JPH10507776A - トロンボポエチン受容体に結合するペプチドおよび化合物 - Google Patents

トロンボポエチン受容体に結合するペプチドおよび化合物

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JPH10507776A JP9501903A JP50190397A JPH10507776A JP H10507776 A JPH10507776 A JP H10507776A JP 9501903 A JP9501903 A JP 9501903A JP 50190397 A JP50190397 A JP 50190397A JP H10507776 A JPH10507776 A JP H10507776A
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Abstract

(57)【要約】 受容体は、トロンボポエチン受容体に結合して、活性化するペプチドおよびペプチド擬態物である。このようなペプチドおよびペプチド擬態物は、血液学的疾患、とりわけ化学療法、放射線療法、または骨髄移植によって生じた血小板減少症の治療方法の他、標識されたペプチドおよびペプチド擬態物を用いた診断法法において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 トロンボポエチン受容体に結合するペプチドおよび化合物本件に関わる相互参照 本出願は、1995年6月7日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第08/485,301号 および1995年6月7日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第08/478,128号の一部 継続出願であり、全ての目的で、参照文献として両者の全体を本明細書の一部と する。発明の背景 本発明は、トロンボポエチン受容体(c-mplまたはTPO-R)に結合して、活 性化するペプチドおよび化合物、あるいは、そうでなければTPOアゴニストと して作用するペプチドおよび化合物を提供する。本発明は、生物化学および医化 学の分野に応用することができ、とりわけヒトの疾病を治療するために使用され るTPOアゴニストを提供する。 巨核球は骨髄由来の細胞であり、循環血流中の血小板を産生するのに必要であ ろ。多くの種において、巨核球は骨髄細胞の0.25%未満を占めるにすぎないが、 容積は、典型的な骨髄細胞の10倍である。クーターら(Kuter et al.)の「Pr oc.Natl.Acai.Sci.USA」91:11104-11108(1994)を参照されたい。巨核球は 、核内有糸分裂として知られる過程を経て核を複製するが、細胞分裂は行わず、 それによって倍数細胞が生じる。血小板の数が減少すると、核内有糸分裂速度が 増大し、倍数性がさらに増大した巨核球が形成され、巨核球の数が3倍にまで増 えるかもしれない。ハーカー(Harker)の「J.Clin.Invest.」47:458-465(1 968)を参照されたい、対照的に、血小板の数が上昇すると、核内有糸分裂速度が 減少し、倍数性が減少した巨核球が形成され、巨核球の数が、50%にまで減少す るかもしれない。 循環血小板の量が、骨髄巨核球の核内有糸分裂速度および数を制御する正確な 生理学的フィードバック機構は知られていない。現在では、このフィードバック ループの仲介に関与する循環血小板生産因子は、トロンボポエチン(TPO)であ る と考えられている。 さらに具体的にいえば、TPOは、血小板減少症に含まれる症状において、主要 な液性調節因子であることが示されてきた。例えば、メトカルフ(Metcalf)の 「Nature」369:519-520(1994)を参照されたい。いくつかの研究において、TP Oが血小板数、血小板サイズ、レシピエント動物の血小板中へのアイソトープの 取込みを増大させることが示されている。具体的には、TPOは、いくつかの方 法で、巨核球に影響を与える:すなわち、 (1)巨核球のサイズおよび数を増大させる; (2)DNA含量の増加をもたらす; (3)巨核球の核内有糸分裂を増加させる; (4)巨核球の成熟を促進せしめる; (5)アセチルコリンエステラーゼ陽性小細胞の形をした、骨髄中の前駆体細胞 数を増加せしめる と考えられている。 血小板(トロンボサイト)は血液凝固に必要であり、血小板の数がきわめて少 ないと、患者は大出血のために死亡する危険がきわめて大きく、TPOは、例え ば、主として血小板欠損による疾患などの、様々な血液学的な疾患の診断および 治療の両者に、有用に応用できる可能性をもっている。現在進行中の、TPOの 臨床試験により、TPOを患者に対して、安全に投与し得ることが示されている 。さらに、近年の研究により、TPO療法の効力を血小板減少症(特に化学療法 、放射線療法、または癌もしくはリンパ腫の治療としての骨髄移植の結果生じた 血小板減少症)の治療にまで拡張していくことに対する基礎が得られている。例 えば、マクドナルド(McDonald)Am.J.Ped.Hematology/Oncology 14:8-2 1(1992)を参照されたい。 TPOをコードする遺伝子は、既にクローニングされ、特性が明らかとなって いる、クーターらの「Proc.Natl.Acad.Sci.USA」91:11104-11108(1994); バーレーら(Barley et al.)の「Cell」77: 1117-1124(1994); カウシャンス キーら(Kaushansky et al.)の「Nature」369: 568-571(1994); ウェンドリ ングら(Wendling et al.)の「Nature」369:571-574(1994); サウベージら( Sauvage et al.)の「Nature」369:533-538(1994)を参照されたい。トロンボポエチンは 、見かけの分子量が25〜31kDaであり、共通のN末端アミノ酸配列を有する少な くとも2つの型が存在する糖タンパク質である。バートレーら(Bartley et al .)の「Cell」77: 1117-1124(1994)を参照されたい。トロンボポエチンは、Ar g-Arg切断を受け得る部位によって分断される、二つの別個の領域を有するよう である。該アミノ末端領域は、ヒトとマウスの間で、高度に保存されており、エ リスロポエチン、インターフェロン-aおよびインターフェロン-bと幾分相同性が ある。カルボキシ末端領域は、種によって大きく相違が見られる。 ヒトTPO-R(c-mplとしても知られている)のDNA配列およびコードされ ているペプチド配列は既に文献に記載されている。ビゴンら(Vigon et al.)の「 Proc.Natl.Aca.Sci.USA」89:5640-5644(1992)を参照されたい。TPO-R はヘマトポエチン成長因子受容体ファミリーの一員であり、該ファミリーは、細 胞外ドメインが、N末端部位に存在する4つの保存されたシステイン残基、およ び膜貫通領域付近のWSXWSモチーフを含むという共通の構造デザインをもつ ことによって特徴付けられる。バーザン(Bazan)のProc.Natl.Acad.Sci. USA 87:6934-6938(1990)を参照されたい。該受容体が、造血において機能的 な役割を果たしているという証拠には、受容体の発現が脾臓、骨髄、またはマウ ス胎児の肝臓(スーリら(Souyri et al.)の「Cell」63:1137-1147(1990)を 参照されたい)およびヒトの巨核球、血小板およびCD34+細胞(メチアら(Meth ia et al.)「Blood」82: 1395-1401(1993))に限局しているという観察が含まれる 。さらに、CD34+細胞をmplRNAのアンチセンス合成オリゴヌクレオチドに晒 すと、赤芽球または骨髄球のコロニー形成には影響を与えずに、巨核球コロニー の出現を阻害する。研究者の中には、G-CSFおよびエリスロポエチン受容体 の場合と同様に、該受容体はホモ2量体として機能すると推量する者もいる。 クローニングされたTPO-R遺伝子が入手可能となったことにより、この重 要な受容体のアゴニストの探索が盛んになっている。組換え受容体タンパク質が 入手可能になったことにより、種々のランダムまたは準ランダムなペプチドを多 様に生成する系において、受容体-リガンド相互作用の研究を行うことが可能と なっている。 これらのシステムには、アメリカ合衆国特許第5,270,170号および第5,338,665 号に記載されている「プラスミド上のペプチド」システム;1991年6月20日出願 、アメリカ合衆国特許出願番号第07/718,577号、1990年6月20日出願、アメリカ 合衆国特許出願番号第07/541,108号、クウィーラら(Cwirla et al.)の「Proc. Natl.Acad.Sci.USA」87: 6378-6382(1990)に記載されている「ファージ上 のペプチド」システム;1993年10月29日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第08 /144,775号およびPCT WO 95/11992に基づく、これらの一部継続出願である 1994年9月2日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第08/300,262号に記載されて いる「ポリソーム」システム;1993年11月12日出願、アメリカ合衆国特許出願番 号第08/146,886号、1992年9月16日出願、第07/946,239号、1991年9月18日出願 、第07/762,522号に記載されている「コードされた合成ライブラリー」システム ;アメリカ合衆国特許第5,143,854号に記載されている「きわめて大規模な固定 化されたポリマー合成」システム;1990年12月13日公開、PCT国際公開番号第 90/15070:1990年12月6日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第07/624,120号; フォドールら(Fodor et al.)の「Science」251: 767-773(2/1991);ダウアーおよ びフォドール(Dower and Fodor)の「Ann.Rep.Med.Chem」26:271-180(199 1);および1991年12月6日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第07/805,727号が 含まれ、前出の特許出願および刊行物は、参照文献として、それぞれ本明細書の 一部をなす。 血小板減少症を患っている患者の血小板レベルの回復が遅いことは、由々しい 問題であり、血小板の再生を加速することができる血液成長因子アゴニストの探 索を危急のものとしている。本発明は、そのようなアゴニストに関する。発明の概要 本発明は、少なくとも、TPO-Rに強く結合するという特性、およびTPO- Rを活性化し得るという特性を有する特定の低分子量ペプチドおよびペプチド擬 態物(peptide mimetics)を決定するという、新規且つ予期されない発見を目指 したものである。従って、このようなペプチドおよびペプチド擬態物は、TPO によって仲介される症状(例えば、化学療法、放射線療法または骨髄移植によっ て生じ た血小板減少症)を治療するという治療目的の他、造血機構の研究における診断 目的、および巨核球および関連始源細胞をインビトロで増殖するのに有用である 。 治療目的および/または診断目的に適する、ペプチドおよびペプチド擬態物は 、IC50(以下の実施例3(実施例中では、IC50が小さいほど、TPO-Rへ の結合親和性が強くなる)で明示されている、結合親和性アッセイによって決定 される)が、約2mM以下である。薬学的な目的においては、ペプチドおよびペ プチド擬態物のIC50は、好ましくは、約100μM、より好ましくは、500nMに すぎない。好適な実施態様においては、ペプチドまたはペプチド擬態物の分子量 は、約250〜8000ダルトンである。 診断目的に用いる場合には、ペプチドおよびペプチド擬態物は、好ましくは、 検出可能な標識でラベルされており、それ故このような標識をもたないペプチド およびペプチド擬態物は、標識されたペプチドおよびペプチド擬態物の調製にお ける中間体としての役割を果たす。 分子量およびTPO-Rへの結合親和性に関して、設定された基準に適合する ペプチドは、9個以上のアミノ酸を具備し、該アミノ酸は、天然に存在するアミ ノ酸または合成(天然には存在しない)アミノ酸である。ペプチド擬態物には、 以下の修飾: 1以上のペプチド[-C(O)NR-]結合(ボンド)が、-CH2-カルバメート [-CH2-C(O)NR-]結合;ホスホネート結合;-CH2-スルホンアミド[-C H2-S(O)2NR-]結合;尿素[-NHC(O)NH-]結合;-CH2-2級アミン 結合;またはアルキル化ペプチド結合[-C(O)NR6-ここでR6は低級アルキル ]のような非ペプチド結合に置換されたペプチド; N末端が、-NRR1基;-NRC(O)R基;NRC(O)OR基;-NRS(O)2 R基;-NHC(O)NHR基(ここで、RおよびR1は水素または低級アルキル( ただしRおよびR1の両者が水素であってはならない));スクシンイミド基; ベンジルオキシカルボニル-NH-(CBZ-NH-)基;またはフェニル環上に、低 級アルキル、低級アルコキシ、塩素、および臭素からなる群から選択される、1 〜3個の置換基を有する」ベンジルオキシカルボニル-NH-基に誘導化されてい るペプチド; または、C末端が、-C(O)R2(ここでR2は低級アルコキシおよび-NR34 (こ こで、R3およびR4は、水素および低級アルキルからなる群から独立に選択され る)からなる群から選択される)に誘導化されているペプチド を1以上有するペプチドが含まれる。 従って、好適なペプチドおよびペプチド擬態物には、 (1)分子量がおよそ5000ダルトン以下で、且つ (2)IC50で表した、TPO-Rへの結合親和性が、約100μMにすぎない ような化合物が含まれる。 ここで、該ペプチドの-C(O)NH-結合のうちの0〜全部が、-CH2-OC(O )NR-結合:ホスホネート結合:-CH2-S(O)2NR-結合;-CH2-NR結合; および-C(O)NR6-結合;および-NHC(O)NH-結合(ここでRは水素また は低級アルキルであり、R6は低級アルキルである。)からなる群から選択され る結合に置換され; さらに、前記ペプチドまたはペプチド擬態物のN末端は、-NRR1基;-NR C(O)R基:NRC(O)OR基;-NRS(O)2R基;-NHC(O)NHR基;ス クシンイミド基;ベンジルオキシカルボニル-NH-基;およびフェニル環上に、 低級アルキル、低級アルコキシ、塩素、および臭素(ここで、RおよびR1は水 素または低級アルキルからなる群から独立に選択される)からなる群から選択さ れる、1〜3個の置換基を有するベンジルオキシカルボニル-NH-基からなる群 から選択され; さらに前記ペプチドまたはペプチド擬態物のC末端は、式-C(O)R2(ここで R2は、ヒドロキシ、低級アルコキシおよびNR34(ここでR3およびR4は、 水素および低級アルキルからなる群から独立に選択される、また環状ペプチドお よび生理学的に受容可能な、該環状ペプチドの塩を作るために、任意に、該NR34の窒素原子をペプチドのN-末端のアミン基してもよい))を有する。 関連した実施態様においては、本発明は、共有結合によって結合された検出可 能な標識を有する、前述したようなペプチドまたはペプチド擬態物を具備する、 標識されたペプチドまたはペプチド擬態物に誘導される。 本発明の、いくつかの実施態様においては、使用するのに好適なペプチドには 、アミノ酸配列: X1234567 (ここで、X1はC,L,M,P,Q,V:X2はF,K,L,N,Q,R,S,TまたはV ;X3は C,F,I,L,M,R,S,VまたはW:X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ 酸のうちのいずれでもよい:X5はA,D,E,G,K,M,Q,R,S,T,VまたはY ;X6はC,F,G,L,M,S,V,WまたはY;およびX7はC,G,I,K,L,M,N, RまたはVである。)を具備するコア構造を有するペプチドが含まれる。 好適な実施態様においては、該コアペプチドは、アミノ酸配列: X8GX12345WX7 (ここで、X1はL,M,P,QまたはV;X2はF,R,SまたはT;X3はF,L, VまたはW;X4はA,K,L,M,R.S,VまたはT;X5はA,E,G,K,M,Q,R ,SまたはT;X7はC,I,K,L,MまたはV;および各X8残基は、遺伝的にコ ードされる20のL-アミノ酸のうちの何れか、それらの立体異性体であるD-アミ ノ酸;および非天然のアミノ酸から独立に選択される。)を具備する。好ましく は、各X8残基は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸のうちの何れかから、お よびそれらの立体異性体であるD-アミノ酸のうちの何れかから独立に選ばれる 。好適な実施態様においては、X1はP;X2はT;X3はL;X4はR;X5はE またはQ;X7はIまたはLである。 さらに好ましくは、コアペプチドは、アミノ酸配列: X98GX12345WX7 (ここで、X9はA,C,E,G,I,L,M,P,Q,R,S,TまたはV;およびX8 はA,C,D,E,K,L,Q,R,S,TまたはVである。)を具備する。より好まし くは、X9はAまたはI;およびX8はD,EまたはKである。 特に好適なペプチドには、:GGCADGPTLREWISFCGG;GNA DGPTLRQWLEGRRPKN;GGCADGPTLREWISFCGGK; TIKGPTLRQWLKSREHTS;SIEGPTLREWLTSRTPH S;LAIEGPTLRQWLHGNGRDT;CADGPTLREWISFC; およびIEGPTLRQWLAARAが含まれる。 さらに本発明の実施態様では、本発明において使用するのに好適なペプチドに は、アミノ酸配列: CX234567 (ここで、X2はK,L,N,Q,R,S,TまたはV;X3はC,F,I,L,M,R,S またはV;X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸のうちの何れか;X5は A,D,E,G,S,Vま たはY;X6はC,F,G,L,M,S,V,WまたはY;およびX7はC,G,I,K,L, M,N,RまたはVである。)を具備するコア構造を有するペプチドが含まれる。 