JPH11106160A - ロープ式エレベータ - Google Patents
ロープ式エレベータInfo
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- JPH11106160A JPH11106160A JP26953697A JP26953697A JPH11106160A JP H11106160 A JPH11106160 A JP H11106160A JP 26953697 A JP26953697 A JP 26953697A JP 26953697 A JP26953697 A JP 26953697A JP H11106160 A JPH11106160 A JP H11106160A
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- JP
- Japan
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- rope
- tension
- type elevator
- detector
- guide rail
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- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】昇降路の高さや地震の強弱の如何にかかわら
ず、ロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐこ
とのできるロープ式エレベータを得ること。 【解決手段】かご1の上下に加速度検出器14A,14Bと
荷重検出器16B,16Cを設ける。ピット17の張り車7A
の上端に対して、レール把持装置9を設ける。このレー
ル把持装置9は、張り車7Aの枠体の上端に立設した油
圧シリンダと、この油圧シリンダの上端に設けた下部の
ベースとこのベースに防振ゴムを介して載置した上部の
ベースと、この上部のベースに立設したブロックと、こ
のブロックと案内レール8との間に挿入された楔と、ブ
ロックの上端に設けられ支えや連結ロッドなどを介して
楔を下方に押圧するシリンダなどで構成する。建物が揺
れると、レール把持装置9を駆動し張り車7Aをガイド
レール8に固定して、張り車7Aの上昇を防ぎ、主索5
やつり合いロープ6の揺れの増加を抑える。
ず、ロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐこ
とのできるロープ式エレベータを得ること。 【解決手段】かご1の上下に加速度検出器14A,14Bと
荷重検出器16B,16Cを設ける。ピット17の張り車7A
の上端に対して、レール把持装置9を設ける。このレー
ル把持装置9は、張り車7Aの枠体の上端に立設した油
圧シリンダと、この油圧シリンダの上端に設けた下部の
ベースとこのベースに防振ゴムを介して載置した上部の
ベースと、この上部のベースに立設したブロックと、こ
のブロックと案内レール8との間に挿入された楔と、ブ
ロックの上端に設けられ支えや連結ロッドなどを介して
楔を下方に押圧するシリンダなどで構成する。建物が揺
れると、レール把持装置9を駆動し張り車7Aをガイド
レール8に固定して、張り車7Aの上昇を防ぎ、主索5
やつり合いロープ6の揺れの増加を抑える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープ式エレベー
タに関する。
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のロープトラクション式エ
レベータの一例を示す斜視図で、シングルラップ形のロ
ーピングの場合の昇降路と機械室などを示し、乗場など
は省略している。
レベータの一例を示す斜視図で、シングルラップ形のロ
ーピングの場合の昇降路と機械室などを示し、乗場など
は省略している。
【0003】図4において、ビルの一角に形成された昇
降路10の上部には、機械室3が床3aの上部に形成さ
れ、この機械室3には巻上機4と図示しない制御盤など
が設置されている。
降路10の上部には、機械室3が床3aの上部に形成さ
れ、この機械室3には巻上機4と図示しない制御盤など
が設置されている。
【0004】巻上機4には、つり車4aが出力軸に挿入
され、つり車4aの下方の左側には、そらせ車4bが巻
上機のベースから垂設されている。このそらせ車4bと
つり車4aには、主索5の上端が巻装され、このうち、
そらせ車4bから垂下した主索5の下端には、つり合い
おもり2が吊り下げられ、つり車4aから垂下した主索
5の下端には、かご1が吊り下げられている。
され、つり車4aの下方の左側には、そらせ車4bが巻
上機のベースから垂設されている。このそらせ車4bと
つり車4aには、主索5の上端が巻装され、このうち、
そらせ車4bから垂下した主索5の下端には、つり合い
おもり2が吊り下げられ、つり車4aから垂下した主索
5の下端には、かご1が吊り下げられている。
【0005】昇降路10の両側には、昇降路の壁に打ち込
まれた図示しないアンカボルトとレール押えなどを介し
て、かご用とつり合いおもり用の二組のガイドレール2
6,27が垂直且つ平行に縦設されている。
まれた図示しないアンカボルトとレール押えなどを介し
て、かご用とつり合いおもり用の二組のガイドレール2
6,27が垂直且つ平行に縦設されている。
【0006】かご1とつり合いおもり2の上下の両側に
は、ガイドレール26,27の頂面と両側面と対置する図示
しない案内具が設けられ、巻上機で駆動されるかご1と
つり合いおもり2は、これらの案内具を介してガイドレ
ール26,27に案内されて、昇降路10を昇降する。
は、ガイドレール26,27の頂面と両側面と対置する図示
しない案内具が設けられ、巻上機で駆動されるかご1と
つり合いおもり2は、これらの案内具を介してガイドレ
ール26,27に案内されて、昇降路10を昇降する。
【0007】かごの下端には、つり合いロープ6の上端
