JPH1076963A - 移動農機の操向装置 - Google Patents

移動農機の操向装置

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JPH1076963A
JPH1076963A JP25555596A JP25555596A JPH1076963A JP H1076963 A JPH1076963 A JP H1076963A JP 25555596 A JP25555596 A JP 25555596A JP 25555596 A JP25555596 A JP 25555596A JP H1076963 A JPH1076963 A JP H1076963A
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JP
Japan
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steering
handle
turning
amount
steering handle
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JP25555596A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kotake
竹 一 男 小
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の操作熟練度に応じた丸形操向
ハンドルによる機体の旋回動作を可能とする。 【解決手段】 丸形操向ハンドル(32)の回動操作
でもって機体の旋回を行う移動農機の操向装置におい
て、前記操向ハンドル(32)の操向操作量と機体の旋
回量との関係値を変更する操向量変更手段(108)を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバインなど移動
農機にあって、左右独立の走行駆動機構を丸形操向ハン
ドルの回動操作でもって駆動制御して、機体を直進或い
は旋回走行させるようにした操向装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記した如き操
向装置にあっては、操向ハンドルの回動操作量と実際の
機体の旋回量との間の関係は一定比率で、操向ハンドル
を一定角度左右に回動操作するときには、常に定まった
一定角度の旋回が行われていた。このため作業者の操作
熟練度によって操向ハンドルの切り角が小或いは大とな
るときには機体の旋回角度も小或いは大となって適正な
旋回が行えなかったり、また操向ハンドルの一定量の回
動操作時においても走行速度によって機体の旋回角度が
大きく変化するなどの不具合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、丸
形操向ハンドルの回動操作でもって機体の旋回を行う移
動農機の操向装置において、前記操向ハンドルの操向操
作量と機体の旋回量との関係値を変更する操向量変更手
段を設けて、作業者の操作熟練度に応じ操向ハンドルの
操作角度と機体の旋回量との間の比率を変化させて安定
した旋回動作を可能とさせるもので、操向ハンドルの操
向操作量つまり操作角度に対し機体の旋回量を変化させ
て、操向ハンドルが切りすぎ或いは切り不足となるハン
ドル切り角の大或いは小の操作時にも比率の変更によっ
て適正旋回量に調節して、作業者の操作熟練度やフィー
リングに適合した旋回動作を可能とさせて、長時間の作
業においても疲労の少ない安定した操作が行えるもので
ある。
【0004】また、操向ハンドルと機体の操向制御部と
の間に増減速切換ギヤからなる操向量変更手段を設け
て、操向量変更手段を極めて構造簡単にして組込みも容
易なものとさせると共に、減速ギヤに切換えてハンドル
操作を敏感(小さな切れ角で旋回量を大)とさせるとき
には、ハンドル操作力を大とさせて、ハンドルが過度に
回動操作されるのを防止して、常に安定した旋回作業を
可能とさせるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は丸形操向ハンドル部の説明図、
図2はコンバインの全体側面図、図3は同全体平面図で
あり、図中(1)は走行クローラ(2)をトラックフレ
ーム(3)に装備する機台、(4)は軸流式のスクリュ
形扱胴(5)及び処理胴(6)及び選別機構(7)など
