JPH1064276A - アドレスデコード回路 - Google Patents

アドレスデコード回路

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JPH1064276A
JPH1064276A JP8218211A JP21821196A JPH1064276A JP H1064276 A JPH1064276 A JP H1064276A JP 8218211 A JP8218211 A JP 8218211A JP 21821196 A JP21821196 A JP 21821196A JP H1064276 A JPH1064276 A JP H1064276A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤動作することなく高速動作を可能とする。 【解決手段】 アドレスドライブ回路2はプリチャージ
信号NPRが“1”の期間、“1”となり、NPRが
“0”の期間、アドレス信号Anの正相および逆相とな
るドライブ信号dnおよびrdnを各信号線に出力す
る。検出回路3はドライブ信号対d0、rd0の信号線
にアドレスドライブ回路2と反対側の端部で接続する。
デコード回路imは同一の回路構成であり、7つの入力
端子はそれぞれdnまたはrdnの信号線に接続し、ド
ライブ信号線に沿って一様に配置される。検出回路3に
よりd0、rd0のいずれかの信号線の“0”への変化
を監視して、デコード回路imにおける入力ドライブ信
号dnおよびrdnの確定を検出すると、検出信号BS
を出力し、これを受けて、制御回路1によりイネーブル
信号ENを“0”に変化させてデコードイネーブルとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は同期型高速SRA
Mモジュール等の同期型メモリモジュールにおけるアド
レスデコード回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】同期型メモリモジュール(以下、モジュ
ールと称する)においては、外部から入力される複数の
アドレス信号からなるアドレスデータで決まるモジュー
ル内部の特定の番地に対応するメモリセルを選択する動
作と、選択されたメモリセルに記憶されたデータを読み
出してモジュール外部に出力する読み出し動作と、同様
に指定された番地のメモリセルに、モジール外部から入
力されたデータを書き込む書き込み動作がある。
【0003】同期型高速SRAMモジュールにおいて
は、メモリセルの選択とそのメモリセルからのデータ読
み出しの連続動作、およびメモリセルの選択とそのメモ
リセルへのデータ書き込みの連続動作をシステムクロッ
ク(以下、クロックと称する)の1サイクル以内に高速
に実行し完結しなければならない。
【0004】モジュール内部において、メモリセルは縦
方向および横方向に一様かつ密に配列されたメモリアレ
イとして構成されている。このメモリアレイの特定番地
のメモリセルの選択動作として、モジュール外部から入
力された複数のアドレス信号からアレイの横方向を選択
する行(ワード)選択動作と、縦方向を選択する列(カ
ラム)選択動作がある。上記のアドレスデコード回路
は、複数のアドレス信号からなるアドレスデータをデコ
ードすることによりメモリアレイ内のただ1つのワード
を選択するものである。
【0005】図20は従来のアドレスデコード回路の一
例を示す回路図である。このアドレスデコード回路は、
制御回路1001と、アドレスドライブ回路1002
と、256個のデコード回路i0〜i255からなるデ
コード回路列iとを有する。
【0006】アドレスドライブ回路1002は、入力さ
れたアドレス信号An(n=0、1…7)の正相および
逆相信号であるドライブ信号dnおよびrdnを生成す
る。
【0007】図21はアドレスドライブ回路1002の
一構成例を示す回路図であり、アドレス信号A0〜A7
にそれぞれ対応するドライブ回路D0〜D7は全て同じ
回路構成である。アドレス信号Anに対応するドライブ
回路Dnにおいて、D型フリップフロップ回路(F/F
回路)200は、アドレス信号Anをクロック信号CK
の立ち上がりエッジでラッチする。F/F回路200出
力は、NOT回路201および202を介してドライブ
信号dnとして出力され、またNOT回路203を介し
てドライブ信号rdnとして出力される。すなわち、ド
ライブ信号d0はアドレス信号Anの論理レベルと同相
の論理レベルを出力し、ドライブ信号rd0はアドレス
信号Anの論理レベルと逆相の論理レベルを出力する。
【0008】制御回路1001は、外部から供給される
クロック信号CK、モジュールの動作を指定する機能選
択信号SEL、メモリモジュールからの読み出し動作信
号SADが入力され、これらの入力信号からデコード回
路列iの動作を許可または禁止するイネーブル信号EN
と、メモリモジュールの読み出しまたは書き込み動作を
制御するプリチャージ信号NPRを生成する回路であ
る。
【0009】図22は制御回路1001の一構成例を示
す回路図である。図22において、F/F回路100
は、機能選択信号SELをクロック信号CKの立ち上が
りエッジでラッチしてプリチャージ信号NPRを生成す
る。またプリチャージ信号NPRの反転信号が入力され
るNAND回路102と、読み出し動作信号SADの反
転信号が入力されるNAND回路103はSRラッチ回
路を構成しており、NAND回路103の出力をイネー
ブル信号ENの出力端子とする。
【0010】デコード回路列iは、アドレスドライブ回
路1002から入力される16本のドライブ信号d0〜
d7、rd0〜rd7により指定される、256本のワ
ード線W0〜W255の中の一本のワード線を、デコー
ド回路i0〜i255によって選択する。デコード回路
i0〜i255は全て同じ回路構成であり、それぞれ8
個の入力端子I0〜I7を有する。デコード回路im
(m=0、1…255)は、イネーブル信号ENの論理
レベルが“0”のとき、8本の入力信号の論理積をワー
ド線Wmに出力し、イネーブルENが論理レベル“1”
のとき、入力信号の論理レベルの如何に関わらずワード
線Wmに論理レベル“0”を出力する。
【0011】図20において、256本のワード線W0
〜W255は、メモリセルがアレイ状に配置されたメモ
リアレイ(図示せず)の行(ワードと称し、ここではメ
モリアレイは256ワードからなる)を選択するもので
あり、ワード線Wmは、対応するワードのメモリセルの
選択ゲート(図示せず)に接続されている。デコード回
路imは、アドレス信号A0〜A7からなるデータが、
メモリアレイ内のm番地(ここではモジュールの書き込
み/読み出しの1ビットデータに対して深さ方向を25
6としている。つまりカラム数を1としている)のアド
レス空間(すわわちm番地のワード)を示すデータであ
るときに、このワードに対応するワード線Wmに論理レ
ベル“1”を出力してこれを選択するデコーダである。
従って、アドレス信号A0〜A7からなるデータがm番
地を示すときに、“1”となるアドレス信号Anに対し
て、デコード回路imの対応する入力端子Inはドライ
ブ信号dnに接続されており、また“0”となるアドレ
ス信号Anに対して、デコード回路imの対応する入力
端子Inはドライブ信号rdnに接続されている。
【0012】次に図20のアドレスデコーダ回路のデコ
ード動作について説明する。図23は図20のアドレス
デコーダ回路の動作タイミングチャートである。尚、こ
こではデータ読み出しサイクルのデコード動作を説明す
るが、書き込みサイクルのデコード動作も同様である。
【0013】機能選択信号SELが“0”である待機状
態においては、プリチャージ信号NPRは論理レベル
“0”(以下、単に“0”と表記する)、読み出し動作
信号SADは“0”、イネーブル信号ENは論理レベル
“1”(以下、単に“1”と表記する)である。
【0014】機能選択信号SELが“1”になると、図
22おいて、クロック信号CKの立ち上がりエッジでF
/F回路100により機能選択信号SELが“1”がラ
ッチされ、プリチャージ信号NPRが“1”となり、デ
ィスチャージ状態になる。このプリチャージ信号NPR
の変化により、NOT回路101出力は“0”となり、
NAND回路102の出力は“1”に変化し、NAND
回路103の3入力は全て“1”になり、イネーブル信
号ENは“0”に変化する。
【0015】アドレスドライブ回路1002からのドラ
イブ信号d0〜d7、rd0〜rd7の論理レベルに応
じて、ただ1つのデコード回路imがワード線Wmに
“1”を出力し、ワード線Wmに接続するメモリセルが
選択される。このメモリセルからのデータ読み出しを完
了すると、モジュールは読み出し動作信号SADを
“1”にする。
【0016】これにより、図22において、NOT回路
104の出力が“0”になるので、NAND回路103
の出力は“1”に変化し、イネーブル信号ENは“1”
に復帰する。またAND回路105の3入力が“1”と
なるので、AND回路105の出力は“1”となり、F
/F回路100はリセットされ、プリチャージ信号NP
Rは“0”に復帰し、プリチャージ状態となる。以上で
1サイクルのデコード動作を完了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】同期型高速SRAMで
は、1クロックサイクル中にメモリセルへのデータ書き
込み、およびメモリセルからのデータ読み出しを実行
し、いずれの場合も、アドレス信号Anが入力されてか
ら1クロックサイクルのあいだに処理を完結し、次の1
クロックサイクルへの待機状態に戻らなければならな
い。このとき、アクセスのサイクルの起動条件はモジュ
ール外部から与えられるが、メモリモジュール内部を制
御するタイミング要素はモジュール外部から与えられな
いので、必要であればモジュール内部で生成するしかな
く、従ってモジュール内部での動作は非同期論理で構成
しなければならない。
【0018】このような同期型メモリモジュールのアド
レスデコード回路において、ドライブ信号を多数の一様
に配列されたデコード回路へ供給することは、多数の負
荷に接続された長い配線を駆動すること、すなわち大き
な負荷容量を駆動することとなる。このとき、アドレス
ドライブ回路からのドライブ信号線の先端部に位置する
デコード回路に到達する信号の波形は、アドレスドライ
ブ回路のすぐ近くに位置するデコード回路のそれに比べ
て大きく遅延する。
【0019】従って、イネーブル信号ENとドライブ信
号dnおよびrdnとの位相関係は、アドレスドライブ
回路の近くのデコード回路とドライブ信号線の先端部の
デコード回路では大きくずれている可能性があり、アド
レス信号Anのイネーブル信号ENに対するセットアッ
プ時間およびホールド時間が確保されるかどうかは保証
できない。つまり、イネーブル信号ENが“0”の期間
にドライブ信号dnおよびrdnの変化が生じる可能性
がある。そのため、一時的に複数のワード線が選択され
る可能性があり、従って誤ったワード(メモリセル)が
選択される危険性がある。これを図23において説明す
れば、ドライブ信号線の先端部のデコード回路において
は、ドライブ信号dnおよびrdnが変化する以前にイ
ネーブル信号ENが“0”になってしまう可能性があ
る。
【0020】アドレスデコード回路においては、アドレ
ス信号がイネーブル信号ENの立ち下がりに対しどれく
らい以前に確定しているかを示すセットアップ時間、お
よびアドレス信号の論理レベルがイネーブル信号の立ち
上がりに対しどれくらいの時間を経過してから変化する
かを示すホールド時間の2つを保証する必要がある。
【0021】このように従来のアドレスデコード回路で
は、セットアップ時間を十分に確保できず、読み出した
データが異常論理レベルとなる誤動作を生じるという問
題点があった。
【0022】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、誤動作することなく高速動作が可能なアド
レスデコード回路を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載のアドレスデコード回路は、
