JPH10326732A - 焦点位置検出装置、露光装置及び露光方法 - Google Patents

焦点位置検出装置、露光装置及び露光方法

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JPH10326732A
JPH10326732A JP9149871A JP14987197A JPH10326732A JP H10326732 A JPH10326732 A JP H10326732A JP 9149871 A JP9149871 A JP 9149871A JP 14987197 A JP14987197 A JP 14987197A JP H10326732 A JPH10326732 A JP H10326732A
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substrate
optical system
projection optical
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JP9149871A
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Kiyoshi Kogure
清 小暮
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • GPHYSICS
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低廉かつ簡素な構成でありながら、精度の高い
焦点検出を達成することのできる焦点位置検出装置及び
焦点位置検出方法、並びに露光装置及び露光方法を提供
する。 【解決手段】温度センサ108の測定結果に基づいて、
開口部104aと検出光ILの像との位置関係を補正す
るステップモータ109,111によって補正され、受
光素子105が受光した位置関係に応じた信号に基づい
て、基板Wの上面の、主対物レンズPLの光軸AXに対
する位置を検出するので、主対物レンズPLによりレン
ズホルダ23が加熱されて熱膨張を生じても、かかる熱
膨張に基づく検出光ILの光路シフトが補正され、それ
により精度の高い焦点位置検出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦点位置検出装置
及び焦点検出方法に関し、特に、半導体または、液晶表
示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に使用
される露光装置において用いられる焦点位置検出装置及
び焦点位置検出方法に関し、更にかかる焦点位置検出を
行う露光装置及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体素子等を製造するための
フォトリソグラフィ工程(マスクパターンのレジスト像
を基板上に形成する工程)では、マスクとしてのレチク
ルのパターンを投影光学系を介して、フォトレジストが
塗布された基板(又はウエハ等)上に露光する投影露光
装置(ステッパー等)が使用されている。
【0003】一般的な投影露光装置において、レチクル
に描画されたパターンは、投影光学系により1/5〜1
/4に縮小されて、基板上に露光転写される。その際、
レチクル及び基板を載せたステージは、光軸に垂直な方
向にはレーザ干渉計により精密に位置決めされ、また光
軸の方向にもAFセンサを用いて高さ決めされる。
【0004】また、基板の表面における、光軸に対する
垂直な面からのズレ量をレベリングセンサにより検知
し、基板の傾きを修正する。更に、基板とレチクルの相
対位置も、アライメントセンサにより精密に位置決めさ
れる。
【0005】投影露光装置においてこのように各種セン
サを用いて、レチクルと基板の位置や姿勢を正確に測定
するのは、基板に露光転写すべきレチクルの描画パター
ンが、極めて微細だからである。即ち、近年においては
ULSIの集積度が更に高まり、例えば0.35ミクロ
ン以下の線幅を有するパターンをウエハに形成すること
が要求されているのである。
【0006】従って、レチクルや基板の位置決めを極め
て精密に行うべく、基板ステージやレチクルステージの
位置決め精度の要求が非常に厳しいものとなっている。
また、高解像度を求めるべく、投影光学系の開口数が増
大し、焦点深度が浅くなり、AFやレベリングに対する
精度の要求も更に過酷となっている。同様に、レチクル
とウエハとの相対位置に関するアライメント誤差の許容
範囲も極めて制限されている。
【0007】ここで、従来技術による焦点位置検出装置
の一つである斜入射AFセンサを、図面を用いて説明す
る。図6は、従来技術による斜入射AFセンサの概略図
である。図6において、投影レンズPLは、レンズホル
ダ23により支持されている。斜入射AFセンサは、投
射光学系としての光源101及び送光スリット102
と、結像光学系ILと、反射鏡103と、受光部として
の受光スリット104及び受光素子105とから構成さ
れている。なお、光源101と送光スリット102は、
レンズホルダ23の右方部23aに配置され、結像光学
系ILと反射鏡103と受光スリット104と受光素子
105は、レンズホルダ23の左方部23b内に配置さ
れている。
【0008】かかる斜入射AFセンサにおいて、光源1
01から基板Wに対して斜めに投射された検出光(光ビ
ーム)ILは、送光スリット102を通過した後、基板
W上で反射する。更にこの反射光は、結像光学系IOS
を通過し、更に反射鏡103において反射し、受光スリ
ット104を通過し、受光素子105に入射するように
なっている。受光スリット104は、結像光学系IOS
に関して、基板Wの反射点と光学的にほぼ共役な位置に
配置されている。なお、基板W上では、光源101から
投射された検出光により、送光スリット102を通過し
