JPH1060471A - 香料組成物 - Google Patents
香料組成物Info
- Publication number
- JPH1060471A JPH1060471A JP24259496A JP24259496A JPH1060471A JP H1060471 A JPH1060471 A JP H1060471A JP 24259496 A JP24259496 A JP 24259496A JP 24259496 A JP24259496 A JP 24259496A JP H1060471 A JPH1060471 A JP H1060471A
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- Japan
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- fragrance
- hedicariol
- citronellol
- geraniol
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 現代ばら（ローズ）の多様な香気を発揮し得
る香料組成物を提供する。 【解決手段】 式Ｉのヘディカリオールを有効成分とし
て含有し、好ましくはさらにここにフェニルエチルアル
コール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から選
ばれる１種以上を含有してなる香料組成物。
る香料組成物を提供する。 【解決手段】 式Ｉのヘディカリオールを有効成分とし
て含有し、好ましくはさらにここにフェニルエチルアル
コール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から選
ばれる１種以上を含有してなる香料組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は香料組成物に関し、
特に、現代ばら（ローズ）の各種品種に代表される多様
な香気を発揮し得る香料組成物に関する。
特に、現代ばら（ローズ）の各種品種に代表される多様
な香気を発揮し得る香料組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】医療・化粧品分野では、従来より「香
り」は製品特性として重要な役割を果している。なかで
も、ばら（ローズ）の香りはジャスミンやイランイラ
ン、ガーデニア、カーネーション、ミュゲ等の香りと並
んで、香水やオーデコロンあるいは高級化粧料等に欠か
すことのできない重要で優れた香りの１つとして知られ
ている。
り」は製品特性として重要な役割を果している。なかで
も、ばら（ローズ）の香りはジャスミンやイランイラ
ン、ガーデニア、カーネーション、ミュゲ等の香りと並
んで、香水やオーデコロンあるいは高級化粧料等に欠か
すことのできない重要で優れた香りの１つとして知られ
ている。
【０００３】古来より、ばらの香りは天然のばらの香り
に優るものはないとして、最も代表的で高級なばらの香
りを得るために、化粧料組成物などにおいては、天然の
ばら（花弁）から抽出した天然ローズ精油を配合し用い
てきた。このように天然ローズ精油は、紀元前の昔から
香りを楽しむ目的で使用された他、薬用としてあるいは
祭儀などにも使用されてきた。この天然ローズ精油は、
古代、ロサ・ダマセナ種あるいはロサ・センチフォリア
種等の花弁から抽出されており、いわゆる「古代ローズ
様香気」の主成分をなすものであるが、その香りは当時
から今に到るまで変わることなく、ややくどい甘みをも
った強い香りであり、昔も今もその香気に変わりはな
い。
に優るものはないとして、最も代表的で高級なばらの香
りを得るために、化粧料組成物などにおいては、天然の
ばら（花弁）から抽出した天然ローズ精油を配合し用い
てきた。このように天然ローズ精油は、紀元前の昔から
香りを楽しむ目的で使用された他、薬用としてあるいは
祭儀などにも使用されてきた。この天然ローズ精油は、
古代、ロサ・ダマセナ種あるいはロサ・センチフォリア
種等の花弁から抽出されており、いわゆる「古代ローズ
様香気」の主成分をなすものであるが、その香りは当時
から今に到るまで変わることなく、ややくどい甘みをも
った強い香りであり、昔も今もその香気に変わりはな
い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、嗜好の多様
化が著しい現代にあっては、香りに対する嗜好も多様化
しており、上述した天然ローズ精油の配合による香りづ
けでは、香りに強さや甘さを求めるよりもむしろ香りに
ソフトさや新鮮さを求める現代消費者の嗜好性には対応
しきれなくなっているのが現状である。
化が著しい現代にあっては、香りに対する嗜好も多様化
しており、上述した天然ローズ精油の配合による香りづ
けでは、香りに強さや甘さを求めるよりもむしろ香りに
