JPH10500304A - p75TNF受容体プロモーター - Google Patents

p75TNF受容体プロモーター

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JPH10500304A JP7529747A JP52974795A JPH10500304A JP H10500304 A JPH10500304 A JP H10500304A JP 7529747 A JP7529747 A JP 7529747A JP 52974795 A JP52974795 A JP 52974795A JP H10500304 A JPH10500304 A JP H10500304A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、5′上流および第1イントロンプロモーター配列ならびに第1転写抑制配列を含むp75腫瘍壊死因子受容体のプロモーター配列、およびその製造法ならびに用途に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 p75TNF受容体プロモーター 技術分野 本発明は、p75腫瘍壊死因子受容体(TNF−R)のプロモーター配列、そ の製造法および用途に関する。 背景技術 TNFは、広範囲の細胞機能に影響を及ぼす多機能な前炎症性(pro-inflamma tory)サイトカインである。TNFは、一方では生物の防御に関与するが、他方 では、過剰に産生されると、いくつかの疾患においておもな病原体の役割を果た すことがある。TNFは、炎症のプロセスに関与し、敗血症性ショック(1)、 移植片対宿主反応(2)およびリウマチ性疾患(3)における組織損傷のメディ エーターであることが知られている。 TNFは、2つの個別の細胞表面受容体に結合することによりこれらの効果を 及ぼす。これらの2つの細胞表面受容体は、大きさが異なり(約55および75 kDa)、かつ構造的に異なる細胞内ドメインを有する。このことはそれらが別 々にシグナルを示すことを示唆している(4〜11)。この2つの受容体の量お よび相対比は異なる種類の細胞において変化するものの、ほとんど全ての細胞は TNF受容体(TNF−R)を発現する。これらの変動は、部分的には発生上制 御され、それらは細胞の表現型およびその分化の状態に関与し、部分的には、サ イトカインおよび病原の免疫促進成分によって一 時的に誘導されることもできる(12〜22)。この2つのTNF−Rの機能の 研究は、それらが異なってはいるが相互に作用する活性を有し(23〜28)、 かつそれらの活性レベルが細胞によるそれらの発現の程度に相関する可能性があ ることを示している(29、30)。これらの発見は、2つのTNF−Rの量お よび相対比に影響を及ぼす機構がTNFに対する細胞応答の特性および程度の両 者に多大な影響を及ぼし、したがって、このサイトカインの病理学的な機能の発 現に加えて生理学的な機能の発現に対して重要な決定をすることを暗示する。 TNFの有害な効果を抑制するために、TNFがその受容体に結合するのを妨 げる方法が探求された。こうして、TNFに対する中和抗体が作製された(EP 186 833)。TNFの作用を抑制する別のアプローチは、細胞表面TN F−RとTNFの結合を競合する可溶性TNF受容体を提供することであった( EP 308 378およびEP 398 327)。 TNFにとっては、その作用を及ぼすためにはその受容体に結合することが必 要であるため、発現する細胞表面受容体が少ないか、もしくは全く発現しなけれ ば、TNFの有害効果を減少させるかまたは阻害することが可能になるはずであ る。同様に、特定の場合にTNFの有益な作用を増大させることが望ましいこと があり、そのような場合には発現する細胞表面受容体の量を増大させることによ りこれを達成することが可能となるであろう。 発明の開示 本発明は、ヒトp75TNF−R遺伝子のプロモーター配列であって、前記遺 伝子の5′末端の上流に位置する配列および前記遺伝子の第1イントロンに位置 する配列から選択されるプロモーター配列を提供する。5′上流プロモーター配 列(5′領域プロモーター配列という)は2.1kbp配列に含まれ、イントロ ンプロモーター配列は1.9kbp配列に含まれる。5′領域プロモーター配列 は、ネイティブ(native)のp75TNF−R遺伝子産生物の発現を制御するこ とが可能であるのに対して、イントロン領域プロモーター配列は、不完全な(tr uncated)p75TNF−R遺伝子産生物の発現を制御することが可能である。 さらに、イントロン領域プロモーターは、p75TNF−R遺伝子の転写に関す るエンハンサー要素としても機能するかもしれない。さらにまた、イントロン領 域プロモーターは、イントロンプロモーターの上流に、不完全なp75TNF− R遺伝子産生物の発現に関するモジュレーターとして役立つかもしれない転写抑 制領域を有する。 本発明は、好ましい態様において、5′領域プロモーター配列をコードする2 .18kbpのNcoIフラグメント、およびイントロンプロモーター配列をコ ードする1.8kbpのSmaIフラグメントであって、いずれの配列もヒトp 75TNF−Rを含むゲノムライブラリーに由来する配列を提供する。本発明に よって提供されるほかの好ましい態様は、本質的なプロモーター活性を有し、か つ図2Aに示される配列の少なくともヌクレオチド1335から1527にわた る5′領域プロモー ター配列部分、本質的なプロモーター活性を有し、かつ図2Bに示される配列の 少なくともヌクレオチド1569から1768または少なくともヌクレオチド1 569から1827にわたるイントロンプロモーター配列部分ならびに転写抑制 領域を有し、かつ図2Bに示される配列のヌクレオチド1から1569にわたる イントロンプロモーター領域配列部分である。 別の側面において、本発明は、イントロン領域の転写抑制領域に加えて5′上 流およびイントロン領域のプロモーターを含む、前述のプロモーター配列中に存 在する配列モチーフを提供する。このようなモチーフは、プロモーター活性に必 要である可能性があり、かつこのプロモーターの調節に関与するであろう特定の 転写因子に結合することが示されていた。 このモチーフは、全配列における所望のモチーフの上流および/または下流の 望ましくない配列を欠失させることにより、すなわち、全プロモーター配列の切 断に制限酵素を用いて所望のモチーフに到達することにより製造することが可能 であり、ついで、適切な原核生物株に挿入し、この株を培養すると前記所望のモ チーフを発現することが可能なベクターをえるために必要な適切な制御配列およ びほかの通常の手段と共にえられたモチーフをベクターに挿入することができる 。 このようにしてえられたモチーフは、それらに結合する因子、たとえば転写因 子をヒトゲノムライブラリーまたはcDNAライブラリーからスクリーニングす るために用いることができる。一度これらの因子が通常の手段で単離され、精製 され、かつ同定されると、それらを抑 制することによりTNF−Rの形成は抑制されるべきであり一方、それらの産生 を増大することにより所望の効果、すなわち、TNFのその受容体への結合の抑 制または増強を導くTNF−Rの発現が増大されるべきである。 生体内に存在する特定の転写因子の量は無制限ではないため、ゆえに、TNF −R発現の抑制および有害なTNF効果の抑制もまた、多数のモチーフまたはモ チーフ領域の発現によっても達成することが可能であろう。これらはこのような モチーフまたはモチーフ領域を含むプロモーターと転写因子の結合を競合する。 「モチーフ領域」は、モチーフそれ自体をその両側に並列する配列と共に、また は全プロモーター配列の一部分によって連結され、配列の一部分によってその両 側に並列する数種のモチーフを含む。前述のように、また以下に説明するように 、本発明のモチーフまたはモチーフ領域は、本発明の活性プロモーター領域およ び転写抑制領域の両者に存在するものを含むと理解される。同様に、本発明の転 写因子は、活性プロモーター領域に結合するものおよび転写抑制領域に結合する ものを含む。 また、本発明は、本発明の配列モチーフを含有する医薬組成物を提供する。 