JPH10510200A - 移植可能な管腔内補綴具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 血管または類似の管路の損傷したまたは疾病に罹った部分を補修または置換するときに用いられる移植可能な管腔内補綴具が提供される。該補綴具は、膨張自在なステント／グラフトの組み合わせを含み、一対のステントはグラフトのいずれかの端部に配置され、またさらに、該ステントの間に延びてそれらを相互連結し、またグラフトの内面のまわりに半径方向に互いに隔てられた複数のストラットを含む。このような構成によって、移植可能な補綴具は、移植中の圧縮された状態ではグラフトを内部で支持され、またさらに移植後にはグラフトの縦方向に添って半径方向に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】 移植可能な管腔内補綴具 発明の分野 本発明は、広くは、膨張自在の管腔内に移植可能な補綴具に関する。より詳し くは、本発明は、血管系の損傷した血管を補修または置換するために最小の侵害 度の方法で管腔内に移植することができる半径方向に支持されたグラフト／ステ ントの組み合わせに関する。 発明の背景 管腔内に移植可能は補綴装置を使用して血管等の身体の管腔の損傷を受けたま たは疾病に罹った部分を補修または置換することは、従来から知られている。最 小に侵害度の方法で管腔内に移植することによって、大がかりな外科手術を行な う必要なしに補修を行なうことができる。通常、この種の移植には、直接経皮的 に使用する繰り出しシステムあるいは静脈切開のような最小の侵害度の方法が用 いられる。このような繰り出しシステムを用いれば、損傷を受けた部分とは離れ た場所から血管内用構造物の移植を行なうことができる。このようにして行なわ れる管腔内移植は、外傷が少なく、複雑でなく、また一般に比較的安全な方法で るため、大がかりな外科手術に内在する危険が大きく低減される。このようにし て繰り出された補綴具は、血管の損傷を受けた部分をまたぐ管路を形成し、それ によって、血管にさらに損傷をあたえる危険なしにそこを通る血流を再び確立す る。血管の補修は、管腔内補綴具の比較的一般的な用途の一つであるが、この種 の補綴具は、補修が必要な身体の他の管腔でも使用するように構成することがで きる。 この技術分野では、さまざまな管腔内に繰り出すことのできる補綴装置が提案 されてきた。通常、この種の装置は、血管の損傷を受けた部位全体に広がるもの で、血液がそこを通って流れることができるように構成される。この種のグラフ トは、通常、圧縮自在で可撓性のある部材で、管腔内に繰り出せるように圧縮ま たは押し固めて小さい形状にされる。グラフトを所定の位置に確実に固定するた めに、補綴具は、また、グラフト自身に取り付けられた一以上のステントを含む ものとすることができる。ステントとは、圧縮自在のスプリングに似た部材で、 自動的に膨張することができるため、補綴具がその正規の位置で広げられると、 該ステントが膨張してグラフトを膨張させ、補修される管腔に接触するようにす る。ステントは、また、グラフトを所定の位置に固定し、それによって、ひとた び補綴具が移植されたら、該補綴具が移動するのを防ぐ役割りを果たす。 繰り出しカテーテルを介して管腔内に繰り出すことができるグラフト／ステン トの組み合わせを用いた血管内補綴具は、チューターのアメリカ合衆国特許第５ ３８７２３５号に図示され説明されている。この特許に記載されているのは、半 径方向に自動的に膨張自在の補綴具であって、スプリング・アセンブリに支持さ れている織られた多繊維ポリエステルの管状グラフトを含むものである。該スプ リング・アセンブリは、グラフトの各端部にある個々のステントを含む。該グラ フトとステントを圧縮された状態に保持するために、外装が用いられ、それが、 繰り出しカテーテルを介して管腔内に繰り出される。正規の位置に配置されたら 、外装が取り除かれ、血管内で、補綴具が損傷を受けた部分を横切るように自動 的に膨張できるようになる。