JPH11112822A - 色変換テーブル作成方法、色変換テーブル作成プログラムを記録した媒体、色変換テーブル作成装置、色変換テーブル修正方法、色変換テーブル修正プログラムを記録した媒体および色変換テーブル修正装置 - Google Patents

色変換テーブル作成方法、色変換テーブル作成プログラムを記録した媒体、色変換テーブル作成装置、色変換テーブル修正方法、色変換テーブル修正プログラムを記録した媒体および色変換テーブル修正装置

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JPH11112822A
JPH11112822A JP9274693A JP27469397A JPH11112822A JP H11112822 A JPH11112822 A JP H11112822A JP 9274693 A JP9274693 A JP 9274693A JP 27469397 A JP27469397 A JP 27469397A JP H11112822 A JPH11112822 A JP H11112822A
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広和 笠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線形補間演算を利用しているため、非線形性
の強い領域で色変換の誤差が大きくなっていた。 【解決手段】 プリンタ31にて色パッチを印刷させて
測色した後(ST100)、この対応関係を用いて線形
補間によってRGBの格子点に対応するCMYの座標値
を推定するとともに(ST110)、算出されたCMY
に基づいて非線形補間演算でRGBの格子点を求め(S
T120)、その差を減ずるように推定されたCMYの
座標値を修正していく(ST140〜ST160)こと
により、RGBの色再現座標系における格子点に対して
正確に対応するCMYの座標値を得ることができ、ま
た、キャリブレーションにも同様の手法を適用してプリ
ンタ31の機体差を解消することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RGBからCMY
へと色変換する際に使用するための色変換テーブルを作
成する色変換テーブル作成方法と、色変換テーブル作成
プログラムを記録した媒体と、色変換テーブル作成装
置、および同色変換テーブルを修正する色変換テーブル
修正方法と、色変換テーブル修正プログラムを記録した
媒体と、色変換テーブル修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータを利用する画像処理におい
ては、コンピュータ内でRGB(赤緑青)の色座標系を
採用するものの、印刷を行うプリンタではCMY(シア
ン、マゼンタ、イエロー)の色座標系を採用するため、
色変換が必要となる。
【0003】色空間は本来的に一つであるものの、座標
の取り方によって表し方が異なってくる。従って、それ
ぞれの色をRGBの座標系でも表せるし、CMYの座標
系でも表せることになり、これらの異なる座標系間で色
データを変換する必要が生じてくる。このような場合の
色変換は一律の変換式によって表されることはなく、本
来的には全ての座標間で対応関係を探して色変換テーブ
ルに記録するしかない。
【0004】しかしながら、それぞれの座標系が採用す
る各成分の階調数が大きくなってくると表現可能な色数
はその三乗に比例して大きくなるため、一概に変換テー
ブルを用意するのも非現実的である。例えば、一色につ
いて「256」階調であればRGBの三色では約167
0万色となり、色変換テーブルをコンピュータ上で実現
するための記憶容量の問題もあるし、もとより1670
万色の全ての対応関係を調べること自体に無理がある。
このため、従来は数百色の対応関係を測色し、この対応
関係に基づいて残りの対応関係は演算して推定し、色変
換テーブルを生成している。
【0005】より具体的には、プリンタに対してCMY
の座標値を変化させながら所定間隔の格子点の色データ
を与えて色パッチを印刷させ、印刷された色パッチを測
色する。測色できるのはせいぜい数百ポイントに過ぎな
いから座標系の残りの格子点については周囲の対応関係
を利用して線形補間演算で求めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の色変換
テーブル作成方法においては、線形補間演算を利用して
いるため、非線形性の強い領域で色変換の誤差が大きく
なるという課題があった。この場合、非線形補間演算の
ような精度の高い演算を採用できればよいのだが、比較
的実現容易な非線形補間演算を採用することはできな
い。一般的な非線形補間演算を高次元の座標系で使用す
るのであれば所定間隔の格子点での対応関係が必要とな
る。しかしながら、色変換テーブルを作成する前の時点
であるからCMYの座標系で所定間隔の格子点を用意す
ることはできても、RGBの座標系で所定間隔の格子点
を用意することはできないからである。言い換えれば、
CMYからRGBへの対応関係は正確に推定できるもの
の、RGBからCMYへの対応関係は推定できないし、
必要とされるのはRGBの所望の格子点におけるCMY
への色変換である。
【0007】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、より正確かつ実現可能な範囲での色変換テーブ
ル作成方法、色変換テーブル作成プログラムを記録した
媒体、色変換テーブル作成装置、色変換テーブル修正方
法、色変換テーブル修正プログラムを記録した媒体およ
び色変換テーブル修正装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、第一の色再現座標系から
第二の色再現座標系への色変換テーブルを作成する方法
であって、上記第二の色再現座標系における所定間隔の
格子点に対応する上記第一の色再現座標系における格子
点の対応関係を求めておき、この対応関係を用いた線形
補間演算により上記第一の色再現座標系における他の格
子点に対応する上記第二の色再現座標系における格子点
を推定し、この推定された第二の色再現座標系における
格子点に対応する上記第一の色再現座標系における格子
点を正確に求め、この正確に求められた格子点と上記推
定の基礎となった格子点との差に基づいて上記第二の色
再現座標系における推定された格子点を修正する構成と
してある。
【0009】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、準備として予め上記第二の色再現座標系
における所定間隔の格子点に対応する上記第一の色再現
座標系における格子点の対応関係を求めておき、この対
応関係を用いた線形補間演算により上記第一の色再現座
標系における他の格子点に対応する上記第二の色再現座
標系における格子点を推定する。ここで、この推定され
た第二の色再現座標系における格子点に対応する上記第
一の色再現座標系における格子点を正確に求める。上述
したように、最初から第一の色再現座標系から第二の色
再現座標系への変換を正確に求めることはできないが、
その逆は各種の手法によって実現可能である。そして、
この正確に求められた格子点と上記推定の基礎となった
格子点との差に基づいて上記第二の色再現座標系におけ
る推定された格子点を修正する。すなわち、差が大きけ
ればその差を小さくするように線形補間演算で推定され
た格子点を移動させればよい。
【0010】準備として予め求めておく第二の色再現座
標系と第一の色再現座標系との格子点の対応関係は各種
の手法で実現できる。その一例として、現実に測色する
手法も有効である。この場合、必ずしも第二の色再現座
標系と第一の色再現座標系との間で直に対応関係が必要
となるわけではない。例えば、これらの間に絶対色座標
系を介在させ、それぞれと絶対色座標系との対応関係を
求めておいて、最終的に両者の関係が得られるようにし
ても良い。むろん、いずれかが変換式などを介して一義
的に絶対色座標系と変換可能なものであっても構わな
い。さらに、第一の色再現座標系と第二の色再現座標系
とが表面的には同一であるものの実質的に異なる関係に
ある場合でも有効である。すなわち、機器の物理的な特
性などによって必ずしも座標系に対して線形な関係を確
保できないような場合には、同一の色再現座標系を採用
しながらも実質的には異なる色再現座標系にあるものと