た矩形スリット状のパターン像が形成される。この検出
光のパターンは、結像光学系IOSを通過した後に、受
光スリット104の開口部104aの矩形スリット形状
と合致する形状を有する。
【0009】従来技術によるこの斜入射AFセンサの動
作について説明する。まず、基板ステージWST上に置
かれた基板ホルダWHに保持された基板W上の、投影光
学系PLの光軸と一致する点Pに、投影光学系PLが合
焦しているものとする。
【0010】このように基板Wの上面が合焦位置にある
場合において、送光スリット102を通過した検出光
が、点Pにおいて反射しかつ反射鏡103において反射
した後、基板W上における矩形スリット状のパターン像
が、受光スリット104の開口部104aに対して完全
に重合するように、反射鏡103の反射角度が調整され
ている。従って、基板Wの上面が合焦位置にある場合、
受光スリット104を通過し受光素子105により検出
される検出光の光量は最大となる。
【0011】図7は、斜入射AFセンサの原理を示す図
である。検出光ILが入射角度θで基板Wに入射してい
るとする。基板Wが、点線で示す合焦位置から上方にず
れ量δだけずれて実線で示す位置になったとすると、検
出光ILの基板W上における反射位置が点Pから点P1
にシフトすると共に、反射後における検出光IL1の光
路もずれ量δに対応する量だけ上方にシフトする。
【0012】このように検出光ILの光路がシフトする
と、反射鏡103にて反射された検出光IL1は、受光
スリット104のスリットに対して、ずれ量δに対応す
る量だけずれ、それにより検出光IL1のパターンの一
部または全部が遮光されるため、受光素子105の受光
量が減少する。減少した受光量は、基板Wのずれ量δに
比例するので、受光素子105の出力に基づき、CPU
106において合焦位置からの基板Wのずれ量δを求め
ることができる。CPU106が、アクチュエータ10
7を駆動してウエハステージWSTをずれ量δだけ下方
に移動させれば、基板Wの上面は合焦位置に一致する。
なお、このような位置検出方法は、例えば特開昭62−
299716号等において詳細に開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、投影光学系
PLは、ガラス等の透明な硝材からできてはいるが、完
全に露光光を透過させることはできず、わずかに露光光
を吸収する。吸収された露光光は熱に変換され、投影光
学系PLからレンズホルダ23に伝達される。かかる熱
により、レンズホルダ23は熱膨張する。
【0014】レンズホルダ23が熱膨張すると、レンズ
ホルダ23内に配置された斜入射AFセンサの各構成要
素の位置関係に狂いが生じる。より具体的には、レンズ
ホルダ23が熱膨張すると、その右方部23aと左方部
23bとは、互いに離れる方向に変位する。
【0015】従って、レンズホルダ23の熱膨張によ
り、右方部23aに取り付けられた光源101及び送光
スリット102が光軸から図中右方に離れるため、たと
え基板Wが合焦位置にあったとしても、光源101から
投射される検出光は、基板W上で点Pより右方において
反射する。
【0016】加えて、レンズホルダ23の熱膨張によ
り、左方部23bに取り付けられた結像光学系IOS
と、反射鏡103と、受光スリット104と、受光素子
105も光軸から図中左方に離れるため、基板W上で反
射した検出光ILは、反射鏡103上で本来反射すべき
位置より右方で反射し、更に受光スリット104で遮光
されるので、受光素子105が受光する検出光ILの光
量は更に減少し、それにより検出誤差を生じることとな
る。
【0017】かかる焦点位置の検出誤差は、通常の光学
機器においては無視できる程度に小さいものであるが、
上述したように、線幅の極めて小さいパターンを投影光
学系を介して露光する露光装置においては、不良基板を
製造する一つの要因となり得る。したがって、このよう
な検出誤差を極力排除する必要がある。
【0018】ここで、このような熱膨張の影響を回避す
る一つの技術として、投影光学系PLを例えば液冷する
ことにより、レンズホルダ23への熱伝導を防止するこ
とも考えられる。しかしながら、投影光学系PLを液冷
する装置は複雑であり、また高価であることから露光装
置の製造コストを上昇させることになる。
【0019】一方、このような熱膨張の影響を回避する
別な技術としては、レンズホルダ23を熱膨張の低い材
料(例えばインバー等)により形成することも考えられ
る。しかしながら、熱膨張の低い材料は単価が高く、よ
って露光装置の製造コストを上昇させることになる。
【0020】そこで、本願発明は、低廉かつ簡素な構成
でありながら、精度の高い焦点検出を達成することので
きる焦点位置検出装置及び焦点位置検出方法、並びに露
光装置及び露光方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本願発明の焦点位置検出装置は、主対物レンズ(P
L)の光軸(AX)に対して斜め方向から被検査面
(W)上で所定形状を持つパターン光(IL)を投射す
る投射光学系(101,102)と、被検査面(W)で
反射されたパターン光(IL)の像を結像する結像光学
系(IOS)と、被検査面(W)と光学的にほぼ共役な
位置に設けられ、所定形状の開口部(104a)を有す
る受光側遮光部(104)と、受光側遮光部(104)
を通過したパターン光(IL)を受光し、開口部(10
4a)とパターン光(IL)の像との位置関係に応じた
信号を受光する受光部(105)と、少なくとも、投射
光学系(101,102)と、結像光学系(IOS)
と、受光側遮光部(104)と、受光部(105)との
何れか一つを主対物レンズ(PL)の側面に保持する保
持部材(23)と、保持部材(23)の温度を測定する
温度センサ(108)と、記温度センサ(108)の測
定結果に基づいて、開口部(104a)とパターン光
