JPH11106072A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH11106072A
JPH11106072A JP28801297A JP28801297A JPH11106072A JP H11106072 A JPH11106072 A JP H11106072A JP 28801297 A JP28801297 A JP 28801297A JP 28801297 A JP28801297 A JP 28801297A JP H11106072 A JPH11106072 A JP H11106072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sheet feeding
front edge
corrugated cardboard
cardboard sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP28801297A
Other languages
English (en)
Inventor
Morimasa Shoji
守正 庄司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Isowa Industry Co Ltd, Isowa Corp filed Critical Isowa Industry Co Ltd
Priority to JP28801297A priority Critical patent/JPH11106072A/ja
Publication of JPH11106072A publication Critical patent/JPH11106072A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜姿勢のシート状材を損傷させることな
く、下流側の加工ユニットに向けて適正な傾斜姿勢で確
実に供給する。 【解決手段】 給紙装置11は、給紙テーブル22に積
層された段ボールシートの前端縁を支持するフロントガ
イド26,27と、両側端縁を支持するサイドガイド2
8,29を備える。給紙テーブル22に開口22aが開
設され、この開口22aに複数の送りコロ57が回転自
在に臨んでいる。開口22aのシート給送方向下流側部
分は、遮蔽板66で覆われている。遮蔽板66に、段ボ
ールシートの前端縁に沿って複数の通孔66aが穿設さ
れ、開口22aの下方に設けた空気室の負圧による吸引
力を通孔66aを介してシートに作用させるよう構成し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、給紙装置に関
し、更に詳細には、給紙テーブル上に傾斜姿勢で多数積
層したシート状材を、その最下層から一枚ずつ下流側に
送り出し供給する送りコロを備える給紙装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】枚葉の段ボールシート(シート状材)を所
要形状に打抜いて、組立て・解体自在な函体の基材とな
るブランク等を形成する手段として、ロータリーダイカ
ッタが好適に使用されている。このロータリーダイカッ
タは、所要形状の打抜き刃を湾曲形状のボードに植設し
たダイを着脱可能に巻装したダイシリンダと、このダイ
シリンダと軸線を平行にして配設され、前記打抜き刃の
刃先を食込み状態で受容するウレタン材質のアンビルを
巻装したアンビルシリンダとを備える。そして両シリン
ダは、歯車列を介して共通に接続される外部駆動源によ
り相互に反対方向に駆動されるようになっている。また
両シリンダの上流側には、多数の段ボールシートが積層
載置される給紙テーブルと、該テーブル上をシート給送
方向の前後に移動するキッカーとを備える給紙装置が配
置され、所要のタイミングでキッカーが前進して最下層
より段ボールシートを1枚ずつ下流側に向け送り出すよ
うになっている。そして、両シリンダ間に給紙装置から
水平供給された段ボールシートは、前記打抜き刃とアン
ビルとにより挟圧されて前方へ送られ、この過程で該シ
ートに所要形状の打抜き(所謂「ソフトカット」)が施され
る。
【0003】なお、前記ロータリーダイカッタでは、ア
ンビルシリンダにウレタン材質のアンビルを巻装した
「ソフトカット」形式のものの他に、鉄系の硬質材料を用
いたシリンダの外周にステンレス、アルミニウムまたは
銅等を材質とする鋼板を巻装したものを使用し、打抜き
刃を鋼板外周面に当接することでシート状材を打抜き加
工したり、あるいは鋼板を巻装することなくシリンダの
外周面に打抜き刃を直接当接することでシート状材を打
抜き加工する、所謂「ハードカット」形式のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ロータリーダイカ
ッタでは、シート給送方向と直交する基準線に対し、ダ
イシリンダの軸線が平行となるよう設定されている。従
って、前記ダイに配設されて基準線と平行な横打抜き線
を段ボールシートに施すための横打抜き刃も、該基準線
と平行となるよう設定される。このように設定した横打
抜き刃で段ボールシートに打抜きを施すに際しては、該
シートに対して横打抜き刃はその全長に亘って一度に当
接するため、ダイシリンダやアンビルシリンダには瞬間
的に大きな応力が作用する。このような衝撃荷重が繰返
し両シリンダに加えられることにより、両シリンダの軸
受部等の使用寿命が短かくなる問題がある。そこで、軸
受部等の機械強度を高める対策が採られているが、この
場合には装置が大型化したり製造コストが嵩む欠点を招
く。また、前述した衝撃荷重はダイの横打抜き刃にも加
わり、該刃の使用寿命が短かくなったり破損するおそれ
もあった。
【0005】なお、ロータリーダイカッタでは、打抜き
に併せて箱等の折曲げのための罫線を段ボールシートに
施すため、前記湾曲ボードに罫線用の罫刃を植設したダ
イを用いる場合がある。このときには、基準線と平行な
