JPH1036238A - 化粧用および局所皮膚科用調製物における抗刺激活性化合物としてのサリシンの使用 - Google Patents

化粧用および局所皮膚科用調製物における抗刺激活性化合物としてのサリシンの使用

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JPH1036238A
JPH1036238A JP9110063A JP11006397A JPH1036238A JP H1036238 A JPH1036238 A JP H1036238A JP 9110063 A JP9110063 A JP 9110063A JP 11006397 A JP11006397 A JP 11006397A JP H1036238 A JPH1036238 A JP H1036238A
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acid
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Uwe Dr Schoenrock
ウベ・シエンロク
Friedhelm Dr Steckel
フリートヘルム・シユテツケル
Kukusu Ururihi
ウルリヒ・ククス
Kazuo Inoue
和郎 井上
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Beiersdorf AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 敏感肌に適する外用剤の提供。 【解決手段】 有効成分としてサリシンを使用する化粧
的または局所皮膚科学的組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それ自体が、化粧
的及び局所的皮膚科学的治療、並びに/あるいは紅班ま
たは炎症症状、特に皮膚炎の予防で知られている活性化
合物の使用に関する。本発明は、さらに、通例の化粧用
または局所的皮膚科学的調製物を用いる時、それ自体
が、刺激性または炎症性の皮膚症状を予防することで知
られている活性化合物の使用、あるいは、通例の化粧的
または局所的皮膚科学的調製物の刺激能の低下のための
そのような活性化合物の使用に関する。さらに、本発明
は、いわゆる、「刺すような痛みを感じさせる作用」が
非常に低い調製物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚、特に表皮は、人体の防壁組織とし
て、極めて外部の影響を受けやすい。表皮は、神経、並
びに、ファーター・パチニ小体、メルケル細胞−神経突
起複合体、及び、痛み、寒さ及び暑さの感覚、及び痒み
のための自由神経終末のような末梢受容体を十分に備え
ている。
【0003】敏感なまたは容易に損傷をうける皮膚を有
するヒトにおいて、「刺すような痛みを感じさせる」
(「刺すような痛みを感じさせること」=傷つける、ず
きずき痛ませること、痛みを引き起こすこと)と表現さ
れる神経感覚現象を見ることができる。この「敏感肌」
は、厚くなり硬化した角層を有する「乾燥肌」と根本的
に異なる。
【0004】敏感肌における「刺すような痛みを感じさ
せる」典型的な反応は、皮膚が赤くなり、ぴんと張り、
及びずきずき痛み、また痒いということである。
【0005】アトピー性の皮膚における痒み、また、皮
膚疾患における痒みは、さらなる神経感覚現象として見
なされるものである。
【0006】「刺すような痛みを感じさせる」現象は、
美容的に取り扱われる疾患と見なすことができる。他方
で、激しい痒み、特に、アトピーにおいて生じる激しい
痒みもまた、比較的重い皮膚疾患として記述することが
できる。
【0007】「刺すような痛みを感じさせる」または
「敏感肌」という用語と関係した典型的な厄介な神経感
覚現象は、皮膚が赤くなり、うずき、ちくちく痛み、皮
膚がぴんと張ってひりひり痛み、及び痒いことである。
これらは、刺激的な環境条件、例えば、マッサージ、界
面活性剤の作用、太陽、寒さ、乾燥のような天候の影
響、並びに湿性熱、熱放射、及び例えば太陽のUV放射
により引き起こされ得る。
【0008】「Journal of the Soc
iety of CosmeticChemists」
28、197−209頁(1997年5月)において、
P.J.Frosch及びA.M.Kligmanは、
局所的に与えた物質の「刺すような痛みを感じさせる能
力」を評価するための方法を記述している。本明細書に
用いられた陽性物質は、例えば乳酸及びピルビン酸であ
る。しかしながら、この方法による測定において、アミ
ノ酸、特にグリシンもまた、神経感覚活性を有している
(そのような物質を、「刺すような痛みを感じさせる
物」と呼ぶ)と測定される。
【0009】現在の知識によると、非常に特定の物質に
対するこの型の感受性には、個体差があるように見え
る。このことは、ある物質との接触において「刺すよう
な痛みを感じさせる作用」を経験する人は、高い可能性
でいかなるさらなる接触において繰り返しそれを経験す
ることを意味する。しかしながら、他の「刺すような痛
みを感じさせる物」との接触は、いかなる反応もなしに
まさに容易に続けることができる。
【0010】脱臭または発汗抑制活性を有しているいく
つかの調製物を用いる時、多数の多かれ少なかれ敏感な
人々は、紅班皮膚症状に苦しんできた。
【0011】紅班はまた、乳児の、赤ん坊ではいっそ
う、おむつの部分に大いに生じる。
【0012】太陽の放射の紫外線部分の皮膚への紅班作
用は、一般的に知られている。290nm未満(いわゆ
るUVC範囲)の波長を有する波動は、地球の大気中の
オゾン層により吸収される一方で、290nm及び32
0nmの間の範囲、いわゆるUVB範囲内の光線は、紅
班、普通の日焼け、または多かれ少なかれ重いやけどさ
え引き起こす。
【0013】日光の紅班活性の最高値は、308nmあ
たりの比較的狭い範囲として特定される。
【0014】紅班皮膚症状はまた、ある皮膚疾患または
異常における随伴症状としても生じる。例えば、痙瘡の
症状における典型的な皮膚発疹は、通例、多かれ少なか
れ激しく赤くなる。損傷を受けた皮膚の場合、他の影響
に加えて、バクテリアの二次感染が病因学的に重要であ
る。損傷を受けた皮膚と関連する最も重要な微生物の一
つは、プロピオニバクテリウム・アクネス(Propi
onibacterium acnes)である。
【0015】しかしながら、損傷を受けた皮膚及び/ま
たは面皰は、わずかな場合においてさえ、患者の健康状
態に悪影響を与える。実質的に年少者は皆、何らかの強
度の損傷を受けた皮膚により冒されているので、多くの
人々の場合においてこの状態を治療する必要がある。
【0016】痙瘡の完全な状況の場合において、並びに
比較的軽度で、痙瘡膿疱の炎症をしばしば生じる。以前
の当該技術は、治療の目的の範囲内で満足な治療薬であ
り、並びにカムフラージュ、すなわち面皰の化粧的被覆
