JPH10328694A - 水浄化機能を有する人工浮島 - Google Patents

水浄化機能を有する人工浮島

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Publication number
JPH10328694A
JPH10328694A JP14411697A JP14411697A JPH10328694A JP H10328694 A JPH10328694 A JP H10328694A JP 14411697 A JP14411697 A JP 14411697A JP 14411697 A JP14411697 A JP 14411697A JP H10328694 A JPH10328694 A JP H10328694A
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JP
Japan
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water
floating island
waterway
artificial
intake
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Application number
JP14411697A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Takeo
敬三 竹尾
Original Assignee
Marsima Aqua Syst Corp
株式会社丸島アクアシステム
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Publication date
Application filed by Marsima Aqua Syst Corp, 株式会社丸島アクアシステム filed Critical Marsima Aqua Syst Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な水の浄化作用を得ることができるとと
もに、自然環境にマッチした景観を呈するようにし、し
かも、浮遊状態を安定させる。 【解決手段】 上面に渦巻き状水路3が形成された浮島
本体2と、上記渦巻き状水路3に水を供給する水中ポン
プ5と、この水中ポンプ5によって取水され、かつ、上
記渦巻き状水路3を巡った水を排出する排出部とが備え
られ、上記浮島本体2を水に浮かせるフロート4が設け
られ、上記渦巻き状水路3は、水生植物6を植生し得る
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海、湖沼、河川あ
るいは貯水池等に、自然環境にマッチした状態で浮遊さ
せるとともに、取水を浄化して排水するようにした水浄
化機能を有する人工浮島に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海、湖沼、河川あるいは貯水池等
に、人工の浮島を浮かべ、この浮島に貯水池等の水を取
水して空気との接触酸化を活発に行わせ、浄化した水を
貯水池等に戻すことによって貯水池等の水質を浄化する
ようにした、いわゆる人工浮島が例えば特開平5−84
498号公報によって開示されている。
【0003】この人工浮島は、貯水池等に浮かべる移動
可能な浮体に、渦巻き状の水路を形成し、この水路の最
外周部分に設けた取水口からフレキシブルチューブを介
して貯水池等の水を取水して渦巻き状水路に導入し、浮
島の中央部に設けた排水口から貯水池等に戻すように構
成され、取水した水が渦巻き水路を流れる間に空気と接
触して酸化が促進され、これによって水の浄化が行われ
るようになっている。
【0004】渦巻き水路の底部には、礫やハニカム構造
の充填材が充填され、これによる水流の撹拌作用によっ
て水の浄化効果を向上させるようになっている。また、
渦巻き水路の上部にはピラミッド形の造形物が設けら
れ、これにソーラーセルを取り付けて電力を得るように
工夫され、この電力を浮島の動力源として利用するよう
になされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平5−
84498号公報によって開示された人工浮島にあって
は、取水された水は、単に水路を流れるだけであるた
め、水の浄化作用は緩やかであり、期待される程の溶存
窒素成分および溶存燐成分の除去効果を得ることができ
ないという問題点を有している。
【0006】さらに、貯水池等の水を浮島の外周から取
水して中心部から下方に向けて排出するようになってい
るため、重量物からなる取水ポンプ等の駆動機器を浮島
の外周側に設けなければならず、これによって浮島の重
