JPH1057998A - 汚泥処理方法及びそのシステム - Google Patents

汚泥処理方法及びそのシステム

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JPH1057998A
JPH1057998A JP8218602A JP21860296A JPH1057998A JP H1057998 A JPH1057998 A JP H1057998A JP 8218602 A JP8218602 A JP 8218602A JP 21860296 A JP21860296 A JP 21860296A JP H1057998 A JPH1057998 A JP H1057998A
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sludge
private
gas
water
dryer
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JP8218602A
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Kenichiro Mizuno
健一郎 水野
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄水場等で発生する汚泥を乾燥・滅菌して園
芸土や農業用土等として有効利用するプロセスにおい
て、汚泥処理するための運転経費が低減できる汚泥処理
方法及びそのシステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 浄水場の汚泥を重力沈降槽1で重力沈降
させ、重力沈汚泥を連続式脱水機あるいは連続式濃縮機
7によって含水率を低減させた後、自家発電機9の廃熱
や燃焼排ガスを利用した乾燥機8に送り込んで乾燥汚泥
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水場等における
汚泥処理方法及びそのシステムに関し、特に、浄水場或
いは排水処理装置等において発生する汚泥を、隣接する
廃熱源を利用して汚泥を処理する汚泥処理方法及びその
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の汚泥処理方法を示す図で
ある。同図において、浄水場において発生する排水は重
力濃縮槽1に送られ、排水に含まれる汚泥を沈降分離し
て、加圧脱水機2に送られる。重力濃縮槽1の下部に沈
降した汚泥の含水率は、通常、97〜99%程度であ
る。続いて、重力濃縮槽1の下部から引き抜かれた汚泥
は、フィルタプレス等のバッチ型加圧脱水機2によって
含水率60%程度まで脱水されて脱水ケーキとなる。脱
水ケーキは乾燥機3に供給される。乾燥機3には、都市
ガスや重油等を燃料とする熱風発生炉4で発生させた熱
風が送り込まれて、脱水ケーキは含水率30%程度まで
乾燥される。その後、脱水ケーキ中に混入している雑草
等の種子を不活性化して、園芸土や農業用土として有効
利用されている。
【0003】一方、乾燥機3内で脱水ケーキから蒸発し
た水分は、乾燥機3からの排ガスと一緒に集塵機5に送
り込まれる。集塵機5では、排ガスに混在する乾燥汚泥
から発生した粉塵を除去した後、更に、コンデンサ6に
よって水蒸気を凝縮除去されて排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の汚泥処理方法で
は、浄水場において発生する汚泥が、通常、ポリ塩化ア
ルミウム等のアルミニウム化合物からなる凝集剤を含有
しているために脱水性が非常に悪い欠点がある。そこ
で、図3の汚泥脱水工程では、真空脱水機や遠心脱水機
のような連続型脱水機ではなく、フィルタプレス等のバ
ッチ型加圧脱水機2を用いて汚泥の含水率を60%程度
まで脱水した後に、乾燥機3に投入して乾燥させてい
る。従って、乾燥機3の熱源を発生させるための燃料の
消費量が多く、運転費用が多くかかる欠点があり、汚泥
を園芸土や農業用土等として利用するには、運転経費を
低減させる必要があった。