である活性化合物を欠いていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、炎症の起こった面皰に対して活性のある物質または
物質の組み合わせを見いだすことであった。
【0018】工業国の人口の約10%において、最近増
加する傾向で、アトピー、自然環境からの物質に対して
即時型の過敏性反応をより容易に示す、環境中の物質に
対する皮膚及び粘膜の家族性過敏症が見られる。アトピ
ーは、おそらく、遺伝的に引き起こされる。アトピー
は、アトピー性皮膚炎として現れ得る。
【0019】以前の当該技術の略述した不都合な点を改
善することもまた、本発明の目的であった。
【0020】特に、化粧用及び皮膚用治療、並びに/あ
るいは、紅班、炎症、またはアレルギー症状、特に皮膚
炎、並びに「刺すような痛み」の発達の予防のための活
性化合物及びそのような活性化合物を含んでなる調製物
を利用できるようにすることを意図した。
【0021】化粧用または局所的に与えられる皮膚用調
製物の最もよくある型は、一つまたはそれ以上の水相に
加えて一つまたはそれ以上の脂質または油相が存在す
る、細かく分散した多相系である。同様に、これらの系
のうち現在のエマルジョンが、最も一般的である。
【0022】普通のエマルジョンにおいて、乳化剤被膜
により囲まれた第二相の細かく分散した小滴(w/oに
おける水小滴またはo/wエマルジョンにおける脂質小
胞)が、一つの相に存在する。通常のエマルジョンの小
滴の直径は、約1μmから約50μmまでの範囲にあ
る。余分の着色添加物なしのそのような「マクロエマル
ジョン」は、乳白色に着色し、不透明である。同様に、
小滴 の直径が約10-1μmから約1μmまでの範囲に
ある、着色添加物なしのより細かい「マクロエマルジョ
ン」は、青みを帯びた白色に着色し、不透明である。そ
のような「マクロエマルジョン」は、通常、高い粘性を
有する。
【0023】他方、ミクロエマルジョンの小滴の直径
は、約10-2μmから約10-1μmまでの範囲にある。
ミクロエマルジョンは、半透明で、通常、低い粘性であ
る。o/w型の多くのミクロエマルジョンの粘性は、例
えば、水の粘性と類似している。
【0024】ミクロエマルジョンの利点は、活性化合物
が、分散相において、「マクロエマルジョン」の分散相
におけるよりも、より細かく分散した形態で存在できる
ことである。さらなる利点は、それらの低い粘性のため
に、噴霧できることである。もし、ミクロエマルジョン
を化粧品として用いるなら、対応する製品は、優れた化
粧用洗練性により区別される。
【0025】通例の化粧用乳化剤の使用は、それ自体、
無害である。それにもかかわらず、乳化剤は、あらゆる
化学物質のように結局、孤立した場合において、アレル
ギー反応または使用者の過敏性に基づいた反応を引き起
こすことができる。
【0026】例えば、ある乳化剤、並びに様々な脂質、
及び同時に日光にさらされることにより、特定の光線過
敏症が引き起こされる(例えば、いわゆる「マヨルカ痙
瘡」)ことが知られている。乳化剤なしの油及び水相の
細かく分散した調製物は、通例、エマルジョンと呼ばれ
ず、その型により、水分散系(hydrodisper
sions)または脂質分散系(lipodisper
sions)と呼ばれ、かなり長い間消費者に使用され
てきた。
【0027】水分散系は、液体、半固体、または固体
[小腔(lacuna)]の分散である。類似した相配
置により区別されるo/wエマルジョンに対して、水分
散系は、本質的に乳化剤を含んでいない。水分散系は、
偶然にもまたエマルジョンのように、準安定性の系で、
二つの互いに密着した分離相の状態に変わる傾向があ
る。エマルジョンにおいては、適当な乳化剤の選択によ
り相分離を防ぐ。
【0028】外部の水相中の液体脂質相の水分散系で
は、例えば、脂質小滴を安定に懸濁したゲル構造を水相
に形成することにより、そのような系の安定性を保証で
きる。
【0029】本発明の主題であるw/o脂質分散系は、
逆に類似した、乳化剤なしの油中の水型の細かく分散し
た調製物である。
【0030】通例及びまさに最近、乳化剤を含んでいな
い並びに乳化剤を含んでいることができる、ますます一
般的な化粧用及び皮膚用調製物の形態はゲルである。技
術的な意味において、ゲルは、比較的容積的に安定で、
容易に変形することができる、一般に、構造形成剤とし
て長鎖の分子群(例えば、ゼラチン、ケイ酸、多糖類)
から形成された一つの−通常固体の−コロイド状に分散
した物質及び液体の分散剤(例えば、水)からなる、少
なくとも二つの成分の分散系を意味していると理解され
る。このコロイド状に分散した物質は、しばしば、増粘
剤またはゲル化剤として記述される。この物質は、コロ
イド状の形態において存在する個々の粒子が、静電相互
作用により互いに多かれ少なかれ安定に連結することが
できる空間的網状組織を分散剤中に形成する。その網状
組織を囲む分散剤は、ゲル化剤に対する静電的親和性に
より区別され、すなわち、顕著に極性の(特に、親水性
の)ゲル化剤は、好ましくは極性の分散剤(特に、水)
をゲル化し、一方、顕著に非極性のゲル化剤は、好まし
くは非極性の分散剤をゲル化する。
【0031】例えば、ゲル可剤及び分散剤の間、並びに
分散剤分子間相互の水素結合において実現される強い静
電相互作用は、分散剤さえの強い架橋を導くことができ
る。ヒドロゲルは、ほとんど100%までの水(さら
に、例えば、約0.2−1.0%のゲル化剤)からな
り、同時に全く固体の硬度を有する。この場合、水の含
有量は、氷様構造成分において存在し、それ故、ゲルは
それらの名前の由来において従って全く正しい(ラテン
語の「gelatum」から=現代ドイツ語の「Gel
atine」に対する錬金術師の表現「gelatin
a」(16世紀)を経て「congelation(凝
固物)」)。
【0032】化粧用及び製薬学的調製物において、リポ
ゲル及びオレオゲル(oleogels)(ロウ、脂
質、及び脂肪油から)、またカルボゲル(carbog
els)(パラフィンまたはワセリンから)もよく知ら
れている。実際上は、実質的に水を含まないオレオゲル
と実質的に脂質を含まないヒドロゲルの間で区別され
る。通常、ゲルは透明である。化粧用または製薬学的調
製物において、ゲルは、一般的に半固体、しばしば液体
の硬度により区別される。
【0033】化粧用スティック、特に口紅、好ましくは
リップケアスティック、並びに脱臭スティックも通例の
調製物である。
【0034】唇の皮膚は、非常に薄い角層だけを有す
る。唇上に汗腺はほとんど全く見られず、脂腺がただ散
在的に見られる。従って、唇の皮膚は、実質的に脂質を
含まず、特に寒い乾燥した天候において、完全に乾きが
ちである。この過程で、皮膚に小さなひび割れを形成す
ることができ、化学的、物理的、及び微生物の影響(例
えば、食品、日光、単純ヘルペスウイルス)に対する唇
の感受性が増す。
【0035】これを防ぐことが、リップケアスティック
の目的である。これらの製品は、大抵、塗布後に唇上に
被覆層を形成する非常に高含有量のロウ及び脂質成分を
含む。
