JPH10328636A - 浮体式ゴミ処理施設およびゴミ処分方法 - Google Patents

浮体式ゴミ処理施設およびゴミ処分方法

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JPH10328636A
JPH10328636A JP9140330A JP14033097A JPH10328636A JP H10328636 A JPH10328636 A JP H10328636A JP 9140330 A JP9140330 A JP 9140330A JP 14033097 A JP14033097 A JP 14033097A JP H10328636 A JPH10328636 A JP H10328636A
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JP
Japan
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floating
box
water
refuse
facility
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Pending
Application number
JP9140330A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ishiguro
健 石黒
Ryuichiro Yoshie
龍一郎 義江
Yasuhiko Nakazawa
泰彦 中沢
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Refuse Collection And Transfer (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量発生するゴミの処理を陸上から海上等の
水上で行うことにより、ゴミ処理問題を抜本的に解決す
ることができるとともに、大量発生するゴミの有効利用
を図ることができる浮体式ゴミ処理施設およびゴミ処分
方法を提供すること。 【解決手段】 浮体式ゴミ処理施設1を、水上に浮かぶ
浮体プレート2と、この浮体プレート2に設置されたゴ
ミ処理施設3とから構成することで、大量発生するゴミ
の処理を陸上から海上等の水上で行うことが可能とな
る。また、前記浮体式ゴミ処理施設1で処理されたゴミ
の焼却灰を、水底に次々に設置されるコンクリート製の
函体10…内に次々に投入することで、大量の焼却灰を
次々に処分することができる。さらに、焼却灰で満たさ
れた函体10…は、焼却灰が中詰め材となったコンクリ
ート函体群となって次第に大きくなっていき、巨大な人
口島15となって、そのまま、跡地利用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上等の水上でゴ
ミを処理することができる浮体式ゴミ処理施設およびゴ
ミ処分方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の人口の都市集中、生活水準の向上
は消費財の生産拡大、商品の多様化を誘い、それに伴っ
て都市域住民の日常生活から多種、多様なゴミが多量に
排出され、また一方であらゆる産業がその活動に伴って
ゴミを大量に発生させるようになった。上記のようなゴ
ミは、陸上に設置されたゴミ処理施設において焼却処分
され、埋立処分されるのが一般的である。一方、大都市
圏においては、ゴミの大量発生が益々激化しつつあるの
で、現存のゴミ処理施設では、処理能力がゴミの発生量
に追いつかず、このため、発生したゴミの一部は焼却処
分せずに、所定の場所に投棄しているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、新しいゴミ処
理施設の建設計画も進められてはいるが、大都市圏では
立地難、建設コストの高騰、周辺住民の反対等の問題が
必ずつきまとうので、新しいゴミ処理施設の建設は、非
常に困難である。また、たとえ新しいゴミ処理施設を建
設できたとしても、ゴミの大量発生に伴って、焼却灰が
大量発生する一方で、この焼却灰を埋立る場所も年々少
なくなりつつあるため、ゴミ処理問題の抜本的解決には
なり得ない。また、前記焼却灰を埋立た地盤を有効利用
することも考えられてはいるが、この埋立地盤は極めて