量バランスが悪くなって安定した浮上状態が得にくいと
いう問題点を有している。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、良好な水の浄化作用を得る
ことができるとともに、自然環境にマッチした景観を呈
し、しかも、浮遊状態が安定した水浄化機能を有する人
工浮島を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
水浄化機能を有する人工浮島は、平板状の浮島本体と、
この浮島本体の上面に形成された水路と、この水路に水
を供給する取水手段と、この取水手段によって取水さ
れ、かつ、上記水路を巡った水を排出する排出部とが備
えられてなる水浄化機能を有する人工浮島であって、上
記浮島本体を水に浮かせるフロートが備えられ、上記水
路には水生植物が植生されていることを特徴とするもの
である。
【0009】この水浄化機能を有する人工浮島によれ
ば、浮島本体を水に浮かせた状態で、取水手段を駆動す
ることにより、取水は水路に供給され、この水路を巡っ
て排水部から排出される。そして、水路は、水生植物を
植生し得るように構成されているため、この水路に水生
植物を植生しておくことが可能であり、水路を巡る水
は、植物成育に要する栄養を運び込んで水生植物を繁茂
させるとともに、水中の無機栄養塩類が水生植物に吸収
され、これによって取水の浄化が行われる。この浄化さ
れた水が、貯水池等の取水源に戻されるため、取水源の
水の浄化が実現する。
【0010】さらに、浮島本体の水路を流れる水は、水
路に多数植生した水生植物の茎の間をランダムに通って
流れて乱流が形成され、十分に撹拌されるため、空気と
の接触酸化が均一に行われ、これによって水の浄化が促
進される。
【0011】また、人工浮島は、浮島本体に付設された
フロートによって水に浮くようにしているため、浮島本
体そのものを浮遊構造に構成したものに比較し、フロー
トの仕様を種々設計することによって、例えば浮島本体
を完全に水上に浮かせたり、あるいは水中に沈めたり、
さらに水没させた場合の水深等の浮島本体の浮上状態を
容易に設定することが可能になり、水生植物の種類に応
じた水深設定が容易になる。
【0012】本発明の請求項2記載の水浄化機能を有す
る人工浮島は、請求項1記載の水浄化機能を有する人工
浮島において、上記水路は、渦巻き状に形成され、上記
浮島本体の中心部分に取水口および排水口のいずれか一
方が設けられているとともに、外周部分に他方が設けら
れていることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項3記載の水浄化機能を有す
る人工浮島は、請求項1記載の水浄化機能を有する人工
浮島において、上記水路は、曲折点間が上記浮島本体を
横断するようにジグザグ状に形成され、上記浮島本体の
中心部分に取水口および排水口の内のいずれか一方が設
けられているとともに、互いに対向する外周部分にそれ
ぞれ他方が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項2および3記載の水浄化機能を有す
る人工浮島によれば、水路を渦巻状またはジグザグ状に
設けることにより、浮島本体の表面全体に亘って無駄な
く水路を形成することが可能であり、これによって水路
長が長くなるため、取水はその分長時間に亘って水路を
流れることになり、植物との十分な接触時間が確保され
て取水の浄化作用が向上する。
【0015】本発明の請求項4記載の水浄化機能を有す
る人工浮島は、請求項2または3記載の水浄化機能を有
する人工浮島において、上記取水口は、上記浮島本体の
中央部に設けられていることを特徴とするものである。
【0016】この水浄化機能を有する人工浮島によれ
ば、重量物からなる取水手段が浮島本体の中央部に設け
られることによって、重心位置が浮島本体の中央部に設
定された状態になるため、浮島本体の浮遊状態が安定す
る。また、水は浮島本体の中央部に設けられた取水口か
ら取水されるため、取水によって発生する水流によって
浮島本体が水平方向に向かう力を受けることはなく、こ
れによっても浮島本体の浮遊状態が安定する。
【0017】本発明の請求項5記載の水浄化機能を有す
る人工浮島は、請求項1乃至4のいずれかに記載の水浄
化機能を有する人工浮島において、上記浮島本体上に
は、上記水路の両岸を構成する壁部が設けられ、この壁
部の頂部に農園芸作業用機械の走行を案内するレールが
敷設されていることを特徴とするものである。
【0018】この水浄化機能を有する人工浮島によれ
ば、水路を形成する壁部の頂部に敷設されたレールに案
内させてバインダ等の農園芸作業用機械を走行させるこ
とにより、水生植物の刈入れ作業等の農園芸作業が容易
に行い得るようになる。
【0019】なお、壁部が板材で形成され、その頂部が