罫線(横罫)を入れるための横罫刃が、段ボールシートに
対してその全長に亘って一度に当接するため、前記横打
抜き刃と同様に大きな衝撃荷重が加わり、罫線が強く入
って罫線割れを生ずる問題が指摘される。
【0006】前述した問題に対処するものとして、軸線
を基準線と平行に設定したダイシリンダに配設される横
打抜き刃および横罫刃を、前記基準線に対して所要角度
だけ傾斜して配置したり、あるいはダイシリンダ自体の
軸線を基準線に対して所要角度だけ傾斜させることで各
刃を基準線に対して傾斜させる提案がなされている。こ
の方式によれば、段ボールシートに対して各刃はその全
長に亘って一度に当接することなく、一端部から他端部
に向けて徐々に当接するから、シリンダや各刃に加わる
衝撃荷重を低減することができるものである。
【0007】ここで、前述したように横打抜き刃および
横罫刃を基準線に対して傾斜させた場合は、ダイシリン
ダとアンビルシリンダとの間に段ボールシートを対応す
る傾斜姿勢で供給する必要がある。しかるに、段ボール
シートを適正な傾斜姿勢で供給し得る給紙装置の具体的
な提案はなされていなかった。
【0008】そこで本願の発明者は、段ボールシートを
常に適正な傾斜姿勢で供給し得る給紙装置を開発し、そ
の基本概念につき平成9年8月5日付けで、発明「給紙
装置」として出願を行なった。先の出願に係る給紙装置
は、段ボールシートにおける前端縁および側端縁を支持
するフロントガイドおよびサイドガイドに、傾斜姿勢の
段ボールシートの前端縁および側端縁に平行に当接する
傾斜当接面を形成した支持部材を夫々配設している。ま
た段ボールシートを下流側に送り出すキッカーにも、傾
斜姿勢の段ボールシートにおける後端縁に平行に当接す
る傾斜当接面が形成され、該キッカーの往復動によって
各ガイドで支持されている段ボールシートを常に適正な
傾斜姿勢で送り出すことができるものである。
【0009】しかしながら、段ボールシートの後端縁に
キッカーを所要速度で当接して送り出す場合、該シート
の後端縁が潰れることがあり、不良品の発生を招くおそ
れがある。そこで、給紙テーブルに設けた開口の下方に
空気室を設けると共に、該空気室に複数の送りコロを配
設し、該送りコロの回転による送り力を段ボールシート
の下面に作用することで送り出すよう構成した、所謂ロ
ータリーフィーダを用いることが考えられる。このロー
タリーフィーダでは、段ボールシートを常には受板によ
り送りコロに接触しない上方位置に保持し、所要の送り
出しタイミングで受板を下降して段ボールシートの下面
を、空気室の負圧による吸引力によって送りコロに当接
させて送り力を付与することで、該シートを損傷するこ
となく送り出すよう構成される。この場合において、従
来のロータリーフィーダは、あくまでも段ボールシート
の前端縁を基準線と平行にした姿勢で送り出すものであ
り、基準姿勢の段ボールシートを下降した際に、その前
端縁部で給紙テーブルの開口を覆うことで空気室に所要
の負圧を形成させて確実な吸引力を得るようになってい
る。しかるに、基準姿勢の段ボールシートにおける前端
縁と傾斜姿勢の段ボールシートにおける前端縁とではそ
の位置が異なるため、給紙テーブルの開口における傾斜
姿勢の段ボールシートの前端縁近傍に臨む部位は該シー
トで覆われずに開放したままとなる。このため、空気室
に所要の負圧を形成し得なくなって吸引力が弱くなり、
送りコロの送り力を段ボールシートに効率的に付与し得
なくなって、確実な送り出しに支障を来たすおそれがあ
る。
【0010】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案さ
れたものであって、傾斜姿勢のシート状材を損傷させる
ことなく、下流側の加工ユニットに向けて適正な傾斜姿
勢で確実に供給し得る給紙装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、下流側に配
設される各種加工ユニットに向けて、給紙テーブル上に
積層したシート状材を、その前端縁がシート給送方向と
直交する基準線に対して所要角度だけ傾斜した姿勢で最
下層から1枚ずつ送り出し供給する給紙装置において、
前記シート状材における前端縁の傾斜角度と平行な傾斜
当接面を形成した支持部材を備えたフロントガイドと、
前記給紙テーブルに開設した開口の下方に設けられた空
気室と、前記空気室における給紙テーブルの開口に臨む
位置に回転駆動自在に配設され、該空気室の負圧による
吸引力で最下層のシート状材が当接される複数の送りコ
ロと、前記フロントガイドの支持部材で前端縁が支持さ
れた傾斜姿勢のシート状材で覆われない前端縁部近傍に
臨む前記開口を覆う遮蔽板と、前記シート状材における
前端縁に沿うよう遮蔽板に穿設され、前記空気室の負圧
による吸引力をシート状材の前端縁部近傍に作用させる
通孔とから構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る給紙装置につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。
【0013】図1は、実施例に係る給紙装置を採用した
ロータリーダイカッタの概略構成を示すものであって、
ロータリーダイカッタ10は、給紙装置11と、この給
紙装置11の下流側に配置されるダイカッタユニット
(加工ユニット)12とから構成される。実施例のダイカ
ッタユニット12は、シート給送方向と交差する幅方向
に離間する一対のフレーム13,13間に、シート状材
としての段ボールシート14のパスラインを挟んで上下
の関係で、所要形状の打抜き刃15を湾曲形状の湾曲ボ
ード16に植設したダイ17を着脱可能に巻装したダイ
シリンダ18と、前記打抜き刃15の刃先を食込み状態
で受容するウレタン材質のアンビル19を巻装したアン
ビルシリンダ20とが軸線L1を平行にして回転自在に
配設されている。また両シリンダ18,20は、歯車列
を介して共通に接続される外部駆動源(図示せず)により
