JPH1091976A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH1091976A
JPH1091976A JP8244554A JP24455496A JPH1091976A JP H1091976 A JPH1091976 A JP H1091976A JP 8244554 A JP8244554 A JP 8244554A JP 24455496 A JP24455496 A JP 24455496A JP H1091976 A JPH1091976 A JP H1091976A
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JP
Japan
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medium
gain
error signal
tracking
moving means
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Application number
JP8244554A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Tanaka
稔久 田中
Hiroshi Arai
浩 新井
Takashi Tanemura
隆 種村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光スポットの位置決め特性をランドとグルー
ブの両方で最適化する。 【解決手段】 波形取り込み型ゲイン設定回路17は、
対物レンズ23が媒体垂直方向及び半径方向に駆動され
ているとき、フォーカスエラー信号を取り込んでその感
度を演算し、フォーカスサーボループのゲインをランド
とグルーブについて求める。ゲイン設定回路17は、対
物レンズ23が媒体半径方向に駆動されているとき、ト
ラックエラー信号を取り込んでその感度を演算し、トラ
ッキングサーボループのゲインをランドとグルーブにつ
いて求める。CPU14は、追従するトラックに応じて
EP−ROM15からゲイン設定値を読み出し、ゲイン
可変回路4、5に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク又
は光ディスク等の情報記録媒体に記録あるいは再生を行
う情報記録再生装置に関し、特に情報記録媒体に溝状に
設けられたランドおよびグルーブの両方に対して記録あ
るいは再生を行う情報記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気ディスクなどの情報記録媒
体の記憶容量を向上させるために様々な試みがなされて
おり、特に記録媒体に情報トラックとして同周円状ある
いは螺旋状に設けられている溝状のランド(凸部)およ
びグルーブ(凹部)の両方に対して情報の記録/再生を
行うランド・グルーブ記録再生方式が提案されている。
このランド・グルーブ記録再生方式では、ランドまたは
グルーブのいずれか一方に対して記録再生を行う記録再
生方式に比較して情報トラック量が2倍となるため、ト
ラックピッチが同一ならば記憶容量を2倍に増加させる
ことができる。
【0003】ところで、従来の情報記録再生装置では、
媒体に照射する光ビームを媒体の垂直方向について位置
決めするためのフォーカスサーボループのゲイン調整、
同じく光ビームを媒体の半径方向について位置決めする
ためのトラッキングサーボループのゲイン調整をランド
又はグルーブの何れか一方のみについて行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の情
報記録再生装置では、フォーカスサーボループ、トラッ
キングサーボループのゲインをランドまたはグルーブの
何れか一方のみについて調整しているので、ランドとグ
ルーブの両方を情報トラックにしようとしても、光スポ
ットの位置決め特性を両トラックで最適化することがで
きず、光スポットの位置決め特性の優れた状態で記録再
生を行うことができないという問題点があった。本発明
は、上記課題を解決するためになされたもので、光スポ
ットの位置決め特性をランドとグルーブの両トラックで
最適化することができる情報記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、情報記録媒体に照射する光ビームを媒体の
垂直方向について位置決めするためのフォーカシング移
動手段と、光ビームを媒体の半径方向について位置決め
するためのトラッキング移動手段と、フォーカシング移
動手段とトラッキング移動手段のサーボループのゲイン
をランドとグルーブの各々について設定する手段とを有
するものである。このようにフォーカシング移動手段と
トラッキング移動手段のサーボループのゲインをランド
とグルーブの各々について設定することにより、光スポ
ットの位置決め特性をランドとグルーブの両トラックで
最適化することができる。
【0006】また、請求項2に記載のように、フォーカ
シング移動手段と媒体との媒体垂直方向に関する相対変
位を検出してフォーカスエラー信号を生成するフォーカ
スエラー信号検出手段と、トラッキング移動手段と媒体
との媒体半径方向に関する相対変位を検出してトラック
エラー信号を生成するトラックエラー信号検出手段と、
トラッキング移動手段が媒体半径方向に移動しフォーカ
シング移動手段が媒体垂直方向に移動しているとき、フ
ォーカスエラー信号を取り込んでその感度を演算し、こ
の結果からフォーカシング移動手段のサーボループのゲ
イン設定値をランドとグルーブについて得ると共に、フ
ォーカスサーボをかけた状態でトラッキング移動手段が
媒体半径方向に移動しているとき、トラックエラー信号
を取り込んでその感度を演算し、この結果からトラッキ
ング移動手段のサーボループのゲイン設定値をランドと
グルーブについて得る波形取り込み型演算手段と、この