ソフトさや新鮮さを求める現代消費者の嗜好性には対応
しきれなくなっているのが現状である。
【０００５】一方、ばらは上記ロサ・ダマセナ種あるい
はロサ・センチフォリア種などの原種をベースに、その
後、原種間の自然交雑に加えて、鑑賞用として優れた品
種を生み出そうとする１９世紀以降の活発な人工交雑に
よって、品種数も２万数千種にも及ぶといわれるほどの
爆発的な増加をみ、これに伴いばらの香りにも大きな変
化が生じている。言い換えれば、現在、各家庭や生花店
の店頭で我々が嗅ぐばらの香りは、いわば「現代ローズ
様香気」ともいうべきもので、もはや上記ロサ・ダマセ
ナ種あるいはロサ・センチフォリア種等の原種のばらか
ら抽出される天然のローズ精油の「古代ローズ様香気」
とは大きくかけ離れているのが現状である。
はロサ・センチフォリア種などの原種をベースに、その
後、原種間の自然交雑に加えて、鑑賞用として優れた品
種を生み出そうとする１９世紀以降の活発な人工交雑に
よって、品種数も２万数千種にも及ぶといわれるほどの
爆発的な増加をみ、これに伴いばらの香りにも大きな変
化が生じている。言い換えれば、現在、各家庭や生花店
の店頭で我々が嗅ぐばらの香りは、いわば「現代ローズ
様香気」ともいうべきもので、もはや上記ロサ・ダマセ
ナ種あるいはロサ・センチフォリア種等の原種のばらか
ら抽出される天然のローズ精油の「古代ローズ様香気」
とは大きくかけ離れているのが現状である。
【０００６】このような現況に鑑み、本発明者らは、現
代の消費者の嗜好にマッチし、かつ現代的なばらの香り
として受け入れられる「現代ローズ様香気」の創作はで
きないものかと種々の化合物の検索を中心に鋭意検討を
進めた結果、ヘディカリオールを配合することにより、
とりわけヘディカリオールをロサ・ダマセナ種あるいは
ロサ・センチフォリア種から抽出された天然ローズ精油
中や合成香料を中心に調合された「古代ローズ様香気」
調合香料等と組み合わせて用いたときに、これら天然ロ
ーズ精油や調合香料に現代ばらの香りを彷彿とさせる変
化を与えることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
代の消費者の嗜好にマッチし、かつ現代的なばらの香り
として受け入れられる「現代ローズ様香気」の創作はで
きないものかと種々の化合物の検索を中心に鋭意検討を
進めた結果、ヘディカリオールを配合することにより、
とりわけヘディカリオールをロサ・ダマセナ種あるいは
ロサ・センチフォリア種から抽出された天然ローズ精油
中や合成香料を中心に調合された「古代ローズ様香気」
調合香料等と組み合わせて用いたときに、これら天然ロ
ーズ精油や調合香料に現代ばらの香りを彷彿とさせる変
化を与えることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
式（Ｉ）
式（Ｉ）
【０００８】
【化２】 で表されるヘディカリオールを有効成分として含有して
なる香料組成物を提供するものである。
なる香料組成物を提供するものである。
【０００９】ここで、多様な現代ばら様香気を効果的に
発揮せしめるためには、該ヘディカリオールにさらにフ
ェニルエチルアルコール、シトロネロールおよびゲラニ
オールの中から選ばれる少なくとも１種と組み合わせて
用いることが好ましい。
発揮せしめるためには、該ヘディカリオールにさらにフ
ェニルエチルアルコール、シトロネロールおよびゲラニ
オールの中から選ばれる少なくとも１種と組み合わせて
用いることが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【００１１】本発明で用いられるヘディカリオールは、
上記式（Ｉ）で表される化合物であり、ヒバの種子中に
含まれること（「第３２回 香料・テルペンおよび精油
化学に関する討論会 講演要旨集」、1979、 pp.190-192、
「第３３回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討
論会 講演要旨集」、1980、pp.232-234)や、ヒソップ
（ヤナギハッカ）の葉と花穂の部分の溶剤抽出部および
超臨界抽出部に含有されることが報告されている("J. A
gric. Food Chem." 1994、 42、 pp.776-781)。
上記式（Ｉ）で表される化合物であり、ヒバの種子中に
含まれること（「第３２回 香料・テルペンおよび精油
化学に関する討論会 講演要旨集」、1979、 pp.190-192、
「第３３回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討
論会 講演要旨集」、1980、pp.232-234)や、ヒソップ
（ヤナギハッカ）の葉と花穂の部分の溶剤抽出部および
超臨界抽出部に含有されることが報告されている("J. A
gric. Food Chem." 1994、 42、 pp.776-781)。
【００１２】ヘディカリオールは、それを含有する植物
