JPH1050612A - HgCdTe膜の作製方法及びHgCdTe積層構造 - Google Patents

HgCdTe膜の作製方法及びHgCdTe積層構造

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JPH1050612A
JPH1050612A JP8199389A JP19938996A JPH1050612A JP H1050612 A JPH1050612 A JP H1050612A JP 8199389 A JP8199389 A JP 8199389A JP 19938996 A JP19938996 A JP 19938996A JP H1050612 A JPH1050612 A JP H1050612A
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organic
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hgcdte
gas
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Toru Okamoto
徹 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さ方向に関して組成の変動が少なく、かつ
良好な結晶性を有するHgCdTe膜を形成する方法及
びHgCdTe積層構造を提供する。 【解決手段】 下地基板を成長容器内に配置する。有機
Cd化合物、有機Te化合物、該有機Cd化合物と有機
Te化合物の分解を促進する添加物、及びHg原料ガス
とを混合して前記成長容器内に供給する。前記下地基板
上にHgCdTe膜を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HgCdTe膜の
作製方法に関する。HgCdTe膜は、赤外線検出素子
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】HgCdTeの成長は、通常、有機金属
を用いた気相成長(MO−VPE)により行われる。た
だし、有機水銀の分解温度が600℃程度と高いこと、
及び猛毒であることから、水銀の原料としては一般的に
金属水銀が用いられる。Cd及びTeの有機金属原料と
金属水銀との混合時における水銀の凝結を防止するため
に、これら原料ガスの混合部を300℃程度まで加熱す
る。この加熱により有機金属が分解しやすくなり、成長
室の内壁に生成物が付着する。
【0003】成長室の内壁に皮膜が形成されると、皮膜
による熱輻射の影響で成長室内の温度が変化し、成膜温
度を一定に保つことが困難になる。皮膜が形成されると
成長容器内の温度が高くなる傾向がある。成長初期の温
度が低い場合には、成膜されたHgCdTe膜と基板と
の界面近傍に所望の組成よりもCd組成の低いHgCd
Te膜が形成される。
【0004】このHgCdTe膜を、基板側から赤外光
を入射する赤外線検出素子に使用する場合、Cd組成の
低い膜で赤外光の一部が吸収されてしまい量子効率が低
下する。
【0005】成長初期にCd組成の高いHgCdTe膜
またはCdTe膜を形成することにより、Cd組成の低
いHgCdTe膜の形成を防止することができる。しか
し、成長すべき組成のHgCdTe膜に格子整合する基
板を用いると、Cd組成の高いHgCdTe膜もしくは
CdTe膜と基板との間の格子不整合が生ずる。格子不
整合のため、転位等の欠陥が発生しやすくなり、結晶性
の良いHgCdTe膜を形成することが困難になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来例
による成長方法では、HgCdTe膜の成長初期に、C
d組成の低い膜が形成されてしまい、厚さ方向に関して
均一な組成のHgCdTe膜を成長させることが困難で
ある。また、成長初期にCd組成の高い膜を堆積する
と、格子不整合による結晶欠陥が発生しやすい。
【0007】本発明の目的は、厚さ方向に関して組成の
変動が少なく、かつ良好な結晶性を有するHgCdTe
膜を形成する方法及びHgCdTe積層構造を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、下地基板を成長容器内に配置する工程と、有機Cd
化合物、有機Te化合物、該有機Cd化合物と有機Te