(IL)の像との位置関係を補正する補正部(106,
110)とを有し、補正部(106,110)によって
補正され受光部(105)が受光した位置関係に応じた
信号に基づいて、被検査面(W)の、主対物レンズ(P
L)の光軸(AX)に対する位置を検出することを特徴
とする。
【0022】本願発明の焦点位置検出装置によれば、温
度センサ(108)の測定結果に基づいて、開口部(1
04a)とパターン光(IL)の像との位置関係を補正
する補正部(106、110)によって補正され、受光
部(105)が受光した位置関係に応じた信号に基づい
て、被検査面(W)の、主対物レンズ(PL)の光軸
(AX)に対する位置を検出するので、主対物レンズ
(PL)により保持部材(23)が加熱されて熱膨張を
生じても、かかる熱膨張に基づくパターン光(IL)の
光路シフトが補正され、それにより精度の高い焦点位置
検出が可能となる。
【0023】本願発明の露光装置は、マスク(30)に
形成されたパターンを基板(W)上に結像させる主対物
レンズ(PL)と、主対物レンズ(PL)の光軸(A
X)に対して斜め方向から基板(W)の被検査面上で所
定形状を持つパターン光(IL)を投射する投射光学系
(101,102)と、被検査面(W)で反射されたパ
ターン光(IL)の像を結像する結像光学系(IOS)
と、被検査面(W)と光学的にほぼ共役な位置に設けら
れ、所定形状の開口部(104a)を有する受光側遮光
部(104)と、受光側遮光部(104)を通過したパ
ターン光(IL)を受光し、開口部(104a)とパタ
ーン光(IL)の像との位置関係に応じた信号を受光す
る受光部(105)と、少なくとも、投射光学系(10
1,102)と、結像光学系(IOS)と、受光側遮光
部(104)と、受光部(105)との何れか一つを主
対物レンズ(PL)の側面に保持する保持部材(23)
と、保持部材(23)の温度を測定する温度センサ(1
08)と、温度センサ(108)の測定結果に基づい
て、開口部(104a)とパターン光(IL)の像との
位置関係を補正する補正部(106,110)とを有
し、補正部(106,110)によって補正され受光部
(105)が受光した位置関係に応じた信号に基づい
て、被検査面(W)の高さ位置を検出することを特徴と
する。
【0024】本願発明の露光装置によれば、温度センサ
(108)の測定結果に基づいて、開口部(104a)
とパターン光(IL)の像との位置関係を補正する補正
部(106,110)によって補正され、受光部(10
5)が受光した位置関係に応じた信号に基づいて、被検
査面(W)の、主対物レンズ(PL)の光軸(AX)に
対する位置を検出するので、主対物レンズ(PL)によ
り保持部材(23)が加熱されて熱膨張を生じても、か
かる熱膨張に基づくパターン光(IL)の光路シフトが
補正され、それにより精度の高い焦点位置検出が可能と
なる。
【0025】本願発明の露光装置は、マスク(30)に
形成されたパターンの像を基板(W)に投影する投影光
学系(PL)と、基板(W)上の少なくとも一つの計測
点に対して光を投射し、その投射された光における基板
(W)からの反射光を受光することにより、投影光学系
(PL)の光軸方向に関する基板(W)の位置を検出す
る検出装置(101,102,IOS、104,10
5)と、検出装置(101,102,IOS、104,
105)の少なくとも一つの光学素子を投影光学系(P
L)の鏡筒と一体に保持する保持部材(23)と、保持
部材(23)の温度を測定する温度センサ(108)
と、検出装置(101,102,IOS、104,10
5)と温度センサ(108)の各出力に基づいて、基板
(W)と投影光学系(PL)の像面とを相対移動する移
動装置(111)を備えたことを特徴とする。
【0026】本願発明の露光装置によれば、検出装置
(101,102,IOS、104,105)と温度セ
ンサ(108)の各出力に基づいて、基板(W)と投影
光学系(PL)の像面とを相対移動する移動装置(11
1)を備えているので、投影光学系(PL)により保持
部材(23)が加熱されて熱膨張を生じても、かかる熱
膨張に基づく検出装置(101,102,IOS、10
4,105)の検出誤差が補正され、それにより精度の
高い焦点位置検出が可能となる。
【0027】本願発明の、投影光学系(PL)によって
投影されるパターンの像で基板(W)を露光する露光方
法は、投影光学系(PL)の鏡筒に設けられた少なくと
も一つの光学部材を有する検出装置(101,102,
IOS、104,105)によって、基板(W)上に光
ビーム(IL)を投射するとともに、基板(W)からの
反射光を受光し、基板(W)の投影光学系(PL)の光
軸方向の位置を検出する工程と、投影光学系(PL)と
少なくとも一つの光学部材(101,102,IOS、
104,105)との相対的な位置変化による検出装置
の受光面(105)上での反射光(IL)のシフトによ
って生じる検出装置(101,102,IOS、10
4,105)の検出誤差と、検出された位置とに基づい
て、基板(W)と投影光学系(PL)の像面とを相対移
動する工程とを含むことを特徴とする。
【0028】本願発明の露光方法によれば、投影光学系
(PL)と少なくとも一つの光学部材(101,10
2,IOS、104,105)との相対的な位置変化に
よる検出装置の受光面(105)上での反射光(IL)
のシフトによって生じる検出装置(101,102,I
OS、104,105)の検出誤差と、検出された位置
とに基づいて、基板(W)と投影光学系(PL)の像面
とを相対移動する工程とを含んでいるので、例えば投影
光学系(PL)の熱膨張に基づき、投影光学系(PL)
と少なくとも一つの光学部材(101,102,IO
S、104,105)との間に、相対的な位置変化が生
じても、かかる位置変化に基づく反射光のシフトにより
生じた検出誤差を補正でき、それにより精度の高い焦点
