JPH1048744A - 光源装置及び投写型表示装置 - Google Patents

光源装置及び投写型表示装置

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JPH1048744A
JPH1048744A JP8199414A JP19941496A JPH1048744A JP H1048744 A JPH1048744 A JP H1048744A JP 8199414 A JP8199414 A JP 8199414A JP 19941496 A JP19941496 A JP 19941496A JP H1048744 A JPH1048744 A JP H1048744A
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JP
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light source
lamp
source device
insulating film
temperature
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JP8199414A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Hamada
哲也 浜田
Keiji Hayashi
啓二 林
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Toshihiro Suzuki
敏弘 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は放電発光型ランプを有する光源装置及
びこの光源装置を用いた投写型表示装置に関し、最大照
度を維持しつつ寿命の確保も行なうことを課題とする。 【解決手段】放電発光型ランプであるメタルハライドラ
ンプ19を有する光源装置において、メタルハライドラ
ンプ19のランプ管球2におけるカソード電極6近傍管
壁でその上部を除いた下部位置(低温部)に保温膜材1
4を塗布することにより、ランプ管球2の管温度を寿命
劣化を起こすことのない範囲内での最大管温度に均一化
させ、これにより最大照度の維持及び寿命の確保を図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光源装置および投写
型表示装置に係り、特に放電発光型ランプを有した光源
装置及びこの光源装置を用いた投写型表示装置に関す
る。一般に、液晶プロジェクタなどの投写型表示装置の
光源装置には、ハロゲンランプまたはメタルハライドラ
ンプなどの放電発光型の光源が用いられている。
【0002】このメタルハライドランプの発光効率は8
0lm/Wとハロゲンランプのものの3倍以上も高い。
また、メタルハライドランプの色温度も5000〜70
00Kとハロゲンランプのものより高く、その寿命も約
200時間と長い。このため、メタルハライドランプは
投写型表示装置の光源装置として多く用いられている。
【0003】
【従来の技術】従来の光源装置20を図7及び図8を用
いて説明する。この光源装置20は、大略するとリフレ
クタ12と放電発光型ランプであるメタルハライドラン
プ19とにより構成されている。特に近年では、長寿命
化に有利な直流型メタルハライドランプが多用されてい
る。
【0004】このメタルハライドランプ19は、大略す
ると、発光空間1を形成した発光部となるランプ管球
2、このランプ管球2を支持する支持部3,4、この支
持部3,4に封入され発光空間1に突出した一対の電極
5,6、この電極5,6に接続された封入箔7,8と、
この封入箔7,8に接続されたリード線9,10等によ
り構成されている。
【0005】そして、このメタルハライドランプ19
は、図8(A)に示すように水平方向に向けた状態でリ
フレクタ12に固定されて光源装置20を構成する。こ
のリフレクタ12には、下カット部12aおよび上カッ
ト部12bが形成されており、またリフレクタ12の開
口部はUV・IRフィルタ13によって封じられた構成
とされている。
【0006】このような状態で、光源装置20は投写型
表示装置内に組み込まれる。この投写型表示装置は、光
源装置20を用いて液晶パネルを照明し、この照明光を
液晶パネルにより画像変調し、これをスクリーンに投射
し、拡大画像を得る構成とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光源装
置20はメタルハライドランプ19をUV・IRフィル