化合物の分解を促進する添加物、及びHg原料ガスとを
混合して前記成長容器内に供給し、前記下地基板上にH
gCdTe膜を成膜する第1成膜工程とを有するHgC
dTe膜の作製方法が提供される。
【0009】成長容器内壁の原料ガスの導入口近傍に、
原料ガスの反応生成物が付着し皮膜が形成される。皮膜
が形成される途中段階には、成長容器内部から外部に放
射される熱量が変動するため、成長容器内の温度が安定
しない。有機Cd化合物と有機Te化合物の分解を促進
する添加物が含まれているため、成膜を開始した後比較
的早く皮膜が形成される。このため、成長容器内の温度
が比較的早く安定する。成長温度が安定すると、HgC
dTe膜の厚さ方向に関する組成比の変動が抑制され
る。
【0010】本発明の他の観点によると、下地基板を成
長容器内に配置する工程と、有機Cd化合物及び有機T
e化合物からなる原料ガスとHg原料ガスとを混合して
前記成長容器内に供給し、前記下地基板上にHgCdT
e膜を成膜する第1成膜工程と、前記Cd化合物と有機
Te化合物のうち少なくとも一方が、より分解しにくい
他の有機Cd化合物もしくは他の有機Te化合物に置き
換えられた他の原料ガスと前記Hg原料ガスとを前記成
長容器内に供給し、前記下地基板上にHgCdTe膜を
成膜する第2成膜工程とを有するHgCdTe膜の作製
方法が提供される。
【0011】成膜当初に分解し易い原料ガスを用いるた
め、成膜を開始した後比較的早く成長容器内に皮膜が形
成される。このため、成長容器内の温度が比較的早く安
定する。成長温度が安定すると、HgCdTe膜の厚さ
方向に関する組成比の変動が抑制される。
【0012】本発明の他の観点によると、下地基板と、
前記下地基板の表面上に形成され、有機Cd化合物及び
有機Te化合物の分解を促進するCd及びTe以外の有
機金属化合物を構成する金属が添加されたHgCdTe
膜と、前記HgCdTe膜の上に形成され、前記金属を
含まない他のHgCdTe膜とを有するHgCdTe積
層構造が提供される。
【0013】成膜当初に、原料ガスの分解を促進する有
機金属化合物を添加して成膜が行われる。このため、成
膜を開始した後比較的早く成長容器内に皮膜が形成さ
れ、成長容器内の温度が比較的早く安定する。成長温度
が安定すると、HgCdTe膜の厚さ方向に関する組成
比の変動が抑制される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例によるH
gCdTe膜の作製に使用するMO−VPE装置の概略
図を示す。
【0015】石英製の成長容器1の内部に導電性の基板
載置台2が配置されている。成膜時には、基板載置台2
の上面に下地基板5が載置される。成長容器1の外側
に、基板載置台2を取り囲むように高周波コイル3が配
置されている。高周波コイル3に高周波電流を流すこと
により、誘導により基板載置台2を加熱することができ
る。
【0016】ガス排気管14が成長容器1の側壁下方に
開口しており、ガス排気管14を介して成長容器1内を
真空排気することができる。
【0017】希釈用のH2 ガスを導入するためのガス導
入管4が、成長容器1の基板5に対向する位置に開口し
ている。ガス導入管4の開口部近傍において、ガス導入
管4にガス導入管5が接続されている。この接続箇所近
傍は、補助ヒータ12により加熱される。ガス導入管5
からは、Cd及びTeの有機金属原料ガスが供給され
る。
【0018】ガス導入管4には、さらに、ガス導入管5
との接続部よりも上流側において、ガス導入管6の一端
が接続されている。ガス導入管6の他端は、金属水銀9
が収容されたバブラ8に接続されている。バブラ8に
は、キャリアガス導入管7が挿入されている。
【0019】ガス導入管4のうち、成長容器1への開口
部からガス導入管6との接続箇所までの部分、ガス導入
管6、及びバブラ8は、恒温槽13の中に配置されてい
る。恒温槽13内は、ヒータ10及びファン11により
一定の温度に保たれる。
【0020】次に、HgCdTe膜の成膜方法について
説明する。Hg0.77Cd0.23Teに格子整合するZn濃
度4%のCdZnTe基板5を基板載置台2の上面に載
置する。成長容器1内を水素パージするとともに、基板
温度が380℃になるまで加熱する。
【0021】ガス導入管5からジメチルカドミウム(D
MCd)、ジイソプロピルテルル(DIPTe)及びト
リスジメチルアミノアルシン(TDMAAs)を供給す