相互に反対方向に回転駆動されるようになっている。従
って、両シリンダ18,20間に水平供給される段ボー
ルシート14は、前記打抜き刃15とアンビル19とに
より挟圧されて下流側へ送られ、この過程で該シート1
4に所要形状の打抜きが施される。
【0014】なお、アンビルシリンダ20としては、前
述した「ソフトカット」形式のものの他に、鉄系の硬質材
料を用いたシリンダの外周にステンレス、アルミニウム
または銅等を材質とする鋼板を巻装したものを使用し、
打抜き刃を鋼板外周面に当接することでシート状材を打
抜き加工したり、あるいは鋼板を巻装することなくシリ
ンダの外周面に打抜き刃を直接当接することでシート状
材を打抜き加工する、所謂「ハードカット」形式のものを
採用することができる。
【0015】前記両フレーム13,13間に配設された
両シリンダ18,20の軸線L1が、シート給送方向と直
交する基準線Lと平行になるよう設定されると共に、ダ
イシリンダ18に対してダイ17は、打抜き刃15にお
ける横打抜き刃15aが、基準線Lに対して所要角度θ
だけ傾斜する関係で巻装されている(図2参照)。すなわ
ち、ダイシリンダ18とアンビルシリンダ20との間に
水平供給された段ボールシート14には、横打抜き刃1
5aがその長手方向一端部側から他端部側に徐々に当接
して打抜きが施される。これにより、横打抜き刃15a
がその全長に亘って段ボールシート14に一度に当接す
ることで大きな応力が両シリンダ18,20や横打抜き
刃15a自体に加わるのを防止することができるように
なっている。なお、打抜き刃15における横打抜き刃1
5aの傾斜角θは、好適には1〜15°の間に設定され
る。
【0016】前記湾曲ボード16には、段ボールシート
14に罫線を施す罫刃52が植設され、該罫刃52にお
ける段ボールシート14に横罫53を入れる横罫刃52
aは、前記横打抜き刃15aと平行に配置されている。
従って、横罫刃52aについても、横打抜き刃15aと
同様に長手方向の一端から他端に向けて徐々に段ボール
シート14に当接して横罫53を施すよう構成される。
【0017】ここで、前記基準線Lに対して傾斜角θで
傾斜する横打抜き刃15aや横罫刃52aによって、段
ボールシート14にその長辺と平行な横打抜き線21や
横罫53を形成するには、ダイシリンダ18とアンビル
シリンダ20との間に、図2に示す如く、横打抜き刃1
5aの基準線Lに対する傾斜方向とは反対方向に同一角
度(−θ)だけ段ボールシート14のシート給送方向の前
端縁(長辺)14aを傾斜した姿勢で該シート14を供給
する必要がある。このため実施例の給紙装置11は、以
下の構成を有している。
【0018】すなわち、図3に示す給紙装置11は、多
数の段ボールシート14を積層載置可能な給紙テーブル
22と、該テーブル22に積層した段ボールシート14
を、その最下層から一枚ずつ下流側に送り出し供給する
複数の送りコロ57とを備えている。また給紙装置11
は、段ボールシート14の前端縁14a、前端縁14a
と直交する両側端縁14c,14cおよび後端縁14b
を支持する2基のフロントガイド26,27、2基のサ
イドガイド28,29およびバックガイド30を備え、
これらガイド26,27,28,29,30によって給紙テ
ーブル22に積層される段ボールシート群を、適正な傾
斜姿勢で支持するよう構成される。なお、給紙装置11
は、前記送りコロ57で送り出された段ボールシート1
4を挟持して下流側に供給するフィードロール24,2
4を備え、該ロール24,24は下流側に配置したダイ
カッタユニット12の駆動源により共通的に駆動されて
ライン速度で回転されるようになっている。
【0019】図4および図5に示す如く、シート給送方
向と直交する幅方向に離間する一対のフレーム31,3
1間に、上下2本のスライド軸32,32が平行に配設
され、このスライド軸32,32に2基のフロントガイ
ド26,27および2基のサイドガイド28,29が夫々
摺動自在に配設されている。なお、2基のフロントガイ
ド26,27の基本構成は同一であるので、当該給紙装
置11における機械中心CLに対して一方の側に位置す
るフロントガイド26の構成についてのみ説明し、他方
のフロントガイド27の同一部材には同じ符号を付すこ
ととする。また2基のサイドガイド28,29について
も、その基本構成は同一であるので、機械中心CLに対
して一方の側に位置するサイドガイド28の構成につい
てのみ説明し、他方のサイドガイド29の同一部材には
同じ符号を付すこととする。
【0020】前記フロントガイド26は、図5に示す如
く、スライド軸32,32に摺動自在に配設される移動
体33に、フレーム31に回転自在に配設された第1ね
じ軸34が螺挿され、該ねじ軸34を適宜の駆動手段
(図示せず)によって正逆方向に回転することで、移動体
33が幅方向に移動調節されるようになっている。また
移動体33における段ボールシート14の前端縁14a
を指向する側に、上下に離間して配設された一対のガイ
ドロッド35,35で案内されて、移動体33に対して
調節手段40によりシート給送方向の前後に進退移動自
在な取付板55が配設されている。そしてこの取付板5
5に、傾斜用支持部材36がボルト等の適宜の固定手段
(図示せず)を介して着脱交換自在に配設されている。前
記調節手段40は、取付板55の後面に突設されるラッ
ク37と、移動体33に配設されてラック37に噛合す
るピニオン38を回転するモータ39とから構成され、
該モータ39でピニオン38を正逆回転することで、取
付板55および傾斜用支持部材36はガイドロッド3
5,35で案内されて平行に進退移動するよう構成され
る。傾斜用支持部材36における段ボールシート14の
前端縁14aと対向する前面は、図4に示す如く、該シ
ート14の傾斜角度−θと同一の角度で傾斜する傾斜当
接面36aとされ、該傾斜当接面36aに段ボールシー
ト14の前端縁14aが平行に当接するよう設定されて
いる(図11参照)。
【0021】前記フロントガイド26における傾斜用支
