JPH10302936A - 糸条加熱装置 - Google Patents

糸条加熱装置

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JPH10302936A
JPH10302936A JP10689697A JP10689697A JPH10302936A JP H10302936 A JPH10302936 A JP H10302936A JP 10689697 A JP10689697 A JP 10689697A JP 10689697 A JP10689697 A JP 10689697A JP H10302936 A JPH10302936 A JP H10302936A
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat insulating
heating element
heating device
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP10689697A
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English (en)
Inventor
Isao Nagao
勲 長尾
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温の発熱体を使用した際の放熱を防ぐと共
に、消費電力を下げる糸条加熱装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 発熱体の周囲を断熱材成形品で被覆し、
前記発熱体の一面のみに支持取り付け用の板金を使用し
て、熱を伝達しやすい金属部を最小限に押さえた。さら
に固い断熱材成形品の板材を複数ヶ所設置し、その部分
を支持取り付け用の固定棒と温度測定センサの取付ガイ
ド部を兼用する構成とし、該断熱板材の間を断熱性充填
材で充填する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条加熱装置に関
するものであり、特にフィラメント糸に仮撚捲縮加工を
施す仮撚機に好適に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、仮撚機に使用されていた糸条加熱
装置は、発熱体の表面温度が150℃〜250℃で、フ
ィラメント糸が発熱体と接触しながら走行する所謂接触
式加熱ヒータを利用したものであった。
【0003】最近では500℃以上の高温の発熱体を使
用して、前記加熱装置の全長を短くして、フィラメント
糸が発熱体と接触せずに走行しながら熱処理をおこなう
所謂非接触式ショートヒータが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の糸条加熱装置で
は、発熱体の周囲は金属製の板材で被覆支持され、その
外側をセラミックウール等の断熱材を充填して外板で覆
った構成となっていた。最近の非接触式ショートヒータ
の高温の発熱体も同様の構成であったが、この構成で
は、高温発熱体を使用した際に、最外層の外板の表面温
度が60℃を越える場所も見られるようになり、外部へ
の放熱量が問題視されると同時に、前記仮撚機の電力消
費のおおきな部分を占める該発熱体の消費電力を下げる
要望がでてきた。
【0005】本発明は、上記高温の発熱体を使用した糸
条加熱装置で、外部への放熱量を少なくすると共に、該
発熱体の消費電力を下げることのできる糸条加熱装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明においては、繊維の熱処理を
行う加熱装置であって、発熱体の糸条出し入れ口以外の
周囲を断熱性成形ブロックで被覆し、カバー部材に支持
取付けするための二本の細い支持棒を有することを要旨
とする。従って、熱を伝達しやすい金属製部分を最小限
に小さくすることができて、最外層の外板まで発熱体の
高温が伝わらず、放熱が制限されることによって、該発
熱体の消費電力を下げることができた。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1の発
明において、上記断熱性成形ブロックの外側の複数ヵ所
を断熱性成形板材で保持し、その間を断熱性充填材で充
填したことを要旨とする。従って、比較的高価な寸法の
小さい断熱性成形ブロックで前記発熱体を支持すると共
に、最外層の金属製板材との間を、複数枚の断熱性成形
板材で立体構成的に保持すると同時に、安価な断熱性充
填材で充填したために、該発熱体と最外層の金属製板材
との間を、ぜんぶ断熱性成形ブロックで構成するよりも