【0005】又、バッチ型加圧脱水機2では、10〜1
5Kg/cm2 といった高い圧力を半日間加え続けて汚泥
を脱水して汚泥処理を行っていたために汚泥処理効率が
悪い欠点があった。脱水ケーキを乾燥するための乾燥機
3の熱源は、都市ガス等の燃料による熱風発生炉4によ
って発生させているための費用が多くかかるとともに、
汚泥処理効率が悪いことによる運転経費が高価になる欠
点がある。
【0006】本発明は、上述のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、浄水場等で発生する汚泥を乾燥・滅菌
して園芸土や農業用土等として有効利用するプロセスに
おいて、汚泥処理するための運転費が低減できる汚泥処
理方法及びそのシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、第1の発明は、浄水
場等における汚泥処理方法において、浄水場等における
排水に含まれる汚泥を重力沈降させた汚泥か、又は重力
沈降させた後の汚泥を脱水機あるいは濃縮機によって含
水率を減少させて乾燥機に送り、浄水場等の自家発電用
電源として設置した都市ガスや重油等を燃料としたディ
ーゼルエンジン、ガスエンジン及びガスタービン等の自
家発電機から発生する廃熱を前記乾燥機に供給して、前
記汚泥を含水率50%以下まで乾燥・滅菌することを特
徴とする汚泥処理方法である。
【0008】この発明では、浄水場等の自家発電機から
発生する廃熱を乾燥機の熱源を用いて、乾燥機に送り込
まれる汚泥を乾燥処理させることにより、安価な熱源に
よる汚泥の乾燥処理ができる。
【0009】又、第2の発明は、第1の発明において、
前記自家発電機からの廃熱を前記自家発電機のエンジン
の冷却水系から発生する蒸気を前記乾燥機に供給する
か、前記自家発電機からの排ガスを前記乾燥機に吹き込
むか、又は前記自家発電機からの排ガスを廃熱ボイラに
導いて蒸気を発生させて、それを前記熱交換器に供給す
る方法のいずれか一つ又は併用して汚泥を乾燥すること
を特徴とする汚泥処理方法である。
【0010】又、第3の発明は、浄水場等における汚泥
処理システムにおいて、浄水場等からの排水に含まれる
汚泥を重力沈降させ、浄水場等の自家発電用電源として
設置した都市ガスや重油等を燃料としたディーゼルエン
ジン、ガスエンジン及びガスタービン等の自家発電機か
ら発生する廃熱を利用して、前記汚泥を乾燥させる乾燥
機を具備することを特徴とする汚泥処理システムであ
る。この発明は、浄水場等の自家発電機から発生する廃
熱を乾燥機の熱源として用い、乾燥機に送り込まれる汚
泥を乾燥させることにより、安価な熱源により汚泥の乾
燥処理を行うことができる。
【0011】又、第4の発明は、浄水場等における汚泥
処理システムにおいて、浄水場等からの排水を重力沈降
させた汚泥の含水率を減少させる連続式脱水機又は濃縮
機と、前記連続式脱水機又は濃縮機から送り込まれる汚
泥を、浄水場等に設置した自家発電用電源である都市ガ
スや重油等を燃料とするディーゼルエンジン、ガスエン
ジン及びガスタービン等の自家発電機からの廃熱を熱源
として、含水率50%以下まで乾燥・滅菌する乾燥機
と、を具備することを特徴とする汚泥処理システムであ
り、連続的に汚泥処理ができる。
【0012】又、第5の発明は、浄水場等における汚泥
処理システムにおいて、浄水場等からの排水を重力沈降
させた汚泥の含水率を減少させる連続式脱水機又は濃縮
機と、前記連続式脱水機又は濃縮機から送り込まれる汚
泥を、浄水場等に設置した自家発電用電源である都市ガ
スや重油等を燃料とするディーゼルエンジン、ガスエン
ジン及びガスタービン等の自家発電機からの廃熱を熱源
として、含水率50%以下まで乾燥・滅菌する乾燥機と
を具備し、前記自家発電機による電力を前記浄水場等の
電力として用いるとともに、前記乾燥機の熱源を、前記
自家発電機のエンジンの冷却水系から得られる蒸気、及
び前記自家発電機からの燃焼排ガス、又は前記自家発電
機からの燃焼排ガスを廃熱ボイラに導き、前記廃熱ボイ
ラから得られる蒸気によることを特徴とする汚泥処理シ
ステムであり、連続的に汚泥処理ができる。