別の側面において、本発明は、本発明のモチーフ領域を含有する医薬組成物を 提供する。 図面の簡単な説明 図1は、実施例1に記述したように5′上流領域、第1エキソン、第1イント ロンおよび第2エキソンを含 む、ヒトp75TNF−R遺伝子の5′領域の部分的な制限酵素地図および様々 なpBluescriptサブクローンを模式的に示す。 図2(AおよびB)は、実施例2に記述したように、5′上流プロモーター領 域(図2A)およびイントロンプロモーター領域(図2B)のヌクレオチド配列 を模式的に示す。 図3は、実施例3に記述したように5′上流およびイントロンプロモーター領 域の活性の測定結果であって、これらのプロモーター領域が、ルシフェラーゼを コードする発現ベクターにおけるルシフェラーゼ遺伝子の発現(相対光単位−R LUで与えられる)の制御に用いられたアッセイでの測定結果を図式的に示す。 発明を実施するための最良の形態 ヒトp75TNF−Rを含むヒトゲノムライブラリーはストラタジーン(Stra tagene)からえた。このライブラリーはファージライブラリーであり、そこから 8つのファージがヒトp75TNF−R遺伝子を担持するものとしてポジティブ に同定され、これらのファージのうち6つは異なるものであった。これらのポジ ティブなファージから様々なフラグメントを単離し、クローン化し、シークエン スした。 以下に実施例に詳述したように、我々はヒトp75TNF受容体遺伝子の5′ 領域の配列を決定した。我々は、第1イントロンの3′部分における領域に加え て、公表されているcDNAの5′上流の2kb領域がプロモーター活性を有す ることを示す。p75−Rのための 異なるmRNAの大きさについての報告があり、これは異なる3′末端だけでは なく異なる5′末端にも起因するものであると思われる。我々がシークエンスし た遺伝子領域にプロモーター活性を見出したことは、我々がヒトp75TNF受 容体遺伝子のプロモーターの少なくとも1つをクローン化した強力な証拠である 。プライマー伸長分析およびRACEにより、遺伝子の5′末端がどこにあり、 p75TNF−R遺伝子の発現が異なるプロモーター領域によって制御されるば あいにこの遺伝子のどのような産生物がえられるかがわかるであろう。(実施例 1および2に記載したように)全5′上流プロモーター領域もしくはそれらの一 部分、または全イントロンプロモーター領域もしくはそれらの一部分をコードす る、多数のクローンが誘導された。5′上流およびイントロンプロモーター領域 の活性は、これらの領域をルシフェラーゼをコードするベクターに挿入し、続い てこれらがルシフェラーゼ遺伝子の発現をポジティブに制御することが可能であ ることを示すことにより証明された(実施例3)。 p75TNF−R遺伝子の5′上流領域および第1イントロン領域に位置する プロモーター配列の検討(以下の実施例2参照)により、たとえば、TATAボ ックス、CAP部位ならびにAP−2およびNF−κBのコンセンサス配列を含 む、誘導剤の影響を受ける転写因子に応答させるかもしれない様々な配列モチー フを明らかにする(図2Aおよび2Bも参照)。これらの調節要素は、炎症部位 で形成される特定のサイトカイン類の効果によっておそらく、受容体の構成的発 現のパターンに重 ね合わされた、誘導された一時的変化を可能にするかもしれない。 プロモーター領域(5′上流および第1イントロン領域)内に認められた推定 モチーフのうち、つぎのもの、すなわち5′上流プロモーター領域に存在する3 つの規定(canonical)TATAボックス、そのうちの2つにはきわめて接近し てCAP部位が続く、3つの、接近して位置し、かつ等間隔に位置するカッパー E2モチーフ、4つの隣接するGCボックス、ならびにNF−κB、サイトカイ ン−2モチーフおよびAP−2を含む、p75TNF−R発現を増強することが 知られているいくつかの誘導因子の効果を媒介しうるいくつかの転写因子の結合 モチーフは、とくに興味深いものであると思われる。第1イントロンプロモータ ー領域とくに第1イントロンの3′末端に、ほかのものに囲まれてTATAボッ クスが存在し、25bp下流のCAP部位およびp55TNF−Rプロモーター 領域に2回現れるTCC繰り返しモチーフが3回これに続く。 したがって、p75TNF−R遺伝子の5′上流プロモーター領域は、p75 TNF−R遺伝子のプロモーター活性、すなわち、最終的に正常なp75TNF −R受容体産物を産生する結果となるような遺伝子の発現の制御、に必要な領域 であり、一方、第1イントロンのプロモーター領域は、p75TNF−R遺伝子 が別の形態の受容体をコードすることを示している。さらにまた、第1イントロ ンのプロモーター領域はp75TNF−R遺伝子の転写に関するエンハンサー要 素としても機能する。さらに、第1イントロンのプロモーター領域は活性 イントロンプロモーター領域の上流に転写抑制領域をも含み、この抑制領域は別 の形態のp75TNF−Rの発現の調節に関与する可能性がある。 また、本発明は、薬学的に許容しうる担体ならびに本発明の配列モチーフもし くはモチーフ領域を含有する医薬組成物にも関する。これらの組成物は、内在的 に存在するか、あるいは外因的に投与されたかのいずれかの過剰のTNFによっ て引き起こされるいかなる疾患に対しても用いることができる。疾患の例は、敗 血症性ショック、移植片対宿主反応、リウマチ性疾患およびほかの自己免疫疾患 である。 投与方法は、類似薬剤の許容しうる投与様式のいかなるものであってもよく、 治療しようとする状態に依存し、必要に応じて、たとえば、静脈内、筋肉内、皮 下、局所注射または局所適用である。 本発明の医薬組成物は、活性成分、すなわちモチーフ配列、を選択された標的 細胞、すなわちp75TNF−Rを発現する細胞、に導入するために設計された ものである。ここで、p75TNF−Rの発現はそのプロモーターの制御によっ て制御されることが望ましく、その制御はプロモーター活性の増強であっても抑 制であってもよい。そのようなモチーフ配列を細胞に導入するための多くの操作 が公知である。たとえば、 (i)標準的な操作により組換え動物ウイルスベクター(たとえば、ワクチニア 由来)を構築することが可能である。ここで、前記ウイルスのDNAには2つの 遺伝子が導入され、その1つは標的細胞が特異的に発現する細胞表面タンパク質 に結合するリガンドをコードし(たと えば、CD4リンパ球および関連白血病のばあい、AIDS gp120タンパ ク質がこれらの細胞に特異的に結合する)、したがって、この遺伝子の発現によ り前記ウイルスが特異的に所望の細胞を標的とする。2つ目はモチーフ配列をコ ードし、この遺伝子はウイルスを介してこれらの細胞内に導入され、続いて発現 する。 (ii)細胞に導入することが可能なモチーフ配列をコードするオリゴヌクレオチ ド配列を軟膏の形態で調製することが可能である(たとえば、イボ誘導因子、パ ピロウイルスをブロックするオリゴヌクレオチド配列が軟膏製剤を用いて皮膚細 胞に導入されるイボ治療に用いられるように)。前記オリゴヌクレオチド配列を 前記組換え動物ウイルスを用いて細胞に導入することが可能であり、ここで、こ のウイルスによって担持される第2配列がオリゴヌクレオチド配列となる。 (iii)近年開発されたリボザイムアプローチを用いることが可能である。リボ ザイムはRNAを特異的に切断する触媒性RNA分子である。リボザイムは、選択 した標的RNA、たとえば、本発明の新規なタンパク質および因子をコードする mRNAまたは本発明のモチーフ配列をコードするmRNA、を切断するように 工作されてもよい。このようなリボザイムは、選択したmRNAまたはモチーフ 配列に特異的な配列を有し、それらと相互作用(相補的結合)したのちそのmR NAまたはモチーフ配列を切断し、その結果抑制することが望ましいタンパク質 または抑制することが望ましいモチーフ配列の発現を低下(または完全に消失) させる。ここで、発現の低下のレベルは標的細胞中におけるリボザイム発現のレ ベル に依存する。選択した細胞(たとえば、p75TNF−Rを担持するもの)にリ ボザイムを医薬組成物の形態で導入するために、この目的に通常用いられる適切 なベクター、たとえば、プラスミド、動物ウイルス(レトロウイルス)ベクター 、のいかなるものを用いてもよい(ウイルスが、選択したリボザイム配列をコー ドするcDNAを第2配列として有するばあいには、前記(i)も参照)。