が繋止され、このつり合いロープ6は、昇降路10を垂下
してこの昇降路10のピット17に立設された張り車7Bに
巻装され、この張り車7Bから立ち上げられたつり合い
ロープ6の上端は、つり合いおもりの下端に繋止されて
いる。
が繋止され、このつり合いロープ6は、昇降路10を垂下
してこの昇降路10のピット17に立設された張り車7Bに
巻装され、この張り車7Bから立ち上げられたつり合い
ロープ6の上端は、つり合いおもりの下端に繋止されて
いる。
【0008】機械室3の床3aには、調速機の綱車26A
が立設され、この綱車26Aに上端が巻装された調速機ロ
ープ26aは、昇降路10を垂下して、ピット17に立設され
た張り車26Bに巻装されている。
が立設され、この綱車26Aに上端が巻装された調速機ロ
ープ26aは、昇降路10を垂下して、ピット17に立設され
た張り車26Bに巻装されている。
【0009】ピット17には、ガイドレール26の下端の中
央部に対して、かご用の油入緩衝器28Aが立設され、ガ
イドレール27の下端の中央部に対して、つり合いおもり
用の油入緩衝器28Bが立設されている。かご1の前面に
は、かご戸が示され、この下方にスカートが示され、つ
り合いおもり2には、積載された複数のおもりが示され
ている。
央部に対して、かご用の油入緩衝器28Aが立設され、ガ
イドレール27の下端の中央部に対して、つり合いおもり
用の油入緩衝器28Bが立設されている。かご1の前面に
は、かご戸が示され、この下方にスカートが示され、つ
り合いおもり2には、積載された複数のおもりが示され
ている。
【0010】ところで、マレーシアにおいては、高さが
400mを超える超高層ビルが出現し、これらの超高層ビ
ルには、昇降行程の長い高速エレベータが設置されてお
り、今後もこの超高層ビルが増え、昇降行程の長いエレ
ベータも増える趨勢にある。
400mを超える超高層ビルが出現し、これらの超高層ビ
ルには、昇降行程の長い高速エレベータが設置されてお
り、今後もこの超高層ビルが増え、昇降行程の長いエレ
ベータも増える趨勢にある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されたロープ式エレベータにおいては、昇降行程に
応じて主索とつり合いロープの長さが増え、この長さと
昇降速度に対応して主索とつり合いロープの径も太くな
る。
構成されたロープ式エレベータにおいては、昇降行程に
応じて主索とつり合いロープの長さが増え、この長さと
昇降速度に対応して主索とつり合いロープの径も太くな
る。
【0012】すると、万一の地震で建物が大きく揺れた
場合には、主索とつり合いロープも大きく揺れるので、
かごが揺れるだけでなく、揺れる主索やつり合いロープ
が昇降路に設置された接続箱などの取付機器や乗場の敷
居などに接触して、これらを破損させあるいは主索が損
傷するおそれがある。そのため、特開平4−217599号公
報では、図5に示すようなエレベータロープの横揺れ防
止装置が開示されている。
場合には、主索とつり合いロープも大きく揺れるので、
かごが揺れるだけでなく、揺れる主索やつり合いロープ
が昇降路に設置された接続箱などの取付機器や乗場の敷
居などに接触して、これらを破損させあるいは主索が損
傷するおそれがある。そのため、特開平4−217599号公
報では、図5に示すようなエレベータロープの横揺れ防
止装置が開示されている。
【0013】この横揺れ防止装置は、地震などで建物が
揺れると、この揺れを機械室3に設置した揺れ検出器11
で検出して、制御装置13に出力し、この制御装置13では
揺れが一定値を超えると、ピット17に設置した張力付与
機構12に駆動信号を出力して、この張力付与機構12で張
り車7Bを下降させ、主索5とつり合いロープ6に対し
て通常の張力よりも大きい張力を付与して、これらのロ
ープの揺れを防いでいる。
揺れると、この揺れを機械室3に設置した揺れ検出器11
で検出して、制御装置13に出力し、この制御装置13では
揺れが一定値を超えると、ピット17に設置した張力付与
機構12に駆動信号を出力して、この張力付与機構12で張
り車7Bを下降させ、主索5とつり合いロープ6に対し
て通常の張力よりも大きい張力を付与して、これらのロ
ープの揺れを防いでいる。
【0014】さらに、特開昭57−102482号公報では、図
6(a)に示すようなロープ式エレベータが開示されて
いる。このロープ式エレベータは、巻上機4のつり車4
aの軸を延長し、つり車4aの外径(呼び径)の3分の
1と3分の2の外径の振れ止め用プーリ24A,24Bを挿
入し、これらの振れ止め用プーリ24A,24Bに巻装した
ロープ24a,24bの下端に振れ止め23A,23Bを吊り下
げている。
6(a)に示すようなロープ式エレベータが開示されて
いる。このロープ式エレベータは、巻上機4のつり車4
aの軸を延長し、つり車4aの外径(呼び径)の3分の
1と3分の2の外径の振れ止め用プーリ24A,24Bを挿
入し、これらの振れ止め用プーリ24A,24Bに巻装した
ロープ24a,24bの下端に振れ止め23A,23Bを吊り下
げている。
【0015】したがって、かご1が昇降すると、振れ止
め23A,23Bをかごの昇降行程の3分の1と3分の2の
行程で昇降路を昇降させ、主索5を3等分した位置に移
動させた振れ止め23A,23Bによって、この移動した振
れ止め23A,23Bの案内穴を貫通した主索5の揺れを減
らそうとするものである。
め23A,23Bをかごの昇降行程の3分の1と3分の2の
行程で昇降路を昇降させ、主索5を3等分した位置に移
動させた振れ止め23A,23Bによって、この移動した振
れ止め23A,23Bの案内穴を貫通した主索5の揺れを減
らそうとするものである。
【0016】図6(b)は、このロープ式エレベータの
作用を示す説明図で、かご1が最上階から 150m降下し
た状態を示し、この場合には、振れ止め23Aはプーリ24
Aの外径に対応して50m降下し、振れ止め23Bはプーリ
24Bに対応して 100m降下して、これらの振れ止め23