【0013】又、第6の発明は、浄水場等における汚泥
処理システムにおいて、浄水場等からの排水を重力沈降
させた汚泥の含水率を減少させる連続式脱水機又は濃縮
機から送り込まれる汚泥を、浄水場等に設置した自家発
電用電源である都市ガスや重油等を燃料とするディーゼ
ルエンジン、ガスエンジン及びガスタービン等の自家発
電機からの廃熱を熱源として、含水率50%以下まで乾
燥・滅菌する乾燥機を前記自家発電機に隣接して設け、
前記自家発電機による電力を前記浄水場等の電力として
用いるとともに、前記乾燥機の熱源を、前記自家発電機
のエンジンの冷却水系から得られる蒸気を前記乾燥機の
伝熱管に循環させ、且つ、前記自家発電機からの燃焼排
ガスを前記乾燥機に設けたノズルに供給するか、又は前
記燃焼排ガスを廃熱ボイラに導き、前記廃熱ボイラから
得られる蒸気を前記乾燥機の伝熱管に循環させるように
したことを特徴とする汚泥処理システムであり、連続的
に汚泥処理ができる。
【0014】上述のように、本発明では、浄水場等に、
通常、自家発電機が設置されており、この自家発電機は
都市ガス等の燃料を用いた自家発電機を稼働させた場合
の電力コスト(燃料費)が買電料金よりも安くなり、こ
の自家発電で発生した電力を浄水場等で使用するととも
に、自家発電機に隣接して設けた乾燥機に配管を設けて
低圧蒸気等を循環させようにして、自家発電機から発生
する廃熱を、浄水場等から発生する汚泥の乾燥を行うた
めの熱源として利用したものである。
【0015】更に、自家発電機から発生する廃熱を乾燥
機の熱源として利用することで、重力沈降汚泥を脱水あ
るいは濃縮する工程を省略できるか、もしくは真空脱水
機や遠心脱水機のような連続式脱水機又は連続式濃縮機
を用いて、連続的に汚泥の乾燥処理ができる汚泥処理方
法及び汚泥処理システムである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る汚泥処理方法
及びそのシステムの実施形態について、図面を参照して
説明する。図1は、本発明の汚泥処理システムの一実施
形態を示す図である。同図の汚泥処理システムは、買電
源又はガスエンジン等からなる自家発電機9で運転され
る浄水場Pから発生する排水が送り込まれる重力沈降槽
1と、重力沈降槽1の底部に重力沈降した汚泥の含水率
を低下させた汚泥、即ち脱水ケーキを連続的に作る真空
脱水機や遠心脱水機のよう連続式脱水機や連続式濃縮機
7と、濃縮機7から送られた含水率が低下した脱水ケー
キを乾燥させるための乾燥機8と、乾燥機8で乾燥汚泥
から発生した粉塵を除去する集塵機5と、集塵機5で粉
塵が除去された後の排ガス中の水蒸気を凝縮除去するコ
ンデンサ6と、乾燥機8にキャリアガスを送り込むブロ
ワ12と、自家発電機9から発生する燃焼排ガスを熱源
とする廃熱ボイラ11とを具備している。乾燥機8に
は、伝熱管10a,10bが設けられ、自家発電機9の
エンジンジャケット冷却系で発生する低圧蒸気を伝熱管
10aに送り込む配管が設けられるとともに、自家発電
機9の燃焼排ガスが廃熱ボイラ11に送り込まれ、その
高圧蒸気を乾燥機8の伝熱管10bに循環されるための
配管が設けられている。
【0017】次に、同図によって、本実施形態の汚泥処
理方法について説明する。浄水場Pにおいて発生する排
水は、重力沈降槽1に送られ、重力沈降槽1で汚泥が沈
降分離される。重力濃縮槽1の下部から含水率97〜9
9%程度の汚泥として引き抜き、それを連続式濃縮機7
に供給して含水率70〜95%の濃縮汚泥とし、濃縮汚
泥を脱水ケーキとして乾燥機8に送り込まれ、乾燥機8
内に設けられた伝熱管(熱交換器)10a,10bから
の熱によって含水率30%以下まで乾燥させる。乾燥機
8からは乾燥汚泥が排出される。乾燥機8で乾燥・滅菌
された乾燥汚泥は、園芸土や農業用土等として有効利用
される。
【0018】続いて、本実施形態の汚泥処理方法におけ
る乾燥機8について説明する。都市ガス等を燃料とする
自家発電機、例えばガスエンジン9を稼働させることで
発電を行い、その電力を浄水場P内で使用しているポン
プ等の電力として用いるとともに、ガスエンジン9のジ