を備えていて、前記機台(1)に搭載する脱穀部、
(8)は揚穀筒(9)を介して取出す脱穀部(4)の穀
粒を溜める穀物タンク、(10)は前記脱穀部(4)の
下部前方に油圧シリンダ(11)を介して昇降可能に装
設する刈取部、(12)は運転席(13)及び運転操作
部(14)を備えて前記穀物タンク(8)の前方に配設
させる運転キャビン、(15)は前記穀物タンク(8)
の後方に備えていてエンジン(16)を内設するエンジ
ン部、(17)は前記穀物タンク(8)内の穀粒を取出
す穀粒搬出オーガである。
【0006】そして、前記刈取部(10)は、未刈り穀
稈を取入れる穀物刈取ヘッダー(18)と、該ヘッダー
(18)の後部略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部
(4)に送給するフィーダハウス(19)によって構成
すると共に、未刈り穀稈掻込み用リール(20)と、往
復駆動型第1刈刃(21)及び第2刈刃(22)と、穀
稈掻込オーガ(23)とを、前記穀物ヘッダー(18)
に備え、前記ヘッダー(18)に取込まれる刈取穀稈を
フィーヂハウス(19)に内設する供給チェンコンベア
(24)を介し脱穀部(4)に送り込んで脱穀処理する
ように構成している。
【0007】また前記脱穀部(4)の右外側には二番還
元筒(25)を配備させ、二番処理物を処理胴(6)を
介し脱穀部(4)に戻して再脱穀及び再選別するように
設けている。
【0008】図4に示す(A)は操向制御部であり、コ
ンバインの左右走行クローラ(2)を走行駆動するHS
T(図示せず)に設けた油圧モータ制御用の左斜板(2
6)と右斜板(27)とを姿勢変更操作し、機体を前・
後進・左・右旋回、さらには、左・右急旋回させるよう
に構成している。
【0009】前記操向制御部(A)は、図4に示すよう
に、左右幅方向に長手状の矩形箱型に形成する操作台
(28)の天井壁(29)の中央部上方にハンドルコラ
ム(30)を立設し、該ハンドルコラム(30)に取付
けたハンドル支軸(31)の上端に丸形の操向ハンドル
(32)を取付け、操作台(28)内に横架した主変速
軸(33)の右側端突出部(34)に、主変速レバー
(35)の下端をレバーステー(36)を介して取付け
ている。(37)は脚部、(38)はワイヤステー、
(39)はギヤケース、(40)はギヤケース取付ブラ
ケット、(41)は取付ボルト、(42)は主変速レバ
ーガイド体、(43)は床部である。
【0010】そして、図5乃至図9に示すように、操作
台(28)の天井壁(29)と床部(44)の中央部間
に上下方向に軸線を向けたハンドル支軸(31)の基部
(45)を回動自在に取付け、該基部(45)の中央部
にピニオンギヤ(46)を取付けている。(47)は軸
受体である。
【0011】また、操作台(28)の左右側壁(48)
(49)の前部間には、左右幅方向に軸線を向けたスラ
イド軸(50)と主変速軸(33)とを前後方向に一定
の間隔を開けて横架させていて、主変速軸(33)は、
断面形状を略三角形に形成し、回動自在に取付けてい
る。(52)は軸受体である。
【0012】前記スライド軸(50)の中途部には、図
6及び図8に示すように、スライド作用体(53)を左
右幅方向に摺動自在に取付けていて、該スライド作用体
(53)は、スライド軸(50)にスライド自在に取付
けた基部(54)と、該基部(54)に一体的に取付け
て主変速軸(33)の直下方に配置した作用体本体(5
5)とから形成し、該作用体本体(55)の下端部に
は、左右幅方向に伸延するラック(56)を取付け、該
ラック(56)を前記ピニオンギヤ(46)に噛合させ
ている。(57)はラックガイド体である。
【0013】このようにして、旋回用操作具(32)を
左方向又は右方向に回動操作するとき、ハンドル支軸
(31)の基部(45)に取付けたピニオンギヤ(4
6)の回動動作に連動して、スライド作用体(53)が
ラック(56)を介して右側方又は左側方へスライド移
動するように構成している。
【0014】前記スライド軸(50)と主変速軸(3
3)の左右側部には、左右一対の左右スライド体(5
8)(59)をそれぞれ左右幅方向にスライド自在に取
付けるもので、該左右スライド体(58)(59)の各
外側位置には中立用戻しバネ(60)(61)を取付
け、各中立用戻しバネ(60)(61)により各スライ
ド体(58)(59)を中立状態に付勢する一方、操作
