JPH1065436A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH1065436A
JPH1065436A JP8234634A JP23463496A JPH1065436A JP H1065436 A JPH1065436 A JP H1065436A JP 8234634 A JP8234634 A JP 8234634A JP 23463496 A JP23463496 A JP 23463496A JP H1065436 A JPH1065436 A JP H1065436A
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antenna
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monopole
radiation pattern
radiation
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Kiyoshi Egawa
潔 江川
Hideo Ito
英雄 伊藤
Koichi Ogawa
晃一 小川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線機に使用されるアンテナ装置において、
使用周波数帯域の1/2波長+αの動作モードを有する
線状アンテナを設けることにより、通話時において、高
品位で安定した移動通信を可能にするアンテナ装置を提
供する。 【解決手段】 本発明のアンテナ装置は、モノポールア
ンテナ1と、接続バネ2と、整合回路3と、無線回路4
と、無線機筐体5とから構成される。そして、その動作
モードを1/2波長+αで動作させる。この結果、前記
モノポールアンテナから放射される放射パターンが上向
きに、かつ筐体電流が流れにくくなるようにすること
で、待ち受け時、通話時とも良好なアンテナ放射特性を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機、移動無
線機等に使用されるアンテナ装置に関し、特に待ち受け
時および人体使用(通話)時とも良好なアンテナ放射特
性を有するアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機や移動無線機等の需要
が急激に高まってきている。以下、従来の携帯電話機用
アンテナについて説明する。
【0003】図2及び図3は、従来の携帯電話で使用さ
れているホイップアンテナを示しており、先端ヘリカル
アンテナ付き収納時切り放しタイプのホイップアンテナ
を使用した無線機用アンテナ装置の例である。前記アン
テナ装置は、モノポールアンテナ1と、接続バネ2と、
整合回路3と、無線回路4と、無線機筐体5と、ヘリカ
ルアンテナ6と、スリーブ7と、絶縁体8とから構成さ
れている。
【0004】ヘリカルアンテナ6はスリーブ7と電気的
に接続されており、スリーブ7とモノポールアンテナ1
は一体成形されて形成されるものであり、絶縁体8によ
り電気的には切断されている。整合回路3は整合回路3
からモノポールアンテナ1を見た時のインピーダンスを
Z1とし、モノポールアンテナ1から整合回路3を見た
時のインピーダンスをZ2とし、またヘリカルアンテナ
6から整合回路3を見た時のインピーダンスをZ3と
し、整合回路3からヘリカルアンテナ6を見た時のイン
ピーダンスをZ4とした場合、Z1≒Z2≒Z3≒Z4
となるように構成する。
【0005】以上の構成より、アンテナ装置のホイップ
アンテナを伸長した時には、図2の無線回路4から整合
回路3を通じ、接続バネ2を介してモノポールアンテナ
1のみが給電され、1/4波長、3/8波長、1/2波
長といった実質等価電気長をもつモノポールアンテナと
して動作する。また、アンテナ装置のホイップアンテナ
を収納した時には、図3の無線回路4から整合回路3を
通じ、接続バネ2を介してヘリカルアンテナ6のみが給
電され、1/4波長の実質等価電気長をもつヘリカルア
ンテナとして動作する。
【0006】また、先にも述べたが、携帯電話機等の移
動無線機の急激な需要の増加により、移動無線端末の小
形化がはかられている。この小形化に伴い、筐体すなわ
ち地板の長さが1/2波長以下となりここに流れる電流
の影響が大きくなって筐体もアンテナの一つとして動作
してきている。一方、移動無線機等には、従来から1/
4波長の実質等価電気長を持つアンテナが用いられてき
た。
【0007】しかしながら、一般的に1/4波長アンテ
ナは給電点付近での電流が最大となり、筐体電流の影響