持部材36の下端と給紙テーブル22の上面との間に
は、段ボールシート14の1枚分の厚みより大きく、か
つ2枚分の厚みより小さい隙間が画成されるよう設定さ
れ、最下層の1枚の段ボールシート14のみを送り出し
得るよう構成される。また傾斜用支持部材36は、オー
ダ変更に伴う段ボールシート14の厚み寸法が変わった
場合には、図示しない昇降機構により上下方向に位置調
節されるようになっている。
【0022】前記サイドガイド28は、図6に示す如
く、前記スライド軸32,32に摺動自在に配設される
移動体41に、フレーム31に回転自在に配設された第
2ねじ軸42が螺挿され、該ねじ軸42を適宜の駆動手
段(図示せず)により正逆方向に回転することで、移動体
41が幅方向に移動調節されるようになっている。この
移動体41における段ボールシート14の前端を指向す
る側に、ホルダ43がボルト等の適宜の固定手段(図示
せず)を介して着脱自在に配設されている。またこのホ
ルダ43に、シート給送方向に対して段ボールシート1
4の傾斜角度−θと同一の角度で傾斜する側部ガイド材
44が上流側に向けて延在するよう着脱自在に配設さ
れ、該側部ガイド材44に傾斜姿勢の段ボールシート1
4の側端縁14cが平行に当接するよう設定されている
(図11参照)。そして実施例では、段ボールシート14
のサイズ変更に際し、機械中心CLを挟む両側のサイド
ガイド28,29が相対的に近接離間移動調節されて、
該シート14の前端縁14aにおけるシート幅中心Cを
機械中心CLと一致した状態で両側端縁14c,14c
を支持するよう構成してある。
【0023】前記側部ガイド材44には、図6および図
11に示す如く、その内側(他方の側部ガイド材44を
指向する側)に延出する前部ガイド材45が、該側部ガ
イド材44に沿ってシート給送方向の前後に移動自在に
配設される。この前部ガイド材45は、前記基準線Lに
対して段ボールシート14における前端縁14aの傾斜
角度−θと同一の角度で傾斜し(側部ガイド材44に対
しては直交する関係)、側端縁14cが側部ガイド材4
4で当接支持されている傾斜姿勢の段ボールシート14
の前端縁14aに平行に当接するよう設定されている。
【0024】前記側部ガイド材44には、前記前部ガイ
ド材45を移動調節する調節手段54が配設されてい
る。すなわち側部ガイド材44には、シート給送方向の
前後に所定長さで延在する案内穴44a,44aが上下
に離間して形成され、前記前部ガイド材45に配設され
た一対のスライド体46,46が案内穴44a,44aか
ら外側に延出している。また各スライド体46には、シ
ート給送方向の前後に所定長さで延在する長孔46aが
形成されると共に、この長孔46aに挿通されたピン4
7が側部ガイド材44に固定されており、長孔46aと
ピン47とによってスライド体46は平行移動するよう
構成される。両スライド体46,46は連結部材48に
より一体的に移動するよう固定されると共に、該連結部
材48にナット部48aが設けられている。また、側部
ガイド材44の外側面に配設した支持台49に調節ねじ
50が回転自在に取付けられ、該調節ねじ50が連結部
材48のナット部48aに螺挿されている。従って、調
節手段54を構成する調節ねじ50を正逆方向に回転す
ることで、前部ガイド材45は側部ガイド材44に沿っ
て平行に移動調節される。
【0025】なお実施例では、前記給紙テーブル22に
傾斜姿勢で積層される段ボールシート14における下流
側のダイカッタユニット12に対する供給基準となる0
点位置を、その前端縁14aにおける機械中心CLと一
致するシート幅中心Cとし、このシート幅中心Cはオー
ダ変更によってシートサイズが変わっても常に同じ位置
となるよう設定されている(図11参照)。このように設
定した実施例では、段ボールシート14のサイズが小か
ら大に変更された際に、該シート14の前記スライド軸
32から大きく離間する側の側端縁14cを支持する側
部ガイド材44(図11の右側)の延出長を、他方の側部
ガイド材44(図11の左側)より長く設定し、最大幅寸
法の段ボールシート14に対してもその側端縁14cを
確実に当接支持し得るよう構成してある。なお、両側部
ガイド材44,44の延出長を同一に設定することも可
能である。
【0026】前記サイドガイド28における側部ガイド
材44および前部ガイド材45の下端と給紙テーブル2
2の上面との間には、フロントガイド26の傾斜用支持
部材36と同様に、段ボールシート14の1枚分の厚み
より大きく、かつ2枚分の厚みより小さい隙間が画成さ
れるよう設定されている。なお、オーダ変更に伴う段ボ
ールシート14の厚み寸法が変わった場合には、前記移
動体41に対してホルダ43を上下方向に位置調節する
ことで、側部ガイド材44および前部ガイド材45と給
紙テーブル22との隙間を調節し得るよう構成されてい
る。
【0027】前記バックガイド30は、給紙テーブル2
2の下部に配設した図示しない作動手段によりシート給
送方向に進退移動調節され、段ボールシート14の長さ
(シート給送方向の寸法)が変更されたときには、対応し
て移動調節されるよう構成してある。またバックガイド
30の前端には、図4に示す如く、段ボールシート14
の傾斜角度−θと同一角度に設定された傾斜当接面51
aが形成された案内体51が、ボルト等の適宜の固定手
段を介して着脱交換自在に固定され、その傾斜当接面5
1aに傾斜姿勢の段ボールシート14の後端縁14bが
平行に当接するようになっている。
【0028】前記給紙テーブル22の下方には、図9に
示す如く、テーブル面に開設した開口22aに連通する
空気室60が配設されている。この空気室60には、図
示しないブロワ等の吸引手段に連通するダクト(何れも
図示せず)が接続される。そして吸引手段を作動させる
ことにより、空気室60内を負圧状態に設定し、テーブ
ル面に載置されたシート群の内、最下層の段ボールシー
ト14を水平状態で吸着保持するようになっている。
