JPH10312109A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10312109A
JPH10312109A JP12198097A JP12198097A JPH10312109A JP H10312109 A JPH10312109 A JP H10312109A JP 12198097 A JP12198097 A JP 12198097A JP 12198097 A JP12198097 A JP 12198097A JP H10312109 A JPH10312109 A JP H10312109A
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JP
Japan
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toner
urethane resin
seal member
developer
ether
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JP12198097A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukao
博 深尾
Kenzo Totani
謙三 戸谷
Hiroshi Sakakibara
宏 榊原
Fumiko Nakazawa
二美子 中沢
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤と接触する部分にウレタン樹脂を使用
した画像形成装置において、現像剤におけるトナーにど
のようなトナーを使用した場合であっても、トナーとの
接触によってウレタン樹脂で構成された部品が劣化する
のを防止し、これらの部品の一部が破損したり、その性
能が低下したりするのを抑制し、長期にわたって安定し
た画像形成が行なえるようにする。 【解決手段】 現像剤と接触する部分にウレタン樹脂が
使用された画像形成装置において、上記のウレタン樹脂
としてエーテル系ウレタン樹脂を使用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
ター等の画像形成装置に係り、特に、現像剤と接触する
部分にウレタン樹脂を用いた画像形成装置において、こ
のウレタン樹脂が現像剤との接触によって劣化するのを
抑制するようにした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンター等の画像形成
装置においては、現像装置から像担持体に現像剤を供給
して画像形成を行なうようにしていた。
【0003】ここで、このような画像形成装置において
は、様々な部分に樹脂が使用されており、このような樹
脂としては、材料コストが安いことや、強度が強いこと
や、現像剤の帯電性等に影響を及ぼさないこと等が要求
され、従来においては、低コストで、繊維が太く、引っ
張り強度が大きい等の特性を有するエステル系ウレタン
系樹脂が広く利用されていた。
【0004】しかし、このようなエステル系ウレタン樹
脂を画像形成装置において現像剤と接触する部分、例え
ば、像担持体の表面に残留する現像剤を除去するクリー
ニング装置におけるクリーニング部材や、このクリーニ
ング装置や像担持体に形成された潜像を現像する現像装
置等において現像剤が外部に飛散するのを防止するシー
ル部材や、この現像装置に現像剤を補給する補給装置に
おける補給ローラやそのシール部材等に使用した場合、
これらに使用したエステル系ウレタン樹脂が現像剤との
接触により加水分解されて劣化するという問題があり、
特に、現像剤におけるトナーに負帯電性のトナーを使用
した場合、高温・高湿度の環境下において、エステル系
ウレタン樹脂が上記のトナーとの接触により次第に加水
分解されて劣化した。
【0005】そして、このようにエステル系ウレタン樹
脂が劣化することにより、これらの部品の一部が破損し
て現像剤中に混入したり、これらの部品の性能が低下し
て、形成される画像に悪影響を及ぼす等の問題があっ
た。
【0006】このため、従来においては、トナー中にお
ける酸性物質等の量を少なくし、エステル系ウレタン樹
脂を加水分解しにくい組成のトナー等が開発されたが、
このような組成のトナーにおいては、トナーの基本特性
である帯電性能等が低下し、良好な画像形成が行なえな
くなるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、画像形成
装置における上記のような問題を解決することを課題と
するものであり、上記のように現像剤と接触する部分に
ウレタン樹脂を用いた画像形成装置において、現像剤に
おけるトナーにどのようなトナーを使用した場合であっ