【0036】技術的に見ると、ほとんど全ての口紅は、
高度に精製されたパラフィン油及びロウが口紅の主成分
で、水を含まない固体または半固体のロウ及び液体油の
脂質混合物である。
【0037】理想的な要求概要によると、口紅は、滑ら
かに、大きな摩擦抵抗なしに塗布できなければならな
い。加えて、口紅は、汚れやすかったり、つやがなかっ
たり、またはけばけばしいことなく、しかしそれにもか
かわらずよく付着している脂質被膜を、わずかな圧力で
さえ、唇に与えなければならない。この脂質被膜の結果
として、従って、唇を滑らかで柔軟にしなければならな
い。
【0038】リップケアスティックのための調製物にお
いて、さらに、リップケアまたは唇の防護のために有用
な活性化合物、例えば、ビタミン、加湿剤、日焼け止め
剤、被覆色素などを含むことが可能である。
【0039】しかしながら、以前の当該技術の主要な不
都合な点は、リップケアまたは脱臭剤分野のためであ
る、リップケアのために有用な活性化合物、すなわち刺
激物及び/または紅班皮膚状態に対して活性のある物質
を、化粧用スティックの主成分に含むことは、非常に問
題が多く、または孤立した場合において不可能であった
ことである。
【0040】従って、本発明の目的は、さらに、全ての
上記の(並びに、場合によっては言及していない通例
の)化粧用または局所的な皮膚用調製物の形態において
含むことができ、並びに/あるいは上記の(並びに、場
合によっては言及していない通例の)化粧用または局所
的な皮膚用調製物の形態の刺激能力を減少する、刺激物
及び/または紅班皮膚状態に対して活性のある物質を見
いだすことであった。
【0041】以下に「本発明により用いられる活性化合
物」とも呼ばれるサリシンは、抗刺激性、特に、抗炎症
及び抗紅班作用を示す。
【0042】サリシン、また2−ヒドロキシメチルフェ
ニルβ−D−グルコピラノシドまたはサリゲニン−β−
グルコシドは、ヤナギ及びポプラの樹皮に約7%まで含
まれる。サリシンは、化学構造、
【0043】
【化1】
【0044】により区別される。
【0045】昔より、ヤナギ及びポプラの樹皮が、解熱
性質を有することが知られていた(「サリシン」を登
録、Roempp Chemie Lexikon 第
5巻、Georg Thieme Verlag St
uttgart、New York、第9版、199
2)。それにもかかわず、当該技術分野において熟練し
た者が、化粧用及び局所的皮膚用調製物における使用の
ためにサリシンをうまく利用できるようにすることがで
きると考えることは可能ではなかった。
【0046】
【課題を解決するための手段】意外なことに、刺激性及
び/または紅班性皮膚症状の化粧的または皮膚科学的治
療、及び/又は予防のためにサリシンを使用すること
が、以前の当該技術の不都合な点を改善する。
【0047】刺激物及び/または紅班皮膚症状の化粧的
または皮膚科学的治療及び/又は予防のためにサリシン
を使用すること、特に、損傷を受けた皮膚または尋常性
痙瘡、特に炎症を起こした面皰、おむつの部分が赤くな
った乳児の皮膚、口及び鼻の部分の周りで炎症を起こし
た皮膚、口唇ヘルペス、日焼け、及びわずかな皮膚の亀
裂における紅班皮膚症状の制御及び予防のために使用す
ることにより、本発明はさらに具体化される。いわゆる
「刺すような痛み」の制御及び予防のためにサリシンを
使用すること、アトピー性皮膚炎、I型及びIV型の皮膚
アレルギーの治療のためにサリシンを使用すること、並
びに感受性皮膚における刺激閾を高めるためにサリシン
を使用することにより、本発明はさらに具体化される。
【0048】本発明によると、化粧用または局所的皮膚
用調製物におけるサリシンの量は、調製物の総重量に基
づいて、重量で0.01−10%、好ましくは重量で
0.1−5%、特に重量で0.2−2.0%であること
ができる。
【0049】意外なことに、本発明により用いられる活
性化合物は、本発明の根底にある目的を満たすことが明
らかになった。本発明に従って用いると、可能性のある
刺激、例えば、特に感受性の人々への紅班促進作用を本
発明により用いられる活性化合物で相殺することができ
るので、それ自体は特に刺激性が少なくない、この目的
のために通例の調製物及び活性化合物、補助物、並びに
添加物を選択することが基本的に可能でさえある。
【0050】この特性により、本発明により用いられる
活性化合物は、皮膚の炎症がほとんど不可避である塗布
において、痛みを軽減する化粧品または局所的皮膚の第
二成分として特に適す。そのような塗布の例は、紅班皮
膚症状が普通は副作用として生じる、損傷を受けた皮膚
または尋常性痙瘡の美容または医薬的治療である。
【0051】従って、特に有益な態様は、損傷を受け皮
膚または尋常性痙瘡における紅班皮膚症状の制御及び予
防のためにサリシンを使用することと考えられる。
【0052】本教示の主題は、決して、健康上の理由が
あいまいな材料を躊躇しないで使用することを奨励する
つもりではないことを強調できる。それに反して、本教
示は、あらゆることにもかかわらずこれらの物質に対し
て感受性反応を有している人々に対して、それ自体が無
害ないくつかの物質の使用の可能性を拡張することに関
する。
【0053】都合よく、本発明により用いられる活性化
合物を、様々な形態において存在することのできる通例
の化粧用及び皮膚用調製物に含むことができる。従っ
て、それらは、例えば、溶液、油中の水(w/o)型も
しくは水中の油(o/w)型のエマルジョン、複合エマ
ルジョン、例えば水中の油中の水(w/o/w)型もし
くは油中の水中の油(o/w/o)型、水分散系もしく
は脂質分散系、ゲル、固形のスティック、またはエアゾ
ールでさえあることができる。
【0054】本発明の目的の範囲内で本発明のエマルジ
ョンは、例えば、保護用皮膚クリーム、皮膚ローション
または化粧乳液の形態において、例えば、日焼け止めク
リームまたは日焼け止め乳液の形態において有益であ
り、例えば、脂質、油脂、ロウ、及び/または他の脂肪
物質、並びに、水、及びこの型の調製物のために通例用
いられるような一つまたはそれ以上の乳化剤を含む。
【0055】本発明により用いられる活性化合物を、皮
膚及び毛髪の洗浄のための水系または界面活性剤の調製
物に加えることも、本発明の目的の範囲内で可能であり
有益である。
【0056】所望している化粧用組成が、通常、通例の
補助物及び添加物なしに考えられないことは、もちろ
ん、当該技術分野において熟練した者に知られている。
これらの中には、例えば、粘度を与える試剤、賦形剤、
香料、着色剤、乳化剤、ビタミンまたはタンパク質のよ
うな付加的な活性化合物、日焼け止め剤、安定剤、防虫
剤、アルコール、水、塩、殺菌、タンパク質分解、また
は角質溶解活性を有している物質などが含まれる。
【0057】対応する必要なものを、必要に応じて変更
を加えて、医薬調製物の調整に用いる。
【0058】本発明の目的の範囲内で医薬の原則的な組
成は、通例、有効な濃度の一つまたはそれ以上の薬剤を
含む。分かりやすいために、化粧用及び医薬用使用並び