個々のステントは、外側に向けられたとげ状部を含 むものとすることができ、これらのとげ状部が、血管にささって、補綴具を確実 に所定の位置に配置し、それが移動するのを防ぐ。 ’２３５号特許に記載されている装置は、損傷を受けた血管を横切って補綴具 を管腔内に移植するのに適切に役立つ。しかし、グラフトが、個々のステントに よってその互いに離れた対向する端部で支持されると、グラフトの中央部分は、 支持されなくなる。とくに移植の間に補綴具が曲がった経路を通るような場合、 支持されていないこの中央部分は、押し潰されて捩れたり折り曲げられたりする おそれがある。また、グラフトの各端部には、個別の互いに隔てられたステント が用いられるため、移植の間、ステントが相対的に軸方向に移動するおそれがあ る。 ジャントゥルコのアメリカ合衆国特許第５２８２８２４号には、経皮的に移植 可能な補綴具のこのような問題を解決する試みが示されている。この特許に開示 されているグラフト／ステントの組み合わせでは、互いに隔てられてグラフトの 対向する端部を支持するステントは、一本の細長いロッドで連結されている。こ の一本のロッドは、アセンブリが半径方向に圧縮および／または膨張したとき、 該アセンブリが縦軸に添って収縮するのに抵抗するように構成される。この’８ ２４号特許のステント・アセンブリの構成は、互いに隔てられたステントの間の 軸方向の間隔を維持するのに役立つが、ステントを連結するこの一本のロッドは 、その上に配置されるグラフトを半径方向に支持することにはほとんどあるいは まったく役立たない。すなわち、この’８２４号特許の補綴具は、いぜんとして 、移植中および移植後に、捩れ、押し潰し、または折り曲げのおそれがある。 したがって、押し潰し、捩れ、または折り曲げの危険なしに、グラフトを膨張 した状態に維持するように内部から適当な半径方向の支持を行なうステント／グ ラフトの組み合わせを含む補綴具を提供することがのぞまれる。発明の概要 本発明の一つの目的は、大がかりな外科手術を行なう必要なしに管腔内に移植 することができる移植可能な補綴装置を提供することである。 本発明の他の一つの目的は、損傷を受けた血管の補修に使用するための管腔内 に移植可能なステント／グラフトの組み合わせを提供することである。 本発明のさらに他の一つの目的は、移植中および移植後の押し潰し、捩れ、お よび折り曲げに抵抗するようにグラフトを半径方向に支持する管腔内に移植可能 で自動的に膨張するステント／グラフトの組み合わせを提供することである。 これらの目的および他の目的を効率的に達成するにあたって、本発明は、移植 可能なアセンブリを提供する。該アセンブリは、細長いほぼ管状で圧縮自在な対 向するタブを有するグラフトを含む。該グラフト内には、グラフトの該端部に隣 接した各位置で互いに隔てられた一対の弾性的に圧縮可能でほぼ管状のステント が配置される。複数の細長いストラットが、該ステントの間に延びてそれらを相 互連結する。該ストラットは、グラフトの内側円筒状表面のまわりで半径方向に 互いに隔てられてグラフトと接触するように構成され、それによって、圧縮され た状態ではグラフトを内部から半径方向に支持し、また移植後にもグラフトを長 手方向に添って半径方向に支持する。 以下で詳細に説明する好ましい実施形態にあっては、グラフトは、対向する開 いた端部を有するほぼ繊維性のグラフトである。一対のステントは、各々がジグ ザグ状に配置されたワイヤ部分で形成され、グラフトの該開いた端部に配置され る。少なくとも四つのストラットは、グラフトの中央部分に広がり、該二つのス テントを相互連結する。該ストラットは、互いに隔てられて、グラフトを内部か ら支持し、グラフトの捩れ、押し潰し、および折り曲げに抵抗し、また、該スト ラットの間での血栓の形成を抑えるように配置される。図面の簡単な説明 第１図は、本発明の膨張した状態の管腔内補綴具の縦断面図である。 第２図は、血管に移植された第１図の補綴具の縦断面図である。 第３図は、繰り出しカテーテル内で移植のために圧縮された状態にある第１図 の補綴具を示す。 第４図は、本発明の補綴具の一つのストラットの一部分の拡大平面図である。 第５図は、本発明の分岐した補綴具の補綴具の縦断面図である。 