考えることができる。
【0011】このような背景を利用する一例として、請
求項2にかかる発明は、請求項1に記載の色変換テーブ
ル作成方法において、上記第一の色再現座標系について
は実質的に絶対色空間へ転換しておく構成としてある。
【0012】色変換の背景には最終出力でどうしても必
要となることが多く、その意味では最終出力以外では絶
対色空間を利用することが可能である。従って、上記の
ように構成した請求項2にかかる発明においては、第一
の色再現座標系を実質的に絶対色空間へ転換している。
【0013】第一の色再現座標系における他の格子点に
対応する第二の色再現座標系における格子点を線形補間
演算により推定するにあたり、その線形補間演算は広義
の意味に解釈する。すなわち、線形補間演算としての八
点補間演算であるとか四点補間演算であるとかの狭義の
線形補間演算のみならず、上記対応関係を用いて比較的
容易な演算を用いて第一の色再現座標系から第二の色再
現座標系へ変換を推定できる各種の演算を含むものであ
る。
【0014】推定された第二の色再現座標系における格
子点に対応する上記第一の色再現座標系における格子点
を正確に求めるにはいくつかの手法を利用可能であり、
その一例として、測色しても良い。ただし、測色するの
は手数が多くかかるため、これを演算で求めるようにし
ても良い。その一例として、請求項3にかかる発明は、
請求項1または請求項2に記載の色変換テーブル作成方
法において、上記推定された第二の色再現座標系におけ
る格子点に対応する上記第一の色再現座標系における格
子点を正確に求めるときに非線形補間演算で行う構成と
してある。
【0015】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、第二の色再現座標系を基準としたときに
所定間隔の格子点で第一の色再現座標系との対応関係が
求められていることになるので、非線形補間演算で任意
の格子点での対応関係を求めることが可能となってお
り、非線形補間演算を実行することにより上記推定され
た第二の色再現座標系における格子点に対応する第一の
色再現座標系における格子点は正確に演算される。この
ような非線形補間演算として各種の演算を適用可能であ
り、スプライン補間演算やニュートン補間などが利用可
能である。
【0016】正確に求められた格子点と推定の基礎とな
った格子点との差に基づいて当該推定された格子点を修
正するにあたり、必ずしも一度の修正に限定されるもの
ではなく、その一例として請求項4にかかる発明は、請
求項1〜請求項3のいずれかに記載の色変換テーブル作
成方法において、上記修正された第二の色再現座標系に
おける格子点に対応する上記第一の色再現座標系におけ
る格子点を正確に求め、この正確に求められた格子点と
上記推定の基礎となった格子点との差に基づいて上記修
正された格子点を重ねて修正する構成としてある。
【0017】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、第二の色再現座標系における格子点が修
正して得られても、それに対応する第一の色再現座標系
における格子点が本来の格子点であるとは限らない一
方、以前の格子点よりは近くなっていることが予想され
るから、新たに得られる差に基づいて修正された格子点
を重ねて修正することにより、徐々に収束していくこと
になる。
【0018】一方、修正する手法自体も各種の手法を採
用可能であり、かかる修正手順の最も基本的な一例とし
て、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4のい
ずれかに記載の色変換テーブル作成方法において、上記
正確に求められた格子点と上記推定の基礎となった格子
点との差に基づいて上記第二の色再現座標系における推
定された格子点を修正するときに上記推定の基礎となっ
た格子点を微少変動させたときの上記正確に求められた
格子点の変動状況に基づいて上記推定された格子点を修
正する構成としてある。
【0019】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、第二の色再現座標系の側で推定の基礎と
なった格子点を微少変動させた場合の第一の色再現座標
系の側での格子点の変動状況を判断することにより、推
定された格子点の修正方針が分かる。このようにして修
正方針を決定することにより、トライアンドエラーを最
小限で済ませることができる。
【0020】また、他の一例として、請求項6にかかる
発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の色変換
テーブル作成方法において、上記正確に求められた格子
点と上記推定の基礎となった格子点との差に基づいて上
記第二の色再現座標系における推定された格子点を修正
するときに上記推定の基礎となった格子点での変動具合
を求めるとともに上記差とこの変動具合とに基づいて上
記推定された格子点の修正量を求める構成としてある。
【0021】上記のように構成した請求項6にかかる発
明においては、上記推定の基礎となった格子点での変動
具合を求めれば、上記差とこの変動具合とに基づいて上
記推定された格子点の修正量が求められる。より具体的
な一例について説明すれば、変動具合と修正量とを乗算
することによって差が得られるからである。むろん、こ
の演算式以外にも同様の原理を用いて演算可能である。
【0022】さらに、このようにして得られる色変換テ
ーブルは必ずしもRGBであるとかCMYといった最低
限の要素色からなるものである必要はなく、その一例と
して、請求項7にかかる発明は、請求項1〜請求項6の
いずれかに記載の色変換テーブル作成方法において、上
記第二の色再現座標系は各要素色に対して濃度の異なる
複数の要素色に分解されて再現されるとともに、上記対
応関係の推定は分解前の各要素色において行ない、修正
後に分解を行う構成としてある。
【0023】上記のように構成した請求項7にかかる発
明においては、上記第二の色再現座標系は各要素色に対
して濃度の異なる複数の要素色に分解されて再現される
ことを前提とすれば、分解前の各要素色について対応関
係の推定を行ない、修正後に分解を行なえばよい。
【0024】以上のような手法で色変換テーブルを作成
する発明の思想は、各種の態様を含むものである。すな
わち、ハードウェアで実現されたり、ソフトウェアで実
現されるなど、適宜、変更可能である。
【0025】発明の思想の具現化例として画像処理する
ソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記
録したソフトウェア記録媒体上においても当然に存在
し、利用されるといわざるをえない。
【0026】その一例として、請求項8にかかる発明
は、コンピュータにて第一の色再現座標系から第二の色
再現座標系への色変換テーブルを作成する色変換テーブ
ル作成プログラムを記録した媒体であって、上記第二の
色再現座標系における所定間隔の格子点に対応する上記
第一の色再現座標系における格子点の対応関係を求めて
おき、この対応関係を用いた線形補間演算により上記第
一の色再現座標系における他の格子点に対応する上記第
二の色再現座標系における格子点を推定し、この推定さ
れた第二の色再現座標系における格子点に対応する上記
第一の色再現座標系における格子点を正確に求め、この
正確に求められた格子点と上記推定の基礎となった格子
点との差に基づいて上記第二の色再現座標系における推
定された格子点を修正する構成としてある。
【0027】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなるソフトウェア記録媒体においても全
く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次
複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等
である。その他、供給方法として通信回線を利用して行
う場合でも本発明が利用されていることには変わりない
し、半導体チップに書き込まれたようなものであっても
同様である。
【0028】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものはなく、一部をソフトウ
ェア記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み