軟弱なため、この地盤を有効利用しようとすれば、地盤
改良などの、莫大な費用と時間を要する施工を行わなけ
ればならないという問題が残る。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、大量発生するゴミの処理を陸上から海上等の水上で
行うことにより、ゴミ処理問題を抜本的に解決すること
ができるとともに、大量発生するゴミの有効利用を図る
ことができる浮体式ゴミ処理施設およびゴミ処分方法を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の浮体式ゴミ処理施設は、複数の
浮体ユニットを接続することによって形成されて、水上
に浮かぶ浮体プレートと、この浮体プレートに設置され
たゴミ処理施設とを備えてなるものである。
【0006】前記浮体ユニットは、例えば造船用等のド
ック内で製造する。そして、このドック内で浮体ユニッ
トを製造した後、該ドック内に注水して浮体ユニットを
浮上させるとともに、前記ドックを解放して浮体ユニッ
トをドックの外側の水(海)上に移動させる工程を順次
繰り返して行うことにより、浮体ユニットを次々に製造
して水(海)上に移動させ、次いで、水(海)上に移動
された浮体ユニットを順次接続することによって前記浮
体プレートを製造する。この浮体プレートは、タグボー
ト等によって曳航されて、水(海)上の所定の位置にア
ンカ等によって浮かんだ状態で固定する。
【0007】その後、前記浮体プレート上に、ゴミ処理
施設を建設する。このゴミ処理施設は、ゴミ焼却設備
と、このゴミ焼却設備で発生した焼却灰を高濃度スラリ
ー化するスラリープラントとを備え、このスラリー化さ
れた焼却灰は、パイプで圧送され、前記浮体式ゴミ処理
施設の近傍の海底に、開口を上方に向けかつ上端部を水
面から突出させた状態で設置されたコンクリート製の函
体内に投入される。
【0008】請求項1の浮体式ゴミ処理施設にあって
は、水上に浮かぶ浮体プレートにゴミ処理施設が設置さ
れているので、大量発生するゴミの処理を陸上から海上
等の水上で行うことが可能となる。したがって、大都市
圏等においても、立地難、建設コストの高騰、周辺住民
の反対等の問題を生じることなく、新しいゴミ処理施設
の建設が可能となる。
【0009】また、浮体プレートを曳航することで、ゴ
ミ処理施設を水(海)上の所望の位置に設けることが可
能となる。さらに、浮体プレートは、複数の浮体ユニッ
トを接続することによって形成されるので、ゴミ処理施
設を建設可能な大型の浮体プレートを容易に形成するこ
とができるとともに、浮体ユニットの接続個数によっ
て、浮体プレートの大きさを容易に調整することができ
る。
【0010】請求項2の浮体式ゴミ処理施設は、請求項
1において、前記浮体プレートが、水上に設けられた道
路から分岐してなる分岐路に接続されているものであ
る。浮体プレートを分岐路に接続する場合着脱可能に接
続する。前記水上に設けられた道路とは、例えば、浮体
式ゴミ処理施設を設置する場所が湾であった場合の、湾
横断道路等である。前記分岐路は、水上に固定式で設置
されたものでもよいし、浮体ユニットを接続することに
よって形成されてなる、水上に浮かぶものであってもよ
い。
【0011】請求項2の浮体式ゴミ処理施設にあって
は、浮体プレートが、水上に設けられた道路の分岐路に
接続されているので、浮体プレートに設置されたゴミ処
理施設に、前記分岐路を通ってトラック等によってゴミ
を搬入することが可能となる。また、ゴミ処理施設で働
く作業者等も、自動車等によって分岐路を通ってゴミ処
理施設と陸上との間を簡単に行き来することが可能とな
る。
【0012】請求項3のゴミ処分方法は、請求項1また
は2記載の浮体式ゴミ処理施設で処理されたゴミの焼却
灰を処分する方法であって、コンクリートで形成された
函体を、前記浮体式ゴミ処理施設の近傍まで曳航する工
程と、前記曳航された函体を、その開口を上方に向けか
つ上端部を水面から突出させた状態で水底に設置する工
程と、前記水底に設置された函体内に前記焼却灰を投入
する工程と、前記水底に複数設置されて、互に隣接する
函体どうしを接続する工程とを有することを特徴として
いる。
【0013】前記函体は、例えば造船用等のドックで製
造する。函体をドック内で製造する場合、例えば、該ド
ック内で、筒状をなすプレキャスト製のコンクリート筒
体を複数軸方向に接続することで有底筒状の函体を製造
する。なお、この函体の底部を構成する筒体は有底筒状
