JPH10305253A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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Publication number
JPH10305253A
JPH10305253A JP11702897A JP11702897A JPH10305253A JP H10305253 A JPH10305253 A JP H10305253A JP 11702897 A JP11702897 A JP 11702897A JP 11702897 A JP11702897 A JP 11702897A JP H10305253 A JPH10305253 A JP H10305253A
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JP
Japan
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coating liquid
coating
substrate
temperature
nozzle
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Withdrawn
Application number
JP11702897A
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English (en)
Inventor
Kazuto Ozaki
一人 尾崎
Eiji Okuno
英治 奥野
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11702897A priority Critical patent/JPH10305253A/ja
Publication of JPH10305253A publication Critical patent/JPH10305253A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0091Apparatus for coating printed circuits using liquid non-metallic coating compositions

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布液の温度変化にかかわらず、均一な塗布
膜厚を得ると共に、省塗布液で省設置スペースを図る。 【解決手段】 ノズル部材19内には液槽が設けられて
おり、液槽内の塗布液の温度変化によって塗布膜厚が変
化する特性を、基板2に対してノズル部材19をリニア
モータ11で移動させる塗布速度を変化すると、塗布膜
厚が変化する特性で相殺するようになっている。このた
め、塗布液の温度変化にかかわらず、常に均一な塗布膜
厚を得ることができる。さらに、従来の回転塗布方式の
ように基板2を水平に支持せず基板2を立設するため
に、その設置スペースの縮小を図り、また、塗布液を周
りに振りきりつつ塗布する従来の回転塗布方式と比べ
て、立設した基板2に対して、基板2の被塗布面に沿っ
てノズル部材19をリニアモータ11で移動させつつ塗
布液を基板2の被塗布面に塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示デバイス
(LCD)、プラズマ表示デバイス(PDP)、半導体
デバイスおよび各種電子部品などの製造プロセスにおい
て、LCDまたはPDP用ガラス基板、半導体基板およ
びプリント基板などの基板表面に対して、フォトレジス
ト膜、カラーフィルタ材、平坦化材、層間絶縁膜、絶縁
膜および導電膜などを形成するために各種塗布液を毛細
管現象で汲み上げて塗布する塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板表面に塗布液を塗布する方式
としては、回転塗布方式、ブレード塗布方式、スプレイ
塗布方式およびロールコート方式などがある。
【0003】近年、液晶表示デバイスや半導体デバイス
などの製造プロセスにおいて、基板を水平に保った状態
で回転させ、その中央部に塗布液を供給して塗布液に遠
心力を与えることで、基板表面上の中央部から外周部に
均一に塗布液を塗布する回転塗布方式が広く利用されて
いる。
【0004】ところが、この回転塗布方式では、基板の
大型化や角形化の傾向とも相俟って、塗布液を遠心力で
外方に飛ばすため、使用される塗布液の有効利用という
点で無駄があり、塗布液の利用効率が悪かった。また、
角形の基板を水平姿勢で回転させることで、基板の大型
化にも伴って装置も大型化し、その設置スペースも増大
せざるを得なかった。さらに、角形の基板を高速に回転
させると、基板表面に気流の乱れが発生し易く、しか
も、その基板が大型化すると、その回転時における基板
表面上の線速度差が増大することにより、塗布むらや塗
布膜厚の均一性などの塗布品質を確保することが難しく
なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような回転塗布方
式の上記問題、つまり、塗布液の利用効率の低下、設置
スペースの増大および塗布膜厚の不均一を解決すべく、
基板を鉛直姿勢または傾斜した姿勢方向に立てて保持
し、その基板の幅方向(左右方向)のノズルから基板表
面に対して塗布液を吐出させつつ、そのノズルを基板上
端から下端に移動させるようにして塗布液を塗布する方
式の塗布装置が、特開平8−24740号公報「基板へ
の塗布液塗布装置」で提案されているが、この塗布装置
について、以下に説明する。
【0006】図12は、塗布装置の概略構成を示す正面
図であり、図13は、図12の塗布装置におけるAA線
の断面図である。
【0007】図12および図13において、この塗布装
置は、基板100を鉛直(垂直)方向に立てて保持する
ステージ101と、基板100の被塗布面に塗布液10
2を供給する塗布液槽を内部に有するノズル部材103
と、このノズル部材103を基板100に沿って下方に
直線移動させる移動手段(図示せず)とから構成されて
いる。このノズル部材103は、両端が閉塞され基板1
00の幅方向に延在する筒状をなしており、基板100
の被塗布面と対向する前面壁部104に槽内から外部に
貫通したスリット状の塗布液流出路105をその幅方向
に形成している。また、基板100の被塗布面と対向す
る前面壁部104の前端面106は、基板100の被塗
布面に非接触でかつ近接するように配設され、その下端
106aが塗布液流出路105の出口よりも下方で且つ
その反対側の入口よりも上方に位置し、その上端106
bが、基板100の被塗布面と前端面106との間の隙
間107上方へ無限にさせたと仮定した場合に、塗布液
流出路105を通って隙間内に流入した塗布液が少なく
とも毛細管現象などによって上昇するときの到達高さ位
置と塗布液流出路105の出口との間に位置するように
なっている。
【0008】上記構成により、塗布液槽内に塗布液流出
路105の入口と前端面106の下端106aとの間の
高さまで塗布液102を注入し、塗布液槽を大気開放と
すると、塗布液槽内に供給された塗布液102は、少な
くとも毛管現象によって、塗布液流出路105を通って
槽外に流出し、ステージ101によって鉛直姿勢に保持
された基板100の被塗布面と前端面106との間の隙
間107内に流入する。
【0009】この隙間107内に流入した塗布液は、毛
細管現象などによってその隙間107内を前端面106
の下端106aまで下降するが、前端面106の下端1
06aから流下することはない。また、隙間107内に
流入した塗布液の上方への流動は、毛細管現象などによ
ってその隙間107内を前端面106の上端106bま
で上昇するが、前端面106の上端106bで規制され
てそれ以上には上昇しない。このようにして、基板10
0の被塗布面と前端面106との間の隙間107内に、
基板100の幅方向に延びる帯状の塗布液の液溜りが形
成されることになる。
【0010】さらに、この塗布液の液溜りが形成された
状態で、基板100の被塗布面と前端面106との間の
隙間107を保持したまま、基板100の縦方向(基板
100の幅方向と直交する上下方向)aにノズル部材1
03と基板100とを相対的に直動させると、基板10
0の被塗布面に塗布液が塗布されることになる。このと
き、基板100の被塗布面と前端面106の隙間107
にある液溜りの塗布液は、基板100の被塗布面に塗布
されていくに従って消費されるが、大気開放されたノズ
ル部材103の塗布液槽の塗布液にかかる大気圧と毛細
管現象などによって、その消費量とほぼ同等の塗布液が
塗布液槽内から塗布液流出路105を通ってその隙間1
07内に供給される。そのため、塗布時の隙間107内
の塗布液量は常にほぼ一定に保持されることになって、
基板100に塗布液が連続して塗布されることになる。
【0011】このように、ノズル部材103内から毛細
管現象によって塗布液を供給することによって、塗布に
伴って、基板100の被塗布面とノズル部材103の前
端面106との隙間107内にある液溜り量を一定に保
持して塗布膜厚を一定にすることが提案されているが、
塗布液102自体に温度変化がある場合、例えば、室温