る。これらの有機金属原料は、一定温度に保った液体原
料をH2 ガスでバブリングして供給される。DMCdの
温度は約20℃、DIPTe及びTDMAAsの温度は
約40℃である。このときのDMCd、DIPTe及び
TDMAAsの分圧は、それぞれ約1×10-5気圧、1
×10-3気圧、及び1×10-4気圧である。TDMAA
sはDMCd及びDIPTeの分解を促進する作用を有
する。
【0022】ガス導入管7からH2 ガスを導入し、金属
水銀9をバブリングしてガス導入管6を経由してガス導
入管4にHgを供給する。恒温槽13内は約200℃に
保たれている。このときのHg分圧は約1×10-2気圧
である。Hgを含んだガスが流れる配管はすべて恒温槽
13内に配置されており、Hgの凝結が防止される。
【0023】ガス導入管4と5との接続箇所で、DMC
d、DIPTe及びTDMAAsが混合された有機金属
原料とHgとが混合される。接続箇所に供給される前の
有機金属原料の温度は200℃以下であるため、そのま
ま混合が行われるとHgの温度が下がり、Hgが凝結し
てしまう。Hgの凝結を防止するために、ガス導入管4
と5との接続箇所を補助ヒータ12で約300℃程度ま
で加熱する。このように、Hgガスとの混合時における
有機金属原料の温度を、Hgのバブリング温度よりも高
くしておくことにより、Hgの凝結を防止することがで
きる。
【0024】300℃程度の温度でもDMCd及びDI
PTeが分解するため、ガス導入管4の開口部近傍及び
成長容器1の上部内壁に反応生成物が付着する。成長容
器1の内壁に皮膜が付着すると、その部分が黒変する。
この皮膜により成長容器1内部からの輻射熱が遮られ、
ガス導入管4と5との接続箇所の温度が低下する。温度
を一定に保つために補助ヒータ12に流れる電流を増加
させる。成長容器1の内部から外部に放射される熱量が
減少し、導入されるガスの温度が一定であるため、内部
の温度が徐々に上昇する。
【0025】成長容器1の内壁に皮膜が形成され、放射
熱量が一定になるまで、成長容器1内の温度が徐々に上
昇する。所望の温度に到達するまでは、低温で分解し易
いDMCdがDIPTeに比べて過剰に分解する。基板
5の表面に到達する前にDMCdが分解してしまうた
め、基板5上に成長する膜は、Cd組成比の小さな膜に
なる。TDMAAsがDMCdとDIPTeの分解を促
進するため、成膜開始から約30分で温度が安定する。
これに対し、TDMAAsを添加しない場合は、温度が
安定するまでに約60分が必要であった。
【0026】成膜開始から30分経過した時点で、TD
MAAsの供給を停止し、DMCd、DIPTe及びH
gのみを供給し、約2時間の成長を行う。成膜当初の3
0分間で厚さ約3μm、その後の2時間で厚さ約12μ
mのHgCdTe膜が堆積する。
【0027】なお、DMCd及びDIPTeの分解を促
進するためにTDMAAsを添加しているが、上記条件
において基板5上に堆積したHgCdTe膜に添加され
るAsの量はわずかである。従って、Asの添加による
悪影響はほとんどない。また、HgCdTe膜にAsが
添加されるとp型になる。特に、HgCdTe膜と基板
5との界面近傍の層をp型として使用する場合には、A
sの添加による悪影響はない。
【0028】図2(A)は、堆積したHgCdTe膜の
Cd組成比の厚さ方向に関する分布を示す。横軸は基板
界面からの距離を単位μmで表し、縦軸はCd組成比を
表す。図中の記号○は本実施例による方法で成膜した場
合、記号△はTDMAAsを添加しないで成膜した場
合、及び記号□は所望の組成比を有するHgCdTe膜
を成膜する前にCd組成比の大きなHgCdTe膜を成
膜した場合を示す。
【0029】図2(B)は、図2(A)の記号○及び△
の場合の基板の断面図を示す。CdZnTe基板5の表
面上にHgCdTe膜20が形成されている。記号○で
示す本実施例の場合には、HgCdTe膜20のうち基
板5との界面近傍にAsが添加された層20aが形成さ
れる。
【0030】図2(C)は、図2(A)の記号□の場合
の基板の断面図を示す。CdZnTe基板5の表面上に
Cd組成比の比較的大きなHgCdTe膜21が形成さ
れ、その上に所望の組成のHgCdTe膜20が形成さ
れている。
【0031】図2(A)の記号○で示すように、本実施
例の方法で堆積した膜は、厚さ方向に関してほぼ均一な
Cd組成比を有する。これに対し、TDMAAsを添加