さらに好適な実施態様においては、X4はA,E,G,H,K,L,M,P,Q,R,S,T またはWである。別の実施態様では、X2はSまたはT;X3はLまたはR;X4 はR;X5はD,EまたはG;X6はF,LまたはW:X7はI,K,L,RまたはVで ある。特に好適なペプチドには、:GGCTLREWLHGGFCGGが含まれ る。 さらなる実施態様においては、本発明において使用するのに好適なペプチドに は、アミノ酸配列: X8CX234567 (ここで:X2はF,K,L,N,Q,R,S,TまたはV;X3はC,F,I,L,M,R ,S,VまたはW;X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸の何れか;X5は A,D,E,G,K,M,Q,R,S,T,VまたはY;X6はC,F,G,L,M,S,V,Wま たはY;X7はC,G,I,K,L,M,N,RまたはV;X8は遺伝的にコードされる2 0のL-アミノ酸のうちの何れかである。)を具備する構造を有するペプチドが含 まれる。いくつかの実施態様においては、X8は、好ましくは、G,S,Yまたは Rである。 本明細書に記載されている化合物は、TPOによって実施される疾病の予防お よび治療において有用であり、特に、化学療法、放射線療法または骨髄移植によ って起こる血小板減少症を含む(ただしこれに限定はされない)血液学的疾病の 治療に有用である。このように、本発明は、TPOアゴニストによる治療が効果 的であるような疾患を患う患者を治療する方法をも提供し、患者は本発明の化合 物を治療的有効投与量もしくは有効量与えられるか、または投与される。 本発明は、本明細書に記載された化合物を1以上具備する薬学的組成物および 生理学的に受容可能な担体も提供する。これらの薬学的組成物は、吸入可能な粉 末および吸入可能な溶液、注射可能な溶液および注入可能な溶液の他、経口投与 形態を含む様々な形態であり得る。図面の簡単な説明 図1A-Bは、種々のペプチド存在下における、機能に関するアッセイ(本ア ッセイは実施例2において記載されている)結果を示している。図1Aは、本発 明 のペプチドの中から選択したペプチドに対して、TPO-Rをトランスフェクト したBa/F3細胞の増殖アッセイを行った結果をグラフとして図示したものであ り: ■は、GGCADGPTLREWISFCGGK(ビオチン)の結果を表し; ×は、GGCADGPTLREWISFCGGの結果を表し; ▲は、LAIEGPTLRQWLHGNGRDTの結果を表し; ○は、GNADGPTLRQWLEGRRPKNの結果を表し、 +は、TIKGPTLRQWLKSREHTSに対する結果を表している。 図1Bは、同じペプチドおよび親細胞株を用いた結果をグラフとして図示した ものである。 図2A-Cは、TPO-RをトランスフェクトしたBa/F3細胞の増殖アッセイ を用いるペプチドのオリゴマー化の結果を示す。図2Aは、複合体化した、ビオ チン化ペプチド(ストレプトアビジン(SA)を有するAF 12285)を用いて、ト ランスフェクトした細胞株および親細胞株の両者に対して行っアッセイの結果を 示す。 図2Bは、遊離のビオチン化ペプチド(AF 12285)を用いて、トランスフェク トした細胞株および親細胞株の両者に対して行ったアッセイの結果を示す。図2 Cは、ストレプトアビジンのみを用いて、トランスフェクトした細胞株および親 細胞株の両者に対して行ったアッセイの結果を示す。 図3A-Gは、一連の対照実験の結果を示し、TPO-Rをトランスフェクトし たBa/F3細胞株、該細胞株に対応する親株、またはEPO-依存性細胞株の何れ かを用いた細胞増殖アッセイにおけるTPO活性、本発明のペプチドの活性、E PO活性およびEPO-R結合ペプチド活性を示している。図3Aは、TPO-R をトランスフェクトしたBa/F3細胞株および該細胞株に対応する親株を用いた 細胞増殖アッセイにおけるTPOの結果を表している。図3Bは、TPO-Rを トランスフェクトしたBa/F3細胞株および該細胞株に対応する親株を用いた細 胞増殖アッセイにおけるEPOの結果を表している。図3Cは、TPO-Rをト ランスフェクトしたBa/F3細胞株中での、複合体化した、ビオチン化ペプチド (ストレプトアビジン(SA)を有するAF 12285)およびビオチン化されたEP O-R結合ペプチド(SAを有するAF 11505)の複合体の結果を表している。 対応する親細胞株の結果は、図3Dに示されている。図3Eは、EPO依存性細 胞株を用いた細胞増殖アッセイにおける TPOの結果を表していろ。図3Fは、EPO依存性細胞株を用いた細胞増殖ア ッセイにおけるEPOの結果を図示している。図3Gは、EPO依存性細胞株に おける、複合体化した、ビオチン化ペプチド(ストレプトアビジン(SA)を有す るAF 12285)およびビオチン化されたEPO-R結合ペプチド(SAを有するA F 11505)の複合体の結果を表している。 図4A-Cは、ベクターpJS142中への、プラスミド上ペプチドライブラリー の構築を表している。図4Aは、遺伝子の制限地図および制限部位を示している 。該ライブラリープラスミドは、rrnB転写終結因子、アンピシリンによる選択 を可能とするためのbla遺伝子、一本鎖DNAの救出を可能とするためのM13フ ァージ遺伝子内領域(M13 IG)、プラスミドの複製起点(ori)、二つのlac Os配列、およびlac融合遺伝子の発現を誘導するaraBプロモーターの正の調節 および負の調節を可能とするaraC遺伝子を含んでいる。図4Bは、ライブラリ ーの構築において用いられるSfiI部位およびEagI部位を含む、lacI遺伝子 の3'末端におけるクローニング領域の配列を示している。図4Cは、アニールさ れたライブラリーオリゴヌクレオチド、ON-829、およびON-830をpJS142の SfiI部位へ連結してライブラリーを作成する様子を示している。配列中の一文 字分のスペースは、連結部位を示している。 図5A-Bは、pELM3およびpELM15 MBPベクター中へのクローニング を表している。図5Aは、MBPコーディング配列、ポリアスパラギンリンカー 、Xa因子プロテアーゼ切断部位、および利用可能なクローニング部位を含む、m alE融合遺伝子の3'末端の配列を示す。ベクターの残りの部分は、ニューイング ランドバイオラボ(New England Biolabs)から入手可能な、pMALc2(pE LM3)およびpMALp2(pELM15)から誘導される。図5Bは、BspEII-Sc aIライブラリー断片をAgeI-ScaIによって消化されたpELM3/pELM15中 へ転移せしめた後の、ベクターの配列を示している。該転移された配列には、p JS142ライブラリーからのGGGペプチドリンカーをコードする配列が含まれ る。 図6Aは、pCMG14ベクター中で、ヘッドピース二量体ライブラリーを構築 するための遺伝子の制限地図および制限部位を図示している。ライブラリープラ スミドは、:rrnB転写終結因子、アンピシリンに対する選択を可能にするための bla 遺伝子、一本鎖DNAの救出を可能にするためのM13ファージ遺伝子内領域(M1 3IG)、プラスミド複製起点(ori)、lacOs配列1つ、およびヘッドピース二 量体融合遺伝子の発現を誘導するaraBプロモーターの正の制御および負の制御 を可能とするaraC遺伝子を含む。図6Bは、ライブラリーの構築において用い られるSfiI部位およびEagI部位を含む、ヘッドピース二量体遺伝子の3'末端 におけるクローニング領域の配列を図示している。図6Cは、ライブラリーを作 成するために、pCMG14のSfiI部位に、アニールされたON-1679、ON-829 およびOB-830を連結する様子を示している。配列における、1文字分のスペー スは連結部位を意味している。 図7〜9までは、本発明のペプチドおよびペプチド擬態物の活性を、さらに評 価するためのアッセイ結果を示す。このアッセイでは、カルボプラチン(carbop latin)を用いて、マウスを血小板減少症にしている。図7は、第0日に、カル ボプラチン(125mg/kg腹腔内)でBalb/Cマウスを処置したときの、典型的な結 果を図示している。破線は、3つの実験における未処置動物を表している。実線 は、3つの実験におけるカルボプラチン処置群を表している。太い実線は、従来 データを表している。図8は、示された量(mg/kg、第0日に腹腔内へ)のカル ボプラチンで処置したマウスにおいて、カルボプラチンの滴定が血小板の数に及 ぼす影響を図示している。図9には、カルボプラチンで誘導された血小板減少症 が、第10日目において、AF12513(513)ペプチドにより、改善されている様子 が図示されている。カルボプラチン(CBP;50-125mg/kg、腹腔内)は、第0日 目に投与された。AF12513(1mg/kg、腹腔内)は、第1-9日に与えられた。特定の実施態様の記載 1.定義および一般的なパラメーター 以下の記述は、本明細書において、本発明を記述するために用いられる、様々 な用語の意味および範囲を説明し、定義するためのものである。 「アゴニスト」とは、生物学的に活性な相補的受容体に結合して、受容体を活 性化し、受容体の生物学的応答を引き起こすか、または元から存在している、受 容体の生物学的活性を増強する、生物学的に活性なリガンドを指している。 「薬学的に受容可能な塩」は、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カル シウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩およびプロタミンの亜 鉛塩(本分野においてよく知られた方法で調製される)を含む、アルカリ金属塩 、アルカリ土類金属塩、およびアンモニウム塩などの製薬産業で一般的に使用さ れる、無毒性の塩を指している。本用語には、無毒性の酸を添加した塩も含まれ 、一般的には、適当な有機酸または無機酸と本発明の化合物を反応させることに よって調製される。代表的な塩には、塩化水素塩、臭化水素塩、硫酸塩、重硫酸 塩、酢酸塩、蓚酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、ラウリル酸塩、ホウ酸塩、安息 香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸 塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナプシル酸塩(napsylate)、およびそれらの類似 物が含まれる。 「酸を添加した、薬学的に受容可能な塩」は、遊離塩基の生物学的有効性およ び特性を保持し、且つ生物学的な不都合またはその他の不都合を示さないような 、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸、および酢 酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸 、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、 マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サ リチル酸などのような有機酸からなる塩を指している。プロドラッグとして、酸 を添加した薬学的に受容可能な塩を用いるためには、バンドガード(Bundgaard ,H.,上記)の記述を見られたい。 「薬学的に受容可能なエステル」は、エステル結合を加水分解したときに、カ ルボン酸またはアルコールの生物学的有効性および特性が保持され、且つ生物学 的な不都合またはその他の不都合を示さないようなエステルを指している。プロ ドラッグとして、薬学的に受容可能なエステルを用いるためには、バンドガード 編集の「プロドラッグのデザイン」、エルゼビアサイエンス出版社(Elsevier Science Publishers)、アムステルダム(1985)の中の記述を見られたい。こ れらのエステルは、典型的には、対応するカルボン酸およびアルコールから形成 される。一般的には、エステルの形成は、従来の合成技術によってなし得る(例 えば、マーチ(March)の「上級有機化学(Advanced Organic Chemistry) 」、第 3版、ジョンワイリー アンド サンズ(John Wiley & Sons)、ニューヨ ーク(1985)、1157ページ、およびこの書籍で引用されている参照文献、並びに マークらの「化学技術事典(Encyclopedia of Chemical Technology)」、ジ ョンワイリー アンド サンズ、ニューヨーク(1980)を見られたい)。エステ ルのアルコール部分は、一般的には、(i)C2-C12の脂肪族アルコール(一以上 の二重結合を含有してもよく、また含有しなくてもよく、且つ分枝炭素を含有し てもよく、また含有しなくてもよい)または(ii)C7-C12の芳香族アルコールま たは複素芳香族アルコールを具備するであろう。本発明は、本明細書に記載され ているようなエステルであると同時に、酸を添加した薬学的に受容可能な、それ らの塩であるような組成物の使用も想定している。 「薬学的に受容可能なアミド」は、アミド結合の加水分解に際して、カルボン 酸またはアミンの生物学的有効性および特性が保持され、且つ生物学的な不都合 またはその他の不都合を示さないようなアミドを指している。プロドラッグとし て、薬学的に受容可能なアミドを用いるには、バンドガード編集の「プロドラッ グのデザイン」、エルゼビアサイエンス出版社、アムステルダム(1985)を見ら れたい。これらのアミドは、典型的には、対応するカルボン酸およびアミンから 形成される。一般的には、アミドの形成は、従来の合成技術によってなし得る( 例えば、マーチの「上級有機化学」、第3版、ジョンワイリー アンド サンズ 、ニューヨーク(1985)、1152ページ、およびマークらの「化学技術事典」、ジ ョンワイリー アンド サンズ、ニューヨーク(1980)を見られたい)。本発明 は、本明細書に記載されているようなアミドであると同時に、酸を添加した薬学 的に受容可能な、それらの塩であるような組成物の使用も想定している。 「薬学的または治療的に受容可能な担体」は、活性成分の生物学的活性の有効 性を妨害せず、且つ宿主または患者に対して毒性を示さないような担体媒体を指 している。 「立体異性体」は、分子量が同一であり、化学組成が同一であり、且つ他の構 成が同一であるが、原子団が異なる集団を成しているような化学的化合物を指す 。すなわち、ある同一の原子または原子団が、空間的に異なって配置され、それ 故、純粋であれば、偏光面を回転することができる。しかし、純粋な立体異性体 の中 には、光の回転が、極めて微かなので、現在の装置では検出されないものがある かもしれない。本発明の化合物は、一以上の非対称的な炭素原子をもつことがで き、それ故、様々な立体異性体が含まれる。本発明の範囲の中には、全ての立体 異性体が含まれる。 「治療的有効量または薬学的有効量」とは、本発明の組成物に対して用いる場 合には、所望の生物学的結果を誘発するのに十分な量の組成物を指す。前記結果 は、疾病の兆候、症候、もしくは原因の緩和、またはその他の生物学的システム の望ましい変化であり得る。典型的には、本発明においては、該結果には、感染 もしくは組織の傷害に対する免疫学的応答および/または炎症的応答を減少する ことが含まれるであろう。 ペプチド中のアミノ酸残基は、以下のように省略される。 :フェニルアラニンは、PheまたはF;ロイシンは、LeuまたはL;イソロイ シンは、IleまたはI;メチオニンは、MetまたはM;バリンは、ValまたはV ;セリンは、SerまたはS;プロリンは、ProまたはP;トレオニンは、Thrま たはT;アラニンは、AlaまたはA;チロシンは、TyrまたはY;ヒスチジンは 、HisまたはH;グルタミンは、GlnまたはQ;アスパラギンは、AsnまたはN ;リシンは、LysまたはK;アスパラギン酸は、AspまたはD;グルタミン酸は 、GluまたはE;システインは、CysまたはC;トリプトファンは、Trpまたは W;アルギニンは、ArgまたはR;およびグリシンは、GlyまたはGである。さ らに、Buはブトキシ、Bzlはベンジル、CHAはシクロヘキシルアミン、Acは アセチル、Meはメチル、Penはペニシラミン、Aibは、アミノイソ酪酸、Nva はノルバリン、Abuはアミノ酪酸、Thiはチエニルアラニン、OBnはO-ベンジ ル、およびhypはヒドロキシプロリンである。 天然に存在するアミノ酸のみからなるペプチドに加えて、ペプチド擬態物また はペプチド類縁体も提供される。ペプチド類縁体は、鋳型ペプチド特性と類似の 特性を有する非ペプチド薬として製薬業界において、一般的に用いられている。 この種の非ペプチド化合物は、「ペプチド擬態物(peptide mimeticsまたはpept idomimetics)」と称される(フォーシェール(Fauchere J.)の「Adv.Drug Res.」15:29(1986);ベーバー(Veber)およびフライディンジャー(Freidi nger) の「TINS」392ページ(1985);およびエバンスら(Evans et al.)の「J .Med.Chem.」30:1229(1987)は、参照文献として、本明細書の一部をなす)。 治療的に有用なペプチドと構造的に類似したペプチド擬態物は、同等の、または 増強された治療的効果若しくは予防的効果を生じせしめるために用いられるかも しれない。 一般的には、ペプチド擬態物は、天然に存在する受容体結合ポリペプチドなど の、基本となるポリペプチド(すなわち、生物学的活性または薬学的活性を有す るポリペプチド)と構造的に類似しているが、一以上のペプチド結合が、本分野 で公知の方法、さらに以下の参照文献に記載されている方法(スパトーラ(Spat ola,A.F,)「アミノ酸、ペプチドおよびタンパク質の化学および生物化学(C hemistry and Biochemistry of Amino Acids,Peptides,and Proteins)」 、ヴァインシュタイン(Weinstein)編集、マーセル・デッカー(Marcel Dekk er)、ニューヨーク、267ページ(1983);スパトーラの「Vega Data」(1983 年3月)、第1巻、第3号、「ペプチド骨格の修飾(包括的書評)(Peptide Backbone Modifications);モーリー(Morley)の「Trends Pharm Sci」 (1980)、463-468ページ(包括的書評);ハドソンら(Hudson D.et al.)