JPH10505986A - 所定の値からの縦信号成分の偏差を決定するための方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 平衡２線式回路（Ａ、Ｂ）上の所定の値からの縦信号成分の偏差を決定するために、第１の電圧測定手段（３）により線の一方（Ａ）と第１基準電位との間の第１電圧を測定し、第２の電圧測定手段（４）により第２の線（Ｂ）と第２基準電位との間の第２の電圧を測定し、第１および第２基準電位の平均値からの縦信号成分の偏差に比例した、第１電圧と第２電圧との電圧差を電圧差形成手段（５）によって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 所定の値からの縦信号成分の偏差を決定するための方法および装置 説明 技術分野 本発明は平衡２線式導線上の所定の値からの縦信号成分の偏差を決定するため の方法および装置に関する。 背景技術の説明 交換センターには平衡２線式導線、いわゆる加入者回線により加入者の装置が 接続されており、加入者回線の各々は交換機センターにおいて半導体チップ状を したそれぞれの加入者回線回路に接続されている。 加入者回線回路の１つの機能は加入者回線に直流を供給することにある。この 結果、加入者回線上に生じる電圧は、この直流電流と共に負荷に応じて決まり、 すなわち加入者装置に応じて決まる。これに関連し、信号導線上の電位の平均値 を一定に維持することが重要である。このようなことは、これまでは２つの信号 導線間の中点を一定に電位に維持することによって行われていた。 このような中点の一定電位の維持は加入者回線の中点における電位を検出でき るよう、互いに同じ大きさの２つの抵抗器を含む分圧器を加入者回線に接続する ことによって行われていた。分圧器内の抵抗器の両端で得られる電位は基準値と 比較される。基準値はアースと加入者回線回路の電源電圧との中間となるよう、 分圧器によって決定される。こうして測定された電圧の差により、縦方向の加入 者回路の最終ステージを作動させることができる。このフィードバックシステム は、いわゆる縦方向ループを形成する。 電話交換センターでは電話回線はほとんど休止状態にある。すなわち回線はほ とんどの時間で開放状態となっている。しかしながら、上記従来の方法により互 いに同じ大きさの２つの抵抗器を有する分圧器により、加入者回線の中点の電位 を検出すると、開放状態となっている加入者回線の場合の抵抗器における電力損 失は最大となる。この電力損失を減少させるために２つの抵抗器の抵抗値を大き くする場合、チップの大きさを大きくしなければならない。従って、このような 公知の方法では比較的表面積の広い抵抗器が常に必要である。これら抵抗器は加 入者回線の回路の表面のかなりの部分を占めるが、回線が休止している時に抵抗 器が電力損失を生じさせでいる役割率も大きい。 発明の概要 従って、本発明の目的は休止状態にある加入者回線回路における電力損失を低 減し、これと共に電話交換センターにおける総電力損失量を低減することにある 。 この目的は、一方の線と第１の基準電位との間の第１電圧を測定し、他方の線 と第２基準電位との間の第２の電圧を測定し、第１および第２基準電位の平均値 からの縦信号成分の偏差に比例する、第１電圧と第２電圧との間の電圧差を決定 する本発明の方法により達成される。 この方法は、一方の線と第１基準電位との間の第１の電圧を測定するように機 能する第１の電圧測定手段と、他方の線と第２基準電位との間の第２の電圧を測 定するように機能する第２の電圧測定手段と、第１および第２基準電位の平均値 からの縦信号成分の偏差に比例する、第１電圧と第２電圧との間の電圧差を形成 するように機能する電圧差形成手段とを含む本発明の装置によっても達成される 。 図面の簡単な説明 次に、添付図面も参照し、本発明の装置の実施例に基づき、本発明についてよ り詳細に説明する。 発明を実施するための最良の態様 参照番号１および２は、平衡２線式回路のうちの２本の線ＡおよびＢを介して 、加入者装置（図示せず）に電流を供給するための加入者回線回路（詳細には図 示せず）内の２つの最終ステージを示す。 この場合、最終ステージ１が線Ａに電流を供給し、最終ステージ２が線Ｂに電 流を供給する。 電流は、ターミナルＶ１およびＶ２を有するバッテリー（図示せず）から詳細 には示していない加入者回線回路へ供給され、ターミナルＶ１は正常時アース電 位にあり、ターミナルＶ２は正常時−４８Ｖにある。 本発明によれば、電圧測定手段３、例えば差動増幅器により線Ａとターミナル Ｖ１との間の電圧を測定し、差動増幅器から構成できる電圧測定手段４により線 ＢとターミナルＶ２との間の電圧を測定することにより、線ＡおよびＢ上の電位 の平均値が一定に保持される。電圧測定手段３によって測定される電圧と電圧測 定手段４によって測定される電圧との間の電圧差は同様に差動増幅器でよい電圧 差形成手段５によって発生すなわち形成される。 この電圧差形成手段５によって形成された電圧差はターミナルＶ１とＶ２との 間の電圧の平均値からの縦信号成分の偏差に比例するので、最終ステージ１およ び２を附勢するのに使用される。 ２線式回路が休止状態のとき、すなわち加入者回路が開放状態のときには、線 ＡとターミナルＶ１との間の電圧および線ＢとターミナルＶ２との間の電圧は、 線ＡとＢとの間の電圧よりもかなり低くなる。所定の値からの縦信号成分の偏差 を検出する従来の方法と異なり、本発明の装置では加入者回線が開放状態の場合 の電力損失がかなり少なくなる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ラルソン，エリザベス マリア スウェーデン国 エス − 161 37 ブ ロムマ，リガスガタン ９，ザ セカンド (72)発明者 ヘルベルグ，ヘンリク スウェーデン国 エス − 171 40 ソ ルナ，ビレベルグスベーゲン 26，ザ サ ード

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．平衡２線式回線（Ａ、Ｂ）上の所定の値からの縦信号成分の偏差を決定す る方法であって、 線（Ａ）と第１の基準電位との間の第１電圧を測定し、 他方の線（Ｂ）と第２基準電位との間の第２の電圧を測定し、 第１および第２基準電位の平均値からの縦信号成分の偏差に比例する、第１電 圧と第２電圧との間の電圧差を決定することを特徴とする方法。 ２．平衡２線式回線（Ａ、Ｂ）上の所定の値からの縦信号成分の偏差を決定す る装置であって、 この装置が、 一方の線（Ａ）と第１基準電位との間の第１の電圧を測定するように機能する 第１の電圧測定手段（３）と、 他方の線（Ｂ）と第２基準電位との間の第２の電圧を測定するように機能する 第２の電圧測定手段（４）と、 第１および第２基準電位の平均値からの縦信号成分の偏差に比例する、第１電 圧と第２電圧との間の電圧差を形成するように機能する電圧差形成手段（５）と を含むことを特徴とする装置。 ３．第１の電圧測定手段（３）、第２の電圧測定手段（４）および電圧差形成 手段（５）が差動増幅器であることを特徴とする、請求項２記載の装置。