JPH10500873A - 体内通路を閉鎖する装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 膨張可能なフレーム（４０）を通路に挿入し、膨張可能なバルーン（４６）を用いて該フレーム（４０）を拡張させて、該フレーム（４０）を通路の壁に部分的に埋め込むことによって、体内通路をブロックするための方法および装置。フレーム（４０）は分離されたシール膜（３７）を有することができ、或いはバルーン（４６）がシール膜として機能することができる。シール膜（３７）、フレーム（４０）またはバルーン（４６）は、凝固促進物質を有していてもよい。バルーン（４６）がシール膜（３６）として働かないならば膨張操作の後に、バルーン（４６）を膨張管と共に除去することができ、或いはバルーン（４６）を膨張管から取り外して、シール膜としてまたは該フレームをその場にロックするためにその場に残すことができる。フレームは、膨張工程の際に塑性変形させることにより、その拡張した状態を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 体内通路を閉鎖する装置および方法 〔発明の分野〕 本発明は、体内の種々の通路を閉鎖もしくは閉塞するために用いる装置に関す る。より詳細には、本発明は特に血管を閉塞するのに適している。 〔発明の背景〕 身体の中には、幾つかのタイプの望ましくないまたは不要な通路が存在してい る。これらの通路は不要なだけでなく、有害でもあることが非常に多い。血管ま たは心臓における不要な通路は血流の減少を低下させ、または器官の回りで血流 を迂回させるので、特に有害である。望ましくない通路が存在するとき、それら の起源は先天的であり、その矯正は幼児期に行わなければならないことが多い。 血管の寸法は小さく、麻酔に含まれる危険のため、また他の出生時の欠陥が併存 することが多いために、従来の外科的処理は厄介なものとなる。 例えば、普通のタイプの先天性欠陥は開放性動脈管(patent ductus arteriosu s)であり、この場合、望ましくない通路または脈管が、大動脈を心臓に近い主肺 動脈に結合する。この欠陥は、酸素付加された血液を肺を介して再循環させ、他 の器官および組織から、それらが必要としている血流の一部を奪うことになる。 心臓の負担は増大し、心臓の肥大が起きる。 開放性動脈官の外科的矯正は、通常はわき腹からの胸腔内への侵入が必要とさ れ、周囲の筋肉組織および結合組織に対する著しい外傷を伴う。手術はまた、夫 々の主動脈に隣接する脈管をクランプすることを必要とし、また脈管を成功裏に 縫合できない危険性があるため、著しい危険を伴う。 幼児の場合、脈管は脆弱であることが多く、永続的な縫合が特に困難である。 周囲組織に対する小さな損傷ですら極めて重大になる可能性があり、短時間で予 期しない合併症が起き、速やかに加速することがある。この特別な欠陥において 、外科的矯正は近傍にある神経の操作を含み、神経を損傷する危険が伴う。 胸部手術をしないで望ましくない通路を閉塞するために、他の器具が考案され 、 或る程度の成功を収めている。しかし、このような器具は全て、通路の固定位置 から移動してしまう傾向がある。この特殊な欠陥を矯正しようとする際に器具が 移動すると、該器具は肺動脈に入り込んで下流の何処かに引っかかり、その外科 的除去が必要になる。ワイヤの一端に設けたこのような閉塞器具は、典型的には 大腿動脈または請帯動脈を通して大動脈へ、或いは大腿静脈または贋帯静脈およ び心臓を通して肺動脈へと進められる。このような器具を使用するための方法と して、この技術分野においては、これを設置するためのガイドカテーテルおよび ガイドワイヤが周知である。この閉塞器具は、動脈または静脈を通して動脈管(d uctus arteriosus)に進められたら、その脈管内に位置付けられ、何らかの機構 によって当該位置に固定される。 このような公知の器具の一つは、内部の鋼製フレームによって安定化された円 錐形の発泡体プラグである。他の器具は、二つの発泡体ディスクによって被覆さ れた二重傘タイプのバネ負荷ワイヤフレーム(double umbrella type spring loa ded wire frame)である。更に別の器具は、捕捉フック器具である。これら器具 は全て、ある種の管の中に配備されており、該管の外から押したり或いは引いた りすることによって、通路の当該場所で膨張される。膨張は、弾性作用またはワ イヤの操作によって達成される。公知の多くの器具は、閉塞材料内での凝固、並 びに通路の壁を押圧する或る種の弾性作用との組み合わせによって、当該位置に 保持される。 公知の各器具は、或る程度の成功を達成することができるが、かなり多くの症 例において移動を生じる。多くの症例において、公知の器具が通路を永続的に閉 鎖できない幾つかの理由がある。第一は、他の幾つかの欠陥と同様に、この特別 のタイプの欠陥においては、非閉塞通路を通る血流の速度が比較的高く、当該通 路の少なくとも一端で、周囲の内皮組織にある種の損傷をもたらすことである。 第二に、当該通路は僅かな角度で動脈に接続されていることが多い。これらの問 題は、他の問題と共に、閉鎖器具にとって最適なシール表面よりも小さいシール 表面をもたらす。