の 「Int J Pept Prot Res」14:177-185(1979)(-CH2NH-,-CH2CH2- );スパトーラらの「Life Sci」38:1243-1249(1986)(-CH2S-);ハー ン(Hann)の「J.Chem.Soc.Perkin Trans.I」307-314(1982)(-CH- CH-)(シスおよびトランス);アルムクィストら(Almquist et al.)の「J. Med.Chem.」23:1392-1398(1980)(-COCH2-);ジェニングス-ホワイトら(J enning-White et al.)の「Tetrahedron Lett」23:2533(1982)(-COCH2 -);スチェルケら(Szelke et al.)の欧州特許出願EP 45665 CA(1982):9 7:39405(1982)(-C(OH)CH2-);ホラデーら(Holladay et al.)の「Tetr ahedron Lett」24:4401-4404(1983)(-CH(OH)CH2-);ルビー(Hruby) の「Life Sci」31:189-199(1982)(-CH2-S-);これらは、各々参照文献と して、本明細書の一部をなすものである)を用いて、-CH2NH-、-CH2S-、 -CH2-CH2-、-CH=CH-(シスおよびトランス)、-COCH2-、-CH(O H)CH2-、および-CH2SO-からなる群から選択される結合によって、任意に 置換されているようなものである。特に、好適な非ペプチド結合は、-CH2NH -である。このようなペプチド擬態 物は、ペプチドによる実施態様に比べて、例えば、生産が経済的であること、化 学的安定性が増すこと、薬学的特性(半減期、吸収、効力、効能など)が増強さ れること、特異性(例えば、生物学的活性のスペクトルが広範である)が変化す ること、抗原性が減少することなどを含めた、顕著な利点を有するかもしれない 。ペプチド擬態物の標識には、直接または介在物(例えば、アミド基)を介して 、定量的な構造−活性データおよび/または分子模型構築によって予想される、 ペプチド擬態物中の妨害を及ぼさない部位に、一以上の標識を共有結合で付着さ せることが、通常含まれる。このような妨害を及ぼさない部位とは、一般的には 、治療効果を生じせしめるために、ペプチド擬態物を結合させるべき高分子(例 えば、免疫グロブリンスーパーファミリー分子)と直接接触を行わない部位であ る。ペプチド擬態物の誘導体化(例えば、標識化)は、ペプチド擬態物の所望の 生物学的活性または薬学的活性を強度に妨害すべきではない。一般的には、受容 体結合ペプチドのペプチド擬態物は、受容体に高親和性結合するので、検出可能 な生物学的活性(すなわち受容体を介した、一以上の表現型変化に対する作動薬 作用または拮抗薬作用)を有する。 共通配列中の、一以上のアミノ酸を、同じ型のD-アミノ酸(例えば、L-リシ ンをD-リシンと置き換える)と体系的に置換することは、より安定なペプチド を作り出すために用いることができるかもしれない。さらに、共通配列または共 通配列と実質的に同一な変形配列を具備する拘束されたペプチドは、本分野で公 知の方法:(リゾおよびギーラッシュ(Rizo and Gierasch)の「Ann.Rev. Biochem.」61:387(1992)、参照文献として、本明細書の一部をなす)例えば、 分子内ジスルフィド架橋を形成することができるシステイン残基を内部に付加し て、ペプチドを環状にすることによって作り出すことができるかもしれない。 合成アミノ酸または天然に存在しないアミノ酸は、天然において、インビボで は見られないアミノ酸であるが、本明細書で記載されているペプチド構造物中に 取り込ませることができるようなアミノ酸を指す。好適な合成アミノ酸は、式H2 NCHR5COOHで表される(ここでR5は、1)低級アルキル基、2)3〜7個 の炭素原子のシクロアルキル基、3)3〜7個の炭素原子、並びに酸素、硫黄、お よび窒素からなる群から選択される、1〜2個のヘテロ原子を有する複素環、4) 芳香核上 に、ヒドロキシル、低級アルコキシ、アミノおよびカルボキシルからなる群から 選択される、1〜3個の置換基を任意に有する、炭素原子6〜10の芳香族残基、 5)-アルキレン-Y(ここでアルキレンは、1〜7の炭素原子からなるアルキレン 基であり、Yは、(a)ヒドロキシ、(b)アミノ、(c)炭素原子3〜7のシクロアル キルおよびシクロアルケニル、(d)芳香核上にヒドロキシル、低級アルコキシ、 アミノおよびカルボキシルからなる群から選択される、1〜3の置換基を任意に 有する、炭素原子6〜10のアリル、(e)炭素原子3〜7、並びに酸素、硫黄およ び窒素からなる群から選択される、1〜2のヘテロ原子を有する複素環、(f)-C (O)R2(R2は、水素、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、および- NR34(R3およびR4は、水素および低級アルキルからなる群から独立に選択 される))、(g)-S(O)n6(ここでnは1〜2の整数であり、R6は低級アル キルであるが、ただしR5は天然に存在するアミノ酸の側鎖を表さないものとす る)からなる群から選択される))天然には存在しないD-アミノ酸およびL-α -アミノ酸の他、天然に存在するL-α-アミノ酸のD-α-アミノ酸である。 他の好適な合成アミノ酸には、β-アラニン、γ-アミノ酪酸等のように、1よ り多い炭素原子によって、アミノ基がカルボキシル基と分断されているようなア ミノ酸が含まれる。 特に好適な合成アミノ酸には、例として、天然に存在するL-アミノ酸のD-ア ミノ酸、L-1-ナフチル-アラニン、L-2-ナフチルアラニン、L-シクロヘキシル アラニン、L-2-アミノイソ酪酸、メチオニンのスルホキシド誘導体およびスル ホン誘導体(すなわち、HOOC-(H2NCH)CH2CH2-S(O)n6(ここで 、nおよびR6は上記の定義通りである))の他、メチオニンの低級アルコキシ 誘導体(すなわち、HOOC-(H2NCH)CH2CH2-OR6(ここで、R6は上 記の定義通りである)が含まれる。 「検出可能な標識」は、共有結合によって、本発明のペプチドおよびペプチド 擬態物に結合されている物質であって、ペプチドおよびペプチド擬態物を投与さ れた患者の体内で、ペプチドおよびペプチド擬態物を検出することを可能にする 物質を指す。適切な、検出可能な標識には、本分野において周知であり、例とし て放射線同位体、蛍光標識(例えば、フルオレセイン)などが含まれる。どのよ うな検出可能な標識を用いるかは、重要な問題ではなく、用いる標識の量におけ る標識の毒性の他、用いる標識の量を参考にして選択すればよい。このような要 素を参考にして標識を選択することは、本分野の技術の中に十分含まれるもので ある。共有結合によって、ペプチドまたはペプチド擬態物に、検出可能な標識を 結合させることは、本分野において周知の、従来技術によって達成される。例え ば、125I放射線同位体を検出可能な標識として用いる場合には、アミノ酸-チロ シンをペプチドおよびペプチド擬態物の中に取り込ませた後、ペプチドをヨード 化することによって、125Iをペプチドまたはペプチド擬態物に共有結合によっ て結合させることができる。もし、チロシンが、ペプチドまたはペプチド擬態物 中に存在しなければ、周知の化学によって、ペプチドまたはペプチド擬態物のN 末端またはC末端に、チロシンを取り込ませることが可能である。同様に、例え ば、従来の化学を用いて、ペプチドまたはペプチド擬態物上のヒドロキシを介す るリン酸原子団として、32Pをペプチドまたはペプチド擬態物上に取り込ませる ことができる。II. 概要 本発明は、TPO-Rに結合して、TPO-Rを活性化する化合物、さもなけれ ばTPOアゴニストとして働く化合物を提供する。これらの化合物には、「先導 (リード;lead)」ペプチド化合物、および「誘導体」化合物が含まれ、該「誘 導体」化合物は、先導ペプチドと同様の分子構造または形状を持つが、先導化合 物とは加水分解もしくはタンパク質分解の受けやすさおよび/または受容体に対 する親和性が増加しているというような、生物学的特性が異なっているように構 築されている。本発明は、TPOアゴニスト、とりわけ血液学的疾患(特に化学 療法、放射線療法、または骨髄移植にともなった血小板減少症)を治療するのに 有用な化合物を具備する組成物を提供する。III. TPOアゴニストの同定 TPO-Rに対する結合親和性を有するペプチドは、アフィニティー濃縮過程 に、ランダムペプチド多様化生成システム(random peptide diversity generat ing system)を組み合わせることによって容易に同定され得る。 具体的には、ランダムペプチド多様化生成システムには、アメリカ合衆国特許 第5,270,170号および第5,338,665号に記載されている「プラスミド上のペプチド 」システム;1990年6月20日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第071541,108号 およびクウィーラらの「Proc.Natl.Acad.Sci.USA」87:6378-6382(1980 )の一部継続出願である、1991年6月20日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第 07/718.577号に記載されている「ファージ上のペプチド」システム;1993年10月 29日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第081144,775号およびPCT WO95/11 992の一部継続出願である、1994年9月2日出願、アメリカ合衆国特許出願番号 第08/300,262号に記載されている「ポリソーム」システム;1991年9月18日出願 、アメリカ合衆国特許出願第07/762,522号の一部継続出願である1992年9月16日 出願、アメリカ合衆国特許出願第07/946,239号の一部出願である1993年11月12日 出願、アメリカ合衆国特許出願番号第08/146,886号に記載されている「コードさ れた合成ライブラリー(ESL)」システム;アメリカ合衆国特許第5,143,854 号;1990年12月13日公開、PCT国際公開番号第90/15070;1990年12月6日出願 、アメリカ合衆国特許出願番号第07/624,120号;フォドールらの「Science」25 1:767-773(2/1991);ダウアーおよびフォドールの「Ann.Rep.Med.Chem」26: 271-180(1991);および1991年12月6日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第805 ,727号に記載されている「きわめて大規模な固定化されたポリマー合成」システ ムが含まれる。 上述の操作を用いて、特定のアミノ酸残基数を有する長さの(例えば12)、ラ ンダムなペプチドを一般的にデザインした。ランダムなペプチドをコードするオ リゴヌクレオチドの集合物を作成するために、コドンのモチーフ(NNK)x( ここで、NはヌクレオチドA,C,G,またはT(等モル;用いる方法によっては 、他のヌクレオチドを使用し得る)、KはGまたはT(等モル)、およびxはペ プチド中のアミノ酸の数(例えば12)に対応する整数)を用いて、NNKモチー フ(12種類の各アミノ酸にはコドンが1つずつ対応し、5種類の各アミノ酸に対 しては2つのコドンが対応し、3種類の各アミノ酸に対しては3つのコドンが対 応し、且つ3種類の停止コドンのうち、1つの停止コドンのみが生じる)から生 じ得る 32のコドンのうちの何れかを与えた。このように、NNKモチーフは、全てのア ミノ酸、単一の停止コドンをコードしているので、コドンの偏りが少ない。 用いたシステムにおいては、該ランダムペプチドは、ファージfd誘導体のpIII もしくはpVIIIコートタンパク質の何れかを具備する融合タンパク質の一部とし てファージ粒子の表面上に付与されるか(ファージ上のペプチド)、またはプラ スミドに結合したLacIペプチド融合タンパク質との融合タンパク質として(プ ラスミド上のペプチド)付与された。 固定化したTPO-Rを用いたアフィニティー濃縮法によって、ペプチドをコ ードするDNAを含むファージまたはプラスミドを同定および単離した。時には 「パンニング」とも称される、該アフィニティー濃縮法は、固定化した受容体と ともに、ファージ、プラスミドまたはポリソームを複数回インキュベートするこ とと、(付随するDNAまたはmRNAとともに)受容体に結合しているファー ジ、プラスミドまたはポリソームを集めることと、および(LacI-ペプチド融 合ペプチドを伴った)集められたファージまたはプラスミドを増産することとを 含む。パンニングにおいては、典型的には、TPO-Rの細胞外ドメイン(EC D)を用いた。 アフィニティー濃縮を数ラウンド行った後、ペプチドがTPO-Rに特異的に 結合するかどうか、ファージまたはプラスミドおよび付随するペプチドをELI SAで調べた。該アッセイは、結合していないファージを除去した後、典型的に は、ウェルをウサギの抗ファージ抗体で処理し、続いてアルカリフォスファター ゼ(AP)を接合したヤギの抗ウサギ抗体で処理したことを除いては、アフィニ ティー濃縮法において用いた操作と同様に行った。各ウェル中のアルカリフォス ファターゼの量は、標準的な方法で決定した。以下に、プラスミド上のペプチド システムにおいて使用するための、同様のELISA操作を詳細に記述する。 対照ウェル(受容体なし)と試験用ウェルを比較することによって、融合タン パク質が、特異的に受容体と結合するかどうかを決定することができる。放射能 ラベル1価の受容体を用いる、コロニー選出プロービングフォーマット(colony lift porbing format)中で、TPO-Rに結合することが明らかとなったファ ージをスクリーニングした。該プローブは、タンパク質キナーゼAを用いて、可 溶性受容体のC-末端に融合されたケンプタイド配列をリン酸化することによっ て作成 することができる。次に、宿主細胞(典型的には、CHO細胞)の中に該「工作 された(engineered)」型のTPO受容体を発現させる。受容体のPI-PLC 採集に続いて、TPOに対する受容体の結合、またはTPO-R特異的なファー ジクローンへの受容体の結合についての試験を行った。次に、該受容体を高比活 性33Pで標識して、コロニー選出を用いて高親和性リガンドを同定するための1 価のプローブとして使用するする。 次に、受容体に、特異的に結合することが明らかとなったペプチドを遊離のペ プチド(例えば、ファージなし)として合成し、ブロッキングアッセイ試験を行 った。該ブロッキングアッセイは、融合ペプチドに先立ってTPOまたは参照用 ペプチドをウェル中に添加したということ以外は、ELISAと同様の方式で行 った(対照用のウェルは、2種類:(1)受容体なし、および(2)TPOまたは参照 用ペプチドなし)。TPOまたは参照用ペプチドによって受容体への結合をブロ ックされた融合タンパク質は、ランダムペプチド部位中に、本発明の好適な化合 物を含有する。 TPO-Rは、その細胞外ドメインと同じく、組換え宿主細胞内で作成された 。ある有用な型のTPO-Rは、バキュロウイルスで形質転換された宿主細胞中 に、標準的方法を用いて、可溶性タンパク質として発現させることによって構築 され;他の有用な型は、タンパク質分泌用シグナルペプチドおよび糖リン脂質膜 アンカー付着用シグナルペプチドを伴って構築される。該アンカー付着型は、「 PIG-テーリング」と称される。カラスおよびウェンデル(Caras and Wendel l)の「Science」243:1196-1198(1989)およびリンら(Lin et al.)の「Scien ce」249:677-679(1990)を見られたい。 該PIG-テーリングシステムを用いると、フォスフォリパーゼCによって、 受容体を発現している細胞(例えば、細胞選別機を用いて、高レベルの受容体を 発現しているという選別がなされた、形質転換されたCHO細胞)の表面から受 容体を切断することが可能である。切断された受容体は、まだ「HPAPテール 」と称される、膜付着用のシグナルタンパク質由来のC末端アミノ酸配列を具備 し、これ以上精製せずに、固定化することができる。組換え受容体タンパク質は 、抗-HPAPテール抗体(Ab 179またはMab 179)で微量滴定プレートのウェ ルをコ ートし、PBS中のウシ血清アルブミン(BSA)で非特異的結合をブロッキン グし、切断された組換え受容体を抗体に結合させることによって、固定化するこ とができる。この方法を用いる場合には、受容体の濃度を変化させながら固定化 反応を行って、ある調製物に対する至適量を決定しなければならない。何故なら 、組換えタンパク質の調製物が異なると、しばしば含有されている所望のタンパ ク質の量が異なるからである。さらに、アフィニティー濃縮過程の間、固定化用 抗体が、(TPOまたは他のブロッキング化合物で)完全にブロックされている ことが保証されていなければならない。そうしないと、アフィニティー濃縮操作 の間に、ブロックされていない抗体が、所望していないファージを結合するかも しれない。受容体の固定化後に残存する未結合部位をブロックするための固定化 用抗体に結合するペプチドを用いて、この問題を回避するか、または、固定化用 抗体の助けを借りずに、単に受容体を微量滴定プレートのウェルに直接固定化し てもよい。1992年9月18日出願、アメリカ特許出願第07/947,339号を見られたい (参照文献として、本明細書の一部とする)。 多価のリガンド-受容体相互作用を可能とする、ランダムペプチド生成システ ムを用いる場合には、固定化される受容体に結合し得るリガンドの親和性を決定 する上で、固定化される受容体の濃度が、重要な因子となることを認識しなけれ ばならない。受容体の濃度が高いほど(例えば、抗受容体抗体をコートし、0.25- 0.5mgの受容体で処理した各ウェル)、低濃度の受容体(例えば、抗受容体抗体を コートし、0.5-1ngの受容体で処理した各ウェル)におけるよりも、多価結合が 生じやすい。多価結合が生じる場合には、高濃度の固定化された受容体を用いて 、先導化合物を同定しなければ、あるいは低濃度の受容体を用いて、さらに高親 和性の誘導体化合物を単離しなければ、比較的低い親和性のリガンドが単離され 易くなる。 さらに高親和性のペプチド間で識別を行うためには、しばしば1価の受容体プ ローブが用いられる。該プローブは、タンパク質キナーゼAを用いて、可溶性受 容体のC末端に融合されたケンプタイド配列をリン酸化することによって作成す ることができる。