台(28)の天井壁(29)の中央部に門型の中立位置
ストッパー(62)を取付け、該中立位置ストッパー
(62)により各スライド体(58)(59)を中立位
置に停止可能に設けている。前記左スライド体(58)
は、外周面右側端部に左アーム支持部(63)を回転自
在に遊嵌し、該左アーム支持部(63)の前側外周面部
よりスライド軸(50)に向けて左廻止め体(64)を
伸延させ、該左廻止め体(64)をスライド軸(50)
の外周面に左右幅方向にスライド自在に遊嵌する一方、
左アーム支持部(63)の後側外周面部より後下方へ向
けて左ガイド体支持アーム(65)を伸延させ、該アー
ム(65)の先端に左ボス部(66)を取付け、該ボス
部(66)中に前後方向に略水平に軸線を向けた枢支ピ
ン(67)を回転自在に取付け、該枢支ピン(67)の
後端に左右幅方向に伸延しかつ後面が開口した断面コ字
状の左ガイド体(68)の前壁中央部を固設している。
(69)はブッシュである。
【0015】そして、左スライド体(58)の外周面左
側端部より後方へ向けて左揺動アーム(70)を伸延さ
せ、該左揺動アーム(70)の先端に伸縮調節自在の左
リンク(71)の上端を連結ピン(72)を介して連結
させ、該左リンク(71)の下端に前記左ガイド体(6
8)の前壁外側端部を連結ピン(73)を介して連結し
ている。
【0016】このようにして、左ガイド体(68)は、
スライド作用体(53)のスライド動作に連動してスラ
イド動作する左スライド体(58)と一体的にスライド
軸(50)及び主変速軸(33)に沿って左右幅方向に
スライド移動すると共に、左ガイド体(68)は、主変
速レバー(35)による主変速軸(33)の回動動作に
連動して回動する左スライド体(58)と一体的に枢支
ピン(74)を中心に上下揺動するように設けている。
図7中、(W)は、主変速軸(33)の回動動作範囲で
あり、該回動動作範囲(W)内で左ガイド体(68)の
一側端部を上下方向に揺動動作させるものである。
【0017】また、左ガイド体(68)には、左回転子
(75)を回転自在かつ左ガイド体(68)に沿って左
右幅方向に摺動自在に嵌合させるもので、左回転子(7
5)は、左右幅方向に伸延する左回転子支持アーム(7
6)の外側端部に支軸(77)を介して取付け、該支持
アーム(76)の内側端部を操作台(78)の後壁(7
9)にボス部(80)を介して軸線を前後方向に向けた
アーム支軸(81)により上下揺動自在に枢支させ、操
作台(78)の外部において、アーム支軸(81)の端
部に左右幅方向に伸延する左斜板作動用アーム(82)
の左側端部を固定ボルト(83)により固定し、該左斜
板作動用アーム(82)の右側端部に油圧モータを制御
する右斜板(27)を左連結ワイヤ(84)を介して連
動連結している。(85)は回転子ストッパー体、(8
6)はワイヤ連結ピンである。
【0018】このようにして、一定角度の傾斜姿勢で左
右スライド移動する左ガイド体(68)に連動して回転
子支持アーム(76)が左回転子(75)を介して上下
揺動動作し、該支持アーム(76)と一体的に左斜板作
動用アーム(82)が該支持アーム(76)とは上下反
対方向に上下揺動動作して、右斜板(27)を左連結ワ
イヤ(84)を介して動作させて、油圧モータを制御す
るように構成している。
【0019】また、上述は、左スライド体(58)と右
斜板(27)との間に介設した走行駆動調節部材につい
て説明してきたが、右スライド体(59)と左斜板(2
6)との間に介設する走行駆動調節部材も、左右対象位
置にて同様に構成しているものであり、(87)は右ア
ーム支持部、(88)は右廻止め体、(89)は右ガイ
ド体支持アーム、(90)は右ボス部、(91)は枢支
ピン、(92)は右ガイド体、(93)は回転子ストッ
パー体、(94)は右揺動アーム、(95)は右リン
ク、(96)(97)は連結ピン、(98)は右回転
子、(99)は右回転子支持アーム、(100)は支
軸、(101)はボス部、(102)はアーム支軸、
(103)は右斜板作動用アーム、(104)は固定ボ
ルト、(105)は右連結ワイヤ、(106)はブッシ
ュ、(107)はワイヤ連結ピンである。
【0020】而して、以下に図5、及び図9〜図12を
参照しながら操作作動形態について説明する。主変速レ
バー(35)と操向ハンドル(32)を共に中立状態に
している場合には、図9に示すように、左右ガイド体
(68)(92)、左右回転子支持アーム(76)(9