位置検出が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1に示した露
光システムとしての投影露光装置は、マスクとしてのレ
チクルと感光基板とを、レチクル上の照明領域に対して
同期して走査しながら露光する走査型エキシマステッパ
の一例である。図1に示したように、一般に、ステッパ
は、恒温チャンバ1の中に設置されている。恒温チャン
バ1内では、通常のクリーンルームよりも精度の高い温
度制御がなされており、例えば、クリーンルームの温度
制御が±2〜3℃の範囲であるのに対して、恒温チャン
バ1内では±0.1℃以内に保たれている。
【0030】また、図示したエキシマステッパは、ダウ
ンフロー型のステッパであり、空気中に浮遊する粒子が
装置に付着するのを防止するためにチャンバ1の天井に
空気吹き出し口2が設置されており、図中矢印で示した
ように吹き出し口2から投影露光系PLの光軸に沿って
チャンバ床方向に温度制御された空気流が移動する。チ
ャンバ1,特に投影光学系を含む露光装置本体部に、ク
リーンルーム内に浮遊する異物(ゴミ)、硫酸イオンや
アンモニウムイオン等が流入するのを防止するため、H
EPA(又はULPA)フィルタ、及びケミカルフィル
タが、チャンバ1の空気取り入れ口または吹き出し口2
の近傍に配置されている。
【0031】図1の走査型投影露光装置は、KrF、A
rF等のエキシマレーザである光源及び照明光学系(不
図示)、レチクル30を走査方向に移動するレチクルス
テージRST、投影光学系PL、基板Wを移動する基板
ステージWST、基板の位置合わせ用のアライメント系
(14〜18)等から主に構成されている。また、照明
光学系は、フライアイレンズ、コンデンサレンズ等から
なり、最終的にコンデンサレンズ3を介してレチクル3
0を照明している。照明光学系は、光源からの照明光
で、回路パターン等が描かれたマスクであるレチクル3
0をほぼ照度均一かつ所定の立体角で照明する。これら
の図示しない光源及び照明光学系は、一般に、図中、レ
チクル30の上方又は光学反射系を用いる場合にはレチ
クルステージRSTの側方に配置されている。特に、光
源はチャンバ1の外側に配置される。
【0032】レチクルステージRSTは、投影光学系P
Lの光軸AX上であって投影光学系PLとコンデンサレ
ンズ3との間に設置され、リニアモータ等で構成された
レチクル駆動部(不図示)により、走査方向(X方向)
に所定の走査速度で移動可能である。レチクルステージ
RSTはレチクル30のパターンエリア全面が少なくと
も投影光学系の光軸AXを横切るだけのストロークで移
動する。レチクルステージRSTは、X方向端部に、干
渉計6からのレーザビームを反射する移動鏡5を固定し
て備え、レチクルステージRSTの走査方向の位置は干
渉計6によって、例えば、0.01μm単位で測定され
る。干渉計6による測定結果は、ステージ制御系20に
送られ、常時レチクルステージRSTの高精度な位置決
めが行われる。レチクルステージRST上には、レチク
ルホルダRHが設置され、レチクル30がレチクルホル
ダRH上に設置される。レチクル30は、図示しない真
空チャックによりレチクルホルダRHに吸着保持されて
いる。また、レチクルステージRSTの上方には、光軸
AXを挟んで対向するレチクルアライメント顕微鏡4が
装着されている。この2組の顕微鏡4によりレチクル3
0に形成された基準マークを観察して、レチクル30が
所定の基準位置に精度良く位置決められるようにレチク
ルステージRSTの初期位置を決定する。従って、移動
鏡5と干渉計6によりレチクル30の位置を測定するだ
けでレチクル30の位置を十分高精度に調整できる。
【0033】レチクル30は、レチクルステージRST
上で、レチクル30の走査方向(X方向)に対して垂直
な方向(Y方向)を長手とする長方形(スリット状)の
照明領域で照明される。この照明領域は、レチクルステ
ージの上方であってかつレチクル30と共役な面または
その近傍に配置された視野絞り(不図示)により画定さ
れる。
【0034】レチクル30を通過した照明光は投影光学
系(主対物レンズ)PLに入射し、投影光学系PLによ
るレチクル30の回路パターン像が基板W上に形成され
る。投影光学系PLには、複数のレンズエレメントが光
軸AXを共通の光軸とするように鏡筒に収容されてい
る。投影光学系PL(鏡筒)は、その外周部であって光
軸方向の中央部にフランジ24を備え、フランジ部24
により、保持部材としてのレンズホルダ23に固定され
ている。
【0035】基板上に投影されるレチクル30のパター
ン像の投影倍率は、レンズエレメントの倍率及び配置に
より決定される。レチクル30上のスリット状の照明領
域(中心は光軸AXにほぼ一致)内のレチクルパターン
は、投影光学系PLを介して基板W上に投影される。基
板Wは投影光学系PLを介してレチクル30とは倒立像
関係にあるため、レチクル30が露光時に−X方向(又
は+X方向)に速度Vrで走査されると、基板Wは速度
Vrの方向とは反対の+X方向(又は−X方向)にレチ
クル30に同期して速度Vwで走査され、基板W上のシ
ョット領域の全面にレチクル30のパターンが逐次露光
される。走査速度の比(Vr/Vw)は、投影光学系P
Lの縮小倍率で決定される。
【0036】基板Wは、基板ステージWST上に保持さ
れた基板ホルダ(不図示)に真空吸着されている。基板
ステージWSTは、前述の走査方向(X方向)の移動の
みならず、基板W上の複数のショット領域をそれぞれ走
査露光できるよう、走査方向と垂直な方向(Y方向)に
も移動可能に構成されており、基板W上の各ショット領
域を走査する動作と、次のショット領域の露光開始位置
まで移動する動作を繰り返す。モータ等の基板ステージ
駆動部(不図示)により基板ステージWSTは駆動され
る。基板ステージWSTは、前記比Vr/Vwに従って
移動速度が調節され、レチクルステージRSTと同期さ