次に、該「工作された」型のTPO受容体を宿主細胞内(典型 的にはCHO細胞内)に発現させる。受容体のPI-PLC採集に続いて、TP Oに対す る受容体の結合、またはTPO-R特異的なファージクローンへの受容体の結合 についての試験を行った。次に、コロニー選出を用いて高親和性リガンドを同定 するための、1価のプローブとして使用するために、該受容体を高比活性33Pで 標識する。 TPO-Rを結合するペプチドの同定を促進するための、好適なスクリーニン グ方法には、まず、受容体の細胞外ドメインに結合する先導ペプチドを同定し、 次に先導ペプチドに類似した、他のペプチドを作成することが含まれる。具体的 には、pIIIベースのペプチドまたはpVIIIベースのファージシステム上ペプチド を用いて、ランダムライブラリーをスクリーニングして、TPO-Rと結合する ペプチドを与えるファージを発見する。ファージDNAの配列を決定して、ファ ージ表面上に発現されたペプチドの配列を決定する。 ランダム直鎖10量体(10-mer)pVIIIライブラリー並びにランダム環状10量体 および12量体pVIIIライブラリーから、TPO-Rと特異的に結合することがで きるクローンを同定した。これらのペプチドの配列は、初めに同定されたペプチ ドの誘導体を高頻度で含有するようにデザインされた、別のペプチドライブラリ ーを構築するための基礎として役立つ。これらのライブラリーは、結合している ペプチドと2乃至3残基のみが異なるペプチドを産生しやすいように合成するこ とができる。このアプローチには、結合しているペプチドのコーディング配列を 有するオリゴヌクレオチドの合成が含まれるが、該合成においては、結合してい るペプチドのコーディング配列の誘導体を生成するために、4種類のヌクレオシ ド3リン酸の純粋な調製物を用いるよりも、むしろこれら4種類のヌクレオシド 3リン酸の混合物を使用する(すなわち、この目的のためには、「正しい」ヌク レオチドが55%およびその他の3種類のヌクレオチドが各々15%という混合物が 好適な混合物であり、「正しい」ヌクレオチドが70%およびその他の3種類のヌ クレオチドが各々10%という混合物は別の好適な混合物である。 「目的に添った変異導入(mutagenesis on a theme)」ライブラリーを作成す ることによって先導ペプチドを誘導体化するために、様々な戦略を用いた。これ らには、70:10:10:10の頻度で変異導入された共通配列に基づき、および配列X XXX(C,S,PまたはR)TLREWL XXXXXX(CまたはS)をコー ドするクロ ーンを産生するためのランダムな残基により、各末端が伸長されたpVIIIファジ ミド(phagemid)変異導入ライブラリーが含まれた。プラスミド上のペプチドシ ステムを用いて、同様の伸長された/変異導入されたライブラリーを構築し、配 列XXXXX(C,S,PまたはR)TLREWL XXXXXXXをコードする クローンを産生した。さらに、ポリソーム発現システムを用いて、伸長された/ 変異導入されたライブラリー、XXXX(C,S,PまたはR)TLREWL X XXXXX(CまたはS)を構築した。3つのライブラリーは全て、ペプチド溶 出を用いてスクリーニングされ、放射能ラベルされた、1価の受容体で探査した 。 ペプチドスクリーニングおよび変異導入研究において、「プラスミド上のペプ チド」も用いた。これは、アメリカ合衆国特許第5,338,665号中で、さらに詳細 に記載されており、全ての目的のために、参照文献として本明細書の一部とする 。このアプローチに従って、融合遺伝子を有するプラスミドベクターから発現す ることにより、ランダムペプチドは、LacIのC末端と融合する。LacI-ペプ チド融合体をコードしているDNAと該融合体との結合は、プラスミド上のlac O配列を介して起こり、固定化された受容体上のアフィニティー精製(パンニン グ)によってスクリーニングされ得る、安定なペプチド-LacI-プラスミド複合 体が形成される。このようにして単離されたプラスミドを、次に電気穿孔法によ って、大腸菌の中に再導入して、選択した集団を増幅し、さらなるスクリーニン グまたは個々のクローンの調査をすることが可能である。 さらに、発現の価数を減少させた(「ヘッドピース二量体」発現システム)、 被修飾C-末端Lac-I発現システムを用いて、ランダムなペプチドのスクリーニ ングおよび変異導入を行った。該ライブラリーをスクリーニングして、生じたD NA挿入物をプールして、C-末端融合タンパク質として発現させることが可能 な、マルトース結合タンパク質(MBP)ベクター中にクローニングした。次に 、上述のように、ELISAフォーマット中で、個々のMBP融合クローンから 無作為に取り出した細胞粗溶解物のTPO-R結合アッセイを行った。 1993年10月29日出願、アメリカ合衆国特許出願第08/144,775号およびPCT WO 95/11992に基づく一部継続出願である1994年9月2日に出願された、同時 係属中のアメリカ合衆国特許出願第08/300,262号に記載されているように(各々 は、全ての目的のために、参照文献として本明細書の一部とする)、ポリソーム 発現システムを用いて、ペプチド変異導入研究も行った。配列XXXX(C,P, R,またはS)TLREFLXXXXXX(CまたはS)(ここで、Xはランダ ムなNNKコドンを表し、後の部分の文字は、該記号はコドンの1位、および2 位、および3位におけるK(GまたはT)部位における70:10:10:10の変異導入 を含有するアミノ酸コドンを表している)に基づいて、変異導入ライブラリーを 構築した。磁石のビーズに固定化されたTPO受容体に対して、5回該ライブラ リーをパンニングした。5回目が終わった後、pAFF6中に、PCRで増幅し たプールをクローニングし、ELISA陽性クローンの配列を決定した。MBP ベクター中に該配列をサブクローニングして、MBPELISAにより、それら の結合親和性を決定した。 TPO-Rを固定化して、ポリソームスクリーニングを行うために、製造者の 記述に従って、まず、トシル活性化された磁石のビーズ(ダイナル社(Dynal Corporation)から入手可能)に、Ab179を化学的に接合させた。0.5Mホウ酸 緩衝液(pH9.5)中で、室温にて、該ビーズを抗体とともに、一晩インキュベー トした。該ビーズを洗浄し、「HPAP」テールを含むTPO-Rと結合させた 。4℃にて、1時間、抗体をコートされたビーズおよび受容体をインキュベート し、ポリソームライブラリーを添加する前に、再度該ビーズを洗浄した。 上述した、様々なライブラリーをスクリーニングすることによって、本明細書 にリストされていないものの他、下表1および下表2に示されたTPO受容体結 合ペプチドが得られた。 その他の代表的なペプチドのIC50値をいくつか以下の表に示す。IC50値を 決定するためには、種々の方法を使用することができる。例えば、MBP-TP OトレーサーまたはlacIペプチドトレーサーを用いた平衡結合ELISAアッ セイを使用して、ペプチドが、TPO受容体の細胞外ドメインへのTPOの結合 を阻害するかどうか決定した。典型的には、IC50値は、遊離のペプチドを用い て決定した。IC50値は、遊離のペプチドを用いて決定することができるが、該 ペプチドは、任意にC末端をアミド化してもよく、またはエステルもしくは他の カルボキシルアミドとして調製してもよい。 ファージ中で発現された配列を正確に再現するために、合成ペプチドのN末端 アミノ酸およびC末端アミノ酸の前に、1または2個のグリシンを前置すること が多い。これらのグリシンは、結合または活性に必要であるとは考えられていな い。同じように、ポリソーム中で発現されたペプチドの配列を正確に模倣するた めに、合成ペプチドのC末端アミノ酸の前に、MASという配列を前置すること が多い。該配列も、結合または活性に必要であるとは考えられていない。 IC50値は、記号「-」、「+」、「++」で、記号的に示す。例えば、200μM を超えるIC50値を示したペプチドは、「-」で示されている。200μM以下のI C50値には「+」の記号を与え、500nM以下のIC50値は「++」で示されている ペプチドのIC50値が、ある記号のカットオフ値上またはカットオフ値付近にあ る場合には、混合型の表記で示す(例えば、「+/-」)。ペプチドのIC50値が 決定されなかったものは、「N.D.」としてリストされている。構造:GGCT LREWLHGGFCGGを有するペプチドのIC50値は、500nM以下であった 。(N末端アミノ酸およびC末端アミノ酸の前に、2つのグリシンが前置され、 ファージによって発現された配列が正確に再現されていることに注意せよ。これ らのグリシンは、結合または活性には必要ではないと考えられている。) 上記の表、特に表3は、好適なコアペプチドがアミノ酸配列: X1234567 (ここで、X1はC,L,M,P,Q,V;X2はF,K,L,N,Q,R,S,TまたはV ;X3はC,F,I,L,M,R,S,VまたはW;X4は遺伝的にコードされる20のL- アミノ酸の何れでもよい;X5はA,D,E,G,K,M,Q,R,S,T,VまたはY; X6はC,F,G,L,M,S,V,WまたはY;およびX7はC,G,I,K,L,M,N,R またはVである。)を具備することを示している。 好適な実施態様においては、該コアペプチドは、アミノ酸配列: X8GX12345WX7 (ここで、X1はL,M,P,QまたはV;X2はF,R,SまたはT;X3はF,L, VまたはW;X4はA,K,L,M,R,S,VまたはT;X5はA,E,G,K,M,Q,R ,SまたはT;X7はC,I,K,L,MまたはV;および各X8残基は、遺伝的にコ ードされる20のL-アミノ酸のうちの何れか、それらの立体異性体であるD-アミ ノ酸;および非天然のアミノ酸から独立に選択される。)を具備する。好ましく は、各X8残基は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸のうちの何れかから、お よびそれらの立体異性体であるD-アミノ酸のうちの何れかから独立に選ばれる 。好適な実施態様においては、X1はP;X2はT;X3はL;X4はR;X5はE またはQ;X7はIまたはLである。 さらに好ましくは、該コアペプチドは、アミノ酸配列: X98GX12345WX7 (ここで、X9はA,C,E,G,I,L,M,P,Q,R,S,TまたはV;およびX8 はA,C,D,E,K,L, Q,R.S,TまたはVである。)を具備する。より好ましくは、X9はAまたはI ;およびX8はD,EまたはKである。 特に好適なペプチドには、:GGCADGPTLREWISFCGG;GNA DGPTLRQWLEGRRPKN;GGCADGPTLREWISFCGGK ;TIKGPTLRQWLKSREHTS;SIEGPTREWLTSRTPH S;LAIEGPTLRQWLHGNGRDT;CADGPTLREWISFC ;およびIEGPTLRQWLAARAが含まれる。 さらに本発明の実施態様では、本発明において使用するのに好適なペプチドに は、アミノ酸配列: CX234567 (ここで、X2はK,L,N,Q,R,S,TまたはV;X3はC,F,I,L,M,R,S またはV;X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸のうちの何れか;X5は A,D,E,G,S,VまたはY;X6はC,F,G,L,M,S,V,WまたはY;および X7はC,G,I,K,L,M,N,RまたはVである。)を具備するコア構造を有する ペプチドが含まれる。さらに好適な実施態様においては、X4はA,E,G,H,K, L,M,P,Q,R,S,TまたはWである。さらなる実施態様では、X2はSまたは T;X3はLまたはR;X4はR;X5はD,EまたはG;X6はF,LまたはW;X7 はI,K,L,RまたはVである。特に好適なペプチドには、:GGCTLREW LHGGFCGGが含まれる。 さらなる実施態様においては、本発明において使用するのに好適なペプチドに は、アミノ酸配列: X8CX234567 (ここで:X2はF,K,L,N,Q,R,S,TまたはV;X3はC,F,I,L,M,R, S,VまたはW;X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸の何れか;X5はA ,D,E,G,K,M,Q,R,S,T,VまたはY;X6はC,F,G,L,M,S,V,Wまた はY;X7はC,G,I,K,L,M,N,RまたはV;およびX8は遺伝的にコードさ れる20のL-アミノ酸のうちの何れかである。)を具備する構造を有するペプチ ドが含まれる。いくつかの実施態様においては、X8は、好ましくは、G,S,Y またはRである。 IC50が約100mM以上のペプチドおよびペプチド擬態物は、本発明による、 診断面または治療面の何れかにおける使用を可能とするのに、十分な結合を行う こ とができない。好ましくは、診断目的においては、該ペプチドおよびペプチド擬 態物のIC50は約2mMまたはそれ未満であり、薬学的目的においては、該ペプ チドおよびペプチド擬態物のIC50は約100μMまたはそれ未満である。 結合するペプチド配列は、本発明によるTPOR結合化合物の最小サイズを決 定する手段も提供する。「コードされた、合成ライブラリー(ESL)」システ ムまたは「きわめて大規模な固定化されたポリマー合成」システムを用いて、こ のような活性を有するペプチドの最少サイズを決定することができるだけでなく 、好適なモチーフ(または該モチーフの最少サイズ)の1、2あるいはそれ以上 の残基が、異なっているようなペプチド群を形成するペプチドを全て作成するこ とができる。次に、これらのペプチド集合物を、TPO-R受容体に対する結合 能に関するスクリーニングにかけることができる。該固定化されたポリマー合成 システム、または他のペプチド合成法を用いて、本発明による、全てのペプチド 化合物の末端切断された類縁体、欠失類縁体、置換類縁体、およびそれらを組み 合わせたものを合成することができる。 また、本発明のペプチドおよびペプチド擬態物に対して、下記の実施例2にお いて詳述されているような、トロンボポエチン依存性細胞増殖アッセイによる評 価も行った。細胞増殖の指標としての3Hチミジンの取込と相関するMTTアッ セイ(モスマン(Mossmann)の「J.Immunol.Methods」65:55(1983)を参照 されたい)のような、本分野で公知の技術によって、細胞増殖を測定する。テス トされたペプチドは、図1Aに示すように、用量依存的に、TPO-Rをトラン スフェクトしたBa/F3細胞の増殖を刺激した。図1Bに示されているように、 これらのペプチドは、親細胞株に対しては、何も影響を与えなかった。 図7〜9は、本発明によるペプチドおよびペプチド擬態物の活性を評価するた めの、別のアッセイの結果を示している。本アッセイでは、カルボプラチンを用 いて、マウスを血小板減少症にしている。図7は、第0日目に、カルボプラチン (125mg/kg腹腔内投与)処置を施したBalb/Cマウスの、典型的結果を図示して いる。破線は、3つの実験における未処置動物を表している。実線は、3つの実 験におけるカルボプラチン処置群を表している。太い実線は、従来データを表し ている、図8は、示された量(mg/kg、第0日に腹腔内へ)のカルボプラチンで 処置したマウスにおいて、カルボプラチンの滴定が血小板の数に及ぼす影響を図 示している。図9には、カルボプラチンで誘導された血小板減少症が、第10日目 において、AF12513(513)ペプチドにより、改善されている様子が図示されて いる。カルボプラチン(CBP;50-125mg/kg、腹腔内)は、第0日目に投与され た。AF12513(1mg/kg、腹腔内)は、第1-9日目に与えられた。これらの結果は 、本発明のペプチドが、マウスモデルの血小板減少症を改善し得ることを示して いる。 さらに、本発明のペプチドは、2量体化またはオリゴマー化することが可能で あり、それよって該化合物の親和性および/または活性が増加するかもしれない 。細胞増殖アッセイでのTPO模倣活性に対する、ペプチドの2量体化/オリゴ マー化の影響を調べるために、C末端をビオチン化したGGCADGPTLRE WISFCGG(GGCADGPTLREWISFCGGK(ビオチン))を合 成した。無血清HEPES緩衝化RPMI中で、該ペプチドとストレプトアビジ ンを4:1のモル比でプレインキュベートした。上述のように、該複合体が、TP O-RをトランスフェクトしたBa/F3細胞の細胞増殖を刺激するかどうかについ て、遊離ビオチン化ペプチドおよび非ビオチン化親ペプチドとともに調べた。 図2Aは、複合体化した、ビオチン化ペプチド(ストレプトアビジン(SA)を 有するAF 12885)を用いて、トランスフェクトした細胞株および親細胞株の両 者に対して行ったアッセイの結果を示す。図2Bは、遊離のビオチン化ペプチド (AF 12285)を用いて、トランスフェクトした細胞株および親細胞株の両者に対 して行ったアッセイの結果を示す。図2Cは、ストレプトアビジンのみを用いて 、トランスフェクトした細胞株および親細胞株の両者に対して行ったアッセイの 結果を示す。これらの結果は、予め形成させた複合体は、遊離のペプチドに比べ て、ほぼ10倍強力であることを示している。 エリスロポエチン受容体(EPO-R)に対する、ペプチドの交叉反応性を研究 することによって、本発明によるペプチドの結合および活性の特異性も調べた。 TPO-R同様、EPO-Rもヘマトポエチン成長因子受容体ファミリーの一員で ある。本発明のペプチドの他、TPO、EPO、および既知のEPO結合ペプチ ドについて、EPO依存性細胞株を用いた、細胞増殖アッセイ試験を行った。該 アッセイでは、 親細胞株として、FDCP-1(成長因子依存的マウス多分化能性未分化造血始源 細胞株(growth factor dependent murine multi-potential primitive haemato poietic progenitor cell line))を用いた(例えば、デクスターら(Dexter et al.)の「J.Exp.Med.」152:1036-1047(1981)を参照されたい)。該細胞 株は、WEHI-3で調節した培養液(IL-3を含有する、ATCC番号T1B68 の培養液)を補充すると、増殖し得るが、分化はしない。該親細胞株をヒトEP O-RまたはマウスEPO-Rでトランスフェクトして、FDCP-1-EPO-R細 胞株を作成する。該トランスフェクトされた細胞株は、ヒトEPOまたはマウス EPO存在下では、増殖し得るが、分化はしない。 