JPH1050051A - 同期型fifoメモリのアクセス装置およびアクセス方法 - Google Patents

同期型fifoメモリのアクセス装置およびアクセス方法

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JPH1050051A
JPH1050051A JP8206833A JP20683396A JPH1050051A JP H1050051 A JPH1050051 A JP H1050051A JP 8206833 A JP8206833 A JP 8206833A JP 20683396 A JP20683396 A JP 20683396A JP H1050051 A JPH1050051 A JP H1050051A
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JP8206833A
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Ryuzo Nagai
龍三 永井
Masaaki Sasaki
雅朗 佐々木
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期型FIFOメモリの書込/読出時におい
て位相差に基づき発生するシステムディレイの解消を可
能にする、アクセス方法およびアクセス装置を提供す
る。 【解決手段】 リードアドレスポインタ値とライトアド
レスポインタ値間に所定のアドレス差分φを必要とする
同期型FIFOメモリをアクセスする際に、書込時に、
記憶させる真のデータ2の量が所定のアドレス差分φに
満たない際は、ダミーデータ3を付加して、記憶させる
見掛けのデータ量を所定のアドレス差分φ以上に編成
し、編成された見掛けのデータを書込データとして同期
型FIFOメモリに送る構成とし、読出時に、書き込ま
れている見掛けのデータ4を読出し、付加されているダ
ミーデータ3を取り除いて真のデータ2を再編成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期型FIFOメ
モリのアクセス(書込および読出)方法およびアクセス
装置に関し、とりわけ同期型FIFOメモリへの書込お
よび読出におけるシステムディレイを解消させるアルゴ
リズムおよび、同期型FIFOメモリのアクセス装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ(音声データ)やビデオ(動
画あるいは静止画)を統合的に扱うデジタルAV機器や
マルチメディアのシステムにおいては、単位時間の処理
データ量のセービングのため、MPEGをはじめ各種の
データ圧縮処理が提案され、また適用されている。こう
した構成の機器では、圧縮処理された、あるいは圧縮解
除されたデータのタイミングずれが調整されなければな
らないが、従来、このタイミングずれ調整に、暫定記憶
メモリを介した処理がなされている。
【0003】以下、前記のようなMPEG処理が施され
るオーディオ機器を具体例にして、従来技術を説明す
る。図3は、このようなオーディオ機器に適用されてい
る、信号をM個のサブバンドに分割するサブバンド符号
化処理ブロック図であり、図4はその機能ブロック構成
例を示している。さらに図5は、サブバンド符号化処理
の説明図である。
【0004】通常、MPEGのエンコード処理は下記の
手順で行われる。図3および図4に示されるように、サ
ブバンド・コーディング・エンコーダ50に入力された
オーディオデータ50aは先ず、アナリシスフィルタ5
1でM個の周波数領域のサブバンドデータ51aに分割
される。
【0005】得られた各サブバンドデータ51aは、つ
ぎにスケールファクタ算出手段52で、各サブバンドの
最大値(スケールファクタ)SFに対応した値で正規化
された後、ビットアロケーション手段53によって、各
サブバンドデータ量に応じて全体が所定のデータ量にな
るよう量子化レベルが割り当てられる、ビットアロケー
ションがなされる。
【0006】ついで各サブバンドのデータは、量子化手
段54により、割り当てられた量子化レベルで量子化さ
れたのち、ビットストリームフォーマッタ55により、
ビットストリームのフォーマットに並び換えられる。
【0007】前記のようにして形成されたビットストリ
ーム55a上には、図5に示されるように、各サブバン