込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0029】むろん、これらの色変換テーブル作成方法
やソフトウェアの実現主体として色変換テーブル作成装
置として適用可能なことはいうまでもなく、請求項9に
かかる発明は、第一の色再現座標系から第二の色再現座
標系への色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成
装置であって、上記第二の色再現座標系における所定間
隔の格子点に対応する上記第一の色再現座標系における
格子点の対応関係を記憶する格子点対応データ記憶手段
と、この対応関係を用いた線形補間演算により上記第一
の色再現座標系における他の格子点に対応する上記第二
の色再現座標系における格子点を推定する線形補間推定
手段と、この推定された第二の色再現座標系における格
子点に対応する上記第一の色再現座標系における格子点
を正確に求める実対応データ推定手段と、この正確に求
められた格子点と上記推定の基礎となった格子点との差
に基づいて上記第二の色再現座標系における推定された
格子点を修正する修正手段とを具備する構成としてあ
る。
【0030】上記のように構成した請求項9にかかる発
明においては、格子点対応データ記憶手段が上記第二の
色再現座標系における所定間隔の格子点に対応する上記
第一の色再現座標系における格子点の対応関係を記憶し
ており、線形補間推定手段はこの対応関係を用いた線形
補間演算により上記第一の色再現座標系における他の格
子点に対応する上記第二の色再現座標系における格子点
を推定する。この後、実対応データ推定手段はこの推定
された第二の色再現座標系における格子点に対応する上
記第一の色再現座標系における格子点を正確に求め、修
正手段がこの正確に求められた格子点と上記推定の基礎
となった格子点との差に基づいて上記第二の色再現座標
系における推定された格子点を修正する。
【0031】むろん、このような色変換テーブル作成装
置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込ま
れた状態で利用されることもあるなど、適宜変更可能で
ある。
【0032】一方、上述したように同じ色再現座標系を
採用していても機体差などに起因して現実には正しい出
力を得られないこともある。特に、機械的な偏差が生じ
うる場合においては避けられない問題であり、この場合
にも正しい出力を得られる対応データが直に得られない
場合もある。このような場合の好適な一例として、請求
項10にかかる発明は、画像入力装置が採用する第一の
色再現座標系から画像出力装置が採用する第二の色再現
座標系へ色データを色変換するための色変換テーブルを
画像出力装置の特性に応じて修正する方法であって、上
記第二の色再現座標系における所定間隔の格子点に対応
する上記第一の色再現座標系における格子点の対応関係
を求めておき、所定の色データを上記対応関係に基づい
て色変換して上記画像出力装置で出力せしめた結果と本
来の出力結果との色のずれを求め、各色データに対応す
るこの色のずれをなくす上記第二の色再現系における修
正量を求め、この修正量に基づいて上記対応関係を修正
する構成としてある。
【0033】上記のように構成した請求項10にかかる
発明においても、準備として予め上記第二の色再現座標
系における所定間隔の格子点に対応する上記第一の色再
現座標系における格子点の対応関係を求めておき、所定
の色データを上記対応関係に基づいて色変換して上記画
像出力装置で出力する。そして、各色データごとに出力
結果と本来の出力結果との色のずれを求めつつこの色の
ずれをなくす上記第二の色再現系における修正量を求め
る。そして、この修正量に基づいて上記対応関係を修正
する。
【0034】すなわち、仮に色変換テーブルが正しい色
変換を行うものであったとしても画像出力装置において
色再現性に問題があることもあり、この場合には実際の
色データに対応する出力結果で色ずれを求め、かつ、こ
の色ずれをなくす修正量を得て、全体の色変換テーブル
を修正する。この場合、所定の色データは特徴のよく表
れるものであると好ましいが、必ずしも上記対応関係を
求めた全格子点である必要はない。また、修正量を求め
るにあたっては上記色データの格子点での上記変動具合
などを利用しても良い。
【0035】このような手法で色変換テーブルを修正す
る発明の思想についても、各種の態様を含むものであ
り、ハードウェアで実現されたり、ソフトウェアで実現
されるなど、適宜、変更可能である。
【0036】発明の思想の具現化例として画像処理する
ソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記
録したソフトウェア記録媒体上においても当然に存在
し、利用されるといわざるをえない。
【0037】その一例として、請求項11にかかる発明
は、コンピュータにて画像入力装置が採用する第一の色
再現座標系から画像出力装置が採用する第二の色再現座
標系へ色データを色変換するための色変換テーブルを画
像出力装置の特性に応じて修正する色変換テーブル修正
プログラムを記録した媒体であって、上記第二の色再現
座標系における所定間隔の格子点に対応する上記第一の
色再現座標系における格子点の対応関係を求めておき、
所定の色データを上記対応関係に基づいて色変換して上
記画像出力装置で出力せしめた結果と本来の出力結果と
の色のずれを求め、各色データに対応するこの色のずれ
をなくす上記第二の色再現系における修正量を求め、こ
の修正量に基づいて上記対応関係を修正する構成として
ある。
【0038】さらに、ハードウェアとして実現する色変
換テーブル修正装置としても有用であることはいうまで
もなく、請求項12にかかる発明は、画像入力装置が採
用する第一の色再現座標系から画像出力装置が採用する
第二の色再現座標系へ色データを色変換するための色変
換テーブルを画像出力装置の特性に応じて修正する色変
換テーブル修正装置であって、上記色変換テーブルは、
上記第二の色再現座標系における所定間隔の格子点に対
応する上記第一の色再現座標系における格子点の対応関
係を記憶しており、所定の色データを上記対応関係に基
づいて色変換して上記画像出力装置で出力せしめた結果
と本来の出力結果との色のずれを色ずれ量として求める
色ずれ量取得手段と、各色データに対応するこの色のず
れをなくす上記第二の色再現系における修正量を求め修
正量取得手段と、この修正量に基づいて上記対応関係を
修正するテーブル修正手段とを具備する構成としてあ
る。
【0039】上記のように構成した請求項12にかかる
発明においては、色変換テーブルが第二の色再現座標系
における所定間隔の格子点に対応する第一の色再現座標
系における格子点の対応関係を記憶しており、色ずれ量
取得手段で所定の色データを上記対応関係に基づいて色
変換して上記画像出力装置で出力せしめた結果と本来の
出力結果との色のずれを色ずれ量として求めると、修正
量取得手段が各色データに対応するこの色のずれをなく
す上記第二の色再現系における修正量を求め、テーブル
修正手段はこの修正量に基づいて上記対応関係を修正す
る。
【0040】ここで、色ずれ量取得手段は、上記対比す
る色の間で色のずれを色ずれ量として求めるが、この色
ずれ量は広義に適用でき、定量化された色ずれ量であっ
ても良いし、相対的な対比を示す色ずれ量であっても良
いし、単に色ずれの傾向を表すものであっても良い。
【0041】また、修正量取得手段についても、検出さ
れた色のずれをなくす修正量を求めるものの、必ずしも
当該修正量によって色のずれがすぐさまなくなるという
ものである必要はなく、繰り返し適用することによって
徐々に色のずれが少なくなっていくものであっても構わ
ない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、非線形補
間演算などを適用できない状態においてもできる限り手
数をかけることなく正確な対応関係を得ることが可能な
色変換テーブル作成方法を提供することができる。
【0043】また、請求項2にかかる発明によれば、絶
対色空間を利用することにより汎用性を高めることがで
きる。
【0044】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
徐々に収束させて正確さを増すことができる。
【0045】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