必要な成長因子存在下で、半定常密度になるまで、該細胞を増殖させた。次に 、PBS中で、該細胞を洗浄し、成長因子が含まれていない、完全な培養液中で 、16-24時間絶食する。細胞の生死判別決定を行った後、原液(成長因子が含ま れていない、完全な培養液)50μl当たりに、約105の細胞が存在するようにす る。テストをするために、化合物(典型的には、ファージもしくは他のものに結 合したペプチド、または固定化されたペプチドではなく、液相に遊離したペプチ ド)を段階的に希釈して、細胞(50μl)を各ウェルに添加し、該細胞を24〜48 時間インキュベートする(この時点で、負の対照は、死滅または静止状態になっ ているはずである)。続いて、MTTアッセイのような、本分野で既知の技術を 用いて、細胞増殖の測定を行う。 図3A-Gは、TPO-RをトランスフェクトしたBa/F3細胞株、および該細 胞株に対応する親株、またはEPO-依存性細胞株および対応する親株の何れか を用いた、細胞増殖アッセイにおけるTPO活性、本発明のペプチドの活性、E PO活性およびEPO-R結合ペプチド活性を示す一連の対照実験の結果を示し ている。図3Aは、TPO-RをトランスフェクトしたBa/F3細胞株および該細 胞株に対応する親株を用いた細胞増殖アッセイにおけるTPOの結果を表してい る。図3Bは、TPO-RをトランスフェクトしたBa/F3細胞株および該細胞株 に対応する親株を用いた細胞増殖アッセイにおけるEPOの結果を表している。 図3Cは、TPO-RをトランスフェクトしたBa/F3細胞株中での、複合体化し た、ビオチン化ペプチド(ストレプトアビジン(SA)を有するAF 12285)、お よびビオチン化されたEPO-R結合 ペプチド(SAを有するAF 11505)の複合体の結果を表している。対応する親 細胞株に対する結果は、図3Dに示されている。図3Eは、EPO依存性細胞株 を用いた細胞増殖アッセイにおけるTPOの結果を表している。図3Fは、EP O依存性細胞株を用いた細胞増殖アッセイにおけるEPOの結果を表している。 図3Gは、EPO依存性細胞株における、複合体化した、ビオチン化ペプチド( ストレプトアビジン(SA)を有するAF 12285)、およびビオチン化されたEP O-R結合ペプチド(SAを有するAF 11505)の複合体の結果を表している。 これらの結果は、本発明のペプチドが、非常に特異的に、TPO-Rに結合して 、TPO-Rを活性化することを示している。 IV.ペプチドおよびペプチド擬態物の調製 A.固相合成 本発明のペプチドは、(例えば、標準的固相技術を用いて)本分野において公 知の、古典的方法によって調製され得る。標準的方法には、完全固相合成法、一 部固相合成法、断片縮合、古典的溶液合成、および組換えDNA技術さえも含ま れる。例えば、メリーフィールド(Merrifield)の「J.Am.Chem.Soc.」85: 2149(1963)を参照されたい(参照文献として、本明細書の一部をなす)。アル ファアミノ保護された樹脂を用いると、固相上においては、典型的には、合成は ペプチドのC末端終結部位から始まる。例えば、適切な初発物質は、クロロメチ ル化樹脂、ヒドロキシメチル化樹脂、またはベンズヒドリルアミン樹脂に、必要 なアルファアミノ酸を付着せしめることによって調製され得る。このようなクロ ロメチル化樹脂のうちの1つは、バイオビーズ(BIO-BEADS)SX-1の 商標で、バイオラッド ラボラトリーズ(Bio Rad Laboratories)、リッチモ ンド、カリフォルニアによって販売されており、ヒドロキシメチル化樹脂の調製 法は、ボドンスキーら(Bodonszky et al.)の「Chem.Ind.」(ロンドン)38: 1597(1966)に記載されている。ベンズヒドリルアミン(BHA)樹脂は、ピエ ッタおよびマーシャル(Pietta and Marshall)の「Chem.Commn.」650(197 0)に記載されており、塩化水素型のものが、ベックマン インスツールメント社 (Beckman Instruments Inc.)、パロアルト(Palo Alto)、カリフォルニ アから、市販され ており、入手することができる。 このように、本発明の化合物は、ギシン(Gisin)の「Helv.Chim.Acta.」56 :1467(1973)に記述されている方法に従って、例えば、セシウム重炭酸塩触媒 の補助を受けながら、クロロメチル化樹脂に、アルファアミノが保護されたアミ ノ酸を結合させることによって調製され得る。最初の結合を行った後、室温で、 有機溶媒中にトリフルオロ酢酸(TFA)または塩酸(HCl)が溶けている溶 液を含む試薬を選択することによって、アルファアミノ保護基を除去する。 アルファアミノ保護基とは、ペプチドの段階的合成の分野において有用である ことが知られている基である。これには、アシル型の保護基(例えば、ホルミル 、トリフルオロアセチル、アセチル)、芳香族ウレタン型保護基(例えば、ベン ジルオキシカルボイル(Cbz)および置換されたCbz)、脂肪族ウレタン保護基 (例えば、t-ブチルオキシカルボニル(Boc)、イソプロピルオキシカルボニル 、シクロヘキシルオキシカルボニル)およびアルキル型保護基(例えば、ベンジ ル、トリフェニルメチル)が含まれる。BocおよびFmocは、好適な保護基であ る。結合の間、側鎖保護基は、変化を受けず、アミノ末端保護基の脱保護の間、 または結合の間には外れない。最終ペプチドの合成が終了した時点で、側鎖保護 基は除去することができなければならず、反応条件下では、標的ペプチドを変容 せしめないであろう。Tyrの側鎖保護基には、テトラヒドロピラニル、tert-ブ チル、トリチル、ベンジル、Cbz,Z-Br-Cbz、および2,5-ジクロロベンジル が含まれる。Aspの側鎖保護基には、ベンジル、2,6-ジクロロベンジル、メチル 、エチル、およびシクロヘキシルが含まれる。ThrおよびSerの側鎖保護基には アセチル、ベンゾイル、トリチル、テトラヒドロピラニル、ベンジル、2,6-ジク ロロベンジル、およびCbzが含まれる。ThrおよびSerの側鎖保護基はベンジル である。Argの側鎖保護基には、ニトロ、トシル(Tos)、Cbz、アダマンチル オキシカルボニルメシトイルスルフォニル(Mts)、またはBocが含まれる。L ysの側鎖保護基には、Cbz、2-クロロベンジルオキシカルボニル(2-Cl-Cbz) 、2-ブロモベンジルオキシカルボニル(2-BrCbz)、Tos、またはBocが含ま れる。 アルファアミノ保護基を除去した後、残りの、保護されたアミノ酸を、所望の 順序で、段階的に結合する。例えば塩化メチレン(CH2Cl2)、ジメチルホル ムア ミド(DMF)混合物のような溶液中のジシクロヘキシルカルボジイミド(DC C)のような、適切なカルボキシル基活性化因子とともに、通常、過剰量の保護 された各アミノ酸を用いる。所望のアミノ酸配列が完成した後、該所望のペプチ ドは、トリフルオロ酢酸またはフッ化水素(HF)のような試薬(該試薬は、樹 脂からペプチドを外すだけではなく、残存している側鎖保護基を全て切断する) で処理することによって、支持体樹脂から外される。クロロメチル化樹脂を用い る場合には、フッ化水素処理によって、遊離のペプチド酸が生じる。ベンズヒド リルアミン樹脂を用いる場合には、フッ化水素は、直接、遊離のペプチドアミド を生じせしめる。あるいは、クロロメチル化樹脂を用いる場合には、アンモニア で、ペプチド樹脂を処理することによって、側鎖を保護されたペプチドを外すこ とができ、側鎖が保護された、所望のアミドが生じ、アルキルアミンを用いると 、側鎖が保護されたアルキルアミドまたはジアルキルアミドが生じる。次に、通 常の方法を用いて、フッ化水素処理によって、側鎖保護基を除去し、遊離のアミ ド、遊離のアルキルアミド、または遊離のジアルキルアミドを得る。 これらの固相ペプチド合成操作は、本分野において周知であり、スチュアート (Stewart)の「固相ペプチド合成(Solid Phase Peptide Syntheses)」 (フリーマンアンド社(Freeman and Co.)サンフランシスコ(1969))に詳 述されている。 1990年3月7日出願、アメリカ合衆国特許出願番号第07/492,462号;1990年12 月6日出願アメリカ合衆国特許出願番号第07/624,120号;1991年12月6日出願、 アメリカ合衆国特許出願番号第07/805,727号に記載されている、「コードされた 合成ライブラリー」システムまたは「極めて大規模な、固定化されたポリマー合 成」システムを用いて、このような活性を有する、最少サイズのペプチドを決定 することができるだけでなく、好適なモチーフ(または該モチーフの最少サイズ )の1、2あるいはそれ以上の残基が、異なっているようなペプチド群を構成す る、ペプチドを全て作成することができる。次に、これらのペプチド集合物をT PO-Rに対する結合能に関するスクリーニングにかけることができる。該固定 化されたポリマー合成システム、または他のペプチド合成法を用いて、本発明に よる、全てのペプチド化合物の末端切断された類縁体、欠失類縁体、および 末端切断と欠失を組み合わせた類縁体を合成することができる。 B.合成アミノ酸 これらの操作を用いて、本発明による、任意の化合物の、1、2あるいはそれ 以上の部位が、天然に存在し、遺伝的にコードされる、20のアミノ酸以外のアミ ノ酸で置換されたペプチドを合成することができる。例えば、トリプトファンを ナフチルアラニンに置換して、合成を促進させることもできる。本発明のペプチ ド中に置換させ得る、他の合成アミノ酸には、L-ヒドロキシプロピル、L-3、 4ジヒドロキシフェニルアラニル、L-δ-ヒドロキシリシルおよびD-d-メチル アラニルのようなdアミノ酸、L-α-メチルアラニル、βアミノ酸、およびイソ キノリルが含まれる。本発明のペプチド中には、Dアミノ酸、および天然に存在 しない合成アミノ酸も取り込むことができる。 天然に存在し、遺伝的にコードされる20のアミノ酸(またはDアミノ酸)の側 鎖を、他の側鎖(例えば、アルキル、低級アルキル、4員環、5員環、6員環、 または7員環アルキル、アミド、アミド低級アルキル、アミドジ(低級アルキル )、低級アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、およびそれらの低級エステル誘 導体のような基、および4員環、5員環、6員環、または7員環の複素環)で置 き換えることができる。特に、プロリン残基の環のサイズを、5員環から4員環 、6員環、または7員環に換えた、プロリン類縁体を用いることができる。環状 の基は、飽和であってもよく、また不飽和でもよい(不飽和の場合には、芳香族 であってもよく、また芳香族でなくてもよい)。 環状の基は、飽和であってもよく、また不飽和でもよい(不飽和の場合には、 芳香族であってもよく、また芳香族でなくてもよい)。好ましくは、複素環には 、1以上の窒素、酸素、および/または硫黄ヘテロ原子が含まれる。このような 基の例には、フラザニル、フリル、イミダゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾ リニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルフォリニル(例えば、モルフ ォリノ)、オキサゾリル、ピペラジニル(例えば、1-ピペラジニル)、ピペリジ ル(例えば、1-ピペリジル、ピペリジノ)、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジ ニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピ ロ リジニル(例えば、1-ピロリジニル)、ピロリニル、ピロリル、チアジアゾリル 、チアゾリル、チエニル、チオモルフォリニル(例えば、チオモルフォリノ)、 およびトリアゾリルが含まれる。これらの複素環基は、置換を受けてもよく、あ るいは置換を受けなくてもよい。基が置換を受けている場合には、置換基は、ア ルキル、アルコキシ、ハロゲン、酸素、または置換された、もしくは置換されな いフェニルであり得る。 リン酸化によって、容易に、本発明のペプチドを修飾することも可能であり、 本発明による化合物のペプチド誘導体を作成するその他の方法は、ルビーら42に 記載されている。このように、本発明のペプチド化合物は、類似の生物学的活性 を有するペプチド擬態物を調製するための基礎としての役割も果たす。 本発明のペプチド化合物は、ペプチド擬態物も含めて、アメリカ合衆国特許第 4,640,835号;アメリカ合衆国特許第4,496,689号;アメリカ合衆国特許第4,301, 144号;アメリカ合衆国特許第4,670,417号;アメリカ合衆国特許第4,791,192号 ;アメリカ合衆国特許第4,179,337号(参照文献として、これら全ての全体を本 明細書の一部とする)に述べられている方法によって、様々な非タンパク質性の ポリマー(例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、または ポリオキシアルケン)に、共有結合させて修飾することができる。 C.末端修飾 当業者は、種々の技術を用いることによって、対応するペプチド化合物と同一 または類似の、所望の生物学的活性を有するが、溶解性、安定性、並びに加水分 解およびタンパク質分解に対する感受性などの活性が、改善されたペプチド擬態 物を構築することができることを認めるであろう。例えば、モーガンおよびガイ ナー(Morgan and Gainor)Ann.Rep.Med.Chem.24:24:3-252(1989)を参 照されたい。以下に、N-末端アミノ基が修飾されたペプチド擬態物、C-末端カ ルボキシル基が修飾されたペプチド擬態物を調製する方法、および/またはペプ チド中の1以上のアミド結合を、非アミド結合に変換する方法について述べる。 1つのペプチド擬態物の構造中に、このような修飾を2つ以上組み合わせること もできるということを理解すべきである(例えば、C末端のカルボキシル基を修 飾し、 且つペプチド中の2つのアミノ酸の間に、-CH2-カルバメート結合を挿入する )。 1.N-末端修飾 典型的には、ペプチドは遊離の酸として合成されるが、上述のように、容易に 、アミドまたはエステルとして調製することができるであろう。本発明のペプチ ド化合物のアミノ末端および/またはカルボキシ末端を修飾して、本発明による その他の化合物を産生することもできる。アミノ末端の修飾には、メチル化(す なわち、-NHCH3または-NH(CH3)2)アセチル化、カルボゼベンゾイル基 の付加、またはRCOO-(ここでRは、ナフチル、アクリジニル、ステロイデ ィル、および類似の基からなる群から選択される)-によって表されるカルボン 酸官能基を含む、任意のブロッキング基でアミノ末端をブロックすることが含ま れる。カルボキシル末端の修飾には、カルボキサミド基で遊離の酸を置換するこ と、カルボキシ末端において、環状ラクタムを形成して、構造的な制限を導入す ることが含まれる。 アミノ末端の修飾には、先に詳述したように、アルキル化、アセチル化、カル ボベンゾイル基の付加、スクシンイミド基の形成などが含まれる。具体的には、 N末端アミノ基は、以下のように反応させることが可能である。 (a)酸ハロゲン化物[例えば、RC(O)Cl」または酸無水物との反応によ って(ここでRは、先に定義したとおりである)、式RC(O)NH-のアミド基 を形成する。典型的には、該反応は、好ましくは反応中に生成する酸を捕捉する ための、ジイソプロピルエチルアミンのような3級アミンを過剰量(例えば、約 10倍量)含有する不活性な希釈剤(例えば、ジクロロメタン)中のペプチドに対 して、およそ等モルまたは過剰量(例えば、約5倍量)の酸ハロゲン化物をを接 触させることによって、行われ得る。その他の反応条件は、従来どおりである( 例えば、室温で30分間)。末端アミノをアルキル化して、Nを低級アルキル置換 した後、上述のよに、酸ハロゲン化物と反応させれば、式RC(O)NR-で表さ れるN-アルキルアミド基が生じる; (b)コハク酸無水物との反応によって、スクシンイミド基を形成する。前 述 のように、ほぼ等量または過剰量(例えば、約5倍量)のコハク酸無水物を用い ることができ、適切な不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン)中で、ジイソプロ ピルエチルアミンのような3級アミンを過剰量(例えば、10倍量)使用すること を含む、本分野で周知の方法によって、アミノ基はスクシンイミドに転換される 。例えば、ウォーレンベルグら(Wollenberg et al.)のアメリカ合衆国特許第 4,612,132号を参照されたい(参照文献として、その全体を本明細書の一部とす る)。例えば、コハク酸基をC2-C6アルキル置換または-SR置換基(従来の方 法で調製され、ペプチドのN末端に、置換されたスクシンイミドを与える)と置 換することができることは理解されるであろう。このようなアルキル置換基は、 前記のウォーレンバーグらによって記述された方法によって、マレイン酸無水物 と低級オレフィン(C2-C6)を反応させて調製され、-SR置換基は、RSH( ここでRは、上記の定義どおり)とマレイン酸無水物を反応させて調製される; (c)好ましくは、反応中に生成する酸を捕捉するための3級アミンを含有 する、適切な不活性希釈剤(例えば、ジクロロメタン)中で、ほぼ等量もしくは 過剰量のCBZ-Cl(すなわち、ベンジルオキシカルボニル塩化物)または置換 されたCBZ-Clを反応させることによって、ベンジルオキシカルボニル-NH- 、または置換されたベンジルオキシカルボニル-NH-が生じる; (d)適切な不活性希釈剤(ジクロロメタン)中で、等量または過剰量(例 えば、5倍量)のR-S(O)2Clと反応させてスルホンアミド基を生じさせ、末 端のアミンをスルホンアミドに換えることができる(ここでRは、上記の定義ど おり)。反応中に生じる酸を捕捉するために、該不活性希釈剤には、ジイソプロ ピルエチルアミンのような3級アミンを過剰量(例えば、10倍量)が含まれてい ることが好ましい。その他の反応条件は、従来どおりであり(例えば、室温で30 分間); (e)適切な不活性希釈剤中(例えば、ジクロロメタン)で、等量もしくは 過剰量(例えば、5倍量)のR-OC(O)ClまたはR-OC(O)OC64-p-NO2 と反応させることによって、カルバメート基を生じさせ、末端アミンをカルバメ ートに転換させる(ここでRは、上記の定義どおり)。該不活性希釈剤(diluen t)は、反応中に生成される、全ての酸を捕捉するための、ジイソプロピルエチ ルアミンのような、3級アミンを過剰量(例えば、約10倍量)含有していること が、好ましい。