演算手段により得られたゲイン設定値に従ってフォーカ
シング移動手段とトラッキング移動手段のサーボループ
のゲインをランドとグルーブの各々について設定するゲ
イン調整手段とを有するものである。このように、波形
取り込み型演算手段がフォーカシング移動手段とトラッ
キング移動手段のサーボループのゲイン設定値をランド
とグルーブについて求めることにより、ゲイン調整手段
によってフォーカシング移動手段とトラッキング移動手
段のサーボループのゲインがランドとグルーブの各々に
ついて設定される。
【0007】また、請求項3に記載のように、ランドあ
るいはグルーブにフォーカスサーボとトラッキングサー
ボをかけた状態で、フォーカシング移動手段とトラッキ
ング移動手段のサーボループのゲイン設定値を変えなが
ら、サーボループに印加した基準周波数信号とサーボル
ープを一巡した信号との位相差を検出して、フォーカシ
ング移動手段とトラッキング移動手段のサーボループの
ゲイン設定値をランドとグルーブの各々について得る位
相比較型演算手段と、この演算手段により得られたゲイ
ン設定値に従ってフォーカシング移動手段とトラッキン
グ移動手段のサーボループのゲインをランドとグルーブ
の各々について設定するゲイン調整手段とを有するもの
である。このように、位相比較型演算手段がフォーカシ
ング移動手段とトラッキング移動手段のサーボループの
ゲイン設定値を求めることにより、ゲイン調整手段によ
ってフォーカシング移動手段とトラッキング移動手段の
サーボループのゲインがランドとグルーブの各々につい
て設定される。
【0008】また、請求項4に記載のように、トラッキ
ング移動手段が媒体半径方向に移動しフォーカシング移
動手段が媒体垂直方向に移動しているとき、フォーカス
エラー信号を取り込んでランドとグルーブのフォーカス
エラー信号の感度比を演算すると共に、フォーカスサー
ボをかけた状態でトラッキング移動手段が媒体半径方向
に移動しているとき、トラックエラー信号を取り込んで
ランドとグルーブのトラックエラー信号の感度比を演算
する波形取り込み型演算手段と、ランドあるいはグルー
ブにフォーカスサーボとトラッキングサーボをかけた状
態で、フォーカシング移動手段とトラッキング移動手段
のサーボループのゲイン設定値を変えながら、サーボル
ープに印加した基準周波数信号とサーボループを一巡し
た信号との位相差を検出して、フォーカシング移動手段
とトラッキング移動手段のサーボループのゲイン設定値
をランドあるいはグルーブの一方について得る位相比較
型演算手段と、波形取り込み型演算手段により得られた
信号感度比と位相比較型演算手段により得られたランド
あるいはグルーブのゲイン設定値に基づき、もう一方の
トラックのゲイン設定値を求め、これらのゲイン設定値
に従ってフォーカシング移動手段とトラッキング移動手
段のサーボループのゲインをランドとグルーブの各々に
ついて設定するゲイン調整手段とを有するものである。
このように波形取り込み型演算手段がランドとグルーブ
のフォーカスエラー信号、トラックエラー信号の感度比
を求め、位相比較型演算手段がフォーカシング移動手段
とトラッキング移動手段のサーボループのゲイン設定値
をランドあるいはグルーブの一方について求めることに
より、ゲイン調整手段によってもう一方のトラックのゲ
イン設定値が得られ、フォーカシング移動手段とトラッ
キング移動手段のサーボループのゲインがランドとグル
ーブの各々について設定される。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態の1.図1は本発明の第1の実施の形態を示
す情報記録再生装置のブロック図である。情報記録媒体
1の媒体面には、同心円状あるいは螺旋状にトラック溝
が形成されている。ここでは、凸部をランドトラック1
a、凹部をグルーブトラック1bと呼ぶことにする。光
ヘッド2は、記録媒体1の半径方向に移動可能なように
配置される。半導体レーザ21から出射したレーザ光
は、ビームスプリッタ22によって反射され対物レンズ
23を通って記録媒体1に入射し、媒体面上に光スポッ
トを形成する。このレーザ光の照射による媒体1からの
反射光はビームスプリッタ22を通過して光検出器24
に入射する。
【0010】光検出器24は、受光部が複数(例えば4
分割)に分割されており、各受光部の受光信号が信号生
成回路3に出力される。信号生成回路3は、これら受光
信号に基づいて、光スポットを集束させる対物レンズ2
3と媒体面との相対的な距離を示すフォーカスエラー信
号FEと、光ビームとトラックとの位置的誤差を示すト
ラックエラー信号TE等のサーボ信号を生成する。
【0011】フォーカスエラー信号FEはS字曲線と呼
ばれる形状の信号であり、トラックエラー信号TEはト
ラックの1ピッチ分に相当する正弦波状の信号である。
ゲイン可変回路4、位相補償回路6、スイッチ8、AF
ドライバ12及びフォーカスアクチュエータ25からフ
ォーカスサーボループが構成されている。フォーカスエ
ラー信号FEに基づいてAFドライバ12からフォーカ
スアクチュエータ25に電流を供給することにより、対
物レンズ23が記録媒体1に垂直な方向(以下、フォー
カス方向とする)に駆動される。こうして、記録媒体1
のランド1aあるいはグルーブ1bにて所望のフォーカ
スが得られるようになっている。
【0012】また、ゲイン可変回路5、位相補償回路
7、スイッチ9、ATドライバ13及びトラッキングア
クチュエータ26からトラッキングサーボループが構成
されている。トラックエラー信号TEに基づいてATド
ライバ13からトラッキングアクチュエータ26に電流
を供給することにより、対物レンズ23が記録媒体1の
半径方向(以下、トラッキング方向とする)に駆動され
る。こうして、光ビームが記録媒体1のランド1aある
いはグルーブ1bに追従するトラッキング制御が行われ
る。
【0013】このように、光スポットをトラック溝に追
従させる対物レンズ23は、フォーカス方向については