ャケット冷却系で発生する90℃の水から1Kg/cm 2
の低圧蒸気を製造して乾燥機3内に設けられた伝熱管1
0aへ導かれ、そこで90℃の水に戻るまで冷却させて
再びガスエンジン9へと循環させている。更に、ガスエ
ンジン9から排出される約600℃の燃焼排ガスを廃熱
ボイラ11に導き、7Kg/cm2 の飽和水から7Kg/
cm2 の高圧蒸気を製造して乾燥機3内に設けられた伝熱
管10bへ導き、そこで7Kg/cm2 の飽和水に戻るま
で冷却させて再びガスエンジン9へと循環させている。
【0019】又、乾燥機8内で脱水ケーキ中の水分を蒸
発させた水分を含有するガスは、ブロワ11によって発
生させたキヤリアガスによって、乾燥機8外に運ばれ、
集塵機5によって乾燥汚泥から発生した粉塵が除去され
る。その後、キヤリアガスに含まれる水蒸気はコンデン
サ6によって凝縮除去される。コンデンサ6から排ガス
と凝縮水が排出される。
【0020】次に、本発明に係る汚泥処理システムの他
の実施形態について、図2を参照して説明する。同図の
汚泥処理システムにおいて、図1と同一部分には同一符
号が付与されている。同図において、買電源又はガスエ
ンジン等からなる自家発電機5で運転される浄水場Pか
ら発生する排水が送り込まれる重力沈降槽1と、重力沈
降槽1の底部に重力沈降した汚泥の含水率を低下させた
汚泥、即ち脱水ケーキを連続的に作る連続式の脱水機や
濃縮機7と、自家発電9による廃熱を利用して濃縮機7
から送られた含水率が低下した脱水ケーキを乾燥させる
ための乾燥機8と、乾燥機8で乾燥汚泥から発生した粉
塵を除去する集塵機5と、集塵機5で粉塵が除去された
後に排ガス中の水蒸気を凝縮除去するコンデンサ6とを
具備している。
【0021】乾燥機8には、図1と同様に伝熱管(熱交
換器)10aが設けられ、自家発電機9のエンジンジャ
ケット冷却系で発生する低圧蒸気が伝熱管10aに送り
込まれるとともに、自家発電機9の燃焼排ガスは乾燥機
8に設けられたノズルに送り込まれている。ノズルから
は燃焼排ガスが吹き込まれ、脱水ケーキから発生する水
分を含む排ガスは、乾燥機8内の汚泥粉末を含む排ガス
が集塵機5へと送られる。集塵機5によって乾燥汚泥か
ら発生した粉塵が除去される。その後、排ガスに含まれ
る水蒸気はコンデンサ6によって凝縮除去される。コン
デンサ6から排ガスと凝縮水が排出される。
【0022】続いて、図2の汚泥処理システムについて
説明する。図2の汚泥処理システムでは、浄水場Pで発
生する排水を重力濃縮槽1で沈降分離し、含水率97〜
99%程度の汚泥として重力濃縮槽1の下部から引き抜
き、それを連続式濃縮機2に供給して含水率70〜95
%の濃縮汚泥とし、濃縮汚泥を乾燥機8に供給して、乾
燥機8内に設けられた伝熱管10aからの熱とノズルか
ら乾燥機8内に吹き込まれる燃焼排ガスによって脱水ケ
ーキは含水率30%以下まで乾燥される。
【0023】都市ガスを燃料とする自家発電機(ガスエ
ンジン)9を稼働することで発電を行い、その電力は浄
水場P内で使用しているポンプ等の電力として用いると
ともに、ガスエンジン9のジャケット冷却系で90℃の
水から1Kg/cm2 の低圧蒸気を配管を通して乾燥機8
内に設けられた伝熱管10aへ導き、そこで90℃の水
に戻るまで冷却されて再びガスエンジン8へと循環させ
る。更に、ガスエンジン5から排出される約60℃の燃
焼排ガスを配管を通して乾燥機3に設けられたノズルに
導いて、乾燥機3内に送り込むことによって、低圧蒸気
で予備乾燥された汚泥は含水率30%以下まで乾燥させ
る。
【0024】更に、乾燥機8内で脱水ケーキから蒸発し
た水分は、排ガスに伴って集塵機5に送られ、集塵機5
によって乾燥汚泥から発生した粉塵を除去した後、コン
デンサ6によって水蒸気が凝縮除去される。
【0025】なお、上記実施形態の自家発電機は、都市
ガスや重油等を燃料としたデイーゼルエンジン、ガスエ
ンジン及びガスタービン等が用いられる。
【0026】又、脱水ケーキを乾燥機で乾燥する際に、
乾燥能力が高い場合、重力沈降汚泥をそのまま乾燥機8
に投入して乾燥処理してもよい。
【0027】上述のように、本実施形態では、重力沈降