さらに 、たとえば、1またはそれより多くのタンパク質または本発明の配列モチーフの 発現の抑制に用いることが可能な、複数の標的を有するリボザイム(多標的リボ ザイム)を構築することができる(リボザイムに関する方法などの再検討には、 65〜73を参照)。 このように、この医薬組成物は前記組換え動物ウイルスを活性成分として含有 するものでもよく、あるいは、モチーフ配列をコードするオリゴヌクレオチドを 含有する軟膏であってもよい。投与される活性化合物の量は、投与経路、治療し ようとする疾患および患者の状態に依存する。 本発明をつぎの実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定される ものではない。細胞系および培養条件: ベビーハムスターの腎臓(BHK)細胞を成長させ、標準BHK細胞培養条件 (DMEM+10%FCS+2mMグルタミン)中に維持した。実施例1 p75TNF−R遺伝子の5′領域を含むクローンの クローニングおよび分析 2つのヒトゲノムライブラリーをヒトp75TNF−R(TNF−RIIとして も知られる)をコードする全長cDNAを用いて(標準のハイブリダイゼーショ ン法を用いて)スクリーニングした。このcDNAはスミス(Smith)ら(10) の配列のうち塩基90〜1475の配列を含んでいた。組換えファージライブラ リーの形態のつぎのヒトゲノムライブラリー、すなわちヒト染色体1に特異的な ATCCライブラリー(ATCC番号57738)およびストラタジーンヒトリ ンパ球ライブラリー(ストラタジーン番号943202)を用いた。ATCCラ イブラリーの数回のスクリーニングでは、ポジティブのファージは見られなかっ た。すなわち、p75TNF−R cDNAプローブとハイブリダイズしうる配 列を含むファージはそのライブラリーには含まれていなかった。ストラタジーン ライブラリーのスクリーニングでは8つのポジティブファージが示され、そのう ちの6つは、制限酵素比較分析によって示されるように、互いに異なっていた( 結果は示さず)。 前記の異なるポジティブファージのうちの2つ、UおよびHという、をp75 TNF−R cDNAの異なるフラグメントに対するハイブリダイゼーションに よりさらに検討した。UおよびHの両者とも、非翻訳領域(UTR)を含むcD NA5′末端の250bpフラグメントにハイブリダイズしたが、前記250b pフラグメント内のその5′末端の先端に含まれるやや短い160bpフラグメ ントcDNAにはハイブリダイズしなかった。前記の異なるファージのうち3番 目のファージ、G という、は前述のcDNA5′領域の160bpフラグメントを用いて単離され た。したがって、Gもまたp75TNF−R遺伝子の5′領域をコードしている 。 5′cDNAフラグメント(プローブ)に対するハイブリダイゼーションによ る3つのファージ(U、H、G)のさらなる特徴付けによって、(i)Uおよび Hについては、大きさが1.9および3.6kbのこれらファージに含まれるp 75TNF−R配列からえられる2つのSmaI制限フラグメントが前述の25 0bpのcDNAプローブにハイブリダイズし、(ii)Gについては、ファージ Gに含まれるp75TNF−R配列からNcoI、EcoRIおよびPstIフ ラグメントのすべてをえたとき、前記160bpのcDNAプローブが大きさが 2および1.1kbの2つのNcoIフラグメントにハイブリダイズし、2.4 kbのEcoRIフラグメントおよび1.5kbのPStIフラグメントにもハ イブリダイズする、ということが明らかになった。そののち、250または16 0bpのcDNAプローブにハイブリダイズする、ファージU、HおよびGから えられる前述のすべてのフラグメントをプラスミドにサブクローン化した。サブ クローニングは、プラスミドpBluescript(ストラタジーン)を用いて、標準の 操作からなる方法により行った。サブクローニングに続いて、ファージU、Hお よびGのサブクローン化された種々のフラグメントを制限酵素分析により分析し 、制限酵素地図をえた。ヒトp75TNF−R遺伝子の5′領域を含むプラスミ ドクローンの制限酵素地図(一部)を模式的に図1に示す。図1に示したプラス ミドはファージG由来のも のであった(gNco1、gNco2、gPst、gEco、およびgNco2 の下に示されているgNco2の種々のサブクローン類)が、SmaIクローン (USm1)はファージU由来であったことに注目すべきである。図1において 、黒の縦線は現在シークエンスした領域(すなわち、サブクローンgNco2、 gNco1およびUSm1から、以下の実施例2を参照)を示し、囲みはスミス ら(10)の既知のcDNA配列領域を示し、そしてエキソン/イントロンの境 界は「GT」(イントロンIの始まり/エキソンIの終わり)および「AG」( エキソンIIの始まり/イントロンIの終わり)により示されている。 前記ストラタジーンライブラリーのファージがp75遺伝子のゲノム構成(org anization)に相当し、組換えの結果ではないことを確かめるために、つぎのテス ト(または「縦点検(check-ups)」)を行った。 (i)1.9kbのSmaIフラグメントがゲノムSmaIフラグメントに相 当するということは、2種の独立したファージ(UおよびH)が250bpのc DNAプローブにハイブリダイズする同一のフラグメントを含む、という事実か ら間接的に示しうる。 (ii)唯一単離されたファージGのまさに(the very)5′領域(すなわち、p 75TNF−R遺伝子5′末端の先端)がゲノム構成に相当するかどうかをテス トするために、このファージの制限パターンとU937細胞由来のネイティブの ゲノムDNAのパターンとの比較を、BamHI、EcoRIおよびPstIを 用いて前記ファージおよびゲノムDNAを消化し、続いて2kbのN coIフラグメント(サブクローンgNco2由来)とのハイブリダイゼーショ ンにより行った。ゲノムとファージの制限酵素パターンならびに2kbのNco Iフラグメントプローブに対する制限酵素フラグメントのハイブリダイゼーショ ンとを比較することにより、ファージDNAとゲノムDNAの両者はこのプロー ブにハイブリダイズする同一のフラグメントと同一の制限酵素パターンを有する ことが示された(結果は示さず)。したがって、唯一単離されたファージGはp 75TNF−R遺伝子5′領域の実際のゲノム構成に相当する。 さらに、前記クローニング、ハイブリダイゼーションおよび制限酵素分析から 、つぎの事実が明らかになった。a)公表されたcDNAの初めの部分(90〜 1475bp)をプローブとして用いることにより、約15〜20kbpのイン サートをそれぞれ有する8つの独立したファージ(そのうち6つは互いに異なっ ている)をストラタジーンライブラリーから単離することができ、このことによ り、p75TNF−R遺伝子はかなり大きく、数ダースkbpにわたって広がっ ていることが暗示され、そしてb)ファージUおよびHは、独立する一方、p7 5TNF−R遺伝子のまさに5′領域を含まなかったという事実からみて、第1 イントロン(イントロンI)もまたかなり長い(>10kb)。実施例2 p75TNF−R遺伝子5′領域のシークエンスおよびキャリクタリゼーショ p75TNF−R遺伝子5′領域の構造、すなわちプロモーター領域の位置お よび特性を解明するために、種 々のクローン(pBluescriptにおけるサブクローン、前記実施例1参照)を部分 的にまたは完全にシークエンスした(図1の黒い縦線を参照)。とりわけ、クロ ーンgNco2およびUSm1を完全にシークエンスし、一方クローンgNco 1、gPstおよびgEcoを部分的にシークエンスした。図2(AおよびB) に、充分にシークエンスされたp75TNF−R遺伝子5′領域の2カ所の配列 を模式的に示す。シークエンスは標準の操作で行われ、前記pBluescript中のク ローンはシークエナーゼ・バージョン2.0・キット(Sequenase Version 2.0 kit、ユー・エス・ビー(USB))を用いるかまたはアプライド・バイオシス テムズ・自動シーケンサ(Applied Biosystems Automated Sequencer)、(Model 737A DNAシーケンサ(Model 737A DNA Sequencer)、アプライド・バイオシステ ムズ、米国)を用いて自動的かのいずれかにより両方向からシークエンスした。 