発明の詳細な説明 本発明は、疾病に罹ったまたは損傷を受けた血管または他の同様な管を置換ま たは補強するために該管の損傷を受けた部分に用いられる移植可能なアセンブリ に関する。この種の移植可能なアセンブリは、通常、補綴具と呼ばれる。第１図 を参照して、本発明の補綴具は、全体を補綴具１００で示される。補綴具１００ は、細長いほぼ管状のグラフト１０を含む。グラフト１０は、当該技術で公知の 任意の材料でつくられる通常のグラフトとすることができる。例えば、グラフト １０は、ポリエステルなどの合成糸を編みあるいは織ってつくることもできるし 、あるいは、延張させたポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）のような押し 出しプラスチックでつくることもできる。グループ１０は、繰り出力テーテルを 介して移植できるように圧縮自在である。 グラフト１０は、第一の開いた端部分１０ａおよびそれに対向する第二の開い た端部分１０ｂを有する。グラフト１０の第一の開いた端部分１０ａと第二の開 いた端部分１０ｂの間の管状の形状は、内面１３を含むグラフト１０の壁によっ て画定される。グループ１０の管状の形状は、移植後そこを通って血液が流れる ように構成された内側ルーメン（管腔）１５を画定する。 グループ１０内には、互いに隔てられて第一の開いた端部分１０ａと第二の開 いた端部分１０ｂに隣接する位置に、一対の弾性的に圧縮自在でほぼ管状のステ ント２０が配置される。ステント２０は、当該技術のこの種の用途で公知の任意 のステントとすることができ、また、ステンレススチールまたは他の金属または 合金、ポリマー材料、またはポリマーと金属の複合材料など当該技術では公知の 任意の材料でつくることができる。好ましくは、ステント２０は、ステンレスス チールのワイヤでつくられる。使用時には、ステント２４は、第２図に示すよう にグラフト１０を血管５０の壁に押しつける膨張した位置に保持する。本発明は 、当該技術で公知のすべての種類の膨張自在なステントを対象とするものであり 、例えば、自動的に膨張可能なステント、バルーン式に膨張可能なステント、等 々を挙げることができる。図示の好ましい実施形態にあっては、ステント２０は 、自動的に膨張可能な種類のもので、圧縮された状態の直径とより大きい膨張し た状態の直径の間で半径方向に膨張自在である。ステント２０は、閉じたジグザ グ状に形成される。この種のジグザグ状のステントは、一般にＺ−ステントと呼 ばれる。この種のＺ−ステントは、当該技術では公知であり、参考資料として本 出願に添付したジャントゥルコのアメリカ合衆国特許第４５８０５６８号に記載 されている。 ステント２０は、グラフト１０の内面１３に固定することができる。好ましく は、この固定は、ステント縫糸３６で行ない、該ステント縫糸は、当該技術で公 知の任意の縫糸とすることができる。ステント縫糸３６は、ステント２０をグラ フト１０の第一の開いた端部分１０ａおよび第二の開いた端部分１０ｂに隣接し た位置に保持するために用いられる。ステント縫糸３６は、立ち上がったステン ト・コイル３７のところでステント２０の取り付けることができ、該ステント・ コイルは、ステント縫糸３６を受けてグラフト１０に対するステント２０の移動 を防ぐことができるように構成される。 上に述べたようにまた第１図および第４図に示すように、ステント２０は、ジ グザグ状に構成される。このような形状の場合には、ステント２０は、複数のワ イヤ延長部２２を画定するワイヤで形成され、隣接するワイヤ延長部２２は互い に隔てられている。ワイヤ延長部２２は、個別の部材として配設し、隣接するワ イヤ延長部２２をステント接合部２４ｃおよび２４ｃで互いに連結することもで きる。この酔うな構成では、ステント２０は、通常、グラフト１０の第一の開い た端部分１０ａと第二の開いた端部分２０ｂに配置され、ステント２０の一部分 はグラフト１０の内側ルーメン１５内部にあり、ステント２０の一部分はグラフ ト１０の内側ルーメン１５の外側にあるようにする。このようにすれば、内部の ステント接合部２４ｃは、内側ルーメン１５内部に配置され、外部のステント接 合部２４ｄは、内側ルーメン１５の外側に配置される。