やノズル部材103の温度が高くて塗布液102の温度
が低く、塗布しているうちにスリット状の塗布液流出路
105内部を通過してくる塗布液102の温度が上がっ
てくるような場合には、塗布液流出路105内部を毛細
管現象で汲み上げる塗布液の粘度が変化して、塗布液の
流出のし易さに変化が生じ、その結果、塗布膜厚値が変
化することになって、塗布膜厚の均一化は困難であると
いう問題を有していた。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、塗布液の温度が変化した場合にも均一な塗布膜厚を
得ることができると共に、省塗布液で省設置スペースを
図ることができる塗布装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の塗布装置は、塗
布液を供給可能なノズル手段と、立設した被塗布基板と
を被塗布面に沿って相対移動させつつ、毛管現象で塗布
液槽から汲み上げられた塗布液をノズル手段から供給し
て基板の被塗布面に塗布する塗布装置において、塗布液
槽内の塗布液およびノズル手段のうち少なくともいずれ
かの温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段
で検知した温度に応じて、塗布膜厚が均一になるよう
に、前記ノズル手段と基板の被塗布面との相対移動速
度、ノズル手段と基板の被塗布面とのギャップ寸法、お
よび塗布液槽内の塗布液の液面高さのうち少なくとも何
れかを可変する制御手段とを有することを特徴とするも
のである。
【0014】また具体的には、相対移動速度を制御して
均一膜厚とする場合、好ましくは、本発明の塗布装置
は、立設した基板の被塗布面に対して、毛管現象で塗布
液槽から塗布液供給路を介して汲み上げられた塗布液を
塗布する塗布装置において、塗布液を貯留可能な塗布液
槽と、この塗布液槽に一端が連通され外部流出口に他端
が連通されて斜め上方に延びる塗布液流出路が前端壁部
に配設されたノズル手段と、塗布液槽内の塗布液および
/またはノズル手段の塗布液流出路近傍の温度を検出す
る温度検出手段と、ノズル手段と基板を被塗布面に沿っ
て相対移動させる移動手段と、温度検出手段で検出した
温度に応じて、塗布膜厚が均一になるように、移動手段
の相対移動速度を可変する制御手段とを有することを特
徴とするものである。また具体的には、ギャップ寸法を
制御して均一膜厚とする場合、好ましくは、本発明の塗
布装置は、立設した基板の被塗布面に対して、毛管現象
で塗布液槽から塗布液供給路を介して汲み上げられた塗
布液を塗布する塗布装置において、塗布液を貯留可能な
塗布液槽と、この塗布液槽に一端が連通され外部流出口
に他端が連通されて斜め上方に延びる塗布液流出路が前
端壁部に配設されたノズル手段と、塗布液槽内の塗布液
および/またはノズル手段の塗布液流出路近傍の温度を
検出する温度検出手段と、ノズル手段と基板を被塗布面
に沿って相対移動させる移動手段と、ノズル手段と基板
の被塗布面とを接近または離間するように移動させるギ
ャップ可変手段と、温度検出手段で検出した温度に応じ
て、塗布膜厚が均一になるように、ノズル手段と基板の
被塗布面とのギャップ寸法を可変するように前記ギャッ
プ可変手段を制御すると共に、ノズル手段と基板を被塗
布面に沿って相対移動させるように移動手段を制御する
制御手段とを有することを特徴とするものである。さら
に具体的には、塗布液槽の塗布液の液面高さを制御して
均一膜厚とする場合、好ましくは、本発明の塗布装置
は、立設した基板の被塗布面に対して、毛管現象で塗布
液槽から塗布液供給路を介して汲み上げられた塗布液を
塗布する塗布装置において、塗布液を貯留可能な塗布液
槽と、この塗布液槽に一端が連通され外部流出口に他端
が連通されて斜め上方に延びる塗布液流出路が前端壁部
に配設されたノズル手段と、塗布液槽内の塗布液および
/またはノズル手段の塗布液流出路近傍の温度を検出す
る温度検出手段と、ノズル手段と基板を被塗布面に沿っ
て相対移動させる移動手段と、塗布液槽内の塗布液のノ
ズル手段に対する相対的な液面高さを可変する液面高さ
可変手段と、温度検出手段で検出した温度に応じて、塗
布膜厚が均一になるように、ノズル手段に対する塗布液
槽内の塗布液の相対的な液面高さを可変するように液面
高さ可変手段を制御すると共に、ノズル手段と基板を被
塗布面に沿って相対移動させるように移動手段を制御す
る制御手段とを有することを特徴とするものである。こ
の液面高さ可変手段は、塗布液槽のノズル手段に対する
相対的な高さを可変する槽高さ可変手段であってもよ
い。また、以上の場合、塗布液槽はノズル手段の内部に
あってもよいし、外部にあってもよい。
【0015】この構成により、塗布液の温度が低くなる
につれてその粘度が上がって塗布液供給路を上昇しにく
くなり塗布膜厚も薄くなる塗布液温度による塗布膜厚特
性を、基板とノズル手段との相対移動速度が早いほど塗
布膜厚が厚くなり、また、基板とノズル手段とのギャッ
プ寸法が少ないほど塗布膜厚が厚くなり、さらには塗布
液槽内の液面高さが高いほど塗布膜厚が厚くなるという
各特性のうち少なくとも何れかの特性で相殺することが
可能である。また逆に、塗布液の温度が高くなるにつれ
てその粘度が下がって塗布液供給路を上昇し易くなり塗
布膜厚が厚くなる塗布液温度による塗布膜厚特性を、基
板とノズル手段との相対移動速度が遅いほど塗布膜厚が
薄くなり、また、基板とノズル手段とのギャップ寸法が
多いいほど塗布膜厚が薄くなり、さらには塗布液槽内の
液面高さが低いほど塗布膜厚が薄くなるという各特性の
うち少なくとも何れかの特性で相殺することが可能であ
る。よって、塗布液の温度が変化しても均一な塗布膜厚
を得ることが可能となる。また、基板を立設した状態
で、被塗布面に沿ってノズル手段を移動させつつ、毛管
現象で供給された塗布液をその被塗布面に塗布するの
で、基板を水平状態で回転させ、その遠心力で塗布液を
塗布する回転塗布方式に比べて、設置スペースが縮小さ
れると共に塗布液も節約される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る塗布装置の実
施形態について図面を参照して説明するが、本発明は以
下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0017】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
における塗布装置の概略構成を示す斜視図である。
【0018】図1において、壁状に構成されて立設され
た架台1の表面側中央部に、ガラス基板などの基板2の
被塗布面を外側に向けた状態で基板2を吸着して保持す
る吸着ステージ3が配設されている。この吸着ステージ
3は、用いるサイズの基板2毎の外周部に対応した適所
に、吸引可能な吸着部材としての吸盤(図示せず)が出
退自在に為されている細長い凹部3aが複数配設されて
おり、基板2への吸盤(図示せず)による吸着後に吸盤
(図示せず)を凹部3a内の所定位置に引き込んで収納
することで基板2を保持するようになっている。また、
この吸着ステージ3による基板2の保持状態は、鉛直
(垂直)方向であってもよくまた傾斜した姿勢であって
もよく、例えば基板2が吸着ステージ3の上側に位置す
るように若干傾いた状態でもよい。さらに、吸着部材と
しての吸盤(図示せず)が基板2の中央部を保持しない
のは、基板2の中央部は重要な回路などが配置される部
分であり、吸盤(図示せず)による真空吸引と解除によ
って温度が下がったり上がったりすることで塗布むらと
なるのを防止するためである。したがって、吸盤(図示
せず)の形状も基板2の外周部だけを吸引すべく、細長
い凹部3aと同様の細長い吸盤形状となっている。な
お、ここでは、吸着ステージ3による基板2の保持は、
吸盤(図示せず)による吸着の場合を示したが、基板2
の上下左右を爪状の部材でひっかけて保持するような構
成であってもよいことは言うまでもないことである。
【0019】また、この架台1の表面側および裏面側の
幅方向両端部の上下位置の4角部にそれぞれ4個の各ア
イドルギヤ4が2組回転自在に各軸受部5でそれぞれ軸
支されて配設されている。これらの上部に位置する左右
2組の各アイドルギヤ4にそれぞれ架けられた左右の各
スチールベルト6の一方端にはそれぞれ、ベース部材7
の両端上部がそれぞれ連結されており、また、左右の各
スチールベルト6の他方端にはそれぞれ、バランスウェ
イト8の両端上部がそれぞれ連結されている。また、下
部に位置する左右2組の各アイドルギヤ4にそれぞれ架
けられた左右の各スチールベルト6の一方端にはそれぞ
れ、ベース部材7の両端下部がそれぞれ連結されてお
り、また、その左右の各スチールベルト6の他方端には
それぞれ、バランスウェイト8の両端下部がそれぞれ連
結されて、ベース部材7が架台1の表面側で、バランス
ウェイト8が架台1の裏面側でそれぞれ水平に保持され
かつ上下に移動可能な状態で、各スチールベルト6が、
架台1の幅方向両端部の上下方向にそれぞれ左右2組の
各アイドルギヤ4をそれぞれ介して巻回されている。こ
のベース部材7上の中央部には、基板2の幅寸法のノズ
ル口9を有し、そのノズル口9から塗布液を吐出可能な
ノズルユニット10が配設されている。これらのベース