タ13とリフレクタ12とで殆ど密封した構造であるた
め、透明石英製のランプ管球2の放熱を十分に行いにく
い構造となっている。このため、メタルハライドランプ
19の出力を増加させると、ランプ管球2全体(上部お
よび下部)の温度が使用温度限界の値、例えば950℃
以上に上昇してしまうおそれがある。この場合、ランプ
管球2の内壁の石英がこのランプ管球2内の発光部材と
反応してランプ管球2の失透現象が発生し、この失透に
よってランプ管球2の発光が拡散する。このため、メタ
ルハライドランプ19の集光率が低下し、これに伴い照
度も低下してしまう。
【0008】また、ランプ管球2の温度が高くなりラン
プ管球2である石英管と発光部材の反応が激しくなる
と、ランプ管球2が膨張してその厚さが薄くなる現象が
発生する。この現象が発生した場合、ランプ管球2の劣
化が急激に進み、光源装置20の寿命が非常に短くなっ
てしまう。
【0009】一方、上記問題点を解決するためにランプ
管球2を冷却することが考えられ、具体的にはリフレク
タ12のカット部12bからランプ管球2に向け送風す
ることが考えられる。しかるに、温度が低下し過ぎると
照度がとれないため、過剰な冷却を行なうことはできな
い。
【0010】更に、一般にランプ管球2は上部位置にお
ける温度が下部位置における温度よりも高くなる特性が
あり、ランプ管球2の上部位置に対応させて送風条件を
設定すると、ランプ管球2の下部位置では過冷却となっ
てしまい照度が低下してしまう。また、ランプ管球2の
下部位置が所定温度を維持するよう冷却条件を設定する
と、ランプ管球2の上部位置における冷却を十分に行な
うことができず寿命が低下してしまう。
【0011】上記のように、ランプ管球2の温度を照度
及び寿命が共に劣化しない条件で冷却することは非常に
困難であり、従って従来では照度または寿命の何れか一
方を犠牲にして光源装置20の設定を行なっていた。本
発明は上記課題に鑑みなされたものであり、最大照度を
維持しつつ寿命の確保も行いうる光源装置及びこの光源
装置を用いた投写型表示装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の手段を
講じることにより解決することができる。請求項1記載
の発明では、第1及び第2の電極を含む放電発光型ラン
プを有する光源装置において、前記放電発光型ランプを
構成するランプ管球の低温部に保温膜材を塗布したこと
を特徴とするものである。
【0013】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の光源装置において、前記放電発光型ランプを
構成するランプ管球の前記第1または第2の電極の内少
なくとも一方の電極近傍管壁でその上部を除いて保温膜
材を塗布したことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1または2記載の光源装置において、前記放電発光型
ランプを局所的に冷却する冷却手段が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0015】また、請求項4記載の発明では、前記請求
項1乃至3のいずれかに記載の光源装置において、前記
放電発光型ランプが直流点灯型メタルハライドランプで
あり、前記第1及び第2の電極がそれぞれアノード電極
及びカソード電極であることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項4記載の光源装置において、前記放電発光型ランプを
構成するランプ管球のアノード電極近傍管壁に保温膜材
を塗布したことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項4記載の光源装置において、前記放電発光型ランプを
構成するランプ管球のカソード電極近傍管壁でその上部
を除いて保温膜材を塗布すると共に、前記ランプ管球の
アノード電極近傍管壁の全周またはその上部を除いて保
温膜材を塗布したことを特徴とするものである。
【0018】また、請求項7記載の発明では、前記請求
項1乃至6のいずれかに記載の光源装置において、前記
放電発光型ランプが水平点灯型メタルハライドランプで
あることを特徴とするものである。
【0019】更に、請求項8記載の発明では、前記請求
項1乃至7のいずれかに記載の光源装置と、前記光源装
置が発する光を三原色に分離する色分離手段と、前記色
分離手段で分離された光に対し、各光の色に対応した画
像情報を重畳させる画像重畳手段と、前記画像重畳手段
により画像情報を重畳された光を合成し、画像を生成す
