JPH11103977A

JPH11103977A - ベッド

Info

Publication number: JPH11103977A
Application number: JP28774697A
Authority: JP
Inventors: Toru Harashima; 徹原島
Original assignee: ATEKKUSU KK
Current assignee: ATEKKUSU KK
Priority date: 1997-10-03
Filing date: 1997-10-03
Publication date: 1999-04-20
Anticipated expiration: 2017-10-03
Also published as: JP3145343B2

Abstract

(57)【要約】【課題】支持脚の高さ寸法を容易に変更可能であり、
かつ、人が寝たままの状態でも、小さな力で容易に昇降
することができるベッドの提供にある。【解決手段】枠体２と、枠体２に載置される床板３
と、枠体２を支持する複数本の支持脚４…と、を備えた
ベッドに於て、枠体２の前後に２本の支持脚４，４を有
し、かつ、各支持脚４が、床載置部７と床載置部７から
立設された筒柱部８とから成る固定脚部材５と、枠体２
の前縁２ａ又は後縁２ｂに固着されると共に固定脚部材
５に外嵌されるスライド部材６とから構成されると共
に、筒柱部８にガススプリングを内蔵して、支持脚４，
４を上方へ弾発付勢して上下伸縮可能とし、さらに、支
持脚４，４を所定高さ寸法にて固定するロック機構Ｒを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ベッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、養老院や家庭等で使用されるベッ
ドは、主に支持脚が固定式のものであった。また、高さ
寸法を変更自在とした昇降ベッドとしては、手動式レバ
ーを回転させて昇降させるものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定式
のベッドでは、ベッドへの乗り降りの際、身長の高低に
応じて、枠体の高さ寸法を変更することができず、不便
であった。また、老人や病人等がベッドに寝たままの状
態で、手動式レバーを回転させて、ベッドを昇降させる
作業には、非常に大きな力を要していた。

【０００４】そこで、本発明は、支持脚の高さ寸法を容
易に変更可能であり、かつ、人が寝たままの状態でも、
小さな力で容易に昇降することができるベッドを提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、枠体と、該枠体に載置される床板と、該
枠体を支持する複数本の支持脚と、を備えたベッドに於
て、上記枠体の前後に２本の支持脚を有し、かつ、各支
持脚が、床載置部と該床載置部から立設された筒柱部と
から成る固定脚部材と、上記枠体の前縁又は後縁に固着
されると共に上記固定脚部材に外嵌されるスライド部材
とから構成されると共に、上記筒柱部にガススプリング
を内蔵して、上記支持脚を上方へ弾発付勢して上下伸縮
可能とし、さらに、上記支持脚を所定高さ寸法にて固定
するロック機構を備えたものである。

【０００６】また、枠体の前縁及び後縁に、一対の枕止
め枠を立設し、かつ、該枕止め枠が、中空部を有し、さ
らに、該中空部にピストンロッドを挿入可能に構成する
も、ロック機構が、筒柱部とスライド部材を連結自在な
可動ピンと、該ピンと連動する板バネ片と、該板バネ片
を押圧してロックを解除する揺動ロック解除レバーと、
を備えるもよい。

【０００７】また、床板が、背もたれ板部と臀部載置板
部と膝上げ板部と足先載置板部とから成り、かつ、上記
背もたれ板部と膝上げ板部を起伏自在とするも、枠体の
左右側縁に一対の布団滑り止め部材を有し、かつ、該布
団滑り止め部材の取付位置を変更自在とするもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下の実施の形態を示す図面に基
づいて、本発明を詳説する。

【０００９】図１は、本発明に係るベッドの実施の一形
態を示し、このベッド１は、枠体２と、この枠体２に載
置される床板３と、この床板３を支持する２本の支持脚
４，４と、を備えている。

【００１０】具体的には、枠体２は、（横断面略正方形
乃至矩形の）金属パイプ材製で、平面視矩形状とされて
いる。また、前縁２ａ及び後縁２ｂには、一対の枕止め
枠11，11が立設されており、左右側縁２ｃ，２ｃには、
一対の布団滑り止め部材23，23が立設されている。

【００１１】つまり、この布団滑り止め部材23は、枠体
２の左右側縁２ｃ，２ｃの上面に設けられた複数個の差
込孔24…のうちの２個の差込孔24，24に着脱自在に差込
まれているので、取付位置は変更自在である。

【００１２】次に、支持脚４は、床載置部７とこの載置
部７から立設された筒柱部８とから成る固定脚部材５
と、脚部材５に外嵌されるスライド部材（スライド外筒
体）６と、から構成されており、スライド部材６は、枠
体２の前縁２ａ又は後縁２ｂに固着されている。