部材7およびノズルユニット10とバランスウェイト8
とがそれぞれバランスが取れた静止状態で架台1の表と
裏の幅方向両端部間に水平にそれぞれ保持されるように
なっている。
【0020】また、架台1の表面側の両端部にはそれぞ
れ各上下方向に縦型の各リニアモータ11の固定子12
が配設されており、これら左右の各リニアモータ11は
その駆動によって、ノズルユニット10を載置したベー
ス部材7の両端部を各固定子12に沿って上下に直線移
動させる構成となっている。この移動手段としてのリニ
アモータ11は、各上下方向に配設された各スチールベ
ルト6にそれぞれ沿ってベース部材7の両端部および各
スチールベルト6の内側にそれぞれ配設されており、図
2に示すように、幅方向両端部の各レール部13間にベ
ース部14を有する固定子12と、ベース部材7の両端
部裏側の各側壁にそれぞれ各固定子12とそれぞれ対向
して配設され、各固定子12の上をスライド自在なスラ
イダ部材15とを有している。このスライダ部材15
は、その幅方向両側に各レール部13とそれぞれ嵌合し
て上下方向に案内される各リニアガイド部16と、各リ
ニアガイド部16の間に配設されると共に、固定子12
のベース部14に対向し、図示しない巻線による励磁に
よって磁力を発生させる磁気回路部17と、この磁気回
路部17の巻線(図示せず)の両端に接続されたコネク
タ18とを有しており、この磁気回路部17の励磁によ
る磁力で、スライダ部材15は固定子12の各レール部
13に各リニアガイド部16で案内されて上下に移動自
在である。このスライダ部材15が、ノズルユニット1
0を載置したベース部材7の両端部裏側にそれぞれ固着
されており、これらの各スライダ部材15の移動によっ
てベース部材7が上下に移動自在になっている。
【0021】ここでは、ノズルユニット10を載置した
ベース部材7の両端部を各固定子12に沿って上下に移
動させるように構成したが、ノズルユニット10と基板
2とが被塗布面に沿って相対的に移動するように構成す
ればよく、ノズルユニット10を固定して基板2を吸着
ステージ3と共に上下にリニアモータやボールねじなど
の移動手段で移動するように構成することもできる。こ
のように、吸着ステージ3を上下に移動させる方がノズ
ルユニット10を移動させるよりも振動が少なく、その
振動による塗布むら防止などの観点から吸着ステージ3
を移動させる方がよいのであるが、吸着ステージ3を上
下に移動させると、装置の高さが倍必要となり、クリー
ンルームの天井高さには制限があるので、非現実的なも
のとなってしまう。なお、44は配線や薬液供給チュー
ブなどを収容したケーブルベアである。
【0022】さらに、ノズルユニット10は、図3に示
すように、基板2の被塗布面に対向して開口した水平方
向の細長いノズル口9から塗布液を吐出可能なノズル手
段としてのノズル部材19と、このノズル部材19のノ
ズル口9を基板2の被塗布面への対向位置Mと点線で示
す洗浄用の下方位置Nとの間で、ノズル部材19をその
長手方向を回動軸として回動させるノズル部材回動機構
部20と、ノズル部材19のノズル口9と基板2の被塗
布面との水平方向の隙間(ギャップ)を可変させるべ
く、ノズル部材19を基板2に対して接近または離間自
在に駆動するギャップ可変機構部21とを備えている。
このノズルユニット10は、塗布処理される基板2のサ
イズに合った幅寸法のノズル部材19と付け変え可能に
構成されている。
【0023】このノズル部材19のうち、図4(a)に
はノズル部材19aが、図4(b)には別の型のノズル
部材19bが模式的に示されている。これらのノズル部
材19a,19b内には、塗布液22を溜める塗布液槽
23が配設されており、この塗布液槽23は、両端が閉
塞され基板2の幅方向に延在する水平方向に細長い筒状
に構成されている。この塗布液槽23の中央部に塗布液
22を供給する図1の供給チューブ24が連結されてお
り、ベース部材7上に載置されたポンプ43によって供
給チューブ24を介して外部から塗布液22を塗布液槽
23内に供給可能に構成している。なお、ノズル部材1
9a,19bの何れにおいても、塗布液槽23はその内
部に貯留される塗布液の液面よりも上方部分において、
外部と連通する連通路(図示せず)によって大気開放さ
れており、内部は大気圧となっている。また、基板2の
被塗布面2aと対向する前面壁部25に塗布液槽23内
から外部に斜め上向きに貫通した塗布液流出路としてス
リット26がその幅方向に形成されている。このスリッ
ト26は、塗布液槽23の下部とノズル口9との間で直
線状に左上向きに傾斜した状態で連結しており、スリッ
ト26の下方端が塗布液槽23内に開口し、その上方端
が水平方向に細長いノズル口9となっている。さらに、
基板2の被塗布面2aと対向する前面壁部25の前端面
27は、塗布液の液溜りが形成可能なように、基板2の
被塗布面2aに非接触でかつ所定の隙間28で近接する
ように配置される。
【0024】さらに、図4(a)のノズル部材19aで
は、前端面27の下端27aは、スリット26の出口で
あるノズル口9と、その反対側の塗布液槽23内への開
口との間の高さに位置するよう形成されている。また、
この前端面27の下端27aとスリット26の塗布液槽
23内への開口上端との高さ範囲B内に塗布液槽23内
の塗布液面が位置するように液面を設定し、その前端面
27の上端27bが、基板2の被塗布面2aと前端面2
7との間の隙間28を上方へ無限に延長させたと仮定し
た場合にその隙間28内に流入した塗布液22が少なく
とも毛細管現象などによって上昇することができる到達
高さ位置とスリット26の出口であるノズル口9との間
に位置するようになっている。
【0025】また、図4(b)の別の型のノズル部材1
9bでは、前端面27の下端27aは、スリット26の
出口であるノズル口9と、その反対側の塗布液槽23内
への開口との間の高さに位置するよう形成されている。
また、前端面27の下端27aとスリット26の塗布液
槽23内への開口上端との高さ範囲B内に塗布液槽23
内の塗布液面が位置するように液面を設定し、ノズル口
9から前端面27の前端面上部29は、上方に開くよう
に傾斜している。つまり、基板2の被塗布面2aと前端
面上部29との間の隙間30は上に行くほど広がってお
り、塗布液22が毛細管現象などによってスリット26
さらにノズル口9を介して隙間30内を上昇する液面到
達高さ位置まで来ている。
【0026】これらのノズル部材19a,19bの特徴
を比較すると、ノズル部材19aでは、塗布液22が毛
細管現象などによって上昇する到達高さ位置よりも低い
位置で前端面27の上端27bが形成されているため、
毛細管現象などによる塗布液22の上昇力が内在されて
おり、塗布液22の塗始めから所定膜厚に至るまでの時
間がノズル部材19bの場合よりも早く到達するという
メリットがある。つまり、ノズル部材19aでは、塗布
液22の塗始めに生じる薄い膜厚範囲が、ノズル部材1
9bの場合よりも狭いというメリットがある。
【0027】また、ノズル部材19aでは、その前端面
27は塗布液22で常に濡れているために塗布液22が
乾くことがなく、乾くことによるコンタミネーションの
発生原因は抑えられることになる。一方、ノズル部材1
9bでは、前端面上部29の傾斜面を、塗布液22の液
面が毛細管現象などによって上昇する到達高さ位置は、
塗始めと塗終わりなどで、消費した液量差による槽内の
液面高さの低下などのため一定しておらず、液面が低下
することによって、今まで塗布液22で濡れていた前端
面上部29の傾斜面が乾いてコンタミネーションが生
じ、そこから発生したパーティクルが塗布液22中に混
入して塗布されることになって、塗布膜の品質が低下す
るという虞がある。また、ノズル部材19bでは、次に
別の基板2の被塗布面2aを塗布する場合にも同様に、
前端面上部29の傾斜面を、塗布液22の液面が毛細管
現象などによって上昇する到達高さ位置は、前回の塗布
時と比べて、基板2の被塗布面2aと前端面上部29と
の隙間30が広くなったり狭くなったりすることで一定
化しない。このため、その隙間30が広くなったギャッ
プ部分では液面到達高さ位置が低下することによって、
今まで塗布液22で濡れていた前端面上部29の傾斜面
が乾くことになる。その乾いた部分にコンタミネーショ
ンが発生し、それによるパーティクルが塗布液22中に
混入して塗布されることになって、塗布膜の品質が低下
するという虞がある。
【0028】さらに、ノズル部材19aでは、基板2の
被塗布面2aと前端面27との隙間28の寸法によって
塗布する塗布液22の膜厚が変化するために、膜厚調整
用としては効力を発揮するが、細長いノズル口9と基板
2の被塗布面2aとの隙間28に、細長いノズル口9の
両端位置で、また、塗始めの位置と塗終わりの位置など
でギャップ差が生じるような場合には、その隙間28の
差が塗布膜厚差となって反映することになって、基板2
の被塗布面2aに均一な膜厚の塗布液22を塗布するこ
とができないという虞がある。これに対して、ノズル部
材19bでは、基板2の厚みが一定でなっかたり、基板
2の被塗布面2aと細長いノズル口9との隙間30に、
基板2が反っていたりノズル部材19bが傾いていたり
して、細長いノズル口9の両端位置で、また、塗始めの
位置と塗終わりの位置でギャップ差があるような場合に
も、隙間30が上方に広がっているので、細長いノズル