ドの正規化係数(前記のスケールファクタ)SFと、量
子化レベルALLOCも記録される。このようにして形
成されたビットストリーム55aは、ECCエンコーダ
(図示されない)に送られて処理される。
【0008】一方、サブバンド・コーディング・デコー
ダ60側では、図4に示されるように、ECCデコーダ
から入力されたビットストリーム55aをデコーダ61
がデコーディングして、各サブバンドのデータ列に並び
換え、ついで再量子化手段62により、記録されていた
量子化レベルALLOCと正規化係数SFに応じて再量
子化され、もとのサブバンドデータ62aに戻される。
そして、この再量子化された各サブバンドデータ62a
は、シンセシスフィルタ63によって元のオーディオデ
ータ60aに復号されるものである。
【0009】前記のビットストリームの構成を、図6に
基づいてさらに詳説する。同図は、サブバンド分割数3
2、符号長384サンプルでサブバンド符号化されたビ
ットストリームの構成例である。
【0010】384サンプル分のオーディオデータが、
それぞれ1/32にダウンサンプリングされて、32個
の周波数成分(サブバンド)に分割されると、合計32
個のサブバンドデータが形成される。1個のサブバンド
データは、12サンプルで構成される。
【0011】ここで各々のサブバンドデータ中で最大値
を検出し、その最大値を6ビットにコード化してスケー
ルファクタSFとする。ついで各サブバンドのスケール
ファクタSFの大きさから、各サブバンドの量子化ビッ
ト数ALLOCが決定される。
【0012】また、このビット割当ALLOCは、単純
にスケールファクタSFの大きさによって決定する他に
も、人間の聴覚の性質を利用した心理聴覚モデルを用い
て決定することも可能である。
【0013】ついで各サブバンドデータは、スケールフ
ァクタSFによって正規化された後、割り当てられた量
子化ビット数ALLOCによって量子化される。この
時、符号の圧縮率は、量子化の際にトータルで何ビット
を割り当てるかにより決定される。
【0014】このようにして構成されたビットストリー
ムは、図6に示されるように各384サンプルを擁する
複数個のサブバンドブロックSBの列で構成され、各サ
ブバンドブロックSBは、先頭に符号化の状態を表すH
EADERが付加され、ついでエンコード時の量子化レ
ベルを示す情報であるALLOCと、各サブバンドブロ
ック内のデータの最大値を示す情報であるSFが、低域
のバンドから順に32バンド分付加され、ついでこの後
尾にデータ領域として、12サンプルで1つのサブバン
ドを構成するデータブロックが、周波数の低いバンドか
ら高いバンドの順に32バンド分記録されて成ってい
る。
【0015】さらに前記のHEADERには、この例で
は符号化の際の圧縮率を表すRATE(4bit)の情
報が含まれている。このように、各サブバンドブロック
のHEADER、ALLOC、SFのバイト数は固定で
あるが、384個のオーディオサンプルから成るデータ
領域のバイト数は、圧縮率によって変化する。
【0016】以上の構成から明らかなように、エンコー
ド処理に必要な演算量は膨大なものとなる。よって、オ
ーディオのサンプリング周波数(48kHz、または4
4.1kHz、あるいは32kHz等)に対して、非常
に高い周波数(50MHz等)での圧縮処理が行われる
ことになる。
【0017】ところで、前記のように一連の圧縮処理が
施された後に、最終的に1ビットのデータ列からなるビ
ットストリームによるオーディオデータADとして出力
がなされるが、この生成されたビットストリームは、例
えばMPEG処理データとビデオデータとの同期を成立
させるために、ビデオデータの処理速度に合わせて転送
されることが必要となる。
【0018】そこで、図7に示すような従来の圧縮処理
システムでは、DSP70によってオーディオデータA
Dを前記のようにブロック単位で処理した後、ブロック
毎に同期型FIFOメモリ71にバースト転送してお
き、ビデオデータの処理速度に同期させて同期型FIF
Oメモリ71から後段のシステム72へ読みだす方式が
適用されている。そして、この際のバースト転送は、例
えば前記の50MHzレートの転送がなされている。
【0019】したがって、実際のバースト転送は、オー
ディオ1サンプル以下の実時間で可能となる。図8は、
前記のビットストリームの同期型FIFOメモリ71へ
の転送時のタイミングチャートである。また、図9に1