平準に形成されている場合は、この板材の頂部をレール
として利用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る人工浮島の
一実施形態を示す斜視図であり、図2はその平面図、図
3はそのA−A線断面図である。これらの図に示すよう
に、人工浮島1は、平板状の浮島本体2と、この浮島本
体2の上面に形成された渦巻き状水路3と、上記浮島本
体2を浮かせるフロート4と、貯水池Pの貯水Wを取水
して上記渦巻き状水路3に供給する水中ポンプ5とを備
えた基本構成を有している。
【0021】上記浮島本体2は、植生マット21と、こ
の植生マット21を支持する形状保持枠体22とからな
っている。上記植生マット21は、本実施形態において
は、合成樹脂製の繊維を原料にした厚手のフェルト材か
ら形成されたものが採用されている。この植生マット2
1を所定径寸法(数m〜数十m)の渦巻き状に形成し、
これに金属製の棒材や板材、アングル材等からなる形状
保持枠体22が付設され、これによって円形形状が保持
された浮島本体2が形成されている。このような浮島本
体2に水生植物の種子が蒔かれたり、苗が植えられるよ
うにしている。
【0022】上記渦巻き状水路3は、所定の上下寸法に
設定されているとともに、所定の厚み寸法に設定された
合成樹脂製の長尺の仕切り材(壁部)31を、その幅寸
法が高さ寸法になるように浮島本体2の中心部分から外
周部分に向けて渦巻き状に付設していくことによって形
成されている。仕切り材31は、上記形状保持枠体に図
略の接続金具を介して固定され、これによって仕切り材
31が浮島本体2に確実に付設されるようにしている。
【0023】上記仕切り材31の付設によって浮島本体
2の上面には、中央部から周縁方向に向かう所定幅寸法
を備えた渦巻き状水路3が形成されている。上記浮島本
体2の中心部分には上記水中ポンプ5を装着する円形の
装着孔23が開口されている一方、この部分では仕切り
材31が装着孔23を取り囲むように平面視で円形に配
設され、この円形の内側に取水部32が形成されてい
る。この取水部32の仕切り材31は、上縁部の一部が
下方に向かって所定寸法だけ切り下げられ、この切り下
げられた部分に中心側低縁部33が形成されている。
【0024】また、仕切り材31の最外周部分の先端縁
は、それより内側の仕切り材31に一体に接続されてい
る。そして仕切り材31の最外周部分の先端側には略1
/4周長に相当する部分が所定長だけ切り下げられて形
成した外周側低縁部34が設けられている。この外周側
低縁部34の高さ寸法は、上記中心側低縁部33の高さ
寸法と同一に寸法設定され、これによって渦巻き状水路
3内には低縁部33,34の高さ寸法まで水が貯留され
得るようになっている。
【0025】上記フロート4は、本実施形態において
は、浮島本体2の底部に設けられる直方体状フロート4
1と、浮島本体2の外周部に設けられる擬岩フロート4
2とが採用されている。上記直方体状フロート41は、
内部が空洞を有する合成樹脂製のものが採用され、ボル
ト止め等で浮島本体2の形状保持枠体22に取り付けら
れている。本実施形態においては、直方体状フロート4
1は、長手方向の寸法が浮島本体2の半径よりも若干短
く寸法設定されている。このような直方体状フロート4
1の4個が、浮島本体2の周方向に等しい角度ピッチ
(90°)で配設され、これによって浮島本体2が各直
方体状フロート41に均等に支持されるようにしてい
る。
【0026】上記擬岩フロート42は、外観形状を岩石
に似せて形成されたものであり、上記各直方体状フロー
ト41の径方向の最外側上部にそれぞれボルト止めその
他で固定されている。この擬岩フロート42は、ウレタ
ンフォームやエチレンフォーム等の発泡性合成樹脂から
なるフォーム製フロート42aと、このフォーム製フロ
ート42aの外周面に積層された着色層42bとから構
成されている。
【0027】着色層42bは岩石と同色の塗料をフォー
ム製フロート42aに塗布したり、あるいは岩石と同色
の合成樹脂製シートをフォーム製フロート42aの表面
に貼着することによって形成採用されている。このよう
な擬岩フロート42を採用することによって貯水池Pに
浮かべた人工浮島1の景観が自然にマッチしたものにな
るようにしている。
【0028】また、上記各直方体状フロート41の径方
向の最外側端面には、ワイヤロープ44を係止する係止
部材43がそれぞれ設けられているとともに、この係止
部材43に係止されたワイヤロープ44の先端部にはコ
ンクリートブロックからなるアンカー45が結合されて
いる。ワイヤロープ44の長さ寸法は、貯水池Pの深さ
よりも若干長めに寸法設定されている。従って、人工浮
島1を貯水池Pの所定の位置に浮かべてアンカー45を
池底に沈めることにより、池底に位置したアンカー45