口9の両端部などでのギャップ差が吸収されて、塗布膜
厚差が生じにくく、基板2の被塗布面2aにより均一な
膜厚の塗布液22を塗布することができるようになる。
つまり、隙間30の寸法が小さくなるほど塗布膜厚が厚
くなるが、この場合、隙間30を上昇する塗布液22の
液面到達高さ位置も上昇することになり、前端面29の
傾斜面で液面が上になるほど液面位置における隙間寸法
も増えて、細長いノズル口9の両端部などでのギャップ
差が吸収されることになる。この上昇液面位置における
隙間寸法が塗布膜厚に影響しているため、隙間30の寸
法が小さくなるほど塗布膜厚が厚くなるが、上昇液面位
置における隙間寸法は広がって塗布膜厚が薄くなる方向
に移行して塗布膜厚差は生じにくくなり、基板2の被塗
布面2aに対してより均一な膜厚の塗布液22を塗布す
ることができるようになる。
【0029】一方、図3のノズル部材回動機構部20
は、図示しない電磁弁で制御されて、ロッド先端部31
を伸長位置と収縮位置との間を移動させるエアーシリン
ダ32が、矢印方向Cにシリンダ前方部のピン32aを
回動中心として回動可能に軸支されている。このロッド
先端部31は、アーム部材33の一方端部と回動可能に
ピン連結されてリンク機構を構成しており、アーム部材
33の他方端部は駆動軸34にその長手方向に直交する
方向から回動力を伝達可能に固定されている。この駆動
軸34は、所定幅で水平方向に延びたベース部材35を
下方から支持する支持部材35aを横方向に貫通して固
定されている。このベース部材35の前方端縁上側には
ノズル部材19がそのノズル口9を基板2の被塗布面2
a側に向けた状態で、ノズル部材19の長手方向と駆動
軸34の軸方向が一致する方向になるように取り付けら
れている。図3は、エアーシリンダ32のロッド先端部
31が伸長した場合であり、このとき、ノズル部材19
のノズル口9は基板2の被塗布面2aに対向して塗布可
能な状態である。これに対して、エアーシリンダ32の
ロッド先端部31が短縮した場合には、ノズル部材19
のノズル口9は、2点鎖線で示すように下方を向いて洗
浄可能な状態となる。このロッド短縮の途中で、ピン3
2aを回動中心としてエアーシリンダ32が矢印方向C
に揺動しつつロッド先端部31が短縮されることにな
る。
【0030】また、ギャップ可変機構部21は、ステッ
ピングモータやサーボモータなどの接離モータ36と、
前後の軸受部37,38で軸支され、この接離モータ3
6の回転軸に連結部39を介して連結されたボールねじ
40と、このボールねじ40に螺合した移動部材41
と、移動部材41の上端が下面で固着されていると共に
ノズル部材回動機構部20を支持して基板2の被塗布面
2aに対してノズル部材19の前端面27が接近または
離間するようにスライド自在なスライド部材42とを備
えており、接離モータ36によるボールねじ40の回転
で、移動部材41が、ノズル部材19およびノズル部材
回動機構部20を載置した状態で前後に移動自在に構成
されている。
【0031】ここでは、ギャップ可変機構部21は中央
部1個所として、基板2の厚さのばらつき範囲内でギャ
ップ寸法を調整するようにしているが、さらに、基板2
の厚さのばらつきだけではなく、基板2の幅方向にテー
パがあって左右両端部での厚さ寸法に差があるような場
合には、ギャップ可変機構部21をベース部材7の左右
2個所配設することで左右独立にギャップ寸法を調整す
ることができ、ノズルユニット10の左右に長いノズル
部材19を、基板2の幅両端部で厚さが異なることによ
る幅方向テーパに合わせて平行に、左右位置で等ギャッ
プ寸法として傾け得るように構成することもできる。
【0032】図5は塗布液の温度と塗布膜厚との関係を
示す図である。
【0033】図5に示すように、本実施形態の装置で、
他のパラメータを同一としたときには、塗布液22の温
度が高いほど塗布膜厚が厚くなる。これは、塗布液22
の温度に変化がある場合には、その塗布液22の粘度が
変化して、スリット26を介しての塗布液22の流出の
し易さに変化が生じ、塗布膜厚値が変化するからであ
る。例えば、室温が高くノズル部材19およびその内部
の塗布液22の温度が低い場合、塗布しているうちにノ
ズル部材19および塗布液22の温度が上がってくる
が、当初の塗布膜厚設定時の塗布液22の温度とは異な
っているために、スリット26を流れる塗布液22の流
出のし易さに変化が生じ、その結果、塗布膜厚値が変化
する。
【0034】図6(a)は基板とノズル部材との相対速
度と塗布膜厚との関係を示す図である。
【0035】図6(a)に示すように、基板2とノズル
部材19との相対速度である塗布速度に応じて塗布膜厚
は直線的に変化する特性があり、この塗布速度が早くな
るほど、それに応じて塗布膜厚が厚くなる。
【0036】以上の図5の塗布液22の温度に応じて塗
布膜厚が変化する特性を、図6(a)の塗布速度に応じ
て塗布膜厚が変化する特性で、塗布膜厚が一定化するよ
うに補正することができる。つまり、塗布液22の温度
に応じて塗布速度を変化させることで、即ち、塗布中ま
たは塗布前後に、時間の経過に従って変化する塗布液2
2の温度を温度検出手段で検出し、その検出した塗布液
22の温度に応じた所定量の塗布速度変化を図ること
で、塗布膜厚を均一化させることが可能となる。
【0037】図7は、図1の塗布装置の概略制御構成を
示すブロック図である。
【0038】図7において、温度検出手段としての温度
センサ51としては、塗布液槽23内の塗布液22の温
度を検出するか、またはノズル部材19のスリット26
近傍上側位置であって前端面27側の温度を検出しても
よいが、ここでは、その検出する温度の精度を上げるた
めに、図4(a)および図4(b)に示すように、塗布
液槽23の塗布液22内にサーミスタなどのセンサ51
aを配設すると共に、ノズル部材19のスリット26近
傍上側位置であって前端面27側にもサーミスタなどの
センサ51bを配設することで、塗布液槽23内の塗布
液22の温度と、ノズル部材19のスリット26近傍上
側位置の温度とを検出している。つまり、スリット26
近傍上側位置の温度と、塗布液槽23の塗布液22内の
温度とに差がない場合にはセンサ51a,51bで検出
した温度を採用し、また、スリット26近傍上側位置の
温度と、塗布液槽23の塗布液22内の温度とに差があ
る場合には、それらのセンサ51a,51bでそれぞれ
検出した各検出温度の偏差に基づいて予測した塗布液
(スリット26を流れている塗布液)22の温度を採用
する。この各検出温度の偏差に基づいて予測した塗布液
22の温度とは各検出温度の間の温度である。それは、
スリット26近傍上側位置の温度が、塗布液槽23の塗
布液22内の温度に接近しようとすると共に、塗布液槽
23の塗布液22内の温度の方は、ノズル部材19の温
度に近づこうとするからである。また、この各検出温度
の偏差に基づいて予測した塗布液22の温度とは、実際
に用いるノズル部材19のスリット26近傍上側位置で
あって前端面27側の温度と、塗布液槽23の塗布液2
2内の温度との差をパラメータとして、スリット26内
を通過している塗布液22の温度を実験的に求めた温度
データである。
【0039】また、操作部52としては、数字を入力す
るテンキー、電源のオン・オフを入力する電源キー、塗
布スタートキー、リニアモータ11の駆動速度の基準値
を任意に手動で設定する速度設定キーおよび、接離モー
タ36を駆動させて基板2の被塗布面2aとノズル口9
との隙間28または隙間30を調整する隙間設定キー、
基板サイズ、基板厚さ、塗布液粘度および塗布膜厚など
を設定する各種設定キーなどで構成されている。
【0040】さらに、この操作部52が接続される制御
部53はROM54およびRAM55に接続されてお
り、ROM54内に登録された各制御プログラムで用い
る制御データを操作部52からRAM55内に書き込み
可能である。例えば上記各検出温度の偏差に基づいて実
験的に予測した塗布液22の温度などのデータが操作部
52からRAM55に登録可能である。また、これらの
操作部52、ROM54およびRAM55が接続される
制御部53は、リニアモータ駆動回路56を介してリニ
アモータ11に接続されており、ROM54内に登録さ
れたリニアモータ駆動制御プログラムと、操作部52か
ら入力され、リニアモータ駆動制御プログラムに対応し
た制御データに基づいて、制御部53は、その制御信号
をリニアモータ駆動回路56に出力し、リニアモータ駆
動回路56がリニアモータ11を駆動してベース部材7
上のノズルユニット10を基板2の被塗布面2aに対す
る所定上下位置に移動自在に制御可能である。さらに、
これらの操作部52、ROM54およびRAM55が接
続される制御部53は、接離モータ駆動回路57を介し
て接離モータ36に接続されており、ROM54内に登
録された接離モータ駆動制御プログラムと、操作部52
から入力され、接離モータ駆動制御プログラムに対応し
た制御データに基づいて、制御部53は、その制御信号
を接離モータ駆動回路57に出力し、接離モータ駆動回
路57が接離モータ36を駆動してベース部材7上のノ
ズルユニット10を基板2の被塗布面2aに対して接近
または離間させて所定ギャップ位置に移動自在に制御可
能である。
【0041】また、これらの温度センサ51、操作部5