シークエンスに続いて、一般的なシークエンス分析をGCG(ジェネティックス ・コンピュータ・グループ(Genetics Computer Group)、マディソン(Madison)、 米国、標準コンピュータソフトウエアパッケージ(Standard computer software package))パッケージを用いて行い、特定のシークエンス分析、すなわち転写因 子結合モチーフの同定を、前記標準ソフトウエアパッケージのFINDPATTERNSオプ ションを用いて行った。図2Aに、第1エキソンおよびエキソン/イントロン境 界(スミスらのcDNA配列(10)を考慮することにより決定された第1エキ ソン配列およびエキソン/イントロン境界)を含むp75TNF−R遺伝子のま さに5′領域配列を示す。c DNAのアミノ酸配列はヌクレオチド配列の上に示す。ほかの転写因子結合部位 (たとえば、カッパ−E2部位およびGC−ボックス)と同様に規定の4つのT ATA−ボックスに下線をひく。アスタリスク(*)はスミスら(10)のcD NAの開始点を示す。図2Bに、第1イントロン末端および第2エキソンの一部 の配列(これもまた、スミスら(10)のcDNA配列からの情報にもとづく) を示す。推定のTATA−ボックス、TCC繰り返しであるS1ヌクレアーゼ高 感受性部位(S1−HS)、CAP−部位、および種々のほかの推定の転移因子 結合部位に下線をひく。cDNAのアミノ酸配列はヌクレオチド配列の上に示す (すなわち、これは第2エキソンの開始点である)。 シークエンス分析によりp75−TNF−R遺伝子5′領域のつぎの特有の特 徴がわかった。 (i)p75−TNF−R遺伝子5′末端の先端(すなわち、図2Aの配列お よび図1に示し、かつ実施例1に記載したファージGの種々のサブクローンのシ ークエンスされた領域)において、この領域におけるcDNA配列と我々のゲノ ム5′領域クローンとの比較により、cDNA配列の塩基1〜166は同一の領 域、すなわちアミノ酸1〜26のコード配列を含むこの領域の3′末端において 我々の配列と一致し、そして、イントロンの5′境界で特有のGTジヌクレオチ ドコンセンサススプライス部位を有するイントロン配列が連続的に続くことがわ かった。前述の配列の前には、公表されたcDNA配列(10)の89ヌクレオ チドの5′非翻訳領域(UTR)がある。p75−RcDNAについて同様のU T R長が別のグループによって記載されている(35)ので、p75TNF−Rメ ッセージ(message)の真正(genuine)サイズに相当するであろう。転写開始部位で あるかもしれないこのUTR配列における1番目のヌクレオチドをアスタリスク で示す。その上流の配列は3つの規定のTATA−ボックスを含み(図2Aの配 列の1139位、1183位および1431位)さらに1318位に従来のとは 異なるTATA−ボックスを含む。前記TATA−ボックスのうち、1318位 および1431位の2つのあとにCAP−部位が続く。しかしながら、両者のば あいにおいて、CAP−部位とTATA−ボックスとの間の距離は異常に小さい (5bp)。1つ(またはすべて)の前記TATAボックスが機能的に活性であ ることは、標準の分析により決定することができる。この配列にはCCAAT− モチーフは存在しない。転写開始部位の定義に関連すると示されたイニシエータ ーモチーフ(36)に類似の配列は、1918位に位置している(YY1)。2 つの重なっているGC−ボックスは、図2Aの配列の1938位および1943 位に存在し、ほかの2つは2082位および2164位に存在する。前記2つの 重なっているGC−ボックスは、22bpのGC−ストレッチ内に存在する。そ のような長さのGC配列は転写因子ETFの結合部位として提案されている(3 7、38)。1566位では、HMGI−結合モチーフとして働くことのできる 31bpのAT−リッチの配列がある。あるプロモーターでは、そのようなモチ ーフがプロモーター効力に寄与することが示されている(39)。イムノグロブ リンカッパL鎖遺伝子のエンハ ンサーの一部を構成(40)する、カッパE2モチーフの3回の繰り返しが図2 Aの配列の1732位、1747位および1762位にみられる。3回の繰り返 しはきわめて接近し、同一の2つのヘキサヌクレオチド(AGGCCG)によっ て等距離に位置する。 5′フランキング配列における推定の転写因子結合モチーフ間では、p75− Rの発現に影響を与えると示される試薬に対する応答を与えることのできる数種 が存在する。図2Aの配列の130位(リバース)、194位(リバース)およ び577位にNF−κBモチーフ(32)をならびに194位でNK−κBモチ ーフに重なるサイトカイン−1モチーフと相同な部位(41)をこれらは含む。 NF−κB部位がTNFおよびIL−1に対する応答性を与えうる(42)一方 で、サイトカイン−1モチーフはTNF誘導因子と結合する。TNFおよびIL −1の両者は、ある細胞でp75−Rの発現を促進することが示されている(4 3、44)。反復の形態でインターフェロン応答 モチーフを構成するヘキサヌ クレオチド、AAGTGA(45)が、599位(リバース)、1356位(リ バース)および1616位にある。最近定義されたコンセンサス配列であり、イ ンターフェロン誘導転写因子、IRF−1と結合する、F6コンセンサスG A /G AAGCNGAAAG(46)は、1982位(リバース)に位置する。 AP−2のコンセンサス部位、T/C C G/C C C A/C N G/ C G/C G/C(47)は、潜在的な(potential)ETF部位と重なる19 38位でみられ、このエレメントのリバースコピーは、図2Aの配列の26 9位、874位および1904位に位置する。しかしながら、このコンセンサス 配列は、ほぼ完全に縮重した塩基からなっているので、その大きさは不確かであ る。AP−2はcAMPに対するのと同様にPMAに対する応答に関係している (33)。両試薬はp75TNF−Rメッセンジャーを誘導することがわかって いる(48、49、50)。cAMP応答エレメント、TGAGTCA(51) に類似の配列が、2カ所の不適合(ミスマッチ)があるが、1242位に見出さ れる。p75メッセンジャーもまた、TおよびB細胞活性化を誘導することが報 告されている。この過程では、8量体結合因子(BおよびT細胞用)(52、5 3)およびIL−4プロモーター、CGAAAATTTCCのP配列に結合する 因子(T細胞用)(54)が役割を果たすことがわかっている。8量体−モチー フに類似の配列ATGTAAATが図2Aの配列の918位に見出され、Pコア 配列、AAATTTTTが1222位に見出される。 (ii)イントロン配列:第1イントロンのみが部分的にシークエンスされた( 図1の黒い縦線参照、図2Aの配列の末端、すなわちGTジヌクレオチドから始 まり、そしてシークエンスされていない長い(約10kb)ストレッチののち離 れて図2Bの完全な配列まで、示されている翻訳された配列のすぐ直前のAGジ ヌクレオチドを含む)。 cDNAとクローン化された1,828bpのゲノムSmaIフラグメント( 図2B)の配列との比較により、それはそのまさに3′末端にcDNAの延長を 含み、イントロンの3′境界、すなわち3′コンセンサス スプライス部位:(C/U)11NCAG(55)に特有のAGジヌクレオチドを 再び有する。それはp75TNF−Rのリーダーにおいて、Val27に始まる 、図2Bの配列の1795位のコード配列の前にある。したがって、この配列は p75TNF−R遺伝子の第1イントロンの一部であると考えられる。驚くべき ことに、このイントロン配列内(図2Bの下線部参照)に、プロモーターおよび サイトカイン誘導性の特徴である数カ所の部位または領域を定義することができ るであろう。630位に規定のTATA−ボックスがあり、その26bp下流に イニシエーター結合部位YY1(36)に類似の配列が続いている。