複数のアドレス信号が入力され、前記アドレス信号の各
々に対して、プリチャージ期間にともに第1の論理レベ
ルとなり、ディスチャージ期間に、対応するアドレス信
号の論理レべルの正相および逆相を出力して相異なる第
1の論理レベルと第2の論理レベルとなる1対のドライ
ブ信号をそれぞれ生成し、これらのドライブ信号を別々
に設けられたドライブ信号線にそれぞれ出力するアドレ
スドライブ回路と、イネーブル信号線に接続するイネー
ブル端子と、それぞれ対応する前記ドライブ信号対のい
ずれか所定の信号線に接続された複数の入力端子とを有
するデコード回路を前記メモリモジュールのワード線と
同じ個数備え、イネーブル信号が入力されている期間に
前記ドライブ信号をデコードするデコード回路列と、少
なくとも1つの前記ドライブ信号対の信号線に前記アド
レスドライブ回路と反対側の端部で接続し、この信号線
対のいずれかの信号線が第2の論理レベルに変化したこ
とを検出すると検出信号を出力する検出回路と、前記検
出信号が入力されると、前記イネーブル信号を出力する
制御回路とから構成されることを特徴とするものであ
る。
【0024】また請求項2に記載のアドレスデコード回
路は、複数のアドレス信号が入力され、少なくとも1本
のアドレス信号に対しては、プリチャージ期間にともに
第1の論理レベルとなり、ディスチャージ期間に、対応
するアドレス信号の論理レべルの正相および逆相を出力
して相異なる第1の論理レベルと第2の論理レベルとな
る1対のドライブ信号を生成し、またこれ以外のアドレ
ス信号の各々に対しては、対応するアドレス信号の正相
または逆相を出力する単一のドライブ信号をそれぞれ生
成し、これらのドライブ信号を別々に設けられたドライ
ブ信号線にそれぞれ出力するアドレスドライブ回路と、
前記単一のドライブ信号が入力され、入力されたの単一
ドライブ信号のうちの所定の信号の論理レベルを反転さ
せて個別ドライブ信号を生成する第1のデコード回路
を、前記メモリモジュールのワード線と同じ個数備えた
第1のデコード回路列と、前記第1のデコード回路の各
々に対してそれぞれ設けられ、イネーブル信号線に接続
するイネーブル端子と、前記ドライブ信号対のいずれか
所定の信号線または前記対応する第1のデコード回路か
らの前記個別ドライブ信号にそれぞれ接続する複数の入
力端子とを有する第2のデコード回路を複数備え、イネ
ーブル信号が入力されている期間に前記ドライブ信号を
デコードする第2のデコード回路列と、前記ドライブ信
号対の信号線に前記アドレスドライブ回路と反対側の端
部で接続し、この信号線対のいずれかの信号線が第2の
論理レベルに変化したことを検出すると検出信号を出力
する検出回路と、前記検出信号が入力されると、前記イ
ネーブル信号を出力する制御回路とから構成されること
を特徴とするものである。
【0025】請求項3に記載のアドレスデコード回路
は、請求項1または2において、前記アドレスドライブ
回路は、プリチャージ信号の入力端子を備え、プリチャ
ージ信号が入力されている期間をプリチャージ期間、入
力されていない期間をディスチャージ期間として動作す
るものであり、前記制御回路は、外部入力クロックのエ
ッジに同期してプリチャージ信号の出力を停止し、第1
の検出信号が入力されると前記イネーブル信号を生成し
て前記イネーブル信号線に出力し、前記メモリモジュー
ルにてデータ読み出しまたは書き込み動作が完了すると
前記イネーブル信号の出力を停止し、第2の検出信号が
入力されると前記プリチャージ信号の出力を再開し、前
記検出回路は、少なくとも1つの前記ドライブ信号対の
信号線に前記アドレスドライブ回路と反対側の端部で接
続し、また前記イネーブル信号線に前記制御回路と反対
側の端部で接続し、前記ドライブ信号線対のいずれかの
信号線が第2の論理レベルに変化したことを検出すると
第1の検出信号を出力し、また前記イネーブル信号線か
らのイネーブル信号の入力が停止したことを検出すると
第2の検出信号を出力することを特徴とするものであ
る。
【0026】請求項4に記載のアドレスデコード回路
は、請求項1または2において、前記アドレスドライブ
回路は、プリチャージ信号の入力端子を備え、プリチャ
ージ信号が入力されている期間をプリチャージ期間、入
力されていない期間をディスチャージ期間として動作す
るものであり、前記制御回路は、前記イネーブル信号線
の端部に接続し、外部入力クロックのエッジに同期して
プリチャージ信号の出力を停止し、前記メモリモジュー
ルにてデータ読み出しまたは書き込み動作が完了すると
検出禁止信号を出力し、前記イネーブル信号線からのイ
ネーブル信号の入力が停止したことを検出すると前記プ
リチャージ信号の出力を再開し、前記検出回路は、少な
くとも1つの前記ドライブ信号対の信号線に前記アドレ
スドライブ回路と反対側の端部で接続し、また前記イネ
ーブル信号線の前記制御回路と反対側の端部でこの信号
線と接続し、前記ドライブ信号線対のいずれかの信号線
が第2の論理レベルに変化したことを検出すると前記イ
ネーブル信号を生成して前記イネーブル信号線に出力
し、前記検出禁止信号が入力されると前記イネーブル信
号の出力を停止することを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回路
を示す回路図であり、同期型高速SRAMモジュールに
設けられている。このアドレスデコード回路は、制御回
路1と、アドレスドライブ回路2と、256個のデコー
ド回路i0〜i255からなるデコード回路列iと、検
出回路3とを有する。また上記SRAMモジュールは、
256ワードからなるメモリセルアレイを有する。
【0028】アドレスドライブ回路2は、入力された8
本のアドレス信号A0〜A7から、デコード回路列iへ
の入力信号となる16本のドライブ信号d0〜d7およ
びrd0〜rd7を生成し、これらのドライブ信号を別
々のドライブ信号線に出力する。メモリプリチャージ時
(以下、単にプリチャージ時と称する)には、ドライブ
信号dnおよびrdn(n=0、1…7)は、ともに論
理レベル“1”(以下、単に“1”と表記する)を出力
する。またメモリディスチャージ時(以下、単にディス
チャージ時と称する)には、ドライブ信号dnはアドレ
ス信号Anの正相論理レベルをラッチ出力し、ドライブ
信号rdnはアドレス信号Anの逆相論理レベルをそれ
ぞれラッチ出力して、一方のドライブ信号は“1”を出
力し、他方のドライブ信号は論理レベル“0”(以下、
単に“0”と表記する)。尚、ここでは“1”は第1の
論理レベルに対応し、“0”は第2の論理レベルに対応
する。
【0029】図2はアドレスドライブ回路2の一構成例
を示す回路図であり、8本のアドレス信号A0〜A7に
それぞれ対応して設けられたドライブ回路D0〜D7は
いずれも同じ回路構成である。アドレス信号Anに対応
するドライブ回路Dnにおいて、フリップフロップ回路
(以下、F/F回路と表記する)200は、そのD入力
端子にアドレス信号Anが接続され、クロック入力端子
にクロック信号CKが接続されていて、クロック信号C
Kの立ち上がりにより、アドレス信号Anの論理レベル
をラッチする。F/F回路200の出力は、NOT回路
207の入力端子に接続されるとともに、OR回路20
5の第1の入力端子に接続され、NOT回路207の出
力はOR回路206の第1の入力端子に接続されてい
る。プリチャージ信号NPRはNOT回路208の入力
端子に接続され、NOT回路208の出力はOR回路2
05および206の第2の入力端子にそれぞれ接続され
ている。これらOR回路205および206の出力はア
ドレスドライブ回路2の出力端子を構成しており、OR
回路205の出力は正相ドライブ信号dnの出力端子に
なっており、OR回路206の出力は逆相ドライブ信号
rdnの出力端子になっている。
【0030】従って、プリチャージ信号NPRが“0”
であるプリチャージ時、NOT回路208の出力は
“1”になり、OR回路205および206の出力は、
F/F回路200の出力の論理レベルの如何に関わら
ず、“1”に保持され、ドライブ信号d0およびrd0
にはともに“1”が強制的に出力される。次にプリチャ
ージ信号NPRが“1”であるディスチャージ時、NO
T回路208の出力は“0”になり、F/F回路200
の出力の正相がOR回路205から出力され、F/F回
路200の出力の逆相がOR回路206から出力され
る。
【0031】次に検出回路3は、アドレスドライブ回路
2からの1対のドライブ信号d0およびrd0を入力と
し、このドライブ信号d0およびrd0の論理レベルを
監視しており、いずれか一方のドライブ信号の論理レベ
ルが“0”であることを検出すると、検出信号BSを出
力する。この検出回路3は、半導体集積回路のレイアウ
トにおいて、アドレスドライブ回路2からのドライブ信
号d0〜d7、rd0〜rd7の配線がデコード回路i
0〜i255の配列に沿って、平行に配置された先端、
すなわちドライブ信号線のアドレスドライブ回路2と反
対側の端部でこれに接続するものとする。尚、上記1対
のドライブ信号はd0およびrd0に限定されず、例え
ばd1およびrd1を用いても良く、また複数のドライ
ブ信号対を監視するようにしても良い。
【0032】図3は検出回路3の一例を示す回路図であ
る。図3において、ドライブ信号d0およびrd0は、
NOT回路30および31の入力端子に接続され、NO
T回路30および31の各出力は、ともにNOR回路3
2の2つの入力端子に接続され、NOR回路32の出力
が検出信号BSとなる。
【0033】ドライブ信号d0およびrd0のどちらか
一方が“0”になると、NOR回路32の2つの入力端
子のうち、どちらか一方の入力が“1”となり、検出信
号BSは“0”となる。すなわち、NOT回路30また
は31の入力が“0”であることを検出すると、検出信
号BSは“0”となる。
【0034】次に制御回路1は、外部から供給されるク
ロック信号CK、機能選択信号SEL、モジュールから
の読み出し動作信号SAD、検出回路3からの検出信号
BSが入力され、これら入力信号からデコード回路列i
の動作を許可あるいは禁止するイネーブル信号ENと、
モジュールの読み出し動作を制御するプリチャージ信号
NPRとを生成する回路である。
【0035】図4は制御回路1の一構成例を示す回路図
である。図4において、F/F回路100は、そのD入
力端子が機能選択信号SELに接続され、クロック入力
端子がクロック信号CKに接続されていて、機能選択信
号SELをラッチしてプリチャージ信号NPRを生成す
る。このプリチャージ信号NPRは、NAND回路10
6の第1の入力端子およびAND回路105の第1の入
力端子に接続されるとともに、OR回路109の第1の
入力端子に接続されている。検出信号BSは、NOT回
路108の入力端子に接続されるとともに、OR回路1
07の第1の入力端子に接続されている。NOT回路1
08の出力はNAND回路106の第2の入力端子に接
続されている。NAND回路106の出力はNAND回
路102の第1の入力端子に接続されている。読み出し
動作信号SADは、AND回路105の第2の入力端子
に接続されるとともに、NOT回路104の入力端子に
接続され、NOT回路104の出力はOR回路107の
第2の入力端子に接続されている。OR回路107の出
力、OR回路109の出力、およびNAND回路102
の出力は、NAND回路103の第1〜第3の入力端子
にそれぞれ接続されている。NAND回路103の出力
端子は、イネーブル信号ENを生成するとともに、NA
ND回路102の第2の入力端子に接続されていて、さ
らにAND回路105の第3の入力端子およびOR回路
109の第2の入力端子にも接続されている。AND回
路105の出力はF/F回路100のリセット入力端子
Rに接続されている。尚、OR回路109は、待機状態
においてイネーブル信号ENが“0”を維持するのを避
けるための回路であり、プリチャージ信号NPRが
“0”でかつイネーブル信号ENが論理レベル“0”の
とき、その出力を“0”にして、NAND回路103の
出力が“1”になるように帰還をかけ、本来の待機状態
に戻す。
【0036】次にデコード回路列iは、アドレスドライ
ブ回路2から入力される16本のドライブ信号d0〜d