ブロックに出力されるビットストリームのデータ量を示
す。図8のように、オーディオデータADは各1152
サンプルのブロック単位でMPEG処理がなされ、圧縮
されたビットストリームが同期型FIFOメモリにバー
スト転送される。
【0020】ところで前記のようなシンクロナスFIF
Oメモリは、一般的な構成としてそのチップ内に、メモ
リアレイおよび、ライトアドレスポインタを格納するラ
イトアドレスレジスタ、リードアドレスポインタを格納
するリードアドレスレジスタ、データを一時保存するバ
ッファレジスタ等を備えて構成されている。
【0021】そして、データ書き込みは最初のデータ
(以下、1stデータと記す)、2番目のデータ(以
下、2ndデータと記す)といった順にファースト・イ
ン方式でメモリアレイに記憶され、一方データ読出しは
1stデータ、2ndデータの順に、ファースト・アウ
ト方式でメモリアレイから読出される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前記のようにしてビッ
トストリームが同期型FIFOメモリにバースト転送さ
れると、同期型FIFOメモリは定常状態に入り、メモ
リアレイにデータの書込みを行うとともに、所定のタイ
ミングで書込まれたデータの読出しが為される。
【0023】ところが実際には、同期型FIFOメモリ
に内蔵されるバッファメモリの構成上、所定のデータ量
の書込みデータがバッファメモリに蓄積されるまでは、
メモリアレイへの書込みが実行されない構成となってい
る。したがって、例えば1stデータのデータ量が所定
のデータ量以下であると、1stデータが転送されても
直ちにメモリアレイに書き込まれることはなく、さらに
多くのデータ量がバッファメモリに溜まるまで、書込み
実行は延期される構成となっている。
【0024】このようにオーディオデータのブロック単
位でのバースト転送量が、同期型FIFOメモリ内に所
定のデータ量以上溜らなければ、メモリアレイに書込み
が実行されず、したがってその間ではメモリアレイにデ
ータが格納されないから、読出を実行することができな
い。この結果、リードアドレスポインタとライトアドレ
スポインタには位相差、すなわちアドレス差分φが必要
となる。
【0025】具体的には、書き込まれた1stデータの
読出し時には、アドレス差分φとしてライトアドレスを
例えば600番地以上離す必要があり、このような60
0バイト以上蓄積されるまでの書込待ち時間が、データ
読出タイミングの遅延(ディレイ)を発生させる要因に
なっていた。
【0026】前記のシステムディレイの発生を、図10
のタイミングチャートに基づいて以下にさらに詳説す
る。例えば、48kHzサンプリングレイヤーIIのオ
ーディオデータADで、ビットレートが32Kbpsの
場合、1152サンプルによって構成された1個のブロ
ック81からMPEG処理で生成されるビットストリー
ム82のデータ量は、96バイトになる。したがってメ
モリアレイへの書込実行のためには、7ブロック分のデ
ータ量である672バイトがバッファメモリに蓄積され
なければならず、よって7ブロック分のデータを蓄積す
る時間(168msec)が処理時間として必要とな
る。
【0027】この結果、メモリアレイからデータ83を
読出すタイミングが、図示されるように前記の処理時間
(168msec)だけ遅延することになり、この結
果、システムディレイ発生という不都合が生じる。
【0028】このように、従来技術によれば、新データ
リード時にそのポインタアドレスに制限のあるFIFO
メモリを用いる場合、システムディレイが不可避的に発
生するという欠点があった。そのため、発生したシステ
ムディレイに対処するためのデータ位相合致回路などが
必要になり、コスト的にも不利になるという問題があっ
た。
【0029】本発明は従来技術の有する前記のような課
題や欠点を解決するためなされたもので、その目的は同
期型FIFOメモリの書込/読出時において位相差に基
づき発生するシステムディレイの解消を可能にする、ア
クセス方法およびアクセス装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る同期型FIFOメモリのアクセス方法は、
リードアドレスポインタ値とライトアドレスポインタ値
間に所定のアドレス差分φを必要とする同期型FIFO
メモリをアクセスする方法において、書込時に、記憶さ
