体を含む形状とすることにより、強度が高
まり、流水や転石などに対する耐久性が向上する。一
方、角筒体を含む形状とすることにより、必要レベルの
耐久性を保持しつつ、流路や魚道として機能する中空部
の拡大を図ることができる。
【0019】さらに、本発明の落差工構造物では、コン
クリートブロック体を立方体または直方体とすることに
より、川床に配置する場合の密着状態の確保が容易とな
り隙間が発生しにくくなるため、川床の洗掘防止機能お
よび施工後の安定性が向上する。また、配列の自由度が
増大するため、施工現場の地形への対応性、施工性など
も向上し、工期短縮を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は実施の形態である落差工構
造物を示す一部切欠斜視図、図2は落差工構造物の垂直
断面構造を示す図である。
【0021】図1,2に示すように、本実施形態の落差
工構造物10は、立方体であって内部から六つの外面に
連通した中空部3aを有する複数のコンクリートブロッ
ク体3を、河川13の川床14に設置した基礎床版30
上に、上流側川床と下流側川床との間に段差が生じるよ
うに面的に配置している。
【0022】このような構成とすることにより、コンク
リートブロック体3の中空部3a同士が河川13の流れ
方向およびこれを横断する方向に連通した複数の流路が
形成されるため、河川13の水はこれらの流路を通過し
て流下していくことができ、魚類31などもこれらの流
路を通過して遡上していくことができる。すなわち、落
差工構造物10は、落差工としての機能はもちろん、魚
道としての機能も兼備したものとなる。
【0023】このように、複数のコンクリートブロック
体3を川床14に設置した基礎床版30上に並べるだけ
で、魚道としての機能も兼備した落差工構造物10を構
築することができるため、大規模な地盤改良などを行う
必要がなく、構築工事も容易であり、生態系への悪影響
も防止することができる。
【0024】また、落差工構造物10の場合、複数のコ
ンクリートブロック体3同士を隙間なく配置しているた
め、落差工部分において、流水は中空部3aを通過し川
床14に直接接触することがないため、川床14の洗掘
防止機能に優れている。
【0025】さらに、本実施形態の落差工構造物10で
は、面的に配置されたコンクリートブロック体3の中空
部3aを上流側から下流側まで連続状態とし、連続した
中空部3aを流路とすることにより、落差工部分におい
て連続した流路を形成しているため、川床が連続した河
川と同様、魚類31が遡上しやすい状態となり、魚道と
しての機能も優れている。
【0026】一方、落差工構造物10においては、コン
クリートブロック体3として、立方体であって六つの外
面に連通した中空部3aを有するものを用いているた
め、空隙率が約80%と高く、比較的軽量である。した
がって、流量の増大、施工性の向上を図ることができる
だけでなく、河川13の水の流れ方向が多様化するた
め、自然の傾斜川床と同様、魚類31が遡上しやすい状
態となる。
【0027】また、コンクリートブロック体3は立方体
であるため、どの面を下にして配置しても同じ状態が得
られ、複数配置する場合の密着状態の確保が容易となり
隙間が発生しにくく、川床14の洗掘防止機能および施
工後の安定性が向上する。また、配列の自由度が増大す
るため、施工現場の地形への対応性、施工性などが向上
するとともに、工期も短縮する。
【0028】さらに、流水が通過する中空部3aにおい
て、流水の入口および出口となる開口部分は全て円形で
あるため、図2に示すように、河川13の水位が、豊水
時水位17と渇水時水位18との間で変化しても安定し
た流下状態を保つことができ、流水の連続性が確保さ
れ、魚道としての機能を維持することができる。
【0029】ここで、図3,4を参照して、落差工構造
物10を構成するコンクリートブロック体3の中空部3
a内における水の流れについて説明する。図3は落差工
構造物10の一部切欠平面図、図4は図3のA−A線断
面図である。
【0030】図3,4に示すように、中空部3aの形状
は、球状体の一部をなす形状であるため、中空部3a内
に流れ込んだ水は図3に示すように水平方向に広がり、
部分的に流速の変化が生じるとともに、図4に示すよう
に、水深が、水深33から水深32へと変化する。この
ように、中空部3a内において流速や水深の変化が生じ
るため、魚類31に限らず河川13に棲息する様々な水
生生物にとって好適な移動路や休息場所となる。また、
流速の速い方へ向かって泳ぐ習性を有する魚種にも対応
可能である。
【0031】ここで、図5,6を参照して、コンクリー
トブロック体3およびその製造方法について説明する。
図5はコンクリートブロック体を示す斜視図、図6は前
記コンクリートブロック体の製造方法を示す斜視図であ
る。
【0032】本実施形態の落差工構造物10を構成して
いるコンクリートブロック体3は、図5に示すように、
外形が立方体で、中空部3aは球状体の一部をなす形状