AFドライバ12によって駆動され、トラッキング方向
についてはATドライバ13によって駆動される。AF
ドライバ12、ATドライバ13への指令信号は、サー
ボのかかった状態において、フォーカスエラー信号FE
及びトラックエラー信号TEに所定の電気ゲインをか
け、位相補償をかけた形で与えられるいわゆるフィード
バック制御の形式となっている。
【0014】このフィードバック制御の特性は、一般的
に一巡伝達関数Goで表される。フォーカス制御の一巡
伝達関数Gofは次式のように表すことができる。 Gof=Gsf×Gef×Gcf×Gdf×Gmf ・・・(1) また、トラッキング制御の一巡伝達関数Gotは次式の
ように表すことができる。 Got=Gst×Get×Gct×Gdt×Gmt ・・・(2)
【0015】ここで、Gsf、Gstはフォーカスエラ
ー信号FE、トラックエラー信号TEの伝達関数であ
り、一般的にはKs[V/m]と記述できる。つまり、
ゲインと位相特性が周波数に依存しない。Gef、Ge
tはゲイン可変回路4、5のゲインであり、一般的には
Ke[V/V]と記述できる。
【0016】また、Gcf、Gctは位相補償回路6、
7の伝達関数であり、一般的には(1+T2 S)/(1
+T1 S)[V/V]と記述できる。つまり、ゲインと
位相特性が周波数に依存する。また、Gdf、Gdtは
AFドライバ12、ATドライバ13の伝達関数であ
り、一般的にはKd[A/V]と記述できる。つまり、
ゲインと位相特性が周波数に依存しない。そして、Gm
f、Gmtはフォーカスアクチュエータ25、トラッキ
ングアクチュエータ26の伝達関数であり、一般的には
Km/(S2 +2ζωS+ω2 )[m/A]と記述でき
る。つまり、ゲインと位相特性が周波数に依存する。
【0017】制御特性の優劣の目安は一般的にその速応
性と安定性にある。速応性については、一巡伝達関数の
ゲイン|Go|=1となる周波数(これをクロスオーバ
周波数、あるいはゲイン交点周波数ともいう)が大きけ
れば大きいほど速い応答を示すようになる。また、安定
性については、クロスオーバ周波数での位相余裕および
位相が−180度をよぎる周波数点でのゲイン余裕が大
きければ大きいほど安定性は向上する。
【0018】光ディスク装置などの情報記録再生装置に
おいては媒体面のトラックに正確な位置決めが要求され
るため、上記速応性や安定性が大きいことが望まれる。
ただ速応性のみに注目してゲインを大きくしていくと、
安定性は損なわれる。速応性と安定性は互いに相反する
ので、最適なゲイン調整が当然ながら存在する。このと
き、装置固有のゲインKs、Kmのばらつきが大きいた
め、ゲインKeを調整できるようにしている。
【0019】すなわち、ゲイン可変回路4、5は、フォ
ーカスサーボループ、トラッキングサーボループのゲイ
ンをそれぞれ調整するものであり、後述のようにCPU
14から出力されるゲイン設定値に従ってゲインを変え
ることができる。したがって、ランドトラック1aとグ
ルーブトラック1bの各々について、ゲイン可変回路
4、5のゲインを設定することができれば、各トラック
において光スポットの位置決め特性を最適化することが
できる。
【0020】そこで、本実施の形態のフォーカスゲイン
の設定の仕方を図2のフローチャート図で説明する。最
初に情報記録再生装置の立ち上げ時に、半導体レーザ2
1をLDドライバ16によって発光させ、対物レンズ2
3を通して光スポットを媒体面に照射する。
【0021】このとき、スイッチ8は、掃引回路10の
出力を選択しており(フォーカスサーボはオフ状態)、
掃引回路10は、あらかじめ決められた駆動パターンに
従ってAFドライバ12に電圧値を供給する。この駆動
パターンは、対物レンズ23をフォーカス方向にほぼ等
速移動させるものであれば、掃引回路10のROMに記
録されているものでも、周波数発振器出力を直接入力し
ても構わない。これにより、フォーカスアクチュエータ
25に電流を供給し、対物レンズ23をフォーカス方向
にほぼ等速移動させる(ステップ101)。
【0022】同様に、スイッチ9は、掃引回路11の出
力を選択しており(トラッキングサーボはオフ状態)、
掃引回路11は、あらかじめ決められた駆動パターンに
従ってATドライバ13に電圧値を供給する。これによ
り、トラッキングアクチュエータ26に電流を供給し、
対物レンズ23をトラッキング方向に駆動する(ステッ
プ102)。
【0023】なお、本実施の形態では、スイッチ8、9
の切り換えでサーボループが切れた形となっているが、
これは、対物レンズ23の保持条件が板バネである場
合、つまり直流電流での駆動力に対して対物レンズ23
の変位が一定となるようなアクチュエータ系を対象とし
ている例である。対物レンズ23の変位が一定にならな
いようなアクチュエータの場合では、アクチュエータに
備えられた対物レンズ位置センサ(不図示)を使った別
のサーボループ内に掃引回路の出力を加算してもよい。
【0024】フォーカスエラー信号FEは、周知のよう
にS字曲線と呼ばれる形状を示す信号であるが、上記の
ように対物レンズ23をフォーカス方向及びトラッキン
グ方向に同時に掃引すると、溝横断周波数に同期した正
弦波状の信号が重畳した形のフォーカスエラー信号FE
が得られる(図3(a)の実線)。また、図3(b)
は、図3(a)の信号FEが得られるときのランド1a
及びグルーブ1bと対物レンズ23を通過した光ビーム
27の様子を示している。
【0025】媒体面と光ビーム27がF0の状態にある
とき(図3(a)のフォーカスエラー信号FEでは振幅
中心近傍、以下、この位置をフォーカスエラー信号FE
の制御点と呼ぶ)が合焦状態であり、このような状態に
なるようにフォーカス制御が行われる。
【0026】次に、波形取り込み型ゲイン設定回路17
は、以下のようにしてフォーカスゲインを算出する。ま
ず、波形取り込み型ゲイン設定回路17は、フォーカス
エラー信号FEが有効範囲に入ったかどうかを判定する