せる真のデータ量が前記所定のアドレス差分φに満たな
い際は、ダミーデータを付加して、記憶させる見掛けの
データ量を前記所定のアドレス差分φ以上に編成し、前
記編成された見掛けのデータを書込データとして前記同
期型FIFOメモリに送る構成とし、読出時に、書き込
まれている前記見掛けのデータを読出し、付加されてい
る前記のダミーデータを取り除いて真のデータを再編成
する構成としたことを特徴とする。
【0031】前記アクセス方法によれば、データ転送に
おいてシステムディレイ発生が解消される。
【0032】また、前記真のデータがオーディオデータ
であり、前記ダミーデータが画像データの構成の場合
は、本来有為な画像データがダミーデータとしても兼用
され、よってシステム効率が改善される。
【0033】さらに、前記真のデータが画像データであ
り、前記ダミーデータがオーディオデータの構成の場合
は、本来有為なオーディオデータがダミーデータとして
も兼用され、よって前記同様システム効率が改善され
る。
【0034】本発明に係る同期型FIFOメモリのアク
セス装置は、リードアドレスポインタ値とライトアドレ
スポインタ値間に所定のアドレス差分φを必要とする同
期型FIFOメモリをアクセスする装置であって、ダミ
ーデータを生成させるダミーデータ生成手段と、書込む
べき真のデータ量が前記所定のアドレス差分φに満たな
い際に、前記ダミーデータを付加して、書込む見掛けの
データ量を前記所定のアドレス差分φ以上に編成する書
込データ編成手段と、読出された見掛けのデータから前
記ダミーデータを取り除いて真のデータを再編成する読
出データ再編成手段と、前記見掛けのデータを前記同期
型FIFOメモリとの間で送受するデータ送受手段とを
備えて構成される。
【0035】前記アクセス装置によれば、データ転送に
おけるシステムディレイ発生が解消される。
【0036】また、前記真のデータがオーディオデータ
であり、前記ダミーデータが画像データの構成の場合
は、本来有為な画像データがダミーデータとしても兼用
され、よってシステム効率が改善される。
【0037】さらに、前記真のデータが画像データであ
り、前記ダミーデータがオーディオデータの構成の場合
は、本来有為なオーディオデータがダミーデータとして
も兼用され、よって前記同様システム効率が改善され
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明のアクセス方
法(アルゴリズム)およびアクセス装置が適用される同
期型FIFOメモリは、従来と同じものであるから、前
記のように、記憶されている最新データを読出す場合に
おいてリードアドレスポインタに入るアドレスが、ライ
トアドレスポインタに示されているアドレスに対し予め
定められた位相差だけ、例えば600番地以上の差を必
要とする構成となっている。
【0039】図1は本発明に係る同期型FIFOメモリ
のアクセス(書込および読出)方法の一実施形態を説明
するタイミングチャートである。図1に示されるよう
に、複数個のブロックの列で構成された原データAD
の、1個のブロック1が複数個のサンプル(図中では1
152サンプル)によって構成されており、書込時には
このブロック単位でMPEG等の圧縮処理が施されて、
圧縮された、真のデータ2が形成されるものとする。こ
の真のデータ2は96バイト分あり、よって同期型FI
FOメモリが要求しているアドレス差分φの600バイ
トに大幅に不足している。
【0040】ここで本発明に係る同期型FIFOメモリ
のアクセス方法は、ダミーデータ3を600バイト分用
意し、真のデータ2にこのダミーデータ3を付加して、
記憶させる見掛けのデータ量を前記所定のアドレス差分
600バイトを超える696バイトに編成し、このよう
にした編成された見掛けのデータを書込データとして、
同期型FIFOメモリに送るようにする。
【0041】この結果、同期型FIFOメモリ側では、
受信したビットストリームのデータ量が696バイトに
なり、必要なアドレス差分の600バイトを超えている
から、メモリアレイに直ちに書き込むことができる。こ
の書込みの結果、書込後に直ちに読出しをかけることが
可能になり、よって遅延がなく、システムディレイ発生
のない読出しが可能になる。
【0042】一方、読出時における本発明に係る同期型
FIFOメモリのアクセス方法は、同期型FIFOメモ
リに書き込まれている見掛けのデータ4(696バイ