TATA− ボックスの上流にCCAAT−モチーフは認められないが、そのエレメントの逆 方向のコピーが、イニシエーターモチーフの下流のちょうど668位に見出され る。様々なプロトオンコジーンおよびハウスキーピングプロモーターに見られる 、TCC繰り返しモチーフが、p55TNF−Rプロモーターで2回繰り返され る(56)と同様に、図2Bの配列の238位および1310位(逆方向)に見 出される。 イントロン配列はまた、p75−R発現の調節に加わるかもしれない転写因子 のコンセンサス部位を含む。これらは、255位にNF−Bコンセンサス配列を (32)、288位と422位にヒトGM−CSFプロモーターに見出されるよ うにサイトカイン−1モチーフ(これもTNFに対して応答すると報告された) の形態の2つのコピーを(41)、388位、567位(リバース)および75 7位にインターフェロン−応答配列、AAGTGA(45)(前記参照)を、7 09位にサイト カイン−2エレメントを(57)、そして359位、406位および774位に AP−2コンセンサス配列の3つの逆方向のコピーGGG/CCA/TG/CG /CCを(47)含む。グルココルチコイドレセプターのコンセンサス部位、A GAWCAGW(58)は1025位に認めることができる。この部位はグルコ ステロイド類によってU937細胞におけるp75−RmRNAについて報告さ れているアップレギュレーション(upregulation)(59)に寄与しているかも しれない。cAMP−応答エレメントTGACGTCA(51)に類似するが、 2カ所不適合がある配列を、381位および530位にみることができる。 p75TNF−R遺伝子のイントロンに意外にもプロモーター活性が見出され たことは、この既知のレセプターのほかに、この遺伝子にさらなる翻訳産物が存 在する可能性があることを示している。この配列には推定のイニシエーション結 合モチーフの下流に多数のATGが存在している。最も長いORF(150bp )の前の874位に見出される1つは、最も完全なコザック−ボックス内に位置 している。この点から始まる、推定の50アミノ酸配列は、スイス−プロテイン ・データベース(Swiss-Protein data base)の中のいかなるタンパク質とも類似 性を示さなかった(FASTAプログラムを用いてチェックした(GCG、19 91、参考文献番号60参照)。イントロンの3′末端に接近する1768位に 、レセプターのコード配列を有するフレームの状態で、ATG開始コドンがある 。このATGを囲む配列は、コザックによって提案されたコンセンサス配列(6 1)とう まく一致しない、というのもそれは、コザックにより分析された699配列のう ちたった1%だけ見出される、−3位のTを有するからである。しかしながら、 p75TNF−Rの翻訳開始点もまた、この配列の3%だけその−3位にCが見 出されるので、コンセンサス配列と正確には一致しない。この「イントロンの」 ATGで翻訳が開始されることは、記載されたTNF−Rのリーダー配列の主な 部分を構成する26のN末アミノ酸がほかの9残基によって置換されている、不 完全な形態のレセプターが生じることになり、その結果、このタンパク質産物は 細胞内タンパク質となるかもしれない。分泌されることがわかっているタンパク 質もまた、IL−1レセプターアンタゴニストについて示されたように、細胞内 の形態で存在することも注意すべきである。さらにほかの可能性は、リーダー配 列ばかりではなく、細胞外ドメインも欠いているレセプターをコードするmRN Aの翻訳がSmaIクローンのcDNA下流部内のMetで開始されるというこ とである。 いずれにしても、前述の分析から、p75TNF−R遺伝子のイントロン配列 内のプロモーター領域は2つの新規タンパク質すなわち、新規なタンパク質およ び新規なリーダー、をコードするように思える。しかしながら、クローン化され た第1イントロン領域、とくにクローン化された約1.9kbのイントロン領域 (つぎの実施例3参照)についての我々の最近の欠失分析では、提案されている 新規なタンパク質の上流に、活性プロモーターはなく、したがってその新規なタ ンパク質がどのようにして発現されるかということは明らかではない。よ って、p75−TNF−R遺伝子の第1イントロン内の配列(観察されたORF )によってコードされる、そのような新規なタンパク質はおそらく発現されない であろう。しかしながら、新規なリーダー配列は、ストロングなプロモーターが そのリーダーの開始点のちょうど上流に存在することを示す、この最近の欠失分 析を考慮すれば、きわめて可能性があるとまさに考えられる。 つぎの配列は、この新規なリーダーの配列であり、ヌクレオチドの番号付けは 図2Bに示したものに対応する。 新規なリーダー 前記配列では配列の番号付けが図2Bのようにヌクレオチド配列で始まり、続 いてアミノ酸配列の番号が付く、たとえば初めの配列(新規リーダー)ではヌク レオチド配列は1768〜1827であり、アミノ酸配列は1〜20である、こ とに注意すべきである。 さらに、前述の新規なリーダー産物の発現を調節する能力を有するほかに、プ ロモーター配列のイントロン領域がp75TNF−R遺伝子の転写のためのエン ハンサーエレメントとして機能するかもしれない、という可能性もある。 また、イントロンプロモーター領域が活性なイントロ ンプロモーターの上流に転写抑制領域を含み、この抑制領域がp75TNF−R 遺伝子の発現、とくに前記新規なリーダーから始まる新規なp75TNF−R産 物の発現、すなわち本来のp75TNF−Rの不完全な形態ののモジュレーショ ンに関係していることが今見出された(つぎの実施例3参照)。 p75TNF−R遺伝子の2カ所のプロモーター領域(5′上流のプロモータ ーおよびイントロンのプロモーター)の前述の配列分析をさらに明確にするため に、クローンGからの配列(5′上流プロモーター領域)およびクローンUから の配列(イントロンプロモーター領域)ならびに「ref」として示される既知 の配列モチーフの比較についての概要をつぎに記す。 モチーフは2つのグループに存在する、すなわちそれらはほかの人によって報 告された正確な形態にみられる(「不適合(ミスマッチ)なし」)とわずかに異 なる形態にみられる(「不適合(ミスマッチ)」)。したがって、各モチーフに 対してつぎの情報が与えられる、すなわちモチーフの名称およびその報告された ヌクレオチド配列ならびに本発明のp75−Rプロモーター配列に見出される関 連配列である。 前記情報はつぎの方法で表される、すなわち、 (i)関連するモチーフを我々が観察したファージ。Gは、5′上流プロモータ ー配列が見出されたファージクローンを表す。Uは、イントロン内にプロモータ ー配列が見出されたファージクローンを表す。 (ii)我々がモチーフとモチーフの正確な配列を観察した、図2A(クローンG )および2B(クローンU)に 関する配列内の位置ならびに (iii)ref、すなわちモチーフが定義された(その正確な配列を含む)文献 に関する。 つぎにあげたモチーフのいくつかは、前記に記載されておらず、5′上流およ び第1イントロンプロモーター類の追加の推定モチーフであることに注意すべき である。 実施例3 機能分析−p75TNF−R遺伝子の5′領域および第1イントロン領域のプ ロモーター活性 p75レセプター遺伝子のいくつかの5′領域について機能的な重要性への最 初の洞察をえるために、ルシフェラーゼリポーター遺伝子を担持するベクターに 数種の領域をクローン化した。構築物をBHK細胞にトランスフェクトした。こ れはプロモーター活性について最初の着想をえるためには最も好都合な系である ことを我々の手によって証明した。我々のおもな興味はp75−TNF−R遺伝 子のまさに5′部であったが、イントロンに推定のTATA−ボックスおよびC AP−部位を見出したことによりこの領域も機能的アッセイでテストすることに なった。 p75TNF−R遺伝子のプロモーター(類)の機能的アッセイのために、つ ぎの操作を行った。すなわち、サムロック(Sambrook)ら(31)にしたがい、カ ルシウム−リン酸法によって、BHK細胞をトランスフェクトした。各実験にお いて、10gのプラスミドDNAをセミ−コンフルエントな6cm皿にトランス フェクトした。