不都合なことに、殆どの公知器具は、比較的小さな表面積に沿 って（多くの場合は殆ど線接触に沿って）シールしようとしている。例えば、二 重傘型の器具ならびに他のディスク型のシール器具は、成功するためには非常に 滑らかなシール表面を必要とし、また最適には当該脈管が動脈に対して直角に接 続されていなければならない。通路の入口付近に滑らかなシール領域が存在せず 、特に前記の角度が直角でなく傾斜している場合には、このタイプの器具を用い ると、シャントを通過する高速ジェットの形態の望ましくない残流(residual fl ow)を生じることが多い。 公知の器具に付随するもう一つの問題は、最初はシールの達成において、また 最終的には血栓を形成してシールを完結するために充分に長くシールを維持する ことにおいて、弾性の器具によって発生する外側への力が不十分なことである。 これは、器具がコイルバネによるものか、或いは何れか他のタイプの弾性装置に よるものかを問わない。 従って、本発明の目的は、通路内に大きなシール領域を与え、かつ該通路の末 端を取り囲む粗い領域を回避することができる、体内通路を閉鎖する方法および 装置を提供することである。本発明の他の目的は、体内通路を閉鎖する方法およ び装置であって、当該装置かなりの部分を通路の壁の中に埋め込んで当該位置に 保持するために充分に大きな力によって、該装置を通路の壁に対してシールする 方法および装置を提供することである。本発明の更なる目的は、体内通路を閉鎖 する方法および装置であって、該装置の一部が通路の壁に対して押圧されるよう な直径になるように、これを永続的に変形させて、該装置を当該通路に確実に固 定する方法および装置を提供することである。本発明の更に別の目的は、体内通 路を閉鎖する方法および装置であって、実施が容易で且つその製造が比較的経済 的であるような方法および装置を提供することである。 〔発明の概要〕 本発明の閉塞器具は、好ましい実施例によって例示されるように、三つの基本 的な部分を含んでいる。これらを簡単に説明すれば、第一に、比較的小さな第一 の直径から、比較的大きな第二の直径へと拡張することができる、実質的に円筒 形状のフレームが設けられる。第二に、ゲルのような血液凝固を促進する物質で 製造したシール膜またはシール体が、望ましくない通路を閉塞するのに適した形 状および向きでフレームに取り付けられる。第三に、通路の壁の中にフレームの 一部を埋め込むために充分な力でフレームを拡張させる手段として、膨張可能な バルーンのように強制的な拡張手段がフレームの内側に設けられる。一つの基本 的な変形例として、バルーンはシール膜としても機能することができる。 拡張可能なフレームは比較的開いた構造の細長い部材でできているが、これは 格子構造、ワイヤメッシュ構造またはコイル構造のような種々の拡張可能な形態 として達成することができる。このような構造は、第一の直径から第二の直径へ と拡張することができる。変形は、構造部材の塑性変形として生じることができ 、該フレームは、第一の安定な半径を有する円筒体から第二の大きく且つ安定な 直径を有する円筒体へと変換される。或いは、フレームのこの永続的な膨張は、 ニチノール(Nitinol)のような物質でできたフレームを構築することによって達 成することができ、これは強制的拡張の際に相変化を起こして、大きな直径で安 定化する。更なる変形例として、フレームは、以下で述べる他の手段によってそ の拡張状態に維持することができる。 これらのタイプの構造および他の同様のタイプの構造は、フレームが通路の壁 に対して拡張して閉塞を生じるときに、細長い部材が少なくとも部分的に壁の中 に埋め込まれるように、開いた隙間スペースによって分離された多くの細長い構 造部材を与える点において、追加の利点を有している。これによって、かなりの 面積に亘って通路壁へのフレームの確実な固定がもたらされ、夫々の埋め込まれ た部材は評価し得る保持能力を与える。この固定化機能は、構造体部分を周囲の 部分よりも外側に膨張するように設計することによって促進される。この構造に は、拡張時に開放または破壊されて、通路壁の中への埋め込みが大きくなる露出 されたエッジを生じるような、ギャプまたは弱い点を含めることができる。フレ ームの材料は、幾つかのタイプのプラスチックまたは金属とすることができる。 シール膜は、非常に薄いのが好ましく、また幾つかの丈夫で膨張性がある可撓 性の材料、例えばデュポン社性のダクロン(Dacron)のようなポリエステルで製造 することができる。膜の材料は伸長によって膨張するものでもよく、或いは折り 畳みを広げることによって膨張するものであってもよい。また、ゲル発泡体のよ うな血栓促進物質もまた、膜もしくは膜のコーティングとして、またはフレーム に取り付ける他の部材として有用であり、或いは膜中に含有せしめるのも有用で ある。膨張可能なコラーゲンを用いることができ、これは血液に接触すると膨張 し、続いて血液凝固を促進して通路の遮断を促進する。膜は、幾つかの形状で提 供することができるが、最小限の容積を与えるように、全て充分に薄くなっくて はならない。これは、フレームの先端に取り付けられる本質的に円形の形状とす ることができ、或いはフレームの末端および側部を覆う本質的に円筒形状とする ことができる。 