A,23Bによって、主索5は約3等分された位置で揺れ
が拘束される。
作用を示す説明図で、かご1が最上階から 150m降下し
た状態を示し、この場合には、振れ止め23Aはプーリ24
Aの外径に対応して50m降下し、振れ止め23Bはプーリ
24Bに対応して 100m降下して、これらの振れ止め23
A,23Bによって、主索5は約3等分された位置で揺れ
が拘束される。
【0017】ところが、このうち、前者の図5で示した
横揺れ防止装置では、耐震設計で柔構造の最近のビルで
は、機械室3の揺れ検出器11で検出された揺れは、ピッ
ト17の揺れと比べて小さい場合もあり、この場合には、
大きく揺れる張力付与機構12と張り車7Bによって、主
索5やつり合いロープ6は大きく揺れるので、張力付与
機構12による制振力が不十分となるおそれがある。
横揺れ防止装置では、耐震設計で柔構造の最近のビルで
は、機械室3の揺れ検出器11で検出された揺れは、ピッ
ト17の揺れと比べて小さい場合もあり、この場合には、
大きく揺れる張力付与機構12と張り車7Bによって、主
索5やつり合いロープ6は大きく揺れるので、張力付与
機構12による制振力が不十分となるおそれがある。
【0018】そのため、張力付与機構12を作動させる揺
れのしきい値を下げることも考えられるが、するとこれ
らのロープに張力を付与する時間が長くなるので、これ
らのロープや巻上機にかかる過負荷の時間も増えるだけ
でなく、これらのロープの伸びも増えるので寿命が短縮
するおそれがある。
れのしきい値を下げることも考えられるが、するとこれ
らのロープに張力を付与する時間が長くなるので、これ
らのロープや巻上機にかかる過負荷の時間も増えるだけ
でなく、これらのロープの伸びも増えるので寿命が短縮
するおそれがある。
【0019】一方、後者の図6(a)で示したロープ式
エレベータでは、昇降行程が 400mを超えると、振れ止
め用プーリと振れ止めの数が増えるので、巻上機の容量
が増えるだけでなく、構造も複雑となって、据付工期が
長くなり、高速で昇降するロープの摺動部の増加でロー
プの摩耗も増え、寿命が短縮するおそれもある。
エレベータでは、昇降行程が 400mを超えると、振れ止
め用プーリと振れ止めの数が増えるので、巻上機の容量
が増えるだけでなく、構造も複雑となって、据付工期が
長くなり、高速で昇降するロープの摺動部の増加でロー
プの摩耗も増え、寿命が短縮するおそれもある。
【0020】そのため、ロープの径を増やすことも考え
られるが、すると、ロープの重量の増加に対応して巻上
機の容量も増やさなければならない。そこで、本発明の
目的は、高揚程の昇降路のロープの寿命の低下を防ぎ、
ロープの揺れも防ぐことのできるロープ式エレベータを
得ることである。
られるが、すると、ロープの重量の増加に対応して巻上
機の容量も増やさなければならない。そこで、本発明の
目的は、高揚程の昇降路のロープの寿命の低下を防ぎ、
ロープの揺れも防ぐことのできるロープ式エレベータを
得ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、建物の昇降路に設置された巻上機から垂下した主索
の下端にかごとつり合いおもりが吊り下げられ、昇降路
のピットにガイドレールを介して立設された張り車に下
端が巻装されたつり合いロープの上端がかごとつり合い
おもりに係止されたロープ式エレベータにおいて、建物
の揺れを検出する揺れ検出器の信号により張り車の主枠
を前記ガイドレールに固定するレール挟持機構を張り車
に載置したことを特徴とする。
は、建物の昇降路に設置された巻上機から垂下した主索
の下端にかごとつり合いおもりが吊り下げられ、昇降路
のピットにガイドレールを介して立設された張り車に下
端が巻装されたつり合いロープの上端がかごとつり合い
おもりに係止されたロープ式エレベータにおいて、建物
の揺れを検出する揺れ検出器の信号により張り車の主枠
を前記ガイドレールに固定するレール挟持機構を張り車
に載置したことを特徴とする。
【0022】また、特に請求項2に対応する発明のロー
プ式エレベータは、張り車の主枠に立設されガイドレー
ルと対置する斜面が形成されたブロックと、このブロッ
クとガイドレールの間に設けられこのブロックとガイド
レールの間に駆動部で圧入される楔とでレール挟持機構
を構成したことを特徴とする。
プ式エレベータは、張り車の主枠に立設されガイドレー
ルと対置する斜面が形成されたブロックと、このブロッ
クとガイドレールの間に設けられこのブロックとガイド
レールの間に駆動部で圧入される楔とでレール挟持機構
を構成したことを特徴とする。
【0023】また、特に請求項3に対応する発明のロー
プ式エレベータは、揺れ検出器の検出信号が入力されあ
らかじめ設定したしきい値と比較して、駆動部に駆動信
号を出力する制御部を設けたことを特徴とする。
プ式エレベータは、揺れ検出器の検出信号が入力されあ
らかじめ設定したしきい値と比較して、駆動部に駆動信
号を出力する制御部を設けたことを特徴とする。
【0024】また、特に請求項4に対応する発明のロー
プ式エレベータは、ブロックと張り車の間に伸縮動作す
るアクチエータを設け、主索及びつり合いロープの張力
の変化を検出する張力検出器をかごの上下に設け、この
張力検出器と揺れ検出器の検出信号があらかじめ設定し
たしきい値を超えるとアクチエータを駆動して張り車を
下降させる手段を制御部に設けたことを特徴とする。
プ式エレベータは、ブロックと張り車の間に伸縮動作す
るアクチエータを設け、主索及びつり合いロープの張力
の変化を検出する張力検出器をかごの上下に設け、この
張力検出器と揺れ検出器の検出信号があらかじめ設定し
たしきい値を超えるとアクチエータを駆動して張り車を
下降させる手段を制御部に設けたことを特徴とする。
【0025】また、特に請求項5に対応する発明のロー
プ式エレベータは、揺れ検出器を昇降路のピット又は巻
上機に設けたことを特徴とする。また、特に請求項6に
対応する発明のロープ式エレベータは、レール挟持機構
の作動で張力が過剰となる主索の張力を検出する張力過