一晩(8〜12時間)インキュベーションしたのち、PBSで細 胞を3回洗浄し、新鮮な培地で補足した。さらに24時間インキュベーションし たのち、細胞を採取し、ルミトロン・ルミノメータ・セット(Lumitron Luminome ter set)を用いて、10秒のインテグレーション(integration)で溶菌液の上清 におけるルシフェラーゼ活性を測定した(62)。値は相対光単位(RLU)と して計算した。ルシフェラーゼ遺伝子をコードす る種々のベクターは、異なるプロモーターをそれらにクローン化し、つぎのよう にしてルシフェラーゼ遺伝子の発現を制御した。すなわち、 i)CMV:ポジティブ・コントロール(CMV−プロモーターの制御下のル シフェラーゼ遺伝子)、LUC−0:ネガティブ・コントロール(配列を調節す ることのないルシフェラーゼ遺伝子)、gBX:「センス」オリエンテーション (orientation)にATGがないp75−TNF−R遺伝子の5′領域(図2Aの nt 1〜2089)、gBS:「アンチセンス」オリエンテーションにATG がない5′領域(図2Aのヌクレオチド1〜2089)、UsBX:「センス」 オリエンテーションにおけるイントロンフラグメント(図2Bのnt 1〜18 27)、UsBH:「アンチセンス」オリエンテーションにおけるイントロンフ ラグメント(図2Bのnt 1〜1827)、UBX:「センス」オリエンテー ションにATGがないイントロンフラグメント(図2Bのnt 1〜869)、 UBS:「アンチセンス」オリエンテーションにATGがないイントロンフラグ メント(図2Bのnt 1〜869)。 前述のように、様々の推定プロモーター担持フラグメント(およびコントロー ルプロモーターおよびフラグメント)は、プロモーターのない、発現ベクターp BLCAT6(64)でCAT遺伝子と置換されるルシフェラーゼ遺伝子を含む (63)ルシフェラーゼベクターLUCOにクローン化されたことに注意すべき である。 3つの独立したトランスフェクションおよびそれに続くルシフェラーゼアッセ イの平均的な結果(標準偏差) を図3に示す。まさに5′領域(gBX)はポジティブコントロール(CMVプ ロモーター)と比べてきわめて高い活性を示す。シャープな活性の低下が観察さ れるアンチセンスオリエンテーション(gBS)における同一のフラグメントで 示されることができるように、この領域のプロモーター活性はオリエンテーショ ン依存である。興味深いことに、イントロン領域(UsBX)もまた著しいプロ モーター活性を示し、ここでもまたアンチセンスオリエンテーション(UsBH )での内部制御はかなり低い活性を示す。観察されたプロモーター活性は下流部 (すなわち、UsBXの適当な「センス」オリエンテーション)によっておもに 決まることが示されているので、イントロンプロモーターのこの活性は、第1の ATGの上流部(UBXまたはUBS)のみがルシフェラーゼ遺伝子に連結する ばあいには、もはや検出することはできない。これらの2つの推定プロモーター を標準的な操作によりさらに分析する。 p75TNF−R遺伝子の5′プロモーター領域および第1イントロンプロモ ーター領域の欠失分析 5′上流のプロモーターおよびイントロンプロモーターを含むプロモーター領 域の欠失分析を活性プロモーターを決める配列領域をより正確に確かめることに より行った。この目的で、追加の構築物を前述のように作製した。ここでは5′ 上流プロモーター領域の様々な欠失フラグメントおよび第1イントロンプロモー ター領域3′末端の様々な欠失フラグメントを、ルシフェラーゼリポーター遺伝 子を担持する発現ベクターに挿入し、トランスフェクトされたBHK細胞におけ るプロモーター活性 をテストした。すべて標準的な操作により、全長の5′上流プロモーター領域お よびイントロンプロモーター領域を含む前記ベクターを用いて欠失フラグメント を生じさせ、ついでこれらプロモーター領域5′末端から様々な部分を欠失させ 、それらの欠点フラグメントをえた。これら欠失フラグメントについてのプロモ ーター活性の機能的アッセイは、前述のようにして行った。 5′上流プロモーター領域の欠失フラグメントは、(i)図2Aの配列のヌク レオチド番号197からヌクレオチド番号2086までに及ぶ「GN2BX」と 表されるフラグメント、(ii)図2Aの配列のヌクレオチド番号682からヌク レオチド番号2086までに及ぶ「75」と表されるフラグメント、(iii)図 2Aの配列のヌクレオチド番号709からヌクレオチド番号2086までに及ぶ 「PIII」と表されるフラグメント、(iv)図2Aの配列のヌクレオチド番号1 335からヌクレオチド番号2086までに及ぶ「76」と表されるフラグメン ト、ならびに(v)図2Aの配列のヌクレオチド番号1527からヌクレオチド 番号2086までに及ぶ「PI」と表されるフラグメントを含む。 イントロンプロモーター領域の欠失フラグメントは(vi)図2Bの配列のヌク レオチド番号872からヌクレオチド番号1827までに及ぶ「74」と表され るフラグメント、および(vii)図2Bの配列のヌクレオチド番号1569から ヌクレオチド番号1827までに及ぶ「UIIP」と表されるフラグメントを含 む。 前記欠失フラグメント(i)〜(vii)のすべてを、標準的な方法およびすべ てが「センス」オリエンテーシ ョンとなる方法で発現ベクターにクローン化した。 結果(表示せず)から、 (a)5′上流プロモーター領域については、欠失フラグメント(i)〜(iv )すなわち「GN2BX」、「75」、「PIII」および「76」、のすべては 、欠失されていない、クローン化したプロモーター領域(図2Aのヌクレオチド 1〜2089、前記参照)のプロモーター活性に匹敵する充分なプロモーター活 性を有していたが、欠失フラグメント(v)すなわち「PI」はきわめて低下し たプロモーター活性を有していた。 (b)イントロン領域プロモーターについては、欠失フラグメント(vi)、す なわち「74」は、クローン化された全長フラグメント(「USBX」、図2B のヌクレオチド1〜1827)およびイントロンプロモーター領域の5′領域( 図2Bのヌクレオチド1〜874)のみを有するほかのクローン化されたフラグ メントのきわめて低いプロモーター活性(たとえあるとしても)に匹敵するほど 、きわめて少ないプロモーター活性を示した。しかしながら、欠失フラグメント (vii)、すなわち「UIIP」はきわめて著しく増大したプロモーター活性( 前述の「75」、「PIII」および「76」の活性に匹敵する)を有していたこ とが明らかとなった。 したがって、前記結果から、 (a)5′上流プロモーターについては、プロモーターの5′末端が欠失フラ グメント(iv)、すなわち「76」の5′末端(図2Aのヌクレオチド番号13 35)と欠失フラグメント番号(v)、すなわち「PI」の5′末端(図2Aの ヌクレオチド番号1527)との間に 位置する。 (b)第1イントロンプロモーター領域については、イントロンの3′末端に 約1.9kbフラグメントの唯一1つのプロモーターが存在する。このプロモー ターの5′末端は、欠失フラグメント(vii)、すなわち「UIIP」の5′末 端(図2Bのヌクレオチド番号1569)と1768(新規なリーダーの開始、 前記参照)との間に位置する。さらにこの結果は全長イントロンフラグメントの 5′末端(図2Bのヌクレオチド1)と「UIIP」の5′末端(図2Bのヌク レオチド1569)との間に位置する抑制領域がある、という驚くべき観察をも もたらした。この抑制領域配列の少なくとも一部分は、欠失フラグメント(vii )、すなわち「74」の5′末端(図2Bのヌクレオチド872)と「UIIP 」の5′末端(図2Bのヌクレオチド1569)との間に位置する、ということ が結論付けされるであろう。 こうしてもはや5′上流プロモーターは、図2Aのヌクレオチド1335〜1 527によって決まる領域内に存在するということが、充分に定義されたのであ る。 イントロンプロモーターについては、図2Bのヌクレオチド1と「74」の5 ′末端(図2Bのヌクレオチド872)との間の領域に、プロモーターは存在せ ず、むしろ転写抑制領域が存在するということが結果より示される。