はるかに安価にすることが可能となった。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2の発明において、上記複数ヵ所の断熱性成形板材部
が、前記支持棒の取付け部と前記加熱装置の温度を測定
する温度センサの取付け部をそれぞれ兼用することを要
旨とする。従って、比較的固い断熱性成形板材が、取付
け支持棒のガイドと温度センサのガイドを兼ねることが
できるようになり、ほかの特別の金属製ガイド等が不必
要となったために、最外層の金属製板材への熱伝導を小
さくすることができ、外部への放熱を押さえることがで
きるようになると共に前記発熱体の消費電力を下げるこ
とができた。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図5に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
わる糸条加熱装置を示しており、(a)は断面図であっ
て、(b)は正面図である。図2は従来の糸条加熱装置
を示しており、(a)は断面図であって、(b)は正面
図である。図3は本発明に係わる糸条加熱装置の内部構
造を示す斜視図であり、図4は従来の糸条加熱装置の内
部構造を示す斜視図である。図5は本発明の糸条加熱装
置が適用される仮撚機の概略断面図である。
【0010】図5により本発明が適用される仮撚機につ
いて説明する。本体フレームKに沿ってクリールスタン
ドSが設置されており、該クリールスタンドSに装着さ
れた給糸パッケージPsから解舒されるフィラメント糸
Yは、ガイドパイプL1,第一フィードローラF1,一
次ヒータH1,冷却板L2,仮撚ツイスタT、第二フィ
ードローラF2,第三フィードローラF3,二次ヒータ
H2、第四フィードローラF4を通り作業通路Sの下部
を進行して,オイリングローラOを経て巻き取り装置W
によりパッケージPwに巻き取られるように構成されて
いる。この過程でフィラメント糸Yを延伸しながら一次
ヒータにより加熱し、仮撚ツイスタTにより仮撚をかけ
た後に冷却板で急冷することによって、捲縮加工をおこ
なっている。二次ヒータH2は捲縮性の小さい、トルク
の少ない加工糸を製造する時に使用するヒータであっ
て、本発明による高温の糸条加熱装置は一次ヒータH1
に適用されるものである。
【0011】図2及び図4に示す従来の加熱装置は、シ
ーズヒータ1a,1bを内蔵する発熱体1が、断熱性成
形板材2aを介して支持フレーム4aに固定された構成
となっている。前記支持フレーム4aはコの字形をした
鉄製の板金フレームであってその上端部は上面のカバー
部材6近くに到達している。該支持フレーム4aの垂直
方向内面には断熱性成形板材2bが嵌裝されており、該
断熱板材2bの発熱体側にセラミック製の糸ガイド3が
その長手方向に複数個装着されている。
【0012】支持フレーム4aの長手方向の2ヵ所に
は、それぞれ支持部材11が溶接構成にて固着されてお
り、該二枚の支持部材11を介して最外層金属製板材で
あるフレーム5に組付けされており、その内部の空間部
は断熱性充填材としてセラミックウール9bが充填され
ている。該セラミックウールは、AI2O3 とSiO2との混合
物であって、その耐熱温度は1200℃程であり、この
高熱の発熱体の断熱材として十分有効ではあるが、若干
高価なものである。また、支持フレーム4a及び支持部
材11以外に温度センサCA取付用のガイド12も必要
であって、該発熱体1の熱を伝達する金属が多く放熱し
やすい構造であった。
【0013】この構成では、発熱体1とフレーム5の間
に断熱材が充填されてはいるが、支持フレーム4a及び
支持部材11が伝熱材となり、外側のフレーム5にかな
り発熱体1の熱量が伝達され、500℃を越える発熱体
を使用した際には該フレーム5の表面温度は60℃以上
になると共に該発熱体の消費電力が大きくなってきてい
た。
【0014】図1及び図3より本発明に係わる加熱装置
について説明する。シーズヒータ1a,1bとこれらを
内蔵する発熱体1、それに断熱板材2a,2bは従来の
ものと同じものであるが、支持フレーム4は、該断熱板
材2aの底面部のみを支持することにして、発熱体1を
該支持フレーム4と断熱性成形ブロックである断熱フレ
ーム7とで支持する構成とした。又、断熱性成形品では
あるが厚板状の断熱支持台8を4ヵ所に設け、その他の
空間を断熱性充填材としてロックウール9aで充填する
構成とした。
【0015】断熱支持台8は、両端に設けられた固定棒
10が貫通する構造をした断熱支持台8aと、温度セン
サーCAが貫通する構造をした2個の断熱支持台8bで
ある。本実施例では温度センサCAを2ヵ所に設置した