【0029】前記空気室60には、段ボールシート14
を水平に送り出すパスラインより下方に、図7に示す如
く、シート給送方向に複数(実施例では3本)の回転軸5
6が平行に枢支される。各回転軸56には、前記給紙テ
ーブル22の開口22aに臨む領域において、その軸方
向に所要間隔で複数の送りコロ57が一体回転可能に配
設されている。各回転軸56の一端はギヤボックス58
の内部に配設され、該ギヤボックス58に配設した可変
速制御可能なモータ59とギヤ列(図示せず)を介して連
結されて、モータ59の駆動により各回転軸56が同期
的に回転されるようになっている。このモータ59は、
図示しない制御装置により駆動制御されて、送りコロ5
7を停止状態から予め定められた速度(ライン速度)まで
所要の加速率で加速し、次いで所要の減速率で減速して
停止させる不等速で回転させるよう設定されている。
【0030】また前記空気室60の内部には、図7およ
び図8に示す如く、前記開口22aに対応する受板61
が昇降自在に配設され、該受板61の各送りコロ57と
対応する部位に形成した切欠61aや孔61bを介し
て、該コロ57の外周面との相対的高さ位置が可変でき
るよう構成してある。
【0031】前記受板61の長手方向両側には、図8お
よび図9に示す如く、下方に延出する側板62,62が
形成されており、各側板62の下端に、シート給送方向
に離間してフォロワ63が夫々回転自在に枢支されてい
る。また側板62,62の下方には、前記回転軸56と
平行な一対の作動軸64,64が回転自在に臨み、該作
動軸64,64は前記モータ59により回転駆動され
る。各作動軸64のフォロワ63,63と対応する位置
に、該フォロワ63と当接するカム65が夫々一体回転
可能に配設され、該カム65の回転により受板61を昇
降させるようになっている。すなわち受板61は、その
表面がパスラインより下方に位置して各切欠61aや孔
61bから上方に送りコロ57の外周面が突出する下降
位置(図9参照)と、その表面がパスラインより上昇して
送りコロ57の外周面が切欠61aや孔61b内に没入
した上昇位置(図10参照)との間を移動される。そし
て、受板61が上昇位置から下降位置に移動することに
より、該受板61に積層されている最下層シートの下面
を送りコロ57に当接させて送り力を付与し、受板61
が下降位置から上昇位置に移動することにより、最下層
シートを送りコロ57から離間して送り力の解除を行な
うものである。なお、受板61の各切欠61aや孔61
bは空気室60と連通し、該受板61が下降位置に臨ん
だ際に、最下層シートを送りコロ57に吸引力を介して
圧接して該コロ57の送り力がシートに確実に伝わるよ
う構成している。また作動軸64,64は、前記送りコ
ロ57が停止するタイミングで、受板61を下降位置に
移動させるようクラッチ等を介して回転が制御されるよ
うになっている。なお送りコロ57は、段ボールシート
14の前端が前記フィードロール24,24に挟持され
た時点では、ライン速度で回転されて、該シート14を
確実に給送し得るよう設定される。
【0032】前記給紙テーブル22には、図7に示す如
く、前記開口22aの幅寸法より長く寸法設定した遮蔽
板66が、そのシート給送方向下流側の端部側を介して
片持式に着脱自在に配設されている。また遮蔽板66の
開放端は、前記フロントガイド26,27により傾斜姿
勢で支持される段ボールシート14の前端縁14aが臨
む位置より上流側まで延出し、該シート14で覆われな
い開口22aを覆って前記空気室60に所要の負圧が形
成されるよう構成してある。更に、遮蔽板66における
段ボールシート14の前端縁14aより僅か上流側に臨
む延出部分には、図12に示す如く、該前端縁14aに
沿って複数の通孔66aが所要間隔で穿設されており、
これら通孔66aを介して空気室60の負圧による吸引
力が段ボールシート14の前端縁部に作用するようにな
っている。なお、遮蔽板66は可撓性を有する薄板状に
形成され、前記受板61の上方に位置する延出部が撓む
ことで、該受板61の昇降を許容するよう構成される。
また遮蔽板66の開放端は、実施例では段ボールシート
14の前端縁14aの傾斜角度−θと同一角度で傾斜す
るよう設定されている。
【0033】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る給紙装置
の作用につき、図2に示す如く、ダイシリンダ18に対
してダイ17の打抜き刃15を傾斜配置したダイカッタ
ユニット12に対して、段ボールシート14を給紙装置
11から傾斜姿勢で送り出す場合につき説明する。な
お、前記フロントガイド26,27、サイドガイド28,
29、バックガイド30および前部ガイド材45,45
は、小サイズの段ボールシート14に合わせて調節され
ているものとする。
【0034】前記各ガイド26,27,28,29,30お
よび前部ガイド材45,45の間に段ボールシート14
を供給すると、該シート14はその前端縁14aが予め
設定された角度(−θ)だけ傾斜した姿勢で給紙テーブル
22上に積層される。すなわち、図11の実線で示す如
く、段ボールシート14の前端縁14aが、フロントガ
イド26,27の傾斜用支持部材36,36およびサイド
ガイド28,29の前部ガイド材45,45に当接すると
共に、側端縁14c,14cがサイドガイド28,29の
側部ガイド材44,44に当接する。更に、段ボールシ
ート14の後端縁14bがバックガイド30の案内体5
1に当接する。
【0035】前記給紙テーブル22上に傾斜姿勢で支持
されたシート群における最下層の段ボールシート14は
下降した受板61に載置されて、停止状態の送りコロ5
7に当接している。また給紙テーブル22の下部に配設
した空気室60は、吸引手段により負圧に保持され、最
下層の段ボールシート14は送りコロ57に圧接状態で
吸着保持されている。この場合に、段ボールシート14
における前端縁部近傍に臨む給紙テーブル22の開口2
2aは前記遮蔽板66により覆われ、空気室60には所