であり、中空部3aはコンクリートブロック体3の中心
と同心に配置され、前記球状体の直径をコンクリートブ
ロック体3の一辺の長さより大とすることによって、各
外面に円形の開口3bがそれぞれ形成されている。
【0033】ここで、図6を参照して、コンクリートブ
ロック体3の製造方法について説明する。図6に示すよ
うな型枠4内に、収縮状態にある弾性中子5を環状体4
dを通して装入した後、空気供給ホース5aを接続し
て、圧縮空気を送り込むことによって全体を球状に膨張
させる。このとき、弾性中子5の膨張に伴って、その表
面が、型枠4を構成する創成板4aの開口4bおよび治
具4cの環状体4dの中に嵌まり込むように変形するこ
とによって、弾性中子5が位置決めされる。
【0034】弾性中子5を所定状態まで膨張させたら、
環状体4dの周囲の開放部分から弾性中子5と創成板4
aとの間にコンクリートを充填する。そして、コンクリ
ートが硬化したら、弾性中子5内の空気を排出して収縮
させ、環状体4dを通して抜き取った後、型枠4から脱
型すると、図5に示すコンクリートブロック体3が得ら
れる。
【0035】一方、本発明の落差工構造物においては、
コンクリートブロック体3の代わりに、あるいはコンク
リートブロック体3と組み合わせて、図7に示すような
コンクリートブロック体12を用いることもできる。
【0036】ここで、図7,8を参照して、コンクリー
トブロック体12およびその製造方法について説明す
る。図7はコンクリートブロック体12を示す斜視図、
図8はコンクリートブロック体12の製造方法を示す斜
視図である。
【0037】図7に示すコンクリートブロック体12
は、外形が立方体であり、立方体を構成する六面のそれ
ぞれに連通した開口11aを有する円筒体形状の中空部
11を備えている。また、中空部11は、コンクリート
硬化後に取り出し可能な複数の分割中子8によって形成
されたものである。
【0038】ここで、図8を参照して、コンクリートブ
ロック体12の製造方法について説明する。図8に示す
ように、分解可能な複数の構成部材8a,8b,8c,
8d8eからなる分割中子8を、型枠9内に配置し、分
割中子8と型枠9との間にコンクリートを充填した後、
上板9aを被せて型枠9を密閉状態とする。そして、コ
ンクリートが硬化したら、型枠9を取り外し、分割中子
8の構成部材8b,8c,8d,8eをそれぞれ軸方向
に抜き取った後、構成部材8aを軸方向に抜き取れば、
図7に示すコンクリートブロック体12を得ることがで
きる。
【0039】コンクリートブロック体12は、中空部1
1が円筒体形状であるため、コンクリート床版にそのま
ま設置すると中空部11内に流れ込む水の流速や水深の
変化などが少ないが、コンクリート床版に凹部を設けそ
の上に設置すれば水の流速や水深に変化が生じるため、
多様性に富んだ水流が形成される。
【0040】このように、コンクリートブロック体3,
12は、中空部3a,11の形状がそれぞれ異なってい
るため、落差工構造物を形成した場合、以下に述べるよ
うに、それぞれの形状に応じた機能を発揮する。
【0041】コンクリートブロック体3は中空部3aが
球状体の一部を含む形状であるため、中空部3aにおけ
る流速や水深の変化が滑らかなものとなる。一方、コン
クリートブロック体12は中空部11が円筒体形状の空
間を互いに交差させた形状であるため、コンクリート床
版に凹部などを設けることにより流速や水深に様々な変
化を与えることができる。
【0042】次に、本発明の落差工構造物は、コンクリ
ートブロック体3,12の代わりに、あるいはコンクリ
ートブロック体3,12と組み合わせて、図9に示すよ
うなコンクリートブロック体16を用いて構築すること
もできる。
【0043】ここで、図9,10を参照して、コンクリ
ートブロック体16およびその製造方法について説明す
る。図9はコンクリートブロック体16を示す斜視図、
図10はコンクリートブロック体16の製造方法を示す
斜視図である。
【0044】コンクリートブロック体16は、図9
(a)に示すように、外形が立方体で、円筒体形状の中
空部15を有し、図9(b)に示すように、中空部15
は底面16Xを除く五つの外面に連通する開口15Yを
有している。また、中空部15はコンクリート硬化後に
分解して取り外し可能な分割中子によって形成されたも
のである。
【0045】ここで、図10を参照して、コンクリート
ブロック体16の製造方法について説明する。図10に
示すように、分解可能な主中子19aおよび副中子19
b,19c,19d,19eで構成された分割中子19
を型枠20内に配置して上枠20aを装着した後、上枠
20aの開口部分から分割中子19と型枠20との間に
コンクリートを充填する。コンクリートが硬化したら、
上枠20aおよび型枠20を取り外し、分割中子19を
構成する副中子19b,19c,19d,19eをそれ
ぞれ軸方向に抜き取った後、主中子19aを軸方向に抜
き取れば、図9に示すコンクリートブロック体16が得
られる。コンクリートブロック体16は底面16Xが閉