(ステップ103)。この有効範囲は、図3(a)に示
すように、ほぼ極大値と極小値の間の範囲である。フォ
ーカスエラー信号FEが有効範囲に入ったかどうかは、
トラックエラー信号TEの振幅情報から判断する。
【0027】つまり、フォーカスエラー信号FEが上記
制御点にあるとき、トラックエラー信号TEの振幅は最
も大きくなり、図3(b)のF1あるいはF2の状態の
ように制御点から外れると、信号TEの振幅は小さくな
る。したがって、トラックエラー信号TEを監視して、
信号TEの振幅が所定の範囲内にあるとき、フォーカス
エラー信号FEが有効範囲に入ったと判断する。
【0028】こうして、波形取り込み型ゲイン設定回路
17は、フォーカスエラー信号FEが有効範囲に入った
と判断すると、トラックエラー信号TEの立ち上がり又
は立ち下がりをトリガとして、このときのフォーカスエ
ラー信号FEの電圧値をディジタル値として記憶する
(ステップ104〜107)。
【0029】トラックエラー信号TEは、図4(a)の
実線で示すような波形の信号であるが、この信号TEを
その振幅中心0をしきい値として2値化すると、図4
(c)のような信号が得られる。なお、図4(b)は、
図4(a)の信号TEが得られるときのランド1a及び
グルーブ1bと光ビーム27の様子を示している。
【0030】トラック間を一定の方向(図4では、左か
ら右)に移動しているとき、対物レンズ23を通過した
光ビーム27がランドトラック1aの中心に入射する
と、図4(c)の信号が立ち上がる。波形取り込み型ゲ
イン設定回路17は、トラックエラー信号TEを2値化
した図4(c)の信号が立ち上がるとランド1aと判断
し(ステップ104)、この立ち上がりをトリガとして
フォーカスエラー信号FEをA/D変換した値を記憶す
る(ステップ105)。これは、図3(a)における黒
丸の値を取り込むことを意味する。
【0031】同様に、トラック間を一定の方向に移動し
ているとき、対物レンズ23を通過した光ビーム27が
グルーブトラック1bの中心に入射すると、図4(c)
の信号が立ち下がる。波形取り込み型ゲイン設定回路1
7は、図4(c)の信号が立ち下がるとグルーブ1bと
判断し(ステップ106)、この立ち下がりをトリガと
してフォーカスエラー信号FEをA/D変換した値を記
憶する(ステップ107)。これは、図3(a)におけ
る白丸の値を取り込むことを意味する。
【0032】そして、このようなフォーカスエラー信号
FEの取り込みを上記有効範囲内で数回繰り返す(ステ
ップ108)。こうして、ランド1aとグルーブ1bの
各々について数点の取り込みを終えると、波形取り込み
型ゲイン設定回路17は、フォーカス方向に掃引される
量(この場合は変位量)を基準として、トラックエラー
信号TEの立ち上がりのときに記憶した値からランド1
aに関するフォーカスエラー信号FEの感度(図3
(a)では、黒丸を結ぶ破線の傾き)を計算して、ラン
ド1aに関するフォーカスサーボループのループゲイン
を求める(ステップ109)。
【0033】同様に、トラックエラー信号TEの立ち下
がりのときに記憶した値からグルーブ1bに関するフォ
ーカスエラー信号FEの感度(図3(a)では、白丸を
結ぶ破線の傾き)を計算して、グルーブ1bに関するフ
ォーカスサーボループのループゲインを求める(ステッ
プ109)。こうして、算出されたループゲインの値
は、CPU14を介してEP−ROM15に書き込まれ
る。
【0034】次いで、トラッキングゲインの設定の仕方
を図5のフローチャート図で説明する。情報記録再生装
置の立ち上げ時に、半導体レーザ21をLDドライバ1
6によって発光させ、対物レンズ23を通して光スポッ
トを媒体面に照射する。そして、上記と同様に対物レン
ズ23を掃引回路10によってフォーカス方向に駆動す
る。フォーカスエラー信号FEの上記制御点近傍で、ス
イッチ8を掃引回路10から位相補償回路6の出力側に
切り換えてフォーカスサーボをオン状態にする(ステッ
プ110)。
【0035】続いて、掃引回路11からATドライバ1
3に駆動パターンに基づく電圧値を供給して、対物レン
ズ23をトラッキング方向にほぼ等速移動させる(ステ
ップ111)。波形取り込み型ゲイン設定回路17は、
トラックエラー信号TEの立ち上がりエッジ又は立ち下
がりエッジを検出して、光ビームがランド1aに入射し
ているかグルーブ1bに入射しているかを判断し、トラ
ックエラー信号TEの電圧値をディジタル化して記憶す
る(ステップ112〜115)。
【0036】すなわち、波形取り込み型ゲイン設定回路
17は、トラックエラー信号TEを2値化した図4
(c)の信号が立ち上がるとランド1aと判断し(ステ
ップ112)、この立ち上がりから所定時間の間、トラ
ックエラー信号TEをA/D変換した値を記憶する(ス
テップ113)。これは、図4(a)における黒丸の値
を取り込むことを意味する。
【0037】同様に、図4(c)の信号が立ち下がると
グルーブ1bと判断し(ステップ114)、この立ち下
がりから所定時間の間、トラックエラー信号TEをA/
D変換した値を記憶する(ステップ115)。これは、
図4(a)における白丸の値を取り込むことを意味す
る。なお、本実施の形態では、ランド1aとグルーブ1
bの判別をトラックエラー信号TEによって行っている
が、トラック横断中の全光量信号(Itotal信号)
の光量レベルの差により判定してもよい。
【0038】こうして、ランド1aとグルーブ1bの各
々について所定時間の取り込みを終えると(ステップ1
16)、波形取り込み型ゲイン設定回路17は、トラッ
クエラー信号TEの立ち上がりのときに記憶した値から
ランド1aに関するトラックエラー信号TEの感度(図
4(a)では、黒丸を結ぶ破線の傾き)を計算して、ラ
ンド1aに関するトラッキングサーボループのループゲ
インを求める(ステップ117)。
【0039】同様に、トラックエラー信号TEの立ち下