が大きく人が手に持ったときに電流分布が乱れてしまう
といった要因により、携帯無線機に使用すると、自由空
間上に置いた状態では利得の良いアンテナでも実際の通
話状態ではアンテナ特性が大きく劣化する。
【0008】このような背景の中で、アース電流がなる
べく少なく、かつ共振しやすいモードということで、主
に3/8波長や5/8波長の実質等価電気長のモノポー
ルアンテナが携帯無線機用に用いられている。
【0009】3/8波長モードで動作するアンテナは、
1/4波長モードで動作するアンテナほどではないが、
同様の理由によりアンテナ放射特性が劣化する。
【0010】以上のようなことから、整合の取りやす
さ、筐体電流の影響等のバランスが前記の両者を比較し
て取りやすい3/8波長アンテナが現在では使用されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】移動無線機等には、従
来から1/4波長、1/2波長といった実質等価電気長
を持つアンテナが用いられてきた。一般的に1/4波長
アンテナは給電点付近での電流が最大となり、インピー
ダンスのリアクタンス成分が0となるため整合が取りや
すく広帯域であるが、筐体電流の影響が大きく手が筐体
上の電流分布を乱すといった要因により、携帯無線機に
使用すると、自由空間上に置いた状態では利得の良いア
ンテナでも実際の通話状態ではアンテナ特性が大きく劣
化する。これは、筐体に多くの電流が流れるアンテナで
は人が手に持ったときに筐体上の電流分布が乱れてしま
い、インピーダンスが変化し、放射効率の低下が生じる
ためである。
【0012】また、1/2波長アンテナは給電点付近で
の電流は0となり、インピーダンスが略無限大となるた
め筐体電流の影響は少ない。人体使用時の利得劣化は1
/4波長アンテナと比較するとその影響は少ないが、現
行の1/2波長相当の実質等価電気長をもつアンテナで
は、その帯域が非常に狭く、インピーダンス整合も非常
に取りにくいものとなっている。
【0013】したがって、本発明の目的は、前記課題を
解決することであり、自由空間および人体使用時とも良
好なアンテナ放射特性を有するアンテナ装置を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決する手段】前記課題を解決するために、本
発明のアンテナ装置は、携帯型移動無線端末に用いられ
るアンテナにおいて、その形状をモノポールアンテナ状
に構成し、またその動作モードを1/2波長+αとする
ことにより、前記モノポールアンテナから放射される放
射特性パターンを上向きにし、かつ筺体電流が流れにく
くなるようにすることで、待ち受け時、通話時とも良好
なアンテナ放射特性を得る。
【0015】
【発明の実施形態】本発明の請求項1記載の発明は、携
帯型移動無線端末に用いられるアンテナにおいて、その
形状をモノポールアンテナ状に構成し、またモノポール
アンテナのアンテナエレメントの長さを1/2波長+α
とすることにより、1/2波長アンテナに比べてインピ
ーダンス整合がとり易く、帯域も広くとれるという作用
を有する。また、給電点付近での電流分布は1/2波長
アンテナと比べてほとんど変わらないため、筺体に流れ
る電流分布は1/2波長同様少なくでき、人が手に持つ
ことによる筺体電流の乱れが少なくなるためインピーダ
ンスの変化も少なくできるとういう作用を有する。ま
た、アンテナの放射特性は、1/2波長+αとすること
により、その主ローブは割れ初め、かつ上向きとなる。
このため人が手に持つことにより、主ローブは人の手に
より覆い隠される部分が他のモードで動作するアンテナ
より少なくなり、自由空間、人体使用時ともにアンテナ
放射指向性が先の他のモードで動作するアンテナと比較
して良好な特性を得るという作用を有する。
【0016】本発明の請求項2記載の発明は、携帯型移
動無線端末に用いられるアンテナにおいて、モノポール
アンテナ収納時に、その形状をヘリカルアンテナ状に構
成し、ヘリカルアンテナのアンテナエレメントのインピ
ーダンスを1/2波長+αの前記請求項1記載のモノポ
ールアンテナと同じようにすることにより、インピーダ
ンス整合もとり易く、給電点付近で筐体に流れる電流分
布を少なくできるという作用を有する。その結果、イン
ピーダンスの変化も少ない。このため、人が手に持つこ
とによる電流分布の乱れが少なくなる。また、アンテナ
放射特性は、その主ローブが上向きとなり、人が手に持
つことにより、主ローブは人の手により覆い隠される部
分が他のモードで動作するアンテナより少なくなり、自
