JPH10315210A - 型枠の駆動装置 - Google Patents

型枠の駆動装置

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JPH10315210A
JPH10315210A JP9148565A JP14856597A JPH10315210A JP H10315210 A JPH10315210 A JP H10315210A JP 9148565 A JP9148565 A JP 9148565A JP 14856597 A JP14856597 A JP 14856597A JP H10315210 A JPH10315210 A JP H10315210A
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Shigekichi Matsuoka
重吉 松岡
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Matsuoka Concrete Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブル振動機による振動付与にともなうよ
うな大きな騒音を発生することなく、しかもコンクリー
ト製品内部の空気量をあまり下げることなく、その製品
表面が平滑になる、生コンクリートを型枠内に投入する
工程で使用する型枠の駆動装置を提供する。 【解決手段】 駆動装置2によって、生コンクリートが
投入された型枠1を上下に揺動させながら横方向に往復
運動させる。このとき、型枠1内に投入された生コンク
リート7は、型枠1内で揺すられ波打つ。この波打つと
き、投入された生コンクリート7は、見え隠れする型枠
1内の内壁面1a、1bに付着するように、モルタル層
が形成される。このようにして形成されたモルタル層に
覆われたコンクリート製品は、その表面に気泡があらわ
れることは少なく、平滑な表面を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生コンクリート
を型枠内に投入する工程で使用する型枠の駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、型枠内に生コンクリートを投入
し、その後、養生、脱型してコンクリート製品を得るコ
ンクリート製品の製造にあたって、生コンクリートの投
入工程における生コンクリートの投入初期から投入完了
直後にかけて、例えば、テーブル振動機により、型枠を
上下に振動させる作業が行われている。この作業は、生
コンクリートを型枠の隅々までいきわたらせ、生コンク
リートの投入時に空気を巻き込んでできる生コンクリー
ト内の粗大な空隙をなくすという、生コンクリートの締
め固めの為に行われている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】ところで、従来のテー
ブル振動機等の振動により、型枠を振動させる作業にお
いては、生コンクリートを締め固めることはできるもの
の、脱型後得られるコンクリート製品の表面には、多く
の大小の窪みが形成されていた。これは、生コンクリー
ト内に投入前からある大小の気泡が、型枠の内壁面と接
する生コンクリートの表面にも現れて、そのまま固まっ
たために、その気泡が、コンクリート製品の表面の窪み
となって残ったものである。この表面の多くの大小の窪
みは、コンクリート製品の外観を損ねるため、好ましく
なかった。
【0004】そこで、コンクリート製品の表面の窪みを
無くすために、生コンクリートの締め固めに必要な振動
以上の、過量の振動を型枠に与え続けることが行われ
た。しかし、この方法によると、型枠の内壁面と接する
生コンクリートの表面の大小の気泡と同時に、生コンク
リート内部に投入前からある、必要とされる気泡まで
も、上方の空中に放散する結果となった。このことは、
コンクリート製品の凍結防止のため必要とする、コンク
リート内部の空気量を下げる結果となり好ましくなかっ
た。また、テーブル振動機等による過量の振動は、大き
な騒音を発生し、労働安全対策上あるいは近接住民との
騒音環境上大きな問題となっていた。
【0005】この発明は、上述した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、テーブル振動機による振動付与にともなうような大
きな騒音を発生することなく、しかもコンクリート製品