7、rd0〜rd7により指定される、256本のワー
ド線W0〜W255の中の一本のワード線を、デコード
回路i0〜i255によって選択する。デコード回路i
0〜i255は、全て同一の回路構成であり、デコード
動作の許可信号として制御回路からのイネーブル信号E
Nが共通に入力され、集積回路レイアウトにおいて、デ
コード回路i0がアドレスドライブ回路2に対する最近
端、デコード回路i255が最遠端になるように、一様
に配列されている。またデコード回路im(m=0、1
…255)の出力は、ワード線Wmにそれぞれ接続され
る。ここで、デコード回路列iの各デコード回路を同一
構成にできるということは、メモリアレイのワード数が
増える等の回路変更に対して容易に対応できることを意
味する。
【0037】図5はデコード回路imの一構成例を示す
回路図である。図5において、入力端子Inはアドレス
ドライブ回路2の出力であるドライブ信号dnまたはr
dnのいずれかに接続されている。入力端子I0とI1
はANDゲート回路500の第1および第2の入力端子
に接続されていて、NOT回路508の出力がAND回
路500の第3の入力端子に接続されている。またNO
T回路508の入力端子にはイネーブル信号ENが接続
されている。AND回路500は、NOT回路508の
出力が“1”のとき(イネーブル信号が“0”のとき)
にのみ、信号入力端子I0とΙ1の論理積を出力する。
以下同様に、入力端子I2とI3はAND回路501の
入力端子に、入力I4とI5はAND回路502の入力
端子に、入力端子I6とI7はAND回路503の入力
端子にそれぞれ接続されている。AND回路500〜5
03の各出力端子は4入力の論理積を出力するAND回
路510の第1〜第4の入力端子にそれぞれ接続されて
いる。また、AND回路510の出力は駆動能力の高い
ドライバ回路512の入力端子に接続され、ドライバ回
路512はAND回路510の出力と同相の信号をワー
ド線Wmに出力する。
【0038】従って、イネーブル信号ENが“0”のと
きは、入力端子I0〜I7の論理レベルの論理積がワー
ド線Wmに出力され、イネーブルENが“1”のとき
は、入力端子I0〜I7の論理レベルの如何に関わらず
ワード線Wmに“0”が出力される。
【0039】次に256本のワード線W0〜W255
は、それぞれメモリセルアレイ内の対応するワード(厳
密には、対応するワードを構成するメモリセルの選択ゲ
ート)に接続されている。
【0040】アドレスドライブ回路2およびデコード回
路列iは、アドレス信号A0〜A7により択一的に指定
されるワード(アドレス空間)を、そのワードに対応す
るワード線の論理レベルを“1”にすることにより選択
する。
【0041】デコード回路i0の入力端子Inは、アド
レスドライブ回路2からのドライブ信号rdnに接続さ
れ、アドレス信号A0を最下位ビットとするアドレス信
号A0〜A7からなるデータがメモリセルアレイの0番
地(のワード)を示す“00000000”であるとき
に(このときrd0〜rd7の全てが“1”となる)、
ワード線W0を“1”にして0番地のワードを選択す
る。また、デコード回路i1の入力端子I0はドライブ
信号d0に接続され、また入力端子I1〜I7はそれぞ
れrd1〜rd7に接続され、アドレス信号A0〜A7
からなるデータが“00000001”であるときに
(このときd0、rd1〜rd7は全て“1”とな
る)、ワード線W1を“1”にして1番地のワードを選
択する。
【0042】このようにデコード回路imは、アドレス
信号A0〜A7により指定されるアドレス空間がm番地
であるときに、このm番地に対応するワード線Wmを選
択するデコーダであり、アドレス信号A0〜A7データ
がm番地を示すときに、“1”となるアドレス信号An
に対して、デコード回路imの対応する入力端子Inは
ドライブ信号dnに接続されており、また“0”となる
アドレス信号Anに対して、デコード回路imの対応す
る入力端子Inはドライブ信号rdnに接続されてい
る。すなわち集積回路レイアウトにおいて、アドレス信
号A0〜A7からなるアドレスデータがm番地を示すと
きに、デコード回路imが“1”を出力するように、デ
コード回路imの入力端子Inをドライブ信号dnまた
はrdnの信号線とを接続するコンタクトを配置するこ
とにより構成される。
【0043】またデコード回路imは、集積回路レイア
ウトにおいて、添字mの数値が大きくなるに従ってアド
レスドライブ回路2から遠くなるように配置される。す
なわちデコード回路i0がアドレスドライブ回路2の近
傍に配置され、デコード回路i255がアドレスドライ
ブ回路2の最遠端に配置されている。ドライブ信号dn
およびrdnの信号線は、デコード回路i0〜i255
の配置と同じ方向に平行配置され、しかも各ドライブ信
号線は互いに平行となって配置されている。また、これ
らの配線は同じ材質、同じ配線幅である。さらに、各ド
ライブ信号とデコード回路列iとの接続本数はいずれも
同じ本数である。このことは、各ドライブ信号線に寄生
する配線容量および配線抵抗、さらに負荷容量が同一で
あること、すなわち電気信号伝達の遅延要素が各ドライ
ブ信号線間で揃っていることを意味する。またアドレス
ドライブ回路2の出力端子からある1つのデコード回路
imの入力端子I0〜I7への接続点までの各ドライブ
信号線の配線距離は互いにほぼ同じであり、1つのデコ
ード回路imに入力されるドライブ信号間の位相差は無
視できる。
【0044】ここで、本SRAMモジュールのメモリア
レイ部および出力回路の構成および動作について説明し
ておく。図6は本SRAMモジュールにおける1ビット
分のデータ読み出しに関するメモリアレイ部および出力
回路の回路図である。図6において、256個のワード
方向に配列されたメモリセルM0〜M255の正相デー
タ入出力端子および逆相データ入出力端子はそれぞれ共
通に接続され、ビット線bdおよびnbdを構成し、ま
た一端が図1のデコード回路列iに接続されているワー
ド線Wmは、メモリセルMmの選択ゲート(図示せず)
にそれぞれ接続されている。PMOSトランジスタ(以
下、PMOSと略す)80および81のドレイン端子は
ビット線bdおよびnbdにそれぞれ接続され、ソース
端子は電源端子VDDに接続され、ゲート端子は図1の
制御回路1からのプリチャージ信号NPRに接続されて
いる。またPMOS82のソースおよびドレイン端子は
ビット線bdおよびnbdにそれぞれ接続され、ゲート
端子はプリチャージ信号NPRに接続されている。
【0045】プリチャージ信号NPRが“0”のとき
(プリチャージ時)、ビット線bdおよびnbdは電源
電位であるVDDレベルにプリチャージされ、プリチャ
ージ信号NPRが“1”のとき(ディスチャージ時)、
開放状態になる。ΡMOS82はプリチャージのとき、
ビット線bdおよびnbdを短絡し、ビット線bdおよ
びnbdが同電位を維持するように働く。
【0046】上記のビット線bdおよびnbdは、セン
スアンプ6の差動入力端子に接続されていて、ビット線
bdとビット線nbdの電位レベル差がセンスアンプ6
により増幅されて、出力端子sおよびnsに反転出力さ
れる。センスアンプ6の内部は、NMOSトランジスタ
(以下、NMOSと略す)62を電流ソースとし、NM
OS65および66を差動入カトランジスタとし、PM
OS63および64からなる定電流負荷回路をもつ差動
型増幅回路を形成し、さらにゲート端子がプリチャージ
信号NPRにより制御され、ソース端が電源端子VDD
に接続され、ドレイン端子が出力端子sおよびnsにそ
れぞれ接続されているPMOS60および61を備えて
いる。センスアンプ6はディスチャージのとき動作状態
となり、プリチャージのとき非動作状態となって出力端
子sおよびnsは電源電位VDDにプルアップされる。
【0047】センスアンプ6の出力端子sおよびnsは
電源電位VDDの1/2より低いしきい値をもったNO
T回路83およびNOT回路84の入力端子に接続され
ており、出力端子sおよびnsの信号レベルから、NO
T回路83および84により論理レベル“0”または
“1”が検出される。NOT回路83の出力はNOT回
路85により整形され、NAND回路90の第1の入力
端子に接続され、またNOT回路84の出力はNOT回
路86により整形され、NAND回路91の第1の入力
端子に接続されている。またNAND回路90の出力は
NAND回路91の第2の入力端子に接続され、NAN
D回路91の出力はNAND回路90の第2の入力端子
に接続され、NAND回路90および91はNOT回路
85および86の出力をセットおよびリセット入力とす
るSRラッチ回路である出力ラッチ回路9を形成し、N
AND回路90の出力がメモリセルMm(m=0、1…
255)からの読み出しデータとして出力端子OUTに
出力される。
【0048】尚、実際のSRAMモジュールにおいて
は、複数のビット幅のデータを記憶しており、図6に示
す回路がカラム方向にビット幅の個数分だけ配置されて
いる。またこれらカラム方向に複数配置されたビツ卜単
位の回路の先端には、図6に示すように、NOT回路8
5および86の出力が2つの入力端子に接続され、読み
出し動作信号SADを生成するNAND回路70が設け
られている。
【0049】図6におけるデータ読み出し動作について
以下に説明する。図7は図6における動作タイミングチ
ャートである。プリチャージ信号NPRが“0”のプリ
チャージ時、ワード線Wmは全て論理レベルが“0”の
状態であり、ビット線bdおよびnbdの電位はPMO
S80〜82により電源電位VDDにプリチャージさ
れ、センスアンプ6は非動作状態で、その出力端子sお
よびnsは電源電位VDDにプルアップされている。こ
のとき、NOT回路83および84の入力は電源電位V
DDに保持されているので、NOT回路85および86
の出力は“1”に保持され、読み出し動作信号SADは
“0”を保持している。また出力ラッチ回路9は以前の
論理レベルを保持したままである。これが、プリチャー
ジ時の動作であり、メモリ読み出しにおける待機状態で
ある。次にプリチャージ信号NPRの諭理レベルが
“1”に変化すると、すなわちメモリディスチャージ動
作となると、センスアンプ6においてNMOS62は導
通し、PMOS63および64、NMOS65および6
6、NMOS62の間に電流の通路ができ、センスアン
プ6の増幅動作が開始され、出力端子sおよびnsは、
図7に示すように電源電位VDDの1/2近辺へ下降す
る。このとき、ワード線W0〜W255のうちの1本、
例えばワード線W0が“1”になると、メモリセルM0
が選択され、メモリセルM0の記憶内容の論理レベルが
ビット線bdおよびnbに出力される。
【0050】例えば、この選択されたメモリセルM0の
記憶データが“1”の場合を考える。ワード線W0が
“1”になり、メモリセルM0の保持データにより、ビ
ット線nbdはLowレベルに次第に遷移していき、ビ
ット線bdは電源電位VDDのレベルをそのまま保持す
る。このときPMOS80〜82は非導通状態にあるの
で、センスアンプ6の入力端子nbdのみがLowレベ
ルに下降していき、センスアンプ6の増幅出力は端子s
がVDDの1/2レベルからさらに下がり、端子nsは
VDDの1/2レベルから逆に上昇しようとする。NO
T回路83および84のしきい値はVDDの1/2レベ
ルより低めに設定されているので、NOT回路83の出
力がHighレベルに上昇する。NOT回路84の出力
は依然としてLowレベルである。このときNOT回路
85は“0”を出力し、NOT回路86は“1”を出力
する。これによりNAND回路90の出力は“1”とな
り、出力端子OUTからは“1”が出力される。またこ
のとき、NAND回路70の出力は“1”に変化する。
【0051】次にワード線W0が“0”になり、メモリ
セルM0が閉じ、プリチャージ信号NPRが“0”にな
ると、ビット線bdおよびnbdは電源電位VDDにプ
リチャージされるとともに、センスアンプ6の出力端子
sおよびnsは電源電位VDDに上昇し、NOT回路8
5および86の出力はともに“1”になる。また読み出
し動作信号SADは“0”に復帰する。このとき、ビッ
ト出力端子OUTは“1”を出力したままである。
【0052】メモリセルM0の記憶内容が“0”の場