由空間、人体使用時ともにアンテナ放射指向性が先の他
のモードで動作するアンテナと比較して良好な特性を得
るという作用を有する。
【0017】本発明の請求項3記載の発明は、携帯型移
動無線端末に用いられるアンテナにおいて、その形状を
螺旋アンテナ状に構成し、螺旋アンテナのアンテナエレ
メントのインピーダンスを1/2波長+αの前記請求項
1記載のモノポールアンテナと同じようにすることによ
り、インピーダンス整合もとり易く、給電点付近で筐体
に流れる電流分布を少なくできるという作用を有する。
その結果、インピーダンスの変化も少ない。このため、
人が手に持つことによる電流分布の乱れが少なくなる。
また、アンテナ放射特性は、その主ローブが上向きとな
り、人が手に持つことにより、主ローブは人の手により
覆い隠される部分が他のモードで動作するアンテナより
少なくなり、自由空間、人体使用時ともにアンテナ放射
指向性が先の他のモードで動作するアンテナと比較して
良好な特性を得るという作用を有する。
【0018】本発明の請求項4記載の発明は、携帯型移
動無線端末に用いられるアンテナにおいて、その形状を
アンテナエレメントの間にインダクタンスを装荷した構
造としたインダクタンス装荷アンテナ状に構成し、イン
ダクタンス装荷アンテナのアンテナエレメントのインピ
ーダンスを1/2波長+αの前記請求項1記載のモノポ
ールアンテナと同じようにすることにより、インピーダ
ンス整合もとり易く、給電点付近で筐体に流れる電流分
布を少なくできるという作用を有する。その結果、イン
ピーダンスの変化も少ない。このため、人が手に持つこ
とによる電流分布の乱れが少なくなる。また、アンテナ
放射特性は、その主ローブが上向きとなり、人が手に持
つことにより、主ローブは人の手により覆い隠される部
分が他のモードで動作するアンテナより少なくなり、自
由空間、人体使用時ともにアンテナ放射指向性が先の他
のモードで動作するアンテナと比較して良好な特性を得
るという作用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて詳細に説明する。
【0020】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
の形態のアンテナ装置の構成を示したものである。アン
テナ装置は、モノポールアンテナ1と、接続バネ2と、
整合回路3と、無線回路4と、無線機筐体5とから構成
されている。モノポールアンテナ1は無線回路4から整
合回路3を通じ、接続バネ2を介して給電される。な
お、実測で使用した筐体は123mm×36mmの導体板であ
り、中心周波数が1920MHzの時である。
【0021】図7は、本発明に係るモノポールアンテナ
1が1/2波長+αの時のインピーダンス特性およびV
SWR特性を示したものである。ここで、1/2波長+
αのαの範囲は、1%<α<10%程度である。
【0022】(a)はインピーダンス特性、(b)はVSWR
特性である。同様に図4はエレメント長が1/4波長の
時の、図5は3/8波長の時の、図6は1/2波長の時
の、図8は、5/8波長の時のインピーダンス特性、V
SWR特性を示したものである。図4、図5、図6およ
び図8は、従来構成のアンテナ装置についてのものであ
る。第4図乃至第8図を比較すると、1/4波長の時の
帯域幅が一番広く、以下順に5/8波長、3/8波長、
1/2波長+α、1/2波長とアンテナエレメントが1
/2波長に近づく程その帯域が狭くなっていることがわ
かる。これを表にまとめてみると、以下の表1に示すよ
うになる。
【0023】
【表1】
【0024】表1によれば、実質等価電気長が1/2波
長の時、その帯域が一番狭く230MHzであるのに対し、1
/2波長+αの時280MHzとその帯域は1/2波長と比較
して50MHz拡がっており、従来用いられている3/8波
長と比較して、その帯域はほぼ同じであることがわか
る。
【0025】図9乃至図13は、各実質等価電気長の自
由空間時のアンテナ放射パターンを示したものである。
実線はx-y平面、破線はy-z平面、一点鎖線はz-x
平面の垂直偏波成分であり、二点鎖線はy-z平面、点
線はz-xの水平偏波成分である。
【0026】それぞれ、図9は1/4波長、図10は3
/8波長、図11は1/2波長、図12は1/2波長+
α、図13が5/8波長である。図12は本発明に係る
アンテナ装置についてのものであるが、図9、図10、
図11および図13は従来構成のアンテナ装置について
のものである。なお、測定周波数は1900MHzである。
【0027】実質等価電気長が1/4波長、3/8波