膜がフレームを被覆するものであるときは、通路壁へのフレームの埋め込み効 果の減損を回避するために、極めて薄くなければならない。円形のシール膜をフ レームの先端に取り付けるときは、フレームの基端部に安定化膜を取り付けて、 フレームが膨張する際にその円筒形状を保持するのを保証することが必要であろ う。 幾つかの構造において、シール膜は、閉塞器具を配置する際にガイドワイヤを 通過させるための非常に小さな孔を有している。ガイドワイヤの孔が存在すると きは、自然にシールされるような高い弾性を有する材料で形成することができ、 或いは自然に起きる血栓形成によってシールされるように孔を十分に小さくする ことができる。 膨張可能バルーンは血管の拡張するための分野で良く知られた血管形成術用バ ルーンと類似するものである。このようなバルーンは、通常はバルーンカテーテ ル、もしくは注入可能な中空のガイドワイヤのような管状部材の先端に配置され る。このようなガイドワイヤは、通路に沿った移動を容易にするように、半径方 向および軸方向の強度を有しており、またこれを介してバルーンを膨張させるこ とができる内部ルーメンを有している。バルーンは、フレームをその弾性限界を 超えて直径方向に膨張させ、増大し且つ安定した第二の直径を達成して、フレー ムを通路壁の中に埋め込むために十分に高い力を、膨張時に生じさせることがで きる。 バルーンは、フレームが膨張した後に通路から引き抜くことができ、或いはそ の場所に残してフレームの拡張状態を維持することができる。バルーンによって 膨張した直径を維持するために、流体圧力を閉じ込めるようにバルーンに設けた チェックバルブを利用することができ、或いは硬化性流体を注入して膨張を達成 し、且つ最終的には膨張を維持することができる。 先に述べたように、バルーンはまたシール膜としても機能することができる。 このような構成において、バルーンは、注入可能なガイドワイヤのような管部材 に脱着自在に配置されなければならない。シール膜として用いるときは、接着剤 もしくは熱ステーキング(heat staking)を用いることによってバルーンをフレー ムの内側に取り付けることができ、或いはフレームをバルーンの壁の中にモール ドすることができる。他の変形例として、フレームの末端を内側に変形させてバ ルーンを取り込ませることができ、またはフレームをバルーンの一部に縛り付け ることができる。フレームを治療すべき領域に供給する際、膨張していないフレ ームを被覆しておくために後退可能な鞘を設け、平滑な外表面を与えることによ って通路壁を保護することができる。 本発明の装置の用途を要約すると、バルーンおよびフレーム、並びに（使用す るとすれば）別体のシール膜が、バルーンカテーテルまたは注入可能なガイドワ イヤの先端に取り付けられる。器具は、蛍光透視法を用いて、或る場合にはガイ ドカテーテルを通して閉塞すべき通路の入口まで進められ、通路の中に位置決め される。保護鞘を用いるときは、それを基端部の方に引っ込めてフレームを露出 させる。適切な流体をバルーンの中に注入し、フレームが通路壁の中に埋め込ま れるまで、バルーンおよびフレームを拡張させる。 別体のシール膜を利用するときは、この膨張工程はシール膜および安定化膜を も膨張させる。フレームが膨張工程によって塑性変形されるように設計されてい るとすれば、次いで、カテーテル端部上でバルーンを萎ませて通路から引き抜き 、シール膜、安定化膜およびフレームを一つの単位として残留させる。或いは、 バルーンが注入可能なガイドワイヤに設けられているときは、バルーンは注入可 能なガイドワイヤから切り離すことがき、該バルーンは、ロックバルブまたは硬 化性流体によって、その膨張した直径でロックされる。 本発明の新規な特徴ならびに本発明自体の構造および動作は、何れも添付の図 面を以下の説明と共に参照することによってより良く理解されるであろう。なお 、同様の参照符号は同様の部品または部材を示している。 〔図面の簡単な説明〕 図１は、閉鎖すべき体内通路に配置された、格子状フレームを有する本発明の 膨張していない体内通路閉鎖装置を示す透視図である。 図２は、図１に示した閉鎖装置を、膨張した状態で示す透視図である。 図３は、図１に示した膨張していない閉鎖装置を、カテーテルに装着した状態 で示す射視図である。 図４は、図３に示した閉鎖装置を膨張した状態で示す斜視図である。 図５は、本発明の閉鎖装置を、通路内で膨張した状態で示す断面図である。 図６は、本発明の変形例を示す断面図である。 図７は、本発明の第二の変形例を示す断面図である。 図８は、本発明の第三の変形例を示す断面図である。 図９は、本発明の第四の変形例を示す断面図である。 図１０は、本発明の第五の変形例を示す断面図である。 図１１は、メッシュフレームを有する図３に示した閉鎖装置を、膨張した状態 で示す斜視図である。 図１２は、コイルフレームを有する図３に示した閉鎖装置を、膨張した状態で 示す斜視図である。 図１３は、本発明の第六の変形例を示す断面図である。 〔好ましい実施例の説明〕 図１に示すように、本発明の閉鎖器具１０は、その使用環境において示されて いる。