汚泥をそのままか、もしくは脱水機あるいは濃縮機によ
って含水率を減少させた後に、浄水場等に非常用電源と
して利用可能な都市ガスや重油等を燃料としたデイーゼ
ルエンジン、ガスエンジン及びガスタービン等の自家発
電機を常時稼働させることで発電を行いながら、その際
に自家発電機から発生する廃熱を利用した乾燥機に供給
し、汚泥を乾燥・滅菌する汚泥処理方法及びそのシステ
ムである。
【0028】更に、自家発電機からの廃熱の回収方法と
しては、エンジンの冷却水系から蒸気を回収する方法、
自家発電機からの燃焼排ガスを乾燥機に吹き込む方法、
もしくは燃焼排ガスを廃熱ボイラに導き蒸気を発生さ
せ、その蒸気を乾燥機に供給する方法とがあり、これら
の廃熱の回収方法を単独あるいは併用した実施形態があ
る。
【0029】無論、上記実施形態において、乾燥機の乾
燥能力が高いので、連続式脱水機や連続式濃縮機で処理
することなく、重力濃縮槽で沈降分離した汚泥を直接乾
燥機に送り込んで沈降汚泥を乾燥処理してもよい。
【0030】又、上記実施形態では、浄水場で用いられ
る汚泥処理システムとして説明したが、工業排水等の汚
泥を乾燥処理するシステムとして利用できることは言う
までもない。
【0031】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、重力沈
降汚泥をそのままか、もしくは脱水機あるいは連続式濃
縮機によって含水率を減少させた後に、自家発電機を稼
働させることで発電を行いながら、その際に自家発電機
から発生する廃熱を乾燥機に供給するように構成したの
で、汚泥処理における運転費を低減できるとともに、汚
泥の処理効率が向上する効果を有する。
【0032】又、本発明によれば、脱水ケーキの乾燥を
行うための熱源とし、自家発電機から発生する燃焼排ガ
ス等を利用しており、浄水場等に電源として、都市ガス
等の燃料を用いた自家発電機を稼働させた場合、その電
力コスト(燃料費)は買電料金より安くなることから、
自家発電で発生した電力を浄水場等で使用することで、
浄水場等に電源として自家発電機による電力を利用し、
汚泥処理における運転費を低減できるコストメリツトが
生じる利点がある。
【0033】更に、本発明によれば、自家発電機から発
生する廃熱を乾燥機の熱源として利用することで、運転
経費が削減できることから重力沈降汚泥を脱水あるいは
濃縮する工程を省略して直接乾燥機に送り込むことが可
能であり、汚泥の処理効率が向上する利点がある。
【0034】更に、本発明によれば、重力沈降汚泥の乾
燥処理における経費が低減できるので、真空脱水機や遠
心脱水機のような連続式脱水機に置き換えすることがで
きるために運転費を低減できるとともに処理効率が向上
する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚泥処理方法及びそのシステムの一実
施形態を説明するための図である。
【図2】本発明の汚泥処理方法及びそのシステムの他の
実施形態を説明するための図である。
【図3】従来の汚泥処理システムの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 重力濃縮槽 5 集塵機 6 コンデンサ 7 連続式脱水器又は濃縮機 8 乾燥機 9 自家発電機 10a,10b 伝熱管 11 廃熱ボイラ 12 ブロワ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄水場等における汚泥処理方法におい
    て、 浄水場等における排水に含まれる汚泥を重力沈降させた
    汚泥か、又は重力沈降させた後の汚泥を脱水機あるいは
    濃縮機によって含水率を減少させて乾燥機に送り、浄水
    場等の自家発電用電源として設置した都市ガスや重油等
    を燃料としたディーゼルエンジン、ガスエンジン及びガ
    スタービン等の自家発電機から発生する廃熱を前記乾燥
    機に供給して、前記汚泥を含水率50%以下まで乾燥・
    滅菌することを特徴とする汚泥処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の汚泥処理方法におい