とし、また、前記函体の一端側の開口部には、鉄板等に
よって蓋をしておく。そして、前記ドック内で函体を製
造した後、該ドック内に注入して函体を浮上させるとと
もに、該ドックを解放して函体をドックの外側の水上に
移動させて、該函体をタグボート等によって前記浮体式
ゴミ処理施設の近傍まで曳航する。
【0014】上記のようにして、函体を浮体式ゴミ処理
施設の近傍まで曳航したら、函体の蓋を外して、該函体
内に注入することで、函体をその開口を上方に向けかつ
上端部を水面から突出させた状態で水底に設置する。ま
た、設置された函体の安定性確保のためにアンカ等を併
用する。函体を設置したら、該函体内に焼却灰を投入
し、該函体が焼却灰で満たされたならば、上記と同様に
して次の函体をドックから曳航しきて、該函体を前記焼
却灰で満たされた函体の横に、上記と同様にして設置す
るとともに、これら函体どうしを接続する。
【0015】そして、前記次の函体に焼却灰を投入し、
該次の函体が焼却灰で満たされたならば、さらに次の函
体をドックから曳航しきて、該函体を前記焼却灰で満た
された函体の横に、上記と同様にして設置するととも
に、これら函体どうしを接続する。この工程を順次繰り
返していくことで、函体を次々に接続していきつつ、該
函体に焼却灰を投入していく。
【0016】また、これとは別に、ある所定数の函体を
ドックから次々に曳航してきて、これら函体を水底に互
に接続しつつ設置した後、該函体に焼却灰を投入してい
き、これら函体内が焼却灰で満たされた後、次のある所
定数の函体をドックから曳航してきて、これら函体を互
に接続するとともに、前記焼却灰で満たされた先の函体
に接続しつつ水底に設置して、該函体に焼却灰を投入す
る工程を順次繰り返し行ってもよい。さらに、函体への
焼却灰の投入と、次の函体の設置、接続を併行して行っ
てもよい。
【0017】請求項3のゴミ処分方法にあっては、前記
浮体式ゴミ処理施設で処理されたゴミの焼却灰を、該浮
体式ゴミ処理施設の近傍の水底に設置された函体に投入
するので、焼却灰が大量発生しても、該焼却灰を投入す
べき前記函体を次々に水底に設置していくことで、大量
の焼却灰を次々に処分することができる。また、前記函
体を次々に接続していくとともに、これら函体に焼却灰
を投入していくことで、焼却灰で満たされた函体は、焼
却灰が中詰め材となったコンクリート函体群となって次
第に大きくなっていき、巨大な人口島となる。この人口
島は、コンクリート構造物であるので、地盤改良等も不
要で、そのまま、跡地利用が可能となる。
【0018】請求項4のゴミ処分方法は、請求項3にお
いて、前記水底に設置された函体内に投入される焼却灰
を、スラリー化したものである。焼却灰をスラリー化す
る場合、石炭灰の減容化のために開発された高濃度スラ
リー工法を利用して行う。そして、スラリー化された焼
却灰は、パイプで圧送され、前記水底に設置された函体
内に投入される。
【0019】請求項4のゴミ処分方法にあっては、焼却
灰をスラリー化することで減容化できるので、函体内に
焼却灰を効率的に投入して充填することができる。ま
た、焼却灰をスラリー化することで、パイプ圧送するこ
とができるので、函体内に焼却灰を連続的に投入するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例について説明する。図1は、本発明の浮
体式ゴミ処理施設が海上に設置されている状態を示すも
のであり、この図において符号1,1が浮体式ゴミ処理
施設を示す。この浮体式ゴミ処理施設1は、海上に浮か
ぶ浮体プレート2と、このプレート2に設置されたゴミ
処理施設3とから概略構成されている。
【0021】前記浮体プレート2は、多数の浮体ユニッ
トを接続することによって構成されたもので、以下のよ
うにして製造される。まず図2に示すように、ドック4
内で浮体ユニット5を製作する。このドック4の外側に
は、海6が位置しており、該海6とドック4とは仕切壁
4aによって開放可能に仕切られている。なお、前記浮
体ユニット5は、ドック4の底面に設置された支持台4
b上で製作される。
【0022】次に、図3に示すように、前記ドック4内
に注水して前記浮体ユニット5を支持台4bから浮上さ
せるとともに、前記ドック4の仕切壁4aを開放して浮
体ユニット5を該ドック4の外側の海上にタグボート等
によって引っ張って移動させる。以上で1番目の浮体ユ