がりのときに記憶した値からグルーブ1bに関するトラ
ックエラー信号TEの感度(図4(a)では、白丸を結
ぶ破線の傾き)を計算して、グルーブ1bに関するトラ
ッキングサーボループのループゲインを求める(ステッ
プ117)。このようにして算出されたループゲインの
値は、CPU14を介してEP−ROM15に書き込ま
れる。
【0040】以上のように装置の立ち上げ時に、ランド
1a、グルーブ1bに関するフォーカスサーボループの
ループゲインが算出されると共に、ランド1a、グルー
ブ1bに関するトラッキングサーボループのループゲイ
ンが算出される。これらのゲイン設定値はEP−ROM
15に記憶されているので、CPU14は、追従するト
ラックに応じてゲイン設定値を読み出しゲイン可変回路
4、5に出力する。
【0041】光スポットをランド1aに追従させる場合
には、ランド1aに関するフォーカスサーボループ、ト
ラッキングサーボループのゲイン設定値がCPU14か
らゲイン可変回路4、5にそれぞれ出力され、ゲインが
設定される。同様に、光スポットをグルーブトラック1
bに追従させる場合には、グルーブ1bに関するフォー
カスサーボループ、トラッキングサーボループのゲイン
設定値がCPU14からゲイン可変回路4、5にそれぞ
れ出力され、ゲインが設定される。
【0042】こうして、ランドトラック1aとグルーブ
トラック1bの各々について、ゲイン可変回路4、5の
ゲインを設定することができ、各トラックにおいて光ス
ポットの位置決め特性を最適化することができる。
【0043】実施の形態の2.図6は本発明の他の実施
の形態を示す情報記録再生装置のブロック図であり、図
1と同一の構成には同一の符号を付してある。まず、フ
ォーカスゲインの設定の仕方を図7のフローチャート図
で説明する。最初に、情報記録再生装置の立ち上げ時
に、半導体レーザ21をLDドライバ16によって発光
させ、対物レンズ23を通して光スポットを媒体面に照
射する。
【0044】そして、上記と同様に対物レンズ23を掃
引回路10によってフォーカス方向に駆動する。フォー
カスエラー信号FEの上記制御点近傍で、スイッチ8を
掃引回路10から位相補償回路6の出力側に切り換えて
フォーカスサーボをオン状態にする(ステップ20
1)。
【0045】続いて、上記と同様に対物レンズ23を掃
引回路11によってトラッキング方向に駆動する。トラ
ックエラー信号TEのランド制御点近傍で、スイッチ9
を掃引回路11から位相補償回路7の出力側に切り換え
てトラッキングサーボをオン状態にする(ステップ20
1)。これにより、光スポットはランドトラック1aに
追従する。
【0046】次に、位相比較型ゲイン設定回路18は、
以下のようにしてフォーカスゲインを算出する。まず、
位相比較型ゲイン設定回路18からCPU14に対して
フォーカスサーボループのループゲイン設定値を出力す
ることにより、このゲイン設定値がCPU14からゲイ
ン可変回路4に出力され、ゲイン可変回路4のゲインが
設定される。そして、位相比較型ゲイン設定回路18か
ら位相補償回路6の出力に単一周波数(設定すべきクロ
スオーバ周波数)の正弦波S1を加え、加算直前のサー
ボループの値S2を取り込み、S1とS2の位相比較を
行う。
【0047】このゲイン設定手法は、特開平5−233
006号公報に開示された手法であり、正弦波の基準周
波数信号S1をサーボループに付加し、この信号S1と
サーボループを一巡した後の信号S2の位相差を求め
る。そして、この位相差が所定の位相差(ここでは、6
5度〜70度)になるようにゲインを変えることで、サ
ーボのゲインを求めるものである。
【0048】つまり、位相比較型ゲイン設定回路18
は、あるゲイン設定値をCPU14を介してゲイン可変
回路4に出力して、このときのS1とS2の位相を比較
し(ステップ202)、この位相差が所定の位相差かど
うかを判定して(ステップ202)、所定の位相差でな
い場合はゲイン設定値を変えて再び位相比較を行う(ス
テップ202)。このような動作を繰り返して所定の位
相差になると、このときのゲイン設定値がランド1aに
関するフォーカスサーボループのループゲインとしてE
P−ROM15に書き込まれる(ステップ204)。
【0049】次いで、スイッチ8、9を掃引回路10、
11側に切換えて対物レンズ23をフォーカス方向、ト
ラッキング方向に駆動する。フォーカスエラー信号FE
の制御点近傍で、スイッチ8を掃引回路10から位相補
償回路6の出力側に切り換えてフォーカスサーボをオン
状態にし、トラックエラー信号TEのグルーブ制御点近
傍で、スイッチ9を掃引回路11から位相補償回路7の
出力側に切り換えてトラッキングサーボをオン状態にす
る(ステップ205)。これにより、光スポットはグル
ーブトラック1bに追従する。
【0050】位相比較型ゲイン設定回路18は、上記と
同様の動作(ステップ206、207)により、グルー
ブ1bに関するフォーカスサーボループのループゲイン
を求める。そして、このループゲインの値がEP−RO
M15に書き込まれる(ステップ208)。
【0051】次に、トラッキングゲインの設定の仕方を
図8のフローチャート図で説明する。まず、対物レンズ
23を掃引回路10によってフォーカス方向に駆動す
る。フォーカスエラー信号FEの制御点近傍で、スイッ
チ8を掃引回路10から位相補償回路6の出力側に切り
換えてフォーカスサーボをオン状態にする(ステップ2
09)。続いて、対物レンズ23を掃引回路11によっ
てトラッキング方向に駆動する。トラックエラー信号T
Eのランド制御点近傍で、スイッチ9を掃引回路11か
ら位相補償回路7の出力側に切り換えてトラッキングサ
ーボをオン状態にする(ステップ209)。
【0052】位相比較型ゲイン設定回路19は、ゲイン
設定回路18と同様にしてトラッキングゲインを算出す
る。つまり、位相比較型ゲイン設定回路19は、トラッ
キングサーボループのループゲイン設定値をCPU14
を介してゲイン可変回路5に出力することにより、ゲイ