その他の反応条件は、従来どおりである(例えば、室温で30分間 ); (f)適切な不活性希釈剤(例えば、ジクロロメタン)中で、等量または過 剰量の(例えば、5倍量)のR-N=C=Oと反応させることによって、尿素基を 生じさせ、末端アミンを尿素(すなわち、RNHC(O)NH-(ここでRは、上 記の定義どおり))に転換させる。該不活性希釈剤は、ジイソプロピルエチルア ミンのような、3級アミンを過剰量(例えば、約10倍量)含有していることが好 ましい。 2.C-末端修飾 C末端のカルボキシル基が、エステルによって置換されているペプチド擬態物 (すなわち、-C(O)OR(ここで、Rは上記の定義どおり))を調製する場合 には、ペプチド酸を調製するために用いた樹脂を使用し、塩基および適切なアル コール(例えば、メタノール)によって、側鎖を保護したペプチドを切断する。 次に、所望のエステルを得るために、フッ化水素で処理するという通常の方式に よって、側鎖の保護基を除去する。 C末端のカルボキシル基が、アミド-C(O)NR34に置換されている、ペプ チド擬態物を調製する場合には、ペプチド合成用の固相支持体として、ベンズヒ ドリルアミン樹脂を用いる。合成が完了したら、フッ化水素処理で、ペプチドを 支持体から外せば、即座に、遊離のペプチドアミド(すなわち、C末端が-C(O )NH2である)が得られる。あるいは、ペプチド合成において、アンモニアを用 いて、支持体から側鎖が保護されたペプチドを切断する反応と、クロロメチル化 された樹脂を組み合わせて使用すれば、遊離のペプチドアミドが産生され、アル キルアミンまたはジアルキルアミンを用いる反応と組み合わせれば、側鎖を保護 するアルキルアミドまたはアルキルジアミド(すなわち、C末端が、-C(O)N RR1(ここ で、RおよびR1は、上記の定義どおり))が産生される。次に、遊離のアミド 、アルキルアミドまたはジアルキルアミドを得るために、フッ化水素処理という 通常の方式によって、側鎖の保護基を除去する。 その他の実施態様においては、カルボキシル基の-OHまたはエステルの-OR を、N末端アミノ基で内部置換することによって、C末端カルボキシル基または C末端エステルを環状化せしめ、環状ペプチドを作ることができる。例えば、ペ プチド酸を得るための合成および切断を行った後、該遊離酸は、例えば、塩化メ チレン(CH2Cl2)、ジメチルホルムアミド混合物のような溶液中において、 ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)のような、適切なカルボキシル基活 性化因子によって、活性化されたエステルに転換される。続いて、該活性化され たエステルをN末端アミンで内部置換することによって、環状ペプチドが生じる 。重合化とは逆に、内部環状化は、極めて薄い溶液を使用することによって増強 され得る。このような方法は、本分野において周知である。 本発明のペプチドも環状化することが可能であり、また、末端アミノ基または 末端カルボキシル基が存在しないことによって、プロテアーゼに対する感受性が 減少させるように、あるいはペプチドの高次構造が限定されるように、ペプチド の末端にデスアミノ残基またはデスカルボキシ残基を取り込ませることも可能で ある。本発明による化合物の、C末端官能基には、アミド、アミド低級アルキル 、アミドジ(低級アルキル)、低級アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、およ びそれらの低級エステル、およびそれらの薬学的に受容可能な塩が含まれる。 D.骨格の修飾 本発明による化合物のペプチド誘導体を作成するための他の方法は、ルビーら の「Biochem J.」、268(2):249-262(1990)に記載されており、参照文献と して本明細書の一部をなす。このように、本発明のペプチド化合物は、同様の生 物学的活性を有する、非ペプチド化合物の構造モデルとしても役立つ。先導ペプ チド化合物と同一または類似の、所望の生物学的活性を有するが、溶解度、安定 性、並びに加水分解およびタンパク質分解に対する感受性の面で、先導化合物に 比べて、さらに好ましい活性を有する化合物を構築するために、種々の技術が使 用で きることを、当業者は認めるであろう。モーガンおよびガイナーの「Ann.Rep. Med.Chem.」24:243-252(1989)を参照されたい(参照文献として本明細書の 一部をなす)。これらの技術には、ペプチド骨格をホスホネート、アミデート( amidate)、カルバメート、スルホンアミド、2級アミン、およびN-メチルアミ ノ酸からなる骨格と置換することが含まれる。 -CH2-カルバメート結合;ホスホネート結合;-CH2-スルホンアミド結合; 尿素結合;2級アミン(-CH2NH-)結合;およびアルキル化されたペプチド 結合[-C(O)NR6-、ここでR6は低級アルキル]などの結合で、一以上のペプ チド結合[-C(O)NH-]が、置換されているようなペプチド擬態物は、合成中 の適当な時点に、アミノ酸試薬を適切に保護されたアミノ酸類縁体と置き換える だけで、従来のペプチド合成の間に調製される。 適切な試薬には、例えば、アミノ酸のカルボキシル基が、上記の結合のうちの 1つを形成するのに適した原子団と置き換えられたようなアミノ酸類縁体が含ま れる。例えば、ペプチド中の-C(O)NR-結合を-CH2-カルバメート結合(-C H2OC(O)NR-)と置換したい場合には、まず、適切に保護されたアミノ酸の カルボキシル(-COOH)基を-CH2OH基に還元し、次に、従来の方法で、- OC(O)Cl官能基またはパラ-ニトロ炭酸(-OC(O)O-C64-pNO2)官能 基に変換する。固体支持体上にある、部分的に作られたペプチドのN末端上の遊 離アミンまたはアルキル化されたアミンと、このような官能基のうちの何れかを 反応させれば、-CH2OC(O)NR-結合が形成される。このような-CH2-カル バメート結合の形成に関する、さらに詳細な記述については、チョーら(Cho e t al.)の「Science」、261:1303-1305(1993)を参照されたい。 同様に、アメリカ合衆国特許出願第07/943,805号、第08/081,577号、および第 08/119,700号において明らかにされている方法で(参照文献として、これらの開 示全体を本明細書の一部とする)、ペプチド中のアミド結合をホスホネート結合 と置換することもできる。 適切に保護されたアミノ酸のカルボキシル(-COOH)基を還元して、-CH2 OH基とし、次に、従来の方法によって、該水酸基をトシル基のような適当な 脱離基に転換することによって、ペプチド中のアミド結合を-CH2-スルホンア ミド結合 に置き換えることができる。トシル化誘導体を、例えば、チオ酢酸と反応させた 後に、加水分解および酸化的塩素化を行うと、CH2-S(O)2Cl官能基が生成し 、他の部分が適切に保護されたアミノ酸のカルボキシル基に置き換わる。ペプチ ド合成において、該適切に保護されたアミノ酸類縁体を用いると、CH2-S(O)2 NR-結合が取り込まれて、ペプチド中のアミド結合に置き換わり、ペプチド擬 態物が得られる。アミノ酸のカルボキシル基をCH2-S(O)2Cl基に変換するこ とに関する、さらに完全なる記述については、例えばヴァインシュタイン、ボリ スの「アミノ酸、ペプチド、およびタンパク質の化学および生化学」、第7巻、 267-357ページ、マーセルデッカー社、ニューヨーク(1983)を参照されたい(参 照文献として本明細書の一部とする)。 アメリカ合衆国出願番号第08/147,805号(参照文献として、その全体を明細書 の一部とする)において明らかにされている方法によって、ペプチド中のアミド 結合を尿素結合に置換することができる。 例えば、従来の方法で、アミド結合のカルボニル結合をCH2基に還元した、 適切に保護されたジペプチド類縁体を利用することによって、ペプチド中のアミ ド結合が-CH2NH-に置き換えられた、2級アミン結合を調製することができ る。例えば、ジグリシンの場合には、アミドをアミンに還元すると、脱保護の後 には、NH2CH2CH2NHCH2COOHが生成し、これは、N-保護を受けた 形で、次の結合反応に用いられる。ジペプチド中のアミド結合のカルボニル基を 還元することによって、このような類縁体を調製することは、本分野において周 知である。 適切に保護されたアミノ酸類縁体は、対応するアミノ酸のように、従来のペプ チド合成において同様に用いられる。例えば、典型的には、該反応では、約3等 量の保護されたアミノ酸類縁体が用いられる。塩化メチレンまたはDMFのよう な不活性有機希釈剤が用いられ、且つ反応副産物として酸が生成する場合には、 該反応溶液は、反応中に生成する酸を捕捉するために、典型的には、過剰量の3 級アミンを含有するであろう。特に好適な3級アミンの1つには、ジイソプロピ ルエチルアミンがあり、典型的には、約10倍過剰量で用いられる。反応の結果、 非ペプチド結合を有するアミノ酸類縁体は、ペプチド擬態物に取り込まれる。ペ プチド中の任意のアミド結合のうちの0〜全部が、非アミド結合に置換されるよ うにこのような置換を繰り返すことができる。 また、本発明のペプチドは環状化することができ、あるいはペプチドの末端に デスアミノ残基もしくはデスカルボキシ残基を取り込ませることができ、プロテ アーゼに対する感受性を減少させるために、またはペプチドの高次構造を限定さ せるために、末端にアミノ基もしくはカルボキシル基が存在しないようにするこ とができる。本発明の化合物のC末端官能基には、アミド、アミド低級アルキル 、アミドジ(低級アルキル)、低級アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、およ びそれらの低級エステル誘導体、およびそれらの薬学的に受容可能な塩が含まれ る。環状化合物の例を表4、5、6、8、および9に示す。 E.ジスルフィド結合形成 本発明の化合物は、システインのチオール基間の分子内ジスルフィド結合を伴 った環状型で存在することができる。あるいは、2量体(または、さらに高次の オリゴマー)化合物を産生するために、システインのチオール基間の分子間ジス ルフィド結合を作成することができる。一以上のシステイン残基をホモシステイ ンと置換してもよい。これらの分子内ジスルフィド誘導体または分子間ジスルフ ィド誘導体は、以下のように図示できる: ここで、mおよびnは、独立に、1または2である。 本発明の、他の実施態様では、これらのジスルフィド誘導体の類縁体であって 、硫黄の1つが、CH2基または硫黄の均等物(isostere)に置換されているよ うな類縁体が提供される。これらの類縁体は、本分野において公知の、以下に示 す方法を用いて、分子内置換または分子間置換を行うことによって作成し得る。 ここで、pは1または2である。当業者の一部には、先に示されたα-アミノ- γ-酪酸誘導体の、他の相同体およびホモシステインを用いて、該置換を行うこ とも可能であるということが、容易に理解されるであろう。 あるいは、アルファ置換された酢酸で(ここで、アルファ置換基は、α-ハロ 酢酸(例えば、α-クロロ酢酸、α-ブロモ酢酸、またはα-ヨード酢酸)のよう な脱離基である)で、ペプチドのアミノ末端をキャッピングすることもできる。 システイン残基またはホモシステイン残基の硫黄で、脱離基を置換することによ って、本発明の化合物を環状化または2量体化することができる。例えば、バー カーら(Barker et al.)の「J.Med.Chem.」35:2040-2048(1992)、およ びオーら(Or et al.)の「J.Org.Chem.」56:3146-3149(1991)を参照さ れたい(参照文献として、各々を本明細書の一部とする)。2量体化合物の例は 、表7、9、および10に示されている。 V.有用性 本発明の化合物は、TPOの産生および受容体結合過程に影響を及ぼす、ある いは影響を及ぼされると考えられる多くの因子を評価することを含めた、TPO の生物学的役割を理解するための、ユニークな道具として、インビトロにおいて 有用である。本化合物は、TPO-Rに結合して、活性化する、他の化合物を開 発する上でも有用である。何故なら、本化合物は、構造と活性の相関に関する重 要な情報 を提供し、このような開発を促進するはずだからである。 本化合物は、新規TPO受容体アゴニストをスクリーニングするためのアッセ イにおける、競合的結合物としても有用である。このようなアッセイでの実施態 様においては、本発明の化合物は、修飾せずに用いることができ、また種々の修 飾(例えば、直接的もしくは間接的に、検出可能な信号を付与する原子団を共有 結合もしくは非共有結合で結合しているような、標識によって)をすることもで きる。これらのアッセイでは全て、物質は直接的または間接的に標識され得る。 直接的標識の中で可能なものには:125Iのような放射性標識、ペルオキシダ ーゼ、アルカリフォスファターゼのような酵素(アメリカ合衆国特許第3,645,09 0号)、および蛍光強度、波長シフト、または蛍光偏光の変化をモニターし得る 蛍光標識(アメリカ合衆国特許第3,940,475号)のような標識団が含まれる。間 接的標識の中で可能なものには、ある構成物をビオチン化した後、上記の標識団 のうちの何れかを付着させたアビジンに結合させるものが含まれる。本化合物を 固体支持体に付着させなければならない場合には、本化合物は、スペーサーまた はリンカーを含んでもよい。 さらに、TPO受容体に結合できるという特性に基づいて、生きた細胞上、固 定された細胞上、生物の体液中、組織ホモジネート中、精製された、天然の生物 学的物質中などのTPO受容体を検出するための試薬として、本発明のペプチド を用いることができる。例えば、このようなペプチドを標識することによって、 表面上にTPO-Rを有する細胞を同定することができる。さらに、TPO-Rに 結合できるという特性に基づいて、本発明のペプチドをインシトゥ染色、FAC S(蛍光活性化細胞選択;fluorescence-activated cell sorting)、ウェスタ ンブロッティング、ELISAなどに用いることができる。また、TPO受容体 に結合できるという特性に基づき、本発明のペプチドを受容体の精製、または細 胞表面上(または内部への透過性を上昇せしめた細胞)にTPO受容体を発現して いる細胞の精製に用いることができる。本発明の化合物は、種々の医学的研究用 および診断用の市販試薬として用いることもできる。このような使用には、: (1)種々の機能的アッセイにおいて、TPOアゴニスト候補の活性を定量す るための校正用スタンダードとしての使用; (2)TPO依存性細胞株の増殖および成長を維持するための使用; (3)共結晶化によるTPO受容体の構造解析における使用; (4)TPOシグナル伝達/受容体活性化機構を調べるための使用; (5)好ましくは、TPO受容体が活性化され、またはこのような活性化が、 既知量のTPOアゴニストおよびそれに類するものに対して、好適に校正されて いるような他の研究用途および診断用途 などが含まれるが、これらに限定されない。 本発明の化合物は、インビトロで巨核球およびそれらの始源細胞を増殖させる ために(両者とも、添加したサイトカインまたは自身のサイトカインとともに) 用いることができる。例えば、ジギウストら(DiGiusto et al.)のPCT国 際公開第95/05843号を参照されたい(参照文献として、本明細書の一部をなす) 。化学療法および放射線療法は、急速に分裂している、さらに成熟した巨核球群 を殺すことによって、血小板減少症を引き起こす。しかし、これらの治療的処置 は、未成熟で、有糸分裂活性が小さい巨核球前駆細胞の数および生存率も減少さ せるかもしれない。このように、化学療法または放射線療法を受けた後の患者に 、インビトロ培養によって巨核球および未成熟な前駆体を増加させた、彼または 彼女自身の細胞群を注入することによって、TPOまたは本発明の化合物による 血小板減少症の改善を促進することができる。 本発明の化合物は、インビボでTPO-Rを活性化するために、ヒトを含めた 温血動物に投与することもできる。このように、本発明は、TPO-Rに対する インビボでのTPOの効果を模倣するのに十分な量の、本発明による化合物の投 与を含んでなる、TPO関連疾患の治療的処置法を包括する。例えば、(特に、 骨髄移植、放射線療法、および化学療法に伴った)血小板の疾患および血小板減 少症を含む(ただし、これらに限定されない)種々の血液学的疾患を治療するた めに、本発明のペプチドおよび化合物を投与することができる。 いくつかの、本発明の実施態様においては、好ましくは、まず、化学療法また は放射線療法を行っている患者に、TPOアンタゴニストを投与し、次に本発明 のTPOアゴニストを投与する。 本発明の化合物の活性は、マクドナルドの「Am.J.of Pediatric. Hematology/Oncology」14:8-21(1992)に記載されている多数のモデルの中の1 つによって、インビトロまたはインビボの何れかで評価することができる。 1つの実施態様によれば、本発明の組成物は、骨髄移植、放射線療法、または 化学療法に伴う血小板減少症を治療するのに有用である。典型的には、化学療法 、放射線療法、または骨髄移植の前に、またはこれらへの暴露の後に、予防的に 本化合物が投与されるであろう。 従って、本発明は、活性成分として、薬学的担体または希釈剤と共に、本発明 のペプチドまたはペプチド擬態物を一以上具備する薬学的組成物も提供する。本 発明の化合物は、経口、肺、非経口(筋肉内、腹腔内、静脈内(IV)または皮下 投与)、(細粒処方による)吸入、経皮、鼻、膣、直腸、または舌下投与経路に よって投与することができ、各投与経路に適した投与形態で処方し得る。例えば 、ベルンシュタインら(Bernstein et al.)のPCT特許国際公開番号WO93/ 25221;ピットら(Pitt et al.)のPCT特許国際公開番号WO94/117784;お よびピットらの欧州特許出願第613,683号を参照されたい(参照文献として、各 々を本明細書の一部とする)。 経口投与用の固形投与形態には、カプセル、錠剤、丸薬、粉末、および顆粒が 含まれる。このような固形投与形態においては、有効化合物は、ショ糖、乳糖、 またはデンプンのような、一以上の薬学的に受容可能な不活性担体と混合される 。このような投与形態は、通常行われるように、例えば、ステアリン酸マグネシ ウムのような潤滑剤などの、不活性希釈剤以外の添加物質も具備し得る。カプセ ル、錠剤および丸薬の場合には、該投与形態は、緩衝剤を具備してもよい。