剰検出器を巻上機に設け、張力過剰検出器と張力検出器
の検出信号があらかじめ設定したしきい値を超えると、
駆動部及びアクチエータの作動を不能とする手段を制御
部に設けたことを特徴とする。
プ式エレベータは、揺れ検出器を昇降路のピット又は巻
上機に設けたことを特徴とする。また、特に請求項6に
対応する発明のロープ式エレベータは、レール挟持機構
の作動で張力が過剰となる主索の張力を検出する張力過
剰検出器を巻上機に設け、張力過剰検出器と張力検出器
の検出信号があらかじめ設定したしきい値を超えると、
駆動部及びアクチエータの作動を不能とする手段を制御
部に設けたことを特徴とする。
【0026】さらに、特に請求項7に対応する発明のロ
ープ式エレベータは、アクチエータを油圧シリンダとし
たことを特徴とする。このような手段によって、本発明
のロープ式エレベータでは、建物の揺れがあらかじめ設
定した値を超えると、張り車をガイドレールに固定し
て、つり合いロープの揺れの拡大を防ぎ、かごと主索の
揺れの拡大も抑える。
ープ式エレベータは、アクチエータを油圧シリンダとし
たことを特徴とする。このような手段によって、本発明
のロープ式エレベータでは、建物の揺れがあらかじめ設
定した値を超えると、張り車をガイドレールに固定し
て、つり合いロープの揺れの拡大を防ぎ、かごと主索の
揺れの拡大も抑える。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明のロープ式エレベー
タの一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本
発明のロープ式エレベータの一実施形態を示す斜視図
で、従来の技術で示した図4に対応する図である。ま
た、図2は、図1で示した張り車とこの張り車の上端に
固定された後述するレール把持装置を示す拡大詳細図
で、図3は図2のA−A断面図である。
タの一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本
発明のロープ式エレベータの一実施形態を示す斜視図
で、従来の技術で示した図4に対応する図である。ま
た、図2は、図1で示した張り車とこの張り車の上端に
固定された後述するレール把持装置を示す拡大詳細図
で、図3は図2のA−A断面図である。
【0028】図1,図2及び図3において、従来の技術
で示した図4と大きく異なるところは、つり合いロープ
の張り車に対して、つり合いロープの揺れを防ぐための
レール把持装置を設けたことと、建物やかごなどの揺れ
を検出する加速度検出器と主索及びつり合いロープの張
力の増加を検出する荷重検出器を取り付けたことであ
る。
で示した図4と大きく異なるところは、つり合いロープ
の張り車に対して、つり合いロープの揺れを防ぐための
レール把持装置を設けたことと、建物やかごなどの揺れ
を検出する加速度検出器と主索及びつり合いロープの張
力の増加を検出する荷重検出器を取り付けたことであ
る。
【0029】すなわち、昇降路10の上端の機械室3の床
3aに4個の防振ゴム15Cを介して設置された巻上機4
のベース4cには、建物の揺れに伴って揺れる巻上機4
の揺れを検出する加速度検出器14Cが取り付けられてい
る。ベース4cと床3aとの間には、荷重検出器16Aが
挿入され、巻上機4の左側には、後述する制振制御装置
25が設置されている。
3aに4個の防振ゴム15Cを介して設置された巻上機4
のベース4cには、建物の揺れに伴って揺れる巻上機4
の揺れを検出する加速度検出器14Cが取り付けられてい
る。ベース4cと床3aとの間には、荷重検出器16Aが
挿入され、巻上機4の左側には、後述する制振制御装置
25が設置されている。
【0030】かご1の上部と下部には、このかご1の揺
れを検出する加速度検出器14A,14Bが取り付けられ、
かご1の上部には、主索5の下端に固定された図示しな
い主索固定棒に挿入されかご1の荷重で圧縮される圧縮
コイルばね21の伸縮によってかご1の荷重を検出する荷
重検出器16Bが取り付けられている。
れを検出する加速度検出器14A,14Bが取り付けられ、
かご1の上部には、主索5の下端に固定された図示しな
い主索固定棒に挿入されかご1の荷重で圧縮される圧縮
コイルばね21の伸縮によってかご1の荷重を検出する荷
重検出器16Bが取り付けられている。
【0031】かご1の下部には、圧縮コイルばね21Bを
介してつり合いロープ6の片側が繋止され、圧縮コイル
ばね21の伸縮によってつり合いロープ6の張力を検出す
る荷重検出器16Cが取り付けられている。
介してつり合いロープ6の片側が繋止され、圧縮コイル
ばね21の伸縮によってつり合いロープ6の張力を検出す
る荷重検出器16Cが取り付けられている。
【0032】図2及び図3において、張り車7Aの枠体
の上端には、レール把持装置の一部を構成する油圧シリ
ンダ18Aが左右に立設され、これらの油圧シリンダ18A
のロッドの上端には、長方形のベース19Aが水平に固定
されている。
の上端には、レール把持装置の一部を構成する油圧シリ
ンダ18Aが左右に立設され、これらの油圧シリンダ18A
のロッドの上端には、長方形のベース19Aが水平に固定
されている。
【0033】このベース19Aの上面には、防振ゴム15A
が前後左右に載置され、これらの防振ゴム15Aの上面に
は、ベース19Aと同形のベース19Bが載置されている。
これらのベース19A,19Bの間には、防振ゴム15Aの伸
縮で上下のベース19A,19Bの間にかかる圧力の変化を
検出する一対の荷重検出器16Dが取り付けられている。
が前後左右に載置され、これらの防振ゴム15Aの上面に
は、ベース19Aと同形のベース19Bが載置されている。
これらのベース19A,19Bの間には、防振ゴム15Aの伸
縮で上下のベース19A,19Bの間にかかる圧力の変化を
検出する一対の荷重検出器16Dが取り付けられている。
【0034】ベース19Bの上面には、片側に斜面が形成
された略台形状のブロック20が斜面側を対置して前後左