れて移動する。基板ステージWSTの端部には移動鏡8
が固定され、干渉計9からのレーザビームを移動鏡8に
より反射し、反射光を干渉計9によって検出することに
よって基板ステージWSTのXY平面内での座標位置が
常時モニタされる。移動鏡8からの反射光は干渉計9に
より、例えば0.01μm程度の分解能で検出される。
干渉計9及びレチクルステージRSTの干渉計6は、投
影光学系PL等の装置の他の部品と相対的に振動するこ
とを防止するためにレンズホルダ23上に設置されてい
る。
【0037】投影露光装置では、基板W上にすでに露光
により形成されたパターンに対して、新たなパターンを
精度良く重ねて露光する機能がある。この機能を実行す
るため、投影露光装置は基板W上の位置合わせ用のマー
クの位置を検出して、重ね合わせ露光を行う位置を決定
する機能(基板アライメント系)を備える。本例では、
この基板アライメント系として、投影光学系PLとは別
に設けられた光学式アライメント系(14〜18)を備
えている。この基板アライメント系の光源13としてレ
ーザ、あるいはハロゲンランプ等が使用される。
【0038】図2は、本願発明の第1の実施の形態にか
かる斜入射AFセンサの概略図である。図2に示す本実
施の形態においては、図6の従来技術と異なる点を中心
に説明し、共通する点については説明を省略する。な
お、投射光学系光源101と送光スリット102とによ
り投射光学系を構成し、受光スリット104により受光
側遮光部を構成し、受光素子105により受光部を構成
する。また、CPU106と、反射鏡制御装置110と
により補正部を構成する。
【0039】図2において、投影光学系PLのフランジ
24の近くであって、レンズホルダ23の中央円筒部2
3cの上端に、接触型の温度センサ108を接着してい
る。温度センサ108は、レンズホルダ23の表面温度
を測定し、反射鏡制御装置110に、測定した温度に対
応する電気的信号を出力する。反射鏡制御装置110
は、反射鏡103に連結されたステップモータ109
に、駆動信号を出力する。なお、このステップモータ1
09として、従来技術において用いられている反射鏡1
03の角度調整用モータを用いることができる。
【0040】図2に示す第1の実施の形態の動作につい
て説明する。まず補正制御に必要な、温度と補正量との
相関関係を求める。より具体的には、レンズホルダ23
が室温であるときに、基板Wの上面を合焦位置に一致さ
せる。その状態から、投影光学系PLに例えば露光光を
照射することにより加熱し、投影光学系PLから伝導さ
れる熱によりレンズホルダ23の温度を上昇させる。上
昇したレンズホルダ23の温度を温度センサ108で測
定し、かつレンズホルダ23の熱膨張に基づき減少した
受光素子105の受光量が本来の受光量となるように、
反射鏡103を図2において反時計周りに回転させ、温
度と反射鏡103の回転角度との相関関係を求める。こ
の相関関係はCPU106に記憶される。なお、この相
関関係は、レンズホルダ23の熱膨張率や形状等に基づ
くシミュレーション計算によって求めることもできる。
【0041】CPU106に記憶された相関関係に基づ
き、反射鏡制御装置110は、露光動作に先立つ焦点位
置検出時に、温度センサ108の検出した温度に対応す
る回転角度だけ反射鏡103を回転させる。それによ
り、レンズホルダ23の熱膨張に基づきシフトした検出
光ILの光路が補正変更され、受光スリット104に対
して、熱膨張が生じなければ照射されたであろう本来の
位置に、検出光ILが照射されるようになる。従って、
かかる状態で開口部104aを通過した検出光ILの光
量を、受光素子105を用いて測定すれば、基板Wの位
置ずれ量に基づき減少した本来の受光量を測定すること
となり、それにより基板Wの位置ずれ量を精度良く検出
することができる。
【0042】図3は、本実施の態様にかかる焦点位置検
出方法を用いた露光方法を説明するフローチャートであ
る。図3において、ステップS101において、温度セ
ンサ108を用いて、レンズホルダ23の温度測定を行
う。続くステップS102において、上述したように、
測定したレンズホルダ23の温度に対応した回転角度で
反射鏡103を回転させる。
【0043】更に、ステップS103において、図2に
示す斜入射AFセンサを用いて、基板Wの露光しようと
する領域上の1点もしくは複数点(例えば2点)におけ
る高さ位置を確認する。続くステップS104におい
て、基板Wが投影光学系PLの合焦位置にあるか否かを
CPU106が判断する。基板Wが合焦位置になけれ
ば、再び基板ステージWSTをZ軸方向に移動させ(ス
テップS105)、再度その位置測定を行う(ステップ
S103)。
【0044】一方、ステップS104において、CPU
106が、基板Wは合焦位置にあると判断したときは、
ステップS106において、上述した態様で走査露光を
行う。なお、基板Wが、複数の露光領域を有する場合、
ステップS101〜ステップS106は、露光領域の数
だけ繰り返される。
【0045】図4は、本願発明の第2の実施の形態にか
かる斜入射AFセンサの概略図である。図4に示す第2
の実施の形態においては、図1の第1の実施の形態と異
なる点を中心に説明し、共通する点については詳細な説
明を省略する。
【0046】第1の実施の形態においては、保持部材2
3の熱膨張に基づく検出光ILの光路シフトを、反射鏡
103を回転させることによって補正していたが、第2
の実施の形態においては、基板ステージWSTをZ軸方
向に移動させることによって、その補正を行うものであ
る。
【0047】図4において、温度センサ108は、レン
ズホルダ23の表面温度を測定し、CPU106に、測
定した温度に対応する電気的信号を出力する。CPU1
06は、基板ステージWSTのZ軸方向駆動用ステップ
モータ111に、駆動信号を出力する。
【0048】ステップモータ111の回転軸は、円板1
11aに連結されており、円板111aを微少量だけ回