ても、トナーとの接触によってウレタン樹脂で構成され
た部品が劣化するということが抑制され、ウレタン樹脂
で構成されたこれらの部品の一部が破損したり、その性
能が低下するということがなく、長期にわたって安定し
た画像形成が行なえるようにすることを課題とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明における画像形
成装置においては、上記のような課題を解決するため
に、現像剤と接触する部分にウレタン樹脂が使用された
画像形成装置において、上記のウレタン樹脂としてエー
テル系ウレタン樹脂を使用したのである。
【0009】ここで、この発明における画像形成装置の
ように、現像剤と接触する部分における部品をウレタン
樹脂で構成するにあたり、このウレタン樹脂としてエー
テル系ウレタン樹脂を用いると、どのような組成になっ
た現像剤を使用しても、このエーテル系ウレタン樹脂が
加水分解して劣化するということが少なく、このエーテ
ル系ウレタン樹脂で構成された部品の一部が破損して現
像剤中に混入したり、この部品の性能が低下するのが抑
制され、長期にわたって安定した画像形成が行なえるよ
うになる。
【0010】また、上記のように現像剤と接触する部分
をエーテル系ウレタン樹脂で構成する場合、特に、現像
剤との接触頻度の高い部品や、現像剤との接触による劣
化によって大きな支障が生じる部品をエーテル系ウレタ
ン樹脂で構成することが好ましく、例えば、像担持体の
表面に残留する現像剤を除去するクリーニング装置にお
けるクリーニング部材や、このクリーニング装置や現像
装置等において現像剤が外部に飛散するのを防止するシ
ール部材をエーテル系ウレタン樹脂で構成することが好
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態に係
る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明す
る。
【0012】ここで、この実施形態における画像形成装
置においては、図1に示すように、像担持体1を回転さ
せ、この像担持体1の表面を帯電装置10によって帯電
させた後、この像担持体1に対して露光装置(図示せ
ず)から画像情報に応じた露光を行ない、この像担持体
1の表面に静電潜像を形成するようになっている。
【0013】そして、このように静電潜像が形成された
像担持体1に対して、現像装置20内に収容された現像
剤2を現像剤担持体21によって像担持体1と対向する
現像領域に搬送し、この現像剤担持体21から現像剤2
中におけるトナー2aを像担持体1に供給して、像担持
体1の表面に静電潜像に対応したトナー像を形成すると
共に、この現像剤2中におけるトナー2aの濃度が低下
した場合には、補給装置30からトナー2aを現像装置
20に補給するようにしている。
【0014】また、このようにして像担持体1の表面に
トナー像を形成した後は、このトナー像を転写・分離装
置40により像担持体1から記録紙3上に転写させ、こ
のようにトナー像が転写された記録紙3を定着装置50
に導き、この定着装置50によってトナー像を記録紙3
に定着させる一方、上記のようにトナー像が転写された
後において、像担持体1の表面に残留しているトナー2
a等をクリーニング装置60に設けられたクリーニング
部材61によって像担持体1の表面から除去させるよう
にしている。
【0015】そして、この実施形態における画像形成装
置においては、現像剤2と接触する部分をウレタン樹脂
で構成するにあたり、このウレタン樹脂にエーテル系ウ
レタン樹脂を用いるようにしている。
【0016】ここで、この実施形態における画像形成装
置において、上記のように現像剤2と接触する部分をエ
ーテル系ウレタン樹脂で構成するにあたり、例えば、上
記の現像装置20においては、図2に示すように、現像
剤2中のトナー2aがこの現像装置20内から外部に飛
散するのを抑制するシール部材22をエーテル系ウレタ
ン樹脂で構成させるようにする。
【0017】また、上記の補給装置30においては、図
3に示すように、トナー2aを現像装置20に補給する
補給部分における補給ローラ31及びこの補給部分にお
いてトナー2aの漏れを抑制するシール部材32や、図
4に示すように、現像装置20に補給するトナー2aの
量を計量する計量ローラ33が設けられた計量部分にお
いてトナー2aの漏れを抑制するシール部材34をエー
テル系ウレタン樹脂で構成させるようにする。
【0018】また、上記のクリーニング装置60におい
ては、図5に示すように、像担持体1の表面に圧接させ
て、像担持体1の表面に残留しているトナー2a等を像
担持体1の表面から除去するクリーニング部材61や、
像担持体1の表面から除去されたトナー2a等が外部に
飛散するのを抑制するシール部材62をエーテル系ウレ