右に対称的に載置され、ベース19Bに固定されている。
これらのブロック20の上面には、斜面側に支え30が立設
され、外側に対して小形の油圧シリンダ18Bがロッドを
上向きにして下端が図示しない連結ピンを介して固定さ
れている。
された略台形状のブロック20が斜面側を対置して前後左
右に対称的に載置され、ベース19Bに固定されている。
これらのブロック20の上面には、斜面側に支え30が立設
され、外側に対して小形の油圧シリンダ18Bがロッドを
上向きにして下端が図示しない連結ピンを介して固定さ
れている。
【0035】この油圧シリンダ18Bのロッドの上端と支
え30の上端には、揺動リンクの中間部と一端が詳細省略
した連結ピンを介して連結され、揺動リンクの他端に
は、連結ロッドの上端が連結ピンを介して連結されてい
る。
え30の上端には、揺動リンクの中間部と一端が詳細省略
した連結ピンを介して連結され、揺動リンクの他端に
は、連結ロッドの上端が連結ピンを介して連結されてい
る。
【0036】ブロック20の斜面とガイドレール8の頂部
の側面との間には、ブロック20と同形で小形の楔22が上
方から挿入され、この楔22の斜面には、図示しない案内
板を介して複数本のローラが取り付けられ、これらのロ
ーラはブロック20の斜面に接触している。
の側面との間には、ブロック20と同形で小形の楔22が上
方から挿入され、この楔22の斜面には、図示しない案内
板を介して複数本のローラが取り付けられ、これらのロ
ーラはブロック20の斜面に接触している。
【0037】楔22の上端には、図示しない連結ピンを介
して、前述した連結ロッドの下端が連結されている。上
下の油圧シリンダ18A,18Bには、ピット17の横に形成
された図示しない油圧ユニット室に設置された油圧ユニ
ットに接続される配管が図示しない電磁弁を介して接続
されている。
して、前述した連結ロッドの下端が連結されている。上
下の油圧シリンダ18A,18Bには、ピット17の横に形成
された図示しない油圧ユニット室に設置された油圧ユニ
ットに接続される配管が図示しない電磁弁を介して接続
されている。
【0038】これらの電磁弁の操作コイルは、ガイドレ
ール8の背面側に沿ってピット17に降下し、昇降路10の
壁面に沿って立ち上げられた後、前述した機械室3に設
置された制振制御装置25の信号出力回路に接続されてい
る。
ール8の背面側に沿ってピット17に降下し、昇降路10の
壁面に沿って立ち上げられた後、前述した機械室3に設
置された制振制御装置25の信号出力回路に接続されてい
る。
【0039】同じく、前述した巻上機4の上下に取り付
けられた加速度検出器14Cと荷重検出器16Aの検出信号
も制振制御装置25に接続され、かご1の上下に取り付け
られた加速度検出器14A,14B及び荷重検出器16B,16
Cの検出信号線も、かご1から垂下したテールコードと
ともに昇降路の接続箱を経て制振制御装置25に接続され
ている。
けられた加速度検出器14Cと荷重検出器16Aの検出信号
も制振制御装置25に接続され、かご1の上下に取り付け
られた加速度検出器14A,14B及び荷重検出器16B,16
Cの検出信号線も、かご1から垂下したテールコードと
ともに昇降路の接続箱を経て制振制御装置25に接続され
ている。
【0040】さらに、レール把持装置に組み込まれた荷
重検出器16Dの検出信号線も、ガイドレール18の背面に
沿ってピット17に降下した後、昇降路10の壁面に沿って
立ち上げられ、制振制御装置25に接続されている。
重検出器16Dの検出信号線も、ガイドレール18の背面に
沿ってピット17に降下した後、昇降路10の壁面に沿って
立ち上げられ、制振制御装置25に接続されている。
【0041】なお、図2のA−A断面を示す図3では、
両側のガイドレール8の頭部に遊嵌するガイドシュー7
aが示され、張り車の外周に形成された複数の溝に巻装
された7条のつり合いロープ6が断面で示されている。
両側のガイドレール8の頭部に遊嵌するガイドシュー7
aが示され、張り車の外周に形成された複数の溝に巻装
された7条のつり合いロープ6が断面で示されている。
【0042】次に、このように構成されたロープ式エレ
ベータの作用を説明する。地震が発生して建物が揺れる
と、その揺れは巻上機4に固定された加速度検出器14C
で検出され、この揺れによって主索とつり合いロープ6
を介して揺れるかごの揺れは、加速度検出器14A,14B
で検出され、これらの検出信号は制振制御装置25に入力
される。
ベータの作用を説明する。地震が発生して建物が揺れる
と、その揺れは巻上機4に固定された加速度検出器14C
で検出され、この揺れによって主索とつり合いロープ6
を介して揺れるかごの揺れは、加速度検出器14A,14B
で検出され、これらの検出信号は制振制御装置25に入力
される。
【0043】一方、かご1とつり合いおもり2の揺れに
よって生じた主索5とつり合いロープ6の張力の増加
は、巻上機4の下部に設けた荷重検出器16Aとかご1の
上下に設けられた荷重検出器16B,16Cで検出され、こ
れらの検出信号は、制振制御装置25に入力される。
よって生じた主索5とつり合いロープ6の張力の増加
は、巻上機4の下部に設けた荷重検出器16Aとかご1の
上下に設けられた荷重検出器16B,16Cで検出され、こ
れらの検出信号は、制振制御装置25に入力される。
【0044】この制振制御装置25に入力された加速度検
出器14A,14B,14Cの検出値が、制振制御装置25にあ
らかじめ設定されたしきい値と比べて大きい場合には、
図2に示したレール把持装置9の上端の油圧シリンダ18
Bが駆動され、揺動リンクが揺動され連結ロッドが下降
して楔22が下方に押圧され、この楔22とガイドレール8
との間の摩擦によって張り車7Aはガイドレール8に固
定される。
出器14A,14B,14Cの検出値が、制振制御装置25にあ
らかじめ設定されたしきい値と比べて大きい場合には、
図2に示したレール把持装置9の上端の油圧シリンダ18
Bが駆動され、揺動リンクが揺動され連結ロッドが下降