る色合成手段と、前記色合成手段で生成された画像をス
クリーンに投写する投写レンズとを具備することを特徴
とするものである。
【0020】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1記載の発明によれば、放電発光型ランプを構成す
るランプ管球の低温部に保温膜材を塗布したことによ
り、保温膜材により低温部は保温され温度の低下を防止
することができるため、ランプ管球の全体の温度を均一
化させることができる。これにより、ランプ管球の温度
を最大照度を維持しつつ、かつ寿命の確保も行いうる温
度に容易に設定することが可能となる。
【0021】また、請求項2記載の発明によれば、第1
及び第2の電極は、種々の条件によりその下部位置が温
度が上部位置に比べて低下することがあるが、ランプ管
球のカソード電極近傍管壁でその上部を除いて保温膜材
を塗布することにより、カソード電極の下部位置の温度
低下を防止することができる。よって、ランプ管球の全
体の温度は均一化し、ランプ管球の温度を最大照度を維
持しつつ、かつ寿命の確保も行いうる温度に容易に設定
することが可能となる。
【0022】また、請求項3記載の発明によれば、放電
発光型ランプを局所的に冷却する冷却手段を設けたこと
により、寿命が問題となる高温箇所については冷却手段
で冷却を行なうことにより寿命向上を図ることができ、
また温度の低い位置は保温膜材が塗布されることにより
温度低減は抑制されて照度の向上を図ることができる。
【0023】また、請求項4記載の発明によれば、放電
発光型ランプを直流点灯型メタルハライドランプとした
ことにより、更に照度及び寿命の向上を図ることができ
る。また、請求項5記載の発明によれば、アノード電極
は電極長さを長く設定した場合にその全周にわたり温度
がカソード電極位置に比べて低下する傾向があるが、ラ
ンプ管球のアノード電極近傍管壁に保温膜材を塗布する
ことにより、アノード電極近傍管壁の温度低下を防止す
ることができる。よって、ランプ管球の全体の温度は均
一化し、ランプ管球の温度を最大照度を維持しつつ、か
つ寿命の確保も行いうる温度に容易に設定することが可
能となる。
【0024】また、請求項6記載の発明によれば、前記
放電発光型ランプを構成するランプ管球のカソード電極
近傍管壁でその上部を除いて保温膜材を塗布すると共
に、前記ランプ管球のアノード電極近傍管壁の全周また
はその上部を除いて保温膜材を塗布したことにより、カ
ソード電極側及びアノード電極側の双方の温度低下位置
における温度低下を抑制できる。よって、ランプ管球の
全体の温度は均一化し、ランプ管球の温度を最大照度を
維持しつつ、かつ寿命の確保も行いうる温度に容易に設
定することが可能となる。
【0025】また、請求項7記載の発明によれば、前記
放電発光型ランプを水平点灯型メタルハライドランプと
したことにより、更に照度及び寿命の向上を図ることが
できる。更に、請求項8記載の発明に係る投写型表示装
置によれば、照度及び寿命の向上が図られた光源装置を
用いているので、投写型表示装置の寿命も長くなると共
に、良好な投写画像を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明の第1実施例であ
る光源装置30を示しており、図1(A)は正面図であ
り、図1(B)は断面図である。尚、同図において、図
7及び図8に示した構成と同一構成を有するものについ
ては、同一符号を付して説明する。
【0027】光源装置30は、放電発光型ランプである
のメタルハライドランプ19を有しており、このメタル
ハライドランプ19は、水銀蒸気中の放電ア−ク内に各
種の金属蒸気を存在させ、その金属特有の光スペクトル
を放出させる構成とされている。また、本実施例に係る
メタルハライドランプ19は、発光効率,色温度,及び
寿命の各特性において良好である直流点灯型で水平点灯
型のメタルハライドランプが適用されている。
【0028】メタルハライドランプ19は発光空間を形
成するランプ管球2を備えており、このランプ管球2を
中心として図1(B)の左右方向に支持部3,4が延出
形成されている。この支持部3,4にはランプ管球2内
に突出した一対の電極5,6が封入されている。
【0029】この内、一方の電極5はアノード電極であ
り、他方の電極6はカソード電極である。このアノード
電極5及びカソード電極6には夫々図示しない封入箔が
それぞれ接続されると共に、この各封入箔にはリード線
9,10がそれぞれ接続されている。この各リ−ド線
9,10は、後述する投写型表示装置40(図2参照)
