JPH1072475A - 高純度β−ジケトネートチタン錯体およびその製造方法 - Google Patents

高純度β−ジケトネートチタン錯体およびその製造方法

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JPH1072475A
JPH1072475A JP22906696A JP22906696A JPH1072475A JP H1072475 A JPH1072475 A JP H1072475A JP 22906696 A JP22906696 A JP 22906696A JP 22906696 A JP22906696 A JP 22906696A JP H1072475 A JPH1072475 A JP H1072475A
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JP
Japan
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diketonate
titanium
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JP22906696A
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Kazumi Kobayashi
一三 小林
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素のような腐食性の成分を含まず、CVD
法用の原料として、安定性に優れており、再現性良く成
膜を行うことができるような高純度のβ−ジケトネート
チタン錯体を得る。 【解決手段】下記分子式 TiO(R12…(I)、
(ただし、R1はβ−ジケトンを表す)で表され、次の
特性、(1)熱重量分析によって測定されるキレート気化
量が99.5%以上であること、(2)元素分析によって
測定される炭素含有量が、理論値の99.0〜101.
0%であること、(3)ICP分析によって測定されるチ
タン含有量が、理論値の99.0〜101.0%である
ことを備えている高純度β−ジケトネートチタン錯体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学気相析出法
(以下、CVD法と略記する)によって、チタン(T
i)を含む強誘電材料を製造するための原料として有用
であり、従来にない高純度なチタン錯体に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、酸化物系のセラミックス薄膜ある
いは層状セラミック等の製造方法として、CVD法が有
力な手段として用いられるようになり、その研究開発も
盛んに行われている。例えば、超電導体薄膜、強・高誘
電体薄膜あるいは各種集積回路の製造工程においてCV
D法が用いられている。
【0003】そしてその原料としては、一般式R−CO
−CH2−CO−R’で表されるβ−ジケトンと金属と
の錯体であるβ−ジケトネート金属錯体が多く用いられ
る。β−ジケトネート金属錯体は、比較的蒸気圧が高
く、反応性に富むので、CVD用の原料化合物として有
用性が高く、錯体を形成する金属種によって錯体の性質
に与える影響と、配位子RおよびR’の種類による影響
について、熱重量分析曲線(TG曲線)と蒸気圧のデー
タによって解析がなされている(T.Ozawa; Volatility
of metal β-Diketonates for Chemical Vapor Deposit
ion of Oxide Superconductor (Thermochemica Acta.,1
74(1991)185-199))。
【0004】ところでチタン(Ti)は、チタン酸スト
ロンチウム(SrTiO3)、チタン酸バリウム(Ba
TiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)などのチタン酸
塩、あるいはPZT(Pb(Zr,Ti)O3)、PLZ
T((Pb,La)(Zr,Ti)O3)、BST((B
a,Sr)TiO3)など、高・強誘電体材料の構成元
素として重要な金属である。これらの複合酸化物層をC
VD法によって形成させる研究が活発に行われている。
そのCVDにおいて用いられるチタン原料化合物として
は、四塩化チタン(TiCl4)の他、Ti(OC
254やTi(i-C37O)4などのアルコキシド、あ
るいはβ−ジケトンであるジピバロイルメタン((C
3)3・C・CO・CH 2・CO・C・(CH3)3、以下D
PMと略記することがある)のチタン錯体の1つである
Ti(DPM)2Cl2が用いられている。
【0005】しかし、これらチタン原料化合物のうち四
塩化チタン(TiCl4)やTi(DPM)2Cl2は、
分子中に塩素が含まれているため腐食性の問題がある。
またTi(OC254やTi(i-C37O)4は、アル
コキシド基を有しているため、水に対して高い反応性を
持ち、再現性良く成膜を行うことが困難であった。
【0006】そこで、TiO(DPM)2なる組成のβ
−ジケトネートチタン錯体が提案されたが、従来の技術
では高純度のTiO(DPM)2を製造することはでき