さらに、こ の抑制領域はより小さい「UIIP」フラグメントの5′末端(図2Bのヌクレ オチド1569)にまで「74」フラグメントに及ぶことが明らかである。 したがって、イントロンプロモーター領域は、「UI IP」の5′末端(図2Bのヌクレオチド1569から図2Bのヌクレオチド1 768まで)から新規なリーダーの開始点まで存在する。 1つのTCC繰り返し(前記および図2B参照)を除いてすべての観察された モチーフが、いまや抑制的であると信じられている領域の上流に存在するので、 この新規なイントロンプロモーターは、イントロンに存在するということのほか に、通常プロモーターに存在する多数のモチーフを明らかに欠いているという点 においてもユニークである。 イントロンにこのプロモーターが存在することにより、p75−TNF−Rの 別の形態、すなわち、推定の新規リーダー配列、それに続くp75−TNF−R 遺伝子のエキソン2およびその残りのエキソンによってコードされている領域を 有するものが作製されるかもしれない。そうすると、このp75TNF−Rの別 の形態は、第1エキソンによってコードされている領域、すなわち、システイン −リッチな領域(TNF結合領域)のすぐ上流にあると知られている細胞外ドメ イン領域のN末端部を欠くこととなる。 タンパク質が異なるプロモーターから転写されるばあいには、選択的スプライ シング機構が同時に生じることが、ほかのタンパク質(たとえばジストロフィン )では知られている。したがって、イントロンプロモーターから転写されるp7 5−TNF−Rの推定の新規な形態にも選択的スプライシングが行われ、TNF −結合領域であるシステイン−リッチなドメインのみを含むp75−TNF−R の可溶性形態である最終産物がえられる可能 性がある。イントロンプロモーターから転写されるp75TNF−R転写のこの 選択的スプライシング機構は、自然に生ずる可溶性の形態のp75−TNF−R が産出されるほかの方法(以前に述べたプロテアーゼ分解法のほかに)であるか もしれない。 イントロンプロモーターのイントロン上流に転写抑制領域を見出したことによ り、この抑制領域が、p75TNF−R遺伝子の発現、さらにはp75−TNF −Rの推定の新規な形態の発現のモジュレーターとして働くことが示される。こ のモジュレーションは、サイトカイン、とくにTNFおよびIL−1の作用を介 するかまたは分化誘導される変化を介するであろう。予備実験の結果(表示せず )によれば、実際のところ、TNFは抑制領域を抑制することによりイントロン プロモーターの機能を増大することが示された。さらに、イントロンプロモータ ーの細胞に特異的な発現もみられ、ある細胞はこのプロモーターを自然に多く発 現し、ある細胞は発現していない。これらの違いは明らかにいくつかの細胞の種 類における抑制領域の不活性化による分化の変化に関係する。実施例4 プロモーター領域に結合する転写因子の精製 プロモーター領域(すなわち、5′上流および第1イントロンプロモーター) および第1イントロン領域上流のイントロンプロモーターに存在する抑制領域( 実施例3参照)における機能的なモチーフを、従来の手段(Erase-a-Base キッ ト、プロメガ・コープ(Promega Corp.))により、プロモーターおよび/または 抑制領域の 3′および/または5′末端から段階的に核酸配列を欠失して同定することがで きる。そこで、欠失したプロモーターのフラグメントまたは抑制領域のフラグメ ントの活性をテストする。同様に、試験管内での突然変異誘発またはリンカース キャング(31)により、内部配列を欠失させるかまたは変化させることができ る。活性化転写因子と結合するモチーフは、欠失されるかまたは突然変異されて プロモーター活性を失うことにより明らかとなる。逆に、プロモーター活性を抑 制する転写因子と結合するモチーフは、野生型プロモーターに比べて活性が高ま った、突然変異されたまたは欠失されたプロモーターフラグメントにより同定さ れる。同様に、転写抑制領域の活性化または抑制に関与し、抑制因子または抑制 サプレッサー因子と結合するモチーフもまた、同定されうる。したがって、これ らモチーフの詳細な分析は、オリジナルのモチーフの配列およびその突然変異さ れた形態を用いてオリゴヌクレオチドを化学的に合成することにより行われる。 これらのオリゴヌクレオチドは対応するモチーフを欠くプロモーターフラグメン トに連結され、えられた構築物のプロモーター活性をテストする。オリジナルの 活性が復元されれば、このモチーフは機能的に変化していない、すなわち、この モチーフに導入されたこれらの突然変異はその機能を妨げない、と見なすことが できる。一方、突然変異されたモチーフに関してプロモーター活性がほとんど観 察されないばあいは、野生型モチーフに比べて変化したヌクレオチドがその機能 に必須であると結論付けることができる。 したがって、5′上流およびイントロンプロモーター 領域内の、前記実施例2で述べた様々なモチーフを、どれが充分な機能を有する ものか決定するために、前記分析操作に付すことができる。 モチーフに結合する転写因子がいったん同定されると、対応する転写因子が単 離される。この目的で、数種のソースからの抽出物がその転写因子を多く発現し ているかについてスクリーンされる。存在する転写因子の量は、5′末端を標識 した機能モチーフの配列を含む前述のオリゴヌクレオチド、ds−DNAプロー ブを用いて、ゲルシフトアッセイにより測定されることができる。 転写因子を豊富に含むソースが同定されれば、最適な結合に必要な条件を決定 することができる。pH、様々な1価および2価のカチオンの存在、塩濃度なら びに還元剤、たとえばDTTまたはメルカプトエタノールの存在などの異なった 化学的パラメーターを調整してこの目標は達成される。 転写因子の最適な結合条件が決定されれば、従来の手段、たとえば塩沈殿、ホ スホセルロースおよび/またはDEAEクロマトグラフィーなどによって精製が 行われる。そののち、濃縮された転写因子の沈殿をDNAアフィニティーカラム にてさらに精製する。ここでは、対応するモチーフを含むオリゴヌクレオチドが 不溶性のマトリックスに結合し、そして転写因子を含む溶液が結合に最適な条件 下でカラムを通過する。不純物を洗い出したのち、DNAが結合しない条件、た とえばpHシフト、変化された塩濃度、またはDNAの結合に必要な2価の塩( 通常Z++)のキレートによって精製された転写因子 を溶出する。 転写因子が精製されれば、その分子に「逆遺伝学」を適用する、すなわちタン パク質シークエンシング、タンパク質配列に対応する変性したオリゴヌクレオチ ドを用いるcDNAクローニングおよび最終的にはプローブとしてcDNAを用 いてゲノムライブラリーをスクリーニングすることによる転写因子をコードする 遺伝子のクローニングの適用をする。 これらすべての手段、すなわちゲノムクローン、cDNAおよび精製された転 写因子を用いれば、つぎの手段、(1)そのプロモーターに影響を与えること、(2) p75遺伝子プロモーターにおけるターゲットに対するその結合に影響を与える こと、または(3)その活性をモジュレートすることのうちの1つによって、転写 因子の活性を調節する方法を決めることができる。 (1)についての詳細な操作を実施例5に記載する。(2)および(3)の方法は、こ の転写因子の機能に対応する妨害に関して多数の薬剤をスクリーニングすること により達成されることができる。 同様に、クローンを同定し、第1イントロン上流のイントロンプロモーターに 存在する抑制領域(実施例3参照)を認識する因子の活性を確認し、調節するた めに、前述と類似の操作を行ってもよい。実施例5 特定の配列領域によるプロモーター活性のモジュレーション 不充分に供給される転写因子の不要物を除去する(Scavenge)ことにより、プロ モーターの活性を調節すること ができる。これは、転写因子が結合する対応モチーフの多数のコピーを発現する ことにより行うことができる。この機構は、ハムスターCHO細胞株のc−my cプロモーターのネガティブプロモータードメインを発現させ、増幅させたパイ (Pai)らによって最近示された(34)。それに引き続き、著者らはハムスター c−mycの増大した発現ならびにmycタンパク質によって誘導される細胞増 殖および形態における対応する変化を観察した。