合、プリチャージ信号NPRの論理レベルが“0”であ
る待機状態から、“1”のディスチャージ状態になった
とき、以前とは逆に、ビット線bdがLowレベルに引
き込まれようとし、ビット線nbdは電源電位VDDを
そのまま保持しようとする。このときPMOS80〜8
2は非導通状態にあるので、センスアンプ6の入力端子
bdのみがLowレベルに下降していき、センスアン6
の出力端子nsはVDDの1/2レベルからさらに下が
り、出力端子sはVDDの1/2レベルから逆に上昇し
ようとする。これによりNOT回路85は“1”を、ま
たNOT回路86は“0”をそれぞれ出力し、NAND
回路91の出力は“1”となり、ビット出力端子OUT
は“0”を出力する。またこのとき、NAND回路70
の出力は“1”に変化する。
【0053】つまり、ディスチャージのとき、メモリセ
ルM0の記憶内容の読み出しが行われ、センスアンプ6
により増幅され、NOT回路83〜86により検出さ
れ、出力ラッチ回路9によりシングル出力に変換され、
ビット出力端子OUTから読み出しデータが出力され
る。またNAND回路70はセンスアンプ6が整形動作
する期間中に“1”となる読み出し動作信号SADを出
力する。
【0054】次に、図1のアドレスデコード回路の動作
について説明する。図8は図1のアドレスデコード回路
の動作タイミングチャートである。本メモリモジュール
ではクロック信号CKの1周期内でデータの読み出しあ
るいは書き込みが実行され、完結される。尚、ここでは
データ読み出し動作についてのみ説明し、データ書き込
み動作については述べない(図1および図6においても
書き込み動作に関する回路は図示していない)。データ
書き込み動作においては、読み出し動作における読み出
し動作信号SADに相当する信号の発生手段の違いだけ
で、そのほかの動作はすべて同じである。
【0055】待機状態(プリチャージ状態)において
は、制御回路1で生成されるプリチャージ信号NPRは
“0”、イネーブル信号ENは“1”、また図6に示す
NAND回路70で生成される読み出し動作信号SAD
は“0”、検出回路3で生成される検出信号BSは
“1”である。またこのとき、アドレスドライブ回路2
の出力であるドライブ信号d0〜d7およびrd0〜r
d7はアドレス信号A0〜A7の如何に関わらず“1”
である。
【0056】外部入力される機能選択信号SELが
“1”になり、モジュールの動作が必要になると、制御
回路1はこの機能選択信号SELをクロック信号CKの
立ち上がりエッジでラッチしてプリチャージ信号NPR
を“1”に変化させ、これによりディスチャージ状態と
なる。またアドレスドライブ回路2はクロック信号CK
の立ち上がりエッジでアドレス信号A0〜A7をラッチ
し、上記プリチャージ信号NPRの“1”への変化によ
り、アドレス信号Anに対応するドライブ信号dnおよ
びrdnがイネーブルになると、アドレス信号Anのラ
ッチ出力の正相をドライブ信号dnとして出力し、アド
レス信号Anのラッチ出力の逆相をドライブ信号rdn
として出力する。
【0057】図4において、読み出し動作信号SADが
“0”、OR回路109の出力が“1”、OR回路10
7の出力が“1”である状態で、プリチャージ信号NP
Rが“1”へ移行しても、検出信号BSが“1”、NO
T回路108の出力が“0”なので、NAND回路10
2および103からなるSRラッチ回路の状態は変化せ
ず、イネーブル信号ENは“1”を保持する。
【0058】アドレスドライブ回路2からのドライブ信
号d0またはrd0のいずれかが“0”となり、このド
ライブ信号の到達をアドレスドライブ回路2に対して最
遠端部に位置する検出回路3が検出して検出信号BSを
“0”に変化させ、この“0”の検出信号BSが制御回
路1に入力されると、図4において、NOT回路108
の出力は“1”に変化し、NAND回路106の2つの
入力が“1”になるので、ΝAND回路106の出力は
“0”、NAND回路102の出力は“1”に変化し、
NAND回路103の3つの入力が全て“1”になり、
NAND回路103の出力であるイネーブル信号ENは
“0”に変化する。
【0059】イネーブル信号ENの“0”への変化によ
り、デコード回路列iのデコード動作が許可され、デコ
ード回路i0〜i255の内のただ1つのデコード回路
imが対応するワード線Wmに“1”を出力し、これに
よりアドレス信号A0〜A7からなるアドレスデータに
示されたメモリセルMmが選択される。
【0060】次に図6に示すNAND回路70により読
み出し動作信号SADが“1”に変化し、この“1”の
読み出し動作信号SADが制御回路1に入力されると、
図4において、NOT回路104の出力は“1”から
“0”となり、OR回路107の出力は“0”になるの
で、イネーブル信号ENは“1”に復帰する。
【0061】上記イネーブル信号ENの“1”への復帰
により、デコード回路列iのイネーブルが解除となり、
選択されたワード線Wmは“0”に復帰する。さらにイ
ネーブル信号EN、読み出し動作信号SAD、そしてプ
リチャージ信号NPRが全て“1”となるので、図4の
AND回路105の出力が“1”になり、F/F回路1
00の出力は強制的に“0”に復帰させられ、プリチャ
ージ信号NPRは“0”に復帰し、これによりプリチャ
ージ状態に戻る。尚、プリチャージ信号NPRの“0”
への復帰に伴い、AND回路105の出力も“0”に戻
る。
【0062】上記プリチャージ信号NPRの“0”への
復帰により、ドライブ信号dnおよびrdnは、アドレ
スドライブ回路2によって強制的に“1”となり、これ
により検出回路3の検出信号BSも“1”に復帰する。
また読み出し動作信号SADも“0”に復帰する。以上
によりデータ読み出し時の一連のデコード動作が完了す
る。
【0063】このように上記第1の実施形態によれば、
ディスチャージ時において各ドライブ信号対のいずれか
の信号線は必ず“0”に変化し、また各ドライブ信号線
の配線長に対する信号遅延は等しく、アドレスドライブ
回路2と反対側の端部でのドライブ信号の変化は、デコ
ード回路i0〜i255における信号変化より遅いと考
えられるので、検出回路3によりドライブ信号対のうち
の1つであるd0およびrd0の信号線にアドレスドラ
イブ回路2と反対側の端部で接続し、この信号線対のい
ずれかの信号線の論理レベルの変化を監視することによ
り、デコード回路i0〜i255におけるドライブ信号
d0〜d7およびrd0〜rd7の確定を検出できるこ
ととなる。従って、上記ドライブ信号線の“0”への変
化を検出して検出回路3から出力される検出信号BSを
受けて、制御回路1によりイネーブル信号ENを“0”
に変化させることにより、256個のデコード回路の入
力ドライブ信号の論理レベルが確定してからデコードが
実施されることとなり、セットアップ時間を確保するこ
とができるので、モジュールの誤動作を防止することが
できる。
【0064】また上記第1の実施形態における一連の動
作は、クロック信号CKの立ち上がりエッジにより起動
され、サイクルの完結まで非同期で実行され、各デコー
ド回路における入力ドライブ信号の遅延ばらつきに影響
されず、入力ドライブ信号が確定するとすぐにデコード
を開始するので、高速動作が可能である。
【0065】また検出回路3は図3に示すように簡単な
回路で良いので、これを設けたことによるレイアウト面
積の増大はほとんどなく、ほぼ従来と同じレイアウト面
積で良い。
【0066】尚、上記第1の実施形態においては、各ド
ライブ信号線の方向および配線長が揃っており、配線容
量、配線抵抗が同じであるものとしたが、これらの条件
は必須ではなく、例えば信号遅延が最も大きいと考えら
れるドライブ信号線対を検出回路3で監視するようにし
ても良い。また上記第1の実施形態においては、ドライ
ブ信号のプリチャージ中の論理レベルを“1”とした
が、プリチャージ中のドライブ信号の論理レベルを
“0”とし、検出回路3での検出の論理レベルを“1”
としても良い。
【0067】第2の実施形態 図9は本発明の第2の実施形態のアドレスデコード回路
を示す回路図であり、同期型高速SRAMモジュールに
設けられている。このアドレスデコード回路は、制御回
路1と、アドレスドライブ回路11と、256個の第1
のデコード回路j0〜j255からなる第1のデコード
回路列jと、256個の第2のデコード回路i0〜i2
55からなるデコード回路列iと、検出回路3とを有す
る。また上記SRAMモジュールは、256ワードから
なるメモリセルアレイを有する。
【0068】尚、上記の検出回路3の構成および機能
は、第1の実施形態の検出回路3(その一構成例を図3
に示す)と同一であり、アドレスドライブ回路11から
の1対のドライブ信号d0およびrd0を入力とし、集
積回路レイアウトにおいて、第1の実施形態と同様に、
ドライブ信号d0およびrd0の信号線にアドレスドラ
イブ回路11と反対側の端部で接続するものとする。ま
た、第2のデコード回路im(m=0、1…255)の
構成および機能は、第1の実施形態のデコード回路im
(その一構成例を図5に示す)と同一であり、第2のデ
コード回路imの出力は、ワード線Wmにそれぞれ接続
され、第2のデコード回路i0〜i255は、集積回路
レイアウトにおいて、第1の実施形態と同様に、デコー
ド回路i0がアドレスドライブ回路11に対する最近
端、デコード回路i255が最遠端になるように、一様
に配列されている。また、制御回路1の構成および機能
は、第1の実施形態の制御回路1(その一構成例を図4
に示す)と同一である。尚、第1の実施形態と同様に、
検出回路3が監視するドライブ信号線は、ドライブ信号
d0およびrd0の信号線に限定されず、例えばd1お
よびrd1を用いても良く、また複数のドライブ信号対
を監視するようにしても良い。
【0069】アドレスドライブ回路11は、入力された
8本の各アドレス信号A0〜A7から、第1のデコード
回路列jおよび第2のデコード回路列iへの入力信号と
なる9本のドライブ信号d0〜d7、rd0を生成し、
これらのドライブ信号を別々のドライブ信号線に出力す
る。正相ドライブ信号d0および逆相ドライブ信号rd
0は、プリチャージ時に“1”を出力し、ディスチャー
ジ時にアドレス信号A0の正相および逆相の論理レベル
をラッチ出力する。また正相ドライブ信号d1〜d7
は、プリチャージおよびディスチャージに関わらず、ア
ドレス信号A1〜A7の正相の論理レベルをラッチ出力
する。
【0070】図10はアドレスドライブ回路11の一構
成例を示す回路図である。図10において、8本のアド
レス信号A0〜A7にそれぞれ対応して設けられたドラ
イブ回路D0〜D7のうち、ドライブ回路D0の回路構
成のみが他のドライブ回路と異なり、ドライブ回路D1
〜D7は同じ回路構成である。尚、ドライブ回路D0の
回路構成および機能は、図2に示す第1の実施形態のア
ドレスドライブ回路2のドライブ回路Dn(n=0、1
…7)と同一である。
【0071】アドレス信号A1〜A7に対応するドライ
ブ回路D1〜D7において、F/F回路210は、その
D入力端子にアドレス信号Anが接続され、クロック入
力端子にクロック信号CKが接続されていて、クロック
信号CKの立ち上がりによりアドレス信号Anの論理レ
ベルをラッチする。F/F回路210の出力はNOT回
路211の入力端子に接続され、NOT回路211の出
力は駆動能力の充分にあるNOT回路212の入力端子
に接続されていて、NOT回路212の出力がアドレス
信号Anに対するドライブ信号dnの出力端子になって
いる。
【0072】次に第1のデコード回路列jは、第2のデ
コード回路imに対応して設けられた第1のデコード回
路jmにより、アドレスドライブ回路11から入力され
るドライブ信号d1〜d7から第2のデコード回路im
に供給する個別ドライブ信号dm1〜dm7を生成する
回路である。第1のデコード回路j0〜j255は、同
種の回路構成であり、集積回路レイアウトにおいて、第
1のデコード回路jmは第2のデコード回路imにそれ
ぞれ近接して配置される。また第1のデコード回路jm
の入力端子J1〜J7はドライブ信号d1〜d7に接続
され、入力されたドライブ信号dnから生成した個別ド
ライブ信号dm1〜dm7が第2のデコード回路imの