演算だけで実行することができ、人手が介在する手間を
減らすことができる。
【0046】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
微少変動に対する挙動を利用して容易に修正を行うこと
ができる。
【0047】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
変動具合を利用して早期に本来の変換結果を得ることが
できる。
【0048】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
複数の濃度を有する色再現座標系にも適用できる。
【0049】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
同様の効果を得ることが可能な色変換テーブル作成プロ
グラムを記録した媒体を提供でき、請求項9にかかる発
明によれば、同様の効果を得ることが可能な色変換テー
ブル作成装置を提供できる。
【0050】さらに、請求項10にかかる発明によれ
ば、機体差などに起因する色ずれを解消することが可能
な色変換テーブル修正方法を提供することができ、請求
項11にかかる発明によれば、同様の効果を得ることが
可能な色変換テーブル修正プログラムを記録した媒体を
提供でき、請求項12にかかる発明によれば、同様の効
果を得ることが可能な色変換テーブル修正装置を提供で
きる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。
【0052】図1は本発明の一実施形態にかかる色変換
テーブルの作成方法の手順をフローチャートにより示し
ており、図2は同フローチャートに対応するプログラム
を実行するコンピュータシステムの概略構成を示してお
り、図3は作成される色変換テーブルの入出力を示して
おり、図4は同色変換テーブルの構成を示している。
【0053】図2において、コンピュータシステム10
は、図1に示すフローチャートに対応したソフトウェア
を実行するコンピュータ20と、このコンピュータ20
から出力される色データに基づいて色パッチを印刷する
カラーインクジェットプリンタ31と、このプリンタ3
1にて印刷された色パッチを測色する測色器40とから
構成されている。
【0054】以下、先ずこのハードウェアについて説明
し、次にフローチャートを参照しながら実際の色変換テ
ーブル作成手順について説明する。
【0055】コンピュータ20は、CPUやROMやR
AM及びI/Oなどからなる主装置21と、キーボード
22と、ディスプレイ23などから構成されるととも
に、外部補助記憶装置としてハードディスク24やフロ
ッピーディスク25やCD−ROMドライブ26などを
備え、さらには通信回線を介して外部のコンピュータシ
ステムなどに接続するためのモデム27を備えている。
そして、図1に示すフローチャートに対応するソフトウ
ェアをはじめ、各種のソフトウェアがフロッピーやCD
−ROMなどの記録媒体を介して供給され、あるいは伝
送媒体たる通信回線自体を介して同ソフトウェアが供給
されるようになっている。
【0056】また、主装置21においては、オペレーテ
ィングシステム21aにプリンタドライバ21bやディ
スプレイドライバ21cが組み込まれた状況で稼働して
おり、色変換テーブルを作成するためのアプリケーショ
ン21dはこのオペレーティングシステム21aによっ
て実行を管理されている。
【0057】アプリケーション21dが作成する色変換
テーブル50は、図3に示すようにRGBの階調値を色
データとしてCMYKの階調値を求める三次元のテーブ
ルであり、より具体的な配列構造は図4に示すような
(R,G,B,(C=0,M=1,Y=2,K=3))
{R,G,Bは階調値}という四次元の配列で構成されて
いる。なお、本実施形態においては、それぞれ256階
調となっている。
【0058】むろん、コンピュータ20自体はソフトウ
ェアの演算処理が可能であれば各種の構成とすることが
できるし、必ずしも汎用的なコンピュータ20である必
要もなく、専用の装置で構成することもできる。
【0059】通常、カラープリンタには、各要素色につ
いて階調出力可能なものと、ドットを付すか否かの二階
調出力のものとに分類される。本実施形態におけるプリ
ンタ31は後者のインクジェット方式のものを採用して
いる。プリンタ31が各要素色において二階調出力しか
できない場合、印刷工程は、図5に示すように、多階調
のRGBの色データを多階調のCMYKの色データに変
換後、二階調に階調変換して行われる。プリンタ31の
具体的構成を図6に示しており、三つの印字ヘッドユニ
ットからなる印字ヘッド31aと、この印字ヘッド31
aを制御する印字ヘッドコントローラ31bと、当該印
字ヘッド31aを桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動
モータ31cと、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ
31dと、これらの印字ヘッドコントローラ31bと印
字ヘッド桁移動モータ31cと紙送りモータ31dにお
ける外部機器とのインターフェイスにあたるプリンタコ
ントローラ31eとを備えている。
【0060】また、図7は印字ヘッド31aのより具体
的な構成を示しており、図8はインク吐出時の動作を示
している。印字ヘッド31aにインクを供給するため脱
着式のインクカートリッジ31a1が備えられており、
このインクカートリッジ31a1からノズル31a2へ
と至る微細な管路31a3が形成されているとともに、
同管路31a3の終端部分にはインク室31a4が形成
されている。このインク室31a4の壁面は可撓性を有
する素材で形成され、この壁面に電歪素子であるピエゾ
素子31a5が備えられている。このピエゾ素子31a
5は電圧を印加することによって結晶構造が歪み、高速
な電気−機械エネルギー変換を行うものであるが、かか
る結晶構造の歪み動作によって上記インク室31a4の
壁面を押し、当該インク室31a4の容積を減少させ
る。すると、このインク室31a4に連通するノズル3
1a2からは所定量の色インク粒が勢いよく吐出するこ
とになる。
【0061】すなわち、紙送り方向にノズル31a2が
配列された印字ヘッド31aを用紙幅方向に操作しつつ
紙送りすることにより、CMYKの色インク粒を記録用
紙にドットマトリクス状に付着させてカラー印刷可能と
なっている。この場合、再現される色の階調や色調は各
色ごとのドット数や比によって調整されることになる。
【0062】本実施形態においては、印字ヘッド31a
を記録用紙に対して相対的に走査させて印刷を行うもの
を採用しているが、カラーレーザープリンタのように紙
幅方向に光走査しつつ記録用紙だけを相対的に送り動作
させるものにおいても適用できるし、二階調のものに限
らず多階調のカラープリンタにおいても適用できる。
【0063】測色器40はプリンタ31で印刷する色パ
ッチを測色し、測色結果を絶対色空間の色座標で出力す
る。測色機構は各種のものを採用可能であり、ここでは
特に詳述しないが、本実施形態においては測色結果を直
にコンピュータ20に出力できるようにしている。ま
た、測色結果はL*a*b*(以下、表記の便宜上LA
Bと統一する)の絶対色空間における座標値として出力
される。このLABの絶対色空間の場合、座標値はいわ
ゆる三刺激値XYZに演算だけで変換可能であり、ま
た、同じようにRGBとの間でも演算だけで変換可能で
ある。以下の演算においては、本来的にRGBの階調値
に対応するCMYKの階調値を求めることになるが、演
算の便宜上、RGBの階調値の代わりにLABの絶対色
空間における座標値を利用する。なお、本実施形態にお
いては、LABの絶対色空間を採用しているが、むろん
他の絶対色空間を採用することも可能である。
【0064】次に、このようなハードウェアを使用して
図1に示す手順に従って色変換テーブルを作成していく
過程について説明する。
【0065】ステップST100ではCMYの座標系に
おける所定間隔の格子点を指定してプリンタ31にて色
パッチを印刷し、印刷結果を測色器40で測色してLA
Bの絶対色空間における座標値を取得する。上述したよ
うに色変換テーブル50はCMYKの変換値を出力する
ものであるが、基本的にはCMYの座標値に基づいて一
義的な変換式からCMYKの座標値を得るようにしてい