長、5/8波長の放射パターンは切れ込みがあり複雑な
パターンをしている。これは図19乃至図23に示した
自由空間における筐体に流れる電流分布からもわかるよ
うに、実質等価電気長が1/4波長、3/8波長、5/
8波長では1/2波長、1/2波長+αの筺体電流分布
と比較して、筐体に大きな電流が流れるために生じるも
のである。
【0028】1/2波長の場合、その放射パターンは8
の字形であり、水平面無指向性であるため、携帯電話に
は良好な放射パターンであるといわれている。1/2波
長+αの場合はさらに各方面の放射パターンも非常に大
きいことがわかる。
【0029】各実質等価電気長でのアンテナの利得は図
24に示すとおりであり、同図より1/2波長+αのア
ンテナが自由空間において従来から使用されている1/
4波長や3/8波長といった実質等価電気長を持つアン
テナより、アンテナ利得が高いことがわかる。
【0030】次に実際に使用したことを想定して、人が
持った際のアンテナの放射特性を示したものが、図14
乃至図18である。実線は水平面での垂直偏波成分であ
り、破線は水平偏波成分である。また、図14は1/4
波長、図15は3/8波長、図16は1/2波長、図1
7は1/2波長+α、図18が5/8波長のものであ
る。図17は本発明にかかるアンテナ装置についてのも
のであるが、図14、図15、図16および図18は、
従来構成のアンテナ装置についてのものである。人体使
用時におけるアンテナの放射特性の評価は、水平面(x
-y面)でのアンテナの放射利得の平均値(PAG)で
評価する。
【0031】図14は、1/4波長の時の人体使用時の
アンテナの放射特性であるが、頭部がある方には、ほと
んど電波は放射されず、またその放射パターンも人体に
よって吸収され、放射パターンが水平、垂直両偏波成分
で自由空間と比較して非常に小さくなっていることわか
る。これは図19より、筐体上に流れる電流分布の振幅
が他の実質等価電気長の場合より大きいために、筐体電
流が人体の手によって乱れ、かつ吸収され、人体頭部に
よってアンテナの放射電力が遮蔽されたためである。
【0032】図15は、3/8波長の時の人体使用時の
アンテナ放射特性である。図20を見るとわかるが、筐
体電流の影響が少なくなったために、1/4波長の時の
人体使用時と比較してアンテナの放射パターンも大きく
なっている。
【0033】図16は、1/2波長の時の人体使用時の
アンテナの放射特性である。図21を見るとわかるが、
3/8波長と比較してさらに筐体電流の影響が生じない
ため、人体の無い方向(0-180°)の放射はほぼ8の字形
が残っているが、頭部方向のパターンは手と頭部の遮蔽
によって歪んでいることがわかる。
【0034】図17は、1/2波長+αの時の人体使用
時のアンテナ放射特性を示してものである。図22よ
り、1/2波長と同様に筐体電流の影響がほとんど無い
ため、電流分布の乱れもなく自由空間において、その放
射パターンの主ローブが上向きであるため、そのアンテ
ナの放射パターンは手や頭部による歪みがほとんど生じ
ていないことがわかる。これらの結果より、1/4波長
アンテナと比較して約4dBd、1/2波長アンテナと比較
して約2dBdの利得改善となった。
【0035】図18は、5/8波長の時の人体使用時の
アンテナ放射特性である。図23を見るとわかるが、筐
体電流の影響が1/4波長と同等なレベルとなってお
り、アンテナ放射パターンは全体的に小さくなってい
る。しかしながら、1/2波長+αと同様にアンテナ放
射パターンは上向きであるため、パターンのひずみは比
較的生じていない。
【0036】以上の結果を図24に示すと、自由空間、
人体使用時とも実質等価電気長が1/2波長+αの時に
アンテナの放射利得が一番大きいことがわかる。
【0037】(第2の実施の形態)図25は、第2の実
施の形態のアンテナ装置の構成を示したものであり、前
記第1の実施の形態のモノポールアンテナ収納時にアン
テナの形状をヘリカルアンテナにしたものである。第2
の実施の形態のヘリカルアンテナのインピーダンス特性
を、第1の実施の形態のモノポールアンテナのインピー
ダンス特性(図7参照)と同インピーダンス特性を持つ
ヘリカルアンテナを構成することにより、従来例で説明
した収納時切り放し式ホイップアンテナと同様に、先端
ヘリカルアンテナとしてホイップアンテナ収納時におい
ても自由空間ではその放射パターンは8の字に近く、メ
インローブはやや上向きになり、各面の放射指向性も非
常に大きくなる。また人体使用時には、アンテナの放射
パターンが手や頭部によってほとんど歪まないヘリカル
アンテナを構成できる。