タン樹脂で構成させるようにする。
【0019】
【実施例】次に、上記のような画像形成装置を用いた具
体的な実施例について説明すると共に、比較例を挙げ
て、この発明の実施例における画像形成装置の場合には
ウレタン樹脂で構成された部品の劣化が抑制されて、こ
の部品の破損等が少なく、安定した画像形成が行なえる
ことを明らかにする。
【0020】ここで、以下の実施例及び比較例において
は、下記のようにして製造したトナーA1〜A3、B1
〜B4、C1,C2を用いるようにした。
【0021】(トナーA1〜A3)トナーA1〜A3に
おいては使用する荷電制御剤の種類だけを変更させるよ
うにし、ポリエステル樹脂100重量部、着色剤である
カーボンブラック(キャボット社製:モーガルL)8重
量部に対して、荷電制御剤として、トナーA1では含金
属アゾ染料(オリエント化学工業社製:T−77)を、
トナーA2では含金属アゾ染料(オリエント化学工業社
製:ボントロンS−34)を、トナーA3では含金属サ
リチル酸染料(オリエント化学工業社製:ボントロンE
−84)をそれぞれ3重量部の割合で加え、これらをそ
れぞれ3本ローラにより混練した後、これらの混練物を
粉砕し、これを分級して平均粒径が8μmになった各ト
ナー母体を製造し、この各トナー母体に対して、それぞ
れ外添剤としてシリカ(日本アエロジル社製:H200
0)を0.4重量部、酸化チタン(日本アエロジル社
製:T−805)を0.2重量部加えて、これらをヘン
シェルミキサーにより混合してそれぞれ負帯電性のトナ
ーA1〜A3を得た。
【0022】(トナーB1〜B4)トナーB1〜B4に
おいては、使用する着色剤の種類だけを変更させるよう
にし、ポリエステル樹脂100重量部に対して、着色剤
として、トナーB1では黄色の着色剤(大日本インキ化
学工業社製:KET Yellow 401)を、トナ
ーB2ではマゼンダ色の着色剤(大日本インキ化学工業
社製:KET Red 309)を、トナーB3ではシ
アン色の着色剤(大日本インキ化学工業社製:KET
Blue 103)を、トナーB4ではカーボンブラッ
ク(キャボット社製:モーガルL)をそれぞれ3重量部
加え、さらに荷電制御剤である含金属サリチル酸染料
(オリエント化学工業社製:ボントロンE−84)を3
重量部の割合で加え、これらをそれぞれ3本ローラによ
り混練した後、これらの混練物を粉砕し、これを分級し
て平均粒径が8μmになった各トナー母体を製造し、こ
の各トナー母体に対して、それぞれ外添剤としてシリカ
(日本アエロジル社製:H2000)を0.5重量部、
酸化チタン(日本アエロジル社製:T−805)を0.
5重量部の割合で加えて、これらをヘンシェルミキサー
により混合し、それぞれ負帯電性のトナーであって、ト
ナーB1では黄色のトナーを、トナーB2ではマゼンダ
色のトナーを、トナーB3ではシアン色のトナーを、ト
ナーB4では黒色のトナーを得た。
【0023】(トナーC1,C2)トナーC1,C2に
おいては、使用する荷電制御剤の種類だけを変更させる
ようにし、スチレンアクリル樹脂100重量部、着色剤
であるカーボンブラック(キャボット社製:モーガル
L)8重量部に対して、荷電制御剤として、トナーC1
ではニグロシン染料(オリエント化学工業社製:ニグロ
シンベースEX)を、トナーC2ではトリフェニルメタ
ン系染料(オリエント化学工業社製:ボントロンP−5
1)をそれぞれ3重量部の割合で加え、これらをそれぞ
れ3本ローラにより混練した後、これらの混練物を粉砕
し、これを分級して平均粒径が11μmになった各トナ
ー母体を製造し、この各トナー母体に対して、それぞれ
外添剤として、シリカ(日本アエロジル社製:R97
2)を0.2重量部加えて、これらをヘンシェルミキサ
ーにより混合して正帯電性のトナーC1,C2を得た。
【0024】(実施例1及び比較例1)実施例1及び比
較例1においては、市販の複写機(ミノルタ社製:Di
30)において、前記の図2に示すように、現像剤2中
のトナー2aが現像装置20内から外部に飛散するのを
抑制するシール部材22を設けるにあたり、このシール
部材22として、実施例1においてはエーテル系ウレタ
ン樹脂(バンドー化学社製)で構成されたものを使用す
る一方、比較例1においてはエステル系ウレタン樹脂
(バンドー化学社製)で構成されたものを使用するよう
にした。
【0025】そして、これらの複写機に上記のトナーA
1〜A3を使用し、温度30℃、湿度85%の高温・高
湿度の条件下でそれぞれ12万枚の耐久試験を行ない、
上記の各シール部材22の状態及びその性能の評価を行
なった。
【0026】この結果、上記のようにシール部材22を
エーテル系ウレタン樹脂で構成した実施例1のものにお
いては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場