して楔22が下方に押圧され、この楔22とガイドレール8
との間の摩擦によって張り車7Aはガイドレール8に固
定される。
【0045】次に、荷重検出器16A,16B,16Cから制
振制御装置25に入力された主索5とつり合いロープ6の
張力の増加信号が、制振制御装置25にあらかじめ設定さ
れたしきい値を超えると、レール把持装置9の油圧シリ
ンダ18Aを作動させてロッドを伸張し、張り車7Aを下
方に押し主索5とつり合いロープ6に張力を付加して、
これらの振幅の増加を防ぐ。
振制御装置25に入力された主索5とつり合いロープ6の
張力の増加信号が、制振制御装置25にあらかじめ設定さ
れたしきい値を超えると、レール把持装置9の油圧シリ
ンダ18Aを作動させてロッドを伸張し、張り車7Aを下
方に押し主索5とつり合いロープ6に張力を付加して、
これらの振幅の増加を防ぐ。
【0046】油圧シリンダ18Aに対する駆動信号は、主
索5とつり合いロープ6の揺れに伴って増加するこれら
の主索5とつり合いロープ6の張力を検出した荷重検出
器16A,16B,16Cの検出値が、制振制御装置25にあら
かじめ設定した振動収束値に下がり、すなわち、特定の
張力値となり、さらに、この値が所定の時間経過するま
で持続される。
索5とつり合いロープ6の揺れに伴って増加するこれら
の主索5とつり合いロープ6の張力を検出した荷重検出
器16A,16B,16Cの検出値が、制振制御装置25にあら
かじめ設定した振動収束値に下がり、すなわち、特定の
張力値となり、さらに、この値が所定の時間経過するま
で持続される。
【0047】なお、上記実施例において、地震の加速度
を検出する加速度検出器を巻上機やかごに取り付けた例
で説明したが、図1のピット17のように加速度検出器14
Dを設置して、この加速度検出器14Dで地震の強度を検
出し、巻上機4の加速度検出器14Cは省いてもよい。
を検出する加速度検出器を巻上機やかごに取り付けた例
で説明したが、図1のピット17のように加速度検出器14
Dを設置して、この加速度検出器14Dで地震の強度を検
出し、巻上機4の加速度検出器14Cは省いてもよい。
【0048】さらに、巻上機4と床3aとの間に設けた
荷重検出器16Aとかご1の上下に設けた荷重検出器16
B,16Cの検出値が主索5の安全荷重に近い値を示した
場合には、制振制御装置25からレール把持装置9の駆動
信号の出力を停止する機能を制振制御装置25に付加し
て、主索5の万一の弾性限界を超える伸びのおそれを解
消して、請求項5に対応する発明としてもよい。また、
レール把持機構に駆動信号を出力する制御部となる制振
制御装置25は独立盤としたが、エレベータの制御盤の内
部に組み込んでもよい。
荷重検出器16Aとかご1の上下に設けた荷重検出器16
B,16Cの検出値が主索5の安全荷重に近い値を示した
場合には、制振制御装置25からレール把持装置9の駆動
信号の出力を停止する機能を制振制御装置25に付加し
て、主索5の万一の弾性限界を超える伸びのおそれを解
消して、請求項5に対応する発明としてもよい。また、
レール把持機構に駆動信号を出力する制御部となる制振
制御装置25は独立盤としたが、エレベータの制御盤の内
部に組み込んでもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1に対応する発明によれば、建物
の昇降路に設置された巻上機から垂下した主索の下端に
かごとつり合いおもりが吊り下げられ、昇降路のピット
にガイドレールを介して立設された張り車に下端が巻装
されたつり合いロープの上端がかごとつり合いおもりに
係止されたロープ式エレベータにおいて、建物の揺れを
検出する揺れ検出器の信号により張り車の主枠を前記ガ
イドレールに固定するレール挟持機構を張り車に載置す
ることで、建物の揺れがあらかじめ設定した値を超える
と、張り車をガイドレールに固定して、つり合いロープ
の揺れの拡大を防ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えた
ので、高揚程の昇降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロ
ープの揺れも防ぐことのできるロープ式エレベータを得
ることができる。
の昇降路に設置された巻上機から垂下した主索の下端に
かごとつり合いおもりが吊り下げられ、昇降路のピット
にガイドレールを介して立設された張り車に下端が巻装
されたつり合いロープの上端がかごとつり合いおもりに
係止されたロープ式エレベータにおいて、建物の揺れを
検出する揺れ検出器の信号により張り車の主枠を前記ガ
イドレールに固定するレール挟持機構を張り車に載置す
ることで、建物の揺れがあらかじめ設定した値を超える
と、張り車をガイドレールに固定して、つり合いロープ
の揺れの拡大を防ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えた
ので、高揚程の昇降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロ
ープの揺れも防ぐことのできるロープ式エレベータを得
ることができる。
【0050】また、特に請求項2に対応する発明よれ
ば、張り車の主枠に立設されガイドレールと対置する斜
面が形成されたブロックと、このブロックとガイドレー
ルの間に設けられこのブロックとガイドレールの間に駆
動部で圧入される楔とでレール挟持機構を構成すること
で、建物の揺れがあらかじめ設定した値を超えると、楔
をブロックとガイドレールの間に圧入し、張り車をガイ
ドレールに固定して、つり合いロープの揺れの拡大を防
ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程の昇
降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐ
ことのできるロープ式エレベータを得ることができる。
ば、張り車の主枠に立設されガイドレールと対置する斜
面が形成されたブロックと、このブロックとガイドレー