の所定の電気回路にそれぞれ接続されている。
【0030】上記構成とされたメタルハライドランプ1
9は、前記した支持部3をリフレクタ12に形成された
装着孔21に接着剤22を用いて固定されることにより
リフレクタ12に装着される。このリフレクタ12は、
メタルハライドランプ19からの光を反射して、均一に
放射するための反射板である。またリフレクタ12の開
口部(拡開部)は、紫外線および赤外線を遮断するUV
・IRフィルタ13(図3参照)によって封じられてい
る。
【0031】ここで、メタルハライドランプ19に形成
されたランプ管球2の表面に注目すると、本実施例に係
るメタルハライドランプ19は、ランプ管球2の表面に
保温膜材14(図中、梨地で示す)が塗布されている。
この保温膜材14は例えばアルミナを主成分とする白色
セラミックス粉末であり、その塗布位置はランプ管球2
のカソード電極6の近傍管壁で、かつその上部を除いた
位置(即ち、下部位置)に選定されている。尚、保温膜
材14の作用効果については、説明の便宜上、後述する
ものとする。
【0032】次に、上記光源装置30が組み込まれた投
写型表示装置40について図2及び図3を用いて説明す
る。この投写型表示装置40は、上記光源装置30から
の光を、色分離手段として機能する分離光学ミラー部4
1,42によりそれぞれ異なる波長帯域の3原色光R,
G,Bに分離する。画像重畳部43〜45により外部か
ら入来する原色信号Er,Eg,Ebに基づいて各原色
光の画像が生成される。
【0033】更に、色合成手段として機能する合成光学
ミラー部46,47によりこれら各原色光の画像が合成
されてカラー画像が得られる。この後、投写レンズ48
により所定の焦点位置に配設されたスクリーン49上に
カラー画像が表示される。また、50,51は原色光
G,Bを反射して光路を変更するための全反射ミラーで
ある。また、画像重畳部43〜45は、集光レンズ43
a〜45a、検光子43b〜45b、液晶ライトバルブ
43c〜45c、および偏光子43d〜45dなどによ
り構成される。
【0034】上記液晶ライトバルブ43c〜45cは、
原色信号Er,Eg,Ebに基づいてその光透過率分布
を任意に可変制御して赤色光(緑色光、青色光)による
所望の画像を生成する。この生成された3原色の各画像
は、合成光学ミラー部46、47により合成されて一つ
のカラー画像とされ、集光レンズ43a〜45a、投写
レンズ48などの投写光学系によってスクリーン49に
拡大投写される。
【0035】続いて、投写型表示装置40に設けられて
いる冷却系の構成について図3を用いて説明する。投写
型表示装置40に設けられている冷却系は、光学系収納
室55に配設された吸引ファン56と、光源装置30が
配設される光源収納室57の上部に配設された排出ファ
ン58とにより構成されている。また、光学系収納室5
5と光源収納室57との間には連通孔62が形成されて
おり、吸引ファン56で生成された冷却風が連通孔62
を介して光学系収納室55から光源収納室57に流入し
うる構成とされている。
【0036】また、排出ファン58は光源収納室57の
上部位置において投写型表示装置40のケース61に取
り付けられている。光源収納室57は、その内部に前記
した光源装置30が収納されると共に、その下面及び上
面には夫々ファン孔59,60(図では斜線で示してい
る)が形成されている。
【0037】従って、排出ファン58が駆動すると、前
記した連通孔62及び下面に配設されたファン孔59か
ら空気が流入し、排出ファン58から投写型表示装置4
0のケース61外部に排出される。このように生成され
る冷却風により、光源装置30を構成するメタルハライ
ドランプ19は冷却される。尚、図3において破線及び
一点鎖線で示す矢印は冷却風の流れを示している。
【0038】ここで、冷却風の流れに注目して説明す
る。本実施例に係る投写型表示装置40の冷却系は、図
3に示されるように、メタルハライドランプ19の配設
位置に対し下方に形成された連通孔62及びファン孔5
9から冷却風が流入する。従って、メタルハライドラン
プ19の下部位置、特にランプ管球2のカソード電極5
の近傍管壁の下部位置が最も冷却風が当たる部位となり
強く冷却される。これにより、メタルハライドランプ1
9の下部位置は過冷却されてランプ管球2の内で最も温
度が低い低温部となる。
【0039】尚、以下の説明において、低温部とはメタ
ルハライドランプが発光(所望の照度を得る)ために必
要となる最低温度よりも冷却によって低くなってしまう
部分をいうものと定義する。これに対し、水平点灯型の
メタルハライドランプ19では、ランプ管球2内で発生