9)、及び左右斜板作動用アーム(82)(103)は
略水平姿勢を保っている。
【0021】かかる状態より、主変速レバー(35)を
前進側変速位置に変速操作すると、主変速軸(33)が
回動して、左右スライド体(58)(59)・左右揺動
アーム(70)(94)・左右リンク(71)(95)
を介して左右ガイド体(68)(92)を枢支ピン(6
7)(91)を中心に回動させ、さらに、左右ガイド体
(68)(92)の回動によって左右回転子(75)
(98)・左右回転子支持アーム(76)(99)・ア
ーム支軸(81)(102)を介して左右斜板作動用ア
ーム(82)(103)を、図10に示す傾斜姿勢に変
換する。
【0022】この場合は、油圧モータを制御する左右斜
板(26)(27)が同一傾斜角度となって、左右側の
走行クローラ(2)は同一速度にて前進走行作動して、
機体は直進する。
【0023】次に、上記直進状態から、例えば、操向ハ
ンドル(32)を右旋回操作すると、ハンドル支軸(3
1)が回動して、同ピニオン(46)に噛合したラック
(56)が左方向に移動し、同ラック(56)に取付け
たスライド作用体(53)が左スライド体(58)を左
側方へ押してスライド摺動させる。
【0024】従って、左スライド体(58)に取付けた
左ガイド体(68)は、前記傾斜姿勢のまま左側方へス
ライド移動して、同左ガイド体(68)の左側端部位置
に嵌合していた左回転子(75)は、図11に示すよう
に、左ガイド体(68)の略中央部位置に嵌合した状態
となって、左回転子支持アーム(76)と右斜板作動用
アーム(82)を水平姿勢に近づけて、右斜板(27)
を中立状態に近づける。この場合、右側の走行クローラ
(2)は減速あるいは停止状態となる一方、左側の走行
クローラ(2)は前進走行作動するために、機体はゆる
やかに右旋回する。
【0025】次に、上記右旋回状態で、操向ハンドル
(32)をさらに右旋回方向に回動操作すると、左ガイ
ド体(68)は、前記傾斜姿勢のままさらに左側方へス
ライド移動して、同左ガイド体(68)の略中央部位置
に嵌合していた左回転子(75)は、図12に示すよう
に、左ガイド体(68)の右側部位置に嵌合した状態と
なって、左回転子支持アーム(76)と右斜板作動用ア
ーム(82)を左低右高の傾斜姿勢にして、右斜板(2
7)を後進側に傾斜させる。この場合、右側の走行クロ
ーラ(2)は後進走行作動する一方、左側の走行クロー
ラ(2)は前進走行作動するために、機体は右側に急旋
回(スピンターン)する。
【0026】また、左旋回、左急旋回についても、操向
ハンドル(32)を上記とは反対側に回動操作すること
により行うことができるものであり、操向ハンドル(3
2)の操作位置に関係なく、主変速レバー(35)を中
立位置に操作すれば機体は停止し、また、主変速レバー
(35)を後進位置に操作すれば、機体は後進、さらに
は、後進左・右旋回・後進左・右急旋回させることがで
きて、各種の作業を能率的に行うことができる。
【0027】すなわち、機体の前後進変速を行う主変速
レバー(35)の変速操作位置に関係なく、操向ハンド
ル(32)によって直進操作、左・右旋回操作、左・右
急旋回操作を行うことができるために、運転操作が容易
となり、誤操作を防止することができて、安全性を向上
させることができる。
【0028】また、操向ハンドル(32)の操作位置に
関係なく、主変速レバー(35)を中立位置にセットす
れば、機体は停止するために、各種作業に応じた機体の
走行速度を得ることができて、各種作業能率を向上させ
ることができる。
【0029】なお、本実施例では、スライド体(58)
(59)を左右幅方向に配置したものについて説明して
きたが、かかるスライド体(58)(59)の配置はこ
れに限らず、上下方向あるいは斜方向でもよい。
【0030】ところで図1及び図13に示す如く、前記
操向ハンドル(32)と操向操作部(A)との間のハン
ドル操作系に、操向ハンドル(32)の操向操作量と実
際の機体の旋回量との関係値を変更する操向量変更手段
である操向量変更機構(108)を介設するもので、前
記操向ハンドル(32)に連動連結するハンドル支軸
(31)と、該支軸(31)とは分離して前記基部(4
5)に連動連結する変更支軸(31a)とを変更機構
(108)を介し連動連結させている。
【0031】前記操向量変更機構(108)は、変速ケ
ース(109)内で支軸(31)に固設する小径ギヤ