ルの間に設けられこのブロックとガイドレールの間に駆
動部で圧入される楔とでレール挟持機構を構成すること
で、建物の揺れがあらかじめ設定した値を超えると、楔
をブロックとガイドレールの間に圧入し、張り車をガイ
ドレールに固定して、つり合いロープの揺れの拡大を防
ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程の昇
降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐ
ことのできるロープ式エレベータを得ることができる。
【0051】また、特に請求項3に対応する発明によれ
ば、揺れ検出器の検出信号が入力されあらかじめ設定し
たしきい値と比較して、駆動部に駆動信号を出力する制
御部を設けることで、建物の揺れが制御部にあらかじめ
設定した値を超えると、駆動部を駆動して張り車をガイ
ドレールに固定し、つり合いロープの揺れの拡大を防
ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程の昇
降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐ
ことのできるロープ式エレベータを得ることができる。
ば、揺れ検出器の検出信号が入力されあらかじめ設定し
たしきい値と比較して、駆動部に駆動信号を出力する制
御部を設けることで、建物の揺れが制御部にあらかじめ
設定した値を超えると、駆動部を駆動して張り車をガイ
ドレールに固定し、つり合いロープの揺れの拡大を防
ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程の昇
降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐ
ことのできるロープ式エレベータを得ることができる。
【0052】また、特に請求項4に対応する発明によれ
ば、ブロックと張り車の間に伸縮動作するアクチエータ
を設け、主索及びつり合いロープの張力の変化を検出す
る張力検出器をかごの上下に設け、この張力検出器と揺
れ検出器の検出信号があらかじめ設定したしきい値を超
えるとアクチエータを駆動して張り車を下降させる手段
を制御部に設けることで、建物の揺れがあらかじめ設定
した値を超えると、アクチエータを駆動して張り車をガ
イドレールに固定し、つり合いロープの揺れの拡大を防
ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程の昇
降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐ
ことのできるロープ式エレベータを得ることができる。
ば、ブロックと張り車の間に伸縮動作するアクチエータ
を設け、主索及びつり合いロープの張力の変化を検出す
る張力検出器をかごの上下に設け、この張力検出器と揺
れ検出器の検出信号があらかじめ設定したしきい値を超
えるとアクチエータを駆動して張り車を下降させる手段
を制御部に設けることで、建物の揺れがあらかじめ設定
した値を超えると、アクチエータを駆動して張り車をガ
イドレールに固定し、つり合いロープの揺れの拡大を防
ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程の昇
降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも防ぐ
ことのできるロープ式エレベータを得ることができる。
【0053】また、特に請求項5に対応する発明によれ
ば、揺れ検出器を昇降路のピット又は巻上機に設けるこ
とで、建物の揺れがあらかじめ設定した値を超えると、
この揺れを検出した揺れ検出器の出力信号により張り車
をガイドレールに固定し、つり合いロープの揺れの拡大
を防ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程
の昇降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも
防ぐことのできるロープ式エレベータを得ることができ
る。
ば、揺れ検出器を昇降路のピット又は巻上機に設けるこ
とで、建物の揺れがあらかじめ設定した値を超えると、
この揺れを検出した揺れ検出器の出力信号により張り車
をガイドレールに固定し、つり合いロープの揺れの拡大
を防ぎ、かごと主索の揺れの拡大も抑えたので、高揚程
の昇降路のロープの寿命の低下を防ぎ、ロープの揺れも
防ぐことのできるロープ式エレベータを得ることができ
る。
【0054】また、特に請求項6に対応する発明によれ
ば、レール挟持機構の作動で張力が過剰となる主索の張
力を検出する張力過剰検出器を巻上機に設け、張力過剰
検出器と張力検出器の検出信号があらかじめ設定したし
きい値を超えると、駆動部及びアクチエータの作動を不
能とする手段を制御部に設けることで、建物の揺れがあ
らかじめ設定した値を超えると、張り車のガイドレール
への固定を解除して、主索にかかる過大な応力を防いだ
ので、過大な揺れに伴う主索の切断のおそれを解消する
ことができるロープ式エレベータを得ることができる。
ば、レール挟持機構の作動で張力が過剰となる主索の張
力を検出する張力過剰検出器を巻上機に設け、張力過剰
検出器と張力検出器の検出信号があらかじめ設定したし
きい値を超えると、駆動部及びアクチエータの作動を不
能とする手段を制御部に設けることで、建物の揺れがあ
らかじめ設定した値を超えると、張り車のガイドレール
への固定を解除して、主索にかかる過大な応力を防いだ
ので、過大な揺れに伴う主索の切断のおそれを解消する
ことができるロープ式エレベータを得ることができる。
【図1】本発明のロープ式エレベータの一実施形態を示
す図。
す図。
【図2】図1で示したロープ把持装置の拡大詳細図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】従来のロープ式エレベータの一例を示す図。