この例では、ガイドカテーテル１３を通して、開放性動脈管(patent duct us arteriosus)の中に配置されている。この基具１０は、位置決めされた直後で 且つ膨張される直前の、非膨張状態で示されている。明瞭化のために、ここでは 保護鞘１２が引っ込んだ位置で示されているが、使用するときは、通路内に導入 される際に鞘１２は器具１０を覆うように配置されて、特に先端に平滑な表面を 提供する。ここでは大動脈アプローチが描かれており、大動脈１７を通して導入 されたガイドカテーテル１３を示している。通常、ガイドカテーテル１３の先端 は、ずっと脈管１４へと進められ、脈管１４の入口の方に曲げられて、器具１０ を脈管の中に案内する。明瞭化のために、同図においては、ガイドカテーテルは 通常の操作位置から若干引き抜かれた状態で示されている。閉鎖すべき通路また は脈管１４は、大動脈の一端に結合しており、他端は主肺動脈１８に結合してい る。器具１０は、血管形成術において周知のように、典型的にはガイドワイヤ２ ０に沿ってまたはガイドワイヤ２０と共に進められる。開放性動脈管の環境は、 例示目的だけのために示されており、本発明は他のタイプの望ましくない通路を 閉塞するためにも有用である。 図２は、直径方向に拡大して通路１４の管壁２２を確実に押圧している、膨張 した状態の器具１０を示している。この膨張した器具１０は、図１の非膨張状態 から長さは変化しないように示されているが、本発明の範囲に含まれる或るタイ プの装置は、膨張に際して長さが減少し又は増大するように設計することもでき る。この図から、器具１０は、平滑でない組織が存在する可能性が高い通路入口 の両端付近の領域とは接触することなく、比較的大きな領域に亘って通路壁２２ と接触することによって、通路１４を閉塞していることが判かる。 図３には、閉鎖装置１０が典型的なバルーンカテーテル管２４に結合されてお り、またカテーテル管２４および器具１０の全長にわたってガイドワイヤ２０が 通っていることがより明瞭に示されている。器具１０はまた、本発明から逸脱す ることなく、迅速交換カテーテルにも容易に配置され得るであろう。当該技術に おいて周知のように、医者はこれによって、カテーテル管２４およびガイドワイ ヤ２０を、もし使用するときには患者の脚の大腿動脈に挿入されたガイドカテー テル１３を通して、或いは幼児の臍帯動脈または静脈を通して挿入することが可 能になる。閉鎖器具１０の基端部２８はカテーテル管２４の先端３０に取り付け られるから、閉鎖器具１０の先端２６は、実質的にバルーンカテーテルの先端と なる。これによって、ガイドワイヤ２０は閉鎖器具１０の先端２６およびカテー テル管２４の基端部３２から延出することになる。容易に見て取れるように、迅 速交換カテーテルは、当該技術において公知のように、基端部からバルーンへと カテーテルを出るガイドワイヤと共に使用されるであろう。カテーテル管２４の 基端部近傍に流体注入ポート３４が形成されており、これによって、流体を高圧 で注入して閉鎖器具１０を膨張させるためのアクセスポートが与えられている。 血管形成術において周知のように、ガイドワイヤは、典型的には流体圧力を適用 するために用いるダクトとは異なった、カテーテル管２４内のダクトを通される 。或る場合には、ガイドワイヤはカテーテルの一部の側部を並行して通過する。 図４は、膨張した状態にある閉鎖器具１０を示しており、これは器具１０の先 端２６に取り付けられた非常に薄い膨張可能なシール膜３６と、器具１０の基端 部２８に取り付けられた非常に薄い膨張可能な安定化膜３８とを有している。膨 張は、膜材料を伸長させることにより、または、折り畳まれた材料を展開させる ことにより達成することができる。シール膜は、ゲル発泡体のような凝固促進材 料で形成することができ、或いは、このような材料でコーティングすることがで きる。ここに開示されるシール膜の変形例の場合にも同様である。また、より明 瞭に示されているのは、格子状の細長い構造部材４２で構成された拡張可能なフ レーム４０である。この格子構造体は、交差した部材の拡張可能なネットワーク として、膨張可能な孔付き管として、または拡張の際に格子タイプの構造になる 他の形態として構成することができる。後で更に述べるように、フレーム４０は また、メッシュ構造、コイル構造、または他の同様のタイプの構造で構成するこ ともできる。好ましい実施例において、このフレーム構造は、構造のタイプに関 係なく、大きく安定な直径を達成するように弾性限界を超えてフレーム４０を変 形させる、塑性変形可能な細長い部材４２で構成することができる。本発明を逸 脱することなく、この構造はまた、相変化を生じること等によって、弾性限界を 超えることなく第二の安定な直径にまで膨張する材料で形成することができる。 何れの場合にも、この構造体は、一つの安定な直径から、大きく且つ安定な第二 の直径にまで変化することができることになる。フレーム４０はまた、閉鎖すべ き通路１４の通路壁２２の中に部材４２が埋設されるように、隙間スペースによ って分離された多くの構造部材４２を与えるように構成される。オプションとし て、フレーム４０は、フレーム４０が拡張すると破壊または開放される複数の弱 いリンクまたはギャップ４３が形成されて、壁２２の中により深く埋め込まれる 鋭いポイントを与えるように構成することができる。 