に規制されて人工浮島1が移動しないようになってい
る。
【0029】上記水中ポンプ5は、下端部に取水口53
を有し、かつ、電動モータが内装された筒状のポンプ本
体51と、このポンプ本体51の上端面から上方に向か
って延設された取水導出管52とを備えて形成されてい
る。取水導出管52は、上記形状保持枠体22の装着孔
23(図3)に摺接状態で嵌入され得るように外径寸法
が設定されている。そして、取水導出管52は、それを
根本部分に届くまで装着孔23に嵌入した状態でボルト
止め等によって形状保持枠体22に固定され、これによ
って水中ポンプ5が浮島本体2に装着されるようにして
いる。
【0030】また、上記取水導出管52の先端部には、
取水導出管52の先端開口に対向するように椀を伏せた
形状の伏せ椀部材54が設けられている。そして、取水
導出管52から上方に向かって噴出した水は、上記伏せ
椀部材54の内周面に案内され、円錐状の水幕が形成さ
れた状態で渦巻き状水路3の取水部32に供給されるよ
うになっている。
【0031】また、上記ポンプ本体51内の電動モータ
には、地上に設置された商用電源55からの電力が電源
ケーブル56を介して供給されるようにしてあり、図略
の制御盤のスイッチ操作で電力を電動モータに供給する
ことによって水中ポンプ5が駆動し、これによって取水
口53から貯水池Pの水が吸引され、この水は取水導出
管52を通り、伏せ椀部材54を介して取水部32に供
給されるようになっている。
【0032】従って、人工浮島1を貯水池Pに浮かべた
状態で水中ポンプ5を駆動することにより取水導出管5
2から噴出した水は、取水部32内に供給された後、中
心側低縁部33から渦巻き状水路3内に導出され、この
渦巻き状水路3に案内されつつ順次移動し、外周側低縁
部34から貯水池Pに戻されることになる。
【0033】そして、本発明においては、上記渦巻き状
水路3の底部を形成している植生マット21に水生植物
6が植生されている。本実施形態においては、水生植物
6として根が水底に存在する一方、茎や葉が水上に高く
伸びた、水稲、ガマ、マコモ、アシ、イ、パピルス等の
いわゆる抽水植物が適用されている。このような抽水植
物の種子を渦巻き状水路3の植生マット21上に蒔いて
育成することによって抽水植物を植生マット21に植生
させるようにしている。
【0034】そして、植生マット21上に抽水植物が根
付いた状態では、その根が植生マット21の織り目を通
して貯水池Pの水中にまで伸び、貯水池P内の栄養分を
直接摂取することによって抽水植物の成育が順調に行わ
れるようになっている。
【0035】本発明の人工浮島1は、以上のように構成
されているので、人工浮島1を貯水池Pに浮かべて水中
ポンプ5を駆動させることにより、ポンプ本体51の取
水口53から吸引された貯水池Pの水は、取水導出管5
2を通ってその上端開口から外部に噴出され、伏せ椀部
材54に案内されて渦巻き状水路3の取水部32に導入
される。そして、取水部32に導入された水は、その水
位が仕切り材31の中心側低縁部33を越えると、そこ
を通って渦巻き状水路3に流れ込み、渦巻き状水路3に
案内されつつ自然流になって渦巻き状で漸次径が大きく
なる下流側に向かって緩やかに移動し、最後に最外周部
分の仕切り材31に形成された外周側低縁部34を越え
て貯水池Pに戻される。
【0036】そして、本発明においては、渦巻き状水路
3には抽水植物が植生されているため、水中ポンプ5に
よって取水された水は、その中に含まれる無機質栄養塩
分が渦巻き状水路3に群生した抽水植物によって吸収さ
れて除去されるため、貯水池P内での無機質栄養塩分に
起因したアオコの発生を有効に抑制することが可能にな
る。
【0037】また、取水された水は、まず伏せ椀部材5
4によって薄い幕状に拡散されるため、空気との接触面
積が非常に大きくなり、これによって取水の接触酸化が
有効に行われる。また、渦巻き状水路3に導入された水
は、渦巻き状水路3に案内されつつ長距離に亘って外周
側低縁部34に向かってゆっくりと流下し、この流下過
程での空気との接触によっても接触酸化され、これによ
っても水の浄化が行われる。
【0038】また、渦巻き状水路3を流下する水は、群
生した抽水植物の茎の間を通るため、このときの衝突で
十分撹拌されるため、渦巻き状水路3を流れる水の水質
が均一になる。
【0039】また、渦巻き状水路3の仕切り材31間の
溝幅寸法は、中心側低縁部33側と外周側低縁部34側
とを除いて大部分が同一寸法にしてあるとともに、その
頂部を平準に形成しているため、渦巻き状水路3を挟ん
だ一対の仕切り材31の頂部を案内レールとして利用
し、この案内レールに例えば稲刈り用のバインダ等の農
園芸機械を案内させて走行させ得るようにすることによ
り、抽水植物の刈入れ作業等の農作業を容易に行うこと