【図5】従来のロープ式エレベータの図4と異なる一例
を示す図。
を示す図。
【図6】(a)は従来のロープ式エレベータの図4及び
図5と異なる一例を示す図、(b)は(a)の作用を示
す説明図。
図5と異なる一例を示す図、(b)は(a)の作用を示
す説明図。
1…かご、2…つり合いおもり、3…機械室、4…巻上
機、5…主索、6…つり合いロープ、7A…張り車、8
…ガイドレール、9…レール把持装置、10…昇降路、14
A,14B,14C,14D…加速度検出器、15A,15C…防
振ゴム、16A,16B,16C…荷重検出器、17…ピット、
18A,18B…油圧シリンダ、19A,19B…ベース、20…
ブロック、21A,21B…圧縮コイルばね、22…楔、25…
制振制御装置。
機、5…主索、6…つり合いロープ、7A…張り車、8
…ガイドレール、9…レール把持装置、10…昇降路、14
A,14B,14C,14D…加速度検出器、15A,15C…防
振ゴム、16A,16B,16C…荷重検出器、17…ピット、
18A,18B…油圧シリンダ、19A,19B…ベース、20…
ブロック、21A,21B…圧縮コイルばね、22…楔、25…
制振制御装置。
Claims (7)
- 【請求項1】 建物の昇降路に設置された巻上機から垂
下した主索の下端にかごとつり合いおもりが吊り下げら
れ、前記昇降路のピットにガイドレールを介して立設さ
れた張り車に下端が巻装されたつり合いロープの上端が
前記かごとつり合いおもりに係止されたロープ式エレベ
ータにおいて、前記建物の揺れを検出する揺れ検出器の
信号により前記張り車の主枠を前記ガイドレールに固定
するレール挟持機構を前記張り車に載置したことを特徴
とするロープ式エレベータ。 - 【請求項2】 前記張り車の主枠に立設され前記ガイド
レールと対置する斜面が形成されたブロックと、このブ
ロックと前記ガイドレールの間に設けられこのブロック
と前記ガイドレールの間に駆動部で圧入される楔とで前
記レール挟持機構を構成したことを特徴とする請求項1
に記載のロープ式エレベータ。 - 【請求項3】 前記揺れ検出器の検出信号が入力されあ
らかじめ設定したしきい値と比較して、前記駆動部に駆
動信号を出力する制御部を設けたことを特徴とする請求
項2に記載のロープ式エレベータ。 - 【請求項4】 前記ブロックと前記張り車の間に伸縮動
作するアクチエータを設け、前記主索及びつり合いロー
プの張力の変化を検出する張力検出器を前記かごの上下
に設け、この張力検出器と前記揺れ検出器の検出信号が
あらかじめ設定したしきい値を超えると前記アクチエー
タを駆動して前記張り車を下降させる手段を前記制御部
に設けたことを特徴とする請求項3に記載のロープ式エ
レベータ。 - 【請求項5】 前記揺れ検出器を前記昇降路のピット又
は前記巻上機に設けたことを特徴とする請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載のロープ式エレベータ。 - 【請求項6】 前記レール挟持機構の作動で張力が過剰
となる前記主索の張力を検出する張力過剰検出器を前記
巻上機に設け、前記張力過剰検出器と前記張力検出器の
検出信号があらかじめ設定したしきい値を超えると、前
記駆動部及び前記アクチエータの作動を不能とする手段
を前記制御部に設けたことを特徴とする請求項3に記載
のロープ式エレベータ。 - 【請求項7】 前記アクチエータを油圧シリンダとした
ことを特徴とする請求項4に記載のロープ式エレベー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26953697A JPH11106160A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | ロープ式エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26953697A JPH11106160A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | ロープ式エレベータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11106160A true JPH11106160A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17473757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26953697A Pending JPH11106160A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | ロープ式エレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11106160A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2016003137A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | フジテック株式会社 | ガバナロープの制振装置 |
CN109292600A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-02-01 | 中国矿业大学(北京) | 矿山立井提升装置、矿山立井提升系统及其控制方法 |
KR102211880B1 (ko) * | 2020-01-09 | 2021-02-03 | 케이오티 (주) | 트러스터 수중 설치장치 |
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-
1997
- 1997-10-02 JP JP26953697A patent/JPH11106160A/ja active Pending
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