なかった。すなわち、これまでにTiO(DPM)2
して市販されたものをNMR(核磁気共鳴装置)で測定
するとi−C37O基が存在しており、実際にはTi
(DPM)2(i−C37O)2しか得られていなかっ
た。このようなTi(DPM)2(i−C37O)2は、
やはりアルコキシド基を有しているため、空気に触れる
と安定性を失うという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、塩素のような腐食性の成分を含まず、CV
D法用の原料として、安定性に優れており、再現性良く
成膜を行うことができるような高純度のβ−ジケトネー
トチタン錯体を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1に係る発明は、下記分子式(I) TiO(R12…(I)、(ただし、R1はβ−ジケト
ンを表す)で表され、下記の特性、(1)熱重量分析によ
って測定されるキレート気化量が99.5%以上である
こと、(2)元素分析によって測定される炭素含有量が、
理論値の99.0〜101.0%であること、(3)IC
P分析によって測定されるチタン含有量が、理論値の9
9.0〜101.0%であることを備えていることを特
徴とする高純度β−ジケトネートチタン錯体である。請
求項2に係る発明は、R1がアセチルアセトン、3,5
−ヘプタンジオンおよびジピバロイルメタンの内から選
択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項
1記載の高純度β−ジケトネートチタン錯体である。
【0009】請求項3に係る発明は、分子式TiR
2 4(だだし、R2はアルコキシ基を表す)で表されるテ
トラアルコキシチタンとR1で表されるβ−ジケトンと
を、脱水した有機溶媒中で直接反応させてTi(R12
(R22で表される中間体を合成した後、該中間体のア
ルコキシ基を加水分解することを特徴とする高純度β−
ジケトネートチタン錯体の製造方法である。請求項4に
係る発明は、前記中間体のアルコキシ基を加水分解する
際に、該中間体を無水i−プロポキシアルコール、n−
ヘキサン、ベンゼン、およびジオキサンの内から選択さ
れる1種に溶解させ、純水、過酸化水素水、およびアン
モニア水の内から選択される1種を滴下して混合するこ
とを特徴とする請求項3記載の高純度β−ジケトネート
チタン錯体の製造方法である。請求項5に係る発明は、
上記アルコキシ基がメトキシ基およびノルマルブトキシ
基の一方または両方であり、前記β−ジケトンがアセチ
ルアセトン、3,5−ヘプタンジオンおよびジピバロイ
ルメタンの内から選択される少なくとも1種であること
を特徴とする請求項3または4記載の高純度β−ジケト
ネートチタン錯体の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の高純度β−ジケトネートチタン錯体は、分子式
TiO(R12(R 1はβ−ジケトンを表す)で表さ
れるものであり、β−ジケトンとしては、アセチルアセ
トン、3,5−ヘプタンジオンおよびジピバロイルメタ
ンの内から選択される少なくとも1種を用いることがで
きる。また本発明のβ−ジケトネートチタン錯体の純度
は、熱重量分析、元素分析、およびICP分析によって
測定される。図6は熱重量分析で得られるTG曲線の例
を示したものである。TG曲線において、Aで示す部分
を不純物気化量(%)、Bで示す部分をキレート気化量
(%)、Cで示す部分を蒸発残量(%)とする。
【0011】本発明の高純度β−ジケトネートチタン錯
体は、実質的に100%の高純度なものであって、揮発
性が良く成膜性に優れるとともに、塩素などの腐食性成
分を含まないので、装置腐食の問題がなく、CVD用原
料として有用であり、CVD法にこれを用いることによ
り、良好なチタン含有薄膜が得られる。また本発明のT
iO(R12で表されるβ−ジケトネートチタン錯体
は、OとR1とがσ結合を形成しているので、CVD法
の原料として、従来のTi(DPM)2(i−C3
7O)2等のアルコキシ基を有するものに比べて、気相で
の反応性が低く安定性に優れている。従って再現性良く
成膜を行うことができる。
【0012】特に、本発明により得られるTiO(DP
M)2はBST薄膜作製用のTi原料として有効であ
る。すなわちBST薄膜作製用の原料として、Ba(D
PM) 2およびSr(DPM)2が既に入手可能であるの
で、Ti原料としてTiO(DPM)2を用いることに
より、各原料錯体の配位子が同一となり、成膜時の組成
制御が行い易くなる。
【0013】このような高純度のTiO(R12は、分
子式 TiR2 4(R2はアルコキシ基を表す)で表され
るテトラアルコキシチタンと、R1で表されるβ−ジケ
トンとを、脱水した有機溶媒中で直接反応させてTi
(R12(R22で表される中間体を合成した後、該中
間体のアルコキシ基(R2)を加水分解することにより
得られる。この方法において、中間体のアルコキシ基を
加水分解する方法としては、中間体を無水i−プロポキ
シアルコール、n−ヘキサン、ベンゼン、およびジオキ
サンの内から選択される1種に溶解させた状態で、純
水、過酸化水素水、およびアンモニア水の内から選択さ
れる1種を滴下するなどして徐々に混合させ、反応せし