ト)を読出し、付加されていたダミーデータを取り除い
て再編成し、真のデータを得るものである。このよう
に、本発明に係る同期型FIFOメモリのアクセス方法
によって、システムディレイの発生しないデータハンド
リングが可能になる。
【0043】また、前記のアクセス方法で、ダミーデー
タとしてそれ自身が意味を持たない使い捨ての任意の数
値データや文字データを使用することができるが、これ
以外にも、たとえば真のデータをオーディオデータと
し、かつダミーデータとしては、それ自身が有意な画像
データを流用するような構成にもできる。
【0044】あるいは、前記とは逆に、真のデータを画
像データとし、かつダミーデータとしては、それ自身が
有意なオーディオデータを流用するような構成にもでき
る。これらの構成によって、画像データ(あるいはオー
ディオデータ)がメモリに暫定記憶される特徴を利用し
て、該画像データ(あるいはオーディオデータ)の再加
工などの付加的処理を容易になすことが可能になり、シ
ステムの機能をさらに補強することができる。
【0045】図2は、本発明に係る同期型FIFOメモ
リのアクセス(書込および読出)装置の一実施形態を説
明するブロック構成図である。同図において、本発明に
係る同期型FIFOメモリのアクセス装置1は、同期型
FIFOメモリ2とともに、例えばマルチメディア機器
を構成する部分として適用される。
【0046】すなわち、このようなマルチメディア機器
では、オーディオブロックと次段のシステム(ビデオデ
ータのビットストリームとのマルチプレキシングを行
う)とのインターフェースの目的で、同期型FIFOメ
モリ2が使用される。本発明に係るアクセス装置1は、
この同期型FIFOメモリ2への書込および読出を司
る。
【0047】図2で、本発明に係る同期型FIFOメモ
リのアクセス装置1はマイクロコンピュータによって構
成され、4は装置全体を制御するCPU(中央演算処理
装置)、5はCPUによって実行されるMPEG処理手
段、10はROMであり、これらはいずれもコモンバス
3に接続されている。
【0048】ROM10は読出し専用メモリで、ダミー
データを生成させるダミーデータ生成手段11と、書込
むべき真のデータ量が所定のアドレス差分φに満たない
際に、ダミーデータを付加して、書込む見掛けのデータ
量を所定のアドレス差分φ以上に編成する書込データ編
成手段12と、読出された見掛けのデータからダミーデ
ータを取り除いて真のデータを再編成する読出データ再
編成手段14と、見掛けのデータを同期型FIFOメモ
リ2との間で送受するデータ送受手段13とを格納して
おり、これら手段は、いずれもCPU4によって実行可
能なプログラムとして構成されている。
【0049】さらに前記のマイクロコンピュータは、本
発明のアクセス装置1専用に設けられたものでもよく、
あるいは例えばMPEG処理手段5を実行するDSP装
置を構成するマイクロコンピュータを兼用するものでも
よい。この場合は、本発明のアクセス装置1はDSP装
置に内蔵の装置として具現されることになる。
【0050】同期型FIFOメモリ2内部のメモリアレ
イ21には、バッファレジスタ22、ライトアドレスポ
インタレジスタ23、リードアドレスポインタレジスタ
24がそれぞれ接続されている。さらにバッファレジス
タ22は、コモンバス3に接続されている。また、図示
されない制御線等によって、アクセス装置1からの制御
信号がライトアドレスポインタレジスタ23、リードア
ドレスポインタレジスタ24にそれぞれ伝達可能に構成
されている。
【0051】本発明のアクセス装置1は、コモンバス3
を介してデータを同期型FIFOメモリ2に転送する。
すなわち本実施形態では、MPEG処理手段5によって
圧縮加工が施されたデータは、書込データ編成手段12
によって書込用のビットストリームに編成される。編成
されたビットストリームは、データバスを介して同期型
FIFOメモリに送出され、メモリアレイ21に書き込
まれる。
【0052】このとき、MPEG処理手段5によってエ
ンコードされたデータ量(これが真のデータ量である)
を書込データ編成手段12がチェックし、真のデータ量
が同期型FIFOメモリにおける前記の所定のアドレス
差分φよりも少ない場合は、書込データ編成手段12は
この真のデータに、ダミーデータ生成手段11が生成さ
せたダミービットを付加し、アドレス差分φを超えるデ