図４にはまた、ガイドワイヤ２０が器具１０の先端から出るのを可能にする、 シール膜３６に形成された非常に小さいガイドワイヤポート４４が示されている 。 ガイドワイヤポート４４は、ガイドワイヤ２０を除去する際にシール比を促進す るように非常に小さくすることができ、或いは、ポート４４はシール性を促進す るようにカバーを有することができる。 膨張可能なバルーン４６が、そのフレーム４０の内部にその膨張した状態で示 されている。バルーン４６は、バルーンカテーテルの一部として形成することが でき、或いは、バルーン４６をその位置に残留させることが望まれるときは、後 で説明するように、注入可能なガイドワイヤに取り外し可能に取り付けることが できる。同様にして、後述するように、バルーン４６は所望とあらばシール膜と して働かせることができる。シール膜として用いるとき、バルーンは凝固促進材 料で形成することができ、または該材料でコーティングすることができる。この シール膜３６および安定化膜３８は、接着剤を用いることによって、或いは他の 公知の手段によってフレーム４０に取り付けられ、膜３６，３８が適切な場所に 残って夫々のシール作用および安定化作用を奏することを保証する。安定化膜３ ８は基端部２８を限定し、シール膜３６の限定作用を先端２６で相殺することに よって、拡張の際にフレーム４０を円筒形状に保持する。この安定化により、フ レーム４０はバルーン４６の先端から強制的に離脱されないことが保証される。 図３に示す非膨張状態において、バルーン４６、フレーム４０、および膜３６， ３８は、閉鎖すべき体内通路を容易に通過するような、小さく且つ安定な形に圧 縮することができる。 図５は、通路１４の中に設置され、且つ膨張させられた閉鎖器具１０の断面図 を示している。典型的なバルーン６４の内部が示されており、ガイドワイヤ２０ はガイドワイヤダクト４８を貫通して、バルーン４６の先端５４から外に出てい る。流体注入ポート３４は注入流体ダクト５０に連通し、これは最終的にバルー ン４６の内部のバルーンポート５２に連通している。バルーン４６は膨張して示 されている、従って、この時点において、フレーム４０は、細長い格子部材４２ によって得られる第二の安定な直径にまで拡張されている。これによって、フレ ーム４０は図示のように、大きく且つ安定な第二の直径を呈する。この拡張した 直径は充分に大きいので、細長い格子部材４２の一部は通路１４の壁２２の中に 埋め込まれる。膜３６，３８がフレーム４０と重なるところでは、膜３６，３８ が十分に薄いので、格子部材４２は通路壁２２の中に埋め込まれるのがわかる。 この通路壁２２の中への格子部材の埋め込みによって、閉鎖器具１０は通路１４ の中に確実に保持される。割れ目またはギャプ４３は、通路壁２２の中により確 実に埋め込まれるエッジを露出させる。シール膜３６は確実にフレーム４０に接 着されているから、通路１４は効果的に閉塞されることになる。 図６は、本発明の変形例を示しており、ここでシール膜３６’はフレーム４０ の外側に形成された、膨張可能なシール円筒の形状を取っている。ここに示され る変形例において、膨張可能なバルーン４６は、上述したようにフレーム４０を 拡張させるために用いられている。このシール円筒３６’は十分に薄いので、格 子部材４２は通路壁２２の中に埋め込まれる。フレームが膨張したら、膨張性バ ルーン４６を萎ませ、これを除去する。或いは、先に述べたように、バルーン４ ６を注入可能なガイドワイヤの先端に挿入することができ、この場合、バルーン ４６をガイドワイヤから切り離して、その場所に残しておくことができる。 図７は、閉鎖器具１０の他の変形例を示しており、ここでの膨張可能なシール 膜３６”もまた、シール円筒として形成される。この変形例では、膜３６”の壁 の内部にモールドされた格子部材４２を有することによって、シール膜３６”を フレーム４０に保持する。図示のように、格子部材４２を覆っている膜材料は十 分に薄いので、格子部材４２は通路壁２２の中に埋設される。ここでも、膨張可 能なバルーン４６は必要に応じて取り外して、その場所に残しておくことができ る。 図８は更に別の変形例を示しており、ここでは膨張可能なバルーン４６’がシ ール膜としても作用する。この変形例では、格子部材４２は膨張可能なバルーン ４６’の中にモールドされており、格子部材４２に重っているバルーン材料は十 分に薄いから、格子部材４２は通路壁２２に埋め込まれる。勿論、この変形例に おいて、フレーム４０が拡張した後、膨張バルーン４６’はその場所に留置され る。従って、当該技術において公知のように、加圧流体はバルーン４６’の中に 導入される。フレーム４０は、その弾性限界を超えて伸展されることによってそ の膨張状態を維持することができ、或いはバルーン４６’をその膨張した直径に 保つことによって膨張状態を維持することができる。バルーン４６’内部の流体 圧力を逃がさないチェックバルブ５６を設けることによって、バルーン４６’を 膨張状態にロックすることができる。或いは、バルーン４６’に硬化性流体を充 填して膨張させることができる。膨張した後、バルーン４６’は、ネジ解除機構 または当該技術において公知の他の機構のような、バルブ放出器８によって切り 離される。