この構成で、「内部」と いう用語は、移植可能なアセンブリ１００の中央あるいは中間部分に近い区域を 指し、「外部」という用語は、移植可能なアセンブリ１００の端部を越えて遠位 まで延びる区域を指す。このような構成では、ステント２０とグラフト１０に固 定するステント縫糸３６は、ワイヤ延長部２２の中の選ばれたもののほぼ空間部 分２２に配置されて効果的に固定を行なう。 ステント２０は、それに取り付けられた固定用とげ状部２５を含むものとする ことができる。この種の固定用とげ状部２５は、公知であり、ステントと組み合 わせて用いられ、血管５０と係合して、移植後に補綴具１００を血管５０内部の 所定の位置に固定するのに役立つ。固定用とげ状部２５は、ワイヤ延長部２２の 選ばれたものに取り付けられ、第４図に示すように、グラフト１０の内側ルーメ ン１５の外側の内部ステント接合部２４ｃと外部ステント接合部２４ｄに近くま たそれらに隣接する位置まで延びている。好ましくは、固定用とげ状部２５は、 ワイヤ延長部２２の選ばれたもののほぼ中間部分２２ａに取り付けられ、グラフ ト１０の外側まで延びる。このようにすれば、固定用とげ状部２５は、第２図に 示すように、血管５０内部に補綴具１００を固定するための効果的で中央で釣り 合った固定手段となる。 第１図に示すように、補綴具１００は、さらに、ステント２０の間で延びてそ れらを相互連結する複数のストラット４０を含む。ストラット４０は、グラフト １０の内面１０のまわりで半径方向に互いに隔てられ、またグラフト１０と接触 するように配置される。好ましくは、ストラット４０は、グラフト１０の内面１ ３のまわりで半径方向に等間隔で互いに隔てられる。この配置によって、圧縮さ れた状態のグラフト１０を効果的に内部から支持し、またさらに、移植後の膨張 した状態のグラフト１０を縦方向に添って半径方向に支持することになる。スト ラット４０は、ステンレススチールまたは他の金属または合金、ポリマー材料、 またはポリマーと金属の複合材料なで当該技術では公知の任意の材料でつくるこ とができる。好ましくは、ストラット４０は、ステント２０と同様な材料でつく られる。最も好ましくは、ステント２０とストラット４０は、ともにステンレス スチールのワイヤでつくられる。 第１図に示すように、ストラット４０は、グラフト１０の内側ルーメン１５と ほぼ平行にしたがってその中を通る血流の方向とほぼ平行に延びる。このような 配置によって、グラフト１０に対する効果的な支持が得られ、同時にグラフト１ ０内部での血栓の発生の可能性を抑える効果が得られる。 図示の好ましい実施形態にあっては、補綴具１００は、グラフト１０の内面１ ３のまわりで半径方向にほぼ等間隔で互いに隔てられた四つのストラット４０を 含む。このように四つのストラット４０を配設することによって、グラフト１０ には、移植中および後に十分な半径方向の支持があたえられ、血栓の形成の可能 性が抑えられる。 オプションとして、ストラット４０は、また、ステント縫糸３８を用いて直接 グラフト１０に固定することも可能である。各ストラット４０は、互いに隔てら れまたそれに添って立ち上がったコイル３９を含むものとすることができる。こ れらの立ち上がったストラットコイル３９は、上に述べたステント・コイル３７ と同様で、第１図に示したようにしてストラット縫糸３８を受けることができる 。ストラット縫糸３８とストラットコイル３９の係合は、ストラット４０のまわ りでのグラフト１０の位置を維持し、さらにグラフト１０を効果的に固定し支持 するのに役立つ。 ストラット４０は、公知の任意の取り付け手段によって両端で内部ステント接 合部２４ｃに取り付けることができる。好ましくは、ストラット４０は、第１図 および第４図に示すように、はんだ接合部４７で内部ステント接合部２４ｃには んだ付けされる。ストラット４０をこのように内部ステント接合部２４ｃに取り 付けることによって、補綴具１００内部で効果的な支持が得られ、またステント ２０の間で正しい距離が保持され、それによって移植中および後のステントの移 動を防ぐことができる。