要の負圧が形成されると共に、該遮蔽板66に穿設した
通孔66aを介して吸引力が段ボールシート14におけ
る前端縁部に作用している(図12参照)。更に、前記フ
ィードロール24,24の回転速度は、下流側に配置し
た紙工機械のライン速度と同期的に一致するよう制御さ
れている。
【0036】前記モータ59により送りコロ57を停止
状態から予め定められたライン速度まで加速すると、図
9に示す如く、最下層の段ボールシート14が送りコロ
57の回転に伴って送り出される。この段ボールシート
14は傾斜姿勢を保持したままフィードロール24,2
4に挟持され、該ロール24,24によってダイシリン
ダ18とアンビルシリンダ20との間に水平に供給され
る。このときの段ボールシート14の供給姿勢は、図2
に示す如く、その前端縁14aがダイシリンダ18に配
設された横打抜き刃15aと逆方向に傾斜している。す
なわち、段ボールシート14に横打抜き線21を施すた
めの横打抜き刃15aは、その全長に亘って一度に段ボ
ールシート14に当接することなく徐々に当接するの
で、ダイシリンダ18やアンビルシリンダ20および横
打抜き刃15a自体に大きな応力が加わることはない。
また同様に段ボールシート14に横罫53を施すための
横罫刃52aは、その全長に亘って一度に段ボールシー
ト14に当接することなく徐々に当接するので、該横罫
刃52a自体に大きな応力が加わることもない。
【0037】前記最下層の段ボールシート14が給紙テ
ーブル22から完全に離れるタイミングで、前記受板6
1がカム機構により下降位置から上昇位置まで上昇し、
段ボールシート群をテーブル面から僅かに持上げる。こ
れにより、図10に示す如く、段ボールシート14は送
りコロ57から離間し、該コロ57による送り力は解除
される。またモータ59は、段ボールシート14の前端
が前記フィードロール24,24に挟持される時点まで
は予め定められたライン速度で回転を継続するが、前記
時点に達すると、モータ59は減速されて送りコロ57
は停止状態になる。
【0038】前記送りコロ57が停止するタイミング
で、前記受板61が上昇位置から下降位置まで下降し、
該受板61に積層されている最下層の段ボールシート1
4は給紙テーブル22上に落下する。前記遮蔽板66の
通孔66aを介して作用する空気室60の負圧による吸
引力により前端縁部が送りコロ57に確実に圧接された
段ボールシート14は、該送りコロ57の回転開始によ
り滑りを生ずることなく傾斜姿勢を保持した状態で確実
に下流側に送り出される。
【0039】次に、オーダ変更によって段ボールシート
14が大サイズ(図11に二点鎖線で図示)のものに変わ
った場合は、図11に示す如く、2基のサイドガイド2
8,29を、機械中心CLを挟んで相対的に離間移動
し、新オーダの段ボールシート14の両側端縁14c,
14cに側部ガイド材44,44が当接するよう位置決
めする。この場合において、実施例では段ボールシート
14のオーダ変更があってもその前端縁14aにおける
シート幅中心Cの位置は変更しないよう設定されている
から、前記スライド軸32から段ボールシート14の前
側角部近傍の前端縁14aまでの距離が変わる。従っ
て、前記サイドガイド28,29の各前部ガイド材45
をシート給送方向の前後に移動調節し、段ボールシート
14の前端縁14aに当接可能な位置に臨ませる。更
に、前記バックガイド30も、段ボールシート14の長
さ寸法に合わせて位置調節する。
【0040】これにより、新オーダの段ボールシート1
4は、その前端縁14aが予め設定された角度(−θ)だ
け傾斜した姿勢で、各ガイド26,27,28,29,30
および前部ガイド材45,45に支持された状態で給紙
テーブル22上に積層される。また新オーダにおいて
も、段ボールシート14の前端縁部は遮蔽板66の通孔
66aを介して作用する吸引力によって前記送りコロ5
7に確実に圧接される。従って、送りコロ57の回転に
よって下流側に送り出される段ボールシート14は、正
確な傾斜姿勢でダイシリンダ18とアンビルシリンダ2
0との間に供給され、該シート14には打抜き刃15お
よび罫線刃52により適正な打抜きおよび罫線が施され
る。
【0041】なお、前記フロントガイド26,27に関
しては、段ボールシート14のオーダ変更毎に幅方向に
移動調節する必要はないが、シートサイズが大きく変更
された場合は、段ボールシート14を安定して支持する
ために幅方向に移動調節される。この場合に、前記スラ
イド軸32から段ボールシート14の前端縁14aまで
の距離はその幅方向の位置によって異なるので、フロン
トガイド26,27を移動させた位置に応じて各傾斜用
支持部材36を調節手段40によりシート給送方向の前
後に移動調節することで、その傾斜当接面36aを段ボ
ールシート14の前端縁14aに当接可能な位置に臨ま
せることができる。なお、スライド軸32の軸心位置か
らシート前端縁14aまでの距離は、シート幅中心Cか
らの幅方向の離間距離によって演算で求められるので、
前記フロントガイド26,27の幅方向の位置を第1ね
じ軸34の回転系に設けた回転検出器等から検出するこ
とで、各傾斜用支持部材36を適正な位置に位置決め調
節することができる。また、適宜の位置決め用治具を幅
方向に離間して複数設け、該治具により設定した位置決
め用基準線に合わせて、傾斜用支持部材36や前部ガイ
ド材45を位置調節することも可能である。
【0042】実施例の給紙装置11では、前記ダイシリ
ンダ18に対してダイ17を、打抜き刃15における横
打抜き刃15aが基準線Lと平行な関係で巻装した場合
に対応して、前端縁14aが基準線Lと平行となる基準
姿勢で段ボールシート14を送り出すことも可能であ
る。すなわち、図13に示す如く、前記フロントガイド
26,27の各取付板55に基準用支持部材65を取付
けると共に、サイドガイド28,29の各ホルダ43に
基準用支持部材66を取付ける。またバックガイド30
に基準用案内体67を取付けると共に、前記遮蔽板66