合においても、シール部材22が変質して破損するとい
うことがなく、トナー2aが現像装置20内から外部に
飛散するのを十分に抑制することができた。
【0027】これに対して、上記のシール部材22をエ
ステル系ウレタン樹脂で構成した比較例1のものにおい
ては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場合
においても、このシール部材22に破損が生じて、トナ
ー2aが現像装置20内から外部に飛散し、特に、トナ
ーA3を使用した場合に、シール部材22の破損が多く
なって、トナー2aの飛散も多くなった。
【0028】(実施例2及び比較例2)実施例2及び比
較例2においては、市販の複写機(ミノルタ社製:Di
30)において、前記の図3に示すように、トナー2a
を現像装置20に補給する補給装置30の補給部分にト
ナー2aの漏れを抑制するシール部材32を設けるにあ
たり、このシール部材32として、実施例2においては
エーテル系ウレタン樹脂(イノアック社製)で構成され
たものを使用する一方、比較例2においてはエステル系
ウレタン樹脂(イノアック社製)で構成されたものを用
いるようにした。
【0029】そして、これらの複写機に上記のトナーA
1〜A3を使用し、温度30℃、湿度85%の高温・高
湿度の条件下でそれぞれ12万枚の耐久試験を行ない、
上記の各シール部材32の状態及びその性能の評価を行
なった。
【0030】この結果、上記のようにシール部材32を
エーテル系ウレタン樹脂で構成した実施例2のものにお
いては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場
合においても、シール部材32が変質するということが
なく、その補給部分がこのシール部材32により十分に
シールされてトナー2aの漏れが発生しなかった。
【0031】これに対して、上記のシール部材32をエ
ステル系ウレタン樹脂で構成した比較例2のものにおい
ては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場合
においても、このシール部材32の弾性が低下して、そ
の補給部分においてトナー2aの漏れが生じ、特に、ト
ナーA3を用いた場合には、シール部材32の弾性の低
下が大きくて隙間が生じ、トナー2aの漏れも多くなっ
た。
【0032】(実施例3及び比較例3)実施例3及び比
較例3においては、市販の複写機(ミノルタ社製:Di
30)において、前記の図5に示すように、像担持体1
の表面に圧接させて、像担持体1の表面に残留している
トナー2a等を像担持体1の表面から除去するクリーニ
ング部材61を設けるにあたり、このクリーニング部材
61として、実施例3においてはエーテル系ウレタン樹
脂(バンドー化学社製)で構成されたものを使用する一
方、比較例3においてはエステル系ウレタン樹脂(バン
ドー化学社製)で構成されたものを使用するようにし
た。
【0033】そして、これらの複写機に上記のトナーA
1〜A3を使用し、温度30℃、湿度85%の高温・高
湿度の条件下でそれぞれ12万枚の耐久試験を行ない、
上記の各クリーニング部材61の状態及びその性能の評
価を行なった。
【0034】この結果、上記のようにクリーニング部材
61をエーテル系ウレタン樹脂で構成した実施例3のも
のにおいては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用
した場合においても、クリーニング部材61が変質する
ということがなく、像担持体1の表面に残留しているト
ナー2a等がこのクリーニング部材61により像担持体
1の表面から十分に除去されて拭き残しが発生しなかっ
た。
【0035】これに対して、上記のクリーニング部材6
1をエステル系ウレタン樹脂で構成した比較例3のもの
においては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用し
た場合においても、このクリーニング部材61の弾性が
低下して、像担持体1の表面に残留しているトナー2a
等が十分に除去されずに拭き残しが生じ、特に、トナー
A3を用いた場合に、クリーニング部材61における弾
性の低下が大きくて、拭き残しが多くなった。
【0036】(実施例4及び比較例4)実施例4及び比
較例4においては、市販の複写機(ミノルタ社製:Di
30)において、前記の図5に示すように、像担持体1
の表面から除去されたトナー2a等がクリーニング装置
60から外部に飛散するのを抑制するシール部材62を
設けるにあたり、このシール部材62として、実施例4
においてはエーテル系ウレタン樹脂(バンドー化学社
製)で構成されたものを使用する一方、比較例4におい
てはエステル系ウレタン樹脂(バンドー化学社製)で構