ン可変回路5のゲインを設定し、位相補償回路7の出力
に単一周波数の正弦波S1を加え、このS1と加算直前
のサーボループの値S2の位相比較を行う(ステップ2
10)。
【0053】そして、この位相差が所定の位相差(65
度〜70度)かどうかを判定して(ステップ211)、
所定の位相差でない場合はゲイン設定値を変えて再び位
相比較を行う(ステップ210)。このような動作を繰
り返して所定の位相差になると、このときのゲイン設定
値がランド1aに関するトラッキングサーボループのル
ープゲインとしてEP−ROM15に書き込まれる(ス
テップ212)。
【0054】次いで、スイッチ8、9を掃引回路10、
11側に切換えて対物レンズ23をフォーカス方向、ト
ラッキング方向に駆動する。フォーカスエラー信号FE
の制御点近傍で、スイッチ8を掃引回路10から位相補
償回路6の出力側に切り換えてフォーカスサーボをオン
状態にし、トラックエラー信号TEのグルーブ制御点近
傍で、スイッチ9を掃引回路11から位相補償回路7の
出力側に切り換えてトラッキングサーボをオン状態にす
る(ステップ213)。
【0055】位相比較型ゲイン設定回路19は、上記と
同様の動作(ステップ214、215)により、グルー
ブ1bに関するトラッキングサーボループのループゲイ
ンを求める。そして、このループゲインの値がEP−R
OM15に書き込まれる(ステップ216)。
【0056】本実施の形態においても、記録、再生また
は消去時におけるゲイン可変回路4、5に対するゲイン
設定の仕方は実施の形態の1と同様であり、実施の形態
の1と同様の効果を得ることができる。そして、本実施
の形態では、受光系でゲインを求めている実施の形態の
1に対し、サーボループ全体でゲインを求めているの
で、実施の形態の1よりも高精度にゲインを設定するこ
とができる。
【0057】なお、本実施の形態では、フォーカスとト
ラッキングを別々に設定しているが、ランドトラック1
aに追従した状態でフォーカス、トラッキングの両ゲイ
ンを設定してもよい。同様に、グルーブトラック1bに
追従した状態でフォーカス、トラッキングの両ゲインを
設定してもよい。
【0058】実施の形態の3.図9は本発明の他の実施
の形態を示す情報記録再生装置のブロック図であり、図
1、図6と同一の構成には同一の符号を付してある。ま
ず、フォーカスゲインの設定の仕方を図10のフローチ
ャート図で説明する。ステップ301〜308の動作
は、図2のステップ101〜108の動作と同様であ
る。
【0059】ランド1aとグルーブ1bの各々について
数点の取り込みを終えると、波形取り込み型ゲイン設定
回路17aは、フォーカス方向に掃引される量(この場
合は変位量)を基準として、トラックエラー信号TEの
立ち上がりのときに記憶した値からランド1aに関する
フォーカスエラー信号FEの感度を計算し、トラックエ
ラー信号TEの立ち下がりのときに記憶した値からグル
ーブ1bに関するフォーカスエラー信号FEの感度を計
算する。そして、この計算結果からランド1aとグルー
ブ1bの信号感度比Hf(ランド1aの感度/グルーブ
1bの感度)を計算する(ステップ309)。
【0060】続いて、フォーカスエラー信号FEの制御
点近傍で、スイッチ8を掃引回路10から位相補償回路
6の出力側に切り換えてフォーカスサーボをオン状態に
し、トラックエラー信号TEのランド制御点近傍で、ス
イッチ9を掃引回路11から位相補償回路7の出力側に
切り換えてトラッキングサーボをオン状態にする(ステ
ップ310)。ステップ311〜313におけるゲイン
可変回路4、CPU14a、EP−ROM15及び位相
比較型ゲイン設定回路18の動作は、図7のステップ2
02〜204の動作と同様である。
【0061】CPU14aは、波形取り込み型ゲイン設
定回路17aで得られた信号感度比Hfと位相比較型ゲ
イン設定回路18で得られたランド1aに関するフォー
カスサーボループのループゲインKefにより、グルー
ブ1bに関するフォーカスサーボループのループゲイ
ン、すなわちKef/Hfを算出する(ステップ31
4)。そして、このループゲインの値がEP−ROM1
5に書き込まれる。次に、トラッキングゲインの設定の
仕方を図11のフローチャート図で説明する。まず、ス
テップ315〜321の動作は、図5のステップ110
〜116の動作と同様である。
【0062】ランド1aとグルーブ1bの各々について
所定時間の取り込みを終えると、波形取り込み型ゲイン
設定回路17aは、トラックエラー信号TEの立ち上が
りのときに記憶した値からランド1aに関するトラック
エラー信号TEの感度を計算し、トラックエラー信号T
Eの立ち下がりのときに記憶した値からグルーブ1bに
関するトラックエラー信号TEの感度を計算する。そし
て、この計算結果からランド1aとグルーブ1bの信号
感度比Ht(ランド1aの感度/グルーブ1bの感度)
を計算する(ステップ322)。
【0063】続いて、トラックエラー信号TEのランド
制御点近傍で、スイッチ9を掃引回路11から位相補償
回路7の出力側に切り換えてトラッキングサーボをオン
状態にする(ステップ323)。ステップ324〜32
6におけるゲイン可変回路4、CPU14a、EP−R
OM15及び位相比較型ゲイン設定回路19の動作は、
図8のステップ210〜212の動作と同様である。
【0064】CPU14aは、波形取り込み型ゲイン設
定回路17aで得られた信号感度比Htと位相比較型ゲ
イン設定回路19で得られたランド1aに関するトラッ
キングサーボループのループゲインKetにより、グル
ーブ1bに関するトラッキングサーボループのループゲ
イン、すなわちKet/Htを算出する(ステップ32
7)。そして、このループゲインの値がEP−ROM1
5に書き込まれる。
【0065】本実施の形態においても、記録、再生また
は消去時におけるゲイン可変回路4、5に対するゲイン
設定の仕方は実施の形態の1、2と同様であり、実施の