を給紙テーブル22から取外す(図14参照)。
【0043】これにより段ボールシート14は、その前
端縁14aが基準線Lと平行となる基準姿勢で給紙テー
ブル22上に積層されると共に、前記送りコロ57によ
って下流側に送り出され、ダイシリンダ18とアンビル
シリンダ20との間を通過する過程で打抜き刃15によ
り適正な打抜きが施される。すなわち、ダイカッタユニ
ット12の仕様に応じて、各支持部材や案内体を交換す
ることで、段ボールシート14の供給姿勢に関しては、
基準姿勢または傾斜姿勢での送り出しを兼用することが
できる。なお、遮蔽板66を取外した状態で、給紙テー
ブル22の開口22aは、基準姿勢の段ボールシート1
4により覆われ、前記空気室60の負圧が低くなって吸
引力が段ボールシート14の前端縁部に効率的に作用し
なくなることはない。
【0044】
【変更例について】前記遮蔽板に関しては、図15に示
す形状に形成したものを使用することができる。すなわ
ち変更例に係る遮蔽板72は、シート給送方向上流側の
開放端が給送方向と直交するよう延在する矩形状に形成
されると共に、シート給送方向最下流側(フロントガイ
ドに近接する側)の第1列目における送りコロ57の受
板61における切欠61aから突出する部分を全て覆う
寸法に設定されている。そしてこの遮蔽板72に、傾斜
姿勢の段ボールシート14における前端縁14aの傾斜
角度−θに沿う線上に整列するよう複数の通孔72aが
穿設されている。この変更例に係る遮蔽板72を用いて
段ボールシート14を傾斜姿勢で供給する場合は、第1
列目の送りコロ群を回転しないように制御することで、
該シート14の送り出しに際して遮蔽板72に当接した
状態で送りコロ57が空回転するのを防止し得る。
【0045】前記給紙装置11の下流側に配置されるダ
イカッタユニット12においては、図16に示す如く、
ダイシリンダ18に対してその軸線L1と平行な関係で
横打抜き刃15aが臨むようダイ17を巻装したもと
で、該ダイシリンダ18の軸線L1を基準線Lに対して
所要角度θだけ傾斜するよう配置したものであってもよ
い。
【0046】また、実施例に係る給紙装置11を、図1
7に示すように、複数のプリンタユニット(加工ユニッ
ト)67およびダイカッタユニット12を備えた段ボー
ルシート加工装置の典型であるプリンタダイカッタ68
に採用することも可能である。プリンタユニット67
は、段ボールシート14のパスラインを挟んで印版(図
示せず)が巻装される印刷シリンダ69と圧胴70とが
相互に反対方向に回転するよう配設されると共に、印刷
シリンダ69の配設側にはインキ転移機構71が配設さ
れる。そして、段ボールシート14が傾斜姿勢で供給さ
れる場合には、各プリンタユニット67においては、そ
の印刷シリンダ69に巻装される印版を基準線Lに対し
て所要角度だけ傾斜させる必要がある。なお、プリンタ
ユニット67の印刷シリンダ69は、下流側に配置され
るダイカッタユニット12におけるダイシリンダ18の
配設位置とは反対側(図では下側)となる関係に設定さ
れ、段ボールシート14の印刷面が打抜き加工時に汚れ
ないよう設定される。またプリンタユニット67におけ
る印刷シリンダ69と圧胴70との関係、およびダイカ
ッタユニット12のダイシリンダ18とアンビルシリン
ダ20との関係は、図示例とは上下逆であってもよい。
但し、前述した「ハードカット」形式で段ボールシート1
4を加工する場合には、アンビルシリンダ20と印刷シ
リンダ18の外径を同一に設定することが望ましい。
【0047】前記遮蔽板に穿設される通孔は、実施例の
ように複数である必要はなく、段ボールシートの前端縁
に沿う長孔であってもよい。また前記受板は、送りコロ
を駆動するモータとは別の手段により昇降させることも
可能である。更に、実施例では給紙装置から段ボールシ
ートを基準姿勢で送り出す場合に、前記遮蔽板を取外す
ようにしたが、該遮蔽板を取付けたままであってもよ
い。
【0048】前記フロントガイドにおける傾斜用支持部
材の調節手段としては、実施例の構成に限定されるもの
でなく、偏心機構や楔機構等を用いてシート給送方向に
進退移動させるようにしてもよい。またフロントガイド
に関しては、実施例のように2基である必要はなく、1
基または3基以上であってもよい。更に、前記サイドガ
イドにおける前部ガイド材の調節手段としては、実施例
の構成に限定されるものでなく、モータとねじ軸を用い
た機構を採用することができる。また、フロントガイド
やサイドガイドの幅方向への移動案内手段としては、実
施例に示す2本のスライド軸に代えて、例えばリニアガ
イド等を採用することが可能である。なお、実施例では
サイドガイドに配設される側部ガイド材と前部ガイド材
とを別体として構成したが、両者を一体に構成して移動
調節するようにしてもよい。更には、フロントガイドに
関しては、シートサイズが大きく変更された場合にのみ
幅方向に移動調節されるものであるので、許容範囲の段
ボールシートを製造する仕様においては、フロントガイ
ドを定位置に固定してサイドガイドのみを幅方向に移動
調節可能に構成してもよい。そしてこの場合は、フロン
トガイドの幅方向への移動機構を省略し得ると共に、フ
ロントガイドの支持部材をシート給送方向に進退移動す
る必要はなくなるので、その調節手段も省略することが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る給紙装
置によれば、給紙テーブルに傾斜姿勢で積層される段ボ
ールシートの前端縁部近傍に臨む開口を遮蔽板で覆うと
共に、該前端縁部に対応する遮蔽板に空気室と連通する
通孔を穿設した。これにより、傾斜姿勢における段ボー
ルシートの前端縁部を、通孔を介して作用する吸引力に
より確実に送りコロに圧接させることができ、該送りコ
ロの送り力を確実に付与し得る。従って、給紙テーブル
上に積層されるシート状材を、フロントガイドで適正な
傾斜姿勢で支持したもとで、送りコロの送り力によって