ニット5が製作されてドック4の外側の海上に引き出さ
れる。
【0023】次に、前記ドック4の仕切壁4aによって
該ドック4を再び仕切った後、該ドック4内の水を抜き
出して、該ドック4内で2番目の浮体ユニット5を製作
し、さらに、前記仕切壁4aを再び開放して2番目の浮
体ユニット5を該ドック2の外側の海上に移動させるこ
とによって、図4に示すように、2番目の浮体ユニット
5が製作されてドック4の外側の海上に引き出される。
次に、3番目の浮体ユニット5を上記と同様にしてドッ
ク4内で製作するとともに、ドック4の外側の海上に引
き出された1番目の浮体ユニット5と2番目の浮体ユニ
ット5とを接続する。
【0024】同様にして、4番目、5番目……n番目
(nは整数)の浮体ユニット5…を次々にドック4内で
製作した後、これら浮体ユニット5…を該ドック2の外
側の海上に次々に移動させるとともに、ドック2の外側
の海上に引き出された(n−1)番目の浮体ユニット5
どうしを接続することによって、図5に示すような浮体
プレート2を製造する。
【0025】このように、浮体ユニット5…を順次ドッ
ク4で製作するとともに、海上で接続することによっ
て、浮体プレート2を容易に製造することができる。ま
た、浮体ユニット5の接続個数によって、浮体プレート
2の大きさを容易に調整することができる。そして、こ
のようにして浮体プレート2を製造したならば、該浮体
プレート2をタグボート等によって曳航して、海上の所
定の位置にアンカ等によって浮かんだ状態で固定する。
【0026】次に、図1に示すように、前記浮体プレー
ト2上に前記ゴミ処理施設3を建設する。このゴミ処理
施設3は、ゴミ焼却設備3aと、このゴミ焼却設備3a
で発生した焼却灰を高濃度スラリー化するスラリープラ
ント3bとを備えており、このスラリー化された焼却灰
は、パイプで圧送され、後述する函体内に投入されるよ
うになっている。また、前記浮体プレート2は、海上に
設けられた道路7から分岐してなる分岐路8に、着脱自
在に接続されている。前記分岐路8は、海上に固定式で
設置されたものでもよいし、海上に浮かぶものであって
もよい。海上に浮かぶ分岐路8を構築する場合、前記浮
体プレート2を製造した場合と同様に、多数の浮体ユニ
ットを接続することによって構築すればよい。
【0027】上記のように、浮体プレート2に分岐路8
を接続すれば、浮体プレート2上に建設するゴミ処理施
設3の建築資材をトラック等で陸送で搬入することがで
きるとともに、建設されたゴミ処理施設3に、分岐路8
を通ってトラック等によってゴミを搬入することがで
き、さらには、ゴミ処理施設3で働く作業者等も、自動
車等によって分岐路8を通ってゴミ処理施設3と陸上と
の間を簡単に行き来することができる。また、前記浮体
式ゴミ処理施設1は、海上に浮かぶ浮体プレート2にゴ
ミ処理施設3を設置したものであるので、大量発生する
ゴミの処理を陸上から海上等の水上で行うことができ
る。したがって、大都市圏等においても、立地難、建設
コストの高騰、周辺住民の反対等の問題を生じることな
く、新しいゴミ処理施設の建設が可能となる。
【0028】次に、前記浮体式ゴミ処理施設1で処理さ
れたゴミの焼却灰を処分する方法について説明する。本
例では、前記焼却灰を、コンクリートで形成され、開口
を上方に向けかつ上端部を水面から突出させた状態で海
底に設置された函体に投入することで処分するが、ま
ず、前記函体の製造から該函体の海底への設置までの方
法について説明する。
【0029】すなわちまず、図6に示すように、函体1
0をドック11で製造する。この函体10を製造するに
は、四角筒状をなす複数のプレキャスト製のコンクリー
ト筒体10a…を軸方向に接続していくことで製造す
る。コンクリート筒体10a…を接続する場合、まず、
函体10の底部を構成するコンクリート筒体10aを有
底筒状とし、この有底筒状のコンクリート筒体10a
に、筒状のコンクリート筒体10a…を順次接続すると
ともに、互に隣接するコンクリート筒体10a,10a
の接合面に防水処理を施す。なお、コンクリート筒体1
0a,10aどうしを接続する場合、例えば、シールド
工法に使用されるセグメントどうしの接合技術を応用す
ればよい。上記のようにして函体10を製造したなら
ば、該函体10の開口部に、鉄板等によって蓋12をし
ておく。
【0030】次いで、図7に示すように、前記ドック1
1の水門11aを解放することで、該ドック11内に注