錠剤 および丸薬は、さらに腸管コーティングを用いて調製することもできる。 経口投与用の液状投与形態は、水のような、本分野において一般的に用いられ る不活性希釈剤を含有するエリキシル剤とともに、薬学的に受容可能なエマルジ ョン、溶液、懸濁液、シロップを含む。このような不活性希釈剤の他に、組成物 は、保湿剤、乳化剤、および懸濁剤、並びに甘味剤、芳香剤、および香料のよう な佐剤も含み得る。 非経口投与用の本発明による調製物には、滅菌された水溶液もしくは非水溶液 、滅菌された水性懸濁液もしくは非水性懸濁液、または滅菌された水性エマルジ ョ ンもしくは非水性エマルジョンが含まれる。非水性溶液または非水性賦形剤には 、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油およびトウモロ コシ油のような植物油、ゼラチン、オレイン酸エチルのような注射可能な有機エ ステルが含まれる。このような投与形態には、保存料、保湿剤、乳化剤、および 分散剤のような佐剤を含有させてもよい。例えば、細菌を通さないフィルターに よる濾過、組成物中への滅菌剤の添加、組成物に対する放射線照射、または組成 物の加熱によって、それらを滅菌してもよい。また、使用直前に、滅菌された水 、または他の滅菌された、注射可能な溶媒を用いて製造することもできる。 直腸内または膣内投与用組成物は、好ましくは、座薬であり、活性物質の他に 、ココアバターまたは座薬用ワックスのような添加剤を含有してもよい。鼻また は舌下投与用組成物も、本分野において周知の、標準的添加物を用いて調製され る。 本化合物を含有する組成物は、予防用および/または治療用処置のために、投 与することができる。治療用の使用においては、組成物は、上述のように、既に 疾病を患っている患者に対して、治癒するのに十分な量、または少なくとも疾病 およびその併発症の症候を部分的に阻止するのに十分な量投与される。これを十 分達成し得る量を「治療的有効量」と定義する。このような使用における有効量 は、病気の程度、並びに患者の重量および一般的な状態に依存するであろう。 本発明の組成物は、例えば、タイスおよびビビ(Tice and Bibi)の方法「 薬物供給制御に関する論文(Treatise on Controlled Drug Delivery)」、 キドニエウス(Kydonieus A.)編集、マーセルデッカー、ニューヨーク、(19 92)、315-339ページ)によって、ミクロ封入化し得る。 予防用の使用においては、本発明の化合物を含有する組成物は、ある病気に罹 り易い患者、またはその他ある病気に罹るリスクを負っている患者に対して投与 される。このような量を「予防的有効量」と定義する。この使用においても、正 確な量は、患者の健康状態および体重に依存する。 有効な治療に必要なTPOアゴニストの量は、投与手段、標的部位、患者の生 理的状態、および投与されている他の医薬を含む、多くの異なる因子に依存する であろう。したがって、治療的投与量を滴定して、安全性および有効性を至適化 しなければならない。典型的には、インビトロで用いられる投与量は、これらの 試 薬をインシトゥで投与する場合に有用な量に対して、有効な指針を与えるかもし れない。動物を用いて、ある疾患の治療的有効量をテストすれば、さらにヒトに 対する投与量の予測用指標も得られるであろう。例えば、ギルマンら(Gilman et al.)編集、グッドマンおよびギルマンの「治療の薬理学的基礎(The Phar macological Basis of Therapeutics)、第8版、パーガモン出版(Pergamon Press)(1990):レミントン(Remington)の「薬剤科学(Pharmaceutical Scien ces)、第7版、マック出版社(Mack Publilshing Co.,)、イーストン(Eas ton)、ペンシルバニア、(1985)(参照文献として、各々が本明細書の一部と される)中で、種々の考察が記述されている。 本発明のペプチドおよびペプチド擬態物は、1日あたり約0.001〜10mg/kg体重 の範囲の投与量で投与すると、TPOが仲介する症状を治療するのに有効である 。用いるべき具体的な用量は、治療される症状、投与経路の他、症状の程度、患 者の年齢および一般的な条件等のような要因を考慮して、治療に当たっている医 師が行った判断によって調整される。以上、本発明の好適な実施態様のみを具体 的に記述しているが、本発明の精神および意図する範囲から外れずに、本発明の 修飾および変形が可能であることが理解されるであろう。実施例1 固相ペプチド合成 本発明による種々のペプチドは、メリーフィールドの固相合成技術(スチュワ ードおよびヤング(Steward and Young)の「固相ペプチド合成」、第2版、 ピアース化学(Pierce Chemical)、ロックフォード(Rockford)、イリノイ (1984)、およびメリーフィールドの「J.Am.Chem.Soc.」85:2149(1963) 参照)を用いて、ミリゲン/バイオサーチ(Milligen/Biosearch)9600自動装 置、またはアプライドバイオシステム社(Applied Biosystem Inc.)モデル4 31Aペプチド合成機上で合成した。ペプチドは、アプライドバイオシステム社の システムソフトウェアバージョン1.01の標準的プロトコールを用いて、ペプチド を組み合わせた。各々の結合は、BOP(ベンゾトリアゾリル N-オキシトリ スジメチルアミノフォスフォニウム ヘキサフルオロリン酸)およびHOBt(1 -ヒドロキシベンゾトリアゾール)を用いて、1-2時間行った。 用いた樹脂は、HMP樹脂またはPAL(ミリゲン/バイオリサーチ)であり 、これはリンカーとして、5-(4'-Fmoc-アミノメチル-3,5'-ジメトキシフェノ キシ)吉草酸をリンカーとして架橋した、ポリスチレン樹脂である。PAL樹脂 を用いて、ペプチドを樹脂から切断すると、カルボキシル末端にアミド官能基が 生じる。HMP樹脂には、切断すると、最終産物のC末端にカルボン酸原子団が 生じる。殆どの試薬、樹脂、および保護されたアミノ酸(遊離または樹脂上)は 、ミリポアまたはアプライドバイオシステム社から購入した。 結合操作中における、アミノ保護には、Fmoc基を用いた。アミノ酸上の1級 アミンの保護は、Fmocで行い、側鎖の保護基は、セリン、チロシン、アスパラ ギン、グルタミン酸、およびトレオニンの場合にはt-ブチル;グルタミンの場合 には、トリチル;アルギニンの場合にはPmc(2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマ スルホン酸)、トリプトファンの場合にはN-t-ブチロキシカルボニル;ヒスチ ジンおよびグルタミンの場合にはN-トリチル;システインの場合にはS-トリチ ルであった。試薬Kまたはそれを若干修正したもので処理することによって、樹 脂からペプチドを除去し、同時に側鎖官能基を脱保護せしめた。あるいは、アミ ド化されたカルボキシル末端を有する、それらのペプチド合成においては、4℃ から初めて、徐々に室温まで上昇させながら、90%トリフルオロ酢酸、5%エタ ンジチオール、および5%の水の混合物で、完全に組み立てられたペプチドを切 断した。該脱保護されたペプチドは、ジエチルエーテルで沈殿させた。全てのケ ースにおいて、C18が結合したシリカゲルカラム上の調製用逆相高速液体クロマ トグラフィーを用いて、0.1%トリフルオロ酢酸中アセトニトリル/水の勾配で 、精製を行った。高速原子衝撃質量分析計または電子スプレー質量分析計、およ び利用できる場合には、アミノ酸分析によって、均一なペプチドを特定した。実施例2 バイオアッセイ ペプチドの生物活性は、トロンボポエチン依存性の細胞増殖アッセイを用いて 測定することができる。マウスのIL-3依存性Ba/F3細胞を完全な長さのヒト TPO-Rでトランスフェクトした。IL-3が存在しない場合には(調節された WEHI-3培養液)、これらのセルの増殖は、TPOに依存する。トランスフェ クト していない親細胞株は、ヒトTPOには応答しないが、IL-3依存性は残存して いる。 ライブラリーのスクリーニングから得られた合成ペプチドを用いて、上記の両 細胞株に対して、バイオアッセイを行った。調節された10%WEHI-3培養液を 含有する完全RPMI-10培養液中で細胞を増殖させて、次に2度PBSで洗浄 し、調節されたWEHI-3培養液を含まない培養液中に再懸濁して、ペプチド希 釈液またはTPO希釈液を含有するウェルに、2×104細胞/ウェルになるよう に、細胞を添加した。水分を含んだ5%CO2大気下で、細胞を37℃で48時間イ ンキュベートし、MTTがホルマザンに還元されることを用いて、ELISAプ レート読み取り機で570nmの吸収を測定することにより、代謝活性をアッセイし た。図1に示されているように、テストしたペプチドは、TPO-Rをトランス フェクトしたBa/F3細胞の増殖を用量依存的に刺激した。これらのペプチドは 、親細胞株には、全く影響を与えない。実施例3 結合親和性 化学的に合成されたペプチドのTPO-Rに対する結合親和性を競合的結合ア ッセイで測定した。微量滴定プレートのウェルを1mgのストレプトアビジンでコ ートし、PBS/1% BSAでブロックした後、50ngのビオチン化抗受容体固定 化抗体(Ab179)をコートした。続いて、可溶性TPO-R採集物を1:10で希釈 したものでウェルを処理した。種々の濃度のペプチドまたはペプチド擬態物を、 マルトース結合タンパク質のC末端に融合させた1-156残基からなる一定量の末 端切断型TPO(MBP-TPO156)と混合した。ペプチドとMBP-TPO156 の混合物をTPO-Rでコートされたウェルに添加し、4℃で2時間インキュベ ートした後、PBSで洗浄した。MBPに対して誘導されたウサギ抗血清を添加 し、続いてアルカリフォスファターゼを結合したヤギ抗ウサギIgGを添加する ことによって、平衡状態で結合していろMBP-TPO156の量を測定した。各ウ ェル中のアルカリフォスファターゼの量は、標準的方法を用いて定量した。 該アッセイは、広範囲のペプチド濃度にわたって行い、その結果を、y軸が結 合したMBP-TPO156の量を表し、x軸がペプチドまたはペプチド擬態物の濃 度を 表すようにグラフ化する。これによって、固定化されたTPO-Rに結合したM BP-TPO156の量を50%減少せしめるペプチドまたはペプチド擬態物の濃度( IC50)を決定することができる。ペプチドの解離定数(Kd)は、上述のアッ セイ条件を用いて測定されたIC50と同様のはずである。実施例4 「プラスミド上のペプチド」 ライブラリーの構築には、pJS142ベクターを使用し、該ベクターを図4に示 す。ライブラリーの構築には、ON-829(5'ACC ACC TCC GG);O N-830(5'TTA CTT AGT TA)、および目的のライブラリー特異的な オリゴヌクレオチド(5'GA GGT GGT{NNK}nTAA CTA AGT A AA GC)(ここで、{NNK}nは、所望の長さおよび配列のランダム領域を示 す)という3つのオリゴヌクレオチド配列が必要である。該オリゴヌクレオチド は、合成中または精製後、ポリヌクレオチドキナーゼによって、5'を化学的にリ ン酸化し得る。次に、それらを1:1:1のモル比でアニールさせ、ベクターに連結 する。 パンニングに用いられる、好適な大腸菌株は、△(srl-recA)endA1 nupG lo n-11sulA1 hsdR17△(ompT-fepC)266△clpA319::kan△lacI lac ZU118 という遺伝子型を有し、エール大学の大腸菌ジェネティックストックセンター( E.Colib/r,stock center designation CGSC:6573)から入手できる遺伝子 型lon-11 sulA1をもつ大腸菌株から調製される。ダウアーらの「Nucleic Aci ds Res.」16:6127(1988)に記載されている電気穿孔法(全ての洗浄ステップ で、10%グリセロールが用いられていることが異なる)に用いるために、上記大 腸菌株を調製する。1pgのブルースクリプトプラスミド(Stratagene)を用いて 、細胞の有効性をテストする。オリジナルのライブラリを増殖させ、パンニング の各ラウンドによって濃縮された群を増幅するために、これらの細胞を用いる。 パンニングをするために、リゾチームを用いる、穏和な酵素的消化によって細 胞壁を消化して、細胞からプラスミド上のペプチドを放出させる。細胞破片を沈 殿させた後、殆どの受容体には、粗溶解物を直接用いることができる。プラスミ ド複合体をさらに精製することが必要ならば、粗溶解物中の低分子量混入物の多 くはゲル濾過カラムを用いて除去することができる。 パンニングは、多くの生理的緩衝液に比べて塩濃度が低い緩衝液(HEKL) 中で行う。パンニングは、ブロックされていないモノクローナル抗体(Mab)上 に固定化された受容体を有する微量滴定ウェルの中で行うことができ、またビー ズもしくはカラム上でパンニングすることもできる。さらに具体的には、パンニ ングの第1ラウンドでは、受容体でコートされた各24のウェルを用いることがで きる。第2ラウンドでは、典型的には、受容体でコートされた6つのウェル(P ANサンプル)、および受容体がない6つのウェル(NCサンプル)を用いる。 これらの2つのサンプル中のプラスミド数を比較すれば、パンニングによって、 受容体特異的なクローンが濃縮されているかどうかの指標を得ることができる。 「濃縮」は、NCサンプルから回収された形質転換体に対するPAN形質転換体 の比として定義される。10倍の濃縮が、通常受容体特異的クローンが存在すると いう指標となる。 その後のパンニングのラウンドにおいては、プラスミド複合体の非特異的バッ クグラウンド結合を抑えるために、ウェルに入れる溶解物の量を少なくするのが 有用である。第2ラウンドでは、ウェル当たり100μlの溶解物が通常使用され る。第3ラウンドでは、ウェル当たり100μlの溶解物を、HEKL/BSA中で 1/10に希釈したものが用いられる。それ以後のパンニングのラウンドでは、典型 的には、残存すると概算せれる多様性の、少なくとも1000倍プラスミド形質転換 ユニットを用いる。 各クローンにコードされているペプチドの結合特性は、観察された濃縮数に従 って、典型的には、3、4、または5ラウンド目のパンニングの後に調べている 。典型的には、LacI-ペプチド融合タンパク質による受容体特異的結合を検出 するELISAを用いる。LacIは、通常4量体であり、機能を有する最少のD NA結合分子種は2量体である。それ故、ペプチドは、融合タンパク質上に複数 個発現されている。十分な密度の受容体をウェル中に固定化できると仮定すれば 、LacIに融合されたペプチドは、協同的、多価的様式にて、表面に結合するで あろう。このような協同的結合によって、固有親和性が低い結合状態を検出する ことができる。該アッセイの感度は、初めに、低親和性のものに遭遇したことを 容易に同定できることが利点であるが、ELISA中のシグナルがペプチドの固 有親和性と相関しな いということが欠点である。以下に記述するように、ペプチドをマルトース結合 タンパク質(MBP)に融合させることによって、シグナル強度が、親和性とさ らによく相関するようなELISAフォーマットでテストすることが可能になる 。図5A-Bを見よ。 任意の標準的な少量調製操作(miniprep procedure)を用いて、目的のクロー ンから、DNAを2重鎖の形で調製することができる。目的の単一クローンまた はクローン群のコーディング配列をベクターへ移し、該ベクターによって、これ らの遺伝子は、MBP(一般的には、溶液中で単量体として存在するタンパク質 )をコードしている遺伝子と一体化して融合する。pJS142中へライブラリーを クローニングすることにより、ライブラリーのランダムコーディング領域の先頭 付近にBspEI制限部位が生じる。BspEIおよびScaIでの消化によって、2 つのベクターpELM3(細胞質)またはpELM15(周辺細胞質)(これらは、 各々pMALc2およびpMALp2ベクターの簡易な修飾物であり、ニューイングラ ンド バイオラブから市販されているものが利用可能である)のうちの何れかに 、サブクローニングされ得る約900bpのDNA断片を精製することが可能となる 。図5A-Bを見よ。AgeIおよびScaIでpELM3およびpELM15を消化すれ ば、pJS142ライブラリーからのBspEI-ScaI断片を効率的にクローニング することができる。BspEIおよびAgeIの末端は、連結に適合している。さら に、機能的なbla遺伝子(Amp耐性)を再現させるためには、ScaI部位を正し く連結することが必須であり、これによって、望ましくない連結がにより生じる バックグラウンドクローンのレベルが減少する。次にIPTGによって、tacプ ロモーター誘導性のMBP-ペプチド融合体の発現を生じさせることができる。 LacI ELISAまたはMBP ELISA用の溶解物は、リゾチームを用い た細胞の溶解、および遠心による不溶性の細胞破片の除去によって、各クローン から調製される。続いて、固定化された受容体を含むウェル、および受容体を含 まない対照用のウェルに溶解物を添加する。LacIペプチド融合体またはMBP ペプチド融合体の結合は、LacIまたはMBPの何れかに対して誘導された、ウ サギのポリクローナル抗血清とともにインキュベートし、次にアルカリフォスフ ァターゼを標識したヤギ抗ウサギ第2抗体でインキュベートすることによって検 出される。結合 したアルカリフォスファターゼは、p-ニトロフェニルリン酸発色性基質を用いて 検出する。実施例5 「ヘッドピース2量体」システム プラスミド上のLacIペプチドの変形法では、「ヘッドピース2量体」と称さ れるDNA結合タンパク質を利用する。大腸菌lacリプレッサーによるDNAの 結合は、約60アミノ酸の「ヘッドピース」ドメインを介して行われている。lac オペレーターに結合するヘッドピースドメインの2量体は、通常さらに大きい、 約300アミノ酸のC末端ドメインが会合することによって形成される。「ヘッド ピース2量体」システムは、短いペプチドリンカーを介して結合された、2つの ヘッドピースを含有するヘッドピース2量体分子を用いる。これらのタンパク質 は、DNAと十分安定な結合をするので、ヘッドピース2量体のC末端に位置す るペプチドのエピトープが、ペプチドをコードしているプラスミドと会合するこ とが可能となる。 ランダムペプチドをヘッドピース2量体のC末端に融合させると、該2量体は 、該2量体をコードしていたプラスミドに結合し、パンニングによるスクリーニ ングが可能なペプチド-ヘッドピース2量体-プラスミド複合体を形成する。