に適当な製品の間をより明確に区別するために、ドイツ
連邦共和国の法的要件(例えば、Cosmetics
Regulations、Food and Drug
s Act.)を参照する。
【0059】他の目的のために他の活性化合物をすでに
含む調製物に本発明により用いられる活性化合物を添加
物として加えることは、この場合同様に有益である。
【0060】従って、本発明の目的の範囲内で化粧用ま
たは局所的皮膚用組成を、例えば、それらの組成によ
り、皮膚保護クリーム、洗顔乳液、日焼け止めローショ
ン、滋養クリーム、日用または夜用クリームなどとして
用いることができる。場合によっては、本発明の組成
を、製薬学的調製物のための主成分として用いることが
可能であり、有益である。
【0061】特に、本発明により用いられる活性化合物
を、化粧用脱臭剤または発汗抑制剤中の添加物として用
いることができる。用いることができる脱臭または発汗
抑制活性を有している試剤は、その場合、当該技術分野
において熟練した者に知られている通例の物質である。
例えば、収斂薬−主にヒドロキシ塩化アルミニウムのよ
うなアルミニウム塩−により、汗の形成を抑えることが
できる。
【0062】化粧用脱臭剤中に抗菌物質を用いることに
より、皮膚上の細菌を減少することができる。同時に、
理想的な場合において、皮膚中の臭いの原因となってい
る微生物のみを効果的に減少できなければならない。例
えば、ジ−またはトリグリセロールのモノカルボン酸エ
ステルは有益である。しかしながら、抗菌活性を有して
いる他の物質もまた適している。
【0063】本発明によると、可能性のある紅班促進作
用を本発明により用いられる活性化合物で相殺すること
ができるので、特にそれ自体刺激が少なくなかったり、
または発汗抑制剤として作用する脱臭活性化合物を使用
することさえ可能であり、有益であり得る。
【0064】本発明の目的のためにまた適当である化粧
用及び皮膚用調製物は、日焼け止め剤の形態にあるもの
である。本発明により用いられる活性化合物に加えて、
これらは、好ましくは付加的に、少なくとも一つのUV
Aフィルター物質、及び/または少なくとも一つのUV
Bフィルター物質、及び/または少なくとも一つの無機
色素を含む。
【0065】しかしながら、主目的が日光からの防護で
はなく、それにもかかわらずUV防護物質を含む、化粧
用及び皮膚用調製物を利用できるようにすることはま
た、本発明の目的の範囲内で有益である。従って、UV
−A及びUV−Bフィルター物質は、通常、例えば日用
クリームに含まれている。
【0066】都合よく、本発明の調製物は、調製物の総
重量に基づいて、フィルター物質の総量が、例えば、重
量で0.1%ないし重量で30%、好ましくは重量で
0.5ないし10%、特に重量で1ないし6%である、
UVB範囲においてUV放射を吸収する物質を含む。
【0067】UVBフィルターは、油脂可溶性または水
溶性であることができる。名前を挙げることのできる油
脂可溶性の物質は、例えば、 - 3−ベンジリデンショウノウ及びその誘導体、例え
ば、3−(4− メチルベンジリデン)ショウノウ - 4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは、4−ジメ
チルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、4−ジメチル
アミノ安息香酸アミル - ケイ皮酸のエステル、好ましくは、4−メトキシケ
イ皮酸2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸イソ
ペンチル - サリチル酸のエステル、好ましくは、サリチル酸2
−エチルヘキシル、サリチル酸4−イソプロピルベンジ
ル、サリチル酸ホモメンチル - ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは、2−ヒドロ
キシー4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシー
4−メトキシー4’メチルベンゾフェノン、2,2’−
ジヒドロキシー4−メトキシベンゾフェノン - ベンジリデンマロン酸のエステル、好ましくは、4
−メトキシベンジリデンマロン酸ジ(2−エチルヘキシ
ル) - 2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エ
チル−1’−ヘキシルオキシ)1,3,5−トリアジン である。
【0068】有益な水溶性の物質は、 - 2−フェニルベンズイマダゾール−5−スルホン酸
及びその塩、例えば、ナトリウム、カリウム、またはト
リエタノールアンモニウム塩 - ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−ス
ルホン酸及びその塩 - 例えば、4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチ
ル)ベンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキ
ソー3−ボルニリデンメチル)スルホン酸及びこれらの
塩のような3−ベンジリデンショウノウのスルホン酸誘
導体 である。
【0069】本発明により用いることのできる、名前を
挙げたUVBフィルターのリストは、もちろん限定して
いることを意図するものではない。
【0070】本発明はまた、UVBフィルターまたはU
VBフィルターも含む本発明の化粧的または皮膚科学的
調製物と、本発明のUVAフィルターとの組み合わせに
も関する。
【0071】通例、化粧的及び/または皮膚科学的調製
物に含まれるUVAフィルターを、本発明の調製物に用
いることも有益であり得る。そのようなフィルター物質
は、好ましくは、ジベンゾイルメタンの誘導体、特に、
1−(4’−tert−ブチルフェノール)−3−
(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン
及び1−フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニ
ル)プロパン−1,3−ジオンである。これらの組み合
わせを含む調製物もまた、本発明の主題である。UVB
フィルター物質に対して述べたのと同量のUVAフィル
ター物質を用いることができる。
【0072】本発明の目的の範囲内で化粧的及び/また
は皮膚科学的調製物は、UV光線から皮膚を防護するた
めの化粧品の中に通例用いられる無機色素も含む。これ
らは、チタン、亜鉛、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マン
ガン、アルミニウム、セリウム、及びこれらの混合物の
酸化物、並びに、これらの酸化物が活性剤である修飾
(modifications)である。これらは、特
に好ましくは、二酸化チタンに基づいた色素である。上
の組み合わせに対して述べた量を用いることができる。
【0073】本発明の化粧的及び皮膚科学的調製物は、