好ましい実施形態似合っては、ストラット４０は、それ らの近くでまたそれらに隣接して延びる固定用とげ状部２５のない内部ステント 接合部２４ｃに取り付けられる。 ここでは、四つの等間隔で互いに隔てられたストラット４０を示したが、本発 明は、異なる数のストラットを使用することも含むものである。各特定の事例で 用いられるストラットの数は、ステント２０の特定の構成によって変化する。ス トラット４０は、内部ステント接合部２４ｃの数と１対１の対応で配設して（第 ４図）、各内部ステント接合部２４ｃから一つのストラット４０が延びる構成と することもできる。あるいは、一つおきの内部ステント接合部２４ｃからストラ ット４０を延ばし、したがって、ストラット４０の数が各ステントの内部ステン ト接合部２４ｃの数の半分となるようにすることもできる。グラフト１０を半径 方向に十分に支持するためには最低三ないし四のステントが必要と考えられるが 、それより多い数のストラットを使用することも可能である。 第５図に示す本発明の他の一実施形態にあっては、分岐したグラフト９０が提 供される。分岐したグラフト９０は、第一の開いた端部分９０ａと第二の開いた 端部分９０ｂ、ならびに第二の端部分９０ｂから延びる一対の管状脚部９１を含 む。管状脚部９１は、脚の開いた端部分９１ａおよび脚取り付け部分９１ｂ、な らびに内側ルーメン９５から両管状脚部９１および客の開いた端部分９１ａを介 して血流を通す連絡通路を含む。このような分岐したグラフトは、当該技術では 公知であり、移植手術では広く用いられている。 この実施形態にあっては、第一の開いた端部分９０ａに隣接してステント２０ ａが存在し、第二の端部分９０ｂに隣接して第二のステント２０ｂが存在し、ス トラット４０は、上に述べたと同様にして両者の間で延びている。ただし、この 実施形態にあっては、前記第二の端部分９０ｂに隣接して配置されるステント２ ０ｂは、完全に分岐したグラフト９０の内部ルーメン９５の内部に配置される。 このような配置によって、その上に固定用とげ状部を配設する必要がなくなる。 この実施形態にあっては、上に述べたステント２０と似た種類の、弾性的に圧 縮自在で、ほぼ管状で互いに隔てられた追加の対の脚状ステント２９ａおよび２ ９ｂを、各管状脚部９１の内部の分岐したグラフト９０脚部の開いた端部分９１ ａに隣接しまたの第二の端部分９０ｂから隔てられた位置に配置することもでき る。このような追加の脚状ステント２９ａおよび２９ｂによって、管状脚部 ９１は、ステント２０ａおよび２０ｂと同様に血管５０と接触した状態に保持さ れる。脚状ステント２９ａは、好ましい実施形態の場合と同様にして脚状ステン ト２９ａを血管に固定するための固定用とげ状部２５を含むものとすることもで きる。さらに、管状脚部９１の内部に追加のストラット４９を含めることもでき る。追加のストラット４９は、第５図に示した脚状ステント２９ａおよび２９ｂ の間で両端に取り付けられる。各追加の対のストラット４９は、各対の脚状ステ ント２９ａおよび２９ｂの間に延びる。追加のストラット４９は、分岐したグラ フト９０の本体部分のストラット４０と同様に機能して、管状脚部９１を半径方 向に支持する。 本発明の補綴具は、例えば経皮移植、静脈切開、等々、任意の公知の移植方法 を用いて身体内部に移植することができる。好ましくは、本発明の補綴具は、侵 害性がきわめて少ないの経皮挿入が可能な展開システムとともに用いられる。こ の種の展開システムは、公知であり、参考資料として本発明出願に添付したチュ ーターのアメリカ合衆国特許第５３８７２３５号に記載されている。 以上、本発明をいくつかの好ましい実施形態によって説明したが、当業者には 、本発明の範囲から逸脱することなくさまざまな変更が可能なことが理解されよ う。