入力端子I1〜I7に出力される。
【0073】また第2のデコード回路imの入力端子I
0は、ドライブ信号d0またはrd0のいずれかに接続
されている。デコード回路i0の入力端子I0にはドラ
イブ信号rd0が接続されており、デコード回路i1の
入力端子I0にはドライブ信号d0が接続されている。
すなわち、添字mが偶数の第1のデコード回路imの入
力端子I0にはドライブ信号rd0が接続され、添字m
が奇数の第1のデコード回路imの入力端子I0にはド
ライブ信号d0が接続されている。
【0074】図11は第1のデコード回路jmの一構成
例を示す回路図であり、(a)は第1のデコード回路j
0およびj1の回路図、(b)は第1のデコード回路j
2およびj3の回路図を示す。第1のデコード回路jm
は、mの数値に応じて、ドライブ信号d1〜d7の論理
レベルの同相もしくは逆相を個別ドライブ信号dm1〜
dm7として出力する構成になっている。図11(a)
に示すように、デコード回路j0およびj1では、ドラ
イブ信号d1〜d7に対して、それぞれNOT回路80
1〜807が設けられており、個別ドライブ信号d01
〜d07、d11〜d17はドライブ信号d1〜d7の
逆相となる。また、図11(b)に示すように、デコー
ド回路j2およびj3では、ドライブ信号d2〜d7に
対してNOT回路822〜827が設けられており、個
別ドライブ信号d21、d31はドライブ信号d1の正
相となり、個別ドライブ信号d22〜d27、d32〜
d37はドライブ信号d2〜d7の逆相となる。
【0075】第1のデコード回路j0および第2のデコ
ード回路i0は、アドレス信号A7〜A0からなるデー
タが“00000000”のときに、0番地のワード線
W0に“1”を出力してこれを選択する。また第1のデ
コード回路j1および第2のデコード回路i1は、アド
レス信号A7〜A0からなるデータが“0000000
1”のときに、1番地のワード線W1に“1”を出力し
てこれを選択する。すなわち、第2のデコード回路im
の入力端子I0〜I7と、第1の実施形態のデコード回
路imの入力端子I0〜I7には、同一のアドレス信号
A7〜A0からなるデータに対して、同一のデータが入
力される。すなわち、第1のデコード回路列jと第2の
デコード回路列iは、m番地を示すアドレス信号A7〜
A0からなるデータに対して、m番地のワード線Wmを
選択する。従って、第1のデコード回路jmにおいて
は、同一のアドレス信号A7〜A0からなるデータに対
して、個別ドライブ信号dm1〜dm7が、第1の実施
形態のデコード回路imの入力端子I1〜I7と同じに
なるように、NOT回路が設けられる。
【0076】次に256本のワード線W0〜W255
は、それぞれメモリセルアレイ内の対応するワードに接
続されている。アドレスドライブ回路11、第1のデコ
ード回路列j、および第2のデコード回路列iは、アド
レス信号A0〜A7により択一的に指定されるワード
(アドレス空間)を、そのワードに対応するワード線の
論理レベルを“1”にすることにより選択する。
【0077】図9において、第1のデコード回路jmは
添字mの数値により若干異なるが、おおむね同様の回路
構成になっており、また第2のデコード回路imも同一
の回路構成になっていて、第1のデコード回路jmおよ
び第2のデコード回路imは、レイアウトにおいて添字
mの数値が大きくなるに従ってアドレスドイブ回路11
から遠くなるように配置される。すなわちデコード回路
j0およびi0がアドレスドライブ回路11の近傍に配
置され、デコード回路j255およびi255がアドレ
スドライブ回路11の最遠端に配置される。
【0078】アドレスドライブ回路11の出力であるド
ライブ信号d0およびrd0とd1〜d7の信号線は、
これらのデコード回路jmおよびimの配置と同じ方向
に平行配置され、しかも各ドライブ信号線は互いに平行
となって配置されている。また、これらの配線は同じ材
質、同じ配線幅である。このことは、各ドライブ信号線
に寄性する配線容量および配線抵抗がほぼ同一であるな
ること、すなわち電気信号伝達の遅延要素が各ドライブ
信号線間で揃っていることを意味する。またアドレスド
ライブ回路11の出力端子からデコード回路jmの入力
端子j1〜j7およびimの入力端子I0への接続点ま
での各ドライブ信号線の配線距離は互いにほぼ同じであ
り、デコード回路jmおよびimに入力されるドライブ
信号間の位相差は無視できる。
【0079】次に、図9のアドレスデコード回路のデコ
ード動作について説明する。本SRAMモジュールにお
いては、クロック信号CKの1周期内でデータの読み出
しまたは書き込みが実行され、完結される。尚、図9の
アドレスデコード回路の動作タイミングチャートは、図
8に示す第1の実施形態の動作タイミングチャートと同
じである。また、ここではデータ読み出し時のデコード
動作についてのみ説明するが、データ書き込み時のデコ
ード動作は、読み出し動作信号SADに替えてこれに相
当する別の信号が入力される以外は、読み出し時と同じ
である。
【0080】機能選択信号SELが“0”である待機状
態において、プリチャージ信号NPRは“0”、イネー
ブル信号ENは“1”、読み出し動作信号SADは
“0”、検出信号BSは“1”である。またドライブ信
号d0およびrd0はアドレス信号A0の如何に関わら
ず“1”を出力しており、ドライブ信号d1〜d7はア
ドレス信号A1〜A7の以前のラッチデータの論理レベ
ルを出力している。
【0081】機能選択信号SELが“1”になると、ク
ロック信号CKの立ち上がりエッジでプリチャージ信号
NPRは“1”に変化し、ディスチャージ状態になる。
またアドレスドライブ回路11はクロック信号CKの立
ち上がりエッジでアドレス信号A0〜A7をラッチし、
直ちにアドレス信号A1〜A7のラッチ出力の正相をド
ライブ信号d1〜d7として出力する。また上記プリチ
ャージ信号NPRの変化によりアドレス信号A0に対応
するドライブ信号d0およびrd0がイネーブルになる
と、アドレス信号A0のラッチ出力の正相および逆相を
ドライブ信号d0およびrd0としてそれぞれ出力す
る。上記のドライブ信号d1〜d7は第1のデコード回
路j0〜j255にそれぞれ入力され、第1のデコード
回路jmは個別ドライブ信号dm1〜dm7を生成して
第2のデコード回路imへ出力する。このときイネーブ
ル信号ENは“1”を保持したままである。
【0082】次にドライブ信号d0またはrd0のいず
れかが“0”に変化し、このドライブ信号の到達をアド
レスドライブ回路11に対して最遠端部に位置する検出
回路3が検出して検出信号BSを“0”に駆動し、この
検出信号BSが制御回路1に入力されると、制御回路1
はイネーブル信号ENを“0”に変化させる。このイネ
ーブル信号ENの“0”への変化により、第2のデコー
ド回路列iがイネーブルされ、ただ1つの第2のデコー
ド回路imがワード線Wmに“1”を出力し、入力され
たアドレスデータに示されたメモリセルMmが選択され
る。
【0083】次に上記メモリセルMmの選択に応じてモ
ジュール内でデータ読み出し動作が実行され、読み出し
動作信号SADが“1”に変化すると、制御回路1はイ
ネーブル信号ENを“1”に復帰させ、これにより第2
のデコード回路列iのイネーブルが解除となり、選択さ
れたワード線Wmは“0”に復帰する。さらにイネーブ
ル信号ENが“1”に復帰すると、制御回路1はプリチ
ャージ信号NPRを“0”に復帰させ、プリチャージ状
態に戻る。
【0084】上記プリチャージ信号NPRの“0”への
復帰により、アドレスドライブ回路11の出力も、ドラ
イブ信号d0およびrd0は“1”に復帰し、検出信号
BSも“1”に復帰し、また読み出し動作信号SADも
“0”に復帰する。以上によりデータ読み出し時の一連
のデコード動作が完了する。
【0085】このように上記第2の実施形態によれば、
ディスチャージ時においてドライブ信号d0とrd0の
いずれかは必ず“0”に変化し、また各ドライブ信号線
の配線長に対する信号遅延は等しく、アドレスドライブ
回路11と反対側の端部でのドライブ信号d0またはr
d0の変化は、第2のデコード回路imにおけるドライ
ブ信号d0またはrd0と個別ドライブ信号dm1〜d
m7の信号変化より遅いと考えられるので、検出回路3
によりドライブ信号d0およびrd0の信号線にアドレ
スドライブ回路11と反対側の端部で接続し、この信号
線対のいずれかの信号線の論理レベルの変化を監視する
ことにより、第2のデコード回路i0〜i255におけ
るドライブ信号d0またはrd0と個別ドライブ信号の
確定を検出できることとなる。従って、上記ドライブ信
号d0とrd0の信号線の“0”への変化を検出して検
出回路3から出力される検出信号BSを受けて、制御回
路1によりイネーブル信号ENを“0”に変化させるこ
とにより、第2のデコード回路i0〜i255の入力ド
ライブ信号の論理レベルが確定してからデコードが実施
されることとなり、セットアップ時間を確保することが
できるので、モジュールの誤動作を防止することができ
る。
【0086】また上記第2の実施形態における一連の動
作は、クロック信号CKの立ち上がりエッジにより起動
され、サイクルの完結まで非同期で実行され、各デコー
ド回路における入力ドライブ信号の遅延ばらつきに影響
されず、入力ドライブ信号が確定するとすぐにデコード
を開始するので、高速動作が可能である。
【0087】また検出回路3は図3に示すように簡単な
回路で良いので、これを設けたことによるレイアウト面
積の増大はほとんどなく、ほぼ従来と同じレイアウト面
積で良い。
【0088】さらに第1の実施形態に比べてドライブ信
号線の数が少なくて済むので、これらの信号線の配置に
伴うレイアウト面積を小さくできる。
【0089】尚、上記第2の実施形態においては、各ド
ライブ信号線の方向および配線長が揃っており、配線容
量、配線抵抗が同じであるものとしたが、これらの条件
は必須ではなく、例えば信号遅延が他のものより大きく
なるドライブ信号線対があれば、その信号線対を検出回
路3で監視すれば良い。また上記第2の実施形態におい
ては、ドライブ信号のプリチャージ中の論理レベルを
“1”としたが、プリチャージ中のドライブ信号の論理
レベルを“0”とし、検出回路3での検出の論理レベル
を“1”としても良い。
【0090】第3の実施形態 図12は本発明の第3の実施形態のアドレスデコード回
路を示す回路図であり、同期型高速SRAMモジュール
に設けられている。このアドレスデコード回路は、制御
回路12と、アドレスドライブ回路2と、256個のデ
コード回路i0〜i255からなるデコード回路列i
と、検出回路13とを有する。また上記SRAMモジュ
ールは、256ワードからなるメモリセルアレイを有す
る。
【0091】尚、上記のアドレスドライブ回路2の構成
および機能は、第1の実施形態のアドレスドライブ回路
2(その一構成例を図2に示す)と同一であり、入力さ
れた8本のアドレス信号A0〜A7から、プリチャージ
時に“1”をとり、ディスチャージ時にアドレス信号A
n(n=0、1…7)の正相、および逆相の論理レベル
をラッチ出力する16本のドライブ信号dnおよびrd
nを生成する。また、デコード回路im(m=0、1…
255)の構成および機能は、第1の実施形態のデコー
ド回路im(その一構成例を図5に示す)と同一であ
り、その入力端子Inとドライブ信号dnまたはrdn
との接続も図1に示す第1の実施形態と同じである。ま
たデコード回路i0〜i255は、集積回路レイアウト
において、第1の実施形態と同様に、デコード回路i0
がアドレスドライブ回路2に対する最近端、デコード回
路i255が最遠端になるように、一様に配列されてい
る。
【0092】検出回路13は、アドレスドライブ回路2
からの正相と逆相の1対のドライブ信号d0、rd0、
および制御回路12からのイネーブル信号ΕNを入力と
し、ドライブ信号d0、rd0、およびイネーブル信号
ΕNの論理レベルを監視しており、イネーブル信号ΕN
の論理レベルが“1”のときに、いずれか一方のドライ
ブ信号の論理レベルが“0”であることを検出すると、
“0”の検出信号BSを出力し(第1の検出信号に相当
する)、イネーブル信号ΕNが“0”に変化したことを