2、ROM54およびRAM55が接続される制御部5
3は、リニアモータ駆動回路56を介してリニアモータ
11に接続されており、ROM54内に登録されたリニ
アモータ駆動制御プログラムと、操作部52からスター
ト入力され、リニアモータ駆動制御プログラムに対応し
た制御データとに基づいて、温度センサ51で検出した
塗布液22の温度に応じて、制御部53は、その制御信
号をリニアモータ駆動回路56に出力し、リニアモータ
駆動回路56がリニアモータ11を基板2との相対移動
速度を制御しつつ駆動して、ベース部材7上のノズルユ
ニット10を基板2の被塗布面2aに対して上方向また
は下方向に移動自在に制御可能である。
【0042】このように、温度センサ51としての各セ
ンサ51a,51bでそれぞれ検出して得た各検出温度
に基づいて、その各検出温度の差から実験温度データを
RAM54内から選択すること(または制御部53が演
算処理すること)で、求める塗布液22の温度を得るこ
とができる。さらに、制御部53は、その求めた塗布液
22の温度に応じた所定量の塗布速度の変化を図るよう
にリニアモータ駆動回路56を介してリニアモータ11
を制御することで、塗布膜厚を均一化させるようになっ
ている。つまり、ROM54、RAM55、制御部5
3、リニアモータ駆動回路56によって制御手段が構成
されており、制御手段は、温度センサ51で検出した温
度に応じて、塗布膜厚が均一になるように、リニアモー
タ11によるノズルユニット10の相対移動速度を可変
するように制御する構成となっている。
【0043】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。
【0044】まず、所定の塗布液を塗布処理する基板2
を搬送ロボット(図示せず)などによって搬送後に、基
板2の外周部を吸着ステージ3の複数の吸盤に対応させ
た状態で所定の位置に位置決めして、基板2の被塗布面
を外側に向けた状態で基板2を各吸盤で吸着する。さら
に、各吸盤を吸着ステージ3の凹部3a内の所定位置に
引き込んで収納することで基板2を保持する。
【0045】次に、ノズル部材19内の塗布液槽23に
所定量の塗布液22を、図1のベース部材7上に載置さ
れたポンプ43にて所定の供給速度で供給チューブ24
を介して供給する。この塗布液槽23への塗布液22の
供給は、ノズルユニット10の停止中に行う方がよい。
これは、塗布中に塗布液槽23に塗布液22の供給を行
えば、塗布液槽23内の塗布液22の液面が揺れて、そ
の高さが変化する液面に応じた波動がノズル口9を介し
て伝播して塗布むらとなる虞があるためである。
【0046】さらに、制御部53は、基板2の被塗布面
に対する原点位置にノズルユニット10におけるノズル
部材19のノズル口9を上方向または下方向に移動する
べく、ノズルユニット10と共にベース部材7をリニア
モータ11によって移動させる。このとき、ROM54
内に登録されたリニアモータ駆動制御プログラムとその
制御データに基づいて、制御部53が、その制御信号を
リニアモータ駆動回路56に出力することで、リニアモ
ータ駆動回路56がリニアモータ11を駆動してベース
部材7上のノズルユニット10を基板2の被塗布面2a
に対する所定の塗始め位置に原点復帰させることができ
る。この場合の制御データは、基板2の保持位置が精密
な場合には、登録された原点データであり、また、マニ
ュアル的に操作部52から所定の高さ位置が入力された
データであってもよい。さらに、塗布液22の塗始め位
置に原点センサ(図示せず)を設けて、その原点センサ
(図示せず)がベース部材7を検知する所定の塗始め位
置で、制御部53がベース部材7を停止するようにリニ
アモータ駆動回路56を介してリニアモータ11を駆動
制御してもよい。
【0047】さらに、基板2の被塗布面とノズル部材1
9のノズル口9との所定のギャップ寸法に移動するべ
く、接離モータ36の駆動によるボールねじ40および
移動部材41によりノズル部材19の前端面27のノズ
ル口9を基板2の被塗布面に対して接近または離間する
ように移動させる。このとき、ROM54内に登録され
た接離モータ駆動制御プログラムとその制御データに基
づいて、制御部53が、その出力制御信号を接離モータ
駆動回路57に出力し、接離モータ駆動回路57が接離
モータ36を駆動してベース部材7上のノズル部材19
を基板2の被塗布面2aに対する所定のギャップ位置に
移動させる。この場合の制御データは、塗布液22の粘
度や必要塗布膜厚、塗布速度、液面高さなどの各種条件
に応じて設定され登録されたギャップデータ(所定ギャ
ップ位置データ)であってもよく、また、これらの各種
条件に応じた実験データを参照してマニュアル的に操作
部52から入力されたギャップデータであってもよい。
この所定のギャップ位置にノズル部材19を移動させた
とき、基板2の被塗布面2aとノズル部材19の前端面
27との間には、塗布液22が毛管現象で塗布液槽23
内から汲み上げられて液溜りが形成されている。
【0048】さらに、基板2の被塗布面2aに所定の塗
布膜厚で塗布するべく、操作部52のスタートキーを操
作すると、ROM54内に登録されたリニアモータ駆動
制御プログラムとその制御データとに基づいて、温度セ
ンサ51で検出した塗布液22の温度に応じて、制御部
53は、その出力制御信号をリニアモータ駆動回路56
に出力し、リニアモータ駆動回路56がリニアモータ1
1を駆動してベース部材7をノズルユニット10と共に
基板2の被塗布面2aに対して上方向または下方向に移
動させる。塗布開始当初は、その時の温度センサ51で
検出した塗布液22の温度に応じた塗布速度で塗布し始
めることになるが、その後、例えば塗布液22の温度が
高くなるように変化した場合には、塗布液22の温度が
高くなることで、塗布液22の粘度が低くなり、スリッ
ト26内の通り易さがよくなって塗布膜厚が厚くなる方
に移行しようとするが、これを相殺するべくその検出温
度に応じて、制御部53が、ノズル走行速度を遅く膜厚
が薄くなるように、リニアモータ駆動回路56を介して
リニアモータ11を駆動させ、また、例えば塗布液22
の温度が低くなるように変化した場合には、塗布液22
の温度が低下することで、塗布液22の粘度が高くな
り、スリット26内の通り易さが悪くなって塗布膜厚が
薄くなる方に移行しようとするが、これを相殺するべく
その検出温度に応じて、制御部53が、ノズル走行速度
を早めて膜厚が厚くなるように、リニアモータ駆動回路
56を介してリニアモータ11を駆動させてノズル走行
を行いつつ塗布する。
【0049】このとき、温度センサ51としての各セン
サ51a,51bでそれぞれ検出して得た各検出温度デ
ータに基づいて、制御部53が、その各検出温度データ
の差から実験温度データをRAM54内から選択するこ
とで、求める塗布液22の温度を得ている。
【0050】以上のように、本実施形態1によれば、温
度センサ51で検出した塗布液22の温度(スリット2
6を通過している塗布液22の温度)に応じた塗布膜厚
の変化を、基板2とノズル部材19との相対移動速度に
よる塗布膜厚の変化で相殺するようにしたため、塗布液
22の温度にかかわらず、常に均一な塗布膜厚を得るこ
とができる。さらに、従来の回転塗布方式のように基板
2を水平に支持せず基板2を立設するために、その設置
スペースの縮小を図ることができ、また、従来の回転塗
布方式のように基板2を回転させた遠心力で塗布液を周
りに振りきりつつ塗布するのではなく、立設した基板2
に対して、基板2の被塗布面に沿ってノズル部材19を
リニアモータ11で移動させつつ、毛管現象で供給され
た塗布液を基板2の被塗布面に塗布するため、塗布液の
節約を図ることができる。
【0051】(実施形態2)上記実施形態1では基板2
とノズル部材19との相対移動速度を制御して均一膜厚
とする場合について説明したが、本実施形態2では基板
2とノズル部材19の前端面27とのギャップ寸法を制
御して均一膜厚とする場合である。
【0052】図6(b)は基板とノズル部材とのギャッ
プ量と塗布膜厚との関係を示す図である。
【0053】図6(b)に示すように、基板2の被塗布
面2aと、ノズル口9を有するノズル部材19の前端面
27との隙間(ギャップ量)28に応じて塗布膜厚が変
化する特性があり、そのギャップ量が大きいほど、それ
に応じて塗布膜厚が薄くなる。
【0054】前述の図5の塗布液22の温度に応じて塗
布膜厚が変化する特性を、図6(b)のギャップ量に応
じて塗布膜厚が変化する特性で、塗布膜厚が一定化する
ように補正することができる。つまり、塗布液22の温
度に応じてギャップ量を変化させることで、例えば塗布
液22の温度が下がった分だけ薄くなる塗布膜厚を、ギ
ャップ量を狭くして厚膜化して是正するように制御すれ
ば、塗布膜厚を均一化させることが可能となり、また同
様に、例えば塗布液22の温度が上がった分だけ厚くな
る塗布膜厚を、ギャップ量を広くして薄膜化して是正す
るように制御すれば、塗布膜厚を均一化させることが可
能となる。
【0055】つまり、ROM54、RAM55、制御部
53、接離モータ駆動回路57によって制御手段が構成
されており、温度センサ51で検出した温度に応じて、
塗布膜厚が均一になるように、接離モータ36によって
基板2とノズル部材19とのギャップ寸法を可変するよ
うに制御する構成となっている。