ータ量をもつ、見掛けのデータに編成する。
【0053】つぎにデータ送受手段13が、この編成さ
れた見掛けのデータを書込データとして、同期型FIF
Oメモリ2に送り、同期型FIFOメモリ2側では受信
した書込データのデータ量をチェックして、アドレス差
分φを超えるデータ量であることが確認されると、直ち
にバッファレジスタ22に載せて、メモリアレイ21
の、ライトアドレスポインタ23が示すアドレスに書き
込む。
【0054】前記をさらに具体的に説明すると、例え
ば、LayerII 32kbpsの場合、生成される
MPEGビットストリームは96バイト(真のデータ)
となるが、これに600バイトのダミーデータを加えて
計696バイトの見掛けのデータ(書込データ)を編成
し、同期型FIFOメモリ2に転送してバッファレジス
タ22に載せる。これによってバッファレジスタ22内
には600バイトを超えるデータ量のデータが一挙に蓄
積されることになり、したがってこの696バイトの見
掛けのデータは遅延なく、直ちにメモリアレイに書き込
まれる。
【0055】前記のようにダミーデータを加えることに
より、この書込動作の終了した時点で、同期型FIFO
メモリ2のライトアドレスポインタ23とリードアドレ
スポインタ24に、600番地以上の差が形成される。
しかも、前記の動作で生成・追加されるダミーデータ
は、プログラム上で600バイトの追加データとして付
加されるのみでよいから、ハード的な回路追加や変更等
は一切必要とせず、安価に構成できる。
【0056】また、この書込は、オーディオデータの1
サンプリング期間(48kHzのサンプリングレートの
際は20.8μ秒)内で十分に実行可能である。したが
って、書込完了直後からデータの読出が可能になるが、
最初のオーディオフレームのデータを書き込んだ次のオ
ーディオサンプルから、同期型FIFOメモリのリード
が可能な設計が好ましい。
【0057】書き込まれたデータは、システム側で決定
される所定のタイミング(例えばビデオデータとのマル
チプレキシングのタイミング)により不定期に読み出さ
れるが、データは例えば前記の例では96バイトの真の
データと、600バイトのダミーデータが交互に読みだ
されるため、システム側でのデータリード時には、ダミ
ーデータの空読みを行う必要がある。
【0058】この空読みは、次段のシステムまたはマル
チプレクスと呼ばれる後段のブロックからの同期型FI
FOメモリへの読出し時に、アクセスは行うものの、実
際のデータとしては使用せず、ダミーデータとして捨て
ることにより容易に実行できる。
【0059】また、ダミーデータとして、前記のような
使い捨て式の、それ自身が特別の意味を有しないデータ
を用いる代わりに、本来それのみでも有為な画像データ
をダミーデータと兼用させて適用する構成とすることも
可能である。この構成により、システムを効率化できる
とともに、システム機能をさらに拡張することができ
る。
【0060】あるいは、前記構成におけると逆に、真の
データに画像データを適用し、ダミーデータにオーディ
オデータを兼用させて適用する構成とすることも可能で
ある。この構成により、前記同様、システムを効率化で
きるとともに、システム機能をさらに拡張することがで
きる。
【0061】このように、本発明に係るアクセス装置、
またはアクセス方法(アルゴリズム)は、新データをリ
ードする場合にライトアドレスポインタとリードアドレ
スポインタが所定のアドレス差分以上の差を必要とする
構成の同期型FIFOメモリを用い、時系列的に入力さ
れるディジタルデータ(ビデオデータ、あるいはオーデ
ィオデータ)を、所定数の処理ブロックに分割し、各ブ
ロック毎に圧縮(MPEG等)等のデータ処理を施し、
得られた処理データをブロック毎に同期型FIFOメモ
リへ、ビットストリームとして瞬時にバースト転送し、
このようにして同期型FIFOメモリを用いてバースト
転送データの周波数変換を行う構成のディジタル機器に
おいて、バースト転送すべきデータ量がアドレス差分φ
以下であれば、そのデータに対してダミーデータを付加
してアドレス差分φ以上のデータ量に構成することによ
り、同期型FIFOメモリ内のアドレスポインタ位相を
常に所定のアドレス差分φ以上に保ち、よって書き込ま
れたデータを遅延なく即時読出し可能とするものであ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る同期型FIFOメモリのアクセス方法は、リード