転することができる。円板111aには、斜面111b
が配置され、この斜面111bと基板ステージWSTと
の間にはボール111cが転動自在に配置されている。
【0049】ステップモータ111が回転すると、回転
する方向に応じて、ボール111cは斜面111bを登
りまたは下り、それにより基板ステージWSTが投影光
学系PLの光軸方向に上下移動する。
【0050】図4に示す第2の実施の形態の動作につい
て説明する。第1の実施の形態と同様に、温度と補正量
との相関関係を求める。第2の実施の形態においては、
かかる補正量は基板ステージWSTのZ軸方向移動量と
なる。まず、レンズホルダ23が室温であるときに、基
板Wの上面を合焦位置に一致させる。その状態から、投
影光学系PLに例えば露光光を照射することにより加熱
し、投影光学系PLから伝導される熱によりレンズホル
ダ23の温度を上昇させる。上昇したレンズホルダ23
の温度を温度センサ108で測定し、かつレンズホルダ
23の熱膨張に基づき減少した受光素子105の受光量
が本来の受光量となるように、基板ステージWSTを上
昇させ、温度と基板ステージWSTの上昇量との相関関
係を求める。
【0051】第1の実施の形態と同様に記憶された相関
関係に基づき、CPU106は、露光動作に先立つ焦点
位置検出時に、温度センサ108の検出した温度に対応
する量だけ基板ステージWSTを上昇させる。それによ
り、レンズホルダ23の熱膨張に基づきシフトした検出
光ILの光路が補正変更され、受光スリット104に対
して、熱膨張が生じなければ照射されたであろう本来の
位置に、検出光ILが照射されるようになる。従って、
かかる状態で開口部104aを通過した検出光ILの光
量を、受光素子105を用いて測定すれば、基板Wの位
置ずれ量に基づき減少した本来の受光量を測定すること
となり、それにより基板Wの位置ずれ量を精度良く検出
することができる。
【0052】図5は、本実施の態様にかかる焦点位置検
出方法を用いた露光方法を説明するフローチャートであ
る。図5において、ステップS201において、温度セ
ンサ108を用いて、レンズホルダ23の温度測定を行
う。続くステップS202において、上述したように、
測定したレンズホルダ23の温度に対応した移動量で、
基板ステージWSTをZ軸方向に移動させる。
【0053】更に、ステップS203において、図4に
示す斜入射AFセンサを用いて、基板Wの露光しようと
する領域上の1点もしくは複数点(例えば2点)におけ
る高さ位置を確認する。続くステップS204におい
て、基板Wが投影光学系PLの合焦位置にあるか否かを
CPU106が判断する。基板Wが合焦位置になけれ
ば、再び基板ステージWSTをZ軸方向に移動させ(ス
テップS205)、再度その位置測定を行う(ステップ
S203)。
【0054】一方、ステップS204において、CPU
106が、基板Wは合焦位置にあると判断したときは、
ステップS206において、上述した態様で操作露光を
行う。なお、基板Wが、複数の露光領域を有する場合、
ステップS201〜ステップS206は、露光領域の数
だけ繰り返される。
【0055】なお、以上の実施の形態においては、温度
センサ108は、投影光学系PLにより最も加熱されや
すいフランジ24の近傍に配置したが、上述した相関関
係が求められる限り、レンズホルダ23の何れに配置し
ても良く、またその数も任意である。
【0056】ところで、上記実施の形態において、基板
上に矩形状のスリットのパターン像を投射し、基板上で
反射されたそのパターン像を受光スリットを介して受光
する斜入射AFセンサを例に挙げて説明した。しかしな
がら、本発明はスリット(送光スリット102、受光ス
リット104)を設ける必要は必ずしもない。すなわ
ち、送光スリットを介すことなく基板上に対して斜めか
ら光ビーム(例えば、LED等からのレーザビーム)を
投射し、1次元のアレイセンサ等の光電変換素子がこの
反射された光ビームを受光するという構成の斜入射AF
センサに対しても適用可能である。この場合、光電変換
素子は反射された光ビームの受光位置に対応した電気信
号を出力することにより、投影光学系の像面に対する基
板表面の位置ずれを検出する。
【0057】また、上記実施の形態において、レンズホ
ルダ23の熱膨張に起因した検出光ILの光路シフトに
よる斜入射AFセンサの検出誤差を、反射鏡103(ま
たは、平行平面板)の回転或いは基板ステージWSTの
上下駆動により補正することとして説明した。しかしな
がら、本発明はこれに限るものではなく、前記アレイセ
ンサ等の光電変換素子を用いた斜入射AFセンサの場
合、前記熱膨張に起因した前記光路シフトによる検出誤
差をオフセットとして、光ビームの受光位置に対応した
電気信号に付加する信号処理を行うことにより前記補正
を行うこともできる。これにより、前記熱膨張の影響を
受けることなく投影光学系の像面に対する基板表面の位
置ずれ検出を行うことができる。
【0058】さらに、上記実施の形態では、予め温度セ
ンサ108によって検出されるレンズホルダ23の温度
と、レンズホルダ23の熱膨張に起因した検出光ILの
光路シフトを補正するための反射鏡103の回転量或い
は基板ステージWSTの駆動量との相関関係を求めてい
た。しかしながら、本発明はその相対関係を求めること
なく、一定の時間が経過する毎に、検出光ILの光路シ
フトを実測することも可能である。
【0059】具体的には、ステップモータ111を駆動
して基板ステージWSTをZ軸方向に移動させ、基板ス
テージWST上の反射面を所定位置に配置する。この所
定位置は斜入射AFセンサの検出範囲内であれば任意で
構わないが、ステップモータ111に設けられた位置セ
ンサ(例えばエンコーダ等)を用いて基板ステージWS
T(反射面)のZ軸方向の位置を検出して記憶してお
く。さらに、斜入射AFセンサの検出光をその反射面に
照射し、斜入射AFセンサによって検出される反射面の