るため、色変換テーブルを作成するにあたってはCMY
で格子点を特定する。なお、Kの成分値については後述
するような変換式を用いて最後に算出している。また、
CMYの座標値は256階調であるのに対して、プリン
タ31は二階調の出力しかできないため、図5に示す階
調変換を行ってプリンタ31に色パッチを印刷させるこ
とになる。
【0066】測色のための労力というボトルネックがあ
る以上、ステップST100の測色を全格子点(全色)
で行うことはできず、ステップST110では上述した
ように測色した格子点での対応関係を利用して残りの格
子点の対応関係を求める。ここで必要なのは、LABの
全格子点あるいは実用において必要な数の格子点でのC
MYの座標値である。この場合、測色した格子点はLA
Bの座標系から見ると決して所定間隔の格子点とはなっ
ておらず、まばらに配置している。そして、従って、測
色した格子点の対応関係を利用して非線形補間演算を行
うのは無理と位って差し支えない。なお、図9はCMY
の座標系を基準とした格子点の位置関係を示している
し、図10はこの格子点位置をLABの座標系で示して
いる。
【0067】このような状況のため、従来よりこの演算
は線形補間演算で行われている。この線形補間演算は、
図11のモデル図に示されるように、測色した格子点に
よって座標系を四面体で分割し、求めようとする格子点
を含む四面体を特定する。この四面体を構成する四つの
格子点と内側の格子点とを結んでさらに四つの四面体と
したとき、細分された各四面体の体積で重み付けして対
向する格子点の座標値を累積することにより、線形な補
間演算を実現できる。なお、線形補間演算には八点補間
演算も知られているが、上述したように求めようとして
いるLABの格子点が均等な間隔となっているわけでは
ないので、好適とは言い難い。
【0068】線形補間演算で得られたCMYの座標値を
(Cnow ,Mnow ,Ynow )と呼ぶことにする。この座
標値は必ずしも正しくない。特に、LABとCMYとの
関係が非線形となっている領域においてずれが大きい。
このずれは、LABの格子点が本来的に意図する色とC
MYの座標値(Cnow ,Mnow ,Ynow )に基づいてプ
リンタ31にて印刷される色とが一致しないことを意味
する。ここで問題点を繰り返すと、ずれがあることが分
かっていてもLABの格子点からCMYの座標値を正し
く得ることはできないということである。そして、CM
Yの座標値(Cnow ,Mnow ,Ynow )が表す色を何ら
かの手段で求められれば、このずれを解消するように修
正すれば正しい座標値を得ることができると言える。
【0069】CMYの座標値(Cnow ,Mnow ,Ynow
)に基づいてプリンタ31にて印刷される色を求める
一つの手段は、実際に印刷してみて測色器40で測色す
ることである。測色すれば極めて正確に色を求めること
ができる。ただし、実際に人間が作業したり、専用の装
置を開発するなど、作業量自体は少なくない。
【0070】一方、CMYの座標系自体は所定間隔の格
子点となっているから、ステップST100にて測色し
た対応関係を利用してCMYの座標値に対応するLAB
の座標値を非線形補間演算で演算することは可能であ
る。演算だけで求められるので人間の作業量は少ない
し、非線形補間演算であるから非線形の領域においても
かなり正確に求められる。ステップST120ではこの
ような理由からCMYの座標値(Cnow ,Mnow ,Yno
w )に対応するLABでの座標値を非線形補間演算で求
める。
【0071】n個の点(Xi、Yi)(i=0,1,
…,n−1)が与えられればYi=P(Xi)(i=
0,1,…,n−1)を満たすn−1次の多項式
【0072】
【数1】
【0073】が一意的に定まる。但し、どの二つのXi
も等しくないとする。この多項式を表す閉じた式
【0074】
【数2】
【0075】がラグランジュ(Lagrange)の補
間公式である。なお、右辺のΠ以下については((X−
Xj )/(Xi−Xj))をj=i以外の全てのjについ
て掛け合わせたものを意味する。この補間演算の具体的
な実行方法をC言語で示したコーディングリストを図1
2に示している。
【0076】また、この非線形補間演算の処理の一例
を、図13〜図15に示している。まず、フローを説明
する前に図14にて図示した非線形演算の概念を説明す
る。
【0077】数2に示したラグランジュの補間公式を四
点の対応データに基づいて適用しようとした場合、図1
4に示すP点(Cp,Mp,Yp)の補間演算を行なう
こととしても、必ずしも四つの格子点を通過するかどう
かは不明である。従って、P点が位置する前後で各軸方
向に四つの格子点からなる立方体を想定し、この立方体
内で各軸方向ごとに順に補間演算を実行することによ
り、P点の演算に必要な四つの点の対応データを算出し
ていくことにする。ここにおいて、各軸毎の格子座標を
{C1, C2, C3, C4}{M1, M2, M3, M4}{Y1, Y2, Y3,
Y4}と設定しておく。
【0078】まず、P点(図示△の点)を通過するM軸
方向に平行な直線を想定すると、この直線は、M軸の格
子座標を通過することになる四つのCY平面を貫通する
ことになる。この各交点は同図にて○点で示しており、
その座標は(Cp,M4,Yp)、(Cp,M3,Y
p)、(Cp,M2,Yp)、(Cp,M1,Yp)で
ある。この交点自体の対応データは不明であるため、そ
れぞれの交点と交わるCY平面上でY軸に平行な直線を
想定する。この直線はY軸の格子座標を通過することに
なる四つのCM平面を貫通する。四つの直線のうちM軸
の座標が「M1」である点に注目し、各交点を同図にて
●点で示している。その座標は(Cp,M1,Y1)、
(Cp,M1,Y2)、(Cp,M1,Y3)、(C
p,M1,Y4)であり、まだ対応データは不明であ
る。しかしながら、これらの交点を通過するC軸に平行
な直線を想定すると、今度は全て格子点を通過する。す
なわち、交点(Cp,M1,Y1)を通過する直線は
(C1,M1,Y1)、(C2,M1,Y1)、(C
3,M1,Y1)、(C4,M1,Y1)を通過する。
【0079】これを逆に遡ることにすれば、四つの(C
1,M1,Y1)、(C2,M1,Y1)、(C3,M
1,Y1)、(C4,M1,Y1)から一つの●点の対
応データを得ることができることになり、同様にして四
つの●点の対応データを得たときには一つの○点の対応
データを得ることができる。これを繰り返せば四つの○
点の対応データを得ることができ、そうなれば△点の対
応データを算出できるようになる。
【0080】かかる過程のより具体的な演算を図15に
示しており、一番内側のネストではi=1〜4とした四
つの格子点の対応データD(Ci,Mj,Yk)を利用
し、C軸方向での成分値Cpでの対応データf(j)
(●点の対応データ)を算出している。j=1〜4とし
て四つのf(j)が得られれば、一つ上のネスト内では
これを利用してY軸方向での成分値Ypでの対応データ
g(k)(○点の対応データ)を算出する。そして、k
=1〜4として四つのg(k)が得られれば、一番上の
ネスト内ではこれを利用してh(△点の対応データ)が
算出できる。
【0081】図13に示すフローチャートに戻ると、ス
テップS310では所属格子グループの特定を実行す
る。図14及び図15に示すように各軸方向に四つの格
子点を固定して演算を実行すると容易であるため、演算
のルーチンをこの立方体の座標値を利用して実行できる
サブルーチン化している。従って、格子点を補間する演
算を実行する前に当該格子点を含むような各軸方向に四
つの格子点からなる立方体を特定する。そして、ステッ
プS320ではこの立方体の格子点における対応データ
を同ワークエリアへ移動させる。
【0082】ワークエリアでは図14に示す関係が特定
されるため、続くステップS330では図15に示すネ
スト処理で非線形演算を実行する。なお、ワークエリア
へ移動させる際には各軸方向へのオフセットが生じるた
め、移動させる際にオフセット量を保存し、求めようと
する格子点についてもその座標値に同オフセット量を考
慮した座標値(Cp,Mp,Yp)で計算する。なお、
図15においては三次元での補間に対応して三段階のネ
ストの処理となっているが、さらに高次元での補間に対
応してネスト処理することも可能である。
【0083】このようにしてCMYの座標値(Cnow,
Mnow,Ynow)に対応するLABでの座標値を非線形補