(110)と、変速ケース(109)内で支軸(31)
(31a)に平行な変速軸(111)に固設して前記ギ
ヤ(110)とは常時結合させる大径ギヤ(112)
と、変速軸(111)に固設する大径及び小径の標準及
び鈍感用ギヤ(113)(114)と、前記変更支軸
(31a)にスプライン嵌合して小径ギヤ(110)の
雄ドッグ部(110a)及び標準用ギヤ(113)に雌
ドッグ部(115a)及び外径ギヤ部(115b)を切
換自在に結合させる敏感及び標準切換ギヤ(115)
と、前記変更支軸(31a)にスプライン嵌合して鈍感
用ギヤ(114)に結合及び結合解除自在に連結させる
鈍感切換ギヤ(116)と、前記切換ギヤ(115)
(116)をそれぞれ切換操作するシフトフォーク(1
17)(118)とを備え、シフトフォーク(117)
操作で雄及び雌ドッグ部(110a)(115a)を結
合させる支軸(31)(31a)の連結時にはハンドル
(32)操作を敏感とさせると共に、標準用ギヤ(11
3)とギヤ部(115b)とを結合させる減速比の小さ
な減速連結時にはハンドル(32)操作を標準とさせ、
またシフトフォーク(117)操作で鈍感用ギヤ(11
4)にギヤ(116)を切換結合させる減速比の大きな
減速連結時にはハンドル(32)操作を鈍感とさせるよ
うに構成している。
【0032】図14に示す如く、前記の2つのシフトフ
ォーク(117)(118)の操作を単一のハンドル操
作感度調節レバー(119)で行うもので、図中左右逆
方向のフォーク係合用フック(120a)(120b)
を有するフック板(120)を調節レバー(119)に
設けて、仮想線に示す如く調節レバー(119)の左右
傾動によって前記フォーク(117)或いは(118)
にフック(120a)或いは(102b)を係合させ、
レバー(119)をY形状のレバーガイド溝(121)
に沿って移動させて、ハンドル操作の敏感・標準・鈍感
の3段階の切換えを行うように構成している。
【0033】而して作業者の操作熟練度に応じてハンド
ル(32)の操向操作量に対し、実際の機体の旋回量を
3段階に変更調節できるもので、例えば常にハンドル
(32)が切りすぎ傾向の作業者にあっては鈍感側に調
節して、ハンドル(32)の同一操向量に対し機体の旋
回量を小とさせて、機体の適正な旋回量を保つものであ
り、このように作業者のフィーリングに適合した操向操
作が行える結果、長時間の作業でも疲労が低減し、高速
作業でも安心した操作が行えるものである。またこの場
合ハンドル(32)を敏感にする程(減速比を小)、ハ
ンドル(32)の操作力は大つまり操作が重くなるた
め、作業者のフィーリングに一層適合した操向操作を可
能とさせることができる。
【0034】図15に示す如く、走行速度に連動して機
体の旋回量を自動的に変更可能とさせるもので、前記シ
フトフォーク(177)(118)を移動操作するシフ
トモータ(122)(123)と、機体の走行速度を検
出する走行センサ(124)とを設け、シフトモータ
(122)(123)にコントローラ(125)を介し
て走行センサ(124)を電気接続させて、高速或いは
低速走行時にはハンドル(32)操作に敏感或いは鈍感
に対応させた旋回を行わせるように構成している。
【0035】図16及び図17は前記操向ハンドル(3
2)に微調節機能をもたせ、直進時の操向操作性を向上
させるもので、操向ハンドル(32)に規制孔(12
6)を有する規制板(127)を固設し、ソレノイドな
ど駆動部材(128)でもって規制孔(126)に下方
から突入させる規制ピン(129)を設けると共に、操
向ハンドル(32)の操作用ノブ(130)位置近傍に
前記駆動部材(128)をオン作動する規制スイッチ
(131)を設けて、直進走行時などに前記スイッチ
(131)をオン操作することによって、規制ピン(1
29)を規制孔(126)に突入させて、ハンドル(3
2)を規制孔(126)のピン(129)の移動許容範
囲内でのみ操作可能とさせて、その操作量を規制して直
進走行中の操向ハンドル(32)の切りすぎなど防止し
てこの操作性を向上させるように構成したものである。
【0036】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、丸形操向ハンドル(32)の回動操作でもって機体
の旋回を行う移動農機の操向装置において、前記操向ハ
ンドル(32)の操向操作量と機体の旋回量との関係値
を変更する操向量変更手段(108)を設けたものであ