が可能になる。
【0040】さらに、渦巻き状水路3は、途中で分岐さ
れることなく一筋道で入口から出口に向かっているた
め、入口側の水質と出口側の水質とを測定することによ
り、この人工浮島1による水質改善効果を定量的に正確
に知ることが可能になり、水質管理を適切に行う上で好
都合である。
【0041】加えて、人工浮島1は、表面が水生植物6
に覆われた状態になるとともに、渦巻き状水路3の外周
部には岩石に模した擬岩フロート42が設けられている
ため、全体的に自然環境とマッチした状態になり、貯水
池Pを優れた景観を有するものにする上での効果は大き
い。
【0042】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0043】(1)上記の実施形態においては、渦巻き
状水路3は、円形渦巻き形状になるように設定されてい
るが、本発明は、渦巻き状水路3が円形渦巻き形状であ
ることに限定されるものではなく、角形渦巻き形状であ
ってもよいし多角形の渦巻き形状であってもよい。また
人工浮島1aを、図4に示すように、全体的に平面視で
矩形状に形成するとともに、上記渦巻状水路3に代えて
ジグザグ状水路3aを採用してもよい。ジグザグ状水路
3aを設けるに当っては、水路の一の曲折部分と他の曲
折部分との間が上記浮島本体2aを横断するように水路
設定するとともに、取水口53を浮島本体2aの中央部
に設け、排水口57を浮島本体2aの互いに対向した外
周部にそれぞれ設ければよい。こうすることによって、
ジグザグ状水路3aが浮島本体2aの全体に亘って形成
された状態になるとともに、取水された水は浮島本体2
aの互いに対向した排水口57から排出され、ジグザグ
状水路3aを有効に利用することが可能になるととも
に、取水および排水による水流バランスが良好になり、
浮島本体2aの浮遊状態を安定させることができる。
【0044】(2)上記の実施形態においては、水生植
物として抽水植物が採用されているが、本発明は水生植
物が抽水植物であることに限定されるものではなく、フ
サモ、キンギョモ等の沈水植物であってもよいし、抽水
植物と沈水植物とを共生させるようにしてもよい。
【0045】(3)上記の実施形態においては、水中ポ
ンプ5は地上の商用電源55から電力を得るようにして
いるが、浮島本体2の景観を損なわない状態で浮島本体
2の適所にソーラーモジュールを配設し、このソーラー
モジュールからの電力で水中ポンプ5を駆動させるよう
にしてもよい。これによって電力費の削減を図ることが
可能になり、人工浮島1の運転コストの低減化が実現す
る。
【0046】(4)上記の実施形態においては、渦巻き
状水路3の両岸に形成された仕切り部材(壁部)31
を、そのまま農園芸作業用機械を走行させるための案内
レールとして利用しているが、これは、仕切り部材31
として板材を適用し、かつ、その頂部が平準に仕上げら
れているとともに、仕切り部材31間の距離を一定に保
持しているからである。従って、壁部の頂部が平準に形
成されていない場合や、壁部がコンクリート製であるよ
うな場合は、壁部の頂部に別途レールを敷設することが
好ましい。また、本発明のレールの敷設(請求項5)
は、壁部(仕切り部材31)の上に別途レールを敷設す
ることの他、仕切り部材31の頂部をそのままレールと
して利用することも含まれる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1記
載の水浄化機能を有する人工浮島は、平板状の浮島本体
と、この浮島本体の上面に形成された水路と、水路に水
を供給する取水手段と、この取水手段によって取水さ
れ、かつ、水路を巡った水を排出する排出部とを備えて
構成したため、浮島本体を水に浮かせた状態で、取水手
段を駆動することにより、取水手段で取水された水を水
路に供給し、この水路を巡って排水部から排出させるよ
うにすることができる。
【0048】そして、水路は、水生植物を植生し得るよ
うに構成したため、この水路に水生植物を植生しておく
ことが可能であり、これによって水路を巡る水は、植物
成育に必要な栄養を運び込んで水生植物を繁茂させると
ともに、水中の無機栄養塩類が水生植物に吸収され、こ
れによって取水の浄化を効率的に行うことができ、しか
も、この浄化された水が、貯水池等の取水源に戻される
ため、取水源の水の浄化を行うことができる。
【0049】さらに、浮島本体の水路を流れる水は、水
路に多数植生した水生植物の茎の間をランダムに通って
流れて乱流が形成され、十分に撹拌されるため、空気と
の接触酸化が均一に行われ、これによって水の浄化を促
進させることができる。
【0050】加えて、人工浮島は、浮島本体に付設され
たフロートによって水に浮くようにしているため、浮島
本体そのものを浮遊構造に構成したものに比較し、フロ