【0056】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。
【0057】まず、所定の塗布液を塗布処理する基板2
を搬送ロボット(図示せず)などによって搬送した後
に、基板2の周囲を吸着ステージ3の複数の吸盤に対応
させた状態で所定の位置に位置決めして各吸盤(図示せ
ず)で基板2の周囲を吸着して保持する。次に、ノズル
部材19内の塗布液槽23に所定量の塗布液22を、図
1のベース部材7上に載置されたポンプ43にて所定の
供給速度で供給チューブ24を介して供給する。
【0058】さらに、制御手段53は、その基板2のサ
イズの被塗布面に対する原点位置にノズル部材19のノ
ズル口9を上方向または下方向に移動すべく、ノズルユ
ニット10と共にベース部材7をリニアモータ11によ
って移動させるように制御する。
【0059】さらに、目的とする塗布膜厚になるよう
に、制御部53は、塗布液の粘度、塗布速度および液面
高さなどの各種塗布条件に基づいて、基板2の被塗布面
と前端面27のノズル口9との所定のギャップ寸法を算
出してギャップデータを得るかまたは、登録された実験
データから選択してギャップデータを得る。このギャッ
プデータに基づいて、制御部53は、接離モータ36の
駆動によってボールねじ40などを介してノズル部材1
9を基板2に接近または離間するように移動させる。こ
のとき、基板2の被塗布面2aとノズル部材19の前端
面27との間には、塗布液が毛管現象で塗布液槽23内
からスリット26を介して汲み上げられた液溜りが形成
されている。
【0060】さらに、基板2の被塗布面2aに所定の塗
布膜厚で塗布するべく、操作部52のスタートキーを操
作すると、制御部53さらにリニアモータ駆動回路56
を介してリニアモータ11が所定の方向に所定の速度で
駆動されて、基板2の被塗布面2aに所定の塗布膜厚で
塗布が行われる。このとき、制御部53は、ROM54
内に登録された接離モータ駆動制御プログラムとその制
御データとに基づいて、温度センサ51で検出した塗布
液22の温度に応じて、塗布膜厚が均一になるように、
基板2の被塗布面2aとノズル部材19の前端面27と
のギャップ寸法を可変するように制御する。
【0061】つまり、制御部53は、塗布液22の温度
に応じた出力制御信号を接離モータ駆動回路57に出力
し、接離モータ駆動回路57が接離モータ36を駆動し
てノズル部材19の前端面27をノズルユニット10と
共に基板2の被塗布面2aに対して接近または離間する
ように移動させる。塗布開始当初は、その時の温度セン
サ51で検出した塗布液22の温度に応じたギャップ寸
法で塗布し始めることになるが、その後、例えば塗布液
22の温度が高くなるように変化した場合には、塗布液
22の温度が高くなることで、塗布液22の粘度が低く
なり、スリット26内の通り易さがよくなって塗布膜厚
が厚くなる方に移行しようとするが、これを相殺するべ
くその検出温度に応じて、制御部53が、ギャップ寸法
を広げて膜厚が薄くなるように、接離モータ駆動回路5
7を介して接離モータ36を駆動させる。また、例えば
塗布液22の温度が低くなるように変化した場合には、
塗布液22の温度が低下することで、塗布液22の粘度
が高くなり、スリット26内の通り易さが悪くなって塗
布膜厚が薄くなる方に移行しようとするが、これを相殺
するべくその検出温度に応じて、制御部53が、ギャッ
プ寸法を狭めて膜厚が厚くなるように、接離モータ駆動
回路57を介して接離モータ36を駆動させて、ノズル
ユニット10を基板2の被塗布面2aに対して接近また
は離間移動させつつノズル走行させて塗布を行う。
【0062】このとき、温度センサ51としての各セン
サ51a,51bでそれぞれ検出して得た各検出温度デ
ータに基づいて、制御部53が、その各検出温度データ
の差から実験温度データをRAM54内から選択するこ
とで、求める塗布液22の温度を得ている。
【0063】以上のように、本実施形態2によれば、温
度センサ51で検出した塗布液22の温度(スリット2
6を通過している塗布液22の温度)に応じた塗布膜厚
の変化を、基板2とノズル部材19とのギャップ寸法に
よる塗布膜厚の変化で相殺するようにしたため、塗布液
22の温度にかかわらず、常に均一な塗布膜厚を得るこ
とができる。さらに、従来の回転塗布方式のように基板
2を水平に支持せず基板2を立設するために、その設置
スペースの縮小を図ることができ、また、従来の回転塗
布方式のように基板2を回転させた遠心力で塗布液を周
りに振りきりつつ塗布するのではなく、立設した基板2
に対して、被塗布面に沿ってノズル部材19をリニアモ
ータ11で移動させつつ、毛管現象で供給された塗布液
をその被塗布面に塗布するため、塗布液22の節約を図
ることができる。
【0064】(実施形態3)上記実施形態1では相対移
動速度を制御して均一膜厚とする場合について説明し、
上記実施形態2ではギャップ寸法を制御して均一膜厚と
する場合について説明したが、本実施形態3では、塗布
液槽内の塗布液面のノズル手段に対する相対的な高さを
制御して均一膜厚とする場合である。
【0065】図6(c)は塗布液槽内の塗布液のノズル
手段に対する相対的な液面高さと塗布膜厚との関係を示
す図である。
【0066】図6(c)に示すように、塗布液槽内の塗
布液22のノズル手段に対する相対的な液面高さに従っ
て塗布膜厚も変化し、例えば液面高さが高い程、塗布膜
厚も厚くなり、また、液面高さが低い程、塗布膜厚も薄
くなる。
【0067】前述の図5の塗布液22の温度に応じて塗
布膜厚が変化する特性を、上記図6(c)の塗布液槽内
の塗布液22のノズル手段に対する相対的な液面高さに
応じて塗布膜厚が変化する特性で、塗布膜厚が一定化す
るように補正することができる。このように、塗布液2
2の温度に応じて液面高さを変化させることで、即ち、
塗布中または塗布前後に、時間の経過に従って変化する
塗布液22の温度を温度検出手段で検出し、その検出し
た塗布液22の温度に応じた所定量の液面高さの変化を
図ることで、塗布膜厚を均一化させることが可能とな
る。
【0068】図8は、本発明の実施形態3における塗布
装置の概略構成を示す模式図であり、図1〜図3と同様
の作用効果を奏する部材には同一符号を付してその説明
を省略する。
【0069】図8において、塗布液22を供給可能なノ
ズル手段としてのノズル部材60には、上記塗布液槽2
3の代りに、気層のない液溜り部61が形成されてい
る。この液溜り部61は、斜め上方に位置するノズル口
9に塗布液流出路としてのスリット62aを介して連結
されていると共に、その液溜り部61の下方部には塗布
液供給管62bの一端が連結されている。この塗布液供
給管62bの他端は、塗布液22を所定量貯留可能な外
部塗布液槽63の底部に連結されている。この外部塗布
液槽63の上部蓋64には塗布液供給管65が連結され
ており、外部塗布液槽63に図1のポンプ43により塗
布液22が供給可能となっていると共に、バルブ66に
よって塗布液22が流量調整可能となっている。なお、
この実施形態においては、外部塗布液槽63の上部蓋6
4には外部と連通する連通管95が設けられており、外
部塗布液槽63は大気開放されてその内部は大気圧とな
っている。この外部塗布液槽63は図1のベース部材7
上に載置されている。
【0070】また、外部塗布液槽63の塗布液22内に
サーミスタなどのセンサ67aを配設すると共に、ノズ
ル部材60のスリット62a近傍上側位置であって前端
面27側にもサーミスタなどのセンサ67bを配設する
ことで、外部塗布液槽63内の塗布液22の温度と、ノ
ズル部材60のスリット62a近傍上側位置であって前
端面27側の温度とを検出している。つまり、スリット
62a近傍上側位置の温度と、外部塗布液槽63の塗布
液22内の温度とに差がない場合には、温度検出手段と
しての温度センサ67であるセンサ67a,67bで検
出した温度を採用し、また、スリット62a近傍上側位
置であって前端面27側の温度と、外部塗布液槽63の
塗布液22内の温度とに差がある場合には、それらのセ
ンサ67a,67bでそれぞれ検出した各検出温度の偏
差に基づいて予測した塗布液(スリット62aを流れて
いる塗布液)22の温度を採用する。この各検出温度の
偏差に基づいて予測した塗布液22の温度とは各検出温
度の間の温度である。それは、スリット62a近傍上側
位置の温度が、外部塗布液槽63の塗布液22内の温度
に接近しようとすると共に、外部塗布液槽63の塗布液
22内の温度の方は、ノズル部材60の温度に近づこう
とするからである。また、この各検出温度の偏差に基づ
いて予測した塗布液22の温度とは、実際に用いるノズ
ル部材60のスリット62a近傍上側位置であって前端
面27側の温度と、外部塗布液槽63の塗布液22内の
温度との差をパラメータとして、スリット62a内を通
過している塗布液22の温度を実験的に求めた温度デー
タである。
【0071】この外部塗布液槽63の下方位置には、外
部塗布液槽63のノズル部材60に対する相対的な高さ
を可変自在な槽高さ可変手段68が配設されている。こ
れらの温度センサ67と槽高さ可変手段68との間には
制御手段69が設けられており、制御手段69は、温度
センサ67で検出した塗布液22の温度に応じて、塗布
膜厚が一定となるように槽高さ可変手段68を駆動制御
するように構成されている。