内部の空気量をあまり下げることなく、その製品表面が
平滑になる、生コンクリートを型枠内に投入する工程で
使用する型枠の駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る生コンク
リートを型枠内に投入する工程で使用する型枠の駆動装
置は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、生コンクリートを
型枠内に投入する工程で使用される型枠の駆動装置であ
って、駆動軸の回転を往復運動に変換する連結部材を備
えた駆動手段と、その連結部材に固定される受け台と、
軸方向が前記駆動軸の軸方向と平行にされるとともに、
所定位置にて回転自在に取り付けられる支持部とからな
り、その支持部には前記受け台が載せられ、その受け台
には前記型枠が取り付けられて、前記駆動軸の回転によ
り、前記連結部材を介して前記受け台が、前記支持部を
支点として上下に揺動されながら、前記支持部上で移動
されて往復運動することを特徴とする。
【0007】これにより、受け台を介して型枠が上下に
揺動されながら横方向に往復運動されるとともに、その
型枠には加速度が与えられるので、その型枠に投入され
た生コンクリートは、慣性の法則に従い、型枠に対して
相対移動する。この結果、型枠内の生コンクリートは、
締め固められる。そして、生コンクリートが型枠内で相
対移動するとき、その生コンクリートに働く力は、慣性
力の他に、重力の分力も加わるので、型枠に投入された
生コンクリートの相対移動が円滑に行われる。また、投
入された生コンクリートは、往復運動の際に波打ち、そ
の投入された生コンクリートが波打つときに見え隠れす
る型枠の内壁面には、モルタル層が形成される。つま
り、投入された生コンクリートの上面が降下するときに
表れる、型枠の内壁面には、生コンクリート内の粗骨材
を除くモルタル分のみが付着する。その結果、前記生コ
ンクリートの波打ちによって見え隠れする型枠の内壁面
に付着するように、モルタル層が形成され、そのモルタ
ル層が、生コンクリートの投入につれて、型枠の内壁面
の下方から順次上方に及び、型枠の内壁面と接する生コ
ンクリートの表面全体に及ぶ。このようにして形成され
たモルタル層に覆われたコンクリート製品は、その表面
に気泡が表れることは少なく、平滑な表面を備える。さ
らに、テーブル振動機等により過量の振動を型枠に与え
る場合に発生するような大きな騒音を発生することがな
く、しかも、生コンクリート内に投入前からある、必要
とされる気泡を、あまり消失させることがない。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、同じく、
生コンクリートを型枠内に投入する工程で使用する型枠
の駆動装置であって、所定の角度で往復回動する支軸お
よびその支軸の往復回動を伝達する連結部材を備える駆
動手段と、その駆動手段の前記連結部材に固定される受
け台とからなり、前記受け台には、前記型枠が取り付け
られ、前記支軸の往復回動により、前記連結部材を介し
て前記受け台が、所定の角度で往復回動することを特徴
とする。
【0009】これにより、受け台を介して型枠が所定の
角度で往復回動されるとともに、その型枠には加速度が
与えられるので、その型枠に投入された生コンクリート
は、慣性の法則に従い、型枠に対して相対移動する。こ
の結果、型枠内の生コンクリートは、締め固められる。
そして、生コンクリートが型枠内で相対移動するとき、
その生コンクリートに働く力は、慣性力の他に、重力の
分力も加わるので、型枠に投入された生コンクリートの
相対移動が円滑に行われる。さらに、支軸に取り付けら
れた受け台を、連結部材によって往復回動方向に直接導
くことができるので、型枠の駆動装置を簡素化すること
ができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明のように、前
記受け台は、前記駆動軸の下方側で往復回動されるとよ
い。
【0011】また、請求項4に記載の発明のように、前
記受け台は、前記駆動軸の上方側で往復回動されるもの
であってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る一実施の形
態を、図1から図8の概念図に基づいて説明する。
【0013】図中符号2は、生コンクリートを型枠1内
に投入する工程で使用するための型枠の駆動装置であ
る。この型枠1の駆動装置2は、型枠1が取り付けられ