間演算で求めることができる。
【0084】この例では、非線形補間演算の具体的な処
理としてラグランジュの補間公式を利用しているが、他
の演算を利用することも可能であり、例えば、スプライ
ン(spline)補間も可能である。スプライン補間
は導関数まで連続性を有する利用ができ、この意味で導
関数の連続性が問題となる場合に備えた硬めの補間であ
る。ただし、計算は複雑とならざるを得ず、このスプラ
イン補間演算の具体的な実行方法をC言語で示したコー
ディングリストを図16に示している。
【0085】また、他の非線形の補間演算として、ネビ
ル(Neville)補間であったり、ニュートン(N
ewton)補間などを利用可能である。これらの場合
は、数値的にも計算が楽になる。
【0086】以上のようにしてCMYの座標値(Cno
w,Mnow,Ynow)に対応するLABでの座標値を求め
ることができたら、この座標値と本来的に求めようとし
ていたLABでの格子点とのずれが十分に小さいか否か
をステップST130にて判断する。図17は本来のL
ABの格子点T0とCMYの座標値(Cnow,Mnow,Y
now)に対応するLABでの座標値T1との関係を示し
ている。上述したようにCMYとLABとの関係が線形
に近い領域であれば、この差は小さいが、非線形の領域
においては差が大きくなる。
【0087】従って、差が小さければこのCMYの座標
値(Cnow,Mnow,Ynow)をLABでの格子点に対応
する変換値とするし、差が大きい場合にはこの差を解消
するようなCMYの座標値(Ctarget,Mtarget,Yta
rget)を求めることにする。
【0088】LABにおいても、CMYにおいてもそれ
ぞれ三成分から構成されているので、理解の便宜のため
にLABにおけるLの成分とCMYにおけるCの成分に
着目する。すなわち、仮にM成分とY成分を固定したと
想定したときのC成分とL成分との関係を図18に示し
ている。
【0089】求めようとしているLABの格子点のL成
分がLtargetであり、線形補間演算で得られたCMYの
座標値に対応するLABの座標値のL成分はLnowとな
っている。従って、両者の差ΔL(=Ltarget−Lno
w)が小さくなるように線形補間演算で得られた座標値
のC成分をCnowからCtargetへと修正する必要があ
る。
【0090】この場合、一の手法として、C成分を微少
量(ΔC)だけ変化させてCnow1とし、それに対応する
LABの座標値のL成分はLnow1を求めるとともに、こ
のように微少量変化させたことが結果としてLtargetへ
近づいたか判定することが可能である。そして、判定結
果に基づいて微少量(ΔC)を変化させ、徐々にLAB
の格子点へと近づかせていくことができる。
【0091】この利点は複雑な演算をすることなくΔC
を少しずつ変えれば済む点であるが、繰り返しおこなわ
なければならない点で非効率である。
【0092】これに対して、ΔLが分かっているのであ
るから、CnowでのL成分の変化率(dL/dC)が分
かればΔLを解消するためのΔCの目安は計算可能であ
り、ステップST140ではこの変化率を求める。理解
の便宜のため、再度、M成分とY成分を固定したと想定
したとすると、
【0093】
【数3】
【0094】という関係式が得られるからである。ここ
で、CnowでのL成分の変化率(dL/dC)は次のよ
うにして求めることができる。ある微細な変化量δCを
設定し、Cnowを挟む(Cnow+δC,Mnow,Ynow)と
(Cnow−δC,Mnow,Ynow)でのLABの座標値
(LCH,ACH,BCH)と(LCL,ACL,BCL)とを上述
した非線形補間演算により求め、最後に次式より変化率
を求める。
【0095】
【数4】
【0096】すなわち、C成分については(dL/d
C,dA/dC,dB/dC)という変化率が得られ
る。むろん、M成分とY成分についても同様に演算する
ことにより、それぞれの変化率は(dL/dM,dA/
dM,dB/dM)と(dL/dY,dA/dY,dB
/dY)として得られる。
【0097】この結果を踏まえてステップST150で
は変化率(dL/dC…)と差(ΔL…)とから次のよ
うにして補正量(ΔC…)は、
【0098】
【数5】
【0099】ようにして算出でき、ステップST160
ではこの補正量(ΔC,ΔM,ΔY)を加えた新たなC
MYの座標値を(Cnow,Mnow,Ynow)とする。
【0100】このようにしてCMYの座標値(Cnow,
Mnow,Ynow)を修正しただけでも十分に効果はある。
しかしながら、このようなアプローチは必ずしも一度に
限る必要はなく、複数回繰り返すことによって徐々に収
束させていくことも可能であり、ステップST160の
実行後、ステップST120へと処理を移して上述した
アプローチを繰り返す。むろん、十分に誤差が小さくな
ったとステップST130にて判断されれば終了させる
ようにしている。
【0101】以上の処理を求めようとする全てのLAB
の格子点について実行する(全ての格子点ではなく、特
徴的な格子点について実行し、他の格子点を推定しても
よい)。この結果、最初、ステップST100にて色パ
ッチを測色しておけば、以降の処理は演算だけで実行で
き、しかも徐々に本来の値に正確に近づけていくという
ことが可能となる。むろん、LABの座標系はRGBに
対応させ、最終的には図3および図4に示すような色変
換テーブルを形成する。
【0102】以上の例では、色変換テーブルの読み出し
値がCMYTなっているが、これにK成分を加えること
も当然に可能である。その手順は上述したようにしてR
GBとCMYの変換テーブルを作成しておき、その後で
K成分を算出すればよい。図19はその手順を示してお
り、CMY各成分における共通の最小量(下色量:CM
Ymin=min(C,M,Y))をK成分とするとと
もに、各色成分からこの下色量を減ずるものである。
【0103】図に示す例であれば、(C=100,M=
200,Y=150)であるときに下色量CMYmin
=100であり、 C’=100−100=0 M’=200−100=100 Y’=150−100=50 K=CMYmin=100 となる。
【0104】むろん、K成分の算出はこれに限られる必
要はなく、下色量に一定の比率(例えば、50%)を乗
算したりしてもよいし、さらに明度や彩度などを利用し
てこの比率を変化させるなど適宜変更可能である。
【0105】また、シアンやマゼンタなど、比較的濃い
要素色を濃色と淡色とで表すような場合でも全く同様で
あり、上述したようにしてRGBとCMYの変換テーブ
ルを作成しておき、その後で所定の変換式を用いて濃色
成分と淡色成分とに分離すればよい。図20はその手順
を示しており、シアンとマゼンタについて濃インクC,
Mと淡インクc,mとを用意しておき、濃インクと淡イ
ンクとの比率を1:2としている。この場合、淡インク
で表される限りは淡インクで表し、淡インクで対応しき
れない部分は濃インクとして残すようにする。図に示す
例であれば、(C=50,M=200,Y=0,K=2
0)であり、これを変換すると、 c=50×2=100 C’=50−50=0 m=255(最大) M’=200−m/2=73 Y’=0 K=20 となる。この場合のK成分は先の例のようにして求めた
ものである。この場合も、変換式は適宜変更可能であ
り、インクデューティを踏まえて使用される濃インクと
淡インクの合計が多くなり過ぎないようにしてもよい。
【0106】以上のようにすれば基本となるRGBから
CMYへの対応関係を求めることができ、さらに色イン
クによってはCMYを更に分解することによって対応可
能となる。
【0107】一方、プリンタ31の実際の印刷結果とR
GBの色データとを対応させるためにある対応関係で求
められた誤差に基づいて解消させていくという手法は、
プリンタ31の機体差を解消するキャリブレーションに
も適用可能であり、図21はこのキャリブレーションの
手順を示している。
【0108】キャリブレーションとなると実際の出力結
果を測色する必要が生じる。これには二つの問題があ
る。ユーザーの側で測色できるようにしなければならな
い点と、測色ポイントの数である。しかし、後者の問題
についてはキャリブレーションの場合、基本的にRGB
からCMYへの色変換テーブルはできており、各プリン
タ31の機体差を特徴づける適当な数のサンプルポイン
トを決定すれば足りる。また、前者の問題に置いても、