ートの仕様を種々設計することによって、例えば浮島本
体を完全に水上に浮かせ上げたり、あるいは水中に沈め
た状態で浮かせたり、さらに水没させた場合の水深等の
浮島本体の浮上状態を容易に設定することが可能にな
り、水生植物の種類に応じた水深設定を容易に行うこと
ができる。
【0051】また、本発明の請求項2および3記載の水
浄化機能を有する人工浮島によれば、水路を渦巻状(請
求項2)またはジグザグ状(請求項3)に形成したた
め、浮島本体の表面全体に亘って無駄なく水路を形成す
ることが可能であり、これによって水路長が長くなり、
その分長時間に亘って取水を水路に流すことができ、こ
れによって浄化作用を向上させることができる。
【0052】さらに、本発明の請求項4記載の水浄化機
能を有する人工浮島によれば、取水手段およびこの取水
手段によって取水された水を上記水路に導く取水口を上
記浮島本体の中央部に設けたため、重量物からなる取水
手段が浮島本体の中央部に設けられることによって、重
心位置が浮島本体の中央部に設定された状態になるとと
もに、取水によって発生する水流によって浮島本体が水
平方向に向かう力を受けることはなく、これらよって浮
島本体の浮遊状態を安定させることができる。
【0053】請求項5記載の水浄化機能を有する人工浮
島によれば、浮島本体上に水路の両岸を構成する壁部を
設け、この壁部の頂部に農園芸作業用機械の走行を案内
するレールを敷設したため、このレールに案内させてバ
インダ等の農園芸作業用機械を走行させることにより、
水生植物の刈入れ作業等の農園芸作業を容易に行うこと
ができ、人口浮島の植物育成管理の合理化を図る上で有
効である。また、壁部が板材で形成され、その頂部が平
準に形成されている場合は、この板材の頂部をレールと
して利用することができるため、設備コストの軽減化を
図る上で好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工浮島の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】図1に示す人工浮島の平面図である。
【図3】図1のA−A線視図である。
【図4】本発明に係る人工浮島の他の実施形態を示す平
面図である。
【符号の説明】
1,1a 人工浮島 2,2a 浮島本体 21 植生マット 22 形状保持枠体 23 装着孔 3 渦巻き状水路 3a ジグザグ状水路 31 仕切り材(壁部) 32 取水部 33 中心側低縁部 34 外周側低縁部 4 フロート 41 直方体状フロート 42 擬岩フロート 43 係止部材 44 ワイヤロープ 45 アンカー 5 水中ポンプ 51 ポンプ本体 52 取水導出管 53 取水口 54 伏せ椀部材 6 水生植物 P 貯水池 W 貯水

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の浮島本体と、この浮島本体の上
    面に形成された水路と、この水路に水を供給する取水手
    段と、この取水手段によって取水され、かつ、上記水路
    を巡った水を排出する排出部とが備えられてなる水浄化
    機能を有する人工浮島であって、上記浮島本体を水に浮
    かせるフロートが備えられ、上記水路には水生植物が植
    生されていることを特徴とする水浄化機能を有する人工
    浮島。
  2. 【請求項2】 上記水路は、渦巻き状に形成され、上記
    浮島本体の中心部分に取水口および排水口のいずれか一
    方が設けられているとともに、外周部分に他方が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の水浄化機能を
    有する人工浮島。
  3. 【請求項3】 上記水路は、曲折点間が上記浮島本体を
    横断するようにジグザグ状に形成され、上記浮島本体の
    中心部分に取水口および排水口の内のいずれか一方が設
    けられているとともに、互いに対向する外周部分にそれ
    ぞれ他方が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の水浄化機能を有する人工浮島。
  4. 【請求項4】 上記取水口は上記浮島本体の中央部に設
    けられていることを特徴とする請求項2または3記載の
    水浄化機能を有する人工浮島。
  5. 【請求項5】 上記浮島本体上には、上記水路の両岸を
    構成する壁部が設けられ、この壁部の頂部に農園芸作業
    用機械の走行を案内するレールが敷設されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の水浄化機
    能を有する人工浮島。
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