下流側の加工ユニットに向けて常に適正な傾斜姿勢で送
り出し供給して、加工ユニットでの正確な加工を達成し
得る。また段ボールシートを送りコロの回転によって送
り出すので、該シートが潰れることはなく、不良品の発
生率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る給紙装置を備える
ロータリーダイカッタの概略構成を示す概略側面図であ
る。
【図2】実施例に係るダイカッタユニットと段ボールシ
ートとの関係を示す概略平面図である。
【図3】実施例に係る給紙装置の概略構成を示す側面図
である。
【図4】実施例に係る給紙装置の概略構成を示す平面図
である。
【図5】実施例に係るフロントガイドを示す概略側面図
である。
【図6】実施例に係るサイドガイドを示す概略側面図で
ある。
【図7】実施例に係る給紙テーブルの遮蔽板の配設個所
を示す概略平面図である。
【図8】実施例に係る空気室の断面図である。
【図9】実施例に係る受板を下降位置で示す給紙装置の
概略構成図である。
【図10】実施例に係る受板を上昇位置で示す給紙装置
の概略構成図である。
【図11】実施例に係る給紙装置において段ボールシー
トを傾斜姿勢で支持する状態を示す説明図である。
【図12】実施例に係る遮蔽板と段ボールシートとの関
係を示す説明図である。
【図13】実施例に係る給紙装置で段ボールシートを基
準姿勢で送り出す場合の各ガイドの構成を示す概略平面
図である。
【図14】実施例に係る給紙装置で段ボールシートを基
準姿勢で送り出す場合に遮蔽板を取外した状態で示す給
紙テーブルの要部概略平面図である。
【図15】変更例に係る遮蔽板を給紙テーブルに配設し
た状態で示す要部概略平面図である。
【図16】ダイカッタユニットの変更例を示す説明図で
ある。
【図17】実施例に係る給紙装置が採用されるプリンタ
ダイカッタを示す概略説明図である。
【符号の説明】
12 ダイカッタユニット(加工ユニット) 14 段ボールシート 14a 前端縁 22 給紙テーブル 22a 開口 26 フロントガイド 27 フロント
ガイド 36 傾斜用支持部材 36a 傾斜当
接面 57 送りコロ 60 空気室 61 受板 66 遮蔽板 66a 通孔 67 プリンタユニット(加工ユニット) 72 遮蔽板 72a 通孔 L 基準線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流側に配設される各種加工ユニット(1
    2,67)に向けて、給紙テーブル(22)上に積層したシート
    状材(14)を、その前端縁(14a)がシート給送方向と直交
    する基準線(L)に対して所要角度だけ傾斜した姿勢で最
    下層から1枚ずつ送り出し供給する給紙装置において、 前記シート状材(14)における前端縁(14a)の傾斜角度と
    平行な傾斜当接面(36a)を形成した支持部材(36)を備え
    たフロントガイド(26,27)と、 前記給紙テーブル(22)に開設した開口(22a)の下方に設
    けられた空気室(60)と、 前記空気室(60)における給紙テーブル(22)の開口(22a)
    に臨む位置に回転駆動自在に配設され、該空気室(60)の
    負圧による吸引力で最下層のシート状材(14)が当接され
    る複数の送りコロ(57)と、 前記フロントガイド(26,27)の支持部材(36)で前端縁(14
    a)が支持された傾斜姿勢のシート状材(14)で覆われない
    前端縁部近傍に臨む前記開口(22a)を覆う遮蔽板(66,72)
    と、 前記シート状材(14)における前端縁(14a)に沿うよう遮
    蔽板(66,72)に穿設され、前記空気室(60)の負圧による
    吸引力をシート状材(14)の前端縁部近傍に作用させる通
    孔(66a,72a)とから構成したことを特徴とする給紙装
    置。
  2. 【請求項2】 前記フロントガイド(26,27)の支持部材
    (36)は、シート給送方向に進退移動自在に構成される請
    求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽板(66,72)には、シート状材(1
    4)の前端縁(14a)に沿って所定間隔で複数の通孔(66a,72
    a)が穿設されている請求項1または2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記空気室(60)には、最下層のシート状
    材(14)を送りコロ(57)から離間する上昇位置と該シート
    状材(14)を送りコロ(57)に当接させる下降位置との間を
    移動する受板(61)が配設される請求項1〜3の何れかに
    記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記遮蔽板(66,72)は、シート状材(14)
    の前端縁(14a)から離間するシート給送方向下流側の端
    部側で給紙テーブル(22)に片持式に着脱自在に配設さ
    れ、前記受板(61)の上下動に対応して撓み得るよう構成
    されている請求項4記載の給紙装置。
JP28801297A 1997-10-03 1997-10-03 給紙装置 Pending JPH11106072A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114472097A (zh) * 2022-01-26 2022-05-13 和飞智能技术(福建)有限公司 一种湿帘自动上胶机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114472097A (zh) * 2022-01-26 2022-05-13 和飞智能技术(福建)有限公司 一种湿帘自动上胶机

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