めるのが好ましい。
【0014】上記β−ジケトン(R1)としては、アセ
チルアセトン、3,5−ヘプタンジオンおよびジピバロ
イルメタンの内から選択される少なくとも1種を用いる
ことができ、上記アルコキシ基(R2)としてはメトキ
シ基およびノルマルブトキシ基の一方または両方を用い
ることができる。また上記有機溶媒としては、n−ヘキ
サン等の飽和炭化水素系溶剤の他、不飽和炭化水素系溶
剤、ベンゼンやトルエンなどの芳香族炭化水素溶剤、ク
ロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶剤などの種々
の有機溶剤を用いることが可能である。また、上記中間
体のアルコキシ基の加水分解は、中間体を無水i−プロ
ポキシアルコールまたはn−ヘキサンに溶解させた状態
で行うのが好ましい。
【0015】
【実施例】本発明を実施例により詳しく説明する。以下
の実施例および比較例において、使用するフラスコなど
の器具はすべて乾燥窒素雰囲気で置換し、操作中も乾燥
窒素雰囲気を保った。また、本実施例で用いるn−ヘキ
サンは、下記の方法で脱水したものを使用した。適量の
n−ヘキサンを三角フラスコに注ぎ、続いてその中に、
250℃で脱気した適量のモレキュラーシーブスのペレ
ットを加えて脱水し、その後にペレットを取り除き、乾
燥窒素雰囲気中で保存した。
【0016】(実施例1)まず、中間体であるジイソプ
ロポキシ・ビス(ジピバロイルメタナト)チタン錯体
(Ti(DPM)2(O−i-C372)を合成した。
すなわち、四塩化チタンから合成したチタンテトライソ
プロポキシド(Ti(O−i-C374)25gを、n
−ヘキサン300gに溶解した。一方、DPM32g
を、n−ヘキサン300gに溶解した。このDPM溶液
を25℃に保ち攪拌した。ここに上記のTi(O−i-
374溶液を滴下して、1時間後に昇温を開始し、
69℃にした。この状態で5時間保持し、その後ロータ
リーエバポレータを用いて濃縮し、イソプロピルアルコ
ールを蒸発除去した。ついで得られた濃縮液を−20℃
の冷凍庫中に置いて結晶化させた後、生成物をろ過し、
40℃で10時間真空乾燥した。
【0017】次に、得られたTi(DPM)2(O−i-
372を中間体として用いて、本発明のβ−ジケト
ネートチタン錯体(TiO(DPM)2)を合成した。
まず無水i−プロポキシアルコール200ミリリットル
に、Ti(DPM)2(O−i-C372を164g加
え、よく攪拌しながら1時間還流した。これに純水6ミ
リリットルを滴下し、さらに2時間還流した。この溶液
を室温で放冷した後、−20℃で冷却することにより白
色の沈殿物を得た。この沈殿物をろ別して、40℃で3
時間真空乾燥することにより、TiO(DPM)2が1
14g(収率86%)得られた。
【0018】(試験例1)上記実施例1で得られたTi
O(DPM)2、および中間体として用いたTi(DP
M)2(O−i-C372について、13C−NMR装置
(日本電子株式会社製、FFNMR装置 GSX400
0)による分析を行った。その結果を図1および図2に
示す。図1は実施例1で得られたTiO(DPM)2
図2は中間体であるTi(DPM)2(O−i-C37
2のチャートである。また図3はTi(DPM)2(O−
i-C372の構造式である。これらのチャートにおい
て観察される各ピークa1、a2、b、c、d、eは、図
3の構造式においてa1、a2、b、c、d、eで示す各
炭素、および溶媒によるピークであると考えられる。そ
して、図2のチャートでは、77.42ppmにイソプ
ロポキシ基のC−Hに関するピークbが観察されるのに
対して、図1のチャートでは、このピークは観察されな
い。このことから上記実施例1で得られた物質にはイソ
プロポキシ基が無いことがわかる。
【0019】(試験例2)上記実施例1で得られたTi
O(DPM)2、および中間体として用いたTi(DP
M)2(O−i-C372について、熱重量分析および
示差熱分析を行った。これらの結果を図4および図5に
示す。図4は実施例1で得られたTiO(DPM)2
図5は中間体であるTi(DPM)2(O−i-C37
2の分析結果をそれぞれ示すもので、実線は熱重量分析
により得られたTG曲線であり、破線は示差熱分析によ
り得られたDTA曲線である。図5のDTA曲線には、
3つの吸熱ピークまたは気化ピークが観察され、57℃
付近のピークはイソプロポキシ基に起因するものと考え
られる。また164℃付近のピークから、この物質の融
点が164℃であるがわかる。これに対して図4のDT
A曲線には、溶解による吸熱ピークと気化ピーク以外の
ピークは観察されず、極めて高純度なものであることが
認められる。また、低温側(57℃付近)にピークが無
いことから、イソプロポキシ基が存在しないことがわか
る。さらにこの物質の融点は186.1℃であることが
わかる。このように、図4と図5とでは融点が異なって
いることから、これらが明らかに異なる物質であること
が確認できる。
【0020】また図4のTG曲線より、上記実施例1で
得られた物質のキレート気化量は100%、不純物気化
量は0.00%であり、実質的に不純物を含まない純度
100%のものであった。一方、図5のTG曲線より、
中間体として用いられた物質のキレート気化量は99.