するアークが重力の関係で浮くと共に、活性化したガス
も上部に溜まり易いため、ランプ管球2の上部の温度は
高くなる。よって、ランプ管球2の上部に流入した冷却
風は高温であるランプ管球2の上部を適宜冷却し、ラン
プ管球2の上部温度を最適温度に冷却されるため、メタ
ルハライドランプ19の寿命の向上を図ることができ
る。
【0040】ここで、仮にランプ管球2の下部位置に保
温膜材14が配設されていない構成を想定すると、上記
のようにランプ管球2の下部位置は冷却風により強く冷
却されるため、ランプ管球2の下部位置における温度は
最適温度よりも大きく低くなり、所定の照度を実現する
ことができなくなってしまう。
【0041】しかるに、本実施例に係る光源装置30
は、低温部となるランプ管球2のカソード電極5近傍管
壁の下部位置に保温膜材14が塗布されているため、冷
却風が当たっても温度の低下を防止できる構成となって
いる。従って、ランプ管球2の管温度を寿命劣化を起こ
すことのない範囲内での最大管温度に均一化させること
ができ、これにより最大照度を維持しつつ、かつ寿命の
確保も行いうる光源装置30を実現することができる。
【0042】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図4は本発明の第2実施例である光源装置30Aを
示している。尚、図4において、図1に示した構成と同
一構成については同一符号を附してその説明を省略す
る。
【0043】本実施例に係る光源装置30Aは、ランプ
管球2のアノード電極5の近傍管壁でその上部を除いて
(即ち、アノード電極5の下部位置に)保温膜材14A
を塗布したことを特徴とするものである。以下、ランプ
管球2のアノード電極5の下部位置に保温膜材14Aを
塗布した理由について説明する。
【0044】例えば、ランプ管球2内におけるアークの
発生条件を設定する手段の一つとして、アノード電極5
の長さを変更することが知られている。このアノード電
極5の長さと発光時におけるランプ管球2の温度とは関
係を有し、具体的にはアノード電極5は電極長さを短く
設定するとその下部位置が温度が上部位置に比べて低下
する。即ち、アノード電極5の電極長さを短くすると、
アノード電極5の下部位置が低温部となる。
【0045】一方、冷却風の当て方によってもアノード
電極5の下部位置が低温部となる場合がある。前記した
ように、一般にランプ管球2はその上部が高温となるた
め、冷却系は主にランプ管球2の上部に強く冷却風が当
たるよう設計される。しかるに、メタルハライドランプ
19は略碗形状とされたリフレクタ12内に配設される
ものであるため、ランプ管球2に向け送風された冷却風
はリフレクタ12により複雑に反射されることとなる。
特にアノード電極5の配設位置は、リフレクタ12の中
心近傍に位置しているため冷却風が集まり易く冷却効率
が高い。このため、アノード電極5の配設位置は他の部
位に比べて冷却され易い位置となり低温部となりやす
い。
【0046】従って、光源装置30Aが上記のような構
成とされた場合には、ランプ管球2のアノード電極5の
下部位置が低温部となり、この低温部となる位置に保温
膜材14Aを塗布することにより、アノード電極5の下
部位置における温度の低下を防止することができる。こ
れにより、ランプ管球2の管温度を寿命劣化を起こすこ
とのない範囲内での最大管温度に均一化させることがで
き、最大照度を維持しつつ、かつ寿命の確保も行いうる
光源装置を実現することができる。
【0047】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図5は本発明の第3実施例である光源装置30Bを
示している。尚、図5において、図1に示した構成と同
一構成については同一符号を附してその説明を省略す
る。
【0048】本実施例に係る光源装置30Bは、ランプ
管球2のアノード電極5の近傍管壁にこれを囲繞するよ
うに(即ち、アノード電極5の外周位置に)保温膜材1
4Bを塗布したことを特徴とするものである。以下、ラ
ンプ管球2のアノード電極5の外周位置に保温膜材14
Bを塗布した理由について説明する。
【0049】前記したように、メタルハライドランプ1
9は略碗形状とされたリフレクタ12内に配設されるも
のであるため、ランプ管球2に向け送風された冷却風は
リフレクタ12により複雑に反射され、リフレクタ12
の中心近傍に配設されアノード電極5の配設位置には冷
却風が集まり易く冷却効率が高くなる傾向にある。特
に、ランプ管球2の上面における冷却を強く行なうよう
冷却風を設定すると、アノード電極5の下部に加え上部