形態の1、2と同様の効果を得ることができる。実施の
形態の2では、ゲイン設定値を変えながら位相比較を繰
り返してループゲインを求めるため、実施の形態の1よ
りもゲイン設定のための時間が長くなるが、本実施の形
態では、ランド1aあるいはグルーブ1bの一方につい
て位相比較でループゲインを求め、もう一方のトラック
については信号感度比との演算からループゲインを求め
るため、実施の形態の2よりも立ち上げ時間を早くする
ことができる。
【0066】なお、実施の形態の1〜3において、波形
取り込み型ゲイン設定回路17、17a、ゲイン可変回
路4、5、位相補償回路6、7、位相比較型ゲイン設定
回路18、19、掃引回路10、11等のハードウェア
部分をDSPを用いて機能実現してもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、フォーカシング移動手
段とトラッキング移動手段のサーボループのゲインをラ
ンドとグルーブの各々について設定することにより、光
スポットの位置決め特性をランドとグルーブの両トラッ
クで最適化することができるので、ランドとグルーブの
両トラックにおいて光スポットの位置決め特性の優れた
状態で記録あるいは再生を行うことができる。その結
果、ランドとグルーブの両方を情報トラックとして使用
することができ、記憶容量を向上させることができる。
【0068】また、波形取り込み型演算手段がフォーカ
シング移動手段とトラッキング移動手段のサーボループ
のゲイン設定値をランドとグルーブについて求めること
により、ゲイン調整手段がフォーカシング移動手段とト
ラッキング移動手段のサーボループのゲインをランドと
グルーブの各々について設定するので、光スポットの位
置決め特性をランドとグルーブの両トラックで最適化す
ることができる。
【0069】また、位相比較型演算手段がフォーカシン
グ移動手段とトラッキング移動手段のサーボループのゲ
イン設定値をランドとグルーブについて求めることによ
り、ゲイン調整手段がフォーカシング移動手段とトラッ
キング移動手段のサーボループのゲインをランドとグル
ーブの各々について設定するので、光スポットの位置決
め特性をランドとグルーブの両トラックで最適化するこ
とができ、さらにサーボループ全体でゲインを求めるた
め、より高精度にゲインを設定することができる。
【0070】また、波形取り込み型演算手段がランドと
グルーブのフォーカスエラー信号及びトラックエラー信
号の感度比を求め、位相比較型演算手段がフォーカシン
グ移動手段とトラッキング移動手段のサーボループのゲ
イン設定値をランドあるいはグルーブの一方について求
めることにより、ゲイン調整手段がもう一方のトラック
のゲイン設定値を求め、フォーカシング移動手段とトラ
ッキング移動手段のサーボループのゲインをランドとグ
ルーブの各々について設定するので、光スポットの位置
決め特性をランドとグルーブの両トラックで最適化する
ことができ、さらにランドとグルーブの両方のゲインを
位相比較型演算手段で求める場合よりゲイン設定のため
の時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す情報記録再
生装置のブロック図である。
【図2】 図1の情報記録再生装置におけるフォーカス
ゲイン設定を説明するためのフローチャート図である。
【図3】 情報記録再生装置によるフォーカスエラー信
号の取り込みを説明するための図である。
【図4】 情報記録再生装置によるトラックエラー信号
の取り込みを説明するための図である。
【図5】 図1の情報記録再生装置におけるトラッキン
グゲイン設定を説明するためのフローチャート図であ
る。
【図6】 本発明の他の実施の形態を示す情報記録再生
装置のブロック図である。
【図7】 図6の情報記録再生装置におけるフォーカス
ゲイン設定を説明するためのフローチャート図である。
【図8】 図6の情報記録再生装置におけるトラッキン
グゲイン設定を説明するためのフローチャート図であ
る。
【図9】 本発明の他の実施の形態を示す情報記録再生
装置のブロック図である。
【図10】 図9の情報記録再生装置におけるフォーカ
スゲイン設定を説明するためのフローチャート図であ
る。
【図11】 図9の情報記録再生装置におけるトラッキ
ングゲイン設定を説明するためのフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1…情報記録媒体、1a…ランド、1b…グルーブ、2
…光ベッド、3…信号生成回路、4、5…ゲイン可変回
路、6、7…位相補償回路、12…AFドライバ、13
…ATドライバ、14、14a…CPU、15…EP−
ROM、16…LDドライバ、17、17a…波形取り
込み型ゲイン設定回路、18、19…位相比較型ゲイン
設定回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報トラックとしてランド及びグルーブ
    を備えた情報記録媒体に対して記録あるいは再生を行う
    情報記録再生装置において、 情報記録媒体に照射する光ビームを媒体の垂直方向につ
    いて位置決めするためのフォーカシング移動手段と、 光ビームを媒体の半径方向について位置決めするための
    トラッキング移動手段と、 フォーカシング移動手段とトラッキング移動手段のサー
    ボループのゲインをランドとグルーブの各々について設
    定する手段とを有することを特徴とする情報記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 情報トラックとしてランド及びグルーブ
    を備えた情報記録媒体に対して記録あるいは再生を行う
    情報記録再生装置において、 情報記録媒体に照射する光ビームを媒体の垂直方向につ
    いて位置決めするためのフォーカシング移動手段と、 光ビームを媒体の半径方向について位置決めするための