【0072】図9は、図8の塗布装置の概略制御構成を
示すブロック図であり、図7と同様の作用効果を奏する
部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0073】図9において、操作部52が接続されてい
る制御部71はROM72およびRAM73に接続され
ており、ROM72内に登録された各制御プログラムで
用いる制御データを操作部52からRAM73内に書き
込み可能である。例えば上記各検出温度の偏差に基づい
て実験的に予測した塗布液22の温度などのデータが操
作部52からRAM55に登録可能である。また、これ
らの操作部52、ROM72およびRAM73が接続さ
れる制御部71は、リニアアクチュエータ駆動回路74
を介して槽高さ可変手段68としてのアクチュエータ7
5に接続されると共に、温度センサ67に接続されてお
り、ROM72内に登録されたリニアアクチュエータ駆
動制御プログラムと、操作部52から入力され、リニア
アクチュエータ駆動制御プログラムに対応した制御デー
タに基づいて、温度センサ67で検出した塗布液22の
温度に応じて、制御部71は、その出力制御信号をリニ
アアクチュエータ駆動回路74に出力し、アクチュエー
タ駆動回路74がリニアアクチュエータ75を駆動して
外部塗布液槽63の高さ位置を上下に移動させる構成で
ある。
【0074】図10は、図8の槽高さ可変機構の具体的
構成を示す一部分解斜視図であり、図11は、図10の
XX線縦断面図である。
【0075】図10および図11において、下板80と
上板81の間に3本のガイド軸82が立設されて固定さ
れており、これらの3本のガイド軸82がそれぞれ、可
動板83に固定された各ボールブッシュ84を貫通した
状態で下板80と上板81の間を3本のガイド軸82で
案内されて上下に移動自在に構成されている。外部に対
する防塵のために、上板81と可動板83の間の各ガイ
ド軸82の周りにはそれぞれ、伸び縮み自在なベローズ
85がそれぞれ設けられており、また、下板80上に設
けられ各ガイド軸82およびリニアアクチュエータ75
を覆う筒状部材80aと可動板83の間にも各ガイド軸
82およびリニアアクチュエータ75を覆う伸び縮み自
在なベローズ86が設けられている。また、可動板83
と上板81の間にこの可動板83の下面中央位置にスト
ッパー87が設けられている。このストッパー87にリ
ニアアクチュエータ75のアクチュエータ部88の先端
部が当接するように、リニアアクチュエータ75が上向
きに、下板80上に立設された固定部材89に固定され
ている。この場合、アクチュエータ部88の先端部は上
下に出退自在に構成されており、その先端部の上下移動
に伴って可動板83を上下に移動可能なように構成され
ている。
【0076】また、この可動板83の側面には取付け板
90を介してタンク固定部材91が固定されており、こ
のタンク固定部材91は略C型に構成されている。ま
た、この略C型の穴91aに外部塗布液槽63の外周部
を差し込み可能になっており、その略C型の穴91aに
外部塗布液槽63を差し込み後に、クリック方式のロッ
ク機構92によってその略C型の穴91aを縮径して外
部塗布液槽63を固定可能としている。また、この取付
け板90には、タンク固定部材91の略C型の穴91a
の下方位置で突き出すように2本の丸棒93が固定され
ており、これらの2本の丸棒93によって略C型の穴9
1aに外部塗布液槽63を差し込れた際にストッパーと
なって高さ方向の位置決めとなるように構成されてい
る。
【0077】さらに、この外部塗布液槽63の容器は透
明容器とし、外部塗布液槽63の上部に設けられた上部
蓋64には、塗布液供給管65および、槽内部と外部と
を連通する連通管95が連結されていると共に、外部塗
布液槽63内の塗布液22の温度を検出するセンサ67
aの固定部94が設けられており、また、外部塗布液槽
63の底部には、一端がノズル部材60に連結された塗
布液供給管62bの他端が連結されている。
【0078】さらに、可動板83には、可動板83の下
側に位置するベローズ86の内部とその上側に位置する
ベローズ85の内部とを連通する各呼吸孔96がそれぞ
れ設けられており、可動板83が上下にスムーズに移動
可能なようになっている。また、この可動板83の原点
高さ位置を検出する近接センサ97が配設されており、
この近接センサ97による可動板83の位置検出によ
り、制御部71は原点高さ位置と判断するようになって
いる。さらに、筒状部材80aには、窒素ガスの流入口
98aおよび流出口98bと、リニアアクチュエータ7
5と電気的に接続されるコネクタ99とが設けられてい
る。なお、以上の図9の槽高さ可変機構および外部塗布
液槽63は、図1のベース部材7上に設けられて用いら
れ、塗布時にリニアモータ11の駆動によりノズル部材
60が上下移動したとしても外部塗布液槽63のノズル
部材60に対する相対高さは不変であるが、塗布液の温
度変化に応じてリニアアクチュエータ75が駆動された
ときにはノズル部材60に対する外部塗布液槽63の相
対的な高さが変更されるようになっている。
【0079】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。
【0080】まず、所定の塗布液を塗布処理する基板2
を搬送ロボット(図示せず)などによって搬送後に、基
板2を吸着ステージ3の複数の吸盤(図示せず)に対応
させた状態で所定の位置に位置決めして吸盤(図示せ
ず)で基板2を吸着して保持する。次に、外部塗布液槽
63に所定量の塗布液22をポンプ43にて補充する。
さらに、基板2の被塗布面に対する原点位置にノズルユ
ニット10におけるノズル部材60のノズル口9を上方
向または下方向に移動させるべく、ノズルユニット10
と共にベース部材7をリニアモータ11によって直線移
動させる。
【0081】さらに、基板2の被塗布面とノズル部材6
0の前端面との所定のギャップ寸法に移動するべく、ノ
ズル部材60を基板2に対して接離モータ36によって
ボールねじ40などを介して接近または離間するように
移動させる。このとき、基板2の被塗布面2aとノズル
部材60の前端面との間には、塗布液22が毛管現象で
外部塗布液槽63さらに液溜り部61内から汲み上げら
れて液溜りが形成されている。また、可動板83は外部
塗布液槽63と共に、近接センサ97による可動板83
の位置検知により原点位置に停止しており、外部塗布液
槽63内の塗布液22の液面高さ位置は所定の原点位置
となっている。
【0082】さらに、基板2の被塗布面2aに所定の塗
布膜厚で塗布するべく、操作部52のスタートキーを操
作すると、制御部71さらにリニアモータ駆動回路56
を介してリニアモータ11が所定の方向に、ギャップ寸
法に応じた所定の速度で駆動されて、基板2の被塗布面
2aに所定の塗布膜厚で塗布が行われる。このとき、塗
布当初は、その時の温度センサ67で検出した塗布液2
2の温度に応じた外部塗布液槽63内の塗布液22の相
対液面高さ、ギャップ寸法および塗布速度で塗布され始
める。その後、例えば塗布液22の温度が高くなるよう
に変化した場合には、塗布液22の温度が高くなること
で、塗布液22の粘度が低くなり、スリット62a内の
通り易さがよくなって塗布膜厚が厚くなる方に移行しよ
うとするが、これを相殺するべくその検出温度に応じ
て、制御部71が、外部塗布液槽63をノズル部材60
に対し相対的に低くして膜厚が薄くなるように、リニア
アクチュエータ駆動回路74を介して槽高さ可変手段6
8としてのアクチュエータ75を駆動させる。このと
き、制御部71は、リニアアクチュエータ75のアクチ
ュエータ部88を下方向に移動させて可動板83さらに
外部塗布液槽63を下降させる。また、例えば塗布液2
2の温度が低くなるように変化した場合には、塗布液2
2の温度が低下することで、塗布液22の粘度が高くな
り、スリット62a内の通り易さが悪くなって塗布膜厚
が薄くなる方に移行しようとするが、これを相殺するべ
くその検出温度に応じて、制御部71が、外部塗布液槽
63をノズル部材60に対し相対的に高くして膜厚が厚
くなるように、リニアアクチュエータ駆動回路74を介
して槽高さ可変手段68としてのアクチュエータ75を
駆動させる。このとき、制御部71は、リニアアクチュ
エータ75のアクチュエータ部88を上方向に突き出さ
せて可動板83さらに外部塗布液槽63を上昇させる。
【0083】このとき、温度センサ67としての各セン
サ67a,67bでそれぞれ検出して得た各検出温度デ
ータに基づいて、制御部71が、その各検出温度データ
の差から実験温度データをRAM54内から選択するこ
とで、求める塗布液22の温度を得ている。
【0084】以上のように、本実施形態3によれば、温
度センサ67で検出した塗布液22の温度(スリット6
2aを通過している塗布液22の温度)に応じた塗布膜
厚の変化を、外部塗布液槽63の液面高さによる塗布膜
厚の変化で相殺するようにしたため、塗布液22の温度
にかかわらず、常に均一な塗布膜厚を得ることができ
る。また、上記のように、従来の回転塗布方式に比べて
省塗布液で省設置スペースを図ることが可能となる。
【0085】なお、上記実施形態1,2ではノズル部材
19内に塗布液槽23を設けたが、ノズル部材19の外
部に外部塗布液槽を設けてもよい。この場合、温度セン