化粧用活性化合物、補助物、並びに/あるいは通例その
ような調製物に用いられるような添加物、例えば、酸化
防止剤、防腐剤、殺菌剤、香料、泡立ちを防ぐための物
質、着色剤、着色作用を有する色素、増粘剤、界面活性
物質、乳化剤、皮膚軟化剤、潤いを与える及び/もしく
は潤いを保持する物質、脂質、油脂、ロウ、またはアル
コール、ポリオール、ポリマー、泡安定剤、電解質、有
機溶媒、もしくはシリコーン誘導体のような化粧用もし
くは皮膚用調整物(formulation)の他の通
例の成分を含むことができる。
【0074】さらに、抗刺激物または抗炎症活性化合
物、特に、バチルアルコール(α−オクタデシルグリセ
リルエーテル)、セラキルアルコール(α−9−オクタ
デセニルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(α
−ヘキサデシルグリセリルエーテル)、ビサボロール
(bisabolol)、及び/またはパンテノール
(panthenol)を、本発明の目的の範囲内で調
製物に加えることは有益である。
【0075】本発明の目的の範囲内で調製物に通例の酸
化防止剤を加えることも有益である。本発明によると、
用いることのできる適当な酸化防止剤は、化粧的及び/
または皮膚科学的塗布に適した、または利用できる全て
の酸化防止剤である。
【0076】都合よく、これらの酸化防止剤は、アミノ
酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプ
トファン)及びそれらの誘導体、イミダゾール(例え
ば、ウロカニン酸及びその誘導体、D,L−カルノシ
ン、D−カルノシン、L−カルノシン及びそれらの誘導
体(例えば、アンセリン)のようなペプチド、カロテノ
イド、カロテン(例えば、α−カロテン、β−カロテ
ン、リコペン)及びそれらの誘導体、リポ酸及びその誘
導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、オーロチオグルコー
ス(aurothioglucose)、プロピルチオ
ウラシル、及び他のチオール(例えば、チオレドキシ
ン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン
及びそれらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチ
ル、プロピル、アミル、ブチル及びラルリル、パルミト
イル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリル、及び
グリセリルエステル)またそれらの塩、チオジプロピオ
ン酸ジラルリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チ
オジプロピオン酸及びその誘導体(エステル、エーテ
ル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、及
び塩)また非常に少ない許容量(例えば、pmolない
しμmol/kg)のスルホキシミン(sulphox
imine)化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミ
ン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホ
ン、ペンター、ヘキサー、及びヘプタチオニンスルホキ
シミン)、さらに(金属)キレート剤(例えば、α−ヒ
ドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフ
ェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳
酸、マレイン酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビ
リルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA、及びそ
れらの誘導体、不飽和脂肪酸及びそれらの誘導体(例え
ば、γ−リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸
及びその誘導体、ユビキノン及びユビキノール及びそれ
らの誘導体、ビタミンC及び誘導体(例えば、パルミチ
ン酸アスコルビル、Mg−リン酸アスコルビル、酢酸ア
スコルビル)、トコフェロール及び誘導体(例えば、酢
酸ビタミンE)またベンゾインガムの安息香酸コニフェ
リル、rutic酸及びその誘導体、フェルラ酸及びそ
の誘導体、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキ
シアニソール、nordihydroguaiaret
ic酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸及びその
誘導体、マンノース及びその誘導体、亜鉛及びその誘導
体(例えば、ZnO,ZnSO4)、セレン及びその誘
導体(例えば、セレノメチオニン)、スチルベン及びそ
の誘導体(例えば、酸化スチルベン、酸化トランス−ス
チルベン)、並びに、名前を挙げた活性化合物の本発明
に適した誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレ
オチド、ヌクレオシド、ペプチド、及び脂質)からなる
群から選択される。
【0077】調製物中の酸化防止剤(一つまたはそれ以
上の化合物)の量は、調製物の総重量に基づいて、好ま
しくは、重量で0.001ないし30%、特に好ましく
は、重量で0.05−20%、特に、重量で1−10%
である。
【0078】もし、ビタミンE及び/またはその誘導体
が酸化防止剤であるなら、調製物の総重量に基づいて、
重量で0.001から10%までの範囲からそれらの各
濃度を選択することが有益である。
【0079】もし、本発明の目的の範囲内で化粧的また
は皮膚科学的調製物が溶液またはエマルジョンまたは分
散系であるなら、以下のもの、 - 水または水溶液 - カプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリドのよ
うな油脂、しかし好ましくは、ひまし油 - 脂質、ロウ、並びに他の天然及び合成の脂肪物質、
好ましくは、少ないC数のアルコール、例えば、イソプ
ロパノール、プロピレングリコールもしくはグリセロー
ルと脂肪酸のエステル、または少ないC数のアルカン酸
もしくは脂肪酸と脂肪アルコールのエステル - アルコール、ジオール、または少ないC数のポリオ
ール、またそれらのエーテル、好ましくは、エタノー
ル、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセ
ロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノ
エチルもしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチル、モノエチル、もしくはモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルもしくはモノエ
チルエーテル、及び類似製品 を溶媒として用いることができる。
【0080】特に、上に挙げた溶媒の混合物を用いる。
アルコール性溶媒の場合、水がさらなる成分であること
ができる。
【0081】本発明の目的の範囲内でエマルジョン、オ
レオゲル、または水分散系または脂質分散系の油相は、
3ないし30C原子の鎖長の飽和及び/または不飽和、
分岐及び/または直鎖アルカンカルボン酸並びに3ない
し30C原子の鎖長の飽和及び/または不飽和、分岐及
び/または直鎖アルコールのエステルからなる群、芳香
族カルボン酸並びに3ないし30C原子の鎖長の飽和及
び/または不飽和、分岐及び/または直鎖アルコールの
エステルからなる群から都合よく選択される。そのよう
なエステル油脂は、従って、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロ
ピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチ
ル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、
ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、
イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキ
シル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2
−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシ
ル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン
酸エルシル、エルカ酸エルシル、またそのようなエステ
ルの合成、半合成、及び天然の混合物、例えば、ホホバ
油からなる群から都合よく選択することができる。
【0082】さらに、油相は、分岐及び直鎖炭化水素及
び炭化水素ロウ、シリコーン油、ジアルキルエーテルか
らなる群、飽和または不飽和、分岐または直鎖アルコー
ルからなる群、また脂肪酸トリグリセリド、すなわち8
ないし24、特に12−18C原子の鎖長の飽和及び/
または不飽和、分岐及び/または直鎖アルカンカルボン
酸のトリグリセロールエステルから都合よく選択するこ
とができる。これらの脂肪酸トリグリセリドは、例え
ば、合成、半合成及び天然の油脂、例えば、オリーブ
油、ヒマワリ油、ダイズ油、ピーナッツ(ground
nut)油、ナタネ油、アーモンド油、パーム油、ヤ
シ油、パーム種油などからなる群から都合よく選択する
ことができる。
【0083】そのような油脂及びロウ成分のいかなる所
望する混合物も、本発明の目的の範囲内で都合よく用い
ることができる。場合によっては、ロウ、例えば、パル
ミチン酸セチルを油相の唯一の脂質成分として用いるこ
とも有益である得る。
【0084】都合よく、油相を、イソステアリン酸2−
エチルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸
イソトリデシル、イソエイコサン、cocoate2−
エチルヘキシル、安息香酸C12-15−アルキル、カプリ
ルカプリン酸トリグリセリド、ジカプリリル(dica
prylyl)エーテルからなる群から選択する。
【0085】安息香酸C12-15−アルキル及びイソステ
アリン酸2−エチルヘキシルの混合物、 安息香酸C
12-15−アルキル及びイソノナン酸イソトリデシルの混
合物、並びに安息香酸C12-15−アルキル、イソステア
リン酸2−エチルヘキシル、及びイソノナン酸イソトリ
デシルの混合物は、特に有益である。
【0086】炭化水素のうち、パラフィン油、スクアラ
ン及びスクアレンを本発明の目的の範囲内で都合よく用
いることができる。
【0087】都合よく、油相はさらに、環状もしくは直
鎖状シリコーン油を含む、または、完全にそのような油
脂からなることができ、しかしながら、シリコーン油も
しくは複数のシリコーン油のほかに補足的な量の他の油
相成分を用いることが好ましい。
【0088】都合よく、シクロメチコーン(オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン)を、本発明により用いるた
めのシリコーン油として用いる。しかしながら、他のシ
リコーン油、例えば、ヘキサメチルシクロトリシロキサ
ン、ポリジメチルシロキサン、及びポリ(メチルフェニ
ルシロキサン)も、本発明の目的の範囲内で都合よく用
いることができる。
【0089】さらに、シクロメチコーン及びイソノナン
酸イソトリデシル、並びにシクロメチコーン及びイソス
テアリン酸2−エチルヘキシルの混合物は、特に有益で
ある。
【0090】本発明により用いられるゲルは、油性のア
ルコールゲルの場合は好ましくはシリカまたはアルミニ
ウムケイ酸塩であり、水性アルコールまたはアルコール
ゲルの場合は好ましくはポリアクリル酸塩である増粘剤
の存在下で、通例、少ないC数のアルコール、例えば、
エタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオ
ール、グリセロール、及び水または上に挙げた油脂を含
む。
【0091】固形のスティックは、例えば、天然もしく
は合成のロウ、脂肪アルコール、または脂肪酸エステル
を含む。リップケアスティック及び体の脱臭のための固
形調整物(formulations)が好ましい。
【0092】本発明の目的の範囲内で化粧用スティック
としての使用に適した通例の主成分は、液状油(例え
ば、パラフィン油、ひまし油、ミリスチン酸イソプロピ
ル)、半固形成分(例えば、ワセリン、ラノリン)、固
形成分(例えば、蜜ロウ、セレシン、及び微晶質ロウま
たは臭ロウ)、また高融解ロウ(例えば、カルナウバロ
ウ、キャンデリアロウ)である。
【0093】噴霧器から噴霧することのできる、本発明
の目的の範囲内で化粧用及び/または皮膚用調製物のた
めの適当な推進剤は、それら自体または混合物として用
いることのできる、通例知られている容易に揮発する液
化推進剤、例えば、炭化水素(プロパン、ブタン、イソ
ブタン)である。圧縮空気もまた、都合よく用いること
ができる。
【0094】もちろん、当該技術分野において熟練した
者は、エアゾール調製物の形態における本発明の実現の
ために基本的に適した、しかしそれにもかかわらず、環
境または他の付随する事柄へのはっきりしない影響のた
めに省かなければならない無毒の推進剤ガス、特にフル
オロヒドロカーボン及びクロロフルオロカーボン(CF
Cs)があることを知っている。
【0095】本発明の目的の範囲内で皮膚または毛髪の
洗浄のための化粧用及び皮膚用調製物は、例えば、シャ
ンプーである。入浴、シャワー、及び手洗い用調製物も
また、本発明の有益な態様である。
【0096】さらに、本発明の目的の範囲内で毛髪に用