【0038】(第3の実施の形態)図26は、第3の実
施の形態のアンテナ装置の構成を示したものであり、前
記第1の実施の形態のモノポールアンテナを螺旋状にし
エレメント長を短縮化したものである。その構成は、AB
S等の樹脂に帯状のテープを巻き付けるといった簡単な
構成法で実現でき、かつ図26のように緩やかな螺旋を
描いた螺旋アンテナではそのインピーダンス特性は、前
記第1の実施の形態のモノポールアンテナとほぼ同等で
あるため、自由空間ではその放射パターンは8の字に近
く、メインローブはやや上向きになり、各面の放射指向
性も非常に大きくなる。また人体使用時には、アンテナ
の放射パターンが手や頭部によってほとんど歪まない螺
旋アンテナを構成できる。
【0039】(第4の実施の形態)図27は、第4の実
施の形態のアンテナ装置の構成を示したものである。80
0MHz帯などの低い周波数のシステムにおいて1/2波長
+αのアンテナを使用すると、そのエレメント長は約18
cm程度と長くなり、現在の小形化された携帯電話には収
まらないといった問題が生じるため、アンテナエレメン
トの中間にインダクタンスを装荷することで短縮化し、
かつ利得の向上がはかれるようにする。またそのインピ
ーダンス特性を前記第1の実施の形態のモノポールアン
テナと同等にすることによって、自由空間ではその放射
パターンは8の字に近く、メインローブはやや上向きに
なり、各面の放射指向性も非常に大きくなる。また人体
使用時には、アンテナの放射パターンが手や頭部によっ
てほとんど歪まないインダクタンス装荷アンテナを構成
できる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、携帯電
話等の移動体通信端末のアンテナとして、その実質等価
電気長が1/2波長+αを有するモノポールアンテナを
用いたことで、筐体に流れる電流分布を軽減させること
ができ、さらにアンテナ放射パターンが上向きであるた
め、自由空間、人体使用時とも良好なアンテナ放射特性
を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における伸長時のア
ンテナ装置の構成を示す図、
【図2】従来例であるホイップアンテナの伸長時の構成
を示す図、
【図3】従来例であるホイップアンテナの収納時の構成
を示す図、
【図4】従来例である1/4波長ホイップアンテナのイ
ンピーダンス特性、VSWR特性を示す図、
【図5】従来例である3/8波長ホイップアンテナのイ
ンピーダンス特性、VSWR特性を示す図、
【図6】従来例である1/2波長ホイップアンテナのイ
ンピーダンス特性、VSWR特性を示す図、
【図7】本発明の第1の実施の形態における1/2波長
+αホイップアンテナのインピーダンス特性、VSWR
特性を示す図、
【図8】従来例である5/8波長ホイップアンテナのイ
ンピーダンス特性、VSWR特性を示す図、
【図9】従来例である1/4波長ホイップアンテナの自
由空間におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図10】従来例である3/8波長ホイップアンテナの
自由空間におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図11】従来例である1/2波長ホイップアンテナの
自由空間におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図12】本発明の第1の実施の形態における1/2波
長+αホイップアンテナの自由空間におけるアンテナ放
射パターンを示す図、
【図13】従来例である5/8波長ホイップアンテナの
自由空間におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図14】従来例である1/4波長ホイップアンテナの
人体使用時におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図15】従来例である3/8波長ホイップアンテナの
人体使用時におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図16】従来例である1/2波長ホイップアンテナの
人体使用時におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図17】本発明の第1の実施の形態における1/2波
長+αホイップアンテナの人体使用時におけるアンテナ
放射パターンを示す図、
【図18】従来例である5/8波長ホイップアンテナの
人体使用時におけるアンテナ放射パターンを示す図、