入して函体10を浮上させるとともに、該函体10をド
ック11の外側の海上に移動させて、図8に示すよう
に、タグボート13によって前記浮体式ゴミ処理施設1
の近傍まで曳航する。そして、函体10を浮体式ゴミ処
理施設1の近傍まで曳航したら、図9に示すように、函
体10の蓋12を外して、該函体10内に注入すること
で、函体10をその開口を上方に向けかつ上端部を水面
から突出させた状態で海底に設置する。なお、この設置
にはクレーンを使用し、設置された函体10の安定性確
保のためにアンカ等を併用する。
【0031】同様にして、次々に函体10をドック4内
で製造し、これら製造された函体10を次々に浮体式ゴ
ミ処理施設1の近傍まで曳航し、海底に設置していく。
函体10…を海底に設置していく際には、該設置すべき
函体10を先に設置された函体10に接続しながら設置
していく。この函体10,10どうしの接続は、例え
ば、シールド工法に使用されるセグメントどうしの接合
技術を応用したり、また、函体10の外周部にほぞとほ
ぞ穴を形成しておき、これらを結合することで行っても
よい。
【0032】そして、所定数の函体10…を設置、接続
したならば、図10に示すように、該函体10…内に、
焼却灰を投入する。この焼却灰は、スラリープラント3
bでスラリー化されたもので、パイプ14で圧送され、
前記函体10…内に投入される。このように、焼却灰は
スラリー化されることで減容化されるので、該焼却灰を
函体10…内に効率的に投入して充填することができ
る。また、焼却灰をスラリー化することで、パイプ圧送
することができるので、函体10…内に焼却灰を連続的
に投入することができる。
【0033】一方、前記焼却灰の投入処分と併行して、
次の函体の製造、曳航、設置、接続を行っていき、前記
函体10…が焼却灰で満たされたならば、次の函体10
…に焼却灰を投入していくことで、連続的な焼却灰の投
入処分が可能となる。したがって、焼却灰が大量発生し
ても、該焼却灰を次々に処分することができる。そし
て、焼却灰で満たされた函体10…は、焼却灰が中詰め
材となったコンクリート函体群となって次第に大きくな
っていき、巨大な人口島15となっていく。この人口島
15は、コンクリート構造物であるので、地盤改良等も
不要で、そのまま、跡地利用が可能となる。
【0034】このような人口島15は、回りを海に囲ま
れるので、マリンレジャーのための施設を建設するのに
好適であり、また、前記分岐路8を延長して、該人口島
15に接続すれば、人口島15への行き来も簡単に行う
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の浮体式ゴミ処理施設は、水上に浮かぶ浮体プレート
と、この浮体プレートに設置されたゴミ処理施設とを備
えたものであるから、大量発生するゴミの処理を陸上か
ら海上等の水上で行うことが可能となり、よって、大都
市圏等においても、立地難、建設コストの高騰、周辺住
民の反対等の問題を生じることなく、新しいゴミ処理施
設の建設が可能となる。また、浮体プレートを曳航する
ことによって、ゴミ処理施設を海上の所望の位置に設け
ることもできる。
【0036】また、前記浮体プレートは、複数の浮体ユ
ニットを接続することによって形成されるので、ゴミ処
理施設を建設可能な大型の浮体プレートを容易に形成す
ることができるとともに、浮体ユニットの接続個数によ
って、浮体プレートの大きさを容易に調整することがで
きる。
【0037】請求項2の浮体式ゴミ処理施設は、請求項
1において、前記浮体プレートが、水上に設けられた道
路から分岐してなる分岐路に接続されているものである
から、浮体プレートに設置されたゴミ処理施設に、前記
分岐路を通ってトラック等によってゴミを搬入すること
が可能となるとともに、ゴミ処理施設で働く作業者等
も、自動車等によって分岐路を通ってゴミ処理施設と陸
上との間を簡単に行き来することが可能となる。
【0038】請求項3のゴミ処分方法は、前記浮体式ゴ
ミ処理施設で処理されたゴミの焼却灰を処分するに際
し、コンクリートで形成された函体を、浮体式ゴミ処理
施設の近傍まで曳航し、該曳航された函体を、その開口
を上方に向けかつ上端部を水面から突出させた状態で水
底に設置し、この水底に設置された函体内に前記焼却灰
を投入するので、焼却灰がゴミ処理施設で大量発生して
も、前記函体を次々に曳航して水底に設置していくこと
で、大量の焼却灰を次々に処分することができ、よっ