アドレスポインタ値とライトアドレスポインタ値間に所
定のアドレス差分φを必要とする同期型FIFOメモリ
のアクセスに適用される方法であり、書込時において記
憶させる真のデータ量が所定のアドレス差分φに満たな
い際には、ダミーデータを付加することによって、記憶
させる見掛けのデータ量を所定のアドレス差分φ以上と
し、このように編成した見掛けのデータを同期型FIF
Oメモリに書き込み、また読出時においては読みだされ
た見掛けのデータからダミーデータを除去して、真のデ
ータを再編成する構成であるから、データアクセスでの
システムディレイ発生を解消できる。したがって従来適
用されていた、発生したシステムディレイに対するデー
タ位相合致の為の回路等が不用となり、コスト削減を実
現できる。
【0063】また、本発明の請求項2に係る同期型FI
FOメモリのアクセス方法は、前記の真のデータにオー
ディオデータを適用し、かつ前記のダミーデータに画像
データを適用するものであるから、本来それのみでも有
為な画像データをダミーデータと兼用して利用でき、よ
ってシステムを効率化できるという効果がある。しか
も、この効果のみに留まらず、さらに画像データがメモ
リに暫定記憶される特徴を利用して、該画像データの再
加工などの付加的処理を容易になすことが可能になり、
システムの機能をさらに補強することができる。
【0064】さらに、本発明の請求項3に係る同期型F
IFOメモリのアクセス方法は、前記の真のデータに画
像データを適用し、かつ前記のダミーデータにオーディ
オデータを適用するものであるから、本来それのみでも
有為なオーディオデータをダミーデータと兼用して利用
でき、よってシステムを効率化できるという効果があ
る。しかも、この効果のみに留まらず、さらにオーディ
オデータがメモリに暫定記憶される特徴を利用して、該
オーディオデータの再加工などの付加的処理を容易にな
すことが可能になり、システムの機能をさらに補強する
ことができる。
【0065】また、本発明の請求項4に係る同期型FI
FOメモリのアクセス装置は、書込時に、書込むべき真
のデータ量が所定のアドレス差分φに満たない際には、
ダミーデータ生成手段がダミーデータを生成させ、書込
データ編成手段が真のデータにダミーデータを付加し
て、書込む見掛けのデータ量を所定のアドレス差分φ以
上に編成し、また読出時には、読出データ再編成手段が
読出された見掛けのデータからダミーデータを除去して
真のデータを再編成する構成であるから、システムディ
レイの発生を最小限に押さえることが可能となって設計
が容易になり、さらにシステムディレイに対処するため
のデータ位相合致回路などが不要になって、コスト的に
有利になるという効果がある。
【0066】さらに、本発明の請求項5に係る同期型F
IFOメモリのアクセス装置は、前記の真のデータにオ
ーディオデータを適用し、かつ前記のダミーデータに画
像データを適用するものであるから、本来それのみでも
有為な画像データをダミーデータと兼用して利用でき、
よってシステムを効率化できるという効果がある。しか
も、この効果のみに留まらず、さらに画像データがメモ
リに暫定記憶される特徴を利用して、該画像データの再
加工などの付加的処理を容易になすことが可能になり、
システムの機能をさらに補強することができる。
【0067】さらに、本発明の請求項6に係る同期型F
IFOメモリのアクセス装置は、前記の真のデータに画
像データを適用し、かつ前記のダミーデータにオーディ
オデータを適用するものであるから、本来それのみでも
有為なオーディオデータをダミーデータと兼用して利用
でき、よってシステムを効率化できるという効果があ
る。しかも、この効果のみに留まらず、さらにオーディ
オデータがメモリに暫定記憶される特徴を利用して、該
オーディオデータの再加工などの付加的処理を容易にな
すことが可能になり、システムの機能をさらに補強する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同期型FIFOメモリのアクセス
方法の一実施形態を説明するタイミングチャートであ
る。
【図2】本発明に係る同期型FIFOメモリのアクセス
装置の一実施形態を説明するブロック構成図である。
【図3】サブバンド符号化方式のブロック図である。
【図4】サブバンド・エンコーダおよびサブバンド・デ
コーダのブロック図である。