    て、 前記自家発電機からの廃熱を前記自家発電機のエンジン
    の冷却水系から発生する蒸気を前記乾燥機に供給する
    か、前記自家発電機からの排ガスを前記乾燥機に吹き込
    むか、又は前記自家発電機からの排ガスを廃熱ボイラに
    導いて蒸気を発生させて、それを前記乾燥機に供給する
    方法のいずれか一つ又は併用して汚泥を乾燥することを
    特徴とする汚泥処理方法。
  3. 【請求項3】 浄水場等における汚泥処理システムにお
    いて、 浄水場等からの排水に含まれる汚泥を重力沈降させ、浄
    水場等の自家発電用電源として設置した都市ガスや重油
    等を燃料としたディーゼルエンジン、ガスエンジン及び
    ガスタービン等の自家発電機から発生する廃熱を利用し
    て、前記汚泥を乾燥させる乾燥機を具備することを特徴
    とする汚泥処理システム。
  4. 【請求項4】 浄水場等における汚泥処理システムにお
    いて、 浄水場等からの排水を重力沈降させた汚泥の含水率を減
    少させる連続式脱水機又は濃縮機と、 前記連続式脱水機又は濃縮機から送り込まれる汚泥を、
    浄水場等に設置した自家発電用電源である都市ガスや重
    油等を燃料とするディーゼルエンジン、ガスエンジン及
    びガスタービン等の自家発電機からの廃熱を熱源とし
    て、含水率50%以下まで乾燥・滅菌する乾燥機と、 を具備することを特徴とする汚泥処理システム。
  5. 【請求項5】 浄水場等における汚泥処理システムにお
    いて、 浄水場等からの排水を重力沈降させた汚泥の含水率を減
    少させる連続式脱水機又は濃縮機と、前記連続式脱水機
    又は濃縮機から送り込まれる汚泥を、浄水場等に設置し
    た自家発電用電源である都市ガスや重油等を燃料とする
    ディーゼルエンジン、ガスエンジン及びガスタービン等
    の自家発電機からの廃熱を熱源として、含水率50%以
    下まで乾燥・滅菌する乾燥機とを具備し、 前記自家発電機による電力を前記浄水場等の電力として
    用いるとともに、前記乾燥機の熱源を、前記自家発電機
    のエンジンの冷却水系から得られる蒸気、及び前記自家
    発電機からの燃焼排ガス、又は前記自家発電機からの燃
    焼排ガスを廃熱ボイラに導き、前記廃熱ボイラから得ら
    れる蒸気によることを特徴とする汚泥処理システム。
  6. 【請求項6】 浄水場等における汚泥処理システムにお
    いて、 浄水場等からの排水を重力沈降させた汚泥の含水率を減
    少させる連続式脱水機又は濃縮機から送り込まれる汚泥
    を、浄水場等に設置した自家発電用電源である都市ガス
    や重油等を燃料とするディーゼルエンジン、ガスエンジ
    ン及びガスタービン等の自家発電機からの廃熱を熱源と
    して、含水率50%以下まで乾燥・滅菌する乾燥機を前
    記自家発電機に隣接して設け、前記自家発電機による電
    力を前記浄水場等の電力として用いるとともに、前記乾
    燥機の熱源を、前記自家発電機のエンジンの冷却水系か
    ら得られる蒸気を前記乾燥機の伝熱管に循環させ、且
    つ、前記自家発電機からの燃焼排ガスを前記乾燥機に設
    けたノズルに供給するか、又は前記燃焼排ガスを廃熱ボ
    イラに導き、前記廃熱ボイラから得られる蒸気を前記乾
    燥機の伝熱管に循環させるようにしたことを特徴とする
    汚泥処理システム。
JP8218602A 1996-08-20 1996-08-20 汚泥処理方法及びそのシステム Pending JPH1057998A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002305965A (ja) * 2001-04-16 2002-10-22 Sumitomo Forestry Co Ltd 植物育成培地製造装置、植物育成培地製造方法、及び植物育成培地
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