【図19】従来例である1/4波長ホイップアンテナの
自由空間における電流分布を示す図、
【図20】従来例である3/8波長ホイップアンテナの
自由空間における電流分布を示す図、
【図21】従来例である1/2波長ホイップアンテナの
自由空間における電流分布を示す図、
【図22】本発明の第1の実施の形態における1/2波
長+αホイップアンテナの自由空間における電流分布を
示す図、
【図23】従来例である5/8波長ホイップアンテナの
自由空間における電流分布を示す図、
【図24】実質等価電気長に対するアンテナの放射利得
特性を示す図、
【図25】本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ
装置の構成を示す図、
【図26】本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ
装置の構成を示す図、
【図27】本発明の第4の実施の形態におけるアンテナ
装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 モノポールアンテナ 2 接続バネ 3 整合回路 4 無線回路 5 無線機筐体 6 ヘリカルアンテナ 7 スリーブ 8 絶縁体 9 螺旋アンテナ 10 装荷コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯型移動無線端末に用いられるアンテ
    ナにおいて、その形状をモノポールアンテナ状に構成
    し、またその動作モードを1/2波長+αで動作させる
    ことにより、前記モノポールアンテナから放射される放
    射パターンを上向きにし、かつ筐体電流が流れにくくな
    るようにすることで、待ち受け時、通話時とも良好な放
    射特性を得ることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 携帯型移動無線端末に用いられるアンテ
    ナにおいて、アンテナ収納時に、その形状をヘリカルア
    ンテナ状に構成し、またそのインピーダンス特性を1/
    2波長+αで動作する前記モノポールアンテナと同じよ
    うにすることにより、前記ヘリカルアンテナから放射さ
    れる放射パターンを上向きにし、かつ筐体電流が流れに
    くくなるようにすることで、待ち受け時、通話時とも良
    好な放射特性を得ることを特徴とする請求項1記載のア
    ンテナ装置。
  3. 【請求項3】 携帯型移動無線端末に用いられるアンテ
    ナにおいて、その形状を螺旋アンテナ状に構成し、また
    そのインピーダンス特性を1/2波長+αで動作する前
    記モノポールアンテナと同じようにすることにより、前
    記螺旋アンテナから放射される放射パターンを上向きに
    し、かつ筐体電流が流れにくくなるようにすることで、
    待ち受け時、通話時とも良好な放射特性を得ることを特
    徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 携帯型移動無線端末に用いられるアンテ
    ナにおいて、その形状をアンテナエレメントの間にイン
    ダクタンスを装荷した構造としたインダクタンス装荷ア
    ンテナ状に構成し、またそのインピーダンス特性を1/
    2波長+αで動作する前記モノポールアンテナと同じよ
    うにすることにより、前記インダクタンス装荷アンテナ
    から放射される放射パターンを上向きにし、かつ筐体電
    流が流れにくくなるようにすることで、待ち受け時、通
    話時とも良好な放射特性を得ることを特徴とする請求項
    1記載のアンテナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0997978A1 (en) * 1998-10-27 2000-05-03 Robert Bosch Gmbh Radiation patterns for mobile phone
WO2001069715A1 (fr) * 2000-03-16 2001-09-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'antenne
JP2004064312A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯無線機用アンテナ装置

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