【００１３】また、床載置部７は、左右方向の水平杆９
と、この水平杆９の下端に取付けられた一対の車輪10，
10から成っている。そして、図２に示すように、筒柱部
８には、ガススプリングＧが内蔵されており、支持脚４
を矢印Ａ方向（上方向）に弾発付勢して上下伸縮可能と
している。

【００１４】しかも、枕止め枠11の上辺枠下面中央部
に、ピストンロッド13の先端13ａを取付けて、枠体２
が、ガススプリングＧの動きと連動して、（図３中に仮
想線で示すように）上下移動するように構成している。

【００１５】また、図３に示したように、枕止め枠11
は、略矩形（又は図示省略の丸山形等）の２枚の平板3
1，31を有し、その平板31，31の間に中空部12を形成し
ており、この中空部12に、ピストンロッド13を挿入可能
として構成している。つまり、ピストンロッド13は、枕
止め枠11（の平板31，31）にて包囲されるので、外から
見えず、外観がよい。

【００１６】さらに、支持脚４は、所定高さ寸法Ｈにて
固定するロック機構Ｒを備えている。具体的には、図４
に示すように、このロック機構Ｒは、筒柱部８とスライ
ド部材６を連結自在な可動ピン14と、このピン14と連動
する板バネ片15と、この板バネ片15を押圧してロックを
解除する揺動ロック解除レバー16と、から構成されてい
る。

【００１７】つまり、支持脚４を所定高さ寸法Ｈに固定
するには、図５に示すように、筒柱部８に複数個の位置
決め孔18…（図１では３個）を設ける。かつ、スライド
部材６に、貫通孔25を設ける。そして、位置決め孔18…
のうちの所望の高さ寸法Ｈにある位置決め孔18に貫通孔
25を対応させて、孔18，25にピン14を挿入し、筒柱部８
とスライド部材６とを連結固定する。

【００１８】次に、ロック機構Ｒの解除方法について述
べる。まず、図４（ａ）と図５（ａ）に示したように、
固定状態にある支持脚４に枢着されたレバー16を、同図
（ｂ）に示したように、手前に───矢印Ｂ方向に──
─揺動して、鉛直状態から水平状態とする。この時、レ
バー16に固着された押圧片17が、板バネ片15に当接し
て、この板バネ片15を手前に押し出す。

【００１９】すると、この押出された板バネ片15に取付
けられている可動ピン14が、板バネ片15の動きに連動し
て、位置決め孔18及び貫通孔25から抜け、スライド部材
６がスライド可能状態となる。

【００２０】なお、ロック機構Ｒを解除した瞬間、床板
３、枕止め枠11等の自重、及び布団・毛布等の寝具等
と、寝ている人の体重によって、降下するところ、ガス
スプリングＧの上方への弾発付勢力によって、保持さ
れ、又は、ゆっくりと上昇若しくは下降しようとする。
この時、レバー16を持って、所望の高さ寸法Ｈになるよ
うに、所望の（上又は下）方向に力を加えて容易に調整
することができる。

【００２１】なお、支持脚４の高さ寸法を所望の所定高
さ寸法Ｈに変更するには、上述したように、ロック機構
Ｒを解除して、所望の高さ寸法Ｈの位置までスライド部
材６をスライドさせて、その高さ寸法Ｈに位置する位置
決め孔18に貫通孔25を対応させ、孔18，25に可動ピン14
を挿入して固定する。

【００２２】なお、図７に示すような固定把手Ｚを、ス
ライド部材６に付設すると、スライド部材６を押上げ・
押下げする時に力を加えやすくなり、好ましい。即ち、
この固定把手Ｚは、門型状の固定壁部26と、この固定壁
部26から前方に突出した水平把手部27と、から成ってお
り、図４（ａ）中に仮想線で示したように、この固定壁
部26の脚部26ａ，26ａにてレバー16を囲むようにして、
スライド部材６に固着される。

【００２３】また、図６に示すように、床板３は、背も
たれ板部19と、臀部載置板部20と、膝上げ板部21と、足
先載置板部22とから成っている。かつ、背もたれ板部19
と膝上げ板部21は、夫々矢印Ｅ，Ｅ方向に起伏自在とさ
れている。

【００２４】しかも、背もたれ板部19と膝上げ板部21の
起伏作業は、リモートコントロールＣによって、制御可
能であり、寝たままの状態で、背もたれ板部19と膝上げ
板部21を、別々に又は同時に所望の傾斜角度に設定する
ことができる。