9%、不純物気化量は0.01%であった。
【0021】(試験例3)さらに、上記実施例1で得ら
れたTiO(DPM)2について元素分析、およびIC
P分析を行った。その結果得られた諸特性を下記に示
す。 元素分析 C:61.31%(理論値61.39の99.87%) H:8.86%(理論値 8.90の99.55%) IPC分析 Ti:11.15%(理論値11.12の100.27%)
【0022】以上の試験結果をまとめると、13C−NM
R法、示差熱分析、元素分析、IPC分析の結果より、
上記実施例1でTiO(DPM)2が合成されたことが
確認される。また熱重量分析の結果をあわせると、得ら
れたTiO(DPM)2は、実質的に不純物を含まない
高純度のものであることがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高純度β−
ジケトネートチタン錯体は、実質的に100%の高純度
なものであって、揮発性が良く成膜性に優れるととも
に、塩素などの腐食性成分を含まないので、装置腐食の
問題がなく、CVD用原料として有用であり、CVD法
にこれを用いることにより、良好なチタン含有薄膜が得
られる。また本発明のTiO(R12で表されるβ−ジ
ケトネートチタン錯体は、OとR1とがσ結合を形成し
ているので、CVD法の原料として、従来のTi(DP
M)2(i−C37O)2等のアルコキシ基を有するもの
に比べて、気相での反応性が低く安定性に優れている。
したがって再現性良く成膜を行うことができる。本発明
の高純度β−ジケトネートチタン錯体の製造方法によれ
ば、従来は製造が困難であった、実質的に100%の高
純度なTiO(R12を高収率で安定して得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例で得られたTiO(DPM)213
−NMRの結果を示すチャートである。
【図2】 中間体として用いたTi(DPM)2(O−
i-C37213C−NMRの結果を示すチャートであ
る。
【図3】 中間体として用いたTi(DPM)2(O−
i-C372の化学構造を示す図である。
【図4】 実施例で得られたTiO(DPM)2のTG
曲線とDTA曲線を示すグラフである。
【図5】 中間体として用いたTi(DPM)2(O−
i-C372のTG曲線とDTA曲線を示すグラフであ
る。
【図6】熱重量分析による不純物気化量とキレート気化
量を説明するためのグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記分子式(I) TiO(R12…(I)、(ただし、R1はβ−ジケト
    ンを表す)で表され、下記の特性、(1)熱重量分析によ
    って測定されるキレート気化量が99.5%以上である
    こと、(2)元素分析によって測定される炭素含有量が、
    理論値の99.0〜101.0%であること、(3)IC
    P分析によって測定されるチタン含有量が、理論値の9
    9.0〜101.0%であることを備えていることを特
    徴とする高純度β−ジケトネートチタン錯体。
  2. 【請求項2】 R1がアセチルアセトン、3,5−ヘプ
    タンジオンおよびジピバロイルメタンの内から選択され
    る少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載
    の高純度β−ジケトネートチタン錯体。
  3. 【請求項3】 分子式TiR2 4(だだし、R2はアルコ
    キシ基を表す)で表されるテトラアルコキシチタンとR
    1で表されるβ−ジケトンとを、脱水した有機溶媒中で
    直接反応させてTi(R12(R22で表される中間体
    を合成した後、該中間体のアルコキシ基を加水分解する
    ことを特徴とする高純度β−ジケトネートチタン錯体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記中間体のアルコキシ基を加水分解す
    る際に、該中間体を無水i−プロポキシアルコール、n
    −ヘキサン、ベンゼン、およびジオキサンの内から選択
    される1種に溶解させ、純水、過酸化水素水、およびア
    ンモニア水の内から選択される1種を滴下して混合する
    ことを特徴とする請求項3記載の高純度β−ジケトネー
    トチタン錯体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記アルコキシ基がメトキシ基およびノ
    ルマルブトキシ基の一方または両方であり、前記β−ジ
    ケトンがアセチルアセトン、3,5−ヘプタンジオンお
    よびジピバロイルメタンの内から選択される少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項3または4記載の高
    純度β−ジケトネートチタン錯体の製造方法。
JP22906696A 1996-08-29 1996-08-29 高純度β−ジケトネートチタン錯体およびその製造方法 Pending JPH1072475A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6280518B1 (en) 1998-02-09 2001-08-28 Mitsubishi Materials Corporation Organic titanium compound suitable for MOCVD
US6355097B2 (en) 1998-02-09 2002-03-12 Mitsubishi Materials Corporation Organic titanium compound suitable for MOCVD
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WO2012136606A1 (en) 2011-04-05 2012-10-11 Basf Se Photo-latent titanium-oxo-chelate catalysts

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