た受け台3と、この受け台3を載せる支持部としての支
持ローラ4と、その受け台3を往復運動させるための駆
動手段5とからなる。
【0014】駆動手段5は、例えば、クランク機構ある
いはその他の適宜手段により、モーター等の駆動出力の
軸の回転運動を往復運動に変換するものである。その駆
動手段5は、駆動軸5aの軸方向を水平方向にしたモー
ター(図示せず)等と、その駆動軸5aに固定したクラ
ンク板5bと、そのクランク板5bに一端部5dを回転
自在に取り付けた連結部材5cとからなるものである。
そして、その連結部材5cの他端部5eには、受け台3
の一端が、例えば、取り外し自在に固定されている。ま
た、支持ローラ4には、受け台3が載せられているが、
その支持ローラ4は、その軸方向が駆動軸5aの軸方向
と平行にされている。さらに、その支持ローラ4は、連
結部材5cの一端部5dが左方端または右方端に達した
とき、連結部材5cおよび受け台3が水平方向(図1に
おいて左右方向)になるような所定位置で、回転自在に
取り付けられている。そして、受け台3の上面3aに
は、上方に開放された型枠1が、例えば、取り外し自在
に固定されるようにして取り付けられている。
【0015】よって、この型枠1の駆動装置2は、駆動
手段5の図示しないモーター等が作動すると、そのモー
ター等の駆動軸5aに取り付けられたクランク板5bが
回転運動する。そして、そのクランク板5bの回転運動
は、連結部材5cによって往復運動に変換される。その
結果、その連結部材5cを介して、受け台3は、往復運
動される。このとき、受け台3は、支持部である支持ロ
ーラ4を支点として、図示実施例においては、受け台3
の下面と支持ローラ4との当接部4aを支点として、上
下に揺動されながら、支持ローラ4上で横方向に反復移
動するように往復運動される(図1ないし図8参照)。
【0016】次に、生コンクリートの投入工程について
簡単に説明する。駆動手段5が作動して、受け台3が往
復運動すると、その受け台3に取り付けられた型枠1も
また、同様に往復運動する。そして、型枠1のその往復
運動の開始と同時に、型枠1の上方に位置する投入機6
から、上方に開口する型枠1内に生コンクリートの投入
が開始される。こうして、受け台3、支持ローラ4およ
び駆動手段5からなる駆動装置2により、投入された生
コンクリート7が揺すられて波打つように、型枠1を往
復運動させる。また、型枠1の往復運動は、生コンクリ
ートの投入を一旦止めた後で、行ってもよい。
【0017】次に、以上の構成からなる型枠1の駆動装
置2の動きを順を追って説明する。図1ないし図8は、
駆動装置2による型枠1の往復運動の1サイクルを示し
た一例であり、生コンクリートが所定量の半分ほど投入
されたときの状態を示している。そして、図中符号Aは
加速度を、Fは慣性力を、Wは重力の分力をそれぞれ示
し、それらの符号から引かれた矢印は、それらの力が働
く方向を示したものである。また、駆動手段5の駆動軸
5aの回転方向は、反時計回り方向で回転するものとす
る。なお、それらの図1ないし図8において、型枠1内
に配筋された鉄筋は省略してある。
【0018】図1は、駆動手段5が作動して、連結部材
5cが往復運動の左方端に達するとともに、水平になっ
た状態を示している。型枠1も、左方端に達するととも
に、水平になる。そして、型枠1が左方端から動き始め
るとき、加速度Aの値は最大値に達し、その型枠1には
加速度Aが与えられるため、慣性の法則に従い、この型
枠1内に投入された生コンクリート7には、慣性力Fが
生じる。その結果、型枠1内に投入された生コンクリー
ト7は、型枠1に対して左方に移動し、生コンクリート
7の左端付近が、上方に盛り上がる(図1参照)。この
とき、慣性力Fも最高値に達する。同様に、図2は、連
結部材5cの一端部5dが、図1の状態から反時計回り
方向に45度回動した状態を示している。ここで、型枠
1内に投入された生コンクリート7は、慣性力Fによ
り、型枠1に対して左方に相対移動しているが、生コン
クリート7には、重力の分力Wが、その慣性力Fと反対
方向で働くので、次に、生コンクリート7が左方から右
方へ方向転換するとき、円滑に行なわれる。そして、図
3は、連結部材5cの一端部5dが、図2の状態からさ
らに45度、反時計回り方向で回動して、その連結部材
5cの一端部5dが下方端に達した状態を示している。
ここで、型枠1内に投入された生コンクリート7には、
加速度Aおよび慣性力Fが働かず、重力の分力Wのみが
働いて、生コンクリート7は、ほぼ水平状態になる。図