を上記文献に記載の公知の方法などにより抽出して得る
ことができる。抽出方法の一例として、例えば、ヘディ
カリオールを含有する植物を抽出溶媒と共に浸漬または
加熱還流した後、濾過し、濃縮して得ることができる。
抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば
任意に用いることができ、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコ
ール、グリセリン等のアルコール類、含水アルコール、
アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒を、それぞ
れ単独あるいは組み合わせて用いることができる。ま
た、抽出物を上記の溶媒を用い、分配あるいはクロマト
グフィーのごとき精製等の処理を加えて、得られたもの
を用いることができる。
を上記文献に記載の公知の方法などにより抽出して得る
ことができる。抽出方法の一例として、例えば、ヘディ
カリオールを含有する植物を抽出溶媒と共に浸漬または
加熱還流した後、濾過し、濃縮して得ることができる。
抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば
任意に用いることができ、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコ
ール、グリセリン等のアルコール類、含水アルコール、
アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒を、それぞ
れ単独あるいは組み合わせて用いることができる。ま
た、抽出物を上記の溶媒を用い、分配あるいはクロマト
グフィーのごとき精製等の処理を加えて、得られたもの
を用いることができる。
【００１３】ヘディカリオールは、化学的合成手段によ
っても得ることができ、具体的には、例えば "Tetrahed
ron"、1994、 Vol. 50, No. 16, pp. 4755-4764 に記載
の方法によって合成することができる。
っても得ることができ、具体的には、例えば "Tetrahed
ron"、1994、 Vol. 50, No. 16, pp. 4755-4764 に記載
の方法によって合成することができる。
【００１４】なお、ヘディカリオールを香料成分として
香料組成物に用いることについては、本発明者らの知る
限りにおいて、これまで全く知られていなかった。
香料組成物に用いることについては、本発明者らの知る
限りにおいて、これまで全く知られていなかった。
【００１５】本発明において、ヘディカリオールは、フ
ェニルエチルアルコール、シトロネロールおよびゲラニ
オールの中から選ばれる少なくとも１種と併用して配合
するのが好ましい。ヘディカリオールそのものの香気は
ウッディーでスウィートで、およそ現代ばらの多様な香
気を与えるとは考えられないが、特に、フェニルエチル
アルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中か
ら選ばれる１種または２種以上の香料成分を含む天然の
ローズ精油あるいは調合ローズ香料中に配合されたとき
に、現代ばらの香気といえる多様な香りを発揮し得る。
ェニルエチルアルコール、シトロネロールおよびゲラニ
オールの中から選ばれる少なくとも１種と併用して配合
するのが好ましい。ヘディカリオールそのものの香気は
ウッディーでスウィートで、およそ現代ばらの多様な香
気を与えるとは考えられないが、特に、フェニルエチル
アルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中か
ら選ばれる１種または２種以上の香料成分を含む天然の
ローズ精油あるいは調合ローズ香料中に配合されたとき
に、現代ばらの香気といえる多様な香りを発揮し得る。
【００１６】ヘディカリオールの配合量は、香料組成物
全量中、０．２〜５０重量％が好ましく、より好ましく
は０．３〜３０重量％、特には１〜３０重量％である。
配合量を上記範囲内とすることにより、現代ばらの各種
品種に代表される多様な香り、例えば軽くソフトな紅茶
を思わせる香り、果実らしさを感じさせる甘い香り、フ
ェノリックでスパイシーな香り等々を、天然のローズ精
油や調合ローズ香料に与えることができる。これら多様
な香りは、ヘディカリオール自体の配合量や、併用する
香り成分との組み合わせや配合量等によって、適宜微妙
に調整し得る。例えば、ヘディカリオールと１，３−ジ
メトキシ−５−メチルベンゼンとの組み合わせによって
スパイシー・フローラルな香りを、ヘディカリオールと
ヨノン類との組み合わせによってバイオレット調の香り
を、それぞれ得ることができる。ヘディカリオールの配
合量が０．２重量％未満では香り立ちがほとんどなく、
本願発明の効果が十分に発揮されず、一方、５０重量％