るから、作業者の操作熟練度に応じ操作ハンドル(3
2)の操作角度と機体の旋回量との間の比率を変化させ
て安定した旋回動作を可能とさせることができるもので
ある。
【0037】そして、操向ハンドル(32)の操向操作
量に対し、機体の旋回量を変更可能に設けて、操向ハン
ドル(32)が切りすぎ或いは切り不足となるハンドル
切り角の大或いは小の操作時にも、ハンドル(32)の
操作角度と機体の旋回量との比率の変更によって適正旋
回量に調節できて、作業者の操作熟練度やフィーリング
に適合した旋回動作を可能とさせることができて、長時
間の作業において疲労の少ない安定した作業を行うこと
ができるものである。
【0038】また、操向ハンドル(32)と機体の操向
制御部(A)との間に増減速切換ギヤ(115)(11
6)からなる操向量変更手段(108)を設けたもので
あるから、操向量変更手段(108)を極めて構造簡単
にして組込みも容易なものとさせることができると共
に、減速ギヤ(115)に切換えてハンドル操作を敏感
(小さな切れ角で旋回量を大)とさせるときには、ハン
ドル操作力を大とさせて、ハンドルが過度に回動操作さ
れるのを防止して、常に安定した旋回作業を可能とさせ
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】丸形操向ハンドル部の説明図である。
【図2】コンバインの全体側面図である。
【図3】コンバインの全体平面図である。
【図4】本発明に係る操作部の背面図である。
【図5】同操作部の一部切欠背面図である。
【図6】同操作部の断面底面図である。
【図7】同操作部の左断面側面説明図である。
【図8】同操作部の左断面側面図である。
【図9】主変速レバーが中立位置で、かつ、操向ハンド
ルが中立状態を示す(機体停止)説明図である。
【図10】主変速レバーが前進側に変速され、かつ、操
向ハンドルが中立状態を示す(機体直進)説明図であ
る。
【図11】主変速レバーが前進側に変速され、かつ、操
向ハンドルが右旋回状態を示す(機体は右旋回)説明図
である。
【図12】主変速レバーが前進側に変速され、かつ、操
向ハンドルが右スピンターン状態を示す(機体は右急旋
回)説明図である。
【図13】操向量変更機構の説明図である。
【図14】ハンドル操作感度調節レバーの説明図であ
る。
【図15】操向量変更機構の自動制御説明図である。
【図16】操向ハンドルの規制説明図である。
【図17】操向ハンドルの規制部の説明図である。
【符号の説明】
(32) 丸形操向ハンドル (108) 操向量変更機構 (115)(116) 切換ギヤ (A) 操向制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸形操向ハンドルの回動操作でもって機
    体の旋回を行う移動農機の操向装置において、前記操向
    ハンドルの操向操作量と機体の旋回量との関係値を変更
    する操向量変更手段を設けたことを特徴とする移動農機
    の操向装置。
  2. 【請求項2】 操向ハンドルの操向操作量に対し、機体
    の旋回量を変更可能に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の移動農機の操向装置。
  3. 【請求項3】 操向ハンドルと機体の操向制御部との間
    に増減速切換ギヤからなる操向量変更手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の移動農機の操向装置。
JP25555596A 1996-09-04 1996-09-04 移動農機の操向装置 Pending JPH1076963A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011193795A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Yanmar Co Ltd コンバイン

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JP2011193795A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Yanmar Co Ltd コンバイン

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