いるための調製物はまた、シャンプーの前後、パーマ処
理の前後、または毛染めもしくは脱色の前後で毛髪を洗
うときに用いる調製物、毛髪の熱乾燥もしくはセットの
ための調製物、染色もしくは脱色のための調製物、調髪
及びトリートメント(treatment)ローショ
ン、毛髪スプレー、またはパーマ組成であることができ
る。
【0097】本発明の目的の範囲内で皮膚洗浄剤または
シャンプーである化粧用調製物は、好ましくは、陰イオ
ン性、陽イオン性、非イオン性、及び/または両性の界
面活性剤、例えば、従来の石鹸、例えば、ナトリウムの
脂肪酸塩、硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、アル
カンー、及びアルキルベンゼンスルホン酸塩、スルホ酢
酸塩、スルホベタイン、sarcosinates、ア
ミドスルホベタイン、スルホコハク酸塩、スルホコハク
酸モノエステル、カルボン酸アルキルエーテル、タンパ
ク質−脂肪酸縮合物、アルキルベタイン及びアミドベタ
イン、脂肪酸アルカノールアミド、並びに/またはポリ
グリコールエーテル誘導体からなる群から選択される少
なくとも一つの界面活性物質または代わりにそのような
物質の混合物、有効量の本発明の活性化合物、及び場合
によっては、この目的のために通例用いられるような補
助物を含む。
【0098】界面活性物質またはこれらの物質の混合物
は、重量で1%及び重量で50%の間の濃度で、皮膚洗
浄剤またまシャンプー中に存在することができる。
【0099】もし、本発明の目的の範囲内で化粧的また
は皮膚科学的調製物が、例えば脱色の前後、シャンプー
の前後、2つのシャンプー段階の間、またはパーマ処理
の前後で洗い流され、用いられるローションの形態にお
いて存在するなら、本明細書において、我々は、場合に
よっては、界面活性物質、好ましくは、濃度が重量で
0.1及び10%の間、好ましくは重量で0.2及び5
%の間であることができる非イオン性または陽イオン性
の界面活性物質を含む、水性または水−アルコール性溶
液を扱っている。これらの化粧的及び/または皮膚科学
的調製物はまた、この目的のために通例用いられる補助
物を含んでいるエアゾールであることもできる。
【0100】洗い流すことのできない、本発明の目的の
範囲内でローションの形態における化粧的調製物、特
に、毛髪をセットするためのローション、毛髪を熱乾燥
する時に用いられるローション、調髪及びトリートメン
トローションは、通例、水性、アルコール性、または水
−アルコール性溶液であり、少なくとも一つの陽イオン
性、陰イオン性、非イオン性、もしくは両性のポリマー
または代わりにそれらの混合物、また本発明の活性化合
物の組み合わせを含む。用いるポリマーの量は、例え
ば、重量で0.1及び10%の間、好ましくは、重量で
0.1及び3%の間である。
【0101】本発明により用いられる活性化合物を含
む、本発明の目的の範囲内で毛髪のトリートメント及び
ケアのための化粧的調製物は、非イオン性または陰イオ
ン性型であるエマルジョンとして存在することができ
る。非イオン性のエマルジョンは、水に加えて、例え
ば、ポリエトキシル化もしくはポリプロポキシル化する
こともできる油脂もしくは脂肪アルコール、または代わ
りに両有機成分の混合物を含む。これらのエマルジョン
は、場合によっては、陽イオン性の界面活性物質を含
む。
【0102】本発明の目的の範囲内で毛髪のトリートメ
ント及びケアのための化粧的調製物は、有効量の本発明
の活性化合物及びこの目的のために通例用いられる溶
媒、好ましくは水に加えて、付加的に、有機増粘剤、例
えば、アラビアゴム、キサンタンゴム、アルギン酸ナト
リウム、セルロース誘導体、好ましくは、メチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、または無機増粘剤、例え
ば、ベントナイトのようなアルミニウムケイ酸塩、また
はポリエチレングリコール及びステアリン酸もしくはジ
ステアリン酸ポリエチレングリコールの混合物を含むゲ
ルとして存在することができる。増粘剤は、例えば、重
量で0.1及び30%の間、好ましくは、重量で0.5
及び15%の間の量でゲル中に含まれる。
【0103】以下の実施例は、本発明を説明するためで
ある。
【0104】実施例1 W/Oクリーム 重量% パラフィン油(GP9) 10.00 ワセリン 4.00 羊毛脂アルコール 1.00 PEG−7水素化したひまし油 3.00 ステアリン酸アルミニウム 0.40 サリシン 0.50 グリセロール 2.00 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100.00まで実施例2 W/Oローション 重量% パラフィン油(GP9) 20.00 ワセリン 4.00 セスキイソステアリン酸グルコース 2.00 ステアリン酸アルミニウム 0.40 サリシン 0.50 酢酸α−トコフェリル 1.00 グリセロール 5.00 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100.00まで実施例3 O/Wローション 重量% パラフィン油(GP9) 8.00 パルミチン酸イソプロピル 3.00 ワセリン 4.00 セチルステアリルアルコール 2.00 PEG40ひまし油 0.50 硫酸セチルステアリルナトリウム 0.50 ナトリウムカーボマー(carbomer) 0.40 サリシン 0.50 グリセロール 3.00 α−トコフェロール 0.20 メトキシケイ皮酸オクチル 5.00 ブチルメトキシジベンゾイルメタン 1.00 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100.00まで実施例4 O/Wクリーム 重量% パラフィン油(GP9) 7.00 アボカド油 4.00 モノステアリン酸グリセリル 2.00 サリシン 0.50 二酸化チタン 1.00 乳酸ナトリウム 3.00 グリセロール 3.00 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100.00まで実施例5 リップケアスティック 重量% 水素化したひまし油 4.00 セレシン 8.00 蜜ロウ 4.00 カルナウバロウ 2.00 ワセリン 40.00 サリシン 0.50 β−カロテン 0.10 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100.00まで実施例6 リップケアスティック 重量% ラノリン(lanolate)イソプロピル 10.00 アセチル化したラノリン 4.00 蜜ロウ、漂白した 9.00 カルナウバロウ 4.00 ワセリン 40.00 サリシン 0.50 酢酸α−トコフェリル 0.10 防腐剤、着色剤、香料 適当量 パラフィン油 100.00まで実施例7 リポソーム含有ゲル 重量% レシチン 6.00 シアバター 3.00 サリシン 0.50 α−トコフェロール 0.20 ビオチン 0.08 クエン酸ナトリウム 0.50 グリシン 