を超えると、香りのバランスがくずれ、ヘディカリオー
ル自体の香りが主体になってしまい好ましくない。
全量中、０．２〜５０重量％が好ましく、より好ましく
は０．３〜３０重量％、特には１〜３０重量％である。
配合量を上記範囲内とすることにより、現代ばらの各種
品種に代表される多様な香り、例えば軽くソフトな紅茶
を思わせる香り、果実らしさを感じさせる甘い香り、フ
ェノリックでスパイシーな香り等々を、天然のローズ精
油や調合ローズ香料に与えることができる。これら多様
な香りは、ヘディカリオール自体の配合量や、併用する
香り成分との組み合わせや配合量等によって、適宜微妙
に調整し得る。例えば、ヘディカリオールと１，３−ジ
メトキシ−５−メチルベンゼンとの組み合わせによって
スパイシー・フローラルな香りを、ヘディカリオールと
ヨノン類との組み合わせによってバイオレット調の香り
を、それぞれ得ることができる。ヘディカリオールの配
合量が０．２重量％未満では香り立ちがほとんどなく、
本願発明の効果が十分に発揮されず、一方、５０重量％
を超えると、香りのバランスがくずれ、ヘディカリオー
ル自体の香りが主体になってしまい好ましくない。
【００１７】ヘディカリオールとフェニルエチルアルコ
ール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から選ば
れる少なくとも１種を含有させた場合、ヘディカリオー
ル／（フェニルエチルアルコール、シトロネロールおよ
びゲラニオールの中から選ばれる少なくとも１種）の配
合比は、重量比で１／０．５〜５００であるのが好まし
い。
ール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から選ば
れる少なくとも１種を含有させた場合、ヘディカリオー
ル／（フェニルエチルアルコール、シトロネロールおよ
びゲラニオールの中から選ばれる少なくとも１種）の配
合比は、重量比で１／０．５〜５００であるのが好まし
い。
【００１８】また、ヘディカリオールと、フェニルエチ
ルアルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中
から選ばれる少なくとも１種との合計量は、組成物全量
中３０〜１００重量％であるのが好ましく、より好まし
くは５０〜９５重量％であり、特には７０〜９５重量％
である。
ルアルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中
から選ばれる少なくとも１種との合計量は、組成物全量
中３０〜１００重量％であるのが好ましく、より好まし
くは５０〜９５重量％であり、特には７０〜９５重量％
である。
【００１９】ヘディカリオールとフェニルエチルアルコ
ール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から選ば
れる少なくとも１種との重量比、両者の合計配合量を上
記範囲内とすることにより、香り全体のバランスのとれ
た、現代ばらの香りを一層効果的に発揮し得る現代ロー
ズ香料組成物を得ることができる。
ール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から選ば
れる少なくとも１種との重量比、両者の合計配合量を上
記範囲内とすることにより、香り全体のバランスのとれ
た、現代ばらの香りを一層効果的に発揮し得る現代ロー
ズ香料組成物を得ることができる。
【００２０】本発明では、上記成分に、さらにネロー
ル、シトロネリルアセテートおよびゲラニルアセテート
の中から選ばれる少なくとも１種を配合するのがより好
ましい。これら成分を配合することにより、ローズ香料
としての香りの幅や深みをより一層増すことができる。
これらネロール、シトロネリルアセテートおよびゲラニ
ルアセテートの中から選ばれる少なくとも１種を配合す
る場合、その配合量は組成物全量中に０．２〜３０重量
％とするのが好ましく、より好ましくは０．２〜１０重
量％である。また、ヘディカリオール／（フェニルエチ
ルアルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中
から選ばれる少なくとも１種）／（ネロール、シトロネ
リルアセテートおよびゲラニルアセテートの中から選ば
れる少なくとも１種）の重量比は、０．２〜５０／５０
〜９５／０．５〜１０が好ましく、より好ましくは１〜
３０／７０〜９０／１〜５である。
ル、シトロネリルアセテートおよびゲラニルアセテート
の中から選ばれる少なくとも１種を配合するのがより好
ましい。これら成分を配合することにより、ローズ香料
としての香りの幅や深みをより一層増すことができる。
これらネロール、シトロネリルアセテートおよびゲラニ
ルアセテートの中から選ばれる少なくとも１種を配合す
る場合、その配合量は組成物全量中に０．２〜３０重量
％とするのが好ましく、より好ましくは０．２〜１０重
量％である。また、ヘディカリオール／（フェニルエチ
ルアルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中
から選ばれる少なくとも１種）／（ネロール、シトロネ
リルアセテートおよびゲラニルアセテートの中から選ば
れる少なくとも１種）の重量比は、０．２〜５０／５０
〜９５／０．５〜１０が好ましく、より好ましくは１〜
３０／７０〜９０／１〜５である。
【００２１】なお、本発明においては、上記成分に加
え、本発明の効果を損なわない質的、量的範囲内におい
て、香料組成物に一般に添加し得る成分を配合してもよ
い。このような成分としては、例えば、ジヒドロミルセ
ノール、α−イオノン、パチュリオイル、メチルジヒド
ロジャスモネート、γ−デカラクトン、ムスコン等が挙
げられる。
え、本発明の効果を損なわない質的、量的範囲内におい
て、香料組成物に一般に添加し得る成分を配合してもよ
い。このような成分としては、例えば、ジヒドロミルセ
ノール、α−イオノン、パチュリオイル、メチルジヒド
ロジャスモネート、γ−デカラクトン、ムスコン等が挙
げられる。
【００２２】本発明の香料組成物は、香水、オーデコロ
ン等の香料の他、化粧品全般、室内芳香剤等に用いるこ
とができる。
ン等の香料の他、化粧品全般、室内芳香剤等に用いるこ
とができる。
【００２３】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら
限定されるものでない。
説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら
限定されるものでない。
【００２４】実施例に先立ち、本実施例で用いた香りの
評価基準を下記に示す。
評価基準を下記に示す。
【００２５】［香りの評価］専門パネル１０名により官
能試験を行った。 （評価） Ａ： １０名中９名以上が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｂ： １０名中７−８名が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｃ： １０名中５−６名が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｄ： １０名中３−４名が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｅ： １０名中２名以下が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの。
能試験を行った。 （評価） Ａ： １０名中９名以上が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｂ： １０名中７−８名が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｃ： １０名中５−６名が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｄ： １０名中３−４名が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの Ｅ： １０名中２名以下が、現代ばらの香り（強い甘さ
と華やかさの中に上品さやさわやかさのある香り）を感
じ、香り全体のバランスもよく、香りに幅と深みがある
としたもの。
【００２６】（実施例１〜６）表１に示す処方の香料組
成物を常法により調製し、これを試料として上記評価基
準に従い香りを評価した。結果を表１に示す。
成物を常法により調製し、これを試料として上記評価基
準に従い香りを評価した。結果を表１に示す。
【００２７】
【表１】 （実施例７〜９、比較例１）表２に示す処方の香料組成
物を常法により調製し、これを試料として上記評価基準
に従い香りを評価した。結果を表２に示す。
物を常法により調製し、これを試料として上記評価基準
に従い香りを評価した。結果を表２に示す。
【００２８】
【表２】 （実施例１０）現代ローズ様香料組成物 （処 方） （配合量：ｍｇ） ヘディカリオール １００ フェニルエチルアルコール ２００ シトロネロール ３００ ゲラニオール ４０ ネロール ５ リナロール １００ フェニルエチルアセテート ２０ シトロネリルアセテート ２０ ゲラニルアセテート ２０ ローズオキサイド ４ オイゲノール １５ α−ダマスコン １０％ ８ アミルフェニルアセテート ４０ アルデヒド Ｃ−１１ １０％ ８ アルデヒド Ｃ−１２ １０％ １５ ３，５−ジメトキシトルエン １００ ブルガリア産天然ローズ精油 ５ （合計１０００） 実施例１０の香料組成物を用いて上記基準に従って香り
の評価をしたところ、評価「Ａ」であった。
の評価をしたところ、評価「Ａ」であった。
【００２９】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来得ることができなかった現代ばらの多様な香りを彷彿