検出すると検出信号BSを“1”に戻し、イネーブル信
号ΕNが“1”に戻ったことを検出すると検出信号BS
を再び“0”にする(第2の検出信号に相当する)。こ
の検出回路13は、集積回路レイアウトにおいて、アド
レスドライブ回路2からのドライブ信号d0〜d7、r
d0〜rd7の配線がデコード回路i0〜i255の配
列に沿って、平行に配置された先端、すなわちドライブ
信号線のアドレスドライブ回路2と反対側の端部でこれ
に接続する。またイネーブル信号ENが出力されるイネ
ーブル信号線に制御回路12と反対側の端部で接続す
る。尚、上記1対のドライブ信号はd0およびrd0に
限定されず、例えばd1およびrd1を用いても良く、
また複数のドライブ信号対を監視するようにしても良
い。
【0093】図13は検出回路13の一構成例を示す回
路図である。図13において、ドライブ信号d0および
rd0は、NOT回路30および31の入力端子にそれ
ぞれ接続され、NOT回路30および31の出力はとも
にOR回路33の2つの入力端子に接続され、OR回路
33の出力はNAND回路34の第1の入力端子に接続
されている。また、NAND回路34の第2の入力端子
にはイネーブル信号ENが接続され、NAND回路34
の出力が検出信号BSの出力端子となる。
【0094】従って、ドライブ信号d0およびrd0の
どちらか一方が“0”のとき、OR回路33の2つの入
力端子のうち、どちらか一方の入力が“1”となり、イ
ネーブル信号ENが“1”であれば、検出信号BSは
“0”を出力する。またこのとき、イネーブル信号EN
が論理レベル“0”であれば、ドライブ信号d0および
rd0の論理レベルの如何に関わらず、検出信号BSは
“1”を出力する。
【0095】次に制御回路12は、外部から供給される
クロック信号CK、機能選択信号SEL、モジュールか
らの読み出し動作信号SAD、検出回路13からの検出
信号BSが入力され、これら入力信号からデコード回路
列iの動作を許可あるいは禁止するイネーブル信号EN
と、モジュールの読み出し動作を制御するプリチャージ
信号NPRを生成する回路である。
【0096】図14は制御回路12の一構成例を示す回
路図である。図14において、F/F回路100は、そ
のD入力端子に機能選択信号SELが接続され、クロッ
ク入力端子にクロック信号CKが接続されていて、機能
選択信号SELをラッチしてプリチャージ信号NPRを
生成する。このプリチヤージ信号NPRは、NAND回
路106の第1の入力端子およびAND回路105の第
1の入力端子に接続されるとともに、OR回路109の
第1の入力端子に接続されている。検出信号BSは、N
OT回路108の入力端子に接続され、NOT回路10
8の出力はΝAND回路106の第2の入力端子および
AND回路105の第2の入力端子に接続されている。
読み出し動作信号SADは、AND回路105の第3の
入力端子に接続されるとともに、NOT回路104の入
力端子に接続され、NOT回路104の出力はNAND
回路106の第3の入力端子およびNAND回路103
の第1の入力端子に接続されている。NAND回路10
6の出力はNAND回路102の第1の入力端子に接続
され、NAND回路102の出力はNAND回路103
の第2の入力端子に接続され、OR回路109の出力は
NAND回路103の第3の入力端子に接続されてい
る。NAND回路103の出力端子は、イネーブル信号
ENを生成するとともに、NAND回路102の第2の
入力端子およびOR回路109の第2の入力端子にも接
続されている。AND回路105の出力はF/F回路1
00のリセット入力端子Rに接続されている。
【0097】次に、図12のアドレスデコード回路のデ
コード動作について説明する。本SRAMモジュールに
おいては、クロック信号CKの1周期内でデータの読み
出しまたは書き込みが実行され、完結される。図15は
図12のアドレスデコード回路の動作タイミングチャー
トである。尚、ここではデータ読み出し時のデコード動
作についてのみ説明するが、データ書き込み時のデコー
ド動作は、読み出し動作信号SADに替えてこれに相当
する別の信号が入力される以外は、読み出し時と同じで
ある。
【0098】機能選択信号SELが論理レベル“0”で
ある待機状態において、プリチャージ信号NPRは
“0”、イネーブル信号ENは“1”、読み出し動作信
号SADは“0”、検出信号BSは“1”である。また
ドライブ信号dnおよびrdnはアドレス信号Anの如
何に関わらず“1”を出力している。
【0099】機能選択信号SELが“1”になると、ク
ロック信号CKの立ち上がりエッジでプリチャージ信号
NPRは“1”に変化し、デイスチャージ状態になる。
またアドレス信号Anはクロック信号CKの立ち上がり
エッジでラッチされ、プリチャージ信号NPRの“1”
への変化によりドライブ信号dnおよびrdnがイネー
ブルになると、アドレス信号Anのラッチ出力の正相が
ドライブ信号dnとして出力され、アドレス信号Anの
ラッチ出力の逆相がドライブ信号rdnとして出力され
る。このとき、図14において、読み出し動作信号SA
D信号が“0”、OR回路109の出力が“1”である
状態で、プリチャージ信号NPRが“1”に変化して
も、検出信号BSが“1”であり、NOT回路108の
出力が“0”であるため、NAND回路102および1
03からなるSRラッチ回路の状態は変化せず、イネー
ブル信号ENは“1”のまま保持される。
【0100】次にドライブ信号d0またはrd0のいず
れかが“0”に変化し、このドライブ信号の到達をアド
レスドライブ回路2に対して最遠端部に位置する検出回
路13が検出して検出信号BSを“0”に駆動し、この
検出信号BSが制御回路13に入力されると、図14に
おいて、NOT回路108の出力は“1”に変化し、N
AND回路106の3つの入力が“1”になり、NAN
D回路106の出力は“0”になるので、NAND回路
102の出力は“1”となり、NAND回路103の3
つの入力が全て“1”になり、イネーブル信号ENは
“0”に変化する。
【0101】上記イネーブル信号ENの論理レベル
“0”への変化により、デコード回路列iがイネーブル
され、ただ1つのデコード回路imがワード線Wmに
“1”を出力し、入力されたアドレスデータに示された
メモリセルMmが選択される。また検出回路13は上記
“0”に変化したイネーブル信号ENの到達を検出する
と、検出信号BSを“1”に戻す。この“1”の検出信
号BSが制御回路13に入力されると、図14におい
て、NOT回路108の出力が“0”に変化するが、読
み出し動作信号SADが“0”なので、AND回路10
5の出力は“0”のまま保持される。またNAND回路
106の第2の入力端子は“0”となり、NAND回路
106の出力は“1”になるが、イネーブル信号ENが
“0”なので、NAND回路102の出力は“1”のま
ま保持される。
【0102】次に上記メモリセルMmの選択に応じてモ
ジュール内でデータ読み出し動作が実行され、読み出し
動作信号SADが“1”に変化し、この読み出し動作信
号SADが制御回路12に入力されると、図14におい
て、NOT回路104の出力が“0”となるので、NA
ND回路103の出力であるイネーブル信号ENは
“1”に復帰する。このイネーブル信号ENの“1”へ
の復帰により、デコード回路列iのイネーブルが解除と
なり、選択されたワード線Wmは“0”に復帰する。ま
た制御回路12に対して最遠端部に位置する検出回路1
3は上記“1”に復帰したイネーブル信号ENの到達を
検出すると、検出信号BSを再び“0”に駆動する。こ
の“0”の検出信号BSが制御回路13に入力される
と、図14において、NOT回路108の出力が“1”
に変化し、このとき読み出し動作信号SADが“1”、
プリチャージ信号NPRが“1”なので、AND回路1
05の出力は“1”になり、F/F回路100の出力で
あるプリチャージ信号NPRは強制的に“0”に復帰さ
せられ、これによりプリチャージ状態に戻る。このプリ
チャージ信号NPRの“0”への復帰により、図14の
AND回路105の出力も“0”に復帰する。
【0103】上記プリチャージ信号NPRの“0”への
復帰により、ドライブ信号dnおよびrdnは“1”に
復帰し、これにより検出信号BSも“1”に復帰する。
また読み出し動作信号SADも“0”に復帰する。以上
によりデータ読み出しの一連連のデコード動作が完了す
る。
【0104】このように上記第3の実施形態によれば、
検出回路13によりドライブ信号d0およびrd0の信
号線にアドレスドライブ回路2と反対側の端部で接続
し、この信号線対のいずれかの信号線の論理レベルの変
化を監視することにより、デコード回路i0〜i255
における入力ドライブ信号の確定を検出でき、従って、
上記ドライブ信号線の“0”への変化を検出して検出回
路3から出力される検出信号BSを受けて、制御回路1
2によりイネーブル信号ENを“0”に変化させること
により、256個のデコード回路の入力ドライブ信号の
論理レベルが確定してからデコードが実施されることと
なり、セットアップ時間を確保することができるので、
モジュールの誤動作を防止することができる。
【0105】また検出回路13は図13に示すように簡
単な回路で良いので、これを設けたことによるレイアウ
ト面積の増大はほとんどなく、ほぼ従来と同じレイアウ
ト面積で良い。
【0106】また検出回路13によりイネーブル信号線
に制御回路12と反対側の端部で接続し、イネーブル信
号ENの変化を監視することにより、デコード回路i0
〜i255におけるデコードイネーブル期間の終了を検
出できることとなり、従って、イネーブル信号ENが
“0”から“1”に戻ったことを検出して検出回路13
から出力される検出信号BSを受けて、制御回路12に
よりプリチャージ信号を“1”から“0”に戻すことに
より、必ず256個のデコード回路がデコードディスエ
ーブル状態になってからプリチャージ状態に復帰するこ
ととなり、ドライブ信号のイネーブル信号に対するホー
ルド時間を確保することができる。
【0107】また上記第3の実施形態における一連の動
作は、クロック信号CKの立ち上がりエッジにより起動
され、1サイクルの完結まで非同期で実行され、各デコ
ード回路における入力ドライブ信号の遅延ばらつきに影
響されず、入力ドライブ信号が確定するとすぐにデコー
ドを開始し、モジュールの読み出しまたは書き込み動作
が完了するとホールド時間を確保しながらすぐにプリチ
ャージ状態へ移行するので、誤動作のない高速動作が可
能である。
【0108】尚、上記第3の実施形態においては、各ド
ライブ信号線の方向および配線長が揃っており、配線容
量、配線抵抗が同じであるものとしたが、これらの条件
は必須ではなく、例えば信号遅延が最も大きいと考えら
れるドライブ信号線対を検出回路13で監視するように
しても良い。また上記第3の実施形態においては、ドラ
イブ信号のプリチャージ中の論理レベルを“1”とした
が、プリチャージ中のドライブ信号の論理レベルを
“0”とし、検出回路13での検出の論理レベルを
“1”としても良い。
【0109】また第2の実施形態のように、アドレスド
ライブ回路がドライブ信号d0、rd0、d1〜d7を
出力し、デコード回路列として、第1のデコード回路j
および第2のデコード回路iを設けた構成としても良
い。
【0110】第4の実施形態 図16は本発明の第4の実施形態のアドレスデコード回
路を示す回路図であり、同期型高速SRAMモジュール
に設けられている。このアドレスデコード回路は、制御
回路14と、アドレスドライブ回路2と、256個のデ
コード回路i0〜i255からなるデコード回路列i
と、検出回路15とを有する。また上記SRAMモジュ
ールは、256ワードからなるメモリセルアレイを有す
る。
【0111】尚、上記のアドレスドライブ回路2の構成
および機能は、第1の実施形態のアドレスドライブ回路
2(その一構成例を図2に示す)と同一であり、入力さ
れた8本のアドレス信号A0〜A7から、プリチャージ
時に“1”をとり、ディスチャージ時にアドレス信号A
n(n=0、1…7)の正相、および逆相の論理レベル
をラッチ出力する16本のドライブ信号dnおよびrd
nを生成する。また、デコード回路im(m=0、1…