0.20 尿素 0.20 PCAナトリウム 0.50 加水分解したコラーゲン 2.00 キサンタンゴム 1.40 ソルビトール 3.00 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100.00まで実施例8 ゲル 重量% カルボポール(Carbopol)934P 2.00 トリエタノールアミン 3.00 サリシン 0.50 酢酸α−トコフェロール 0.20 ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル (Tween20) 0.50 グリセロール 2.00 PCAナトリウム 0.50 加水分解したコラーゲン 2.00 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100まで実施例9 日焼け止めエマルジョン 重量% シクロメチコーン 2.00 セチルジメチコーンコポリオール 0.20 PEG22−ドデシルコポリマー 3.00 パラフィン油(GP9) 2.00 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 5.80 メトキシケイ皮酸オクチル 5.80 ブチルメトキシジベンゾイルメタン 4.00 サリシン 0.50 酢酸α−トコフェリル 0.50 ZnSO4 0.70 Na4EDTA 0.30 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100まで実施例10 日焼け止めエマルジョン 重量% シクロメチコーン 2.00 セチルステアリルアルコール+PEG40水素化した ひまし油+硫酸セチルステアリルナトリウム 2.50 ラノリン(lanolate)グリセリル 1.00 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 0.10 ラルリルメチコーンコポリオール 2.00 ステアリン酸オクチル 3.00 ひまし油 4.00 グリセロール 3.00 アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー 0.30 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.30 メトキシケイ皮酸オクチル 5.00 ブチルメトキシジベンゾイルメタン 0.50 サリシン 0.50 酢酸α−トコフェリル 1.00 Na3HEDTA 1.50 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100まで実施例11 日焼け止めエマルジョン 重量% シクロメチコーン 2.0 0セチルステアリルアルコール+PEG40水素化した ひまし油+硫酸セチルステアリルナトリウム 2.50 ラノリン(lanolate)グリセリル 1.00 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 0.10 ラルリルメチコーンコポリオール 2.00 ステアリン酸オクチル 3.00 ひまし油 4.00 グリセロール 3.00 アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー 0.30 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.30 メトキシケイ皮酸オクチル 5.00 ブチルメトキシジベンゾイルメタン 0.75 サリシン 0.50 Na3HEDTA 1.50 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100まで実施例12 マッサージクリーム 重量% ステアリルアルコール 2.00 ワセリン 4.00 ジメチコーン 2.00 パルミチン酸イソプロピル 6.00 セチルステアリルアルコール 4.00 PEG水素化したひまし油 2.00 α−トコフェロール 0.50 サリシン 0.50 グリセロール 3.00 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100まで実施例13 毛髪ローション 重量% エタノール 40.00 アジピン酸ジイソプロピル 0.10 PEG水素化したひまし油 0.20 サリシン 0.50 酢酸α−トコフェリル 0.10 防腐剤、着色剤、香料 適当量 水 100まで実施例14 スプレー調整物 重量% α−トコフェロール 0.10 サリシン 0.50 エタノール 28.20 防腐剤、着色剤、香料 適当量 プロパン/ブタン 25/75 100まで 本発明の主要な態様を以下にまとめる。
【0105】1.刺激性及び/又は紅斑性皮膚症状の化
粧的又は皮膚科学的治療及び/又は予防のためのサリシ
ンの使用。
【0106】2.斑点のできた皮膚もしくは尋常性ざそ
う(Acne vulgaris)の症例、特に、炎症性面疱の症
例、おむつの当たる部位の、乳児の赤化した皮膚の症
例、口/鼻部周辺の炎症性皮膚の症例、口唇ヘルペスの
症例、日焼けの症例並びに軽症の皮膚裂溝の症例におけ
る、紅班性皮膚症状の抑制及び予防のための、1記載の
使用。
【0107】3.いわゆる「刺すような痛み」の制御及
び予防のためのサリシンの使用。
【0108】4.アトピー性皮膚炎、並びにI及びIV
型の皮膚アレルギーの治療のためのサリシンの使用。
【0109】5.感受性皮膚における刺激閾を高めるた
めのサリシンの使用。
【0110】6.調製物の総重量に基づいて、重量で
0.01−10%、好ましくは、重量で0.1−5%、
特に、重量で0.2−2.0%の濃度で、サリシンが化
粧的または局所的皮膚科学的調製物中に存在している、
一つまたはそれ以上の上記各項の使用。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ADY A61K 31/70 ADY ADZ ADZ // A61K 7/06 7/06 C07H 15/203 C07H 15/203 (72)発明者 ウルリヒ・ククス 千葉県浦安市明海13・望海の街8−2007 (72)発明者 井上 和郎 神奈川県横浜市中区新山下3−15・新山下 ベイシテイ3−201

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺激性及び/又は紅斑性皮膚症状の化粧
    的又は皮膚科学的治療及び/又は予防のためのサリシン
    の使用。
  2. 【請求項2】 斑点のできた皮膚もしくは尋常性ざそう
    (Acne vulgaris)の症例、特に炎症面疱の症例、おむつ
    の当たる部位の、幼児の赤化した皮膚の症例、口/鼻部
    周辺の炎症性皮膚の症例、口唇ヘルペスの症例、日焼け
    の症例並びに軽症の皮膚裂溝の症例における、紅斑性皮
    膚症状の抑制及び予防のための、請求項1記載の使用。
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