においても過冷却となり、結果としてアノード電極5の
外周位置全体が低温部となることが考えられる。
【0050】従って、光源装置30Bが上記のような構
成とされた場合には、ランプ管球2のアノード電極5の
外周位置全体が低温部となり、この低温部となる位置に
保温膜材14Bを塗布することにより、アノード電極5
の外周位置における温度の低下を防止することができ
る。これにより、ランプ管球2の管温度を寿命劣化を起
こすことのない範囲内での最大管温度に均一化させるこ
とができ、最大照度を維持しつつ、かつ寿命の確保も行
いうる光源装置を実現することができる。
【0051】次に本発明の第4実施例について説明す
る。図6は本発明の第4実施例である光源装置30Cを
示している。尚、図6において、図1,図4及び図5に
示した構成と同一構成については同一符号を附してその
説明を省略する。
【0052】本実施例に係る光源装置30Cは、ランプ
管球2のカソード電極6の近傍管壁でその上部を除いた
位置(即ち、下部位置)に保温膜材14を塗布すると共
に、ランプ管球2のアノード電極5の近傍管壁にこれを
囲繞するように(即ち、アノード電極5の外周位置に)
保温膜材14Bを塗布したことを特徴とするものであ
る。即ち、本実施例に係る光源装置30Cは、第1実施
例に係る光源装置30の構成と、第3実施例に係る光源
装置30Bの構成とを組み合わせた構成とされている。
【0053】前記したように、アノード電極5(カソー
ド電極6)の電極状態、及び冷却風の送風状態等により
低温部の位置は変化する。よって、上記各状態の組み合
わせにより低温部がランプ管球2のカソード電極6の下
部位置、及びランプ管球2のアノード電極5の外周位置
に発生する場合がある。本実施例に係る光源装置30C
は、このような場合に対応しうるよう保温膜材14を配
設したものである。よって、本実施例に係る光源装置3
0Cによってもランプ管球2の管温度を寿命劣化を起こ
すことのない範囲内での最大管温度に均一化させること
ができ、最大照度を維持しつつ、かつ寿命の確保も行い
うる光源装置を実現することができる。
【0054】尚、低温部の発生位置は上記した各実施例
に示した箇所に限定されるものではなく、光源装置の配
置条件,冷却風の送風条件等の各種条件により、発生箇
所及び発生数は一律ではない。本発明では、上記した各
実施例の構成の他、上記の各条件により発生する低温部
に保温膜材を塗布する構成も含むことは勿論である。
【0055】また、上記した各実施例において、保温膜
材14,14A,14Bの塗布領域が多過ぎると保温膜
材14,14A,14Bによる遮光により表面が暗くな
る場合もあるため、保温膜材の塗布量は適宜調整するこ
とが必要である。この一例として、カソード電極6側に
ついては、ランプ管球2のカソード側下部半球で管径の
約1/5まで塗布している。また、アノード電極5側に
ついては、同じく関係の約1/5程度の全周或いは半球
部分に塗布している。但し、保温膜材の塗布量は電極ギ
ャップ,管径,及びリフレクタ仕様により変わるため、
保温膜材の塗布量は上記した数値に限定されるものでは
ない。
【0056】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、下記の種々
の効果を実現することができる。請求項1,請求項2,
請求項5,請求項6の何れかに記載の発明によれば、ラ
ンプ管球の温度を最大照度を維持しつつ、かつ寿命の確
保も行いうる温度に容易に設定することが可能となる。
【0057】また、請求項3記載の発明によれば、寿命
が問題となる高温箇所については冷却手段で冷却を行な
うことにより寿命向上を図ることができ、また温度の低
い位置は保温膜材が塗布されることにより温度低減は抑
制されて照度の向上を図ることができる。
【0058】また、請求項4又は請求項7記載の発明に
よれば、照度及び寿命の向上を図ることができる。更
に、請求項8記載の発明によれば、照度及び寿命の向上
が図られた光源装置を用いているので、投写型表示装置
の寿命も長くなると共に、良好な投写画像を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である光源装置を示してお
り、(A)は正面図,(B)は断面図である。
【図2】本発明に係る光源装置を組み込んだ投写型表示
装置の構成図である。
【図3】投写型表示装置に組み込まれた冷却系を示す構
成図である。
【図4】本発明の第2実施例である光源装置を示してお
り、(A)は正面図,(B)は断面図である。
【図5】本発明の第3実施例である光源装置を示してお