4は、連結部材5cの一端部5dが、図3の状態からさ
らに45度回動した状態を示している。ここで、型枠1
内に投入された生コンクリート7は、慣性力Fおよび重
力の分力Wの働きにより、型枠1に対して、右方に円滑
に相対移動して、生コンクリート7の右端付近が、上方
に盛り上がる(図4参照)。図5は、連結部材5cの一
端部5dが、図4の状態からさらに45度回動した状態
を示し、その連結部材5cが往復運動の右方端に達する
とともに、水平になった状態を示している。このとき、
型枠1内に投入された生コンクリート7に働く慣性力F
は、図1の逆方向に働き、その慣性力Fの力の大きさ
は、図1のときと同じで最高値に達する。よって、生コ
ンクリート7の右端付近が、図4の状態より、さらに上
方に盛り上がる(図5参照)。そして、以下、図6、図
7および図8は、連結部材5cの一端部5dが、さらに
45度づつ回動した状態を示すものであり、それぞれ既
述した図2、図3および図4に示した状態と比較する
と、生コンクリート7に働く慣性力Fおよび重力の分力
Wの大きさは同じであるが、それらの力の働く方向は逆
向きである。
【0019】このように、図1ないし図8からわかるよ
うに、受け台3上に取り付けられた型枠1は、受け台3
の動きに連動して、上下に揺動されながら横方向に往復
運動するように移動する。そして、型枠1に投入された
生コンクリート7が、型枠1内で相対移動するとき、そ
の型枠1に投入された生コンクリート7に働く力は、慣
性力Fの他に、重力の分力Wも加わるので、円滑に相対
移動が行われる。さらに、その生コンクリート7には、
重力の分力Wが働くので、型枠1を往復運動させるため
の動力、すなわち、型枠1に加速度を与えるための動力
を減らすことができる。
【0020】次に、この第一の実施の形態に示す、生コ
ンクリートを型枠1内に投入する工程で使用する型枠1
の駆動装置2の作用効果について説明する。型枠1内に
投入された生コンクリート7は、上下に揺動されながら
横方向に往復運動する型枠1内で、慣性力Fと重力の分
力Wによって相対移動し、揺すられる。この結果、型枠
1内の生コンクリート7は、締め固めされる。さらに、
投入された生コンクリート7が波打つときに、見え隠れ
する型枠1の内壁面1a、1bには、モルタル層が形成
される。つまり、投入された生コンクリート7の上面
が、その生コンクリート7の波打ちにより降下するとき
に表れる、型枠1の内壁面1a、1bには、生コンクリ
ート7内の粗骨材を除くモルタル分のみが、例えば、2
〜3mm程度の厚さで付着する。その結果、前記生コン
クリート7の波打ちによって見え隠れする型枠1の内壁
面1a、1bに付着するように、モルタル層が形成さ
れ、そのモルタル層が、生コンクリートの投入につれ
て、型枠1の内壁面1a、1bと接する生コンクリート
7の表面全体に及ぶ。このようにして形成されたモルタ
ル層に覆われたコンクリート製品は、その表面に気泡が
表れることが少なく、平滑な表面を備える。さらに、テ
ーブル振動機等により過量の振動を型枠1に与える場合
と異なり、型枠1内に衝撃を与えることなく締め固めを
行うため、生コンクリート7内にある、必要とされる気
泡をあまり消失させることがない。したがって、コンク
リート製品の凍結防止のための、コンクリート内部の空
気量をあまり下げることなく、その製品表面を平滑にす
ることができる。さらに、テーブル振動機等により振動
を与えたり、あるいは型枠1を壁に衝突させて、型枠1
の移動方向を変えたりするような場合と比較して、生コ
ンクリートの締め困め時等に発生する騒音を著しく低減
でき、しかも型枠1を傷めることもない。
【0021】図9は、型枠の駆動装置の第二の実施の形
態を示す概念図である。この第二の実施の形態は、第一
の実施の形態と同様に、生コンクリートを型枠1内に投
入する工程で使用する型枠1の駆動装置である。この駆
動装置8は、所定の角度で往復回動する支軸10および
その支軸10の往復回動を伝達する連結部材11、11
を備える駆動手段9と、その駆動手段9の前記連結部材
11、11の下部に固定される受け台12とからなり、
その受け台12には、型枠1が取り付けられる。
【0022】駆動手段9は、その駆動手段9が備える支
軸10の軸方向を水平方向にし、かつ、その支軸10
を、例えば、ギア機構(図示せず)等により所定の角度
に往復回動させるものである。そして、支軸10に、そ
の支軸10の往復回動を伝達する連結部材11、11
が、その支軸10の下方側に延びるように取り付けられ