これによって、注入可能なガイドワイヤ２０’を引き抜くことが可能 になる。 更に、図９は閉鎖器具１０の他の変形例を示しており、ここではシール膜３６ および安定化膜３８が先の例と同様にして用いられている。この変形例では、膨 張バルーン４６”をその場所に残しておくことによってフレーム４０の拡張が維 持されることになるので、膨張可能なバルーン４６”はチェックバルブ５６およ びバルーン放出器５８に嵌合される。これによって、器具１０を体内通路の中に 進め、注入可能なガイドワイヤ２０’で膨張させ、続いてガイドワイヤ２０’を 引き抜くことが可能になる。 図１０は、膨張可能なバルーン４６”が配置されて、注入可能なガイドワイヤ ２０’で膨張される他の実施例を示しており、ガイドワイヤは次いで切り離され て引き抜かれ、膨張したバルーン４６”は残こされて、シール膜として作用する 。フレーム４０は末端で内側に形成されており、バルーン４６”を閉じ込めてバ ルーンをフレーム４０に保持させ、これによってバルーン４６”を通路１４の中 に保持する。バルーン４６”は、任意にフレーム４０に接続することもでき、或 いはバルーン４６”を縫合糸６０でフレーム４０に繋いでもよく、またこれらの 両者を併用することもできる。 図１１は、閉鎖器具１０の変形例であって、カテーテル２４に装着され、また シール膜３６および安定化膜３８を用いる変形例を示している。この変形例にお いて、フレーム４０’は、関連する全ての点で上記の格子構造物と同じように働 くメッシュファブリックで形成されている。このメッシュファブリックは、多く の間隙スペースを有する細長いメッシュ部材４２’で形成されており、この間隙 スペースは、細長いファブリック部材４２’を固定の目的で通路壁２２に埋め込 むことを可能にする。メッシュファブリックを塑性変形するように構成すること ができ、或いは膨張可能なバルーン４６によってフレーム４０’を拡張状態に保 持することができる。格子フレーム４０と同様に、メッシュフレーム４０’は切 り離し可能なバルーン４６”と共に用いることができ、またはカテーテルバルー ン４６と共に用いることができる。また、メッシュフレーム４０’は、円筒状シ ール膜３６’の内部に位置付けることができ、円筒状シール膜３６”の中に形成 でき、または膨張可能なバルーン４６’の中に形成することができる。 コイル型フレーム４０”をもった閉鎖器具１０のもう一つの実施例が、図１２ に示されている。コイル型フレーム４０”は、格子型フレーム４０およびメッシ ュ型フレーム４０’について説明した全ての応用が可能である。コイル型フレー ム４０”を、複数の細長いコイル部材４２”でできた、通路壁２２に埋め込まれ 得る複数本のコイルで形成することができる。 図１３は、膨張可能なバルーン46'''が、従来のガイドワイヤ２０で供給され る更に別の実施例を示している。ガイドワイヤ２０は、バルーン４６'''の先端 および基端にある一対の自己シール膜６２を貫通している。バルーン４６'''は 、注入可能なガイドワイヤ２０’または管状部材によって前進および膨張され、 次いで、このガイドワイヤ２０’切り離されて、従来のガイドワイヤ２０に沿っ て引き抜かれ、バルーン４６'''は残されてシール膜として働く。フレーム４０ は末端で内側に形成されており、バルーン４６'''を閉じ込めて該バルーンをフ レーム４０に保持させ、これによってバルーン４６'''を通路１４の中に保持す る。バルーン４６'''は、任意にフレーム４０に接続することもでき、或いはバ ルーン４６'''を縫合糸６０でフレーム４０に繋いでもよく、またこれらの両者 を併用することもできる。 〔操作〕 本発明の閉鎖装置１０は、バルーンがその場所に留置されるか回収されるかに 応じて、バルーンカテーテル２４または注入可能なガイドワイヤ２０’の何れか に固定される。次いで、この器具１０は、血管形成術の技術で周知のように、蛍 光透視法を用いて体内通路１４の中を進められる。通路１４の中に位置決めされ たら、保護鞘１２を引っ込め、バルーン４４，４６’，４６”を膨らませてフレ ーム４０，４０，４０”を拡張させ、該フレームを通路１４の壁の中に埋め込 む。この拡張は、フレーム４０，４０’，４０”を塑性変形させて、その拡張を 維持することができ、バルーン４６はカテーテル２６を用いて引き抜くことがで きる。或いは、バルーン４６’，４６”はその場所に残して、フレームの拡張し た直径および通路１４のシールを維持でき、またガイドワイヤ２０’は抜き取る ことができる。ここに例示し且つ詳細に説明した特定の体内通路閉鎖器具は、先 に述べた目的および利点を達成することができるが、これらは本発明の好ましい 実施例の単なる例示に過ぎず、後述の請求の範囲の記載とは別に、ここに示した 詳細な構造または設計に限定されるものでないことを理解しなければならない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．体内通路を閉鎖するための器具であって： 膨張可能な、実質的に円筒形状のフレームと； 選択的に力を適用して前記フレームを直径方向に膨張させ、前記フレームの 一部を体内通路の壁の中に埋め込み、前記フレームを体内通路の中に保持するた めの膨張手段と； 前記フレームに保持されて、前記フレームの前記膨張に際して前記体内通路 を閉塞させる可撓性のシール膜とを具備した器具。 ２．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記円筒形 状のフレームは、第一の安定な直径から第二の安定な直径へと塑性変形可能であ る器具。 ３．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記膨張手 段が、 膨張可能なバルーンと； 前記バルーンを膨張させるように選択的に流体圧力を適用するための、前記 バルーンに取り外し可能に接続できる管手段と； 前記バルーンから前記管手段を取り外す際に、前記バルーンの膨張を維持す るための手段とを具備している器具。 ４．体内通路を閉鎖するための請求の範囲３に記載の器具であって、前記膨張を 維持するための手段が、前記管手段に接続するための、前記バルーンに装着され たチェックバルブを具備している器具。 ５．体内通路を閉鎖するための請求の範囲３に記載の器具であって、前記膨張を 維持するための手段が、前記管手段を通して注入可能な硬化性流体を具備してい る装置。 ６．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記フレー ムが円筒状の格子構造を具備している器具。 ７．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記フレー ムが、円筒状のメッシュ構造を具備している器具。 ８．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記フレー ムが円筒状のコイル構造を具備している器具。 ９．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記膨張手 段が、 前記フレームの中に挿入することができる膨張可能なバルーンと； 前記バルーンを膨張させる流体圧力を選択的に適用するための、前記バルー ンに取り付けられたカテーテルとを具備した器具。 10．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記フレー ムの前記埋め込まれる部分が、前記通路の壁の中に部分的に延出するように前記 フレームの周辺部材から充分に離れた、少なくとも一つの構造部材を具備してい る器具。 11．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１０に記載の器具であって、前記構造 部材が細長い格子部材を具備している器具。 12．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１０に記載の器具であって、前記構造 部材が細長いメッシュ部材を具備している器具。 13．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１０に記載の器具であって、前記構造 部材が細長いコイル部材を具備している器具。 14．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、 前記シール膜は、前記フレームの第一の末端で前記通路を閉塞させることと ； 前記シール膜は、前記フレームの第一の末端で前記フレームに締結すること によって、前記フレームに保持される器具。 15．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１４に記載の器具であって、可撓性の 安定化膜を更に具備し、該安定化膜は、前記フレームの第二の末端で前記フレー ムに締結されることによって前記フレームに保持される器具。 16．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記可撓性 シール膜が、膨張可能なバルーンを具備してる器具。 17．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１６に記載の器具であって、前記膨張 手段は、前記バルーンを膨張させる流体圧力を選択的に適用するための、前記バ ルーンに取り外し可能に接続された管手段を具備している器具。 18．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１６に記載の器具であって、前記バル ーンは、前記フレームに締結されることによって前記フレーム内に保持される器 具。 19．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１６に記載の器具であって、前記バル ーンを前記フレームの中に保持するように、前記フレームの第一の末端および第 二の末端が前記バルーンの回りに形成される器具。 20．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１６に記載の器具であって、前記フレ ームが前記バルーンの壁の中にモールドされている器具。 21．体内通路を閉鎖するための請求の範囲１に記載の器具であって、前記可撓性 性シール膜が血液凝固促進物質を含んでいる器具。 22．