    トラッキング移動手段と、 フォーカシング移動手段と媒体との媒体垂直方向に関す
    る相対変位を検出してフォーカスエラー信号を生成する
    フォーカスエラー信号検出手段と、 トラッキング移動手段と媒体との媒体半径方向に関する
    相対変位を検出してトラックエラー信号を生成するトラ
    ックエラー信号検出手段と、 トラッキング移動手段が媒体半径方向に移動しフォーカ
    シング移動手段が媒体垂直方向に移動しているとき、フ
    ォーカスエラー信号を取り込んでその感度を演算し、こ
    の結果からフォーカシング移動手段のサーボループのゲ
    イン設定値をランドとグルーブについて得ると共に、フ
    ォーカスサーボをかけた状態でトラッキング移動手段が
    媒体半径方向に移動しているとき、トラックエラー信号
    を取り込んでその感度を演算し、この結果からトラッキ
    ング移動手段のサーボループのゲイン設定値をランドと
    グルーブについて得る波形取り込み型演算手段と、 この演算手段により得られたゲイン設定値に従ってフォ
    ーカシング移動手段とトラッキング移動手段のサーボル
    ープのゲインをランドとグルーブの各々について設定す
    るゲイン調整手段とを有することを特徴とする情報記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 情報トラックとしてランド及びグルーブ
    を備えた情報記録媒体に対して記録あるいは再生を行う
    情報記録再生装置において、 情報記録媒体に照射する光ビームを媒体の垂直方向につ
    いて位置決めするためのフォーカシング移動手段と、 光ビームを媒体の半径方向について位置決めするための
    トラッキング移動手段と、 フォーカシング移動手段と媒体との媒体垂直方向に関す
    る相対変位を検出してフォーカスエラー信号を生成する
    フォーカスエラー信号検出手段と、 トラッキング移動手段と媒体との媒体半径方向に関する
    相対変位を検出してトラックエラー信号を生成するトラ
    ックエラー信号検出手段と、 ランドあるいはグルーブにフォーカスサーボとトラッキ
    ングサーボをかけた状態で、フォーカシング移動手段と
    トラッキング移動手段のサーボループのゲイン設定値を
    変えながら、サーボループに印加した基準周波数信号と
    サーボループを一巡した信号との位相差を検出して、フ
    ォーカシング移動手段とトラッキング移動手段のサーボ
    ループのゲイン設定値をランドとグルーブの各々につい
    て得る位相比較型演算手段と、 この演算手段により得られたゲイン設定値に従ってフォ
    ーカシング移動手段とトラッキング移動手段のサーボル
    ープのゲインをランドとグルーブの各々について設定す
    るゲイン調整手段とを有することを特徴とする情報記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】 情報トラックとしてランド及びグルーブ
    を備えた情報記録媒体に対して記録あるいは再生を行う
    情報記録再生装置において、 情報記録媒体に照射する光ビームを媒体の垂直方向につ
    いて位置決めするためのフォーカシング移動手段と、 光ビームを媒体の半径方向について位置決めするための
    トラッキング移動手段と、 フォーカシング移動手段と媒体との媒体垂直方向に関す
    る相対変位を検出してフォーカスエラー信号を生成する
    フォーカスエラー信号検出手段と、 トラッキング移動手段と媒体との媒体半径方向に関する
    相対変位を検出してトラックエラー信号を生成するトラ
    ックエラー信号検出手段と、 トラッキング移動手段が媒体半径方向に移動しフォーカ
    シング移動手段が媒体垂直方向に移動しているとき、フ
    ォーカスエラー信号を取り込んでランドとグルーブのフ
    ォーカスエラー信号の感度比を演算すると共に、フォー
    カスサーボをかけた状態でトラッキング移動手段が媒体
    半径方向に移動しているとき、トラックエラー信号を取
    り込んでランドとグルーブのトラックエラー信号の感度
    比を演算する波形取り込み型演算手段と、 ランドあるいはグルーブにフォーカスサーボとトラッキ
    ングサーボをかけた状態で、フォーカシング移動手段と
    トラッキング移動手段のサーボループのゲイン設定値を
    変えながら、サーボループに印加した基準周波数信号と
    サーボループを一巡した信号との位相差を検出して、フ
    ォーカシング移動手段とトラッキング移動手段のサーボ
    ループのゲイン設定値をランドあるいはグルーブの一方
    について得る位相比較型演算手段と、 波形取り込み型演算手段により得られた信号感度比と位
    相比較型演算手段により得られたランドあるいはグルー
    ブのゲイン設定値に基づき、もう一方のトラックのゲイ
    ン設定値を求め、これらのゲイン設定値に従ってフォー
    カシング移動手段とトラッキング移動手段のサーボルー
    プのゲインをランドとグルーブの各々について設定する
    ゲイン調整手段とを有することを特徴とする情報記録再
    生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1041544A2 (en) * 1999-03-30 2000-10-04 Fujitsu Limited Optical recording/reproducing apparatus and seek method therefor
US7948839B2 (en) 2006-06-22 2011-05-24 Panasonic Corporation Optical disk apparatus

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