該ペ プチド上のヘッドピース2量体システムは、LacIシステムに比べて、高親和性 リガンドに対する選択性が勝っている。このように、ヘッドピース2量体システ ムは、最初の低親和性ヒットに基づいて変異導入ライブラリーを作成し、最初の 配列の高親和性変異体を選択するのに有用である。 ライブラリーは、ヘッドピース2量体ベクターpCMG14を用いたプラスミド 上のペプチドとともに構築されている(図6A-Cを見よ)。ヘッドピース2量 体タンパク質がプラスミドに結合するためには、lacオペレーターの存在は、必 要ではない。ライブラリーは、大腸菌(lon-11 sulA1 hsdR17(ompT-fepC)Δc lpA319::kanΔlacI lac ZU118Δ(srl-recA)306::Tn10を具備する細菌株 に導入し、基底(A)プロモーター誘導状態下で増幅した。ヘッドピース2量体ラ イブラリーのパンニングは、LacIライブラリーに用いたものと類似の操作によ って行うが、HEKL緩衝液に代えてHEK緩衝液を用いること、およびIPT Gに代えてフェノ ール水溶液で、ウェルからのプラスミド溶出を行うことが異なる。ヘッドピース 2量体パンニングからの配列をアフィニティー感受性MBP ELISA中でテ ストすることができるように、また標識された受容体用いて、コロニーリフトす ることによって、クローン群をスクリーニングできるように、多くの場合、MB Pベクターへ転移させた後に、ヘッドピース2量体パンニングからの配列を特定 する。実施例6 本実施例では、環状化合物に対して、3つのアッセイを行った。まず、上述の ようにIC50値を得た。さらに、上述したように、MTT細胞増殖アッセイを行 って、EC50値を計算した。最後に、ミクロフィジオメーター(Molecular De vices Corp.)アッセイを行った。基本的には、該アッセイでは、本発明の化合 物によるTPO受容体刺激に応じた細胞外培養液の酸性化速度を求めた。EC50 の範囲は、上記のIC50のように、記号で示してある。結果を表4にまとめる。 実施例7 本実施例においては、環状化合物 中のD、E、I、SまたはF部位のアミノ酸置換体のEC50およびIC50値を上 述のように、アッセイした。ミクロフィジオメーターの結果は、括弧内に示され ている。結果を下表5にまとめる。 実施例8 本実施例においては、下表6に示されているように、化合物 中のアミノ酸置換をD、SまたはF部位において評価した。EC50およびIC50 値は、上述のように計算した。括弧内は、ミクロフィジオメーターの結果である 。 実施例9 本実施例では、下表7にリストされている2量体化合物のEC50およびIC50 値は、上述のように計算した。環状単量体 を比較のために含めてある。 表8の化合物は、テストされた最高濃度10μMで不活性であった。 表9では、上述のように求めた、IEGPTLRQWLAARAの環状変異体 および2量体変異体のEC50およびIC50値を比較している。 表10では、2量体 の末端切断型が比較されている。EC50およびIC50値は、上述のように計算し た。括弧内にミクロフィジオメーターの結果を示す。 実施例10 本実施例では、環状化合物 中のG、P、およびW部位に種々の置換を導入した。 表11は、TPOアゴニスト活性を示す、置換された化合物の例の一覧表である 。表中で略記した置換は、次のとおりである: 実施例11 マウスを有用なテスト種として用いることができるかどうかを評価するために 、マウス受容体に対するテスト化合物の活性を測定するようにデザインされた、 いくつかのインビトロ実験を行った。まず、培養液中で、rhuTPOまたは様々 な濃度のテストペプチドの何れかとともに、1匹のBalb/cマウス(8〜9週齢 )の大腿から採集した骨髄細胞を7日間インキュベートした。インキュベーショ ン期間の終了時に、培養液をサイトスピン(Cytospin)で濃縮し、アセチルコ リンエステラーゼ(AChE、マウス巨核球の目印)で染色して、顕微鏡分析で 計数した。AChEで染色される、極めて巨大な(>40μm)非接着性細胞の増殖 が、1nMのrhuTPOによって生じた。これらの細胞は、成熟した巨核球である と思われる。合計106個/mlの骨髄細胞(50ml培養液中)を最初に植え付けたこと から推測すると、1〜2×106個の巨核球が生育したと推定される。TPOに対す るこのような応答を「最大」と称した。成長因子を全く添加しなかった、対照培 養は、ACheE陽性細胞を殆ど生じなかった。このアッセイにおいて、いくつか のペプチド化合物は、高濃度でテストした。その結果を表12にまとめる。ペプチ ドAは、10μMで、マウス骨髄に最大の応答を生じせしめた。この発見が、該ペ プチドファミリーがマウス受容体に対して活性を有するという最初の証拠となっ た。別の実験では、骨髄細胞を採集し、1nM rhuTPOまたは10μMペプチドA を含む、あるいは因子を全く含まない、何れかの半固形培地(メチルセルロース )中で培養した。培養7日後に、大きな細胞のコロニー(巨核球と推測される) を計数し、小コロニー(3-5個の細胞)または大コロニー(6個以上の細胞)に 分けた。結果を表13に示す。陰性対照培養に比べて、TPOおよびテストペプチ ドは、両者ともに、両サイズのコロニーを明らかに多く生じせしめた。このこと は、ペプチドが、MK前駆体細胞群の増殖を刺激することができるというTPO の性質を模倣していることを示すものである。 マウス受容体およびヒト受容体に対するテスト化合物の活性をさらに定量的に 比較するために、muTPO受容体をクローニングして、BaF3細胞にトランスフ ェクトした。TPO依存性の細胞群を単離した。 本出願において開示された、全ての論文および参照文献は、特許文献も含めて 、全ての目的のために、参照文献として、その全体を本明細書の一部とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 バーレット、ロナルド・ダブリュ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95070、サラトガ、アロヨー・デ・アーク ェロ 12900 (72)発明者 クワーラ、スティーブン・イー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94025、メンロ・パーク、ヘッジ・ロード 111 (72)発明者 ダフィン、デイビッド・ジェイ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94303、イースト・ポロ・アルト、ナンバ ー 13、ウッドランド・アベニュー 1735 (72)発明者 ゲーツ・クリスチャン・エム アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95037、モーガン・ヒル、エー・クロイ・ ロード 5770 (72)発明者 ジョンソン、シェリル・エス アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95060、サンタ・クルッツ、イーストリッ ジ・ドライブ 27 (72)発明者 マットヒーキス、ラリー・シー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95014、カパーティノ、サンライズ・ドラ イブ 20612 (72)発明者 シャッツ、ピーター・ジェイ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94040、マウンテン・ビュー、ナンバー 15、マリッチ・ウェイ 2080 (72)発明者 ワグストロム、クリストファー・アール アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94024、ロス・アルトス、ファーンドン・ アベニュー 1909 (72)発明者 ライトン、ニコラス・シー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94304、パロ・アルト、アムハースト・ス トリート 2030

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.トロンボポエチン受容体に結合する化合物であって、該化合物が: (1)約8000ダルトン未満の分子量であり、 (2)IC50で表したときの、トロンボポエチン受容体に対する結合親和性 が約100μmにすぎない ような化合物。 2.請求項1の化合物であって、該化合物がペプチドであり、且つ 該ペプチドの0〜全ての-C(O)NH-結合が、 -CH2-OC(O)NR-結合;ホスホネート結合;-CH2-S(O)2NR-結 合;-CH2NR-結合:および-C(O)NR6-結合;および-NHC(O)NH-結合 (ここでRは水素または低級アルキルであり、R6は低級アルキルである) からなる群から選択される結合によって置換されており、 さらに、前記ペプチドまたはペプチド擬態物のN末端が、 -NRR1基;-NRC(O)R基;NRC(O)OR基;-NRS(O)2R基;- NHC(O)NHR基:スクシンイミド基;ベンジルオキシカルボニル-NH-基; およびフェニル環上に、低級アルキル、低級アルコキシ、塩素、および臭素から なる群から選択される、1〜3個の置換基を有するベンジルオキシカルボニル- NH-基(ここで、RおよびR1は水素および低級アルキルからなる群から独立に 選択される) からなる群から選択され、 さらに、前記ペプチドまたはペプチド擬態物のC末端が、式-C(O)R2( ここでR2はヒドロキシ、低級アルコキシおよび-NR34(ここで、R3および R4水素および低級アルキルからなる群から独立に選択され、且つ、-NR34の 窒素原子は、環状ペプチドを形成させるために、任意にペプチドのN末端のアミ ン基であり得る)からなる群から選択される)を有するような化合物および生理 学的に受容可能なそれらの塩。 3.薬学的に受容できる担体とともに、請求項1の化合物を具備する薬学的組成 物。 4.トロンボポエチンアゴニストによる治療に対して感受性を有する疾病を患つ ている患者の治療方法であって、患者に、請求項1の化合物を治療的有効用量ま たは有効量投与することを含んでなる方法。 5.請求項4の方法であって、患者に投与される化合物がペプチドであり、 該ペプチドの0〜全ての-C(O)NH-結合が、 -CH2OC(O)NR-結合;ホスホネート結合;-CH2-S(O)2NR-結 合;-CH2NR-結合:-C(O)NR6-結合:および-NHC(O)NH-結合(ここ でRは水素または低級アルキルであり、R6は低級アルキルである) からなる群から選択される結合によって置換され、 さらに、前記ペプチドまたはペプチド擬態物のN末端が、 -NRR1基:-NRC(O)R基;NRC(O)OR基;-NRS(O)2R基;- NHC(O)NHR基;スクシンイミド基;ベンジルオキシカルボニル-NH-基; およびフェニル環上に、低級アルキル、低級アルコキシ、塩素、および臭素から なる群から選択される、1〜3個の置換基を有するベンジルオキシカルボニル- NH-基(ここで、RおよびR1は水素および低級アルキルからなる群から独立に 選択される) からなる群から選択され、 さらに、前記ペプチドまたはペプチド擬態物のC末端が、式-C(O)R2( ここでR2はヒドロキシ、低級アルコキシおよび-NR34(ここで、R3および R4は、水素および低級アルキルからなる群から独立に選択され、環状ペプチド を形成させるために、-NR34基の窒素原子は、任意に、ペプチドのN末端の アミン基であり得る)からなる群から選択される)を有する ような化合物および生理学的に受容可能なそれらの塩である方法。 6.請求項2の化合物であって、前記化合物がアミノ酸配列: X1234567 (ここで、X1はC,L,M,P,Q,V;X2はF,K,L,N,Q,R,S,Tまたは V;X3はC,F,I,L,M,R,S,VまたはW:X4は遺伝的にコードされる20の L-アミノ酸のうちの何れか;X5はA,D,E,G,K,M,Q,R,S,T,VまたはY ;X6はC,F,G,L,M,S,V,WまたはY;およびX7はC,G,I,K,L,M,N, RまたはVである) を具備する化合物。 7.請求項6の化合物であって、前記アミノ酸配列が環状である化合物。 8.請求項6の化合物であって、前記アミノ酸配列が2量体化されている化合物 。 9.請求項6の化合物であって、該化合物がアミノ酸配列: CX234567 (ここで、X2はK,L,N,Q,R,S,TまたはV;X3はC,F,I,L,M,R, SまたはV;X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸のうちの何れか;X5 はA,D,E,G,S,VまたはY;X6はC,F,G,L,M,S,V,WまたはY;およ びX7はC,G,I,K,L,M,N,RまたはVである) を具備する化合物。 10.請求項8の化合物であって、X4がA,E,G,H,K,L,M,P,Q,R,S,T またはWである化合物。 11.請求項10の化合物であって、X2がSまたはT;X3がLまたはR;X6 がR;X5がD,EまたはG;X6がF,LまたはW;X7がI,K,L,RまたはVで ある化合物。 12.請求項9の化合物であって、前記化合物がアミノ酸配列: X8CX234567 (ここで;X2はF,K,L,N,Q,R,S,TまたはV;X3はC,F,J,L, M,R,S,VまたはW;X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸の何れか; X5はA,D,E,G,K,M,Q,R,S.T,VまたはY;X6はC,F,G,L,M,S,V ,WまたはY;X7はC,G,I,K,L,M,N,RまたはV;およびX8は遺伝的にコ ードされる20のL-アミノ酸のうちの何れかである) を具備する化合物 13.請求項12の化合物であって、X8がG,S,YまたはRである化合物。 14.請求項12の化合物であって、前記化合物が、アミノ酸配列:GGCTL REWLHGGFCGGを具備する化合物。 15.請求項6の化合物であって、前記化合物がアミノ酸配列: X8GX12345WX7 (ここでX1はL,M,P,QまたはV;X2はF,R,SまたはT;X3はF, L,VまたはW;X4はA,K,L,M,R,S,VまたはT;X5はA,E,G,K,M,Q ,R,SまたはT; X7はC,I.K.L,MまたはV;およびX8は、遺伝的にコードされる20のL-ア ミノ酸のうちの何れかである) を具備する化合物。 16.請求項15の化合物であって、X1がP;X2がT;X3がL;X4がR;X5 がEまたはQ;X7がIまたはLである化合物。 17.請求項16の化合物であって、前記化合物がアミノ酸配列: X98GX12345WX7 (ここで、X8はA,C,D,E,K,L,Q,R,S,TまたはV;およびX9は A,C,E,G,I.L,M,P,R,Q,S,TまたはVである) を具備する化合物。 18.請求項17の化合物であって、X8がD,EまたはK;およびX9がAまた はIである化合物 19.請求項18の化合物であって、前記化合物が、GGCADGPTLREW ISFCGG;GNADGPTLRQWLEGRRPKN;GGCADGPTLR EWISFCGGK;TIKGPTLRQWLKSREHTS;SIEGPTLR EWLTSRTPHS;LAIEGPTLRQWLHGNGRDT;CADGPT LREWISFC;およびIEGPTLRQWLAARAからなる群から選択さ れる化合物。 20.請求項4の方法であって、患者に投与される前記化合物がアミノ酸配列: CX234567 (ここで、X2はK,L,N,Q,R,S,TまたはV;X3はC,F,I,L,M, R,SまたはV;X4は遺伝的にコードされる20のL-アミノ酸のうちの何れか; X5はA,D,E,G,S,VまたはY;X6はC,F,G,L,M,S,V,WまたはY;お よびX7はC,G,I,K,L,M,N,RまたはVである) を具備する方法。 21.請求項20の方法であって、X4がA,E,G,H,K,L,M,P,Q,R,S,T またはWである方法。 22.請求項21の方法であって、X2がSまたはT;X3がLまたはR;X4が R:X5がD,EまたはG:X6がF,LまたはW:X7がI,K,L,RまたはVで ある方法。 23.請求項22の方法であって、患者に投与される前記化合物がアミノ酸配列 :GGCTLREWLHGGFCGGを具備する方法。 24.請求項4の方法であって、トロンボポエチンアゴニストに感受性を有する 疾患が: 化学療法、放射線療法、または骨髄移植によって生じる血液学的疾患 および血小板減少症 からなる群から選択される方法。 25.請求項4の方法であって、患者に投与される前記化合物がアミノ酸配列: X8GX12345WX7 (ここで、X1はL,M,P,QまたはV;X2はF,R,SまたはT;X3はF ,L,VまたはW;X4はA,K,L,M,R,S,VまたはT;X5はA,E,G,K,M, Q,R,SまたはT:X7はC,I,K,L,MまたはV;およびX8残基は、遺伝的に コードされる20のL-アミノ酸のうちの何れかである) を具備する方法。 26.請求項25の方法であって、X1がP;X2がT;X3がL;X4がR;X5 がEまたはQ;X7がIまたはLである方法。 27.請求項26の方法であって、前記化合物がアミノ酸配列: X98GX12345WX7 (ここで、X8はA,C,D,E,K,L,Q,R,S,TまたはVであり;X9はA, C,E,G,I,L,M,P,Q,R,S,TまたはV;および) を具備する方法。 28.請求項27の方法で、X8がD,EまたはKであり;X9がAまたはIであ る方法。 29.請求項28の方法で、患者に投与される化合物が、GGCADGPTLR EWISFCGG;GNADGPTLRQWLEGRRPKN;GGCADGPT LREWISFCGGK;TIKGPTLRQWLKSREHTS;SIEGPT LREWLTSRTPHS;LAIEGPTLRQWLHGNGRDT;CADG PTLREWISFC;およびIEGPTLRQWLAARAから なる群から選択される方法。 30.トロンボポエチン受容体に結合する化合物であって、前記化合物が からなる群から選択される化合物。 31.トロンボポエチンアゴニストによる治療に対して感受性を有する疾病を患 っている患者の治療方法であって、患者に、 からなる群から選択される化合物を投与することを具備する方法。
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