とさせる優れた香料組成物が得られる。
来得ることができなかった現代ばらの多様な香りを彷彿
とさせる優れた香料組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳田 勝彦 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 粟野 健一 神奈川県川崎市中原区刈宿335番地 長谷 川香料株式会社技術研究所内 (72)発明者 市川 祐司 東京都中央区日本橋本町４丁目４番14号 長谷川香料株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 下記式（Ｉ） 【化１】 で表されるヘディカリオールを有効成分として含有して
なる、香料組成物。 - 【請求項２】 ヘディカリオールを組成物全量中に０．
２〜５０重量％含有してなる、請求項１記載の香料組成
物。 - 【請求項３】 さらにフェニルエチルアルコール、シト
ロネロールおよびゲラニオールの中から選ばれる少なく
とも１種を含有してなる、請求項１または２記載の香料
組成物。 - 【請求項４】 ヘディカリオール／（フェニルエチルア
ルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から
選ばれる少なくとも１種）が重量比で１／０．５〜５０
０である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の香料組
成物。 - 【請求項５】 ヘディカリオールと、フェニルエチルア
ルコール、シトロネロールおよびゲラニオールの中から
選ばれる少なくとも１種との合計量が組成物全量中３０
〜１００重量％である、請求項３または４記載の香料組
成物。 - 【請求項６】 さらにネロール、シトロネリルアセテー
トおよびゲラニルアセテートの中から選ばれる少なくと
も１種を含有してなる、請求項３〜５のいずれか１項に
記載の香料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24259496A JPH1060471A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24259496A JPH1060471A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 香料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1060471A true JPH1060471A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=17091377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24259496A Withdrawn JPH1060471A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 香料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1060471A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008503617A (ja) * | 2004-06-21 | 2008-02-07 | アヴェダ コーポレーション | 溶剤を用いた植物抽出物 |
| CN104958200A (zh) * | 2015-06-05 | 2015-10-07 | 易泽金凯（北京）国际化妆品有限公司 | 一种护肤品用的赋香剂 |
| KR20220026250A (ko) * | 2020-08-25 | 2022-03-04 | 삼성물산 주식회사 | 장미 향취를 재현하는 향료 조성물 및 이의 제조방법 |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP24259496A patent/JPH1060471A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008503617A (ja) * | 2004-06-21 | 2008-02-07 | アヴェダ コーポレーション | 溶剤を用いた植物抽出物 |
| CN104958200A (zh) * | 2015-06-05 | 2015-10-07 | 易泽金凯（北京）国际化妆品有限公司 | 一种护肤品用的赋香剂 |
| KR20220026250A (ko) * | 2020-08-25 | 2022-03-04 | 삼성물산 주식회사 | 장미 향취를 재현하는 향료 조성물 및 이의 제조방법 |
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