ために該断熱支持台8bを2個使用したが、温度センサ
CAを1ヵ所に設置するだけであれば該断熱支持台8b
も1個でよいことは明らかである。このような構成とし
たために、発熱体1の熱はその殆どが断熱材2a、2
b、7、8、9aを通してフレーム5に伝達され、金属
を通して伝達されるのは、わずかに固定棒10を通して
のみである。
【0016】上記のように構成されているために、発熱
体1の熱は、その多くが断熱材に遮断されて、熱の伝達
が妨げられて放熱量を減らす結果となり、前記最外層の
フレーム5の表面温度は従来品に較べて約20℃下げる
ことができた。又、前記発熱体の温度を550℃に保っ
た際の消費電力を測定したところ、従来の加熱装置に比
較して35%も節約できたことが判った。
【0017】更にコストの点からも、本発明は、発熱体
1の周囲の断熱フレーム7と最外層のフレーム5との間
を比較的安価なロックウール9aで充填できるようにな
って大きな効果を得ることができた。これは、高温の発
熱体1の周囲をセラミックウール成形品である断熱フレ
ーム7にて完全に被覆したために、その外側の温度を低
下することができ、耐熱温度が500℃程度のロックウ
ールでも使用可能となったためである。
【0018】上記の結果は断熱性充填材を使用した結果
であって、断熱性充填材を使用しない時には、従来の加
熱装置に比較して20%の消費電力の節約となった。つ
まり本発明によると、発熱体1からの熱の伝達と放熱
が、断熱フレーム7によって遮断されるために、断熱性
充填材を使用しなくても、従来の加熱装置に比較して2
0%、断熱性充填材を併用した時には35%の電力節約
が可能となった。さらに本発明においては、フレーム5
の高温部に熱容量の小さな耐熱シート13を張り付け構
成としたために、外部環境への放熱量をさらに減少する
ことが可能となった。
【0019】上記に述べた本発明において、断熱性成形
ブロックとしてセラミックウール成形品を、断熱性充填
材としてロックウール等を用いたが、材質にはこだわら
ず、その他の断熱材を用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
500℃以上の高温発熱体を使用する最近の仮撚機にお
いて、外部への放熱量を減らすことができて、糸条加熱
装置の外表面温度を、従来の装置に比較して約20℃さ
げることができると共に、消費電力を約35%も節約で
きるようになった。又、該装置内に充填して使用する断
熱性充填材として、従来使用されていた耐熱温度の高い
断熱材よりも安価である耐熱温度の低い断熱性充填材を
使用可能とする糸条加熱装置を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる糸条加熱装置であって、(a)
は断面図、(b)は正面図を示す。
【図2】従来の糸条加熱装置であって、(a)は断面
図、(b)は正面図を示す。
【図3】本発明に係わる糸条加熱装置の内部構造を示す
斜視図である。
【図4】従来の糸条加熱装置の内部構造を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の糸条加熱装置が適用される仮撚機の概
略断面図である。
【符号の説明】
1 発熱体 1a,1b シーズヒータ 7 断熱フレーム(セラミックウール成形品) 8,8a,8b 断熱支持台(セラミックウール成形
品) 9a ロックウール 9b セラミックウール 10 固定棒 CA 温度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維の熱処理を行う加熱装置であって、
    発熱体の糸条出し入れ口以外の周囲を断熱性成形ブロッ
    クで被覆し、カバー部材に支持取付けするための二本の
    細い支持棒を有することを特徴とする糸条加熱装置。
  2. 【請求項2】 上記断熱性成形ブロックの外側の複数ヵ
    所を断熱性成形板材で保持し、その間を断熱性充填材で
    充填したことを特徴とする請求項1に記載の糸条加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 上記複数ヵ所の断熱性成形板材部が、前
    記支持棒の取付け部と前記加熱装置の温度を測定する温
    度センサの取付け部をそれぞれ兼用することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の糸条加熱装置。
JP10689697A 1997-04-24 1997-04-24 糸条加熱装置 Pending JPH10302936A (ja)

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