成されたものを使用するようにした。
【0037】そして、これらの複写機に上記のトナーA
1〜A3を使用し、温度30℃、湿度85%の高温・高
湿度の条件下でそれぞれ12万枚の耐久試験を行ない、
上記の各シール部材62の状態及びその性能の評価を行
なった。
【0038】この結果、上記のようにシール部材62を
エーテル系ウレタン樹脂で構成した実施例4のものにお
いては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場
合においても、このシール部材62が変質して破損する
ということがなく、クリーニング装置60からのトナー
2aの漏れは発生しなかった。
【0039】これに対して、上記のシール部材62をエ
ステル系ウレタン樹脂で構成した比較例4のものにおい
ては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場合
においても、このシール部材62が変質して破損が生
じ、クリーニング装置60からのトナー2aの漏れが発
生し、特に、トナーA3を用いた場合に、シール部材6
2の破損が多くなって、トナー2aの漏れも多くなっ
た。
【0040】(実施例5及び比較例5)実施例5及び比
較例5においては、市販の複写機(ミノルタ社製:Di
30)において、前記の図3に示すように、トナー2a
を現像装置20に補給する補給装置30に補給ローラ3
1を設けるにあたり、この補給ローラ31として、実施
例5においてはエーテル系ウレタン樹脂(イノアック社
製)で構成されたものを使用する一方、比較例5におい
てはエステル系ウレタン樹脂(イノアック社製)で構成
されたものを使用するようにした。
【0041】そして、これらの複写機に上記のトナーA
1〜A3を使用し、温度30℃、湿度85%の高温・高
湿度の条件下でそれぞれ12万枚の耐久試験を行ない、
上記の各補給ローラ31の状態及びその性能の評価を行
なった。
【0042】この結果、上記のように補給ローラ31を
エーテル系ウレタン樹脂で構成した実施例5のものにお
いては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場
合においても、この補給ローラ31が変質して変形する
ということがなく、補給装置30から現像装置20に所
定量のトナー2aが安定して補給された。
【0043】これに対して、上記の補給ローラ31をエ
ステル系ウレタン樹脂で構成した比較例5のものにおい
ては、トナーA1〜A3の何れのトナーを使用した場合
においても、この補給ローラ31が変質して変形し、補
給装置30から現像装置20に補給されるトナー2aの
量が変化し、特に、トナーA3を用いた場合に、この補
給ローラ31が変質して部分的に破損が生じ、その破片
が現像装置20に供給され、形成された画像にこの破片
によるノイズが発生した。
【0044】(実施例6及び比較例6)実施例6及び比
較例6においては、市販のカラー複写機(ミノルタ社
製:LIMOS900)において、それぞれの色彩の現
像を行なう各現像装置20にそれぞれの色彩のトナー2
aを補給するにあたり、前記の図4に示すように、補給
する各トナー2aの量を計量する計量ローラ33が設け
られた計量部分にトナー2aの漏れを抑制するシール部
材34を設けるにあたり、このシール部材34として、
実施例6においてはエーテル系ウレタン樹脂(イノアッ
ク社製)で構成されたものを使用する一方、比較例6に
おいてはエステル系ウレタン樹脂(イノアック社製)で
構成されたものを使用するようにした。
【0045】そして、この複写機において、上記のトナ
ーB1〜B4をそれぞれの対応する現像装置20に補給
させるようにし、温度30℃、湿度85%の高温・高湿
度の条件下でそれぞれ12万枚の耐久試験を行ない、上
記の各シール部材34の状態及びその性能の評価を行な
った。
【0046】この結果、上記のようにシール部材34を
エーテル系ウレタン樹脂で構成した実施例6のものにお
いては、トナーB1〜B4の何れのトナーを計量して補
給する部分においても、上記の各シール部材34が変質
して変形したり破損したりするということがなく、補給
装置30から現像装置20に所定量のトナー2aが安定
して補給された。
【0047】これに対して、上記のシール部材34をエ
ステル系ウレタン樹脂で構成した比較例6のものにおい
ては、トナーB1〜B4の何れのトナーを計量して補給
する部分においても、上記の各シール部材34が変質し
て破損し、その破片が各現像装置20に供給されて、形
成された画像にこの破片によるノイズが発生した。
【0048】(実施例7及び比較例7)実施例7及び比
較例7においては、市販の複写機(ミノルタ社製:EP
−8010)において、前記の図2に示すように、現像