サンプルポイント付近でリファレンスとしての色パッチ
を用意しておけばユーザーはこれと比較することによっ
て測色可能となる。
【0109】キャリブレーションでは、ステップST2
00にて補正量を「0」にクリアし、ステップST21
0にて補正量をサンプルポイントの座標値に加えて色パ
ッチを印刷し、上述したリファレンスとの対比で測色を
行う。この場合、必ずしも具体的な色データを入力しな
ければならないわけではなく、一致する色パッチを印刷
すれば内部の対比データによって色データに変換すると
いうことも可能である。本実施形態においては、このス
テップST200が色ずれ量取得手段を構成する。
【0110】ステップST220ではこの測色値と予め
サンプルポイントに対応して求められている基準値との
色差を算出し、所定のしきい値よりも小さいか否かを判
定する。最初から色差が小さければ即座に終了するし、
以下に述べるように補正量を得ることによって色差が小
さくなることもある。
【0111】基準値と測色値との色差がしきい値よりも
大きい場合にはステップST230にてサンプルポイン
トにおける上記変化率を算出し、ステップST240で
はこの変化率と色差とを使用して補正量を求める。図2
2はこの補正量を求めるための説明図である。
【0112】サンプルポイントで色パッチを印刷し、こ
れを測色したところLnow が得られたとする。しかし、
本来であればLrefとなることが期待されており、両者
の差ΔL(=Lref−Lnow)の差を解消するようにサン
プルポイントの座標値をずらす補正量ΔCが必要とな
る。この補正量ΔCは上述したのと同様にして色差(Δ
L)と変化率(dL/dC…)から求められる。本実施
形態においては、このステップST230,240が修
正量取得手段を構成する。
【0113】求められた補正量(ΔC,ΔM,ΔY)は
ステップST210にてサンプルポイントの座標値に加
えられ、再度、色パッチを印刷して上述した処理を繰り
返す。図22に示す例であれば、二度目の色パッチの印
刷時には色差(ΔL’)は極めて減少することが分か
る。なお、一回の補正だけでも十分であるとすれば、サ
ンプルポイントでの変化率は予め算出しておくことも可
能であるから、キャリブレーションを短時間で済ませる
ことも可能となる。従って、ステップST210はテー
ブル修正手段を構成する。
【0114】キャリブレーションにおいては、このよう
にして補正量が求められた後、ステップST250にて
当該補正量を利用して色変換テーブルにおける各格子点
の補正量を算出する。サンプルポイントの格子点毎に補
正量が検出されているので、他の格子点は上述した四点
補間演算などで補正量を求め、その結果を利用して色変
換テーブルの値を補正する。この結果、同色変換テーブ
ルを利用して色変換すると機体差のあるプリンタ31で
あっても期待したとおりの色を再現して印刷することが
できるようになる。
【0115】このように、プリンタ31にて色パッチを
印刷させて測色した後(ST100)、この対応関係を
用いて線形補間によってRGBの格子点に対応するCM
Yの座標値を推定するとともに(ST110)、算出さ
れたCMYに基づいて非線形補間演算でRGBの格子点
を求め(ST120)、その差を減ずるように推定され
たCMYの座標値を修正していく(ST140〜ST1
60)ことにより、RGBの色再現座標系における格子
点に対して正確に対応するCMYの座標値を得ることが
でき、また、キャリブレーションにも同様の手法を適用
してプリンタ31の機体差を解消することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる色変換テーブルの
作成方法の手順を示すフローチャートである。
【図2】同フローチャートに対応するプログラムを実行
するコンピュータシステムの概略構成を示す図である。
【図3】色変換テーブルの入出力を示す図である。
【図4】色変換テーブルの構成を示す図である。
【図5】印刷工程を示す図である。
【図6】プリンタの概略ブロック図である。
【図7】同プリンタにおける印字ヘッドユニットのより
詳細な概略説明図である。
【図8】同印字ヘッドユニットで色インクを吐出させる
状況を示す概略説明図である。
【図9】CMYの座標系を基準として測色する格子点の
位置関係を示す図である。
【図10】測色する格子点位置をLABの座標系で示す
図である。
【図11】四点補間演算の説明図である。
【図12】ラグランジュの補間演算をC言語でコーディ
ングした図である。
【図13】非線形補間プログラムのフローチャートであ
る。
【図14】ラグランジュの補間公式で非線形補間する場
合の手順を示す概念図である。
【図15】ラグランジュ補間演算に対応したフローチャ
ートである。
【図16】スプライン補間演算をC言語でコーディング
した図である。
【図17】LABの格子点と推定されたCMYの座標値
に対応するLABでの座標値との関係を示す図である。
【図18】補正量を求めるための説明図である。
【図19】K成分を発生させる際にCMYからCMYK
へと成分を分散させる状況を示す図である。
【図20】濃インクと淡インクとを利用する際にCMY
Kから成分を分散させる状況を示す図である。
【図21】キャリブレーションを実行する際の色変換テ
ーブルの補正処理を示す図である。
【図22】補正量を求めるための説明図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム 20…コンピュータ 21…主装置 21a…オペレーティングシステム 21b…プリンタドライバ 21c…ディスプレイドライバ 21d…アプリケーション 22…キーボード 23…ディスプレイ 24…ハードディスク 25…フロッピーディスク 26…ドライブ 27…モデム 31…プリンタ 31…各プリンタ 31a…印字ヘッド 31a…当印字ヘッド 31a1…インクカートリッジ 31a2…ノズル 31a3…管路 31a4…インク室 31a5…ピエゾ素子 31b…印字ヘッドコントローラ 31c…印字ヘッド桁移動モータ 31d…モータ 31e…プリンタコントローラ 40…測色器 50…色変換テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 色変換テーブル作成方法、色変換テーブル作成プログラムを記録した媒体、色変換テーブル作成 装置、色変換テーブル修正方法、色変換テーブル修正プログラムを記録した媒体および色変換テ ーブル修正装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の色再現座標系から第二の色再現座
    標系への色変換テーブルを作成する方法であって、 上記第二の色再現座標系における所定間隔の格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点の対応関
    係を求めておき、 この対応関係を用いた線形補間演算により上記第一の色
    再現座標系における他の格子点に対応する上記第二の色
    再現座標系における格子点を推定し、 この推定された第二の色再現座標系における格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点を正確に
    求め、 この正確に求められた格子点と上記推定の基礎となった
    格子点との差に基づいて上記第二の色再現座標系におけ
    る推定された格子点を修正することを特徴とする色変換
    テーブル作成方法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の色変換テーブル作
    成方法において、上記第一の色再現座標系については実
    質的に絶対色空間へ転換しておくことを特徴とする色変
    換テーブル作成方法。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の色変換テーブル作成方法において、上記推定さ
    れた第二の色再現座標系における格子点に対応する上記
    第一の色再現座標系における格子点を正確に求めるとき
    に非線形補間演算で行うことを特徴とする色変換テーブ
    ル作成方法。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の色変換テーブル作成方法において、上記修正された
    第二の色再現座標系における格子点に対応する上記第一