【図5】サブバンド符号化方式の説明図である。
【図6】ビットストリームの構成例図である。
【図7】従来の圧縮処理システムの機能ブロック図であ
る。
【図8】同期型FIFOメモリへの、従来のビットスト
リーム転送のタイミングチャートである。
【図9】1ブロックに出力されるビットストリームのビ
ットレート対圧縮データ量を示す図である。
【図10】システムディレイ発生におけるタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1……ブロック、2……真のデータ、3……ダミーデー
タ、4……見掛けのデータ、AD……複数個のブロック
列で構成された原データ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードアドレスポインタ値とライトアド
    レスポインタ値間に所定のアドレス差分φを必要とする
    同期型FIFOメモリをアクセスする方法において、 書込時に、記憶させる真のデータ量が前記所定のアドレ
    ス差分φに満たない際は、ダミーデータを付加して、記
    憶させる見掛けのデータ量を前記所定のアドレス差分φ
    以上に編成し、前記編成された見掛けのデータを書込デ
    ータとして前記同期型FIFOメモリに送る構成とし、 読出時に、書き込まれている前記見掛けのデータを読出
    し、付加されている前記のダミーデータを取り除いて真
    のデータを再編成する構成としたことを特徴とする同期
    型FIFOメモリのアクセス(書込および読出)方法。
  2. 【請求項2】 前記真のデータはオーディオデータであ
    り、かつ前記ダミーデータは画像データであることを特
    徴とする請求項1記載の同期型FIFOメモリのアクセ
    ス方法。
  3. 【請求項3】 前記真のデータ量は画像データであり、
    かつ前記ダミーデータはオーディオデータであることを
    特徴とする請求項1記載の同期型FIFOメモリのアク
    セス方法。
  4. 【請求項4】 リードアドレスポインタ値とライトアド
    レスポインタ値間に所定のアドレス差分φを必要とする
    同期型FIFOメモリをアクセスする装置であって、 ダミーデータを生成させるダミーデータ生成手段と、 書込むべき真のデータ量が前記所定のアドレス差分φに
    満たない際に、前記ダミーデータを付加して、書込む見
    掛けのデータ量を前記所定のアドレス差分φ以上に編成
    する書込データ編成手段と、 読出された見掛けのデータから前記ダミーデータを取り
    除いて真のデータを再編成する読出データ再編成手段
    と、 前記見掛けのデータを前記同期型FIFOメモリとの間
    で送受するデータ送受手段とを備えて構成されたことを
    特徴とする同期型FIFOメモリのアクセス(書込およ
    び読出)装置。
  5. 【請求項5】 前記真のデータはオーディオデータであ
    り、かつ前記ダミーデータは画像データであることを特
    徴とする請求項4記載の同期型FIFOメモリのアクセ
    ス装置。
  6. 【請求項6】 前記真のデータ量は画像データであり、
    かつ前記ダミーデータはオーディオデータであることを
    特徴とする請求項4記載の同期型FIFOメモリのアク
    セス装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6292113B1 (en) 1997-03-25 2001-09-18 Primax Electronics Ltd. Finger operated module for generating encoding signals
CN113032295A (zh) * 2021-02-25 2021-06-25 西安电子科技大学 一种数据包二级缓存方法、系统及应用

Cited By (3)

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US6400284B2 (en) 1997-03-25 2002-06-04 Primax Electronics, Ltd. Finger operated module for generating encoding signals
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