る。さらに、連結部材11、11の下部には、受け台1
2が固定され、その受け台12の上面12aには、型枠
1が、例えば、取り外し自在に固定されるようにして取
り付けられる。
【0023】よって、型枠1の駆動装置8は、駆動手段
9のギア機構等を作動させると、その駆動手段が備える
支軸10が所定の角度で往復回動し、連結部材11、1
1を介して、受け台12が、支軸10の下方側で、かつ
所定の角度で往復回動される。なお、図中二点鎖線は、
受け台12が、時計回り方向および反時計回り方向に往
復回動したときの状態を示している(図9参照)。
【0024】この第二の実施の形態を示す、生コンクリ
ート型枠1内に投入する工程で使用する型枠1の駆動装
置8の作用効果は、第一の実施の形態とほぼ同様であ
る。すなわち、型枠1内に投入された生コンクリート7
は、往復回動する型枠1の内で、慣性力Fと重力の分力
Wによって相対移動し、波打つように揺すられる。した
がって、第一の実施の形態と同様に、例えば、テーブル
振動機等により振動を与えたり、あるいは、型枠1を壁
に衝突させて、型枠1の移動方向を変えたりするような
場合と比較して、生コンクリートの締め固め時等に発生
する騒音を著しく低減でき、しかも型枠1を傷めること
もない。さらに、受け台12は、支軸10の往復回動を
伝達する連結部材11、11によって固定され、かつ支
えられているので、その受け台12を往復運動方向に導
くための台車や、その台車を載せるため案内レール等を
設ける必要がない。したがって、型枠1の駆動装置8を
簡素化することができる。
【0025】図10は、型枠の駆動装置の第三の実施の
形態を示す概念図である。この第三の実施の形態は、第
二の実施の形態と同様に、生コンクリートを型枠1内に
投入する工程で使用する型枠1の駆動装置である。この
第三の実施の形態と、第二の実施の形態との違いは、型
枠1の駆動装置14の駆動手段15が、前記型枠1の駆
動装置8の駆動手段9と異なる点にある。すなわち、型
枠1の駆動装置14の駆動手段15は、モーター(図示
せず)等の駆動軸15aの回転運動をリンク機構17を
介して伝達することにより、その駆動手段15が備える
支軸16を所定の角度で往復回動させるものである。
【0026】よって、型枠1の駆動装置14は、駆動手
段15のリンク機構17を作動させると、その駆動手段
15が備える支軸16が所定の角度で往復回動し、連結
部材11、11を介して、受け台12が、支軸10の下
方側で、かつ所定の角度で往復回動される。なお、図中
二点鎖線は、図9と同様に、受け台12が、時計回り方
向および反時計回り方向に往復回動したときの状態を示
している(図10参照)。
【0027】この第三の実施の形態における、生コンク
リート型枠1内に投入する工程で使用する型枠1の駆動
装置14の作用効果は、第二の実施の形態のものとほぼ
同様である。
【0028】図11は、型枠の駆動装置の第四の実施の
形態を示す概念図である。この第四の実施の形態は、第
二の実施の形態と同様に、生コンクリートを型枠1内に
投入する工程で使用する型枠1の駆動装置である。この
第四の実施の形態と、第二の実施の形態との違いは、型
枠1の駆動装置18の受け台12の配置の位置が、前記
型枠1の駆動装置8の受け台12の配置の位置と異なる
点にある。すなわち、型枠1駆動装置18の駆動手段9
aが備える支軸10aに、連結部材11、11が、その
支軸10aの上方側に延びるように取り付けられる。そ
して、その連結部材11、11の上部に受け台12が固
定され、その受け台12の上面12aには、前記型枠1
が、例えば、取り外し自在に固定されるようにして取り
付けられる。
【0029】よって、型枠1の駆動装置18は、受け台
12が、支軸10aの上方側で、かつ所定の角度で往復
回動される。なお、図中二点鎖線は、受け台12が、時
計回り方向および反時計回り方向に往復回動したときの
状態を示している(図11参照)。
【0030】この第四の実施の形態における、生コンク
リート型枠1内に投入する工程で使用する型枠1の駆動
装置18の作用効果は、第二の実施の形態のものとほぼ
同様である。
【0031】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、図10に示される第三の実施の形態におい
て、支軸16の往復回動を伝達する連結部材11、11
を、その支軸16の上方側に延ばし、その連結部材11
の上部に、型枠1を取り付けた受け台12を固定するよ