剤2中のトナー2aが現像装置20内から外部に飛散す
るのを抑制するシール部材22を設けるにあたり、この
シール部材22として、実施例7においてはエーテル系
ウレタン樹脂(バンドー化学社製)で構成されたものを
使用する一方、比較例7においてはエステル系ウレタン
樹脂(バンドー化学社製)で構成されたものを使用する
ようにした。
【0049】そして、これらの複写機に上記の正帯電性
のトナーC1,C2を使用し、温度30℃、湿度85%
の高温・高湿度の条件下でそれぞれ80万枚の耐久試験
を行ない、上記の各シール部材22の状態及びその性能
の評価を行なった。
【0050】この結果、正帯電性のトナーC1,C2を
使用した場合、上記のシール部材22を、エーテル系ウ
レタン樹脂で構成した実施例7のもの及びエステル系ウ
レタン樹脂で構成した比較例7のものの何れにおいて
も、シール部材22が変質して破損するということがな
く、トナー2aが現像装置20内から外部に飛散するの
を十分に抑制することができた。
【0051】(実施例8及び比較例8)実施例8及び比
較例8においては、市販の複写機(ミノルタ社製:EP
−8010)において、前記の図3に示すように、トナ
ー2aを現像装置20に補給する補給装置30の補給部
分にトナー2aの漏れを抑制するシール部材32を設け
るにあたり、このシール部材32として、実施例8にお
いてはエーテル系ウレタン樹脂(イノアック社製)で構
成されたものを使用する一方、比較例8においてはエス
テル系ウレタン樹脂(イノアック社製)で構成されたも
のを用いるようにした。
【0052】そして、これらの複写機に上記の正帯電性
のトナーC1,C2を使用し、温度30℃、湿度85%
の高温・高湿度の条件下でそれぞれ80万枚の耐久試験
を行ない、上記の各シール部材32の状態及びその性能
の評価を行なった。
【0053】この結果、正帯電性のトナーC1,C2を
使用した場合、上記のシール部材32を、エーテル系ウ
レタン樹脂で構成した実施例8のもの及びエステル系ウ
レタン樹脂で構成した比較例8のものの何れにおいて
も、シール部材32が変質するということがなく、その
補給部分がこのシール部材32により十分にシールされ
てトナー2aの漏れが発生しなかった。
【0054】(実施例9及び比較例9)実施例9及び比
較例9においては、市販の複写機(ミノルタ社製:EP
−8010)において、前記の図5に示すように、像担
持体1の表面に圧接させて、像担持体1の表面に残留し
ているトナー2a等を像担持体1の表面から除去するク
リーニング部材61を設けるにあたり、このクリーニン
グ部材61として、実施例9においてはエーテル系ウレ
タン樹脂(バンドー化学社製)で構成されたものを使用
する一方、比較例9においてはエステル系ウレタン樹脂
(バンドー化学社製)で構成されたものを使用するよう
にした。
【0055】そして、これらの複写機に上記の正帯電性
のトナーC1,C2を使用し、温度30℃、湿度85%
の高温・高湿度の条件下でそれぞれ80万枚の耐久試験
を行ない、上記の各クリーニング部材61の状態及びそ
の性能の評価を行なった。
【0056】この結果、正帯電性のトナーC1,C2を
使用した場合、上記のクリーニング部材61を、エーテ
ル系ウレタン樹脂で構成した実施例9のもの及びエステ
ル系ウレタン樹脂で構成した比較例9のものの何れにお
いても、クリーニング部材61が変質するということが
なく、像担持体1の表面に残留しているトナー2a等が
このクリーニング部材61により像担持体1の表面から
十分に除去されて拭き残しが発生しなかった。
【0057】(実施例10及び比較例10)実施例10
及び比較例10においては、市販の複写機(ミノルタ社
製:EP−8010)において、前記の図5に示すよう
に、像担持体1の表面から除去されたトナー2a等がク
リーニング装置60から外部に飛散するのを抑制するシ
ール部材62を設けるにあたり、このシール部材62と
して、実施例10においてはエーテル系ウレタン樹脂
(バンドー化学社製)で構成されたものを使用する一
方、比較例10においてはエステル系ウレタン樹脂(バ
ンドー化学社製)で構成されたものを使用するようにし
た。
【0058】そして、これらの複写機に上記の正帯電性
のトナーC1,C2を使用し、温度30℃、湿度85%
の高温・高湿度の条件下でそれぞれ80万枚の耐久試験
を行ない、上記の各シール部材62の状態及びその性能
の評価を行なった。
【0059】この結果、正帯電性のトナーC1,C2を
使用した場合、上記のシール部材62を、エーテル系ウ
レタン樹脂で構成した実施例10もの及びエステル系ウ
レタン樹脂で構成した比較例10のものの何れにおいて
も、シール部材62が変質して破損するということがな
く、クリーニング装置60からのトナー2aの漏れは発
生しなかった。