255)の構成および機能は、第1の実施形態のデコー
ド回路im(その一構成例を図5に示す)と同一であ
り、その入力端子Inとドライブ信号dnまたはrdn
との接続も図1に示す第1の実施形態と同じである。ま
たデコード回路i0〜i255は、集積回路レイアウト
において、第1の実施形態と同様に、デコード回路i0
がアドレスドライブ回路2に対する最近端、デコード回
路i255が最遠端になるように、一様に配列されてい
る。
【0112】検出回路15は、アドレスドライブ回路2
からの正相と逆相の1対のドライブ信号、例えばd0お
よびrd0と、制御回路14からの検出禁止信号DΕN
を入力とし、ドライブ信号d0、rd0、および検出禁
止信号DENの論理レベルを、アドレスドライブ回路2
に対するデコード回路i0〜i255のレイアウトの最
遠端部で監視しており、いずれか一方のドライブ信号の
論理レベルが“0”であることを検出すると、ただちに
デコード回路列iの動作を許可または禁止するイネーブ
ル信号ENの出力を開始し、このイネーブル信号ENの
出力開始に応じて制御回路14が検出禁止信号DΕNの
出力を開始すると、イネーブル信号ENの出力を停止す
る。
【0113】図17は検出回路15の一例を示す回路図
である。図17において、ドライブ信号d0およびrd
0はAND回路40の第1の入力端子および第2の入力
端子に接続され、AND回路40の出力はNAND回路
42の第1の入力端子に接続されるとともに、NOT回
路41の入力端子に接続されている。NOT回路41の
出力はOR回路44の第1の入力端子に接続されてい
る。OR回路44の出力および検出禁止信号DENは、
NAND回路43の第1および第2の入力端子に接続さ
れている。NAND回路42の出力はNAND回路43
の第3の入力端子に接続され、NAND回路43の出力
はNAND回路42の第2の入力端子に接続され、NA
ND回路42およびNAND回路43はSRラッチ回路
を構成している。NAND回路43の出力端子は、イネ
ーブル信号ENを生成するとともに、OR回路44の第
2の入力端子に接続されている。
【0114】次に制御回路14は、外部から供給される
クロック信号CK、機能選択信号SEL、モジュールか
らの読み出し動作信号SAD、検出回路15からのイネ
ーブル信号ENが入力され、これら入力信号から検出回
路15の検出動作を禁止する(停止させる)検出禁止信
号DENと、デコード回路列iの動作を許可あるいは禁
止するイネーブル信号ENと、モジュールの読み出し動
作を制御するプリチャージ信号NPRを生成する回路で
ある。この制御回路14は、集積回路レイアウトにおい
て、検出回路15からのイネーブル信号ENの配線がデ
コード回路i0〜i255の配列に沿って、平行に配置
された先端、すなわちイネーブル信号線の検出回路15
と反対側の端部で接続する。
【0115】図18は制御回路14の一構成例を示す回
路図である。図18において、F/F回路100は、そ
のD入力端子に機能選択信号SELが接続され、クロッ
ク入力端子にクロック信号CKが接続されていて、機能
選択信号SELをラッチしてプリチャージ信号NPRを
生成する。プリチャージ信号NPRは、NAND回路1
10の第1の入力端子およびAND回路105の第1の
入力端子に接続されている。読み出し動作信号SAD
は、AND回路105の第2の入力端子およびNAND
回路110の第2の入力端子に接続されていて、NAN
D回路110の出力端子は、検出禁止信号DENを生成
する。イネーブル信号ENは、AND回路105の第3
の入力端子に接続され、AND回路105の出力はF/
F回路100のリセット入力端子Rに接続されている。
【0116】次に図16のアドレスデコード回路のデコ
ード動作について説明する。本SRAMモジュールにお
いては、クロック信号CKの1周期内でデータの読み出
しまたは書き込みが実行され、完結される。図19は図
16のアドレスデコード回路の動作タイミングチャート
である。尚、ここではデータ読み出し時のデコード動作
についてのみ説明するが、データ書き込み時のデコード
動作は、読み出し動作信号SADに替えてこれに相当す
る別の信号が入力される以外は、読み出し時と同じであ
る。
【0117】機能選択信号SELが“0”である待機状
態において、プリチャージ信号NPRは“0”、メモリ
読み出し動作信号SADは“0”、検出禁止信号DEN
は“1”である。またドライブ信号dnおよびrdnは
アドレス信号Anの如何に関わらず“1”を出力してい
る。また図17に示す検出回路15においては、ドライ
ブ信号d0およびrd0がともに“1”であるので、A
ND回路40の出力は“1”、NOT回路41の出力は
“0”である。またNAND回路43の出力がOR回路
44の入力となっているので、OR回路44の出力が
“1”でなければ回路が安定せず、従ってイネーブル信
号ENは“1”に保持されている。またNAND回路4
2の出力は“0”に保持されている。
【0118】次に機能選択信号SELが“1”になる
と、クロック信号CKの立ち上がりエッジでプリチャー
ジ信号NPRは“1”に変化し、デイスチャージ状態に
なる。またアドレス信号Anはクロック信号CKの立ち
上がりエッジでラッチされ、プリチャージ信号NPRの
“1”への変化によりドライブ信号dnおよびrdnが
イネーブルになると、アドレス信号Anのラッチ出力の
正相がドライブ信号dnとして出力され、アドレス信号
Anのラッチ出力の逆相がドライブ信号rdnとして出
力される。このとき、図18に示す制御回路14におい
て、読み出し動作信号SAD信号が“0”であり、NA
ND回路110の出力は“1”のままであり、従って検
出禁止信号DENは“1”のまま保持される。
【0119】次にドライブ信号d0またはrd0のいず
れかが“0”に変化し、このドライブ信号がアドレスド
ライブ回路2に対して最遠端部に位置する検出回路15
に到達すると、図17において、AND回路40の出力
が“0”になり、NAND回路42の出力は“1”に反
転し、これによりNAND回路43の出力であるイネー
ブル信号ENは“0”に変化する。
【0120】上記イネーブル信号ENの“0”への変化
により、デコード回路列iがイネーブルされ、ただ1つ
のデコード回路imがワード線Wmに“1”を出力し、
入力されたアドレスデータに示されたメモリセルMmが
選択される。また上記“0”のイネーブル信号ENは制
御回路14にも入力されるが、図18において、読み出
し動作信号SADが“0”なので、AND回路105の
出力は“0”のままである。
【0121】次に上記メモリセルMmの選択に応じてモ
ジュール内でデータ読み出し動作が実行され、読み出し
動作信号SADが“1”に変化し、この読み出し動作信
号SADが制御回路14に入力されると、図18におい
て、NAND回路110の出力である検出禁止信号DE
Nは“1”から“0”に変化する。この検出禁止信号D
ENの“0”への変化が検出回路15に到達すると、図
17において、NAND回路43の出力であるイネーブ
ル信号ENが“1”へ復帰する。このイネーブル信号E
Nの“1”への復帰により、デコード回路列iのイネー
ブルが解除となり、選択されたワード線Wmは“0”に
復帰する。またこの“1”に復帰したイネーブル信号E
Nが制御回路14に入力されると、図18において、読
み出し動作信号SADが“1”、プリチャージ信号NP
Rが“1”なので、AND回路105の出力が“1”と
なり、F/F回路100の出力であるプリチャージ信号
NPRが強制的に“0”に復帰させられ、これによりプ
リチャージ状態に戻る。このプリチャージ状態への復帰
により、AND回路105の出力も“0”に戻る。
【0122】上記プリチャージ信号NPRの“0”への
復帰により、ドライブ信号dnおよびrdnは“1”に
復帰し、これにより検出禁止信号DENも“1”に復帰
する。また読み出し動作信号SADも“0”に復帰す
る。以上によりデータ読み出し時の一連のデコード動作
が完了する。
【0123】このように上記第4の実施形態によれば、
検出回路15によりドライブ信号d0およびrd0の信
号線にアドレスドライブ回路2と反対側の端部で接続
し、この信号線対のいずれかの信号線の論理レベルの変
化を監視することにより、デコード回路i0〜i255
における入力ドライブ信号の確定を検出でき、さらに、
上記ドライブ信号線の“0”への変化を検出して検出回
路15からイネーブル信号ENを“0”に変化させるこ
とにより、256個のデコード回路の入力ドライブ信号
の論理レベルが確定してからデコードが実施されること
となり、セットアップ時間を確保することができるの
で、モジュールの誤動作を防止することができる。
【0124】また検出回路15は図17に示すように簡
単な回路で良いので、これを設けたことによるレイアウ
ト面積の増大はほとんどなく、ほぼ従来と同じレイアウ
ト面積で良い。
【0125】また制御回路14によりイネーブル信号線
に検出回路15と反対側の端部で接続し、イネーブル信
号ENの変化を監視することにより、デコード回路i0
〜i255におけるデコードイネーブル期間の終了を検
出できることとなり、従って、モジュールの読み出しま
たは書き込み動作が完了すると制御回路14から出力さ
れる検出禁止信号DENを受けて、検出回路15により
イネーブル信号ENを“1”に戻し、制御回路14によ
りこのイネーブル信号ENの“1”への復帰を検出する
とプリチャージ信号NPRを“1”から“0”に戻すこ
とにより、必ず256個のデコード回路がデコードディ
スエーブル状態になってからプリチャージ状態に復帰す
ることとなり、ドライブ信号のイネーブル信号に対する
ホールド時間を確保することができる。
【0126】また上記第4の実施形態における一連の動
作は、クロック信号CKの立ち上がりエッジにより起動
され、1サイクルの完結まで非同期で実行され、各デコ
ード回路における入力ドライブ信号の遅延ばらつきに影
響されず、入力ドライブ信号が確定するとすぐにデコー
ドを開始し、モジュールの読み出しまたは書き込み動作
が完了するとホールド時間を確保しながらすぐにプリチ
ャージ状態へ移行するので、誤動作のない高速動作が可
能である。
【0127】さらに上記第4の実施形態においては、検
出回路15によりイネーブル信号ENはドライブ信号d
0またはrd0の“0”への変化が検出されると、ただ
ちにイネーブル信号ENが“0”に変化し、デコードイ
ネーブル状態に移行するので、第1〜第3の実施形態の
ように、検出信号BSが制御回路に戻ってから制御回路
によりイネーブル信号ENを“0”に変化させるのに比
べて、デコード動作ののイネーブル開始が速くなり、デ
コード回路列iによるワード線Wmの選択タイミングを
さらに速くすることができる。
【0128】尚、上記第4の実施形態においては、各ド
ライブ信号線の方向および配線長が揃っており、配線容
量、配線抵抗が同じであるものとしたが、これらの条件
は必須ではなく、例えば信号遅延が最も大きいと考えら
れるドライブ信号線対を検出回路15で監視するように
しても良い。また上記第4の実施形態においては、ドラ
イブ信号のプリチャージ中の論理レベルを“1”とした
が、プリチャージ中のドライブ信号の論理レベルを
“0”とし、検出回路15での検出の論理レベルを
“1”としても良い。
【0129】また第2の実施形態のように、アドレスド
ライブ回路がドライブ信号d0、rd0、d1〜d7を
出力し、デコード回路列として、第1のデコード回路j
および第2のデコード回路iを設けた構成としても良
い。
【0130】
【発明の効果】以上の説明したように本発明の請求項1
に記載のアドレスデコード回路によれば、検出回路によ
りドライブ信号対の少なくとも1つにアドレスドライブ
回路と反対側の端部で接続し、この信号線対のいずれか
の信号線の論理レベルが第2の論理レベルに変化を監視
することにより、デコード回路における入力ドライブ信
号の確定を検出でき、従って検出回路から出力される検
出信号を受けて、制御回路によりイネーブル信号を出力
することにより、全てのデコード回路の入力ドライブ信
号の論理レベルが確定してからデコードが実施されるこ
ととなり、セットアップ時間を確保することができるの
で、モジュールの誤動作を防止することができるという