り、(A)は正面図,(B)は断面図である。
【図6】本発明の第4実施例である光源装置を示してお
り、(A)は正面図,(B)は断面図である。
【図7】従来のメタルハライドランプの平面図である。
【図8】従来の光源装置の説明図である。
【符号の説明】
2 ランプ管球 3,4 支持部 5 アノード電極 6 カソード電極 12 リフレクタ 13 UV・IRフィルタ 14,14A,14B 保温膜材 19 メタルハライドランプ 21 装着孔 30,30A,30B,30C 光源装置 40 投写型表示装置 41,42 分離光学ミラー 43 画像重畳部 44,45,46 合成光学ミラー 48 投写レンズ 49 スクリーン 50,51 全反射ミラー 55 光学系収納室 56 吸引ファン 57 光源収納室 58 排出ファン 59,60 ファン孔 62 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 哲也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 敏弘 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の電極を含む放電発光型ラ
    ンプを有する光源装置において、 前記放電発光型ランプを構成するランプ管球の低温部に
    保温膜材を塗布したことを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光源装置において、 前記放電発光型ランプを構成するランプ管球の前記第1
    または第2の電極の内少なくとも一方の電極近傍管壁で
    その上部を除いて保温膜材を塗布したことを特徴とする
    光源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光源装置におい
    て、 前記放電発光型ランプを局所的に冷却する冷却手段が設
    けられていることを特徴とする光源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の光源
    装置において、 前記放電発光型ランプが直流点灯型メタルハライドラン
    プであり、前記第1及び第2の電極がそれぞれアノード
    電極及びカソード電極であることを特徴とする光源装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光源装置において、 前記放電発光型ランプを構成するランプ管球のアノード
    電極近傍管壁に保温膜材を塗布したことを特徴とする光
    源装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の光源装置において、 前記放電発光型ランプを構成するランプ管球のカソード
    電極近傍管壁でその上部を除いて保温膜材を塗布すると
    共に、前記ランプ管球のアノード電極近傍管壁の全周ま
    たはその上部を除いて保温膜材を塗布したことを特徴と
    する光源装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の光源
    装置において、 前記放電発光型ランプが水平点灯型メタルハライドラン
    プであることを特徴とする光源装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の光源
    装置と、 前記光源装置が発する光を三原色に分離する色分離手段
    と、 前記色分離手段で分離された光に対し、各光の色に対応
    した画像情報を重畳させる画像重畳手段と、 前記画像重畳手段により画像情報を重畳された光を合成
    し、画像を生成する色合成手段と、 前記色合成手段で生成された画像をスクリーンに投写す
    る投写レンズとを具備することを特徴とする投写型表示
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006084921A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Canon Inc 光源装置、光学装置および画像投射装置

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JP4585820B2 (ja) * 2004-09-17 2010-11-24 キヤノン株式会社 光源装置、光学装置および画像投射装置

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