【0060】上記のように、現像剤と接触する各部品に
ウレタン樹脂を使用した画像形成装置において、上記の
各実施例に示すように、そのウレタン樹脂としてエーテ
ル系ウレタン樹脂を使用すると、負帯電性及び正帯電性
のどのようなトナーを使用した場合においても、これら
の部品が変質してその特性が低下するということがな
く、長期にわたり安定して良好な画像形成を行なうこと
ができた。
【0061】これに対して、現像剤と接触する各部品に
エステル系ウレタン樹脂を使用した比較例の画像形成装
置においては、正帯電性のトナーを使用した場合に、こ
れらの部品が変質してその特性が低下するということが
なかったが、負帯電性のトナーを使用した場合には、こ
れらの部品が次第に変質してその特性が低下し、長期に
わたって安定した画像形成を行なうことはできなかっ
た。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
画像形成装置においては、現像剤と接触する部分におけ
る部品をウレタン樹脂で構成するにあたり、このウレタ
ン樹脂としてエーテル系ウレタン樹脂を用いるようにし
たため、どのような組成になった現像剤を使用しても、
このエーテル系ウレタン樹脂が加水分解して劣化すると
いうことが少なく、このエーテル系ウレタン樹脂で構成
された部品の一部が破損して現像剤中に混入したり、こ
の部品の性能が低下するのが抑制され、長期にわたって
安定した良好な画像形成が行なえるようになった。
【0063】また、上記のように現像剤と接触する部分
の部品をエーテル系ウレタン樹脂で構成するにあたり、
特に、像担持体の表面に残留する現像剤を除去するクリ
ーニング装置におけるクリーニング部材や、このクリー
ニング装置や現像装置等において現像剤が外部に飛散す
るのを防止するシール部材をエーテル系ウレタン樹脂で
構成すると、像担持体におけるクリーニング不良や、現
像剤の外部への飛散が長期にわたって抑制され、安定し
た良好な画像形成が行なえるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における画像形成装置の一実施形態を
示した概略説明図である。
【図2】同実施形態の画像形成装置に使用する現像装置
において、トナーがこの現像装置内から外部に飛散する
のを抑制するシール部材を設けた状態を示した概略説明
図である。
【図3】同実施形態の画像形成装置に使用する補給装置
において、トナーを現像装置に補給する補給部分に補給
ローラ及びトナーの漏れを抑制するシール部材を設けた
状態を示した概略説明図である。
【図4】同実施形態の画像形成装置に使用する補給装置
において、現像装置に補給するトナーの量を計量する計
量ローラが設けられた計量部分にトナーの漏れを抑制す
るシール部材を設けた状態を示した概略説明図である。
【図5】同実施形態の画像形成装置に使用するクリーニ
ング装置において、像担持体の表面に残留しているトナ
ー等を像担持体の表面から除去するクリーニング部材
や、像担持体の表面から除去されたトナー等が外部に飛
散するのを抑制するシール部材を設けた状態を示した概
略説明図である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 現像剤 2a トナー 20 現像装置 22 現像装置のシール部材 30 補給装置 31 補給ローラ 32 補給装置の補給部分におけるシール部材 34 補給装置の計量部分におけるシール部材 60 クリーニング装置 61 クリーニング部材 62 クリーニング装置のシール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 宏 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 中沢 二美子 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤と接触する部分にウレタン樹脂が
    使用された画像形成装置において、上記のウレタン樹脂
    としてエーテル系ウレタン樹脂を使用したことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した画像形成装置におい
    て、像担持体の表面に残留する現像剤を除去するクリー
    ニング部材にエーテル系ウレタン樹脂を用いたことを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した画像形成装置におい
    て、現像剤が外部に飛散するのを抑制するシール部材に
    エーテル系ウレタン樹脂を用いたことを特徴とする画像
    形成装置。
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