【手続補正書】 【提出日】１９９７年１２月１日 【補正内容】 請求の範囲 １．移植可能なアセンブリであって、 対向した端部分を備えた、細長く、ほぼ管状の圧縮可能なグラフトと、 前記グラフトの前記端部分に隣接した間隔を隔てた位置で前記管状グラフト 内に配置された弾性的に圧縮可能なほぼ管状の一対のステントと、 前記ステント間に延び、これらを互いに連結する複数のストラットを有し、 前記ストラットが、前記グラフトの内面のまわりに半径方向に間隔を隔てられ、 圧縮された状態にあるときには前記グラフトに内部支持を提供し、移植後、前記 グラフトの長さに沿って半径方向支持を提供するため、前記グラフトの内面と接 触することができるように位置決めされた、 前記ストラットがストラット縫糸と係合する立ち上がったストラットコイル を備え、前記ストラットコイルと前記ストラット縫糸の前記係合が、前記グラフ トの位置を前記ストラットのまわりに維持して、前記グラフトを前記ストラット に固定する、 移植可能なアセンブリ。 ２．前記ステントを前記グラフト内でその前記端部に隣接して固定するための手 段を有する、請求の範囲第１項に記載の移植可能なアセンブリ。 ３．前記固定手段は、前記ステントが前記グラフトに縫い付けられることを含む 請求の範囲第２項に記載の移植可能なアセンブリ。 ４．前記各ステントは、複数のワイヤ延長部を構成するワイヤで形成され、前記 ワイヤ延長部が、隣接したワイヤ延長部間に空間を有するジグザグな形状に配置 された、請求の範囲第１項に記載の移植可能なアセンブリ。 ５．前記ステントの各々の隣接したワイヤ延長部が、半径方向に間隔を隔てられ た中間ステント接合部と、半径方向に間隔を隔てられた遠位ステント接合部とで 連結され、前記中間ステント接合部は、前記遠位ステント接合部から長手方向に 間隔が隔てられている、請求の範囲第４項に記載の移植可能なアセンブリ。 ６．前記各ストラットは、いずれかの端部が前記ステントに連結された細長い部 材である請求の範囲第５項に記載の移植可能なアセンブリ。 ７．前記各ストラットは、いずれかの端部が前記中間ステント接合部のうちの一 つに連結されている、請求の範囲第６項に記載の移植可能なアセンブリ。 ８．前記ストラットは、前記中間ステント接合部の各々に連結された、請求の範 囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 ９．前記ストラットは、前記中間ステント接合部の一つおきに連結された、請求 の範囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 10．前記グラフトは、織物グラフトである、請求の範囲第１項に記載の移植可能 なアセンブリ。 11．前記ステントは、自己膨張ステントである、請求の範囲第１項に記載の移植 可能なアセンブリ。 12．前記アセンブリは、血管に移植することができるように設計され、前記ステ ントは、これらの間での血栓の形成に抵抗するのに十分な距離で、半径方向に間 隔を隔てられる、請求の範囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 13．前記ステントの少なくとも一つには固定用とげ状部が取り付けられ、前記固 定用とげ状部は、前記血管と係合することができるようになっている、請求の範 囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 14．前記固定用とげ状部は、前記ワイヤ延長部のうちの選択されたものに取り付 けられ、前記ステント接合部に近位でこれらに隣接した位置まで延び、請求の範 囲第１３項に記載の移植可能なアセンブリ。 15．前記ストラットは、前記延びた固定用とげ状部に隣接した前記ステント接合 部以外の前記ステント接合部に取り付けられた請求の範囲第１４項に記載の移植 可能なアセンブリ。 16．さらに、前記ストラットを前記ステント接合部に取り付けるための手段を有 する、請求の範囲第１５項に記載の移植可能なアセンブリ。 17．前記取り付け手段は、前記ステント接合部にはんだ付けされた前記ストラッ トを含む、請求の範囲第１６項に記載の移植可能なアセンブリ。 18．前記グラフトは、第一の開いた端部分と、対向した第二の端部分と、前記第 二の端部分から延びる一対の管状脚部とを備えた分岐グラフトであり、前記管状 脚部は、脚開放端部を有する、請求の範囲第１項に記載の移植可能なアセンブリ 。 19．前記対の一方のステントは、前記第一開放端部分に隣接して配置され、前記 対の他方のステントは、前記第二の端部分に隣接して配置される、請求の範囲第 １８項に記載の移植可能なアセンブリ。 