ほぼ同じ方法で、プロモーター 活性を活性化し、増強するプロモーター領域を増幅すること、およびそれにより 対応するタンパク質の発現を低下させることが可能となる。 p75プロモーターについては、5′領域プロモーターの先端全体または第1 イントロンのプロモーター全体(実施例2参照)のいずれかまたはネガティブも しくはポジティブ調節ドメインとして同定されたそれらの部分が、制限酵素の消 化によってまたは不適当な配列のエキソヌクレアーゼの欠失により、プロモータ ー配列から与えられうる。えられたフラグメントは、そののち遺伝子を増幅させ るベクターに連結され、細胞系、たとえばCHO細胞、これは増幅させたベクタ ー配列を選択する、にトランスフェクトされる。選択および増幅ののちに、CH O細胞からえられたクローンをmRNAでのp75遺伝子発現およびタンパク質 レベルについてチェックする。加えて、イスラエル国特許出願第103051号 に記載されているように、TNFまたはTNF模擬(mimicking)抗体を用いる細 胞障害アッセイにより、レセプターの機能をチェックする。 このシステムで増幅すると、p75レセプターの活性をモジュレートするプロ モーター領域を確立すれば、2つの方法で増幅された遺伝子産物を選択させない 細胞にこれらと同じ領域を導入する。すなわち、 (1)ウィルスの複製起点を含むベクター(たとえばSV40またはEBNA) に連結されたプロモーター領域と、T抗原(SV40の)またはEBNA抗原を 発現するベクターとをともに発現させる。このことにより、標的細胞の核におい て誘導されたプロモーターフラグメントのエピゾームの多数のコピーを複製する ことが可能となり、したがって、組み込まれた配列のDNA増幅の効果を模擬す る。 (2)プロモータードメインからなるdsオリグヌクレオチドの化学的合成およ びそのオリゴヌクレオチドの充分な量の細胞への適用により、対応する転写因子 のスカベンジ(scavenge)およびプロモーター活性への影響が可能となる。(a)オ リゴヌクレオチドをさらに親油性とし、その結果それが細胞膜を通過できるよう にするために、(b)最小限の分解のためにその安定性を増強させるために、オリ ゴヌクレオチドの化学的性質を変化させなければならない。これは通常の手段に より、たとえばホスホチオエート結合オリゴヌクレオチドを用いることにより行 われる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07H 21/04 9356−4H C07K 14/715 C07K 14/715 9637−4B C12P 21/02 L // C12P 21/02 9051−4C A61K 37/02 ABG (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 クーネルト、ペーター スイス連邦、ツェーハー−3012 ベルン、 ランガス−シュトラッセ 122、ユニバー シティ オブ ベルン、インスティチュー ト オブ ベタリナリー バクティーリア ロジー (番地なし) (72)発明者 エールハルト、ゴッツ ドイツ連邦共和国、デー−78256 シュテ イスリンゲン、タールシュトラーセ 35 (72)発明者 ケンパー、オーリバー ドイツ連邦共和国、6719 ボケンハイム、 アネモネン ヴェーク 10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒトp75TNF−R遺伝子のプロモーター配列。 2.ヒトp75TNF−R遺伝子の、約2.0kbpの配列内に含まれ、第1エ キソンの5′上流に位置する5′上流プロモーター配列ならびに第1および第2 エキソンの間の第1イントロンに位置し、約1.9kbpの配列内に含まれるプ ロモーター配列から選ばれる請求の範囲第1項記載のプロモーター配列。 3.ヒトp75TNF−Rをコードするゲノムクローンの5′上流プロモーター 配列であり、2.0kbpのNcoIフラグメントからなる請求の範囲第2項記 載の配列。 4.図2Aに記載のヌクレオチド配列の少なくともヌクレオチド1335から1 527にわたる配列からなる請求の範囲第3項記載の配列。 5.ヒトp75TNF−R遺伝子をコードするゲノムクローンのイントロンプロ モーター配列であり、1.9kbpのSmaIフラグメントからなる請求の範囲 第2項記載の配列。 6.図2Bに記載の配列の少なくともヌクレオチド1569から1768にわた る配列からなる請求の範囲第5項記載の配列。 7.図2Bに記載の配列の少なくともヌクレオチド1569から1827にわた る配列からなる請求の範囲第6項記載の配列。 8.イントロンプロモーター配列の上流の請求の範囲第5項記載の1.9kbp のSmaIフラグメントの配 列内に位置する転写抑制領域を含む配列。 9.図2Bに記載の配列のヌクレオチド1から1569にわたる配列からなる請 求の範囲第7項記載の転写抑制領域。 10.請求の範囲第1〜8項のいずれかに記載の配列内に含まれる配列モチーフ。 11.転写因子に結合可能であって、該転写因子がプロモーターに存在するモチー フと結合可能な因子または転写抑制領域に存在するモチーフと結合可能な因子の 群から選ばれる請求の範囲第9項記載の配列モチーフ。 12.請求の範囲第9項または第10項記載の少なくとも1つの配列モチーフとさ らに、片側または両側にそれを並列する配列部分および/または少なくとも1つ のほかの配列モチーフとそれとを連結する配列部分とを含むモチーフ領域。 13.所望のモチーフの上流および/または下流の望ましくない配列部分の従来の 手段による欠失、えられたモチーフを、任意には適切な制御配列とともに、ベク ターへ挿入すること、該ベクターを適切な原核生物株へ挿入すること、該株を培 養することおよび該モチーフを単離することからなる配列モチーフの製造法。 14.所望のモチーフ領域の上流および/または下流の望ましくない配列部分の従 来の手段による欠失、えられたモチーフを、任意には適切な制御配列とともに、 ベクターへ挿入すること、該ベクターを適切な原核生物株へ挿入すること、該株 を培養することおよび該モチーフ領域を単離することからなるモチーフ領域の製 造 法。 15.請求の範囲第12項または第13項記載のモチーフまたはモチーフ領域と結 合する因子の単離法であって、プローブとしてモチーフまたはモチーフ領域から なる配列を用いてヒト遺伝子ライブラリーをスクリーニングすることからなる単 離法。 16.請求の範囲第12項または第13項記載のモチーフまたはモチーフ領域と結 合する因子の単離法であって、クロマトグラフィーマトリックスに付着するモチ ーフ領域を用いるアフィニティ精製からなる配列を用いてヒト遺伝子ライブラリ ーをスクリーニングすることからなる単離法。 17.ヒト遺伝子ライブラリーがゲノムライブラリーである請求の範囲第14項記 載の方法。 18.ヒト遺伝子ライブラリーがcDNAライブラリーである請求の範囲第14項 記載の方法。 19.プローブとして、請求の範囲第9項または第11項記載のモチーフもしくは モチーフ領域または請求の範囲第14項から第16項のいずれかに記載の方法に よりえられる因子を用いてクローン化される遺伝子。 20.請求の範囲第9項記載のモチーフからなる医薬組成物。 21.請求の範囲第11項記載のモチーフ領域からなる医薬組成物。 22.TNFの有害な効果を抑制するための請求の範囲第19項記載の医薬組成物 。 23.TNFの有害な効果を抑制するための請求の範囲第20項記載の医薬組成物 。 24.p75TNF−R遺伝子配列によってコードされるタンパク質であって、該 タンパク質が第1エキソンと第2エキソンとの間の第1イントロンに位置するプ ロモーター配列の制御下で発現され、かつ該タンパク質が第1イントロン配列内 のその3′領域で始まるp75TNF−R遺伝子を有する配列によってコードさ れるタンパク質。 25.前記タンパク質がp75TNF−Rの不完全な形態であり、前記タンパク質 が図2Bに示された配列のヌクレオチド1768で始まる配列によってコードさ れる請求の範囲第23項記載のタンパク質。 26.請求の範囲第23項または第24項記載のタンパク質からなる医薬組成物。
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