【００２５】なお、背もたれ板部19の傾斜角度θ₁ 、及
び、膝上げ板部21の傾斜角度θ₂ は、０°≦θ₁ ≦80
°、０°≦θ₂ ≦45°に設定されるのがよい。好ましく
は、０°≦θ₁ ≦65°、０°≦θ₂ ≦30°に設定される
のがよい。なお、（図示したように、）リモートコント
ロールＣは、不使用時には、布団滑り止め部材23に係止
させるようにすると、紛失する心配がなく好ましい。

【００２６】なお、本発明は、上述の実施の形態以外に
も、設計変更自由である。例えば、筒柱部８を、横断面
コの字状部材とし、ガススプリングＧを凹部に嵌め込む
ようにしてもよい。また、布団滑り止め部材23を左右側
縁２ｃの側面から差込むように構成して、一対の布団滑
り止め部材23，23間の幅寸法を布団の幅寸法に応じて変
更自在としても好ましい。

【００２７】

【発明の効果】本発明は、以下に記載するような著大な
効果を奏する。

【００２８】（請求項１によれば、）老人や女性等の力
の弱い者でも、小さな力で容易に支持脚４を上下に伸縮
させて、枠体２を所望の所定高さ寸法Ｈとできる。ま
た、ロック機構Ｒを備えているので、不意の衝撃等によ
って、ロックが解除されて、支持脚４の所定高さ寸法Ｈ
が変化するおそれがない。

【００２９】（請求項２によれば、）枕止め枠11を利用
して、ピストンロッド13を外から見えない構造としてい
るので、外観的にも美しく、製造コストを抑えることが
できる。

【００３０】（請求項３によれば、）シンプルな構造で
確実にロックできる。また、レバー16によってロックを
解除するので、小さな力で簡単に解除作業を行うことが
できる。さらに、レバー16を動かすことによって、支持
脚４の上下伸縮の調節を容易に行うことができる。

【００３１】（請求項４によれば、）寝たままの状態で
も、背もたれ及び膝上げを簡単に行うことができるの
で、老人や病人等を起き上がらせる際に、至便である。

【００３２】（請求項５によれば、）布団滑り止め部材
23の位置を所望の位置に変更できるので、部材23を把手
と兼用することができる。また、ベッド１から降りる際
には、部材23を邪魔にならない場所に移動できるので、
足にひっかかったりする心配がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。

【図２】要部を示す斜視図である。

【図３】側面図である。

【図４】ロック機構を説明するための斜視図である。

【図５】ロック機構を説明するための側面図である。

【図６】床板の傾斜状態を示す側面図である。

【図７】他の実施の形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

２枠体２ａ前縁２ｂ後縁２ｃ側縁３床板４支持脚５固定脚部材６スライド部材７床載置部８筒柱部 11 枕止め枠 12 中空部 13 ピストンロッド 14 可動ピン 15 板バネ片 16 揺動ロック解除レバー 19 背もたれ板部 20 臀部載置板部 21 膝上げ板部 22 足先載置板部 23 布団滑り止め部材ＧガススプリングＨ所定高さ寸法Ｒロック機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】枠体２と、該枠体２に載置される床板３
と、該枠体２を支持する複数本の支持脚４…と、を備え
たベッドに於て、上記枠体２の前後に２本の支持脚４，
４を有し、かつ、各支持脚４が、床載置部７と該床載置
部７から立設された筒柱部８とから成る固定脚部材５
と、上記枠体２の前縁２ａ又は後縁２ｂに固着されると
共に上記固定脚部材５に外嵌されるスライド部材６とか
ら構成されると共に、上記筒柱部８にガススプリングＧ
を内蔵して、上記支持脚４，４を上方へ弾発付勢して上
下伸縮可能とし、さらに、上記支持脚４，４を所定高さ
寸法Ｈにて固定するロック機構Ｒを備えたことを特徴と
するベッド。
【請求項２】枠体２の前縁２ａ及び後縁２ｂに、一対
の枕止め枠11，11を立設し、かつ、該枕止め枠11が、中
空部12を有し、さらに、該中空部12にピストンロッド13
を挿入可能に構成した請求項１記載のベッド。
【請求項３】ロック機構Ｒが、筒柱部８とスライド部
材６を連結自在な可動ピン14と、該ピン14と連動する板
バネ片15と、該板バネ片15を押圧してロックを解除する
揺動ロック解除レバー16と、を備えた請求項１又は２記
載のベッド。
【請求項４】床板３が、背もたれ板部19と臀部載置板
部20と膝上げ板部21と足先載置板部22とから成り、か
つ、上記背もたれ板部19と膝上げ板部21を起伏自在とし
た請求項１，２又は３記載のベッド。
【請求項５】枠体２の左右側縁２ｃ，２ｃに一対の布
団滑り止め部材23，23を有し、かつ、該布団滑り止め部
材23の取付位置を変更自在とした請求項１，２，３又は
４記載のベッド。