20．前記管状脚部の一方の内部に位置決めされた、間隔を隔てられ、弾性的に圧 縮可能なほぼ管状の追加の第一の対のステントと、前記管状脚部の他方の内部に 位置決めされた、間隔を隔てられ、弾性的に圧縮可能なほぼ管状の追加の第二の 対のステントとを有し、前記追加の第一および第二の対の各々の一方の前記ステ ニトは、前記各脚部の前記各開放端部に隣接して配置された、請求の範囲第１９ 項に記載の移植可能なアセンブリ。 21．前記第一および第二の追加の対のステントの間に延び、これらを互いに連結 する追加の複数のストラットを含む、請求の範囲第１９項に記載の移植可能なア センブリ。 22．移植可能な補綴具において、 管状内面を備えた、細長い、半径方向に圧縮可能なグラフトを有し、該グラ フトが、対向する第一および第二開放端部分を備え、 前記管状グラフト内に支持されたステント・アセンブリを有し、該ステント ・アセンブリが、 前記第一開放端部分に隣接して前記グラフト内に支持された、ほぼ管状の半 径方向に自己膨張した第一のステントと、 前記第二開放端部分に隣接して前記グラフト内に支持された、ほぼ管状の半 径方向に自己膨張した第二のステントと、 前記第一および第二のステントの間に延び、これらを互いに連結する複数の ストラットとを備え、前記ストラットが、前記グラフトの前記管内面のまわりに も半径方向に間隔を隔てられ、それと接触して前記グラフトに内部支持を提供す ることができるように前記グラフトの管内面と接触する、 前記ストラットがストラット縫糸と係合する立ち上がったストラットコイル を備え、前記ストラットコイルと前記ストラット縫糸の前記係合が、前記グラフ トの位置を前記ストラットのまわりに維持して、前記グラフトを前記ストラット に固定する、 移植可能なアセンブリ。 23．前記複数のストラットは、前記グラフトの前記管内面のまわりに半径方向に ほぼ等しく間隔で隔てられた少なくとも四つのストラットを含む、請求の範囲第 ２２項の補綴具。 24．前記ステントおよび前記ストラットは、金属ワイヤで形成される、請求の範 囲第２３項に記載の補綴具。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．移植可能なアセンブリであって、 対向した端部分を備えた、細長く、ほぼ管状の圧縮可能なグラフトと、 前記グラフトの前記端部分に隣接した間隔を隔てた位置で前記管状グラフト 内に配置された弾性的に圧縮可能なほぼ管状の一対のステントと、 前記ステント間に延び、これらを互いに連結する複数のストラットを有し、 前記ストラットが、前記グラフトの内面のまわりに半径方向に間隔を隔てられ、 圧縮された状態にあるときには前記グラフトに内部支持を提供し、移植後、前記 グラフトの長さに沿って半径方向支持を提供するため、前記グラフトの内面と接 触することができるように位置決めされた、 移植可能なアセンブリ。 ２．前記ステントを前記グラフト内でその前記端部に隣接して固定するための手 段を有する、請求の範囲第１項に記載の移植可能なアセンブリ。 ３．前記固定手段は、前記ステントが前記グラフトに縫い付けられることを含む 請求の範囲第２項に記載の移植可能なアセンブリ。 ４．前記各ステントは、複数のワイヤ延長部を構成するワイヤで形成され、前記 ワイヤ延長部が、隣接したワイヤ延長部間に空間を有するジグザグな形状に配置 された、請求の範囲第１項に記載の移植可能なアセンブリ。 ５．前記ステントの各々の隣接したワイヤ延長部が、半径方向に間隔を隔てられ た中間ステント接合部と、半径方向に間隔を隔てられた遠位ステント接合部とで 連結され、前記中間ステント接合部は、前記遠位ステント接合部から長手方向に 間隔が隔てられている、請求の範囲第４項に記載の移植可能なアセンブリ。 ６．前記各ストラットは、いずれかの端部が前記ステントに連結された細長い部 材である請求の範囲第５項に記載の移植可能なアセンブリ。 ７．前記各ストラットは、いずれかの端部が前記中間ステント接合部のうちの一 つに連結されている、請求の範囲第６項に記載の移植可能なアセンブリ。 ８．