て、近年のゴミ処理問題の抜本的解決になり得るものと
なる。
【0039】また、前記水底に設置された複数の函体を
接続し、これら函体に焼却灰を投入するので、焼却灰で
満たされた函体は、焼却灰が中詰め材となったコンクリ
ート函体群となって次第に大きくなっていき、巨大な人
口島となる。この人口島は、コンクリート構造物である
ので、地盤改良等も不要で、そのまま、跡地利用するこ
とができる。つまり、大量発生するゴミの焼却灰を、前
記中詰め材といった新たな建築資材として有効利用する
ことができる。
【0040】請求項4のゴミ処分方法は、請求項3にお
いて、前記水底に設置された函体内に投入される焼却灰
を、スラリー化したものであるから、焼却灰は減容化さ
れて、函体内に投入されることになり、よって、焼却灰
を効率的に投入して充填することができる。また、焼却
灰をスラリー化することで、パイプ圧送することができ
るので、函体内に焼却灰を連続的に投入することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮体式ゴミ処理施設の一例を示すもの
で、該浮体式ゴミ処理施設が海上に設置されている状態
を示す斜視図である。
【図2】本発明の浮体式ゴミ処理施設を構成する浮体プ
レートを製造する方法を説明するためのもので、ドック
内で浮体ユニットを製造した状態を示す断面図である。
【図3】同、ドック外の海上に浮体ユニットを移動させ
た状態を示す断面図である。
【図4】同、浮体ユニットどうしを連結した状態を示す
断面図である。
【図5】同、浮体プレートを示す断面図である。
【図6】本発明のゴミ処分方法の一例を説明するための
もので、ゴミを投入する函体をドック内で製造している
状態を示す断面図である。
【図7】同、製造された函体をドック内で浮上させてい
る状態を示す断面図である。
【図8】同、函体を曳航している状態を示す断面図であ
る。
【図9】同、函体を海底に設置している状態を示す断面
図である。
【図10】同、函体に焼却灰を投入している状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 浮体式ゴミ処理施設 2 浮体プレート 3 ゴミ処理施設 7 道路 8 分岐路 10 函体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の浮体ユニットを接続することによ
    って形成されて、水上に浮かぶ浮体プレートと、この浮
    体プレートに設置されたゴミ処理施設とを備えたことを
    特徴とする浮体式ゴミ処理施設。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の浮体式ゴミ処理施設にお
    いて、 前記浮体プレートが、水上に設けられた道路から分岐し
    てなる分岐路に接続されていることを特徴とする浮体式
    ゴミ処理施設。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の浮体式ゴミ処理
    施設で処理されたゴミの焼却灰を処分する方法であっ
    て、 コンクリートで形成された函体を、前記浮体式ゴミ処理
    施設の近傍まで曳航する工程と、 前記曳航された函体を、その開口を上方に向けかつ上端
    部を水面から突出させた状態で水底に設置する工程と、 前記水底に設置された函体内に前記焼却灰を投入する工
    程と、 前記水底に複数設置されて、互に隣接する函体どうしを
    接続する工程とを有することを特徴とするゴミ処分方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のゴミ処分方法において、 前記水底に設置された函体内に投入される焼却灰は、ス
    ラリー化されたものであることを特徴とするゴミ処分方
    法。
JP9140330A 1997-05-29 1997-05-29 浮体式ゴミ処理施設およびゴミ処分方法 Pending JPH10328636A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113654049A (zh) * 2021-08-30 2021-11-16 北京丰润铭科贸有限责任公司 一种用于处理沿海城市固废垃圾的方法

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