    の色再現座標系における格子点を正確に求め、 この正確に求められた格子点と上記推定の基礎となった
    格子点との差に基づいて上記修正された格子点を重ねて
    修正することを特徴とする色変換テーブル作成方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の色変換テーブル作成方法において、上記正確に求め
    られた格子点と上記推定の基礎となった格子点との差に
    基づいて上記第二の色再現座標系における推定された格
    子点を修正するときに上記推定の基礎となった格子点を
    微少変動させたときの上記正確に求められた格子点の変
    動状況に基づいて上記推定された格子点を修正すること
    を特徴とする色変換テーブル作成方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の色変換テーブル作成方法において、上記正確に求め
    られた格子点と上記推定の基礎となった格子点との差に
    基づいて上記第二の色再現座標系における推定された格
    子点を修正するときに上記推定の基礎となった格子点で
    の変動具合を求めるとともに上記差とこの変動具合とに
    基づいて上記推定された格子点の修正量を求めることを
    特徴とする色変換テーブル作成方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の色変換テーブル作成方法において、上記第二の色再
    現座標系は各要素色に対して濃度の異なる複数の要素色
    に分解されて再現されるとともに、上記対応関係の推定
    は分解前の各要素色において行ない、修正後に分解を行
    うことを特徴とする色変換テーブル作成方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータにて第一の色再現座標系か
    ら第二の色再現座標系への色変換テーブルを作成する色
    変換テーブル作成プログラムを記録した媒体であって、 上記第二の色再現座標系における所定間隔の格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点の対応関
    係を求めておき、 この対応関係を用いた線形補間演算により上記第一の色
    再現座標系における他の格子点に対応する上記第二の色
    再現座標系における格子点を推定し、 この推定された第二の色再現座標系における格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点を正確に
    求め、 この正確に求められた格子点と上記推定の基礎となった
    格子点との差に基づいて上記第二の色再現座標系におけ
    る推定された格子点を修正することを特徴とする色変換
    テーブル作成プログラムを記録した媒体。
  9. 【請求項9】 第一の色再現座標系から第二の色再現座
    標系への色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成
    装置であって、 上記第二の色再現座標系における所定間隔の格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点の対応関
    係を記憶する格子点対応データ記憶手段と、 この対応関係を用いた線形補間演算により上記第一の色
    再現座標系における他の格子点に対応する上記第二の色
    再現座標系における格子点を推定する線形補間推定手段
    と、 この推定された第二の色再現座標系における格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点を正確に
    求める実対応データ推定手段と、 この正確に求められた格子点と上記推定の基礎となった
    格子点との差に基づいて上記第二の色再現座標系におけ
    る推定された格子点を修正する修正手段とを具備するこ
    とを特徴とする色変換テーブル作成装置。
  10. 【請求項10】 画像入力装置が採用する第一の色再現
    座標系から画像出力装置が採用する第二の色再現座標系
    へ色データを色変換するための色変換テーブルを画像出
    力装置の特性に応じて修正する方法であって、 上記第二の色再現座標系における所定間隔の格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点の対応関
    係を求めておき、 所定の色データを上記対応関係に基づいて色変換して上
    記画像出力装置で出力せしめた結果と本来の出力結果と
    の色のずれを求め、 各色データに対応するこの色のずれをなくす上記第二の
    色再現系における修正量を求め、 この修正量に基づいて上記対応関係を修正することを特
    徴とする色変換テーブル修正方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータにて画像入力装置が採用
    する第一の色再現座標系から画像出力装置が採用する第
    二の色再現座標系へ色データを色変換するための色変換
    テーブルを画像出力装置の特性に応じて修正する色変換
    テーブル修正プログラムを記録した媒体であって、 上記第二の色再現座標系における所定間隔の格子点に対
    応する上記第一の色再現座標系における格子点の対応関
    係を求めておき、 所定の色データを上記対応関係に基づいて色変換して上
    記画像出力装置で出力せしめた結果と本来の出力結果と
    の色のずれを求め、 各色データに対応するこの色のずれをなくす上記第二の
    色再現系における修正量を求め、 この修正量に基づいて上記対応関係を修正することを特
    徴とする色変換テーブル修正プログラムを記録した媒
    体。
  12. 【請求項12】 画像入力装置が採用する第一の色再現
    座標系から画像出力装置が採用する第二の色再現座標系
    へ色データを色変換するための色変換テーブルを画像出
    力装置の特性に応じて修正する色変換テーブル修正装置
    であって、 上記色変換テーブルは、上記第二の色再現座標系におけ
    る所定間隔の格子点に対応する上記第一の色再現座標系
    における格子点の対応関係を記憶しており、 所定の色データを上記対応関係に基づいて色変換して上
    記画像出力装置で出力せしめた結果と本来の出力結果と
    の色のずれを色ずれ量として求める色ずれ量取得手段
    と、 各色データに対応するこの色のずれをなくす上記第二の
    色再現系における修正量を求め修正量取得手段と、 この修正量に基づいて上記対応関係を修正するテーブル
    修正手段とを具備することを特徴とする色変換テーブル
    修正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020041697A (ko) * 2000-11-28 2002-06-03 정정휘 프린트의 특성상 발생하는 컬러의 차이를 보정하는 방법및 이를 구현할 수 있는 프로그램이 수록된 컴퓨터로 읽을수 있는 기록 매체
US6654494B1 (en) 1998-12-22 2003-11-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Color image processing apparatus and color image processing method thereof
US7912393B2 (en) 2007-01-31 2011-03-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device with a density measuring unit
US7944595B2 (en) 2005-07-20 2011-05-17 Canon Kabushiki Kaisha Color processing method and apparatus
JP2013074581A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Brother Ind Ltd 制御装置及びプログラム

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