サ51は外部塗布液槽に容易に設けることができると共
に、外部塗布液槽を透明容器とすれば液面位置を容易に
目視することができる。また、外部塗布液槽であればメ
ンテナンスも容易である。また、上記実施形態3ではノ
ズル部材60の外部に外部塗布液槽63を設けたが、こ
のノズル部材60内に内部塗布液槽を設けてもよい。こ
の場合、内部塗布液槽内にフロートを設け、このフロー
トを上下に移動させるフロート移動手段を設けて、この
フロート移動手段によりフロートを塗布液内に沈めるこ
とで液面を相対的に上昇させ、フロートを塗布液外に出
すことで液面を相対的に下降させることもできる。つま
り、フロート移動手段は、制御手段71によって制御さ
れて、温度センサ67で検出した塗布液22の温度に応
じて、塗布膜厚が一定となるように、フロートを塗布液
内に沈めるたり塗布液外に出したりして制御するように
構成すればよい。
【0086】また、上記実施形態1では相対移動速度を
制御して均一膜厚とする場合について説明し、上記実施
形態2ではギャップ寸法を制御して均一膜厚とする場合
について説明し、本実施形態3では、塗布液面のノズル
部材60に対する相対高さを制御して均一膜厚とする場
合について説明したが、相対移動速度およびギャップ寸
法、塗布液面高さのうち少なくとも何れか2項目を共に
制御して均一膜厚を実現する構成としてもよい。つま
り、塗布液22の温度による塗布膜厚の変化を、基板2
とノズル部材19との相対移動速度による塗布膜厚の変
化と、基板2とノズル部材19とのギャップ寸法による
塗布膜厚の変化と、塗布液槽内の液面高さによる塗布膜
厚の変化のうち少なくとも何れか2項目の変化で相殺す
るようにすれば、上記実施形態1〜3と同様に、塗布液
22の温度変化にかかわらず、常に均一な塗布膜厚を得
ることができる。
【0087】さらに、上記実施形態1〜3では、塗布移
動機構としてリニアモータ11を用いたが、その他に、
ボールねじによる塗布移動機構、ピニオンとラックによ
る塗布移動機構、ワイヤーとプーリおよびモータによる
塗布移動機構などであってもよい。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、塗布する
塗布液の温度差による塗布膜厚の変化を、基板とノズル
手段との相対移動速度による塗布膜厚の変化や、基板と
ノズル手段とのギャップ寸法による塗布膜厚の変化、さ
らには塗布液槽内の液面高さによる塗布膜厚の変化で相
殺するようにしたため、塗布液の温度変化にかかわら
ず、常に均一な塗布膜厚を得ることができる。さらに、
従来の回転塗布方式のように基板を水平に支持せず基板
を立設するために、その設置スペースの縮小を図ること
ができ、また、従来の回転塗布方式のように基板を基板
を回転させた遠心力で塗布液を周りに振りきりつつ塗布
するのではなく、立設した基板に対して、塗布方向にノ
ズル手段を移動させつつ、毛管現象で供給された塗布液
をその被塗布面に塗布するために、塗布液の節約を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における塗布装置の概略構
成を示す斜視図である。
【図2】図1のリニアモータの概略構成を示す一部破断
斜視図である。
【図3】図1のノズルユニットの概略構成図である。
【図4】図1のノズル部材の概略断面構成を示す模式図
であって、(a)と(b)はそれぞれ異なるタイプを示
す図である。
【図5】塗布液の温度と塗布膜厚との関係を示す図であ
る。
【図6】(a)は基板とノズル部材との相対速度と塗布
膜厚との関係を示す図、(b)は基板とノズル部材との
ギャップ量と塗布膜厚との関係を示す図、(c)は塗布
液槽内の塗布液の液面高さと塗布膜厚との関係を示す図
である。
【図7】図1の塗布装置の概略制御構成を示すブロック
図である。
【図8】本発明の実施形態3における塗布装置の概略構
成を示す模式図である。
【図9】図8の塗布装置の概略制御構成を示すブロック
図である。
【図10】図8の槽高さ可変機構の具体的構成を示す一
部分解斜視図である。
【図11】図10のXX線縦断面図である。
【図12】本出願人による塗布装置の概略構成を示す正
面図である。
【図13】図12の塗布装置におけるAA線の断面図で
ある。
【符号の説明】
2 基板 3 吸着ステージ 9 ノズル口 10 ノズルユニット 11 リニアモータ 19,19a,19b,60 ノズル部材 21 ギャップ可変機構部 22 塗布液 23 塗布液槽 26,62a スリット 27 前端面 36 接離モータ 40 ボールねじ 41 移動部材 51,67 温度センサ 51a,51b,67a,67b センサ 52 操作部 53,71 制御部 54,72 ROM 55,73 RAM 56 リニアモータ駆動回路 57 接離モータ駆動回路 61 液溜り部 62b 塗布液供給管 63 外部塗布液槽 68 槽高さ可変手段 69 制御手段 74 リニアアクチュエータ駆動回路 75 リニアアクチュエータ 88 アクチュエータ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を供給可能なノズル手段と、立設
    した被塗布基板とを被塗布面に沿って相対移動させつ
    つ、毛管現象で塗布液槽から汲み上げられた塗布液を前
    記ノズル手段から供給して前記基板の被塗布面に塗布す
    る塗布装置において、 前記塗布液槽内の塗布液およびノズル手段のうち少なく
    ともいずれかの温度を検知する温度検知手段と、 この温度検知手段で検知した温度に応じて、塗布膜厚が
    均一になるように、前記ノズル手段と基板の被塗布面と
    の相対移動速度、前記ノズル手段と基板の被塗布面との
    ギャップ寸法、および前記塗布液槽内の塗布液の液面高
    さのうち少なくとも何れかを可変する制御手段とを有す
    ることを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 立設した基板の被塗布面に対して、毛管
    現象で塗布液槽から塗布液供給路を介して汲み上げられ
    た塗布液を塗布する塗布装置において、 塗布液を貯留可能な塗布液槽と、 この塗布液槽に一端が連通され外部流出口に他端が連通
    されて斜め上方に延びる前記塗布液流出路が前端壁部に
    配設されたノズル手段と、 前記塗布液槽内の塗布液および/または前記ノズル手段
    の塗布液流出路近傍の温度を検出する温度検出手段と、 前記ノズル手段と基板を被塗布面に沿って相対移動させ
    る移動手段と、 前記温度検出手段で検出した温度に応じて、塗布膜厚が
    均一になるように、前記移動手段の相対移動速度を可変
    する制御手段とを有することを特徴とする塗布装置。
  3. 【請求項3】 立設した基板の被塗布面に対して、毛管
    現象で塗布液槽から塗布液供給路を介して汲み上げられ
    た塗布液を塗布する塗布装置において、 塗布液を貯留可能な塗布液槽と、 この塗布液槽に一端が連通され外部流出口に他端が連通
    されて斜め上方に延びる前記塗布液流出路が前端壁部に
    配設されたノズル手段と、 前記塗布液槽内の塗布液および/または前記ノズル手段
    の塗布液流出路近傍の温度を検出する温度検出手段と、 前記ノズル手段と基板を被塗布面に沿って相対移動させ
    る移動手段と、 前記ノズル手段と基板の被塗布面とを接近または離間す
    るように移動させるギャップ可変手段と、 前記温度検出手段で検出した温度に応じて、塗布膜厚が
    均一になるように、前記ノズル手段と基板の被塗布面と
    のギャップ寸法を可変するように前記ギャップ可変手段
    を制御すると共に、前記ノズル手段と基板を被塗布面に
    沿って相対移動させるように移動手段を制御する制御手
    段とを有することを特徴とする塗布装置。
  4. 【請求項4】 立設した基板の被塗布面に対して、毛管
    現象で塗布液槽から塗布液供給路を介して汲み上げられ
    た塗布液を塗布する塗布装置において、 塗布液を貯留可能な塗布液槽と、 この塗布液槽に一端が連通され外部流出口に他端が連通
    されて斜め上方に延びる前記塗布液流出路が前端壁部に
    配設されたノズル手段と、 前記塗布液槽内の塗布液および/または前記ノズル手段
    の塗布液流出路近傍の温度を検出する温度検出手段と、 前記ノズル手段と基板を被塗布面に沿って相対移動させ
    る移動手段と、 前記塗布液槽内の塗布液の前記ノズル手段に対する相対
    的な液面高さを可変する液面高さ可変手段と、 前記温度検出手段で検出した温度に応じて、塗布膜厚が
    均一になるように、前記ノズル手段に対する前記塗布液
    槽内の塗布液の相対的な液面高さを可変するように前記
    液面高さ可変手段を制御すると共に、前記ノズル手段と
    基板を被塗布面に沿って相対移動させるように移動手段
    を制御する制御手段とを有することを特徴とする塗布装
    置。
  5. 【請求項5】 前記液面高さ可変手段は、前記塗布液槽
    の前記ノズル手段に対する相対的な高さを可変する槽高
    さ可変手段であることを特徴とする請求項4記載の塗布
    装置。
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