しないで堆積した場合には、記号△で示すように界面か
ら離れるに従ってCd組成比が徐々に増加している。こ
れは、成長容器の内壁に皮膜が形成され、温度が安定す
るまでの時間が長く、その間の成長温度が変動するため
と考えられる。
【0032】また、所望の組成のHgCdTe膜堆積前
に、Cd組成比の大きな膜を堆積した場合には、記号□
で示すように基板との界面近傍にCd組成比の大きな層
が形成される。このため、Cd組成比の小さな層が形成
されることを防止できる。
【0033】ただし、この場合のHgCdTe膜内の転
位密度は約5×105 cm-2であり、CdZnTe基板
の転位密度に比べて1桁程度大きな値になった。これに
対し、本実施例の場合には、HgCdTe膜内の転位密
度は約2×104 cm-2であり、CdZnTe基板とほ
ぼ同程度の値であった。
【0034】なお、図2(A)では、本実施例によるH
gCdTe膜のCd組成比が記号△及び□で示す比較例
の場合に比べて小さい場合が示されている。本実施例に
よる成膜方法においても、原料ガス中のDMCdの分圧
比を大きくすることにより、Cd組成比の大きなHgC
dTe膜を形成することは可能である。この場合も、厚
さ方向に関するCd組成比の変動を抑制することが可能
であろう。
【0035】このように、成膜当初、DMCd及びDI
PTeの分解を促進するTDMAAsを添加することに
より、Cd組成比の小さな層を形成することなく、かつ
結晶性の良いHgCdTe膜を得ることができる。
【0036】図2(B)に示すHgCdTe膜20内に
pn接合を形成する場合には、HgCdTe膜20を形
成した基板を熱処理してHg空孔を発生させる。Hg空
孔の発生したHgCdTe膜20はp型になる。Hg空
孔の発生したHgCdTe膜20の上層部分にBをイオ
ン注入して、n型層を形成する。
【0037】上記実施例では、成長容器1の内壁に皮膜
が形成され、成長容器1内の温度が安定になった後、T
DMAAsの供給を停止したが、TDMAAsを継続し
て供給してもよい。ただし、原料ガス中にTDMAAs
が添加されている場合には、DMCd及びDIPTeの
分解が温度変動に対して敏感になるため、より高い精度
で温度制御を行う必要がある。より安定した成膜を行う
ためには、温度が安定した後、TDMAAsの供給を停
止することが好ましい。
【0038】上述のように、成膜当初の基板の温度変動
は、成長容器1の内壁に付着する皮膜が原因と考えられ
る。従って、成長容器1の内壁に予め皮膜を形成してお
くことにより、基板の温度変動を抑制できると考えられ
る。ただし、予め皮膜を付着させておくと、基板を基板
載置台に載置してから所定の温度まで上昇させるまでの
間に皮膜が剥がれ、剥がれた皮膜が基板上に落下するお
それがある。このため、成長容器1の内壁に予め皮膜を
形成しておくことは好ましくないと思われる。
【0039】上記実施例では、DMCdとDIPTeの
分解を促進させるための添加物としてTDMAAsを用
いた場合を説明したが、他の原料を用いてもよい。例え
ば、ターシャリブチルアルシン(TBAs)等の有機金
属化合物、アゾターシャリブタン(ATB)等の有機化
合物を用いてもよい。
【0040】また、上記実施例では、成膜当初、有機金
属原料の分解を促進するための添加物を原料ガス中に添
加する場合を説明したが、添加物を添加する代わりに、
低温で分解し易い有機金属原料を用いてもよい。例え
ば、ジターシャリブチルテルル(DTBTe)、ジアリ
ルテルル(DATe)、ジメチルジテルル(DMDT
e)及びメチルアリルテルル(MATe)等はDIPT
eよりも分解しやすい。従って、成膜当初、DMCdと
DTBTe等を供給し、温度が安定したらDTBTe等
をDIPTeに切り換えてもよい。
【0041】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
HgCdTe膜成長中の成長温度の変動を抑制すること
ができる。成長温度の変動が抑制されるため、厚さ方向
に関する組成比の変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用するMO−VPE装置の
概略図である。
【図2】HgCdTe膜の厚さ方向に関するCd組成比