効果がある。また入力ドライブ信号が確定するとすぐに
デコードを開始するので、高速動作が可能となるという
効果がある。また検出回路は簡単な回路で良いので、こ
れを設けたことによるレイアウト面積の増大はほとんど
なく、ほぼ従来と同じレイアウト面積とすることができ
るという効果がある。
【0131】また請求項2に記載のアドレスデコード回
路によれば、上記の効果に加えて、ドライブ信号線の総
数を少なくすることができるので、これらの信号線の配
置に伴うレイアウト面積を小さくできるという効果があ
る。
【0132】請求項3に記載のアドレスデコード回路に
よれば、請求項1または2における効果に加え、検出回
路によりイネーブル信号線に制御回路と反対側の端部で
接続し、イネーブル信号の変化を監視することにより、
デコード回路におけるデコードイネーブル期間の終了を
検出でき、従ってイネーブル信号の出力が停止したこと
を検出して検出回路から出力される第2の検出信号を受
けて、制御回路によりプリチャージ信号の出力を再開す
ることにより、必ず全てのデコード回路がデコードディ
スエーブル状態になってからプリチャージ状態に復帰す
ることとなり、ドライブ信号のイネーブル信号に対する
ホールド時間を確保した、誤動作のない高速動作が可能
となるという効果がある。
【0133】請求項4に記載のアドレスデコード回路に
よれば、請求項1または2における効果に加え、制御回
路によりイネーブル信号線に検出回路と反対側の端部で
接続し、イネーブル信号の変化を監視することにより、
デコード回路におけるデコードイネーブル期間の終了を
検出でき、従ってモジュールの読み出しまたは書き込み
動作が完了すると制御回路から出力される検出禁止信号
を受けて、検出回路によりイネーブル信号ENの出力を
停止し、このイネーブル信号ENの出力停止を受けて制
御回路によりプリチャージ信号の出力を再開することに
より、必ず全てのデコード回路がデコードディスエーブ
ル状態になってからプリチャージ状態に復帰することと
なり、ドライブ信号のイネーブル信号に対するホールド
時間を確保した、誤動作のない高速動作が可能となると
いう効果がある。さらに、検出回路によりドライブ信号
の第2の論理値への変化が検出されると、ただちにイネ
ーブル信号ENが出力され、デコードイネーブル状態に
移行するので、制御回路によりイネーブル信号ENを生
成出力する場合に比べて、デコード動作のイネーブル開
始が速くなり、デコードタイミングを速くすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回
路を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回
路におけるアドレスドライブ回路の一構成例を示す回路
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回
路における検出回路の一例を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回
路における制御回路の一構成例を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回
路におけるデコード回路の一構成例を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回
路が適用されるSRAMモジュールにおける1ビット分
のメモリ読み出しに関するメモリアレイ部および出力回
路の回路図である。
【図7】図6における動作タイミングチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態のアドレスデコード回
路の動作タイミングチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態のアドレスデコード回
路を示す回路図である。
【図10】本発明の第2の実施形態のアドレスデコード
回路におけるアドレスドライブ回路の一構成例を示す回
路図である。
【図11】本発明の第2の実施形態のアドレスデコード
回路における第1のデコート回路の一構成例を示す回路
図である。
【図12】本発明の第3の実施形態のアドレスデコード
回路を示す回路図である。
【図13】本発明の第3の実施形態のアドレスデコード
回路における検出回路の一構成例を示す回路図である。
【図14】本発明の第3の実施形態のアドレスデコード
回路における制御回路の一構成例を示す回路図である。
【図15】本発明の第3の実施形態のアドレスデコード
回路の動作タイミングチャートである。
【図16】本発明の第4の実施形態のアドレスデコード
回路を示す回路図である。
【図17】本発明の第4の実施形態のアドレスデコード
回路における検出回路の一構成例を示す回路図である。
【図18】本発明の第4の実施形態のアドレスデコード
回路における制御回路の一構成例を示す回路図である。
【図19】本発明の第4の実施形態のアドレスデコード
回路の動作タイミングチャートである。
【図20】従来のアドレスデコード回路の一例を示す回
路図である。
【図21】従来のアドレスデコード回路におけるアドレ
スドライブ回路の一構成例を示す回路図である。
【図22】従来のアドレスデコード回路における制御回
路の一構成例を示す回路図である。
【図23】従来のアドレスデコード回路の動作タイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1、12、14 制御回路 2、11 アドレスドライブ回路 3、13、15 検出回路 i、j デコード回路列 i0〜i255、j0〜j255 デコード回路 W0〜W255 ワード線 A0〜A7 アドレス信号 d0〜d7、rd0〜rd7 ドライブ信号 CK クロック信号 SEL 機能選択信号 SAD 読み出し動作信号 NPR プリチャージ信号 EN イネーブル信号 BS 検出信号 DEN 検出禁止信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期型メモリモジュールにおけるアドレ
    スデコード回路であって、 複数のアドレス信号が入力され、前記アドレス信号の各
    々に対して、プリチャージ期間にともに第1の論理レベ
    ルとなり、ディスチャージ期間に、対応するアドレス信
    号の論理レべルの正相および逆相を出力して相異なる第
    1の論理レベルと第2の論理レベルとなる1対のドライ
    ブ信号をそれぞれ生成し、これらのドライブ信号を別々
    に設けられたドライブ信号線にそれぞれ出力するアドレ
    スドライブ回路と、 イネーブル信号線に接続するイネーブル端子と、それぞ
    れ対応する前記ドライブ信号対のいずれか所定の信号線
    に接続された複数の入力端子とを有するデコード回路を
    前記メモリモジュールのワード線と同じ個数備え、イネ
    ーブル信号が入力されている期間に前記ドライブ信号を
    デコードするデコード回路列と、 少なくとも1つの前記ドライブ信号対の信号線に前記ア
    ドレスドライブ回路と反対側の端部で接続し、この信号
    線対のいずれかの信号線が第2の論理レベルに変化した
    ことを検出すると検出信号を出力する検出回路と、 前記検出信号が入力されると、前記イネーブル信号を出
    力する制御回路とから構成されることを特徴とするアド
    レスデコード回路。
  2. 【請求項2】 同期型メモリモジュールにおけるアドレ
    スデコード回路であって、 複数のアドレス信号が入力され、少なくとも1本のアド
    レス信号に対しては、プリチャージ期間にともに第1の
    論理レベルとなり、ディスチャージ期間に、対応するア
    ドレス信号の論理レべルの正相および逆相を出力して相
    異なる第1の論理レベルと第2の論理レベルとなる1対
    のドライブ信号を生成し、またこれ以外のアドレス信号
    の各々に対しては、対応するアドレス信号の正相または
    逆相を出力する単一のドライブ信号をそれぞれ生成し、
    これらのドライブ信号を別々に設けられたドライブ信号
    線にそれぞれ出力するアドレスドライブ回路と、 前記単一のドライブ信号が入力され、入力されたの単一
    ドライブ信号のうちの所定の信号の論理レベルを反転さ
    せて個別ドライブ信号を生成する第1のデコード回路
    を、前記メモリモジュールのワード線と同じ個数備えた
    第1のデコード回路列と、 前記第1のデコード回路の各々に対してそれぞれ設けら
    れ、イネーブル信号線に接続するイネーブル端子と、前
    記ドライブ信号対のいずれか所定の信号線または前記対
    応する第1のデコード回路からの前記個別ドライブ信号
    にそれぞれ接続する複数の入力端子とを有する第2のデ
    コード回路を複数備え、イネーブル信号が入力されてい
    る期間に前記ドライブ信号をデコードする第2のデコー
    ド回路列と、 前記ドライブ信号対の信号線に前記アドレスドライブ回
    路と反対側の端部で接続し、この信号線対のいずれかの
    信号線が第2の論理レベルに変化したことを検出すると
    検出信号を出力する検出回路と、 前記検出信号が入力されると、前記イネーブル信号を出
    力する制御回路とから構成されることを特徴とするアド
    レスデコード回路。
  3. 【請求項3】 前記アドレスドライブ回路は、 プリチャージ信号の入力端子を備え、プリチャージ信号
    が入力されている期間をプリチャージ期間、入力されて
    いない期間をディスチャージ期間として動作するもので
    あり、 前記制御回路は、 外部入力クロックのエッジに同期してプリチャージ信号
    の出力を停止し、第1の検出信号が入力されると前記イ
    ネーブル信号を生成して前記イネーブル信号線に出力
    し、前記メモリモジュールにてデータ読み出しまたは書
    き込み動作が完了すると前記イネーブル信号の出力を停
    止し、第2の検出信号が入力されると前記プリチャージ
    信号の出力を再開し、 前記検出回路は、 少なくとも1つの前記ドライブ信号対の信号線に前記ア
    ドレスドライブ回路と反対側の端部で接続し、また前記
    イネーブル信号線に前記制御回路と反対側の端部で接続
    し、前記ドライブ信号線対のいずれかの信号線が第2の
    論理レベルに変化したことを検出すると第1の検出信号
    を出力し、また前記イネーブル信号線からのイネーブル
    信号の入力が停止したことを検出すると第2の検出信号
    を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の
    アドレスデコード回路。
  4. 【請求項4】 前記アドレスドライブ回路は、 プリチャージ信号の入力端子を備え、プリチャージ信号
    が入力されている期間をプリチャージ期間、入力されて
    いない期間をディスチャージ期間として動作するもので
    あり、 前記制御回路は、 前記イネーブル信号線の端部に接続し、外部入力クロッ
    クのエッジに同期してプリチャージ信号の出力を停止
    し、前記メモリモジュールにてデータ読み出しまたは書
    き込み動作が完了すると検出禁止信号を出力し、前記イ
    ネーブル信号線からのイネーブル信号の入力が停止した
    ことを検出すると前記プリチャージ信号の出力を再開
    し、 前記検出回路は、 少なくとも1つの前記ドライブ信号対の信号線に前記ア
    ドレスドライブ回路と反対側の端部で接続し、また前記
    イネーブル信号線の前記制御回路と反対側の端部でこの
    信号線と接続し、前記ドライブ信号線対のいずれかの信
    号線が第2の論理レベルに変化したことを検出すると前
    記イネーブル信号を生成して前記イネーブル信号線に出
    力し、前記検出禁止信号が入力されると前記イネーブル
    信号の出力を停止することを特徴とする請求項1または
    2に記載のアドレスデコード回路。
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