前記ストラットは、前記中間ステント接合部の各々に連結された、請求の範 囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 ９．前記ストラットは、前記中間ステント接合部の一つおきに連結された、請求 の範囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 10．前記グラフトは、織物グラフトである、請求の範囲第１項に記載の移植可能 なアセンブリ。 11．前記ステントは、自己膨張ステントである、請求の範囲第１項に記載の移植 可能なアセンブリ。 12．前記アセンブリは、血管に移植することができるように設計され、前記ステ ントは、これらの間での血栓の形成に抵抗するのに十分な距離で、半径方向に間 隔を隔てられる、請求の範囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 13．前記ステントの少なくとも一つには固定用とげ状部が取り付けられ、前記固 定用とげ状部は、前記血管と係合することができるようになっている、請求の範 囲第７項に記載の移植可能なアセンブリ。 14．前記固定用とげ状部は、前記ワイヤ延長部のうちの選択されたものに取り付 けられ、前記ステント接合部に近位でこれらに隣接した位置まで延び、請求の範 囲第１３項に記載の移植可能なアセンブリ。 15．前記ストラットは、前記延びた固定用とげ状部に隣接した前記ステント接合 部以外の前記ステント接合部に取り付けられた請求の範囲第１４項に記載の移植 可能なアセンブリ。 16．さらに、前記ストラットを前記ステント接合部に取り付けるための手段を有 する、請求の範囲第１５項に記載の移植可能なアセンブリ。 17．前記取り付け手段は、前記ステント接合部にはんだ付けされた前記ストラッ トを含む、請求の範囲第１６項に記載の移植可能なアセンブリ。 18．前記グラフトは、第一の開いた端部分と、対向した第二の端部分と、前記第 二の端部分から延びる一対の管状脚部とを備えた分岐グラフトであり、前記管状 脚部は、脚開放端部を有する、請求の範囲第１項に記載の移植可能なアセンブリ 。 19．前記対の一方のステントは、前記第一開放端部分に隣接して配置され、前記 対の他方のステントは、前記第二の端部分に隣接して配置される、請求の範囲第 １８項に記載の移植可能なアセンブリ。 20．前記管状脚部の一方の内部に位置決めされた、間隔を隔てられ、弾性的に圧 縮可能なほぼ管状の追加の第一の対のステントと、前記管状脚部の他方の内部に 位置決めされた、間隔を隔てられ、弾性的に圧縮可能なほぼ管状の追加の第二の 対のステントとを有し、前記追加の第一および第二の対の各々の一方の前記ステ ニトは、前記各脚部の前記各開放端部に隣接して配置された、請求の範囲第１９ 項に記載の移植可能なアセンブリ。 21．前記第一および第二の追加の対のステントの間に延び、これらを互いに連結 する追加の複数のストラットを含む、請求の範囲第１９項に記載の移植可能なア センブリ。 22．移植可能な補綴具において、 管状内面を備えた、細長い、半径方向に圧縮可能なグラフトを有し、該グラ フトが、対向する第一および第二開放端部分を備え、 前記管状グラフト内に支持されたステント・アセンブリを有し、該ステント ・アセンブリが、 前記第一開放端部分に隣接して前記グラフト内に支持された、ほぼ管状の半 径方向に自己膨張した第一のステントと、 前記第二開放端部分に隣接して前記グラフト内に支持された、ほぼ管状の半 径方向に自己膨張した第二のステントと、 前記第一および第二のステントの間に延び、これらを互いに連結する複数の ストラットとを備え、前記ストラットが、前記グラフトの前記管内面のまわりに も半径方向に間隔を隔てられ、それと接触して前記グラフトに内部支持を提供す ることができるように前記グラフトの管内面と接触する、 移植可能な補綴具。 23．前記複数のストラットは、前記グラフトの前記管内面のまわりに半径方向に ほぼ等しく間隔で隔てられた少なくとも四つのストラットを含む、請求の範囲第 ２２項の補綴具。 24．前記ステントおよび前記ストラットは、金属ワイヤで形成される、請求の範 囲第２３項に記載の補綴具。