の分布を示すグラフ、HgCdTe膜の積層構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 成長容器 2 基板載置台 3 高周波コイル 4、5、6、7 ガス導入管 8 バブラ 9 金属水銀 10 ヒータ 11 ファン 12 補助ヒータ 13 恒温槽 14 ガス排気管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地基板を成長容器内に配置する工程
    と、 有機Cd化合物、有機Te化合物、該有機Cd化合物と
    有機Te化合物の分解を促進する添加物、及びHg原料
    ガスを混合して前記成長容器内に供給し、前記下地基板
    上にHgCdTe膜を成膜する第1成膜工程とを有する
    HgCdTe膜の作製方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1成膜工程の後、前記添
    加物の供給を停止し、前記有機Cd化合物、前記有機T
    e化合物、及び前記Hg原料ガスを混合して前記成長容
    器内に供給し、前記下地基板上にHgCdTe膜を成膜
    する第2成膜工程を含む請求項1に記載のHgCdTe
    膜の作製方法。
  3. 【請求項3】 前記第1成膜工程が、 金属水銀を第1の温度まで加熱してHgガスを生成する
    工程と、 前記有機Cd化合物、前記有機Te化合物、前記添加
    物、及び前記Hg原料ガスを混合する工程であって、混
    合時における前記有機Cd化合物、前記有機Te化合
    物、及び前記添加物の温度を前記第1の温度よりも高い
    第2の温度とする工程とを含む請求項1または2に記載
    のHgCdTe膜の作製方法。
  4. 【請求項4】 前記添加物がトリスジメチルアミノアル
    シン、ターシャリブチルアルシン及びアゾターシャリブ
    タンからなる群より選ばれた少なくとも1つである請求
    項1〜3のいずれかに記載のHgCdTe膜の作製方
    法。
  5. 【請求項5】 下地基板を成長容器内に配置する工程
    と、 有機Cd化合物及び有機Te化合物からなる原料ガスと
    Hg原料ガスとを混合して前記成長容器内に供給し、前
    記下地基板上にHgCdTe膜を成膜する第1成膜工程
    と、 前記Cd化合物と有機Te化合物のうち少なくとも一方
    の化合物が、該一方の化合物よりも分解しにくい他の有
    機Cd化合物もしくは他の有機Te化合物に置き換えら
    れた他の原料ガスと前記Hg原料ガスとを混合して前記
    成長容器内に供給し、前記下地基板上にHgCdTe膜
    を成膜する第2成膜工程とを有するHgCdTe膜の作
    製方法。
  6. 【請求項6】 前記第1成膜工程が、 金属水銀を第1の温度まで加熱してHgガスを生成する
    工程と、 前記有機Cd化合物及び前記有機Te化合物と前記Hg
    ガスとを混合する工程であって、混合時における前記有
    機Cd化合物及び前記有機Te化合物の温度を前記第1
    の温度よりも高い第2の温度とする工程とを含む請求項
    5に記載のHgCdTe膜の作製方法。
  7. 【請求項7】 前記有機Te化合物が、ジターシャリブ
    チルテルル、ジアリルテルル、ジメチルジテルル、及び
    メチルアリルテルルからなる群より選ばれた1つの化合
    物であり、前記他の有機Te化合物がジイソプロピルテ
    ルルである請求項5または6に記載のHgCdTe膜の
    作製方法。
  8. 【請求項8】 下地基板と、 前記下地基板の表面上に形成され、有機Cd化合物及び
    有機Te化合物の分解を促進するCd及びTe以外の有
    機金属化合物を構成する金属が添加されたHgCdTe
    膜と、 前記HgCdTe膜の上に形成され、前記金属を含まな
    い他のHgCdTe膜とを有するHgCdTe積層構
    造。
JP8199389A 1996-07-29 1996-07-29 HgCdTe膜の作製方法及びHgCdTe積層構造 Withdrawn JPH1050612A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7438872B2 (en) 2003-01-23 2008-10-21 Sony Corporation Steam oxidation apparatus

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