塞されているため、底面16Xを下にして川床に配置す
るだけで落差工構造物を構築することも可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0047】(1)内部から外面に連通した中空部を有
する複数のコンクリートブロック体を、河川の流路断面
内に上流側川床と下流側川床との間に段差が生じるよう
に面的に配置することにより、複数のコンクリートブロ
ック体を川床に並べるだけで、魚道としての機能も兼備
した落差工構造物を構築することができるため、大規模
な地盤改良などは不要となり、構築工事を容易化するこ
とができるとともに、生態系への悪影響を防止すること
ができる。
【0048】(2)複数のコンクリートブロック体同士
を隙間なく配置することにより、流水は中空部のみを通
過していくため、魚道としての機能を維持しつつ、川床
の洗掘防止機能を向上させることができる。
【0049】(3)面的に配置されたコンクリートブロ
ック体の中空部を上流側から下流側まで連続状態とし、
連続した中空部を流路とすることにより、落差工部分に
おいて連続した流路が形成されるため、川床が連続した
河川と同様、魚類が遡上しやすい状態となり、魚道とし
ての機能を向上させることができる。
【0050】(4)コンクリートブロック体として、六
面以上の外面を有する多面体であってその内部に前記外
面のうち四面以上の外面に連通した中空部を有するもの
を用いることにより、コンクリートブロック体の空隙率
が高まり、コンクリートブロック体そのものを軽量化す
ることができるため、流量の増大、施工性の向上を図る
ことができる。また、水の流れ方向が多様化するため、
自然の傾斜川床と同様、魚類が遡上しやすい状態とな
り、魚道としての機能も向上する。
【0051】(5)コンクリートブロック体の中空部の
形状を、曲面体の一部、多面体の一部を含む形状とする
ことにより、中空部を通過する水の流速や水深の変化が
生じるため、魚類に限らず、多種多様な水生生物に好適
な移動路、休息場所となる。
【0052】(6)コンクリートブロック体の中空部の
形状を円筒体を含む形状とすることにより、強度が高ま
り、流水や転石の衝撃に対する耐久性が向上する。一
方、角筒体を含む形状とすることにより、必要レベルの
耐久性を確保しつつ、流路や魚道などとして機能する中
空部の拡大を図ることができる。
【0053】(7)コンクリートブロック体を立方体ま
たは直方体とすることにより、川床に配置する場合の密
着状態の確保が容易となり隙間が発生しにくくなるた
め、川床の洗掘防止機能および施工後の安定性が向上す
る。また、配列の自由度が増大するため、施工現場の地
形への対応性、施工性などが向上し、工期短縮を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態である落差工構造物を示す一部切欠
斜視図である。
【図2】落差工構造物の垂直断面構造を示す図である。
【図3】図1に示す落差工構造物の一部切欠平面図であ
る。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】コンクリートブロック体を示す斜視図である。
【図6】図5のコンクリートブロック体の製造方法を示
す斜視図である。
【図7】他のコンクリートブロック体を示す斜視図であ
る。
【図8】図7のコンクリートブロック体の製造方法を示
す斜視図である。
【図9】他のコンクリートブロック体を示す斜視図であ
る。
【図10】図9のコンクリートブロック体の製造方法を
示す斜視図である。
【符号の説明】
3,12,16 コンクリートブロック体 3a,11,15 中空部 3b,11a,15Y 開口 4,9,20 型枠 4a 創成板 4b 開口 4c 治具 4d 環状体 5 弾性中子 5a 空気供給ホース 8,19 分割中子 8a,19a 主中子 8b〜8e,19b〜19e 副中子 9a,20a 上枠 10 落差工構造物 13 河川 14 川床 16X 底面 17 豊水時水位 18 渇水時水位 30 基礎床版 31 魚類 32,33 水深

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部から外面に連通した中空部を有する
    複数のコンクリートブロック体を、河川の流路断面内に
    上流側川床と下流側川床との間に段差が生じるように面
    的に配置したことを特徴とする落差工構造物。
  2. 【請求項2】 前記コンクリートブロック体同士を隙間
    なく配置したことを特徴とする請求項1記載の落差工構
    造物。
  3. 【請求項3】 面的に配置された前記コンクリートブロ
    ック体の中空部を上流側から下流側まで連続状態とし、
    連続した前記中空部を流路としたことを特徴とする請求
    項1,2記載の落差工構造物。
  4. 【請求項4】 前記コンクリートブロック体が、六面以
    上の外面を有する多面体であってその内部に前記外面の