位置を記憶しておく。
【0060】そして、所定時間が経過する毎に、反射面
を前述の所定位置に配置し、斜入射AFセンサを用いて
その反射面の位置を検出する。この検出された位置と先
に記憶した位置との偏差が、前述の熱膨張やその他の要
因(例えば振動等)による光路シフトに起因して生じる
斜入射AFセンサの検出誤差に相当する。従って、次に
同様の動作を行うまでは、この求めた偏差と斜入射AF
センサの検出信号とを用いて基板の焦点合わせを行うこ
とになる。本例では、斜入射AFセンサの検出誤差をリ
アルタイムに求めることはできないが、熱膨張以外の要
因による光路シフトまでも含めてその検出誤差を求める
ことができる。尚、本例と前述の実施の形態とを併用し
てもよい。
【0061】一般に投影露光装置では、例えば特開昭6
0−26363号公報、特開昭60−168112号公
報に開示されているように、基板ステージWST上に配
置されるスリット板とその下面に近接して配置される光
電センサとを用いて投影光学系の最良結像面を計測し、
基板ステージWSTをZ軸方向に移動してこの計測され
た結像面に反射面を配置する。そして、斜入射AFセン
サの検出光をその反射面に照射し、斜入射AFセンサに
よって検出される位置ずれが零となる、即ち斜入射AF
センサの検出基準面が投影光学系の最良結像面と合致す
るように反射鏡103(又は、平行平面板)を駆動す
る、斜入射AFセンサのキャリブレーションが行われ
る。そこで、このキャリブレーション動作においてステ
ップモータ111の位置センサにより反射面が配置され
るZ軸方向の位置(前述の所定位置に相当)を検出して
おくようにし、これ以降は所定時間毎に反射面をその所
定位置に配置し、斜入射AFセンサを用いてその反射面
の位置を検出するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明の焦点位置
検出装置によれば、温度センサの測定結果に基づいて、
受光側遮光部の開口部とパターン光の像との位置関係を
補正する補正部によって補正され、受光部が受光した位
置関係に応じた信号に基づいて、被検査面の、主対物レ
ンズの光軸に対する位置を検出するので、主対物レンズ
により保持部材が加熱されて熱膨張を生じても、かかる
熱膨張に基づくパターン光の光路シフトが補正され、そ
れにより精度の高い焦点位置検出が可能となる。
【0063】本願発明の露光装置によれば、温度センサ
の測定結果に基づいて、受光側遮光部の開口部とパター
ン光の像との位置関係を補正する補正部によって補正さ
れ、受光部が受光した位置関係に応じた信号に基づい
て、被検査面の、主対物レンズの光軸に対する高さ位置
を検出するので、主対物レンズにより保持部材が加熱さ
れて熱膨張を生じても、かかる熱膨張に基づくパターン
光の光路シフトが補正され、それにより精度の高い焦点
位置検出が可能となる。
【0064】本願発明の露光装置によれば、検出装置と
温度センサの各出力に基づいて、基板と投影光学系の像
面とを相対移動する移動装置を備えているので、投影光
学系により保持部材が加熱されて熱膨張を生じても、か
かる熱膨張に基づく検出装置の検出誤差が補正され、そ
れにより精度の高い焦点位置検出が可能となる。
【0065】本願発明の露光方法によれば、投影光学系
と少なくとも一つの光学部材との相対的な位置変化によ
る検出装置の受光面上での反射光のシフトによって生じ
る検出装置の検出誤差と、検出された位置とに基づい
て、基板と投影光学系の像面とを相対移動する工程とを
含んでいるので、例えば投影光学系の熱膨張に基づき、
投影光学系と少なくとも一つの光学部材との間に、相対
的な位置変化が生じても、かかる位置変化に基づく反射
光のシフトにより生じた検出誤差を補正でき、それによ
り精度の高い焦点位置検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明によるエキシマステッパの概略図であ
る。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる斜入射A
Fセンサの概略図である。
【図3】本実施の態様にかかる焦点位置検出方法を用い
た露光方法を説明するフローチャートである。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる斜入射A
Fセンサの概略図である。
【図5】本実施の態様にかかる焦点位置検出方法を用い
た露光方法を説明するフローチャートである。
【図6】従来技術による斜入射AFセンサの概略図であ
る。
【図7】斜入射AFセンサの原理を示す図である。
【符号の説明】
23………レンズホルダ 101………光源 102………送光スリット 103………反射鏡 104………受光スリット 105………受光素子 106………CPU 108………温度センサ 109………ステップモータ 110………反射鏡制御装置 111………Z軸方向駆動用ステップモータ R………レチクル W………基板 WST………基板ステージ IOS………結像光学系 PL………投影光学系

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主対物レンズの光軸に対して斜め方向か
    ら被検査面上で所定形状を持つパターン光を投射する投
    射光学系と、 前記被検査面で反射された前記パターン光の像を結像す
    る結像光学系と、 前記被検査面と光学的にほぼ共役な位置に設けられ、所
    定形状の開口部を有する受光側遮光部と、 前記受光側遮光部を通過した前記パターン光を受光し、
    前記開口部と前記パターン光の像との位置関係に応じた
    信号を受光する受光部と、 少なくとも、前記投射光学系と、前記結像光学系と、前
    記受光側遮光部と、前記受光部との何れか一つを前記主