うにしてもよい。また、駆動手段5、9、9a、15
は、モーターで駆動するものでなくとも、油圧または空
気圧その他により駆動するものであってもよい。また、
駆動手段9、9a、15は、支軸10、10a、16
を、直接所定の角度で往復回動させるものであってもよ
い。
【0032】また、その受け台3、12に、型枠1を固
定するためのシリンダー装置等を取り付けて、例えば、
製造ラインから流れてきた型枠1を、そのシリンダー装
置等で固定させてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る型枠の駆動装置によれば、次の効果
がある。
【0034】請求項1に記載された型枠の駆動装置によ
れば、テーブル振動機等による振動付与にともなうよう
な大きな騒音を発生することなく、しかもコンクリート
製品内部の空気量をあまり下げることなく、その製品の
表面を平滑にすることができる。また、型枠内に投入さ
れた生コンクリートの相対移動を円滑に行うことができ
る。
【0035】請求項2ないし4に記載された型枠の駆動
装置によれば、請求項1の効果に加えて、型枠の駆動装
置を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す、型枠の駆動
装置の概念図である。
【図2】図1に示される状態から、駆動軸が、反時計回
り方向に45度回動した状態の図である。
【図3】図2に示される状態から、駆動軸が、反時計回
り方向に45度回動した状態の図である。
【図4】図3に示される状態から、駆動軸が、反時計回
り方向に45度回動した状態の図である。
【図5】図4に示される状態から、駆動軸が、反時計回
り方向に45度回動した状態の図である。
【図6】図5に示される状態から、駆動軸が、反時計回
り方向に45度回動した状態の図である。
【図7】図6に示される状態から、駆動軸が、反時計回
り方向に45度回動した状態の図である。
【図8】図7に示される状態から、駆動軸が、反時計回
り方向に45度回動した状態の図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態を示す、型枠の駆動
装置の概念図である。
【図10】本発明の第三の実施の形態を示す、型枠の駆
動装置の概念図である。
【図11】本発明の第四の実施の形態を示す、型枠の駆
動装置の概念図である。
【符号の説明】
1 型枠 2、8、14、18 駆動装置 3、12 受け台 4 支持ローラ(支持部) 5、9、9a、15 駆動手段 5c、11 連結部材 10、10a、16 支軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生コンクリートを型枠内に投入する工程
    で使用される型枠の駆動装置であって、 駆動軸の回転を往復運動に変換する連結部材を備えた駆
    動手段と、その連結部材に固定される受け台と、軸方向
    が前記駆動軸の軸方向と平行にされるとともに、所定位
    置にて回転自在に取り付けられる支持部とからなり、そ
    の支持部には前記受け台が載せられ、その受け台には前
    記型枠が取り付けられて、前記駆動軸の回転により、前
    記連結部材を介して前記受け台が、前記支持部を支点と
    して上下に揺動されながら、前記支持部上で移動されて
    往復運動することを特徴とする型枠の駆動装置。
  2. 【請求項2】 生コンクリートを型枠内に投入する工程
    で使用する型枠の駆動装置であって、 所定の角度で往復回動する支軸およびその支軸の往復回
    動を伝達する連結部材を備える駆動手段と、その駆動手
    段の前記連結部材に固定される受け台とからなり、前記
    受け台には、前記型枠が取り付けられ、前記支軸の往復
    回動により、前記連結部材を介して前記受け台が、所定
    の角度で往復回動することを特徴とする型枠の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記受け台は、前記支軸の下方側を往復
    回動することを特徴とする請求項2に記載の型枠の駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 前記受け台は、前記支軸の上方側を往復
    回動することを特徴とする請求項2に記載の型枠の駆動
    装置。
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