    うち四面以上の外面に連通した中空部を有するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜3記載の落差工構造物。
  5. 【請求項5】 前記コンクリートブロック体の中空部の
    形状が、曲面体の一部、多面体の一部、円筒体、角筒体
    のうちの少なくとも一つを含む形状である請求項1〜4
    記載の落差工構造物。
  6. 【請求項6】 前記コンクリートブロック体が、立方体
    または直方体であることを特徴とする請求項1〜5記載
    の落差工構造物。
JP27918197A 1997-10-13 1997-10-13 落差工構造物 Pending JPH11117262A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27918197A JPH11117262A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 落差工構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27918197A JPH11117262A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 落差工構造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11117262A true JPH11117262A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17607581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27918197A Pending JPH11117262A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 落差工構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11117262A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101313868B1 (ko) * 2012-11-26 2013-10-01 강릉원주대학교산학협력단 복수의 중공형 구조체를 갖는 사방댐 구조물
JP2019056226A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 大成建設株式会社 コンクリートブロック

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101313868B1 (ko) * 2012-11-26 2013-10-01 강릉원주대학교산학협력단 복수의 중공형 구조체를 갖는 사방댐 구조물
JP2019056226A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 大成建設株式会社 コンクリートブロック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11117262A (ja) 落差工構造物
JP6853931B1 (ja) 河川の護岸用魚礁ブロック
JPH11117272A (ja) 魚道構造物
JP3131171B2 (ja) 立体枠状ブロックの型枠装置及び同ブロックの使用方法並びに同ブロックによる構造物の構築方法
JPH11117267A (ja) 砂防ダム構造物
JPH1193138A (ja) 組立コンクリートブロックおよび該ブロックを用いた土木構造物
JP3851697B2 (ja) コンクリートブロックを用いた落差工
JPH06280239A (ja) 組立式魚道
KR20060118938A (ko) 적층 조립식 방파제
KR20050052543A (ko) 유도로 형성용 블록, 유도로를 구비한 벽 구축용 패널재 및형틀
JP2965909B2 (ja) 生態系保全型擬石ブロック積み護岸構造
JPH11264129A (ja) 護岸構造
KR200410821Y1 (ko) 하천바닥 세굴방지용 수중보 설치구조
JP2558414B2 (ja) 本設壁兼用山留め壁の施工方法
JPS6328968Y2 (ja)
JP3493163B2 (ja) 土石囲繞枠材の施工方法
JP2001355220A (ja) 土木工事用ブロックと、土木工事用ブロックの製造装置
KR100688930B1 (ko) 세굴방지 구조체
JPH11117258A (ja) 河川用敷石ブロック
JP2002105923A (ja) 魚巣兼用鋼製護岸構造物
JP2003041559A (ja) 甌穴型魚道ブロック
JP3139367B2 (ja) 連続地中壁工法
JP2006125007A (ja) 護岸ブロック及びその製造方法
JPH10331130A (ja) 護岸構造
JPH11107243A (ja) 護岸構造物