    対物レンズの側面に保持する保持部材と、 前記保持部材の温度を測定する温度センサと、 前記温度センサの測定結果に基づいて、前記開口部と前
    記パターン光の像との位置関係を補正する補正部とを有
    し、 前記補正部によって補正され前記受光部が受光した前記
    位置関係に応じた信号に基づいて、前記被検査面の、前
    記主対物レンズの光軸に対する位置を検出することを特
    徴とする焦点位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焦点位置検出装置は、更
    に、前記被検査面を前記主対物レンズの光軸方向に駆動
    する駆動部を有し、 前記補正部は、前記温度センサの測定結果に基づいて前
    記駆動部を制御することを特徴とする焦点位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の焦点位置検出装置は、更
    に、前記結像光学系により結像されるパターン光の像と
    前記開口部とを相対的に移動させる移動部を有し、 前記補正部は、前記温度センサの測定結果に基づいて前
    記移動部を制御することを特徴とする焦点位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記温度センサは、前記保持部材におい
    て前記主対物レンズからの熱伝導量が多い場所に少なく
    とも一つ以上設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の焦点位置検出装置。
  5. 【請求項5】 マスクに形成されたパターンを基板上に
    結像させる主対物レンズと、 前記主対物レンズの光軸に対して斜め方向から前記基板
    の被検査面上で所定形状を持つパターン光を投射する投
    射光学系と、 前記被検査面で反射された前記パターン光の像を結像す
    る結像光学系と、 前記被検査面と光学的にほぼ共役な位置に設けられ、所
    定形状の開口部を有する受光側遮光部と、 前記受光側遮光部を通過した前記パターン光を受光し、
    前記開口部と前記パターン光の像との位置関係に応じた
    信号を受光する受光部と、 少なくとも、前記投射光学系と、前記結像光学系と、前
    記受光側遮光部と、前記受光部との何れか一つを前記主
    対物レンズの側面に保持する保持部材と、 前記保持部材の温度を測定する温度センサと、 前記温度センサの測定結果に基づいて、前記開口部と前
    記パターン光の像との位置関係を補正する補正部とを有
    し、 前記補正部によって補正され前記受光部が受光した前記
    位置関係に応じた信号に基づいて、前記被検査面の高さ
    位置を検出することを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 マスクに形成されたパターンの像を基板
    に投影する投影光学系と、 前記基板上の少なくとも一つの計測点に対して光を投射
    し、その投射された光における前記基板からの反射光を
    受光することにより、前記投影光学系の光軸方向に関す
    る前記基板の位置を検出する検出装置と、 前記検出装置の少なくとも一つの光学素子を前記投影光
    学系の鏡筒と一体に保持する保持部材と、 前記保持部材の温度を測定する温度センサと、 前記検出装置と前記温度センサの各出力に基づいて、前
    記基板と前記投影光学系の像面とを相対移動する移動装
    置を備えたことを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の露光装置は、さらに、前
    記温度センサの出力に応じて、前記検出装置によって検
    出される前記基板の位置を補正する装置を有し、 前記移動装置は、前記補正に応じて前記基板と前記投影
    光学系の像面とを相対移動することを特徴とする露光装
    置。
  8. 【請求項8】 投影光学系によって投影されるパターン
    の像で基板を露光する露光方法において、 前記投影光学系の鏡筒に設けられた少なくとも一つの光
    学部材を有する検出装置によって、前記基板上に光ビー
    ムを投射するとともに、前記基板からの反射光を受光
    し、前記基板の前記投影光学系の光軸方向の位置を検出
    する工程と、 前記投影光学系と前記少なくとも一つの光学部材との相
    対的な位置変化による前記検出装置の受光面上での前記
    反射光のシフトによって生じる前記検出装置の検出誤差
    と、前記検出された位置とに基づいて、前記基板と前記
    投影光学系の像面とを相対移動する工程とを含むことを
    特徴とする露光方法。
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Cited By (4)

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JP2005101593A (ja) * 2003-09-04 2005-04-14 Asml Netherlands Bv リソグラフィック装置及びリソグラフィック装置における熱変形を補償する方法
US7561251B2 (en) 2004-03-29 2009-07-14 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
KR100945924B1 (ko) 2007-12-20 2010-03-05 주식회사 하이닉스반도체 노광 렌즈의 디스토션 수차 보정 방법
JP2019159270A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 キヤノン株式会社 リソグラフィ装置、照明装置及び物品の製造方法

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