体内通路を閉鎖するための装置であって： 流体圧力の供給源と； 閉鎖すべき前記通路の中に挿入可能な先端を有し、前記流体圧力の供給源に 接続された可撓性カテーテルと； 前記カテーテルにより前記流体圧力を選択的に適用されて膨張するように、 前記カテーテルの先端に流体連通して接続された膨張可能なバルーンと； 前記バルーンに装着可能で且つ膨張可能な実質的に円筒形状のフレームであ って、前記バルーンにより直径方向に膨張して前記通路の壁の中に部分的に埋め 込まれて前記通路の中に保持されるために、第一の安定な直径から第二の安定な 直径へと塑性変形可能なフレームと； 前記フレームの先端に保持されて、前記フレームの膨張に際して前記通路を 閉塞する可撓性のシール膜と； 前記フレームの基端部に保持されて、前記膨張の際に前記フレームを実質的 に円筒形状に保持する可撓性の安定化膜と； 前記カテーテルのための、前記安定化膜を貫通する通路とを具備する装置。 23．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２２に記載の器具であって、前記可撓 性シール膜に血液凝固促進物質が含まれている器具。 24．体内通路を閉鎖するための装置であって： 流体圧力の供給源と； 閉鎖すべき前記通路の中に挿入可能な先端を有し、前記流体圧力の供給源に 接続された可撓性の管状部材と； 前記カテーテルにより前記流体圧力を選択的に適用されて膨張し、前記通路 を閉塞するように、前記カテーテルの先端に流体連通して接続された膨張可能な バルーンと； 前記バルーンに装着された、膨張可能で且つ実質的に円筒形状のフレームで あって、前記バルーンにより直径方向に膨張して前記通路の壁の中に部分的に埋 め込まれ、前記通路の中に保持されるフレームと； 前記管状部材から前記バルーンを選択的に切り離すための手段と； 前記フレームを前記膨張した状態に維持するための手段と； 前記バルーンを、前記通路の中の前記フレームに保持するための手段とを具 備する装置。 25．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２４に記載の器具であって、前記バル ーンに血液凝固促進物質が含まれている器具。 26．体内通路を閉鎖するための方法であって： 管状部材を準備する工程と； バルーンを前記管状部材の先端に装着する工程と； 膨張可能で且つ実質的に円筒形状のフレームを、前記バルーンに装着する工 程と； 前記管状部材の前記先端を、前記通路が閉塞されるべき点に前記バルーンお よび前記フレームが位置付けされるまで、前記体内通路の中に挿入する工程と； 前記管状部材を通して流体圧力を適用して前記バルーンを膨張させ、これに より前記フレームを膨張させて、前記通路の壁の中に前記フレームを部分的に埋 め込んで前記フレームを前記通路の中に保持する工程と； 前記管状部材を前記通路から抜き取る工程とを具備した方法。 27．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２６に記載の器具であって、前記バル ーンに血液凝固促進物質が含まれている器具。 28．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２６に記載の方法であって、更に、前 記管状部材を前記通路の中に挿入し、前記フレームの膨張に際して前記通路を閉 塞するに先立って、可撓性シール膜を前記フレームに取り付ける工程を具備 した方法。 29．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２８に記載の方法であって、更に、前 記管状部材に沿って前記通路から前記バルーンを抜き取る工程を具備した方法。 30．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２６に記載の方法であって、更に、前 記管状部材を前記通路の中に挿入し、前記フレームの膨張に際して前記通路を閉 塞するに先立って、前記フレームを前記バルーンに固定する工程を具備した方法 。 31．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２６に記載の方法であって、更に、前 記管状部材を前記通路から抜き取るに先立って、前記管状部材から前記バルーン を取り外す工程を具備した方法。 32．体内通路を閉鎖するための請求の範囲２６に記載の方法であって、更に、前 記管状部材を前記通路から抜き取るに先立って、前記フレームを前記膨張した状 態にロックする工程を具備した方法。 33．体内通路を閉鎖するための請求の範囲３２に記載の方法であって、前記フレ ームを前記膨張した状態にロックする工程が、前記フレームの前記膨張に際して 前記フレームを塑性変形させる工程を具備している方法。 34．体内通路を閉鎖するための請求の範囲３２に記載の方法であって、前記フレ ームを前記膨張した状態にロックする工程が、前記流体圧力を前記バルーンの中 に閉じ込める工程を具備している方法。 35．体内通路を閉鎖するための請求の範囲３２に記載の方法であって、前記フレ ームを前記膨張した状態にロックする工程が、前記バルーンの中で前記流体を硬 化させる工程を具備している方法。